JP2013504243A - 無線通信ネットワークにおけるアップリンク電力制御のための方法及び装置 - Google Patents

無線通信ネットワークにおけるアップリンク電力制御のための方法及び装置 Download PDF

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Abstract

移動端末又は他のユーザ機器(UE)のアイテムにより送信されるアップリンクチャネルのセットについての有利なアップリンク電力制御を、ある方法及び装置が提供する。提案されるアップリンク電力制御は、アップリンクチャネルのセットについての合計受信電力を目標の受信電力又はその周辺に維持しつつ、当該チャネルのサブセット―例えば、それらの特定の1つ―についての受信信号品質をも、目標の受信信号品質又はその周辺に維持する。有利であって但し限定ではない例としての実施形態において、そのサブセットは固定レートの制御チャネルを含み、上記セットは、当該制御チャネル及び変動レートのトラフィックチャネルを含む。対応する形で、基地局は、制御チャネルの受信信号品質を何らかの品質目標又はその周辺に維持するための第1の電力制御コマンドを生成し、及び(2つのチャネルの)合計受信電力を何らかの電力目標又はその周辺に維持するための第2の電力制御コマンドを生成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、一般的に、無線通信ネットワークに関し、より具体的には、そうしたネットワークにおける送信電力制御に関する。
干渉により制限される通信システムにおいて、一般的な電力制御のアプローチは、受信機により送信機へフィードバックされる送信電力制御コマンドに依存している。受信機からストリーミングバックされるコマンドは、受信機により受信される送信側の信号についてのいくつかの受信メトリックを維持するために必要とされる通りに、継続中の送信電力を送信機に徐々に増加させ又は減少させる。信号対雑音比(SNR)又は信号対干渉及び雑音比(SINR)として表現される受信信号品質は、一般的な受信メトリックである。
無線通信システムの動作の多くの観点において、電力制御は、データレートの増加と共に次第に複雑になっている。例えば、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)は、長い(10ms)送信時間間隔(TTI:Transmission Time Intervals)を採用し、回路の音声及び適度なデータレートのために当初開発された。アップリンク送信は、常に固定レートの制御チャネルである専用物理制御チャネル(DPCCH:Dedicated Physical Control Channel)を含み、それによりSINRベースの閉ループ電力制御のためのリファレンスを提供する。UEが送信すべきトラフィックデータを有する場合、ノードB(WCDMA基地局)は、DPCCH電力に対する拡張専用物理データチャネル(E−DPDCH:Enhanced Dedicated Physical Data Channel)上の相対的な送信電力割当てを許可(grant)する。
それを行うことは、そのアップリンク送信について、UEへデータレートを許可することと同義である。なぜなら、セットアップにおいてUEへ送信される、相対的な電力及びデータレートに関連する固定的なテーブルが存在するためである。データが送信される際、アウタループ電力制御が採用され、ノードBは、ブロックエラーが生じるかに依存して、UEからのE−DPDCHの受信についての目標SINRの値を引き上げ又は引き下げる。ノードBは、UEからのインカミングのトラフィックデータについて目標ブロックエラーレート(BLER)を維持するように、そうした電力制御を継続する。
アップリンク電力制御への上述したアプローチは、WCDMAシステムが当初配備された際には真実であった多くの前提に依拠している。第一に、SINRベースの閉ループ電力制御のアプローチは、1つのTTIの範囲内でSINRが変化し得ることを前提としており、これは、フェージングレートに対してTTIが長い(10ms)場合にはその通りである。第二に、そうした閉ループ電力制御は、UEがより多くの(その受信電力を高める)リソースを使用することをノードBが容認できるほど余剰のリソース(受信電力ヘッドルーム)を十分に有することを前提としている。第三に、電力とレートとの間の固定的な関係に基づくデータレートの選択は、自己干渉が顕著でないことを前提としている。この第3の前提は、適度な(moderate)データレートにおいてはその通りである。
しかしながら、WCDMAのアップリンクは、これら前提がもはや持続されない点まで発展している。第一の前提については、1つのTTIにわたって信号品質が略一定となるように、より短いTTI(2ms)が導入された。第二及び第三の前提については、等化の後でさえも自己干渉が顕著となる程度までに、データレートは高くなっている。結果として、SINRは、単に信号電力Sとと共に大きくなるのではなく、フェージング実現に依存する直交因子(fading-realization-dependant orthogonality factor)にも依存する。そのため、電力とサポート可能なレートとの間にはチャネル依存の関係が存在し、SINRの目標値がSINRの上限(ceiling)を超える場合には、不安定さが現れ得る。
上述した問題の1つ以上への既知のアプローチは、S/(selfI+I+N)の代わりに、S/(I+N)の指標(measure)に基づいて閉ループ電力制御を適応させることを含む(例えば、国際公開第2008/057018号(2008年5月15日発行)参照)。なお、Sは(受信)信号電力、Iは自セル及び他セルの信号からの共チャネル干渉(co-channel interference)、Nは熱雑音、“selfI”は分散的な(dispersive)チャネルに起因する自己干渉である。このアプローチは、不安定さを低減するが、性能が犠牲となる(ブロックエラーレートが増加する)。結果として、より多くの再送信が発生し、よって遅延(レイテンシ)が増加する。
他の代替手段では、一連の電力コマンドが、不安定さを改善するために抑止される(例えば、2008年1月30日に提出された米国ユーティリティ特許出願第12/022,346号参照)。上述した電力制御の適応については、このアプローチは性能を劣化させ得るため、より多くの再送信を引き起こす。また別の手段では、トラフィック及び制御データの品質(SINR)が超過するのではなくちょうど満たされ得るように、第2のアウタループ電力制御のループが導入される。このアプローチは、効率を改善させる一方で、SINR要件を充足できない場合に引き起こされる不安定さを解決しない。
他の代替手段では、制御に対する相対的なトラフィックの電力(トラフィックゲイン又はベータファクタ)が、トラフィックチャネルのSINRに加えて、制御チャネル上の品質(SINR)を維持するように適応される。これは、(制御チャネルの測定品質に基づいて)ネットワーク側において、又は(ノードBからのACK/NACKフィードバックに基づいて)UE側において行われる。この技術は、自己干渉がSINR目標を充足させないようにし得るため、それ自体では電力の不安定さの問題を解決しない。
ここでの教示によれば、移動端末又は他のユーザ機器(UE)のアイテムにより送信されるアップリンクチャネルのセットについての有利なアップリンク電力制御を、ある方法及び装置が提供する。提案されるアップリンク電力制御は、アップリンクチャネルのセットについての合計受信電力を目標の受信電力又はその周辺に維持しつつ、当該チャネルのサブセット―例えば、それらの特定の1つ―についての受信信号品質をも、目標の受信信号品質又はその周辺に維持する。
有利であって但し限定ではない例としての実施形態において、そのサブセットは固定レートの制御チャネルを含み、上記セットは、当該制御チャネル及び変動レートのトラフィックチャネルを含む。対応する形で、基地局は、制御チャネルの受信信号品質を何らかの品質目標又はその周辺に維持するための第1の電力制御コマンドを生成し、及び(2つのチャネルの)合計受信電力を何らかの電力目標又はその周辺に維持するための第2の電力制御コマンドを生成する。そうした少なくとも1つの実施形態において、トラフィックチャネルのデータレートが必要に応じて適応される。例えば、トラフィックチャネル上のデータレートは、制御チャネルの送信電力が引き上げられる(引き下げられる)に従って、下方へ(上方へ)調整され得る。それに加えて又はその代わりに、制御チャネルについての要求される受信信号品質を維持しつつ、トラフィックチャネル上の所与のデータレートを増加させ又は維持することを可能とするために、合計受信電力目標は、一時的に引き上げられ(又は違反され)てもよい。
広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)について、ここでの教示は、提案されるアップリンク電力制御の対象であるアップリンクチャネルのセットとして、専用物理制御チャネル(DPCCH)及び拡張専用物理データチャネル(E−DPDCH)を対象とする1つ以上の実施形態を提供する。本提案の1つの観点は、アップリンクユーザに割当てられる合計受信電力(S又はSNR)についての新たな電力制御ループを追加することである。但し、トラフィックデータ(E−DPDCH、変動レートのサービス、全体としての信号の一部)についてSINR(品質)は維持されないため、UEは、SINRの変化に従ってトラフィックデータのレートを適応させなければならない。もとのDPCCHの電力制御ループは、固定レート(制御又はオーバヘッド、全体としての信号の他の部分)のサービスについて品質(SINR)を維持するために、依然として使用される。その代わりに、もとの電力制御ループが、DPCCHに割当てられる電力の割合を適応させるループによって置き換えられてもよい。
さらなる観点は、許可の時点でどのようにレートを設定するか、である。許可の時点で、ユーザは、通常、その時点のDPCCHレベルに対する相対的な電力を許可される。許可される電力とレートとの間の1対1の関係を与えるテーブルが存在する。新たなDPCCHレベルは、古いものと同様であると想定される。ここでの教示は、1つ以上の実施形態において、レート及び新たなDPCCHレベルが別々にシグナリングされるように、それらを分離することを提案する。
他の観点は、許可が使用される際にどのようにレートが適応されるか、である。従来は、レートは同等に保たれ、品質を維持するためにインナ及びアウタ電力制御ループが使用される。その従来手法を打破して、ここで提案されるアップリンク電力制御は、合計受信電力を維持し、及びトラフィックチャネルについての受信信号品質の変化に従って、(トラフィック)レートを適応させる。対応する形で、提案されるアップリンク電力制御の1つ以上の実施形態は、知的“歩行”アルゴリズムを使用し、当該アルゴリズムは、ブロックエラー及び新たな電力制御ループからのコマンドに依存して、レートを引き下げ、維持し、又は引き上げる。
無線通信ネットワーク内の基地局及び関連する移動端末の一実施形態のブロック図である。 本開示のアップリンク電力制御方法が使用され得るアップリンクチャネルのセットの一例の図である。 第1のアップリンクチャネルの受信信号品質を維持するために当該第1のアップリンクチャネルに適用される電力制御のプロット例である。 第1のアップリンクチャネルを含むアップリンクチャネルのセットの合計受信電力を維持するために上記セットに適用される電力制御のプロット例である。 ここで教示されるアップリンク電力制御方法の一実施形態を示すロジックフロー図である。 2つの電力制御ループであって、合わせて1つ以上のアップリンクチャネルの受信信号品質を制御しつつ、当該1つ以上のアップリンクチャネルを含むアップリンクチャネルのセットの合計受信電力を制御する当該2つの電力制御ループを実装するように構成される、基地局の処理回路の一実施形態を示すブロック図である。 制御及びトラフィックチャネルについての合計電力割当てSが双方のチャネル上のSINRを維持するために必要に応じて変更されるという、アップリンク電力制御についての既知のアプローチの効果を示すプロットである。 図7に示したものと同じトラフィック及び制御チャネルについての、提案されるアップリンク電力制御方法の一実施形態の効果を示す、図7と対比されるプロットである。 図7及び図8における課題についての、上記トラフィック及び制御チャネルに関する、提案されるアップリンク電力制御方法の他の実施形態の効果を示すプロットである。 基地局における第1及び第2の電力制御ループに対応する、第1及び第2の送信電力制御(TPC)を含み得るTPCコマンドワードの図である。 第1のモードで動作しているか第2のモードかに依存して、移動端末が受信した電力制御コマンドを異なるようにパースし及び応答するという、移動端末におけるモード別処理の一実施形態のロジックフロー図である。 基地局の無線ベアラテーブル及び対応する初期のアップリンクの制御/トラフィックチャネルの電力割当ての図である。 アップリンクの制御及びトラフィックチャネルを送信する移動端末の、高い送信電力レベルにおける自己干渉の効果を示すプロットである。 制御及びトラフィックチャネルのペアについての、提案される初期チャネル電力割当ての図である。 変化する信号対干渉及び雑音に従ったレート適応のプロットである。 アップリンク電力制御を実装するように構成される基地局の処理回路の一実施形態のブロック図である。 基地局のアップリンク電力制御コマンドに応答するように構成される移動端末の処理回路の一実施形態のブロック図である。 (トラフィック)チャネルのレート適応への一例としてのアプローチを示すロジックフロー図である。 (トラフィック)チャネルのレート適応への一例としてのアプローチを示すロジックフロー図である。
図1は、無線通信ネットワーク内での使用のために構成される基地局10を示している。例えば、1つ以上の実施形態において、基地局10は、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)ネットワーク内のノードBを含む。基地局10は、移動端末12のためにアップリンク電力制御を提供するように構成される。1つの移動端末12のみが示されているが、当業者は、ここで提案される本発明に係るアップリンク電力制御を含む、多数の移動端末12を基地局10がサポートし得ることを理解するであろう。
図示された基地局10に含まれる送受信回路14は、基地局10が移動端末12からアップリンク信号を受信し、及び移動端末12へダウンリンク信号を送信することを可能とする。基地局10は、さらに、送受信回路14と動作可能に関連付けられる1つ以上の処理回路16を含み、処理回路16は、移動端末12により送信される第1のアップリンクチャネルについての受信信号品質を受信信号品質目標(target)に維持するように計算される、移動端末12についての第1の電力制御コマンドを生成するように構成される。さらに、処理回路16は、移動端末12により送信されるアップリンクチャネルのセットについての合計受信電力を合計受信電力目標に維持するように計算される、移動端末12についての第2の電力制御コマンドを生成し、第1及び第2の電力制御コマンドを移動端末へ送信するように構成される。
図2に示されているように、アップリンクチャネルのセットは、第1のアップリンクチャネル及び少なくとも第2のアップリンクチャネルを含み、但し、いくつかの実施形態においては、当該セットは、第1及び第2のアップリンクチャネルのみよりも多くを含む。対応する形で、図3及び図4は、上述した処理に従って基地局10により生成される第1及び第2の電力制御コマンドによりそれぞれ駆動される、第1のアップリンクチャネル及びアップリンクチャネルのセットについての継続する送信電力制御のプロット例を表している。これらプロットは、何らかの特定のスケールにおいて表されているのではなく、また必ずしも忠実な波形を描くようになされている訳ではないが、それらは、第1のアップリンクチャネルについての受信信号品質及びアップリンクチャネルのセットの全体としての(合計)受信電力の基地局による並列的な2ループ制御を示している。当該協調的な制御は、よって、アップリンクチャネルの全体としてのセットについての合計受信電力を維持しつつ、第1のアップリンクチャネルについての(又はアップリンクチャネルのあるサブセットについての)受信信号品質を保護する。
図5は、上述したアップリンク電力制御の一実施形態を実装する基地局の処理を示している。図示した方法は、移動端末12により送信される第1及び第2のアップリンクチャネルについての合計受信電力を決定することを含む(ブロック100)。さらに、当該方法は、第1のアップリンクチャネルの受信信号品質を、受信信号品質目標又はその周辺に維持するための第1の送信電力制御(TPC)コマンドを生成することを含む(ブロック102)。例示として、受信信号品質目標は、予め定義され又は動的に設定されるSINRのdB値であってよく、それは基地局において受信される第1のアップリンクチャネルの測定されるSINRと比較される。
当該方法は、さらに、第1及び第2のアップリンクチャネルの合計受信電力を維持するための第2のTPCコマンドを生成することを含む(ブロック104)。一実施形態において、例えば、基地局10は、RoT(Rise-over-Thermal)又はUEのSIR(signal-to-noise ratio)若しくはUEの信号電力(S)を測定するように構成され、これは、基地局10におけるUEの受信信号電力が自身の受信回路の熱雑音をどの程度超えているかを示す。
図6は、上述したモード別動作に対応する電力制御コマンドを生成するように構成される基地局10内の処理回路の一実施形態を示している。図中で、アップリンク電力コントローラ20は、信号電力推定器22及び信号品質推定器24、並びに目標生成器/情報回路26を含む。
動作中に、目標生成器/情報回路26は、信号品質目標及び合計受信電力目標をアップリンク電力コントローラ20へ供給する。それに対応する形で、信号電力推定器22は、対象のアップリンクチャネルのセットについての合計受信電力の(その時点の又は直近の)推定値をアップリンク電力コントローラ20へ供給する。同様に、信号品質推定器24は、上記セット内の特定の1つ又はサブセットについての受信信号品質の(その時点の又は直近の)推定値をアップリンク電力コントローラ20へ供給する。
アップリンク電力コントローラ20は、受信信号品質目標を推定信号品質と、合計受信電力目標を推定合計受信電力と比較し、それに応じて、第1及び第2のTPCを生成する。組合せにおいて、これらTPCは、所与の移動端末12により送信されるアップリンクチャネルのセット内の第1のアップリンクチャネル(又はアップリンクチャネルのサブセット)を、定義された受信信号品質目標又はその周辺に維持しつつ、上記セットの合計受信電力も、定義される合計受信電力目標又はその周辺に維持する。
こうした制御は、アップリンク内で基地局10における受信電力レベルが基地局10によりサポートされている複数の移動端末12の観点で“共有”リソースであることから、特に有利である。即ち、基地局10が扱うことのできる全ての受信信号からの最大総受信電力が存在する。この限界は、一般にはRoTの観点で表現される。典型的な値は6又は7dBであり、基地局10における干渉の除去(cancellation)によってより高い値も可能であり得るが、キャンセルされない他セル干渉に起因する限界が依然として存在するであろう。一方で、有効な送信のために各移動端末12により必要とされるアップリンク送信電力は、一般には、増加するデータレートと共に増加する。よって、所与の複数の移動端末12は、基地局の合計受信電力のマージンのより大きな個別の割当てについて、ある意味で競合関係にある。
従って、リソースの割当ては、受信信号電力S又はS/N(熱雑音が固定であることから雑音Nとする)の観点でなされるべきである。各移動端末12又は少なくとも高データレートで動作している移動端末12について、変動レートのトラフィックのSINRの代わりにS/N比(SNR)が維持されれば、不安定さは防止されることになる。また、リソース割当てについての強化された制御が達成されることになる。なお、この意味において、アップリンクチャネルのセットについての合計電力Sは、固定的な電力レベル(例えば、1ワット)に対する相対値、又はゆっくりと変化する熱雑音などの電力レベルに対する相対値(SNR)のいずれかである。
SNRが固定される場合、信号品質又はSINRは変動する。SINRを次のように表現することができる。
Figure 2013504243
ここで、Sは信号電力、Iは自セル信号及び他セル信号からの共チャネル干渉(co-channel interference)、Nは熱雑音、aSは自己干渉であり、aは0(完全な直交)から1の間で可変の瞬間的な(チャネル依存の)非直交因子(OF:non-orthogonality factor)である(例えば、フラットチャネルにおいてaは0であり、分散的(dispersive)チャネルにおいてaは非ゼロである)。また、ρは、特定のチャネルに割当てられた合計電力Sの割合である。
上述した点を念頭に置くと、当業者は、ここで提案されるアップリンク電力制御の1つ以上の実施形態が、例えば制御/オーバヘッドチャネルなどの固定レートのチャネルと例えばトラフィックチャネルなどの変動レートのチャネルとを含むアップリンクチャネルのセットについての有利な電力制御を提供することを理解するであろう。アップリンクチャネルのセットについて合計受信電力を維持することの帰結は、当然ながら、当該セット内のアップリンクチャネルのいずれか1つ又はそれ以上に割当てられる送信電力を、基地局10において当該セットについての合計受信電力が過剰となることを回避するように、必要に応じて下方へ調整され得るという事実である。
基地局10における全体としての受信電力を維持するためになされる電力の変更を、上記セット内の変動レートのチャネル上で、そのデータレートを対応するように調整することにより、補償することができる。しかし、そのアプローチは、上記セット内の固定レートのチャネルについては有効でない。固定レートのチャネル上のSINR又は他の品質関連の受信要件を保護するために、ここでの教示として、そうしたチャネルのためのSINRベースの電力制御を提案する。アップリンクチャネルのセットについての、Sとして示される合計受信電力を固定として、本提案アプローチは、セット内の2つ以上のアップリンクチャネルの間の(合計)電力の分割(split)の動的な適応を包含する。
議論のために、固定レートの制御チャネル及び変動レートのトラフィックチャネルが第1及び第2のアップリンクチャネルの例として使用され、移動端末12から基地局10へ送信されるアップリンクチャネルのセットを含む。図7は、電力制御のための従来の既知のアプローチを示している。トラフィックチャネル及び固定レートの制御チャネルの電力が増加すると、(フラットに対して)分散的な伝播チャネル条件が補償されるように、制御及びトラフィックチャネル信号の全体としての受信電力Sが増加することが理解される。
これに対して、図8は、ここで提案されるアップリンク電力制御の一実施形態を用いた、同じ2つのチャネルについてのアップリンク電力制御の効果を示している。意図されたアップリンク電力制御の下で、チャネル条件がフラットから分散的に変化する(又は元に戻る)につれて、合計電力Sは変化しない。むしろ、トラフィック及び制御チャネルの間の電力の分割が、伝播チャネルがフラットから分散的になるに従って変化している。
特に、制御チャネルを送信するための電力の割当ては、基地局における当該チャネルの受信信号品質が維持されるように増加している。それに応じて、トラフィックチャネルを送信するための電力の割当ては減少しており、トラフィックチャネルの電力のより低い割当てを補償するために、送信データレートの減少が併せて実行されている。こうした減少は望まれるものである一方、このステップを省略し、生じるであろうパケットエラーを解決するためにハイブリッドARQを可能とすることができる。
いくつかの時点において、トラフィックチャネルのレートがゼロにまで減じられ、合計電力割当ての全てを制御チャネルが獲得したとしても、基地局10により使用される合計電力目標が、制御チャネル上で要求される受信信号品質を維持するには低すぎることがあり得る。従って、アップリンク電力制御の1つ以上の実施形態に従って、必要に応じて、制御チャネルのために使用される送信電力を増加することを可能とし、基地局10における目標の受信信号品質を維持するために、合計受信電力目標は、基地局10により一時的に無視される(又は引き上げられる)。そうした動作が図9に示されている。
所与の移動端末12によりアップリンク上で送信されるDPCCH及びE−DPDCHに合計受信電力の制限が適用されるという、WCDMAの実施形態において、図9に示した電力制御/割当てに対応する処理は、基地局10においてDPCCHの受信信号品質を維持するために、E−DPDCHレートがゼロに落とされ、合計受信電力目標が無視され又は一時的に引き上げられ、その引き上げられた電力割当ての全てがDPCCHへ渡される、ということを意味するものと理解されることができる。
この有利なアップリンク電力制御を達成するために、上述したようなWCDMAベースのチャネルの観点で、又はより一般的には第1及び第2のチャネルの観点で、基地局10は、適切に構成された処理回路を含む。再び図1を参照すると、図示された基地局10の処理回路16は、アップリンク電力コントローラ20、信号電力推定器22、及び信号品質推定器24を含む。これら処理回路16は、ここで呈示された教示に従って、移動端末12のための電力制御コマンドを生成するものとして理解されてよい。対応する形で、移動端末12は、当該送信される電力制御コマンドを受信するための送受信回路30、及び当該受信されるコマンドに従って送受信回路30のアップリンク送信電力を制御するための関連する処理回路32を含む。
当業者は、基地局10及び移動端末12の処理回路16及び32がそれぞれハードウェア、ソフトウェア及びハードウェアとソフトウェアとの何らかの組合せにおいて実装され得ることを理解するであろう。例えば、専用のデジタル信号処理ハードウェアが送受信信号の処理又は制御のある観点のために使用されてよく、一方で他の観点についてはソフトウェアベースの処理が使用される。いずれのケースでも、基地局10は、ここで提案したアップリンク電力制御方法を実行するためのハードウェア、ソフトウェア又はそれらのミックスにより構成される固有の機械を構成する。同様に、移動端末12は、提案したアップリンク電力制御方法の下で協調的に動作するように構成される固有の機械を構成する。
少なくとも1つの実施形態において、基地局の処理回路16は、少なくとも1つの(必要とされる任意のプログラム/データメモリを含む)マイクロプロセッサベースの回路を含み、当該回路は、少なくとも部分的に、提案したアップリンク電力制御方法を動作させるための記憶されるプログラム命令の実行により構成される。その目的のために、処理回路16は、1つ以上のコンピュータプログラムを記憶するように構成される、基地局10内に含まれるコンピュータ読取可能な媒体を含み、又は当該媒体と関連付けられる。同様に、モバイル側の処理のために、同様のマイクロプロセッサベースの実装が移動端末12において使用されてよい。
特定の実装の詳細に関わらず、基地局10は、移動端末12により送信される第1のアップリンクチャネルについての受信信号品質、例えばSINRを、受信信号品質目標に維持するように計算される、移動端末12についての第1の電力制御コマンドを生成するように構成される。当該基地局は、移動端末により送信されるアップリンクチャネルのセットについての合計受信電力を合計受信電力目標に維持するように計算される、移動端末12についての第2の電力制御コマンドを生成するようにさらに構成される。
注記したように、アップリンクチャネルのセットは、移動端末12により送信される少なくとも第1のアップリンクチャネル及び第2のアップリンクチャネルを含む(ここで、第1及び第2のアップリンクチャネルは、移動端末12による異なる物理レイヤチャネルの送信として理解されてよい)。また、注記したように、基地局12は、第1のアップリンクチャネルの信号品質を評価するために、(静的に又は動的に)定義される信号品質目標を使用し、(セット内のさらなるチャネルと共に)第1及び第2のアップリンクチャネルの合成される受信電力を評価するために、(静的に又は動的に)定義される合計受信電力目標を使用する。
1つ以上の実施形態において、第1のアップリンクチャネルは制御チャネルであり、第2のアップリンクチャネルはトラフィックチャネルである。トラフィックチャネルは、基地局10により移動端末12へ選択的に許可され、移動端末12へのトラフィックチャネルの許可の一部として、基地局10は、トラフィックチャネル上での送信のために使用すべき特定の無線ベアラを移動端末12に示し、及び、制御チャネルの送信電力に対する相対的なトラフィックチャネルについての送信電力の初期割当てを移動端末12に示すように構成される。
そうした少なくとも1つの実施形態において、移動端末12は、別々の送信レートをサポートする別々の無線ベアラについての、トラフィック対制御チャネルの送信電力の様々な比に関連するテーブル又は式(formula)を維持する。それに対応して、基地局10は、テーブルインデックス又は式のパラメータをシグナリングすることにより、移動端末12により使用されるべき特定の無線ベアラを示すように構成される。また、少なくとも1つの実施形態において、基地局10は、電力割当て及びトラフィックチャネルに関連付けられる推定自己干渉の関数として、トラフィックチャネルについての基地局10における受信信号品質を予測することにより、上記特定の無線ベアラを決定するように構成される。
基地局のアップリンク電力制御に合わせて、移動端末12は合計送信電力を用いてアップリンクチャネルのセットを送信し、それに応じて、基地局10は、第1及び/又は第2の電力制御コマンドの生成を通じて、当該合計電力を制御する。少なくとも1つの実施形態において、基地局10は、第1のアップリンクチャネルの受信信号品質を受信信号品質目標又はその周辺に維持するように、第1のアップリンクチャネルの送信のための移動端末10により使用される送信電力を必要に応じて引き上げ又は引き下げる第1のアップダウンコマンドを生成することにより、第1の電力制御コマンドを生成するように構成される。さらに、基地局10は、アップリンクチャネルのセットについての合計受信電力を合計受信電力目標又はその周辺に維持するように、アップリンクチャネルのセットを送信するための移動端末10により使用される合計送信電力を必要に応じて引き上げ若しくは引き下げる第2のアップダウンコマンドを生成することにより、第2の電力制御コマンドを生成する。
同じ又は他の実施形態において、基地局10は、第2のアップリンクチャネルを移動端末12に選択的に許可し、第2のアップリンクチャネルが許可されていない場合の第1のモード及び第2のアップリンクチャネルが許可されている場合の第2のモードで、選択的に動作するように構成される。基地局10は、第1のモードにおいて、上記第1の電力制御コマンドを生成し、但し上記第2の電力制御コマンドを生成せず、第2のモードにおいて、上記第1の電力制御コマンド及び上記第2の電力制御コマンドを生成する。例えば、移動端末12がアップリンク上で制御チャネルを送信しており、但し関連するトラフィックチャネルを送信していない場合、基地局10は、制御チャネルのSINRを維持するように、必要に応じて電力制御コマンドのストリームを単純に生成することにより、その電力制御を簡略化し得る。移動端末12へトラフィックチャネルを許可した後は、基地局10は、制御及びトラフィックチャネルの合計受信電力を制御するために、電力制御コマンドの追加的なストリームの生成を開始する。
そうした少なくとも1つの実施形態において、基地局10は、2つの電力制御モードのうちの1つにおいて第2のアップリンクチャネルを許可するように構成される。例えば、上記許可が低データレートに対応する場合には、電力制御コマンドの1つのセットのみが存在するという第1のモードが使用されることになる。上記許可が高データレートに対応する場合には、第2のモードが使用されることになる。よって、そうした1つ以上の実施形態において、基地局10は、第2のアップリンクチャネルを移動端末に選択的に許可し、第2のアップリンクチャネルが低レートで許可されている場合の第1のモード及び第2のアップリンクチャネルが高レートで許可されている場合の第2のモードで動作するように構成される。基地局10は、第1のモードにおいて、第1の電力制御コマンドを生成し、但し第2の電力制御コマンドを生成せず、第2のモードにおいて、第1の電力制御コマンド及び第2の電力制御コマンドを生成する。
電力制御コマンドの2つのセットを用いる代わりに、合計電力に対応するコマンドのセットを、送信レートコマンドに置き換えることができる。より具体的には、第1のアップリンクチャネルは、固定レートの制御チャネルであり、第2のアップリンクチャネルは、変動レートのトラフィックチャネルであり、基地局10の1つの実施形態は、変動レートのトラフィックチャネルについてのレート依存の受信信号品質目標が満たされていないと判定されることに応じて、変動レートのトラフィックチャネル上で送信するための移動端末12により使用される送信レートの減少を開始するように構成される。逆に、基地局10は、変動レートのトラフィックチャネルについてのレート依存の受信信号品質目標が満たされていると判定されることに応じて、変動レートのトラフィックチャネル上で送信するための移動端末12により使用される送信レートの増加を開始する。
同じ又は他の実施形態において、基地局10は、一連の繰り返される送信スロットの各々においてバイナリの送信電力制御(TPC)ワードを送信することにより、第1の電力制御コマンド及び第2の電力制御コマンドを移動端末12へ送信するように構成される。例えば、TPCワード内のビットの第1のサブセットは、第1の電力制御コマンドを含み、ビットの第2のサブセットは、第2の電力制御コマンドを含む。図10は、TPCビットの第1及び第2のサブセットを伴う一例としてのTPCワードを示しており、それらは、移動端末12についての第1及び第2の電力制御コマンドを表している。
図11において、移動端末12における受信電力制御コマンドワードのモード別処理(modal processing)の一例が示されている。図示されているように、移動端末12は、TPCコマンドを受信し(ブロック110)、第1及び第2のモードのいずれで動作しているかに依存して、それらを異なるように処理する。第1のモードで動作している場合には(ブロック112からのYes)、処理回路32は、受信電力制御コマンドに従って、第1のアップリンクチャネルを送信するための、移動端末12により使用される送信電力を制御する(ブロック114)。よって、第1のモードでは、電力制御コマンド内で受信されるTPCは、第1のアップリンクチャネルのためのコマンドとして受け付けられ解釈される。
一方、第2のモードで動作している場合には(ブロック112からのNo)、処理回路32は、各受信電力制御コマンド(ワード)を(図10に示したように)第1及び第2のコマンドにパース(parse)し(ブロック116)、第1及び第2のコマンドに従って、第1及び第2のアップリンクチャネルのために移動端末12により使用される送信電力を制御する(ブロック118及び119)。さらに、電力割当ての変更に応じたデータレートの調整を行うことに関して注記したように、1つ以上の実施形態において、移動端末12は、第2のアップリンクチャネルを送信するために使用される送信電力の削減指示(commanded reduction)に応じて、第2のアップリンクチャネル上での送信のために使用される送信レートを自律的に削減するように構成される。
1つ以上の実施形態において、基地局10は、CDMA基地局を含み、第1のアップリンクチャネルは、CDMA物理制御チャネルを含み、第2のアップリンクチャネルは、選択的に許可されるCDMA物理データチャネルを含む。この文脈において、移動端末12は、データチャネルについて許可が与えられていない場合には第1のモードで動作し、データチャネルについて許可が与えられている場合には第2のモードで動作する。また、他の実施形態において、移動端末12は、データチャネルについて許可が与えられているものの許可されたデータレートが低い場合には第1のモードで動作し、高レートのデータチャネルが許可されている場合には第2のモードで動作する。
そうした実施形態において、対応する形で、基地局10は、CDMA物理制御チャネルについての受信されたSINRを判定することに基づいて、CDMA物理制御チャネルについての受信信号品質を推定し、CDMA物理制御チャネル及びCDMA物理データチャネルについての合計受信電力を推定するように構成される(推定は、絶対的(S)又は相対的(SNR)であり得る)。例えば、CDMA物理制御チャネル及びCDMA物理データチャネルに起因する基地局10におけるRoT雑音電力が推定されてよい。
基地局10の広帯域CDMAの実施形態において、基地局10は、広帯域CDMAネットワーク内のノードBとしての動作のために構成される。ここで、第1のアップリンクチャネルは、アップリンク専用物理制御チャネル(DPCCH)を含み、第2のアップリンクチャネルは、アップリンク拡張専用物理データチャネル(E−DPDCH)を含む。それに応じて、基地局10は、DPCCHについての受信信号品質を受信信号品質目標に、DPCCH及びE−DPDCHについての合計受信電力を合計受信電力目標に維持するように、第1の電力制御コマンド及び第2の電力制御コマンドを生成するように構成される。
基地局10及び移動端末12により採用される特定のエアインタフェース/ネットワークの標準に関わらず、提案したアップリンク電力制御をサポートするように移動端末12が構成されることは理解されるであろう。1つ以上の実施形態において、(図1に示した)移動端末の送受信回路30は、基地局10へアップリンク信号を送信し、基地局10からダウンリンク信号を受信するために構成される。さらに、その1つ以上の処理回路32は、送受信回路30と動作可能に関連付けられ、制御(controlling)基地局としての基地局10から電力制御コマンドワードを受信するように構成され、1つ以上の実施形態において、第1及び第2のモードで選択的に動作するように構成される。
より広く言えば、提案したアップリンク電力制御は、2つの電力制御ループを使用し、その1つは、受信信号品質を維持するように第1のチャネル(又はチャネル群)について使用される送信電力を制御するものであり、1つは、第1のチャネル(又はチャネル群)を含むチャネルのセットの合計受信電力を何らかの合計受信電力目標又はその周辺に維持するように当該セットについての合計送信電力を制御するものである。これは、基地局10が、移動端末12により送信される2つ以上のアップリンク信号についての合計受信電力Sを維持するように、及びそれらチャネルの1つ(又は特定のサブセット)についての受信SINRを維持するように、所与の移動端末12についてのアップリンク送信電力制御コマンドを生成する、というように理解することができる。
上述した制御は、ペアリングされる複数の量を制御することにより達成されてよい。アップリンクチャネルの例としてDPCCH及びE−DPDCHを用いると、基地局10は、DPCCH及びE−DPDCHについて使用される合計受信電力、及びDPCCHに又はE−DPDCHに割当てられる電力の割合を制御してもよい。その代わりに、基地局は、DPCCHに及びE−DPDCHに割当てられる電力を、合計受信電力が維持されるような手法での協調的な制御によって、制御してもよい。他の制御の構成もまた予期される。
基地局10がDPCCH及びE−DPDCHについて使用される合計送信電力、及びDPCCHに割当てられるその合計の量を制御するという例を用いて、当業者は、これら2つの制御ループを実装する様々な手法がさらに存在することを理解するであろう。1つのオプションは、様々な手法で、既存のWCDMA送信電力制御(TPC)ビットを使用することである。WCDMA標準によれば、2つ又は4つのTPCビットが、合計送信電力を制御するために、送信スロットごとに送信される。予期される基地局10は、(基地局10においてDPCCHのSINRを保護する目的のために)これらビットの半分を使用してDPCCHの電力を制御するように構成され得る。同じ手法で、他の固定レートの制御チャネル(例えば、高速専用物理制御チャネル(HS−DPCCH)、拡張専用物理制御チャネル(E−DPCCH))の電力レベルも調整され得る。TPCビットの他の半分は、合計電力を制御し、よって基地局10における全体としての所望のSNRを維持するように使用される。他の区分けも可能である。
他の予期される制御オプションにおいて、基地局10は、高データレートについての必要に応じて、E−TFCIが使用される場合に、TFCI(Transport Format Combination Indicator)ビットを“借用”する。また、注記したように、E−DPDCHなどの(高レート)トラフィックチャネルが許可されていない場合には、移動端末12にとって、1つの電力制御ループしか必要でない。よって、モバイルのDPCCH送信の受信SINRを維持するためのTPCコマンドを生成する1つの電力制御ループを実行し、E−DPDCHの移動端末12への許可後に2つの電力制御ループに切り替えるように、基地局10を構成することができる。
[レート選択/適応]
制御チャネルについてのSINRを維持しつつ、制御チャネル及びトラフィックチャネルについての合計受信電力を維持するという提案した電力割当てのアプローチが適用されることを想定すると、トラフィックデータについてのSINRが伝播チャネル条件の変化と共に変動することになることが理解されるであろう。そのようにして、ここでの教示は、さらに、レート選択及び適応への対応する新たなアプローチを提案する。これら教示は、初回のデータレートの設定に加えて、SINRの変化に従ってレートを適応させることにも拡張される。
[許可の際のレート選択]
既存のWCDMAシステムにおいて、ノードB及び移動端末又は他のユーザ機器(UE)は、セットアップにおいてE−TFCについて合意する。このテーブルは、許可されたE−DPDCH電力と無線ベアラとの間の1対1の関係を与える―即ち、当該テーブルは、その時点のDPCCH電力に対する相対的な許可されたE−DPDCH電力とE−DPDCHの送信のために使用されるデータレートとの間の直接的な関係を定義する。絶対許可は、(その時点のDPCCHに対する相対的な)E−DPDCH電力の観点で与えられ、上記テーブルは、ベアラ(レート)を決定するために使用される。相対許可は、その前の許可に対して相対的なものであり、よって、絶対許可のレベルへ変換することができる。
図12は、E−DPDCHについての送信電力割当てへの既知のアプローチにおいて使用される、E−TFCテーブルとしても知られるE−DPDCH相対電力テーブルを示している。3つの(無線)ベアラについてのテーブルエントリが示されている。基地局が、その時点のDPCCH電力の5倍の合計が使用可能であることを示唆する4:1という許可を基地局がシグナリングするというのが、対応する手続である。すると、UEは、当該テーブルを使用して、ベアラ4が使用可能であると判定するであろう。一般的な考え方として、DPCCH及びE−DPDCHについての合計送信電力割当てが、基地局において図13に示したプロットにおける“A”よりも低い合計受信電力“S”となれば、基地局におけるE−DPDCHの受信信号品質を維持することができる。そうでなければ、シンボル間干渉(ISI、自己干渉)が顕著となり、トラフィック及びDPCCH SINRは期待されるものとはならない。
提案したアップリンク電力制御の一実施形態によれば、図12に示したものと同じE−DPDCH許可テーブル(granting table)を、移動端末12において使用することができる。また、従来のように、許可は、DPCCH電力に対する相対的なE−DPDCH電力の観点の観点で行われてもよい。通常は、そうした許可は名目上(nominal)のベアラ(レート)を指し示す。一方、ここで呈示される教示の1つの観点によれば、基地局10は、テーブル内の(あるオーバヘッドのパーセンテージ及びベアラに対応する)絶対的な又は相対的な位置を追加的に送信する。当該情報の送信は、電力から独立したレートを与える。
例えば、4:1の許可はその時点のDPCCH電力の5倍が使用可能であることを示唆する。一方、トラフィック及びDPCCHのSINRに害を与え得る顕著なISIが存在することを想定する。これを解消するために、基地局10は、ベアラ2の使用をシグナリングするであろう。とりわけ、この追加的なシグナリングは、レート、及び、DPCCHに割当てられた電力の割合の双方を変更する。よって、図14に示したように、ベアラ2は、元のDPCCHレベルの5倍のレベルの電力を使用するであろう。新たなDPCCHレベルは、ベアラから独立したシグナリングに起因して、新たなDPCCHレベルが異なることにも着目されたい。このシグナリングの組合せは、DPCCHについてのSINRを維持しつつ、チャネルペア(DPCCH及びE−DPDCH)についての全体としてのSNRを維持するという目標の役に立つ。
許可についての上で提案したアプローチの1つの観点は、いかなるレートを割当てるべきかを基地局が決定することに関連する。従来は、オフラインのシミュレーションが、許可される電力とレートとの間の1対1の関係を与えるテーブルを決定するために使用された。当該アプローチは、SINRがSと共に増減すること(即ち、自己干渉を無視できること)を前提とする。一方、ここで提案する1つ以上の実施形態によれば、基地局10は、許可が使用される際に生じることになる自己干渉を計上して、SINRを予測する。例えば、基地局10の1つ以上の実施形態は、G−Rake受信機などの線形等化器を採用する。G−Rake受信機の動作についての詳細な例は、本出願と共通的に所有されている、Cairnsらの公開された特許出願WO2005/096517において著されているいる。
1つのタイプのG−Rake受信機は、受信信号障害相関のパラメトリックなモデルを使用する。特に、受信CDMA信号の障害相関行列Rを、次式で与えられる論理的な表現に基づくあるパラメータの関数として表現することができる。
Figure 2013504243
ここで、Eは単位時間当たりのパイロットエネルギー、Eは単位時間当たりの合計送信エネルギー、Nは拡散因子、Cはスケーリング因子、Nは雑音因子、RSIは(自己干渉を含む)干渉相関行列、及びRは受信機のフィルタリングの自己相関特性から生じる熱雑音相関行列である。なお、RSIは干渉共分散(又は相関)行列として構築されてもよく、Rは雑音相関行列として構築されてもよい。
上の式(2)を見る際、受信機は、一般的には、E/EもNも明示的には知ることができないことに留意すべきである。この課題は、パラメトリックモデルの障害項RSI及びR、チャネル係数及び受信機のパルス形状情報を判定することにより解決され得る。当業者であれば、所与の受信機を、例えばそのフィルタの自己相関関数といった受信機のフィルタパルス形状の知識と共に構成することができること、並びに、伝播チャネルの特徴を得るために受信して使用できるような、受信パイロットシンボル、トレーニングデータ、又は受信機にとって先験的に既知の他の信号に基づいて、チャネル係数の推定値を維持することができることを、理解するであろう。チャネル係数及びパルス形状情報の観点でRSIおよびRを計算するために、例示的な式がここで与えられている。
例えば、ここでの教示は、例示的な実施形態において第1のモデルフィッティングパラメータにより増減される干渉項と第2のモデルフィッティングパラメータにより増減される雑音項とを含む障害相関モデルを使用し得る。この方法を使用して、障害相関Rを次のようにモデル化することができる。
Figure 2013504243
ここで、
Figure 2013504243
及び、
Figure 2013504243
であり、上記式において、
Figure 2013504243
は複素チャネルモデルである。
はパルス形状自己相関関数、TはCDMAチップ期間、dはk番目のG−Rakeフィンガの遅延である。gの値はパイロットチャネルに対応するチャネル係数、即ち受信パイロットチャネルから直接的に推定されるチャネル係数であることにも留意すべきである。
上述した式に基づく信号処理を用いて、基地局10は、信号電力(アルファ)及び雑音電力(ベータ)を推定することにより、SINRを予測することができる。ここで、基地局10を、許可が使用される際の電力の増加を算入してアルファを増加させるように構成することが可能であり、それは、DPCCH及びE−DPDCHの双方についてのSINRを決定するであろう。E−DPDCHのについての(設定されるべき)データレートは、DPCCH及びE−DPDCHのの品質要件が満たされるまで引き下げられるであろう。
基地局10のまた別の実施形態は、上述したレート初期化を使用しない。例えば、基地局10の一実施形態は、上で説明したような余分なベアラ選択シグナリングを実行しない。当該シグナリングをスキップすることは、移動端末12が高過ぎるレートで開始する結果となり得るが、この一時的な条件は、レートの許可とレートの使用との間に遅延があれば軽減される。そうした実施形態において、基地局10は、移動端末による許可の使用に先立って、移動端末12へ追加的な電力アップコマンドを送信してDPCCH電力を調整するために当該遅延を使用することができる。
よって、図12におけるテーブルを参照すると、基地局10は、4:1(5x)の許可を与える代わりに、(正確なベアラを取得するための)2:1(3x)の許可を与え、及び十分な電力アップコマンドを与え、それにより、移動端末12により許可が使用される際には、(アップコマンドが与えられる前の)もとのDPCCHレベルに対して5倍となる。
[レート適応]
一度レートが選択され送信が開始されると、基地局10は、SNRベースの電力制御を用いて、リソース割当てSを維持する。しかしながら、伝播チャネルが瞬間的に多かれ少なかれ分散的になるにつれて、異なるパス上のフェージングに起因して、トラフィックチャネル及び制御チャネルの双方についてのSINRは上下する(ここで、及び本文書を通じて、当業者は、特別な記述が無く文脈から明らかでない限り、“チャネル”との用語が複数のチャネル化された信号を有するコンポジット信号の範囲内の定義されフォーマット化された信号を表すことを理解するであろう。よって、所与のチャネルのSINR及び/又はSNRは、当該チャネルについての受信信号に関連するものとして理解されるであろう)。
当該制御チャネルについて、基地局10は、上で説明したように、所望の受信信号品質を維持するために、SINRベースの電力制御を使用する。この制御は、トラフィックチャネルのSINRに影響を与え、それは伝播チャネルの変動によっても影響を受ける。よって、1つ以上の制御の実施形態において、基地局10にて受信されるトラフィックチャネルの変化するSINRを補償するように、レート適応がトラフィックチャネルのために使用される。
一般的には、基地局10においてレート(ブロックサイズ、ベアラ)を決定することができ、基地局10は、対応するコマンドを移動端末12へ送信する。その代わりに、移動端末12がレート適応を実行するように構成されてもよく、それにより基地局10と移動端末12との間の余分なシグナリングが回避される。
移動端末12により実行されるレート適応への1つのアプローチにおいて、基地局の電力制御が適切に動作していることを前提としてよい。その前提の上で、移動端末12は、基地局のSNR及びSINR制御ループから、E−DPDCH/DPCCHの比を推論するように構成され得る。そして、移動端末12は、当該比を用いて、メモリに記憶している自身のE−TFCテーブルから対応するレートを判定し、当該レートを使用する。例えば、移動端末のDPCCH送信電力をアップするよう命令され、及び全体としての送信電力Sをダウンするよう命令されると、移動端末12は、より低いE−DPDCH/DPCCHの比を計算し、それに応じてE−DPDCHについてのより低いデータレートを採用する。こうした動作は、基地局10におけるE−DPDCHについて所望のブロックエラーレート(例えば、10%)が達成されるように、テーブルが適切に設計され、全てが上手く動作していることを前提とする。
よりロバストな動作を提供する他の実施形態において、移動端末12は、例えば、ACK/NACKプロセスを監視することにより、基地局10におけるブロックエラーの発生を監視するように構成される。移動端末12は、予期されるよりも少ないエラーが観測されると、E−DPDCHのデータレートの選択の観点でより積極的となることができ、その逆もまた然りである。なお、ある意味において、これは、受信信号についてのSINR目標を調整する従来のアウタループ電力制御を、所望のBER/BLER(ビットエラーレート/ブロックエラーレート)を維持するように置き換えるものである。これを前述の実施形態と共に使用することができる。
同じE−DPDCH/DPCCH電力を所与として移動端末12がどのようにより積極的又はより保守的なレートを使用することができるかを検討するにあたり、留意すべき点は、従来のE−TFCテーブルがE−DPDCH/DPCCH電力比とレートとの間の1対1の関係を与えることである。よって、一実施形態において、移動端末12は、その代わりに、より積極的/より消極的な比とレートとのマッピングを有する複数のE−TFCテーブルを使用する。例えば、1つは積極的なマッピング、1つは中程度のマッピング、及び1つは保守的なマッピングを有する3つのテーブルを使用することができる。これらテーブル、又は関係するデータは、基地局10から移動端末12へシグナリングされ得る。
しかしながら、そうしたシグナリングを回避し、何らかの手法で従来のE−TFCテーブルを単純に再利用することが望ましいこともあり得る。一実施形態において、移動端末12は、レートを適応させる際に、ベータ因子を“無視”する。これらベータ因子は、通常は、E−DPDCH/DPCCH電力比を決定する。よって、ベータ因子を無視することにより、移動端末12は、基地局の2つの制御ループが当該比を代わりに決定することを可能とする。より積極的となるために、移動端末12は、E−TFCテーブルからより高いレートを使用し、但し2つの制御ループからベータの設定を取得する。例えば、2つの電力制御ループは、E−DPDCH/DPCCH電力比をγと決定する。E−TFCテーブルの従来の使用によれば、移動端末12は、対応するレートr(所与の転送ブロックサイズ)を使用するであろう。しかしながら、ここで教示される1つ以上の実施形態において、移動端末12は、レート選択のためにレート調整因子Δを適用するように構成される。そのようにして、移動端末12は、従来ならば決定されていたであろうレートrを使用せず、代わりにレートri+Δを使用する。正のΔは、レートをアップさせるようにバイアスし(積極的)、負のΔは、レートをダウンさせるようにバイアスする(保守的)。
これは、既存のWCDMA標準に対する暗黙的な変更であり、基地局のパラメータ推定アルゴリズムがDPCCHコードとE−DPDCHコードとの間の固定的な電力関係に依存しているとすれば、当該基地局のパラメータ推定アルゴリズムに影響を与え得る。しかしながら、移動端末12が制御コマンドを成功裏に受信してそれらに従うことを前提として、基地局10は次の関係を推論するように有利に構成されることができるため、その影響は最小限であると考えられる。
新たなレートがどのようなものであるべきかを決定することについて、ここで考慮される1つ以上の実施形態は、知的“歩行(walk)”アルゴリズムを使用し、消失(erasure)が存在しない場合には上方へ、消失が存在する場合には下方へ、レートを適応させる。さらに、“保持(hold)”オプションを使用して、高すぎるレートと良好なレートとの間の揺れが回避される。この手続は、WCDMA標準に対する暗黙的な変更であり、移動端末12は、電力制御を介して消失の問題を修正するために、もはや基地局10(ノードB)に依存しない。図15に、全体としてのコンセプトが描かれている。基地局のアップリンク電力制御は、E−DPDCH上のデータレートがE−DPDCHの変化するSINRに適応される一方で、DPCCH及びE−DPDCHのペアのSNRが維持されるように使用される。基地局の2つの制御ループコマンドの使用をこのスキームに組み込むこともできる。例えば、アルファの増減を包含する上述したアプローチを、レートの初回の変化を決定するために使用することができ、例えばそれは、適用される前に0.9だけ減少させられ得る。
その代わりに、注記したように、基地局10は、移動端末12と同じ情報へのアクセスを一般に有するように、レート適応を制御することができ、新たなレートを決定するために同じ又は異なるアプローチを使用することができる。但し、基地局10がレートの決定を行う場合、そうした決定は、移動端末12へシグナリングされる必要がある。追加的な制御ループ―即ち、第2の電力制御コマンド―についてここで既に説明したアプローチもまた、レートの引き下げか、維持か又は引き上げか(ベアラ及びオーバヘッドの区分)に関し、移動端末12へ追加的な情報を送信するために使用され得る。
さらに、いくつかのケースでは、移動端末12は、そのE−DPDCHについて与えられた許可の全体を使用しなくてもよい。例えば、移動端末12は、送信すべき相応のビットを有しないために、又は相応の送信電力を有しないために、その許可の全体を使用しないこともあり得る。移動端末12は基地局10へスケジューリング情報(SI)を送信することができ、及び当該情報は移動端末の送信バッファステータス及び送信電力ヘッドルームを示すことから、基地局10は、移動端末12が予期される許可の全体を使用することができるかについての知識を有する。結果として、基地局10は、移動端末のSIレポートを通じて報告される通りの移動端末のバッファ/電力ステータスの見地から許可を策定して、当該ステータスにとって許可が適切となることを確実にすることができる。
一方で、レートの決定をするために必要な当該情報が基地局10にとって利用可能でない場合、移動端末12は、適切な電力レベル及び使用すべきレートを決定する必要がある。なお、十分な送信電力がない場合には、移動端末12は、図13の曲線の良好な線形的部分に対応する、基地局10によりサポートされるサービスエリア(セル)のエッジにいる可能性がある。
[一般的な実装]
一般的な考え方として、ここで提案したアップリンク電力制御は、2つの閉ループの制御ループを使用する。1つのループは、ある信号全体又は当該信号(例えば、DPCCH)の第1の部分の電力を制御し、第2のループは、ある信号全体、当該信号の第2の部分(例えば、トラフィック)、又はいずれかに割当てられた電力のある割合の電力を制御する。少なくとも1つの実施形態において、双方のループは、固定レート(制御、オーバヘッド)の信号の受信SINRを維持し、及び合計信号の合計受信電力(S又はSNR)を維持するために使用される。
さらなる観点として、提案したアップリンク電力制御の1つ以上の実施形態は、基地局10が(その時点のリファレンスチャネル電力に対する相対的な)合計相対電力及びレートベアラ(電力に対応する絶対的又は相対的なリファレンスベアラ)の双方をシグナリングするように、レート許可手続きを修正する。対応する形で、基地局10及び/又は移動端末12は、ブロックエラー及び基地局の電力制御ループに基づいてベアラが適応させられるという、電力適応を実行する。
上述した点を念頭に置き、図16は、基地局10の一実施形態のより詳細なブロック図を呈示する。ここで、デュプレクサ40、送信回路42及び受信フロントエンド44は、図1において紹介した送受信回路14の全て又は一部として備えられるものと理解されるであろう。これら回路は、1つ以上のアンテナを用いて無線信号を送受信するために構成される。
特に、デュプレクサ40は、受信したアップリンク信号を、フィルタリング及びベースバンドへのダウンミキシングのために、受信フロントエンド44へ受け渡す。この例の目的のために、所与の移動端末12からの合計アップリンク信号は、第1のアップリンクチャネルとしてDPCCHを、第2のアップリンクチャネルとしてE−DPDCHを含む。
そして、ベースバンド信号は、図1に示した信号電力推定器22及び信号品質推定器24を含み得るパラメータ推定器46へ供給される。パラメータ推定器46は、移動端末12から受信されるアップリンクチャネルのセットについての全体としてのSNRを推定する。この例において、当該セットは、第1のアップリンクチャネルとしてDPDCHを、第2のアップリンクチャネルとしてE−DPDCHを含む。よって、この例について、パラメータ推定器46は、基地局10において受信されるE−DPDCH及びDPCCHの組合せについてSNRを推定し、及びDPCCHについてSINRを推定する。これらパラメータの推定値は、必要とされる制御コマンドを決定するために、目標値と比較される。
具体的には、図示した制御ビット計算器48は、推定SNRと目標SNRとの間、及び推定SINRと目標SINRとの間の差分を表す、比較器/差分回路50及び52からの比較結果を受け取る。図1に示したアップリンク電力コントローラ20の全て又は一部を含み得る制御ビット計算器48は、これら比較に基づいて、2つの電力制御ループについての第1及び第2の電力制御コマンドを生成する。生成された電力制御コマンドは、移動端末12への送信のために、送信機42へ供給される。
図17は、対応する形で、移動端末12の一実施形態についてのより詳細な図を提供する。デュプレクサ60は、受信した信号を、フィルタリング及びベースバンドへのダウンミキシングのために、受信フロントエンド62へ受け渡す。ベースバンド信号は、モードコントローラ/コマンド復調器64へ供給され、移動端末12により受信された信号に含まれている第1及び第2の電力制御コマンドが復調される。これらコマンドは、移動端末12によるDPCCH及びE−DPDCHのアップリンク送信電力を制御するために、送信回路66へ送られる。なお、前にここで説明した使用のために、メモリ68又は他の記憶装置が、E−TFCテーブル又は他の電力比/ベアラテーブル情報を保持する。
また、モードコントローラ/コマンド復調器64に従って、移動端末12がモード別(例えば、上述した第1又は第2のモード)に動作可能であることにも留意されたい。例えば、モードコントローラ/コマンド復調器64は、動作モードに基づいて異なるように、(1つのループのためのコマンドとして、又は第1及び第2のループについてのコマンドへパースして)受信した電力制御コマンドワードを処理するように構成され得る。モードは、例えば、トラフィックチャネルが移動端末12に許可されているか許可されていないかに応じて変化する。
さらに、許可の時点での電力及びレートの割当てのために、当該レートは、記憶されているE−TFCテーブル内の位置として、又はテーブル内のそれまでの位置に対する相対的な位置として示され得る。後者は、より少ない信号のビットしか要求せず、基地局10は、より低いレートの相対的な位置をシグナリングすることにより、このアプローチを実装することができ、符号ビットも節約される。基地局10は、E−DPDCHチャネルについてのSINRの推定値に基づいて、移動端末12にそのE−DPDCHレートを適応させるよう指示するように構成されてもよい。
図18は、基地局10又は移動端末12のいずれかにおいてブロックエラーのインジケータのみを用いてアップリンクレートの変更を判定するためのアプローチを示している。送信時間間隔(TTI)が復調されると、TTIが成功裏に復号されたか否かに依存して、ブロックエラーインジケータ(BEI)が0又は1に設定される。このBEIは、例えば、FIFOバッファを用いて、最新のN個のブロックインジケータのリストに追加される(ブロック120)。一例として、Nは10に等しい。ブロックエラーの数がカウントされる(ブロック122)。カウントが0であれば(ブロック124)、レートは増加される(ブロック126)。カウントが1であれば(ブロック128)、レートは維持される(ブロック130)。カウントが1よりも大きい場合には、レートは引き下げられる(ブロック132)。レートの引き上げ及び引き下げは、様々なレートに対応する送信フォーマットのテーブル内を上下へ移動することにより達成され得る。
図19は、ブロック140〜154(偶数)における、ブロックエラーインジケータ及び制御ループコマンドの双方を使用する、レートの変更を判定するためのアプローチを示している。この例示的な方法では、基地局10により実行される2つのアップリンク電力制御ループが(SINRについての)DPCCH電力及び(Sについての)合計電力であることを前提とする。これら2つのループ及びそれらの関係が、暗黙的なE−DPDCH電力を判定するために使用される。その代わりに、2つの制御ループがDPCCH電力及びE−DPDCH電力である場合には、E−DPDCH電力コマンドを直接的に使用することができる。
一般的には、従来のアウタループ電力制御においてSINRの目標値を調整するための多くのアプローチと同様の、レートをいかに調整するかを決定するための多くのアプローチが存在する。当業者は、図18及び図19が有利であって但し非限定的な例であることを理解するであろう。さらに、前に注記したように、移動端末12がレートの全体を使用するほどの送信すべきビットを有していない可能性があり、そうしたケースでは、このケースでは、レートはより低く、全体としての送信電力は恐らく引き下げられ得る。
上述した例に示したように、本発明の有利なアップリンク電力制御は、多くの利点を提供する。例えば、高データレートで動作している移動端末12から(基地局10における)受信信号電力を直接的に制御することにより、不安定さ及び電力の突出(rushes)が回避される。他の例として、リソースの強化された制御が提供され、基地局10(又はネットワーク全体)の負荷を下げる必要性が回避され、SINRを維持するための電力の必要性を変化させることが可能となる。さらなる例として、より良好なレート選択を通じて、データパケットの再送信の必要性が削減されることにより、レイテンシが改善される。
よって、とりわけ、本発明は、ユーザ端末と基地局との間の通信の信頼性を改善する方法を提供する。少なくとも1つの実施形態において、開示されたアプローチは、端末により送信される合計送信電力、又は全体としての(合計)信号の第1の部分についての送信電力、の1つを制御するために、基地局からユーザ端末へ電力制御コマンドを送信することにより、それを成し遂げる。なお、少なくとも1つの実施形態において、コンポジット信号は、DPCCH及びE−DPDCHを含む。
さらに、本方法は、送信信号の第2の部分についての送信電力、送信信号の第1の部分に割当てられた電力の割合、又は送信信号の第2の部分に割当てられた電力の割合、の1つを制御するために、基地局からユーザ端末へ第2の制御コマンドを送信することを含む。このアプローチによって、ユーザ端末からの合計受信電力が維持され、及び送信信号の第1の部分の品質が維持されるように、2つのコマンドが設定される。
1つ以上の実施形態において、開示されたアップリンク制御は、制御チャネルとトラフィック(又は他の変動レートの)チャネルとの組合せについての合計電力を維持しつつ、端末から受信される制御(又は他の固定レートの)チャネルの受信信号品質を維持するために使用される。この文脈において、本方法は、さらに、テーブル内の相対的な又は絶対的なベアラをシグナリングすること、電力をシグナリングすることなどにより、トラフィックチャネルの許可の時点で、及び、UE又は基地局のいずれかにおいてレート歩行アルゴリズムを使用することなどにより、データ送信の間に、トラフィックチャネルのレートを設定することを含み得る。
しかしながら、当業者は、上述した例が本発明を限定しないことを理解するであろう。実際、本発明は、これまでの議論又は添付図面によっては限定されず、その代わりに、以下に添付する特許請求の範囲及びその法的な均等物によってのみ限定される。

Claims (34)

  1. 無線通信ネットワークの基地局におけるアップリンク電力制御方法であって、
    移動端末により送信される第1のアップリンクチャネルの受信信号品質を受信信号品質目標又はその周辺に維持するように計算される、前記移動端末についての第1の電力制御コマンドを生成することと、
    前記移動端末により送信されるアップリンクチャネルのセットの合計受信電力を合計受信電力目標又はその周辺に維持するように計算される、前記移動端末についての第2の電力制御コマンドを生成することと、
    前記セットは、前記移動端末により送信される少なくとも前記第1のアップリンクチャネル及び第2のアップリンクチャネルを含むことと、
    前記第1の電力制御コマンド及び前記第2の電力制御コマンドを前記移動端末へ送信することと、
    を含む方法。
  2. 前記第1のアップリンクチャネルは、制御チャネルであり、前記第2のアップリンクチャネルは、前記基地局により前記移動端末に選択的に許可されるトラフィックチャネルであり、
    前記トラフィックチャネルを前記移動端末に許可することの一部として、前記制御チャネルの送信電力に対する相対的な前記トラフィックチャネルについての送信電力の初期割当てを、前記移動端末へ示すことをさらに含む、
    請求項1の方法。
  3. 前記移動端末は、別々の送信レートをサポートする別々の無線ベアラについての、トラフィック対制御チャネル送信電力の様々な比に関連するテーブル又は式を維持し、
    前記基地局は、テーブルインデックス又は式のパラメータをシグナリングすることにより、前記移動端末により使用されるべき特定の無線ベアラを示す、
    請求項1の方法。
  4. 前記基地局は、電力割当て及びトラフィックチャネルに関連付けられる推定自己干渉の関数として、前記トラフィックチャネルについての前記基地局における受信信号品質を予測することにより、前記移動端末により使用されるべき特定の無線ベアラを決定する、請求項1の方法。
  5. 前記移動端末は、合計送信電力を用いて、アップリンクチャネルの前記セットを送信し、
    前記第1の電力制御コマンドを生成することは、前記第1のアップリンクチャネルの前記受信信号品質を前記受信信号品質目標又はその周辺に維持するように、前記第1のアップリンクチャネルを送信するための前記移動端末により使用される前記送信電力を必要に応じて引き上げ又は引き下げる第1のアップダウンコマンドを生成することを含む、
    請求項1の方法。
  6. 前記第2の電力制御コマンドを生成することは、アップリンクチャネルの前記セットについての前記合計受信電力を前記合計受信電力目標又はその周辺に維持するように、アップリンクチャネルの前記セットを送信するための前記移動端末により使用される前記合計送信電力を必要に応じて引き上げ若しくは引き下げ、又はアップリンクチャネルの前記セット内の少なくとも前記第2のアップリンクチャネルを送信するための前記移動端末により使用される前記送信電力を引き上げ若しくは引き下げる第2のアップダウンコマンドを生成することを含む、請求項5の方法。
  7. 前記第2のアップリンクチャネルは、前記移動端末に選択的に許可され、
    前記第2のアップリンクチャネルが許可されていない場合の第1のモード及び前記第2のアップリンクチャネルが許可されている場合の第2のモードで、選択的に前記基地局を動作させることをさらに含み、
    前記基地局は、前記第1のモードにおいて、前記第1の電力制御コマンドを生成し、但し前記第2の電力制御コマンドを生成せず、前記第2のモードにおいて、前記第1の電力制御コマンド及び前記第2の電力制御コマンドを生成する、
    請求項1の方法。
  8. 前記第2のアップリンクチャネルは、前記移動端末に選択的に許可され、
    前記第2のアップリンクチャネルが低レートで許可されている場合の第1のモード及び前記第2のアップリンクチャネルが高レートで許可されている場合の第2のモードで、選択的に前記基地局を動作させることをさらに含み、
    前記基地局は、前記第1のモードにおいて、前記第1の電力制御コマンドを生成し、但し前記第2の電力制御コマンドを生成せず、前記第2のモードにおいて、前記第1の電力制御コマンド及び前記第2の電力制御コマンドを生成する、
    請求項1の方法。
  9. 前記第1のアップリンクチャネルは、固定レートの制御チャネルであり、前記第2のアップリンクチャネルは、変動レートのトラフィックチャネルであり、
    前記変動レートのトラフィックチャネルについてのレート依存の受信信号品質目標が満たされていないと判定されることに応じて、前記変動レートのトラフィックチャネル上で送信するための前記移動端末により使用される送信レートの減少を開始すること、をさらに含む、
    請求項1の方法。
  10. 前記変動レートのトラフィックチャネルについてのレート依存の受信信号品質目標が満たされていないと判定されることに応じて、前記変動レートのトラフィックチャネル上で送信するための前記移動端末により使用される前記送信レートの増加を開始すること、をさらに含む、
    請求項9の方法。
  11. 前記第1の電力制御コマンド及び前記第2の電力制御コマンドを前記移動端末へ送信することは、一連の繰り返される送信スロットの各々においてバイナリの送信電力制御ワードを送信すること、を含み、
    ビットの第1のサブセットは、前記第1の電力制御コマンドを含み、ビットの第2のサブセットは、前記第2の電力制御コマンドを含む、
    請求項1の方法。
  12. 前記第1のアップリンクチャネルは、CDMA物理制御チャネルを含み、前記第2のアップリンクチャネルは、CDMA物理データチャネルを含み、
    前記CDMA物理制御チャネルについての受信された信号対雑音及び干渉比を判定することに基づいて、前記CDMA物理制御チャネルについての前記受信信号品質を推定することと、
    前記CDMA物理制御チャネル及び前記CDMA物理データチャネルについての前記合計受信電力を推定することと、
    をさらに含む、請求項1の方法。
  13. 無線通信ネットワークにおける使用のための、移動端末のためにアップリンク電力制御を提供するように構成される基地局であって、
    移動端末からアップリンク信号を受信し及び移動端末へダウンリンク信号を送信する送受信回路と、
    前記送受信回路に動作可能に関連付られる1つ以上の処理回路であって、
    移動端末により送信される第1のアップリンクチャネルについての受信信号品質を受信信号品質目標に維持するように計算される、前記移動端末についての第1の電力制御コマンドを生成し、
    前記移動端末により送信されるアップリンクチャネルのセットについての合計受信電力を合計受信電力目標に維持するように計算される、前記移動端末についての第2の電力制御コマンドを生成し、
    前記第1の電力制御コマンド及び前記第2の電力制御コマンドを前記移動端末へ送信する、
    ように構成される前記1つ以上の処理回路と、
    を備え、
    前記セットは、前記移動端末により送信される少なくとも前記第1のアップリンクチャネル及び第2のアップリンクチャネルを含む、
    基地局。
  14. 前記第1のアップリンクチャネルは、制御チャネルであり、前記第2のアップリンクチャネルは、前記基地局により前記移動端末に選択的に許可されるトラフィックチャネルであり、
    前記基地局は、前記トラフィックチャネルを前記移動端末に許可することの一部として、前記トラフィックチャネル上での送信のために使用すべき特定の無線ベアラを前記移動端末へ示し、及び、前記制御チャネルの送信電力に対する相対的な前記トラフィックチャネルについての送信電力の初期割当てを、前記移動端末へ示すように構成される、
    請求項13の基地局。
  15. 前記移動端末は、別々の送信レートをサポートする別々の無線ベアラについての、トラフィック対制御チャネル送信電力の様々な比に関連するテーブル又は式を維持し、
    前記基地局は、テーブルインデックス又は式のパラメータをシグナリングすることにより、前記移動端末により使用されるべき特定の無線ベアラを示すように構成される、
    請求項14の基地局。
  16. 前記基地局は、電力割当て及び前記トラフィックチャネルに関連付けられる推定自己干渉の関数として、前記トラフィックチャネルについての前記基地局における受信信号品質を予測することにより、前記特定の無線ベアラを決定するように構成される、請求項14の基地局。
  17. 前記移動端末は、合計送信電力を用いて、アップリンクチャネルの前記セットを送信し、
    前記基地局は、前記第1のアップリンクチャネルの前記受信信号品質を前記受信信号品質目標又はその周辺に維持するように、前記第1のアップリンクチャネルの送信のための前記移動端末により使用される前記送信電力を必要に応じて引き上げ又は引き下げる第1のアップダウンコマンドを生成することにより、前記第1の電力制御コマンドを生成するように構成される、
    請求項13の基地局。
  18. 前記基地局は、アップリンクチャネルの前記セットについての前記合計受信電力を前記合計受信電力目標又はその周辺に維持するように、アップリンクチャネルの前記セットを送信するための前記移動端末により使用される前記合計送信電力を必要に応じて引き上げ若しくは引き下げる第2のアップダウンコマンドを生成することにより、前記第2の電力制御コマンドを生成するように構成される、請求項17の基地局。
  19. 前記基地局は、前記第2のアップリンクチャネルを前記移動端末に選択的に許可し、前記第2のアップリンクチャネルが許可されていない場合の第1のモード及び前記第2のアップリンクチャネルが許可されている場合の第2のモードで、選択的に動作するように構成され、
    前記基地局は、前記第1のモードにおいて、前記第1の電力制御コマンドを生成し、但し前記第2の電力制御コマンドを生成せず、前記第2のモードにおいて、前記第1の電力制御コマンド及び前記第2の電力制御コマンドを生成する、
    請求項13の基地局。
  20. 前記基地局は、前記第2のアップリンクチャネルを前記移動端末に選択的に許可し、前記第2のアップリンクチャネルが低レートで許可されている場合の第1のモード及び前記第2のアップリンクチャネルが高レートで許可されている場合の第2のモードで、選択的に動作するように構成され、
    前記基地局は、前記第1のモードにおいて、前記第1の電力制御コマンドを生成し、但し前記第2の電力制御コマンドを生成せず、前記第2のモードにおいて、前記第1の電力制御コマンド及び前記第2の電力制御コマンドを生成する、
    請求項13の基地局。
  21. 前記第1のアップリンクチャネルは、固定レートの制御チャネルであり、前記第2のアップリンクチャネルは、変動レートのトラフィックチャネルであり、
    前記基地局は、前記変動レートのトラフィックチャネルについてのレート依存の受信信号品質目標が満たされていないと判定されることに応じて、前記変動レートのトラフィックチャネル上で送信するための前記移動端末により使用される送信レートの減少を開始するように構成される、
    請求項13の基地局。
  22. 前記基地局は、前記変動レートのトラフィックチャネルについてのレート依存の受信信号品質目標が満たされていると判定されることに応じて、前記変動レートのトラフィックチャネル上で送信するための前記移動端末により使用される前記送信レートの増加を開始するように構成される、
    請求項21の基地局。
  23. 前記基地局は、一連の繰り返される送信スロットの各々においてバイナリの送信電力制御ワードを送信することにより、前記第1の電力制御コマンド及び前記第2の電力制御コマンドを前記移動端末へ送信するように構成され、
    ビットの第1のサブセットは、前記第1の電力制御コマンドを含み、ビットの第2のサブセットは、前記第2の電力制御コマンドを含む、
    請求項13の基地局。
  24. 前記基地局は、CDMA基地局を含み、
    前記第1のアップリンクチャネルは、CDMA物理制御チャネルを含み、前記第2のアップリンクチャネルは、CDMA物理データチャネルを含み、
    前記基地局は、
    前記CDMA物理制御チャネルについての受信された信号対雑音及び干渉比を判定することに基づいて、前記CDMA物理制御チャネルについての前記受信信号品質を推定し、
    前記CDMA物理制御チャネル及び前記CDMA物理データチャネルについての前記合計受信電力を推定する、
    ように構成される、
    請求項13の基地局。
  25. 前記基地局は、広帯域CDMAネットワーク内のノードBとしての動作のために構成される広帯域CDMA基地局を含み、
    前記第1のアップリンクチャネルは、アップリンク専用物理制御チャネル(DPCCH)を含み、前記第2のアップリンクチャネルは、アップリンク専用物理データチャネル(DPDCH)を含み、
    前記基地局は、前記DPCCHについての前記受信信号品質を前記受信信号品質目標に、前記DPCCH及びDPDCHについての前記合計受信電力を前記合計受信電力目標に維持するように、前記第1の電力制御コマンド及び前記第2の電力制御コマンドを生成するように構成される、
    請求項13の基地局。
  26. 移動端末におけるアップリンク電力制御方法であって、
    制御基地局から、電力制御コマンドワードを受信することと、
    第1及び第2のモードで選択的に動作することと、
    前記第1のモードで動作している場合には、受信される電力制御コマンドに従って、第1のアップリンクチャネルを送信するために前記移動端末により使用される送信電力を制御することと、
    前記第2のモードで動作している場合には、受信される各電力制御コマンドを第1のコマンド及び第2のコマンドへパースし、前記第1のコマンド及び前記第2のコマンドに従って、前記第1のアップリンクチャネル及び第2のアップリンクチャネルについての前記移動端末により使用される前記送信電力を制御することと、
    を含む方法。
  27. 前記第2のアップリンクチャネルを送信するために使用される前記送信電力の削減指示に応じて、前記第2のアップリンクチャネル上での送信のために使用される送信レートを自律的に削減すること、をさらに含む、請求項26の方法。
  28. 前記第2のアップリンクチャネルが前記移動端末に許可されていない場合に、動作の前記第1のモードを選択することと、
    前記第2のアップリンクチャネルが前記移動端末に許可されている場合に、動作の前記第2のモードを選択することと、
    をさらに含む、請求項26の方法。
  29. 前記第1のアップリンクチャネルは、アップリンク制御シグナリングのためのアップリンク制御チャネルであり、前記第2のアップリンクチャネルは、高レートアップリンクデータ送信のためのアップリンクトラフィックチャネルである、請求項28の方法。
  30. 移動端末であって、
    基地局へアップリンク信号を送信し、基地局からダウンリンク信号を受信するための送受信回路と、
    前記送受信回路に動作可能に関連付られる1つ以上の処理回路であって、
    制御基地局から、電力制御コマンドワードを受信し、
    第1及び第2のモードで選択的に動作し、
    前記第1のモードで動作している場合には、受信される電力制御コマンドに従って、第1のアップリンクチャネルを送信するために前記移動端末により使用される送信電力を制御し、
    前記第2のモードで動作している場合には、受信される各電力制御コマンドを第1のコマンド及び第2のコマンドへパースし、前記第1のコマンド及び前記第2のコマンドに従って、前記第1のアップリンクチャネル及び第2のアップリンクチャネルについての前記移動端末により使用される前記送信電力を制御する、
    ように構成される前記1つ以上の処理回路と、
    を備える移動端末。
  31. 前記移動端末は、前記第2のアップリンクチャネルを送信するために使用される前記送信電力の削減指示に応じて、前記第2のアップリンクチャネル上での送信のために使用される送信レートを自律的に削減するように構成される、請求項30の移動端末。
  32. 前記移動端末は、前記第2のアップリンクチャネルが前記移動端末に許可されていない場合に、動作の前記第1のモードを選択し、前記第2のアップリンクチャネルが前記移動端末に許可されている場合に、動作の前記第2のモードを選択する、ように構成される、請求項30の移動端末。
  33. 前記第1のアップリンクチャネルは、アップリンク制御シグナリングのためのアップリンク制御チャネルであり、前記第2のアップリンクチャネルは、高レートアップリンクデータ送信のためのアップリンクトラフィックチャネルである、請求項32の移動端末。
  34. 前記第1のアップリンクチャネルは、アップリンク制御シグナリングのためのアップリンク制御チャネルであり、前記第2のアップリンクチャネルは、高レートアップリンクデータ送信のためのアップリンクトラフィックチャネルであり、
    前記移動端末は、受信される前記電力制御コマンドに応じると共に、知的歩行アルゴリズムを使用して前記アップリンクトラフィックチャネル上の前記レートを適応させるように構成され、
    前記知的歩行アルゴリズムは、前記基地局において前記アップリンクトラフィックチャネルについての消失が存在しない場合には上方へ、前記基地局において前記アップリンクトラフィックチャネルについての消失が存在する場合には下方へ前記レートを適応させるように構成される、
    請求項30の移動端末。
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