JP2013502992A - 改善された股関節骨折釘システム - Google Patents

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Abstract

患者の骨折骨を修復するための外科的X線透視処置中に内固定術人工補綴物を位置決めし、カニューレ式骨ドリルをガイドする、器具システムが提供される。器具システムは、ターゲット・ワイヤと、ターゲット軸に沿ってターゲット・ワイヤがガイドされて通過するためのターゲット孔を有するX線透過材料から形成されたハンドルと、を有する。ターゲット軸は、第1の平面と、第1の平面に垂直な第2の平面と、の交線と一致する。器具システムは、また、ハンドルの端部に取り付けられ、人工補綴物に取り外し接続可能な、ノーズ構成要素を有する。ノーズ構成要素は、X線不透過材料から形成された位置合わせ照準を有する。人工補綴物が、ノーズ構成要素に接続され、ターゲット・ワイヤが、ターゲット孔を通してターゲット軸に沿って位置決めされたとき、ガイドワイヤの画像を、位置合わせ装置の画像を二分するように第1の平面に含まれる第1の視線に沿ってX線透視で見ることができ、それにより、人工補綴物を骨に対して所望の位置に保持しながら骨の所望の部分に第1のガイドワイヤを導くための、第1の目視基準がユーザに提供される。

Description

この開示は、一般に手術装置及び処置に関し、より詳細には骨折骨を修復するための内固定装置、関連器具類、及び処置に関する。
現在、広範囲の近位大腿骨骨折徴候を外科的に処置するために、股関節骨折釘(HFN)システム(再建釘システムとも呼ばれる)が利用可能である。HFNシステムは、骨折した近位大腿骨の髄内管内に外科的に移植するためにサイズと形状が決められた髄内釘を含む。釘の近位部分は、大腿骨の大腿骨骨頭に留める遠位端を有するラグ・スクリューなどを保持する滑らかな横穴を有し、その結果、この構造によって、大腿骨頚部と大腿骨骨幹(シャフト)が互いに一定角度で保持され、同時に骨折した近位大腿骨の「摺動圧縮」を可能にして適切な治癒が促進される。典型的には、この頸部/シャフト角度は、125〜130度の範囲である。また、釘の近位部分は、アンチローテーション・スクリューをラグ・スクリューに沿ってその近位に保持する別の滑らかな横穴を有することがある。製造業者は、典型的には、患者の解剖学的差異に対応するために、長い釘と短い釘の両方を含む様々なサイズのHFNシステムを提供する。
外科医は、通常、骨折の適切な整復を確認し釘とスクリューを大腿骨内に適切に位置決めするために、X線透視装置(X線蛍光透視装置)の支援により股関節骨折釘とスクリューを埋め込む。構造体を弱体化させたり大腿骨頭の関節面を突き抜けたりしないように、ラグ・スクリューとアンチローテーション・スクリューの遠位端を大腿骨頸及び大腿骨頸頭の中心部分に挿入することが特に重要である。したがって、製造業者は、HFNシステムを埋め込むための特別な器具類を提供してきた。そのような器具類は、典型的には、釘の近位端に取り付けるターゲット・ジグを有する。ターゲット・ジグは、X線透視表示の支援によって釘を大腿骨内に保持し位置決めするためのハンドルを提供する。また、ターゲット・ジグは、外科医がラグ・スクリューとアンチローテーション・スクリューを大腿骨頸及び骨頭に収容するパイロット孔を開けるのを支援するために、釘のラグ・スクリュー孔及びアンチローテーション・スクリュー孔と位置合わせされたターゲット孔を有する。ターゲット・ジグの一部分は、釘をX線透視で視覚化するようにX線透過性でよく、一方、ターゲット・ジグの他の部分は、ラグ・スクリューの軸が大腿骨頸及び骨頭の中心をほぼ通して釘を大腿骨内で位置合わせし配置するための目視基準を提供するようにX線不透過性でよい。残念ながら、現在の標準のHFN埋め込み処置の際、外科医は、通常、骨折を整復しかつ釘を適切に大腿骨内に位置決めするために、内外方向と前後方向の幾つかのX線透視画像を撮影しなければならない。これは、主に、ガイドワイヤを大腿骨頸を通して大腿骨頭内の適切な深さまで導くのにX線透視ビューが最適かどうかを外科医が識別することが多くの場合困難だからである。ガイドワイヤは、ラグ・スクリュー用のパイロット孔を作るためにカニューレ式ドリル(cannulated drill)をガイドするために必要とされる。明らかに、各X線透視画像は、外科医、スタッフ及び患者の照射線の被爆を増やし、外科手術の時間とコストを増大させる。したがって、器具類がX線透視撮像装置と共に使用されるときに、外科医が患者の大腿骨に股関節骨折釘を適切に埋め込むのを援助する改善された器具類が必要とされる。
整形外科医が直面する別の課題は、患者の解剖学的構造の差異のために製造業者によって提供される幾つかの異なる形状とサイズのIM釘と機器を効果的に管理することである。現在入手可能なHFNシステムは、複数の大腿骨頸/シャフト角度ごとの様々なサイズのIM釘のセットを含む。これらの頸部/シャフト角度セットはそれぞれ、専用のターゲット・ジグを必要とし、したがって、外科手術中にIM釘をターゲット・ジグに取り付けるときに、適正なIM釘を適正なターゲット・ジグと突き合わせることを必要とする。IM釘とターゲット・ジグを間違って突き合わせると、手術時間が長くなり、無菌部品が無駄に汚染され、その結果手術コストが高くなることは明らかである。したがって、各角度のIM釘をその専用ターゲット・ジグと突き合わせることと関連した外科手術中の混乱を減少させる改善されたHFNシステムも必要である。
本明細書は、本発明を詳細に指摘し明確に請求する特許請求の範囲で締めくくっているが、以下の説明と添付図面は、請求された発明の幾つかの非限定的な例を更に示す。特に指示しない限り、同様の参照符号は同様の要素を示す。
患者の近位大腿骨に埋め込まれた髄内(IM)釘と、ラグ・スクリュー軸を画定するラグ・スクリューと、を含む股関節骨折釘(HFN)組立体の前後方向図。 図1のIM釘と接続するように位置合わせされて示されたノーズ構成要素を有するターゲット・ジグの斜視図。 図2のノーズ構成要素の詳細な斜視図。 図3のノーズ構成要素の正面図であり、U字型間隙を構成する1対の離間された対向アームを有する位置合わせ照準を有するノーズ構成要素。 X線透視で画像化できるような、近位大腿骨内に初期挿入深さで位置決めされたIM釘に接続されたターゲット・ジグの前方図であり、ターゲット・ジグに取り付けられた2本の平行なガイドワイヤを含むタワーを含むタワー拡張組立体。 図5Aに示されたタワーの斜視図。 ターゲット・ジグの前後方向平面に含まれる第2の視線に沿ってX線透視で画像化できるような、図5Aに示された、IM釘が、近位大腿骨内の所望の挿入深さにあり、その結果、ラグ・スクリュー軸が、大腿骨頭の中心を通して見える、IM釘及びタワー拡張組立体の図。 図5Aに示されたように、最初に位置決めされたターゲット・ジグとIM釘の前方図であり、ラグ・スクリュー軸に沿ってターゲット・ジグに挿入されたターゲット管組立体。 図7に示されたターゲット管組立体とターゲット・ジグの一部分の詳細な断面図。 X線透視で画像化することができるような、図6に示されたような所望の挿入深さに位置決めされかつ患者の近位大腿骨内に初期傾斜角度で位置決めされたターゲット・ジグとIM釘の、U字形間隙の一部分だけを示す側面図。 X線透視で画像化できるような、内外方向平面に含まれる第1の視線に沿って所望の傾斜角度で位置決めされ、その結果、ラグ・スクリュー軸に沿ってターゲット・ジグに挿入されたターゲット・ワイヤが、大腿骨頭の中心を通してほぼ導かれ、位置合わせ照準のU字型間隙の中心に合わせられたターゲット・ジグとIM釘の図。 図10に示されたビューと同じビューであるが、大腿骨頭内の所望の浸入深さまで進められたターゲット・ワイヤ。 挿入されたターゲット・ワイヤを介してカニューレ式ドリルを大腿骨頭内にガイドして図1に示されたラグ・スクリュー用のパイロット孔を作るために使用されるターゲット・ジグの前方図。 第1のIM釘と接続するように位置合わせされた第1のターゲット・ジグの斜視図であり、HFNセットの一部。 第2のIM釘と接続するように位置合わせされた第2のターゲット・ジグであり、やはり図13AのHFNセットの一部。 第1のIM釘の第1の釘コネクタと接続するように位置合わせされて示された、図13Aに示された第1のターゲット・ジグの第1のノーズコネクタの詳細な斜視図。 図14に示された第1のノーズコネクタの詳細な端面図。 図14に示された第1の釘コネクタの詳細な端面図。 第2のIM釘の第2の釘コネクタと接続するように位置合わせされて示された、図13Bに示された第2のターゲット・ジグの第2のノーズコネクタの詳細な斜視図。 図17に示された第2のノーズコネクタの詳細な端面図。 図17に示された第2の釘コネクタの詳細な端面図。
この開示では、用語「前、後、外、及び内」はそれぞれ、一般に、外科手術患者の前側、後側、外側及び内側を指すが、これらの用語は、装置に関しても使用される。また、用語「ユーザ」は、骨折修復手術中の外科医又は外科医を支援する何人かの個人のうちの誰かを指すことがあることに注意されたい。
図1は、中心12を有する大腿骨頭4、大腿骨頸6、転子10、髄内管14及び大腿骨幹8を有する大腿骨2の近位部分に埋め込まれた股関節骨折釘人工補綴物18(又は、HFN人工補綴物18)の前方側面図である。HFN人工補綴物18は、髄内釘20(又は、IM釘20)とラグ・スクリュー40と、を有する。IM釘20は、近位シャフト軸28を画定する近位シャフト部分26と、大腿骨2の形状に適合するように近位シャフト軸28に対して僅かに傾けられてもよい遠位シャフト軸24を画定する遠位シャフト部分22と、を有する。ラグ・スクリュー40は、ラグ・スクリュー軸42を画定し、近位円筒状部分44と遠位ねじ部分46と、を有する。近位部分26は、ラグ・スクリュー40の円筒状部分40を摺動式に保持してもよい。ラグ・スクリュー軸42と遠位シャフト部分軸24は、文字Aによって示された大腿骨頸−骨幹角度を画定し、この角度は、大腿骨頸6と大腿骨骨幹8の間に形成される角度にほぼ対応する。ほとんどの患者の場合、この角度は、約125〜130度の範囲である。
遠位ねじ部分46は、大腿骨頭の中心部分内で骨内にねじ係合するように設計される。しかしながら、大腿骨釘と共に使用する「ブレード」型のラギング装置(lagging device)を含む、大腿骨頸及び骨頭内に留めるためのこれと異なるが機能的に同等の装置があり、ラグ・スクリュー40の遠位ねじ部分46の参照は、限定されない。
HFN人工補綴物は、また、エンドキャップ21と、IM釘20の雌ねじ付き近位部分26の内側にラグ・スクリュー40を保持するための保持スクリュー(隠れている)を有してもよい。HFN人工補綴物18の構成要素は全て、当技術分野で周知のようなチタン合金とステンレス鋼を含む幾つかの生体適応性X線不透過材料のうちの任意の1つ又は複数から形成されてもよい。
図1は、また、内外方向平面52(又は、LM平面又は第2の平面52)と垂直な前後方向平面50(又は、AP平面50又は第1の平面50)を示す。AP平面50とLM平面52との交線は、ラグ・スクリュー軸42と一致する。第1の視線51は、AP平面50に含まれる。第2の視線53は、LM平面52に含まれる。後述するように、第1の視線51と第2の視線53は、ターゲット・ガイドワイヤをラグ・スクリュー軸42に沿って大腿骨頭4の中心12を通して、IM釘20を大腿骨2内に位置決めするときのX線透視撮像装置の最適な調整方向に概ね対応する。このターゲット・ガイドワイヤは、当該技術分野で周知のように、大腿骨頸6と大腿骨頭4に適切に挿入された後で、ラグ・スクリュー40用のパイロット孔を作るカニューレ式ドリルをガイドするために安全に使用されてもよい。
ラグ・スクリュー軸42に対するAP平面52内の第1の視線51の実際の方向は、ユーザの技術レベルにより異なることがある。しかしながら、第1の視線51は、ラグ・スクリュー軸42とほぼ垂直でAP平面52内にあると最適である。後述するように、これは、ガイドワイヤ先端が大腿骨頭4の関節面を通して突き出るのを防ぐためにガイドワイヤを大腿骨頭4の所望の深さに挿入するときに特に重要である。同様に、遠位シャフト軸24に対するLM平面52内の第2の視線53の実際の方向は、やはりユーザの技術レベルにより異なることがある。この場合、第1の視線51の最適な方向は、ラグ・スクリュー軸42に対してほぼ平行でLM平面52内である。後述するように、本明細書に開示された装置の特定の特徴は、ユーザが、大腿骨2内のIM釘20の挿入深さと傾斜角度を適切に設定するために、IM釘20を第1と第2の視線にそってX線透視で見えるように支援する。
HFN人工補綴物18は、また、前述したようなアンチローテーション・スクリュー(図示せず)を有することができる。しかしながら、大腿骨2内へのアンチローテーション・スクリューの位置決めが、大腿骨2内へのラグ・スクリュー40の事前の位置決めによって予め決定されるので、本開示は、主に、IM釘20とラグ・スクリュー40の大腿骨2内への適切な位置決めと関連した装置及び処置を対象とする。HFN人工補綴物18は、また、本明細書に記載されていない追加のスクリューや他の内部構成要素を含んでもよい。HFN人工補綴物18とほぼ類似しかつアンチローテーション・スクリューを含む例示的な装置の他の説明は、2005年6月28日にE.Reberらによって出願された「Orthopaedic Screw and Method」と題する米国特許出願番号2006/0106386A1号に見ることができる。
図2は、IM釘20と接続するように位置合わせされ示されたターゲット・ジグ100の斜視図である。ターゲット・ジグ100は、IM釘20に取り外し可能に取り付けられ、ユーザが、IM釘20を大腿骨2内に位置決めし、安定ガイドワイヤを取り付け、また大腿骨2内に、ラグ・スクリュー40及び前述した他のスクリューを収容するパイロット孔を開けるのを支援する。ターゲット・ジグ100は、上端102と下端104を有するアーチ形ハンドル106を有してもよい。ハンドル106は、炭素入りPEEKなどのX線透過性の生物学的適合材料から形成されてもよい。ノーズ構成要素150は、ハンドル106の上端102に繋がる。ノーズ構成要素150は、ヨーク部分154と、ハンドル106の上端102から遠位に延在してノーズ軸162を画定するシャフト部分152と、を有する。ノーズ軸162は、IM釘20がターゲット・ジグ100に取り付けられたときにIM釘20の近位シャフト軸28と同軸である。ノーズ構成要素150は、チタン合金やステンレス鋼などの生物学的適合性のX線不透過材料から形成されてもよい。ノーズ構成要素150は、また、ノーズコネクタ156を有し、IM釘20は、ノーズ構成要素150をIM釘20に取り外し可能に取り付けるための釘コネクタ38を有する。
図2、図5A及び図6に示されたように、ターゲット・ジグ100のハンドル106は、第1のターゲット軸109を画定する第1のワイヤ孔108と、第2のワイヤ軸111を画定する第2のワイヤ孔110と、第3のワイヤ軸113を画定する第3のワイヤ孔112と、第1のターゲット軸115を画定する第1のターゲット孔114と、第2のターゲット軸117を画定する第2のターゲット孔116と、ARターゲット軸120を画定するアンチローテーション・ターゲット孔118(又は、ARターゲット孔118)と、ラグ・ターゲット軸124を画定するラグ・ターゲット孔122と、を有する。クランプ要素126は、ハンドル106の下端104に取り付けられ、図8により詳細に示される。
図2は、また、ラグ・スクリュー孔軸32を画定するラグ・スクリュー孔30と、ARスクリュー(図示せず)を収容し、ラグ・スクリュー孔軸32と平行なAR孔軸36を画定するAR孔34と、を有するIM釘20を示す。図5と図6に示されたように、IM釘20がターゲット・ジグ100に取り付けられたとき、ラグ・スクリュー孔軸32とラグターゲット軸124は位置が合致してラグ・スクリュー軸42を構成する。後述するように、ユーザは、ターゲット・ジグ100をIM釘20に取り付け、IM釘20を大腿骨2内で操作して、ラグ・スクリュー40用のパイロット孔を穴開けする前にラグ・スクリュー軸42が大腿骨頭4の中心12をほぼ通る。
図3は、ターゲット・ジグ100のノーズ構成要素150の正面図4(ターゲット・ジグ100が、IM釘20を大腿骨2内に位置決めするために使用されるときの内外方向ビューに対応する)の詳細斜視図であり、ヨーク部分154とシャフト部分152を示す。ヨーク部分154は、左アーム158とその反対の右アーム159とを有し、これは一緒に、図4に示されたように見たとき、シャフト部分軸162の中心にあるU字型間隙161を画定する位置合わせ照準160を構成する。ノーズ構成要素150が、X線不透過材料から形成されているので、X線透視画像上で位置合わせ照準160が見える。ノーズ構成要素150は、また、ノーズ構成要素150をハンドル106にピン金具で取り付けるための第1の取り付け孔164と第2の取り付け孔166とを有する。ターゲット・ジグ100は、使い捨て用に適応されてもよく、複数の外科手術に使用できるように従来技術を使用して繰り返し滅菌用に適応されてもよい。
図5Aと図6は、ターゲット・ジグ100、HFN人工補綴物18、及びタワー拡張組立体128を有する股関節骨折釘(HFN)システム16の図である。HFNシステム16は、また、図7に示されたターゲット管組立体60を含んでもよい。これらの図に示された外科的修復処置の時点に達するのに必要とされる外科的段階は、傷口処理、骨折骨の初期整復、及び大腿骨2のIM管の拡孔(reaming)を含み、当該技術分野で周知であり、Reberらの以前に参照した特許出願に記載されている。
図5A、図6、図7、図9、図10、図11及び図12は、ラグ・スクリュー軸42が大腿骨頭4の中心12をほぼ通るように、ユーザが、ターゲット・ジグ100を、説明される付加的な要素と共に使用して、大腿骨2内にIM釘20を位置決めし、ラグ・スクリュー40用のパイロット孔を適切な深さに穴開けするために従うことができる段階を概略的に示す。ユーザが、ラグ・スクリュー40の近くにそのラグ・スクリュー40に沿ってARスクリューも挿入したい場合は、ユーザが、ラグ・スクリュー軸42を中心12より僅かに下に位置決めすることを望むのを注意されたい。重要なことは、ラグ・スクリュー40(及び、使用される場合はARスクリュー)が、大腿骨頸6と大腿骨頭4の中央海綿質骨に挿入され、その結果、手術後の骨治癒の期間中の負荷がかかるときに、大腿骨頭4の関節面に突き刺さらず、また新しい骨頭及び/又は骨頸骨折を引き起こす可能性が低いことである。
図5Aは、X線透視(X線蛍光透視、等)撮像装置によって画像化できるようなHFNシステム16の前面像であり、大腿骨2の髄内管14内に初期挿入深さで位置決めされたIM釘20を示す。ラグ・ターゲット孔118は、大腿骨頭4の中心12を通して位置が合っているように見えるが、これは、この視界が第1の視線51(図1)にそっていないからであり、誤解を招きやすいことがある。ラグ・ターゲット孔118と、大腿骨頭4のラグ・スクリュー孔30及び中心12との位置合わせを適切に視覚化するために、ユーザは、前後方向平面52(図1)内の第1の視線51にほぼ沿ってビューが得られるようにX線透視撮像装置の向きを変更してもよい。
図5Aと図5Bに示されたように、タワー拡張組立体128は、(患者のどちらかの側の腰部骨折を修復するために)ハンドル106の下端104のどちらかの側に取り外し可能に取り付けられる。例えば、タワー拡張組立体128は、例えば厚い長方形の金属板から形成されてもよいタワー129を有する。1対の離間された柱186が、第1のタワー孔82と第2のタワー孔84(図8)に取り外し可能に挿入するために、タワー129の一端から突出する。ハンドル106に埋め込まれたばね戻り止め80(図8)が、1対の柱186のいずれか一方を所定の力で保持して、使用中にタワー129をハンドル106に固定し、更に容易な抜き差しを可能にする。タワー128は、複数の離間された平行な貫通孔又はチャネル184を有し、これらの貫通孔又はチャネル184は、同じ複数の平行であるチャネル軸185を更に画定する。チャネル184はそれぞれ、タワー128の幅全体に延在し、ラグ・ターゲット孔軸124からずらされ、1対の従来の同一金属ガイドワイヤ(本明細書では、第1の位置合わせワイヤ180と第2の位置合わせワイヤ182と呼ばれる)の一方をガイドするようにサイズが決められる。
タワー拡張組立体128は、ラグ・スクリュー軸42が大腿骨頭4の中心12を通るようにIM釘20の位置を所望の挿入深さに調整するための第1の目視基準をユーザに提供する。ユーザは、第1の位置合わせワイヤ180をタワー128のチャネル184の一方のチャネルに挿入し、第2の位置合わせワイヤ182をチャネル184の別のチャネルに挿入し、その結果、これらのワイヤは、患者の上腿の外側の上を通る。使用するチャネル184の選択は、主に、大腿骨2の上にある軟繊維層の全厚さに依存する。肥満患者の場合、ユーザは、チャネル184のうち、ラグ・ターゲット孔軸124から最も大きくずれた最も外側のチャネルを選択してもよい。次に、第1の位置合わせワイヤ180と第2の位置合わせワイヤ182は、図5Aに示されまたX線透視でほぼ前後方向に画像化できるように、大腿骨頭4より突出してもよい。次に、ターゲット・ジグ100を使用してIM釘20を操作し挿入深さを調整してもよい。更に、ユーザは、図6のビューと類似のビューが得られるまで、X線透視撮像装置のねらいを調整し、追加のX線透視画像を撮影してもよい。図6のビューを得るのに必要なX線透視画像の数は、他の要素の中でも特にユーザの技量によって大きく異なることは明らかである。しかしながら、タワー拡張組立体128を使用することによって、ほとんどのユーザがIM釘20を大腿骨2の所望の挿入深さに位置決めするのに必要なX線透視画像の数が減少すると思われる。
図6は、IM釘20が近位大腿骨の所望の挿入深さに位置決めされて、ラグ・スクリュー軸42が、大腿骨頭4の中心12を通して位置が合ったときに、AP平面50に含まれる第2の視線51(図1)に沿ってX線透視で画像化できるようなHFNシステム16のビューである。図6に示されたように、第1の位置合わせワイヤ180は、第2の位置合わせワイヤ182のビューを妨げ、それにより、X線透視撮像装置が、第1の視線51に沿って向けられた第1の目視基準が提供される。第1の位置合わせワイヤ180は、また、大腿骨頭4の中心12を通るように見え、これは、ラグ・スクリュー軸42と大腿骨頭4の中心12が適切に位置合わせされていることを示す。しかしながら、図9と図10に関して述べるように、内外(LM)方向への類似の処置も完了するまで、ラグ・スクリュー軸42は、必ずしも中心12を通らなくてもよい。
図7は、大腿骨2内に位置決めされたターゲット・ジグ100とIM釘20の前面像である。この図では、ラグ・スクリュー軸42は、ちょうど図6に関して述べたように、AP方向に既に位置合わせされている。ユーザ(支援あり)は、ターゲット・ジグ100を大腿骨2内の位置に保持しながら、タワー拡張組立体128を取り外し、ターゲット管組立体60をターゲット・ジグ100のラグ・ターゲット孔122に組み込んだ。必要に応じて、ユーザは、ガイドワイヤ(図示せず)を第3のワイヤ孔112を通して、ガイドワイヤを大腿骨2の近皮質(near cortex)内に入れ、骨内のIM釘20の位置を一時的に保持してもよい。第2のワイヤ孔110は、IM釘20の近位端と位置が合う。ユーザは、IM釘20の近位端の位置を転子10の上面に対して確認しやすくするために、ガイドワイヤを孔110に挿入してもよい。
図8は、ターゲット管組立体60とターゲット・ジグ100の一部分の詳細断面図である。ターゲット管組立体60は、外管62と内管66とを有する。次に、図7と図8の両方を参照すると、外管62は、ラグ・ターゲット孔122を通して摺動可能に嵌る。外管62は、ユーザが大腿骨2の表面近くに対して位置決めすることができる遠位端63と、外管62を挿入し、位置決めし、取り外すための近位ハンドル64と、を有する。ユーザは、クランプ126を締め付けることによって外管62の軸方向位置をロックしてもよい。内管66は、外管62の内側に摺動可能に嵌る。摩擦リング86が、内管66が外管62から間違って滑り出るのを防ぐために、外管62と内管66の間に局所的な締り嵌めを備える。内管66の内径は、ラグ・ターゲット・ワイヤ70をラグ・スクリュー軸42に沿ってガイドするようにサイズが決めされる。内管66は、また、近位ハンドル68を有する。外管62と内管64はそれぞれ、ステンレス鋼などの金属から形成されてもよく、再使用のために容易に洗浄され殺菌されてもよい。
図7に示されたように、ラグ・スクリュー軸42が、前後方向に見たときに大腿骨頭4の中心12とほぼ位置合わせされ、またターゲット管組立体60がターゲット・ジグ100内に組み込まれた状態で、ユーザは、次に、ラグ・スクリュー軸42が、内外方向に見たときに大腿骨頭4の中心12を通るように、IM釘20を大腿骨2の長軸に沿って所望の傾斜角度に位置決めしてもよい。これは、当技術分野では、IM釘20の「傾斜を設定する」としても知られ、次に説明される。
図9は、最初に患者の大腿骨2内に位置決めされX線透視で画像化できるような、ターゲット・ジグ100(ハンドル106の一部分だけを示す)とIM釘20の側面図である。ノーズ構成要素150、IM釘20、及びラグ・ターゲット70は、X線不透過性であり、ターゲット・ジグ100の半透明ハンドル106によって部分的に遮られた場合でもはっきりと見ることができる。ノーズ構成要素150の位置合わせ照準160の左アーム158とその反対側の右アーム159が一緒にU字型間隙161を構成する。図9に示されたように、位置合わせ照準160の一部分は、右アーム159によって妨げられ、それにより、大腿骨頭4の中心12を通してラグ・スクリュー軸42の位置合わせに関する第2の目視基準がユーザに提供される。図9に示されたビューに基づいて、ユーザは、図10に示されたように、位置合わせ照準160が、大腿骨頭4の中心12の真下に芯出しされるように、ターゲット・ジグ100を大腿骨2の長軸のまわりに僅かに回転させてもよい。また、これにより、図11に示されたように、ラグ・スクリュー軸42が中心12と位置合わせされ、その結果、ラグ・ターゲット・ワイヤ70を大腿骨頭4内に進めることができる。ノーズ構成要素150は、図11に示されたように、位置合わせ照準160の高さ(図11に文字Hで示された)が、X線画像上に最も大きく見えたときに、ユーザが、大腿骨頭4の表面からラグ・ターゲット・ワイヤ70の先端までの距離(図11に文字Dで示された)がほぼ実際の距離であることが分かるように構成される。これは、また、前後方向の別のX線透視ビューによって確認されてもよい。位置合わせ照準160をラグ・ターゲット・ワイヤ70との組み合わせでこのように使用することにより、ユーザは、ラグ・ターゲット・ワイヤ70を関節面に突き刺すことなく大腿骨頭4内に安全に前進させることができる。
ユーザが、ラグ・ターゲット・ワイヤ70を大腿骨頸6を通して大腿骨頭4内の所望の深さまで挿入した後、ユーザは、ターゲット管組立体60を取り外してもよい。次に、ユーザは、図12に示されたように、ターゲット・ジグ100を使用して、カニューレ式ドリル90をラグ・ターゲット・ワイヤ70上にガイドして、大腿骨頭4内に導き、ラグ・スクリュー40(図1に示す)のためのパイロット孔を作ってもよい。次に、ユーザは、ラグ・スクリュー40(やはりカニューレ式)を挿入し、ラグ・ターゲット・ワイヤ70を取り外してもよい。この処置段階では、図1に示されたように、IM釘20とラグ・スクリュー40が、大腿骨2内に適切に位置決めされる。
図5に関して前に述べたように、ターゲット・ジグ100は、ハンドル106の上部に第1のワイヤ孔108を有する。ラグ・ターゲット・ワイヤ70を大腿骨頭4内に前進させる前に、ユーザは、必要に応じて、ガイドワイヤを第1のワイヤ孔108に挿入し、ワイヤをノーズ構成要素150と大腿骨頭4の上に延在させてもよい(患者の組織内に通すことなく)。次に、ユーザは、大腿骨2内のIM釘20の傾斜の設定を容易にするために、図9と図10に関して既に述べた方法との組み合わせで、このガイドワイヤの位置を観察してもよい。
ユーザが、ラグ・スクリュー40を挿入し、IM釘20を大腿骨2内の所望の位置に「打ち込んだ」後で、ユーザは、残りのスクリューと釘構成要素を挿入して、埋め込み処置を完了する。ターゲット・ジグ100の第1のターゲット孔114と第2のターゲット孔116は、ドリルをガイドし、ロック・スクリューをIM釘20の遠位シャフト部分に挿入するために使用されてもよい。ARスクリューが提供された場合は、ARターゲット孔を使用してドリルをガイドし、ARスクリューを挿入してもよい。IM釘20の内部構成要素(図示せず)をIM釘20の近位部分に組み込んでラグ・スクリュー40(また、提供された場合はARスクリュー)を固定し、エンドキャップ21(図1)をIM釘20の近位端に取り付けてもよい。
以上の説明は、IM釘20を大腿骨2内に位置決めするときに、最初にAP平面の第1の目視基準を観察し、次にLM平面の第2の目視基準を観察することを述べているが、この逆、即ち、最初に第2の目視基準を観察し、次に第1の目視基準を観察することもできる。ほとんどのユーザは、現在、従来の釘システムを使用しているので、X線透視撮像装置をAPビューとLMビューとの間で前後に移動させ続けると予想される。しかしながら、本明細書で述べたHFNシステム16及び方法を使用することで、ユーザが撮像装置を移動させなければならない回数と、各処置の間に撮影されるX線画像の数が大幅に減少すると予想される。
前述のように、患者の解剖学的構造が様々に異なるため、現在は様々なサイズ及び構成の大腿髄内釘が入手可能である。詳細には、ほとんどの患者の大腿骨頸と大腿骨幹との角度(即ち、頸−骨幹角度)は、典型的に、約125〜130度の範囲である。
図13A &図13Bは、HFNセット96を示す。図13Aは、第1のHFNシステム16を示し、図13Bは、第2のHFNシステム16’を示す。(図5AのHFNシステム16とその全ての要素は、図13Aの第1のHFNシステム16とその全ての要素と同一である。したがって、全ての要素の番号付けはそのままであるが、ここでは、要素の名前の多くに、「第1の」という語が先に付く。)第1のHFNシステム16は、第1のHFN人工補綴物18と第2のHFN人工補綴物18’を含む。第1のHFN人工補綴物18は、第1のIM釘20と第1のターゲット・ジグ100を含む。第1のIM釘20の遠位シャフト部分24と第1のラグ・スクリュー軸42との間の角度は、図13Aに文字Aで示され、約125度である。この角度は、約125度の大腿骨頸骨幹角度を有する患者に対応する。第2のHFN人工補綴物18’は、第2のIM釘20’と第2のターゲット・ジグ100’を有する。IM釘20’の第2の遠位シャフト部分24’と第2のラグ・スクリュー軸42’との間の角度は、図13に文字A’で示され、約130度である。これは、約130度の大腿骨頸−骨幹角度を有する患者に対応する。図5Aに関して同様に述べたように、第1のターゲット・ジグ100’と第1のIM釘20’が相互に取り付けられたとき、第1のラグ・スクリュー軸42’は、第1のターゲット・ジグ100’の第1のラグ・ターゲット孔122’と第1のIM釘20’の第1のラグ・スクリュー孔30’の共通軸である。
HFNセット96は、また、タワー拡張組立体128(前に図5Aに関して述べた)とターゲット管組立体60(前に図8に関して述べた)を含むことができ、これらは両方とも、第1のHFNシステム16と第2のHFNシステム16’のそれぞれと共に使用されてもよい。
第1のIM釘20のラグ・スクリュー孔30と第2のターゲット・ジグ100’の第2のラグ・ターゲット孔122’には共通のラグ・スクリュー軸がないので、第2のターゲット・ジグ100’は、第1のIM釘20と共に使用されないはずである。共通のラグ・スクリュー軸がないと、ターゲット管組立体60(図7を参照)を挿入しラグ・スクリュー40のパイロット孔に穴開けすることができない。また、ターゲット・ジグ100’の全ての他のターゲット孔とガイドワイヤ孔は、IM釘20と共に使用するは僅かに向きが違う。したがって、HFNシステム16は、間違った組み合わせ、即ちIM釘20をターゲット・ジグ100’に取り付けるのを防ぐ、IM釘取り付け機構を備える。この機構は、また、IM釘20’がターゲット・ジグ100に取り付くのを防ぐ。図14〜図19に関して次に述べるように、ターゲット・ジグ100のノーズコネクタ156は、ターゲット・ジグ100’のノーズコネクタ156’と異なる形状を有する。同様に、釘コネクタ38は、釘コネクタ38’と異なる形状を有する。
図14は、第1のIM釘20の第1の釘コネクタ38と接続するように位置合わせされが示された第1のノーズ構成要素150の第1のノーズコネクタ156の詳細斜視図である。図15は、第1のノーズコネクタ156の詳細な端面図であり、図16は、第1の釘コネクタ38の詳細な端面図である。図17は、第2のIM釘20’の第2の釘コネクタ38’と接続位置合わせで示された第2のノーズ構成要素150’の第2のノーズコネクタ156’の詳細斜視図である。図18は、第2のノーズコネクタ156’の詳細端面図であり、図19は、第2の釘コネクタ38’の詳細端面図。
図15に示されたように、第1のノーズ構成要素150の第1のノーズコネクタ156は、均等に離間され軸162を中心とする円を構成する、複数のばねフィンガ176を有する。ばねフィンガ176はそれぞれ、所望の深さに挿入されたときだけ第1のIM釘20の内側で撓んで把持するようにサイズと形状が決められる。第1のノーズ構成要素150を第1のIM釘20に取り外し可能に接続するのに必要な軸方向の力は、個々のばねフィンガ176の全体ばね定数を調整することにより予め決められてもよい。当該技術分野で周知の通り、所望の挿入深さで所望の保持力を提供するために様々な機械的取り付け設計が可能である。例えば、第1のIM釘20の内側に環状くぼみ(図示せず)を設けて、ばねフィンガ176の端に環状リッジ(図示せず)を保持してもよい。
図15に示されたように、第1のノーズコネクタ156は、軸162のまわりに放射状に離間された第1の段170、第2の段172及び第3の段174を有する。第1の段170と第2の段172は、幅W2を有する。第3の段は、W2より僅かに大きい幅W1を有する。第1の段170と第2の段172は、ノーズ構成要素150の周囲に沿って第3の段174から文字Bで示された角度だけ均等に離間される。図16に示されたように、IM釘20の第1の釘コネクタ38は、第1のくぼみ171、第2のくぼみ173、及び第3のくぼみ175を有する。第1のくぼみ171と第2のくぼみ173は、第1の段170と第2の段172の幅W2より僅かに大きい幅X2を有する。第3のくぼみ175は、第3の段174の幅W1より僅かに大きい幅X1を有する。第1のくぼみ171と第2のくぼみ173は、IM釘20の周囲に沿って角度Bだけ第3のくぼみ175から均等に離間される。ノーズコネクタ156の第3の段174が、第1の釘コネクタ38の第3のくぼみ175と放射状に位置合わせされ、第1のノーズ構成要素162の軸162が、IM釘20の軸28と同軸のときだけ、第1の釘コネクタ38は、第1のノーズコネクタ156を所望の深さに収容して、第1のIM釘20と第1のノーズ構成要素150を取り外し可能に接続することができる。
図18に示されたように、第2のノーズ構成要素150’の第2のノーズコネクタ156’は、均等に離間された、軸162’を中心とする円を構成する、複数のばね176’を有する。ばねフィンガ176’はそれぞれ、所望の深さに挿入されたときだけ第2のIM釘20’の内側で撓んで次に把持するようにサイズと形状が決められる。第2のノーズ構成要素150’をIM釘20’に取り外し可能に接続するのに必要な軸方向の力は、個々ばねフィンガ176’の全体ばね定数を調整することにより予め決定されてもよい。第1のHFNシステム16に関して、所望の挿入深さで所望の保持力を提供するために様々な機械的取り付け設計が可能である。
図18に示されたように、第2のノーズコネクタ156’は、軸162’のまわりに放射状に離間された第1の段170’、第2の段172’及び第3の段174’を有する。第1の段170’と第2の段172’は、幅Y2を有する。第3の段は、Y2より僅かに大きい幅Y1を有する。第1の段170’と第2の段172’は、ノーズ構成要素150’の周囲に沿って第3の段174’から角度Cだけ均等に離間される。図19に示されたように、IM釘20’の第2の釘コネクタ38’は、第1のくぼみ171’、第2のくぼみ173’、及び第3のくぼみ175’を有する。第1のくぼみ171’と第2のくぼみ173’は、第1の段170’と第2の段172’の幅Y2より僅かに大きい幅Z2を有する。第3のくぼみ175’は、第3の段174’の幅Y1より僅かに大きい幅Z1を有する。第1のくぼみ171’と第2のくぼみ173’は、IM釘20’の周囲に沿って第3のくぼみ175’から角度Cだけ均等に離間される。第2のノーズコネクタ156’の第3の段174’が、第2の釘コネクタ38’の第3のくぼみ175’と位置合わせされ、第2のノーズ構成要素162’の軸162’が、第2のIMの軸28’と同軸のときだけ、第2の釘コネクタ38’は、第2のノーズコネクタ156’を所望の深さに収容して、第2のIM釘20’と第2のノーズ構成要素150’を取り外し可能に接続することができる。
第1のノーズコネクタ156と第1の釘コネクタ28の角度Bが、第2のノーズコネクタ156’と第2の釘コネクタ28’の角度Cと等しくないので、第1のノーズコネクタ156を第2の釘コネクタ28’に接続したり第2のノーズコネクタ156’を第1の釘コネクタ28に接続したりすることができない。この接続機構は、また、第1のIM釘20と第2のIM釘20’がそれぞれ、患者の大腿骨内に挿入するのに適した向きでターゲット・ジグ100とターゲット・ジグ100’にそれぞれ取り外し可能に接続されることを確実にする。
様々な実施形態及び例について図示し説明してきた。しかしながら、当業者は、包括的概念から逸脱しない適切な修正によって本明細書に述べた方法及び装置の更なる適応を実現することができる。我々は、そのような可能な修正の幾つかを述べたが、他の修正は当業者に明らかであろう。例えば、具体的な材料、寸法、及び諸図面の縮尺は、非限定例と理解されたい。したがって、以下の「請求項の範囲」が、本明細書及び図に示され記載されている構造、材料、又は作用の詳細に限定されると理解されることは、我々の意図ではない。
〔実施の態様〕
(1) 患者の骨折骨を修復するための外科的X線透視処置中に内固定術人工補綴物を位置決めするための器具システムであって、
a.ターゲット・ワイヤと、
b.X線透過材料から形成され、ターゲット軸に沿って前記ターゲット・ワイヤがガイドされて通過するためのターゲット孔を有し、それにより、前記ターゲット軸が、第1の平面と前記第1の平面に垂直な第2の平面との交線と一致する、ハンドルと、
c.前記ハンドルの端部に取り付けられ、前記人工補綴物に取り外し可能に接続でき、X線不透過材料から形成された位置合わせ照準を有するノーズ構成要素と、を有し、
それにより、前記人工補綴物が、前記ノーズ構成要素に接続され、また前記ターゲット・ワイヤが、前記ターゲット軸に沿って前記ターゲット孔を通るように位置決めされたときに、前記ターゲット・ワイヤの画像が、前記位置合わせ照準の画像を二分するように、前記第1の平面に含まれる第1の視線に沿ってX線透視で見ることができ、それにより、前記人工補綴物を前記骨に対して所望の位置に保持しながら前記ターゲット・ワイヤを前記骨の所望の部分に導くための第1の目視基準がユーザに提供される、器具システム。
(2) 前記ハンドルに取り外し可能に取り付け可能な拡張組立体を更に含み、前記拡張組立体が、
a.1対のチャネル軸を規定する1対の離間された平行チャネルを有するタワーであって、前記タワーが前記ハンドルに取り付けられたときに、両方のチャネル軸が、前記第2の平面内にあり、前記ターゲット軸からずらされる、タワーと、
b.前記チャネルのうちの1つをガイドされて通過するようにサイズがそれぞれ決められた第1の位置合わせワイヤと第2の位置合わせワイヤと、を有し、
それにより、前記タワーが、前記ハンドルに取り付けられ、また前記第1と第2の位置合わせワイヤがそれぞれ、前記チャネルのうちの1つに挿入されたときに、前記第1の位置合わせワイヤの画像が、前記第2の平面に含まれる第2の視線に沿ってX線透視で見られたときに前記第2の位置合わせワイヤの画像を妨げ、それにより、前記ターゲット・ガイドワイヤを前記骨の前記所望の部分に導くための第2の目視基準が前記ユーザに提供される、実施態様1に記載の器具システム。
(3) 前記位置合わせ照準が、前記第1の視線に沿ってX線透視で見たときに間にU字型間隙を画定する1対の離間された対向アームを有し、それにより、前記間隙の全幅がX線透視で見られたときに、前記ターゲット・ワイヤが、前記対向アームの間の中心に前記対向アームと平行に延在するようにX線透視で見られる、実施態様1に記載の器具システム。
(4) 外科手術患者の骨折した近位大腿骨の内固定術用の股関節骨折釘システムであって、
a.前記患者の前記近位大腿骨の髄内管内に埋め込むための髄内釘であって、遠位シャフト軸を規定する遠位シャフト部分と、前記遠位シャフト軸と交差するラグ・スクリュー軸を規定するラグ・スクリュー孔を含む近位シャフト部分とを有する髄内釘と、
b.前記骨折した近位大腿骨の骨頸と骨頭に埋め込むラグ・スクリューであって、前記ラグ・スクリュー孔内に保持可能で前記ラグ・スクリュー軸に沿って延在する近位部分と、前記骨頭内に留めるための遠位部分とを有するラグ・スクリューと、
c.ターゲット・ジグであって、
i.下端、上端、及びラグ・ターゲット軸を規定するラグ・ターゲット孔を有するハンドルであって、内外方向平面と前後方向平面との交線が、前記ラグ・ターゲット軸と一致する、ハンドル、及び
ii.X線不透過材料から形成され、前記ハンドルの前記上端に取り付けられたノーズ構成要素であって、位置合わせ照準を有し、前記ラグ・ターゲット軸が前記ラグ・スクリュー軸と同軸になるように前記髄内釘の前記近位シャフト部分に取り外し可能に接続可能なノーズ構成要素、を含むターゲット・ジグと、
d.前記ラグ・ターゲット孔を通して前記ラグ・スクリュー軸に沿って前記大腿骨頭内に挿入してカニューレ式ドリルをガイドするためのガイドワイヤと、を有し、
その結果、前記髄内釘が、前記ターゲット・ジグに接続され、前記近位大腿骨の前記髄内管に挿入され、前記ターゲット・ワイヤが、前記ラグ・ターゲット孔を通して少なくとも部分的に挿入されたとき、前記ターゲット・ワイヤの画像が前記位置合わせ装置の画像の中央にあるときに、前記位置合わせ照準と前記ターゲット・ワイヤを、前記内外方向平面内に含まれる第1の視線に沿ってX線透視で見ることができる、股関節骨折釘システム。
(5) 前記ハンドルが、X線透過材料から形成され、前記位置合わせ照準が、間に間隙を画定するよう離間された1対の対向アームを有し、前記1対の対向アームが、X線不透過材料から形成され、前記内外方向平面が前記間隙を二分するように前記1対の対向アームの間に位置決めされた前記ハンドルの前記下端に固定された、実施態様4に記載の股関節骨折釘システム。
(6) 前記1対の離間した対向アームが、前記第1の視線に沿ってX線透視で見たときに間にU字型間隙を画定し、それにより、前記間隙の全幅がX線透視で見えるときに、前記ターゲット・ワイヤを、前記対向アームの間の中心に前記対向アームと平行に延在するようにX線透視で見ることができる、実施態様5に記載の股関節骨折釘システム。
(7) 前記ターゲット・ジグに取り外し可能に取り付け可能な拡張組立体を更に有し、前記拡張組立体が、
a.前記ラグ・ターゲット軸からずらされた1対のチャネル軸を規定する1対の離間された平行チャネルを有するタワーであって、前記タワーが、前記ターゲット・ジグに取り付けられたときに、前記1対のチャネル軸が、前記前後方向平面内にある、タワーと、
b.前記チャネルのうちの1つをガイドされて通過するようにサイズがそれぞれ決められた第1の位置合わせワイヤと第2の位置合わせワイヤと、を有し、
その結果、前記髄内釘が、前記ターゲット・ジグに接続され、前記近位大腿骨の前記髄内管に挿入され、前記タワーが、前記ターゲット・ジグに取り付けられ、前記第1と第2の位置合わせワイヤがそれぞれ、前記チャネルの1つに挿入されたときに、前記第1の位置合わせワイヤの画像が、X線透視撮像装置で前記前後方向平面内に見たときに前記第2の位置合わせワイヤの画像を妨げる、実施態様4に記載の股関節骨折釘システム。
(8) アンチローテーション・スクリューを更に有し、前記髄内釘が、前記ラグ・スクリュー軸と平行なアンチローテーション・スクリュー軸を規定するアンチローテーション・スクリュー孔を更に有し、前記ターゲット・ジグが、アンチローテーション・ターゲット軸を規定するアンチローテーション・ターゲット孔を更に有し、その結果、前記髄内釘が前記ターゲット・ジグに取り付けられたときに、前記アンチローテーション・ターゲット軸が、前記アンチローテーション・スクリュー軸と同軸になる、実施態様4に記載の股関節骨折釘システム。
(9) 骨折骨を修復するための外科手術中に患者に内固定術人工補綴物を埋め込む方法であって、
a.器具システムを得ることであって、
i.ターゲット・ワイヤ、
ii.X線透過材料から形成され、ターゲット軸に沿って前記ターゲット・ワイヤがガイドされて通過するためのターゲット孔を有し、それにより、前記ターゲット軸が、第1の平面と前記第1の平面と垂直の第2の平面との交線と一致する、ハンドル、
iii.前記ハンドルの端部に取り付けられ、前記人工補綴物に取り外し可能に接続可能なノーズ構成要素であって、X線不透過材料から形成された位置合わせ照準を有するノーズ構成要素、を有し、
それにより、前記人工補綴物が、前記ノーズ構成要素に接続され、前記ターゲット・ワイヤが、前記ターゲット軸に沿って前記ターゲット孔を通るように位置決めされたときに、前記ターゲット・ワイヤの画像を、前記位置合わせ装置の画像を二分するように前記第1の平面に含まれる第1の視線に沿ってX線透視で見ることができ、それにより前記人工補綴物を前記骨に対して所望の位置に保持しながら前記ターゲット・ワイヤを前記骨の所望の部分に導くための第1の目視基準がユーザに提供される、器具システムを得ることと、
b.前記人工補綴物を前記器具システムの前記ノーズ構成要素に取り外し可能に接続することと、
c.最初に、前記人工補綴物を前記骨折骨に対して位置決めすることと、
d.前記ターゲット・ワイヤを前記ターゲット軸に沿って前記ターゲット孔に挿入することと、
e.前記第1の目視基準をX線透視で得ることと、
f.前記ターゲット・ワイヤが前記骨の所望の部分に導かれるまで前記器具を操作することと、
g.前記ターゲット・ワイヤを前記骨折骨の所望の部分に挿入することと、
h.カニューレ式ドリルを得ることと、
i.パイロット孔を、前記ターゲット軸に沿って前記骨折骨内の所望の深さまで、前記骨折骨の前記所望の部分に穴開けすることであって、前記パイロット孔が、前記ラグ・スクリューを収容するようにサイズが決められている、パイロット孔を穴開けすることと、を含む方法。
(10) a.前記ハンドルに取り外し可能に取り付け可能な拡張組立体を得ることであって、
i.1対のチャネル軸を規定する1対の離間された平行チャネルを有するタワーであって、前記タワーが、前記ハンドルに取り付けられたときに、両方のチャネル軸が、前記第2の平面内にあり前記ターゲット軸からずらされる、タワー、
ii.前記チャネルの1つをガイドされて通過するようにサイズがそれぞれ決められた第1の位置合わせワイヤと第2の位置合わせワイヤ、を有し、
それにより、前記タワーが、前記ハンドルに取り付けられ、前記第1と第2の位置合わせワイヤがそれぞれ、前記チャネルのうちの1つに挿入されたときに、前記第2の平面に含まれる第2の視線に沿ってX線透視で見たときに、前記第1の位置合わせワイヤの画像が、前記第2の位置合わせワイヤの画像を妨げ、それにより、前記ターゲット・ワイヤを前記骨の前記所望の部分に導くための第2の目視基準が前記ユーザに提供される、拡張組立体を得ることと、
b.前記拡張組立体を前記ハンドルに取り外し可能に取り付けることと、
c.前記第2の目視基準をX線透視で得ることと、含む、実施態様9に記載の方法。
(11) 前記位置合わせ照準が、前記第1の視線に沿ってX線透視で見たときに間にU字型間隙を画定する1対の離間された対向アームを有し、それにより前記間隙の全幅がX線透視で見ることができるときに、前記ターゲット・ワイヤを、前記対向アームの間の中心に前記対向アームと平行に延在するようにX線透視で見ることができる、実施態様9に記載の方法。
(12) 骨折近位大腿骨を修復する方法であって、
a.外科手術患者の骨折近位大腿骨の内固定術用の股関節骨折釘システムを得ることであって、
i.前記患者の前記近位大腿骨の髄内管内に埋め込むための髄内釘であって、遠位シャフト軸を規定する遠位シャフト部分と、前記遠位シャフト軸と交差するラグ・スクリュー軸を規定するラグ・スクリュー孔を有する近位シャフト部分とを有する髄内釘、
ii.前記骨折近位大腿骨の骨頸と骨頭に埋め込むためのラグ・スクリューであって、前記ラグ・スクリュー孔内に保持可能で前記ラグ・スクリュー軸に沿って延在する近位部分と、前記骨頭内に留めるための遠位部分とを有するラグ・スクリュー、
iii.ターゲット・ジグであって、
1.下端、上端、及びラグ・ターゲット軸を規定するラグ・ターゲット孔を有するハンドルであって、内外方向平面と前後方向平面との交線が、前記ラグ・ターゲット軸と一致する、ハンドル、及び
2.X線不透過材料から形成され、前記ハンドルの前記上端に取り付けられたノーズ構成要素であって、前記ノーズ構成要素が、位置合わせ照準を有し、前記ラグ・ターゲット軸が前記ラグ・スクリュー軸と同軸になるように、前記髄内釘の前記近位シャフト部分に取り外し可能に接続可能なノーズ構成要素、を含む、ターゲット・ジグ、
iv.前記ラグ・ターゲット孔を通して前記ラグ・スクリュー軸に沿って前記大腿骨頭内に挿入して、カニューレ式ドリルをガイドするためのターゲット・ワイヤ、を有し、
その結果、前記髄内釘が、前記ターゲット・ジグに接続され、前記近位大腿骨の前記髄内管に挿入され、前記ターゲット・ワイヤが、前記ラグ・ターゲット孔を通して少なくとも部分的に挿入されたとき、前記ターゲット・ワイヤの画像が前記位置合わせ装置の画像の中心にあるときに、前記内外方向平面に含まれる第1の視線に沿って、前記位置合わせ照準と前記ターゲット・ワイヤをX線透視で見ることができる第1の目視基準を観察できる、股関節骨折釘システムを得ることと、
b.前記ターゲット・ジグの前記ノーズ構成要素に前記釘を取り外し可能に接続することと、
c.最初に、前記釘を前記骨折近位大腿骨の前記髄内管内に位置決めすることと、
d.前記ラグ・ターゲット軸に沿って前記ラグ・ターゲット孔内に前記ターゲット・ワイヤを挿入することと、
e.前記第1の目視基準をX線透視で観察することと、
f.前記ターゲット・ワイヤが前記骨の所望の部分に導かれるまで前記器具を操作することと、
g.前記ターゲット・ワイヤを前記骨折骨の前記所望の部分に挿入することと、
h.カニューレ式ドリルを得ることと、
i.前記ターゲット・ワイヤが、前記骨折骨の前記所望の部分に挿入されている間に、前記ターゲット軸に沿って前記骨内に所望の深さまで穴開けすることと、を含む方法。
(13) 前記位置合わせ照準が、前記第1の視線に沿ってX線透視で見られたときに間にU字型間隙を画定する1対の離間された対向アームを有し、それにより、前記間隙の全幅がX線透視で見えるときに、前記第1のガイドワイヤを、前記対向アームの間の中心に前記対向アームと平行に延在するようにX線透視で見ることができる、実施態様12に記載の方法。
(14) a.前記ターゲット・ジグに取り外し可能に取り付け可能な拡張組立体を得ることであって、
i.前記ラグ・ターゲット軸からずらされた1対のチャネル軸を規定する1対の離間した平行チャネルを有するタワーであって、前記タワーが、前記ターゲット・ジグに取り付けられたときに、前記1対のチャネル軸が前記前後方向平面内にある、タワー、
ii.前記チャネルの1つをガイドされて通過するようにサイズがそれぞれ決められた第1の位置合わせワイヤと第2の位置合わせワイヤ、を有し、
その結果、前記髄内釘が、前記ターゲット・ジグに接続され、前記近位大腿骨の前記髄内管に挿入され、前記タワーが、前記ターゲット・ジグに取り付けられ、前記第1と第2の位置合わせワイヤがそれぞれ、前記チャネルのうちの1つに挿入されたときに、X線透視撮像装置で前記前後方向平面内で見たときに、前記第1の位置合わせワイヤの画像が前記第2の位置合わせワイヤの画像を妨げる第2の目視基準が観察できる、拡張組立体を得ることと、
b.前記第2の目視基準をX線透視で観察することと、を更に含む、実施態様12に記載の方法。
(15) 埋め込み可能な人工補綴物と共に使用するためのターゲット・ジグ器具であって、
a.X線透過材料から形成され、骨ドリルをガイドするために、ターゲット軸を規定するターゲット孔を有するハンドルと、
b.前記ハンドルに取り付けられ、前記人工補綴物に取り外し可能に接続可能なノーズ構成要素であって、X線不透過材料から形成された位置合わせ照準を有し、間にU字型間隙を規定する1対の離間された対向アームを有するノーズ構成要素と、を有し、
それにより、前記ターゲット軸を含む第1の平面が、前記U字型間隙を二分し、その結果、前記U字型間隙の全幅を示す前記位置合わせ照準のX線透視画像が、前記ターゲット軸の方向に関するユーザに対する第1の目視基準である、ターゲット・ジグ器具。
(16) 外科手術患者の骨折近位大腿骨の内固定術のための股関節骨折釘セットであって、
a.前記患者の前記近位大腿骨の髄内管内に埋め込むための第1の髄内釘であって、前記第1の髄内釘が、第1の遠位シャフト軸を規定する遠位シャフト部分と、前記第1の遠位シャフト軸と交差する第1のラグ・スクリュー軸を規定する第1のラグ・スクリュー孔を含む第1の近位シャフト部分とを含み、それにより、前記第1の遠位シャフト軸と前記第1のラグ・スクリュー軸が、第1の角度をなし、前記第1の近位シャフト部分が、第1の釘コネクタを含む、第1の髄内釘と、
b.前記患者の前記近位大腿骨の前記髄内管内に埋め込むための第2の髄内釘であって、前記第2の髄内釘が、第2の遠位シャフト軸を規定する第2の遠位シャフト部分と、前記第2の遠位シャフト軸と交差する第2のラグ・スクリュー軸を規定する第2のラグ・スクリュー孔を含む第2の近位シャフト部分とを有し、それにより、前記第2の遠位シャフト軸と前記第2のラグ・スクリュー軸が、第2の角度をなし、前記第2の近位シャフト部分が第2の釘コネクタを含む、第2の髄内釘と、
c.前記骨折近位大腿骨の骨頸と骨頭内に埋め込むためのラグ・スクリューであって、前記第1と第2のラグ・スクリュー孔のそれぞれの中に保持可能でありかつ前記第1と第2のラグ・スクリュー軸のそれぞれに沿って延在可能な近位部分と、前記大腿骨の前記骨頭に留めるための遠位部分とを有するラグ・スクリューと、
d.第1のターゲット・ジグであって、
i.下端、上端、及び第1のターゲット軸を規定する第1のターゲット孔を有する第1のハンドル、
ii.前記第1のハンドルの前記下端に取り付けられ第1のノーズコネクタを有する第1のノーズ構成要素、を含む第1のターゲット・ジグと、
e.第2のターゲット・ジグであって、
i.下端、上端、及び第2のターゲット軸を規定する第2のターゲット孔を有する第2のハンドル、
ii.前記第2のハンドルの前記下端に取り付けられ第2のコネクタを含む第2のノーズ構成要素、を含む第2のターゲット・ジグと、を有し、
それにより、前記第1のノーズコネクタが、前記第2の釘コネクタではなく前記第1の釘コネクタに単一方向に取り外し可能に取り付け可能であり、前記第2のノーズコネクタが、前記第1の釘コネクタではなく前記第2の釘コネクタに単一方向に取り外し可能に取り付け可能である、股関節骨折釘セット。
(17) 前記第1の角度が約125度であり、前記第2の角度が約130度である、実施態様16に記載の股関節骨折釘セット。
(18) 前記第1のターゲット軸は、前記第1のターゲット・ジグが前記第1の髄内釘に取り付けられたときに前記第1のラグ・スクリュー軸と同軸であり、前記第2のターゲット軸は、前記第2のターゲット・ジグが前記第2の髄内釘に取り付けられたときに前記第2のラグ・スクリュー軸と同軸である、実施態様16に記載の股関節骨折釘セット。
(19) 前記第1のノーズコネクタが、前記第1の釘コネクタの第1のくぼみ内にばね式にロックする複数の第1のばねフィンガを有し、前記第2の釘コネクタが、前記第2の釘コネクタの第2のくぼみ内にばね式にロックする複数の第2のばねフィンガを有し、それにより、前記第1と第2のノーズコネクタを、工具の支援なしに軸方向内方の所定の力の印加によりそれぞれ前記第1と第2の釘コネクタに接合することができる、実施態様16に記載の股関節骨折釘セット。
(20) 前記第1と第2のノーズコネクタを、工具の支援なしに軸方向外方の所定の力の印加によってそれぞれ前記第1と第2の釘コネクタから切り離すことができる、実施態様19に記載の股関節骨折釘セット。

Claims (3)

  1. 患者の骨折骨を修復するための外科的X線透視処置中に内固定術人工補綴物を位置決めするための器具システムであって、
    a.ターゲット・ワイヤと、
    b.X線透過材料から形成され、ターゲット軸に沿って前記ターゲット・ワイヤがガイドされて通過するためのターゲット孔を有し、それにより、前記ターゲット軸が、第1の平面と前記第1の平面に垂直な第2の平面との交線と一致する、ハンドルと、
    c.前記ハンドルの端部に取り付けられ、前記人工補綴物に取り外し可能に接続でき、X線不透過材料から形成された位置合わせ照準を有するノーズ構成要素と、を有し、
    それにより、前記人工補綴物が、前記ノーズ構成要素に接続され、また前記ターゲット・ワイヤが、前記ターゲット軸に沿って前記ターゲット孔を通るように位置決めされたときに、前記ターゲット・ワイヤの画像が、前記位置合わせ照準の画像を二分するように、前記第1の平面に含まれる第1の視線に沿ってX線透視で見ることができ、それにより、前記人工補綴物を前記骨に対して所望の位置に保持しながら前記ターゲット・ワイヤを前記骨の所望の部分に導くための第1の目視基準がユーザに提供される、器具システム。
  2. 前記ハンドルに取り外し可能に取り付け可能な拡張組立体を更に含み、前記拡張組立体が、
    a.1対のチャネル軸を規定する1対の離間された平行チャネルを有するタワーであって、前記タワーが前記ハンドルに取り付けられたときに、両方のチャネル軸が、前記第2の平面内にあり、前記ターゲット軸からずらされる、タワーと、
    b.前記チャネルのうちの1つをガイドされて通過するようにサイズがそれぞれ決められた第1の位置合わせワイヤと第2の位置合わせワイヤと、を有し、
    それにより、前記タワーが、前記ハンドルに取り付けられ、また前記第1と第2の位置合わせワイヤがそれぞれ、前記チャネルのうちの1つに挿入されたときに、前記第1の位置合わせワイヤの画像が、前記第2の平面に含まれる第2の視線に沿ってX線透視で見られたときに前記第2の位置合わせワイヤの画像を妨げ、それにより、前記ターゲット・ガイドワイヤを前記骨の前記所望の部分に導くための第2の目視基準が前記ユーザに提供される、請求項1に記載の器具システム。
  3. 前記位置合わせ照準が、前記第1の視線に沿ってX線透視で見たときに間にU字型間隙を画定する1対の離間された対向アームを有し、それにより、前記間隙の全幅がX線透視で見られたときに、前記ターゲット・ワイヤが、前記対向アームの間の中心に前記対向アームと平行に延在するようにX線透視で見られる、請求項1に記載の器具システム。
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