JP2013502416A - 慢性閉塞性肺疾患治療用のエアロゾル化された抗生物の使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、閉塞性肺疾患を治療する方法及び組成物に関する。特に、本明細書に記載される組成物及び方法は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)などの閉塞性肺疾患を治療するエアロゾル抗生物質の使用に関する。

Description

[関連出願]
本出願は、それら全体で参照として組み込まれている、タイトルが「慢性閉塞性肺疾患治療用のエアロゾル化されたレポフロキサシンの使用」である、2009年8月19日出願の米国暫定出願第61/235,319号、2009年9月9日出願の米国暫定出願第61/240,749号、2009年10月6日出願の米国暫定出願第61/249,228号の優先権を主張する。
本発明は、慢性閉塞性肺疾患を治療する方法及び組成物に関する。特に、本明細書に記載された組成物及び方法は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)を含む閉塞性肺疾患を治療するレボフロキサン又はオフロキサシンなどエアロゾル化された抗生物質の使用に関する。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、正常な呼吸を妨げる気道閉塞により特徴付けられる緩徐進行性疾患の混成群である(Rennard SI.COPD:その発達に影響を及ぼす定義、疫学、及び要因の概要。Chest 1998年;113(Suppl 4):235−41s)。COPDは、気腫、慢性気管支炎(CB)、及びぜんそくといった疾患を含む。米国の死者のおよそ20人にひとりは、根本原因としてCOPDを有する。
COPDの急性増悪は、息切れ、咳の増大、痰の量及び色などのCOPDの症状が突然悪化することである。COPDの周期的増悪は、巨額の医療費及びかなりの罹患率、特に死のリスクの上昇、肺機能の衰退、及び生活の質の著しい変化に関係する。急性増悪及び結果として生じる入院を減少させる治療が必要である。
本発明は、対象の閉塞性肺疾患を治療する方法及び組成物に関する。閉塞性肺疾患は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)を含むことがある。いくつかの方法及び組成物は、閉塞性肺疾患の急性増悪の発生率及び/又は重症度を減少させることに関する。いくつかの方法及び組成物は、閉塞性肺疾患の急性増悪を予防することに関する。いくつかの実施形態は、対象の入院を予防又は発生及び/又は継続することに関する。
閉塞性肺疾患の急性増悪は、痰の生成の増加、さらなる膿性痰、痰の色の変化、咳の増加、喘息の増加、胸部圧迫、運動耐性の低下、倦怠感の増加、体液鬱滞、急性錯乱、呼吸困難の悪化、及びこれらの組み合わせの症状で示すことができる。
いくつかの実施形態は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患を治療する方法を含み、これらの方法は、レボフロキサシン又はオフロキサシン及び二価又は三価カチオンを含むエアロゾル化された溶液などエアロゾル化された抗生物質を必要とするヒトに投与するステップを含み、急性増悪の間隔が大きくなる。
いくつかの実施形態は、前記疾患を有する個体群における慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患の急性増悪率を減少させる方法を含む。いくつかのそのような実施形態は、レボフロキサシン又はオフロキサシンを含む溶液のエアロゾルを前記個体群に投与するステップを含む。いくつかの実施形態では、前記個体群における増悪率は、患者1人1年当たり約6未満の増悪、患者1人1年当たり約2.9未満の増悪、患者1人1年当たり約1.4未満の増悪、患者1人1年当たり約1.3未満の増悪、患者1人1年当たり約1.2未満の増悪、患者1人1年当たり約1.1未満の増悪、及び患者1人1年当たり約0.5未満の増悪に減少した。
いくつかの実施形態は、前記疾患を有する個体群における慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患の急性増悪率を減少させるレボフロキサシン又はオフロキサシンを含む溶液のエアゾルの使用を含む。いくつかのそのような実施形態では、前記個体群の増悪率は、患者1人1年当たり約2.9未満の増悪、患者1人1年当たり約1.4未満の増悪、患者1人1年当たり約1.3未満の増悪、患者1人1年当たり約1.2未満の増悪、患者1人1年当たり約1.1未満の増悪に減少した。
いくつかの実施形態は、前記疾患を有するヒトの個体群における慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患の急性増悪までの期間を延ばす方法を含む。そのような方法は、レボフロキサシン又はオフロキサシンを含む溶液のエアロゾルを前記個体群に投与するステップを含む。そのような実施形態では、個体群中央値の急性増悪までの期間は、約287日を超過し、281日を超過し、約200日を超過し、約100日を超過し、及び50日を超過して延びる。
いくつかの実施形態は、前記疾患を有する個体群における慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患の急性増悪までの期間を増大させる、レボフロキサシン又はオフロキサシンを含む溶液のエアロゾルの使用を含む。そのような実施例では、個体群中央値の急性増悪までの期間は、約287日を超過し、281日を超過し、約200日を超過し、約100日を超過し、及び50日を超過するまで増大される。
いくつかの実施形態では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される疾患を有するヒトの個体群の呼吸関連の入院率を減少させる方法を含む。そうような方法は、レボフロキサシン又はオフロキサシンを含む溶液のエアロゾルを前記個体群に投与するステップを含む。そのような実施形態では、前記個体群の呼吸関連の入院率は、患者1人1年当たり約0.45未満の呼吸関連の入院、患者1人1年当たり約0.35未満の呼吸関連の入院、患者1人1年当たり約0.42未満の呼吸関連の入院、患者1人1年当たり約0.27未満の呼吸関連の入院に減少した。
いくつかの実施形態は、レボフロキサシンを含む溶液のエアロゾルの使用又は慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される疾患を有するヒトの個体群の呼吸関連の入院率を減少させるエアロゾルの使用を含む。そのような実施形態では、前記個体群の呼吸関連の入院率は、患者1人1年当たり約0.45未満の呼吸関連の入院、患者1人1年当たり約0.35未満の呼吸関連の入院、患者1人1年当たり約0.42未満の呼吸関連の入院、患者1人1年当たり約0.27未満の呼吸関連の入院に減少した。
いくつかの前述の実施形態では、溶液はさらに二価又は三価カチオンを具える。
いくつかの前述の実施形態では、溶液は本質的に、レボフロキサシン又はオフロキサシン及び二価又は三価カチオンから成る。
いくつかの前述の実施形態では、溶液は、ラクトースを含まない。
いくつかの前述の実施形態では、約50mM乃至約400mMの濃度の二価又は三価カチオン、及び約50mg/ml乃至約200mg/mlの濃度のレボフロキサシン又はオフロキサシンを含む。
いくつかの前述の実施形態では、約100mM乃至約300mMの濃度の二価又は三価カチオン、及び約75mg/ml乃至約150mg/mlの濃度のレボフロキサシン又はオフロキサシンを含む。
いくつかの前述の実施形態では、約150mM乃至約250mMの濃度の二価又は三価カチオン、及び約90mg/ml乃至約125mg/mlの濃度のレボフロキサシン又はオフロキサシンを含む。
いくつかの前述の実施形態では、溶液は、約300mOsmol/kg乃至約500mOsmol/kgのオスモル濃度、及び約5乃至約8のpHを有する。
請求項1、7及び14のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、8及び15のいずれか1項に記載の使用において、ここでは、溶液は、約350mOsmol/kg乃至約425mOsmol/kgのオスモル濃度、及び約5乃至約6.5のpHを有する。
いくつかの前述の実施形態では、溶液は、約5.5乃至約6.5のpHを有する。
いくつかの前述の実施形態では、溶液は、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、銅、アルミニウム、及び鉄から選択される二価又は三価カチオンを含む。
いくつかの前述の実施形態では、溶液は、塩化マグネシウムを含む。
いくつかの前述の実施形態では、溶液は、約90mg/mol乃至110mg/mlの濃度のレボフロキサシン又はオフロキサシン、約175mM乃至約225mMの濃度の塩化マグネシウム、約5乃至約7のpH;約300mOsmol/kg乃至約500mOsmol/kgのオスモル濃度を含み、ラクトースを欠いている。
いくつかの前述の実施形態では、エアロゾルは、約2.5ミクロン未満又はこれと等しい幾何学的標準偏差を有する約2ミクロン乃至約5ミクロンの空気動力学的中央粒子径を具える。
いくつかの前述の実施形態では、エアロゾルは、約1.8ミクロン未満又はこれと等しい幾何学的標準偏差を有する約2.5ミクロン乃至約4.5ミクロンの空気動力学的中央粒子径を具える。
いくつかの前述の実施形態では、エアロゾルは、約2ミクロン未満又はこれと等しい幾何学的標準偏差を有する約2.8ミクロン乃至約4.3ミクロンの空気動力学的中央粒子径を具える。
いくつかの前述の実施形態では、エアロゾルを振動メッシュ噴霧器により生成する。いくつかのそのような実施形態では、振動メッシュ噴霧器は、PARI E−FLOW(登録商標)噴霧器である。
いくつかの前述の実施形態では、少なくとも約20mgのレボフロキサシン又はオフロキサシン、少なくとも約100mgのレボフロキサシン又はオフロキサシン、少なくとも約125mgのレボフロキサシン又はオフロキサシン、少なくとも約150mgのレボフロキサシン又はオフロキサシンをヒトの肺に投与する。
いくつかの前述の実施形態では、約10分未満、約5分未満、約3分未満、及び約2分未満で、エアロゾルをヒトの肺に投与する。
いくつかの前述の実施形態は、抗生物質、気管支拡張剤、抗コリン作用薬、グルココルチコイド、エイコサノイド阻害剤、及びこれらの組み合わせから成る群より選択される追加的な活性剤を同時投与するステップをも具える。そのような実施形態では、同時投与は、追加的な活性剤を吸引するステップを具える。さらにそのような実施形態では、抗生物質は、トブラマイシン、アズトレオナム、シプロフロキサシン、アジスロマイシン、テトラサイクリン、キヌプリスチン、リネゾリド、バンコマイシン、及びクロラムフェニコール、コリスチン及びこれらの組み合わせから成る群より選択される。さらにそのような実施形態では、気管支拡張剤は、サルブタモール、レボサルブタモール、テルブタリン、フェノテロール、テルブトライン、ピルブテロール、プロカテロール、ビトルテロール、リミテロール、カルブテロール、ツロブテロール、レプロテロール、サルメテロール、ホルモテロール、アルホルモテロール、バンブテロール、クレンブテロール、インダカテロール、テオフィリン、ロフルミラスト、シロミラスト、及びこれらの組み合わせから成る群より選択される。さらにそのような実施形態では、抗コリン作用薬は、イプラトロピウム、チオトロピウム、及びこれらの組み合わせから成る群より選択される。さらにそのような実施形態では、グルココルチコイドは、プレドニゾン、フルチカゾン、ブテソニド、モメタゾン、シクレソニド、ベクロメタゾン、及びこれらの組み合わせから成る群より選択される。さらにそのような実施形態では、エイコサノイドは、モンテルカスト、プランルカスト、ザフィルルカスト、ジレウトン、ラマトロバン、セラトロダスト、及びこれらの組み合わせから成る群より選択される。
いくつかの前述の実施形態は、1日に1回エアロゾルを投与するステップを具える。
いくつかの前述の実施形態は、1日に2回エアロゾルを投与するステップを具える。
[発明の詳細な説明]
本発明は、閉塞性肺疾患を治療する方法及び組成物に関する。閉塞性肺疾患は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎(CB)、及びぜんそくを含んでもよい。いくつかの実施例では、急性増悪の発生率及び重症度が減少した。さらなる実施例では、急性増悪を予防した。
従って、本発明は、COPDおよびCBなどの閉塞性肺疾患を治療する方法に関する。いくつかの方法は、抗生物質のエアロゾルを投与するステップを具える。いくつかの実施形態では、抗生物質は、二価又は三価カチオンとともに調合された、レボフロキサシン又はオフロキサシンなどのフルオロキノロンである。いくつかの実施形態では、急性増悪の発生率及び/又は重症度が、減少することがある。いくつかの実施形態では、抗生物質を、増悪のリスクの高いCOPD患者に投与した。いくつかの実施形態では、この投与により、急性増悪の発生率が減少した。いくつかの実施形態では、慢性的に感染したリスクの高い患者のバクテリア負荷を低下させ、炎症を鎮める。いくつかの実施形態では、この投与が、急性増悪を引き起こす、さらなる感染の開始を減少させる。
前述のほか、いくつかの実施形態は、急性増悪の頻度を減少させることを含む。いくつかの実施形態では、急性増悪の間隔を大きくする。いくつかの実施形態では、入院の頻度を低下させる。
[定義]
用語「投与」又は「投与する」は、脊椎動物に抗菌医薬組成物を投与する方法を意味する。好ましい投与方法は、医薬組成物の成分、潜在的又は実際のバクテリア感染の部位、関係する微生物、及び実際の微生物感染の重症度などのさまざまな因子に依存して変化してもよい。
「担体」又は「賦形剤」は、例えば、化合物の溶解度を大きくするといった、化合物の投与を促進するべく用いられる化合物又は材料である。固体担体は、例えば、ラクトース、二カルシウム、フォスフェイト、スクロース、及びカオリンを含む。液体担体は、例えば、滅菌水、生理食塩水、バッファ、非イオン界面活性剤、及びピーナッッツオイルおよびゴマ油などの食用油を含む。さらに、例えば、通常当技術分野で用いられるさまざまなアジュバントなどを含むことがある。これらの及びその他の化合物は、例えば、Merck Index,Merck & Company,Rahway,NJの文献に記載されている。医薬組成物中のさまざまな成分の含有物に関する考察は、例えば、治療の薬理学的基礎、第8版、Pergamon出版、参照により、その全てが本明細書に取り込まれている:Gilmanら(Eds.)(1990年);Goodman及びGilman’sに記載されている。
本明細書で用いる「診断」は、健康又は疾患の状態の識別及び特徴付けにおいて役に立つ化合物、方法、システム、又は装置である。診断を、当技術分野で周知のように、標準分析を用いてもよい。
用語「哺乳動物」は、通常の生物学的な意味で用いられる。従って、特に、ヒト、ウシ、ウマ、イヌ、及びネコだけでなく、多くのその他の種も含む。
用語「微生物感染」は、宿主生物において望ましくない増殖又は病原菌の浸入の存在を言う。この用語は、哺乳類動物又はその他の生物の体内又は体上に通常存在する微生物の過剰増殖を含む。より一般的には、微生物感染は、微生物個体群の存在が、宿主生物にダメージを与える任意の状況を意味する。従って過剰数の微生物個体群が哺乳類動物の体内又は体上に存在するとき、又は微生物個体群の存在の効果が、哺乳類動物の細胞又はその他の組織にダメージを与えるときに、微生物感染が存在する。
用語「薬学的に許容できる担体」又は「薬学的に許容できる賦形剤」は、任意の及び全ての溶媒、分散媒、コーティング、抗菌剤及び抗真菌薬、等張剤及び吸収遅延剤などを含む。薬学的に活性な物質に関する培地及び薬剤などの使用は、当技術分野において広く知られている。任意の従来の培地又は薬剤が、活性成分と互換性がない場合を除いて、治療用組成物としての使用を意図している。捕捉された活性成分も、組成物に組み込むことができる。
用語「薬学的に許容できる塩」は、生物学的効果及び本発明の化合物の特性を保持する塩類を言い、生物学的ではなく、又はその他の望ましい塩を言う。多くのケースでは、本発明の化合物は、アミノ基及び/又はカルボキシル基又はこれらに類似する基の存在によって、酸性塩及び/又は塩基性塩を形成することができる。薬学的に許容できる酸付加塩類は、無機酸及び有機酸により形成してもよい。塩類由来の無機酸は、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸などを含む。塩類由来の有機酸は、例えば、酢酸、プロピオン酸、ナフトエ酸、オレイン酸、パルミチン酸、パモン(エンボリック)酸、ステアリン酸、グリコール酸、ピルピン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルコヘプトン酸、グルクロン酸、乳酸、ラクトビオン酸、酒石酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸などを含む。薬学的に許容できる塩基付加塩類は、無機又は有機塩基により形成してもよい。塩類由来の無機塩基は、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウムなどを含み;特に好ましいのは、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム及びマグネシウム塩である。塩類由来の有機塩基は、例えば、第一、第二、及び第三アミン、自然発生の置換アミン、環状アミン、塩基イオン交換樹脂などを含む置換アミンを含み、特に、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ヒスチジン、アルギニン、リシン、ベネタミン、N−メチル−グルカミン、及びエタノールアミンを含む。他の酸は、ドデシル硫酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、及びサッカリンを含む。
「溶媒和物」は、溶媒及びフルオロキノロン抗菌、代謝産物、又はこれらの塩の相互作用によって形成される化合物を意味する。適した溶媒和物は、水和物を含む薬学的に許容できる溶媒和物である。
バクテリアなどの微生物の抗菌剤に対する反応に照らし、用語「感受性」は、抗菌剤の存在に関する微生物の感度を意味する。従って、感受性を上昇させることは、微生物が、微生物細胞を囲む培地中のより低濃度の抗菌剤によって阻害されることを意味する。これは、微生物が、抗菌剤に対して感度が高くなるということことに等しい。ほとんどの場合、抗菌剤の最小阻止濃度(MIC)が低下した。MIC90は、生物の90%の増殖を阻害する濃度を含むことができる。
「治療上効果的な量」又は「薬学的に効果的な量」は、本発明に記載されるように、フルオロキノロン抗菌剤を意味し、治療的効果を有する。治療に有用なフルオロキノロン抗菌剤の投与量とは、治療上効果的な量のことである。したがって、ここで用いられる治療上効果的な量は、薬品の臨床試験結果及び/又は動物感染試験により判断される望ましい治療効果をもたらすフルオロキノロン抗菌剤の治療上効果的な量を言う。特定の実施形態では、フルオロキノロン抗菌剤が、あらかじめ決定した量投与されるので、治療上効果的な量が投与される。この量及びフルオロキノロン抗菌剤の量は、通常、当業者によって決定することができ、関連する特定の微生物株などいくつかの要因により変化する。さらに、この量は、患者の身長、体重、性別、年齢、及び病歴によって決まる。予防的治療の治療上効果的な量は、関連する症状又は疾患の発症を減少させるのに効果的な量である。
「治療効果」は、一以上の関連する疾患の症状をある程度緩和して、疾患を治癒させることを含む。「治癒」とは、関連する疾患の症状が、伝統的な測定により検出される閾値又はそれ以下のポイントへの感染に関与する生存微生物の過剰の数の総排出又は実質的排出など取り除かれることを意味する。しかし、治癒した後でも、疾患の特定の長期にわたる又は永続的な影響が、存在することがある(過度の組織損傷など)。ここで使用されるように、「治療効果」を、ヒトの臨床結果又は動物実験で測定される症状又は宿主におけるバクテリア負荷の統計的に有意な低下、抵抗性の獲得、又は感染症状の改善と定義する。
ここで使用する「治療する」又は「治療」は、予防及び/又は治療目的で医薬組成物を投与することをいう。用語「予防的治療」は、関連疾患にかかっていないものの、かかりやすい患者、あるいはかかる危険性のある患者を治療し、疾患の発病を減少させることを言う。用語「治療療法」は、関連疾患に既にかかった患者を治療することを言う。従って、好ましい実施形態では、治療とは、フルオロキノロン抗菌剤を(治療目的又は予防目的で)、治療的に効果的な量を哺乳類に投与することを言う。
薬物動態(PK)は、体内の抗菌剤濃度の時間経過に関与する。薬力学(PD)は、インビボでの薬物動態及び抗菌剤の有効性の関係に関与する。PK/PDパラメータは、暴露する抗菌剤の抗菌活性に関連している。抗菌剤による致死率は、抗菌剤の作用様式によって決まり、死滅させるのに必要な時間(時間依存)又は濃度を高める効果(濃度依存)により決定される。作用のさまざまなメカニズムを伴い、抗菌剤の治療の有効性を予測するために、さまざまなPK/PDパラメータを用いることがある。PK/PDパラメータを、例えば、肺系統の組成物のバイオアベイラビティ、及び/又は血漿/血清の組成物のバイオアベイラビティなど抗菌剤組成物のバイオアベイラビティを測定するのに用いることがある。
「AUC/MIC率」は、PK/PDパラメータの一例である。AUCを、インビボの抗菌剤の血漿/血清又は感染部位濃度曲線下面積として定義する(動物又はヒトで)。例えば、感染部位及び/又は濃度を測定する部位に、気管支液及び/又は唾液といった肺系統部分を含む場合がある。従って、AUCは、血清AUC、及び肺AUCを含むことがある。AUC(0−t)は、時間ゼロから特定の時間「t」までの曲線下面積を含む。AUC(0−inf)は、時間ゼロから無限の曲線下面積を含む。AUC/MIC率を、個々の抗菌剤の24−時間−AUCをインビトロで測定されたのと同じ抗菌剤のMICで除することにより決定する。容量依存致死(フルオロキノロン類など)を伴う抗菌剤の活性を、AUC/MIC率の大きさにより予測する。
「Cmax:MIC」率は、もう一つのPK:PDパラメータである。それは、MICと比較して血漿又は組織中の最大薬物濃度を示す。フルオロキノロン及びアミノグリコシドは、Cmax:MICによって、インビボで耐性を抑え殺菌をできる点を予測することができる例である。
「MICを超えて濃度が維持される時間」(T>MIC)は、もう一つのPK/PDパラメータである。これは、血漿又は感染部位レベルにおいてMICを超える投与時間のパーセンテージである。時間依存致死を伴う抗菌剤の活性(ベータラクタム又はオキサゾリジノンなどの)は、T>MIC率の大きさによって予測される。
用語「投与間隔」は、多剤投与処方の薬剤間の、2つの連続する用量を投与する時間を意味する。例えば、経口投与されるプロフロキサシンの場合は、1日2回(1日2回400mgの伝統的処方)投与することができ、経口投与されたレボフロキサシンの場合は、1日1回(1日1回500mg又は750mg)投与することができ、投与間隔は、それぞれ12時間と24時間である。
ここで使用するように、インビボでの薬剤の濃度の「ピーク時」とは薬剤の濃度が、最大血漿濃度又は感染部位濃度の50%を割らない薬剤の投与間隔の時間として定義する。いくつかの実施形態では、「ピーク時」を、抗菌剤投与の間隔を説明するのに用いる。
用語「呼吸性供給量」は、吸気と呼気の比が1:1である、1分あたり15呼吸のヨーロッパ標準パターンにプログラムされたシミュレータを用いた、5ミクロンに等しく又は5ミクロン未満のエアロゾル用いて呼吸シミュレータの呼吸相の間に吸入された薬剤の量である。
[治療又は予防方法]
いくつかの実施形態では、方法は、慢性閉塞性疾患(COPD)、慢性気管支炎(CB)、及びぜんそくなどの閉塞性疾患の治療を提供する。このような実施形態では、閉塞性疾患を患う、特に哺乳類などの動物を抗生物質で治療する。さらに、いくつかの実施形態は、慢性閉塞性疾患(COPD)、慢性気管支炎(CB)、及びぜんそくなどの閉塞性疾患を治療するエアロゾル化された抗生物質を投与するステップを含む。いくつかの実施形態では、抗生物質は、フルオロキノロンである。いくつかの実施形態では、フルオロキノロンは、二価又は三価カチオンで処方され、肺のバイオアベイラビリティを改善した。
いくつかの実施形態では、急性増悪の発生率及び/又は重症度が減少した。急性増悪は、痰の生成の増加、さらなる濃い痰、痰の色の変化、咳の増加、喘鳴の増加、胸部圧迫、運動耐性の低下、倦怠感の増加、体液鬱滞、急性錯乱、呼吸困難の悪化、及びこれらの組み合わせを含む症状の存在により示すことができる。さらに、急性増悪は、抗生物質による治療、全身性コルチコステロイド、入院、又はこれらの治療の組み合わせを必要とする症候性呼吸低下を含む。
上記のいくつかの方法では、抗生物質は、キノロン、テトラサイクリン、グリコペプチド、アミノグリコシド、β−ラクタム、リファマイシン、マクロライド/ケトライド、オキサゾリジン、クメルマイシン、クロラムフェニコール、ストレプトグラミン、又はポリミキシンを含むことがある。特定の実施形態では、上記分類の抗生物質は、例えば、以下に挙げるうちの一である。
[ベータ−ラクタム抗生物質]
ベータ−ラクタム抗生物質は、イミペネム、メロペネム、ビアペネム、セファクロル、 セファマンドール、セファトリジン、セファゼドン、セファゾリン、セフィキシム、セフメノキシム、セフォジジム、セフォニシド、セフォペラゾン、セフォラニド、セフォタキシム、セフォチアム、セフピミゾール、セフピラミド、セフポドキシム、セフスロジン、セフタジジム、セフテラム、セフテゾール、セフチブテン、セフチゾキシム、セフトリアキゾン、セフロキシム、セフゾナム、cephaacetrile、セファレキシン、セファログリシン、セファロリジン、セファロチン、セファピリン、セフラジン、セフメタゾール、セフォキシチン、セフォテタン、アズトレオナム、カルモナム、フロモキセフ、モキサラクタム、アミジノシリン、アモキシシリン、アンピシリン、アズロシリン、カルベニシリン、ベンジルペニシリン、カルフェシリン、クロキサシリン、ジクロキサシリン、メチシリン、メズロシリン、ナフシリン、オキサシリン、ペニシリンG、ピペラシリン、スルベニシリン、テモシリン、チカルシリン、セフジトレン、SC004、KY−020、セフジニル、セフチブテン、FK−312、S−1090、CP−0467、BK−218、FK−037、DQ−2556、FK−518、セフォゾプラン、ME1228、KP−736、CP−6232、Ro09−1227、OPC−20000、及びLY206763に限定されるものではないが、これらを含む。
[マクロライド]
マクロライドは、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、エリスロマイシン、オレアンドマイシン、ロキタマイシン、ロサラマイシン、ロキシスロマイシン、及びトロレアンドマイシンに限定されるものではないが、これらを含む。
[ケトライド]
ケトライドは、テリスロマイシン及びセスロマイシン(cethrimycin)に限定されるものではないが、これらを含む。
[キノロン]
キノロンは、アミフロキサシン、シノキサシン、シプロフロキサシン、エノキサシン、フレロキサシン、フルメキン、ロメフロキサシン、ナリジキシ酸、ノルフロキサシン、オフロキサシン、レボフロキサシン、オキソリン酸、ペフロキサシン、ロソキサシン、テマフロキサシン、トスフロキサシン、スパルフロキサシン、クリナフロキサシン、モキシフロキサシン;ゲミフロキサシン;ガレノフロキサシン(garenofloxacin);PD131628、PD138312、PD140248、Q−35、AM−1155、NM394、T−3761、ルフロキサシン、OPC−17116、DU−6859a(例えば、Sato,Kら、1992年、抗菌剤の化学療法、37版:1491−98頁を参照されたい)、及びDV−7751a(例えば、Tanaka,Mら、1992年、「Antimicrob Agents Chemother」、37版:2212−18頁を参照されたい)に限定されるものではないが、これらを含む。
[テトラサイクリン、グリシルサイクリン及びオキサゾリジノン]
テトラサイクリン、グリシルサイクリン及びオキサゾリジノンは、クロルテトラサイクリン、デメクロサイクリン、ドキシサイクリン、リメサイクリン、メタサイクリン、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、テトラサイクリン、チゲサイクリン、リネゾリド、及びエペロゾリドに限定されるものではないが、これらを含む。
[アミノグリコシド]
アミノグリコシドは、アミカシン、アルベカシン、ブチロシン、ジベカシン、ホルチミシン、ゲタマイシン、カナマイシン、メオマイシン、ネチルミシン、リボスタマイシン、シソミシン、スペクチノマイシン、ストレプトマイシン、及びトブラマイシンに限定されるものではないが、これらを含む。
[リンコサミド]
リンコサミドは、クリンダマイシン及びリンコマイシンに限定されるものではないが、これらを含む。
[ストレプトグラミン]
ストレプトグラミンは、キヌプリスチンに限定されるものではないが、これを含む。
[グリコペプチド]
グリコペプチドは、バンコマイシンに限定されるものではいが、これを含む。
[ポリミキシン]
ポリミキシンは、コリスチンに限定されるものではないが、これを含む。
さらなる例は、ホスホマイシン、ペニシリン、セファロスポリン、カルバペネム、ペネム、及びカルバセフェムを含む。
いくつかの実施形態では、エアロゾル形成び吸入後に抗生物質を投与する場合がある。従って、この治療方法は、肺感染症を含む閉塞性肺疾患の治療に特に適切であり、このような感染症は、(望ましくない副作用を引き起こす)高い非経口投与量レベルを必要とし又は臨床的に有効な任意の抗菌剤を欠くことによって、非経口的に送達された薬剤を用いて治療することが困難である微生物株を含む。いくつかの実施形態では、この方法を、直接感染部位に抗生物質を投与するのに用いることがある。いくつかの方法は、全身暴露を減少させ、感染部位への抗生物質の量を最大にする。この方法は、耐性微生物の選択の頻度を減少させる手段として、抗菌剤に敏感な微生物の感染症を治療するのにも適している。この方法は、微生物感染部位で抗菌剤の量を増加させる手段として、抗生物質製剤に対し耐性を示す微生物などの感染症を治療するにも適している。耐性株を有するとして知られるバクテリア種又は耐性株を有すると知られる群のメンバーであるバクテリアの特徴である症状を有する対象を診断することにより、耐性を発達させることができるバクテリア感染を識別することがある。代替として、バクテリアを、耐性株を有すると知られる種として又は耐性株を有すると知られる群のメンバーであるバクテリアとして培養及び分類することがある。
いくつかの実施形態では、バクテリアの耐性の克服又は耐性の発達の機会を有さないように殺傷効率を上昇させる十分なレベルでエアロゾル抗生物質を投与する。
いくつかの実施形態では、抗生物質治療を、他のエアロゾル、経口又は非経口抗生物質を伴う治療の連鎖を組み合わせて又は変更させて治療又は予防として投与する。非限定的な実施例によると、これは、上記した抗生物質の種類及び薬剤のいずれかを含むことがある。
さらに、ここに提供される組成物及び方法は、追加的な活性剤で治療の連鎖を組み合わせて又は変更しながら治療又は予防として投与されるエアロゾル抗生物質治療を含む。上記のように、いくつかのこのような追加的な薬剤は、抗生物質を含む。さらなる追加的な薬剤は、気管支拡張剤、抗コリン作用薬、グルココチコイド、エイコサノイド、阻害剤、及びこれらの組み合わせを含むことができる。気管支拡張剤の例は、サルブタモール、levosalbuterol、テルブタリン、フェノテロール、テルブタリン、ピルブテロール、プロカテロール、ビトルテロール、リミテロール、カルブテロール、ツロブテロール、レプロテロール、サルメテロール、ホルモテロール、アルホルモテロール、バンブテロール、クレンブテロール、インダカテロール(indacterol)、テオフィリン、ロフルミラスト、シロミラストを含む。抗コリン作用薬の例は、イプラトロピウム、及びチオトロピウムを含む。グルココチコイドの例は、プレドニゾン、フルチカゾン、ブデソニド、モメタゾン、シクレソニド、及びベクロメタゾンを含む。エイコサノイドの例は、モンテルカスト、プランルカスト、ザフィルルカスト、ジレウトン、ラマトロバン、及びセラトロダストを含む。さらに追加的な薬剤は、パルモザイム、高張食塩水、CFのクロライドチャネルの機能を修復する薬剤、吸入ベータ−アゴニスト、吸入抗ムスカリン剤、吸入コルチコステロイド、及び吸入ホスホジエステラーゼ阻害剤を含むことができる。追加的な薬剤のもう一つの例は、セレタイドを含む。いくつかの実施形態では、追加的な活性剤で治療シーケンスを組み合わせ又は変更しながら治療又は予防として投与されるエアロゾル抗生物質治療を含む。さらなる実施形態では、追加的な活性剤は、単独で、併用して処方され又はエアロゾル抗生物質治療に伴い投与される治療法として投与されることがある。
いくつかの実施形態は、前記疾患を有するヒトの個体群における慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患の急性増悪の頻度を減少させる方法を含む。このような実施形態は、エアロゾル抗生物質を個体群に投与するステップを含み、ここでこの個体群の急性増悪の頻度は、エアロゾルで治療がなされないCOPD又はCBの急性増悪を有する個体群の急性増悪の頻度より低い。いくつかの実施形態では、急性増悪は、EXACT PROのスコアの増加を含む。例えば、急性増悪は、少なくとも1日、少なくとも2日間続けて、及び少なくとも3日間続けて、EXACT PROスコアのベースラインを、少なくとも約1、少なくとも約2、少なくとも約3、少なくとも約4、少なくとも約5、少なくとも約6、少なくとも約7、少なくとも約8、少なくとも約9、少なくとも約10、少なくとも約11、少なくとも約12、少なくとも約13、少なくとも約14、少なくとも約15ポイント上回る増加を含むことがある。
いくつかの実施形態では、急性増悪の頻度は、少なくとも約50%、少なくとも約40%、少なくとも約30%、少なくとも約20%、少なくとも約10%減少した。いくつかの実施形態では、急性増悪の頻度は、少なくとも約15%、少なくとも約14%、少なくとも約13%、少なくとも約12%、少なくとも約11%、少なくとも約10%、少なくとも約9%、少なくとも約8%、少なくとも約7%、少なくとも約6%、少なくとも約5%、少なくとも約4%、少なくとも約3%、少なくとも約2%、少なくとも約1%減少した。
いくつかの実施形態は、前記疾患を有するヒトの個体群における慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患の急性増悪までの間隔を延ばす方法を含む。いくつかの実施形態では、この方法は、前記個体群にエアロゾル抗生物質を投与するステップを含む。いくつかの実施形態では、個体群の急性増悪までの間隔は、エアロゾルで治療がなされないCOPD又はCBの急性増悪を有する個体群の急性増悪になる間隔より長い。
いくつかの実施形態では、急性増悪は、EXACT PROスコアにおける増加を含む。例えば、急性増悪は、少なくとも1日、少なくとも2日間続けて、及び少なくとも3日間続けて、EXACT PROスコアのベースラインを、少なくとも約1、少なくとも約2、少なくとも約3、少なくとも約4、少なくとも約5、少なくとも約6、少なくとも約7、少なくとも約8、少なくとも約9、少なくとも約10、少なくとも約11、少なくとも約12、少なくとも約13、少なくとも約14、少なくとも約15ポイント上回る増加を含むことがある。
いくつかの実施形態では、急性増悪の間隔の増加は、少なくとも約200日、少なくとも約150日、少なくとも約140日、少なくとも約130日、少なくとも約120日、少なくとも約110日、少なくとも約10日、少なくとも約90日、少なくとも約80日、少なくとも約70日、少なくとも約60日、少なくとも約50日、少なくとも約40日、少なくとも約30日、少なくとも約20日、少なくとも約10日である。いくつかの実施形態では、急性増悪の間隔の増加は、少なくとも約10日、少なくとも約9日、少なくとも約8日、少なくとも約7日、少なくとも約6日、少なくとも約5日、少なくとも約4日、少なくとも約3日、少なくとも約2日、及び少なくとも約1日である。
いくつかの実施形態は、前記疾患を有するヒトの個体群における慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患の急性増悪に関連する入院の頻度を減少させる方法を含む。このような方法は、前記個体群にエアロゾルを投与するステップを具え、個体群の急性増悪に関連する入院の頻度は、エアロゾルで治療していないCOPDの急性増悪を有する個体群の急性増悪に関連する入院の頻度よりも低い。
このような実施形態では、入院の頻度は、少なくとも約50%、少なくとも約40%、少なくとも約30%、少なくとも約20%、及び少なくとも約10%減少した。いくつかの実施形態では、入院の頻度が、少なくとも約15%、少なくとも約14%、少なくとも約13%、少なくとも約12%、少なくとも約11%、少なくとも約10%、少なくとも約9%、少なくとも約8%、少なくとも約7%、少なくとも約6%、少なくとも約5%、少なくとも約4%、少なくとも約3%、少なくとも約2%、及び少なくとも約1%減少した。
いくつかの実施形態は、前記疾患を有するヒトの個体群における慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患の急性増悪の頻度を減少させるエアロゾル化された抗生物質の使用を含み、個体群の急性増悪の頻度は、エアロゾルで治療していないCOPD又はCBの急性増悪を有する個体群の急性増悪の頻度より低い。
いくつかの実施形態は、前記疾患を有するヒトの個体群における慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患の急性増悪の間隔が大きくなるエアロゾル抗生物質の使用を含み、個体群の急性増悪の間隔は、エアロゾルで治療していないCOPD又はCBの急性増悪を有する個体群の急性増悪の間隔より長い。
いくつかの実施形態は、前記疾患を有するヒトの個体群における慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患の急性増悪に関連する入院の頻度を減少させるエアロゾル化された抗生物質の使用を含み、個体群の急性増悪に関連する入院の頻度は、エアロゾルで治療していないCOPDの急性増悪を有する個体群の急性増悪に関連する入院の頻度より低い。
いくつかの実施形態は、前記疾患を有するヒトの個体群における慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患の急性増悪率を減少させる方法を含む。いくつかのこのような実施形態は、個体群にエアロゾル化された抗生物質を投与するステップを含む。このような実施形態では、個体群における増悪率は、約12未満の増悪/患者・年、約11未満の増悪/患者・年、約10未満の増悪/患者・年、約9未満の増悪/患者・年約8未満の増悪/患者・年、約7未満の増悪/患者・年、約6未満の増悪/患者・年、約5未満の増悪/患者・年、約4未満の増悪/患者・年、約3未満の増悪/患者・年、約2未満の増悪/患者・年、約1未満の増悪/患者・年である。このような実施形態では、個体群における率は、約3.0未満の増悪/患者・年、約2.9未満の増悪/患者・年、約2.8未満の増悪/患者・年、約2.7未満の増悪/患者・年、約2.6未満の増悪/患者・年、約2.5未満の増悪/患者・年、約2.4未満の増悪/患者・年、約2.3未満の増悪/患者・年、約2.2未満の増悪/患者・年、約2.1未満の増悪/患者・年、約2.0未満の増悪/患者・年、約1.9未満の増悪/患者・年、約1.8未満の増悪/患者・年、約1.7未満の増悪/患者・年、約1.6未満の増悪/患者・年、約1.5未満の増悪/患者・年、約1.4未満の増悪/患者・年、約1.3未満の増悪/患者・年、約1.2未満の増悪/患者・年、約1.1未満の増悪/患者・年又は約1.0未満の増悪/患者・年である。このような実施形態では、個体群における率は、約1.0未満の増悪/患者・年、約0.9未満の増悪/患者・年、約0.8未満の増悪/患者・年、約0.7未満の増悪/患者・年、約0.6未満の増悪/患者・年、約0.5未満の増悪/患者・年、約0.4未満の増悪/患者・年、約0.3未満の増悪/患者・年、約0.2未満の増悪/患者・年、及び約0.1未満の増悪/患者・年である。
ヒトの個体群との関連で、「患者・年」は、1年にわたる個体群におけるヒトの数を意味する。従って、増悪/患者・年は、1年間の個体群の増悪の総数を個体群における患者の数で割った数である。言い換えると、2増悪/患者・年は、個体群経験におけるそれぞれの患者が、平均して1年当たり2増悪であることを示す。
いくつかの実施形態は、疾患を有するヒトの個体群における慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患の急性増悪の間隔を延ばす方法を含む。いくつかのこのような方法は、エアロゾル化された抗生物質を個体群に投与するステップを含む。いくつかの実施形態では、個体群の急性増悪の間隔の中央値は、約300日超、約250日超、約200日超、約150日超、又は50日超である。いくつかの実施形態では、個体群の急性増悪の間隔の中央値は、約287日超、又は約281日超である。
前述のいくつかの実施形態では、急性増悪は、EXACT PROのスコアの増加を含む。いくつかの実施形態では、急性増悪は、個々の患者の平均ベースラインスコアを少なくとも2日間連続して上回る少なくとも2倍の標準偏差の増大を含み、この2日間の最初の日が発症の日を担っている。
いくつかの実施形態では、急性増悪は、2日間のベースラインを約12ポイント上回るEXACT PROスコアの増加を含む。いくつかの実施形態では、急性増悪は、1日当たり約12ポイントのEXACT PROスコアのベースラインを上回る増加又は1日当たり約6ポイントのEXACT PROスコアにおいてベースラインを上回る増加を含む。いくつかの実施形態では、急性増悪は、1日で約12ポイントのEXACT PROスコアのベースラインを上回る増加を含む。いくつかの実施形態では、急性増悪は、1日で約6ポイントのEXACT PROスコアのベースラインを上回る増加を含む。いくつかの実施形態では、急性増悪は、3日間にわたって1日当たり平均約6ポイントのEXACT PROスコアのベースラインを上回る増加又は3日間にわたって1日あたり平均約12ポイントのEXACT PROスコアの増加を含む。
いくつかの実施形態では、急性増悪は、1日で、少なくとも約2ポイント、少なくとも約3ポイント、少なくとも約4ポイント、少なくとも約5ポイント、少なくとも約6ポイント、少なくとも約7ポイント、少なくとも約8ポイント、少なくとも約9ポイント、少なくとも約10ポイント、少なくとも約11ポイント、及び少なくとも約12ポイントのEXACT PROスコアのベースラインを上回る増加を含む。いくつかの実施形態では、急性増悪は、連続する2日間で、少なくとも約2ポイント、少なくとも約3ポイント、少なくとも約4ポイント、少なくとも約5ポイント、少なくとも約6ポイント、少なくとも約7ポイント、少なくとも約8ポイント、少なくとも約9ポイント、少なくとも約10ポイント、少なくとも約11ポイント、及び少なくとも約12ポイントEXACT PROスコアのベースラインを上回る増加を含む。いくつかの実施形態では、急性増悪は、連続する3日間で、少なくとも約2ポイント、少なくとも約3ポイント、少なくとも約4ポイント、少なくとも約5ポイント、少なくとも約6ポイント、少なくとも約7ポイント、少なくとも約8ポイント、少なくとも約9ポイント、少なくとも約10ポイント、少なくとも約11ポイント、及び少なくとも約12ポイントEXACT PROスコアのベースラインを上回る増加を含む。いくつかの実施形態では、急性増悪は、連続する4日間で、少なくとも約2ポイント、少なくとも約3ポイント、少なくとも約4ポイント、少なくとも約5ポイント、少なくとも約6ポイント、少なくとも約7ポイント、少なくとも約8ポイント、少なくとも約9ポイント、少なくとも約10ポイント、少なくとも約11ポイント、及び少なくとも約12ポイントEXACT PROスコアのベースラインを上回る増加を含む。いくつかの実施形態では、急性増悪は、連続する5日間で、少なくとも約2ポイント、少なくとも約3ポイント、少なくとも約4ポイント、少なくとも約5ポイント、少なくとも約6ポイント、少なくとも約7ポイント、少なくとも約8ポイント、少なくとも約9ポイント、少なくとも約10ポイント、少なくとも約11ポイント、及び少なくとも約12ポイントEXACT PROスコアのベースラインを上回る増加を含む。
いくつかの実施形態は、慢性閉塞性疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される疾患を有するヒトの個体群の呼吸器関連の入院率を減少させる方法を含む。このような方法は、エアロゾル抗生物質を個体群に投与するステップを含む。いくつかの実施形態では、個体群における呼吸器関連の入院率は、約0.80未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.75未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.70未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.65未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.60未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.55未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.55未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.45未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.40未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.35未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.30未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.25未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.20未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.15未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.10未満の呼吸関連入院/患者・年である。
いくつかの実施形態では、呼吸器関連の入院率は、増悪関連の入院率を含む。いくつかの実施形態では、増悪関連の入院率は、約0.5未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.4未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.3未満の呼吸関連入院/患者・年、約0.2未満の呼吸関連入院/患者・年、又は約0.1未満の呼吸関連入院/患者・年である。いくつかの実施形態では、増悪関連の入院率は、約0.42未満の呼吸関連入院/患者・年であり、約0.27未満の呼吸関連入院/患者・年である。
いくつかの本明細書に提供される方法、組成物、及び使用の実施形態では、エアロゾル化された抗生物質及び/又は抗生物質治療は、レボフロキサシン又はオフロキサシン及び二価若しくは三価カチオンを具える溶液のエアロゾルを含む。
いくつかの本明細書に提供される方法、組成物、及び使用の実施形態では、例えばヒトの個体群などの個体群は、最近肺疾患の急性増悪を経験した患者を含むことができる。例えば、個体群は、エアロゾル抗生物質治療又は本明細書に提供される別の治療を受けるに先立ち、少なくとも約1日、5日、10日、15日、20日、25日、及び30日内に肺疾患の急性増悪を経験した患者を含む。いくつかの実施形態では、個体群は、抗生物質治療又は別の本明細書に提供される別の治療を受けるに先立ち、少なくとも1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、及び6週間内に肺疾患の急性増悪を経験した患者を含む。 いくつかの実施形態では、個体群は、抗生物質治療又は別の本明細書に提供される別の治療を受けるに先立ち、少なくとも1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、及び12ヶ月内に肺疾患の急性増悪を経験した患者を含む。
いくつかの本明細書に提供される方法、組成物、及び使用の実施形態では、例えばヒトの個体群などの個体群は、肺疾患の急性増悪の治療を最近受けた患者を含むことができる。例えば、個体群は、抗生物質治療又は別の本明細書に提供される別の治療を受けるに先立ち、少なくとも約1日、5日、10日、15日、20日、25日、及び30日以内に肺疾患の急性増悪を経験した患者を含む。いくつかの実施形態では、抗生物質治療又は別の本明細書に提供される別の治療を受けるに先立ち、少なくとも約1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、及び6週間以内に肺疾患の急性増悪を経験した患者を含む。いくつかの実施形態では、抗生物質治療又は別の本明細書に提供される別の治療を受けるに先立ち、少なくとも約1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、及び12ヶ月以内に肺疾患の急性増悪を経験した患者を含む。
いくつかの本明細書に提供される方法、組成物、及び使用の実施形態では、例えばエアロゾル化された抗生物質治療などの治療の期間は、1ヶ月あたり少なくとも約1日、1ヶ月あたり少なくとも約2日、1ヶ月あたり少なくとも約3日、1ヶ月あたり少なくとも約4日、1ヶ月あたり少なくとも約5日、1ヶ月あたり少なくとも約6日、1ヶ月あたり少なくとも約7日、1ヶ月あたり少なくとも約8日、1ヶ月あたり少なくとも約9日、1ヶ月あたり少なくとも約10日、1ヶ月あたり少なくとも約11日、1ヶ月あたり少なくとも約12日、1ヶ月あたり少なくとも約13日、1ヶ月あたり少なくとも約14日、1ヶ月あたり少なくとも約15日、1ヶ月あたり少なくとも約16日、1ヶ月あたり少なくとも約17日、1ヶ月あたり少なくとも約18日、1ヶ月あたり少なくとも約19日、1ヶ月あたり少なくとも約20日、1ヶ月あたり少なくとも約21日、1ヶ月あたり少なくとも約22日、1ヶ月あたり少なくとも約23日、1ヶ月あたり少なくとも約24日、1ヶ月あたり少なくとも約25日、1ヶ月あたり少なくとも約26日、1ヶ月あたり少なくとも約27日、1ヶ月あたり少なくとも約28日、1ヶ月あたり少なくとも約29日、1ヶ月あたり少なくとも約30日、及び1ヶ月あたり少なくとも約31日を含むことができる。
[医薬組成物]
本明細書に記載する方法の目的のために、改善された肺のバイオアベイラビリティを有する二価又は三価で処方されるフルオロキノロン剤を、吸引具を用いて投与することがある。いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるフルオロキノロンは、エアロゾル組成であり、美味、保存性、及び患者の安全性と忍容性に適した医薬組成物として生成される。いくつかの実施形態では、生産されるフルオロキノロンのアイソフォーム含量は、耐性、抗菌作用及び安定性に最適化されることがある。
処方は、二価又は三価カチオンを含む。二価又は三価カチオンは、例えば、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、銅、アルミニウム、及び鉄を含む。いくつかの実施形態では、溶液は、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化亜鉛、又は塩化銅を含む。いくつかの実施形態では、二価又は三価カチオン濃度が、約25mM乃至約400mM、約50mM乃至約400mM、約100mM乃至約300mM、約100mM乃至約250mM、約125mM乃至約250mM、約150mM乃至約250mM、約175mM乃至約225mM、約180mM乃至約220mM、及び約190mM乃至約210mMのことがある。いくつかの実施形態では、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化亜鉛、又は塩化銅は、約5%乃至約25%、約10%乃至約20%、及び約15%乃至約20%の濃度を有する。いくつかの実施形態では、二価又は三価カチオンに対するフルオロキノロン比は、1:1乃至2:1又は1:1乃至1:2である。
本明細書に記載されるような非限定的なフルオロキノロンの使用は、レボフロキサシン、オフロキサシン、シプロフロキサシン、エノキサシン、ガチフロキサシン、ゲミフロキサシン、ロメフロキサシン、モキシフロキサシン、ノルフロキサシン、ペフロキサシン、スパルフロキサシン、ガレノキサシン、シタフロキサシン、及びDX−619を含む。
調合剤は、約50mg/ml、約60mg/ml、約70mg/ml、約80mg/ml、約90mg/ml、約100mg/ml、約110mg/ml、約120mg/ml、約130mg/ml、約140mg/ml、約150mg/ml、約160mg/ml、約170mg/ml、約180mg/ml、約190mg/ml、及び約200mg/mlより多い例えば、レボフロキサシン又はオフロキサシンなどのフルオロキノロン濃度を有することがある。いくつかの実施形態では、調合剤は、約50mg/ml乃至約200mg/ml、約75mg/ml乃至約150mg/ml、約80mg/ml乃至125mg/ml、約80mg/ml乃至120mg/ml、約90mg/ml乃至約125mg/ml、約90mg/ml乃至約120mg/ml、及び約90mg/ml乃至約110mg/mlなどのフルオロキノロン濃度を有することがある。
調合剤は、約300mOsmol/kg乃至約500mOsmol/kg、約325mOsmol/kg乃至約450mOsmol/kg、約350mOsmol/kg乃至約425mOsmol/kg、及び約350mOsmol/kg乃至約400mOsmol/kgのオスモル濃度を有することがある。いくつかの実施形態では、調合剤のオスモル濃度は、約300mOsmol/kg、約325mOsmol/kg、約350mOsmol/kg、約375mOsmol/kg、約400mOsmol/kg、約425mOsmol/kg、約450mOsmol/kg、約475mOsmol/kg、及び500mOsmol/kgよりも高い。
調合剤は、pH約4.5乃至約8.5、約5.0乃至約8.0、約5.0乃至約7.0、約5.0乃至約6.5、約5.5乃至約6.5、及び約6.0乃至約6.5を有することがある。
調合剤は、従来の医薬担体、賦形剤又は同種のもの(例えば、マンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルカム、セルロース、ナトリウムクロスカルメロース、グルコース、ゼラチン、スクロース、炭酸マグネシウムなど)、又は湿潤剤、乳化剤、可溶化剤、pH緩衝材(酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、シクロデキストリン誘導体、ソルビタンラウリン酸モノエステル、トリエタノールアミン酢酸、例えば、トリエタノールアミンオレアートなど)などの補助物質を含む。いくつかの実施形態では、調合剤は、従来の医薬担体、賦形剤又は同種のものを欠いてもよい。いくつかの実施形態は、ラクトースを欠く調合剤を含むことができる。いくつかの実施形態は、約10%、5%、1%又は0.1%未満の濃度でラクトースを含む。いくつかの実施形態では、調合剤は、本質的にレボフロキサシン又はオフロキサシン及び二価又は三価カチオンから成ることがある。
いくつかの実施形態では、調合剤は、約75mg/ml乃至約150mg/mlのレボフロキサシン濃度、約150mM乃至約250mMの塩化マグネシウム、5乃至約7のpH;約300mOsmol/kg乃至約500mOsmol/kgのオスモル濃度を含み、ラクトースを欠くことがある。
いくつかの実施形態では、調合剤は、約100mg/mlのレボフロキサシン濃度、約200mMの塩化マグネシウム濃度、pH約6.2、及び約383mOsmol/kgのオスモル濃度を有する。いくつかの実施形態では、調合剤は、本質的に、約100mg/mlのレボフロキサシン濃度、約200mMの塩化マグネシウム濃度、pH約6.2、及び約383mOsmol/kgのオスモルの濃度から成る。いくつかの実施形態では、調合剤は、約100mg/mlのレボフロキサシン濃度、約200mMの塩化マグネシウム濃度、pH約6.2、及び約383mOsmol/kgのオスモルの濃度から成る。
[投与]
エアロゾル抗菌剤を、治療的に効果的な用量、例えば、ここの記載した治療結果を提供するのに十分な用量投与してもよい。投与される活性化合物の量は、治療を受ける対象、苦痛の重症度、投与の方法とスケジュール、及び処方医師の判断によって決定され;例えば、それぞれ肺半減期をより長く又はより短くするために選択される活性剤であるレボフロキサシンのエアロゾル投与の用量範囲は、約20乃至300mgBID(1日2回)である。
ここに記載される抗菌剤又はその薬学的に許容可能な塩類の投与は、エアロゾル吸入を介してなすことができる。送達するための方法、装置及び組成物は、その全体を参照することににより組み込まれている米国特許出願公開第2006−0276483号に記載されている。
薬学的に許容可能な姿勢物は、例えば、粉末、液体、懸濁液、錯体形成、リポソーム、微粒子、又は類似物といった固体、半固体、液体及びエアロゾルの剤形を含む。特に、組成物は、正確な用量の単一投与に適したユニット剤形で提供される。
エアロゾル化された抗菌剤を、単体又はいくつかの誘導体中で、従来の医薬担体、(例えば、マンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルカム、セルロース、ナトリウムクロスカルメロース、グルコース、ゼラチン、スクロース、炭酸マグネシウムなどの)賦形剤などと組み合わせて投与することができる。必要に応じて、医薬組成物は、少量の湿潤剤、乳化剤、可溶化剤、pH緩衝材(酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、シクロデキストリン誘導体、ソルビタンラウリン酸モノエステル、トリエタノールアミン酢酸、例えば、トリエタノールアミンオレアートなど)などの無毒性補助物質をも含む。一般的に、医薬調合剤は、本発明の化合物の約0.005重量%乃至95重量%、特に約0.5重量%乃至50重量%含む。このような剤形の実際の生成方法は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Company,Easton,Pennsylvaniaを参照されたいが、当業者に知られており、又は明白である。
好ましい実施形態では、液体を含むバイアル、懸濁される固体、乾燥粉末、凍結乾燥物、又は他の組成物などのユニット剤形の形態をとる。
薬学的に投与される液体組成物を、例えば、上に定義した活性化合物及び溶液又は懸濁液を形成する担体(例えば、水、生理食塩水、水性デキストロース、グリセロール、グリコール、エタノールなど)中の選択的な薬学的なアジュバントを溶解、分散などすることによって投与することができる。エアロゾル化された溶液は、液体溶液又は懸濁液、エマルジョンとして又はエアロゾル生成及び吸入に先立ち、液体中の懸濁液に適した固体形式においては、従来の形式で生成することができる。このようなエアロゾル組成物に含まれる活性化合物の割合は、その特定の性質、並びに化合物の活性及び対象の必要性に高度に依存する。しかし、溶液中の0.01%乃至90%の活性成分の割合が、使用可能で、組成物が固体であればより高くなり、その後上記の割合に希釈する。いくつかの実施形態では、組成物は、溶液中に活性剤を1.0%乃至50.0%含む。
本明細書に記載される組成物を1日に約1、2、3、4回又はそれ以上の頻度で、1週間で1、2、3、4、5、6、7回又はそれ以上の頻度で、1ヶ月で1、2、3、4、5、6、7、8、9、10回又はそれ以上の頻度で投与する。特定の実施形態では、組成物を1日2回投与する。
[エアロゾル送達]
経肺投与について、中気道及び下気道を使用して上気道を回避する。口及び喉を介してエアロゾルの吸入によって肺の薬物送達を達成する。約5ミクロンより大きい空気動力学的中央粒子径(MMAD)を有する粒子は、通常は肺に達さず;代わりに、喉の裏にぶつかり、飲み込まれ、口から吸収される。約2乃至約5ミクロンの直径を有する粒子は、上部乃至中部肺領域(誘導気道)に達するに十分小さいが、肺に達するには大き過ぎる。すなわち約0.5乃至約2ミクロンの、より小さい粒子は、肺胞領域に達することができる。非常に小さい粒子は息に吐き出されるが、約0.5ミクロンより小さい直径を有する粒子は、沈殿によって肺胞領域に沈着する。
一実施形態では、噴霧器は、主に約2乃至約5ミクロンのMMADを有する、ここに記載されるフルオロキノロン抗菌剤のエアロゾルの処方を可能にすることに基づいて選択される。一実施形態では、フルオロキノロン抗菌剤の送達量は、呼吸器感染に治療効果を提供する。噴霧器は、約2.5ミクロンと等しい又はこれ未満の幾何学的標準偏差を有する約2ミクロン乃至約5ミクロンの空気動力学的中央粒子径、約1.8ミクロンと等しい又はこれ未満の幾何学的標準偏差を有する約2.5ミクロン乃至約4.5ミクロンの空気動力学的中央粒子径、及び約2ミクロンと等しい又はこれ未満の幾何学的標準偏差を有する約2.8ミクロン乃至約4.3ミクロンの空気動力学的中央粒子径をから成るエアロゾルを送達することができる。いくつかの実施形態では、エアロゾルを、振動メッシュ噴霧器を用いて製造することができる。振動メッシュ噴霧器の例は、PARI E−FLOW(登録商標)噴霧器を含む。噴霧器のさらなる例は、その全体が、ここに参照として組み込まれている米国特許第4,268,460号;第4,253,468号;第4,046,146号;第3,826,255号;第4,649,911号;第4,510,929号;第4,624,251号;第5,164,740号;第5,586,550号;第5,758,637号;第6,644,304号;第6,338,443号;第5,906,202号;第5,934,272号;第5,960,792号;第5,971,951号;第6,070,575号;第6,192,876号;第6,230,706号;第6,349,719号;第6,367,470号;第6,543,442号;第6,584,971号;第6,601,581号;第4,263,907号;第5,709,202号;第5,823,179号;第6,192,876号;第6,644,304号;第5,549,102号;第6,083,922号;第6,161,536号;第6,264,922号;第6,557,549号;及び第6,612,303号に提供される。ここに記載される調合剤に使用される噴霧器の工業用のさらなる例は、Aerogenが製造するRespirgard II(登録商標)、Aeroneb(登録商標)、Aeroneb(登録商標)Pro、及びAeroneb(登録商標)Go;Aradigmが製造するAERx(登録商標)及びAERxEssence(商標);Respironics社が製造するPorta−Neb(登録商標)、Freeway Freedom(商標)、Sidestream、Ventstream及びI−neb;及びPARI,GmbHが製造するPARI LC−Plus(登録商標)、PARI LC−Star(登録商標)である。さらなる非限定的な例により、米国特許第6,196,219号は、その全体において参照によりここに組み込まれている。
肺に投与される抗生物質の量は、少なくとも約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約125mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、約500mg、約510mg、約520mg、約530mg、約540mg、約550mg、約560mg、約570mg、約580mg、約590mg、約600mg、約610mg、約620mg、約630mg、約640mg、約650mg、約660mg、約670mg、約680mg、約690mg、約700mg、約710mg、約720mg、約730mg、約740mg、約750mg、約760mg、約770mg、約780mg、約790mg、及び約800mgを含む。
エアロゾルを、約10分、約5分、約4分、約3分、約2分、及び約1分未満で肺に投与することができる。
[適用]
ここに記載される方法及び組成物を、例えば、慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎(CB)、及びいくつかのぜんそくなどの閉塞性肺疾患を治療するために使用する。
いくつかの実施形態では、急性増悪の発生率及び/又は重症度を、ここに提供する方法により減少させることができる。急性増悪は、痰の増加、さらなる膿性痰、疲労感の増大、体液鬱滞、急性錯乱、呼吸困難の悪化、及びそれらの組み合わせを含む症状の存在によって示される。さらに、急性増悪は、抗菌剤、全身性コルチコステロイド、入院、又はこれらの治療の組み合わせによる治療を必要とする呼吸器の悪化の症状を含む。
いくつかの実施形態では、対象の急性増悪の兆候が減少する。急性増悪の間隔は、約1日、2日、3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日増大し、約1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9週間、10週間増大し、約1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、6ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月、及び12ヶ月増大し、1年、及び2年増大する。いくつかの実施形態では、患者の急性増悪を予防する。
いくつかの実施形態では、ここに提供される方法及び組成物は、急性増悪を患う患者の平均入院回数を減少させることができる。平均入院時間を、例えば、病院での治療開始から、患者が病院を退院するほどに急性増悪が十分に緩和され又は治癒されるまでの時間として測定することができる。このような実施形態では、患者の平均入院時間は、抗生剤で治療されない急性増悪を患う患者の平均入院時間より少ない。急性増悪を患う患者の平均入院時間は、少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、及び90%減少することができる。急性増悪を患う患者の平均入院時間は、少なくとも約1日、2日、3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、及び10日減少することができる。急性増悪を患う患者の平均入院時間は、約1日、5日、及び10日未満である場合がある。
急性増悪の重症度及び/又は期間をさまざまな方法により測定する。例は、臨床試験においてCOPDの急性増悪の頻度、重症度、及び期間を評価する測定アプローチを標準化するように設計した14アイテムの患者報告アウトカム(PRO)測定を伴う慢性閉塞性肺疾患器具(EXACT)の増悪である(その全体が参照により組み込まれているJones,Pら(2007)「Quantifying of severity of exacerbations in chronic obstructive pulmonary disease:adaptations to the definition to allow quantification」Proc Am Thorac Soc.4:597−601頁)。EXACT PROは、症状及び増悪を報告する患者の毎日のアンケートを含むことができる。患者は、日々の息切れ、咳及び痰、胸部症状、全体的な症状、治療行為及び薬物の変化に関するアンケートにおいて標準定義及びアイテムを使用することができる。このような方法では、増悪は、個々の患者の平均ベースラインスコアを少なくとも2日間連続して上回る少なくとも2倍の標準偏差の増大を含むことができ、この2日間の最初の日が発症の日を担っている。PROsは、患者から直接伝えられる患者の健康状態の任意の側面(すなわち、医者又はその他の者による患者の反応の説明なしで)を評価することができ、患者の健康状態の一又はそれ以上の側面における説明の影響を測定するのに用いることができる。COPD又はCBでは、PROsは、患者が治療を求める、求めないにかかわらず、増悪の間に記録される症状を数値で表すことができる。EXACT PROスコアの増加は、増悪と関連付けることができ、これらに限定されるものではないが、息切れ、咳、胸部圧迫感、及び夜間に目が覚めるなどの慢性症状の悪化により特徴付けられる。さらなる実施例では、EXACT PROは、痰の生成の増加、さらなる濃性痰、痰の色の変化、増加した咳の増加、喘鳴の増加、胸部圧迫、運動耐性の低下、倦怠感の増加、体液鬱滞、急性錯乱、呼吸困難の悪化、及びそれらの組み合わせを含む症状の存在に関する用語及びスコアを含むことができる。さらに、EXACTは、抗生物質製剤、全身性コルチコステロイド、入院、又はこれらの治療の組み合わせを伴う治療を必要とする、症候性呼吸器悪化に関する用語及びスコアを含むことができる。
急性増悪の重症度及び/又は期間を測定する方法のさらなる実施例は、St.George’s Respiratory Questionnaire(SGPQ)、兆候及び症状アンケートなど指数の使用を含む(全体的に参照により組み込まれている、Meguroら,(2007)「Development and validation of an improved,COPD−specific version of the St George’s Respiratory Questionnaire」Chest 132:456−63頁)。SGRQは、健康全般、日常生活、及び認知される幸福への影響を測定するよう設計される、疾患に特有の機器であり、固定及び可逆性機動閉塞の患者による使用のために開発された。これらの部品と概要に関するスコアは、100ポイントスケールに基づいて得点化する。いくつかの実施形態では、ここに提供される方法及び組成物は、閉塞性肺疾患を伴う患者のより有利なSQRQ指数を達成するステップを含む。
いくつかのさらなる実施形態では、ここに提供される方法及び組成物は、閉塞性肺疾患を伴う患者のより有利なBODE指数を達成するステップを含む。BODE指数は、病気をより良く分類するCOPDの呼吸、知覚、及び全身性の側面を評価する多次元評点方式である。指数は、肥満指数(B)、気道閉塞度(O)、機能性呼吸困難(D)、及び運動能力(E)に関する(全体的に参照により組み込まれている、Celli BRら「The body−mass index,airflow obstruction,dyspnea,and exercise capacity index in chronic obstructive pulmonary disease」N Engl J Med.2004 Mar 4;350(10):1005−12頁)。
さらなる実施形態では、ここに提供される方法及び組成物は、閉塞性肺疾患を伴う患者のより有利なBODE指数を達成するステップを含み、指数は、Modified Medical Research Council(MMRC)scale、baseline dyspnea index(BDI)及びoxygen cost diagram(OCD)である(全体的を参照することにより組み込まれている、Chhabraら(2009)「Evaluation of three scales of dyspnea in chronic obstructive pulmonary disease」Ann Thorac Med 4:128−32頁)。
さらなる実施形態は、緑膿菌、蛍光菌、シュードモナスアシドボランス、シュードモナスアルカリゲネス、シュードモナスプチダ、ステノトロフォモナスマルトフィリア、エロモナスハイドロフィラ(Aeromonas hydrophilia)、大腸菌、シトロバクターフロインディ、ネズミチフス菌、チフス菌、パラチフス菌、サルモネラエンテリテディス、シゲラディゼンテリエ、シゲラフレックスネリ、シゲラソネイ、エンテロバクタークロアカ、エンテロバクターエロゲネス、クレブシエラニューモニエ、クレブシエラオキシトカ、セラチアマルセセンス、モルガネラモルガニー、ミラビリス変形菌、プロテウスブルガリス、プロビデンシアアルカリファシエンス、プロビデンシアレットゲリ、プロビデンシアスチュアルティ、アシネトバクターカルコアセチカス、アシネトバクターヘモリティカス、エルシニアエンテロコリチカ、ペスト菌、エルシニアシュードツベルクローシス、エルシニアインターメディア、百日咳菌、バラ百日咳菌、気管支敗血症菌、インフルエンザ菌、パラインフルエンザ菌、ヘモフィルスヘモリティクス、ヘモフィルスパラヘモリティクス、ヘモフィルスデュクレイ、パスツレラムルトシダ、パスツレラヘモリチカ、ヘリコバクターピロリ、カンピロバクターフィタス、カンピロバクタージェジュニ、カンピロバクターコリ、ボレリアブルグドルフェリ、コレラ菌、腸炎ビブリオ、レジオネラニューモフィラ、リステリアモノサイトゲネス、淋菌、髄膜炎菌、バークホルデリアセパシア、野兎病菌、キンゲラ属、及びモラクセラ属を含む一以上のバクテリアを含む感染を治療するステップを具える。いくつかの実施形態では、肺感染症は、嫌気性グラム陰性菌を含むことができる。さらなる実施形態では、肺感染症は、バクテロイデスフラギリス、バクテロイデスディスタソニス、バクテロイデス3452Aホモロジー群、バクテロイデスブルガータス、バクテロイデスオバツス、バクテロイデスシータイオタオミクロン、バクテロイデスユミフォルミス、バクテロイデスエガーシイ、及びバクテロイデススプランクニクスから成る群より選択された一以上のバクテリアを含むことができる。いくつかの実施形態では、肺感染症は、グラム陽性菌を含むことができる。いくつかの実施形態では、肺感染症は、コリネバクテリウムジフテリエ、コリネバクテリウムウルセランス、ストレプトコッカスニューモニエ、ストレプトコッカスアガラクチア、ストレプトコッカスピオゲネス、ストレプトコッカスミレリ、ストレプトコッカス(グループG)、ストレプトコッカス(グループC/F)、エンテロコッカスフェカリス、エンテロコッカスフェシウム、スタフィロコッカスアウレウス、スタフィロコッカスエピデルミデス、スタフィロコッカスサプロフィティカス、スタフィロコッカスインターメジウス、スタフィロコッカスヒイカス亜種ヒイカス、スタフィロコッカスヘモリチカス、スタフィロコッカスホミニス、及びスタフィロコッカスサッカロリティカスから成る群より選択された一以上のバクテリアを含むことができる。いくつかの実施形態では、肺感染症は、嫌気性グラム陽性菌を含むことができる。いくつかの実施形態では、肺感染症は、クロストリジウムディフィシレ、クロストリジウムパーフリンジェンス、クロストリジウムテタニ(Clostridium tetini)、及びクロストリジウムボツリヌムから成る群より選択された一以上のバクテリアを含むことができる。いくつかの実施形態では、肺感染症は、抗酸菌を含むことができる。いくつかの実施形態では、マイコバクテリウムツベルクローシス、マイコバクテリウムアビウム、マイコバクテリウムイントラセルラーレ、及びマイコバクテリウムレプレから成る群より選択された一以上のバクテリアを含むことができる。いくつかの実施形態では、肺感染症は、異型バクテリアを含むことができる。いくつかの実施形態では、クラミジアニューモニエ及びマイコプラズマニューモニエから成る群より選択された一以上のバクテリアを含むことができる。
[実施例1−CB患者へMgClを伴うレボフロキサシンを投与する第1b臨床試験]
MgCl(240mgQD、及び240mgBID)を配合したレボフロキサシンを2つの投与レジメンでCB患者に適したエアロゾルルートで5日間投与して評価する第1b相、多施設、無作為化、単純盲検、プラセボ対照試験を行った。治験薬として調合剤を表1に示す。
Figure 2013502416
治験薬を、改造したPARI eFlow(登録商標)装置(PARI GmbH Moosstrasse 3、D−82319 Starnberg、ドイツ)を用いるエアロゾルによって投与した。PARI eFlow(登録商標)噴霧器は、振動メッシュを用いて薬剤を噴霧して約3.5乃至4.0μmの粒径の薬剤を送達する。患者は、CBと一致する症状を有するが、1日目前60日以内に治療を必要とするCBの急性増悪が確認された症状を発現しない場合は、試験に含められる。患者が10mgプレドニゾン/日又は1日おきに20mgプレドニゾンに相当する量を超える経口コルチコステロイド剤を使用している場合は、試験から除外された。表2に、試験の6ヶ月前に患者が使用したコルチコステロイドをまとめる。
Figure 2013502416
[肺機能評価]
全ての患者は肺機能試験を受けて、米国胸部学会(Pellegrino Rら、2005.「Interpretative strategies for lung function tests」Eur Respir J 26:948−968、全体を参照することにより組み込まれている)の肺活量測定基準に従うFVC(努力肺活量)とFEV(1秒間努力呼気容量)を含むパラメータを測定した。表3に、、1日目と5日目における事前投与からの変化に関するFEVデータまとめており、ベースライン値は1日目の事前投与である。
Figure 2013502416
プラセボグループと比較するとFEV値のベースライン、平均及び中央値は、MgClを用いたレボフロキサシンで治療したグループの方が少し大きかった。ベースラインにおいて観察された相違は、プラセボグループのサンプルサイズが小さかったことが原因である可能性が高い。FEV及び他の肺機能試験の結果(データは示さず)に見られる変化は、たいして大きくなく、臨床的に意義はない。
[安全性評価]
すべての有害事象は、一つの重篤な有害事象を除いて、重症度が軽度又は穏やかであり、一般的に自己限定的である。MgClとともにレボフロキサシンを1日1回240mg投与した場合と1日2回240mg投与した場合の報告された有害事象のプロファイルは類似した。1日1回240mg投与のグループの9人中6人の患者(66.7%)と、1日2回240mg投与のグループの8人中5人の患者(62.5%)の患者において、MgClとともにレボフロキサシンで治療される11人の患者(64.7%)は、少なくとも一の有害事象を経験した。意外なことに、プラセボ患者は、有害事象や重症な有害事象が報告されなかった。報告されたもっとも一般的な有害事象は、味覚障害であり、1日1回240mg投与のグループでは、2人の患者(22.2%)が報告され、1日2回240mg投与のグループでは、4人の患者(50.0%)が報告された。MgClとともに処方される二つのレボフロキサシンの投与レジメンが示す、臨床検査結果、健康診断、バイタルサイン測定、パルス酸素濃度計、肺機能検査、及びECGsなどの治験薬の安全性を評価する他の指標によって、十分な忍容性が認められた。概して、MgClとともに処方されるレボフロキサシンは、5日間、1日240mgを1回投与、及び1日240mgを2回投与する、MgClとともに調合されるレボフロキサシンの2つの投与レジメンで観察された類似する安全なプロファイルとともに十分な忍容性が認められた。この第2臨床試験の安全性の結果によって、COPD患者の急性増悪を予防するMgClとともに処方されるレボフロキサシン(レボフロキサシン吸入溶液)のさらなる評価からMgClとともに処方されるレボフロキサシンの安全性と有効性が裏付けられた。
[第2臨床試験:MgClとともに調合されるレボフロキサシンのCOPD患者への投与]
MgClとともに処方されるレボフロキサシンの安全性、耐性及び効果を評価する臨床試験をCOPD患者に行なった。試験は、第2、他施設、無作為化、二重盲検、プラセボ対照試験であった。MgClとともに処方されるレボフロキサシンを1日2回240mg、又はプラセボを患者に投与した。治験薬及びプラセボの調合剤を表4に示す。
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治験薬及びプラセボを改造PARI eFlow(登録商標)噴霧器を用いて投与した。試験は、少なくとも6回以上12回以下の一連の治療サイクルを含んだ。各治療サイクルは、28日である。各々の治療サイクルでは、患者に5日間連続して、MgCl又はプラセボとともに1日2回240mgのレボフロキサシンを投与した。
[患者集団]
約300人の患者を試験した。患者をこの試験に含む基準は;(1)非増悪時でもほぼ毎日、粘液膿性痰(黄色、緑又は茶/黄褐色)の生産を有するCOPDの病歴があり;(2)測定FEVが予測FEV(気管支拡張薬投与後)の70%未満であり、年齢、背丈、性を用いたHankinsonとN.Hanes基準を使用したスクリーニングべ―スの1秒率(FEV/FVC)の予測値が0.7未満であり;(3)サイクル1の1日目の前12ヶ月間に少なくとも2回の急性増悪の記録があり、抗生物質製剤、全身性コルチコステロイド、入院又はこれらの治療の組み合わせを必要とする実例を含む急性増悪の症状の期間を有し;(4)サイクル1の1日目の前30日以内に、治療を必要とする急性増悪の症状の発現を有せず;(5)患者が慢性治療に長期間作用型の気管支拡張剤の吸入、及び/又は全身性ステロイドの吸入を受けた場合、サイクル1の第1日目の30日前は安定的な治療歴であり;及び(6)生涯喫煙量が少なくとも10パックイヤーである;を有する者を含む。例えば、喘息、気管支癌、肺結核、嚢胞性線維症又は拡散気管支拡張症の一次診断の病歴といった臨床上関連性があると考えられるCOPD以外の何らかの呼吸器障害を有する患者を本試験から除外する基準を含んでいる。
患者集団は、有効性評価対象(EE)集団、解析対象(MITT)集団、及び薬物動態(PK)集団を含んだ。EE集団は、深刻なプロトコル違反をすることなく治療サイクルの80%を完了し、試験に登録されたすべての患者を含んだ。EE集団は、深刻なプロトコル違反をすることなく、ベースラインから最終診察まで二以上の連続した治療を完了した試験に登録されたすべての患者を含んだ。治療サイクルの完了は、各々のサイクル中に治験薬(MP−376/プラセボ)を少なくとも80%を受けるステップを含んだ。MITT集団は、少なくとも一回治験薬の投与を受けた試験に登録されたすべての患者を含んだ。PK集団は、少なくとも一回治験薬の投与を受け、少なくとも一の採取されたPKサンプルを有するすべての患者を含んだ。表5と表6に、それぞれMITT集団とEE集団の人口学的特性及び基本特性をまとめた。
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[試験のエンドポイント]
有効性を:(1)増悪事象の発生率、期間及び重症度;(2)痰の微生物学;(3)肺機能検査;(4)生活/症状及び兆候の質;及び(5)BODE指数;を用いて評価した。
[増悪]
二つの治療グループ間のCOPDの急性増悪率を含むCOPDの急性増悪は、試験の主要エンドポイントであった。急性増悪は、抗生物質製剤、全身性コルチコステロイド、入院、又はこれらの治療の組み合わせによる治療を必要とする症候性呼吸器悪化を含んだ。さらに、増悪は、痰の生成の増加、さらなる膿性痰、痰の色の変化、咳の増加、喘鳴の増加、胸部圧迫、運動耐性の低下、倦怠感の増加、体液鬱滞、急性錯乱、呼吸困難の悪化によって特徴付けられた。
急性増悪の特徴を、例えば、必要とされる薬物を含む観察を用いて測定した。主要な有効性分析は、レボフロキサシンの治療グループとプラセボ治療グループ間の増悪率の比較を含んだ。第二有効性分析は、レボフロキサシンの治療グループとプラセボ治療グループ間の全ての増悪の特徴の比較を含んだ。測定したさらなる観察では、必要な薬物の投与量、急性増悪の発症日、及び急性増悪の期間も含んだ。
最初の急性増悪の期間及び重症度は、サイクル1から最終診察までを分析した。急性増悪の期間は、抗生物質及び/又は全身性コルチコステロイドによる治療の開始から抗生物質及び/又は全身性コルチコステロイドの治療の終了の期間を含んだ。急性増悪の重症度を、例えば、抗生物質及び/又は全身性コルチコステロイドの使用が必要な「中程度」、及び入院が必要とされる「重症」として測定した。
さらに、患者は、毎日アンケートを完成させ、全ての症状及び増悪も報告した。患者は、息切れ、咳及び痰、胸部症状、全身の症状、治療行為、及びその日の薬物の変化に関連する質問を含む標準定義及び項目を使用した。標準定義を、慢性閉塞性肺疾患装置の増悪(EXACT)によって提供した。EXACTは、臨床試験においてCOPDの急性増悪の頻度、重症度、及び期間を評価する方法の測定を標準化するべく設計された14項目の患者報告アウトカム(PRO)測定を提供した(その全体が参照により組み込まれている、Jones,P.ら,(2007年)「Quantifying of severity of exacerbations in chronic obstructive pulmonary disease: adaptations to the definition to allow quantification」Proc Am Thorac Soc.4:597−601)。増悪は、個々の患者の平均ベースラインスコアを少なくとも2日間連続して上回る少なくとも2倍の標準偏差の増大を含むことができ、この2日の最初の日が発症の日を担っている。EXACT PROのスコアにおける増大は、増悪に関連することができ、慢性症状の悪化に関連し、息切れ、咳、胸部圧迫、及び夜間に起きることに限定されるものではないが、これらを含む。さらなる例は、EXACT PROは、痰の生成の増加、さらなる膿性痰、痰の色の変化、咳の増加、喘鳴の増加、胸部圧迫、運動耐性の低下、倦怠感の増大、体液鬱滞、急性錯乱、呼吸困難の悪化、及びこれらの組み合わせを含む症状の存在に関する項目及びスコアを含むことができる。さらに、EXACTは、抗生物質製剤、全身性コルチコステロイド、入院、又はこれらの治療の組み合わせによる治療を必要とする症候性呼吸器の悪化に関連する項目及びスコアを含むことができる。
レボフロキサシン及びプラセボのグループにおける増悪率を負の二項分布回帰モデルを用いて比較した。一次解析は、5%の有意水準の片側検定を用いて実行した。最初の急性増悪の時間及び最初のEXACT−PRO増悪の時間の分布を、カプラン−マイヤー方法を用いて評価してまとめた。ログランク検定(片側)を用いて、レボフロキサシンの治療グループの腕対プラセボの治療グループの分布を比較した。試験を中止するに先立ち、増悪を有しない患者を、中止時に打ち切った。別の第2エンドポイントを、2標本t検定及びウィルコクソンマンホイットニー検定を用いて分析した。二つの治療グループ間の増悪率を、ハザード比を用いて比較した。
表7と表8は、それぞれMITT及びEE集団の増悪率をまとめた。増悪率は、試験に参加した患者1年当たりの増悪の数を含んだ。急性増悪は、抗生物質製剤、全身性コルチコステロイド、入院、又はこれらの治療の組み合わせによる治療を必要とする症候性呼吸器の悪化を含んだ。各々の治療の比率及び標準誤差、推定比(MP−376/プラセボ)、90%の信頼区間の比、及び片側p−値は、負の二項分布回帰モデルから評価した。モデル1は、治療グループの項目であり、年齢、基本喫煙状態(はい/いいえ)、過去12ヶ月における急性増悪の数、及びFEV(四分位数として分類された)を予測する基本の割合を含んだ。モデル2は、治療グループ用のみの項目を含んだ。モデル3は、モデル1のすべての項目並びに追加的な項目であり:吸入又は全身性コルチコステロイドの基本使用(はい/いいえ)、長時間作用性ベータ作動薬の基本使用(はい/いいえ)、抗ムスカリン様作用薬の基本使用(はい/いいえ)、及び基本痰細菌性病原体のコロニー形成(はい/いいえ)を含んだ。
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表9及び10は、それぞれMITT及びEE集団におけるEXACT−PRO増悪率をまとめた。EXACT−PRO増悪率は、日々のEAXCT−PROスコアの変化により評価される、1患者1年当たりの増悪の数を含んだ。増悪は、少なくとも2日連続してベースラインを少なくとも12ポイント上回る増加又は少なくとも3日連続してベースラインを9ポイント上回る増加を含み、この2(又は3)日間の最初の日を発症の日とする。各治療の比率及び標準誤差(SE)、推定比(MP−376/プラセボ)、90%の信頼区間の比、及び片側p−値は、負の二項分布回帰モデルから評価した。モデル1は、治療グループ用の項目であり、年齢、基本喫煙状態(はい/いいえ)、過去12ヶ月における急性増悪の数、及びFEV(四分位数として分類した)を予測する基本の割合を含んだ。モデル2は、治療グループ用のみの項目を含んだ。モデル3は、モデル1のすべての期間並びに追加的な項目であり:吸入又は全身性コルチコステロイドの基本使用(はい/いいえ)、長時間作用性ベータ作動薬の基本使用(はい/いいえ)、抗ムスカリン様作用薬の基本使用(はい/いいえ)、及び基本痰細菌性病原体のコロニー形成(はい/いいえ)を含んだ。EXACT−PRO増悪率(移動平均)は、それぞれの日々のスコアよりも、3日間の移動平均を用いて計算した。EXACT−PRO率(6ポイント増加)は、12ポイント増加よりも、6ポイント増加を用いて計算した。ベースライン値が、各サイクルの1日目に先立ちリセットしたことを除き、EXACT−PRO増悪率(リセットベースライン)は、12ポイント増加を用いて計算した。EXACT−PROモデル(14アイテムの患者報告アウトカム(PRO)を有する慢性閉塞性肺疾患装置(EXACT))を用いて測定したところ、プラセボを投与されたCOPD患者と比較してMgClで処方されたエアロゾルレボフロキサシンを投与されたCOPD患者のEE集団において、増悪率の減少傾向が観察された。
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表11及び12は、それぞれMITT及びEE集団における最初の急性増悪までの時間をまとめた。
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表13及び14は、MITT集団、及びEE集団における最初の急性EXACT−PRO増悪までの時間をまとめた。増悪は、発症の日として作用する2(又は3)日間の最初の日を伴う、少なくとも2日連続してベースラインを少なくとも12ポイント上回る増加又は少なくとも3日連続してベースラインを9ポイント上回る増加を含んだ。最初の急性EXACT−PRO増悪(移動平均)までの時間は、それぞれの日々のスコアよりも、3日間の移動平均を用いて計算した。最初の急性EXACT−PRO事象(6ポイント増加)までの時間は、12ポイント増加よりも、6ポイント増加を用いて計算した。ベースライン値が、各サイクルの1日目に先立ちリセットされたことを除き、最初の急性EXACT−PROまでの時間(リセットベースライン)は、12ポイント増加を用いて。EXACT−PROモデルを用いて測定したところ、プラセボを投与されたCOPD患者と比較してMgClで処方されたエアロゾルレボフロキサシンを投与されたCOPD患者のEE集団において、最初の増悪までの時間が長くなる傾向が観察された。
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表15及び16は、それぞれMITT及びEE集団における主要な個々のエンドポイントに基づく増悪率をまとめた。おのおのの治療の比率及び標準誤差、推定比(MP−376/プラセボ)、90%の信頼区間の比、及び片側p−値は、治療グループの項目であり、年齢、基本喫煙状態(はい/いいえ)、過去12ヶ月における急性増悪の数、及びFEV(四分位数として分類された)を予測する基本の割合を含む負の二項分布回帰モデルから計算した。プラセボを投与されたCOPD患者と比較してMgClで調合されたエアロゾルレボフロキサシンを投与されたCOPD患者において、入院が必要な患者の急性増悪の率が減少する傾向が観察された。このような傾向は、急性増悪の重症度を減少させる治療と一致する。
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表17及び18は、それぞれMITT及びEE集団における、入院及び不定期のヘルスケア訪問をまとめた。片側p−値を、比率の比較及び治療グループの率の比較をする主要な効果を有する負の二項分布回帰モデルからのピアソンのカイニ二乗検定を用いて計算した。プラセボを投与されたCOPD患者と比較して、MgClで処方されたエアロゾルレボフロキサシンを投与されたCOPD患者において、呼吸器関連の入院の数が減少する傾向が観察された。さらに、プラセボ投与されたCOPD患者と比較して、MgClで処方されたエアロゾルレボフロキサシンを投与されたCOPD患者において、増悪関連の入院の数が減少する傾向が観察された。
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[微生物学的評価]
バクテリアは、患者の痰で肺炎球菌、B−溶血連鎖球菌、黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌、カタル球菌、緑膿菌、及び他の腸内細菌などに識別及び分類した。さらに、レボフロキサシンに対する特定のバクテリアのMICを測定した。
MgClで処方されたレボフロキサシンを投与されたCOPD患者の痰は、肺炎球菌、B−溶血連鎖球菌、黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌、カタル球菌、緑膿菌、及び他の腸内細菌などのバクテリアが低密度である。さらに、レボフロキサシンで治療される患者のレボフロキサシンに対する緑膿菌などのMIC50及びMIC90のバクテリアは、試験過程の間はそれほど大きな変化はなかった(データ示さず)。このことは、試験過程の間にレボフロキサシンに対するバクテリアの耐性が生じなかったことを示す。
表19は、MITT集団におけるサイクル中の特異的微生物の細菌密度の変化をまとめた。P−値を、片側ウィルコクソンマンホイットニー検定を用いて計算した。平均、中央値、最小及び最大の細菌密度単位は、log10CFU/g 痰である。
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[肺機能評価]
すべての患者は肺機能検査を受けて、努力肺活量(FVC)及び努力呼気1秒量(FEV)を測定した。FEV/FVC比率よりFVCパーセントが予測され、FEVパーセントを基礎とした。全体が参照によって組み込まれている米国胸部学会/ヨーロッパ呼吸器学会(ATR/ERS)のSpirometry Standards(2005年)に従い肺機能検査を行った。
表20は、MITT集団における肺機能検査から得られたデータをまとめた。平均、中央値、最小、最大、最小2乗平均の値は、最終サイクルのベースラインと最終訪問の間の増減率である。評価を、治療、訪問、治療訪問、ベースライン、及び訪問ベースライン用の項目を有する繰り返される測定モデルから決定した。P−値は片側であった。
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ここに参照により組み込まれている公報及び特許又は特許出願の範囲は、明細書に含まれる開示と矛盾し、明細書は、いかなる矛盾する材料に取って代わる及び/又は優先することを意図する。
別に定義されない限り、すべての用語(専門用語及び科学用語など)は、当業者にとって通常の及び慣習となっている意味が与えられ、ここに明確に定義されない限り、特別の又はカスタマイズされた意味に制限されるものではない。
本出願で用いられる用語と表現、及びこれらの変形は、明示の定めがない限り、制限されずに無制限なものと解釈されるものべきである。前述の例として、用語「含む」は、「制限なく含む」などを意味するものと読むべきであり;本明細書で用いられる用語「具える」は、「含む」、「含有する」又は「〜に特徴付けられる」と同意語であり、包括的又は無制限であり、追加的な、列挙されない要素又は方法のステップを排除するものではなく;用語「例」を用いて、議論されているアイテムの典型的な事例を提供するものであり、それらの包括的又は制限するリストではなく;「知られた」、「正常の」、「標準の」、及び類義の用語などの形容詞は、与えられた時間に記載されたアイテム又は与えられた時間に可能なアイテムに制限して解釈するべきではないが、現在利用可能又は知られた又は未来のいかなる時にも、知られる、正常の又は標準の技術を包含すると読むできであり;「好ましくは」、「好ましい」、「所望の」又は「望ましい」、及び類義の言葉の使用は、一定の特徴が、本発明の構造又は機能にとって重大で、必須で、又はさらに重要であることを暗示するが、本発明の特定の実施形態において使用される又はされない代替的又は追加的な特徴を単に強調することを意図するものである。同様に、接続詞「及び」に関連する一群のアイテムを、一群中に存在するそれらのアイテムのそれぞれ及び各々を必要とすると読むべきではなく、他に明確に述べられていない限り、「及び/又は」として読むべきである。同じように、接続詞「又は」に関連する一群のアイテムを、その群のそれぞれが相互に排除することを必要すると読むものではなく、他に明確に述べられていない限り、「及び/又は」として読むべきである。さらに、本出願で用いられているように冠詞「一の」は、冠詞の文法的な客体が一又は一より大きい(すなわち、少なくとも一)ことを指すと解釈すべきである。例として、「一の要素」とは、一の要素又は一を超える要素を意味する。
「一又はそれ以上の」、「少なくとも」、「制限するものではないが」又はその他の類似する表現といった拡張する言葉と表現のいくつかの事例における存在は、このような拡張する表現が存在しない事例を意図又は必要とするのではない狭いケースを意味するものと読むべきではない。
さらに、上記を、明確及び理解させる目的の説明及び例によりいくつかの詳細な説明で記載したが、特定の変更及び修正が行われる場合があることは当業者にとって明らかである。従って、説明及び実施例は、本明細書中に記載の特定の実施形態及び実施例に本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではなく、本発明の真の範囲及び精神とともにすべての修正及び代替をも網羅する。

Claims (54)

  1. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患を有するヒトの個体群において当該肺疾患の急性増悪率を減少させる方法であって、当該方法が、レボフロキサシン又はオフロキサシンを含む溶液のエアロゾルを前記個体群に投与するステップを具え、前記個体群の急性増悪率を約6未満の増悪/患者・年に減少させることを特徴とする方法。
  2. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患を有するヒトの個体群において当該肺疾患の急性増悪率を減少させるレボフロキサシン又はオフロキサシンを含む溶液のエアロゾルの使用であって、前記個体群の急性増悪率を約6未満の増悪/患者・年に減少させることを特徴とする使用。
  3. 請求項1に記載の方法又は請求項2に記載の使用において、前記個体群の前記急性増悪率を約3未満の増悪/患者・年に減少させることを特徴とする方法又は使用。
  4. 請求項1に記載の方法又は請求項2に記載の使用において、前記個体群の前記急性増悪率を約1.4未満の増悪/患者・年未満に減少させることを特徴とする方法又は使用。
  5. 請求項1に記載の方法又は請求項2に記載の使用において、前記個体群の前記急性増悪率を約1.3未満の増悪/患者・年未満に減少させることを特徴とする方法又は使用。
  6. 請求項1に記載の方法又は請求項2に記載の使用において、前記個体群の前記急性増悪率を患約1.2未満の増悪/患者・年未満に減少させることを特徴とする方法又は使用。
  7. 請求項1に記載の方法又は請求項2に記載の使用において、前記個体群の前記急性増悪率を約1.1未満の増悪/患者・年未満に減少させることを特徴とする方法又は使用。
  8. 請求項1に記載の方法又は請求項2に記載の使用において、前記個体群の前記急性増悪率を約1.0未満の増悪/患者・年に減少させることを特徴とする方法又は使用。
  9. 請求項1に記載の方法又は請求項2に記載の使用において、前記個体群の前記急性増悪率を約0.5未満の増悪/患者・年に減少させることを特徴とする方法又は使用。
  10. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患を有するヒトの個体群において当該肺疾患の急性増悪の間隔を延ばす方法であって、当該方法が、レボフロキサシン又はオフロキサシンを含む溶液のエアロゾルを前記個体群に投与するステップを具え、前記個体群の急性増悪の間隔の中央値を約287日を超えて延ばすことを特徴とする方法。
  11. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される肺疾患を有するヒトの個体群において当該肺疾患の急性増悪の間隔を延ばすレボフロキサシン又はオフロキサシンを含む溶液のエアロゾルの使用であって、前記個体群の急性増悪の間隔の中央値を約287日を超えて延ばすことを特徴とする使用。
  12. 請求項10に記載の方法又は請求項11に記載の使用において、前記間隔を約281日を超えて延ばすことを特徴とする方法又は使用。
  13. 請求項10に記載の方法又は請求項11に記載の使用において、前記間隔を約200日を超えて延ばすことを特徴とする方法又は使用。
  14. 請求項10に記載の方法又は請求項11に記載の使用において、前記間隔を約100日を超えて延ばすことを特徴とする方法又は使用。
  15. 請求項10に記載の方法又は請求項11に記載の使用において、前記間隔を約50日を超えて延ばすことを特徴とする方法又は使用。
  16. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される疾患を有するヒトの個体群の呼吸器関連の入院率を減少させる方法であって、当該方法が、レボフロキサシン又はオフロキサシンを含む溶液のエアロゾルを前記個体群に投与するステップを具え、前記個体群の前記呼吸器関連の入院率を約0.45未満の呼吸器関連入院/患者・年に減少させることを特徴とする方法。
  17. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び慢性気管支炎(CB)から選択される疾患を有するヒトの個体群の呼吸器関連の入院率を減少させるレボフロキサシン又はオフロキサシンを含む溶液のエアロゾルの使用であって、前記個体群の前記呼吸器関連の入院率を約0.45未満の呼吸器関連入院/患者・年に減少させることを特徴とする使用。
  18. 請求項16に記載の方法又は請求項17に記載の使用において、前記呼吸器関連の入院率を約0.35未満の呼吸器関連入院/患者・年に減少させることを特徴とする方法又は使用。
  19. 請求項16に記載の方法又は請求項17に記載の使用において、前記呼吸器関連の入院率を約0.42未満の呼吸器関連入院/患者・年に減少させることを特徴とする方法又は使用。
  20. 請求項16に記載の方法又は請求項17に記載の使用において、前記呼吸器関連の入院率を約0.27未満の呼吸器関連入院/患者・年に減少させることを特徴とする方法又は使用。
  21. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記溶液が、さらに二価又は三価カチオンを含むことを特徴とする方法又は使用。
  22. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずか1項に記載の使用において、前記溶液が、レボフロキサシン若しくはオフロキサシン及び二価若しくは三価カチオンを含むことを特徴とする方法又は使用。
  23. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記溶液が、ラクトースを含まないことを特徴とする方法又は使用。
  24. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記溶液が、約50mM乃至約400mMの濃度の二価又は三価カチオン、及び約50mg/ml乃至約200mg/mlの濃度のレボフロキサシン又はオフロキサシンを含むことを特徴とする方法又は使用。
  25. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記溶液が、約100mM乃至約300mMの濃度の二価又は三価カチオン、及び約75mg/ml乃至約150mg/mlの濃度のレボフロキサシン又はオフロキサシンを含むことを特徴とする方法又は使用。
  26. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記溶液が、約150mM乃至約250mMの濃度の二価又は三価カチオン、及び約90mg/ml乃至約125mg/mlの濃度のレボフロキサシン又はオフロキサシンを含むことを特徴とする方法又は使用。
  27. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記溶液が、約300mOsmol/kg乃至約500mOsmol/kgのオスモル濃度、及び約5乃至約8のpHを含むことを特徴とする方法又は使用。
  28. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記溶液が、約350mOsmol/kg乃至約425mOsmol/kgのオスモル濃度、及び約5乃至約6.5のpHを含むことを特徴とする方法又は使用。
  29. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記溶液が、約5.5乃至約6.5のpHを含むことを特徴とする方法又は使用。
  30. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記溶液が、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、銅、アルミニウム、及び鉄から選択される二価又は三価カチオンを含むことを特徴とする方法又は使用。
  31. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記溶液が、塩化マグネシウムを含むことを特徴とする方法又は使用。
  32. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記溶液が、約90mg/ml乃至約110mg/mlの濃度のレボフロキサシン又はオフロキサシン、約175mM乃至約225mMの濃度の塩化マグネシウム、約5乃至約7のpH、約300mOsmol/kg乃至約500mOsmol/kgのオスモル濃度を含み、ラクトースを欠いていることを特徴とする方法又は使用。
  33. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記エアロゾルが、約2.5ミクロン未満又はこれと等しい幾何学的標準偏差を有する約2ミクロン乃至約5ミクロンの空気動力学的中央粒子径から成ることを特徴とする方法又は使用。
  34. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記エアロゾルが、約1.8ミクロン未満又はこれと等しい幾何学的標準偏差を有する約2.5ミクロン乃至約4.5ミクロンの空気動力学的中央粒子径から成ることを特徴とする方法又は使用。
  35. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記エアロゾルが、約2ミクロン未満又はこれと等しい幾何学的標準偏差を有する約2.8ミクロン乃至約4.3ミクロンの空気動力学的中央粒子径から成ることを特徴とする方法又は使用。
  36. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記エアロゾルが、振動メッシュ噴霧器を用いて製造されることを特徴とする方法又は使用。
  37. 請求項36に記載の方法、使用又はエアロゾルにおいて、前記振動メッシュ噴霧器が、PARI E−FLOW(登録商標)噴霧器であることを特徴とする方法、使用又はエアロゾル。
  38. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、少なくとも約20mgのレボフロキサシン又はオフロキサシンを前記ヒトの肺に投与することを特徴とする方法又は使用。
  39. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、少なくとも100mgのレボフロキサシン又はオフロキサシンを前記ヒトの肺に投与することを特徴とする方法又は使用。
  40. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、少なくとも125mgのレボフロキサシン又はオフロキサシンを前記ヒトの肺に投与することを特徴とする方法又は使用。
  41. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、少なくとも150mgのレボフロキサシン又はオフロキサシンを前記ヒトの肺に投与することを特徴とする方法又は使用。
  42. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記エアロゾルが、約10分かからずに前記ヒトの肺に投与されることを特徴とする方法又は使用。
  43. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記エアロゾルが、約5分かからずに前記ヒトの肺に投与されることを特徴とする方法又は使用。
  44. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記エアロゾルが、約3分かからずに前記ヒトの肺に投与されることを特徴とする方法又は使用。
  45. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記エアロゾルが、約2分かからずに前記ヒトの肺に投与されることを特徴とする方法又は使用。
  46. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、抗生物質、気管支拡張剤、抗コリン作用薬、グルココルチコイド、エイコサノイド阻害剤、及びこれらの組み合わせから成る群より選択される追加の活性剤を同時投与するステップをさらに具えることを特徴とする方法又は使用。
  47. 請求項46に記載の方法又は使用において、同時投与が、前記追加の活性剤を吸入するステップを具えることを特徴とする方法又は使用。
  48. 請求項46に記載の方法又は使用において、前記抗生物質が、トブラマイシン、アズトレオナム、シプロフロキサシン、アジスロマイシン、テトラサイクリン、キヌプリスチン、リネゾリド、バンコマイシン、及びクロラムフェニコール、コリスチン及びこれらの組み合わせから成る群より選択されることを特徴とする方法又は使用。
  49. 請求項46に記載の方法又は使用において、前記気管支拡張剤が、サルブタモール、レボサルブテロール(levosalbuterol)、テルブタリン、フェノテロール、テルブタリン、ピルブテロール、プロカテロール、ビトルテロール、リミテロール、カルブテロール、ツロブテロール、レプロテロール、サルメテロール、ホルモテロール、アルホルモテロール、バンブテロール、クレンブテロール、インダカテロール(indacterol)、テオフィリン、ロフルミラスト、シロミラスト、及びこれらの組み合わせから成る群より選択されることを特徴とする方法又は使用。
  50. 請求項46に記載の方法又は使用において、前記抗コリン作用薬が、イプラトロピウム、チオトロピウム、及びこれらの組み合わせから成る群より選択されることを特徴とする方法又は使用。
  51. 請求項46に記載の方法又は使用において、前記グルココチコイドが、プレドニゾン、フルチカゾン、ブデソニド、モメタゾン、シクレソニド、ベクロメタゾン、及びこれらの組み合わせから成る群より選択されることを特徴とする方法又は使用。
  52. 請求項46に記載の方法又は使用において、前記エイコサノイドが、モンテルカスト、プランルカスト、ザフィルルカスト、ジレウトン、ラマトロバン、セラトロダスト、及びこれらの組み合わせから成る群より選択されることを特徴とする方法又は使用。
  53. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記エアロゾルを1日1回投与するステップを具えることを特徴とする方法及び使用。
  54. 請求項1、10及び16のいずれか1項に記載の方法、又は請求項2、11及び17のいずれか1項に記載の使用において、前記エアロゾルを1日2回投与するステップを具えることを特徴とする方法及び使用。
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