JP2013255174A - 移動局装置、ネットワーク制御装置、通信システム、制御方法及び制御プログラム - Google Patents

移動局装置、ネットワーク制御装置、通信システム、制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】輻輳する可能性を低くする。
【解決手段】マクロセル基地局100及びマクロセル基地局100の通信範囲と重複する通信範囲を有し、マクロセル基地局100よりも通信範囲が狭いピコセル基地局200双方の通信範囲にある移動局装置500の移動に関する情報に基づいて、ピコセル基地局200にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定するセル判定部571を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動局装置、ネットワーク制御装置、通信システム、制御方法及び制御プログラムに関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、現在LTE−A(Long Term Evolution−Advanced)の仕様検討が行われている。LTE−Aでは、LTEよりも高速の通信を実現することが要求されており、LTEよりも広帯域(LTEの20MHzの帯域を越える100MHzまでの帯域)をサポートすることが求められている。しかしながら、世界的に連続した広帯域の周波数領域をLTE−A用として確保することは難しい。そこで、LTEとの互換性を可能な限り維持する目的から、コンポーネントキャリア(CC:Component Career)と呼ばれる帯域幅が20MHzまでの周波数帯域を複数まとめて通信を行うことが検討されている。その通信では、最大100MHzの帯域幅を確保し、高速かつ大容量の通信を実現させるキャリアアグリゲーション(CA:Career Aggregation)技術が検討されている。
CA技術を用いた通信で使用されるコンポーネントキャリアはCA通信開始時や再設定時に基地局から端末固有(UE specific)で割り当てられる。通信を行うServing Cellは一つのPCell(Primary Serving Cell)と一つ以上のSCell(Secondary Serving Cell)との組み合わせにより構成される。PCellは制御情報(C−Plane:Control Plane)とデータ情報(U−Plane:User Plane)の通信を行う。ここで、PCellに対応するコンポーネントキャリアをPCC(Primary Component Carrier)と呼ぶ。SCellはデータ情報(U−Plane)のみの通信を行う。ここで、SCellに対応するコンポーネントキャリアをSCC(Secondary Component Carrier)と呼ぶ(非特許文献1の7.5節参照)。
SCCにはconfigure状態と非configure状態がある。さらにconfigure状態にはactivate状態とdeactivate状態がある。CAを行っていない場合、PCell以外の全てのCellは非configure状態である。CAを行う場合、SCellを追加するが、このとき追加されたSCCはdeactivateなconfigure状態となる。deactivateの状態ではCQI(Channel Quality Indicator)などすぐに通信ができるような品質測定が行われるが、個別チャネルの通信自体は発生しない。基地局は移動局から報告されるdeactivateなSCellからの無線品質が良くなるとactivate状態に変更し、通信を開始する。
通信中に、移動局がPCellを変更する場合、ランダムアクセス手順を用いたハンドオーバにより変更を行う。このとき、一度SCCをdeactivationして、SCCとの通信を終え、必要であれば新しいPCellの接続を行った後に、再度SCCをactivateすることが3GPP RAN2#70bis会合で合意されている。
GPP TS 36.300 V11.0.0 (2011−12)
現在、異なる基地局間でのキャリアアグリゲーション(CA)については3GPPで検討中である。UEが、マクロセル基地局の通信領域内にあるピコセル基地局と、マクロセル基地局とを利用してCAを実現している最中に、ピコセル基地局の領域内で静止(もしくは低速移動)した場合を考える。マクロセル基地局をPCCとして継続利用した場合、ユーザの利用がマクロセル基地局100に集中することで、マクロセル基地局の負荷が増大し、輻輳する可能性があるという問題があった。
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、輻輳する可能性を低くすることを可能とする移動局装置、ネットワーク制御装置、通信システム、制御方法及び制御プログラムを提供することを課題とする。
(1)本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の一態様は、マクロセル基地局及び前記マクロセル基地局の通信範囲と重複する通信範囲を有し、前記マクロセル基地局よりも通信範囲が狭いピコセル基地局双方の通信範囲にある自移動局装置の移動に関する情報に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する判定部を備える移動局装置である。
(2)上記に記載の移動局装置において、本発明の一態様は、前記判定部は、プライマリコンポーネントキャリアの割り当てを、前記マクロセル基地局から前記ピコセル基地局に変更すると判定する。
(3)上記に記載の移動局装置において、本発明の一態様は、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当て、前記マクロセル基地局にセカンダリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。
(4)上記に記載の移動局装置において、本発明の一態様は、前記移動に関する情報は、自装置の移動速度であり、前記判定部は、前記自移動局装置の移動速度に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。
(5)上記に記載の移動局装置において、本発明の一態様は、前記判定部は、前記自移動局装置の移動速度とセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。
(6)上記に記載の移動局装置において、本発明の一態様は、前記判定部は、前記自移動局装置の移動速度と、プライマリコンポーネントキャリアの受信品質及びセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質の差に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。
(7)上記に記載の移動局装置において、本発明の一態様は、前記判定部は、前記自移動局装置の移動速度と、プライマリコンポーネントキャリアの受信品質及びセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質の差と自移動局装置の移動速度に応じた閾値との比較に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。
(8)上記に記載の移動局装置において、本発明の一態様は、前記移動に関する情報は、自移動局装置の位置であり、前記判定部は、前記自移動局装置の位置に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。
(9)本発明の一態様は、マクロセル基地局及び前記マクロセル基地局の通信範囲と重複する通信範囲を有するピコセル基地局双方の通信範囲にある移動局装置の移動に関する情報に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する判定部を備えるネットワーク制御装置である。
(10)上記に記載のネットワーク制御装置において、本発明の一態様は、前記移動に関する情報は、移動局装置の移動速度であり、前記判定部は、移動局装置の移動速度に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。
(11)上記に記載のネットワーク制御装置において、本発明の一態様は、前記判定部は、前記移動局装置の移動速度とセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。
(12)上記に記載のネットワーク制御装置において、本発明の一態様は、前記判定部は、前記移動局装置の移動速度と、プライマリコンポーネントキャリアの受信品質及びセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質の差に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。
(13)上記に記載のネットワーク制御装置において、本発明の一態様は、前記判定部は、前記移動局装置の移動速度と、プライマリコンポーネントキャリアの受信品質及びセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質の差と前記移動局装置の移動速度に応じた閾値との比較に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。
(14)上記に記載のネットワーク制御装置において、本発明の一態様は、前記移動に関する情報は、移動局装置の位置であり、前記判定部は、前記移動局装置の位置に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。
(15)本発明の一態様は、マクロセル基地局及び前記マクロセル基地局の通信範囲と重複する通信範囲を有し、前記マクロセル基地局よりも通信範囲が狭いピコセル基地局双方の通信範囲にある移動局装置の移動に関する情報に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する判定部を備える通信システムである。
(16)本発明の一態様は、判定部が、マクロセル基地局及び前記マクロセル基地局の通信範囲と重複する通信範囲を有し、前記マクロセル基地局よりも通信範囲が狭いピコセル基地局双方の通信範囲にある移動局装置の移動に関する情報に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する手順を有する制御方法である。
(17)本発明の一態様は、コンピュータに、マクロセル基地局及び前記マクロセル基地局の通信範囲と重複する通信範囲を有し、前記マクロセル基地局よりも通信範囲が狭いピコセル基地局双方の通信範囲にある移動局装置の移動に関する情報に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定するステップを実行させるための制御プログラムである。
本発明によれば、輻輳する可能性を低くすることができる。
第1の実施形態における通信システムの概略図である。 第1の実施形態における通信システムの構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態における通信システムの処理の一例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態における移動局の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における通信システムの構成を示す概略ブロック図である。 第3の実施形態における通信システム1cの構成を示す概略ブロック図である。 第3の実施形態における通信システムの処理の一例を示すシーケンス図である。 第3の実施形態におけるコアネットワーク制御装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第4の実施形態における通信システムの構成を示す概略ブロック図である。 第4の実施形態における通信システムの処理の一例を示すシーケンス図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1の実施形態における通信システムの概略図である。同図に置いて、マクロセル基地局100の通信領域であるマクロセル11内にピコセル基地局200が配置されている。ピコセル基地局200は、マクロセル基地局100の通信範囲と重複する通信範囲を有し、マクロセル基地局100よりも通信範囲が狭い基地局である。ピコセル基地局200は、例えば、半径数メートルから数十メートルの通信範囲を有し、おもに屋内で使用される小型基地局である。それぞれの基地局は、基地局を制御するコアネットワーク制御装置(ネットワーク制御装置ともいう)300と接続している。CA通信では、PCCを介して制御情報とデータ情報が送信され、SCCを介してデータ情報のみが送信される。
続いて、本実施形態の概要について説明する。本実施形態において、移動局(以下、移動局装置、端末装置ともいう)500は、自移動局の移動速度を測定し、測定した移動速度がゼロもしくは低速だった場合、マクロセル基地局100へPCCとSCCの割り当ての切り替えを要求する。ここで、低速とは、予め決められた閾値速度以下の速度のことである。マクロセル基地局100は、その切り替え要求を基に、ピコセル基地局200との間で、PCCとSCCの割り当ての切り替えを行う。すなわち、マクロセル基地局100はマクロセル基地局100の割り当てをPCCからSCCへ、ピコセル基地局200の割り当てをSCCからPCCへ変更する。
本実施形態の初期の設定では、一例として、マクロセル基地局100が利用するコンポーネントキャリアA(CC_A:Component Career_A)をPCCとする。ここで、CC_Aは、周波数帯域1を利用する。マクロセル基地局100は、CC_Aで通信を行う。
また、初期の設定では、一例として、ピコセル基地局200が利用するコンポーネントキャリアB(CC_B:Component Career_B)をSCCとする。ここで、CC_Bは、一例として周波数帯域1とは異なる周波数帯域2を利用する。ピコセル基地局200は、CC_Bで通信を行う。
そして、この想定で、移動局500が、図1のようにピコセル基地局200の通信領域であるピコセル12内を位置P1から位置P2へ移動した後に静止(または低速移動)する場合を想定して以下、説明する。
図2は、第1の実施形態における通信システムの構成を示す概略ブロック図である。同図において、通信システム1は、マクロセル基地局100と、ピコセル基地局200と、コアネットワーク制御装置300と、移動局500とを備える。
移動局500は、アンテナ511、アンテナ521、アンテナ531、アンテナ541、P受信部512、S受信部522、P送信部532、S送信部542、制御部551、速度検出部561及びセル判定部571を備える。アンテナ511、521、531、541は無線通信用アンテナである。なお、移動局500の構成要素としては、本実施形態の説明に必要なもののみ示し、その他の移動局500が備える通常の無線通信に用いられる構成要素の説明及び図示は省略する。
マクロセル基地局100は、アンテナ111、121、A送信部112、A受信部122及び制御部131を備える。マクロセル基地局のアンテナ111、112は無線通信用アンテナである。
ピコセル基地局200は、アンテナ211、221、B送信部212、B受信部222及び制御部231を備える。ピコセル基地局のアンテナ211及び212は無線通信用アンテナである。
コアネットワーク制御装置300は、制御部311を備える。
また、マクロセル基地局100、ピコセル基地局200及びコアネットワーク制御装置300の構成要素としては、本実施形態の説明に必要なもののみ示し、その他のマクロセル基地局100、ピコセル基地局200及びコアネットワーク制御装置300が備える通常の無線通信に用いられる構成要素の説明及び図示は省略する。
以下、本実施形態の通信ネットワーク1の処理を説明する。まず、移動局500が備える各部の処理について説明する。
P受信部512は、マクロセル基地局100のアンテナ111から送信された信号を、アンテナ511を介して受信する。そして、P受信部512は、受信した信号をベースバンドへ落とし、AD変換を行った後のディジタル信号に対してフーリエ変換し、フーリエ変換後の周波数軸上の信号からCC_Aの周波数帯域の信号を抽出する。P受信部512は、抽出したCC_Aの信号を復調及び復号する。これにより、P受信部512は、マクロセル基地局100から送信された信号を復元することができる。そして、P受信部512は、復号後の信号を制御部551へ出力する。
S受信部522は、ピコセル基地局200のアンテナ211から送信された信号を、アンテナ521を介して受信する。そして、S受信部522は、受信した信号をベースバンドへ落とし、AD変換を行った後のディジタル信号に対してフーリエ変換し、フーリエ変換後の周波数軸上の信号からCC_Bの周波数帯域の信号を抽出する。S受信部522は、抽出したCC_Bの信号を復調及び復号する。これにより、S受信部522は、マクロセル基地局100から送信された信号を復元することができる。そして、S受信部522は、復号後の信号を制御部551へ出力する。
P送信部532は、制御部551による制御に基づいて、制御部551から入力された信号を符合化し、符合化後の信号を変調する。そして、P送信部532は、変調後の信号をCC_Aに重畳する。そして、P送信部532は、重畳後の信号を逆フーリエ変換する。そして、P送信部532は、逆フーリエ変換後の信号に基づく信号をアンテナ531からマクロセル基地局100のアンテナ121へ信号を送信する。
S送信部532は、制御部551による制御に基づいて、制御部551から入力された信号を符合化し、符合化後の信号を変調する。そして、S送信部532は、変調後の信号をCC_Bの周波数帯域に重畳する。そして、S送信部532は、重畳後の信号を逆フーリエ変換する。そして、S送信部532は、逆フーリエ変換後の時間軸上の信号に基づく信号をDA変換してから無線周波数帯にアップコンバージョンして、アンテナ541からピコセル基地局200のアンテナ221へ信号を送信する。
速度検出部561は、例えば、予め決められた周期で、移動局500の移動速度を検出する。具体的には、例えば、速度検出部561は、以下の処理により、移動局500の移動速度を検出する。速度検出部561は、例えば、加速度センサを備え、移動局500を保持して移動するユーザの歩幅を示す歩幅情報を保持する。速度検出部561は、例えば、予め決められた検出期間(例えば、10秒)におけるそのユーザの歩行ピッチを加速度センサにより検出する。そして、速度検出部561は、例えば、歩行ピッチに歩幅を乗じた値を、歩行ピッチを検出した検出期間で割ることにより、移動局500の移動速度を検出する。なお、速度検出部561における移動速度の検出方式は、これに限定するものではない。
そして、速度検出部561は、検出した移動速度を示す移動速度情報を制御部551へ出力する。そして、制御部551は、速度検出部561から入力された移動速度情報をセル判定部571へ出力する。
セル判定部571は、マクロセル基地局100及びピコセル基地局200双方の通信範囲にあるか否か判定する。セル判定部571は、セル判定結果がマクロセル基地局100及びピコセル基地局200双方の通信範囲にあることを示す場合、以下の処理を行う。
セル判定部571は、速度検出部561から入力された移動速度情報が示す移動速度に基づいて、プライマリコンポーネントキャリアの割り当てを、マクロセル基地局100からピコセル基地局200に変更すると判定する。より詳細には、セル判定部571は、移動速度に基づいて、ピコセル基地局200にプライマリコンポーネントキャリアを割り当て、マクロセル基地局100にセカンダリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。換言すれば、セル判定部571は、移動速度に基づいて、マクロセル基地局100とピコセル基地局200との間で、プライマリコンポーネントキャリアとセカンダリコンポーネントキャリアの割り当てを切り替えるか否か判定する。
具体的には、例えば、セル判定部571は、移動速度が予め決められた閾値速度より遅い場合すなわち低速移動の場合、ピコセル基地局200にプライマリコンポーネントキャリアを割り当て、マクロセル基地局100にセカンダリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。移動局500が移動局500の静止または低速移動を検出した時は、ピコセル基地局200の領域内に長時間滞在するとみなせるからである。ここで、移動速度が予め決められた閾値速度より遅い場合には、停止を含むものとする。
セル判定部571は、PCCとSCCの切り替えを指示する切替指示信号を制御部551へ出力する。また、セル判定部571は、PCCが割り当てられた基地局を示すPCC基地局情報及びSCCが割り当てられた基地局を示すSCC基地局情報を保持する。
制御部551は、セル判定部571から入力された切替指示信号が示すPCCとSCCの切り替えに応じて、P送信部532とS送信部542へ出力するデータを切り替える。具体的には、例えば、移動局500が高速で移動しているときには、マクロセル基地局100にPCCが割り当てられているので、制御部551は、制御情報とデータ情報をP送信部532へ出力する。ここで、高速とは、予め決められた閾値速度を越える速度である。一方、PCCとSCCの割り当てが切り替わりマクロセル基地局100にSCCが割り当てられた場合、制御部551は、データ情報のみをP送信部532へ出力する。
また、例えば、移動局500が高速で移動している場合、ピコセル基地局200にSCCが割り当てられているので、制御部551は、データ情報のみをS送信部542へ出力する。一方、移動局500が静止(または低速移動)している場合、移動局500は、PCCとSCCの割り当てを切り替え、ピコセル基地局200にPCCが割り当てられるので、制御部551は、制御情報とデータ情報をP送信部532へ出力する。
続いて、マクロセル基地局100の各部の処理を説明する。
まず、移動局500が高速で移動している場合の、マクロセル基地局100の処理を説明する。マクロセル基地局100にはPCCが割り当てられているので、マクロセル基地局100は、移動局500との間で、制御情報とデータ情報の通信を行う。
制御部131は、制御情報とデータ情報をA送信部112へ出力し、A送信部112を制御する。A送信部112は、制御部131の制御に従って、制御情報とデータ情報を符号化し、符号化された信号を変調する。A送信部112は、変調後の信号をCC_Aの周波数帯域に重畳し、DA変換、無線周波数帯域へのアップコンバージョンの後にアンテナ111から移動局500へ送信する。
A受信部122は、アンテナ121を介して移動局500から送信された信号を受信する。A受信部122は、移動局500のP送信部532から送信された信号をベースバンドへ落とした後にAD変換し、変換後のディジタル信号をフーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)し、フーリエ変換後の周波数軸上の信号からCC_Aの周波数帯域の信号を抽出する。そして、A受信部122は、抽出した信号を復調し、復調後の信号を復号する。これにより、A受信部122は、移動局500から送信された制御情報とデータ情報を復元する。A受信部122は、復元した制御情報とデータ情報を制御部131へ出力する。
制御部131は、コアネットワーク制御装置300と通信し、ハンドオーバー(HO)に関する処理を行う。
続いて、ハンドオーバー(HO)により、マクロセル基地局100にSCCが割り当てられた場合の、マクロセル基地局100の各部の処理について説明する。マクロセル基地局100にSCCが割り当てられているので、この場合は、マクロセル基地局100は、移動局500との間で、データ情報のみの通信を行う。
制御部131は、マクロセル基地局100にPCCが割り当てられている場合と同様の機能を有するが、以下の点で異なる。制御部131は、データ情報のみをA送信部112へ出力する。
A送信部112は、マクロセル基地局100にPCCが割り当てられている場合と同様の機能を有するが、以下の点で異なる。すなわち、A送信部112は、制御部131の制御に従って、データ情報のみを符号化する。
A受信部122は、マクロセル基地局100にPCCが割り当てられている場合と同様の機能を有するが、以下の点で異なる。すなわち、A受信部122は、復号後の信号がデータ情報のみを含む。A受信部122は、そのデータ情報を制御部131へ出力する。
続いて、ピコセル基地局200の各部の処理を説明する。
まず、ピコセル基地局200にSCCが割り当てられている場合のピコセル基地局200の各部を説明する。ピコセル基地局200にSCCが割り当てられている場合、ピコセル基地局200は、移動局500との間で、データ情報のみの通信を行う。
制御部231は、データ情報をB送信部212へ出力し、B送信部212を制御する。B送信部212は、制御部231の制御に従って、データ情報を符号化し、符号化された信号を変調する。B送信部212は、変調後の信号をCC_Bの周波数帯域に重畳する。B送信部212は、重畳後の信号に対して逆フーリエ変換を施す。B送信部212は、逆フーリエ変換を施した後の信号に基づいて、DA変換、無線周波数帯域へのアップコンバージョンを行って送信信号を生成する。そして、B送信部212は、送信信号をアンテナ211から移動局500へ送信する。
B受信部222は、アンテナ221を介して移動局500から送信された信号を受信する。B受信部222は、移動局500のS送信部542から送信された信号をベースバンドへ落とし、AD変換後のディジタル信号に対してフーリエ変換し、フーリエ変換後の信号からCC_Bの周波数帯域の信号を抽出する。そして、B受信部222は、抽出した信号を復調し、復調後の信号を復号する。これにより、B受信部222は、移動局500から送信されたデータ情報を復元する。B受信部222は、復元したデータ情報を制御部231へ出力する。
続いて、制御部231は、移動局500からPCCとSCCの切替要求がマクロセル基地局100に対してあった場合、制御部231は、コアネットワーク制御装置300とハンドオーバー(HO)に関する通信を行う。
続いて、ハンドオーバー(HO)により、ピコセル基地局200にPCCが割り当てられた場合の、ピコセル基地局200の各部の処理について説明する。
制御部231は、ピコセル基地局200にSCCが割り当てられた場合と同様の機能を有するが、以下の点で異なる。すなわち、制御部231は、制御情報とデータ情報をB送信部212へ出力する。
B送信部212は、ピコセル基地局200にSCCが割り当てられた場合と同様の機能を有するが以下の点で異なる。すなわち、B送信部212は、制御情報とデータ情報を符号化する。
B受信部222は、ピコセル基地局200にSCCが割り当てられた場合と同様の機能を有するが以下の点で異なる。すなわち、B受信部222の出力は、復調後に得られる信号であるところの制御情報とデータ情報とを含む。B受信部222は、この制御情報とデータ情報を制御部231へ出力する。
コアネットワーク制御装置300の制御部311は、マクロセル基地局100とピコセル基地局200との通信を制御する。例えば、マクロセル基地局100からHO要求を受信した場合、制御部311は、マクロセル基地局100とピコセル基地局200との、HOに関する通信を制御する。制御部311の処理の詳細は、後述する。
図3は、第1の実施形態における通信システム1の処理の一例を示すシーケンス図である。移動局500がマクロセル基地局100をPCC(CC_A)として利用し、ピコセル基地局200をSCC(CC_B)として利用して、CA通信を行いながら、周期的に速度検出を行いつつ、図1の位置P1から位置P2まで移動する。この時、移動局500のセル判定部571は、ピコセル基地局をSCCとして利用していることを記憶している。そして、移動局500が図1の位置P2の地点で静止(または低速移動)した時、移動局500はピコセル基地局200の領域内にしばらく滞在すると判断する。そして、移動局500は、ピコセル基地局200をデータ情報のみ送信するSCCから制御情報とデータ情報を送信するPCCに変更する。具体的には、例えば、通信システム1は、以下のような動作する。
まず、T101において、移動局500は、PCCでマクロセル基地局100と通信する。また、T102において、それと並行して、移動局500は、SCCでピコセル基地局200と通信する。
次に、T103において、移動局500は、ピコセル基地局をSCCとしてCA通信していることを把握しつつ、移動局500の移動速度を測定する。移動速度が高速であるので、セル判定部571は、PCCとSCCとを切り替えないと判定する。ここで、高速とは、例えば、予め決められた閾値速度を超える速度である。
次に、T104において、移動局500は、PCCでマクロセル基地局100と通信する。また、T105において、それと並行して、移動局500は、SCCでピコセル基地局200と通信する。
次に、T106において、移動局500は、移動局500の移動速度を測定する。移動速度がゼロすなわち移動局500が静止しているので、移動局500のセル判定部571は、PCCとSCCとを切り替えると判定する。
次に、T107において、移動局500は、移動局500の低速を検出したので、SCCとして利用していたCC_BをPCCとして利用するように切替要求をマクロセル基地局100へ通知する。ここで、切替要求通知には、どの周波数帯域のPCCをSCCとして利用し、また、SCCをPCCとして利用するための切り替え情報が含まれる。なお、移動局500の速度が低速に限らず、移動局500が静止した場合も、移動局500は、SCCとして利用していたCC_BをPCCとして利用するように切替要求を通知する。
次に、T108において、マクロセル基地局100は、移動局500から切替要求通知を受信し、CC_BをSCCからPCCへ切り替えるようにHO要求をコアネットワーク制御装置300へ送信する。
次に、T109において、コアネットワーク制御装置300はマクロセル基地局100から受信したHO要求に対して、HO可能か否かをピコセル基地局200のリソース状況等から判断する。そして、コアネットワーク制御装置300はHO可能ならばピコセル基地局200へHO要求を通知する。
次に、ピコセル基地局200はコアネットワーク制御装置300からのHO要求に従ってHOの準備をする。次に、T110において、ピコセル基地局200は、HO準備完了後、コアネットワーク制御装置300にHOを許諾するHO応答を通知する。
次に、T111において、コアネットワーク制御装置300は、ピコセル基地局200から受信したHO応答をマクロセル基地局100へ通知する。次に、T112において、マクロセル基地局100はHO応答を受信した後に、そのHO応答を移動局500へ送信する。
次に、T113において、マクロセル基地局100からHO要求を受信した移動局500は、ピコセル基地局200へHOするためランダムアクセス要求をピコセル基地局200へ送信する。次に、T114において、ピコセル基地局200は、移動局500から受信したランダムアクセス要求に応じて、移動局500へランダムアクセス応答を送信する。
次に、T115において、ピコセル基地局200へのHO処理が完了したら、ピコセル基地局200は、マクロセル基地局100へHO完了応答をコアネットワーク制御装置300へ送信する。
次に、T116において、コアネットワーク制御装置300は、受信したHO完了応答をマクロセル基地局100へ送信する。
次に、T117において、移動局500、マクロセル基地局100及びピコセル基地局200は、PCCとSCCの割り当てを切り替える。
次に、T118において、移動局500は、マクロセル基地局100とSCCで通信を開始する。また、それと並行して、T119において、移動局500は、ピコセル基地局200とPCCで通信を開始する。以上で、本シーケンスの処理を終了する。
図4は、第1の実施形態における移動局500の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS101において、移動局500は、マクロセル基地局100に割り当てられたPCCとピコセル基地局200に割り当てられたSCCでCAを実行する。
次に、ステップS102において、セル判定部571は、SCCがピコセル基地局200に割り当てられている否か判定する。SCCがピコセル基地局200に割り当てられていない場合(ステップS102 NO)、制御部551は、PCCがピコセル基地局200に割り当てられた通信を維持し、ステップS101の処理に戻る。
一方、SCCがピコセル基地局200に割り当てられている場合(ステップS102 YES)、制御部551は、移動局500の移動速度を速度検出部561から取得し、(ステップS104)、ステップS105の処理へ進む。
次に、ステップS105において、セル判定部571は、移動速度がゼロまたは低速であるか否か判定する。移動速度がゼロまたは低速でない場合(ステップS105 NO)、セル判定部571はPCCがマクロセル基地局100に割り当てられた通信を維持すると判定し、ステップS101の処理に戻る。
一方、ステップS105において、移動速度がゼロまたは低速である場合(ステップS105 YES)、セル判定部571はPCCとSCCの割り当ての切り替えを決定する(ステップS107)。次に、ステップS108において、制御部551は、PCCでマクロセル基地局100へ切替要求を通知する。次に、ステップS109において、制御部551は、PCCでマクロセル基地局100から送信されたHO応答を受信する。
次に、ステップS110において、制御部551は、ピコセル基地局200に対してランダムアクセス要求を送信するHO処理を行う。次に、HO処理が完了した場合、ステップS111において、制御部551は、PCCとSCCの割り当てを切り替える。すなわち、制御部551は、CC_BをPCCとし、CC_AをSCCとする。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
<第1の実施形態の効果>
以上、第1の実施形態における移動局500は、マクロセル基地局100とピコセル基地局200でCAを実行中に、移動局500の移動速度の検出を行う。そして、移動局500は、静止もしくは低速を検出した場合、PCCを割り当てる基地局をマクロセル基地局100からピコセル基地局200に変更すると判定する。移動局500は、マクロセル基地局の通信品質がピコセル基地局200の通信品質より良くてもこの処理を実行する。
これにより、マクロセル基地局100は、負荷をピコセル基地局200へ分散させることができるので、マクロセル基地局100の負荷を減らすことができる。また、ユーザがマクロセル基地局100に集中することを軽減することができ、輻輳の可能性を低くすることができる。
また、従来のマクロセル基地局は、セルサイズの大きいマクロセル基地局を多数のユーザが利用する可能性があるので、リソース割り当てが十分取れないという問題があった。それに対し、本実施形態によれば、PCCをピコセル基地局200に割り当てることにより、マクロセル基地局100のリソースを開けておくので、多数のユーザがマクロセル基地局100を利用することができる。また、第1の実施形態の速度検出部561は、加速度センサを用いて安価に実現できるという利点がある。
なお、本実施形態では、移動局500が、移動局500の移動速度だけに基づいてPCCとSCCの割り当てを切り替えるか否か判定し、静止(もしくは低速)の時にPCCとSCCの割り当てを切り替える例を説明したが、これに限ったものではない。
移動局500にセル判定部571は、周期的に測定された移動速度とPCCの受信品質とSCCの受信品質に基づいて、PCCとSCCの割り当てを切り替えるか否か判定してもよい。ここで、この受信品質として、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)又はパスロスを用いてもよい。
速度検出部561が、移動速度として静止(または低速移動)を検出した場合、セル判定部571は、PCCとSCCの受信品質を確認する。そして、セル判定部571は、PCCの受信品質とSCCの受信品質の差が閾値Sp[dB]以内であれば(P−S≦Sp)、SCCとして利用していたCC_BをPCCとして利用するように切替要求を通知してもよい。
もしくは、セル判定部571がP−S≦Spを検出したことによって、Measurement Reportをマクロセル基地局100へ送信してもよい。その場合、マクロセル基地局100は、Measurement Reportを移動局500からの切替要求と判断して動作してもよい。
ここで、閾値Spの値は、移動速度に応じて変更されてもよい。例えば、セル判定部571は、移動局500が静止(または低速移動)している場合は、閾値Spの値を中速時よりも大きくしてもよい。ここで、低速とは、例えば、予め決められた第1の閾値速度以下の速度で、中速とは、例えば、その第1の閾値速度よりも速い速度であって、予め決められた第2の閾値速度(但し、第1の閾値速度より速い速度)以下の速度である。これにより、セル判定部571が、切替の条件を満たしやすくなり、移動局500がコアネットワーク制御装置300へPCCとSCCの切り替えを要求しやすくなる。
また、移動局500の移動速度が遅いほど、閾値Spが大きくなる傾向であってもよい。また、制御部551は、閾値Spの値を、移動速度のみではなく、セルのサイズ等により各基地局固有の値を考慮して設定してもよい。
移動局500へ閾値Spの値を通知する方式としては、各基地局の報知情報に格納してもよいし、Measurement Control messageで移動局500へ通知してもよい。
上記をまとめると、セル判定部571は、移動局500の移動速度と、プライマリコンポーネントキャリアの受信品質及びセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質の差に基づいて、ピコセル基地局200にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。より詳細には、セル判定部571は、移動局500の移動速度と、プライマリコンポーネントキャリアの受信品質及びセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質の差と移動局500の移動速度に応じた閾値との比較に基づいて、ピコセル基地局200にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。
また、例えば、セル判定部571は、移動局500が低速移動(または静止)しており、かつセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質が予め決められた閾値受信品質より良い場合に、ピコセル基地局200にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。すなわち、セル判定部571は、移動局500の移動速度とセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質に基づいて、ピコセル基地局200にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定してもよい。
<第2の実施形態>
続いて、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態において移動局500は、移動局500が静止(または低速移動)していることを、移動局500の移動速度を検出することで判断した。第2の実施形態における移動局500bは、速度検出の代わりにGPS(Global Positioning System)測位を周期的に行うことにより、静止(または低速移動)していることを判定する。
図5は、第2の実施形態における通信システム1bの構成を示す概略ブロック図である。なお、図2と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。図5の通信システム1bの構成は、図2の通信システム1の構成に対して、移動局500が移動局500bに変更されたものとなっている。図5の移動局500bの構成は、図2の移動局500の構成に対して、速度検出部561が削除されて、GPS受信部581が追加され、制御部551が制御部551bに変更され、セル判定部571がセル判定部(判定部)571bに変更されたものになっている。
GPS受信部581は、複数のGPS衛星からの電波を受信してそれぞれとの距離を割り出すことにより、予め決められた周期で、移動局500の現在位置を測定する。ここで、現在位置は、緯度及び経度を含むものとする。そして、GPS受信部581は、移動局500の現在位置を示す位置情報を制御部551bへ出力する。
制御部551bは、第1の実施形態の制御部551と同様の機能を有するが、以下の点で異なる。制御部551bは、GPS受信部581から入力された位置情報をセル判定部571bに出力する。
セル判定部571bは、制御部551bから入力された位置情報に基づいて、移動局500がピコセル基地局200内に滞在しているか否か判定する。セル判定部571bは、移動局500がピコセル基地局200内に滞在していると判定した場合、PCCとSCCの割り当てを切り替え、マクロセル基地局100にSCCを割り当て、ピコセル基地局200にPCCを割り当てると判定する。そして、セル判定部571bは、PCCとSCCの割り当ての切り替えを指示する切替指示信号を制御部551bへ出力する。
そして、制御部551bは、セル判定部571bが切替指示信号が入力された場合、マクロセル基地局100へPCCとSCCの割り当ての切り替えを要求する。これにより、マクロセル基地局100はその切り替え要求に基づいて、ピコセル基地局200との間で、PCCとSCCの割り当てを切り替える処理を実行する。
以上、第1の実施形態と第2の実施形態の処理を鑑みると、セル判定部(571または571b)は、マクロセル基地局100及びピコセル基地局200双方の通信範囲にある自移動局(500または500b)の移動に関する情報に基づいて、ピコセル基地局200にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する判定部として機能する。ここで、移動に関する情報は、移動局(500または500b)の速度または位置を含むものである。
<第2の実施形態の効果>
第2の実施形態では、移動局500bの移動に関する情報は、移動局500bの位置である。セル判定部571bは、移動局500bの位置に基づいて、ピコセル基地局200にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する。
これにより、マクロセル基地局100は、負荷をピコセル基地局200へ分散させることができるので、マクロセル基地局100の負荷を減らすことができる。また、ユーザがマクロセル基地局100に集中することを軽減することができ、輻輳の可能性を低くすることができる。
また、従来のマクロセル基地局は、セルサイズの大きいマクロセル基地局を多数のユーザが利用する可能性があるので、リソース割り当てが十分取れないという問題があった。それに対し、本実施形態によれば、PCCをピコセル基地局200に割り当てることにより、マクロセル基地局100のリソースを開けておくので、多数のユーザがマクロセル基地局100を利用することができる。
第2の実施形態によれば、移動局500bはGPSにより位置検出を行っているので、速度ではなく位置によって、プライマリコンポーネントキャリアとセカンダリコンポーネントキャリアの割り当てを切り替えている。そのため、第2の実施形態の移動局500bは、第1の実施形態の移動局500に比べて、その切り替えの判定を、より適切に行うことができる。
<第3の実施形態>
続いて、第3の実施形態について説明する。第1の実施形態において移動局500が、自ら移動局500の移動速度を検出し、検出した移動速度に基づいてPCCとSCCの割り当てを切り替えるか否か判定した。それに対し、第3の実施形態では、マクロセル基地局100が移動速度を測定し、コアネットワーク制御装置(ネットワーク制御装置)300cへ移動速度を報告する。移動速度がゼロもしくは低速だった場合、コアネットワーク制御装置300cは、マクロセル基地局100へPCCとSCCの切り替えると判定する。
図6は、第3の実施形態における通信システム1cの構成を示す概略ブロック図である。なお、図2と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。図6の通信システム1cの構成は、図2の通信システム1の構成に対して、移動局500が移動局500cに変更され、マクロセル基地局100がマクロセル基地局100cに変更され、コアネットワーク制御装置300がコアネットワーク制御装置300cに変更されたものになっている。
以下、第3の実施形態の通信システム1の処理の概要について説明する。コアネットワーク制御装置300cは、マクロセル基地局100cから移動局500の移動速度がゼロ(または低速)を報告された場合、以下の処理を行う。コアネットワーク制御装置300cは、ピコセル基地局200cのリソース状況等を確認し、HO可能ならばSCCとして利用していたCC_BをPCCとして利用するようにマクロセル基地局100へ切替要求通知を送信する。切替要求通知には、どの周波数帯域のPCCをSCCとして利用し、また、どのSCCをPCCとして利用するかを示すための切り替え情報が含まれる。
図6の移動局500bの構成は、図2の移動局500の構成に対して、速度検出部561とセル判定部571が削除され、制御部551が制御部551cに変更されたものになっている。
また、図6のマクロセル基地局100cの構成は、図2のマクロセル基地局100の構成に対して、速度検出部141が追加され、制御部131が制御部131cに変更されたものになっている。
速度検出部141は、例えば、予め決められた周期で、移動局500cの移動速度を検出する。例えば、移動局500cから周期的に送信するリファレンス信号に基づいて、移動局500cの移動速度を検出する。具体的には、例えば、移動局500cがマクロセル基地局100cから放射状方向へ移動したことを仮定して、移動局500cから受信したリファレンス信号の電力の変化に基づいて、移動局500cの移動速度を検出する。そして、速度検出部141は、検出した移動速度を示す移動速度情報を制御部131cへ出力する。
制御部131cは、第1の実施形態の制御部131と同様の機能を有するが、以下の点で異なる。すなわち、制御部131cは、速度検出部141から移動速度情報をコアネットワーク制御装置300cへ出力する。また、制御部131cは、移動局500cがマクロセル内に存在するか否かの第1の存在情報をコアネットワーク制御装置300cへ出力する。
図6のピコセル基地局200cの構成は、図2のピコセル基地局200の構成に対して、制御部231が制御部231cに変更されたものになっている。
制御部231cは、第1の実施形態の制御部231と同様の機能を有するが、以下の点で異なる。すなわち、制御部231cは、移動局500cがピコセル内に存在するか否かの第2の存在情報をコアネットワーク制御装置300cへ出力する。
図6のコアネットワーク制御装置300cの構成は、図2のコアネットワーク制御装置300の構成に対して、制御部311が制御部311cに変更され、セル判定部(判定部)321が追加されたものになっている。
制御部311cは、第1の実施形態の制御部311と同様の機能を有するが、以下の点で異なる。制御部311cは、マクロセル基地局100cから受信した第1の存在情報をセル判定部321へ出力する。また、制御部311cは、ピコセル基地局200cから受信した第2の存在情報をセル判定部321へ出力する。また、制御部311cは、マクロセル基地局100cから受信した移動速度情報をセル判定部321へ出力する。
セル判定部321は、マクロセル基地局100cから入力された第1の存在情報及びピコセル基地局200cから入力された第2の存在情報に基づいて、移動局500cがマクロセル基地局100及びピコセル基地局200c双方の通信範囲にあるか否か判定する。セル判定部321は、マクロセル基地局100及びピコセル基地局200c双方の通信範囲にあると判定した場合、制御部311cから入力された移動速度情報が示す移動局500cの移動速度に基づいて、ピコセル基地局200cにプライマリコンポーネントキャリアを割り当てるか否か判定する。
一方、セル判定部321は、マクロセル基地局100及びピコセル基地局200双方の通信範囲にないと判定した場合、ピコセル基地局200cにプライマリコンポーネントキャリアを割り当てるか否かの判定を行わない。
具体的には、例えば、セル判定部321は、移動速度が予め決められた閾値速度より遅い場合すなわち低速の場合、ピコセル基地局200cにプライマリコンポーネントキャリアを割り当てるか否か判定する。ここで、移動速度が予め決められた閾値速度より遅い場合には、停止を含むものとする。セル判定部321は、PCCとSCCの切り替えを指示する切替指示信号を制御部311cへ出力する。制御部311cは、この切替指示信号がセル判定部321から入力された場合、切替要求をマクロセル基地局100cへ通知する。
また、セル判定部321は、PCCが割り当てられた基地局を示すPCC基地局情報及びSCCが割り当てられた基地局を示すSCC基地局情報を保持する。
図7は、第3の実施形態における通信システム1cの処理の一例を示すシーケンス図である。同図のシーケンスでは、移動局500cがマクロセル基地局100cをPCCに割り当て、ピコセル基地局200をSCCに割り当ててCA通信を行いながら、図1の位置P11から位置P12移動するケースを想定する。マクロセル基地局100cは周期的に移動局500cの移動速度を測定し、コアネットワーク制御装置300cに報告する。コアネットワーク制御装置300cはピコセル基地局200cをSCCとしてCA通信していることを把握しつつ、マクロセル基地局100からの移動速度結果を監視する。ここで、コアネットワーク制御装置300cは移動局500cがピコセル基地局200cをSCCとして利用していることをセル判定部321で記憶している。
そして、移動局500cが図1の位置P12の地点で静止(または低速移動)しているとき、コアネットワーク制御装置300cは、移動局500cがピコセル基地局200cの領域内にしばらく滞在すると判断する。そして、通信システム1cは、ピコセル基地局200をデータ情報のみ送信するSCCから制御情報とデータ情報を送信するPCCに変更する。上記の処理の詳細を以下説明する。
まず、T201において、移動局500cは、PCCとしてマクロセル基地局100cと通信する。次に、T202において、T201と並行して、移動局500cは、SCCとしてピコセル基地局200cと通信する。次に、T203において、マクロセル基地局100cは、速度検出結果をコアネットワーク制御装置300cへ報告する。
次に、T204において、コアネットワーク制御装置300cのセル判定部321は、マクロセル基地局100cから受信した速度検出結果から移動速度が高速の場合、PCCとSCCの割り当てを切り替えないと判定する。
次に、T205において、移動局500cは、PCCとしてマクロセル基地局100cと通信する。次に、T206において、T205と並行して、移動局500cは、SCCとしてピコセル基地局200cと通信する。次に、T207において、マクロセル基地局100cは、速度検出結果をコアネットワーク制御装置300cへ報告する。
次に、T208において、速度検出結果から、移動局500cの移動速度がゼロである場合すなわち移動局500cが静止している場合、コアネットワーク制御装置300cのセル判定部321は、PCCとSCCの割り当てを切り替えると判定する。
次に、T209において、コアネットワーク制御装置300cは、SCCとして利用していたCC_BをPCCとして利用するように、マクロセル基地局100へ切替要求通知を送信する。次に、T211において、PCC(CC_A)で移動局500cへ切替要求通知を送信する。
次に、T211において、コアネットワーク制御装置300cは、ピコセル基地局200cに対してHOを要求する。これにより、ピコセル基地局200は、コアネットワーク制御装置300からのHO要求に従ってHOの準備をする。
次に、T212において、ピコセル基地局200cは、HO準備完了後、HOを許諾する旨のHO応答をコアネットワーク制御装置300cへ送信する。次に、T213において、コアネットワーク制御装置300cは、ピコセル基地局200cから受信したHO応答をマクロセル基地局100cへ送信する。
次に、T214において、マクロセル基地局100cはHO応答を受信した場合、そのHO応答を移動局500cへ送信する。次に、T215において、移動局500cは、ピコセル基地局200へHOするため、ランダムアクセス要求をピコセル基地局200cへする。
次に、T216において、ピコセル基地局200cは、そのランダムアクセス要求に応じて、ランダムアクセス応答を移動局500cへ送信する。そして、T217において、ピコセル基地局200cは、ランダムアクセス処理が完了した場合、マクロセル基地局100へHO処理が完了したことを示すHO完了応答をコアネットワーク制御装置300へ送信する。そして、T218において、コアネットワーク制御装置300は、ピコセル基地局200cから受信したHO完了応答をマクロセル基地局100cへ送信する。
次に、T219において、移動局500c、マクロセル基地局100c及びピコセル基地局200cは、PCCとSCCを割り当てる基地局を切り替える。これにより、T220において、マクロセル基地局100cは、SCCで移動局500cとの通信を開始する。また、T221において、ピコセル基地局200は、PCCで移動局500cとの通信を開始する。以上で、本シーケンスの処理を終了する。
図8は、第3の実施形態におけるコアネットワーク制御装置300cの処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートのコアネットワーク制御装置300cの処理は、図4の移動局500の処理と同様の処理である。
まず、ステップS201において、移動局500は、マクロセル基地局100に割り当てられたPCCとピコセル基地局200に割り当てられたSCCでCAを実行する。
次に、ステップS202において、コアネットワーク制御装置300cのセル判定部321は、SCCがピコセル基地局200に割り当てられている否か判定する。SCCがピコセル基地局200に割り当てられていない場合(ステップS202 NO)、移動局500は、PCCがピコセル基地局200に割り当てられた通信を維持し、ステップS201の処理に戻る。
一方、SCCがピコセル基地局200に割り当てられている場合(ステップS202 YES)、セル判定部321は、移動局500の移動速度をマクロセル基地局100cの速度検出部141から取得し、(ステップS204)、ステップS205の処理へ進む。
次に、ステップS205において、セル判定部321は、移動速度がゼロまたは低速であるか否か判定する。移動速度がゼロまたは低速でない場合(ステップS205 NO)、セル判定部571はPCCがマクロセル基地局100cに割り当てられた通信を維持すると判定し、ステップS201の処理に戻る。
一方、ステップS205において、移動速度がゼロまたは低速である場合(ステップS205 YES)、セル判定部321はPCCとSCCの割り当ての切り替えを決定する(ステップS207)。次に、ステップS208において、マクロセル基地局100cは、PCCで移動局500cへ切替要求を通知する(図7のT210に対応)。次に、ステップS209において、マクロセル基地局100cは、PCCで移動局500cへHO要求を送信する(図7のT214に対応)。
次に、ステップS210において、移動局500は、ピコセル基地局200に対してランダムアクセス要求を送信するHO処理を行う(図7のT215に対応)。次に、HO処理が完了した場合、ステップS211において、移動局500c、マクロセル基地局100c及びピコセル基地局200cは、PCCとSCCの割り当てを切り替える。すなわち、移動局500c、マクロセル基地局100c及びピコセル基地局200cは、CC_BをPCCとし、CC_AをSCCとする。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
<第3の実施形態の効果>
以上、第3の実施形態におけるマクロセル基地局100cは、移動局500cがマクロセル基地局100cとピコセル基地局200cでCAを実行中に、移動局500cの移動速度の検出を行う。そして、コアネットワーク300cのセル判定部321が、移動局500cの静止もしくは低速移動を検出した場合、PCCを割り当てる基地局をマクロセル基地局100cからピコセル基地局200cに変更すると判定する。移動局500cは、マクロセル基地局の通信品質がピコセル基地局200の通信品質より良くてもこの処理を実行する。
これにより、マクロセル基地局100cは、負荷をピコセル基地局200cへ分散させることができるので、マクロセル基地局100cの負荷を減らすことができる。また、ユーザがマクロセル基地局100cに集中することを軽減することができ、輻輳の可能性を低くすることができる。
また、第3の実施形態の構成によれば、移動局500cが速度または位置の検出を行わないので、移動局500cの負荷を軽減することができる。
また、従来のマクロセル基地局は、セルサイズの大きいマクロセル基地局を多数のユーザが利用する可能性があるので、リソース割り当てが十分取れないという問題があった。それに対し、本実施形態によれば、PCCをピコセル基地局200cに割り当てることにより、マクロセル基地局100cのリソースを開けておくので、多数のユーザがマクロセル基地局100を利用することができる。
なお、第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に、セル判定部321が、移動局500cの移動速度だけに基づいて、PCCとSCCの割り当ての切り替えを判定したが、これに限ったものではない。セル判定部321は、移動速度のみではなく、セルのサイズ等、各基地局固有の値を考慮して判定してもよい。
また、マクロセル基地局100cは、セル判定部321は、移動局500cの移動速度とPCCの受信品質とSCCの受信品質とに基づいて、PCCとSCCの割り当ての切り替えを判定してもよい。この判定処理を、以下の処理により実現してもよい。マクロセル基地局100cは、PCCの受信品質とSCCの受信品質を、それぞれ移動局500cからのMeasurement Report messageから確認してもよい。ここで、各基地局の品質については、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)又はパスロスを用いることで確認してもよい。
そして、マクロセル基地局100が、移動局500cの静止(または低速移動)を検出した場合、静止(または低速移動)である旨を示す移動速度結果とPCCの受信品質とSCCの受信品質をコアネットワーク制御装置300cへ報告する。
コアネットワーク制御装置300cは、マクロセル基地局100から受信した移動速度結果とPCCの受信品質とSCCの受信品質を確認する。PCCの受信品質とSCCの受信品質の差が閾値Sp[dB]以内であれば(P−S≦Sp)、コアネットワーク制御装置300cは、マクロセル基地局100へSCCとして利用していたCC_BをPCCとして利用するように切替要求を通知してもよい。
もしくは、マクロセル基地局100cが、移動速度とPCCの受信品質とSCCの受信品質の差が閾値Sp[dB]以内であるか否かを判定する。移動速度がゼロ(または低速)かつ受信品質の差が閾値Sp[dB]以内(P−S≦Sp)であれば、マクロセル基地局100cは、SCCとして利用していたCC_BをPCCとして利用するように切替要求をコアネットワーク制御装置300cへ通知してもよい。
ここで、閾値Spの値は、移動速度応じて変更されてもよい。例えば、静止または低速移動の場合には、閾値Spの値を中速時よりも大きくしてもよい。これにより、コアネットワーク制御装置300へPCCとSCCの切替を要求するための条件が満たしやすくなる。また、移動局500cの移動速度が遅いほど、閾値Spが大きくなる傾向に変更されてもよい。
上記の処理をまとめると、セル判定部321は、移動局装置の移動速度と、プライマリコンポーネントキャリアの受信品質及びセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質の差に基づいて、ピコセル基地局200cにプライマリコンポーネントキャリアを割り当てるか否か判定してもよい。より詳細には、セル判定部321は、移動局装置の移動速度と、プライマリコンポーネントキャリアの受信品質及びセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質の差と移動局装置の移動速度に応じた閾値との比較に基づいて、ピコセル基地局200cにプライマリコンポーネントキャリアを割り当てるか否か判定してもよい。
また、例えば、セル判定部321は、移動局500cが静止(または低速移動)しており、かつセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質が予め決められた閾値受信品質より良い場合に、ピコセル基地局200cにプライマリコンポーネントキャリアを割り当てるか否か判定してもよい。すなわち、セル判定部321は、移動局500cの移動速度とセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質に基づいて、ピコセル基地局200cにプライマリコンポーネントキャリアを割り当てるか否か判定してもよい。
<第4の実施形態>
続いて、第4の実施形態について説明する。第3の実施形態においてマクロセル基地局100cは、移動局500cが静止(または低速移動)していることを、移動局500cの移動速度を検出することで判断した。第4の実施形態におけるマクロセル基地局100dは、は、速度検出の代わりにGPS(Global Positioning System)測位を周期的に行うことにより、静止(または低速移動)していることを判定する。
図9は、第4の実施形態における通信システム1dの構成を示す概略ブロック図である。なお、図2と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。図9の通信システム1dの構成は、図2の通信システム1の構成に対して、移動局500が移動局500dに変更され、マクロセル基地局100がマクロセル基地局100dに変更され、移動局500が移動局500dに変更されたものとなっている。
第4の実施形態の通信システム1dの処理の概要について説明する。コアネットワーク制御装置300は、移動局500dから周期的にGPS測位の結果を報告させることにより、移動局500dの位置を把握する。コアネットワーク制御装置(ネットワーク制御装置)300dが、移動局500dがピコセル基地局200d内に滞在していると判定した場合、移動局500dへPCCとSCCの割り当ての切り替えを要求する。移動局500dは切り替え要求に基づいて、PCCとSCCの割り当ての切り替え処理を行う。
図9の移動局500dの構成は、図2の移動局500の構成に対して、速度検出部561が削除されて、GPS受信部581が追加され、制御部551が制御部551dに変更されたものになっている。GPS受信部581は、第2の実施形態のGPS受信部581と同様の処理を行うので、その説明を省略する。
制御部551dが、GPS受信部581から入力された位置情報をGPS測位結果として、P送信部532からマクロセル基地局100dへ送信する。
図9のマクロセル基地局100dの構成は、図2のマクロセル基地局100の構成に対して、制御部131が制御部131dに変更されたものになっている。制御部131dは、移動局500dから送信されたGPS測位結果をコアネットワーク制御装置300dに送信する。
図9のコアネットワーク制御装置300dの構成は、図2のコアネットワーク制御装置300の構成に対して、セル判定部(判定部)321dが追加されたものになっている。セル判定部321dは、図6の第3の実施形態のセル判定部321と同様の機能を有するが、以下の点で異なる。
セル判定部321dは、マクロセル基地局100dから送信されたGPS測位結果に基づいて、移動局500dがマクロセル基地局100及びピコセル基地局200双方の通信範囲にあるか否か判定する。移動局500dがマクロセル基地局100及びピコセル基地局200双方の通信範囲にある場合、セル判定部321dは、マクロセル基地局100dから送信されたGPS測位結果に基づいて、移動局500dの移動速度を算出する。そして、セル判定部321dは、算出した移動速度に基づいて、ピコセル基地局200にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てるか否か判定する。
一方、移動局500dがマクロセル基地局100及びピコセル基地局200双方の通信範囲にない場合、移動速度を算出せず、ピコセル基地局200にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てるか否か判定しない。
図10は、第4の実施形態における通信システム1dの処理の一例を示すシーケンス図である。同図のシーケンスでは、移動局500dがマクロセル基地局100dをPCCに割り当て、ピコセル基地局200をSCCに割り当ててCA通信を行いながら、図1の位置P11から位置P12移動するケースを想定する。
まず、T301において、移動局500dは、PCCとしてマクロセル基地局100dと通信する。次に、T302において、T301と並行して、移動局500dは、SCCとしてピコセル基地局200と通信する。次に、T303において、移動局500dは、移動局500dの現在位置を取得し、取得した現在位置を示すGPS測位結果をマクロセル基地局100dへ送信する。
次に、T304において、マクロセル基地局100dは、移動局500dから受信したGPS測位結果をコアネットワーク制御装置300dへ送信する。
次に、T305において、コアネットワーク制御装置300dのセル判定部321dは、マクロセル基地局100dから受信したGPS測位結果に基づいて、移動局500dの移動速度を算出する。そして、セル判定部321dは、算出した移動速度が高速の場合、マクロセル基地局100dとピコセル基地局200との間で、PCCとSCCの割り当てを切り替えないと判定する。
次に、T306において、移動局500dは、PCCとしてマクロセル基地局100dと通信する。次に、T307において、T306と並行して、移動局500dは、SCCとしてピコセル基地局200と通信する。
次に、T308において、移動局500dは、移動局500dの現在位置を取得し、取得した現在位置を示すGPS測位結果をマクロセル基地局100dへ送信する。
次に、T309において、マクロセル基地局100dは、移動局500dから受信したGPS測位結果をコアネットワーク制御装置300dへ送信する。
次に、T310において、コアネットワーク制御装置300dのセル判定部321dは、マクロセル基地局100dから受信したGPS測位結果に基づいて、移動局500dの移動速度を算出する。そして、セル判定部321dは、算出した移動速度がゼロすなわち移動局500dが静止している場合、マクロセル基地局100dとピコセル基地局200との間で、PCCとSCCの割り当てを切り替えると判定する。
T311〜T323の処理は、図7のT209〜T221の処理と同一であるので、その説明を省略する。以上で、本シーケンスの処理を終了する。
<第4の実施形態の効果>
以上、第4の実施形態によれば、コアネットワーク制御装置300dのセル判定部321dは、GPS測位結果に基づいて、移動局500dの移動速度を算出する。そして、セル判定部321dは、算出した移動速度に基づいて、ピコセル基地局200にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てるか否か判定する。
これにより、マクロセル基地局100dは、負荷をピコセル基地局200へ分散させることができるので、マクロセル基地局100dの負荷を減らすことができる。また、ユーザがマクロセル基地局100dに集中することを軽減することができ、輻輳の可能性を低くすることができる。
また、従来のマクロセル基地局は、セルサイズの大きいマクロセル基地局を多数のユーザが利用する可能性があるので、リソース割り当てが十分取れないという問題があった。それに対し、本実施形態によれば、PCCをピコセル基地局200に割り当てることにより、マクロセル基地局100dのリソースを開けておくので、多数のユーザがマクロセル基地局100dを利用することができる。
なお、第4の実施形態では、セル判定部321dは、算出した移動速度に基づいて、PCCとSCCの割り当てを切り替えるか否か判定したがこれに限ったものではない。第4の実施形態の変形例において、セル判定部321dは、GPS測位結果が示す移動局500dの現在位置に基づいて、PCCとSCCの割り当てを切り替えてもよい。具体的には、例えば、セル判定部321dは、移動局500dの現在位置がピコセル基地局200の通信範囲内であるか否か判定する。そして、セル判定部321dは、ピコセル基地局200の通信範囲内である場合、PCCとSCCの割り当てを切り替えて、ピコセル基地局200にPCCを割り当て、マクロセル基地局100dにSCCを割り当ててもよい。
以上の第4の実施形態本文と、第4の実施形態の変形例における処理とに鑑みると、セル判定部321dは、マクロセル基地局100d及びピコセル基地局200双方の通信範囲にある移動局装置の移動に関する情報に基づいて、マクロセル基地局100dとピコセル基地局200との間で、PCCとSCCの割り当てを切り替えるか否か判定する。ここで、移動に関する情報は、例えば、移動局500dの移動速度又は移動局500dの位置である。
<各実施形態の変形例>
上記、各実施形態において、通信システムの各装置が、PCCとSCCを切り替えるときに、HO要求や、HO応答などで、HO(ハンドオーバー)のメッセージを利用したが、これに限ったものではない。各実施形態において、通信システムの各装置は、CC切り替え要求,CC切替応答などの別なメッセージを設けて通知してもよい。
また、各実施形態において、通信システムの各装置は、HOに関するメッセージの中に、CC切り替えのための別なパラメータを追加することで、従来のHO要求と本変形例で用いるCC切替要求を区別してもよい。具体的には、現在の規格のHO処理では、別な新たな周波数帯を利用して通信を開始すると、HO後にあらかじめ接続している通信は、切断処理してしまう。それに対し、本変形例では、最初にPCCとして接続していたCCの通信の切断処理を行わず、SCCとして通信を継続する目的のためのパラメータを追加してもよい。また、移動局は、ランダムアクセス要求及びランダムアクセス応答を利用せずにピコセル基地局に接続してもよい。
各実施形態では、移動局とマクロセル基地局との間、又は移動局とピコセル基地局との間は、すでに通信接続が確立されており、移動局と各基地局とは、通信タイミングが分かっている。そこで、各実施形態において、通信システムは、CC切替要求を通知する以前のタイミング情報を流用しながら、PCCとSCCの割り当てを切り替えてもよい。
なお、各実施形態において、マクロセル基地局の通信範囲がピコセル基地局の通信範囲を包含する例について説明したが、これに限らず、マクロセル基地局の通信範囲とピコセル基地局の通信範囲が少なくとも一部重複していればよい。
また、各実施形態において、移動局又はコアネットワーク制御装置がマクロセル判定部を備えるとして説明したが、これに限らず、マクロセル基地局又はピコセル基地局がマクロセル判定部を備える構成でもよい。すなわち、通信システム1が有するいずれか一つの装置が、マクロセル判定部を備えていればよい。
また、各実施形態において、ピコセル基地局の通信範囲に移動局が入った当初から、移動局の移動速度が予め決められた閾値速度より遅い場合すなわち低速移動の場合、セル判定部は、その当初からピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定してもよい。このことから、セル判定部は、移動局の移動に関する情報に基づいて、ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定してもよい。
また、各実施形態の移動局装置またはコアネットワーク制御装置の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、移動局装置またはコアネットワーク制御装置に係る上述した種々の処理を行ってもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1、1b、1c、1d 通信システム
100、100c、100d マクロセル基地局
112 A送信部
122 A受信部
131、131c、131d 制御部
100、100c ピコセル基地局
141 速度検出部
212 B送信部
222 B受信部
231、231c 制御部
300、300c、300d コアネットワーク制御装置(ネットワーク制御装置)
311 311c 制御部
321、321d セル判定部(判定部)
500、500b 移動局(移動局装置)
512 P受信部
522 S受信部
532 P送信部
542 S送信部
551、551b、551c、551d 制御部
561 速度検出部
571、571b セル判定部(判定部)
581 GPS受信部

Claims (17)

  1. マクロセル基地局及び前記マクロセル基地局の通信範囲と重複する通信範囲を有し、前記マクロセル基地局よりも通信範囲が狭いピコセル基地局双方の通信範囲にある自移動局装置の移動に関する情報に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する判定部を備える移動局装置。
  2. 前記判定部は、前記自移動局装置の移動に関する情報に基づいて、プライマリコンポーネントキャリアの割り当てを、前記マクロセル基地局から前記ピコセル基地局に変更すると判定する請求項1に記載の移動局装置。
  3. 前記判定部は、前記自移動局装置の移動に関する情報に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当て、前記マクロセル基地局にセカンダリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する請求項1または請求項2に記載の移動局装置。
  4. 前記移動に関する情報は、自装置の移動速度であり、
    前記判定部は、前記自移動局装置の移動速度に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の移動局装置。
  5. 前記判定部は、前記自移動局装置の移動速度とセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する請求項4に記載の移動局装置。
  6. 前記判定部は、前記自移動局装置の移動速度と、プライマリコンポーネントキャリアの受信品質及びセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質の差に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する請求項5に記載の移動局装置。
  7. 前記判定部は、前記自移動局装置の移動速度と、プライマリコンポーネントキャリアの受信品質及びセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質の差と自移動局装置の移動速度に応じた閾値との比較に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する請求項6に記載の移動局装置。
  8. 前記移動に関する情報は、自移動局装置の位置であり、
    前記判定部は、前記自移動局装置の位置に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する請求項1に記載の移動局装置。
  9. マクロセル基地局及び前記マクロセル基地局の通信範囲と重複する通信範囲を有するピコセル基地局双方の通信範囲にある移動局装置の移動に関する情報に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する判定部を備えるネットワーク制御装置。
  10. 前記移動に関する情報は、移動局装置の移動速度であり、
    前記判定部は、移動局装置の移動速度に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する請求項7に記載のネットワーク制御装置。
  11. 前記判定部は、前記移動局装置の移動速度とセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する請求項10に記載のネットワーク制御装置。
  12. 前記判定部は、前記移動局装置の移動速度と、プライマリコンポーネントキャリアの受信品質及びセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質の差に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する請求項11に記載のネットワーク制御装置。
  13. 前記判定部は、前記移動局装置の移動速度と、プライマリコンポーネントキャリアの受信品質及びセカンダリコンポーネントキャリアの受信品質の差と前記移動局装置の移動速度に応じた閾値との比較に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する請求項12に記載のネットワーク制御装置。
  14. 前記移動に関する情報は、移動局装置の位置であり、
    前記判定部は、前記移動局装置の位置に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する請求項9に記載のネットワーク制御装置。
  15. マクロセル基地局及び前記マクロセル基地局の通信範囲と重複する通信範囲を有し、前記マクロセル基地局よりも通信範囲が狭いピコセル基地局双方の通信範囲にある移動局装置の移動に関する情報に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する判定部を備える通信システム。
  16. 判定部が、マクロセル基地局及び前記マクロセル基地局の通信範囲と重複する通信範囲を有し、前記マクロセル基地局よりも通信範囲が狭いピコセル基地局双方の通信範囲にある移動局装置の移動に関する情報に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定する手順を有する制御方法。
  17. コンピュータに、
    マクロセル基地局及び前記マクロセル基地局の通信範囲と重複する通信範囲を有し、前記マクロセル基地局よりも通信範囲が狭いピコセル基地局双方の通信範囲にある移動局装置の移動に関する情報に基づいて、前記ピコセル基地局にプライマリコンポーネントキャリアを割り当てると判定するステップを実行させるための制御プログラム。
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