JP2013255149A - 電子装置、画像処理装置、電子装置の通知方法、及びプログラム - Google Patents

電子装置、画像処理装置、電子装置の通知方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】装置の設定値の変更又は項目の追加に応じて、その旨を装置を利用するユーザに容易に通知できるようにする。
【解決手段】コントロールシステム部30は、機能の設定値を変更するか又はその設定値の項目を追加するかした場合に、設定情報保持部32の設定項目管理情報テーブルの変更又は追加に係る項目についてユーザへの通知が必要な旨が指定されているか否かに基づき、ユーザへの通知の要否を判断する。通知要と判断した場合に、設定履歴記憶部33の設定変更履歴テーブルに該当の変更又は追加に係る情報を登録する。そして、ユーザを認証した場合に、その認証したユーザに対し、設定変更履歴テーブルに登録されている情報を通知する通知情報画面を操作パネル装置11に表示する。
【選択図】図2

Description

この発明は、複数項目の設定値を設定可能な電子装置と、その電子装置としての画像処理装置と、電子装置の通知方法、及びプログラムに関する。
例えば、コピー、スキャナ、ファクシミリ及びプリントなどの複数の機能を備えた複合機において、ユーザはコピー、スキャン、ファクシミリ送信をする場合は複合機の前で操作することが多い。
また、プリントの場合でも、ユーザは自身が操作するPCから複合機に印刷データを転送して蓄積しておき、複合機の所へ移動して複合機の操作部で印刷の指示操作して、上記蓄積しておいた印刷データを用紙へ印刷するという使い方がよくされている。
ユーザ認証機能を備えた複合機では、ユーザは複合機に利用可能なユーザであることを示すユーザ名とパスワードを入力して複合機にログインし、複合機の前でコピー、スキャナ、ファクシミリ又はプリントの実行の指示操作をするという使われ方がされている。
上記のような複合機を含む電子装置では、機能が追加されたり、既に設定されている設定値が変更されることがある。
例えば、電子装置を製品としてリリースした後に、SDK(Software Development Kit)を利用した個別のアプリケーションソフトウェアの追加がある。
また、メーカによるカスタマイズソフトウェアの再リリース、装置のユーザを管理する管理者、カスタマーエンジニア(CE)又はサービスマンによる装置機能の初期設定の設定変更などもある。
そこで、電子装置における設定項目の追加や設定値の変更があった場合に、ユーザがそれを認知しないまま使用すると使い勝手が損なわれる。
例えば、知らない間になされていた設定により、ユーザがいつも通りの操作ができなくなって困惑したり、ユーザが希望する結果が得られなくなってしまうことがある。
したがって、電子装置に対する項目の追加や項目の設定値の変更があった場合には、ユーザへの通知が望まれる。
上記のような電子装置におけるユーザへの通知したいことを操作表示部に表示する技術としては、所定の方法で予め登録した情報を、電子装置の電源オン時や他の優先表示メッセージがなければ操作表示部に表示するといった技術が既に知られている。
その表示内容には、例えば、電子装置のメンテナンスで使用不可期間の連絡や、お勧めの使い方、パラメータの設定やエラーからの復旧の操作方法などがある。
例えば、特許文献1には、装置のメンテナンス期間等の情報をウェブサーバを介して閲覧できるようにしつつ、その情報の設定と表示のタイミングを設定できるようにしたことが記載されている。
また、特許文献2には、ガイダンス対象機器についてのガイダンスのデータを格納しておき、識別したユーザに応じて上記格納されたガイダンスのデータの中から提供候補となるガイダンスのデータを抽出することが記載されている。
さらに、特許文献3には、予め個人別に各種の機能や操作の個人別ガイダンス説明を記憶しておき、装置を使用する個人を認識し、個人別ガイダンス説明の中から上記認識された個人に対応する個人別ガイダンス説明を表示することが記載されている。
しかしながら、上述した特許文献1〜3に記載された技術では、ユーザが装置の故障やメンテナンス通知等の情報を閲覧できるようにしたものでしかなかったり、ユーザが装置の機能、設定値、又はガイダンスを知るための要求をしたときに通知するようにしたものでしかなかった。
従って、ユーザが知らない間に装置にされた変更や追加をユーザに周知させるためには、装置の設定値を変更又は装置に設定項目を追加したユーザが、装置を使用するユーザに対してその変更又は追加の通知をする必要があるか否かを判断したり、通知が必要と判断したユーザに通知するための設定をしたりしなければならなかった。
そして、そのための作業が煩雑になり、ユーザ(管理者)の作業負担が増えてしまうという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、装置の設定値の変更又は項目の追加に応じて、その旨を装置を利用するユーザに容易に通知できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明は、複数項目の設定値を設定可能な電子装置であって、ユーザを認証する認証手段と、上記設定値を変更するか又は上記設定値の項目を追加する変更手段と、上記変更手段による変更又は追加がなされた場合に、その変更又は追加に係る項目についてユーザへの通知が必要な旨が指定されているか否かに基づき、その変更に係るユーザへの通知の要否を判断する判断手段と、上記判断手段が通知要と判断した場合に、該当の変更又は追加に係る情報を登録する第1の登録手段と、上記認証手段がユーザを認証した場合に、その認証したユーザに対し、上記第1の登録手段に登録されている情報を通知する通知手段とを備えたものである。
以上のような構成によれば、装置の設定値の変更又は項目の追加に応じて、その旨を装置を利用するユーザに容易に通知することができる。
この発明の一実施形態である通信システムの構成例とその通信システムの画像形成装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。 図1に示す画像形成装置1が印刷装置の場合のその機能とハードウェアの各構成を示す図である。 図2に示す設定情報保持部32に記憶する設定項目管理情報テーブルの内容の一例を示す図である。 図2に示す設定履歴記憶部33に記憶する設定変更履歴テーブルの内容の一例を示す図である。 図2に示すユーザ通知状況記憶部34に記憶するユーザ通知状況テーブルの内容の一例を示す図である。 認証されたユーザへの設定変更履歴情報の通知画面表示処理を示すフローチャート図である。 図2に示す操作パネル装置11の文書一覧画面の表示例の図である。 図2に示す操作パネル装置11のパネル設定メニューの設定項目の表示例の図である。 図2に示す操作パネル装置11の通知情報画面の表示例の図である。 図2に示す操作パネル装置11の通知情報画面の他の表示例の図である。 図2に示す操作パネル装置11の通知一覧画面の表示例の図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態である通信システムの構成例とその通信システムの画像形成装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。
この通信システムは、画像形成装置1、ホストPC2及びサーバ装置3とを有している。そして、画像形成装置1、ホストPC2及びサーバ装置3は、ネットワーク4を介して互いに通信可能である。
画像形成装置1は、この画像形成装置1に対してユーザが直接に要求した画像形成処理、又はユーザがホストPC2からネットワーク4を介した通信によって要求した画像形成処理を行う装置である。
また、この画像形成装置1における変更又は追加に係る機能の項目について認証したユーザへの通知が必要な場合に、そのユーザへ変更を通知する処理も行う。さらに、ネットワーク4を介してサーバ装置3を利用することもできる。
この実施形態では、画像形成装置1として画像形成に印刷処理を行うプリンタ等の印刷装置の場合を説明するが、記録媒体上の画像を読み取るスキャナ装置、ファクシミリ送受信を行うファクシミリ装置、記録媒体上の画像を読み取って他の記録媒体に複写印刷する複写機、並びにそれらの装置の機能を備えた複合機等の電子装置も考えられる。
画像形成装置1は、コントローラ10、操作パネル装置11、メディア12及びエンジン13を備えている。
また、コントローラ10は、CPU20、ROM21、RAM22、NVRAM(Non Volatile RAM)23、ネットワークインタフェース(I/F)部24、操作パネルインタフェース(I/F)部25、メディアインタフェース(I/F)部26及びエンジンインタフェース(I/F)部27を備えている。
コントローラ10のCPU20は、画像形成装置1の全体を制御する制御手段である。
このCPU20は、ROM21に記憶されているプログラムを読み出して、そのプログラムの命令を実行し、この画像形成装置1の各部を制御することにより、後述する認証手段、変更手段、判断手段、通知手段を含む紫綬の機能を実現することができる。
ROM21は、CPU20が実行するプログラムを記憶している不揮発性記憶手段である。
RAM22は、CPU20が実行するプログラムを展開し、各種の処理を実行する際の作業領域として使用すると共に、CPU20の処理によって作成されるページメモリ領域、同じくCPU20の処理によって作成される印刷データ等の各種データやジョブ情報等を保持する領域の役割を果たす記憶手段である。
NVRAM23は、画像形成装置1の印刷条件設定等の各種の設定情報を記憶している不揮発性記憶手段である。
ネットワークI/F部24は、ネットワーク4を介してホストPC2及びサーバ装置3を含む各装置と通信するためのインタフェースである。
操作パネルI/F部25は、操作パネル装置11からのデータの入力と操作パネル装置11への表示データ等のデータの出力との通信するためのインタフェースである。
メディアI/F部26は、メディア12を装着し、そのメディア12に対するデータの読み書きをするためのインタフェースである。
エンジンI/F部27は、プリンタエンジン13をCPU20から制御できるようにするためのインタフェースである。
上記ネットワークI/F部24、操作パネルI/F部25、メディアI/F部26及びエンジンI/F部27は、それぞれの通信に使用する規格にあったインタフェースにするとよい。
操作パネル装置11は、ユーザが認証のためのユーザIDとパスワード等の情報、画像形成装置1に対する操作情報等の各種の情報を入力する入力装置と、画像形成装置1からユーザに対して通知、メッセージ、操作画面等の各種の情報を表示する表示装置である。
なお、この操作パネル装置11にユーザに対する音声を出力する音声出力手段を設けるようにしても良い。
メディア12は、SDメモリカード、メモリステック、スマートメディア、xDピクチャカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)等のメモリカード、USBメモリ等の記録媒体である。
なお、上記メディア12としてCD、DVD、BD等の各種の光ディスクを用いることもでき、その場合は上記メディアI/F部26として光ディスクに対するデータの読み書きを行うドライブを設けると良い。
エンジン13は、画像形成装置1の外部に通信以外の物理的な出力をするための出力手段である。この画像形成装置1がプリンタである場合には、エンジン13は用紙に画像を形成する画像形成手段を有する。
ホストPC2は、ユーザが使用するパーソナルコンピュータ、情報処理装置等の電子装置であり、ハードウェアとしては、CPU、ROM、RAM、HDD、通信I/F部、入力装置及び表示装置等の各部を含む公知のコンピュータを用いることができるので、それらの各部の図示を省略する。
このホストPC2は、ネットワーク4を介して画像形成装置1に対して画像形成を依頼することができ、画像形成装置1からの通知等の情報を受け取ることもできる。さらに、ネットワーク4を介してサーバ装置3を利用することもできる。
サーバ装置3は、ハードウェアとしてCPU、ROM、RAM、HDD及び通信I/F部等の各部を含む公知のコンピュータを用いることができるので、それらの各部の図示を省略する。
このサーバ装置3は、画像形成装置1とホストPC2を含むネットワーク4上の装置のユーザの認証を行う認証サーバ装置としての機能、ネットワーク4上の装置のメールサーバ装置としての機能、および各種のデータを蓄積してネットワーク4上の装置による利用を可能にした機能を備えている。
ネットワーク4は、画像形成装置1とホストPC2を含むネットワーク4上の各装置間でデータをやり取りするインターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)等の通信網である。このデータのやり取りについては無線通信でも良いし有線通信でも良い。
そして、ユーザは、画像形成装置1に対して直接に操作して画像形成処理を行わせたり、ホストPC2から通信によって画像形成装置1に画像形成処理を行わせたりすることができる。
なお、この図1では、画像形成装置1、ホストPC2及びサーバ装置3をそれぞれ1台ずつ図示したが、そのネットワーク3には図示を省略したその他の画像形成装置、ホストPC及びサーバ装置等の電子機器も接続されている。
以上の構成を備えた通信システムは、画像形成装置1が、画像形成装置1における変更又は追加に係る機能の項目について認証したユーザへの通知が必要な場合に、そのユーザへ変更を通知することが特徴的な点の1つである。
次に、その特徴的な点に関連して画像形成装置1が有する機能及び処理等について説明する。
図2は、図1に示した画像形成装置1が印刷装置の場合のその機能とハードウェアの各構成を示す図である。
図2では、図1に示したエンジン13に代えてプリンタエンジン14とし、図1のエンジンI/F部27に代えてプリンタエンジンI/F部28にしている。
なお、この図2には、上記の特徴的な点に関連する機能とハードウェアの各構成を図示し、その他の構成については図示を省略している。
図2に示すように、画像形成装置1のCPU20は、コントロールシステム部30とメッセージ生成部31を備えている。
この各部の機能は、CPU20が所要のプログラムを実行して実現されるものである。
コントロールシステム部30は、この画像形成装置1における設定項目の追加の処理と共に、その追加された設定項目の設定値の設定や変更の処理等を行う。
また、この画像形成装置1に対して入力されたユーザ情報によって画像形成装置1を利用可能なユーザを認証する認証処理も行う。この認証処理は、画像形成装置1内で行っても良いし、図1に示したサーバ装置3に依頼して認証結果を受け取るようにしても良い。
さらに、上記変更又は追加がなされた場合に、その変更又は追加に係る項目についてユーザへの通知が必要な旨が指定されているか否かに基づき、その変更に係るユーザへの通知の要否を判断する判断処理も行う。
また、上記判断処理で通知要と判断した場合に、該当の変更又は追加に係る情報を登録する第1の登録処理も行う。
この第1の登録処理では、上記変更又は追加に係る情報として、少なくとも、上記変更又は追加に係る項目及び上記変更又は追加後のその項目の設定値を登録するようにしてもよい。
さらに、上記認証処理でユーザを認証した場合に、その認証したユーザに対し、上記第1の登録処理で登録されている情報を通知する通知処理も行う。
また、上記登録処理で登録されている情報のそれぞれについて、ユーザ毎に、その情報をそのユーザに上記通知処理により通知済みか否かを登録する第2の登録処理も行う。
この第2の登録処理を行った場合に、上記通知処理として、上記認証処理で認証したユーザに対して上記第1の登録処理で登録されている情報の通知を行う際に、上記第2の登録処理による登録情報を参照し、上記第1の登録処理で登録されている情報のうちそのユーザに通知済みでない情報を通知する処理も行う。
さらに、この第2の登録処理では、上記通知処理においてユーザに上記第1の登録処理で登録されている情報を通知し、ユーザによるその情報を参照済みである旨を伝える操作を検出した場合に、そのユーザへその情報を通知済みである旨を登録するようにしてもよい。
すなわち、このコントロールシステム部30は、認証手段、変更手段、判断手段、第1の登録手段、第2の登録手段、通知手段の各機能を果たす。
メッセージ生成部31は、画像形成装置1における変更又は追加に係る機能の項目について認証したユーザへの通知が必要な場合に、そのユーザへ変更を通知するメッセージ文を、後述する設定履歴記憶部23に記憶された各情報とユーザ通知状況記憶部24に記憶された履歴情報から生成する。
RAM22は、RAM22内に仮想的に設ける記憶領域としてページ画像展開部35と蓄積文書保持部36を有する。この各部は、コントロールシステム部30が画像形成等の処理のために必要なデータを読み書きしたり記憶したりするために利用する。
ページ画像展開部35は、コントロールシステム部30が印刷データから印刷画像ページのデータを生成するときにデータを展開するのに使用する記憶領域である。
蓄積文書保持部36は、印刷ジョブ毎に文書分けして印刷画像ページのデータを蓄積保持しておく記憶領域である。
NVRAM23は、内部に仮想的に設けた設定情報保持部32、設定履歴記憶部33及びユーザ通知状況記憶部34の各記憶領域を有する。
その各部には、コントロールシステム部30が画像形成装置1における機能の項目の設定値の変更又は追加に係る機能の項目について認証したユーザへの通知が必要な場合に、そのユーザへ変更を通知する処理のために利用するデータを記憶する。
設定情報保持部32は、設定項目管理情報テーブルを記憶する。この設定項目管理情報テーブルの詳細は後述する。
設定履歴記憶部33は、設定変更履歴テーブルを記憶する。この設定変更履歴テーブルの詳細は後述する。
ユーザ通知状況記憶部34は、ユーザ通知状況テーブルを記憶する。このユーザ通知状況テーブルの詳細は後述する。
プリンタエンジンI/F28は、コントロールシステム部30がプリンタエンジン14のコントローラI/F37と通信するためのインタフェースである。
プリンタエンジン14のコントローラI/F37は、プリンタエンジンコントロールシステム部38とプリンタエンジンI/F28と通信するためのインタフェースである。
エンジンコントローラシステム31は、コントローラシステム20からの指示に基づいてプリンタエンジン14による印刷を制御する。
この画像形成装置1では、文書印刷蓄積の場合は、コントロールシステム部30は、図2のホストPC2から印刷データを受け取って蓄積文書保持部36に記録して保持する。
そして、操作パネル装置11の文書一覧画面からユーザによって印刷する蓄積文書が選択され、その印刷が指示されたら、コントロールシステム部30は、蓄積文書保持部36に蓄積された印刷対象の印刷データを読み出す。
そして、ページ画像展開部35に印刷ジョブ毎に分けてページ毎のページ画像データを展開し、プリンタエンジンI/F部28を介してプリンタエンジン14のコントローラI/F部37へ印刷指示と共に各印刷ジョブのページ画像データを出力する。
プリンタエンジン14では、プリンタエンジンコントロールシステム部38が、コントローラI/F37を通して印刷指示と各印刷ジョブのページ画像データを受信し、各印刷ジョブのページ画像データに基く印刷出力を実行する。
次に、図2に示した設定情報保持部32、設定履歴記憶部33、ユーザ通知状況記憶部34にそれぞれ記憶するデータの内容について説明する。
図3は、図2の設定情報保持部32に記憶する設定項目管理情報テーブルの内容の一例を示す図である。
この設定項目管理情報テーブルは、この画像形成装置1に導入されている機能の項目である設定項目毎の各種情報として、設定項目識別子と設定項目名称と設定値と通知要否の各情報を対応させて記憶するものである。
設定項目識別子は導入されている設定項目の識別情報であり、設定項目名称はその設定項目の名称である。なお、設定項目には、機能の名称を示すために追加し、設定値を有しないものもある。
また、設定値は、該当する項目について現在設定されている設定値を示す情報である。「−」は、該当項目に設定すべき設定値がないことを示す。
さらに、通知要否は、該当項目の変更又は追加について認証したユーザへの通知が必要であることを示す「要」か通知が必要ではないことを示す「否」を示す情報である。
なお、この通知は「告知」にしてもよい。
図2に示したコントロールシステム部30は、画像形成装置1において設定項目の追加があった場合は、この設定項目管理情報テーブルに追加の更新を行う。上記追加は、例えば、カスタマイズソフトウェアのインストール又はアップデート等の処理によって行われる。また、コントロールシステム部30は、画像形成装置1に設定項目の追加があった場合に、その追加になった設定項目の通知要否を参照して、ユーザへの通知の要否を判断する。
図3に示した設定項目管理情報テーブルの内容によれば、この画像形成装置1には、「システム設定」、「EML(エミュレーション)設定」及び「スタンプ印字付加設定」等の機能が導入されている。
これらの設定項目の設定値は、例えば、図2の操作パネル装置11の設定メニューで設定することができる。
その「システム設定」の機能については、設定項目として「180度回転」が用意されており、その設定値は「なし」である。また、「システム設定」とその「180度回転」の各項目についての通知要否は「否」である。
「EML設定」の機能については、その項目の通知要否は「否」である。
「スタンプ印字付加設定」の機能については、設定項目として「日付」、「ユーザ名」、「その他」の各項目が用意されており、それらの各設定値はそれぞれ「あり」「なし」「なし」である。また、「スタンプ印字付加設定」のすべての設定項目についての通知要否は「要」である。
この通知要否は、画像形成装置1の管理者が手動で設定してもよいし、メーカが予め設定しておいてもよい。初めから画像形成装置1が備えている機能に関する設定項目であれば、メーカがその値を設定した状態で出荷することができる。また、プログラム更新等で新たに追加する機能に関する設定項目であれば、更新用のプログラムに、設定項目毎の通知要否の値を含めておき、機能の追加時に設定項目管理情報テーブルも更新すればよい。
あるいは、通知要否の値を、画像形成装置1が画面の構成データ等を参照して自動で設定するようにしてもよい。
例えば、画像形成装置1における機能追加や設定変更がユーザ共通に影響及ぼす機能設定や、操作パネル装置11の通常画面ではユーザが知りえず、ユーザ設定メニューの中に入って見ないと設定値を知りえない設定項目については、画像形成装置1が自動的に「要」を設定するようにしてもよい。
いずれにせよ、何らかの手段で設定項目管理情報テーブルに、通知要否が「要」と設定された設定項目については、該項目の追加又は変更について、ユーザへの通知が必要な旨が設定されていることになる。設定項目の追加に関しては、追加に係る処理の一環として通知要否を設定する場合も含む。
図4は、図2の設定履歴記憶部33に記憶する設定変更履歴テーブルの内容の一例を示す図である。
この設定変更履歴テーブルは、画像形成装置1に設定項目の追加又は設定値の変更があった場合に、履歴No(ナンバ)、追加/変更、設定項目識別子、前設定値、新設定値、更新日時及び更新元の各情報からなる設定変更履歴情報を記憶する。
図2のコントロールシステム部30が、設定項目管理情報テーブルの通知要の設定項目が追加された場合には、設定変更履歴テーブルに、その設定項目と前設定値、新設定値等の情報を記録して保持する。また、設定項目管理情報テーブルの通知要の設定項目の設定値が変更された場合は、変更履歴として、設定項目識別子、前設定値、新設定値、更新日時、及び更新元情報を記録して保持する。
設定変更履歴テーブルの履歴Noは、追加又は変更毎の識別情報である。
追加/変更は、この画像形成装置1に対して設定項目の追加を示す「追加」又は設定値の変更を示す「変更」の情報である。
設定項目識別子は、追加又は設定値の変更された設定項目の識別情報であり、設定項目管理情報テーブルに登録されているものが記録される。
前設定値は、新たに追加された設定項目については設定値がないことを示す情報としてヌル“”が記録され、変更された設定項目については変更前の設定値が記録される。
新設定値は、追加又は変更された設定項目について初期値(追加の場合)又は変更後の設定値が記録される。
更新日時は、追加又は変更の日時の情報が記録される。
更新元は、追加又は変更を誰(メーカ、又は管理者等)が行ったかの情報を記録する。
図4に示した設定変更履歴テーブルの内容によれば、この画像形成装置1には
コントロールシステム部30は、ユーザへの通知の際に図2のメッセージ生成部31にメッセージ文の作成を指示し、そのメッセージ生成部31は設定変更履歴テーブルを参照することによりメッセージ文を作成する。
例えば、プリンタの印刷出力結果に影響を及ぼすような設定としては、プリンタドライバで印刷データにコマンド指定によって、指定可能な条件のほかに、画像形成装置1として全ユーザの印刷動作に作用する設定がある。
図4では、画像形成装置1の全ユーザの印刷動作に作用する機能がメーカによって新規に追加された場合と、画像形成装置1の全ユーザの印刷動作に作用する機能の設定項目が管理者により設定変更された場合のデータ例を示している。
すなわち、新規機能項目としては、プリンタ蓄積文書に対して、画像形成装置1で設定されたスタンプ印字を付加して印刷するスタンプ印字付加設定の機能をカスタマイズソフトアップデートによりアドオン(追加)した場合と、そのアドオンしたスタンプ印字付加設定の機能を運用後に、管理者によりスタンプ印字付加設定の機能の設定項目の設定値を変更した場合である。
図4の設定変更履歴テーブルには、履歴No100の追加と、履歴No101の変更が記録されている。
この履歴No100と履歴No101については、設定項目管理情報テーブルより設定項目識別子「UP5300」〜「UP5304」がすべて通知要の設定項目であることがわかる。
図5は、図2のユーザ通知状況記憶部34に記憶するユーザ通知状況テーブルの内容の一例を示す図である。
このユーザ通知状況テーブルは、画像形成装置1に設定項目の追加又は設定値の変更があった場合に、画像形成装置1に登録されているユーザ毎に設定変更履歴テーブルの変更情報を通知(通知)したか否かの情報を記憶するものである。
図2のコントールシステム部30は、設定変更履歴テーブルに追加又は変更のレコードが追加されると、画像形成装置1のユーザ毎に、設定変更履歴テーブルに登録されている履歴Noとその通知の要否を示す各通知状況とを記憶する。その通知前は通知状況は「未」を記録し、通知を済ませると「済」に書き替える。
図5のユーザ通知状況テーブルでは、USER1001へは履歴No100の設定変更履歴情報を通知済みだが履歴No101はまだ通知していないことを示している。
また、USER1002へは履歴No100と履歴No101はともに設定変更履歴情報の通知が済んでいることを示している。
なお、ユーザ名には図示を省略したがユーザアカウントも対応させて記憶している。
また、図2のコントロールシステム部30は、全メモリ初期化操作を行えば、設定項目管理情報テーブルの設定値を初期値にし、設定変更履歴テーブルとユーザ通知状況テーブルに記憶されている情報をクリアする。
上述した設定項目管理情報テーブルと設定変更履歴テーブルとユーザ通知状況テーブルは、この実施形態では画像形成装置1に記憶させた場合を説明するが、それに限らず、例えば、図2のサーバ装置3等の外部の装置に記憶しておき、画像形成装置1が必要なときにそれを参照するようにしても良い。
例えば、図2のサーバ装置3に設定項目管理情報テーブルと設定変更履歴テーブルとユーザ通知状況テーブルを記憶させた場合には、図2のコントロールシステム部30は、第1の登録手段と第2の登録手段の機能として、ネットワーク4を介してサーバ装置3にそれぞれの書き込みを行うように制御する。
次に、この画像形成装置1における上記の特徴的な点に関連する機能に係る処理を説明する。
まず、この画像形成装置1を利用するユーザは基本的に認証を済ませないと利用できない。
その認証処理は、画像形成装置1又はサーバ装置3において行われる。
ユーザの認証を画像形成装置1において行う場合には、例えば、図2のNVRAM23に画像形成装置1の利用を許可したユーザのユーザIDとパスワード等のユーザ認証情報を記憶しておく。
そして、ユーザは、画像形成装置1を利用する際に、画像形成装置1の操作パネル装置1から自己のユーザ認証情報を入力する。
その入力されたユーザ認証情報は、図2の操作パネルI/F部25を介してCPU20のコントロールシステム部30に送られる。
コントロールシステム部30は、上記入力されたユーザ認証情報がNVRAM23に記憶されているか否かを確認し、該当するものが記憶されていればユーザを認証し、以後の操作パネル装置11の操作等を可能にする。
一方、コントロールシステム部30は、NVRAM23に該当するユーザ認証情報が記憶されていなければユーザを認証せず、操作パネル装置11に利用不可の旨のメッセージを表示して、以後の操作パネル装置11の操作等を受け付けないように制御する。
また、ユーザの認証をサーバ装置3において行う場合には、サーバ装置3の図示を省略した記憶装置に画像形成装置1の利用を許可したユーザのユーザIDとパスワード等のユーザ認証情報を記憶しておく。
そして、ユーザは、画像形成装置1を利用する際に、画像形成装置1の操作パネル装置1から自己のユーザ認証情報を入力する。
その入力されたユーザ認証情報は、図2の操作パネルI/F部25を介してCPU20のコントロールシステム部30に送られる。
コントロールシステム部30は、上記入力されたユーザ認証情報をネットワークI/F部24によってネットワーク4を介してサーバ装置3に送り、そのサーバ装置3に認証を依頼する。
サーバ装置3は、画像形成装置1から受け取ったユーザ認証情報がサーバ装置3の記憶装置に記憶されているか否かを確認し、該当するものが記憶されていればユーザを認証し、認証成功の旨を画像形成装置1のコントロールシステム部30へ返信する。一方、該当するユーザ認証情報が記憶されていなければ認証失敗を返送する。
そして、画像形成装置1のコントロールシステム部30は、サーバ装置3から認証成功の旨を受け取ると、以後の操作パネル装置11の操作等を可能にする。
また、コントロールシステム部30は、サーバ装置3から認証失敗の旨を受け取ると、以後の操作パネル装置11の操作等を受け付けないように制御する。
次に、この画像形成装置1における機能とその設定項目の追加、または機能とその設定項目と設定値の変更の際の処理を説明する。
画像形成装置1は、図2のコントロールシステム部30が、例えば、カスタマイズソフトウェアのインストール又はアップデート等の処理によって新たな機能の追加やそれに伴う設定項目の追加をした場合には、設定情報保持部32の設定項目管理情報テーブルにその追加した設定項目に関する情報を追加登録する処理を実行する。
さらに、コントロールシステム部30は、設定履歴記憶部33の設定変更履歴テーブルに追加した設定項目に関する設定変更履歴情報を登録する処理を実行する。
また、コントロールシステム部30は、画像形成装置1に導入されている設定項目の設定値の変更をした場合には、設定履歴記憶部33の設定変更履歴テーブルに変更した項目及びその設定値に関する設定変更履歴情報を登録する処理を実行する。
さらにまた、コントロールシステム部30は、上述の新たな追加や変更があった場合には、ユーザ通知状況記憶部34のユーザ通知状況テーブルに、ユーザ毎に設定変更履歴テーブルに新たに登録された設定変更履歴情報について通知を済ませていない旨の情報を記憶する。この情報は、ユーザへの通知を済ませた場合にその旨の情報に書き替える。
図6は、認証されたユーザへの設定変更履歴情報の通知画面表示処理を示すフローチャート図である。
この処理は、図2のコントロールシステム部30が、ユーザの認証が済み、その認証されたユーザがログインした後に開始する。
コントロールシステム部30は、図6のステップ(図中「S」で示す)1で、設定変更履歴テーブルから設定変更履歴情報を取得し、ステップ2でユーザ通知状況テーブルから認証したユーザの通知状況を取得する。
次に、ステップ3で、認証したユーザについて「未」の通知状況ありか否かを判断し、「未」の通知状況ありの場合(Yの場合)にはステップ4へ進み、「未」の通知状況ありではない場合(Nの場合)にはこの処理を終了する。
例えば、認証したユーザがユーザ名「USER1001」のユーザの場合には、図5のユーザ通知状況テーブルの履歴No101の通知状況の「未」から、判断結果はYになる。また、認証したユーザがユーザ名「USER1002」のユーザの場合には、図5のユーザ通知状況テーブルの履歴No100の通知状況「済」と履歴No101の通知状況「済」から、判断結果はNになる。
ステップ4で、認証したユーザの通知状況「未」に対応する設定変更履歴情報からユーザに通知するメッセージ文を生成する。
この処理は、図2のメッセージ生成部31が、設定履歴記憶部33の設定履歴情報テーブルから取得した設定変更履歴情報に基いて通知情報画面へのメッセージ文を生成し、コントロールシステム部30へ送る。
ステップ5で、操作パネル装置にメッセージ文を含む通知情報画面を表示する。
この処理は、コントロールシステム部30が、上記メッセージ文を含む通知情報画面の表示データを作成し、その表示データによって操作パネルI/F部25を介して操作パネル装置11に通知情報画面を表示させる。ステップ3で「未」の履歴が複数あった場合でも、ここでは1つの履歴について通知を行えばよい。
ステップ6で、通知した履歴について該当ユーザのユーザ通知状況テーブルの通知状況を「済」に書き替え、ステップ7へ進む。
ステップ6の処理では、図2のメッセージ生成部31が、設定履歴記憶部33の設定履歴情報テーブルの通知情報の内容を書き換える。
例えば、通知したユーザがユーザ名「USER1001」の場合には、図5のユーザ通知状況テーブルの履歴No101の通知状況を「未」から「済」に書き替え「次へ」のボタンが押されたと判断したらステップ3へ戻り、上述の処理を繰り返す。
また、「閉じる」のボタンが押されたと判断したら、操作パネル装置11の通知情報画面を閉じて、この処理を終了する。
さらに、「通知一覧」のボタンが押されたと判断したら、ステップ9へ進む。
ステップ9では、認証したユーザに対応する全設定変更履歴情報からユーザに通知するメッセージ文を生成し、通知一覧画面表示処理に移行する。つまり、一度通知したものも含め、全ての履歴について一覧できるようにする。
このステップ9の処理では、図2のメッセージ生成部31が、設定履歴記憶部33の設定履歴情報テーブルから取得した設定変更履歴情報に基いて通知一覧画面へのメッセージ文を生成し、コントロールシステム部30へ送る。
この後に、コントロールシステム部30が、上記メッセージ文を含む通知一覧画面の表示データを作成し、その表示データによって操作パネルI/F部25を介して操作パネル装置11に通知一覧画面を表示させる。
次に、この画像形成装置1における操作パネル装置11の上記の特徴的な点に関連する表示例を説明する。
図7は、文書一覧画面の表示例の図である。
この文書一覧画面は、画像形成装置1を使用するユーザが画像形成装置1に対してログイン操作し、ユーザ認証がされてログインした後に、例えば、蓄積文書印刷で印刷対象文書を選択するときに表示される。
そして、蓄積文書がある場合は、図7の文書一覧画面を表示する。
しかし、上記ログインした際に、予め変更時の通知を定めている設定項目が追加又はその設定値が変更されている場合は、図7の文書一覧画面の前に通知情報画面を表示する。
図7の中にあるボタンの通知一覧40は、図2の設定履歴記憶部33に保持している設定変更情報を全てリストで表示させる指示を入力するためのものである。
なお、図7中の他のボタンや表示項目については上記の特徴的な点と関連が薄いので詳細な説明は省略する。
図8は、パネル設定メニューの設定項目の表示例の図である。
図8の(a)は画像形成装置1の初期設定画面であり、コピー機能の初期設定画面を呼び出すためのボタンのコピー初期設定41と、スキャナ機能の初期設定画面を呼び出すためのボタンのスキャナ初期設定42と、プリンタ機能の初期設定画面を呼び出すためのボタンのプリンタ初期設定43とが表示されている。
ここで、プリンタ初期設定43が入力されると、図8の(b)のプリンタ初期設定画面に表示が代わる。
このプリンタ初期設定画面には、この画像形成装置1のプリンタ機能において利用できるシステム設定の初期設定画面を呼び出すためのボタンのシステム設定44と、EML設定の初期設定画面を呼び出すためのボタンのEML設定45と、スタンプ印字付加設定の初期設定画面を呼び出すためのボタンのスタンプ印字付加設定46とが表示されている。
そのスタンプ印字付加設定46は、画像形成装置1の設定後に新たに追加された機能である。
ここで、スタンプ印字付加設定46が入力されると、図8の(c)のスタンプ印字付加設定画面に表示が代わる。
このスタンプ印字付加設定画面には、図4の設定変更履歴テーブルの内容に基づいて、日付の設定画面を呼び出すためのボタンである日付47、ユーザ名の設定画面を呼び出すためのボタンであるユーザ名48、その他の設定項目の設定画面を呼び出すためのその他49が表示されている。
例えば、このスタンプ印字付加設定画面で、日付47を入力すると、日付を変更するための画面が表示され、また、ユーザ名48又はその他49を入力すると、ユーザ名又はその他の設定をするための画面がそれぞれ表示される。図8の(c)では、現在の設定値として、日付47については「あり」を示すボタン50を、ユーザ名については「なし」を示すボタン51を、その他については「なし」を示すボタン52をそれぞれ強調表示している。
図9と図10はそれぞれ通知情報画面の表示例を示す図である。
図9の通知情報画面53には、例えば、ユーザ名:USER1001のユーザに通知するメッセージ文54が表示されている。そのメッセージ文54では、この画像形成装置1に新たな機能としてスタンプ印字付加設定機能が追加されたことと、その設定項目には「日付」「ユーザ名」「その他」があることを通知している。
さらに、その「日付」には設定値が設定されていることを示す「あり」が、「ユーザ名」と「その他」には設定されていないことを示す「なし」が表示されている。
なお、メッセージ生成部31は、図4に示した設定変更履歴テーブルの内容に基づき図9に示す通知情報画面を生成する際に、図3に示した設定項目管理情報テーブルにおいて設定値がない旨が登録されている設定項目については、その項目は設定項目そのものではなく機能を示すものであると認識し、このことを画面に表示するメッセージの内容に反映させることができる。例えば設定項目識別子が「UP5300」の項目がこれに該当する。
また、通知情報画面53中のボタンの通知一覧55は通知一覧画面を表示させる指示を入力するためのものである。また、ボタンの次へ56は、通知情報画面における次の通知内容を表示させる指示を入力するためのものである。さらに、ボタンの閉じる57は、この通知情報画面を閉じる指示を入力するためのものである。
図10の通知情報画面53には、図4の設定変更履歴テーブルと図5のユーザ通知状況テーブルの内容に基づいて、ユーザ名:USER1001のユーザに通知するメッセージ文54が表示されている。そのメッセージ文54では、この画像形成装置1のスタンプ印字付加設定機能の設定項目の「ユーザ名」の設定値が設定ありに変更されたことを通知している。
図11は、通知一覧画面の表示例を示す図である。
図11の通知一覧画面58には、例えば、ユーザ名:USER1001のユーザに通知するメッセージ文59と60が表示されている。そのメッセージ文59では、この画像形成装置1のスタンプ印字付加設定機能の設定項目の「ユーザ名」の設定値が設定ありに変更されたことを通知している。
さらに、メッセージ文60では、この画像形成装置1に新たな機能としてスタンプ印字付加設定機能が追加されたことと、その設定項目には「日付」「ユーザ名」「その他」があることを通知している。その「日付」には設定値が設定されていることを示す「あり」が、「ユーザ名」と「その他」には設定されていないことを示す「なし」が表示されている。
このように、ユーザの要求に基いて、既にユーザに通知済みのものも含めて通知内容を確認することができる。
なお、通知情報画面58中のボタンの前へ61は、通知情報画面における前の通知内容を表示させる指示を入力するためのものである。次へ62は、通知情報画面における次の通知内容を表示させる指示を入力するためのものである。さらに、ボタンの閉じる63は、この通知一覧画面を閉じる指示を入力するためのものである。
以上のように、この実施形態の画像形成装置1によれば、設定項目毎に、該設定項目の追加又は設定値の変更についてユーザへの通知要否を設定し、通知要の設定項目について追加又は設定値の変更がなされた場合に、自動的にユーザにその旨を通知することができる。
従って、設定項目の追加や設定値の変更を行ったユーザ(管理者など)が、通知要否について判断したり、通知することを個別に設定したりしなくても、必要な通知を、個別のユーザに対して行うことができる。従って、通知に関する操作は極めて簡単(実質的に不要)であるし、通知漏れも起こらない。
より具体的には、画像形成装置1における機能追加や設定変更がユーザ共通に影響及ぼす場合に、それらに関連する設定項目について、ユーザへの通知を要に設定しておくとよい。そうすれば、それらの機能追加や設定変更に対して個々のユーザが認知できるようにすることができる。すなわち、ユーザの知らないであろう機能追加や設定変更の情報をユーザ毎に認知できるようにすることができる。
特に、操作パネル装置の通常画面では知りえず、ユーザ設定メニューの中に入って見ないと設定値を知りえない設定である場合には効果的である。
それは、ユーザが装置の前で、機能追加や設定変更がされていないことに気づかないまま、操作してしまうと、想定外の出力結果に困惑を招き、場合によっては出力結果の失敗でやり直しや、何が起きたかを調査するといった事後処理が発生してしまうからである。
それで、機能追加や設定変更に対してユーザが認知できていれば、その設定だとどうなるかを把握でき、この方法でよいか判断、不適な場合は回避や設定変更問い合わせをすることができる。
また、画像形成装置1においては、設定項目の追加や設定値の変更について、ユーザ毎に、既に通知を行ったか否かを管理し、認証手段の認証結果を利用して、ユーザを認証した際に、そのユーザにまだ通知していない情報を通知するようにしている。従って、画像形成装置1のユーザ(一般ユーザ)から見て、何度も同じ通知を見せられることがないという利点もある。また、ログイン時に通知を見ることができるので、設定項目の追加や設定値の変更を知らないまま装置を操作して予想外の動作をさせてしまうことを避けられるという利点もある。
また、ユーザによる、通知を参照済みである旨を伝える操作に応じて、該ユーザに対して該通知を行った旨を登録するようにしているので、ユーザが通知に気づかなかったような場合には、再度通知を行うことができる。
また、通知には、上記追加や変更に係る項目及びその追加や変更後のその項目の設定値を含めるようにしているため、ユーザは、いちいち設定値の参照画面を開かなくても、通知を参照するのみで、設定値を把握することができる。
なお、上述の実施形態では、ユーザへの通知を画像形成装置1の操作パネル装置11に表示する場合を説明したが、通知先と通知の形態はそれに限ることはなく、例えば、音声で通知したり用紙にメッセージを印刷して通知したりしても良い。
また、この発明に係る電子装置は、ユーザが直接操作するものでなくてもよい。例えばユーザがインターネット等のネットワークを介してアクセスするサーバ装置であってもよい。この場合において、変更や追加の通知は、ユーザが操作するクライアント装置の画面に表示させたり、クライアント装置に音声を出力させたりして行うことが考えられる。もちろん、通知の方法はこれらに限られない。
以上で実施形態の説明を終了するが、この発明において、各部の具体的な構成、処理の内容、データの形式等は、実施形態で説明したものに限るものではない。
また、上述の実施形態では、この発明を画像形成装置に適用した例について説明した。
しかし、この発明は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置や、画像を処理する画像処理手段を備えた画像処理装置等の任意の電子装置にも適用可能である。
さらに、この発明のプログラムは、コンピュータに各種デバイスを制御させ、上述した画像形成装置の通知の機能を実現させるためのプログラムとして構成することができる。
このようなプログラムは、予め画像形成装置のメモリに記憶させておく他、記録媒体であるCD、あるいはフレキシブルディスク、SRAM、EEPROM、メモリカード等の不揮発性記録媒体に記録したり、ネットワークを介してダウンロードできるようにしたりして提供することもできる。
そして、そのプログラムをインストールしてCPUに実行させるか、CPUにメモリあるいはダウンロードサーバからこのプログラムを取得させて実行させることにより、上述した実施形態の画像形成装置の各機能を実現させることができる。
また、以上説明してきた実施形態の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
1:画像形成装置 2:ホストPC 3:サーバ装置 4:ネットワーク 10:コントローラ 11:操作パネル装置 12:メディア 13:エンジン 14:プリンタエンジン 20:CPU 21:ROM 22:RAM 23:NVRAM 24:ネットワークI/F部 25:操作パネルI/F部 26:メディアI/F部 27:エンジンI/F部 28:プリンタエンジンI/F部 30:コントロールシステム部 31:メッセージ生成部 32:設定情報保持部 33:設定履歴記憶部 34:ユーザ通知状況記憶部 35:ページ画像展開部 36:蓄積文書保持部 37:コントローラI/F部 38:プリンタエンジンコントロールシステム部 40:通知一覧 41:コピー初期設定 42:スキャナ初期設定 43:プリンタ初期設定 44:システム設定 45:EML設定 46:スタンプ印字付加設定 47:日付 48:ユーザ名 49:その他 50〜52:ボタン 53:通知情報画面 54、59、60:メッセージ文 55:通知一覧 56:次へ 57:閉じる 58:通知一覧画面
特開2002−067452号公報 特開2012−032883号公報 特開平06−075728号公報

Claims (7)

  1. 複数項目の設定値を設定可能な電子装置であって、
    ユーザを認証する認証手段と、
    前記設定値を変更するか又は前記設定値の項目を追加する変更手段と、
    前記変更手段による変更又は追加がなされた場合に、該変更又は追加に係る項目についてユーザへの通知が必要な旨が指定されているか否かに基づき、該変更に係るユーザへの通知の要否を判断する判断手段と、
    前記判断手段が通知要と判断した場合に、該当の変更又は追加に係る情報を登録する第1の登録手段と、
    前記認証手段がユーザを認証した場合に、該認証したユーザに対し、前記第1の登録手段に登録されている情報を通知する通知手段とを備えることを特徴とする電子装置。
  2. 請求項1に記載の電子装置であって、
    前記登録手段に登録されている情報のそれぞれについて、ユーザ毎に、該情報を該ユーザに前記通知手段により通知済みか否かを登録する第2の登録手段を備え、
    前記通知手段は、前記認証手段が認証したユーザに対して前記第1の登録手段に登録されている情報の通知を行う際に、前記第2の登録手段による登録情報を参照し、前記第1の登録手段に登録されている情報のうち該ユーザに通知済みでない情報を通知することを特徴とする電子装置。
  3. 請求項2に記載の電子装置であって、
    前記第2の登録手段は、前記通知手段がユーザに前記第1の登録手段に登録されている情報を通知し、ユーザによる、該情報を参照済みである旨を伝える操作を検出した場合に、該ユーザへ該情報を通知済みである旨を登録することを特徴とする電子装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子装置であって、
    前記第1の登録手段は、前記変更又は追加に係る情報として、少なくとも、前記変更又は追加に係る項目及び、前記変更又は追加後の該項目の設定値を登録することを特徴とする電子装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子装置であって、
    画像を処理する画像処理手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
  6. 複数項目の設定値を設定可能な電子装置が、
    ユーザを認証する認証手順と、
    前記設定値を変更するか又は前記設定値の項目を追加する変更手順と、
    前記変更手順による変更又は追加がなされた場合に、該変更又は追加に係る項目についてユーザへの通知が必要な旨が指定されているか否かに基づき、該変更に係るユーザへの通知の要否を判断する判断手順と、
    前記判断手順で通知要と判断した場合に、該当の変更又は追加に係る情報を登録する第1の登録手順と、
    前記認証手順でユーザを認証した場合に、該認証したユーザに対し、前記第1の登録手順で登録した情報を通知する通知手順とを実行することを特徴とする通知方法。
  7. コンピュータに、複数項目の設定値を設定する機能を実現させると共に、
    該コンピュータを、
    ユーザを認証する認証手段と、
    前記設定値を変更するか又は前記設定値の項目を追加する変更手段と、
    前記変更手段による変更又は追加がなされた場合に、該変更又は追加に係る項目についてユーザへの通知が必要な旨が指定されているか否かに基づき、該変更に係るユーザへの通知の要否を判断する判断手段と、
    前記判断手段が通知要と判断した場合に、該当の変更又は追加に係る情報を登録する第1の登録手段と、
    前記認証手段がユーザを認証した場合に、該認証したユーザに対し、前記第1の登録手段に登録されている情報を通知する通知手段として機能させるためのプログラム。
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