JP2013255143A - 無線通信装置、無線通信方法、無線通信システム、処理装置 - Google Patents

無線通信装置、無線通信方法、無線通信システム、処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】DCFの仕組みを殆ど変えずにMU-MIMOを実現する。
【解決手段】1つの無線基地局と、複数の無線端末局で構成される無線通信システムに使用する無線端末局装置であって、前記無線端末局装置は複数のグループのいずれかに属するように振り分けられ、少なくとも1つのグループに属する前記無線端末局装置の、ランダムバックオフを行う際のバックオフ値を、所定の制限をされた数で構成された値の集合であるバックオフ値候補の集合から選ぶように制御するバックオフ制御部を有することを特徴とする無線端末局装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信技術に関する。
IEEE802.11の規格では、同一の周波数を複数端末が共有できるようにアクセス制御が行われている。そのアクセス制御例としてCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance:衝突回避機能付きキャリア感知多重アクセス方式)が採用されている。CSMA/CAとは、フレームの送信をしようとするそれぞれの無線端末局が、事前に、キャリアセンス(無線チャネルの使用状況の確認)を行ってから、ランダムバックオフ制御という送信データの衝突を回避する制御を用いて送信を開始する方式である。ランダムバックオフ制御とは、送信データを保有する無線端末局がキャリアセンスをして、データ送信に用いるチャネルがDIFS(Distributed Coordination Function Inter Frame Space)時間アイドル状態となった後に、無線端末局は規定のCW(Contention Window)範囲内で乱数を発生させ、その乱数をもとにランダムバックオフ時間を決定する制御のことをいう。
また、各無線端末局の送信タイミングが衝突してしまった場合、CWの範囲をさらに広くして、再送をすることにより送信タイミングの衝突を避けるようにしている。IEEE802.11a規格においては、CWサイズが15から1023まで6段階を通して広げることが可能となっている。また、CWサイズが最大値に達した場合は、あらかじめ決められた最大再送回数までCWの範囲を広げず、最大値のままとする。最大再送回数を超えても失敗する場合は、送信フレームは破棄される。
従来のIEEE802.11の規格が想定するモデルは、上り通信において、1ノードがAP(Access Point)に送信することを順番に繰り返すものであった。そのため、IEEE802.11の規格ではAPに複数の端末が同時に送信して衝突をおこさないように、上記のCSMA/CAを用いたDCF(Distributed Coordination Function:分散コーディネーション)という技術を採用している。DCF技術とは、送信データを保有する無線端末局がAPにRTS(送信要求:Request to Send)を送り、APはそれに対し無線端末局にCTS(Clear to Send)を送ることで、隠れ端末問題によって生じる送信データの衝突を回避している。この一連の流れをRTS/CTS交換と呼び、RTS/CTS交換はdot11RTSThresholdに基づいて行っている。dot11RTSThresholdより短いフレームを送信する際は、RTS/CTS交換を行わないものとなっている。
以上のように、IEEE802.11規格では、無線端末間の送信タイミングができるだけ衝突をしないようなDCF技術が採用されている。
また、近年、上り通信において、複数の端末が同時に同じチャネルを用いてデータを送信するMU-MIMO(Multi User-Multi Input Multi Output )技術が検討されている。MU-MIMO技術では、複数の端末のデータ送信タイミングが同時である点と、使用する周波数帯域が同じである点が重要である。
下記特許文献1に記載の技術では、DCFを拡張する形(追加のRTS/CTS交換を行う)ことにより、MU−MIMOを実現している。
また、下記特許文献2に記載の技術では、バックオフ値の制御により同時送信を実現している。
特開2010−130625号公報 特開2011−217234号公報
特許文献1では、送信パケット長が短い場合でもRTS/CTS交換を行うためスループットが低下するという問題がある。また、送信タイミングを基地局が指定する必要がある。
また、特許文献2では、同時送信する端末の組み合わせ全てにバックオフ値を割り当てるため、組み合わせによっては、バックオフ値が長いものとなるという問題がある。また、全ての組み合わせに対するバックオフ値のテーブルを送信端末が保持する必要がある。
上り通信においてMU-MIMO技術を実現しようとする場合、現在のDCFを採用すると、複数端末が同時送信しないという問題がある。
本発明は、DCFの仕組みを殆ど変えずにMU-MIMOの実現することを目的とする。また、送信タイミングを端末側で指定できるようにすることを目的とする。
本発明の一観点によれば、1つの無線基地局と、複数の無線端末局で構成される無線通信システムに使用する無線端末局装置であって、前記無線端末局装置は複数のグループのいずれかに属するように振り分けられ、少なくとも1つのグループに属する前記無線端末局装置の、ランダムバックオフを行う際のバックオフ値を、所定の制限をされた数で構成された値の集合であるバックオフ値候補の集合から選ぶように制御するバックオフ制御部を有することを特徴とする無線端末局装置が提供される。
このように、バックオフ値候補の集合を制御することで、従来方式からのプロトコルの変更を少なくして同時に複数の無線端末局との通信を行うことができる。
前記バックオフ値候補の集合として、前記無線端末局が有する送信データの再送回数に基づいたバックオフ値候補範囲から0までの連続した値から選択された、前記所定の制限をされた数で構成された値の集合を用いるようにしても良く、前記バックオフ値候補の集合として、前記所定の制限をされた数で構成された0から連続した整数の集合を用いても良い。また、前記バックオフ値候補の集合として、前記所定の制限をされた数で構成され、所定の値を集合の期待値とする集合を用いても良いし、前記バックオフ値候補の集合として、前記無線基地局から通知された制御変数を用いて決定した集合、または前記無線基地局から通知された集合を用いても良い。
前記バックオフ値候補の集合を、前記無線端末局装置が保持する送信データのフレーム長に基づき、前記無線端末局装置が属するグループを決定するようにしても良い。
また、前記バックオフ値のカウントダウンが途中で停止した場合に、停止した状態のバックオフ値が前記バックオフ値候補の集合の中に含まれない値である場合、前記バックオフ値を前記バックオフ値候補の集合に含まれる値に補正するようにすると良い。
また、本発明は、1つの無線基地局と、複数の無線端末局で構成される無線通信システムに使用する無線基地局装置であって、前記無線端末局は複数のグループのいずれかに属するように振り分けられ、前記システムで使用する、少なくとも1つのグループに属する前記無線端末局装置が選択するバックオフ値の候補であるバックオフ値候補の集合に含まれる値の数を制御する為の制御変数を決定するランダムバックオフ制御変数決定部を有することを特徴とする無線基地局装置である。
前記ランダムバックオフ制御変数決定部は、前記制御変数を、無線基地局装置が収容する無線端末局装置の数と、前記無線基地局装置が有するアンテナの数の、少なくともいずれか一方の値に基づいて決定することができる。
また、前記無線端末局が有する送信データの再送回数に基づいたバックオフ値候補範囲から0までの値から、前記バックオフ値に含まれる値の数選択したものを、前記バックオフ値候補の集合とするランダムバックオフ値候補の集合生成部を更に備えるようにしても良い。
前記ランダムバックオフ値の集合生成部は、複数のグル―プのバックオフ値候補の集合を生成する場合、其々のバックオフ値候補の集合に含まれる値が異なるように制御するようにしても良い。
前記バックオフ値候補の集合生成部は、前記ランダムバックオフ値候補の集合に含まれる値の期待値を所定の値にすることもできる。
前記制御変数と、前記バックオフ値候補の集合の、少なくともいずれか一方を、更新毎に前記無線端末局装置に通知するようにしても良い。
本発明の他の観点によれば、1つの無線基地局と、複数の無線端末局で構成される無線通信システムに使用する無線端末局装置における無線通信方法であって、前記無線端末局装置は複数のグループのいずれかに属するように振り分けられ、少なくとも1つのグループに属する前記無線端末局装置の、ランダムバックオフを行う際のバックオフ値を、所定の制限をされた数で構成された値の集合であるバックオフ値候補の集合から選ぶように制御を行うステップを有することを特徴とする無線通信方法が提供される。
また、本発明は、1つの無線基地局と、複数の無線端末局で構成される無線通信システムに使用する無線端末局装置に所定の機能を発揮させる処理装置であって、前記無線端末局装置は複数のグループのいずれかに属するように振り分けられ、少なくとも1つのグループに属する前記無線端末局装置の、ランダムバックオフを行う際のバックオフ値を、所定の制限をされた数で構成された値の集合であるバックオフ値候補の集合から選ぶ制御機能を発揮させることを特徴とする処理装置である。
また、本発明は、1つの無線基地局と、複数の無線端末局で構成される無線通信システムに使用する無線基地局装置における無線通信方法であって、前記無線端末局は複数のグループのいずれかに属するように振り分けられ、前記システムで使用する、少なくとも1つのグループに属する前記無線端末局装置が選択するバックオフ値の候補であるバックオフ値候補の集合に含まれる値の数を制御する為の制御変数を決定するステップを有することを特徴とする無線通信方法である。
また、本発明は、1つの無線基地局と、複数の無線端末局で構成される無線通信システムに使用する無線基地局装置に所定の機能を発揮させる処理装置であって、前記無線端末局は複数のグループのいずれかに属するように振り分けられ、前記システムで使用する、少なくとも1つのグループに属する前記無線端末局装置が選択するバックオフ値の候補であるバックオフ値候補の集合に含まれる値の数を制御する為の制御変数を決定する機能を発揮させることを特徴とする処理装置である。
また、本発明は、1つの無線基地局と、複数の無線端末局で構成される無線通信システムであって、前記無線端末局装置は複数のグループのいずれかに属するように振り分けられ、少なくとも1つのグループに属する前記無線端末局装置の、ランダムバックオフを行う際のバックオフ値を、所定の制限をされた数で構成された値の集合であるバックオフ値候補の集合から選ぶように制御するバックオフ制御部を有することを特徴とする無線端末局装置と、前記システムで使用する、前記バックオフ値候補の集合に含まれる値の数を制御する為の制御変数を決定するランダムバックオフ制御変数決定部を有することを特徴とする無線基地局装置と、を有する無線通信システムであっても良い。
バックオフ値候補の集合を制御することで、従来方式からのプロトコルの変更を少なくして同時に複数の無線端末局との通信を行うことができる。また、送信するタイミングを無線端末局側で決めることが可能である。
本発明の実施形態による無線通信システムの概略構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による無線基地局1の一構成例を示す機能ブロック図である。 無線基地局が接続要求をうけてから、AID(Association ID)と、プリアンブルの送信リソースの通知を行うまでのアソシエーション確立処理の流れを示すフローチャート図である。 端末のプリアンブルの送信リソースの割り当て処理を説明する図である。 図2の各要素の動作の流れを示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施形態による無線端末局2の一構成例を示す機能ブロック図である。 無線端末局が無線基地局に接続要求し、アソシエーションが確立するまでの処理の流れを示すフローチャート図である。 無線端末局から、無線基地局にデータを送信する処理の流れを示すフローチャート図である。 無線端末局が無線基地局に送信しようとした場合、無線送信端末局の送信タイミングが重なりMU-MIMO送信する際のタイミング図である。 式(5)で示したランダムバックオフ制御変数を用いた場合と、従来のIEEE802.11a規格の場合での収容端末局数に対する、送信タイミングの衝突局数の期待値を示す図である。 第2の実施形態による無線基地局1の一構成例を示す機能ブロック図である。 無線基地局が、MU-MIMOさせたい端末が用いるランダムバックオフの乱数値候補の集合を決定し、無線端末局からの信号を受信し終わるまででの処理の流れを示すフローチャート図である。 図6のCWサイズ変更部の代わりにランダムバックオフ乱数保持部が挿入された図である。 無線端末局の、MU-MIMOをさせたい端末局用のランダムバックオフ値候補の集合を受信してから、送信フレームを送信するまでの処理の流れを示すフローチャート図である。 無線端末局の一構成例を示す機能ブロック図を示す。 無線端末局の処理の流れを示すフローチャート図である。 本実施形態のタイミング図である。 CWサイズが15の時のランダムバックオフ値候補の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態による無線基地局の一構成例を示す機能ブロック図である。 無線基地局がそれぞれのグループのランダムバックオフ値候補の集合を通知してから、ある無線端末局からデータを受信するまでのフローチャート図である。 本実施形態における無線通信の端末局の一構成例を示す機能ブロック図である。 図21に示す無線端末局の処理の流れを示すフローチャート図である。 本実施形態の通信におけるタイミング図である。 本実施形態のMU-MIMOさせたい端末のランダムバックオフ値候補の集合と従来方式の端末のランダムバックオフ値候補の集合の例を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態による無線通信技術について詳細に説明する。尚、以下においては、特に記載していない限り、基本的にIEEE802.11規格、ならびにIEEE802.11a規格に基づくことを前提とする。
図1は、本発明の実施形態による無線通信システムの概略構成例を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、本実施形態による無線通信システムAは、無線基地局1と、無線端末局2から5までと、を有している。各通信局1から5までは、それぞれの通信範囲内に全ての通信局を収容するものとする。図1に示す無線通信システムAでは、例えば、アクセスポイント(AP)である無線基地局1と、送信周波数が等しい無線端末局2から5までと、を有して構成されている。また、無線基地局1は、複数のアンテナを持っており、無線端末局2から5までは、それぞれ1アンテナずつ持っている。尚、本発明の全ての実施形態においては、説明を簡単にするため無線端末局2から5までが持つアンテナ数を1としたが、複数のアンテナを持つようにしても良い。同様に、無線基地局1が持つアンテナ数も変更可能である。また、本実施形態では、特に記載がない場合は、送信フレーム長はIEEE802.11におけるdot11RTSThresholdより短いものとし、RTS/CTS交換は行わないものとする。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る無線基地局1の一構成例を示す機能ブロック図である。図2に示す無線基地局1は、2つのアンテナ100a・100b、各アンテナに対応する2つの第1無線通信部101a・第2無線通信局101b、スイッチ(SW)102、送信部104、フレーム生成部116、制御部111、プリアンブル送信リソース割り当て決定部110、ランダムバックオフ制御変数決定部115、プリアンブル受信部105、チャネル推定部106、MIMO復調部107、復調部108、エラーチェック部109、を備える。制御部111では、受信した信号から、送信フレームの生成、ランダムバックオフ制御変数の設定、プリアンブル送信リソースの割り当てを制御する。ここでプリアンブル送信リソース割り当ての決定方法の一例を以下に示す。
本実施形態においては、無線基地局1が収容する端末数それぞれに、プリアンブルの送信リソースを割り当てるものとする。
図3は、無線基地局1が接続要求をうけてから、AID(Association ID)と、プリアンブルの送信リソースの通知を行うまでのアソシエーション確立処理の流れを示すフローチャート図である。IEEE802.11規格では、無線端末局と無線基地局とのアソシエーションの確立時には、無線基地局はパラメータの1つとして、MACアドレスをもとに各無線端末局にAIDの割り当てを行う方式を採用している。AIDは1〜2007までの範囲で割り当てられる。図3に示すフローチャートでは、最初はアンテナ100aまたはアンテナ100bで接続要求を受けるまで、無線基地局1は待機している(ステップS1)。接続要求をアンテナ100aまたはアンテナ100bで受信すると(YES)、送信した端末のMACアドレスが含まれた接続要求信号が、無線通信部101aまたは101b、スイッチ102、受信部103を介して、制御部111に入力される。制御部111では、全てのハッシュ値が使用されている場合は無線基地局には接続できないとする(ステップS15)。使用されていないハッシュ値がある場合、制御部111で接続要求を送信した端末のAIDを割り当てる(ステップS2)。この後の処理が、本実施形態では、特に従来とは異なる部分となる。制御部111で設定されたAIDをハッシュ関数でマッピングする(ステップS3)。このハッシュ値は1〜制限数までを割り当てるとする。本実施形態では、この制限数を4として、1〜4の値にマッピングする。ハッシュ関数の一例として以下に示す。
Figure 2013255143
設定されたハッシュ値は、収容されている他の端末に既に設定されていないかを確認し(ステップS4)、他端末に設定されていないようであれば(YES)、AIDとプリアンブルの送信リソースを接続要求してきた端末に送信する(ステップS5)。また、ステップS4で収容端末に同じハッシュがすでに使用されていたら(NO)、現在のハッシュ値に1を加算するか、または、現在のハッシュ値が最大値なら1にして(ステップS16))再びステップS4で確認する。ステップS15で、全てのハッシュ値が利用されている場合は接続できないようにしているため、ステップS4を行っている端末は1から4までのいずれかのハッシュ値は割り当てる事が可能である。
図4は、端末のプリアンブルの送信リソースの割り当て処理を説明する図である。
プリアンブルの送信リソースの割り当てとしては、本実施形態では、図4(a)のように、それぞれのハッシュ値にOFDMのサブキャリア番号を4つおきに割り当てる。その割り当てる番号を、ハッシュ値ごとに1ずつ、ずらすことにより、各ハッシュ値を持つ端末のプリアンブルの送信リソースが重ならないようにすることができる。IEEE802.11aではOFDMのサブキャリアは、図4(b)に示すようになっているので、全体で52サブキャリアある。そのサブキャリアを本実施形態では、4つにマッピングされたハッシュ値に割り当てる。チャネル推定の方法を以下の式に示す。まず、あらかじめ決められたプリアンブルAを以下の式で表す。
Figure 2013255143
同様に、無線端末局iから受信した信号Riを以下の式で表す。
Figure 2013255143
Figure 2013255143
プリアンブルから、チャネル推定をする際は、送信リソースが割り当てられていない周波数に関してはsinc関数等を使用して補間する。
図5は、図2の各要素の動作の流れを示すフローチャート図である。
無線基地局1は、定期的に収容端末数や無線基地局がもつアンテナ数を確認し、ランダムバックオフ制御変数を求める(ステップS6)。決定したバックオフ制御変数は、フレーム生成部116に入力され、送信部104、スイッチ102、無線通信部101aまたは101b、アンテナ100aまたは100bを介して、無線基地局1の収容端末である無線端末局2から5に送信される(ステップS7)。
無線基地局1は、プリアンブルが受信されるのを待つ(ステップS8)。プリアンブルを受信したら、2つのアンテナ100a・100bから、それぞれの無線通信部101a・101b、スイッチ102、受信部103を介して、プリアンブル受信部105にプリアンブルを入力する。チャネル推定部106では、受信したプリアンブルから、チャネルが推定される(ステップS9)。
また、プリアンブル受信部105では、受信信号の送信リソースを確認する。割り当てた送信リソースに対して、実際に送信されたリソースを確認することで、プリアンブルを送信した端末数を求めることができる。プリアンブル受信部105で、受信した信号が複数端末から受信したかを確認する(ステップS10)。複数端末からの信号を受信した場合、チャネル推定値を用いてMIMO分離部107でそれぞれの端末からの信号をMIMO分離し(ステップS11)、復調部108において復調を行う(ステップS12)。ステップS10で、複数端末から送信されていない場合、復調処理部108で復調を行う(ステップS12)。
復調部108で復調された信号に対し、エラーチェック部109でエラーチェックを行い(ステップS13)、エラーの有無をフレーム生成部116に入力する。
フレーム生成部116は、エラーチェックの結果に基づいたACK(Acknowledge:肯定確認応答)フレームを生成し、送信部104、スイッチ102、1つの無線通信部101b、1つのアンテナ100bを介してACKフレームを送信する(ステップS14)。
無線基地局1は、ACKフレームを送信した後は、次のフレーム受信待ちを開始する。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る無線端末局2の一構成例を示す機能ブロック図である。図6に示すように、無線端末局2は、アンテナ200、無線通信部201、スイッチ202、受信部203、送信部204、復調部205、フレーム生成部206、エラーチェック部207、制御部208、データ保持部209、CWサイズ変更部210、ランダムバックオフ設定部211を備える。また、図において制御部208と、CWサイズ変更部210と、ランダムバックオフ設定部211と、を合わせてバックオフ制御部212とする。
従来のランダムバックオフの設定では、[0,CWサイズ]の一様乱数(整数)を設定し、一様乱数から選ばれた整数にスロット・タイムを掛け合わせたタイミングで送信を開始する。
従来方式では、CWサイズは予め決められた方式により定められているが、本実施形態では、従来の方式で定められたCWサイズを、無線基地局1が収容する端末数と、収容する端末が持つアンテナの数の少なくともいずれか一方に基づき狭めるように変更する。変更の一例としては、ランダムバックオフ制御変数(≦1)を従来方式で定められたCWサイズに掛け合わせたものを、MU-MIMOさせたい端末用のCWサイズとする方式が挙げられる。これにより、MU-MIMOさせたい端末同士が共有するCWサイズが小さくなる。一例として、無線基地局1が収容する端末数に基づいたランダムバックオフ制御変数Xの求め方の一例を以下の数式で示す。
Figure 2013255143
ここで、Nは収容端末数、CWminは従来の方式で定められたCWサイズの中で最小の大きさである。この時の、MU-MIMOさせたい端末の新たなCWサイズCWMU-MIMOを式6に示す。
Figure 2013255143
ここでCWとは、従来の方式で定められているCWサイズである。IEEE802.11aの規格では、CWサイズは15〜1023までの範囲で、再送が行われるたびに広くしていく。従来のIEE802.11aにおけるCWサイズの求め方を式7に示す。ただし、n=再送回数である。
Figure 2013255143
式5で求めたランダムバックオフ制御変数Xによる効果については、本実施形態で図10を参照して後述する。
図7、8の無線端末局のフローチャートを用いて、図6の各要素の動作について説明する。
図7は、無線端末局2が無線基地局1に接続要求し、アソシエーションが確立するまでの処理の流れを示すフローチャート図である。無線端末局2は、無線基地局1に接続要求を送信し(ステップS100)、無線基地局1から、接続許可フレーム(接続の許可通知、プリアンブル送信リソース、AIDを含む)を受信するのを待つ(ステップS101)。アンテナ200で、接続許可フレームを受信すると、無線通信部201、スイッチ202、受信部203、復調部205を介して、エラーチェック部207でエラーチェックを行う(ステップS102)。ステップS102でエラーがないようだったら、接続が成功となり、処理を終了する。ステップS102でエラーが発生したら、接続要求フレームをフレーム生成部206で生成して、送信部204、スイッチ202、無線通信201を介して、アンテナ200から、再度、接続要求を送信する。
図8は、無線端末局2から、無線基地局1にデータを送信する処理の流れを示すフローチャート図である。図6の無線端末局2は、無線基地局1から送信された、ランダムバックオフの制御変数を含む信号(制限信号)をアンテナ200で受信する(ステップS103)。受信した信号は、無線通信部201、スイッチ202、受信部203、復調部205を介して、エラーチェック部207に入力される。エラーチェック部207に入力されたランダムバックオフ制御変数を含む信号(制限信号)は、エラーチェック部207でエラーチェックを受け、バックオフ制御部212に入力される。バックオフ制御部212に入力された信号は、制御部208を介してCWサイズ変更部210に入力される。CWサイズ変更部210では、通知されたランダムバックオフ制御変数により、無線端末局2のCWサイズを変更する制御が行われる(ステップS130)。
送信データが発生したら、フレーム生成部206で送信フレームを生成する(ステップS105)。生成した送信フレームは送信部204に入力される。ランダムバックオフ設定部211では、CWサイズ変更部210で変更されたCWサイズをもとに、0からCWサイズまでの連続した整数の集合を一様乱数としバックオフ値を決定する(ステップS106)。次に、無線端末局2はキャリアセンスをして、チャネルがビジー状態でないか判断する(ステップS104)。ステップS104でチャネルがビジーであった場合、アイドル状態になるまで待機する。ステップS104でチャネルがビジー状態でない場合、バックオフ値が0であるか確認する(ステップS107)。ステップS107でバックオフ値が0でない場合、バックオフ値を1だけ減らす(ステップS112)。バックオフ値を減らしたら、IEEE802.11におけるスロット・タイム待機した後、再度キャリアセンスをし、チャネル状態を確認する(ステップS104)。ステップS107で、バックオフ値が0である場合、送信タイミングであるとして、フレーム生成部206で生成した送信フレームを、スイッチ202、無線通信部201を介して、アンテナ200よりプリアンブル、送信データの順に送信する(ステップS108)。
ステップS108で、無線端末局2の送信データが送信された後、ACKを受信するまで待つ(ステップS113)。上記のACKとは、どの端末に対するACKかは、受信して復調するまで分からない。ステップS113でACKを受信したら、受信したACKが自分に向けたものなのかを確認する(ステップS109)。ステップS113で、ACKがIEEE802.11での「SIFS(Short Inter Frame Space )時間+ACKフレーム長」相当送信されなかった場合、送信が失敗だったとし、CWサイズ変更部210でCWサイズを変更して(ステップS114)、再度ランダムバックオフ設定部211でバックオフ値を設定する(ステップS106)。CWサイズの変更方法はIEEE802.11の規格に準ずるものとする。ステップS109で受信したACKが自分に向けたものであった場合終了となる。受信したACKが自分向けでなかった場合、再度ACKが受信されるのを待つ(ステップS113)。
図9は、無線端末局AからCが無線基地局に送信しようとした場合、無線送信端末局A,Cの送信タイミングが重なりMU-MIMO送信する際のタイミング図である。
無線端末局AからCは、前フレームが終了してから一定時間待ち、バックオフを始める。この時の空白期間300は、IEEE802.11のDIFS(DCF Inter Frame Space)時間に相当するものである。空白時間301から309は、それぞれ、IEEE802.11におけるスロット・タイムに相当する。図9の例では、無線端末局AとCの選択したバックオフ値が4で、無線端末局Bが選択したバックオフ値が5であるため、選択したバックオフの値が小さい無線端末局A、Cが同時に送信権を得る。無線基地局に送信フレームを送信する端末が2端末である為、2端末のMU−MIMOが実現する。本実施形態では、このように複数の端末が選択するそれぞれのバックオフ値が同じ値をとる確率を上げる為に、ランダムバックオフ制御変数によりCWサイズを制限する。無線端末局Aは、あらかじめ割り当てられた送信リソースでプリアンブル310を送信する。続いて、無線端末局Aの占有帯域でデータ311を無線基地局に送信する。同様に無線端末局Cもプリアンブル312、データ313を無線基地局に送信する。この時、無線端末局A、Cの占有帯域は同じである。
2端末から、同時にデータを受信した無線基地局は、それぞれの無線端末局A,Cに無線端末局Aに対するACK(A)314、無線端末局Cに対するACK(C)315を送信する。この時の空白時間316は、IEEE802.11の規格におけるSIFS(Short Inter Frame Space )時間に相当する。図9のタイミング図では、複数のACKを送信する度にSIFS時間空けたが、無線端末局はACKが受信されるまで受信動作をしている為、ACK(A)314とACK(C)315は、SIFS時間空けずに連続送信しても良い。無線端末局A,CがそれぞれのACKを受信したら、再びデータの送受信が開始される。無線端末局Bは再び空白時間310の後、繰越分のバックオフ309のカウントダウンを始める。その後、プリアンブル317、データ318を無線基地局に送信し、無線端末局Bに対するACK(B)319を受信すると、無線端末局Bからの送信は終了となる。
図10は、式(5)で示したランダムバックオフ制御変数を用いた場合と、従来のIEEE802.11a規格の場合での収容端末局数に対する、送信タイミングの衝突局数の期待値を示す図である。ただし、図10において示す比較では、送信は初回であるため、従来のCWサイズとCWminは15である。これはIEEE802.11aの規格の最小値である。[0,CW]の一様乱数をランダムバックオフに用いた場合、収容端末数をNとすると、従来方式での、送信タイミングが衝突する局数の期待値Eを以下に示す。
Figure 2013255143
図10に示した提案方式ではCWを(式5)、(式6)を用いて求める。
Figure 2013255143
また、今の例ではCW=CWminなので(式9)はCWMU-MIMO=N/2となる。このCWMU-MIMOを(式8)のCWに代入することで、提案方式における期待値Eが求められる。
図10からもわかるように、CWサイズを小さくする事により複数端末の送信タイミングの衝突する確率が向上し、上り通信におけるMU-MIMOが実現できる。本実施形態で説明した方式では、従来方式に対して変更点が少ないため、実現が簡単である。また、送信タイミングは送信端末が決めることができる。本実施形態では、ランダムバックオフ値候補数を減らすためにCWサイズに制限を加えているが、近隣で同様の制御を行う無線基地局がある場合、それぞれの無線基地局と通信を行う無線端末局の送信が衝突し、通信エラーが発生する可能性がある。このような場合は、ランダムバックオフ値の候補数を減らす方法として、ランダムバックオフ値の候補を離散的な値を選択するものとし、近隣の無線基地局間で異なる候補値が使用されるようにしても良い。
(第2の実施形態)
本実施形態では、MU-MIMOをさせたい端末と、従来方式の端末が共通のAPに送信する場合の一実施形態を示す。本実施形態においても、特に記載されていない場合はIEEE802.11規格ならびに、IEEE802.11a規格に基づくものとする。また、特に記載がない場合は、送信フレーム長はIEEE802.11におけるdot11RTSThresholdより短いものとし、RTS/CTS交換は行わないものとする。以上のように、本実施形態では、DCFの仕組みを殆ど変えずにMU-MIMOの実現が可能である。
図1において、無線基地局1と、MU-MIMOをさせたい無線端末局2、4と、それ以外の無線端末局3、5と、のシステムモデルを想定した実施形態について説明する。図11は、第2の実施形態に係る無線基地局1の一構成例を示す機能ブロック図である。ここで、図11の機能ブロック図は、図2のランダムバックオフ制御変数決定部115とフレーム生成部116との間に、ランダムバックオフ値候補の集合生成部250を追加し、エラーチェック部109から制御部111に繋いだ構成を有する。また、制御部111とランダムバックオフ値候補の集合生成部250との間にCWサイズ保持部117を加えたものである。
本実施形態では、APが決めた共通のランダムバックオフ値候補の集合をMU-MIMOさせたい無線端末局同士が用いることにより、送信タイミングの衝突確率が向上する。ここでのランダムバックオフ値候補の集合とは、MU-MIMOさせたい端末が選択するバックオフ値の候補の集合である。ランダムバックオフ値候補の集合に含まれる全ての整数を一様乱数として、MU-MIMOさせたい端末はバックオフ値を選択する。
無線基地局1が無線端末局2から5までのいずれかから接続要求を受信し、接続要求を送信した無線端末局に対して接続許可フレームを送信する一連の流れについては、第1の実施形態と同様であるものとし、図3、図4を用いて説明したので省略する。
図12は、無線基地局1が、MU-MIMOさせたい端末が用いるランダムバックオフの乱数値候補の集合を決定し、無線端末局2からの信号を受信し終わるまででの処理の流れを示すフローチャート図である。尚、第1の実施形態、図5の処理と同等の処理については同じ番号を使用して表記している。
無線基地局1は、図11のランダムバックオフ制御変数決定部115で、定期的に収容端末数や無線基地局がもつアンテナ数から、MU-MIMOさせたい無線端末局用のランダムバックオフ制御変数を決定する(ステップS6)。決定されたランダムバックオフ制御変数をもとに、ランダムバックオフ値候補の集合生成部250では、MU-MIMOさせたい無線端末局のランダムバックオフ値候補の集合を求める(ステップS17)。つまり、本実施形態では、MU-MIMOさせたい無線端末局それぞれがCWサイズを決定するのではなく、無線基地局がCWサイズを決定する。
本実施形態での、ランダムバックオフ値候補の集合の求め方の一例を以下に示す。
本実施形態でのランダムバックオフ値候補の集合決定法の一例としては、従来方式と同様の方式で求められるCWサイズを用いることが可能である。MU-MIMOさせたい無線端末局のランダムバックオフの候補の期待値が‘CWサイズ/2’、ランダムバックオフ値候補数が‘floor((1+CWサイズ)*ランダムバックオフ制御変数)’と、なるように設定する。ここでの‘floor(x)’は整数a に対して、xの値が‘a≦x<a+1’の場合、‘floor(x)=a’とする。
ランダムバックオフ値候補の期待値を上記のようにすることにより、CWサイズが同じ場合の、MU-MIMOをさせたい端末と、従来の端末が選ぶバックオフ値の期待値が等しくなる。
これにより、MU-MIMOさせたい端末(本実施形態において無線端末局2、4)と従来の端末(本実施例においては無線端末局3,5)の間に優位差がなくなる。ここでのランダムバックオフ制御変数(≦1)は第1の実施形態で説明したものと同様のものである。MU-MIMOさせたい端末のランダムバックオフ値候補の集合を定期的に変更することで、さらに2種類の端末(MU-MIMOさせたい端末と従来の端末)の端末間での優位差がなくなる。
図24に、本実施形態のMU-MIMOさせたい端末のランダムバックオフ値候補の集合と従来方式の端末のランダムバックオフ値候補の集合の例を示す。図24において、空白時間502から510はそれぞれ、IEEE802.11の規格におけるスロット・タイムに相当する。また、それぞれ空白の中に書かれた数字(1から15)はバックオフカウンタの値である。図24の例では、MU-MIMOさせたい端末のCWサイズと従来端末のCWサイズが15で等しい場合を示す。
ランダムバックオフ制御変数X=0.25である時、ランダムバックオフ値候補の集合の期待値は7.5、値候補の集合に含まれる整数の数は4である。図24では、上記の関係を満たすランダムバックオフ値候補の集合の一例として{1,5,9,15}を用いる。図24では、バックオフ時間502、506、510はMU-MIMOさせたい端末が使用するランダムバックオフ値の候補である。また、従来の端末はCWサイズ内なら全てのバックオフ値を取りうるので、従来の端末のランダムバックオフ値候補の集合は[0,15]となる。それぞれ一様乱数である。
決定したランダムバックオフ値候補の集合は、フレーム生成部116に入力され、送信部104、スイッチ102、無線通信部101aまたは101b、アンテナ100aまたは100bを介して無線端末局2、4に送信される(ステップS18)。無線基地局1は、プリアンブルを受信するのを待つ(ステップS8)。プリアンブルを受信してから(ステップS8)、復調処理を行うまで(ステップS12)は、第1の実施形態と同様であるもの
とし、図5で説明したので省略する。
復調部108で復調処理された受信信号は、エラーチェック部109でエラーチェックを行う(ステップS19)。エラーチェック部109でエラーが発生しなかった場合は、無線基地局1は受信した信号の端末分、フレーム生成部116でACKフレームを生成して、送信部104、スイッチ102、無線通信部101aまたは100bを介して、アンテナ100aまたは100bより、それぞれにACKを送信する(ステップS14)。ステップS19でエラーが発生した場合、MU-MIMOさせたい端末のランダムバックオフ値の候補の集合の再設定をするため、CWサイズ保持部117で保持されているCWサイズを変更する(ステップS12)。CWサイズの変更については、一例として従来のIEEE802.11の方式と同様の方式を用いることができる。
変更したCWサイズとランダムバックオフ制御変数を用いて、(式5)に基づいた処理を行ったMU-MIMOさせたい端末用のCWサイズをCWサイズ保持部117に入力する。その後、ランダムバックオフ値候補の集合生成部250で、バックオフ値候補の集合を決定し、フレーム生成部118、送信部104、スイッチ102、無線通信部101aまたは101bを介して、アンテナ100aまたは100bより、新しいランダムバックオフ値候補の集合を収容無線端末局(無線端末局2、4)に送信する。
図13は、MU-MIMOをさせたい端末である無線端末局2の一構成例を示す機能ブロック図である。図13に示す構成例は、図6のCWサイズ変更部210の代わりにランダムバックオフ乱数保持部300が挿入されたものである。このランダムバックオフ値候補の集合保持部300で、無線基地局1が通知した、MU-MIMOをさせたい端末が使用するランダムバックオフ値候補の集合を保持する。また、図において制御部208と、ランダムバックオフ乱数保持部300と、ランダムバックオフ設定部211と、を合わせてバックオフ制御部213とする。
共通のMU-MIMOさせたい端末が使用するランダムバックオフ値候補の集合を各無線端末局が保持することで、MU-MIMOさせたい端末の送信タイミング衝突する確率が上がり、上りMU-MIMO通信が実現する。このランダムバックオフ値候補の集合保持部300では、再度通知を受けるまでの間、現在のバックオフ値候補の集合を保持し続ける。
図14は、本実施形態での無線端末局2の、MU-MIMOをさせたい端末局用のランダムバックオフ値候補の集合を受信してから、送信フレームを送信するまでの処理の流れを示すフローチャート図である。但し、この時、無線端末局2は、MU-MIMOさせたい端末である。また、無線端末局2が接続要求を無線基地局に送信してから、アソシエーションを確立するまでのフローチャート図は、第1実施形態例の図7で説明したものと同じでよいため省略する。図14は、図8のランダムバックオフ制御変数受信(ステップS103)とCWサイズ変更(ステップS130)の代わりにランダムバックオフ値候補集合の受信(ステップS150)を挿入し、CWサイズ変更(ステップS114)の代わりにランダムバックオフ値候補の集合の受信確認(ステップS120)とランダムバックオフ値候補集合の書き換え(ステップS151)を挿入したものである。
無線端末局2は、無線基地局1から通知されたランダムバックオフ値候補の集合を受信する(ステップS150)。ランダムバックオフ値候補の集合を含む無線基地局1からの信号は、無線通信部201、スイッチ202、受信部203を介してエラーチェック部207に入力される。エラーチェック部207で、エラーチェックを受けたランダムバックオフ値候補の集合を含む信号はランダムバックオフ値候補の集合保持部300に入力され、保持される。
送信データが発生したら、フレーム生成部206で送信フレームを生成する(ステップS105)。生成した送信フレームは送信部204に入力される。ランダムバックオフ設定部211では、ランダムバックオフ値候補の集合保持部300で保持されている集合に含まれるそれぞれの数が同じ確率で選ばれるようにしてランダムにバックオフ値を決定する(ステップS106)。バックオフ値が決定したら、キャリアセンスをして、チャネルがビジー状態でないか確認をする(ステップS104)。ステップS104でチャネルがビジーであった場合、アイドル状態になるまで、待機する。チャネルがビジー状態でない場合、バックオフ値が0ではないか確認する(ステップS107)。ステップS107でバックオフ値が0である場合、送信タイミングとみなす。バックオフ値が0でなかった場合、送信部204では現在のバックオフ値のカウントを1つ減らす(ステップS112)。
バックオフカウンタを減らしたら、スロット・タイム待って、ランダムバックオフ設定(ステップS106)直後のステップに戻る。ステップS107で送信タイミングとみなされた場合、フレーム生成部206で生成した送信フレームを、スイッチ202、無線通信部201を介して、アンテナ200よりプリアンブル、送信データの順に送信する(ステップS108)。ただし、プリアンブルは無線基地局より割り当てられた送信リソースで送信され、送信データは無線端末局2の占有帯域で送信される。
無線端末局2の送信データが送信された後、所定の時間の間、ACKを受信するまで待つ(ステップS113)。上記のACKが、どの端末に対するACKであるかは、受信して復調するまで分からない。また、ここでの所定の時間とは、IEEE802.11の規格における‘SIFS時間+ACKフレーム長’である。ステップS113で時間内にACKが受信されたら、無線通信部201、スイッチ202、受信部203を介して復調部205で受信したACKを復調し、受信されたACKが自分に向けたものなのかを確認する(ステップS109)。ステップS113で、ACKが受信されなかったら、再度ランダムバックオフ値候補の集合を受信するか確認する(ステップS120)。ランダムバックオフ値候補の集合が受信された場合、受信したランダムバックオフ値候補の集合を含んだ信号は無線通信部201、スイッチ部202、受信部203、復調部205を介してエラーチェック部207に入力される。エラーチェック部207でエラーチェックを受けた信号は、バックオフ制御部213に入力される。バックオフ制御部213に入力された信号は、制御部208を介してランダムバックオフ値候補の集合保持部300で保持されている、ランダムバックオフ値候補の集合を書き換え(ステップS151)、ランダムバックオフ設定部211でランダムバックオフ値の設定(ステップS106)から再開する。ステップS120でランダムバックオフ値候補の集合が受信されなかった場合、書き換えを行わず、ランダムバックオフ設定部211におけるランダムバックオフ設定(ステップS106)から再開する。ステップS109で受信されたACKが自分に向けたものであった場合終了となる。受信されたACKが自分向けでなかった場合、再度ACKが受信されるのを待つ(ステップS113)。
従来の無線端末局3、5は、従来のIEEE802.11の規格に基づいたデータ送信を行う。
図15は、無線端末局3の一構成例を示す機能ブロック図を示す。図15は、図6の無線端末局2を無線端末局3にしたものである。ただし、図6のCWサイズ変更部210と、図15のCWサイズ変更部260は動作が異なるので、異なる番号が付されている。本実施形態でのCWサイズ変更部260では、第1実施形態とは異なり、ランダムバックオフ制御変数によりCWサイズを変更しない。ただし、送信が失敗した場合のCWサイズを広げる方式は第1の実施形態と同様でIEEE802.11方式に準ずるものを一例とする。
図16は、無線端末局3の処理の流れを示すフローチャート図である。図16に示す処理は、図8のランダムバックオフ制御変数受信処理(ステップS103)とCWサイズ変更処理(ステップS130)を無くしたものである。
無線端末局3は、送信データが発生すると、フレーム生成部206で送信フレームを生成する(ステップS105)。生成した送信フレームは、送信部204に入力される。ランダムバックオフ設定部211では、端末が持つCWサイズをもとに、[0,CWサイズ]の一様乱数として、バックオフ値を決定する(ステップS106)。
バックオフの設定(ステップS106)からendまでは第1実施形態と同等であるものとし、図8を用いて上記において説明したので説明を省略する。但し、第1実施形態でのCWサイズ変更部210は、本実施形態ではCWサイズ変更部260である。
図17は、本実施形態のタイミング図である。無線端末局A,CがMU-MIMOをさせたい端末であり、無線端末局Bは従来端末である。また、無線基地局はアンテナを2本持っている。図17では、無線端末局A、B,CCが1回目に選択したバックオフ値が全て一緒になってしまった場合を示している。前フレームの送信が終わった後、IEEE802.11におけるDIFS時間(空白時間400)だけ待機してから、それぞれの無線端末局のバックオフ値のカウントダウンを開始する。ここで、空白時間401はIEEE802.11規格における、スロット・タイムである。無線端末局A、B,Cは3端末ともバックオフ値が3であった為、3端末の送信フレーム402、403、404が同時に送信される。ここで、送信フレーム402は無線端末局Aの送信フレームである。また送信フレーム402の中身は、指定されたリソースで送信するプリアンブル信号と、無線端末局Aの占有帯域で送信する送信データである。同様に、送信フレーム403は、無線端末局Bの送信フレームであり、送信フレーム404は無線端末局Cの送信フレームである。
無線基地局は3端末から同時に送信フレームを受けた為、MIMO分離できず、エラーとなる。そこで、新しいランダムバックオフ値候補の集合405を、収容する無線端末局に送信する。ここでの空白時間410はIEEE802.11規格におけるSIFS時間に相当するものである。
新しいランダムバックオフ値候補の集合から、無線端末局A,Cは、再度バックオフ値を設定する。従来の端末である無線端末局は、CWサイズを広くして再度バックオフ値を設定する。DIFS時間相当待機した後、それぞれの端末はバックオフ値のカウントダウンを開始する。ここで無線端末局A、Cは再度設定したバックオフ値に2を、無線端末局Bは再度設定したバックオフ値に4を選択した為、無線端末局A,Cの送信フレームが先に送信される。その為、無線端末局Bが保持している、2カウント分のスロット・タイム421は次回の送信の際に無線端末局Bが利用する。
無線端末局A,Cは、バックオフ値が0になると、それぞれの送信フレーム406、407を送信する。送信フレーム406、407は、前回送信しようとして生成した送信フレーム402、404と等しい内容のフレームである。これは、無線端末局A,Cは、それぞれ自分に向けたACKを前回受信できなかったので再送となったためである。
無線基地局は、2端末から受信したので、それぞれの端末にACK(A)408、ACK(B)409を送信する。無線端末局A,Bがそれぞれ自分に対するACKを受信すると、送信が終了となる。
尚、本実施形態では、MU-MIMOさせたい端末の選択方法は特に指定しないが、例として送信フレームの大きさによって選択する方式が挙げられる。この送信フレームに対する、選択のしきい値を、IEEE802.11の規格のdot11RTSThresholdにした場合、RTS/CTS交換を行わない無線端末局はMU-MIMOを行い、RTS/CTS交換を行う端末は1端末のみで送信することができるため、ある端末が送信するRTS信号と、ある端末が送信するデータフレームが衝突する確率が下がる。
以上の様に、本実施形態では、MU-MIMOさせたい端末のバックオフ値候補の集合を制限することで、MU-MIMOさせたい端末も、従来方式の端末も同時にAPに接続可能である。
(第3の実施形態)
本実施形態では、収容している無線端末局を送信フレームの大きさで、2つのグループに分け、それぞれのグループが取りうるランダムバックオフ値候補が重複しないように振り分けることにより、グループ同士の送信データの衝突を避ける場合について説明する。本実施形態では、図1の無線基地局1と、無線基地局1に収容される無線端末局2から5までとで構成されているシステムモデルの実施形態を示す。
図19は、第3の実施形態に係る無線基地局1の一構成例を示す機能ブロック図である。図19は、図11のランダムバックオフ制御変数決定部115、ランダムバックオフ値候補の集合の生成部250を無くし、ランダムバックオフ値候補の振り分け部501を制御部111とフレーム生成部116との間に挿入したものである。
図20は、無線基地局1がそれぞれのグループのランダムバックオフ値候補の集合を通知してから、ある無線端末局からデータを受信するまでのフローチャートを示す。なお、無線端末局から接続要求を受け、アソシエーションが確立するまでについては、第1の実施形態と同様であるものとし図3、図4を用いて説明したので省略する。
図19のランダムバックオフ値候補の振り分け部501では、各グループのランダムバックオフ値候補の集合を、定期的に[0,CWサイズ]の集合から振り分ける(ステップS200)。この時の振り分け方の一例を以下に示す。
各グループの乱数値候補の集合の期待値がCWサイズ/2、ランダムバックオフ値の候補数がfloor((CWサイズ+1)/2)、となるようにする。この時、2つのグループのランダムバックオフ値の候補が同じ値をとらないようにする。図18は、CWサイズが15の時のランダムバックオフ値の候補の一例を示す図である。ただし、図18の時間500は、IEEE802.11の規格におけるスロット・タイムに相当する。
それぞれのグループにランダムバックオフ値候補の振り分けが終わったら、それらのランダムバックオフ値候補の集合を含むフレームをフレーム生成部116で生成して、送信部104、スイッチ102、無線通信部101を介して、アンテナ100より無線基地局の収容端末に送信する(ステップS18)。それぞれの端末に送信し終わったら、プリアンブルを受信するのを待機する(ステップS8)。プリアンブル受信(ステップS8)から復調処理(ステップS12)までは、第1の実施形態と同様であるものとし、図5を用いて説明したので省略する。
復調処理された信号はエラーチェック部109でエラーチェックを行う(ステップS19)。もしエラーがなかった場合、データを送信した端末それぞれに対するACKを返す。もしステップS19でエラーが発生していた場合、CWサイズ保持部117で、保持するCWのサイズを広げる(ステップS202)。広げるCWサイズは、従来のIEEE802.11の規格と同様であるものとして、(式7)により求めるものとする。図21は、本実施形態における無線通信の端末局2の一構成例を示す機能ブロック図である。図21は、図13の制御部208とデータ保持部209とを、双方向につなげたものである。図22は、図21に関する処理の流れを示すフローチャート図である。
無線端末局2は、無線基地局から各グループのランダムバックオフ値候補の集合を含んだ信号をアンテナ200で受信する(ステップS150)。受信した信号は無線通信部201、スイッチ202、受信部203、復調部205を介してエラーチェック部207に入力される。エラーチェック部207でエラーがないことを確認された信号は、制御部による処理を開始し、ランダムバックオフ値候補の集合保持部300に入力される。このランダムバックオフ値候補の集合保持部300は、各グループが取り得るバックオフ値の候補の集合を保持する。ランダムバックオフ値候補の集合保持部300は第2の実施形態で説明したもの同様に、無線基地局1から再度ランダムバックオフ値候補の集合の通知を受けるまで、現在のバックオフ値候補の集合を保持し続ける。
データ保持部209にあるデータはフレーム生成部206に入力され、送信フレームが生成される(ステップS105)。その生成フレームをもとにグループ分けを行う(ステップS201)。グループ分けの一例を以下で説明する。
本実施形態では、グループ分けに送信フレーム長の長さを用いる。送信データのフレーム長に対してあるしきい値を用いることで、2つのグループに分ける。本実施形態では、このしきい値を『グループ化しきい値』と呼ぶ。『送信フレーム長≦グループ化しきい値』の場合、グループ1、送信フレーム長>グループ化しきい値』の場合、グループ2、というように分けていく。
尚、一例としてこのグループ化しきい値をIEEE802.11の規格のdot11RTSThresholdにした場合、RTS/CTS交換を行わない無線端末局と、RTS/CTS交換を行う端末の送信タイミングが衝突する可能性が減る。
以上の方法でグループ分けを行った後、ランダムバックオフ値候補の集合保持部300に保持されているランダムバックオフ値候補の集合の中から、無線端末局2が割り当てられたグループのランダムバックオフ値候補の集合を用いて、ランダムバックオフ設定部211で、バックオフ値を設定する(ステップS106)。
バックオフ値の設定が終わったら、キャリアセンスをしてチャネルがビジーでないかを確認する(ステップS104)。チャネルがビジーであった場合、バックオフ値補正を行う(ステップS152)。バックオフ値補正とは、自分のグループが振り分けられたランダムバックオフ値候補の集合に含まれた値に、現在のバックオフ値を補正するものである。その為、バックオフ設定(ステップS106)直後の場合、特に補正の必要はない。ステップS152に関しては、バックオフ値を減らした(ステップS112)後に、説明する。ステップS104でチャネルがビジーでない場合、バックオフ値が0であるか確認する(ステップS107)。バックオフカウンタが0でない場合、再度キャリアセンスをして、チャネルがビジーでないか確認する。チャネルがビジーである場合、既に他の端末が送信を開始したと判断する。第1、第2の実施形態では、バックオフ値のカウントダウン中に、他の無線端末局が送信を開始した場合、カウントダウンをした現在のバックオフ値を保持しておいて、送信を再び試みる際の保持していたバックオフ値を現在のバックオフ値として使用したのに対し、本実施形態では、グループごとで取り得るバックオフ値を分けているため、残ったカウントが自分のグループが振り分けられたバックオフ値でない可能性がある。
その為、ランダムバックオフ設定(ステップS106)直後のステップに戻す前に、バックオフ値を自分のグループが振り分けられたランダムバックオフ値候補の集合に含まれた値に補正する(ステップS152)。この補正方法の例として、「自分のグループに振り分けられたバックオフ値の中で、最も現在のカウントに近い値に補正する」、または「自分のグループの中で、残ったカウントより低い値、かつ最も残ったカウントに近い値に補正する」、あるいは「同一グループ内であれば停止した現在のバックオフ値が等しい可能性が高いものとし、補正を行わない」などを用いることができる。
チャネルがアイドル状態になると、IEEE802.11におけるDIFS時間待機後、ステップS152で補正されたバックオフ値を使用して、再度バックオフ値のカウントダウンを開始する。ステップS110でバックオフ値が0である場合、送信タイミングとみなし送信データを送信する(ステップS108)。
データ送信(ステップS108)をした後、ACKが受信されるのを待機する(ステップS113)。ACKが受信されたら、そのACKは自分向けかを確認する(ステップS109)。ステップS113でACKが受信されない場合、ランダムバックオフ値候補の集合を含んだ信号を再度受信するか確認する(ステップS120)。ランダムバックオフ値候補の集合を再度受信した場合、その候補値を使用して再度、バックオフ値の設定を行う(ステップS106)。ステップS120でランダムバックオフ値候補の集合を受信しなかった場合はランダムバックオフ値候補の集合やグループの変更はなく、再度バックオフ値を決定する(ステップS106)。
ステップS109で受信したACKが自分向けであった場合、処理は終了となる。受信したACKが自分向けでなかった場合、再度ACKが受信されるのを待機する。
図23は、本実施形態のタイミング図である。また図23の例では、全ての送信フレーム長がIEEE802.11の規格のdot11RTSThreshold以下であるとする。その為、RTS/ CTS交換は行わない。また、図23の例ではグループ化しきい値はIEEE802.11規格のdot11RTSThresholdより小さい所定の値である。
図23に示す例は、無線基地局1台と、無線端末局AからCまでで構成されている。本実施形態では、送信データのフレーム長によりグループを分けるが、図23では説明を分かりやすくするために、あらかじめ、送信データをフレーム生成した後、端末が属すグループを表記している。
前フレームの送信が終了した後、IEEE802.11規格におけるDIFS時間(空白時間600)待機した後、それぞれの端末はバックオフ値のカウントダウンを開始する。ここで空白時間601は全てIEEE802.11規格におけるスロット・タイムに相応する。送信フレームの長さにより、グループ1に属している無線端末局A,Cのバックオフ値は3が選択され、グループ2に属している無線端末局Bのバックオフ値は4が選択されたものとする。その為、無線端末局A,Cが同時に送信フレーム602、送信フレーム603を無線基地局に送信し、MU-MIMO通信を実現する。なお、ここでの送信フレーム602は、無線端末局Aの送信フレームであり、指定されたプリアンブルのリソースで送信するプリアンブルと、無線端末局Aの占有帯域で送信する送信データである。同様に、送信フレーム603は、無線端末局Cが送信する送信フレームである。
2端末から同時に送信フレームを受信した無線基地局は、無線端末局A,CそれぞれにIEEE802.11規格におけるSIFS時間に相当する時間(空白時間604)待機した後、ACK(A)605、さらにSIFS時間相当待機した後、ACK(C)606を送信する。ACK(A)605は無線端末局Aに対するACKであり、同様にACK(C)606は無線端末局Cに対するACKである。
無線端末局A,Cに対するACKの送信が終了したら、送信データがある端末は、再設定したバックオフ値を用いて、バックオフ値のカウントダウンを開始する。
バックオフ値のカウントダウンの途中である無線端末局Bの残りのバックオフ値は1である。しかしグループ2が割り当てられたランダムバックオフ値候補の集合には1はなく、無線端末局Bのバックオフ値は、グループ2が振り分けられたランダムバックオフ値候補の集合の中で、1より小さく、最も1に近い値である0に補正される。その為、無線端末局BはDIFS時間(空白時間600)だけ待機した後すぐに送信フレーム607を送信する。送信フレーム607は無線端末局Bが無線基地局に指定されたプリアンブルの送信リソースで送信するプリアンブルと、無線端末局Bの占有帯域で送信する送信データである。
無線端末局Bからの送信フレーム607を受信した無線基地局は、無線端末局Bに対してACK(B)610を送信する。尚、第2実施形態と同様に本実施形態においても、無線基地局から複数のACKを送信する際にACK間に空白時間を入れる場合について記載しているが、ACK間の空白時間が無い例もありうる。
以上の様に、本実施形態においても、従来のIEE802.11 の規格の方式をほとんど変えずにMU-MIMO通信を実現することが可能となる。また、グループごとに取りうるバックオフ値が異なるように振り分けられている為、グループ間で送信フレームの衝突が生じる事を避けることが可能となる。
尚、上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれるものである。
また、本実施の形態で説明した機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また前記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。機能の少なくとも一部は、集積回路などのハードウェアで実現しても良い(処理装置などと称することがある)。
本発明は通信装置に利用可能である。
A…無線通信システム、1…無線基地局、2〜5…無線端末局、100a・100b…アンテナ、101a…第1無線通信部、101b…第2無線通信局、102…スイッチ(SW)、104…送信部、116…フレーム生成部、111…制御部、110…プリアンブル送信リソース割り当て決定部、115…ランダムバックオフ制御変数決定部、105…プリアンブル受信部、106…チャネル推定部、107…MIMO復調部、108…復調部、109…エラーチェック部、200…アンテナ、201…無線通信部、202…スイッチ、203…受信部、204…送信部、205…復調部、206…フレーム生成部、207…エラーチェック部、208…制御部、209…データ保持部、210…CWサイズ変更部、211…ランダムバックオフ設定部。

Claims (18)

  1. 1つの無線基地局と、複数の無線端末局で構成される無線通信システムに使用する無線端末局装置であって、
    前記無線端末局装置は複数のグループのいずれかに属するように振り分けられ、
    少なくとも1つのグループに属する前記無線端末局装置の、ランダムバックオフを行う際のバックオフ値を、所定の制限をされた数で構成された値の集合であるバックオフ値候補の集合から選ぶように制御するバックオフ制御部を有することを特徴とする無線端末局装置。
  2. 前記バックオフ値候補の集合として、
    前記無線端末局が有する送信データの再送回数に基づいたバックオフ値候補範囲から0までの連続した値から選択された、前記所定の制限をされた数で構成された値の集合を用いることを特徴とする請求項1記載の無線端末局装置。
  3. 前記バックオフ値候補の集合として、
    前記所定の制限をされた数で構成された0から連続した整数の集合を用いることを特徴とする請求項1記載の無線端末局装置。
  4. 前記バックオフ値候補の集合として、
    前記所定の制限をされた数で構成され、所定の値を集合の期待値とする集合を用いることを特徴とする請求項1記載の無線端末局装置。
  5. 前記バックオフ値候補の集合として、
    前記無線基地局から通知された制御変数を用いて決定した集合、または前記無線基地局から通知された集合を用いることを特徴とする請求項1記載の無線端末局装置。
  6. 前記バックオフ値候補の集合を、前記無線端末局装置が保持する送信データのフレーム長に基づき、前記無線端末局装置が属するグループを決定することを特徴とする請求項1記載の無線端末局装置。
  7. 前記バックオフ値のカウントダウンが途中で停止した場合に、停止した状態のバックオフ値が前記バックオフ値候補の集合の中に含まれない値である場合、前記バックオフ値を前記バックオフ値候補の集合に含まれる値に補正することを特徴とする請求項5記載の無線端末局装置。
  8. 1つの無線基地局と、複数の無線端末局で構成される無線通信システムに使用する無線基地局装置であって、
    前記無線端末局は複数のグループのいずれかに属するように振り分けられ、
    前記システムで使用する、少なくとも1つのグループに属する前記無線端末局装置が選択するバックオフ値の候補であるバックオフ値候補の集合に含まれる値の数を制御する為の制御変数を決定するランダムバックオフ制御変数決定部を有することを特徴とする無線基地局装置。
  9. 前記ランダムバックオフ制御変数決定部は、前記制御変数を、無線基地局装置が収容する無線端末局装置の数と、前記無線基地局装置が有するアンテナの数の、少なくともいずれか一方の値に基づいて決定することを特徴とする請求項8記載の無線基地局装置。
  10. 前記無線端末局が有する送信データの再送回数に基づいたバックオフ値候補範囲から0までの値から、前記バックオフ値に含まれる値の数選択したものを、前記バックオフ値候補の集合とするランダムバックオフ値候補の集合生成部を更に備えることを特徴とする請求項8記載の無線基地局装置。
  11. 前記ランダムバックオフ値の集合生成部は、
    複数のグル―プのバックオフ値候補の集合を生成する場合、其々のバックオフ値候補の集合に含まれる値が異なるように制御することを特徴とする請求項10記載の無線基地局装置。
  12. 前記バックオフ値候補の集合生成部は、
    前記ランダムバックオフ値候補の集合に含まれる値の期待値を所定の値にすることを特徴とする請求項8記載の無線基地局装置。
  13. 前記制御変数と、前記バックオフ値候補の集合の、少なくともいずれか一方を、更新毎に前記無線端末局装置に通知することを特徴とする請求項8、または、請求項10に記載の無線基地局装置。
  14. 1つの無線基地局と、複数の無線端末局で構成される無線通信システムに使用する無線端末局装置における無線通信方法であって、
    前記無線端末局装置は複数のグループのいずれかに属するように振り分けられ、
    少なくとも1つのグループに属する前記無線端末局装置の、ランダムバックオフを行う際のバックオフ値を、
    所定の制限をされた数で構成された値の集合であるバックオフ値候補の集合から選ぶように制御を行うステップ
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  15. 1つの無線基地局と、複数の無線端末局で構成される無線通信システムに使用する無線端末局装置に所定の機能を発揮させる処理装置であって、
    前記無線端末局装置は複数のグループのいずれかに属するように振り分けられ、
    少なくとも1つのグループに属する前記無線端末局装置の、ランダムバックオフを行う際のバックオフ値を、
    所定の制限をされた数で構成された値の集合であるバックオフ値候補の集合から選ぶ制御機能を発揮させることを特徴とする処理装置。
  16. 1つの無線基地局と、複数の無線端末局で構成される無線通信システムに使用する無線基地局装置における無線通信方法であって、
    前記無線端末局は複数のグループのいずれかに属するように振り分けられ、
    前記システムで使用する、少なくとも1つのグループに属する前記無線端末局装置が選択するバックオフ値の候補であるバックオフ値候補の集合に含まれる値の数を制御する為の制御変数を決定する
    ステップを有することを特徴とする無線通信方法。
  17. 1つの無線基地局と、複数の無線端末局で構成される無線通信システムに使用する無線基地局装置に所定の機能を発揮させる処理装置であって、
    前記無線端末局は複数のグループのいずれかに属するように振り分けられ、
    前記システムで使用する、少なくとも1つのグループに属する前記無線端末局装置が選択するバックオフ値の候補であるバックオフ値候補の集合に含まれる値の数を制御する為の制御変数を決定する機能を発揮させることを特徴とする処理装置。
  18. 1つの無線基地局と、複数の無線端末局で構成される無線通信システムであって、
    前記無線端末局装置は複数のグループのいずれかに属するように振り分けられ、
    少なくとも1つのグループに属する前記無線端末局装置の、ランダムバックオフを行う際のバックオフ値を、
    所定の制限をされた数で構成された値の集合であるバックオフ値候補の集合から選ぶように制御するバックオフ制御部を有することを特徴とする無線端末局装置と
    前記システムで使用する、前記バックオフ値候補の集合に含まれる値の数を制御する為の制御変数を決定するランダムバックオフ制御変数決定部を有することを特徴とする無線基地局装置と
    を有する無線通信システム。
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