JP2013251799A - 画像処理装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷装置における、省電力状態での消費電力を抑える。
【解決手段】MFP10の省電力モードでは、主CPU400と副CPU300への電力供給が停止され、代理応答ハードウェア200にのみ電力が供給される。そして、第4フィルター214は、受信パケットのプロトコルを概略的に決定し、必要に応じて、副CPU300を起動し、受信パケットを副CPU300へ送る。第4フィルター214は、たとえば、受信パケットがマルチキャストで、UDPのポート番号などの予め位置が確定している情報を検出すると、副CPU300を起動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置およびその制御方法に関し、特に、ネットワークに接続された画像処理装置における消費電力の低減に関する。
京都議定書の採択により、欧州連合(EU)は、二酸化炭素の排出量を2020年までに少なくとも20%削減することを約束し、この目標達成のため2005年にErP指令「エネルギー使用製品のエコデザインに関する指令」を採択した。EUに限らず、近年、全世界的に、消費電力の低減が推し進められている。このような動きに伴い、画像処理装置においても、消費電力の低減については、種々検討されている。
従来から、ネットワークに接続された画像処理装置における消費電力の低減に関し、種々の技術が開示されてきた。
たとえば、特許文献1(特開2011−205580号公報)には、プリンターのサブCPU(Central Processing Unit)の前段に代理応答のハードウェアを設けることが開示されている。
また、特許文献2(特開2003−191570号公報)には、所定時間パケットが受信されない場合に省電力モードに移行する画像処理装置が開示されている。
また、特許文献3(特開2005−094679号公報)には、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)に代理応答の機能を持たせた画像処理装置が開示されている。当該画像処理装置では、ホストPC(Personal Computer)からの特定の画像処理装置の接続動作状態の問合せ等、ASICで応答可能なパケットに対してはASICに応答させる。
また、特許文献4(特開2006−279821号公報)には、画像処理装置において、パケットパターンを記憶し、当該記憶されたパケットデータのパターンを利用して制御を行なうことが開示されている。具体的には、画像処理装置のスリープモードにおいて受信したパケットデータのパターンが、記憶されているパターンの少なくとも1つと一致した場合に、前記画像処理装置の動作モードをスリープモードからノーマルモードへと復帰させるよう制御することが開示されている。
また、特許文献5(特開2009−134696号公報)には、情報処理装置において、省電力モードに移行している期間中に、パケット処理部で受信したパケットについて処理が必要と判定し、パケットの処理が可能か否かを判定結果に基づいて電力モードを通常モードに切り換えることが開示されている。
また、特許文献6(特開2009−151537号公報)には、データ処理装置において、省電力モードにおいて参照可能な二種類の領域にパケットフィルタを格納し、省電力モードにおいて受信したパケットが一方の領域に記憶されたパケットと一致すれば再起動を促し、他方の領域に記憶されたパケットと一致すれば省電力モードのままで動作する一方で、上記一方の領域に記憶されたパケットと一致した特定のパケットが特定の受信状況となった場合には、当該特定のパケットの記憶領域を上記一方の領域から上記他方の領域へと変更することが開示されている。
また、特許文献7(特開2010−152709号公報)には、画像形成装置において、メイン制御部とサブ制御部とを備え、サブ制御部が、電源オフ要因パケットを検出すると、システム全体の電源をオフすることが開示されている。
上記EuP指令のLot.6(スタンバイとOFFモードの消費電力)では、2013年からはスタンバイ時の消費電力を0.5Wとすることが定められた。またLot.6から派生したLot.26では、ネットワークからの起動が規定されている。Lot.26には具体的なワット数の規定はなく、「現状では2Wの電力では遠隔操作や再起動は困難と記されている」のみであるが、環境意識の高まりから0.5W、更には0W対応の製品が望まれる様になると予想される。
省電力状態の消費電力を0.5W以下としつつ、ネットワークから自分宛のパケットを検出して起動を行う手段として、次の2つが考えられる。
(イ)ハードウェアパケットフィルターをMAC(Media Access Control)の前段に設け、自機に関係がありそうなパケットを検出するとメインCPUを起動する。
(ロ)メインCPUの前段に消費電力の小さなCPUを設け、自機宛のパケットを検出するとメインCPUを起動する。
なお、いずれの方法も、至急返答しなければならないパケットに対しては、メインCPUに成り代わって代理応答する。
特開2011−205580号公報 特開2003−191570号公報 特開2005−094679号公報 特開2006−279821号公報 特開2009−134696号公報 特開2009−151537号公報 特開2010−152709号公報
しかしながら、上記した方法では、省電力状態における消費電力を0.5W程度まで低減させることは困難であると考えられる。
上記(イ)の方法では、パケットの少ない環境(たとえば、PC1台とMFP1台でネットワークが構成される場合)では、0.5W程度までの低減を達成できると考えられるが、実際のネットワークのように、パケットが比較的多い環境では、達成は難しいと考えられる。ハードウェアパケットフィルターによるパケットの検出能力が低いため、自機宛と確定出来ていないパケットでもメインCPUを起動させる事態が生じると考えられるからである。
また、上記(ロ)の方法では、検出精度こそ高いが、前段に設けられるのがCPUであるため、やはり0.5Wの達成は困難であると考えられる。
本発明は係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、画像処理装置における、省電力状態での消費電力を抑えることである。
本発明に従った画像処理装置は、ネットワークからパケットを受信することにより省電力モードから復帰できる画像処理装置において、画像処理動作を実現するための画像処理部と、受信したパケットから画像処理装置を特定する情報をハードウェアでフィルターリングするフィルターリング機構と、画像処理装置の画像処理部を制御する第1のプロセッサーと、画像処理装置の省電力モード時に受信したパケットのプロトコルの解析を行い、当該解析の結果に基づいて、第1のプロセッサーを起動させるか否かを決定するための第2のプロセッサーとを備え、フィルターリング機構は、受信したパケットに対するフィルターリングの結果に基づいて、第1のプロセッサーまたは第2のプロセッサーを選択して起動させることを特徴とする。
好ましくは、フィルターリング機構は、第1のプロセッサーとその周辺回路に電源を供給する第1の電源を起動するための第1の起動回路と、第2のプロセッサーとその周辺回路に電源を供給する第1の電源を起動するための第2の起動回路と、受信したパケットを第1のプロセッサーまたは第2のプロセッサーに送る切替回路と、第1のプロセッサーまたは第2のプロセッサーによって設定される比較対象データと、受信したパケットの先頭からの比較開始位置および比較終了位置を示すオクテットの数を保持するメモリー部と、受信したパケットから、当該パケットに対する返信に必要な情報を取得するための返信用情報取得部と、返信に必要な情報と比較対象データを組み合わせて、受信したパケットに対する返信用のデータを作成する返信用データ作成部と、受信したパケットを一時保存する受信データ格納部と、画像処理装置の省電力モード中に、受信したパケットに対して、比較開始位置から比較終了位置の範囲のデータが比較対象データと一致した場合に、第1のプロセッサーを起動させる、第1のフィルターと、画像処理装置の省電力モード中に、受信したパケットに対して、比較開始位置から比較終了位置の範囲のデータが比較対象データと一致した場合に、第1のプロセッサーおよび第2のプロセッサーを起動させることなく、返信用のデータを送信させる、第2のフィルターと、画像処理装置の省電力モード中に、受信したパケットに対して、比較開始位置から比較終了位置の範囲のデータが比較対象データと一致した場合に、第1のプロセッサーを起動させ、返信用のデータを送信させる、第3のフィルターと、画像処理装置の省電力モード中に、受信したパケットに対して、比較開始位置から比較終了位置の範囲のデータが比較対象データと一致した場合に、第2のプロセッサーを起動させる、第4のフィルターとを含む。
好ましくは、第4のフィルターは、受信したパケットの宛先が、画像処理装置が所属するカテゴリーに対応するものである場合に、第2のプロセッサーを起動させ、第2のプロセッサーは、第1のプロセッサーとその周辺回路に電源を供給する第1の電源を起動する回路と、第1のプロセッサーから、設定プログラムを受信するメモリー通信部と、受信データ格納部から、受信したパケットを受信する受信部と、第4のフィルターから送信されてきた受信したパケットに対する判断を実行するフィルター部と、受信したパケットに対する応答を行う応答部とを含み、フィルター部は、受信したパケットが、その宛先が画像処理装置が所属するカテゴリーに対応するものであり、かつ、第1のプロセッサーの起動を要するものである場合には、応答部に当該受信したパケットに対する応答を送信させるとともに第1のプロセッサーを起動し、受信したパケットが、その宛先が画像処理装置が所属するカテゴリーに対応するものであり、かつ、第1のプロセッサーの起動を要しないものである場合には、第1のプロセッサーを起動させることなく応答部に当該受信したパケットに対する応答を送信させる。
好ましくは、第2のプロセッサーは、フィルターリング機構とのデータ通信機能を有し、フィルターリング機構から送られてきた受信パケットから受信頻度の高いプロトコルを抽出し、抽出したプロトコルの中で画像処理装置の固有情報を記述されたパケット中の位置を検出と、当該固有情報と、その長さとを、フィルターリング機構のメモリー部に格納する。
好ましくは、第1のプロセッサーは、当該第1のプロセッサーとその周辺回路に電源を供給する第1の電源を遮断する第1の遮断回路を含み、省電力モードへの移行時には、第1の遮断回路に、第1の電源を遮断させる。
本発明に従った画像処理装置の制御方法は、ネットワークからパケットを受信することにより省電力モードから復帰できる画像処理装置の制御方法であって、画像処理装置は、画像処理動作を実現するための画像処理部と、受信したパケットから画像処理装置を特定する情報をハードウェアでフィルターリングするフィルターリング機構と、画像処理装置の画像処理部を制御する第1のプロセッサーと、画像処理装置の省電力モード時に受信したパケットのプロトコルの解析を行い、当該解析の結果に基づいて、第1のプロセッサーを起動させるか否かを決定するための第2のプロセッサーとを備え、フィルターリング機構に、受信したパケットに対するフィルターリングの結果に基づいて、第1のプロセッサーまたは第2のプロセッサーを選択して起動させることを特徴とする。
本発明によれば、フィルターリング機構は、フィルターリングの結果によっては、第1のプロセッサーではなく、第2のプロセッサーを起動させ、当該第2のプロセッサーに、パケットのプロトコルの解析を行わせることができる。
これにより、ネットワークCPUと周辺回路だけでは省電力モード(スリープ時)の電力消費を0.5W以下とすることができなかったところ、ハードウェアフィルターによってネットワークCPUを間歇運転できるようになった。これにより、省電量モードにおける消費電力を0.5W以下に抑えることができる。
本実施の形態の画像処理装置の一実施の形態のMFPの外観を示す図である。 制御部のブロック図である。 代理応答ハードウェアの4種類のフィルターのそれぞれの起動条件の一覧を示す図である。 第4フィルターで取り扱われるパケットの構成の一例を示す図である。 副CPUにおける処理内容を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る画像処理装置について、図面を参照して説明する。なお、各図において、同様の作用および機能を奏する構成要素については、同じ符号を付し、その説明は繰返さない。
[画像処理装置の外観]
図1は、本実施の形態の画像処理装置の一実施の形態のMFP(Multi-Functional Peripheral)100の外観を示す図である。
図1を参照して、MFP1は、当該MFP1に対して操作指示や文字・数字を入力するための操作部15を備える。また、MFP1は、スキャナー部13とプリンター部14を備える。スキャナー部13は、原稿を光電的に読取って画像データを得る。プリンター部14は、スキャナー部13により取得された画像データや、ネットワークを介して接続された外部機器から受信した画像データに基づき用紙上に画像を印刷する。
また、MFP1は、その本体上面に、原稿をスキャナー部13に送るフィーダー部17を備え、その本体下部には、プリンター部14に用紙を供給する給紙部18を備え、そして、その中央部には、プリンター部14によって画像を印刷された用紙が排出されるトレイ19を備える。
MFP1では、スキャナー部13、プリンター部14、フィーダー部17、および、給紙部18によって、画像読取や画像形成等の画像処理動作を実行する画像処理部が構成されている。そして、MFP1の本体には、これらの画像処理部を含む、MFP1の種々の動作を制御するためのハードウェア(たとえば、制御回路基板)である制御部10が収納されている。
[画像処理装置のハードウェア構成]
図2は、制御部10のブロック図である。
図2を参照して、制御部10は、代理応答ハードウェア200と、ネットワークの処理を行う副CPU300と、MFP1全体の制御を行う主CPU400とを含む。また、MFP1は、代理応答ハードウェア200に電源を供給する基本電源回路500と、副CPU300に電源を供給する副電源回路600と、主CPU400に電源を供給する主電源回路700とを含む。
上記した画像処理部(スキャナー部13、プリンター部14、フィーダー部17、給紙部18)および操作部15は、主CPU400に接続されている。主CPU400は、操作部15からの入力等に応じて、画像処理部の動作を制御する。
代理応答ハードウェア200は、4種類のフィルター(第1フィルター211、第2フィルター212、第3フィルター213、および、第4フィルター214)と、フィルター設定値を格納するレジスター220と、代理応答を行う応答部230と、代理応答ハードウェア200において受信パケットのプロトコル等を判断できないときに副CPU300に受信パケットを送るためのFIFO240と、2種類のCPU(主CPU400と副CPU300)を起動する為の回路(電源起動部(1)270、および、電源起動部(2260))とを含む。
また、代理応答ハードウェア200は、ネットワーク経由以外の起動信号を受信するためのIO(インプット/アウトプット)250を含む。
代理応答ハードウェア200の消費電力は、50mW以内である。
副CPU300は、代理応答ハードウェア200が判断できないプロトコルのパケットを受信した場合のネットワーク処理を担当する。そして、副CPU300は、受信パケットが自機宛と判断した場合には、主CPU400を起動すると共に、当該副CPU300への電力供給を遮断する機能を持つ、電源制御部320を含む。
副CPU300の消費電力は、200mW程度である。
主CPU400は、MFP1全体を制御するCPUである。主CPU400は、省電力モード(省エネモード)に入る際に、当該主CPU400への電力供給を遮断する機能を持つ電源制御部420を含む。また、主CPU400は、副CPU300へプログラムを送り、また、代理応答ハードウェア200のレジスター220の設定を行うための、通信機能を備えるネットワーク制御部410を含む。
[代理応答ハードウェアのハードウェアフィルター]
図3は、代理応答ハードウェア200の4種類のフィルター(第1フィルター211、第2フィルター212、第3フィルター213、および、第4フィルター214)のそれぞれの起動条件の一覧を示す図である。
図3では、各フィルターにおいて検出される受信パケットの構成が模式的に示されている。なお、図3では、各受信パケットにおいて利用されるデータが、ハッチングが付されて示されている。幅の狭い斜線のハッチングが付されているデータ(「指定値」等と記載されている)は、受信パケットのプロトコルを表すデータである。幅の広い斜線のハッチングが付されているデータ(「宛先MACアドレス」等と記載されている)は、MFP1そのものを特定するデータ(MFP1のMACアドレス等を表すデータ)である。ドットが配置されているデータ(「送信元MACアドレス」等と記載されている)は、代理応答ハードウェア200が、代理応答として送信するパケットの生成に利用するデータである。
第1フィルター211、第2フィルター212、第3フィルター213、および、第4フィルター214は、MFP1において受信されたパケット(以下、単に「受信パケット」ともいう)を同時並行で処理する。
第1フィルター211、第2フィルター212、第3フィルター213、および、第4フィルター214は、それぞれ、MFP1が対応し得るプロトコルの数だけ並列に存在する。
第1フィルター211〜第4フィルター214の設定値は、レジスター220に格納される。レジスター220に格納される情報は、主CPU400又は副CPU300によって、バス経由で、設定される。レジスター220の設定は、主に、主CPU400への電源投入時になされるが、副CPU300から送信される情報に従ってなされる場合もある。
第1フィルター211は、MACアドレスを検出するフィルターである。第1フィルター211は、受信パケットにおいてMFP1宛のMACアドレスを検出すると、主CPU400を起動する。但し、次の第2フィルター212が、受信パケットがMFP1宛のものであると検出した場合は、主CPU400を起動しない。受信したパケットは、それに対する検出結果によらず、全て破棄する。
第2フィルター212は、ICMP(Internet Control Message Protocol)(ECHO)パケットを検出するフィルターであり、MFP1宛のMACアドレスとIPアドレスが含まれたICMP(ECHO)パケットを検出すると、代理応答のみを行い、主CPU400と副CPU300のいずれも起動しない。代理応答で返信されるパケットには、図3中の「送信元MACアドレス」と「送信元IPアドレス」と説明を付されたデータが宛先として利用され、また、「識別子」「シーケンスNo」「Trailer」と説明を付されたデータが本文に利用される。
第2フィルター212は、ICMP(ECHO)パケットを検出した場合、第1フィルター211でMACアドレスが検出されても、第2フィルター212での判断を優先させる。これにより、MFP1では、ネットワーク上のPCやサーバー等がMFP1の接続を確認するだけに送信したICMP(ECHO)パケットによっては、当該MFP1の省電力モードは解除されない。
図3に示された第2フィルター212には、IPv4(Internet Protocol Version 4)用とIPv6(Internet Protocol Version 6)用の少なくとも2つのフィルターが存在する。これらの間では、「Trailer」の位置が異なっている。上記したように第2フィルター212には、MFP1が属するネットワークにおいて取り扱われることが想定されるプロトコルの数だけ、並列して、第2フィルター212として機能するフィルターが配置されている。このようにフィルターが並列されることにより、受信パケットとして想定されるプロトコルごとに、「Trailer」等の特定の部分として抽出するデータの位置が変更しても、並列されているフィルターのいずれかで、抽出することができる。
第3フィルター213は、名前解決などに使うフィルターであり、MFP1のネットワーク上の名前を検出すると、ハードウェアで代理応答を行うと共に、主CPU400を起動する。図3に示されるように、第3フィルター213にも、第2フィルター212と同様に、IPv4用とIPv6用で対応可能な名前解決プロトコルの数だけフィルターが存在する。
第4フィルター214は、受信パケットにおいて、SNMP(Simple Network Management Protocol)などの、MFP1を特定する情報が記載されているパケット内の(パケットの先頭からの)位置が予め特定されていないプロトコルに対応するフィルターである。
つまり、第4フィルター214は、探索用プロトコルなどの複雑なプロトコルの受信パケット、宛先に特定のMFPを示す記述は無いが自機が所属するカテゴリーである可能性のあるものを指定する受信パケット、および、検索文字列の長さや開始位置が不定のプロトコルの受信パケットを検出して、副CPU300を起動させる。
第4フィルター214は、受信パケットのプロトコルを概略的に決定し、必要に応じて、副CPU300を起動し、受信パケットを副CPU300へ送る。つまり、第4フィルター214は、受信パケットのプロトコルの最終的判断を副CPU300に委ねる。第4フィルター214は、たとえば、受信パケットがマルチキャストで、UDP(User Datagram Protocol)のポート番号などの予め位置が確定している情報を検出すると、副CPU300を起動する。
代理応答ハードウェア200には、副CPU300の起動が完了するまでの期間、受信パケットを保持するためのFIFO240が設けられている。
第4フィルター214には、第2フィルター212や第3フィルター213と同様に、IPv4用とIPv6用で対応予定のプロトコルの数だけフィルターが存在する。各フィルターでは、プロトコルごとに定められた位置に、プロトコルごとに設定された値(図3中の「指定値」)が配置されている。
第4フィルター214のいずれかフィルターで定められた位置に当該フィルターにおいて定められた値が配置されている場合、受信パケットが、当該プロトコルに従ったものである可能性があるとして、副CPU300へ送られる。
第4フィルター214において検出されるプロトコルには、MFP1を特定する情報が記載された位置が、任意の長さで記載された文字列(情報)の後になるためことにいおって特定できないものがある。このようなプロトコルとしては、たとえば、ネットワーク環境に繋がった機器を探索することに使われるプロトコルがある。
図4は、このようなパケットの構成の一例を示す図である。図4のパケットは、SNMPのパケットである。図4のパケットでは、アドレス42以降に位置する、「環境によって異なる文字列」の後に、MFP1等の探索対象の機器を特定する文字列が配置されている。
このようなプロトコルのパケットには、MFP1そのものを探索するパケットと、それ以外の機器を探索するパケットとがある。第4フィルター214では、上記したような受信パケットの特定の位置に特定の値が配置されているかどうかが検出されるのみで、MFP1を特定する情報の検出までは行なわれない。これにより、第4フィルター214では、低消費電力で、副CPU300や主CPU400を起動させるべき受信パケットである可能性があるかどうかを、概略的に判断できる。そして、MFP1では、受信パケットがこのようなプロトコルに従ったものである可能性がある場合、主CPU400より消費電力の低い副CPU300で、当該受信パケットに対するさらなる判断がなされる。具体的には、副CPU300で、探索される機器がMFP1かそれ以外の機器かの特定がなされる。
なお、副CPU300での、第4フィルター214から送られてきた、上記のようなプロトコルの受信パケットに対する探索対象の機器の検出によって、当該プロトコルにおける探索対象の機器の記載位置が確定される。この検出では、第4フィルター214によるそのような機器の検出にとって障碍となった文字列が検出され得る。そして、副CPU300では、上記のように確定した位置を、第4フィルター214の設定値として、レジスター220へ書き込む。
このような情報が書き込まれることにより、第4フィルター214では、それ以降、当該プロトコルの受信パケットが送られてきた場合、当該受信パケットの、上記設定値に対応する位置の情報がMFP1に対応する場合にのみ、つまり、当該受信パケットがMFP1を探索するものである場合にのみ、副CPU300を起動させる。それ以外の場合には、第4フィルター214では、副CPU300が起動されることなく、当該受信パケットが破棄される。なお、第4フィルター214において、受信パケットが当該プロトコルのものか否かは、当該プロトコルについて特定される位置に当該プロトコルについて特定される値がセットされているか否かによって判断される。これにより、このようなプロトコルのパケットが受信された場合に、当該パケットがMFP1以外の機器を探索するものであるときに副CPU300が起動される事態をより少なくすることができる。
[副CPU]
副CPU300は、代理応答ハードウェア200が第4フィルター214において正確に検出できないプロトコルを正確に検出して、消費電力が大きい主CPU400が起動する頻度を下げる目的で、設けられている。
副CPU300は、代理応答ハードウェア200によって起動された後、受信パケットが当該MFP1の起動を必要とするもの(たとえば、コピーやプリント出力を指示するもの)であった場合、主CPU400を起動する。そして、受信パケット(または、当該パケットに含まれる情報の一部)を主CPU400に伝達した上で、当該副CPU300の電源を遮断する。
図4を参照して上述したように、副CPU300は、第4フィルター214から送られてきたパケットのうち、特定のプロトコルのパケットにおける機器特定情報の記載位置をレジスター220に登録する。これにより、MFP1と無関係なパケットの受信によって副CPU300を起動させないようにすることができる。また、副CPU300は、このように機器特定情報の記載位置を設定値としてレジスター220に登録する場合、同じ設定値を、主CPU400にも送信する。これにより、MFP1の電源の再起動時に、主CPU400からレジスター220に、上記設定値が送られる。これにより、この設定が、再起動時にも有効になる。
[動作の説明〕
主に図2を参照して、MFP1の省電力モード時に受信したパケットの取扱動作について、説明する。
まず、MFP1の(省電力モードではなく)通常モードでは、基本電源回路500と主電源回路700が電源を供給しており、これにより、PHY&MAC100と主CPU400が動作している。そして、特定の時間連続して画像処理部に対する動作指示が無い等の省電力モードへの移行条件が成立したとする、主CPU400の電源制御部420の判断に基づいて、主CPU400に電源を供給する主電源回路700への電源遮断信号(1)が発行される。これにより、主電源回路700からの電源が遮断されて、MFP10は省電力モードに移行する。
省電力モードでは、基本電源回路500だけが動作しており、PHY&MAC100と代理応答ハードウェア200に電源が供給される。
省電力モードに入ると、省電力モード中にネットワークよりMACアドレスを含むパケットを受信すると第1フィルター211が働く。そして、MFP10のMACアドレスが検出されると、電源起動部(1)270が動作し、主電源回路700が電源の供給を始める。これにより、主CPU400が起動する。
本実施の形態では、省電力モード時に主CPU400への電力の供給が再開されることにより、省電力モードからの(通常モードへの)復帰が実現される。
但し、MFP10のMACアドレスが検出されても、第2フィルター212においてICMP(ECHO)が検出された場合には、電源起動部(1)270への信号が遮断される。これにより、主CPU400は起動しない。
なお、受信したパケットは、各フィルターにおけるMFP10のMACアドレスの検出の成否に拘らず、廃棄される。
これにより、MFP10は、電力消費の上昇を伴わずに(PHY&MAC100の消費電力増は除く)、ネットワークに接続していることを問い合わせてきた相手先とスイッチングハブに対して伝えることができる。
なお、受信したパケットは検出の可否に拘らず廃棄される。
省電力モード中に、ネットワークから名前解決のプロトコルのパケットを受信すると、第3フィルター213が働いて、MFP10のネットワーク上の名前の検出が行われる。そして、当該名前が検出された場合は、応答部230において、応答パケットが生成されて、ネットワークに返されると共に、電源起動部(1)270が動作する。これにより、主電源回路700が電源の供給を始めて、主CPUが起動する。
なお、受信されたパケットは、上記名前の検出の成否に拘らず廃棄される。
ARP(Address Resolution Protocol)を受信した場合についても、第3フィルター213は、応答を返すとともに、主CPU400を起動させる。
省電力モード中に、ネットワークよりICMP(ECHO)と名前解決以外のマルチキャストのパケットが受信されると、第4フィルター214が働くことにより、受信パケットが、UDPに従ったものである可能性、または、MFP10が対応しているプロトコルのパケットである可能性が高いかどうかが判断される。なお、この判断は、プロトコルによって決まるポート番号の比較等に基づいて、行なわれる。
そして、そのような可能性が高いと判断されると、電源起動部(2)260が動作し、副電源回路600に対して電源起動信号(2)が出力される。これにより、副電源回路600は、電源の供給を始める。これにより、副CPU300が起動する。
副CPU600が起動するまでの間、受信したパケットを保管するため、当該パケットはFIFO(受信FIFO)240に格納される。
FIFO240への格納が終了すると、ネットワークへの経路は代理応答ハードウェア200から副CPU300に切り替わる。
副CPU300における受信パケットの検証の結果、当該受信パケットがMFP10を探索するものであると判断されれば、副CPU300のソフトウェアフィルター制御部310によって、ネットワークに応答が返される。
受信したパケットがMFP10を探索するものでないと判断されると、副CPU300は、電源遮断信号(2)を発行して、副電源回路600からの電源供給を停止させ、ネットワークとの接続を代理応答ハードウェア200に返す。これにより、副CPU300への電力の供給が停止する。
ここで、副CPU300で受信したパケットがMFP10を探索するものであった場合、以後の動作が2つに分かれる。
1つ目は、受信したパケットが、印刷などのMFP10の動作を要求するものである場合である。この場合、電源起動信号(1)を発行する。これにより、主電源回路700が起動し、主CPU400が起動する。主CPU400が起動すれば、副CPU300は、主CPU400に引継ぎ情報を伝達した後に、電源遮断信号(2)を発行することにより、副電源回路(2)を遮断して、自らを停止する。
2つ目は、受信したパケットが、MFP10の動作を要求しないものである場合である。この場合、応答終了後に電源遮断信号(2)を発行する。これにより、副電源回路600による電源供給が遮断して、自らを停止する。
第4フィルター214で検出される受信パケットのプロトコルには、探索先がMFP10でないものがある。第4フィルター214において探索すべき文字列の開始位置が認識できない場合には、ハードウェアフィルター(第4フィルター214)では、受信パケットにおける探索先を検出できない。
なお、探索すべき文字列の前の文字列は、環境によって異なる場合がある。この場合、環境が一定であれば、探索すべき文字列の直前の文字列は一定になる場合がある。
例えば、MFP10において、当該MFP10が設置されたネットワーク環境では、特定のプロトコルにおいて「_printer._tcp.local=”探索文字列(10文字)”」という部分を含むことが学習された場合を考える。この場合、学習結果がMFP10に登録されれば、第4フィルター214は、「_printer._tcp.local=」を示すASCIIコード数の7バイト(オクテット)後に続く、10バイト(オクテット)長の文字列に基づいて、受信パケットの探索先を特定することができる。この程度の特定であれば、ハードウェアフィルターである第4フィルター214においても可能である。このような学習およびその結果の登録については、図5を参照して後述する。
[副CPUにおける処理内容]
図5は、副CPU300における処理内容を示すフローチャートである。
図5を参照して、第4フィルター214から受信パケットを取得すると(ステップS10)、副CPU300は、受信パケットの宛先を特定することにより、当該受信パケットがMFP10を探索したパケットかどうかを判断する(ステップS20)。なお、後述するように、受信パケットの宛先が、MFP10を含むカテゴリーに対応するマルチキャストのアドレスである場合にも、MFP10を探索したパケットであると判断される。
そして、MFP10を探索するものでないと判断すると、副CPU300は、当該受信パケットを破棄して処理を終了する(ステップS30)。
一方、MFP10を探索したものであると判断すると、副CPU300は、ソフトウェアフィルター制御部310に、応答パケットを生成させ、それをネットワークに向けて送信させる(ステップS40)。
図5では、ステップS10からステップS40までの処理が、ブロック1(受信・応答処理)として示されている。
さて、ステップS40の後、副CPU300は、当該受信パケットがMFP10の動作(印刷、スキャン等の画像処理部の動作)を要求するものであるか否かを判断する(ステップS50)。そして、副CPU300は、当該動作を要求するものであると判断するとステップS60へ処理を進め、そうではないと判断するとステップS100へ処理を進める。
ステップS60では、副CPU300は、受信パケットを利用して、主CPU400への伝達情報を生成する。次に、ステップS70で、電源起動信号(1)を発行する。これにより、主CPU400が起動する。そして、ステップS80で、主CPU400の起動を(所定の信号のやりとり等により)確認すると、副CPU300は、ステップS90で、ステップS70において生成した伝達情報を主CPU400へ送信して、ステップS150へ処理を進める。
図5では、ステップS50〜ステップS90の処理が、ブロック2(主CPU起動処理)として示されている。
一方、ステップS100では、副CPU300は、受信パケットにおいて、MFP10を特定する情報(MFP10のMACアドレス等)の記載される位置を検出(特定)し、ステップS110へ処理を進める。
ここで、記載される位置(記載位置)は、たとえば、パケットにおける記載が開始されるアドレスおよび記載が終了するアドレスである。
ステップS110では、副CPU300は、ステップS100での検出結果である記載位置と同じ記載位置についてのカウンターをインクリメントして、ステップS120へ処理を進める。なお、副CPU300では、記載位置ごとにカウンターが設けられている。そして、副CPU300では、ステップS100で記載位置が特定されるたびに、ステップS110で当該記載位置のカウンターがインクリメントされる。つまり、多くの受信パケットで同じ記載位置からMFP10を特定する情報の記述が開始されていれば、当該記載位置に対応するカウンターのカウント値は比較的大きくなる。
そして、ステップS120では、副CPU300は、ステップS110でインクリメントしたカウンターのカウント値が予め定められた指定値に到達したか否かを判断する。そして、到達していないと判断するとそのまま処理を終了させる。一方、到達したと判断すると、ステップS130へ処理を進める。
ステップS130では、副CPU300は、当該カウンターが対応する記載位置と、比較データと、MFP10を特定する情報のデータ長とを、第4フィルター214の設定値としてレジスター220へ書き込んで、ステップS140へ処理を進める。
ステップS140では、ステップS130で書き込んだ情報を、主CPU400に伝達情報として送信して、処理を終了する。
図5では、以上説明したステップS100からステップS140の処理が、ブロック3(HW(ハードウェア)レジスター更新処理)として記載されている。
また、ステップS100〜ステップS120の処理が、上記した学習に相当し、ステップS130およびステップS140の処理が、上記した学習の結果の登録に相当する。
[実施の形態のまとめ]
<1>本実施の形態のMFP10は、ネットワークからパケットを受信することにより省電力モードから復帰できる。
そして、MFP10は、
画像処理動作を実現するための画像処理部と、
受信したパケットからMFP10を特定する情報をハードウェアでフィルターリングする代理応答ハードウェア200と、
MFP10の画像処理部を制御する主CPU400と、
MFP10の省電力モード時に受信したパケットのプロトコルの解析を行い、当該解析の結果に基づいて、主CPU400を起動させるか否かを決定するための副CPU300とを備える。
代理応答ハードウェア200は、受信したパケットに対するフィルターリングの結果に基づいて、主CPU400または副CPU300を選択して起動させる。
<2>MFP10において、
代理応答ハードウェア200は、
主CPU400とその周辺回路に電源を供給する第1の電源を起動するための電源起動部(1)270と、
副CPU300とその周辺回路に電源を供給する第1の電源を起動するための電源起動部(2)260と、
受信したパケットを主CPU400または副CPU300に送る切替回路(図示略)と、
主CPU400または副CPU300によって設定される比較対象データと、受信したパケットの先頭からの比較開始位置および比較終了位置を示すオクテットの数を保持するレジスター220と、
受信したパケットから、当該パケットに対する返信に必要な情報を取得するための応答部230とを含む。
応答部230は、返信に必要な情報と比較対象データを組み合わせて、受信したパケットに対する返信用のデータのを作成も行なう。
また、代理応答ハードウェア200は、
受信したパケットを一時保存するFIFO240をさらに含む。
また、代理応答ハードウェア200は、
MFP10の省電力モード中に、受信したパケットに対して、比較開始位置(レジスター220において、第1フィルター211について設定されたアドレスの比較を開始する位置)から比較終了位置(レジスター220において、第1フィルター211について設定されたアドレスの比較を終了する位置)の範囲のデータが比較対象データ(MFP10のMACアドレス)と一致した場合に、主CPU400を起動させる、第1フィルター211と、
MFP10の省電力モード中に、受信したパケットに対して、比較開始位置(レジスター220において、第2フィルター212について設定されたアドレスの比較を開始する位置)から比較終了位置(レジスター220において、第2フィルター212について設定されたアドレスの比較を終了する位置)の範囲のデータが比較対象データ(ICMP(ECHO))と一致した場合に、主CPU400および副CPU300を起動させることなく、(応答部230に)返信用のデータを(ネットワークへと)送信させる、第2フィルター212と、
MFP10の省電力モード中に、受信したパケットに対して、比較開始位置(レジスター220において、第3フィルター213について設定されたアドレスの比較を開始する位置)から比較終了位置(レジスター220において、第3フィルター213について設定されたアドレスの比較を終了する位置)の範囲のデータが比較対象データ(MFP10のネットワーク上の名前)と一致した場合に、主CPU400を起動させ、返信用のデータを送信させる、第3フィルター213と、
MFP10の省電力モード中に、受信したパケットに対して、比較開始位置(レジスター220において、第4フィルター214について設定されたアドレスの比較を開始する位置)から比較終了位置(レジスター220において、第4フィルター214について設定されたアドレスの比較を終了する位置)の範囲のデータが比較対象データ(レジスター220において、プロトコルごとに設定された指定値)と一致した場合に、副CPU300を起動させる、第4フィルター214とを含む。
<3>第4フィルター214は、
受信したパケットの宛先が、MFP10が所属するカテゴリーに対応するものである場合に、副CPU300を起動させる。
受信したパケットの宛先が、MFP10が所属するカテゴリーに対応するかどうかは、受信パケットの宛先のマルチキャストのアドレスが当該カテゴリーに対応したもの(たとえば、「プリンター」「スキャナー」など、MFP10が含まれる機器の種類を特定するもの)かどうかによって判断される。
副CPU300は、
主CPU400とその周辺回路に電源を供給する第1の電源を起動する電源制御部320と、
主CPU400から、設定プログラムを受信するソフトウェアフィルター制御部310とを含む。
ソフトウェアフィルター制御部310は、
FIFO240から、受信したパケットを受信し、
第4フィルター214から送信されてきた受信したパケットに対する判断を実行し、
受信したパケットに対する応答を行う。
ソフトウェアフィルター制御部310は、さらに、
受信したパケットが、その宛先がMFP10が所属するカテゴリーに対応するものであり、かつ、主CPU400の起動を要するものである場合には、副CPU300が備える応答部(図示略)に当該受信したパケットに対する応答を送信させるとともに主CPU400を起動し、
受信したパケットが、その宛先がMFP10が所属するカテゴリーに対応するものであり、かつ、主CPU400の起動を要しないものである場合には、主CPU400を起動させることなく、副CPU300が備える応答部(図示略)に、当該受信したパケットに対する応答を送信させる。
<4>副CPU300は、
代理応答ハードウェア200とのデータ通信機能を有し、
代理応答ハードウェア200から送られてきた受信パケットから受信頻度の高いプロトコルを抽出し(ステップS120)、
抽出したプロトコルの中でMFP10の固有情報を記述されたパケットにおける位置と、当該固有情報と、その長さとを、代理応答ハードウェア200のレジスター220に格納する。
<5>主CPU400は、
当該主CPU400とその周辺回路に電源を供給する第1の電源を遮断する電源制御部420を含み、
省電力モードへの移行時には、電源制御部420に、主電源回路700を遮断させる。
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 制御部、13 スキャナー部、14 プリンター部、15 操作部、17 フィーダー部、18 給紙部、19 トレイ、42 アドレス、200 代理応答ハードウェア、211 第1フィルター、212 第2フィルター、213 第3フィルター、214 第4フィルター、220 レジスター、230 応答部、310 ソフトウェアフィルター制御部、320,420 電源制御部、410 ネットワーク制御部、500 基本電源回路、600 副電源回路、700 主電源回路。

Claims (6)

  1. ネットワークからパケットを受信することにより省電力モードから復帰できる画像処理装置において、
    画像処理動作を実現するための画像処理部と、
    受信したパケットから前記画像処理装置を特定する情報をハードウェアでフィルターリングするフィルターリング機構と、
    前記画像処理装置の画像処理部を制御する第1のプロセッサーと、
    前記画像処理装置の省電力モード時に受信したパケットのプロトコルの解析を行い、当該解析の結果に基づいて、前記第1のプロセッサーを起動させるか否かを決定するための第2のプロセッサーとを備え、
    前記フィルターリング機構は、受信したパケットに対するフィルターリングの結果に基づいて、前記第1のプロセッサーまたは前記第2のプロセッサーを選択して起動させる、画像処理装置。
  2. 前記フィルターリング機構は、
    前記第1のプロセッサーとその周辺回路に電源を供給する第1の電源を起動するための第1の起動回路と、
    前記第2のプロセッサーとその周辺回路に電源を供給する第1の電源を起動するための第2の起動回路と、
    受信したパケットを前記第1のプロセッサーまたは前記第2のプロセッサーに送る切替回路と、
    前記第1のプロセッサーまたは前記第2のプロセッサーによって設定される比較対象データと、受信したパケットの先頭からの比較開始位置および比較終了位置を示すオクテットの数を保持するメモリー部と、
    受信したパケットから、当該パケットに対する返信に必要な情報を取得するための返信用情報取得部と、
    前記返信に必要な情報と前記比較対象データを組み合わせて、前記受信したパケットに対する返信用のデータを作成する返信用データ作成部と、
    前記受信したパケットを一時保存する受信データ格納部と、
    前記画像処理装置の省電力モード中に、受信したパケットに対して、前記比較開始位置から前記比較終了位置の範囲のデータが前記比較対象データと一致した場合に、前記第1のプロセッサーを起動させる、第1のフィルターと、
    前記画像処理装置の省電力モード中に、受信したパケットに対して、前記比較開始位置から前記比較終了位置の範囲のデータが前記比較対象データと一致した場合に、前記第1のプロセッサーおよび前記第2のプロセッサーを起動させることなく、前記返信用のデータを送信させる、第2のフィルターと、
    前記画像処理装置の省電力モード中に、受信したパケットに対して、前記比較開始位置から前記比較終了位置の範囲のデータが前記比較対象データと一致した場合に、前記第1のプロセッサーを起動させ、前記返信用のデータを送信させる、第3のフィルターと、
    前記画像処理装置の省電力モード中に、受信したパケットに対して、前記比較開始位置から前記比較終了位置の範囲のデータが前記比較対象データと一致した場合に、前記第2のプロセッサーを起動させる、第4のフィルターとを含む、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第4のフィルターは、
    前記受信したパケットの宛先が、前記画像処理装置が所属するカテゴリーに対応するものである場合に、前記第2のプロセッサーを起動させ、
    前記第2のプロセッサーは、
    前記第1のプロセッサーとその周辺回路に電源を供給する第1の電源を起動する回路と、
    前記第1のプロセッサーから、設定プログラムを受信するメモリー通信部と、
    前記受信データ格納部から、前記受信したパケットを受信する受信部と、
    前記第4のフィルターから送信されてきた前記受信したパケットに対する判断を実行するフィルター部と、
    前記受信したパケットに対する応答を行う応答部とを含み、
    前記フィルター部は、
    前記受信したパケットが、その宛先が前記画像処理装置が所属するカテゴリーに対応するものであり、かつ、前記第1のプロセッサーの起動を要するものである場合には、前記応答部に当該受信したパケットに対する応答を送信させるとともに前記第1のプロセッサーを起動し、
    前記受信したパケットが、その宛先が前記画像処理装置が所属するカテゴリーに対応するものであり、かつ、前記第1のプロセッサーの起動を要しないものである場合には、前記第1のプロセッサーを起動させることなく前記応答部に当該受信したパケットに対する応答を送信させる、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2のプロセッサーは、
    前記フィルターリング機構とのデータ通信機能を有し、
    前記フィルターリング機構から送られてきた受信パケットから受信頻度の高いプロトコルを抽出し、
    抽出したプロトコルの中で前記画像処理装置の固有情報を記述されたパケット中の位置を検出と、当該固有情報と、その長さとを、前記フィルターリング機構の前記メモリー部に格納する、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1のプロセッサーは、
    当該第1のプロセッサーとその周辺回路に電源を供給する第1の電源を遮断する第1の遮断回路を含み、
    前記省電力モードへの移行時には、前記第1の遮断回路に、前記第1の電源を遮断させる、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. ネットワークからパケットを受信することにより省電力モードから復帰できる画像処理装置の制御方法であって、
    前記画像処理装置は、
    画像処理動作を実現するための画像処理部と、
    受信したパケットから前記画像処理装置を特定する情報をハードウェアでフィルターリングするフィルターリング機構と、
    前記画像処理装置の画像処理部を制御する第1のプロセッサーと、
    前記画像処理装置の省電力モード時に受信したパケットのプロトコルの解析を行い、当該解析の結果に基づいて、前記第1のプロセッサーを起動させるか否かを決定するための第2のプロセッサーとを備え、
    前記フィルターリング機構に、受信したパケットに対するフィルターリングの結果に基づいて、前記第1のプロセッサーまたは前記第2のプロセッサーを選択して起動させる、画像処理装置の制御方法。
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