JP2013251710A - 電子機器、撮像処理方法、およびプログラム - Google Patents

電子機器、撮像処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ディスプレイとは反対側に備えられたカメラを用いて、ユーザの自画像を適切に撮像可能な電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器1は、プロセッサと、ディスプレイと、カメラ110と、電子機器1の姿勢の変化に基づく信号をプロセッサに出力するセンサとを備える。カメラ110は、電子機器1の筐体の第1面Sb側に設置されている。ディスプレイは、筐体の第1面Sbの裏面である第2面Sa側に設置されている。プロセッサは、予め定められた指示入力を受け付けた後に、センサからの出力によってディスプレイとカメラ110との位置関係が入れ替わったことを検知した場合、カメラ110に撮像処理を実行させる、電子機器。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子機器、撮像処理方法、おぴびプログラムに関し、特に、カメラを備える電子機器、当該電子機器における撮像処理方法、および当該電子機器を制御するためのプログラムに関する。
従来、装置を持つ位置(以下、「ホールドポジション」とも称する)に応じて動作モード変更する撮像装置が知られている。
特許文献1には、上記の装置として、装置本体に回動部を持たず、本体の角度により動作方法を制御する撮像装置が開示されている。当該撮像装置は、たとえば、背面から見た場合に長方形の形状をしている。また、撮像装置では、任意の角度と180度反転させた角度とのそれぞれに動作モードが割り当てられている。それゆえ、撮像装置では、本体のホールドポジションにより、簡単な操作で適切な撮影モードをまたは再生するモードを設定できる。
特開2010−147771号公報
引用文献1では、ユーザは、撮像装置を任意の角度から180度回転させることにより、当該任意の動作モードとは異なる動作モードで撮像装置を動作させることができる。しかしながら、スルー画像(プレビュー画像)等を表示するディスプレイとは反対側にカメラ(アウトカメラ,メインカメラ)を備えた電子機器において、上記引用文献1の撮像装置の構成を適用したところで、ユーザの自画像をカメラで適切に撮像することはできない。
本願発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、ディスプレイとは反対側に備えられたカメラを用いて、ユーザの自画像を適切に撮像可能な電子機器、当該電子機器における撮像処理方法、および当該電子機器を制御するためのプログラムを提供することにある。
本発明のある局面に従うと、電子機器は、プロセッサとディスプレイを備える。電子機器は、第1のカメラと、電子機器の姿勢の変化に基づく信号をプロセッサに出力するセンサとをさらに備える。第1のカメラは、電子機器の筐体の第1面側に設置されている。ディスプレイは、筐体の第1面の裏面である第2面側に設置されている。プロセッサは、予め定められた指示入力を受け付けた後に、センサからの出力によってディスプレイとカメラとの位置関係が入れ替わったことを検知した場合、第1のカメラに撮像処理を実行させる。
好ましくは、第2面側に第2のカメラをさらに備える。プロセッサは、第2のカメラによるスルー画像をディスプレイに表示させる。プロセッサは、スルー画像を表示させた状態で、予め定められた指示入力を受け付ける。
好ましくは、ディスプレイは、プロセッサからの指令によりミラーとして機能する。プロセッサは、ディスプレイをミラーとして動作させている状態で、予め定められた指示入力を受け付ける。
好ましくは、電子機器は、メモリをさらに備える。ディスプレイの表示面は矩形状である。ディスプレイの表示面の長手方向および短手方向のいずれか一方を第1の方向とし、他方を第2の方向とする。メモリは、第1の方向に沿った第1の仮想軸を回転軸としたときの回転角に関する第1の閾値を記憶している。センサは、姿勢の変化に基づく信号として、第1の仮想軸を回転軸としたときの電子機器の回転角に基づく信号をプロセッサに出力する。プロセッサは、予め定められた指示入力を受け付けた後における電子機器の回転角が、180度から第1の閾値を引いた値以上であって180度に第1の閾値を加えた値以下である場合に、ディスプレイとカメラとの位置関係が入れ替わったと判断する。
好ましくは、メモリは、第1の方向における電子機器の移動量に関する第2の閾値をさらに記憶している。センサは、姿勢の変化に基づく信号として、第1の方向における電子機器の移動量に基づく信号をプロセッサに出力する。プロセッサは、予め定められた指示入力を受け付けた後における電子機器の移動量が第2の閾値以内である場合に、第1のカメラに撮像処理を実行させる。
好ましくは、メモリは、表示面の法線方向に沿った第2の仮想軸を回転軸としたときの回転角に関する第3の閾値と、法線の方向における電子機器の移動量に関する第4の閾値をさらに記憶している。センサは、姿勢の変化に基づく信号として、第2の仮想軸を回転軸としたときの電子機器の回転角に基づく信号と、法線方向における電子機器の移動量に基づく信号をプロセッサに出力する。プロセッサは、予め定められた指示入力を受け付けた後における電子機器の回転角が、第3の閾値以内であって、かつ電子機器の移動量が第4の閾値以内である場合に、第1のカメラに撮像処理を実行させる。
好ましくは、電子機器は、時間を計時するためのタイマをさらに備える。プロセッサは、予め定めらた指示入力を受け付けた後、予め定めれた時間が経過するまでに、センサからの出力によってディスプレイとカメラとの位置関係が入れ替わったことを検知できなかった場合、ディスプレイにエラー表示をさせる。
好ましくは、電子機器は、第2面側に第2のカメラをさらに備える。予め定められた指示入力は、第2のカメラによるスルー画像をディスプレイに表示させた状態で、第2のカメラ用のシャッターボタンが押下されたことに基づく入力である。メモリは、画像のマッチング処理を行なうためのプログラムをさらに記憶している。プロセッサは、第2のカメラ用のシャッターボタンが押下されたことに基づき撮像された画像と、第1のカメラによるスルー画像とが、全体または焦点付近の画像において一致しているか否かを、プログラムを用いて判定する。プロセッサは、一致していると判定した場合、第1のカメラに撮像処理を実行させる。
本発明の他の局面に従うと、撮像処理方法は、ディスプレイとカメラとを備えた電子機器において実行される。カメラは、電子機器の筐体の第1面側に設置され、ディスプレイは、筐体の第1面の裏面である第2面側に設置されている。撮像処理方法は、予め定められた指示入力を受け付けるステップと、指示入力を受け付けた後に、電子機器の姿勢の変化に基づく信号をプロセッサに出力するセンサからの出力によってディスプレイとカメラとの位置関係が入れ替わったことを検知するステップと、位置関係が入れ替わったことを検知したことに基づき、カメラに撮像処理を実行させるステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、プロセッサとディスプレイとカメラとを備えた電子機器を制御する。カメラは、電子機器の筐体の第1面側に設置され、ディスプレイは、筐体の第1面の裏面である第2面側に設置されている。プログラムは、予め定められた指示入力を受け付けるステップと、指示入力を受け付けた後に、電子機器の姿勢の変化に基づく信号をプロセッサに出力するセンサからの出力によってディスプレイとカメラとの位置関係が入れ替わったことを検知するステップと、位置関係が入れ替わったことを検知したことに基づき、カメラに撮像処理を実行させるステップとを、プロセッサに実行させる。
本発明によれば、ディスプレイとは反対側に備えられたカメラを用いて、ユーザの自画像を適切に撮像可能となる。
携帯端末の外観を説明するための図である。 携帯端末における処理の概要を説明するための図である。 携帯端末のハードウェア構成を表した図である。 フラッシュメモリに格納されてるデータを説明するための図である。 携帯端末を仮想軸Azを中心に180度回転させたとユーザが判断した場合における、携帯端末にとって許容される回転範囲を説明するための図である。 携帯端末を仮想軸Azを中心に180度回転させたとユーザが判断した場合における、携帯端末にとって許容される移動量を説明するための図である。 携帯端末における処理の流れを表すフローチャートである。 図7のステップS8の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 他の実施の形態に係る携帯端末の外観を説明するための図である。 携帯端末における処理の概要を説明するための図である。 携帯端末のハードウェア構成を表した図である。 携帯端末における処理の流れを表すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の各実施の形態に係る携帯型の電子機器(以下、「携帯端末」と称する)について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
なお、携帯端末としては、たとえば、スマートフォン、携帯型電話機、タブレット端末、ラップトップコンピュータ、デジタルカメラ、PDA(Personal Digital Assistant)等の各種の端末が挙げられる。以下では、携帯端末の一例として、スマートフォンを例に挙げて説明する。
また、以下では、「方向」は、一つの向きと当該一つの向きとは反対の向きとの、2つの向きを含むものとする。たとえば、X軸方向は、X軸の性の向きと、X軸の負の向きとを含むものとする。
[実施の形態1]
<A.概要>
図1は、携帯端末1の外観を説明するための図である。図1(A)は、携帯端末1の正面図である。図1(B)は、携帯端末1の裏面図である。
図1(A)を参照して、携帯端末1は、筐体10の表側面Saに、タッチスクリーン109と、複数の操作キー113と、インカメラ117とを備えている。インカメラ117は、タッチスクリーン109側(ユーザが通常視認する側)に位置しており、サブカメラとも称される。インカメラ117は、通常、ユーザは自画像を撮像するために利用される。また、インカメラ117は、タッチスクリーン109に対して、操作キー113とは反対側に位置している。
図1(B)を参照して、携帯端末1は、筐体の裏側面Sbに、アウトカメラ110を備えている。つまり、アウトカメラ110と、インカメラ117とは反対の方向を向いている。アウトカメラ110は、タッチスクリーン109とは反対側(ユーザが通常視認しない側)に位置しており、メインカメラとも称される。
アウトカメラ110の解像度は、インカメラ117の解像度よりも高い。したがって、ユーザは、アウトカメラ110を用いることにより、インカメラ117を用いたときよりも、高画質の写真画像または動画像を撮像することができる。本実施の形態では、アウトカメラ110を用いて、ユーザは自画像を撮像することを可能にする。
以下では、説明の便宜上、アウトカメラ110およびインカメラ117が、電子シャッター機能と、メカニカルシャッター機能とを備えているとして説明する。なお、アウトカメラ110およびインカメラ117の構成はこれに限定されるものではない。
また、電子シャッター機能による撮像(撮影)で得られた画像データを、「スルー画像データ」と称し、メカニカルシャッター機能による撮像で得られた画像を、「保存用画像データ」と称する。スルー画像データは、プレビュー画像データとも称され、ディスプレイ1091にプレビュー画像(スルー画像)を表示するための画像データである。たとえばプレビュー画像が表示された状態において、ユーザがシャッターボタン(予め定められたハードウェアキーまたはソフトウェアキー)を押すことにより得られる画像データが、保存用画像データである。
スルー画像データは、通常、揮発性メモリに格納され、順次上書きされる。一方、保存用画像データは、フラッシュメモリ、着脱可能な記録媒体等の不揮発性メモリに格納される。このため、ユーザは、撮像後に、保存用画像データを読み出すことにより、保存用画像データに基づいた画像を視認することが可能となる。
図2は、携帯端末1における処理の概要を説明するための図である。図2(A)は、インカメラ117を用いて、携帯端末1のユーザの自画像をスルー画像としてタッチスクリーン109のディスプレイに表示させている状態を表した図である。図2(B)は、アウトカメラ110を用いて自画像を撮像している状態を表した図である。より詳しくは、図2(B)は、アウトカメラ110のメカニカルシャッター機能を用いた撮像により、保存用画像データを取得しようとしている状態を表した図である。
以下では、説明を簡略化するために、以下の定義を行なった上で、携帯端末1の処理を説明する。図2(A)を参照して、XYZ座標系において、Z軸方向は鉛直方向とする。また、XY平面は、水平面とする。ディスプレイの表示面は、YZ平面に平行であるとする。つまり、ディスプレイの表示面の法線の方向が、X軸と平行であるとする。また、ディスプレイの表示面の形状を矩形状とする。ディスプレイの表示面の長手方向がZ軸方向であり、短手方向がY軸方向とする。
また、XYZ座標系における携帯端末1の中心点Cの座標を、(x,y,z)=(xc,yc,zc)とする。さらに、以下のように仮想軸を定義する。中心点Cを通り、ディスプレイの表示面の法線方向に沿った仮想軸を、仮想軸Axとする。中心点Cを通り、ディスプレイの表示面の短手方向に沿った仮想軸を、仮想軸Ayとする。中心点Cを通り、ディスプレイの表示面の長手方向に沿った仮想軸を、仮想軸Azとする。つまり、仮想軸AxはX軸に平行であり、仮想軸AyはY軸に平行であり、仮想軸AzはZ軸に平行である。
ユーザは、ユーザの手で携帯端末1を把持し、インカメラ117による撮像により得ら得たスルー画像をタッチスクリーン109のディスプレイに表示させる。ここで、ユーザは、写真の構図が定まったと判断した場合、予め定められた操作キー(以下、「スタートキー」と称する)を選択(押下)する。携帯端末1は、ユーザによる上記スタートキーの選択によって、予め定められた指示入力を受け付けたと判断する。なお、スタートキーは、タッチスクリーン109のディスプレイに表示されるソフトウェアキーであってもよいし、操作キー113等のハードウェアキーであってもよい。
図2(B)を参照して、ユーザは、アウトカメラ110で自画像を撮像するために、携帯端末1を仮想軸Azを中心に180度回転させる。当該ユーザ操作によって、筐体10の裏側面Sbがユーザに対向することになる。つまり、アウトカメラ110とユーザとが対向状態となる。
携帯端末1は、予め定められた指示入力を受け付けた後に、上記180度の回転によって、ディスプレイおよびインカメラ117とアウトカメラ110との位置関係(空間的な位置関係)が入れ替わったことを検知すると、アウトカメラ110のメカニカルシャッター機能を用いた撮像を行なう。これにより、ユーザは、インカメラ117ではなく、ディスプレイ1091とは反対側に設けられたアウトカメラ110で自身の姿を適切に撮像することが可能となる。それゆえ、ユーザは、インカメラ117で撮像したときよりも高品質な自画像の写真を得ることができる。
なお、「ディスプレイおよびインカメラ117とアウトカメラ110との位置関係が入れ替わった」とは、本実施の形態では、ユーザに対向する筐体の表面が表側面Saから裏側面Sbに変わったことを意味している。
以下では、上記の機能を実現するための具体的に構成について説明する。
<B.ハードウェア構成>
図3は、携帯端末1のハードウェア構成を表した図である。図3を参照して、携帯端末1は、アンテナ101と、RF(Radio Frequency)回路102と、ベースバンド回路103と、GPS受信機104と、プログラムを実行するアプリケーションプロセッサ105と、ROM(Read Only Memory)106と、RAM(Random Access Memory)107と、NAND型のフラッシュメモリ108と、タッチスクリーン109と、アウトカメラ110と、マイク111と、スピーカ112と、ユーザによる指示の入力を受ける操作キー113と、通信IF(Interface)114と、IC(Integrated Circuit)カードリーダライタ115と、電源ユニット116と、インカメラ117と、センサ118と、タイマ119とを備える。また、タッチスクリーン109は、ディスプレイ1091と、ディスプレイ1091に重畳して配置されたタッチパネルとを含んで構成される。
GPS受信機104は、アンテナ1041と、RF回路1042と、ベースバンド回路1043とを含む。GPS受信機104は、アンテナ1041を用いてGPS衛星の信号を受信する。さらに、GPS受信機104は、RF回路1042およびベースバンド回路1043における処理の結果(つまり、現在地情報)を、アプリケーションプロセッサ105に出力する。なお、現在地情報は、緯度、経度、および高度を示した情報である。
アンテナ101、RF回路102、およびベースバンド回路103は、基地局を介した、他の移動体端末、固定電話、およびPC(Personal Computer)との間における無線通信に用いられる。詳しくは、アンテナ101、RF回路102、およびベースバンド回路103は、携帯端末1が携帯電話網を用いた通信を行なうために用いられる。
フラッシュメモリ108は、不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ108は、携帯端末1を制御するための各種のプログラム、並びに、携帯端末1が生成したデータ、携帯端末1の外部装置から取得したデータ等の各種データを揮発的に格納する。
センサ118は、携帯端末1の姿勢の変化に基づく信号をアプリケーションプロセッサ105に出力する。具体的には、センサ118は、3軸のジャイロセンサおよび3軸の加速度センサ等により構成される。
タイマ119は、時間を計時する。なお、タイマ119としては、カウントダウンタイマを用いてもよい。
各構成要素103〜109,111〜119は、相互にデータバスによって接続されている。ICカードリーダライタ115には、メモリカード1451が装着される。
携帯端末1における処理は、各ハードウェアおよびアプリケーションプロセッサ105により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、フラッシュメモリ108に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、メモリカード1451その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、ICカードリーダライタ115その他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、アンテナ101、RF回路102、およびベースバンド回路103、または通信IF114を介してダウンロードされた後、フラッシュメモリ108に一旦格納される。そのソフトウェアは、アプリケーションプロセッサ105によってフラッシュメモリ108から読み出され、さらにフラッシュメモリ108に実行可能なプログラムの形式で格納される。アプリケーションプロセッサ105は、そのプログラムを実行する。
同図に示される携帯端末1を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、フラッシュメモリ108、メモリカード1451その他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、携帯端末1の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記録媒体としては、DVD-ROM、CD−ROM、FD、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。また、ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
<C.データ>
図4は、フラッシュメモリ108に格納されてるデータD04を説明するための図である。
図4を参照して、データD04には、携帯端末1の回転角に関する閾値として、仮想軸Az周りの回転角に関する閾値Th_rzと、仮想軸Ax周りの回転角に関する閾値Th_rxと、仮想軸Ay周りの回転角に関する閾値Th_ryとが記憶されている。また、データD04には、携帯端末1の移動量に関する閾値として、仮想軸Az方向の移動量に関する閾値Th_mzと、仮想軸Ax方向の移動量に関する閾値Th_mxと、仮想軸Ay方向の移動量に関する閾値Th_myとが記憶されている。
閾値Th_rz、閾値Th_rx、閾値Th_ry、閾値Th_mz、閾値Th_mx、閾値Th_myの各値は、たとえば、5度、10度、10度、10mm、10mm、10mmである。なお、各閾値は、これらの値に限定されるものではない。
各閾値Th_rz,Th_rx,Th_ry,Th_mz,Th_mx,Th_myの各値は、たとえば、実験により決定される。また、携帯端末1が被写体との距離を測定できる機能を有している場合、各閾値の値を被写体との距離に応じた値としてもよい。つまり、各閾値を可変としてもよい。この場合、数式で各閾値の値を変化させてもよいし、各閾値に関する複数のデータを予め記憶しておいてもよい。
データD04に示した各閾値の利用の仕方については、後述する「<D.処理の詳細>」において説明する。
<D.処理の詳細>
図2に示した処理の概要においては、携帯端末1が仮想軸Azを回転軸として180度回転させた例を挙げて説明した。
しかしながら、ユーザが携帯端末1を仮想軸Azを中心に180度回転させようとした場合、正確に180度回転しているとは限らない。また、当該回転操作により、携帯端末1が、仮想軸Axを回転軸として回転し、仮想軸Ayを回転軸として回転してしまう可能性がある。さらには、当該回転操作により、上記回転以外にも、携帯端末1が、仮想軸Axの方向、仮想軸Ayの方向、および仮想軸Azの方向の少なくいともいずれかの方向に移動する可能性もある。
このような場合には、アウトカメラ110による撮像の際に自画像をフレーム内に収めることができない事態が生じ得る。つまり、ユーザが意図していない画像が得られる虞がある。
そこで、以下では、データD04(図4)に示した各閾値を用いることにより、アウトカメラ110による自画像の撮像の際にユーザの意図に沿った保存用画像データを得られるようにする構成について説明する。
図5は、携帯端末1を仮想軸Azを中心に180度回転させたとユーザが判断した場合における、携帯端末1にとって許容される回転範囲を説明するための図である。図5(A)は、仮想軸Azを回転軸としたときの許容される回転範囲を説明するための図である。図5(B)は、仮想軸Axを回転軸としたときの許容される回転範囲を説明するための図である。図5(C)は、仮想軸Ayを回転軸としたときの許容される回転範囲を説明するための図である。
なお、図5においては、実線で示した携帯端末1は、携帯端末1を仮想軸Azを中心に正確に180度回転させ、他の回転や移動が生じていない状態を表している。つまり、実線で示した携帯端末1は、図2(B)で示した状態と同じ状態を表している。
図5(A)を参照して、携帯端末1は、仮想軸Azを回転軸とした回転の誤差(180°からのずれ)が、±Th_zr(たとえば図4の場合には±5度)である場合、アウトカメラ110によるユーザの自画像の撮像は問題ないと判断する。なお、図5(A)は、アウトカメラ110が既にユーザの方向を向いている状態を表している。
図5(B)を参照して、携帯端末1は、仮想軸Axを回転軸とした回転角が、±Th_xr(たとえば図4の場合には±10度)である場合、アウトカメラ110によるユーザの自画像の撮像は問題ないと判断する。図5(C)を参照して、携帯端末1は、仮想軸Ayを回転軸とした回転角が、±Th_yr(たとえば図4の場合には±10度)である場合、アウトカメラ110によるユーザの自画像の撮像は問題ないと判断する。
なお、以下では、仮想軸Azを回転軸としたときの回転角を「回転角θz」と、仮想軸Axを回転軸としたときの回転角を「回転角θx」と、仮想軸Ayを回転軸としたときの回転角を「回転角θy」と称する。
図6は、携帯端末1を仮想軸Azを中心に180度回転させたとユーザが判断した場合における、携帯端末1にとって許容される移動量を説明するための図である。なお、移動量とは、仮想軸Azを回転軸とした回転(180°回転)を行なう前と後とにおける、仮想軸Ax方向(X軸方向)、仮想軸Ay方向(Y軸方向)、および仮想軸Az方向(Z軸方向)のずれ量である。
図6(A)は、仮想軸Az方向における許容される移動量の範囲を説明するための図である。図6(B)は、仮想軸Ax方向における許容される移動量の範囲を説明するための図である。図6(C)は、仮想軸Ay方向の許容される移動量の範囲を説明するための図である。なお、図6においては、図5と同様に、実線で示した携帯端末1は、携帯端末1を仮想軸Azを中心に正確に180度回転させ、他の回転や移動が生じていない状態を表している。つまり、実線で示した携帯端末1は、図2(B)で示した状態と同じ状態を表している。
図6(A)を参照して、携帯端末1は、仮想軸Az方向(Z軸方向)の移動量が、±Th_zmである場合、アウトカメラ110によるユーザの自画像の撮像は問題ないと判断する。なお、図6(A)は、アウトカメラ110が既にユーザの方向を向いている状態を表している。
図6(B)を参照して、携帯端末1は、仮想軸Ax方向(X軸方向)の移動量が、±Th_xmである場合、アウトカメラ110によるユーザの自画像の撮像は問題ないと判断する。図6(C)を参照して、携帯端末1は、仮想軸Ay方向(Y軸方向)の移動量が、±Th_ymである場合、アウトカメラ110によるユーザの自画像の撮像は問題ないと判断する。
なお、以下では、仮想軸Az方向(Z軸方向)の移動量を「移動量Lz」と、仮想軸Ax方向(X軸方向)の移動量を「移動量Lx」と、仮想軸Ay(Y軸方向)の移動量を「移動量Ly」と称する。
つまり、携帯端末1は、回転角θz,θx,θyおよび移動量Lz,Lx,Lyの各々が、以下の条件式(1)〜(6)を満たす場合に、アウトカメラ110によるユーザの自画像の撮像は問題ないと判断し、アウトカメラ110のメカニカルシャッター機能を用いた自画像の撮像を行なう。
180°−Th_rz≦θz≦180°+Th_rz … (1)
−Th_rx≦θx≦Th_rx … (2)
−Th_ry≦θy≦Th_ry … (3)
−Th_mz≦Lz≦Th_mz … (4)
−Th_mx≦Lx≦Th_mx … (5)
−Th_my≦Ly≦Th_my … (6)
上記の構成によって、携帯端末1では、アウトカメラ110による自画像の撮像の際にユーザの意図に沿った保存用画像データを得られることになる。
<E.制御構造>
図7は、携帯端末1における処理の流れを表すフローチャートである。具体的には、図7は、ユーザによってアウトカメラ110による自画像撮像モードが選択されたことにより、携帯端末1が当該モードによる処理を開始したときの処理の流れを表している。
図7を参照して、ステップS2において、携帯端末1のアプリケーションプロセッサ105は、インカメラ117により撮像されたスルー画像をディスプレイ1091に表示する。ステップS4において、アプリケーションプロセッサ105は、予め定められた操作キーであるスタートキーが選択されたか否かを判断する。
ステップS4において肯定的な判断がなされた場合(YESの場合)、アプリケーションプロセッサ105は、ステップS6において、センサ118からの出力を処理する。アプリケーションプロセッサ105は、ステップS4において否定的な判断がなされた場合(NOの場合)、処理をステップS2に進める。
ステップS8において、アプリケーションプロセッサ105は、センサ118の出力に基づいて、ディスプレイ1091およびインカメラ117と、アウトカメラ110との位置関係が入れ替わったか否かを判断する。ステップS8において肯定的な判断がなされた場合(YESの場合)、アプリケーションプロセッサ105は、ステップS10において、アウトカメラ110に撮像を実行させる。そして、ステップS12において、アプリケーションプロセッサ105は、当該撮像により得られた保存用画像データをフラッシュメモリ108に格納する。これにより、一連の処理を終了する。
一方、ステップS8において否定的な判断がなされた場合(NOの場合)、アプリケーションプロセッサ105は、スタートキーが選択された後、予め定めら得らた時間が経過したかをタイマ119の出力に基づいて判断する。当該予め定められた時間は、たとえばフラッシュメモリ108に予め格納されている。なお、タイマ119としてカウントダウンタイマを用いた場合には、アプリケーションプロセッサ105は、ステップS14においてタイムアップしたかた否かを判断する。
ステップS14において肯定的な判断がなされた場合(YESの場合)、アプリケーションプロセッサ105は、ディスプレイ1091にエラー表示をさせる。一方、ステップS14において否定的な判断がなされた場合(NOの場合)、アプリケーションプロセッサ105は、処理をステップS8に進める。
図8は、図7のステップS8の処理の詳細を説明するためのフローチャートである。図8を参照して、ステップS802において、アプリケーションプロセッサ105は、回転角θzが、上述した条件式(1)を満たすか否かを判断する。ステップS802において肯定的な判断がなされた場合(YESの場合)、ステップS804において、アプリケーションプロセッサ105は、回転角θxが、上述した条件式(2)を満たすか否かを判断する。ステップS804において肯定的な判断がなされた場合(YESの場合)、ステップS806において、アプリケーションプロセッサ105は、回転角θyが、上述した条件式(3)を満たすか否かを判断する。
ステップS806において肯定的な判断がなされた場合(YESの場合)、ステップS808において、アプリケーションプロセッサ105は、移動量Lzが、上述した条件式(4)を満たすか否かを判断する。ステップS808において肯定的な判断がなされた場合(YESの場合)、ステップS810において、アプリケーションプロセッサ105は、移動量Lxが、上述した条件式(5)を満たすか否かを判断する。ステップS810において肯定的な判断がなされた場合(YESの場合)、ステップS812において、アプリケーションプロセッサ105は、移動量Lyが、上述した条件式(6)を満たすか否かを判断する。
ステップS812において肯定的な判断がなされた場合(YESの場合)、ステップS814において、アプリケーションプロセッサ105は、ディスプレイ1091およびインカメラ117と、アウトカメラ110との位置関係が入れ替わったと判断する。ステップS814の後は、アプリケーションプロセッサ105は、処理を図7のステップS10に進める。
一方、ステップS802,804,806,808,810,812の各々において否定的な判断がなされた場合(各ステップにおいてNOの場合)、アプリケーションプロセッサ105は、ステップS816において、ディスプレイ1091およびインカメラ117と、アウトカメラ110との位置関係が入れ替わっていないと判断する。ステップS816の後は、アプリケーションプロセッサ105は、処理を図7のステップS14に進める。
<F.変形例>
(1)携帯端末1を以下のように構成してもよい。すなわち、スタートキーの選択に基づく指示入力は、インカメラ117によるスルー画像をディスプレイ1091に表示させた状態で、インカメラ117用のシャッターボタンが押下されたことに基づく入力とする。フラッシュメモリ108には、画像のマッチング処理を行なうためのプログラムを記憶させておく。
アプリケーションプロセッサ105は、インカメラ117用のシャッターボタンが押下されたことに基づき撮像された画像と、アウトカメラ110によるスルー画像とが、全体または焦点付近の画像において一致しているか否かを、上記プログラムを用いて判定する。アプリケーションプロセッサ105は、一致していると判定した場合、アウトカメラ110に撮像処理を実行させる。
当該構成により、ユーザは、スルー画像による構図と同じまたは近い構図を有する保存用画像データを得ることができる。
(2)上記においては、説明の便宜上、仮想軸AxとX軸とが平行であって、仮想軸AyとY軸とが平行であって、仮想軸AzとZ軸(鉛直軸)とが平行である場合を例に挙げて説明した。つまり、ユーザが、鉛直上向きに携帯端末1を把持する例を説明した。
しかしながら、これに限定されるものではない。XYZ座標系と、仮想軸Axと仮想軸Ayと仮想軸Azとで構成される座標系(以下、「仮想軸座標系」と称する)とにおいて、XYZ座標系を構成する3つの軸の少なくとも1つは、仮想軸座標系を構成する各軸と平行でなくてもよい。
(3)上述したように、インカメラ117は、筐体10の表側面Saの右上に設けられている(図1)。また、アウトカメラ110は、筐体10の裏側面Sbの左上に設けられている。このため、仮想軸Az(図2)に対して、インカメラ117とアウトカメラ110とは反対側に位置している。したがって、インカメラ117によるスルー画像の構図と、アウトカメラ110による構図とでは、ずれが生じる場合がある。特に、カメラに近い被写体を撮像する場合には、ずれが目立ちやすい傾向にある。そこで、以下のような処理を行なうことにより、これらのずれに対処することが可能となる。
上記においては、ステップS812において上述した条件式(6)を満たすか否かを判断した。つまり、ステップS812において、移動量Lyが、“−Th_my”以上であって、“Th_my”以下であるかを判断した。ここでは、条件式(6)の代わりに、たとえば、以下の条件式(7)を用いることができる。
−Th_my+α≦Ly≦Th_my+α … (7)
なお、αは、正の数であり、筐体10におけるインカメラ117とアウトカメラ110との位置関係に基づき予め定めらている数値である。
条件式(6)の代わりに条件式(7)を用いることにより、インカメラ117によるスルー画像の構図と、アウトカメラ110による構図とのずれの許容量が、条件式(6)を用いる場合の許容量よりも小さくなる。これにより、携帯端末1は、ユーザの意図により則した保存用画像を得ることができる。
(4)上記においては、携帯端末1のディスプレイ1091の長手方向をZ軸方向(仮想軸Az軸方向)とし、短手方向をY軸方向(仮想軸Ay方向)として説明した。つまり、縦位置で撮像する場合を例に挙げて説明した。
しかしながら、これに限定されるものではない。たとえば、携帯端末1のディスプレイ1091の長手方向をY軸方向(仮想軸Ay軸方向)とし、短手方向をZ軸方向(仮想軸Az方向)としてもよい。つまり、上述した撮像処理を、横位置で撮像する場合にも適用できる。
[実施の形態2]
<G.概要>
図9は、本実施の形態に係る携帯端末1Aの外観を説明するための図である。図1(A)は、携帯端末1の正面図である。図1(B)は、携帯端末1の裏面図である。
図9(A)を参照して、携帯端末1Aは、筐体10の表側面Saに、タッチスクリーン109と、複数の操作キー113とを備えている。携帯端末1Aは、実施の形態1の携帯端末1とは異なり、インカメラ117を備えていない。
図9(B)を参照して、携帯端末1Aは、筐体の裏側面Sbに、アウトカメラ110を備えている。つまり、アウトカメラ110と、タッチスクリーン109のディスプレイ1091の表示面とは反対の面に備えられている。
また、携帯端末1Aのディスプレイ1091は、たとえば液晶ディスプレイを用いることができる。ディスプレイ1091は、ミラー機能を有している。つまり、ユーザの指示に応じて、アプリケーションプロセッサ105は、ディスプレイ1091をミラーとして機能させることができる。これにより、携帯端末1Aのユーザは、ディスプレイ1091をたとえば顔に近づけることにより、自身の姿をディスプレイ1091に映し出すことができる。なお、以下では、ミラー機能を実行させる動作モードを、「ミラーモード」と称する。
図10は、携帯端末1Aにおける処理の概要を説明するための図である。図10(A)は、ディスプレイ1091のミラー機能を用いて、携帯端末1Aのユーザの自画像をディスプレイ1091の表示面(鏡面)に映し出している状態を表した図である。図10(B)は、アウトカメラ110を用いて自画像を撮像している状態を表した図である。より詳しくは、図10(B)は、図2(B)と同様、アウトカメラ110のメカニカルシャッター機能を用いた撮像により、保存用画像データを取得しようとしている状態を表した図である。
ユーザは、ユーザの手で携帯端末1Aを把持し、ミラー機能を用いて、携帯端末1Aのユーザの自画像をディスプレイ1091の表示面(鏡面)に映し出す。ここで、ユーザは、写真の構図が定まったと判断した場合、予め定められた操作キー(以下、「スタートキー」と称する)を選択(押下)する。携帯端末1Aは、ユーザによる上記スタートキーの選択によって、予め定められた指示入力を受け付けたと判断する。
図10(B)を参照して、ユーザは、アウトカメラ110で自画像を撮像するために、携帯端末1Aを仮想軸Azを中心に180度回転させる。当該ユーザ操作によって、筐体10の裏側面Sbがユーザに対向することになる。つまり、アウトカメラ110とユーザとが対向状態となる。
携帯端末1Aは、予め定められた指示入力を受け付けた後に、上記180度の回転によって、ディスプレイ1091とアウトカメラ110との位置関係(空間的な位置関係)が入れ替わったことを検知すると、アウトカメラ110のメカニカルシャッター機能を用いた撮像を行なう。これにより、ユーザは、ディスプレイ1091とは反対側に設けられたアウトカメラ110で自身の姿を適切に撮像することが可能となる。つまり、ユーザは、アウトカメラ110による自画像の撮像の際にユーザの意図に沿った保存用画像データを得ることができる。
なお、「ディスプレイ1091とアウトカメラ110との位置関係が入れ替わった」とは、本実施の形態では、ユーザに対向する筐体の表面が表側面Saから裏側面Sbに変わったことを意味している。
<H.ハードウェア構成>
図11は、携帯端末1Aのハードウェア構成を表した図である。図11を参照して、携帯端末1Aは、アンテナ101と、RF(Radio Frequency)回路102と、ベースバンド回路103と、GPS受信機104と、プログラムを実行するアプリケーションプロセッサ105と、ROM(Read Only Memory)106と、RAM(Random Access Memory)107と、NAND型のフラッシュメモリ108と、タッチスクリーン109と、アウトカメラ110と、マイク111と、スピーカ112と、ユーザによる指示の入力を受ける操作キー113と、通信IF(Interface)114と、IC(Integrated Circuit)カードリーダライタ115と、電源ユニット116と、センサ118と、タイマ119とを備える。上述したように、携帯端末1Aは、インカメラ117を備えていない点において、インカメラを117を備える実施の形態1の携帯端末1と異なる。
<I.制御構造>
図12は、携帯端末1Aにおける処理の流れを表すフローチャートである。具体的には、図12は、ユーザによってアウトカメラ110による自画像撮像モードが選択されたことにより、携帯端末1Aが当該モードによる処理を開始したときの処理の流れを表している。
図12を参照して、ステップS202において、携帯端末1Aのアプリケーションプロセッサ105は、ディスプレイ1091をミラーモードに変更する。ステップS4において、アプリケーションプロセッサ105は、予め定められた操作キーであるスタートキーが選択されたか否かを判断する。
ステップS4において肯定的な判断がなされた場合(YESの場合)、アプリケーションプロセッサ105は、ステップS6において、センサ118からの出力を処理する。アプリケーションプロセッサ105は、ステップS4において否定的な判断がなされた場合(NOの場合)、処理をステップS2に進める。
ステップS204において、アプリケーションプロセッサ105は、センサ118の出力に基づいて、ディスプレイ1091とアウトカメラ110との位置関係が入れ替わったか否かを判断する。ステップS204において肯定的な判断がなされた場合(YESの場合)、アプリケーションプロセッサ105は、ステップS10において、アウトカメラ110に撮像を実行させる。そして、ステップS12において、アプリケーションプロセッサ105は、当該撮像により得られた保存用画像データをフラッシュメモリ108に格納する。これにより、一連の処理を終了する。
一方、ステップS204において否定的な判断がなされた場合(NOの場合)、アプリケーションプロセッサ105は、スタートキーが選択された後、予め定めら得らた時間が経過したかをタイマ119の出力に基づいて判断する。当該予め定められた時間は、たとえばフラッシュメモリ108に予め格納されている。なお、タイマ119としてカウントダウンタイマを用いた場合には、アプリケーションプロセッサ105は、ステップS14においてタイムアップしたかた否かを判断する。
ステップS14において肯定的な判断がなされた場合(YESの場合)、アプリケーションプロセッサ105は、ディスプレイ1091にエラー表示をさせる。一方、ステップS14において否定的な判断がなされた場合(NOの場合)、アプリケーションプロセッサ105は、処理をステップS204に進める。
なお、ステップS204においては、図8に示した判断処理と同様な処理が実行されるため、ここでは繰り返して説明しない。この場合、図8のステップS814の処理内容を「ディスプレイ1091とアウトカメラ110との位置関係が入れ替わったと判断」に読み替え、ステップS816の処理内容を「ディスプレイ1091とアウトカメラ110との位置関係が入れ替わっていないと判断」に読み替える。
<J.変形例>
(1)上記においては、ディスプレイ1091がミラー機能を有する場合を例に挙げて説明したが、必ずしもミラー機能は必要ではない。
ユーザがディスプレイ1091を覗き込むと、通常、ディスプレイ1091にユーザの顔が映り込む。この状態において、ユーザがスタートキーを選択することにより、図12のステップS6以降の処理を行なうように、携帯端末1Aを構成していもよい。
たとえば、ディスプレイ1091のバックライトを発光していないときには、ユーザの顔が映り込みやすい。また、ディスプレイ1091のバックライトを発光しておらず、かつディスプレイ1091に画像を表示するための映像データ信号が供給されていないときには、ユーザの顔が特に映り込みやすい。このような状態で、スタートキーの選択による入力を携帯端末1Aが受け付けるようにすればよい。
(2)上述した実施の形態1の携帯端末1にミラー機能を搭載し、図7に示した処理を行なうか、図12に示した処理を行なうかを、ユーザに選択させるように、携帯端末1を構成してもよい。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 携帯端末、10 筐体、105 アプリケーションプロセッサ、108 フラッシュメモリ、109 タッチスクリーン、110 アウトカメラ、113 操作キー、117 インカメラ、118 センサ、119 タイマ、1091 ディスプレイ、1451 メモリカード、Ax,Ay,Az 仮想軸、C 中心点、D04 データ、Sa 表側面、Sb 裏側面。

Claims (10)

  1. プロセッサと、ディスプレイとを備えた電子機器であって、
    第1のカメラと、
    前記電子機器の姿勢の変化に基づく信号を前記プロセッサに出力するセンサとをさらに備え、
    前記第1のカメラは、前記電子機器の筐体の第1面側に設置され、
    前記ディスプレイは、前記筐体の第1面の裏面である第2面側に設置され、
    前記プロセッサは、予め定められた指示入力を受け付けた後に、前記センサからの出力によって前記ディスプレイと前記カメラとの位置関係が入れ替わったことを検知した場合、前記第1のカメラに撮像処理を実行させる、電子機器。
  2. 前記第2面側に第2のカメラをさらに備え、
    前記プロセッサは、
    前記第2のカメラによるスルー画像を前記ディスプレイに表示させ、
    前記スルー画像を表示させた状態で、前記予め定められた指示入力を受け付ける、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記ディスプレイは、前記プロセッサからの指令によりミラーとして機能し、
    前記プロセッサは、前記ディスプレイをミラーとして動作させている状態で、前記予め定められた指示入力を受け付ける、請求項1に記載の電子機器。
  4. メモリをさらに備え、
    前記ディスプレイの表示面は矩形状であって、
    前記ディスプレイの表示面の長手方向および短手方向のいずれか一方を第1の方向とし、他方を第2の方向とすると、
    前記メモリは、前記第1の方向に沿った第1の仮想軸を回転軸としたときの回転角に関する第1の閾値を記憶しており、
    前記センサは、前記姿勢の変化に基づく信号として、前記第1の仮想軸を回転軸としたときの前記電子機器の回転角に基づく信号を前記プロセッサに出力し、
    前記プロセッサは、前記予め定められた指示入力を受け付けた後における前記電子機器の回転角が、180度から前記第1の閾値を引いた値以上であって180度に前記第1の閾値を加えた値以下である場合に、前記ディスプレイと前記カメラとの位置関係が入れ替わったと判断する、請求項1から3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記メモリは、前記第1の方向における前記電子機器の移動量に関する第2の閾値をさらに記憶しており、
    前記センサは、前記姿勢の変化に基づく信号として、前記第1の方向における前記電子機器の移動量に基づく信号を前記プロセッサに出力し、
    前記プロセッサは、前記予め定められた指示入力を受け付けた後における前記電子機器の移動量が前記第2の閾値以内である場合に、前記第1のカメラに撮像処理を実行させる、請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記メモリは、前記表示面の法線方向に沿った第2の仮想軸を回転軸としたときの回転角に関する第3の閾値と、前記法線の方向における前記電子機器の移動量に関する第4の閾値をさらに記憶しており、
    前記センサは、前記姿勢の変化に基づく信号として、前記第2の仮想軸を回転軸としたときの前記電子機器の回転角に基づく信号と、前記法線方向における前記電子機器の移動量に基づく信号を前記プロセッサに出力し、
    前記プロセッサは、前記予め定められた指示入力を受け付けた後における前記電子機器の回転角が、前記第3の閾値以内であって、かつ前記電子機器の移動量が前記第4の閾値以内である場合に、前記第1のカメラに撮像処理を実行させる、請求項5に記載の電子機器。
  7. 時間を計時するためのタイマをさらに備え、
    前記プロセッサは、前記予め定めらた指示入力を受け付けた後、予め定めれた時間が経過するまでに、前記センサからの出力によって前記ディスプレイと前記カメラとの位置関係が入れ替わったことを検知できなかった場合、前記ディスプレイにエラー表示をさせる、請求項1から6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記第2面側に第2のカメラをさらに備え、
    前記予め定められた指示入力は、前記第2のカメラによるスルー画像を前記ディスプレイに表示させた状態で、前記第2のカメラ用のシャッターボタンが押下されたことに基づく入力であって、
    前記メモリは、画像のマッチング処理を行なうためのプログラムをさらに記憶しており、
    前記プロセッサは、
    前記第2のカメラ用のシャッターボタンが押下されたことに基づき撮像された画像と、前記第1のカメラによるスルー画像とが、全体または焦点付近の画像において一致しているか否かを、前記プログラムを用いて判定し、
    一致していると判定した場合、前記第1のカメラに撮像処理を実行させる、請求項1から7のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. ディスプレイとカメラとを備えた電子機器における撮像処理方法であって、
    前記カメラは、前記電子機器の筐体の第1面側に設置され、前記ディスプレイは、前記筐体の第1面の裏面である第2面側に設置されており、
    前記撮像処理方法は、
    予め定められた指示入力を受け付けるステップと、
    前記指示入力を受け付けた後に、前記電子機器の姿勢の変化に基づく信号を前記プロセッサに出力するセンサからの出力によって前記ディスプレイと前記カメラとの位置関係が入れ替わったことを検知するステップと、
    前記位置関係が入れ替わったことを検知したことに基づき、前記カメラに撮像処理を実行させるステップとを備える、撮像処理方法。
  10. プロセッサとディスプレイとカメラとを備えた電子機器を制御するためのプログラムであって、
    前記カメラは、前記電子機器の筐体の第1面側に設置され、前記ディスプレイは、前記筐体の第1面の裏面である第2面側に設置されており、
    前記プログラムは、
    予め定められた指示入力を受け付けるステップと、
    前記指示入力を受け付けた後に、前記電子機器の姿勢の変化に基づく信号を前記プロセッサに出力するセンサからの出力によって前記ディスプレイと前記カメラとの位置関係が入れ替わったことを検知するステップと、
    前記位置関係が入れ替わったことを検知したことに基づき、前記カメラに撮像処理を実行させるステップとを、前記プロセッサに実行させる、プログラム。
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