JP2013250789A - 操作冶具 - Google Patents

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浩之 池田
Kazuya Tsukamoto
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Abstract

【課題】静電容量式タッチパネルを備えた機器を、タッチペン等を使用することなく、直接的(直感的)かつ正確に操作し得る操作冶具を提供すること。
【解決手段】爪に装着して使用され、静電容量式タッチパネルを備えた機器を操作するための操作冶具であって、導電性材料で形成された本体部と、該本体部と一体的に設けられ、爪に取り付けるための取付部と、前記本体部と一体的に設けられ、前記静電容量式タッチパネルを操作するための操作面とを有する、操作冶具。
【選択図】図2

Description

本発明は、爪に装着して使用される操作冶具であって、たとえば携帯電話端末やタブレットPCなどの静電容量式タッチパネルを備えた機器を、タッチペン等を使用することなく、直接的(直感的)かつ正確に操作し得る操作冶具に関する。
近年、携帯電話端末(スマートフォンを含む)、PDA(携帯情報端末)、タブレットPC、携帯型ゲーム機器など、タッチパネルを備えた機器が広く普及している。中でも、静電容量式(特に投影型の静電容量式)のタッチパネル(以下、単に「タッチパネル」ともいう)は、埃や水に対する耐久性が高く、応答速度が速く、高分解能を有する等の利点を有し、かつ、多点検出(マルチタッチ)が可能であるため、スマートフォン等に広く採用されている。タッチパネルは、ユーザがキー入力する場合と比較して、より直接的(直感的)に操作できる点で優れている。
静電容量式のタッチパネルでは、パネル表面に電界が形成されており、パネル表面の静電容量の変化を検知することでタッチ位置が判別される。タッチ位置が正しく判別されるためには、パネル表面と接触被対象物(指やタッチペンなど)とが所定面積以上で接触する必要がある。通常、ユーザは、導電性を備えた自身の指を、所定面積以上パネル表面に接触させることによりタッチパネルを操作する。
ところで、自爪(以下、単に「爪」ともいう)は、主に硬質ケラチンから構成されており、絶縁性が高い。また、爪の厚みは通常は約0.4〜0.8mm程度であり、1mmにも満たない。そのため、たとえば爪の長いユーザが、タッチパネルを操作するために爪の先端をパネル表面と接触させたとしても、タッチ位置が正確に認識されない、という問題がある。この場合、爪の長いユーザは、指の腹や側部等を使用してタッチパネルを操作するほかなく、正確に操作することが困難となる。
爪の長いユーザであってもタッチパネルを操作できるよう、たとえばタッチペンを用いてタッチパネルを操作することが考えられる。特許文献1には、操作時の視認性を向上させたタッチペンの一例が開示されている。特許文献1に記載のタッチペンは、透明な導電性樹脂からなる板状体をペン先に備え、ユーザは画面を確認しながらタッチパネルを操作することができる。
しかしながら、指先でタッチパネルを操作する場合と比較して、タッチペンを用いてタッチパネルを操作する場合では、ユーザは直接的(直感的)に思い通りに操作しにくい。また、タッチペンではマルチタッチができず、静電容量式タッチパネルの機能が大幅に制限されることになる。さらに、タッチペンを常備しておく必要がある。
特開2011−242903号公報
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、静電容量式タッチパネルを備えた機器を、タッチペン等を使用することなく、直接的(直感的)かつ正確に操作し得る操作冶具を提供することを目的とする。
本発明の一局面の操作冶具は、爪に装着して使用され、静電容量式タッチパネルを備えた機器を操作するための操作冶具であって、導電性材料で形成された本体部と、該本体部と一体的に設けられ、爪に取り付けるための取付部と、前記本体部と一体的に設けられ、前記静電容量式タッチパネルを操作するための操作面とを有することを特徴とする。
本発明の操作冶具は、取付部を介して爪に取り付けることができる。本発明の操作冶具は、導電性材料で形成された本体部を有し、該本体部には操作面が設けられている。そのため、本発明の操作冶具を装着したユーザは、指の腹や側部等を使用することなく、本体部の操作面を、静電容量式タッチパネルを備えた機器のパネル表面と接触させることにより、パネル表面の静電容量を変化させることができる。ユーザは、爪が長い場合であってもタッチペン等の操作用部材を使用することなく、本発明の操作冶具を爪に装着した状態で、マルチタッチ等の直接的(直感的)な操作を正確に行うことができる。
上記構成において、前記取付部は、爪先を挟持する係合部を備えることが好ましい。
取付部が係合部を備える場合、当該係合部は、爪先を挟持することにより操作冶具を爪の先端に固定することができる。ユーザは、操作冶具を介して指の先端をパネル表面と接触させることにより、より自然にタッチパネルを操作し得る(後述する図3参照)。
上記構成において、前記取付部は、爪先の裏面に接着するための接着面を備えることが好ましい。
本発明の操作冶具は、上記構成を備えることにより、爪先の裏面に取り付けられる。この場合、操作面を含む本体部の一部が爪先から露出するように操作冶具を取り付ければ、ユーザは、指の先端をパネル表面と接触させてタッチパネルを操作する場合と同様に、操作面をタッチパネルのパネル表面と接触させることができ、より自然にタッチパネルを操作し得る(後述する図3参照)。また、操作冶具は、略全体が爪先の裏面に装着されるため、ユーザは、爪甲に装飾等を施しやすい。また、操作冶具が装着されていることが第三者に判別され難く、見栄えがよい。
上記構成において、前記取付部は、爪甲に接着するための接着面を備えることが好ましい。
本発明の操作冶具は、上記構成を備えることにより、操作冶具を爪甲に取り付けることができる。爪甲に取り付けられた操作冶具は、先端または上面に操作面を形成し得る。先端に操作面を設けた場合、ユーザは、指の先端をパネル表面と接触させる場合と同様に操作面をタッチパネルと接触させることができ、より自然にタッチパネルを操作し得る(後述する図3参照)。また、上面に操作面を設けた場合、ユーザは、指を折り曲げて操作面をパネル表面と接触させることによりタッチパネルを操作し得る(後述する図8参照)。
さらに、先端および上面の両方に操作面を設けた場合、ユーザは、いずれの方法においてもタッチパネルを操作し得る。この際、先端に設けた操作面の面積と上面に設けた操作面の面積とが異なるようにすれば、たとえば、一方を、細かな操作を要する場合に使用し得るよう比較的狭い面積とする、等の使い分けが可能となる。
上記構成において、前記本体部から突設された凸部を備え、該凸部は、上面に前記操作面を有することが好ましい。
本体部から突設された凸部の上面を操作面とすることにより、ユーザは、指を折り曲げて操作面をパネル表面と接触させることによりタッチパネルを操作し得る(後述する図8参照)。操作面は、凸部の上面に設けられているため、操作時に本体部の上面がタッチパネルと接触しにくい。その結果、ユーザは、より正確にタッチパネルを操作し得る。
上記構成において、前記本体部は、絶縁性の基部と、該基部に積層された導電層とを含むことが好ましい。
本発明の操作冶具は、上記構成を備えることにより、基部を導電性材料で形成する必要がない。そのため、本発明の操作冶具は、基部の材料としてプラスチック材料や木材等の絶縁性材料を含む種々の材料を採用でき、材料選択の幅を広げることができるとともに、機能性や美観等をより向上させることができる。
上記構成において、前記本体部は、少なくとも一部が弾性部材で形成されることが好ましい。
この場合、ユーザは、本体部をパネル表面に押圧することにより本体部を弾性変形させることができる。弾性変形した本体部は、パネル表面と面接触するため、操作面として機能し得る。そのため、本発明の操作冶具は、操作時以外は本体部を他の形状(たとえば湾曲形状等)としておくことができるため、より美観を向上させることができる。
本発明は、静電容量式タッチパネルを備えた機器を、タッチペン等の操作用部材を使用することなく、直接的(直感的)かつ正確に操作し得る操作冶具を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態における操作冶具の構成を説明する概略的な斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態における操作冶具をユーザの爪に装着した状態の概略的な模式図である。 図3は、本発明の一実施形態の操作冶具を装着したユーザがタッチパネルを操作する状態を説明する模式図である。 図4は、本発明の一実施形態における操作冶具の構成を説明する概略的な斜視図である。 図5は、本発明の一実施形態における操作冶具をユーザの爪に装着した状態の概略的な模式図である。 図6は、本発明の一実施形態における操作冶具の構成を説明する概略的な斜視図である。 図7は、本発明の一実施形態における操作冶具をユーザの爪に装着した状態の概略的な模式図である。 図8は、本発明の一実施形態の操作冶具を装着したユーザがタッチパネルを操作する状態を説明する模式図である。 図9は、本発明の一実施形態における操作冶具の構成を説明する概略的な斜視図である。 図10は、本発明の一実施形態における操作冶具をユーザの爪に装着した状態の概略的な模式図である。 図11は、本発明の一実施形態における操作冶具の構成を説明する概略的な斜視図である。 図12は、本発明の一実施形態における操作冶具をユーザの爪に装着した状態の概略的な模式図である。 図13は、本発明の一実施形態における操作冶具の構成を説明する概略的な斜視図である。 図14は、本発明の一実施形態における操作冶具をユーザの爪に装着した状態の概略的な模式図である。 図15は、本発明の一実施形態における操作冶具の構成を説明する概略的な斜視図である。 図16は、本発明の一実施形態における操作冶具を装着したユーザがタッチパネルに操作冶具を接触させる前後の状態の概略的な模式図である。
(実施の形態1)
本発明の一実施形態の操作冶具1を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態(実施の形態1)の操作冶具1の構成を説明する概略的な斜視図である。図2は、操作冶具1をユーザの爪N(爪甲)に装着した状態の概略的な模式図であり、図2(a)は、操作冶具1をユーザの爪Nに装着した状態の側面端面図であり、図2(b)は、操作冶具1をユーザの爪Nに装着した状態の平面図である。
操作冶具1は、図1に示されるように、本体部2と、ユーザの爪Nに取り付けられる係合部3(取付部)と、タッチパネルPを操作するための操作面4とを有する。操作冶具1は、図2(a)および図2(b)に示されるように、ユーザの爪Nに装着して使用される。ユーザは、操作冶具1を装着したままスマートフォン(静電容量式タッチパネルを備えた機器)のタッチパネルPを操作し得る(後述する図3参照)。
(本体部2)
本体部2は、カーボンブラック(導電性材料)を分散状態で含むポリアクリル樹脂(合成樹脂)からなる。本体部2は、図1および図2(a)に示されるように、略直方体状を呈し、操作面4が形成された側面と反対側の側面41における厚み方向の略中心位置に、爪先Naが爪甲と略平行な方向に沿って挿入される溝Sを有する。溝Sは、側面41と隣り合い、かつ、互いに対向する2つの側面(それぞれ側面41a、側面41bという)において、一方の側面41aから他方の側面41bに至るよう直線状に設けられている。
本体部2は、溝Sを設けることにより形成された上下2つの舌片(それぞれ上舌片5、下舌片6という)を有し、側面視で略コの字状(略U字状)を呈する。上舌片5と下舌片6とは、爪Nの爪甲と略平行方向に延び、後述する係合部3を構成する。
このように本体部2を成型する方法としては特に限定されず、たとえば、金型を使用してポリアクリル樹脂を射出成型することにより成型することができる。
(係合部3)
係合部3は、上舌片5と下舌片6とからなり、当該上舌片5および下舌片6により溝Sに挿入された爪先Naを挟持する。具体的には、上舌片5および下舌片6は、爪先Naが溝Sに挿入されることにより、それぞれ上下方向に弾性変形し得る。爪先Naが溝Sに挿入されたことにより弾性変形された上舌片5および下舌片6には、もとの形状に復元するための復元力が蓄積される。係合部3は、当該復元力を利用して、挿入された爪先Naを上下方向に挟持する。
このように爪先Naを挟持することができるよう、溝Sの厚み方向の長さは、爪Nの厚み(たとえば約0.4〜0.8mm)よりも小さく、たとえば約0.3〜0.7mmであることが好ましい。溝Sの厚み方向の長さがこのような範囲にある場合、上舌片5および下舌片6は、爪先Naが挿入されることにより、それぞれ上下方向に弾性変形され、それぞれ復元力を蓄積することができる。
一方、上舌片5および下舌片6の最適な長さ(溝Sの深さ)は、ユーザの爪先Naの長さにも拠るため一概には決定されないが、たとえば、ユーザの爪先Naが挿入され得る長さであり、かつ、挿入された爪先Naを挟持し得る程度の復元力を蓄積し得る長さであることが好ましい。すなわち、上舌片5および下舌片6が弾性変形することにより蓄積される復元力の大きさは、弾性変形の度合い(変形の程度)や、弾性変形に要する力(上舌片5および下舌片6の硬さ)等により変化し得る。そのため、たとえば、ユーザの爪先Naの長さが短い場合、上舌片5および下舌片6は、爪先Naが挿入されたとしても、それぞれ上下方向に充分に弾性変形されず、挿入された爪先Naを挟持し得る程度の復元力を蓄積されない可能性がある。このような場合には、たとえば、爪Nの厚みと、溝Sの厚み方向の長さとを同程度とすることにより、爪先Naを挿入した際に上舌片5および下舌片6が弾性変形する程度を増大させるか、上舌片5および下舌片6をより硬質の材料で形成する等により、わずかしか弾性変形しない場合であっても、蓄積される復元力を増大させることが好ましい。
上舌片5の上面は平面状であり、各種の色彩、模様、飾り等の装飾を施すことができる。
下舌片6には、ユーザの指Fの先端と接触する接触面7が設けられている。このように、下舌片6が接触面7を介して指Fの先端と接触することにより、操作冶具1を装着したユーザがタッチパネルP(図3参照)を操作する際に、タッチパネルPと、操作冶具1を装着したユーザとの間にコンデンサ(静電容量)が形成され得る。この場合、後述する操作面4をパネル表面Pa(図3参照)と接触させれば、パネル表面Paの静電容量を変化させることができ、ユーザはタッチパネルPを操作し得る。なお、本実施形態における「接触」には、物理的に操作面4がパネル表面Paと接触している状態のほか、操作面4とパネル表面Paとが非接触であっても、接触位置が検出される状態を含む。これは、タッチパネルPの検出感度が優れている場合には、操作冶具1などの導電性を有する被接触対象物がタッチパネルPに接近しただけで、当該被接触対象物が検出される場合があるためである。
下舌片6に設けられた接触面7は、指Fの先端部分と接触する際に、より大きな面積で接触し得るように、指Fの先端部分と類似する湾曲形状を呈する。
なお、上舌片5と下舌片6との互いに対向する面は、後述する接着面8(図4参照)としてもよく、溝Sには、後述する公知の接着剤、粘着剤等を充填してもよい。このように、上舌片5と下舌片6との互いに対向する面または溝S内に接着性を付与することにより、操作冶具1は、上舌片5と下舌片6とにより爪Nの爪先Naを挟持した状態で接着されるため、爪Nに強固に取り付けることができる。
(操作面4)
操作面4は、タッチパネルPを操作するための面であり、図1および図2(b)に示されるように、本体部2の側面に設けられ、操作冶具1をユーザの爪Nに装着した際に爪Nの爪甲と略直交する鉛直面である。このように、操作面4は、爪Nの爪甲と略直交する鉛直面であるため、ユーザは、操作面4をパネル表面Paと対向させやすく、充分な接触面積で接触させることができるとともに、指FでタッチパネルPを操作する場合と同様に、直接的(直感的)かつ正確にタッチパネルPを操作することができる。
操作面4は、パネル表面Paと接触した際に、タッチパネルPが操作冶具1の接触を判別し得る程度の接触面積を有する平面である。タッチパネルPを操作する際に必要な最小接触面積は、タッチパネルPの性能等によるため特に制限されないが、たとえば直径約3mmの円に相当する接触面積(約7mm)以上とすることが好ましい。一方、最大接触面積は特に制限されないが、ユーザが細かな操作を正確に行うことができ、かつ、操作冶具1の美観を損ねないために、たとえば200mm以下とすることが好ましい。一例として、操作面4は、爪Nの厚み方向における操作面4の長さを約3〜10mm、爪Nの幅方向の長さを約3〜20mmとすることができる。操作面4がパネル表面Paと接触する際の接触面積が上記範囲内である場合、操作冶具1とパネル表面Paとの接触面積が充分に確保されるため、操作冶具1を装着したユーザは、より正確にタッチパネルPを操作することができる。
図3は、ユーザがスマートフォンのタッチパネルPを操作する状態を説明する模式図である。ユーザは、操作冶具1の非装着時に指Fの先端をパネル表面Paと接触させる場合と同様に、操作冶具1を指Fに装着したまま指Fの先端を押圧方向A1に移動させることにより操作面4をタッチパネルPと接触させてタッチパネルPを操作し得る。図3において、操作冶具1は、ユーザのそれぞれの爪Nに装着されている。
以上、本実施形態の操作冶具1によれば、ユーザは、係合部3を介して爪Nに操作冶具1を装着することができる。操作冶具1は、カーボンブラックを分散状態で含むポリアクリル樹脂からなる本体部2を有するため、操作冶具1を装着したユーザは、操作冶具1をパネル表面Paと接触させることにより、パネル表面Paの静電容量を変化させることができる。また、操作冶具1は、タッチパネルPを操作するための操作面4を有するため、ユーザ(特に爪Nの長いユーザ)は、指Fの腹や側部等を使用したり、タッチペンを使用したりすることなく、指FでタッチパネルPを操作する場合と同様に、直接的(直感的)かつ正確にタッチパネルPを操作することができる。また、ユーザは、操作冶具1を複数の指F(たとえば人差し指と中指)に装着すれば、マルチタッチによりタッチパネルPを操作し得る。
(実施の形態2)
図4は、本実施形態(実施の形態2)の操作冶具1aの構成を説明する概略的な斜視図である。図5は、操作冶具1aをユーザの爪Nに装着した状態の概略的な模式図であり、図5(a)は、操作冶具1aをユーザの爪Nに装着した状態の側面端面図であり、図5(b)は、操作冶具1aをユーザの爪Nに装着した状態の平面図である。
操作冶具1aは、図4および図5(a)に示されるように、扁平な略板状を呈し、爪Nの爪甲を覆う本体部2aを有する。本体部2aは、上面に設けられた被装飾面と、裏面の少なくとも一部に設けられた接着面8と、本体部2aの後端縁(爪甲の根元側)に設けられた後端部9と、本体部2aの先端縁において鉛直下方向に延び、操作面4aを備える突片10とを有する。
被装飾面は、本体部2aの上面であり、爪甲と類似する湾曲形状を呈する。被装飾面には、各種の色彩、模様、飾り等の装飾を施すことができる。
接着面8(取付部)は、本体部2aの裏面の少なくとも一部に設けられた面であり、操作冶具1aをユーザの爪Nと接着する際に介在する面である。操作冶具1aの接着面8には、両面接着テープ(図示せず)が貼り付けられている。具体的には、本体部2aの裏面には、両面に剥離紙が設けられた両面接着テープが、片方の面の剥離紙のみを剥離した状態で貼り付けられている。ユーザは、接着面8に貼り付けられた両面テープの他方の剥離紙を剥離することにより、接着面8と爪甲とを密着させて、操作冶具1aを爪Nに貼り付けることができる。
接着面8において、爪Nとの接着性を付与するための方法は、特に限定されず、両面接着テープを用いる以外にも、たとえば、接着剤を本体部2aの裏面に塗布して接着面8に接着性を付与してもよい。接着剤としては特に限定されず、シアノアクリレート系の瞬間接着剤や、その他公知の接着剤、粘着剤等を使用することができる。
操作冶具1aの裏面は、接着面8を介して操作冶具1aをユーザの爪N(爪甲)に接着した際に爪甲と密着するよう、爪甲と類似の湾曲形状を呈する。
後端部9は、図5(a)に示されるように、本体部2aの後端縁(爪甲の根元側)に設けられ、操作冶具1aを爪Nに装着した際に、爪Nの根元(爪母基)近傍の皮膚と接触し得る部位である。このように後端部9が皮膚と接触することにより、操作冶具1aを装着したユーザがタッチパネルP(図3参照)を操作する際に、タッチパネルPと、操作冶具1aを装着したユーザとの間にコンデンサ(静電容量)が形成され得る。この場合、操作面4aをパネル表面Pa(図3参照)と接触させれば、パネル表面Paの静電容量を変化させることができ、ユーザはタッチパネルPを操作し得る。
突片10は、本体部2aの先端縁において鉛直下方向に延びる部位であり、操作面4aを備える。操作面4aは、爪Nの爪甲と略直交する平面として形成された略鉛直面である。ユーザは、操作面4aをパネル表面Paと接触させることにより、パネル表面Paの静電容量を変化させることができ、タッチパネルP(図3参照)を操作し得る。操作冶具1aの厚み方向における突片10の長さは特に限定されず、たとえば約3〜10mmとすることができる。
なお、操作冶具1aでは、本体部2aの先端と、先端以外の部分とは同じ材料で一体的に構成されているため、明確な境界が存在しない。そこで、本実施形態では、操作冶具1aを爪Nに装着した状態において、ユーザの爪Nよりも押圧方向A2に突出する部分を便宜的に先端という。先端の定義はこれに限定されず、たとえば、操作冶具1aの端部から所定の長さを先端と一律に定義してもよい。
操作冶具1aによれば、操作面4aは、図4および図5(b)に示されるように、操作冶具1aの横幅と同程度の幅(約5〜15mm)を有する。また、上記のとおり突片10の、爪Nの厚み方向における長さは約3〜10mmである。そのため、ユーザは、操作冶具1aの操作面4aをパネル表面Paと対向させやすく、充分な接触面積で接触させることができるため、タッチ位置が正しく判別されやすい。
以上、本実施形態の操作冶具1aは、接着面8を介して爪甲と強固に接着され得る。そのため、ユーザがタッチパネルPを操作する際に、操作時の衝撃等により操作冶具1aが剥離や位置ずれ等を起こしにくい。また、操作冶具1aは、実施の形態1の操作冶具1と比較して、本体部2aの上面(表面)の面積が大きい。そのため、本実施形態の操作冶具1aには、本体部2aの上面に種々の装飾等を施すことができ、優れた美観が付与され得る。
(実施の形態3)
図6は、本実施形態(実施の形態3)の操作冶具1bの構成を説明する概略的な斜視図である。図7は、操作冶具1bをユーザの爪Nに装着した状態の概略的な模式図であり、図7(a)は、操作冶具1bをユーザの爪Nに装着した状態の側面端面図であり、図7(b)は、操作冶具1bをユーザの爪Nに装着した状態の平面図である。
操作冶具1bは、図6、図7(a)および図7(b)に示されるように、操作面が本体部2bの先端だけでなく、本体部2bの上面(被装飾面11)にも形成されている以外は、実施の形態2の操作冶具1aと同様の構成を有する。そのため、相違点以外の同様の構成については同一の参照符号を付して、説明を省略する。図6、図7(a)および図7(b)において、参照符号4bは、先端に形成された操作面を示し、参照符号4cは、被装飾面11に設けられた凸部12の上面に形成された操作面を示している。
操作冶具1bの被装飾面11には、図6、図7(a)および図7(b)に示されるように、1個の略扁平形状の上面視で星型を呈する凸部12(本体部から突設された凸部)が一体的に突設されている。凸部12は本体部2bと同様に、カーボンブラックを分散状態で含むポリアクリル樹脂からなり、導電性を有する。凸部12の上面は平面状であり、操作面4cとして機能し得る。操作面4cの面積は、上記した操作面4bの接触面積と同様に、たとえば直径3mmの円に相当する接触面積(約7mm)以上であることが好ましい。
凸部12の平面形状、個数および配置位置は、ユーザの美観に合わせて適宜選択でき、特に限定されない。凸部12の平面形状は、上面に所定面積以上の平面が形成されていればよく、たとえば、上面視で円形(楕円を含む)、角形、文字状、記号状、動植物のモチーフ、その他の不定形状等であってもよい。また、凸部12の個数は1個以上であればよく、特に限定されない。たとえば、凸部12は、上面視で大小の相似形状の凸部を複数個設けた凸部群であってもよく、それぞれ形状の異なる大小の凸部を複数個設けた凸部群であってもよい。この場合、複数の凸部の高さ(爪Nの厚み方向の長さ)が同じである場合には、これら複数の凸部とパネル表面Pa(図8参照)とが同時に接触することにより、タッチパネルP(図8参照)のタッチ位置が正しく認識されない可能性がある。そのため、凸部の高さは、このような誤認識を起こさない程度に適宜調整されることが好ましい。さらに、凸部12の配置位置は、被装飾面11上であればよく、特に限定されない。たとえば、凸部12の配置位置としては、被装飾面11の中央付近であってもよく、後端部9付近であってもよい。
なお、凸部12を本体部2bの被装飾面11と一体的に突設する方法は特に限定されない。凸部12は、射出成型等により本体部2bと一体的に成型してもよく、別々に成型した本体部2bの被装飾面11と凸部12の裏面とを接着剤等により接着してもよい。
図8は、操作冶具1bを爪Nに装着したユーザがタッチパネルPを操作する状態を説明する模式図である。操作冶具1bを装着したユーザは、図3に関連して説明した態様以外にも、図8に示されるように、指Fを折り曲げた状態で凸部12の上面に形成された操作面4cを押圧方向A2に移動させることによりパネル表面Paと接触させてタッチパネルPを操作し得る。図8において、操作冶具1bは、ユーザのそれぞれの爪に装着されている。
ここで、たとえば、長期の装着等により爪N(爪甲)と本体部2bとの接着が弱まった場合において、ユーザが図3に示される態様によりタッチパネルPを操作すると、操作時の衝撃(パネル表面Paから操作冶具1bへ加えられる応力)が、接着面8と略平行な方向に加え続けられるため、爪N(爪甲)から操作冶具1bが剥離する可能性がある。しかしながら、ユーザが図8に示される態様でタッチパネルPを操作する場合、操作時の衝撃は、接着面8と略直交する方向に加え続けられるため、操作時の衝撃で操作冶具1bが爪N(爪甲)から剥離する可能性が軽減され得る。また、先端および被装飾面11の両方に操作面(操作面4bおよび操作面4c)を設ける場合、ユーザは、いずれの方法においてもタッチパネルPを操作し得る。この際、先端に設けた操作面4bの面積と凸部12の上面に設けた操作面4cの面積とを異なるようにしておけば、ユーザは、たとえば、一方の操作面(たとえば操作面4b)を、細かな操作を要する場合に使用し得るよう比較的狭い面積とする、等の使い分けが可能となる。
以上、本実施形態の操作冶具1bによれば、被装飾面11に設けられた凸部12は、装飾として操作冶具1bに美観を付与し得る。また、ユーザは、少なくとも2つの態様(図3または図8に示す態様)によりタッチパネルPを操作し得る。特に、被装飾面11に凸部12を設けて、凸部12の上面を操作面4cとすることにより、ユーザは、操作時に操作冶具1bへの衝撃が付与されにくい態様でタッチパネルPを操作することができる。
(実施の形態4)
図9は、本実施形態(実施の形態4)の操作冶具1cの構成を説明する概略的な斜視図である。図10は、操作冶具1cをユーザの爪Nに装着した状態の概略的な模式図であり、図10(a)は、操作冶具1cをユーザの爪Nに装着した状態の側面端面図であり、図10(b)は、操作冶具1cをユーザの爪Nに装着した状態の平面図である。
操作冶具1cは、図9、図10(a)および図10(b)に示されるように、大小異なる円柱状の5個の凸部が互いに隣り合う凸部と連結されて構成された凸部群13からなる本体部2cを有する。凸部群13を構成するそれぞれの凸部は、カーボンブラックを分散状態で含むポリアクリル樹脂からなり、導電性を有する。それぞれの凸部の裏面(底面)には、爪甲と接着するための接着面8aが設けられている。
凸部群13は、5個の凸部のうちもっとも上面の面積が大きい凸部12aを含み、凸部12aの上面は、操作面4dとして機能し得る。また、凸部群13は、凸部群13を爪甲に接着した際に爪甲から一部が延出する。図10(b)において、参照符号13aは、延出した凸部群13の一部を示している。凸部群13の一部13aは、ユーザが操作冶具1cを装着した状態でユーザの爪Nの側部の皮膚と接触し得る。そのため、操作冶具1cを装着したユーザは、たとえば図8に関連して説明した態様によりタッチパネルPを操作することにより、タッチパネルPと、操作冶具1cを装着したユーザとの間にコンデンサ(静電容量)を形成することができ、タッチパネルPを操作し得る。
凸部群13を爪甲に設ける方法は特に限定されない。たとえば、凸部群13は、凸部群13を構成する少なくとも1個の凸部の裏面を接着面8aとすることにより、爪甲に接着することができる。
凸部群13は、ユーザが操作冶具1cを装着した状態でユーザの爪Nの周囲の皮膚と一部が接触すればよく、凸部群13を構成する凸部の平面形状、個数および配置位置は、ユーザの美観に合わせて適宜選択でき、特に限定されない。
凸部群13を構成する凸部の平面形状は、たとえば、上面視で円形(楕円を含む)、角形、文字状、記号状、動植物のモチーフ、その他の不定形状等であってよく、これらを適宜組み合わせてもよい。また、凸部群13を構成する凸部の個数は2個以上であればよく、特に限定されない。たとえば、凸部群13は、上面視で大小の相似形状の凸部から構成されてもよく、それぞれ形状の異なる大小の凸部から構成されてもよい。この場合、複数の凸部の高さが同じである場合には、これら複数の凸部とパネル表面Pa(図8参照)とが同時に接触することにより、タッチパネルP(図8参照)のタッチ位置が正しく認識されない可能性がある。そのため、凸部の高さは、このような誤認識を起こさない程度に適宜調整されることが好ましい。さらに、凸部の配置位置は、爪甲の表面であればよく、特に限定されない。たとえば、凸部の配置位置としては、爪甲の中央付近であってもよく、爪Nの生え際付近であってもよい。
以上、本実施形態の操作冶具1cは、図10(a)および図10(b)に示されるように、操作冶具1cが爪Nの生え際の皮膚と接触していない。そのため、操作冶具1cの大きさ(長さ)を小さくすることができる。また、操作冶具1cは、互いに接する複数の凸部からなる凸部群13で構成され、それぞれの大きさ、高さ、配置等を調整可能であるため、優れた美観を付与することができる。
(実施の形態5)
図11は、本実施形態(実施の形態5)の操作冶具1dの構成を説明する概略的な斜視図である。図12は、操作冶具1dをユーザの爪Nに装着した状態の概略的な模式図であり、図12(a)は、操作冶具1dをユーザの爪Nに装着した状態の側面端面図であり、図12(b)は、操作冶具1dをユーザの爪Nに装着した状態の平面図である。
操作冶具1dは、図11および図12(a)に示されるように、爪甲上に配置される木製の基部14(絶縁性の基部)と、該基部14の上面を覆い、カーボンブラックを分散状態で含むポリアクリル樹脂層15(基部に積層された導電層)とを含む本体部2dを有する。本体部2dは、図12(a)および図12(b)に示されるように、裏面が爪甲と略類似する湾曲形状を呈する。本体部2dは、爪Nの先端縁と略重なる先端形状を有し、爪甲の全体および爪Nの根元周囲の皮膚を覆い得る。
基部14は、ポリアクリル樹脂層15で覆われた上面と、爪甲に接する底面(裏面)とを有する凸状部材であり、上面視で星型を呈し、爪甲の中央付近に配置される。基部14の上面は平面状であり、操作面4eとして機能し得る。操作面4eの面積は、上記した操作面4bの接触面積と同様に、たとえば直径3mmの円に相当する接触面積(約7mm)以上であることが好ましい。
基部14の平面形状、個数および配置位置は、ユーザの美観に合わせて適宜選択でき、特に限定されない。基部14の平面形状は、上面に所定面積以上の平面が形成されていればよく、たとえば、上面視で円形(楕円を含む)、角形、文字状、記号状、動植物のモチーフ、その他の不定形状等であってもよい。また、基部14の個数は1個以上であればよく、特に限定されない。たとえば、基部14は、上面視で大小の相似形状の基部を複数個設けた基部群であってもよく、それぞれ形状の異なる大小の基部を複数個設けた基部群であってもよい。この場合、複数の基部の高さ(爪Nの厚み方向の長さ)が同じである場合には、これら複数の基部とパネル表面Pa(図8参照)とが同時に接触することにより、タッチパネルP(図8参照)のタッチ位置が正しく認識されない可能性がある。そのため、操作面4eを備えた基部の高さは、このような誤認識を起こさない程度に適宜調整されることが好ましい。さらに、基部14の配置位置は、爪甲上であればよく、特に限定されない。たとえば、基部14の配置位置としては、爪甲の中央付近以外にも、たとえば、爪甲の根元近傍であってもよい。
ポリアクリル樹脂層15は、基部14の少なくとも上面を覆う層状部材である。ポリアクリル樹脂層15は、ユーザが操作冶具1dを装着した際に、爪Nの周囲の皮膚とともに、爪甲に配置された基部14を覆う。
ポリアクリル樹脂層15により基部14を覆う方法としては特に限定されない。たとえば、形状を整えた木製の基部14に対して溶融状態のポリアクリル樹脂を塗り広げて覆ってもよく、基部14に対して別途作製したポリアクリル樹脂層15を上記した公知の接着剤で接着して覆ってもよく、基部14の裏面に接着面8bを形成し、該接着面8bを介してユーザの爪N(爪甲)に接着した状態で、溶融状態のポリアクリル樹脂を基部14の表面に塗り広げて覆ってもよい。なお、溶融状態のポリアクリル樹脂は、含まれる導電性材料の性質に合わせて光(UV、紫外線)照射や熱硬化等の方法により硬化を促すことができる。
ポリアクリル樹脂層15の厚みとしては特に限定されない。たとえば、ポリアクリル樹脂層15の厚みは、数nm〜数mmとすることができる。ポリアクリル樹脂層15の厚みが小さい場合、ポリアクリル樹脂層15は、膜状〜層状を呈する。一方、ポリアクリル樹脂層15の厚みが大きい場合、ポリアクリル樹脂層15は、層状〜板状を呈する。なお、ユーザが、図8に関連して説明したように爪甲に形成された基部14の上面を操作面4eとして使用して、タッチパネルPを操作する場合において、ポリアクリル樹脂層15の厚みが大き過ぎる場合、基部14がポリアクリル樹脂層15に埋没する結果、爪甲に積層されたポリアクリル樹脂層15に対する基部14の高さが小さくなり過ぎる可能性がある。この場合、基部14の上面をパネル表面Paと接触させた際に爪甲に積層されたポリアクリル樹脂層15も合わせてパネル表面Paと接触してしまい、タッチパネルPが正確に操作されない可能性がある。そのため、ポリアクリル樹脂層15の厚みに応じて基部14の高さを大きくするか、基部14の高さに応じてポリアクリル樹脂層15の厚みを小さくすることが好ましい。
以上、本実施形態の操作冶具1dは、導電性のポリアクリル樹脂層15を有しているため、本体部2dの大部分を構成する基部14には、導電性のカーボンブラックを含ませる必要がない。そのため、操作冶具1dは、プラスチック材料や木材等の絶縁性材料を含む種々の材料を原料として採用でき、材料選択の幅を広げることができるとともに、機能性や美観等をより向上させることができる。
(実施の形態6)
図13は、本実施形態(実施の形態6)の操作冶具1eの構成を説明する概略的な斜視図である。図14は、操作冶具1eをユーザの爪Nに装着した状態の概略的な模式図であり、図14(a)は、操作冶具1eをユーザの爪Nに装着した状態の側面端面図であり、図14(b)は、操作冶具1eをユーザの爪Nに装着した状態の平面図である。
操作冶具1eは、図13、図14(a)および図14(b)に示されるように、略直方体状を呈する本体部2eを備える。本体部2eは、爪先Naの裏面に接着するための接着面8c(取付部)を上面に有し、操作面4fが形成された側面と反対側の側面に、爪先Naと接触するための接触面7aを有する。
接着面8cは、爪先Naの裏面と接触しやすいように、爪先Naの裏面と類似する湾曲形状を呈する。また、接触面7aは、指Fの先端と接触する際に、より接触面積が大きくなるように、指Fの先端と類似する湾曲形状を呈する。
操作冶具1eは、図14(a)および図14(b)に示されるように、爪Nに装着された状態において、操作面4fを含む一部が爪先Naから露出する。操作面4fは、図14(b)に示されるように、操作冶具1eをユーザの爪Nに装着した際に、爪Nの先端の縁と略平行となる面である。
操作冶具1eは、このように、操作面4fが爪先Naから露出した部分に設けられているため、ユーザがタッチパネルPを操作する際に、操作面4fがパネル表面Paと接触し得る。露出部分の長さはたとえば数mmである。そのため、ユーザは、指Fの先端でタッチパネルPを操作する場合と同様に、直接的(直感的)かつ正確にタッチパネルPを操作することができる。
また、操作冶具1eは、図14(b)に示されるように、略全体が爪先Naの裏面に装着されるため、ユーザは、爪甲に装飾等を施しやすい。また、操作冶具1eが装着されていることが第三者に判別され難く、見栄えがよい。
(実施の形態7)
図15は、本実施形態(実施の形態7)の操作冶具1fの構成を説明する概略的な斜視図である。図16は、操作冶具1fを装着したユーザがタッチパネルP(図3参照)に操作冶具1fを接触させる前後の状態の概略的な模式図であり、図16(a)は、操作冶具1fを装着したユーザがタッチパネルPに操作冶具1fを接触させる前の状態の側面端面図であり、図16(b)は、操作冶具1fを装着したユーザがタッチパネルPに操作冶具1fを接触させて操作している状態の側面端面図である。
操作冶具1fは、本体部2fが、カーボンブラックを分散状態で含む導電性シリコーン(弾性部材)で形成されている以外は、実施の形態1の操作冶具1と同様の構成を有する。そのため、相違点以外の同様の構成については同一の参照符号を付して、説明を省略する。
操作冶具1fは、図15に示されるように、先端部16が湾曲形状であり、平面ではない。しかしながら、本体部2fは、導電性シリコーンで形成されており、先端部16は、弾性を有するため、図16(a)および図16(b)に示されるように、ユーザがタッチパネルPを操作するために、操作冶具1fをパネル表面Paと接触させると、先端部16は、一部が弾性変形し得る。弾性変形した先端部16には、操作面4gとして充分に機能し得る面積の平面が形成される。そのため、操作冶具1fは、操作時以外は先端部16を他の種々の形状(たとえば湾曲形状等)としておくことができるため、操作冶具1fの美観をより向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば次のような変形実施形態を採用することができる。
(1)上記実施形態では、静電容量式タッチパネルとして、スマートフォンに搭載されたタッチパネルを例示した。これに代えて、本発明の操作冶具では、POS(point of sale system)レジや、カーナビゲーション、各種端末や販売機等に搭載された静電容量式タッチパネルに対しても使用し得る。
(2)上記実施形態では、導電性材料としてカーボンブラックを例示した。これに代えて、本発明の操作冶具では、他の公知の導電性材料を用いてもよい。他の公知の導電性材料としては、たとえば、カーボンナノチューブなどの導電性カーボン、銀、銅、ニッケル、アルミなどの金属化合物、酸化錫、酸化インジウムなどの金属酸化物化合物、ポリチオフェン、ポリエチレンスルフォン酸、ポリアニリン、ポリピロール、ポリエチレンジオキシチオフェンなどの導電性高分子、炭化ケイ素、窒化ホウ素等のセラミック、テトラエチルアンモニウム、ラウリルトリメチルアンモニウム等の過塩素酸塩や塩素酸塩等、リチウム、マグネシウム等のアルカリ金属、アルカリ土類金属の過塩素酸塩や塩素酸塩等のイオン導電剤を使用することができる。これらは、操作冶具に付与すべき色彩や、操作冶具のコスト等を総合考慮して、単独または2種以上を組み合わせて適宜使用することができる。これらの材料は、粒状や針状などの各種形状の微粒子にして、合成樹脂に分散または相溶させて用いることができる。
導電性材料を含むための合成樹脂としては、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチロール樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などエンジニアリングプラスチックおよび汎用プラスチック等を使用することができる。
(3)上記実施形態では、操作冶具の接着位置を、操作冶具の一部がユーザの皮膚と接触する位置とし、これによりタッチパネルと操作冶具を装着したユーザとの間に静電容量を形成する場合を例示した。これに代えて、操作冶具の接着位置を、操作冶具の全部が爪甲または爪の先端のみに接着する位置としてもよい。すなわち、操作冶具の一部と皮膚との接触は必須でない。これは、タッチパネルの検出感度が優れている場合や使用環境等によっては、皮膚と操作冶具とが直接接触していなくても、タッチパネルと操作冶具を装着したユーザとの間に静電容量が形成される場合があるためである。
(4)上記実施形態(ただし実施の形態5を除く)では、本体部が導電性材料で形成されているため、ポリアクリル樹脂層(導電層)を有していない場合を例示した。これに代えて、本発明の操作冶具は、本体部を覆うようポリアクリル樹脂層をさらに積層してもよい。たとえば、本発明の操作冶具は、カーボンブラックを含むポリアクリル樹脂液を塗布してポリアクリル樹脂層をトップコートとして積層することができる。これにより、操作冶具に光沢等の美観や耐久性を付与しつつ、導電性を予備的に付与することができる。
(5)上記実施の形態1では、本体部に溝が形成されている場合を例示した。これに代えて、本発明の操作冶具は、本体部の厚み方向の略中心位置に、爪先が挿入される長穴を形成してもよい。
(6)上記実施の形態6では、弾性部材としてシリコーンゴムを用いる場合を例示した。これに代えて、本発明の操作冶具では、各種ゴムやエラストマーを使用することができる。本発明の操作冶具は、ゴムおよびエラストマーとして、たとえば、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、ブチルゴム、ポリウレタン、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合ゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン3元共重合ゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)、天然ゴム等、およびこれらのブレンドゴムを用いることができる。
(7)上記実施の形態6では、先端が弾性変形する場合を例示した。これに代えて、本発明の操作冶具では、爪甲や被装飾面にカーボンブラックを含む導電性シリコーン製の凸部(弾性部材)を形成し、図8に関連して説明したように凸部の上面をパネル表面と接触させた場合に凸部の上面が弾性変形するよう構成してもよい。この場合、ユーザは、弾性変形して平面となった凸部の上面を操作面として使用することにより、タッチパネルを操作し得る。
(8)上記実施の形態7では、本体部が導電性シリコーンで形成される場合を例示した。これに代えて、本発明の操作冶具では、本体部の先端のみを導電性シリコーンで形成してもよい。この場合、先端と先端を除く本体部とは、公知の接着剤で接着されてもよく、成型時に同時または連続的に成型することにより、一体的に形成してもよい。
(9)上記実施形態では、図3または図8に関連して説明したように、ユーザのそれぞれの爪に操作冶具が装着されている場合を例示した。これに代えて、本発明の操作冶具は、全部の爪ではなく、少なくとも1本の指(たとえば人差し指)の爪に装着することができる。また、マルチタッチを正確に行うためには、本発明の操作冶具は、少なくとも2本の指(たとえば人差し指と中指)の爪に装着することができる。
(10)上記実施形態を説明するそれぞれの図面では、より明確に本発明の要旨を理解し得るように、ある程度の厚みを有する操作冶具(特に本体部)を図示した。具体的には、たとえば実施の形態2に関連して参照した図5では、爪Nの厚みと同程度の厚みを備える略板状の本体部2aを示した。本発明の操作冶具(特に本体部)の厚みは特に限定されない。そのため、これに代えて、本発明の操作冶具では、本体部の厚みが薄層フィルム(たとえば厚み数nm〜数mm)程度となるよう成型してもよい。この場合、操作冶具は、たとえば裏面を接着面とすることにより、シール状に成型可能であり、爪に貼着させて使用することができる。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f 操作冶具
2、2a、2b、2c、2d、2e、2f 本体部
3 係合部
4、4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g 操作面
41、41a、41b 側面
5 上舌片
6 下舌片
7、7a 接触面
8、8a、8b、8c 接着面
9 後端部
10 突片
11 被装飾面
12、12a 凸部
13 凸部群
13a 凸部群の一部
14 基部
15 ポリアクリル樹脂層
16 先端部
A1、A2 押圧方向
F 指
N 爪
Na 爪先
P タッチパネル
Pa パネル表面
S 溝

Claims (7)

  1. 爪に装着して使用され、静電容量式タッチパネルを備えた機器を操作するための操作冶具であって、
    導電性材料で形成された本体部と、
    該本体部と一体的に設けられ、爪に取り付けるための取付部と、
    前記本体部と一体的に設けられ、前記静電容量式タッチパネルを操作するための操作面とを有する、操作冶具。
  2. 前記取付部は、爪先を挟持する係合部を備える、請求項1記載の操作冶具。
  3. 前記取付部は、爪先の裏面に接着するための接着面を備える、請求項1記載の操作冶具。
  4. 前記取付部は、爪甲に接着するための接着面を備える、請求項1記載の操作冶具。
  5. 前記本体部から突設された凸部を備え、
    該凸部は、上面に前記操作面を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の操作冶具。
  6. 前記本体部は、絶縁性の基部と、該基部に積層された導電層とを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の操作冶具。
  7. 前記本体部は、少なくとも一部が弾性部材で形成される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の操作冶具。

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CN112515322A (zh) * 2019-09-19 2021-03-19 天津珍熙美容实业有限公司 触控型人造指甲及其制造方法

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