JP2013249797A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器内に収容された吸着材に蒸発燃料を吸着し、エンジン作動時に吸着された蒸発燃料を離脱させ、その離脱を促進するため吸着材を加熱するヒータを備えた蒸発燃料処理装置において、大気ポート24付近の吸着材42の温度分布を、吸着材42の他の部分に比べて高温となるようにすることにより、全体としてのヒータ容量を大きくすることなく、大気ポート24付近の吸着材42の蒸発燃料の離脱効率を良くして、吸着材42から蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑制する。
【解決手段】第1ヒータ50及び第2ヒータ60により加熱される吸着材42の温度分布が、蒸発燃料離脱時に容器12内に空気を導入する容器12の大気ポート24付近から空気の流れの下流側へ向けて順次低くなるようにした。
【選択図】図4
【解決手段】第1ヒータ50及び第2ヒータ60により加熱される吸着材42の温度分布が、蒸発燃料離脱時に容器12内に空気を導入する容器12の大気ポート24付近から空気の流れの下流側へ向けて順次低くなるようにした。
【選択図】図4
Description
本発明は、容器内に収容された吸着材に蒸発燃料を吸着し、エンジン作動時に吸着された蒸発燃料を離脱(パージとも言う)させ、その離脱を促進するため吸着材を加熱するヒータを備えた蒸発燃料処理装置に関する。
上記の如き蒸発燃料処理装置が下記特許文献1に開示されている。この蒸発燃料処理装置は、容器内が主吸着室と副吸着室とに分割され、各吸着室内に設けられた吸着材に、それぞれヒータが設けられている。主吸着室は、蒸発燃料を発生させる燃料タンクに接続されるタンクポートと、エンジンの吸気管に連通されたパージポートとを備えている。また、副吸着室には、大気導入部としての大気ポートが設けられ、そこから空気が導入されるように構成されている。そして、主吸着室においてタンクポートとパージポートとは互いに近接して配置され、主吸着室のそれらのポートから離れた側と、副吸着室の大気ポートから離れた側とが互いに連通されている。
燃料タンク内で発生する蒸発燃料は、タンクポートから主吸着室内に入り、主吸着室内の吸着材に吸着され、更に蒸発燃料は、主吸着室から副吸着室内にも入り、副吸着室内の吸着材にも吸着される。このように吸着された蒸発燃料は、エンジンが作動されると、パージポートを介してエンジン内に空気が流れるため、大気ポートから流入した空気により離脱される。このように蒸発燃料の離脱が行われると、吸着材は冷却され、離脱の効率が低下するが、ヒータの加熱により吸着材の冷却が抑制されるようになっている。
燃料タンク内で発生する蒸発燃料は、タンクポートから主吸着室内に入り、主吸着室内の吸着材に吸着され、更に蒸発燃料は、主吸着室から副吸着室内にも入り、副吸着室内の吸着材にも吸着される。このように吸着された蒸発燃料は、エンジンが作動されると、パージポートを介してエンジン内に空気が流れるため、大気ポートから流入した空気により離脱される。このように蒸発燃料の離脱が行われると、吸着材は冷却され、離脱の効率が低下するが、ヒータの加熱により吸着材の冷却が抑制されるようになっている。
ところで、エンジンが停止し、蒸発燃料の離脱が行われていないとき、吸着材に一旦吸着された蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑制する必要があるが、そのためには、離脱停止中に少なくとも大気導入部付近の吸着材に吸着されている蒸発燃料を予め少なくしておく必要がある。そのためには、離脱を促進させるべくヒータ容量を大きくしなければならない。しかし、ヒータ容量を大きくすることはエネルギー消費を大きくすることになり、好ましくない。
このような問題に鑑み本発明の課題は、大気導入部付近の吸着材の温度分布を、吸着材の他の部分に比べて高温となるようにすることにより、全体としてのヒータ容量を大きくすることなく、大気導入部付近の吸着材の蒸発燃料の離脱効率を良くして、吸着材から蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑制することにある。
このような問題に鑑み本発明の課題は、大気導入部付近の吸着材の温度分布を、吸着材の他の部分に比べて高温となるようにすることにより、全体としてのヒータ容量を大きくすることなく、大気導入部付近の吸着材の蒸発燃料の離脱効率を良くして、吸着材から蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑制することにある。
本発明の第1発明は、容器内に収容された吸着材に蒸発燃料を吸着し、エンジン作動時に吸着された蒸発燃料を離脱させ、その離脱を促進するため吸着材を加熱するヒータを備えた蒸発燃料処理装置であって、前記ヒータにより加熱される吸着材の温度分布が、前記離脱時に前記容器内に空気を導入する前記容器の大気導入部付近から空気の流れの下流側へ向けて順次低くなるようにしたことを特徴とする。
第1発明によれば、吸着材の温度分布が大気導入部付近から蒸発燃料離脱時の空気の流れの下流側へ向けて順次低くなるようにしたため、ヒータの消費エネルギーを全体として増加させることなく、大気導入部付近の吸着材に蒸発燃料が残存することを抑制して、エンジンが停止して蒸発燃料の離脱が行われていない期間に、吸着材に吸着されていた蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑制することができる。
第1発明によれば、吸着材の温度分布が大気導入部付近から蒸発燃料離脱時の空気の流れの下流側へ向けて順次低くなるようにしたため、ヒータの消費エネルギーを全体として増加させることなく、大気導入部付近の吸着材に蒸発燃料が残存することを抑制して、エンジンが停止して蒸発燃料の離脱が行われていない期間に、吸着材に吸着されていた蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑制することができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記ヒータはジュール熱を発生させる電気抵抗式ヒータであることを特徴とする。
第2発明によれば、ヒータとして電気抵抗式ヒータを採用しているため、発熱量の分布を電気抵抗値の分布の調整により容易に行うことができる。また、1枚のヒータによって温度分布が徐変するヒータを容易に実現することができる。
第2発明によれば、ヒータとして電気抵抗式ヒータを採用しているため、発熱量の分布を電気抵抗値の分布の調整により容易に行うことができる。また、1枚のヒータによって温度分布が徐変するヒータを容易に実現することができる。
<第1実施形態>
図1、2は、本発明の第1実施形態を示す。図1に示すように、キャニスタとしての蒸発燃料処理装置10は、樹脂製の容器12を備えている。容器12は、前端面(図1において上端面)を閉塞し、かつ後端面(図1において下端面)を開口する角筒状の容器本体13と、容器本体13の後端面を閉塞する蓋部材14とにより構成されている。容器本体13内は、隔壁15により左右二室に仕切られており、図示右側に中空四角筒状の主吸着室17が形成され、また図示左側に中空四角筒状の副吸着室18が形成されている。主吸着室17と副吸着室18とは、蓋部材14の内側すなわち容器本体13の後端部(図1において下端部)に形成された連通路20によって相互に連通されている。
図1、2は、本発明の第1実施形態を示す。図1に示すように、キャニスタとしての蒸発燃料処理装置10は、樹脂製の容器12を備えている。容器12は、前端面(図1において上端面)を閉塞し、かつ後端面(図1において下端面)を開口する角筒状の容器本体13と、容器本体13の後端面を閉塞する蓋部材14とにより構成されている。容器本体13内は、隔壁15により左右二室に仕切られており、図示右側に中空四角筒状の主吸着室17が形成され、また図示左側に中空四角筒状の副吸着室18が形成されている。主吸着室17と副吸着室18とは、蓋部材14の内側すなわち容器本体13の後端部(図1において下端部)に形成された連通路20によって相互に連通されている。
容器本体13の前側面(図1において上面)には、主吸着室17に連通するタンクポート22およびパージポート23と、副吸着室18に連通する大気ポート(本発明における大気導入部に相当)24が形成されている。タンクポート22は、蒸発燃料通路26を介して燃料タンク27内の気層部に連通されている。また、パージポート23は、パージ通路30を介してエンジン31の吸気管32に連通されている。吸気管32には、吸入空気量を制御するスロットル弁33が設けられている。パージ通路30は、吸気管32に対してスロットル弁33の下流側において連通されている。パージ通路30の途中には、パージ弁34が介装されている。パージ弁34は、図示しないエンジンコントロールユニットいわゆるECUによって開閉制御される。
また、大気ポート24は大気に連通されている。
また、大気ポート24は大気に連通されている。
主吸着室17内および副吸着室18内のそれぞれの前端面には、前側のフィルタ36がそれぞれ設けられている。なお、主吸着室17の前端部内は仕切壁35により、タンクポート22に連通する部分とパージポート23に連通する部分とに仕切られているため、主吸着室17内の各部分の前端面に左右2枚の前側のフィルタ36が配置されている。また、主吸着室17内および副吸着室18内のそれぞれの後端面には、後側のフィルタ37がそれぞれ設けられている。前後の両フィルタ36,37は、例えば樹脂製の不織布、発泡ウレタン等により形成されている。また、主吸着室17内および副吸着室18内におけるそれぞれの後側のフィルタ37の後側(図1において下側)には、多孔板38がそれぞれ積層状に設けられている。また、各多孔板38と前記蓋部材14との間には、コイルバネからなるバネ部材40がそれぞれ介装されている。
主吸着室17内および副吸着室18内(詳しくは前側のフィルタ36と後側のフィルタ37との間の室内)には、粒状の吸着材42がそれぞれ充填されている。吸着材42としては、例えば粒状の活性炭を用いることができる。さらに、粒状の活性炭としては、破砕した活性炭(破砕炭)、粒状あるいは粉末状の活性炭をバインダと共に造粒した造粒炭等を用いることができる。
副吸着室18内には、通電により発熱するヒータとしての第1ヒータ50が配置されている。第1ヒータ50は、四角形シート状に構成されており、副吸着室18内(詳しくは前側のフィルタ36と後側のフィルタ37との間の室内)に、シート面を上下方向(図1において紙面表裏方向)に向けた状態で、副吸着室18内の吸着材42中に埋設した状態で配置されている。
また、主吸着室17内にも、副吸着室18内の第1ヒータ50と同様の第2ヒータ60が配置されている。第2ヒータ60の全体構成及び配置は、上述の第1ヒータ50と同様である。
また、主吸着室17内にも、副吸着室18内の第1ヒータ50と同様の第2ヒータ60が配置されている。第2ヒータ60の全体構成及び配置は、上述の第1ヒータ50と同様である。
次に、蒸発燃料処理装置10を備えた蒸発燃料システムの作用について説明する(図1参照)。なお、蒸発燃料処理システムは、蒸発燃料処理装置10、蒸発燃料通路26、燃料タンク27、パージ通路30、吸気管32、パージ弁34等によって構成されている。
まず、車両のエンジン31が停止している状態では、パージ弁34が閉弁されており、燃料タンク27等で発生した蒸発燃料が蒸発燃料通路26及びタンクポート22を介して主吸着室17に導入される。導入された蒸発燃料は、主吸着室17内の吸着材42に吸着される。主吸着室17内の吸着材42に吸着されなかった蒸発燃料は、連通路20を通り、副吸着室18に導入され、副吸着室18内の吸着材42に吸着される。
まず、車両のエンジン31が停止している状態では、パージ弁34が閉弁されており、燃料タンク27等で発生した蒸発燃料が蒸発燃料通路26及びタンクポート22を介して主吸着室17に導入される。導入された蒸発燃料は、主吸着室17内の吸着材42に吸着される。主吸着室17内の吸着材42に吸着されなかった蒸発燃料は、連通路20を通り、副吸着室18に導入され、副吸着室18内の吸着材42に吸着される。
一方、エンジン31の運転中においては、ECUによりパージ弁34が開弁されることで、蒸発燃料処理装置10内に吸気負圧が作用する。これにともない、大気ポート24から大気中の空気(新気)が副吸着室18に導入される。副吸着室18に導入された空気は、副吸着室18内の吸着材42から蒸発燃料を離脱させた後、連通路20を介して主吸着室17に導入され、主吸着室17内の吸着材42から蒸発燃料を離脱させる。そして、吸着材42から離脱された蒸発燃料を含んだ空気は、パージ通路30を介して吸気管32に排出、すなわちパージされることにより、エンジン31で燃焼処理される。
また、蒸発燃料の離脱時において、第1ヒータ50及び第2ヒータ60の発熱体(不図示)に、ECUにより電源電圧が印加されることにより、発熱体が通電されると、第1ヒータ50及び第2ヒータ60が発熱する。これにともない、第1ヒータ50及び第2ヒータ60から発せられた熱は、周辺部の吸着材42に放熱される。その熱によって、吸着材42及び吸着材42の表面に吸着されている蒸発燃料が加熱される。これにより、蒸発燃料の離脱時の吸熱反応による吸着材42の温度低下が抑制されるため、離脱性能が向上されるとともに、吸着性能の早期回復を図ることができる。
図2に示すように、第1ヒータ50は面状ヒータから成り、この面状ヒータは周知のものであり、図3(A)に示されるように、面状ヒータとしての電気抵抗はパージエア(蒸発燃料の離脱のための空気)の流れの上流側から下流側に向けて順次小さくされている。また、この面状ヒータに図2に示されるように電圧を印加してジュール熱を発生させると、図3(B)に示されるように、面状ヒータの表面温度はパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次低くなるようにされている。
このような面状ヒータから成る第1ヒータ50が図1のように副吸着室18の吸着材42に配置されている。このとき、電気抵抗値が高く設定された側が大気ポート24に近い側となるように固定されている。
このため、吸着材42の温度分布が大気ポート24付近から蒸発燃料離脱時の空気の流れの下流側へ向けて順次低くなるようにされ、第1ヒータ50の消費電力を全体として増加させることなく、大気ポート24付近の吸着材42に蒸発燃料が残存することを抑制して、エンジンが停止して蒸発燃料の離脱が行われていない期間に、大気ポート24付近の吸着材42に吸着されていた蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑制することができる。
また、上記実施形態よれば、第1ヒータ50として電気抵抗式ヒータを採用しているため、発熱量の分布を電気抵抗値の分布の調整により容易に行うことができる。また、1枚のヒータによって温度分布が徐変するヒータを容易に実現することができる。
第2ヒータ60は、第1ヒータ50と同様に電気抵抗がパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次小さくなるように構成されたものとしても良いが、電気抵抗がパージエアの流れの上流側から下流側まで一様になるように構成されても良い。
なお、第1ヒータ50及び第2ヒータ60へのECUからの電源供給は、容器12の外部に設けられたECUから容器12の内部に設けられた第1ヒータ50及び第2ヒータ60に対して行われるため、電源供給のための電気配線が容器12のいずれかの個所を貫通して行われる。貫通個所をどこにするかについては適宜選定される。
このような面状ヒータから成る第1ヒータ50が図1のように副吸着室18の吸着材42に配置されている。このとき、電気抵抗値が高く設定された側が大気ポート24に近い側となるように固定されている。
このため、吸着材42の温度分布が大気ポート24付近から蒸発燃料離脱時の空気の流れの下流側へ向けて順次低くなるようにされ、第1ヒータ50の消費電力を全体として増加させることなく、大気ポート24付近の吸着材42に蒸発燃料が残存することを抑制して、エンジンが停止して蒸発燃料の離脱が行われていない期間に、大気ポート24付近の吸着材42に吸着されていた蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑制することができる。
また、上記実施形態よれば、第1ヒータ50として電気抵抗式ヒータを採用しているため、発熱量の分布を電気抵抗値の分布の調整により容易に行うことができる。また、1枚のヒータによって温度分布が徐変するヒータを容易に実現することができる。
第2ヒータ60は、第1ヒータ50と同様に電気抵抗がパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次小さくなるように構成されたものとしても良いが、電気抵抗がパージエアの流れの上流側から下流側まで一様になるように構成されても良い。
なお、第1ヒータ50及び第2ヒータ60へのECUからの電源供給は、容器12の外部に設けられたECUから容器12の内部に設けられた第1ヒータ50及び第2ヒータ60に対して行われるため、電源供給のための電気配線が容器12のいずれかの個所を貫通して行われる。貫通個所をどこにするかについては適宜選定される。
<第2実施形態>
図4は本発明の第2実施形態としての第1ヒータ51を示す。第2実施形態が上述の第1実施形態に対して特徴とする点は、第1実施形態における第1ヒータ50に対応する第1ヒータ51が、基板上に配線された発熱線によって構成され、その発熱線の配線密度をパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次低くなるようにした点である。このため、第2実施形態では、第1ヒータ51に図4に示されるように発熱線に電圧を印加してジュール熱を発生させると、図3(B)と同様に、第1ヒータ51の表面温度はパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次低くなる。第1ヒータ51を容器12内の副吸着室18の吸着材42に配置する際には、発熱線の配線密度の高い側が大気ポート24に近い側となるように配置されている。その他の構成については、第2実施形態も第1実施形態と同一であるため、同一部分についての再度の説明は省略する。
第2実施形態によっても第1実施形態と同様に、副吸着室18の吸着材42の温度分布が大気ポート24付近から蒸発燃料離脱時の空気の流れの下流側へ向けて順次低くなるため、第1ヒータ51の消費電力を全体として増加させることなく、大気ポート24付近の吸着材42に蒸発燃料が残存することを抑制して、エンジンが停止して蒸発燃料の離脱が行われていない期間に、大気ポート24付近の吸着材42に吸着されていた蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑制することができる。
図4は本発明の第2実施形態としての第1ヒータ51を示す。第2実施形態が上述の第1実施形態に対して特徴とする点は、第1実施形態における第1ヒータ50に対応する第1ヒータ51が、基板上に配線された発熱線によって構成され、その発熱線の配線密度をパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次低くなるようにした点である。このため、第2実施形態では、第1ヒータ51に図4に示されるように発熱線に電圧を印加してジュール熱を発生させると、図3(B)と同様に、第1ヒータ51の表面温度はパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次低くなる。第1ヒータ51を容器12内の副吸着室18の吸着材42に配置する際には、発熱線の配線密度の高い側が大気ポート24に近い側となるように配置されている。その他の構成については、第2実施形態も第1実施形態と同一であるため、同一部分についての再度の説明は省略する。
第2実施形態によっても第1実施形態と同様に、副吸着室18の吸着材42の温度分布が大気ポート24付近から蒸発燃料離脱時の空気の流れの下流側へ向けて順次低くなるため、第1ヒータ51の消費電力を全体として増加させることなく、大気ポート24付近の吸着材42に蒸発燃料が残存することを抑制して、エンジンが停止して蒸発燃料の離脱が行われていない期間に、大気ポート24付近の吸着材42に吸着されていた蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑制することができる。
<第3実施形態>
図5は本発明の第3実施形態としての第1ヒータ52を示す。第3実施形態が上述の第1実施形態に対して特徴とする点は、第1実施形態における第1ヒータ50に対応する第1ヒータ52が、基板上に配線された発熱線によって構成され、その発熱線の断面積をパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次大きくなるようにした点である。このため、発熱線の電気抵抗は、図3(A)と同様に、パージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次小さくなり、第1ヒータ52に図5に示されるように発熱線に電圧を印加してジュール熱を発生させると、図3(B)と同様に、第1ヒータ52の表面温度はパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次低くなる。第1ヒータ52を容器12内の副吸着室18の吸着材42に配置する際には、発熱線の断面積の小さい側が大気ポート24に近い側となるように配置されている。その他の構成については、第3実施形態も第1実施形態と同一であるため、同一部分についての再度の説明は省略する。
第3実施形態によっても第1実施形態と同様に、副吸着室18の吸着材42の温度分布が大気ポート24付近から蒸発燃料離脱時の空気の流れの下流側へ向けて順次低くなるため、第1ヒータ51の消費電力を全体として増加させることなく、大気ポート24付近の吸着材42に蒸発燃料が残存することを抑制して、エンジンが停止して蒸発燃料の離脱が行われていない期間に、大気ポート24付近の吸着材42に吸着されていた蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑制することができる。
図5は本発明の第3実施形態としての第1ヒータ52を示す。第3実施形態が上述の第1実施形態に対して特徴とする点は、第1実施形態における第1ヒータ50に対応する第1ヒータ52が、基板上に配線された発熱線によって構成され、その発熱線の断面積をパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次大きくなるようにした点である。このため、発熱線の電気抵抗は、図3(A)と同様に、パージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次小さくなり、第1ヒータ52に図5に示されるように発熱線に電圧を印加してジュール熱を発生させると、図3(B)と同様に、第1ヒータ52の表面温度はパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次低くなる。第1ヒータ52を容器12内の副吸着室18の吸着材42に配置する際には、発熱線の断面積の小さい側が大気ポート24に近い側となるように配置されている。その他の構成については、第3実施形態も第1実施形態と同一であるため、同一部分についての再度の説明は省略する。
第3実施形態によっても第1実施形態と同様に、副吸着室18の吸着材42の温度分布が大気ポート24付近から蒸発燃料離脱時の空気の流れの下流側へ向けて順次低くなるため、第1ヒータ51の消費電力を全体として増加させることなく、大気ポート24付近の吸着材42に蒸発燃料が残存することを抑制して、エンジンが停止して蒸発燃料の離脱が行われていない期間に、大気ポート24付近の吸着材42に吸着されていた蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑制することができる。
<第4実施形態>
図6は本発明の第4実施形態としての第1ヒータ53を示す。第4実施形態が上述の第1実施形態に対して特徴とする点は、第1実施形態における第1ヒータ50に対応する第1ヒータ53が、第1実施形態と同様に面状発熱体から構成され、しかも、この面状発熱体がパージエアの流れの方向に複数領域に分割され、各領域の面状発熱体が電源に対して互いに並列接続されている点である。ここで、各領域における面状発熱体の単位面積当りの電気抵抗値は均一とされ、各領域の各電極53aに挟まれた面積はパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次広くなるようにされている。つまり、図6のように、各領域間に配置された各電極53a間の距離Lはパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次長くなるようにされている。
このため、第4実施形態では、図6に示されるように、第1ヒータ53の各対向する電極53a間に電圧を印加してジュール熱を発生させると、図3(B)と同様に、第1ヒータ52の表面温度はパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次低くなる。第1ヒータ53を容器12内の副吸着室18の吸着材42に配置する際には、電極53a間の距離Lの小さい側が大気ポート24に近い側となるように配置されている。その他の構成については、第3実施形態も第1実施形態と同一であるため、同一部分についての再度の説明は省略する。
第4実施形態によっても第1実施形態と同様に、副吸着室18の吸着材42の温度分布が大気ポート24付近から蒸発燃料離脱時の空気の流れの下流側へ向けて順次低くなるため、第1ヒータ53の消費電力を全体として増加させることなく、大気ポート24付近の吸着材42に蒸発燃料が残存することを抑制して、エンジンが停止して蒸発燃料の離脱が行われていない期間に、大気ポート24付近の吸着材42に吸着されていた蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑制することができる。
図6は本発明の第4実施形態としての第1ヒータ53を示す。第4実施形態が上述の第1実施形態に対して特徴とする点は、第1実施形態における第1ヒータ50に対応する第1ヒータ53が、第1実施形態と同様に面状発熱体から構成され、しかも、この面状発熱体がパージエアの流れの方向に複数領域に分割され、各領域の面状発熱体が電源に対して互いに並列接続されている点である。ここで、各領域における面状発熱体の単位面積当りの電気抵抗値は均一とされ、各領域の各電極53aに挟まれた面積はパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次広くなるようにされている。つまり、図6のように、各領域間に配置された各電極53a間の距離Lはパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次長くなるようにされている。
このため、第4実施形態では、図6に示されるように、第1ヒータ53の各対向する電極53a間に電圧を印加してジュール熱を発生させると、図3(B)と同様に、第1ヒータ52の表面温度はパージエアの流れの上流側から下流側に向けて順次低くなる。第1ヒータ53を容器12内の副吸着室18の吸着材42に配置する際には、電極53a間の距離Lの小さい側が大気ポート24に近い側となるように配置されている。その他の構成については、第3実施形態も第1実施形態と同一であるため、同一部分についての再度の説明は省略する。
第4実施形態によっても第1実施形態と同様に、副吸着室18の吸着材42の温度分布が大気ポート24付近から蒸発燃料離脱時の空気の流れの下流側へ向けて順次低くなるため、第1ヒータ53の消費電力を全体として増加させることなく、大気ポート24付近の吸着材42に蒸発燃料が残存することを抑制して、エンジンが停止して蒸発燃料の離脱が行われていない期間に、大気ポート24付近の吸着材42に吸着されていた蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑制することができる。
本発明は、上記実施形態で説明した外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、
1.吸着材が2層以上に分割されているタイプにも、本発明は適用できる。
2.互いに発熱量の異なる複数のヒータを組合わせて温度分布が変化するヒータを構成しても良い。
1.吸着材が2層以上に分割されているタイプにも、本発明は適用できる。
2.互いに発熱量の異なる複数のヒータを組合わせて温度分布が変化するヒータを構成しても良い。
10 蒸発燃料処理装置
12 容器
13 容器本体
14 蓋部材
15 隔壁
17 主吸着室
18 副吸着室
19 空間
20 連通路
22 タンクポート
23 パージポート
24 大気ポート(大気導入部)
26 蒸発燃料通路
27 燃料タンク
30 パージ通路
31 エンジン
32 吸気管
33 スロットル弁
34 パージ弁
35 仕切壁
36 フィルタ
37 フィルタ
38 多孔板
40 バネ部材
42 吸着材
50、51、52、53 ヒータ
53a 電極
12 容器
13 容器本体
14 蓋部材
15 隔壁
17 主吸着室
18 副吸着室
19 空間
20 連通路
22 タンクポート
23 パージポート
24 大気ポート(大気導入部)
26 蒸発燃料通路
27 燃料タンク
30 パージ通路
31 エンジン
32 吸気管
33 スロットル弁
34 パージ弁
35 仕切壁
36 フィルタ
37 フィルタ
38 多孔板
40 バネ部材
42 吸着材
50、51、52、53 ヒータ
53a 電極
Claims (2)
- 容器内に収容された吸着材に蒸発燃料を吸着し、エンジン作動時に吸着された蒸発燃料を離脱させ、その離脱を促進するため吸着材を加熱するヒータを備えた蒸発燃料処理装置であって、
前記ヒータにより加熱される吸着材の温度分布が、前記離脱時に前記容器内に空気を導入する前記容器の大気導入部付近から空気の流れの下流側へ向けて順次低くなるようにしたことを特徴とする蒸発燃料処理装置。 - 請求項1において、
前記ヒータはジュール熱を発生させる電気抵抗式ヒータであることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012126050A JP2013249797A (ja) | 2012-06-01 | 2012-06-01 | 蒸発燃料処理装置 |
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- 2012-06-01 JP JP2012126050A patent/JP2013249797A/ja active Pending
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2013
- 2013-05-31 US US13/907,462 patent/US9169810B2/en not_active Expired - Fee Related
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