JP2013246482A - 操作入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感圧式タッチパネルを用い、軽く押した状態でも途切れることなくジェスチャ等の入力を受付ける入力装置を提供する。
【解決手段】検出面を有しその検出面に対する押圧の程度および押圧の位置を検出するタッチパネル部と、前記押圧の程度を予め定められた閾値と比較して接触の有無を判断しその接触に係る位置および位置の移動に基づいて前記検出面上でなされた操作を判断する入力制御部と、前記操作および前記位置および位置の移動に応じた表示を行う表示部とを備え、前記入力制御部は、前記閾値より大きい押圧から前記閾値以下の押圧への変化をタッチパネル部が検出した後の予め定められた期間は接触がないという判断を留保し、その期間内に前記閾値よりも大きな押圧が検出されないときは接触がないと判断することを特徴とする操作入力装置。
【選択図】図4

Description

この発明は、押圧の程度を検出し得るタッチパネルを備えた操作入力装置に関する。
いわゆるスマートフォン、タブレット端末あるいはカーナビゲーション等の入力手段としてタッチパネルが多用されている。このタッチパネルの一つの用途として、2本の指を近づけたり遠ざけたりする操作により、地図画像を拡大/縮小させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
タッチパネルとしてはマトリクス・スイッチ方式、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(超音波方式)、光方式等、種々の構成のものが知られている。このような動作原理に基づく分類とは別に機能的な分類もなされる。その一つとして、多点検出が可能か否かによる分類が挙げられる。一般に多点検出の代表は静電容量方式のものであるが、これに限らず他の方式で実現することもできる。他の機能的な分類として、タッチパネルに触れる押圧を検出し得るか否かによる分類が挙げられる。感圧式の代表例は抵抗膜方式であるが、これに限らず他の方式で実現することもできる。
感圧式タッチパネルは、現在スマートフォン等で主流となっている通常の静電容量式と異なり指だけでなくペン等でも押した点の座標を取得することができるという利点があり、用途によって使い分けられている。
感圧式タッチパネルの入力検出に関する技術として、微妙なペンダウン/アップ時には、ペンアップ状態であると判定せず、微妙なペンアップ状態の時間(カウント)が所定の閾値を経過した場合にペンアップコードを出力するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。また、車載のナビゲーション等においてタッチパネルへの軌跡を検出する場合、非接触が所定の回数だけ連続して検出されると、上位のコントローラに非接触を通知するものが提案されている。この構成により、一時的に非接触の検出結果が得られた場合でも軌跡の座標値を検出し、確実に非接触となった場合に限って非接触を通知するものである(例えば、特許文献3参照)。
特開2010−134938号公報 特開平11−305931号公報 特開2005−346235号公報
感圧式のタッチパネルには、以下の課題がある。分かり易いように具体例を挙げて説明する。いま、感圧式タッチパネルで下記の青い円を拡大するジェスチャをユーザーが実行するときを考える。図7および図8のように、2点を押圧してから互いの点を遠ざける拡大のジェスチャにより円を拡大するものとする。このジェスチャを実行中に、右手の押圧が途中で閾値よりも低くなると、その時点で入力なしと判定される。分かり易いように図8では閾値以上の押圧を黒い星のマークで示し、閾値より小さな押圧を中抜きの星マークで示している。図8(a)はジェスチャの操作を示しており、図8(b)は、(a)の操作における右手指の押圧の変化をグラフで示している。横軸は右手指のX軸方向の位置を示し、縦軸は各位置での押圧を示している。この場合、閾値よりも低い押圧の箇所で拡大のジェスチャが途切れたと判断されてしまう。ユーザーとしては最後までジェスチャを完了したつもりでも、図8(a)に示すように円の拡大が途中で止まってしまう。
前述の特許文献2、3の技術は一時的に非接触が検出されてもある期間は非接触と判断しない点で共通するが、この期間が長いとタッチ終了の判断が遅くなり、反応が鈍い印象をユーザーに与えてしまう。また、ジェスチャを行う際の動きの速さは場合や人によって異なるため、好適な期間を設定することは容易でない。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、感圧式タッチパネルを用い、軽く押した状態でも途切れることなくジェスチャ等の入力を受付ける入力装置を提供するものである。
前述の課題を解決するため、この発明は、検出面を有しその検出面に対する押圧の程度および押圧の位置を検出するタッチパネル部と、前記押圧の程度を予め定められた閾値と比較して接触の有無を判断しその接触に係る位置および位置の移動に基づいて前記検出面上でなされた操作を判断する入力制御部と、前記操作および前記位置および位置の移動に応じた表示を行う表示部とを備え、前記入力制御部は、前記閾値より大きい押圧から前記閾値以下の押圧への変化をタッチパネル部が検出した後の予め定められた期間は接触がないという判断を留保し、その期間内に前記閾値よりも大きな押圧が検出されないときは接触がないと判断することを特徴とする操作入力装置を提供する。
この発明による操作入力装置において、前記入力制御部は、前記閾値より大きい押圧から前記閾値以下の押圧への変化をタッチパネル部が検出した後の予め定められた期間は接触がないという判断を留保し、その期間内に前記閾値よりも大きな押圧が検出されないときは接触がないと判断するので、軽く押した状態でも途切れることなくジェスチャ等の入力を受付けることができる。また、ジェスチャ等の操作で接触の位置が移動するときに押圧が弱くなっても、操作が途中で終わったと誤って判断するのを抑制できる。よって、感圧式タッチパネルを軽く押した状態でも途切れることなくジェスチャ等の操作入力が可能になる。
この発明についてもう少し具体的に述べておく。
この発明において、タッチパネル部は、押圧の程度を検出するが、必ずしも押圧を精度よく検出する必要はなく押圧の強弱をある程度の段階で検出できればよい。また、検出面を押す圧力それ自体を検出しなくても、それに代わるものを検出すれば足りる。たとえば、指先での接触を前提とする場合、接触面積の大小を検出し、それに基づいて押圧の程度を決定してもよい。前記タッチパネル部は押圧の程度および位置を検出できるものであればよくその動作原理は問わない。
また、入力制御部は、例えばマイクロコンピュータが予め定められた制御プログラムを実行することによりその機能が実現される。さらに、前記入力制御部は不揮発性のメモリを備えて前記閾値をその不揮発性メモリに格納する。後述する実施形態において、入力制御部は、制御部の機能(処理)の一部に相当する。
表示部は、受付けた操作に応じて表示を変更するものである。その具体的な態様は、例えば、液晶表示装置とそれを制御する制御回路である。後述する実施形態において、表示部は、液晶ディスプレイおよび表示制御部に相当する。
この発明の操作入力装置の適用例としての表示装置の外観図である。 図1に示す表示装置11の電気的な構成を示すブロック図である。 この発明に係る表示装置11および入力制御部19bのソフトウェア構成を示す説明図である。 この発明の入力操作装置を用いて拡大のジェスチャを検出したときの様子を示す説明図である。 この発明に係る入力制御部としての処理を示す第1のフローチャートである。 この発明に係る入力制御部としての処理を示す第2のフローチャートである。 従来の操作入力装置において、ジェスチャにより円を拡大する操作を示す第1の説明図である。 従来の操作入力装置において、ジェスチャにより円を拡大する操作を示す第2の説明図である。
以下、この発明の好ましい態様について説明する。
前記入力制御部は、接触がないという判断を留保する期間内に前記閾値より大きい押圧をタッチパネル部が検出したとき、接触が継続していると判断し前記閾値に対する大小を問わず前記期間内に押圧を検出した位置および位置の移動を操作の判断に含めるが、前記期間内に前記閾値より大きい押圧を検出しなかったときは、接触がなくなったと判断し前記期間内に押圧を検出した位置および位置の移動を操作の判断に含めないようにしてもよい。このようにすれば、接触が継続していると判断するときは閾値以下の軽い押圧を含めて操作を判断することができる一方で、接触がなくなったと判断するときは閾値より大きい押圧に基づいて操作を判断することで、ジェスチャ等の操作を適切に判断することができる。
さらに、前記入力制御部は、前記期間内に前記閾値より大きな押圧が検出されないで接触がなくなったと判断したとき、その操作に基づく表示を前記表示部に行わせてもよい。このようにすれば、接触がなくなったと判断した後に、操作を適切に判断して表示に反映させることができる。
また、前記入力制御部は、押圧位置の移動が速い程、接触がないという判断を留保する期間の長さを長く設定してもよい。このようにすれば、押圧位置の移動が速いと押圧が弱くなる傾向にあるとの前提に立ち、その傾向に応じて接触がないという判断を留保する期間を調整することができる。よって、ジェスチャ等の操作で接触の位置が移動するときに押圧が弱くなっても、操作が途中で終わったと誤って判断するのを抑制できる。よって、感圧式タッチパネルを軽く押した状態でも途切れることなくジェスチャ等の操作入力が可能になる。
この発明の好ましい態様は、ここで示した複数の態様のうち何れかを組み合わせたものも含む。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
≪表示装置の構成≫
図1は、この発明の操作入力装置の適用例としての表示装置の外観図である。図1に示すように、この発明の表示装置11は、表示部としての液晶ディスプレイ13および液晶ディスプレイ13上に配置されたタッチパネル部としてのタッチパネル15を備える。さらに、液晶ディスプレイ13を指示するスタンド17、制御部および記憶部としてのコントロール・ユニット(図1に図示せず)を備える。前記コントロール・ユニットは、液晶ディスプレイ13の背面に配置されている。制御部19は、この発明に係る入力制御部を包含する。
タッチパネル15は、液晶ディスプレイ13の画面にユーザー指先あるいは入力ペンが接触したときその押圧の程度および押圧の位置を検出する。複数の位置が同時に触れられた場合は、それぞれの位置を検出することができる。接触の位置が時間と共に移動するとき、それを手書き軌跡として検出する。広がりのある領域が触れられたとき、その領域を検出する。例えば、入力ペンのペン先の太さに応じた領域を検出する。よって、ペン先の太さが異なると手書き軌跡の太さが異なる。
スタンド17は、必要に応じて移動できるようにキャスターが付いている。ただし、異なる態様として表示装置11はスタンド17を備えず、壁や柱に固定されてもよい。
図2は、図1に示す表示装置11の電気的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、表示装置11は、液晶ディスプレイ13、タッチパネル15、制御部19、記憶部21および通信部23を備える。制御部19のハードウェア構成としては、記憶部21に格納された制御プログラムを実行するCPU、前記CPUのワークエリアを提供するRAMおよび液晶ディスプレイ13への映像信号を生成する表示制御回路を含んでなる。さらに、液晶ディスプレイ13およびタッチパネル15との間の信号が接続される入出力回路やタイマーを含んでなる。記憶部21のハードウェア構成は、前記CPUが実行すべき制御プログラム、ジェスチャに係るパターンと処理の定義および液晶ディスプレイ13の表示データ、その他のデータを格納する不揮発性メモリである。通信部23は、外部の機器と通信を行う回路でそのハードウェア構成は、有線および/または無線LANのアダプタ回路である。
また、制御部19の機能的構成として、表示制御部19a、入力制御部19b、通信インターフェイス19cおよび記憶部インターフェイス19dを備える。前記表示制御部19aは、液晶ディスプレイ13に情報を表示させる制御を行なう。例えば、ウェブページを構成するHTMLデータが入力されると、そのHTMLデータに応じた文字や画像を液晶ディスプレイ13に表示させる。より詳細には、表示制御部19aは図形描画部、位置決定部を含む。図形描画部は、液晶ディスプレイ13に表示させるべき図形を作成および消去する。位置決定部は、手書き線等のオブジェクトを表示させる位置、サイズ、範囲を決定する。
入力制御部19bは、タッチパネル15からの検出信号に基づいて、ユーザーの操作を検出する。より詳細には、入力制御部19bは位置検出部、接触検出部、サイズ検出部、ジェスチャ検出部および時間測定部即ちタイマーを含む。位置検出部は、タッチパネル15がタッチされた位置の座標を取得する。接触検出部は、タッチパネル15へのタッチの有無を検出する。サイズ検出部は、タッチされた領域のサイズを検出する。ジェスチャ検出部は、手書き軌跡が予め定められたジェスチャのパターンと一致する場合にその一致を検出する。時間測定部は、タッチパネルへのタッチがなされたときに時間測定を開始し、そのタッチが継続している間は測定を続け、タッチがなくなったときに測定を停止する。
通信インターフェイス19cは、通信部23を制御して通信データをやり取りする。
記憶部インターフェイス19dは、記憶部21へのデータの読み書きを管理する。
記憶部21の機能的構成として、入力座標記憶部21a、図形描画情報記憶部21bおよび時間記憶部21cを備える。入力座標記憶部21aは、タッチパネル15へのタッチがなされた位置の座標を入力座標として格納する。タッチされた位置の移動に伴って、複数の入力座標が関連づけられて格納される。一連の入力座標が手書き軌跡の形状を表す。図形描画情報記憶部21bは、液晶ディスプレイ13に表示させるオブジェクトに係る情報を格納する。時間記憶部21cは、前記時間測定部により測定された時間のデータを格納する。
図1の表示装置は、この発明の操作入力装置の適用対象の一例に過ぎず、他にスマートフォンや業務用携帯端末等タッチパネル付の画面を備える情報端末は、この発明の操作入力装置の適用対象になる。
≪入力の検出処理≫
図2に示す構成のうち、入力制御部19bとしての処理について説明する。
図3は、この発明に係る表示装置11および入力制御部19bのソフトウェア構成を示す説明図である。図3(a)は、表示装置11のソフトウェア構成を示しており、図3(b)はそのうち入力制御部19bの部分の構成を示している。これらのソフトウェアは、記憶部21に制御プログラムとして予め格納され、前記CPUがそのた実行する制御プログラムである。
図3(a)で、アプリケーション31は、ユーザーが直接触れる部分に係る処理を行う。例えば、通信部23がインターネットに接続された状態で液晶ディスプレイ13にウェブサイトの内容を表示するブラウザや、記憶部21に格納された画像を表示する画像ビューワーとしての処理がアプリケーション31に含まれる。
オペレーティング・システム33は、アプリケーションに対して原則的に機種依存性のない実行環境を提供するためのソフトウェアである。オペレーティング・システムの代表例としては、マイクロソフト・ウインドウズ(登録商標)、リナックス(登録商標)、iOSおよびアンドロイド等が挙げられる。
表示制御部19aは、液晶ディスプレイ13に表示を行う部分である。なお、この発明は液晶ディスプレイ13に限らず、有機ELあるいは他の方式の表示デバイスにも適用されることは勿論である。
入力制御部19bは、タッチパネル15あるいは図示しないキーからユーザーの入力を受け付けてユーザーが行った操作を検出する。
通信インターフェイス19cは、無線あるいは有線LANなどを使って、データの送受信の処理を行う。移動携帯情報端末では特に、W-CDMAやCDMA2000等の規格に準拠した公衆移動通信網を介した通信も含まれる。
記憶部インターフェイス19dは、記憶部21としてのフラッシュメモリやメモリーカードへのデータの読み出し/書き込みを管理する。
例えば、ブラウザ上で拡大/縮小のジェスチャによる操作を実行したとき、タッチパネル15が接触の程度と位置に係る信号を出力する。入力制御部19bは、その信号を受け付けて、接触の有無および位置を検出する。また、検出された接触の軌跡がジェスチャか否かの判断を行う。ジェスチャであると判断した場合、そのジェスチャが示す拡大/縮小の指示がオペレーティング・システム33を経由してアプリケーション31へ通知される。
アプリケーション31は、その通知を受けて液晶ディスプレイ13の表示を拡大/縮小する。その結果、新たに表示するデータが必要になった場合は、通信部23を介して必要なデータを受信したり、記憶部21から必要なデータを読み出したりする。
図3(b)は、入力制御部19bの構成の詳細を示している。図3(b)に示すように、入力制御部19bによるジェスチャの検出処理は、タッチパネルドライバ35とジェスチャ検出部37の階層構造で表すことができる。ユーザーによってタッチパネル15が押された場合、タッチパネル15のハードウェアからタッチパネルドライバに対して、タッチパネル15が押下された状態と押下の強さの程度並びに押下された位置(座標)が通知される。
タッチパネルドライバ35は、タッチパネル15から押下の強さと座標とを読み取り、上位層であるジェスチャ検出部37に通知する。ジェスチャ検出部37は、タッチパネルドライバ35から通知された座標の時間の経過に伴う移動を処理し、タッチパネル15に対して行われた操作がジェスチャになっているかどうかを判定する。ジェスチャになっていると判定した場合、ジェスチャ検出部37は、そのイベントを上位のアプリケーション31に通知する。また、ジェスチャになっていないと判断した場合、ジェスチャ検出部37は、押下された位置の座標をオペレーティング・システム33および/またはアプリケーション31に通知する。この場合の操作を、描画、文字入力や表示されたボタンの押下等として処理するためである。
また、タッチパネルドライバ35は、タッチパネル15から通知される押下の強さの程度を記憶部21に格納された閾値と比較して、タッチパネル15への接触の有無を判断する。記憶部21には、閾値が記憶部21に予め格納されている。図3(b)では、閾値p1でそれを示している。
ジェスチャを開始するときは、タッチパネル対する接触のない状態から接触のある状態へ変化し、その後、接触の位置が移動する。そして、ジェスチャが終了したとき、接触の無い状態に変化する。また、ジェスチャの途中で接触の位置が一端静止することもある。タッチパネルドライバ35は、接触の有無の判定に前記閾値p1を判定に用いる。接触のない状態から接触のある状態へ変化した後、タッチパネルドライバ35は、接触の位置を逐次検出する。
以上のように、タッチパネルドライバ35は、ジェスチャ入力の途中でタッチパネルに対する押圧が開始時よりも低下する傾向に対し、ジェスチャの入力途中で押圧が低下して接触がないと判断した後、ある期間は接触がなくなったとの判断を留保する。その期間内に接触があると判断したら、接触が継続しているものとする。前記期間内に接触があると判断されなかったら、接触がなくなったと判断する。このようにして、ジェスチャが途切れたと誤って判断されてしまう現象を回避する。なお、タッチパネルドライバ35は、タッチパネル対する接触のある状態から接触のない状態へ変化した後、接触がなくなったとの判断を留保する期間の長さを、押圧位置の移動の速さに応じて変えてもよい。接触がなくなったとの判断を留保する期間は、反応の遅れとなるので、この期間は長くとも数百ミリ秒であることが好ましい。具体的な数値は実験的に求めることが妥当であるが、一例では150ミリ秒である。
図4は、図8の従来技術に対応する図であり、この発明の入力操作装置を用いて拡大のジェスチャを検出したときの様子を示す説明図である。図4(b)のグラフに示すように、指先の接触位置が移動している途中の時刻t0で押圧が閾値p1以下になったとしても、それからT1の期間は接触がなくなったとの判断が留保される。期間T1が終了するまでに、閾値p1を超える押圧が検出されたら、接触が継続していたと判断するので、ジェスチャが途中で途切れてしまうことがない。
≪フローチャート≫
図5および6は、この発明に係る入力制御部、特にタッチパネルドライバ35としての処理を示すフローチャートである。この発明に係る入力検出の処理について述べる。
まず、いくつかの前提を述べる。以下の説明では、ユーザーがタッチパネルを思いきり押したとき、タッチパネル15が押圧の程度を示す値として100(単位なし)を検出するものとする。これに対して、そのユーザーがタッチパネル15を押圧していないとき、タッチパネル15は押圧値としてゼロを検出するものとする。両者の中間の状態として、ユーザーがタッチパネル15を普通に押したときの押圧値は60程度、軽く押したときや指先を移動させているときの押圧値は40程度とする。これらの前提は、後述する閾値との関係を単純化して分かり易く説明するための一例である。
記憶部21には、閾値p1が予め格納されている。閾値p1の値は35である。即ちユーザーがタッチパネル15を普通に押したときの押圧値である60や、軽く押したときや指先を移動させているときの押圧値である40よりは小さい。よって、普通に押したとき、軽く押したときや指先を移動させているときのいずれも接触有りと判定される。ただし、指先を移動させているときの押圧値40に近いため、指先が移動する途中で押圧値が閾値p1以下になることもまれに起こる。閾値p1の値を35よりもさらに小さくすれば、指先が移動しているときに誤って接触なしと判定する可能性は低くなる。その反面、意図せずに指先等がタッチパネル15に触れたときに、接触有りと判定してしまう可能性が高くなる。
次に、フローチャートで用いられている変数について述べておく。フローチャートでは、タッチパネル15の押下状態の変化を判断するために、直前の押下状態を示す変数Tを用いて処理を行っている。変数Tは、直前の押下状態に応じて以下の値を採る。タッチパネル15が押下されていないときはT=0である。タッチパネル15が押下されているときはT=1である。
さらに、接触がないという判断を留保するために、通知待ちカウンタの変数iを用いて処理を行っている。通知待ちカウンタiは、タッチパネルに接触がある状態から接触のない状態に変化したと判断した時点でゼロでない値がセットされ、その後、待ちの処理ループ中で毎回デクリメントされる。通知待ちカウンタiがゼロになったときに接触がなくなったと判断したときの処理を行う。なお、処理ループは、フローチャート上では単純なループで示しているが、実際にはマルチタスク環境下で、所定の周期で実行されてもよいし、タイマー割り込みの処理として繰り返し実行されてもよい。ただし、所定周期で実行されなくても、反復して実行されるように構成されていればよい。例えば、マルチタスク環境下で、処理が一巡する度に、次のタスクが処理待ちキューに登録されてタスクの実行が予約されてもよい。
また、押下位置の移動の速さを一時的に格納する変数Vを用いて処理を行っている。変数Vは、CPUが押下位置の座標(押下座標)を逐次取得し、取得したときの時刻を合わせて取得することにより、先回取得した押下座標と時刻および今回取得した押下座標と時刻から算出することができる。あるいは、取得した押下座標と時刻とを現時点から所定回数だけ遡ってその平均を算出してもよい。所定回数とは、予め定められた回数であってもよく、タッチパネルに接触がない状態から接触のある状態に変化したと判断した直近の時点まで遡ってもよい。
制御プログラムを実行する前記CPUは、ジェスチャの入力中、押下されている点の座標を逐次取得し、接触位置の移動に基づいてジェスチャ入力か否かを判定する。
以下、図5および図6のフローチャートに沿ってこの発明に係るタッチパネルドライバ35としての処理を説明する。図5で、入力制御部としての処理を実行する制御部19のCPUは、電源投入後の初期化処理で処理に係る変数を初期化する(ステップS11)。前記変数のうち、タッチパネルの押下状態を示す変数Tおよび通知待ちカウンタiにそれぞれゼロを代入する。T=0は、押下されていない状態に対応する。
続いてCPUは、押下値pNowと閾値p1とを比較する。ここで、タッチパネル15から取得した押圧値は変数pNowに格納されているものとする。そのうえで、前記CPUは、直前の押下状態を示す変数Tの値に応じた処理を行う(ステップS13)。pNowがp1以下の場合(ステップS13のNo)、CPUは現時点の状態は接触なしと判断し、ルーチンは後述するステップS31へ進む。一方、pNowがp1よりも大きい場合(ステップS13のYes)、CPUは、現時点の状態は接触ありと判断する。そして次に、タッチパネル15の押下状態を示す変数Tの値を調べる(ステップS15)。押下状態の変数Tがゼロの場合(ステップS15のT=0)は、接触のなかった状態(ステップS15の判定)から、接触のある状態(ステップS13の判定)に変化した場合に対応する。即ち、新たにタッチパネルが押下された場合である。
この場合、CPUは、押下状態の変数Tを1(接触あり)に更新し、通知待ちカウンタiにゼロをセットする(ステップS21)。ここで通知待ちカウンタiにゼロをセットするのは、後述するステップS41以降の処理で、タッチパネルが離されたことの通知を留保している期間(通知待ちカウンタiがゼロでない状態に対応する)に、再び接触が検出されたときに、通知待ちカウンタiを初期化するためである。
続いてCPUは、タッチパネルの押下座標(x、y)と、現在の時刻とを取得する(ステップS23)。なお、現在の時刻は、時間測定部としてのタイマーから取得する。
前記CPUは、通知待ちカウンタiの値と取得した座標値とをジェスチャ検出部37に通知する(ステップS25)。その後、ルーチンは前述のステップS13へ戻ってタッチパネルの押下状態のモニタを続ける。
一方、前記ステップS15で、押下状態の変数Tが1の場合(ステップS15のT=0)は、接触のある状態が以前から継続している(ステップS13およびS15の判定)場合に対応する。この場合、CPUは、押下位置の移動の速さを算出して記憶部21に確保された変数Vに格納する(ステップS29)。そして、ルーチンは前述のステップS23へ進む。
また、前記ステップS13で、pNowがp1以下の場合(ステップS13のNo)、即ち、現時点では接触なしと判断した場合、タッチパネル15の押下状態を示す変数Tの値を調べる(図6のステップS31)。押下状態の変数Tが1の場合(ステップS15のT=1)は、接触のあった状態(ステップS15の判定)から、接触のない状態(ステップS13の判定)に変化した場合に対応する。即ち、タッチパネルから指先が離れたか、押圧が弱くなった場合である。
この場合、CPUは、押下状態の変数Tをゼロ(接触なし)に更新する(ステップS33)。そして、前述したステップS29(図5参照)で算出された速さVの値を参照する。そして、速さVの大きさに応じた値を通知待ちカウンタiにセットする(ステップS35)。ここで、速さVと通知待ちカウンタiにセットする値の関係は予め定められている。なお、セットするのは、ゼロ以外の値である。通知待ちカウンタiがゼロか否かは、後述するステップS41の判定に関連する。変形例として、速さVの値にかかわらず通知待ちカウンタiに予め定められた値をセットするようにしてもよい。この変形例によれば、前述のステップS29の処理(図5参照)は省略できる。
その後、ルーチンは前述のステップS13へ戻ってタッチパネルの押下状態のモニタを続ける。
一方、前記ステップS31で、押下状態の変数Tがゼロの場合(ステップS31のT=0)は、接触のない状態が継続している(ステップS13およびS31の判定)場合に対応する。この場合、CPUは、通知待ちカウンタiの値を調べる(ステップS41)。まず、通知待ちカウンタiの値がゼロでない場合、前記CPUは、通知待ちカウンタiの値を1減算する(ステップS43)。そして、タッチパネルの押下座標(x、y)と、現在の時刻とを取得する(ステップS45)。なお、現在の時刻は、時間測定部としてのタイマーから取得する。
前記CPUは、通知待ちカウンタiの値と取得した座標値とをジェスチャ検出部37に通知する(ステップS47)。その後、ルーチンは前述のステップS13へ戻ってタッチパネルの押下状態のモニタを続ける。
次に、前記ステップS41で通知待ちカウンタiの値がゼロでない場合、CPUは、タッチパネルへの接触がなくなったことをジェスチャ検出部37に通知する(ステップS51)。その後、ルーチンは前述のステップS13へ戻ってタッチパネルの押下状態のモニタを続ける。
前記ステップS51の通知を受けたジェスチャ検出部37はジェスチャの判定を行う。そして、さらに上位のアプリケーション31に判定の結果を通知し、アプリケーション31は、判定に基づいて液晶ディスプレイ13の表示を更新する。なお、前記通知を受けたときジェスチャ検出部37は、押圧座標値と共に通知される通知待ちカウンタiの値がゼロか否かを調べる。iがゼロでない通知を受けた後にiがゼロである通知が続いたときは、iがゼロでない押圧座標値を含めてジェスチャの判定を行う。この場合、タッチパネルへの接触がなくなった旨の通知を留保している期間内に接触が検出されたと判断するからである。一方、iがゼロでない通知を受けた後に接触がなくなった旨の通知を受けた場合、ジェスチャ検出部37は、iがゼロでない押圧座標値を含めずにジェスチャの判定を行う。
以上が、この発明に係る入力制御部、特にタッチパネルドライバ35としての処理である。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
11:表示装置
13:液晶ディスプレイ
15:タッチパネル
17:スタンド
19:制御部
19a:表示制御部
19b:入力制御部
19c:通信インターフェイス
19d:記憶部インターフェイス
21:記憶部
21a:入力座標記憶部
21b:図形描画情報記憶部
21c:時間記憶部
23:通信部
31:アプリケーション
33:オペレーティング・システム
35:タッチパネルドライバ
37:ジェスチャ検出部

Claims (4)

  1. 検出面を有しその検出面に対する押圧の程度および押圧の位置を検出するタッチパネル部と、
    前記押圧の程度を予め定められた閾値と比較して接触の有無を判断しその接触に係る位置および位置の移動に基づいて前記検出面上でなされた操作を判断する入力制御部と、
    前記操作および前記位置および位置の移動に応じた表示を行う表示部とを備え、
    前記入力制御部は、前記閾値より大きい押圧から前記閾値以下の押圧への変化をタッチパネル部が検出した後の予め定められた期間は接触がないという判断を留保し、その期間内に前記閾値よりも大きな押圧が検出されないときは接触がないと判断することを特徴とする操作入力装置。
  2. 前記入力制御部は、接触がないという判断を留保する期間内に前記閾値より大きい押圧をタッチパネル部が検出したとき、接触が継続していると判断し前記閾値に対する大小を問わず前記期間内に押圧を検出した位置および位置の移動を操作の判断に含めるが、前記期間内に前記閾値より大きい押圧を検出しなかったときは、接触がなくなったと判断し前記期間内に押圧を検出した位置および位置の移動を操作の判断に含めない請求項1に記載の操作入力装置。
  3. 前記入力制御部は、前記期間内に前記閾値より大きな押圧が検出されないで接触がなくなったと判断したとき、その操作に基づく表示を前記表示部に行わせる請求項2に記載の操作入力装置。
  4. 前記入力制御部は、押圧位置の移動が速い程、接触がないという判断を留保する期間の長さを長く設定する請求項1〜3の何れか一つに記載の操作入力装置。
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