JP2013246236A - 投射型ディスプレイ装置 - Google Patents

投射型ディスプレイ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013246236A
JP2013246236A JP2012118438A JP2012118438A JP2013246236A JP 2013246236 A JP2013246236 A JP 2013246236A JP 2012118438 A JP2012118438 A JP 2012118438A JP 2012118438 A JP2012118438 A JP 2012118438A JP 2013246236 A JP2013246236 A JP 2013246236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
projection
display
error
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012118438A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Sato
哲也 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012118438A priority Critical patent/JP2013246236A/ja
Publication of JP2013246236A publication Critical patent/JP2013246236A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lenses (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

【課題】画像をユーザーに視認させることができない異常が発生したときでも、異常が発生したことをユーザーに対して視覚を通じて知らせることができる投射型ディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】コンバイナ104の表面側に画像情報に応じた投射光103を投射する光投射部102を有し、その光投射部から投射された投射光によりコンバイナの表面上に画像を表示させる自動車用HUD装置100において、温度センサー209が規定温度範囲外となる温度を検出したときに、上記光投射部を用いずに、エラー表示を運転者106へ行うエラー表示器210を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、スクリーンに投射光を投射して画像を表示させる投射型ディスプレイ装置に関するものである。
従来、画像情報に基づく投射光をスクリーンに投射して画像を表示するプロジェクタ等の投射型ディスプレイ装置の中には、ユーザーの視野に重ねて画像を表示するヘッドアップディスプレイ(HUD)装置がある。このHUD装置は、背面側からの光を透過する光透過性を有する光透過性スクリーンを使用し、その光透過性スクリーンの背面側の視野を確保しつつ、その光透過性スクリーンの表面側に画像を映し出すものである。このようなHUD装置は、例えば、車両などの移動体を運転する運転者(ユーザー)に対し、視覚を通じて各種情報を提供する用途に応用されている。
特許文献1には、自動車のウインドシールド(フロントガラス)や、ウインドシールドの手前付近に配置されるコンバイナをスクリーンとして用い、これに投射光を投射して画像を表示させる自動車用HUD装置が開示されている。運転者は、HUD装置から投射された投射光によってウインドシールド等に表示される画像を、そのウインドシールド等の裏側にある自車両前方の風景に重畳させて視認することができる。
また、上記特許文献1に記載されたHUD装置は、波長や光出力に温度依存性がある半導体レーザーを光源として使用しているため、半導体レーザーが配置される箇所の周囲温度や、半導体レーザーの駆動に伴う発熱によって、半導体レーザーが発する投射光による混色画像の色味が変化する。この特許文献1に記載されたHUD装置では、半導体レーザーの温度を安定化させる温度調整手段が設けられているが、温度が安定するまでは混色画像の色味が変化することが避けられない。そこで、このHUD装置では、温度安定化するまでは、混色画像に代えて単色画像を表示し、温度が安定したら、単色画像から混色画像へ切り替えるという制御を行っている。これにより、ユーザーは、混色画像の色味変化に違和感を憶えることがなくなるとしている。
ところが、非常に高温となる環境で使用される可能性があるHUD装置においては、高温時の発光効率が大きく低下する温度依存性をもった半導体レーザー等の光源を用いると、高温環境下において、光透過性スクリーン上に表示される画像の輝度が著しく不足する。その結果、ユーザーに対して光透過性スクリーン上に画像が表示されているか否かの判断すら難しくさせるほど、表示画像の視認性が大きく低下することがある。このように表示画像の視認性が大きく低下した異常状態は、ユーザーに対して迅速に報知する必要がある。
しかしながら、このような異常状態下においては、画像表示用の投射光を投射する光源を用いて光透過性スクリーン上に異常である旨を知らせる異常報知画像を表示させようとしても、その異常報知画像をユーザーに気付かせることが困難であるという問題があった。特に、屋外を走行する車両に搭載されるHUD装置は、炎天下では100℃以上の高温環境下で使用される場合があり、上述した問題はこのようなHUD装置において深刻な問題である。しかも、このような炎天下では、周囲が明るいために、周囲が暗いときよりも必要な輝度が高く、上述した問題が生じやすい。
また、光源から投射光を正常に投射できる状況下でも、その光源を駆動する駆動制御部や、光源からの光を光透過性スクリーンへ案内する光案内部などが故障すると、画像をユーザーに視認させることができない。この場合、画像表示用の投射光を投射する光源を用いて光透過性スクリーン上に異常報知画像を表示させようとしても、その異常報知画像をユーザーに気付かせることができないという同様の問題が発生する。特に、レーザー走査型プロジェクタ等のHUD装置は、機械駆動する光走査部(光案内部)を備えているので、これに故障が発生して、ユーザーが画像を視認できない異常が発生するおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、画像をユーザーに視認させることができない異常が発生したときでも、異常が発生したことをユーザーに対して視覚を通じて知らせることができる投射型ディスプレイ装置を提供することである。
本発明は、背面側からの光を透過する光透過性を有する光透過性スクリーンの表面側に画像情報に応じた投射光を投射する光投射手段を有し、該光投射手段から投射された投射光により該光透過性スクリーンの表面上に該画像情報に応じた画像を表示させる投射型ディスプレイ装置において、上記光透過性スクリーンへの表示異常状態を検出する表示異常状態検出手段と、上記表示異常状態検出手段が上記表示異常状態を検出したときに、上記光投射手段を用いずに、該表示異常状態を知らせるためのエラー表示をユーザーに対して行うエラー表示手段とを有することを特徴とする。
本発明においては、光透過性スクリーンに画像が表示されなかったり、表示された画像の輝度が不足したりする等の表示異常状態が検出されたとき、光透過性スクリーン上に画像を表示させるための光投射手段を用いずに、当該表示異常状態を知らせるためのエラー表示をユーザーに対して行う。したがって、光投射手段の異常によって表示異常状態が起きている場合でも、ユーザーに対し、視覚を通じて当該表示異常状態を知らせることができる。
本発明によれば、画像をユーザーに視認させることができない異常が発生したときでも、異常が発生したことをユーザーに対して視覚を通じて知らせることができるという優れた効果が得られる。
実施形態における自動車用HUD装置を搭載した自動車の構成を模式的に表した模式図である。 同自動車用HUD装置の内部構成を模式的に表した模式図である。 同自動車用HUD装置のエラー表示制御のフローチャートである。 同自動車用HUD装置におけるエラー表示器の他の配置例を示す説明図である。 表示異常状態に陥っていない通常状態におけるコンバイナ上の表示画像の一例を示す説明図である。 表示異常状態となってエラー表示がされた例を示す説明図である。 変形例1における自動車用HUD装置の内部構成を模式的に表した模式図である。 変形例2における自動車用HUD装置の内部構成を模式的に表した模式図である。 同自動車用HUD装置に歪み補正レンズを追加した構成例を示す模式図である。 変形例3における自動車用HUD装置の内部構成を模式的に表した模式図である。 同自動車用HUD装置における光センサーの配置を、折り返しミラーの反射面に向かって見たときの説明図である。
以下、本発明に係る投射型ディスプレイ装置を、自動車に搭載される自動車用HUD装置に適用した一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における自動車用HUD装置を搭載した自動車の構成を模式的に表した模式図である。
図2は、本実施形態における自動車用HUD装置の内部構成を模式的に表した模式図である。
本実施形態における自動車用HUD装置100は、主に、自動車101のダッシュボード内に設置される光投射手段としての光投射部102と、フロントガラス107の内壁面に近接配置される光透過性スクリーンとしてのコンバイナ104とから構成されている。ダッシュボード内の光投射部102から発せられる投射光103は、コンバイナ104で反射され、ユーザーである運転者106に向かう。運転者106は、投射光103によってコンバイナ104上に表示される画像を視認することができる。本実施形態のコンバイナ104は、背面側からの光(フロントガラス側から入射する光)の約70%を透過する光透過性を有する光透過性スクリーンである。運転者106は、コンバイナ104の背面側の視野(自動車101の前方風景)を確保しつつ、そのコンバイナ104上に映し出される画像を見ることができる。
本実施形態では、光透過性スクリーンとして、フロントガラス107の内壁面側に設置したコンバイナ104を用いる場合について説明するが、フロントガラス107の内壁面上に光透過性スクリーンを貼り付けたり、フロントガラス107それ自体を光透過性スクリーンとして用いたりしてもよい。
光投射部102は、赤色、緑色、青色のレーザー光源201R,201G,201Bと、2次元変調素子202と、投影レンズ203と、中間スクリーン204と、折り返しミラー205と、各種制御を行うコントローラ部207と、入力ポート208と、温度センサー209とを備えている。温度センサー209は、光投射部102内に設置されており、レーザー光源201R,201G,201Bの近傍に設置するのが好ましい。
レーザー光源201R,201G,201Bから発せられたレーザー光は、2次元変調素子202によって2次元的に走査され、投影レンズ203を介して中間スクリーン204に投影、描画される。自動車用HUD装置100で表示させる画像の画像データは、入力ポート208を介してコントローラ部207に入力される。コントローラ部207は、画像データに基づき、レーザー光源201R,201G,201Bの駆動制御及び2次元変調素子202の駆動制御を実行し、画像データに応じた画像を表示させるための投射光を投射させる。
本実施形態のレーザー光源201R,201G,201Bは、比較的安価な半導体レーザーで構成されており、周辺温度が変化することで出力特性が変化する。特に、周辺温度が高温になると、出力効率が大きく低下するという温度依存性を有している。高温での動作に対応した光源を用いれば温度上昇による出力効率の低下を抑制できるが、このような光源は非常に高価であり、部品コストが高騰するという問題が出てくる。本実施形態では、このように高温になると出力効率が大きく低下する比較的安価な半導体レーザーを用いるため、高温環境下において、コンバイナ104上に表示される画像の輝度が不足し、運転者106がコンバイナ104上に画像が表示されているか否かを判断できない表示異常状態となる。
このような表示異常状態は、運転者106に対して迅速に報知する必要があるが、画像表示用の投射光103を投射するレーザー光源201R,201G,201Bを用いてコンバイナ104上に異常である旨を知らせる異常報知画像を表示させようとしても、その異常報知画像を運転者106に気付かせることが困難である。そこで、本実施形態では、レーザー光源201R,201G,201Bを用いずに表示異常状態を運転者106に知らせるためのエラー表示を行うために、別途、エラー表示器210を設けている。
図3は、本実施形態におけるエラー表示制御のフローチャートである。
本実施形態では、コントローラ部207は、所定の温度検知タイミングで、表示異常状態検出手段としての温度センサー209が検知した光源周囲温度を取得し(S1)、その検知温度が予め決められた規定温度範囲外であるか否かを判断する(S2)。規定温度範囲外であると判断した場合(S2のYes)、コントローラ部207は、まず、レーザー光源201R,201G,201Bの駆動を停止させる(S3)。レーザー光源201R,201G,201Bとして用いられている半導体レーザーは、高温時に通電されると通常の利用条件よりも早く劣化することが知られている。そのため、規定温度範囲を超える高温時にレーザー光源201R,201G,201Bの駆動を停止させることで、レーザー光源201R,201G,201Bの長寿命化を図ることができる。
また、コントローラ部207は、規定温度範囲外であると判断した場合(S2のYes)、コンバイナ104への表示異常状態が発生しているものと判断し、エラー表示器210を点灯させる制御を行って、エラー表示を行う(S4)。また、エラー表示は、点滅させるようにしてもよい。
エラー表示器210としては、発光ダイオード(LED)や、有機EL(Electro Luminescence)等のエレクトロルミネッセンス素子などを光源とする発光器を用いることができる。エラー表示器210の設置場所は、運転中の運転者106の視野内が好ましいので、フロントガラス107の近傍、特にコンバイナ104の近傍が好ましい。なぜなら、運転者106は、コンバイナ104上で画像表示されていることを想定しているため、コンバイナ104の近傍にエラー表示することで、運転者106にエラー表示を視認させやすく、また、そのエラー表示を視認した運転者106が自動車用HUD装置100の表示異常であることを直感的に把握しやすい。
本実施形態では、エラー表示器210を、運転者106から見てコンバイナ104の裏側となる場所に設置している。コンバイナ104は、背面側(運転者106から見てコンバイナ104の裏側)からの光を70%以上透過する光透過性を有しているので、エラー表示器210からのエラー表示光はコンバイナ104を介して運転者106が視認される。また、エラー表示器210をコンバイナ104の裏側に設置する場合、表示異常状態に陥っていない通常状態においては、エラー表示器210がコンバイナ104の裏側に隠れて運転者から目立たないという利点がある。また、エラー表示器210をコンバイナ104の裏側に設置する場合、エラー表示をしていない通常状態での意匠を損なわないという利点もある。
一方、例えば図4に示すようにコンバイナ104の下方にエラー表示器210を設置するなど、コンバイナ104を介さずに運転者106に対してエラー表示を行うような場所にエラー表示器210を設置してもよい。コンバイナ104を介してエラー表示する場合、そのエラー表示光の一部はコンバイナ104でカットされてしまうので、発光量が少ない比較的安価なエラー表示器210では十分な輝度のエラー表示を行うことが難しくなる一方、十分な輝度のエラー表示を行うためには発光量が多い高価なエラー表示器210を採用する必要があり、高コストになるからである。
図5は、表示異常状態に陥っていない通常状態におけるコンバイナ104上の表示画像の一例を示す説明図である。
本実施形態において、通常状態におけるコンバイナ104上には、第1表示領域104Aに、自車両の速度(図示の例では「60km/h」という画像)が自動車用HUD装置100により表示される。自動車用HUD装置100の光投射部102には、自動車101の本体に設けられた図示しない速度測定器から出力される速度情報が入力ポート208を介して入力される。光投射部102のコントローラ部207は、この速度情報に応じてレーザー光源201R,201G,201B及び2次元変調素子202を制御し、コンバイナ104上に当該速度情報に応じた速度を示す画像を表示させる。また、本実施形態において、自動車101の前方領域の風景104Cは、コンバイナ104を透過して運転者106が視認できる。図示の例は、コンバイナ104の第3表示領域104Cで、自動車101の前方にある建物が視認できる例である。
図6は、表示異常状態となってエラー表示がされた例を示す説明図である。
コントローラ部207がエラー表示器210を制御してエラー表示を行うと、コンバイナ104の裏側に設置されたエラー表示器210が点灯して、「High Temp」というエラー表示がコンバイナ104の第4表示領域104Dを透過して運転者106に視認される。本実施形態は、「High Temp」という文字によるエラー表示を行う例であるが、エラーランプを点灯させるだけの単純なエラー表示であってもよいし、マークや図柄などからなるエラー表示であってもよい。
以上のようにして、周囲温度が規定温度範囲外となってレーザー出力の停止及びエラー表示を行った後も、コントローラ部207は、所定の温度検知タイミングで温度センサー209が検知した周囲温度を取得する(S5)。そして、その検知温度が予め決められた適正温度範囲内となったか否かを判断する(S6)。この適正温度範囲は、上述した規定温度範囲と同じ範囲に設定してもよいし、異なる温度範囲に設定してもよい。
適正温度範囲内となったと判断した場合(S6のYes)、コントローラ部207は、エラー表示器210を消灯させる制御を行ってエラー表示を停止させる(S7)。また、コントローラ部207は、レーザー光源201R,201G,201Bの駆動を再開し、コンバイナ104上に、自動車101の速度やナビゲーション情報などの画像表示を再開する。
レーザー光源201R,201G,201Bとして用いられる半導体レーザーの動作保障温度は一般に80℃程度であるので、上述した規定温度範囲の上限値は80℃程度に設定される。自動車101の室内気温が80℃以上の状況が長時間続いている状況は、運転者106にとっても身体的に危険な状況となり得るため、通常は、速やかにエアコンなどの空調機器等により室内温度が下げられることが想定される。したがって、周囲温度が規定温度範囲外となってから適正温度範囲内となるまでの時間、すなわち、エラー表示が行われ、かつ、自動車101の速度やナビゲーション情報などの画像が表示されない時間は短時間で済むのが通常である。
また、本実施形態では、規定温度範囲を上回った場合(異常高温状態)だけでなく、規定温度範囲を下回った場合(異常低温状態)にも、同様のエラー表示制御を行っているが、いずれか一方の場合にだけエラー表示制御を行ってもよい。
また、エラー表示器210によるエラー表示の輝度は、一定であってもよいが、コンバイナ104の周囲の輝度に応じて、エラー表示の輝度を変更するようにしてもよい。例えば、コンバイナ104の近傍に輝度センサーを配置し、その輝度センサーが検知した輝度が大きいほど、エラー表示の輝度を高めるようにエラー表示器210を制御する。これによれば、より高い確実性をもってエラー表示をユーザーに視認させることができる。
〔変形例1〕
次に、上記実施形態における自動車用HUD装置100の光投射部102の一変形例(以下、本変形例を「変形例1」という。)について説明する。
図7は、本変形例1における自動車用HUD装置100の内部構成を模式的に表した模式図である。
上記実施形態では、エラー表示器210の制御を、レーザー光源201R,201G,201Bを制御するHUD用のコントローラ部207で行う例について説明した。本変形例1では、HUD用のコントローラ部207とは別に設けたエラー表示制御部220で行う点で、上記実施形態とは異なっている。
本変形例1のように、HUD用のコントローラ部207とは別のエラー表示制御部220を設けることで、レーザー光源201R,201G,201Bだけでなく、HUD用のコントローラ部207を含めたHUD用の電子部品をOFFにすることができる。その結果、このような電子部品として、高温動作対応の高価なものではなく、高温動作に対応していない安価なものを利用することができ、光投射部102の部品コストを下げることが可能となる。
〔変形例2〕
次に、上記実施形態における自動車用HUD装置100の光投射部102の他の変形例(以下、本変形例を「変形例2」という。)について説明する。
図8は、本変形例2における自動車用HUD装置100の内部構成を模式的に表した模式図である。
上記実施形態では、エラー表示器210をコンバイナ104の背面上に取り付けた例であった。本変形例2では、エラー表示器210をコンバイナ104の背面から離間した場所に設置する点で、上記実施形態とは異なっている。
上記実施形態のようにエラー表示器210をコンバイナ104の背面上に取り付けた例では、エラー表示器210の設置場所の省スペース化が図りやすいが、コンバイナ104の背面形状等に合わせてエラー表示器210の形状等を決める必要があり、エラー表示器210の選択の自由度が少ないという問題がある。これに対し、本変形例2であれば、コンバイナ104の背面形状等に依存せずにエラー表示器210の形状を決めることがきる。コンバイナ104の背面形状等は、これが搭載される自動車の種類に応じてさまざまなバリエーションが存在する。本変形例2によれば、少ない種類のエラー表示器で、このような多種類のコンバイナ104に対応できる。
なお、エラー表示器210をコンバイナ104の背面から離間して設置する場合、コンバイナ104の湾曲等によって、エラー表示器210によるエラー表示が歪んで運転者106に視認される場合がある。このような場合には、図9に示すように、エラー表示の歪みを補正する歪み補正手段としての歪み補正レンズ等を、エラー表示器210とコンバイナ104との間に配置するのが好適である。
〔変形例3〕
次に、上記実施形態における自動車用HUD装置100の光投射部102の更に他の変形例(以下、本変形例を「変形例3」という。)について説明する。
上記実施形態では、周囲温度がレーザー光源201R,201G,201Bの対応する動作温度に基づく規定温度範囲から外れた場合の表示異常状態を検知してエラー表示を行う例について説明した。本変形例3では、更に、2次元変調素子202の故障に起因した表示異常状態も検知してエラー表示を行う例について説明する。
図10は、本変形例3における自動車用HUD装置100の内部構成を模式的に表した模式図である。
本変形例3において、レーザー光源201R,201G,201Bの周囲温度が規定温度範囲から外れた場合の表示異常状態に応じたエラー表示は、上述した変形例1と同様、HUD用のコントローラ部207とは別に設けたエラー表示制御部220で行う。また、本変形例3では、2次元変調素子202の故障に起因した表示異常状態を検知するため、折り返しミラー205の近傍に、2次元変調素子202からの投射光103を検知する光センサー212が設けられている。
図11は、本変形例3における光センサー212の配置を、折り返しミラー205の反射面に向かって見たときの説明図である。
2次元変調素子202からの投射光103を反射させる折り返しミラー205の反射面に映し出される画像は、コンバイナ104上で正常に表示させるために、正常画像の左右反転画像となる。2次元変調素子202による走査可能領域Aは、投射光103となってコンバイナ104上に画像を表示させる表示画像描画領域Bよりも広い領域となっている。
本変形例3において、通常動作時は、2次元変調素子202による光走査領域は表示画像描画領域Bだけであるが、2次元変調素子202のエラーチェックを行う時には、2次元変調素子202により、表示画像描画領域Bから外れた領域であって2次元変調素子202での走査可能領域A内に設置された光センサー212に向けてレーザー光を照射する。本変形例3では、折り返しミラー205の下端に光センサー212が取り付けられており、この光センサー212に向けてレーザー光を照射する。
エラーチェック時に、光センサー212からレーザー光を適切なタイミングで受光したという応答が無い場合、光センサー212が故障しているか、2次元変調素子202が故障して光センサー212が走査可能範囲Aから外れたか、2次元変調素子202が故障して光センサー212を走査するタイミングが変わってしまったか、レーザー光源201R,201G,201Bが故障してレーザー照射ができなくなっているか等により、表示異常状態になっている可能性が高い。したがって、エラーチェック時に光センサー212の応答が無い場合には、エラー表示制御部220は、コンバイナ104への表示異常状態が発生しているものと判断し、レーザー光源201R,201G,201Bの駆動を含むHUDの動作を停止し、エラー表示器210を点灯させる制御を行って、エラー表示を行う。
また、エラーチェック時に2次元変調素子202により走査可能領域Aの全体を走査する場合、光センサー212で受光されるべきタイミングとは異なるタイミングでレーザー光を受光したという応答があった場合、2次元変調素子202が故障して光センサー212にレーザー光が当たりっぱなしになっている可能性が高い。この場合も、エラー表示制御部220は、コンバイナ104への表示異常状態が発生しているものと判断し、レーザー光源201R,201G,201Bの駆動を含むHUDの動作を停止し、エラー表示器210を点灯させる制御を行って、エラー表示を行う。
また、エラーチェック時に光センサー212に向けてレーザー光を照射しているときに、レーザー光源201R,201G,201Bを消灯させてもレーザー光を受光したという応答がある場合、レーザー光源201R,201G,201Bが故障して消灯できなくなっている可能性が高い。この場合も、エラー表示制御部220は、コンバイナ104への表示異常状態が発生しているものと判断し、レーザー光源201R,201G,201Bの駆動を含むHUDの動作を停止し、エラー表示器210を点灯させる制御を行って、エラー表示を行う。
光センサー212を用いたエラーチェック時のエラー表示は、レーザー光源201R,201G,201Bの周囲温度が規定温度範囲から外れた場合の表示異常状態と同じ表示内容でもよいし、別の表示内容としてもよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
背面側からの光を透過する光透過性を有するコンバイナ104等の光透過性スクリーンの表面側に画像情報に応じた投射光103を投射する光投射部102等の光投射手段を有し、該光投射手段から投射された投射光103により該光透過性スクリーンの表面上に該画像情報に応じた画像を表示させる自動車用HUD装置100等の投射型ディスプレイ装置において、上記光透過性スクリーンへの表示異常状態を検出する温度センサー209、光センサー212等の表示異常状態検出手段と、上記表示異常状態検出手段が上記表示異常状態を検出したときに、上記光投射手段を用いずに、該表示異常状態を知らせるためのエラー表示をユーザーに対して行うエラー表示器210等のエラー表示手段とを有することを特徴とする。
これによれば、光透過性スクリーンに画像が表示されなかったり、表示された画像の輝度が不足したりする等の表示異常状態が検出されたとき、ユーザーに対し、視覚を通じて当該表示異常状態を高い確実性をもって知らせることができる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、上記エラー表示手段は、上記光透過性スクリーンの背面側に配置され、該光透過性スクリーンを介して上記エラー表示を行うものであることを特徴とする。
これによれば、表示異常状態に陥っていない通常状態においては、エラー表示手段が光透過性スクリーンの裏側に隠れて、ユーザーから目立たず、また、エラー表示をしていない通常状態での意匠を損なわないという利点もある。
(態様C)
上記態様Bにおいて、上記エラー表示手段は、上記光透過性スクリーンの背面上に設置されることを特徴とする。
これによれば、エラー表示手段の設置場所の省スペース化を図れる。
(態様D)
上記態様Bにおいて、上記エラー表示手段は、上記光透過性スクリーンの背面から離間した位置に設置されることを特徴とする。
これによれば、光透過性スクリーンの背面形状等に依存せずにエラー表示手段の形状等を決めることがきる。光透過性スクリーンの背面形状等は、これが搭載される自動車101等の種類に応じてさまざまなバリエーションが存在するが、本態様によれば、少ない種類のエラー表示手段で、このような多種類の光透過性スクリーンに対応できる。
(態様E)
上記態様B〜Dのいずれかの態様において、上記エラー表示手段は、上記光透過性スクリーンを透過する際に生じる上記エラー表示の歪みを補正する歪み補正レンズ211等の歪み補正手段を有することを特徴とする。
これによれば、光透過性スクリーンの湾曲等によりエラー表示が歪んでユーザーに視認されることを抑制できる。
(態様F)
上記態様Aにおいて、上記エラー表示手段は、上記光透過性スクリーンを介さずにユーザーに対して上記エラー表示を行うものであることを特徴とする。
これによれば、光透過性スクリーンを介してユーザーへエラー表示を行う場合よりも、より高輝度のエラー表示を実現でき、また、より安価なエラー表示手段を採用することができる。
(態様G)
上記態様A〜Fのいずれかの態様において、上記エラー表示手段は、発光ダイオード又はエレクトロルミネッセンス素子の発光によってエラー表示を行うものであることを特徴とする。
これによれば、簡易なエラー表示手段を実現できる。
(態様H)
上記態様A〜Gのいずれかの態様において、上記表示異常状態検出手段は、温度検知手段が検知した温度が上記表示異常状態を生じさせる温度範囲となったことを検出する温度センサー209等であることを特徴とする。
これによれば、周囲温度が光源の対応する動作温度から外れた場合の表示異常状態を検知してエラー表示を行うことができる。
(態様I)
上記態様A〜Hのいずれかの態様において、上記光投射手段は、レーザー光源201R,201G,201B等の光源から光を2次元変調素子202等の光走査手段により走査して上記光透過性スクリーンの表面側に画像情報に応じた投射光を投射するものであり、上記表示異常状態検出手段は、上記光走査手段の動作異常を検出する光センサー212等であることを特徴とする。
これによれば、光走査手段の故障に起因した表示異常状態を検知してエラー表示を行うことができる。
(態様J)
上記態様A〜Iのいずれかの態様において、上記光投射手段は、画像情報に基づいてコントローラ部207等のレーザー駆動制御手段により制御されるレーザー光源から照射されるレーザー光を投射光として上記光透過性スクリーンの表面側に投射するものであり、
上記表示異常状態検出手段は、上記レーザー駆動制御手段の動作異常を検出する光センサー212等であることを特徴とする。
これによれば、レーザー駆動制御手段の故障に起因した表示異常状態を検知してエラー表示を行うことができる。
(態様K)
上記態様A〜Jのいずれかの態様において、上記エラー表示手段が表示するエラー表示の輝度を周囲の明るさに応じて制御するエラー表示輝度制御手段を有することを特徴とする。
これによれば、より高い確実性をもってエラー表示をユーザーに視認させることができる。
100 自動車用HUD装置
101 自動車
102 光投射部
103 投射光
104 コンバイナ
106 運転者
107 フロントガラス
201R,201G,201B レーザー光源
202 次元変調素子
203 投影レンズ
204 中間スクリーン
205 折り返しミラー
207 コントローラ部
208 入力ポート
209 温度センサー
210 エラー表示器
211 歪み補正レンズ
212 光センサー
220 エラー表示制御部
特開2010−237238号公報

Claims (11)

  1. 背面側からの光を透過する光透過性を有する光透過性スクリーンの表面側に画像情報に応じた投射光を投射する光投射手段を有し、該光投射手段から投射された投射光により該光透過性スクリーンの表面上に該画像情報に応じた画像を表示させる投射型ディスプレイ装置において、
    上記光透過性スクリーンへの表示異常状態を検出する表示異常状態検出手段と、
    上記表示異常状態検出手段が上記表示異常状態を検出したときに、上記光投射手段を用いずに、該表示異常状態を知らせるためのエラー表示をユーザーに対して行うエラー表示手段とを有することを特徴とする投射型ディスプレイ装置。
  2. 請求項1の投射型ディスプレイ装置において、
    上記エラー表示手段は、上記光透過性スクリーンの背面側に配置され、該光透過性スクリーンを介して上記エラー表示を行うものであることを特徴とする投射型ディスプレイ装置。
  3. 請求項2の投射型ディスプレイ装置において、
    上記エラー表示手段は、上記光透過性スクリーンの背面上に設置されることを特徴とする投射型ディスプレイ装置。
  4. 請求項2の投射型ディスプレイ装置において、
    上記エラー表示手段は、上記光透過性スクリーンの背面から離間した位置に設置されることを特徴とする投射型ディスプレイ装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の投射型ディスプレイ装置において、
    上記エラー表示手段は、上記光透過性スクリーンを透過する際に生じる上記エラー表示の歪みを補正する歪み補正手段を有することを特徴とする投射型ディスプレイ装置。
  6. 請求項1の投射型ディスプレイ装置において、
    上記エラー表示手段は、上記光透過性スクリーンを介さずにユーザーに対して上記エラー表示を行うものであることを特徴とする投射型ディスプレイ装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の投射型ディスプレイ装置において、
    上記エラー表示手段は、発光ダイオード又はエレクトロルミネッセンス素子の発光によってエラー表示を行うものであることを特徴とする投射型ディスプレイ装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の投射型ディスプレイ装置において、
    上記表示異常状態検出手段は、温度検知手段が検知した温度が上記表示異常状態を生じさせる温度範囲となったことを検出するものであることを特徴とする投射型ディスプレイ装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の投射型ディスプレイ装置において、
    上記光投射手段は、光源から光を光走査手段により走査して上記光透過性スクリーンの表面側に画像情報に応じた投射光を投射するものであり、
    上記表示異常状態検出手段は、上記光走査手段の動作異常を検出するものであることを特徴とする投射型ディスプレイ装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の投射型ディスプレイ装置において、
    上記光投射手段は、画像情報に基づいてレーザー駆動制御手段により制御されるレーザー光源から照射されるレーザー光を投射光として上記光透過性スクリーンの表面側に投射するものであり、
    上記表示異常状態検出手段は、上記レーザー駆動制御手段の動作異常を検出するものであることを特徴とする投射型ディスプレイ装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の投射型ディスプレイ装置において、
    上記エラー表示手段が表示するエラー表示の輝度を周囲の明るさに応じて制御するエラー表示輝度制御手段を有することを特徴とする投射型ディスプレイ装置。
JP2012118438A 2012-05-24 2012-05-24 投射型ディスプレイ装置 Pending JP2013246236A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012118438A JP2013246236A (ja) 2012-05-24 2012-05-24 投射型ディスプレイ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012118438A JP2013246236A (ja) 2012-05-24 2012-05-24 投射型ディスプレイ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013246236A true JP2013246236A (ja) 2013-12-09

Family

ID=49846069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012118438A Pending JP2013246236A (ja) 2012-05-24 2012-05-24 投射型ディスプレイ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013246236A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017078830A (ja) * 2015-10-22 2017-04-27 矢崎総業株式会社 走査式プロジェクタ用透過型スクリーン、走査式プロジェクタシステム
US9952492B2 (en) 2014-09-29 2018-04-24 Fujifilm Corporation Projection-type display device and light source control method therefor
US10527923B2 (en) 2018-02-07 2020-01-07 Yazaki Corporation Scanning projector transmissive screen, and scanning projector system
JP2020112583A (ja) * 2019-01-08 2020-07-27 矢崎総業株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
US10948716B2 (en) 2016-02-09 2021-03-16 Ricoh Company, Ltd. Image display device and image display method
US10986275B2 (en) 2016-02-09 2021-04-20 Ricoh Company, Ltd. Image display apparatus, on-vehicle system, and image display method

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9952492B2 (en) 2014-09-29 2018-04-24 Fujifilm Corporation Projection-type display device and light source control method therefor
DE112015004427B4 (de) 2014-09-29 2019-09-26 Fujifilm Corporation Projektionsanzeigeeinrichtung und Lichtquellensteuerverfahren für diese
JP2017078830A (ja) * 2015-10-22 2017-04-27 矢崎総業株式会社 走査式プロジェクタ用透過型スクリーン、走査式プロジェクタシステム
US10948716B2 (en) 2016-02-09 2021-03-16 Ricoh Company, Ltd. Image display device and image display method
US10986275B2 (en) 2016-02-09 2021-04-20 Ricoh Company, Ltd. Image display apparatus, on-vehicle system, and image display method
US10527923B2 (en) 2018-02-07 2020-01-07 Yazaki Corporation Scanning projector transmissive screen, and scanning projector system
JP2020112583A (ja) * 2019-01-08 2020-07-27 矢崎総業株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10302941B2 (en) Projection-type display device, safe-driving support method, and safe-driving support program
JP2013246236A (ja) 投射型ディスプレイ装置
JP5202495B2 (ja) 車両用表示装置
US11039112B2 (en) Head up display apparatus
US9830864B2 (en) Field sequential image display device
US20100103204A1 (en) Display device for vehicle
US10404956B2 (en) Head-up display emitting light of different colors from a plurality of light sources, and light source control method thereof
JP5476687B2 (ja) 車両用表示装置
US20190079512A1 (en) Display device
JP2009222881A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
CN107531156B (zh) 车辆用显示装置
US10261580B2 (en) Mirror device with display function and method of changing direction of mirror device with display function
JP2009255814A (ja) 車両用表示装置
JP2008164907A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2018105993A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2020086070A (ja) 車両用表示装置
JP2008164908A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2021076652A (ja) 表示装置
US20150042541A1 (en) Head-up display device and display method of head-up display device
JP5245625B2 (ja) 車両用表示装置
US11970116B2 (en) Operating method of optical system in vehicle
JP2019001293A (ja) 車載用表示装置
JP5062089B2 (ja) 車両用表示装置
JP2023092800A (ja) 表示装置
JP2023104325A (ja) 表示装置、および虚像表示装置