JP2013246056A - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の材質を積層して形成した磁性体コアを用いても、ホール素子の位置バラツキによる感度の変動を抑えることができる電流センサを提供することを目的とする。
【解決手段】周の一部にギャップを有し、環状に形成された磁性体コアと、ギャップに配置され、磁性体コアの中空部を通過する被測定電流に応じて変化する磁束を検出する磁電変換素子とを備える。磁性体コアが、複数の材質を周方向以外の方向に積層して形成され、磁電変換素子のセンシング部が存在しうる領域として予め定めた領域(以下、センシング部存在領域という)内における、積層方向の距離がセンシング部の積層方向長さだけ離間した2点の磁束密度が近似するように形成されたことを特徴とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、電流の測定や検出に用いられる磁気比例方式または磁気平衡方式の電流センサに関する。
磁気比例方式の電流検出器に関する先行技術として、例えば特許文献1がある。以下、図21を参照して特許文献1の第5実施形態の電流検出器について説明する。図21は、特許文献1の第5実施形態の電流センサを構成要素に分解して示した斜視図である。
特許文献1の第5実施形態の電流検出器90は樹脂ケース92を備えており、この樹脂ケース92には板状のシートコア94、96が複数枚に重なり合った状態で収容される。これらシートコア94、96は、樹脂ケース92内に収容された状態で1つの磁性体コア98を構成する。図21ではシートコア94、96が2枚ずつ示されているが、実際の枚数はこれよりも多く、それらは図示を省略されている。
シートコア94、96はいずれも略角形のC字形状をなしており、このような形状のシートコア94、96は、板状の磁性材料を打ち抜いて成形されている。その際、各シートコア94、96はその中央位置に開口部94a、96aが形成されるとともに、この開口部94a、96aから一側縁に向けて延びるギャップ用スリット94b、96bが形成される。開口部94a、96aは、シートコア94、96の外形に合わせた略角形である。
樹脂ケース92内にシートコア94、96が重ね合わせた状態で収容されると、それらの開口部94a、96a及びギャップ用スリット94b、96bが重ね合わせ方向でみて相互に合致する。これにより、多数のシートコア94、96から1つの磁性体コア98を構成した状態で、その中央位置に一続きの貫通穴が形成されるとともに、周方向の一部にコアギャップが形成されることになる。
樹脂ケース92内には、収容部92a及びガイドスリーブ92bが形成されている。収容部92aは、図21に示される上方が開放されているが、その下方には底板92cが形成されている。ガイドスリーブ92bは底板92c上から上方に延びており、その内部は中空の電流導通部92dとして形成されている。ガイドスリーブ92bの外形はシートコア94、96の開口部94a、96aより僅かに小さく、また、収容部92aの内側の寸法はシートコア94、96の外形よりも大きい。このためシートコア94、96を樹脂ケース92内に収容する際、各開口部94a、96aがガイドスリーブ92bの外面に沿って案内されることで、シートコア94,96の相互の位置決めが容易に行われるものとなっている。
樹脂ケース92には、シートコア94、96とともにホール素子10もまた収容される。ホール素子10は回路基板12に実装されており、この回路基板12は最外層のシートコア96の上面に重ね合わせられるようにして収容される。このときホール素子10は、各シートコア94、96のギャップ用スリット94b、96b間を通じて挿入されることで、磁性体コア98のコアギャップ内に位置付けられる。
第5実施形態においては、一方のシートコア94が鉄−ニッケル合金(例えばPB=45%パーマロイ、PC=78%パーマロイ)を材料とするものであり、他方のシートコア96が無方向性珪素鋼板を材料とするものである。
この場合、シートコア96は無方向性珪素鋼板であり、電流検出用コアとしての磁気特性に劣る部分(特にヒステリシス巾)があるが、別のシートコア94はパーマロイであり、電流検出用コアとして優れた磁気特性(出力直線性、ヒステリシス巾、飽和特性)を有する。これら異なる磁性材料のシートコア94、96を互いに重ね合わせて磁性体コア98を構成することで、シートコア96に固有の欠点を別のシートコア94により補償することができる。その結果、磁性体コア98全体として良好な磁気特性を発揮することができ、製品として充分な特性を発揮することができる。
また、第5実施形態では、比較的安価な磁性材料である無方向性珪素鋼板と、比較的高価な磁性材料であるパーマロイとを合わせて使用しているため、全体の中に占めるパーマロイの使用量を少なく抑えることができ、それだけ材料費の節減に寄与することができる。
特開2008−224488号公報
以下、図1を参照して、特許文献1のように複数の材質を積層して形成した磁性体コアを用いる電流検出器の問題点について説明する。図1は、従来技術の複数の材質を積層して形成した磁性体コアを用いる電流検出器の問題点を模式的に示す図である。図1(a)は、磁性体コア98のコアギャップにホール素子10が挿入された状態における図21中のA−A断面の模式図である。図1(b)は、ホール素子センシング部11の位置バラツキおよび位置バラツキにより生じるホール素子センシング部11を貫く磁束総数のバラツキについて説明する模式図である。図1(a)に破線で示すように、ホール素子10内には、磁性体コア98から発生する磁界を検知する領域であるホール素子センシング部11が存在する。ここで、ホール素子センシング部11を含むホール素子10は、回路基板12が収容部92aに収容され、磁性体コア98の最上段のシートコア上に設置されることにより、概略位置決めされる。なお、樹脂ケース92の収容部92a内は図示しないポッティング樹脂により封止される。しかしながら、ホール素子10をこのように概略位置決めしたとしても、図1(b)の破線に示すように、ホール素子センシング部11の位置は、製品間で比較して位置バラツキが生じる場合がある。一般に製造工程簡易化のため、磁性体コアとホール素子との高精度な位置決めの構造を有しないことがほとんどである。従って、シートコア94、96が互いに透磁率の異なる材質であれば、被測定電流が等しい場合であっても、センシング部11を貫く磁束の総数が製品間でばらつくこととなり、電流センサの感度に誤差が生じてしまうという問題があった。また、製品間の位置バラツキだけでなく、使用時に電流センサ本体に振動が加わることなどによりセンシング部11の位置が変動して、電流センサの感度が変わってしまう場合もあった。
そこで本発明では、複数の材質を積層して形成した磁性体コアを用いても、ホール素子の位置バラツキによる感度の変動を抑えることができる電流センサを提供することを目的とする。
本発明の電流センサは、周の一部にギャップを有し、環状に形成された磁性体コアと、ギャップに配置され、磁性体コアの中空部を通過する被測定電流に応じて変化する磁束を検出する磁電変換素子とを備える。磁性体コアが、複数の材質を周方向以外の方向に積層して形成され、磁電変換素子のセンシング部が存在しうる領域として予め定めた領域(以下、センシング部存在領域という)内における、積層方向の距離がセンシング部の積層方向長さだけ離間した2点の磁束密度が近似するように形成されたことを特徴とする。
また、上述のセンシング部存在領域の積層方向長さSが、センシング部の積層方向長さLの2倍よりも小さいものとし、磁性体コアが、センシング部存在領域内の磁束密度の積層方向の分布が長さ(S−L)/m(ただし、mは1以上の整数)の周期で規則性を有するように形成されていてもよい。
また、上述のセンシング部存在領域の積層方向長さSが、センシング部の積層方向長さLの2倍以上であるものとし、磁性体コアが、センシング部存在領域内の磁束密度の積層方向の分布が長さL/m(ただし、mは1以上の整数)の周期で規則性を有するように形成されていてもよい。
また、上述の磁性体コアが、複数の材質を不規則に積層して形成されていてもよい。
また、上述の磁性体コアが、同心環状に積層して形成されていてもよい。
また、上述の磁性体コアが、被測定電流の導通方向に積層して形成されていてもよい。
また、上述の磁性体コアが、複数の異なる材質を積層した平板を環状に丸め、周の一部を切断して形成されていてもよい。
また、上述の磁性体コアが、方向性電磁鋼とアモルファス磁性合金を交互に積層して形成されていてもよい。
また、上述の磁性体コアが、方向性電磁鋼とフェライトを交互に積層して形成されていてもよい。
本発明の電流センサによれば、複数の材質を積層して形成した磁性体コアを用いても、ホール素子の位置バラツキによる感度の変動を抑えることができる。
複数の材質を積層して形成した磁性体コアを用いる電流検出器の問題点を模式的に示す図。 本発明の実施例に係る電流センサの主要構成要素の分解斜視図。 本発明の実施例に係る電流センサが備える磁性体コアの斜視図。 本発明の実施例に係る電流センサが備えるホールICの三面図。 本発明の実施例に係る電流センサが備える磁性体コアとホールICセンシング部の位置関係を模式的に示す図(平面図)。 本発明の実施例に係る電流センサが備える磁性体コアとホールICセンシング部の位置関係を模式的に示す図(正面図)。 本発明の実施例に係る電流センサが備えるホールICセンシング部の位置のバラツキを模式的に示す図。 実施例1の電流センサのギャップにおける磁束密度分布の特徴を模式的に示す図。 実施例2の電流センサのギャップにおける磁束密度分布の特徴を模式的に示す図。 実施例1の電流センサが備える磁性体コアの磁束密度分布の規則性を模式的に示す図。 実施例2の電流センサが備える磁性体コアの磁束密度分布の規則性を模式的に示す図。 実施例1の電流センサに採用可能な応用例1〜3を示す模式図。 実施例1の電流センサに採用可能な応用例4〜6を示す模式図。 実施例1の電流センサに採用可能な応用例7〜9を示す模式図。 実施例2の電流センサに採用可能な応用例10〜12を示す模式図。 実施例2の電流センサに採用可能な応用例13〜15を示す模式図。 実施例2の電流センサに採用可能な応用例16〜18を示す模式図。 実施例3の電流センサに採用可能な応用例19〜24を示す模式図。 センシング部積層方向長さが周期の整数倍にならない場合の磁束総数の変化について模式的に示す図。 本発明の電流センサが備える磁性体コアの形状および積層方向のバリエーションについて示す斜視図。 特許文献1の第5実施形態の電流センサを構成要素に分解して示した斜視図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
以下、図2、3、4を参照して、本発明の実施例にかかる電流センサの構成について説明する。図2は本発明の実施例に係る電流センサの主要構成要素の分解斜視図である。図3は本発明の実施例に係る電流センサが備える磁性体コアの斜視図である。図4は本発明の実施例に係る電流センサが備えるホールICの三面図であり、(a)が平面図、(b)が正面図、(c)が右側面図である。
本発明の実施例に係る電流センサは、電気自動車又はハイブリッド自動車などの車両において、バッテリとモータなどの機器とを電気的に接続するバスバーまたはケーブル等に流れる電流を検出する装置である。図2に示すように、本発明の実施例に係る電流センサは磁性体コア100(101〜108、200〜208、300〜305、符号は後述する実施例毎に使い分ける)と、ホールIC15と、ホールIC15に接続されたリード線13と、ケース50と、蓋60とを備える。
<磁性体コア>
本発明の磁性体コア100(101〜108、200〜208、300〜305)は、軟磁性材料(保磁力が小さく透磁率が大きい材料、例えば鉄、ケイ素鋼、パーマロイ、センダスト、パーメンジュール、ソフトフェライト、アモルファス磁性合金、ナノクリスタル磁性合金、電磁鋼など)を複数種類積層して形成されている。電磁鋼としては、特定の方向に偏って磁化しないようにした無方向性鋼板、特定の方向のみに磁化しやすくなるようにした方向性鋼板がある。複数の材質の積層方向は、コアの周方向以外の方向であればどんな方向であってもよい。また、材質の種類は2種であってもよいし、3種でもよく、2種以上であれば何種類でもよい。さらに、複数の材質は、不規則に積層されていても構わない。詳細については後述する。
<ホールIC(磁電変換素子)>
本発明の電流センサが備えるホールIC15は、磁性体コア100(101〜108、200〜208、300〜305)の中空部30に挿し通されるバスバーまたはケーブル等を流れる被測定電流に応じて変化する磁束を検出して、磁束の検出信号を電気信号として出力する。ホールIC15はリード線13を介して図示しない外部の回路に接続される。本発明ではホールIC15は、ホール素子と電気回路の組み合わせで実現してもよい。ホールIC15、ホール素子は磁電変換素子の一例である。
ケース50は、直方体の箱形状であって上面とひとつの側面が開口している。ケース50の底面55を貫通して円筒状のガイドスリーブ52が設けられており、ガイドスリーブ52の内腔(電流導通部54)には、図示しないバスバーまたはケーブル等を挿し通すことができる。ケース50側面の開口部に近接するガイドスリーブ52の外側面には、外側面に垂直な板状の凸部であるストッパ53が形成されている。ケース50内壁とガイドスリーブ52の外側面に囲まれた領域を収容部51と呼ぶ。図3に示すように、磁性体コア100(101〜108、200〜208、300〜305)は、その周の一部にギャップ20を有し、環状に形成されている。磁性体コア100(101〜108、200〜208、300〜305)は板状の材質を中空部30を囲んで長手方向に環状に丸めて形成され、その長手方向の両端がギャップ20を介して対向している。
ガイドスリーブ52の外形は磁性体コア100(101〜108、200〜208、300〜305)の中空部30より僅かに小さい。またストッパ53のガイドスリーブ52周方向の幅は、ギャップ20のコア周方向の幅より僅かに小さい。また、収容部51の内側の寸法は磁性体コア100(101〜108、200〜208、300〜305)の外形よりも大きい。このため磁性体コア100(101〜108、200〜208、300〜305)をケース50内に収容する際、中空部30、およびギャップ20がガイドスリーブ52、およびストッパ53の外面に沿って案内され、底面55に載せられることで、磁性体コア100(101〜108、200〜208、300〜305)の概略位置決めが行われる。
蓋60の外面の略中心に鉛直下方向に長い長円凹部61が設けられており、長円凹部61内には、鉛直方向一列に図示しないリード線用穴が5つ設けられている。一方、図4に示すように、ホールIC15は、直方体形状のケース15bとケース15b内の図示しない磁電変換用回路基板、ホールICセンシング部11(破線で概略位置を図示)から構成される。ホールIC15の下端にはリード線13(13a、13b、13c、13d、13e)が5本設けられ、リード線13は、蓋60の長円凹部61に設けられたリード線用穴に通される。このとき、5本のリード線13のうち、中心のリード線13cには、リード線13cの一部分を鍔状に太くした鍔部13c−1が設けられており、鍔部13c−1が上述のリード線穴に閊(つか)えることで、ホールIC15を蓋60に対して保持する。蓋60は、ケース50の側面開口部に取り付けられる。このとき、ホールIC15のリード線13を設けた端部と反対側の端部15aは、ストッパ53に接触して概略位置決めされる。
以下、図5、図6を参照して磁性体コア100(101〜108、200〜208、300〜305)と、ホールICセンシング部11の位置関係について説明する。図5は本発明の実施例に係る電流センサが備える磁性体コアとホールICセンシング部の位置関係を模式的に示す図(平面図)である。図6は本発明の実施例に係る電流センサが備える磁性体コアとホールICセンシング部の位置関係を模式的に示す図(正面図)である。図5に示すように、ホールICセンシング部11のコア外縁方向の端部を外縁方向端部11aと呼ぶこととし、ホールICセンシング部11のコア中心方向の端部を中心方向端部11bと呼ぶこととする。また、図6に示すように、ホールICセンシング部11のコア上面方向の端部を上方向端部11cと呼ぶこととし、ホールICセンシング部11のコア下面方向の端部を下方向端部11dと呼ぶこととする。
次に、図7を参照して、ホールICセンシング部11の位置バラツキについて説明する。図7に示すようにホールICセンシング部11はコア外縁−中心方向に対しても、コア上面−下面方向に対しても製品間、または使用時の振動の付加によって位置バラツキが生じる可能性がある。これは特許文献1の場合と同様である。本発明では、ホールICセンシング部11の位置バラツキとして最大に見積もった領域をセンシング部存在領域としてあらかじめ定義しておく。センシング部存在領域は、ケース50と磁性体コア100(101〜108、200〜208、300〜305)の間に生じるガタの設計値、蓋60とケース50との間に生じるガタの設計値、蓋60とホールIC15との間で生じるガタの設計値から、理論的に生じうる最大のガタを計算することにより見積もってもよい。また、実際に組み立てられた製品を抜き取り検査して、組み立てられた状態のホールIC15の位置を実測して、見積もってもよい。センシング部存在領域は、ホールICセンシング部11が確実に存在する領域として、余裕を持って設定しておけばよい。センシング部存在領域の積層方向長さをSと表して、後述する磁性体コアの磁束密度分布決定の際のパラメータとして用いる。ここで、上述したように、本発明の磁性体コアの積層方向はコアの周方向以外の方向であればどんな方向でもよい。例えば、磁性体コアを同心環上に形成した場合には、積層方向はコア外縁−中心方向となる。従って、この場合センシング部存在領域の積層方向長さSとは、ホールICセンシング部11の外縁方向端部11aの外縁方向の最大ずれ位置、ホールICセンシング部11の中心方向端部11bの中心方向の最大ずれ位置に基づいて決められることになる。また、例えば、磁性体コアを被測定電流の導通方向に積層して形成した場合には、積層方向はコア上面−下面方向となる。従って、この場合センシング部存在領域の積層方向長さSとは、ホールICセンシング部11の上方向端部11cの上方向の最大ずれ位置、ホールICセンシング部11の下方向端部11dの下方向の最大ずれ位置に基づいて決められることになる。
センシング部存在領域について、図8、図9を用いてさらに詳細に検討する。ここで、ホールICセンシング部11の積層方向長さをLと表し、以下、S<2Lの場合を実施例1として説明し、以下、S≧2Lの場合を実施例2として説明を進める。図8は実施例1の電流センサのギャップにおける磁束密度分布の特徴を模式的に示す図である。図9は実施例2の電流センサのギャップにおける磁束密度分布の特徴を模式的に示す図である。
図8に示すとおり、積層方向がコア外縁−中心方向である場合、外縁方向端部11aの外縁方向最大ずれ位置の積層方向の座標をEEと呼ぶ。同様に、外縁方向端部11aの中心方向最大ずれ位置の積層方向の座標をECと呼ぶ。同様に、中心方向端部11bの外縁方向最大ずれ位置の積層方向の座標をCEと呼ぶ。同様に、中心方向端部11bの中心方向最大ずれ位置の積層方向の座標をCCと呼ぶ。
一方、積層方向がコア上面−下面方向である場合、上方向端部11cの上方向最大ずれ位置の積層方向の座標をEEと呼ぶ。同様に、上方向端部11cの下方向最大ずれ位置の積層方向の座標をECと呼ぶ。同様に、下方向端部11dの上方向最大ずれ位置の積層方向の座標をCEと呼ぶ。同様に、下方向端部11dの下方向最大ずれ位置の積層方向の座標をCCと呼ぶ。座標EE、EC、CE、CCは図9においても同じ定義で用いられる。
図8の場合、S<2Lが前提条件となっているため、積層方向がいずれであったとしても、座標の並びは、向かって左からEE、EC、CE、CCの順になる。ここで、ホールICセンシング部11の左端が座標EEにある状態からスタートして、徐々にホールICセンシング部11を図中右方向に移動させ、ホールICセンシング部11の右端を座標CCに到達させることを考える。このとき、ホールICセンシング部11が右に移動するにつれて、座標EE右近傍で発生している磁束が、ホールICセンシング部11を通過しなくなることがわかる。その代わりに、座標CE右近傍で発生している磁束が、ホールICセンシング部11を新たに貫くようになる。従って、ホールICセンシング部11を貫く磁束の総数を一定に保ちたい場合には、ホールICセンシング部11の移動によってホールICセンシング部11に影響を及ぼさなくなる座標における磁束密度と、当該移動によって新たにホールICセンシング部11に影響を与える座標における磁束密度とが近似していればよいことになる。具体的には、座標EE近傍と座標CE近傍の磁束密度が近似していればよい。同様に、座標EC近傍と座標CC近傍の磁束密度が近似していればよい。これらの対応する座標はいずれも距離L離間している。なお、座標ECと座標CEの間については、磁束密度に何らの条件も課されない。S<2Lの条件では、この領域は、ホールICセンシング部11がセンシング部存在領域内のどんな位置にあったとしても常にホールICセンシング部11を貫通する磁束を発生しているため、ホールICセンシング部11を貫く磁束の総数に影響を与えないからである。
また、ホールICセンシング部11に影響を与えない、図中のコア左端部〜座標EEの区間、座標CC〜図中のコア右端部の区間についてはホールICセンシング部11を貫く磁束の総数に影響を与えないため、何らの条件も課されない。
図9において説明した実施例1の電流センサの磁性体コア100〜108が満たすべき条件を再度まとめておく。実施例1の電流センサの磁性体コア100〜108は、センシング部存在領域内における積層方向の距離がLだけ離間した2点の磁束密度が近似するように形成されることを条件とする。S<2Lの条件では、座標EC〜座標CEの区間における各座標において、対応する距離がL離間する点がセンシング部存在領域の外にしか存在しないため、何らの条件も課されない。
一方、図9の場合、S≧2Lが前提条件となっているため、積層方向がいずれであったとしても、座標の並びは、向かって左からEE、CE、EC、CCの順になる。ここで、ホールICセンシング部11の左端が座標EEにある状態からスタートして、徐々にホールICセンシング部11を図中右方向に移動させ、ホールICセンシング部11の右端を座標CCに到達させることを考える。このとき、ホールICセンシング部11が右に移動するにつれて、座標EE近傍で発生している磁束が、ホールICセンシング部11を通過しなくなることがわかる。その代わりに、座標CE近傍で発生している磁束が、ホールICセンシング部11を新たに貫くようになる。従って、ホールICセンシング部11を貫く磁束の総数を一定に保ちたい場合には、ホールICセンシング部11の移動によってホールICセンシング部11に影響を及ぼさなくなる座標における磁束密度と、当該移動によって新たにホールICセンシング部11に影響を与える座標における磁束密度とが近似していればよいことになる。具体的には、座標EE近傍と座標CE近傍の磁束密度が近似していればよい。これらの対応する座標はいずれも距離L離間している。ここまでは、図8と同様である。しかしながら、図9の場合は、図8に存在した座標EC〜CE間の条件が課されない領域が存在しない。
また、ホールICセンシング部11に影響を与えない、図中のコア左端部〜座標EEの区間、座標CC〜図中のコア右端部の区間についてはホールICセンシング部11を貫く磁束の総数に影響を与えないため、何らの条件も課されない。これは図8の場合と同じである。
図9において説明した実施例2の電流センサの磁性体コア200〜208が満たすべき条件を再度まとめておく。実施例2の電流センサの磁性体コア200〜208は、センシング部存在領域内における積層方向の距離がLだけ離間した2点の磁束密度が近似するように形成されることを条件とする。
図8、図9で説明した本発明の上位概念は、L離間した領域内の任意の2点の磁束密度が近似していることのみを規定しているので、例えば、図8における座標EE〜CC区間における磁束密度分布が不規則な分布であっても構わない。同様に、図9において座標EE〜CE区間における磁束密度分布が不規則な分布であっても構わない。
以下、本発明の実施例1、2の磁性体コアから発生する磁束密度分布が満たすべき条件について、図10、図11を参照してさらに詳細に検討する。図10は実施例1の電流センサが備える磁性体コアの磁束密度分布の規則性を模式的に示す模式図である。図11は実施例2の電流センサが備える磁性体コアの磁束密度分布の規則性を模式的に示す図である。
前述したように、本発明の上位概念では、L離間した存在領域内の任意の2点の磁束密度が近似することにより相互に補償し合う関係にあれば、電流センサの感度の変動を抑えることができる。換言すれば、実施例1のS<2Lの条件では、座標EEと座標ECの積層方向距離がS−Lであるから、少なくとも座標EE〜EC間に波長λ=S−Lの周期的分布が存在し、座標CE〜CC間にも同様に、波長λ=S−Lの周期的分布が存在すれば補償関係が成立することになる。さらに、磁束密度分布の波長λについては、図10に示すように、磁束密度分布が(S−L)/m(ただし、mは1以上の整数)の周期で規則性を有するようにしても補償関係が成立する。図10の中段のグラフにおいてはm=4として図示してある。
一方、実施例2のS≧2Lの条件では、座標EEと座標CEの積層方向距離がLであるから、少なくとも座標EE〜CE間に波長λ=Lの周期的分布が存在し、続く長さLの各区間においても波長λ=Lの周期的分布が存在し、座標EC〜CC間にも同様に、波長λ=Lの周期的分布が存在すれば補償関係が成立することになる。さらに、磁束密度分布の波長λについては、図11に示すように、磁束密度分布がL/m(ただし、mは1以上の整数)の周期で規則性を有するようにしても補償関係が成立する。図11の中段のグラフにおいてはm=3として図示してある。
以下、図12を参照して、実施例1の電流センサの磁性体コアに採用可能な応用例1〜応用例3について説明する。図12は実施例1の電流センサに採用可能な応用例を示す模式図である。(a)は応用例1の磁性体コア100の構成を示す模式図、(b)は応用例2の磁性体コア101の構成を示す模式図、(c)は応用例3の磁性体コア102の構成を示す模式図である。
[応用例1]
上述したように、L離間した存在領域内の任意の2点の磁束密度が近似していることが条件となり、座標EC〜CE間における磁束密度には何らの条件も課されないのであるから、例えば、座標EE〜EC間については、磁束密度がフラットな分布となるように、一種類の磁性体(第1磁性体1とする)のみで構成することとし、座標EE〜EC間の各座標点からL離間した点が存在する座標CE〜CC間についても同じ第1磁性体1のみで構成して、座標CE〜CC間がフラットな磁束密度分布とすればよい。磁性体コア100の図中のコア左端部〜座標EEの区間、座標CC〜図中のコア右端部の区間、座標EC〜CE間の区間については何らの条件も課されないため、例えば第1磁性体1とは異なる第2磁性体2の層を形成すればよい。
[応用例2]
磁性体コア100を変形した応用例として、本応用例の磁性体コア101のように、座標EC〜CE間の区間について第1磁性体1とも第2磁性体2とも異なる材質(第4磁性体4とする)で構成してもよい。この場合3種類の磁性体で磁性体コアが形成されたことになる。
[応用例3]
磁性体コア100を変形した応用例として、本応用例の磁性体コア102のように、図中のコア左端部〜座標EEの区間、座標CC〜図中のコア右端部の区間、座標EC〜CE間の区間を磁性体でない物質(非磁性体9とする)で構成してもよい。このように、非磁性体が含まれる場合でも、磁束の補償関係が成り立つ限り、ホールICセンシング部11の位置ずれによる電流センサの感度の変動を抑制することができる。これ以外にも、図中のコア左端部〜座標EEの区間、座標CC〜図中のコア右端部の区間、座標EC〜CE間の区間については、複数種類の磁性体を積層して構成してもよい。
以下、図13を参照して、実施例1の電流センサの磁性体コアに採用可能な応用例4〜応用例6について説明する。図13は実施例1の電流センサに採用可能な応用例を示す模式図である。(a)は応用例4の磁性体コア103の構成を示す模式図、(b)は応用例5の磁性体コア104の構成を示す模式図、(c)は応用例6の磁性体コア105の構成を示す模式図である。
[応用例4]
上述したように、L離間した存在領域内の任意の2点の磁束密度が近似していることが条件となり、座標EC〜CE間における磁束密度には何らの条件も課されない。従って、例えば、EE〜EC間において二種類の磁性体を任意のパターンに配置し、CE〜CC間において、EE〜EC間に用いられた二種類の磁性体を、EE〜EC間における配置と同じパターンに配置して磁性体を形成しても良い。図13(a)に示すように、本応用例の磁性体コア103は、座標EE〜EC、CE〜CCの区間において、第1磁性体1と第3磁性体3が交互に配置されて、同一の磁束密度分布を形成している。なお、本応用例、および以下の応用例5〜9においては、図中のコア左端部〜座標EEの区間、座標CC〜図中のコア右端部の区間、座標EC〜CE間の区間についての言及を省略するが、この区間については、応用例1〜3同様、磁性体、非磁性体、複数種類の磁性体を積層して形成するなど任意の構成で構わない。
[応用例5]
本応用例の磁性体コア104は、座標EE〜EC、CE〜CCの区間において、第1磁性体1と第3磁性体3が交互に配置されて、同一の磁束密度分布を形成されている点で応用例4と同じであるが、第1磁性体1と第3磁性体3の層の厚みを異ならせてある。具体的には第3磁性体3を第1磁性体1の層よりも薄く形成した。
[応用例6]
本応用例の磁性体コア105は、応用例4、5と同じように、座標EE〜EC、CE〜CCの区間において、2種類の材質を交互に配置して形成されている。本応用例の磁性体コア105は、磁性体(図中、第3磁性体と表記したが、磁性体の種類に特に制限はない)と、非磁性体9とを交互に積層して形成されている。このように、座標EE〜EC、CE〜CCの区間において、磁性体と非磁性体とを用いて、任意のパターンで積層することによっても磁性体コアを形成することができる。
以下、図14を参照して、実施例1の電流センサの磁性体コアに採用可能な応用例7〜応用例9について説明する。図14は実施例1の電流センサに採用可能な応用例を示す模式図である。(a)は応用例7の磁性体コア106の構成を示す模式図、(b)は応用例8の磁性体コア107の構成を示す模式図、(c)は応用例9の磁性体コア108の構成を示す模式図である。
[応用例7]
上述したように、L離間した存在領域内の任意の2点の磁束密度が近似していることが条件となり、座標EC〜CE間における磁束密度には何らの条件も課されない。従って、例えば、EE〜EC間において三種類の磁性体を任意のパターンに配置し、CE〜CC間において、EE〜EC間に用いられた三種類の磁性体を、EE〜EC間における配置と同じパターンに配置して磁性体を形成しても良い。図14(a)に示すように、本応用例の磁性体コア106は、座標EE〜EC、CE〜CCの区間において、第1磁性体1と第2磁性体2と第3磁性体3とが同一のパターンに配置されて、同一の磁束密度分布を形成している。
[応用例8]
応用例7と同様に、本応用例の磁性体コア107は、座標EE〜EC、CE〜CCの区間において、第1磁性体1と第2磁性体2と第3磁性体3が配置されて、同一の磁束密度分布を形成している。本応用例では、第1磁性体1を他の層よりも厚く形成している。
[応用例9]
本応用例の磁性体コア108は、座標EE〜EC、CE〜CCの区間において、4種の磁性体(第1磁性体1、第2磁性体2、第3磁性体3、第4磁性体4)を配置して形成されて、同一の磁束密度分布を形成している。このように、応用例7〜応用例9では、複数種類の磁性体を不規則に配置して形成された磁性体コアを示したが、これらを規則的に配置して磁性体コアを形成することも可能であることはいうまでもない。この場合、図10で説明したようにS<2Lの条件では、磁束密度分布の波長λ=(S−L)/m(ただし、mは1以上の整数)の周期で規則性を有するようにしても補償関係が成立する。
このように、本発明の実施例1の電流センサの磁性体コア100〜108によれば、ギャップ20にホールIC15を配置する場合の位置バラツキによる電流センサ感度の変動が抑制されるため、電流センサの製品間(動作間)バラツキを抑え、より高精度な電流センサを実現することができる。
また、本発明の実施例1の電流センサの磁性体コア100〜108のように、複数の材質による積層構造を採用することにより、それぞれの材質がもつデメリットを補い、それぞれの物質がもつメリットを享受することができる。例えば電磁鋼板は、渦電流損等の鉄損により、10kHz以上の高周波電流の測定が出来ないというデメリットを有するが、電磁鋼板と周波数特性の良い材料とを組み合わせて磁性体コアを形成することで周波数特性が改善された電流センサを実現できる。また、例えばフェライトは、飽和磁束密度が小さく大電流領域においてセンサ感度が低下してしまうというデメリットを有するが、フェライトと飽和磁束密度の高い方向性電磁鋼板とを積層して磁性体コアを形成することで大電流領域の感度を改善した電流センサを実現できる。また、アモルファス磁性合金は軟磁性材料としての特性は良好だが、機械的強度が弱いというデメリットを有するが、アモルファス磁性合金と機械的強度の高い方向性電磁鋼板とを積層して磁性体コアを形成することで、機械的強度の高い磁性体コア並びに電流センサを実現できる。
以下、図15を参照して、実施例2の電流センサの磁性体コアに採用可能な応用例10〜応用例12について説明する。図15は実施例2の電流センサに採用可能な応用例を示す模式図である。(a)は応用例10の磁性体コア200の構成を示す模式図、(b)は応用例11の磁性体コア201の構成を示す模式図、(c)は応用例12の磁性体コア202の構成を示す模式図である。
[応用例10]
上述したように、L離間した存在領域内の任意の2点の磁束密度が近似していることが条件となるから、例えば、座標EE〜CC間については、磁束密度がフラットな分布となるように、一種類の磁性体(第1磁性体1)のみで構成すればよい。磁性体コア200の図中のコア左端部〜座標EEの区間、座標CC〜図中のコア右端部の区間については何らの条件も課されないため、例えば第1磁性体1とは異なる第2磁性体2の層を形成すればよい。
[応用例11]
磁性体コア200を変形した応用例として、本応用例の磁性体コア201のように、座標CC〜図中のコア右端部の区間について第1磁性体1とも第2磁性体2とも異なる材質(第4磁性体4とする)で構成してもよい。この場合3種類の磁性体で磁性体コアが形成されたことになる。
[応用例12]
磁性体コア200を変形した応用例として、本応用例の磁性体コア202のように、図中のコア左端部〜座標EEの区間、座標CC〜図中のコア右端部の区間を磁性体でない物質(非磁性体9)で構成してもよい。このように、非磁性体が含まれる場合でも、磁束の補償関係が成り立つ限り、ホールICセンシング部11の位置ずれによる電流センサの感度の変動を抑制することができる。これ以外にも、図中のコア左端部〜座標EEの区間、座標CC〜図中のコア右端部の区間については、複数種類の磁性体を積層して構成してもよい。
以下、図16を参照して、実施例2の電流センサの磁性体コアに採用可能な応用例13〜応用例15について説明する。図16は実施例2の電流センサに採用可能な応用例を示す模式図である。(a)は応用例13の磁性体コア203の構成を示す模式図、(b)は応用例14の磁性体コア204の構成を示す模式図、(c)は応用例15の磁性体コア205の構成を示す模式図である。
[応用例13]
上述したように、L離間した存在領域内の任意の2点の磁束密度が近似していることが条件となる。従って、図11で説明したようにS≧2Lの条件では、磁束密度分布の波長λ=L/m(ただし、mは1以上の整数)の周期で規則性を有するようにしても補償関係が成立する。図16(a)に示すように、本応用例の磁性体コア203は、座標EE〜CCの区間において、第1磁性体1と第3磁性体3が交互に配置されて、波長λ=L/3となるように形成されている。なお、本応用例、および以下の応用例14〜18においては、図中のコア左端部〜座標EEの区間、座標CC〜図中のコア右端部の区間についての言及を省略するが、この区間については、応用例1〜3や応用例10〜12同様、磁性体、非磁性体、複数種類の磁性体を積層して形成するなど任意の構成で構わない。
[応用例14]
本応用例の磁性体コア204は、座標EE〜CCの区間において、第1磁性体1と第3磁性体3が交互に配置されて、波長λ=L/3となるように形成されている点で応用例13と同じであるが、第1磁性体1と第3磁性体3の層の厚みを異ならせてある。具体的には第3磁性体3を第1磁性体1の層よりも薄く形成した。
[応用例15]
本応用例の磁性体コア205は、応用例13、14と同じように、座標EE〜CCの区間において、2種類の材質が交互に配置されて、波長λ=L/3となるように形成されている。本応用例の磁性体コア205は、磁性体(図中、第3磁性体3と表記したが、磁性体の種類に特に制限はない)と、非磁性体9とを交互に積層して形成されている。このように、座標EE〜CCの区間において、磁性体と非磁性体とを用いて、波長λ=L/mで積層することによっても磁性体コアを形成することができる。
以下、図17を参照して、実施例2の電流センサの磁性体コアに採用可能な応用例16〜応用例18について説明する。図17は実施例2の電流センサに採用可能な応用例を示す模式図である。(a)は応用例16の磁性体コア206の構成を示す模式図、(b)は応用例17の磁性体コア207の構成を示す模式図、(c)は応用例18の磁性体コア208の構成を示す模式図である。
[応用例16]
上述したように、L離間した存在領域内の任意の2点の磁束密度が近似していることが条件となる。従って、図11で説明したようにS≧2Lの条件では、磁束密度分布の波長λ=Lの周期で規則性を有するようにしても補償関係が成立する。図17(a)に示すように、本応用例の磁性体コア206は、座標EE〜CCの区間において、第1磁性体1と第2磁性体2と第3磁性体3とを配置して、波長λ=Lとなるようなパターンを形成し、これを繰り返し積層して形成されている。
[応用例17]
応用例16と同様に、本応用例の磁性体コア207は、座標EE〜CCの区間において、第1磁性体1と第2磁性体2と第3磁性体3を配置して、波長λ=Lとなるようなパターンを形成し、これを繰り返し積層して形成されている。本応用例では、第1磁性体1を他の層よりも厚く形成している。
[応用例18]
本応用例の磁性体コア208は、座標EE〜CCの区間において、4種の磁性体(第1磁性体1、第2磁性体2、第3磁性体3、第4磁性体4)を配置して、波長λ=Lとなるようなパターンを形成し、これを繰り返し積層して形成されている。
このように、本実施例の電流センサの磁性体コア200〜208によれば、実施例1と同様に、電流センサの製品間(動作間)バラツキを抑え、より高精度な電流センサを実現することができ、それぞれの材質がもつデメリットを補い、それぞれの物質がもつメリットを享受することができる。
以下、図18を参照して、実施例2を変形した実施例3の電流センサの磁性体コアに採用可能な応用例19〜応用例24について説明する。図18は実施例3の電流センサに採用可能な応用例を示す模式図である。(a)〜(f)はそれぞれ応用例19〜24の磁性体コア300〜305の構成を示す模式図である。
図18に示すように、実施例2で設定していたセンシング部存在領域である座標EE〜CCの区間を、磁性体コア全体が含まれる領域に拡張することも可能である。このようにすることで、センシング部存在領域が不明であったとしても、S≧2Lの条件の下、磁性体コア全体を磁束密度分布の波長λ=L/m(ただし、mは1以上の整数)の周期で規則性を有するように形成すれば、図11で述べたように補償関係が成立する。従って、本実施例では、図中コア左端部〜コア右端部の領域を座標EE〜CCと設定し、実施例2の応用例13〜18を変形して応用例19〜応用例24とした。
このように、本実施例の電流センサの磁性体コア300〜305によれば、実施例1、2と同じ効果に加え、センシング部存在領域が不明であったとしても、S≧2Lの条件の下、補償関係が成立するため、電流センサの製品間(動作間)バラツキを抑えることができる。
<磁性体>
実施例1〜3において第1磁性体1〜第4磁性体4として磁性体の種類を複数示したが、これらの磁性体は具体的には、上述した軟磁性材料である例えば鉄、ケイ素鋼、パーマロイ、センダスト、パーメンジュール、ソフトフェライト(フェライトシート)、アモルファス磁性合金(アモルファスリボン)、ナノクリスタル磁性合金、電磁鋼(無方向性鋼板、方向性鋼板)などのいずれであってもよい。磁性体を2種類として構成する場合に好適な組み合わせは、電磁鋼板と周波数特性の良い材料、フェライトと方向性電磁鋼板、アモルファス磁性合金と方向性電磁鋼板、アモルファス磁性合金とフェライトなどである。
<非磁性体>
実施例1〜3において非磁性体9として示したが、非磁性体とは具体的には、反磁性体や常磁性体を意味する。
<λ≠L/m(L≠λ×m)の場合>
以下、図19を参照して、波長λ=L/m(L=λ×m)とならない場合について検討する。図19はセンシング部積層方向長さLが波長λの整数倍にならない場合の磁束総数の変化について模式的に示す図である。
≠λ×mであるケースについて、ホールICセンシング部11の余分長さをΔLとして、L=λ×m+ΔLを満たすものと仮定する。図19は、2種類の磁性体(第1磁性体1、第3磁性体3)を交互に積層して周期的分布を形成した例である。第1磁性体1の層厚をLとし、第3磁性体3の層厚をLとする。この例では、L>Lであるものとする。前述の波長λ=L+Lとなる。また、第1磁性体1の透磁率をμとし、第3磁性体3の透磁率をμとする。この例では、μ>μであるものとする。このとき、余分長さΔLが薄いほうの層厚であるLより薄い場合(イ:ΔL<L)、余分長さΔLが薄いほうの層厚であるLと等しくなる場合(ロ:ΔL=L)、余分長さΔLが薄いほうの層厚であるLより厚く、厚いほうの層厚であるLよりも薄くなる場合(ハ:L<ΔL<L)、余分長さΔLが厚いほうの層厚であるLと等しくなる場合(ニ:ΔL=L)、余分長さΔLが厚いほうの層厚であるLより厚い場合(ホ:L<ΔL)に場合分けして考える。
<イ:ΔL<L
この場合、ΔLが第1磁性体1の層1つ分が存在する座標区間内に内包される場合と、ΔLが第3磁性体3の層1つ分が存在する座標区間内に内包される場合との間で、ホールICセンシング部11の磁束総数の変化ΔΦが最も大きくなる。この場合のΔΦの計算式は、磁場の強さをHとし、ホールICセンシング部11の積層方向と直交しコアの周方向と直交する方向の長さをWとして、ΔΦ=ΔL×W×(μ−μ)×Hとなる。
<ロ:ΔL=L
この場合、イのパターンと同様に、ΔLが第1磁性体1の層1つ分が存在する座標区間内に内包される場合と、ΔLが第3磁性体3の層1つ分が存在する座標区間内に内包される場合との間で、ホールICセンシング部11の磁束総数の変化ΔΦが最も大きくなる。しかしながらロのパターンでは、ΔL=Lであるため、ΔΦの計算式は、ΔΦ=L×W×(μ−μ)×Hとなり、イのパターンよりもΔΦが大きくなる。
<ハ:L<ΔL<L
この場合、ΔLが第1磁性体1の層1つ分が存在する座標区間内に内包される場合と、ΔLが第3磁性体3の層1つ分が存在する座標区間(長さL)を全て含む場合との間で、ホールICセンシング部11の磁束総数の変化ΔΦが最も大きくなる。ΔΦの計算式はロのパターンと同じで、ΔΦ=L×W×(μ−μ)×Hとなり、イのパターンよりもΔΦが大きくなる。
<ニ:ΔL=L
この場合、ハのパターンと同様に、ΔLが第1磁性体1の層1つ分が存在する座標区間内に内包される場合と、ΔLが第3磁性体3の層1つ分が存在する座標区間(長さL)を全て含む場合との間で、ホールICセンシング部11の磁束総数の変化ΔΦが最も大きくなる。ΔΦの計算式はロ、ハのパターンと同じで、ΔΦ=L×W×(μ−μ)×Hとなり、イのパターンよりもΔΦが大きくなる。
<ホ:L<ΔL>
この場合、ΔLが第1磁性体1の層1つ分が存在する座標区間(長さL)を全て含む場合と、ΔLが第3磁性体3の層1つ分が存在する座標区間(長さL)を全て含む場合との間で、ホールICセンシング部11の磁束総数の変化ΔΦが最も大きくなる。ΔΦの計算式は、ΔΦ=(L+L−ΔL)×W×(μ−μ)×Hとなり、ロ、ハ、ニのパターンよりもΔΦが小さくなる。
このように考えた場合、Lが正確には波長λの整数倍とはならず、余分長さΔLが生じた場合でも、ΔΦが十分に小さく、ΔΦによるホール素子の感度ずれが、製品が保証する測定誤差の範囲内に収まる程度であれば問題ない。例えば、電気自動車用の車載用高精度センサの総合誤差は1%程度とされている。従って、ホール素子の位置バラツキによって生じる誤差の許容値を総合誤差の10分の1程度と考えれば、磁束総数Φに対するΔΦの比率が0.1%程度であればよいことになる。ここで、図19の例で考えれば、
Figure 2013246056
を充たすように、材質を選び(μ、μの設定)、各材質の層厚L、Lを決定すればよい。式(1)から、L<Lとなればなるほど、μとμが近似すればするほどΔΦ/Φが小さくなることが分かる。
<本発明の磁性体コアの形状および積層方向>
図20を参照して、本発明の磁性体コアの形状および積層方向について説明する。図20は本発明の電流センサが備える磁性体コアの形状および積層方向のバリエーションについて示す斜視図である。(a)はリング形状、同心環状に積層した磁性体コアの例、(b)はリング形状、電流導通方向に積層した磁性体コアの例、(c)は形状を略角形のC字形状とし同心環状に積層した磁性体コアの例をそれぞれ示すものである。図3において、実施例に係る磁性体コア100(101〜108、200〜208、300〜305)の形状が、板を環状に丸めた形状であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図20(c)のように、形状を略角形のC字形状としてもよい。また積層方向については上述したように、周方向以外の方向であれば、何れの方向であっても良い。従って、(b)のように、電流導通方向に積層して磁性体コアを形成してもよい。
<磁性体コアの製造方法>
引き続き図20を参照して、本発明の磁性体コアの製造方法について説明を加える。(a)の磁性体コアの場合、複数の材料からなる平板を積層して積層板を形成し、この積層板をパイプ成形してから、パイプの周の一部を切断してギャップを形成することにより製造することができる。この製造工程は容易であるし、切断により形成されるギャップ端面が均一になることから好適な製造工程の一つである。これ以外にも、(a)の磁性体コアは、複数の材料からなる平板を積層して形成した積層板をC字状に丸め加工して製造することも可能である。同様の製造方法で、(c)の磁性体コアも製造可能である。また、(b)の磁性体コアの場合、複数の材料からなる平板を積層して積層板を形成し、この積層板をリング状に打ち抜いた後、その周の一部を切断してギャップを形成することにより製造することができる。これ以外にも、(b)の磁性体コアは、複数の異なるリング状シート材料を交互に積層した後、周の一部を切断してギャップを形成してもよい。
1 第1磁性体
2 第2磁性体
3 第3磁性体
4 第4磁性体
9 非磁性体
11 ホールIC(素子)センシング部
11a 外縁方向端部
11b 中心方向端部
11c 上方向端部
11d 下方向端部
13 リード線
13c−1 鍔部
15 ホールIC
15a 端部
15b ケース
20 ギャップ
30 中空部
50 ケース
51 収容部
52 ガイドスリーブ
53 ストッパ
54 電流導通部
55 底面
60 蓋
61 長円凹部
100〜108、200〜208、300〜305 磁性体コア

Claims (9)

  1. 周の一部にギャップを有し、環状に形成された磁性体コアと、
    前記ギャップに配置され、前記磁性体コアの中空部を通過する被測定電流に応じて変化する磁束を検出する磁電変換素子とを備え、
    前記磁性体コアが、
    複数の材質を周方向以外の方向に積層して形成され、
    前記磁電変換素子のセンシング部が存在しうる領域として予め定めた領域(以下、センシング部存在領域という)内における、積層方向の距離が前記センシング部の積層方向長さだけ離間した2点の磁束密度が近似するように形成されたこと
    を特徴とする電流センサ。
  2. 請求項1に記載の電流センサであって、
    前記センシング部存在領域の積層方向長さSが、前記センシング部の積層方向長さLの2倍よりも小さいものとし、
    前記磁性体コアが、前記センシング部存在領域内の磁束密度の積層方向の分布が長さ(S−L)/m(ただし、mは1以上の整数)の周期で規則性を有するように形成されたこと
    を特徴とする電流センサ。
  3. 請求項1に記載の電流センサであって、
    前記センシング部存在領域の積層方向長さSが、前記センシング部の積層方向長さLの2倍以上であるものとし、
    前記磁性体コアが、前記センシング部存在領域内の磁束密度の積層方向の分布が長さL/m(ただし、mは1以上の整数)の周期で規則性を有するように形成されたこと
    を特徴とする電流センサ。
  4. 請求項1に記載の電流センサであって、
    前記磁性体コアが、
    複数の材質を不規則に積層して形成されたこと
    を特徴とする電流センサ。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の電流センサであって、
    前記磁性体コアが、同心環状に積層して形成されたこと
    を特徴とする電流センサ。
  6. 請求項1から4の何れかに記載の電流センサであって、
    前記磁性体コアが、被測定電流の導通方向に積層して形成されたこと
    を特徴とする電流センサ。
  7. 請求項1から5の何れかに記載の電流センサであって、
    前記磁性体コアが、複数の異なる材質を積層した平板を環状に丸め、周の一部を切断して形成されたこと
    を特徴とする電流センサ。
  8. 請求項1から7の何れかに記載の電流センサであって、
    前記磁性体コアが、方向性電磁鋼とアモルファス磁性合金を交互に積層して形成されたこと
    を特徴とする電流センサ。
  9. 請求項1から7の何れかに記載の電流センサであって、
    前記磁性体コアが、方向性電磁鋼とフェライトを交互に積層して形成されたこと
    を特徴とする電流センサ。
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