JP2013244273A - コーヒーメーカー - Google Patents
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Abstract
【課題】コーヒーメーカーの安全性を向上させる技術を提供する。
【解決手段】水を貯溜するタンク1と、前記タンク1から供給された水を圧送するポンプ2と、前記ポンプ2から圧送された水を加熱又は沸騰させるボイラー3と、少なくとも前記ボイラー3によって水を沸騰させて得られた蒸気を吐出する吐出口4と、を備えるコーヒーメーカー100において、ミルクカップ8が取り付けられたことを検出するマイクロスイッチMSを具備し、前記ミルクカップ8が所定位置に取り付けられた際に該ミルクカップ8に設けられた凸部8pが筐体9の凹部9cに挿入されるとともに、前記凸部8pが前記マイクロスイッチMSを「入」状態にし、マイクロスイッチMSが「入」状態のときにのみ、ポンプ2等を作動させて蒸気を吐出する、とした。
【選択図】図6
【解決手段】水を貯溜するタンク1と、前記タンク1から供給された水を圧送するポンプ2と、前記ポンプ2から圧送された水を加熱又は沸騰させるボイラー3と、少なくとも前記ボイラー3によって水を沸騰させて得られた蒸気を吐出する吐出口4と、を備えるコーヒーメーカー100において、ミルクカップ8が取り付けられたことを検出するマイクロスイッチMSを具備し、前記ミルクカップ8が所定位置に取り付けられた際に該ミルクカップ8に設けられた凸部8pが筐体9の凹部9cに挿入されるとともに、前記凸部8pが前記マイクロスイッチMSを「入」状態にし、マイクロスイッチMSが「入」状態のときにのみ、ポンプ2等を作動させて蒸気を吐出する、とした。
【選択図】図6
Description
本発明は、コーヒーメーカーの技術に関する。
従来、ドリッパー内に湯を滴下させてコーヒーを作成するコーヒーメーカーが知られている(例えば特許文献1参照)。また、ミルクカップ内に蒸気を噴出させてミルクを泡立てたスチームミルクやフォームドミルクを作成できるコーヒーメーカーも知られている(例えば特許文献2参照)。このようなコーヒーメーカーは、水を貯溜するタンクと、水を圧送するポンプと、水を加熱又は沸騰させるボイラーと、加熱された水(湯)や沸騰によって得られた蒸気を吐出する吐出口と、で構成される。
ところで、このようなコーヒーメーカーは、ミルクカップをコーヒーメーカーの筐体に固定するため、ロック装置を有している。これは、スチームミルク等を作成する際にミルクカップの取り付け位置が適当でなければ、ミルクカップから蒸気が漏出してしまう場合があるためである。また、このようなコーヒーメーカーは、ミルクカップの取り付けを認識する検出装置を有している。これは、スチームミルク等を作成する際にミルクカップが適切に装着されていなければ、安全性の観点から蒸気の吐出を禁止する必要があったからである。
しかし、ロック装置と検出装置が別個に設けられて互いに連動しない場合、以下のような問題点が存在する。即ち、ロック装置が故障した場合にも検出装置がミルクカップの取り付けを認識すると、ミルクカップの取り付け位置が適当でないにも関わらず、高温の蒸気が外部に噴出されてしまうという懸念があった。また、ミルクカップを取り外す際に検出装置よりも先にロック装置が解除されると、使用者の操作によって蒸気が吐出される状態となるので、高温の蒸気が外部に噴出されてしまうという懸念があった。更に、吐出口から蒸気を吐出しているときに使用者が誤ってミルクカップを取り外そうとした場合にも先にロック装置が解除されると、高温の蒸気が外部に噴出されてしまうという懸念もあった。以上より、スチームミルク等を作成できるコーヒーメーカーの安全性を向上させる技術が求められていた。
本発明は、コーヒーメーカーの安全性を向上させる技術を提供することを目的としている。
次に、この課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第一の発明は、
水を貯溜するタンクと、
前記タンクから供給された水を圧送するポンプと、
前記ポンプから圧送された水を加熱又は沸騰させるボイラーと、
少なくとも前記ボイラーによって水を沸騰させて得られた蒸気をミルクカップに吐出する吐出口と、
前記ポンプを作動又は停止させる制御装置と、を備えるコーヒーメーカーにおいて、
前記コーヒーメーカーの筐体には、押圧されることにより「入」状態となる検出手段を収容する凹部が形成され、
前記ミルクカップが前記筐体の所定位置に取り付けられた際に、前記ミルクカップに設けられた凸部が前記筐体の凹部に挿入されることにより、前記ミルクカップが前記筐体に固定されるとともに、前記凸部が前記検出手段を押圧して「入」状態にし、
前記制御装置は、前記検出手段が「入」状態のときにのみ、前記ポンプを作動させて蒸気を吐出する、としたものである。
水を貯溜するタンクと、
前記タンクから供給された水を圧送するポンプと、
前記ポンプから圧送された水を加熱又は沸騰させるボイラーと、
少なくとも前記ボイラーによって水を沸騰させて得られた蒸気をミルクカップに吐出する吐出口と、
前記ポンプを作動又は停止させる制御装置と、を備えるコーヒーメーカーにおいて、
前記コーヒーメーカーの筐体には、押圧されることにより「入」状態となる検出手段を収容する凹部が形成され、
前記ミルクカップが前記筐体の所定位置に取り付けられた際に、前記ミルクカップに設けられた凸部が前記筐体の凹部に挿入されることにより、前記ミルクカップが前記筐体に固定されるとともに、前記凸部が前記検出手段を押圧して「入」状態にし、
前記制御装置は、前記検出手段が「入」状態のときにのみ、前記ポンプを作動させて蒸気を吐出する、としたものである。
第一の発明によれば、ミルクカップが所定位置に取り付けられた際に、該ミルクカップに設けられた凸部が筐体の凹部に挿入される。従って、凸部と凹部がミルクカップを筐体に固定するためのロック装置を構成する。また、ミルクカップが筐体の所定位置に取り付けられた際に、該ミルクカップに設けられた凸部が検出手段を押圧して「入」状態としたときのみ、ポンプを作動させて蒸気を吐出する。従って、ミルクカップが筐体の所定位置に適切に装着されていない場合に蒸気が吐出されることを防止し、安全性の向上を図ることが可能となる。
第二の発明は、第一の発明に係るコーヒーメーカーにおいて、
前記ミルクカップは、レバーが揺動可能に配設され、
前記凸部は、前記レバーに設けられ、
前記レバーが一方に揺動操作されると、前記凸部が前記凹部から引き抜かれるとともに、前記検出手段が「切」状態になる、としたものである。
前記ミルクカップは、レバーが揺動可能に配設され、
前記凸部は、前記レバーに設けられ、
前記レバーが一方に揺動操作されると、前記凸部が前記凹部から引き抜かれるとともに、前記検出手段が「切」状態になる、としたものである。
第二の発明によれば、ミルクカップのレバーが一方に揺動操作されると凸部が凹部から引き抜かれるとともに、検出手段が「切」状態になる。つまり、ミルクカップのレバーがロック装置と検出手段の解除装置を兼ねて構成される。これにより、本コーヒーメーカーは、ミルクカップのレバーが操作されるとロック装置と検出手段とを同時に解除できる。
第三の発明は、第二の発明に係るコーヒーメーカーにおいて、
前記制御装置が前記ポンプを作動させて蒸気を吐出しているときに、前記ミルクカップの前記レバーが前記一方に揺動操作されて、前記凸部が前記凹部から引き抜かれるとともに前記検出手段が「切」状態になると、前記制御装置が前記ポンプを停止させて蒸気の吐出を停止する、としたものである。
前記制御装置が前記ポンプを作動させて蒸気を吐出しているときに、前記ミルクカップの前記レバーが前記一方に揺動操作されて、前記凸部が前記凹部から引き抜かれるとともに前記検出手段が「切」状態になると、前記制御装置が前記ポンプを停止させて蒸気の吐出を停止する、としたものである。
第三の発明によれば、吐出口から蒸気を吐出しているときにレバーが揺動操作されて検出手段が「切」状態になると、ポンプを停止させて蒸気の吐出を止める。従って、吐出口から蒸気を吐出しているときにミルクカップをコーヒーメーカーから取り外そうとした場合に、検出手段が「切」状態となって蒸気の吐出を緊急停止する。これにより、ミルクカップが筐体から突然取り外された場合に蒸気が吐出されることを防止し、更なる安全性の向上を図ることが可能となる。
第四の発明は、第一から第三の発明に係るコーヒーメーカーにおいて、
前記吐出口は、前記ボイラーによって加熱された水(湯)が流入する湯流入口と、前記ボイラーによる沸騰によって得られた蒸気が流入する蒸気流入口と、が形成された吐出ユニットに形成される、としたものである。
前記吐出口は、前記ボイラーによって加熱された水(湯)が流入する湯流入口と、前記ボイラーによる沸騰によって得られた蒸気が流入する蒸気流入口と、が形成された吐出ユニットに形成される、としたものである。
第四の発明によれば、本実施形態に係るコーヒーメーカーは、配管経路を簡素化することにより、部品点数の減少及びコーヒーメーカーの手入れ性の向上を図り、省スペース化を実現することが可能となる。
本出願に係る発明によれば、コーヒーメーカーの安全性の向上を図ることができる。
まず、本発明の一実施形態に係るコーヒーメーカー100について簡単に説明する。
図1は、コーヒーメーカー100の構成を示す断面図である。図2Aは、コーヒーを作成している状態を示し、図2Bは、スチームミルク等を作成している状態を示している。また、図3は、コーヒーメーカー100の構成を示す簡略図である。
コーヒーメーカー100は、ドリッパーD内に湯を滴下させてコーヒーを作成できる(図2A参照)。また、コーヒーメーカー100は、ミルクカップ8内に蒸気を噴出させてスチームミルクやフォームドミルクを作成できる(図2B参照)。コーヒーメーカー100は、主にタンク1と、ポンプ2と、ボイラー3と、吐出口4と、で構成されている。
タンク1は、水を貯溜するものである。タンク1は、コーヒーメーカー100の上段部に設置され、該タンク1の下方に設置されているポンプ2へ水を供給する。
ポンプ2は、タンク1から供給された水を圧送するものである。ポンプ2は、コーヒーメーカー100の中下段部に設置され、該ポンプ2の上方に設置されているボイラー3へ水を圧送する。
ボイラー3は、ポンプ2から圧送された水を加熱又は沸騰させるものである。ボイラー3は、コーヒーメーカー100の上段部に設置され、該ボイラー3の下方に設置されている吐出口4へ加熱された水(湯)若しくは沸騰によって得られた蒸気を送る。
吐出口4は、ボイラー3によって加熱された水(湯)若しくは沸騰によって得られた蒸気を吐出するものである。吐出口4は、コーヒーメーカー100の中上段部に設置され、該吐出口4の下方に取り付けられているドリッパーD又はミルクカップ8へ湯若しくは蒸気を吐出する(図2A、図2B参照)。詳細には吐出口4は、ボイラー3によって加熱された水(湯)が流入する湯流入口と、ボイラー3による沸騰によって得られた蒸気が流入する蒸気流入口と、が形成された吐出ユニットに形成されている。そして、湯流入口は後述する湯配管13aに、蒸気流入口は蒸気配管13bに接続されているのである。このように、本実施形態に係るコーヒーメーカーは、配管経路を簡素化することにより、部品点数の減少及びコーヒーメーカー100の手入れ性の向上を図り、省スペース化を実現している。
ここで、タンク1から吐出口4まで水(湯若しくは蒸気を含む)を案内する通路を第一水路10と定義する。第一水路10は、タンク1からポンプ2へ水を案内する配管11と、ポンプ2からボイラー3へ水を案内する配管12と、ボイラー3から吐出口4へ湯若しくは蒸気を案内する配管13で構成される。配管13は、詳細には図3に示す如く、後述する切替レバーSLで分岐して、コーヒーを作成する際にドリッパーD内に滴下させる湯の経路である湯配管13aと、スチームミルク等を作成する際にミルクカップ内に噴出させる蒸気の経路である蒸気配管13bと、の二経路で構成されている。
本コーヒーメーカー100では、配管11の中途部に流量センサFSが取り付けられている。流量センサFSは、制御装置ECUに信号を送信し、制御装置ECUは、この信号に基づいてポンプ2の運転状態を制御できる。
更に、本コーヒーメーカー100では、配管12の中途部に圧力バルブPVが取り付けられている。圧力バルブPVは、例えば吐出口4が詰まって第一水路10内の圧力が高くなった場合に、該第一水路10内の水をヒートシンク5を介して排水トレイ6へ送り出す。但し、圧力バルブPVの代わりに圧力センサを設け、第一水路10内の圧力が高くなった場合に、後述する電磁バルブ7を開ける構成であっても良い。
また、本コーヒーメーカー100では、配管13の中途部に切替レバーSLが取り付けられている。切替レバーSLは、配管13(湯配管13a及び蒸気配管13b)の他に配管31とも接続され、湯若しくは蒸気の流れ方向を変更できる。切替レバーSLは、制御装置ECUに信号を送信し、制御装置ECUは、この信号に基づいてポンプ2及びボイラー3の作動又は停止を制御できる。詳細には、切替レバーSLが「コーヒー」側に倒されていれば、電源スイッチSWが「コーヒー作成状態」として「入」状態とされ、制御装置ECUはコーヒーを作成するためのコーヒーメーカー100の制御を行う。一方、切替レバーSLが「ミルク」側に倒されていれば、電源スイッチSWが「ミルク作成状態」として「入」状態とされ、制御装置ECUはミルクを作成するためのコーヒーメーカー100の制御を行うのである。切替レバーSLがどちらの側にも倒されていなければ、電源スイッチSWが「切」状態とされ、コーヒーメーカー100は電源オフ状態となる。
また、本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、第一水路10から分岐して排水トレイ6まで水を案内する第二水路20を備える。そして、第二水路20上には、電磁バルブ7が取り付けられている。第二水路20は、第一水路10から電磁バルブ7へ水を案内する配管21と、電磁バルブ7からヒートシンク5へ水を案内する配管22と、ヒートシンク5から排水トレイ6へ水を案内する配管23と、で構成される。
このような構成により、本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、電磁バルブ7を開けることで第一水路10内の水を排出できる。詳細に説明すると、本コーヒーメーカー100は、電磁バルブ7を開けることで第一水路10を構成する配管11・12内の水を第二水路20を介して排水トレイ6へ排出できるのである。
更に、本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、ボイラー3によって加熱された水(湯)若しくは沸騰によって得られた蒸気を排水トレイ6まで案内する第三水路30を備える。そして、第三水路30上には、ヒートシンク5が取り付けられている。第三水路30は、第一水路10からヒートシンク5へ湯若しくは蒸気を案内する配管31と、ヒートシンク5から排水トレイ6へ湯若しくは蒸気を案内する配管23と、で構成される。なお、配管23は、上述した第二水路20の一部をも構成している。
このような構成により、本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、切替レバーSLを操作することで第一水路10内の湯若しくは蒸気を排出できる。詳細に説明すると、本コーヒーメーカー100は、切替レバーSLを操作することで第一水路10を構成する配管13(湯配管13a及び蒸気配管13b)内の湯若しくは蒸気を第三水路30を介して排水トレイ6へ排出できるのである。
なお、配管13bとヒートシンク5は、配管32によって接続されている(図3参照)。配管32は、ボイラー3内の蒸気が冷えて収縮したときに、ミルクカップ8からミルクを吸い上げないようにするものである。従って、本コーヒーメーカー100は、スチームミルク等を作成した後にボイラー3内の蒸気が冷えても、ミルクカップ8からミルクを吸い上げてしまうことがない。
上記の如く構成されたコーヒーメーカー100でコーヒーを作成する場合について図1から図3を用いて説明する。図2Aは、コーヒーメーカー100でコーヒーを作成している状態を示している。コーヒーメーカー100における以下の各動作は、制御装置ECUによって制御されるものである。
コーヒーメーカー100の使用者はまず、図2Aに示す如く、予めフィルター及び所定量のコーヒー粉末をセットしたドリッパーDをコーヒーメーカー100に装着する。そして、ドリッパーDの下方でコーヒーメーカー100の本体における下部に形成された載置台に、抽出されたコーヒーを溜めるサーバーSを配置する。
そして、使用者は切替レバーSLを「コーヒー」側に倒して、電源スイッチSWを「コーヒー作成状態」として「入」状態とする。これによって、ポンプ2が作動されて、配管11及び配管12を経由して、タンク1内における所定量の水がボイラー3の内部に注水される。そして、ボイラー3が作動され、ボイラー3内の水が所定温度まで昇温されて湯となる。その後、さらにポンプ2が作動されて、ボイラー3内の湯が、湯配管13aを経由して吐出口4に送られる。そして、湯流入口から流入した湯は吐出口4から吐出され、ドリッパーDに滴下されることにより、コーヒーが作成されるのである。
次に、コーヒーメーカー100でスチームミルク等を作成する場合について、図1から図3を用いて説明する。図2Bは、コーヒーメーカー100でスチームミルク等を作成している状態を示している。
コーヒーメーカー100の使用者はまず、図2Bに示す如く、予め所定量のミルクを入れたミルクカップ8をコーヒーメーカー100に装着する。ミルクカップ8は、コーヒーメーカー100から吐出された蒸気をミルクに噴射するノズルを備えている。
そして、使用者は切替レバーSLを「ミルク」側に倒して、電源スイッチSWを「ミルク作成状態」として「入」状態とする。これによって、ボイラー3が作動され、ボイラー3の床面が素早く所定温度まで昇温される。次に、ポンプ2が作動され、タンク1内における所定量の水が配管11及び配管12を経由してボイラー3の内部に注水される。ボイラー3に注水された水は、ボイラー3内において昇温されて蒸気となる。その後、ボイラー3内の蒸気が、蒸気配管13bを経由して吐出口4に送られる。そして、蒸気流入口から流入した蒸気は吐出口4から吐出され、ノズルを経由してミルクカップ8内のミルクに噴射されることにより、スチームミルク等が作成されるのである。
次に、ミルクカップ8について簡単に説明する。
図4は、ミルクカップ8の構造を示す断面図である。図中の矢印は、レバー84の回動方向を示している。
ミルクカップ8は、スチームミルク等を作成する際に用いる容器である。ミルクカップ8は、主にミルクを溜める容器部81と、該容器部を覆う蓋部82と、で構成される。また、ミルクカップ8は、容器部81や蓋部82の他に、ノズル83と、レバー84と、を備えている。
ノズル83は、吐出口4から吐出された蒸気を案内してミルクの表面に噴出させるものである。ノズル83は、蓋部82に対して略垂直に取り付けられており、該ノズル83の開口部83oからミルクに蒸気を噴出させる。なお、ノズル83の他端部には、該ノズル83と吐出口4を連結させるコネクタ部85が取り付けられている。コネクタ部85には、吐出口4が挿入される連結孔85cが設けられている。本コーヒーメーカー100において、吐出口4は、ミルクカップ8が取り付けられた状態のノズル83に対して略垂直に延設されていることから、連結孔85cも略垂直となるように形成されている。
レバー84は、後述するロック装置を解除するものである。また、レバー84は、後述する検出装置を解除するものでもある。レバー84は、その一端部がコネクタ部85に回動自在に取り付けられており、該レバー84の下方に設けられたスプリング8sによって付勢されている。なお、レバー84に設けられた凸部8pは、該レバー84の上方向への回動によってスリット85sから出っ張り、該レバー84の下方向への回動によってスリット85sから引っ込む。
次に、コーヒーメーカー100にミルクカップ8を取り付ける動作について説明する。
図5は、ミルクカップ8を取り付ける動作を示す図である。図6Aは、図5に示す領域Raを拡大した図であり、図6Bは、図5に示す領域Rbを拡大した図である。
使用者は、ミルクカップ8の把手を持った状態で、該ミルクカップ8をコーヒーメーカー100に差し入れる(図5、図6A中の矢印X参照)。すると、レバー84は、凸部8pがコーヒーメーカー100の筐体9と接触するので、下方向へ回動することとなる(図5、図6A中の矢印Y参照)。なお、凸部8pには、筐体9との接触によって自動的にレバー84を押し下げるように斜面8psが形成されている(図4参照)。
その後、ミルクカップ8が所定位置まで差し入れられると、凸部8pが凹部9cに挿入される(図6A参照)。すると、レバー84は、スプリング8sによって付勢されているので、上方向へ回動することとなる(図5、図6B中の矢印Z参照)。なお、使用者は、レバー84の上方向への回動によって(「パチン」と音がする)、ミルクカップ8が所定位置まで差し入れられたことを認識できる。
このように、本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、ミルクカップ8が所定位置に取り付けられた際に、該ミルクカップ8に設けられた凸部8pが筐体9の凹部9cに挿入されることを特徴としている。従って、凸部8pと凹部9cがミルクカップ8の取り付け位置を制限するためのロック装置を構成する。
また、本コーヒーメーカー100は、ミルクカップ8が取り付けられたことを検出する検出手段である、マイクロスイッチMSを具備している。マイクロスイッチMSは、凹部9cを内側から塞ぐように筐体9に取り付けられている。従って、マイクロスイッチMSのボタン部は、凹部9cの内側に埋め込まれた状態となっている。換言すれば、コーヒーメーカー100の筐体9には、押圧されることにより「入」状態となるマイクロスイッチを収容する凹部9cが形成されているのである。
このため、本コーヒーメーカー100は、ミルクカップ8が所定位置まで差し入れられると、凸部8pが凹部9cに挿入されることにより、ミルクカップ8がコーヒーメーカー100の筐体9に固定されるとともに、凸部8pがマイクロスイッチMSを押圧して「入」状態にする。つまり、凸部8pが凹部9cに挿入されたときに、凸部8pがマイクロスイッチMSのボタン部を押すのである(図6B中の黒矢印参照)。
そして、本コーヒーメーカー100の制御装置ECUは、マイクロスイッチMSが「入」状態のときにのみ、ポンプ2等(ポンプ2、ボイラー3など)を作動させて蒸気を吐出するように設定されている。
このように、本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、ミルクカップ8が所定位置に取り付けられた際に、該ミルクカップ8に設けられた凸部8pが凹部9cに挿入されて、ミルクカップ8がコーヒーメーカー100の筐体9に固定される。また、この際に、ミルクカップ8に設けられた凸部8pがマイクロスイッチMSを押圧して「入」状態とする。従って、凸部8pと凹部9cとマイクロスイッチMSがミルクカップ8の取り付けを認識するための検出装置を構成する。
さらに、本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、マイクロスイッチMSが「入」状態のときにのみ、ポンプ2等を作動させて蒸気を吐出することを特徴としている。従って、ミルクカップ8が筐体9の所定位置に適切に装着されていない場合に蒸気が吐出されることを防止するため、マイクロスイッチMSが蒸気の吐出を制限するための安全装置を構成する。
以上より、本コーヒーメーカー100は、安全性の向上を図ることが可能となる。
なお、ドリッパーDには、マイクロスイッチMSを押す凸部8pに相当する部分が設けられていない。このため、本コーヒーメーカー100は、ドリッパーDを取り付けてもマイクロスイッチMSが「入」状態になることがなく、ドリッパーDが取り付けられた状態で誤って蒸気を噴出させてしまうことはない。従って、本コーヒーメーカー100のように、一つの吐出口4から湯若しくは蒸気を吐出し、同じ部分にドリッパーD及びミルクカップ8を装着する構成のため、使用者が謝ってスチームミルクの作成時にドリッパーDを装着した場合であっても、安全性を確保することができるのである。
次に、コーヒーメーカー100からミルクカップ8を取り外す動作について説明する。
図7は、ミルクカップ8を取り外す動作を示す図である。図8Aは、図7に示す領域Raを拡大した図であり、図8Bは、図7に示す領域Rbを拡大した図である。
使用者は、ミルクカップ8の把手を持った状態で、レバー84を下方向へ回動させる(図7、図8A中の矢印X参照)。すると、レバー84に設けられた凸部8pは、凹部9cから引き抜かれる。また、マイクロスイッチMSは、凸部8pが凹部9cから引き抜かれたことによって「切」状態とされる。つまり、凸部8pが凹部9cから引き抜かれたときに、凸部8pがマイクロスイッチMSのボタン部を押さなくなるのである(図8A中の黒矢印参照)。
このように、本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、ミルクカップ8のレバー84が操作されると凸部8pが凹部9cから引き抜かれるとともに、マイクロスイッチMSが「切」状態になることを特徴としている。従って、ミルクカップ8のレバー84がロック装置とマイクロスイッチMSの解除装置を兼ねて構成される。
以上より、本コーヒーメーカー100は、ミルクカップ8のレバー84が操作されるとロック装置とマイクロスイッチMSを同時に解除できる。
その後、使用者は、ミルクカップ8の把手を持った状態で、該ミルクカップ8をコーヒーメーカー100から引き出すことができる(図7、図8B中の矢印Y参照)。
更に、本コーヒーメーカー100の制御装置ECUは、吐出口4から蒸気を吐出しているときにマイクロスイッチMSが「切」状態になると、ポンプ2等を停止させるように設定されている。
このように、本実施形態に係るコーヒーメーカー100は、吐出口4から蒸気を吐出しているときにマイクロスイッチMSが「切」状態になるとポンプ2を停止させて蒸気の吐出を止めることを特徴としている。従って、マイクロスイッチMSが蒸気の吐出を緊急停止するための安全装置を構成する。
以上より、本コーヒーメーカー100は、更なる安全性の向上を図ることが可能となる。
なお、上述したように、マイクロスイッチMSは、レバー84の操作によって「切」状態となる。従って、レバー84は、蒸気の吐出を緊急停止するための安全装置を構成しているともいえる。レバー84は、使用者の手が最も届きやすいコーヒーメーカー100の正面にあるので、蒸気の吐出を緊急停止させる場合に都合が良い。
次に、本コーヒーメーカー100に適用できる構造形態について説明する。
図9Aは、図7に示す領域Rbを拡大した図であり、図9Bは、図9Aに示す領域Rcを拡大した図である。また、図9Cは、図9Aに示す矢印Fの方向から見た図であり、図9Dは、図9Cに示す領域Rdを拡大した図である。
本構造形態では、筐体9にレール9rが設けられている点に特徴がある。レール9rは、ミルクカップ8の取り付け又は取り外しの際における凸部8pの軌道上に設けられている。従って、凸部8pは、ミルクカップ8の取り付け又は取り外しの際にレール9rに接触しながら移動する。また、レール9rの幅寸法d1は、凸部8pの幅寸法d2よりも小さくなるように形成されている。そのため、凸部8pは、ミルクカップ8の使用回数に伴ってレール9rと接触する部分のみが磨耗をしていくと考えられる(図9D中の二点鎖線参照)。
このため、本構造形態を採用したコーヒーメーカー100は、ミルクカップ8の使用回数が多くなっても、凸部8pの磨耗をしない部分によってマイクロスイッチMSを「入」状態にできる。即ち、本構造形態を採用したコーヒーメーカー100は、ミルクカップ8の使用回数に関わらず、凸部8pによってマイクロスイッチMSのボタン部を押すことができるのである。
また、図10に示すように、レバー84を掛止するリブ85rを設けた構造も考えられる。これは、使用者がレバー84を下方向へ回動させた場合に、該レバー84を回動させた状態で保持することを目的としている。これにより、使用者がレバー84から手を離した場合でも、該レバー84がスプリング8sの付勢力によって戻ることがなく、再びマイクロスイッチMSが「入」状態になるのを防ぐ。なお、本構造形態の技術的思想は、レバー84を回動させた状態で保持できれば良く、上述した構造に限定するものではない。
100 コーヒーメーカー
1 タンク
2 ポンプ
3 ボイラー
4 吐出口
5 ヒートシンク
6 排水トレイ
7 電磁バルブ
8 ミルクカップ
81 容器部
82 蓋部
83 ノズル
84 レバー
8p 凸部
9 筐体
9c 凹部
MS マイクロスイッチ
1 タンク
2 ポンプ
3 ボイラー
4 吐出口
5 ヒートシンク
6 排水トレイ
7 電磁バルブ
8 ミルクカップ
81 容器部
82 蓋部
83 ノズル
84 レバー
8p 凸部
9 筐体
9c 凹部
MS マイクロスイッチ
Claims (4)
- 水を貯溜するタンクと、
前記タンクから供給された水を圧送するポンプと、
前記ポンプから圧送された水を加熱又は沸騰させるボイラーと、
少なくとも前記ボイラーによって水を沸騰させて得られた蒸気をミルクカップに吐出する吐出口と、
前記ポンプを作動又は停止させる制御装置と、を備えるコーヒーメーカーにおいて、
前記コーヒーメーカーの筐体には、押圧されることにより「入」状態となる検出手段を収容する凹部が形成され、
前記ミルクカップが前記筐体の所定位置に取り付けられた際に、前記ミルクカップに設けられた凸部が前記筐体の凹部に挿入されることにより、前記ミルクカップが前記筐体に固定されるとともに、前記凸部が前記検出手段を押圧して「入」状態にし、
前記制御装置は、前記検出手段が「入」状態のときにのみ、前記ポンプを作動させて蒸気を吐出する、ことを特徴とする、コーヒーメーカー。 - 前記ミルクカップは、レバーが揺動可能に配設され、
前記凸部は、前記レバーに設けられ、
前記レバーが一方に揺動操作されると、前記凸部が前記凹部から引き抜かれるとともに、前記検出手段が「切」状態になる、ことを特徴とする、請求項1に記載のコーヒーメーカー。 - 前記制御装置が前記ポンプを作動させて蒸気を吐出しているときに、前記ミルクカップの前記レバーが前記一方に揺動操作されて、前記凸部が前記凹部から引き抜かれるとともに前記検出手段が「切」状態になると、前記制御装置が前記ポンプを停止させて蒸気の吐出を停止する、ことを特徴とする、請求項2に記載のコーヒーメーカー。
- 前記吐出口は、前記ボイラーによって加熱された水(湯)が流入する湯流入口と、前記ボイラーによる沸騰によって得られた蒸気が流入する蒸気流入口と、が形成された吐出ユニットに形成される、ことを特徴とする、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のコーヒーメーカー。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012120884A JP2013244273A (ja) | 2012-05-28 | 2012-05-28 | コーヒーメーカー |
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JP2012120884A JP2013244273A (ja) | 2012-05-28 | 2012-05-28 | コーヒーメーカー |
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JP (1) | JP2013244273A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106539499A (zh) * | 2017-01-20 | 2017-03-29 | 金文� | 一种咖啡机 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63176901A (ja) * | 1987-01-16 | 1988-07-21 | 日本フィリップス株式会社 | カプチーノ対応コーヒーメーカー |
JP2007533382A (ja) * | 2004-04-21 | 2007-11-22 | デ・ロンギ・エス・ペー・アー | 乳性飲料を製造する装置 |
-
2012
- 2012-05-28 JP JP2012120884A patent/JP2013244273A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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