JP2013241352A - 有害生物防除剤組成物および有害生物防除方法 - Google Patents

有害生物防除剤組成物および有害生物防除方法 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた有害生物防除活性を有し且つ安全性に問題のない有害生物防除剤組成物および有害生物防除方法を提供する。
【解決手段】式(II)などで表される環状アミン化合物およびその塩から選ばれる少なくとも一種と、ネオニコチノイド系化合物、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、IGR系殺虫剤、他の殺虫・殺ダニ剤及び農園芸用殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも一種とを混合してまたは一緒に対象物に施用すること含む有害生物防除方法。
Figure 2013241352

式(II)中、R10アルキル基など、R11はハロゲン原子など、R20はハロゲン原子などをそれぞれ示す。nは0〜5のいずれかの整数である。mは0〜5のいずれかの整数である。p’は0〜4のいずれかの整数である。n+mは5以下である。Aは無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキレン基を示す。
【選択図】なし

Description

本発明は、優れた有害生物防除活性を有し且つ安全性に問題のない有害生物防除剤組成物および有害生物防除方法に関する。
従来から、多数の殺虫・殺ダニ活性を有する化合物が提案されている。しかし、提案されたほとんどの化合物は、その効力が不十分であったり、薬剤抵抗性問題によりその使用が制限されたり、また、植物体に薬害や汚染を生じさせたり、あるいは人畜魚類等に対する毒性が強かったりすることから、必ずしも満足できるものでなかった。このような状況の中、ある特定の構造を有する環状アミン化合物が優れた殺虫・殺ダニ活性を有するとして特許文献1および特許文献2に提案されている。
WO2011/078081号公報 WO2011/105506号公報
本発明は、優れた有害生物防除活性を有し且つ安全性に問題のない有害生物防除剤組成物および有害生物防除方法を提供することを課題とする。
本発明者は、特許文献1および特許文献2に記載の環状アミン化合物について、実用化研究を継続した結果、前記環状アミン化合物と、ネオニコチノイド系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、IGR系殺虫剤、他の殺虫・殺ダニ剤及び農園芸用殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも一種とを混合してまたは一緒に使用すると、より少ない薬量でより安全に、虫やダニなどの有害生物を防除できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下のものを含む。
〔1〕式(I)で表される環状アミン化合物およびその塩から選ばれる少なくとも一種と、
ネオニコチノイド系化合物、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、IGR系殺虫剤、他の殺虫・殺ダニ剤及び農園芸用殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも一種とを含有する有害生物防除剤組成物。
Figure 2013241352
〔式(I)中、
Cy1およびCy2は、それぞれ独立に、C6〜10アリール基、またはヘテロシクリル基を示す。
1a、R1b、R2a、R2b、R3a、R3b、R4a、R4b、およびR5aは、それぞれ独立に、水素原子、または無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキル基を示し、 R1aとR2aまたはR3aとR4aが一緒になって無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキレン基を形成してもよい。
10、R11、R20、およびR21は、それぞれ独立に、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニル基、水酸基、オキソ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルオキシ基、カルボキシル基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜7アシル基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルコキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリールオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜7アシルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルオキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルオキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリールアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキリデンアミノオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリール基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリル基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリールオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリルオキシ基、置換基を有するスルホニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するアミノカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、またはハロゲン原子を示し、 少なくともふたつのR10同士、少なくともふたつのR11同士またはR10とR11とが繋がってそれらが結合するCy1上の原子と一緒になって環を形成してもよく、 少なくともふたつのR20同士、少なくともふたつのR21同士またはR20とR21とが繋がってそれらが結合するCy2上の原子と一緒になって環を形成してもよい。
mはR10の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。mが2以上のとき、R10同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
nはR11の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。nが2以上のとき、R11同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
pはR20の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。pが2以上のとき、R20同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
rはR21の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。rが2以上のとき、R21同士は互いに同一でも異なっていてもよい。〕
〔2〕式(I)中、
Cy1が、フェニル基、ピラゾリル基、チアジアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、またはピリダジニル基であって、且つ
Cy2が、フェニル基、ピラゾリル基、チアジアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、またはピリダジニル基である、〔1〕に記載の有害生物防除剤組成物。
〔3〕式(I)中、
10が、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキル基、 C2〜6アルケニル基、 水酸基、 C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシ基、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルコキシ基、シアノC1〜6アルコキシ基、C1〜7アシルC1〜6アルコキシ基、ヒドロキシC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキルオキシ基、 C3〜8シクロアルコキシ基、 C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、 C2〜6アルキニルオキシ基、C2〜6ハロアルキニルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニル基、 C2〜6アルケニルオキシカルボニル基、 C2〜6アルキニルオキシカルボニル基、 C1〜7アシルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキリデンアミノオキシ基、 C6〜10アリール基、ヘテロシクリル基、 C1〜6ハロアルキルスルホニルオキシ基、 またはニトロ基であり;
11が、C1〜6ハロアルキル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6ハロアルキニル基、シアノ基、またはハロゲン原子であり;
20が、C1〜6ハロアルキル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6ハロアルキニル基、シアノ基、またはハロゲン原子であり;且つ
21が、 C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキル基、 C2〜6アルケニル基、 水酸基、 C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシ基、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルコキシ基、シアノC1〜6アルコキシ基、C1〜7アシルC1〜6アルコキシ基、ヒドロキシC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキルオキシ基、 C3〜8シクロアルコキシ基、 C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、 C2〜6アルキニルオキシ基、C2〜6ハロアルキニルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニル基、 C2〜6アルケニルオキシカルボニル基、 C2〜6アルキニルオキシカルボニル基、 C1〜7アシルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキリデンアミノオキシ基、 C6〜10アリール基、ヘテロシクリル基、 C1〜6ハロアルキルスルホニルオキシ基、 またはニトロ基である、〔1〕または〔2〕に記載の有害生物防除剤組成物。
〔4〕式(I)中、
Cy1がフェニル基であり;
1b、R2b、R3a、R3b、R4a、R4bおよびR5aが水素原子であり;
1aとR2aは、それらが一緒になってなる、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキレン基であり;
Cy2がピリジン−2−イル基であり;
rはゼロであり;且つ
pは0〜4のいずれかの整数である、〔1〕〜〔3〕のいずれか1つに記載の有害生物防除剤組成物。
〔5〕式(I)で表される環状アミン化合物およびその塩から選ばれる少なくとも一種を、
ネオニコチノイド系化合物、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、IGR系殺虫剤、他の殺虫・殺ダニ剤及び農園芸用殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも一種とともに
対象物に施用することを含む有害生物の防除方法。
〔6〕式(I)中、
Cy1が、フェニル基、ピラゾリル基、チアジアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、またはピリダジニル基であって、且つ
Cy2が、フェニル基、ピラゾリル基、チアジアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、またはピリダジニル基である、〔5〕に記載の防除方法。
〔7〕式(I)中、
10が、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキル基、 C2〜6アルケニル基、 水酸基、 C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシ基、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルコキシ基、シアノC1〜6アルコキシ基、C1〜7アシルC1〜6アルコキシ基、ヒドロキシC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキルオキシ基、 C3〜8シクロアルコキシ基、 C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、 C2〜6アルキニルオキシ基、C2〜6ハロアルキニルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニル基、 C2〜6アルケニルオキシカルボニル基、 C2〜6アルキニルオキシカルボニル基、 C1〜7アシルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキリデンアミノオキシ基、 C6〜10アリール基、ヘテロシクリル基、 C1〜6ハロアルキルスルホニルオキシ基、 またはニトロ基であり;
11が、C1〜6ハロアルキル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6ハロアルキニル基、シアノ基、またはハロゲン原子であり;
20が、C1〜6ハロアルキル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6ハロアルキニル基、シアノ基、またはハロゲン原子であり;且つ
21が、 C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキル基、 C2〜6アルケニル基、 水酸基、 C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシ基、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルコキシ基、シアノC1〜6アルコキシ基、C1〜7アシルC1〜6アルコキシ基、ヒドロキシC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキルオキシ基、 C3〜8シクロアルコキシ基、 C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、 C2〜6アルキニルオキシ基、C2〜6ハロアルキニルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニル基、 C2〜6アルケニルオキシカルボニル基、 C2〜6アルキニルオキシカルボニル基、 C1〜7アシルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキリデンアミノオキシ基、 C6〜10アリール基、ヘテロシクリル基、 C1〜6ハロアルキルスルホニルオキシ基、 またはニトロ基である、〔5〕または〔6〕に記載の防除方法。
〔8〕式(I)中、
Cy1がフェニル基であり;
1b、R2b、R3a、R3b、R4a、R4bおよびR5aが水素原子であり;
1aとR2aは、それらが一緒になってなる、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキレン基であり;
Cy2がピリジン−2−イル基であり;
rはゼロであり;且つ
pは0〜4のいずれかの整数である、〔5〕〜〔7〕のいずれか1つに記載の防除方法。
〔9〕式(I)で表される環状アミン化合物およびその塩から選ばれる少なくとも一種を含有する製剤と、 ネオニコチノイド系化合物、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、IGR系殺虫剤、他の殺虫・殺ダニ剤及び農園芸用殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有する製剤とを一つに纏めてなる有害生物防除剤セット。
本発明に係る有害生物防除剤組成物、有害生物防除剤セットおよび有害生物防除方法によれば、より少ない薬量でより安全に、虫やダニなどの有害生物を防除することができる。
本発明の有害生物防除剤組成物は、環状アミン化合物またはその塩から選ばれる少なくとも一種と、特定の群から選ばれる少なくとも一種とを、有効成分として含有するものである。
本発明の有害生物防除剤セットは、環状アミン化合物またはその塩から選ばれる少なくとも一種を含有する製剤と、特定の群から選ばれる少なくとも一種を含有する製剤とを一つに纏めてなるものである。
本発明の有害生物の防除方法は、環状アミン化合物またはその塩から選ばれる少なくとも一種を、特定の群から選ばれる少なくとも一種とともに対象物に施用することを含むものである。
〔環状アミン化合物〕
本発明に用いられる有効成分の一つである環状アミン化合物は、式(I)で表される化合物(以下、化合物(I)と表記することがある。)である。また本発明に用いられる有効成分の一つである環状アミン化合物の塩は、化合物(I)の塩である。
Figure 2013241352
まず、本発明において、「無置換の」の用語は、母核となる基のみであることを意味する。「置換基を有する」との記載がなく母核となる基の名称のみで記載しているときは、別段の断りがない限り「無置換の」意味である。
一方、「置換基を有する」の用語は、母核となる基のいずれかの水素原子が、母核と同一又は異なる構造の基で置換されていることを意味する。置換基は1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。2つ以上の置換基は同一であってもよいし、異なるものであってもよい。
「C1〜6」などの用語は、母核となる基の炭素原子数が1〜6個などであることを表している。この炭素原子数には、置換基の中に在る炭素原子の数を含まない。例えば、置換基としてエトキシ基を有するブチル基は、C2アルコキシC4アルキル基に分類する。
「置換基」は化学的に許容され、本発明の効果を有する限りにおいて特に制限されない。
「置換基」となり得る基としては、 フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子; メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基などのC1〜6アルキル基; シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基などのC3〜8シクロアルキル基; ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−メチル−2−ブテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基などのC2〜6アルケニル基; 2−シクロプロペニル基、2−シクロペンテニル基、3−シクロヘキセニル基、4−シクロオクテニル基などのC3〜8シクロアルケニル基; エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニル基、2−メチル−3−ブチニル基、1−ペンチニル基、2−ペンチニル基、3−ペンチニル基、4−ペンチニル基、1−メチル−2−ブチニル基、2−メチル−3−ペンチニル基、1−ヘキシニル基、1,1−ジメチル−2−ブチニル基などのC2〜6アルキニル基;
メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、t−ブトキシ基などのC1〜6アルコキシ基; ビニルオキシ基、アリルオキシ基、プロペニルオキシ基、ブテニルオキシ基などのC2〜6アルケニルオキシ基; エチニルオキシ基、プロパルギルオキシ基などのC2〜6アルキニルオキシ基; フェニル基、ナフチル基などのC6〜10アリール基; フェノキシ基、1−ナフトキシ基などのC6〜10アリールオキシ基; ベンジル基、フェネチル基などのC7〜11アラルキル基; ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基などのC7〜11アラルキルオキシ基; ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基、シクロヘキシルカルボニル基などのC1〜7アシル基; ホルミルオキシ基、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、シクロヘキシルカルボニルオキシ基などのC1〜7アシルオキシ基; メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基などのC1〜6アルコキシカルボニル基; カルボキシル基;
水酸基; オキソ基; クロロメチル基、クロロエチル基、トリフルオロメチル基、1,2−ジクロロ−n−プロピル基、1−フルオロ−n−ブチル基、パーフルオロ−n−ペンチル基などのC1〜6ハロアルキル基; 2−クロロ−1−プロペニル基、2−フルオロ−1−ブテニル基などのC2〜6ハロアルケニル基; 4,4−ジクロロ−1−ブチニル基、4−フルオロ−1−ペンチニル基、5−ブロモ−2−ペンチニル基などのC2〜6ハロアルキニル基; 2−クロロ−n−プロポキシ基、2,3−ジクロロブトキシ基などのC1〜6ハロアルコキシ基; 2−クロロプロペニルオキシ基、3−ブロモブテニルオキシ基などのC2〜6ハロアルケニルオキシ基; 4−クロロフェニル基、4−フルオロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基などのC6〜10ハロアリール基; 4−フルオロフェニルオキシ基、4−クロロ−1−ナフトキシ基などのC6〜10ハロアリールオキシ基; クロロアセチル基、トリフルオロアセチル基、トリクロロアセチル基、4−クロロベンゾイル基などのハロゲン置換C1〜7アシル基;
シアノ基;ニトロ基;アミノ基; メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基などのC1〜6アルキルアミノ基; アニリノ基、ナフチルアミノ基などのC6〜10アリールアミノ基; ベンジルアミノ基、フェニルエチルアミノ基などのC7〜11アラルキルアミノ基; ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基、プロパノイルアミノ基、ブチリルアミノ基、i−プロピルカルボニルアミノ基、ベンゾイルアミノ基などのC1〜7アシルアミノ基; メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、n−プロポキシカルボニルアミノ基、i−プロポキシカルボニルアミノ基などのC1〜6アルコキシカルボニルアミノ基; アミノカルボニル基、ジメチルアミノカルボニル基、フェニルアミノカルボニル基、N−フェニル−N−メチルアミノカルボニル基などの無置換の若しくは置換基を有するアミノカルボニル基; イミノメチル基、(1−イミノ)エチル基、(1−イミノ)−n−プロピル基などのイミノ基で置換されたC1〜6アルキル基; ヒドロキシイミノメチル基、(1−ヒドロキシイミノ)エチル基、(1−ヒドロキシイミノ)プロピル基などのヒドロキシイミノ基で置換されたC1〜6アルキル基;メトキシイミノメチル基、(1−メトキシイミノ)エチル基;
メルカプト基;
メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、i−プロピルチオ基、n−ブチルチオ基、i−ブチルチオ基、s−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基などのC1〜6アルキルチオ基;
ビニルチオ基、アリルチオ基などのC2〜6アルケニルチオ基;
エチニルチオ基、プロパルギルチオ基などのC2〜6アルキニルチオ基;
フェニルチオ基、ナフチルチオ基などのC6〜10アリールチオ基;
チアゾリルチオ基、ピリジルチオ基などのヘテロアリールチオ基;
ベンジルチオ基、フェネチルチオ基などのC7〜11アラルキルチオ基;
(メチルチオ)カルボニル基、(エチルチオ)カルボニル基、(n−プロピルチオ)カルボニル基、(i−プロピルチオ)カルボニル基、(n−ブチルチオ)カルボニル基、(i−ブチルチオ)カルボニル基、(s−ブチルチオ)カルボニル基、(t−ブチルチオ)カルボニル基などの(C1〜6アルキルチオ)カルボニル基;
メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、t−ブチルスルフィニル基などのC1〜6アルキルスルフィニル基; アリルスルフィニル基などのC2〜6アルケニルスルフィニル基; プロパルギルスルフィニル基などのC2〜6アルキニルスルフィニル基; フェニルスルフィニル基などのC6〜10アリールスルフィニル基; チアゾリルスルフィニル基、ピリジルスルフィニル基などのヘテロシクリルスルフィニル基; ベンジルスルフィニル基、フェネチルスルフィニル基などのC7〜11アラルキルスルフィニル基; メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、t−ブチルスルホニル基などのC1〜6アルキルスルホニル基; アリルスルホニル基などのC2〜6アルケニルスルホニル基; プロパルギルスルホニル基などのC2〜6アルキニルスルホニル基; フェニルスルホニル基などのC6〜10アリールスルホニル基; チアゾリルスルホニル基、ピリジルスルホニル基などのヘテロシクリルスルホニル基; ベンジルスルホニル基、フェネチルスルホニル基などのC7〜11アラルキルスルホニル基;
ピロリル基、フリル基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、テトラゾリル基などの5員ヘテロアリール基; ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、トリアジニル基などの6員ヘテロアリール基; インドリル基、ベンゾフリル基、ベンゾチエニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノリル基、イソキノリル基、キノキサリニル基などの縮合環のヘテロアリール基; アジリジニル基、エポキシ基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、オクタヒドロ−2(1H)−イソキノリニル基などの飽和ヘテロシクリル基; トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基などのトリC1〜6アルキル置換シリル基; トリフェニルシリル基;などを挙げることができる。
また、これらの「置換基」は、当該置換基中のいずれかの水素原子が、異なる構造の基で置換されていてもよい。
〔Cy1、Cy2
式(I)中のCy1およびCy2は、それぞれ独立に、C6〜10アリール基、またはヘテロシクリル基を示す。
Cy1およびCy2における、「C6〜10アリール基」は、単環および多環のいずれであってもよい。多環アリール基は、少なくとも一つの環が芳香環であれば、残りの環が飽和脂環、不飽和脂環または芳香環のいずれであってもよい。C6〜10アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アズレニル基、インデニル基、インダニル基、テトラリニル基などを挙げることができる。これらのうち、Cy1またはCy2における、「C6〜10アリール基」としては、フェニル基が好ましい。
Cy1およびCy2における、「ヘテロシクリル基」は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる1〜4個のヘテロ原子を、環を構成する原子として含むものである。ヘテロシクリル基は、単環および多環のいずれであってもよい。多環ヘテロシクリル基は、少なくとも一つの環がヘテロシクリルであれば、残りの環が飽和脂環、不飽和脂環または芳香環のいずれであってもよい。
ヘテロシクリル基としては、5員ヘテロアリール基、6員ヘテロアリール基、縮合ヘテロアリール基、飽和ヘテロシクリル基、部分不飽和ヘテロシクリル基などを挙げることができる。
5員ヘテロアリール基としては、 ピロール−1−イル基、ピロール−2−イル基、ピロール−3−イル基などのピロリル基; フラン−2−イル基、フラン−3−イル基などのフリル基; チオフェン−2−イル基、チオフェン−3−イル基などのチエニル基; イミダゾール−1−イル基、イミダゾール−2−イル基、イミダゾール−4−イル基、イミダゾール−5−イル基などのイミダゾリル基; ピラゾール−1−イル基、ピラゾール−3−イル基、ピラゾール−4−イル基、ピラゾール−5−イル基などのピラゾリル基;オキサゾール−2−イル基、オキサゾール−4−イル基、オキサゾール−5−イル基などのオキサゾリル基; イソオキサゾール−3−イル基、イソオキサゾール−4−イル基、イソオキサゾール−5−イル基などのイソオキサゾリル基; チアゾール−2−イル基、チアゾール−4−イル基、チアゾール−5−イル基などのチアゾリル基; イソチアゾール−3−イル基、イソチアゾール−4−イル基、イソチアゾール−5−イル基などのイソチアゾリル基; 1,2,3−トリアゾール−1−イル基、1,2,3−トリアゾール−4−イル基、1,2,3−トリアゾール−5−イル基、1,2,4−トリアゾール−1−イル基、1,2,4−トリアゾール−3−イル基、1,2,4−トリアゾール−5−イル基などのトリアゾリル基; 1,2,4−オキサジアゾール−3−イル基、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル基、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル基などのオキサジアゾリル基; 1,2,4−チアジアゾール−3−イル基、1,2,4−チアジアゾール−5−イル基、1,3,4−チアジアゾール−2−イル基などのチアジアゾリル基; テトラゾール−1−イル基、テトラゾール−2−イル基などのテトラゾリル基;などを挙げることができる。
6員ヘテロアリール基としては、 ピリジン−2−イル基、ピリジン−3−イル基、ピリジン−4−イル基などのピリジル基; ピラジン−2−イル基、ピラジン−3−イル基などのピラジニル基; ピリミジン−2−イル基、ピリミジン−4−イル基、ピリミジン−5−イル基などのピリミジニル基; ピリダジン−3−イル基、ピリダジン−4−イル基などのピリダジニル基;トリアジニル基;などを挙げることができる。
縮合ヘテロアリール基としては、 インドール−1−イル基、インドール−2−イル基、インドール−3−イル基、インドール−4−イル基、インドール−5−イル基、インドール−6−イル基、インドール−7−イル基; ベンゾフラン−2−イル基、ベンゾフラン−3−イル基、ベンゾフラン−4−イル基、ベンゾフラン−5−イル基、ベンゾフラン−6−イル基、ベンゾフラン−7−イル基; ベンゾチオフェン−2−イル基、ベンゾチオフェン−3−イル基、ベンゾチオフェン−4−イル基、ベンゾチオフェン−5−イル基、ベンゾチオフェン−6−イル基、ベンゾチオフェン−7−イル基; ベンゾイミダゾール−1−イル基、ベンゾイミダゾール−2−イル基、ベンゾイミダゾール−4−イル基、ベンゾイミダゾール−5−イル基、ベンゾオキサゾール−2−イル基、ベンゾオキサゾール−4−イル基、ベンゾオキサゾール−5−イル基、ベンゾチアゾール−2−イル基、ベンゾチアゾール−4−イル基、ベンゾチアゾール−5−イル基; キノリン−2−イル基、キノリン−3−イル基、キノリン−4−イル基、キノリン−5−イル基、キノリン−6−イル基、キノリン−7−イル基、キノリン−8−イル基;などを挙げることができる。
その他のヘテロシクリル基としては、 アジリジン−1−イル基、アジリジン−2−イル基、エポキシ基; ピロリジン−1−イル基、ピロリジン−2−イル基、ピロリジン−3−イル基、テトラヒドロフラン−2−イル基、テトラヒドロフラン−3−イル基; [1,3]ジオキシラン−2−イル基、[1,3]ジオキシラン−4−イル基; ピペリジン−1−イル基、ピペリジン−2−イル基、ピペリジン−3−イル基、ピペリジン−4−イル基、ピペラジン−1−イル基、ピペラジン−2−イル基、モルホリン−2−イル基、モルホリン−3−イル基、モルホリン−4−イル基; 1,3−ベンゾジオキソール−4−イル基、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル基、1,4−ベンゾジオキサン−5−イル基、1,4−ベンゾジオキサン−6−イル基、3,4−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオキセピン−6−イル基、3,4−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオキセピン−7−イル基、2,3−ジヒドロベンゾフラン−4−イル基、2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル基、2,3−ジヒドロベンゾフラン−6−イル基、2,3−ジヒドロベンゾフラン−7−イル基;などを挙げることができる。
これらのうち、Cy1またはCy2における、「ヘテロシクリル基」としては、5員ヘテロアリール基、または6員ヘテロアリール基が好ましく、ピラゾリル基、チアジアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、またはピリダジニル基がより好ましい。
本発明に用いられる環状アミン化合物においては、Cy1がフェニル基であることが好ましく、Cy2がピリジル基であることが好ましい。
〔R1a、R1b、R2a、R2b、R3a、R3b、R4a、R4bおよびR5a
式(I)中、R1a、R1b、R2a、R2b、R3a、R3b、R4a、R4bおよびR5a(以下、これらをR1a等と表記することがある。)は、それぞれ独立に、水素原子、または無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキル基を示し、 R1aとR2aまたはR3aとR4aが一緒になって無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキレン基を形成してもよい。
1a等における「C1〜6アルキル基」は、直鎖であってもよいし、分岐鎖であってもよい。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、i−プロピル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、i−ペンチル基、ネオペンチル基、2−メチルブチル基、2,2−ジメチルプロピル基、i−ヘキシル基などを挙げることができる。
1a等における「置換基を有するC1〜6アルキル基」としては、 シクロプロピルメチル基、2−シクロプロピルエチル基、シクロペンチルメチル基、2−シクロヘキシルエチル基、2−シクロオクチルエチル基などのC3〜8シクロアルキルC1〜6アルキル基; フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、ジブロモメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基、2,2,2−トルフルオロエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、ペンタフルオロエチル基、4−フルオロブチル基、4−クロロブチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル基、パーフルオロヘキシル基、パークロロヘキシル基、パーフルオロクチル基、パークロロオクチル基、2,4,6−トリクロロヘキシル基、ヘキサフルオロイソプロピル基、ペンタフルオロイソプロピル基、パーフルオロメトキシ基などのC1〜6ハロアルキル基;
ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基などのヒドロキシC1〜6アルキル基; メトキシメチル基、エトキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、メトキシ−n−プロピル基、n−プロポキシメチル基、i−プロポキシメチル基、i−プロポキシエチル基、s−ブトキシメチル基、t−ブトキシエチル基などのC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基; メトキシメトキシメチル基、1−メトキシエトキシメチル基、2−メトキシエトキシメチル基、2−(1−メトキシエトキシ)エチル基、2−(2−メトキシエトキシ)エチル基などのC1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基; ジメトキシメチル基、ジエトキシメチル基、2,2−ジメトキシエチル基、1,2−ジメトキシエチル基、3,3−ジメトキシn−プロピル基、2,2−ジエトキシエチル基などのジC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基; ホルミルオキシメチル基、アセトキシメチル基、2−アセトキシエチル基、プロピオニルオキシメチル基、プロピオニルオキシエチル基などのC1〜7アシルオキシC1〜6アルキル基; イミノメチル基、(1−イミノ)エチル基、(1−イミノ)プロピル基などのイミノ基で置換されたC1〜6アルキル基; ヒドロキシイミノメチル基、(1−ヒドロキシイミノ)エチル基、(1−ヒドロキシイミノ)−n−プロピル基、メトキシイミノメチル基、(1−メトキシイミノ)エチル基などのヒドロキシイミノ基で置換されたC1〜6アルキル基; 無置換の若しくは置換基を有するベンジル基、無置換の若しくは置換基を有するフェネチル基などの無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキル基;などを挙げることができる。
1aとR2aまたはR3aとR4aが一緒になって形成する「C2〜6アルキレン基」としては、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、プロピレン基などを挙げることができる。これらのうち、C2〜3アルキレン基が好ましい。
アルキレン基における置換基となり得る基としては、 フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子; メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基などのC1〜6アルキル基; シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキル基; メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、t−ブトキシ基などのC1〜6アルコキシ基; 水酸基; クロロメチル基、クロロエチル基、トリフルオロメチル基、1,2−ジクロロ−n−プロピル基、1−フルオロ−n−ブチル基、パーフルオロ−n−ペンチル基などのC1〜6ハロアルキル基;などを挙げることができる。
〔R10、R11、R20、R21
式(I)中のR10、R11、R20、およびR21(以下、これらを、R10等と表記することがある。)は、それぞれ独立に、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニル基、水酸基、オキソ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルオキシ基、カルボキシル基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜7アシル基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルコキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリールオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜7アシルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルオキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルオキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリールアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキリデンアミノオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリール基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリル基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリールオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリルオキシ基、置換基を有するスルホニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するアミノカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、またはハロゲン原子を示す。 少なくともふたつのR10同士、少なくともふたつのR11同士またはR10とR11とが繋がってそれらが結合するCy1上の原子と一緒になって環を形成してもよく、 少なくともふたつのR20同士、少なくともふたつのR21同士またはR20とR21とが繋がってそれらが結合するCy2上の原子と一緒になって環を形成してもよい。
mは、R10の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数、好ましくは1である。mが2以上のとき、R10同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
nは、R11の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数、好ましくは1である。nが2以上のとき、R11同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
pは、R20の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数、好ましくは0〜4、より好ましくは1である。pが2以上のとき、R20同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
rは、R21の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数、好ましくは0または1、より好ましくはゼロである。rが2以上のとき、R21同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
10等における「無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキル基」としては、前記R1a等において例示したそれと同じものを挙げることができる。
さらに「無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキル基」としては、前記R1a等において例示したもの以外にも、クロロシクロヘキシルオキシメチル基、ブロモシクロヘキシルオキシメチル基、2−メチルシクロプロピルオキシメチル基、2,3−ジメチルシクロプロピルオキシメチル基、スピロ[2.2]ペンタ−1−イルオキシメチル基、1−メチル−スピロ[2.2]ペンタ−1−イルオキシメチル基、1−ヒドロキシメチルスピロ[2.2]ペンタ−1−イルオキシメチル基、4,4−ジフルオロ−スピロ[2.2]ペンタ−1−イルオキシメチル基、ビシクロプロピル−2−イル基オキシメチル基などの置換基を有するC3〜8シクロアルコキシC1〜6アルキル基; クロロシクロヘキシルメトキシメチル基、ブロモシクロヘキシルメトキシメチル基、2−メチルシクロプロピルメトキシメチル基、2,3−ジメチルシクロプロピルメトキシメチル基、スピロ[2.2]ペンタ−1−イルメトキシメチル基、1−メチル−スピロ[2.2]ペンタ−1−イルメトキシメチル基、1−ヒドロキシメチルスピロ[2.2]ペンタ−1−イルメトキシメチル基、4,4−ジフルオロ−スピロ[2.2]ペンタ−1−イルメトキシメチル基、ビシクロプロピル−2−イル基メトキシメチル基などの置換基を有するC3〜8シクロアルキルC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基; などを挙げることができる。
10等における「C3〜8シクロアルキル基」としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基などを挙げることができる。
10等における「置換基を有するC3〜8シクロアルキル基」としては、クロロシクロヘキシル基、ブロモシクロヘキシル基、2−メチルシクロプロピル基、2,3−ジメチルシクロプロピル基、スピロ[2.2]ペンタ−1−イル基、1−メチル−スピロ[2.2]ペンタ−1−イル基、1−ヒドロキシメチルスピロ[2.2]ペンタ−1−イル基、4,4−ジフルオロ−スピロ[2.2]ペンタ−1−イル基、ビシクロプロピル−2−イル基などを挙げることができる。
10等における「C2〜6アルケニル基」としては、ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−メチル−2−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ペンテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−メチル−2−ブテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基などを挙げることができる。
10等における「置換基を有するC2〜6アルケニル基」としては、2−クロロ−1−プロペニル基、2−フルオロ−1−ブテニル基などのC2〜6ハロアルケニル基;などを挙げることができる。
10等における「C2〜6アルキニル基」としては、エチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニル基、2−メチル−3−ブチニル基、1−ペンチニル基、2−ペンチニル基、3−ペンチニル基、4−ペンチニル基、1−メチル−2−ブチニル基、2−メチル−3−ペンチニル基、1−ヘキシニル基、1,1−ジメチル−2−ブチニル基などを挙げることができる。
10等における「置換基を有するC2〜6アルキニル基」としては、4,4−ジクロロ−1−ブチニル基、4−フルオロ−1−ペンチニル基、5−ブロモ−2−ペンチニル基などのC2〜6ハロアルキニル基;などを挙げることができる。
10等における「C1〜6アルコキシ基」としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、i−ペンチルオキシ基、2−メチルブトキシ基、ネオペンチル基、n−ヘキシルオキシ基などを挙げることができる。これらのアルコキシ基のうち、C3〜6アルコキシ基が好ましい。
10等における「置換基を有するC1〜6アルコキシ基」としては、 フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ブロモメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ジクロロメトキシ基、ジブロモメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、トリブロモメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、2,2,2−トリクロロエトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、4−フルオロブトキシ基、3,3,3−トリフルオロプロポキシ基、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエトキシ基、パーフルオロヘキシルオキシ基などのC1〜6ハロアルコキシ基; 2−ヒドロキシエトキシ基、2−ヒドロキシプロポキシ基などのヒドロキシC1〜6アルコキシ基; メトキシメトキシ基、1−メトキシエトキシ基、2−メトキシエトキシ基、エトキシメトキシ基、1−エトキシエトキシ基、2−エトキシエトキシ基、1−メトキシ−n−プロポキシ基、2−メトキシ−n−プロポキシ基、3−メトキシ−n−プロポキシ基などのC1〜6アルコキシC1〜6アルコキシ基; シクロプロピルメトキシ基、シクロブチルメトキシ基、シクロペンチルメトキシ基、シクロヘキシルメトキシ基、2−メチルシクロプロピルメトキシ基、2,3−ジメチルシクロプロピルメトキシ基、2−シクロプロピルエトキシ基などのC3〜8シクロアルキルC1〜6アルコキシ基;ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基などのC7〜11アラルキルオキシ基; アセチルメトキシ基、2−アセチルエトキシ基などのC1〜7アシルC1〜6アルコキシ基; シアノメトキシ基、2−シアノエトキシ基などのシアノC1〜6アルコキシ基; クロロシクロヘキシルメトキシ基、ブロモシクロヘキシルメトキシ基、2−メチルシクロプロピルメトキシ基、2,3−ジメチルシクロプロピルメトキシ基、スピロ[2.2]ペンタ−1−イルメトキシ基、1−メチル−スピロ[2.2]ペンタ−1−イルメトキシ基、1−ヒドロキシメチルスピロ[2.2]ペンタ−1−イルメトキシ基、4,4−ジフルオロ−スピロ[2.2]ペンタ−1−イルメトキシ基、ビシクロプロピル−2−イル基メトキシなどの置換基を有するC3〜8シクロアルキルC1〜6アルコキシ基;などを挙げることができる。
10等における「C3〜8シクロアルコキシ基」としては、シクロプロピルオキシ基、シクロブチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、シクロヘプチルオキシ基などを挙げることができる。
10等における「置換基を有するC3〜8シクロアルキルオキシ基」としては、クロロシクロヘキシルオキシ基、ブロモシクロヘキシルオキシ基、2−メチルシクロプロピルオキシ基、2,3−ジメチルシクロプロピルオキシ基、スピロ[2.2]ペンタ−1−イルオキシ基、1−メチル−スピロ[2.2]ペンタ−1−イルオキシ基、1−ヒドロキシメチルスピロ[2.2]ペンタ−1−イルオキシ基、4,4−ジフルオロ−スピロ[2.2]ペンタ−1−イルオキシ基、ビシクロプロピル−2−イル基オキシなどを挙げることができる。
10等における「C2〜6アルケニルオキシ基」としては、ビニルオキシ基、1−プロペニルオキシ基、2−プロペニルオキシ基、1−ブテニルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、3−ブテニルオキシ基、1−メチル−2−プロペニルオキシ基、2−メチル−2−プロペニルオキシ基、1−ペンテニルオキシ基、2−ペンテニルオキシ基、1−メチル−2−ブテニルオキシ基、2−メチル−2−ブテニルオキシ基、3−メチル−2−ブテニルオキシ基、1−ヘキセニルオキシ基、2−ヘキセニルオキシ基などを挙げることができる。
10等における「置換基を有するC2〜6アルケニルオキシ基」としては、2−クロロ−1−プロペニルオキシ基、3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ基、2−フルオロ−1−ブテニルオキシ基などのC2〜6ハロアルケニルオキシ基;などを挙げることができる。
10等における「C2〜6アルキニルオキシ基」としては、エチニルオキシ基、1−プロピニルオキシ基、2−プロピニルオキシ基、1−ブチニルオキシ基、2−ブチニルオキシ基、3−ブチニルオキシ基、1−メチル−2−プロピニルオキシ基、2−メチル−3−ブチニルオキシ基、1−ペンチニルオキシ基、2−ペンチニルオキシ基、1−メチル−2−ブチニルオキシ基、2−メチル−3−ペンチニルオキシ基、1−ヘキシニルオキシ基などを挙げることができる。
10等における「置換基を有するC2〜6アルキニルオキシ基」としては、4,4−ジクロロ−1−ブチニルオキシ基、4−フルオロ−1−ペンチニルオキシ基、5−ブロモ−2−ペンチニルオキシ基などのC2〜6ハロアルキニルオキシ基;などを挙げることができる。
10等における「C1〜7アシル基」としては、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基などを挙げることができる。
10等における「置換基を有するC1〜7アシル基」としては、クロロアセチル基、トリフルオロアセチル基、トリクロロアセチル基、4−クロロベンゾイル基などのハロゲン置換C1〜7アシル基;などを挙げることができる。
10等における「C1〜6アルコキシカルボニル基」としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基などを挙げることができる。
10等における「置換基を有するC1〜6アルコキシカルボニル基」としては、 シクロプロピルメトキシカルボニル基、シクロブチルメトキシカルボニル基、シクロペンチルメトキシカルボニル基、シクロヘキシルメトキシカルボニル基、2−メチルシクロプロピルメトキシカルボニル基、2,3−ジメチルシクロプロピルメトキシカルボニル基、2−クロロシクロプロピルメトキシカルボニル基、2−シクロプロピルエトキシカルボニル基などのC3〜8シクロアルキルC1〜6アルコキシカルボニル基; フルオロメトキシカルボニル基、クロロメトキシカルボニル基、ブロモメトキシカルボニル基、ジフルオロメトキシカルボニル基、ジクロロメトキシカルボニル基、ジブロモメトキシカルボニル基、トリフルオロメトキシカルボニル基、トリクロロメトキシカルボニル基、トリブロモメトキシカルボニル基、2,2,2−トリフルオロエトキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基、ペンタフルオロエトキシカルボニル基、4−フルオロブトキシカルボニル基、3,3,3−トリフルオロプロポキシカルボニル基、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエトキシカルボニル基、パーフルオロヘキシルオキシカルボニル基などのC1〜6ハロアルコキシカルボニル基;ベンジルオキシカルボニル基、1−フェニルエトキシカルボニル基などのC6〜10ありリールC1〜6アルキルオキシカルボニル基;テトラヒドロフラン−2−イルメトキシカルボニル基、ピラゾリルメトキシカルボニル基、チアジアゾリルメトキシカルボニル基、ピリジルメトキシカルボニル基、ピリミジニルメトキシカルボニル基、ピリダジニルメトキシカルボニル基などのヘテロシクリルC1〜6アルコキシカルボニル基;などを挙げることができる。
10等における「C3〜8シクロアルキルオキシカルボニル基」としては、シクロプロピルオキシカルボニル基、シクロブトキシカルボニル基などを挙げることができる。
10等における「C2〜6アルケニルオキシカルボニル基」としては、エテニルオキシカルボニル基、2−プロペニルオキシカルボニル基、1−プロペニルオキシカルボニル基などを挙げることができる。
10等における「置換基を有するC2〜6アルケニルオキシカルボニル基」としては、1−メチル−2−プロペニルオキシカルボニル基、2−メチル−1−プロペニルオキシカルボニル基などを挙げることができる。
10等における「C2〜6アルキニルオキシカルボニル基」としては、エチニルオキシカルボニル基、プロパルギルオキシカルボニル基、2−ブチニルオキシカルボニル基などを挙げることができる。
10等における「置換基を有するC2〜6アルキニルオキシカルボニル基」としては、1−メチルプロパルギルオキシカルボニル基などを挙げることができる。
10等における「C6〜10アリールオキシカルボニル基」としては、フェニルオキシカルボニル基、ナフトキシカルボニル基などを挙げることができる。
10等における「ヘテロシクリルオキシカルボニル基」としては、ピリジルオキシカルボニル基、ピリダジニルオキシカルボニル基などを挙げることができる。
10等における「C1〜7アシルオキシ基」としては、ホルミルオキシ基、アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基などを挙げることができる。
10等における「置換基を有するC1〜7アシルオキシ基」としては、クロロアセチルオキシ基、トリフルオロアセチルオキシ基、トリクロロアセチルオキシ基、4−クロロベンゾイルオキシ基などのハロゲン置換C1〜7アシルオキシ基;などを挙げることができる。
10等における「C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基」としては、メトキシカルボニルオキシ基、エトキシカルボニルオキシ基、i−プロポキシカルボニルオキシ基などを挙げることができる。
10等における「C3〜8シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基」としては、シクロプロピルオキシカルボニルオキシ基、シクロブチルオキシカルボニルオキシ基、シクロペンチルオキシカルボニルオキシ基、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ基などを挙げることができる。
10等における「C2〜6アルケニルオキシカルボニルオキシ基」としては、ビニルオキシカルボニルオキシ基、1−プロペニルオキシカルボニルオキシ基、2−プロペニルオキシカルボニルオキシ基、1−ブテニルオキシカルボニルオキシ基、2−ブテニルオキシカルボニルオキシ基、3−ブテニルオキシカルボニルオキシ基、1−メチル−2−プロペニルオキシカルボニルオキシ基などを挙げることができる。
10等における「C2〜6アルキニルオキシカルボニルオキシ基」としては、エチニルオキシカルボニルオキシ基、1−プロピニルオキシカルボニルオキシ基、2−プロピニルオキシカルボニルオキシ基、1−ブチニルオキシカルボニルオキシ基、2−ブチニルオキシカルボニルオキシ基、3−ブチニルオキシカルボニルオキシ基などを挙げることができる。
10等における「C1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基としては、メチルアミノカルボニルオキシ基、ジメチルアミノカルボニルオキシ基、ジエチルアミノカルボニルオキシ基、i−プロピルアミノカルボニルオキシ基、i−ブチルアミノカルボニルオキシ基などを挙げることができる。
10等における「C3〜8シクロアルキルアミノカルボニルオキシ基」としては、シクロプロピルアミノカルボニルオキシ基、シクロブチルアミノカルボニルオキシ基、シクロペンチルアミノカルボニルオキシ基、シクロヘキシルアミノカルボニルオキシ基などを挙げることができる。
10等における「C2〜6アルケニルアミノカルボニルオキシ基」としては、ビニルアミノカルボニルオキシ基、1−プロペニルアミノカルボニルオキシ基、2−プロペニルアミノカルボニルオキシ基、1−ブテニルアミノカルボニルオキシ基などを挙げることができる。
10等における「C2〜6アルキニルアミノカルボニルオキシ基」としては、エチニルアミノカルボニルオキシ基、1−プロピニルアミノカルボニルオキシ基、2−プロピニルアミノカルボニルオキシ基、1−ブチニルアミノカルボニルオキシ基などを挙げることができる。
10等における「C6〜10アリールアミノカルボニルオキシ基」としては、アニリノカルボニルオキシ基、ナフチルアミノカルボニルオキシ基などを挙げることができる。
10等における「ヘテロシクリルアミノカルボニルオキシ基」としては、ピリジルアミノカルボニルオキシ基、ピリダジニルアミノカルボニルオキシ基などを挙げることができる。
10等における「C1〜6アルキリデンアミノオキシ基」としては、メチリデンアミノオキシ基、エチリデンアミノオキシ基、n−プロピリデンアミノオキシ基、i−プロピリデンアミノオキシ基、n−ブチリデンアミノオキシ基、i−ブチリデンアミノオキシ基、s−ブチリデンアミノオキシ基などを挙げることができる。
10等における「C6〜10アリール基」としては、前記Cy1等において例示したそれと同じものを挙げることができる。
10等における「ヘテロシクリル基」としては、前記Cy1等において例示したそれと同じものを挙げることができる。
10等における「C6〜10アリールオキシ基」としては、フェノキシ基、ナフトキシ基などを挙げることができる。
10等における「ヘテロシクリルオキシ基」としては、ピリジルオキシ基、ピリダジニルオキシ基などを挙げることができる。
10等における「置換基を有するスルホニルオキシ基」としては、メチルスルホニルオキシ基、エチルスルホニルオキシ基などのC1〜6アルキルスルホニルオキシ基; トリフルオロメチルスルホニルオキシ基、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニルオキシ基などのC1〜6ハロアルキルスルホニルオキシ基; フェニルスルホニルオキシ基などのC6〜10アリールスルホニルオキシ基;などを挙げることができる。
10等における「置換基を有するアミノカルボニル基」としては、ジメチルアミノカルボニル基、フェニルアミノカルボニル基、N−フェニル−N−メチルアミノカルボニル基などを挙げることができる。
10等における「ハロゲン原子」としては、塩素原子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ素原子を挙げることができる。
10、R11、R20およびR21は、少なくともふたつのR10同士、少なくともふたつのR11同士またはR10とR11とが繋がってそれらが結合するCy1上の原子と一緒になって環を形成してもよく、 少なくともふたつのR20同士、少なくともふたつのR21同士またはR20とR21とが繋がってそれらが結合するCy2上の原子と一緒になって環を形成してもよい。当該環としては、ベンゼン環などの芳香族炭化水素環; シクロペンテン環、シクロヘキセン環、シクロヘプテン環などのC5〜7シクロアルケン環; フラン環、チオフェン環、ピロ−ル環、イミダゾール環、ピラゾール環、チアゾール環、オキサゾール環、イソオキサゾール環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、アゼピン環、ジアゼピン環などの芳香族5〜7員ヘテロ環; ジヒドロ−2H−ピラン環、ジヒドロ−2H−チオピラン環、テトラヒドロピリジン環などの不飽和5〜7員ヘテロ環;などを挙げることができる。これらの環は、環上に置換基を有していてもよい。置換基となり得る基としては、 フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子; メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基などのC1〜6アルキル基; シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキル基; メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、t−ブトキシ基などのC1〜6アルコキシ基; 水酸基; クロロメチル基、クロロエチル基、トリフルオロメチル基、1,2−ジクロロ−n−プロピル基、1−フルオロ−n−ブチル基、パーフルオロ−n−ペンチル基などのC1〜6ハロアルキル基;などを挙げることができる。
式(I)において、R10は、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキル基、 C2〜6アルケニル基、 水酸基、 C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシ基、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルコキシ基、シアノC1〜6アルコキシ基、C1〜7アシルC1〜6アルコキシ基、ヒドロキシC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキルオキシ基、 C3〜8シクロアルコキシ基、 C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、 C2〜6アルキニルオキシ基、C2〜6ハロアルキニルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニル基、 C2〜6アルケニルオキシカルボニル基、 C2〜6アルキニルオキシカルボニル基、C1〜7アシルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキリデンアミノオキシ基、 C6〜10アリール基、ヘテロシクリル基、 C1〜6ハロアルキルスルホニルオキシ基、またはニトロ基であることが好ましい。
式(I)において、R11は、C1〜6ハロアルキル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6ハロアルキニル基、シアノ基、またはハロゲン原子であることが好ましい。
式(I)において、R20は、C1〜6ハロアルキル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6ハロアルキニル基、シアノ基、またはハロゲン原子であることが好ましい。
式(I)において、R21は、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキル基、 C2〜6アルケニル基、 水酸基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシ基、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルコキシ基、シアノC1〜6アルコキシ基、C1〜7アシルC1〜6アルコキシ基、ヒドロキシC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキルオキシ基、 C3〜8シクロアルコキシ基、 C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、 C2〜6アルキニルオキシ基、C2〜6ハロアルキニルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニル基、 C2〜6アルケニルオキシカルボニル基、 C2〜6アルキニルオキシカルボニル基、 C1〜7アシルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキリデンアミノオキシ基、 C6〜10アリール基、ヘテロシクリル基、 C1〜6ハロアルキルスルホニルオキシ基、 またはニトロ基であることが好ましい。
本発明に用いられる環状アミン化合物は、Cy1がフェニル基であり; Cy2がピリジン−2−イル基であり; R1b、R2b、R3a、R3b、R4a、R4bおよびR5aが水素原子であり; R1aとR2aは、それらが一緒になってなる、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキレン基であり; rはゼロであり;且つ pは0〜4のいずれかの整数であることが好ましい。すなわち、本発明に用いられる環状アミン化合物として、好ましいものは、式(II)で表される環状アミン化合物である。
Figure 2013241352
なお、式(II)中の、R10、m、R11、n、およびR20は、式(I)におけるそれらと同じ意味を示す。n+mは5以下である。式(II)中のp’は、R20の数を示し且つ0〜4のいずれかの整数である。p’が2以上のとき、R20同士は互いに同一であっても異なっていてもよい。式(II)中のAは、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキレン基を示す。
本発明に用いられる環状アミン化合物の具体例としては、WO2011/078081号公報中の(表1)〜(表12)に記載されたものおよびWO2011/105506号公報中の(表1)〜(表6)に記載されたものを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
〔化合物(I)の塩〕
化合物(I)の塩は、農園芸学的に許容される塩であれば、特に制限されない。例えば、塩酸、硫酸などの無機酸の塩;酢酸、乳酸などの有機酸の塩;リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属の塩;カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属の塩;鉄、銅などの遷移金属の塩;アンモニア、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、ヒドラジンなどの有機塩基の塩などを挙げることができる。本発明に係る環状アミン化合物の塩は、化合物(I)から公知の手法によって得ることができる。
本発明に用いられる環状アミン化合物の具体例を表1に示す。表1は、式(III)で表される化合物中の置換基を示す。
Figure 2013241352
Figure 2013241352
Figure 2013241352
Figure 2013241352
Figure 2013241352
Figure 2013241352
Figure 2013241352
Figure 2013241352
本発明に用いられる有効成分の他の一つは、ネオニコチノイド系化合物、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、IGR系殺虫剤、他の殺虫・殺ダニ剤及び農園芸用殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも一種である。
ネオニコチノイド系化合物としては、アセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、ニチアジン、ニコチン、ベンスルタップ、カルタップ等を挙げることができる。
有機リン系殺虫剤としては、アセフェート、アザメチホス、アジンホス・メチル、アジンホス・エチル、ブロモホス・エチル、ブロムフェンビンホス、BRP、クロルピリホス、クロルピリホス・メチル、クロルピリホス・エチル、クロルフェンビンホス、カズサホス、カルボフェノチオン、クロルエトキシホス、クロルメホス、クマホス、シアノフェンホス、シアノホス、CYAP、ダイアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、ジメトン-S-メチル、ジメチルビンホス、ジメトン−S−メチルスルホン、ジアリホス、ダイアジノン、ジクロフェンチオン、ジオキサベンゾホス、ジスルホトン、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、EPN、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、フェンスルホチオン、フルピラゾホス、ホノホス、ホルモチオン、ホスメチラン、ヘプテノホス、イサゾホス、ヨードフェンホス、イソフェンホス、イソキサチオン、イプロベンホス、マラチオン、メビンホス、メタミドホス、メチダチオン、モノクロトホス、メカルバム、メタクリホス、ナレッド、オメトエート、オキシジメトン・メチル、パラオクソン、パラチオン、パラチオン・メチル、フェントエート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、ホキシム、ピリミホス・メチル、ピリミホス・エチル、プロフェノホス、プロチオホス、ホスチアゼート、ホスホカルブ、プロパホス、プロペタムホス、プロトエート、ピリダフェンチオン、ピラクロホス、キナルホス、サリチオン、スルプロホス、スルホテップ、テトラクロルビンホス、テルブホス、トリアゾホス、トリクロルホン、テブピリムホス、テメホス、チオメトン、バミドチオン等を挙げることができる。
カーバメート系化合物としては、アラニカルブ、アルジカルブ、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、フェノキシカルブ、フェノチオカルブ、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカーブ、プロポキスル、チオジカルブ、トリアザメート、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、MIPC、MPMC、MTMC、ピリダフェンチオン、フラチオカルブ、XMC、アルドキシカルブ、アリキシカルブ、アミノカルブ、ベンダイオカルブ、ブフェンカルブ、ブタカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、クロエトカルブ、ジメチラン、ホルメタネート、イソプロカルブ、メタム・ナトリウム、メトルカルブ、プロメカルブ、チオファノックス、トリメタカルブ、キシリルカルブ等を挙げることができる。
合成ピレスロイド系殺虫剤としては、アレトリン、ビフェントリン、シフルトリン、ベータ・シフルトリン、シハロトリン、ラムダ・シハロトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、アルファ・シペルメトリン、ベータ・シペルメトリン、ゼタ・シペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、イミプロトリン、ペルメトリン、プラレトリン、ピレトリン、ピレトリンI、ピレトリンII、レスメトリン、シラフルオフェン、フルバリネート、テフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、プロフルトリン、ジメフルトリン、アクリナトリン、シクロプロトリン、ハルフェンプロックス、フルシトリネート、ビオアレスリン、ビオエタノメトリン、ビオペルメトリン、ビオレスメトリン、トランスペルメトリン、エンペントリン、フェンフルトリン、フェンピリトリン、フルブロシトリネート、フルフェンプロックス、フルメトリン、メトフルトリン、フェノトリン、プロトリフェンブト、ピレスメトリン、テラレトリン等を挙げることができる。
IGR系殺虫剤は、昆虫成長制御作用を有する化合物群をいう。IGR系殺虫剤としては、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、ビストリフルロン、ノビフルムロン、ブプロフェジン、ヘキシチアゾクス、エトキサゾール、クロフェンテジン、フルアズロン、ペンフルロン等のキチン合成阻害剤; ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド、クロマフェノジド、アザジラクチン等のエクジソンアンタゴニスト; ピリプロキシフェン、メトプレン、ジオフェノラン、エポフェノナン、ハイドロプレン、キノプレン、トリプレンなどの幼若ホルモン様物質; スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、フロニカミドなどの脂質生合成阻害剤;等を挙げることができる。
他の殺虫・殺ダニ剤としては、農園芸作物害虫に対して殺虫活性および/または殺ダニ活性を有する化合物であれば、特に制限されない。例えば、以下の化合物群を挙げることができる。
GABAアンタゴニスト化合物:(a)アセトプロール、エチプロール、フィプロニル、バニリプロール、ピラフルプロール、ピリプロール;(b)有機塩素系;カンフェクロル、クロルデン、エンドスルファン、HCH、γ−HCH、ヘプタクロル、メトキシクロル
大環状ラクトン殺虫剤:アバメクチン、エマメクチン安息香酸塩、ミルベメクチン、レピメクチン、スピノサド、イベルメクチン、セラメクチン、ドラメクチン、エピノメクチン、モキシデクチン
METI I化合物:フェナザキン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、フルフェネリム、ヒドラメチルノン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ジコホル
METI IIおよびIII化合物:アセキノシル、フルアクリピリム、ロテノン
脱共役剤化合物:クロルフェナピル、ビナパクリル、ジノブトン、ジノカップ、DNOC
酸化的リン酸化阻害剤化合物:シヘキサチン、ジアフェンチウロン、フェンブタチン・オキシド、プロパルギット、アゾシクロチン
脱皮かく乱化合物:シロマジン
混合機能オキシダーゼ阻害剤化合物:ピペロニルブトキシド
ナトリウムチャネル遮断剤化合物:インドキサカルブ、メタフルミゾン
微生物農薬:BT剤、昆虫病原ウイルス剤、昆虫病原糸状菌剤、線虫病原糸状菌剤;バチルス属種、白きょう病菌、黒きょう病菌、ペキロマイセス属種、チューリンギエンシン、バーティシリウム属種
ラトロフィリン受容体作用薬:デプシペプチド、環状デプシペプチド、24員環状デプシペプチド、エモデプシド
オクトパミン性作用薬:アミトラズ
リアノジン誘導体作用薬:フルベンジアミド、クロラントラニリプロール、シアントラリニプロール
マグネシウム刺激性ATPアーゼの阻害薬:チオシクラム、チオスルタップ、ネライストキシン
摂食阻害薬:ピメトロジン
ダニ成長阻害薬:クロフェンテジン、エトキサゾール
その他のもの:ベンクロチアズ、ビフェナゼート、ピリダリル、硫黄、シエノピラフェン、シフルメトフェン、アミドフルメット、テトラジホン、クロルジメホルム、1,3−ジクロロプロペン、DCIP、フェニソブロモレート、ベンゾメート、メタアルデヒド、スピネトラム、ピリフルキナゾン、ベンゾキシメート、ブロモプロピレート、キノメチオネート、クロルベンジレート、クロルピクリン、クロチアゾベン、ジシクラニル、フェノキサクリム、フェントリファニル、フルベンジミン、フルフェンジン、ゴシップルア、ジャポニルア、メトキサジアゾン、石油、オレイン酸カリウム、スルフルラミド、テトラスル、トリアラセン
駆虫剤:(a)ベンズイミダゾール系:フェンベンダゾール、アルベンダゾール、トリクラベンダゾール、オキシベンダゾール;(b)サリチルアニリド系:クロサンテル、オキシクロザニド;(c)置換フェノール系:ニトロキシニル;(d)ピリミジン系:ピランテル;(e)イミダゾチアゾール系:レバミソール;(f)テトラヒドロピリミジン:プラジカンテル;(g)その他の駆虫薬:シクロジエン、リアニア、クロルスロン、メトロニダゾ
農園芸用殺菌剤としては、例えば、以下の化合物群を挙げることができる。
ベンゾイミダゾール系:ベノミル、カルベンダジム、フベリダゾール、チアベンダゾール、チオファネート メチル等
ジカルボキシイミド系:クロゾリネート、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン等
DMI−殺菌剤系:イマザリル、オキスポコナゾール、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール、トリホリン、ピリフェノックス、フェナリモル、ヌアリモル、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホル、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、エタコナゾール、ファーコナゾールシス等
フェニルアミド系:ベナラキシル、フララキシル、メタラキシル、メタラキシル−M、オキサジキシル、オフラセ等
アミン系:アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ、フェンプロピジン、ピペラリン、スピロキサミン等
ホスホロチオレート系:EDDP、イプロベンホス、ピラゾホス等
ジチオラン系:イソプロチオラン等
カルボキサミド:ベノダニル、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラン、フルトラニル、フラメトピル、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド等
ヒドロキシ-(2-アミノ) ピリミジン系:ブピリメート、ジメチリモル、エチリモル等;
AP殺菌剤 (アニリノピリミジン)系:シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニル等
N-フェニルカーバメート系:ジエトフェンカルブ等
QoI-殺菌剤 (Qo阻害剤)系:アゾキシストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、クレソキシム-メチル、トリフロキシストロビン、ジモキシストロビン、メトミノストロビン、オリザストロビン、ファモキサドン、フルオキサストロビン、フェンアミドン、メトミノフェン等
PP殺菌剤 (フェニルピロール)系:フェンピコニル、フルジオキソニル等
キノリン系:キノキシフェン等
AH殺菌剤 (芳香族炭化水素)系:ビフェニル、クロロネブ、ジクロラン、キントゼン、テクナゼン、トルクトフォス-メチル等
MBI-R系:フサライド、ピロキロン、トリシクラゾール等
MBI-D系:カルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル等
SBI剤:フェンヘキサミド、ピリブチカルブ、タービナフィン等
フェニルウレア:ペンシクロン等
QiI-殺菌剤 (Qi阻害剤):シアゾファミド等
ベンズアミド系:ゾキサミド等
エノピランウロン系:ブラストサイジン、ミルディオマイシン等
へキソピラノシル系:カスガマイシン等
グルコピラノシル系:ストレプトマイシン、バリダマイシン等
シアノアセトアミド系:シモキサニル等
カーバメート系:ヨードカルブ、プロパモカルブ、プロチオカルブ、ポリカーバメート等
脱共役剤:ビナパクリル、ジノカップ、フェリムゾン、フルアジナム等
有機スズ化合物:酢酸トリフェニルスズ、塩化トリフェニルスズ、水酸化トリフェニルスズ等
リン酸エステル:亜リン酸、トルクロホスメチル、ホセチル等
フタルアミド酸系:テクロフタラム等
ベンゾトリアジン系:トリアゾキシド等
ベンゼンスルフォナミド系:フルスルファミド等
ピリダジノン:ジクロメジン等
CAA 殺菌剤 (カルボン酸アミド)系:ジメトモルフ、フルモルフ、ベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、マンジプロパミド等
テトラサイクリン:オキシテトラサイクリン等
チオカーバメート系:メタスルホカルブ等
その他の化合物:エトリジアゾール、ポリオキシン、オキソリニック酸、ヒドロキシイソキサゾール、オクチノリン、シルチオファム、ジフルメトリム、アシベンゾラルSメチル、プロベナゾール、チアジニル、エタボキサム、シフルフェナミド、プロキナジド、メトラフェノン、フルオピコリド、水酸化第二銅、有機銅、硫黄、ファーバム、マンゼブ、マンネブ、メチラム、プロピネブ、チウラム、ジネブ、ジラム、キャプタン、カプタホール、フォルペット、クロロタロニル、ジクロフルアニド、トリルフルアニド、ドジン、グアザチン、イミノクタジン酢酸塩、イミノクタジンドデシルベンゼンスルホン酸塩、アニラジン、ジチアノン、クロロピクリン、ダゾメット、キノメチオネート、シプロフラム、シルチオファム、アグロバクテリウム、フルオルイミド)等
これら活性成分のうち、チオジカルブ、スピノサド、BT剤(バチルス・チューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素)、イソキサチオン、アセタミプリド、フィプロニル、トラロメトリン、ブプロフェジン、シロマジン、テブフェノジド、フルベンジアミド、ピリダリル、ルフェヌロン、フロニカミド、クロルフェナピル、インドキサカルブ、ジアフェンチウロン、チオシクラム、エマメクチン安息香酸塩、またはピリダベン、が好ましい。
〔防除対象〕
本発明の有害生物防除剤組成物または有害生物防除剤セット並びに有害生物の防除方法によって、農作物に付く害虫、ダニ類などの有害生物を防除することができる。
防除の対象となる害虫の例を以下に示す。
(1)鱗翅目(Lepidoptera)のチョウまたは蛾
(a)ヒトリガ科(Arctiidae)のガ、例えばアメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)、クワゴマダラヒトリ(Lemyra imparilis);
(b)チビガ科(Bucculatricidae )のガ、例えばナシチビガ(Bucculatrix pyrivorella);
(c)シンクイガ科(Carposinidae )、例えばモモシンクイガ(Carposina sasakii);
(d)ツトガ科(Crambidae)のガ、例えばジアファニア属種(Diaphania spp.)の、ワタヘリクロノメイガ(Diaphania indica)、アメリカウリノメイガ (Diaphania nitidalis);オストリニア属種(Ostrinia spp.)の、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、アズキノメイガ(Ostrinia scapulalis)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilalis);その他、ニカメイガ(Chilo suppressalis)、クワノメイガ(Glyphodes pyloalis)、ハイマダラノメイガ(Hellula undalis)、サウスウエスタンコンボーラー (Diatraea grandiosella)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、モモノゴマダラノメイガ(Conogethes punctiferalis)、シバツトガ(Parapediasia teterrella);
(e)キバガ科(Gelechiidae)のガ、例えばワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)、ジャガイモキバガ (Phthorimaea operculella)、バクガ (Sitotroga cerealella)、イモキバガ(Helcystogramma triannulella);
(f)シャクガ科(Geometridae )のガ、例えばヨモギエダシャク(Ascotis selenaria);
(g)ホソガ科(Gracillariidae)のガ、例えばチャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoniella)、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella);
(h)セセリチョウ科(Hesperiidae)のチョウ、例えばイチモンジセセリ(Parnara guttata);
(i)カレハガ科(Lasiocampidae)のガ、例えばオビカレハ (Malacosoma neustria);
(j)ドクガ科(Lymantriidae)のガ、例えば、リマントリア属種(Lymantria spp.)の、マイマイガ(Lymantria dispar)、ノンネマイマイ(Lymantria monacha);その他の、チャドクガ(Euproctis pseudoconspersa)、ヒメシロモンドクガ(Orgyia thyellina);
(k)モグリガ科(Lyonetiidae )のガ、例えばリオネチア属種(Lyonetia spp.)の、モモハモグリガ(Lyonetia clerkella)、ギンモンハモグリガ(Lyonetia prunifoliella malinella);
(l)ヤガ科(Noctuidae)のガ、例えばスポドプテラ属種(Spodoptera spp.)の、サザンアーミーワーム(Spodoptera eridania)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、ツマジロクサヨトウ(Spodoptera frugiperda)、アフリカヨトウ(Spodoptera littoralis)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、スジキリヨトウ(Spodoptera depravata);オートグラファ属種(Autographa spp.)の、タマナギンウワバ(Autographa nigrisigna)、ガマキンウワバ (Autographa gamma);アグロチス属種(Agrotis spp.)の、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、カブラヤガ(Agrotis segetum);ヘリコベルパ属種(Helicoverpa spp.)の、オオタバコガ(Helicoverpa armigera)、タバコガ(Helicoverpa assulta)、コットンボールワーム(Helicoverpa zea);ヘリオチス属種(Heliothis spp.)の、ニセアメリカタバコガ(Heliothis virescens)、ワタキバガ (Heliothis armigera);その他の、ソイビーンルーパー(Pseudoplusia includens)、ミツモンキンウワバ(Ctenoplusia agnata)、イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni)、ニセタマナヤガ (Peridroma saucia)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、アワヨトウ(Mythimna separata)、マツキリガ(Panolis japonica)、アケビコノハ(Eudocima tyrannus)、ナカジロシタバ(Aedia leucomelas)、フタオビコヤガ(Naranga aenescens);
(m)コブガ科(Nolidae) のガ、例えば、ミスジアオリンガ (Earias insulana);
(n)シロチョウ科(Pieridae)のチョウ、例えばモンシロチョウ属種(Pieris spp.)のオオモンシロチョウ(Pieris brassicae)、モンシロチョウ(Pieris rapae crucivora);
(o)コナガ科(Plutellidae)のガ、例えばアクロレピオプシス属種(Acrolepiopsis spp.)の、ネギコガ(Acrolepiopsis sapporensis)、ヤマノイモコガ(Acrolepiopsis suzukiella);その他、コナガ(Plutella xylostella);
(p)メイガ科(Pyralidae)のガ、例えば、ロイチモジマダラメイガ(Etiella zinckenella)、スジマダラメイガ(Cadra cautella)、ハチノスツヅリガ (Galleria mellonella)、モロコシマダラメイガ (Elasmopalpus lignosellus);
(q)スズメガ科(Sphingidae)のガ、例えばマンジュカ属種(Manduca spp.)の、トマトホーンワーム(Manduca quinquemaculata)、タバコホーンワーム(Manduca sexta);
(r)ニセマイコガ科(Stathmopodidae)のガ、例えば、カキノヘタムシガ(Stathmopoda masinissa);
(s)ヒロズコガ科(Tineidae)のガ、例えばイガ(Tinea translucens);
(t)ハマキガ科(Tortricidae)のガ、例えばアドキソフィエス属種(Adoxophyes spp.)の、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana);アルチプス属種(Archips spp.)の、リンゴモンハマキ(Archips breviplicanus)、ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus);その他の、トウヒノシントメハマキ (Choristoneura fumiferana)、チャハマキ(Homona magnanima)、トビハマキ(Pandemis heparana)、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、コドリンガ(Cydia pomonella)、ホソバヒメハマキ(Lobesia botrana)、ナシヒメシンクイ(Grapholitha molesta)、ブドウホソハマキ (Eupoecilia ambiguella)、テングハマキ(Sparganothis pilleriana)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、マメヒメサヤムシガ(Matsumuraeses phaseoli)、コドリンガ(Cydla pomonella);
(u)スガ科(Yponomeutidae)のガ、例えばリンゴヒメシンクイ (Argyresthia conjugella);
(2)アザミウマ目(Thysanoptera)害虫、
(a)クダアザミウマ科(Phlaeothripidae)の、例えばカキクダアザミウマ(Ponticulothrips diospyrosi);
(b)アザミウマ科(Thripidae)の、例えばフランクリニェラ属種(Frankliniella spp.)の、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis);トリプス属種(Thrips spp.)の、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci);その他の、クロトンアザミウマ(Heliothrips haemorrhoidalis)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis);
(3)カメムシ目(Hemiptera)の害虫、
(A)頸吻亜目(Archaeorrhyncha)
(a)ウンカ科(Delphacidae)の、例えばヒメトビウンカ(Laodelphax striatella)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)、クロフツノウンカ (Perkinsiella saccharicida);
(B)頸吻亜目(Clypeorrhyncha)
(a)ヨコバイ科(Cicadellidae)の、例えばエンポアスカ属種(Empoasca spp.)の、ジャガイモヒメヨコバイ(Empoasca fabae)、カキノヒメヨコバイ(Empoasca nipponica)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)、マメノミドリヒメヨコバイ(Empoasca sakaii)、;その他の、ミドリナガヨコバイ(Balclutha saltuella)、ヒメフタテンヨコバイ(Macrosteles striifrons)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cinctinceps)、フタテンヒメヨコバイ(Arboridia apicalis)、フタテンオオヨコバイ(Epiacanthus stramineus);
(C)カメムシ亜目(Heteroptera)
(a)ホソヘリカメムシ科(Alydidae)の、例えばホソヘリカメムシ(Riptortus clavatus);
(b)ヘリカメムシ科(Coreidae)の、例えばホソハリカメムシ(Cletus punctiger)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis);
(c)ナガカメムシ科(Lygaeidae)の、例えばカンシャコバネナガカメムシ(Cavelerius saccharivorus)、コバネヒョウタンナガカメムシ(Togo hemipterus)、アメリカコバネナガカメムシ (Blissus leucopterus);
(d)カスミカメムシ科(Miridae)の、例えばクロトビカスミカメ(Halticus insularis)、サビイロカスミカメ (Lygus lineolaris)、アカスジカスミカメ(Stenotus rubrovittatus)、イネホソミドリカスミカメ(Trigonotylus caelestialium)、ナガムギカスミカメ(Stenodema sibiricum)、コットンフリーホッパー(Psuedatomoscelis seriatus);
(e)カメムシ科(Pentatomidae)の、例えばネザラ属種(Nezara spp.)の、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ミナミアオカメムシ(Nezara viridula);シラホシカメムシ属種(Eysarcoris spp.)の、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris aeneus)、オオトゲシラホシカメムシ(Eysarcoris lewisi)、シラホシカメムシ(Eysarcoris ventralis)、その他の、ブチヒゲカメムシ(Dolycoris baccarum)、ナガメ(Eurydema rugosum)、サギカメムシ(Halyomorpha halys)、クイチモンジカメムシ(Piezodorus hybneri)、チャバネアオカメムシ(Plautia crossota)、ツヤアオカメムシ(Glaucias subpunctatus)、イネクロカメムシ(Scotinophora lurida);
(f)ホシカメムシ科(Pyrrhocoridae )の、例えばアカホシカメムシ(Dysdercus cingulatus);
(g)ヒメヘリカメムシ科(Rhopalidae)の、例えばアカヒメヘリカメムシ(Rhopalus msculatus);
(h)キンカメムシ科(Scutelleridae )の、例えばムギチャイロカメムシ (Eurygaster integriceps);
(i)グンバイムシ科(Tingidae)の、例えばナシグンバイ(Stephanitis nashi);
(D)腹吻亜目(Sternorrhyncha)
(a)カサアブラムシ科(Adelgidae)の、例えばカラマツカサアブラムシ (Adelges laricis);
(b)コナジラミ科(Aleyrodidae)例えばベミシア属種(Bemisia spp.)の、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci);その他の、ミカンコナジラミ(Dialeurodes citri)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus);
(c)アブラムシ科(Aphididae)、例えばアフィス属種(Aphis spp.)の、マメクロアブラムシ (Aphis fabae)、イチゴネアブラムシ (Aphis forbesi)、ヨーロッパリンゴアブラムシ (Aphis pomi)、ワタアブラムシ (Aphis gossypii)、ユキヤナギアブラムシ (Aphis spiraecola)、ニワトコアブラムシ (Aphis sambuci);ロパロシフム属種(Rhopalosiphum spp.)の、トウモロコシアブラムシ (Rhopalosiphum maidis)、ムギクビレアブラムシ (Rhopalosiphum padi);ジサフィス属種(Dysaphis spp.)の、ギシギシネアブラムシ (Dysaphis radicola)、オオバコアブラムシ (Dysaphis plantaginea);マクロシフム属種(Macrosiphum spp.)の、ムギヒゲナガアブラムシ (Macrosiphum avenae)、チューリップヒゲナガアブラムシ (Macrosiphum euphorbiae);ミズス属種(Myzus spp.)の、ニワウメクロコブアブラムシ (Myzus cerasi)、カワリコブアブラムシ (Myzus varians)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae);その他の、モモコフキアブラムシ (Hyalopterus pruni)、ムギミドリアブラムシ (Schizaphis graminum)、コミカンアブラムシ (Toxoptera aurantii)、エンドウヒゲナガアブラムシ (Acyrthosiphon pisum)、ジャガイモヒゲナガアブラムシ (Aulacorthum solani)、ムギワラギクオマルアブラムシ (Brachycaudus helichrysi)、ダイコンアブラムシ (Brevicoryne brassicae)、イチゴケナガアブラムシ (Chaetosiphon fragaefolii)、チシャミドリアブラムシ (Hyperomyzus lactucae)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、ソラマメヒゲナガアブラムシ (Megoura viciae)、ムギウスイロアブラムシ (Metopolophium dirhodum)、レタスアブラムシ (Nasonovia ribis-nigri)、ムギヒゲナガアブラムシ (Sitobion avenae)、ホップイボアブラムシ (Phorodon humuli);
(d)カタカイガラムシ科(Coccidae)の、例えばセロプラスター属種(Ceroplastes spp.)の、ツノロウムシ(Ceroplastes ceriferus)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens);
(e)マルカイガラムシ科(Diaspididae)の、シューダウラカスピス属種(Pseudaulacaspis spp.)の、クワシロカイガラムシ(Pseudaulacaspis pentagona)、ウメシロカイガラムシ(Pseudaulacaspis prunicola);ウナスピス属種(Unaspis spp.)の、マサキナガカイガラムシ(Unaspis euonymi)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis);その他の、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、チャコノハカイガラムシ(Fiorinia theae)、チャノマルカイガラムシ(Pseudaonidia paeoniae)、ナシマルカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa);
(f)ワタフキカイガラムシ科(Margarodidae)の、例えばオオワラジカイガラムシ(Drosicha corpulenta)、イセリアカイガラムシ(Icerya purchasi);
(g)ネアブラムシ科(Phylloxeridae)の、例えばブドウネアブラムシ (Viteus vitifolii);
(h)コナカイガラムシ科(Pseudococcidae )の、例えばプラノコッカス属種(Planococcus spp.)の、ミカンコナカイガラムシ(Planococcus citri)、フジコナカイガラムシ(Planococcus kuraunhiae);その他の、ナスコナカイガラムシ(Phenacoccus solani)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus comstocki);
(i)キジラミ科(Psyllidae)の、例えばプスルラ属種(Psylla spp.)の、ナシキジラミ(Psylla pyrisuga)、リンゴキジラミ (Psylla mali);その他の、ミカンキジラミ(Diaphorina citri);
(4)カブトムシ亜目(Polyphaga)の害虫
(a)シンバムシ科(Anobiidae)の、例えばタバコシバンムシ(Lasioderma serricorne);
(b)オトシブミ科(Attelabidae)の、例えばモモチョッキリゾウムシ(Rhynchites heros)、ドロハマキチョッキリ (Byctiscus betulae)、;
(c)ナガシンクイムシ科(Bostrichidae)の、例えばヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus);
(d)ミツギリゾウムシ科(Brentidae)の、例えばアリモドキゾウムシ(Cylas formicarius);
(e)タマムシ科(Buprestidae )の、例えばアカバナガタマムシ (Agrilus sinuatus);
(f)カミキリムシ科(Cerambycidae)の、例えば、ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)、マツノマダラカミキリ(Monochamus alternatus)、キボシカミキリ(Psacothea hilaris)、ブドウトラカミキリ(Xylotrechus pyrrhoderus);
(g)ハムシ科(Chrysomelidae)の、例えばブルクス属種(Bruchus spp.)の、ソラマメゾウムシ (Bruchus rufimanus)、エンドウマメゾウムシ (Bruchus pisorum);ジアブロチカ属種(Diabrotica spp.)の、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata)、ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera)、ノーザンコーンルートワーム(Diabrotica barberi);フィロトレタ属種(Phyllotreta spp.)の、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、ノミトビヨロイムシ(Phyllotreta nemorum);その他の、アズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、テンサイトビハムシ(Chaetocnema concinna)、ナスナガスネトビハムシ(Psylliodes angusticollis)、イネクビホソハムシ(Oulema oryzae)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、カメノコハムシ(Cassida nebulosa);
(h)テントウムシ科(Coccinellidae)の、例えばエピラクナ属種(Epilachna spp.)の、インゲンテントウ(Epilachna varivestis)、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata);
(i)ゾウムシ科(Curculionidae)の、例えばアントノムス属種(Anthonomus spp.)の、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、ナシハナゾウムシ (Anthonomus pomorum);シトフィルスコクゾウムシ属種(Sitophilus spp.)の、グラナリーウィービル(Sitophilus granarius)、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais);その他の、アルファルファタコゾウムシ(Hypera postica)、キンケクチブトゾウムシ(Otiorhynchus sulcatus)、アカアシチビコフキゾウムシ (Sitona lineatus)、シバオサゾウムシ(Sphenophorus venatus)、マツアナアキゾウムシ (Hylobius abietis)、イネゾウムシ(Echinocnemus squameus)、イモゾウムシ(Euscepes postfasciatus)、イネミズゾウムシ(Lissohoptrus oryzophilus);
(j)コメツキムシ科(Elateridae)の、例えばメラノツス属種(Melanotus spp.)の、マルクビクシコメツキ(Melanotus fortnumi)、カンシャクシコメツキ(Melanotus tamsuyensis);
(k)ケシキスイ科(Nitidulidae)の、例えばヒメヒラタケシキスイ(Epuraea domina);
(l)コガネムシ科(Scarabaeidae)の、例えばアノマラ属種(Anomala spp.)の、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea);その他の、マメコガネ(Popillia japonica)、ナガチャコガネ(Heptophylla picea)、キンイロハナムグリ (Cetonia aurata)、ヨーロッパコフキコガネ (Melolontha melolontha)、コアオハナムグリ(Gametis jucunda);
(m)キクイムシ科(Scolytidae)の、例えばヤツバキクイ (Ips typographus);
(n)ハネカクシ科(Staphylinidae)の、例えばアオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes);
(o)ゴミムシダマシ科(Tenebrionidae)の、例えばチャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum);
(p)コクヌスト科(Trogossitidae )の、例えばコクヌスト(Tenebroides mauritanicus);
(5)ハエ目(Diptera)の害虫、
(A)ハエ亜目(Brachycera)
(a)ハモグリバエ科(Agromyzidae)の、例えばリリオマイザ属種(Liriomyza spp.)の、ナスハモグリバエ(Liriomyza bryoniae)、ネギハモグリバエ(Liriomyza chinensis)、トマトハモグリバエ(Liriomyza sativae)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii);その他の、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)、ナモグリバエ(Chromatomyia horticola);
(b)ハナバエ科(Anthomyiidae)の、例えばデリア属種(Delia spp.)の、タネバエ(Delia platura)、キャベツハナバエ (Delia radicum);その他の、テンサイモグリハナバエ(Pegomya cunicularia);
(c)ショウジョウバエ科(Drosophilidae)の、例えばショウジョウバエ属種(Drosophila spp.)の、オウトウショウジョウバエ(Drosophila suzukii)、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster);
(d)ミギワバエ科(Ephydridae)の、例えばイネヒメハモグリバエ(Hydrellia griseola);
(e)ハネオレバエ科(Psilidae)の、例えばニンジンサビバエ (Psila rosae);
(f)ミバエ科(Tephritidae)の、例えばバクトロセラ属種(Bactrocera spp.)の、ウリミバエ(Bactrocera cucurbitae)、ミカンコミバエ(Bactrocera dorsalis);ラゴレチス属種(Rhagoletis spp.)の、ミバエ(Rhagoletis pomonella)、ヨーロッパオウトウミバエ (Rhagoletis cerasi)、リンゴミバエ (Rhagoletis pomonella);その他の、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)、オリーブミバエ (Dacus oleae);
(B)カ亜目(Nematocera)
(a)タマバエ科(Cecidomyiidae)の、例えばダイズサヤタマバエ(Asphondylia yushimai)、ムギアカタマバエ(Sitodiplosis mosellana)、ヘシアンバエ(Mayetiola destructor)、ソルガムタマバエ (Contarinia sorghicola);
(6)バッタ目(Orthoptera)の害虫
(a)バッタ科(Acrididae)の、例えばスキストセルカ属種(Schistocerca spp.)の、アメリカイナゴ (Schistocerca americana)、サバクトビバッタ (Schistocerca gregaria);その他の、オーストラリアトビバッタ(Chortoicetes terminifera)、モロッコイナゴ (Dociostaurus maroccanus)、トノサマバッタ(Locusta migratoria)、ブラウンイナゴ (Locustana pardalina)、アカトビバッタ (Nomadacris septemfasciata)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis);
(b)コオロギ科(Gryllidae)の、例えばヨーロッパイエコオロギ (Acheta domestica)、エンマコオロギ(Teleogryllus emma);
(c)ケラ科(Gryllotalpidae)の、例えばケラ(Gryllotalpa orientalis);
(d)キリギリス科(Tettigoniidae)の、例えばクラズミウマ (Tachycines asynamorus);
本発明の有害生物防除剤組成物または有害生物防除剤セット並びに有害生物の防除方法によって、農作物に付くダニ類を防除することができる。本発明の有害生物防除剤組成物または有害生物防除剤セット並びに有害生物の防除方法は、特に農作物、果樹、花卉、樹木に付くダニ類に対する防除効果に優れる。
防除の対象となるダニ類(Acari)の例を以下に示す。
(1)無気門目(Astigmata)のコナダニ類(Acaridida):
(a)コナダニ科(Acaridae)のダニ、例えばリゾギルホス属種(Rhizoglyphus spp.)の、ネダニ(Rhizoglyphus echinopus)、ロビンネダニ(Rhizoglyphus robini);ケナガコナダニ属種(Tyrophagus spp.)の、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、オンシツケナガコナダニ(Tyrophagus neiswanderi)、オオケナガコナダニ(Tyrophagus perniciosus)、ホウレンソウケナガコナダニ(Tyrophagus similis);その他、アシブトコナダニ(Acarus siro)、ムギコナダニ(Aleuroglyphus ovatus)、ニセケナガコナダニ(Mycetoglyphus fungivorus);
(2)前気門目(Prostigmata)のケダニ類(Actinedida)
(a)ハダニ科(Tetranychidae)のダニ、例えばブリオビア属種(Bryobia spp.)の、クローバーハダニ(Bryobia praetiosa)、ニセクローバーハダニ(Bryobia rubrioculus);例えばエオテトラニクス属種(Eotetranychus spp.)の、アンズハダニ(Eotetranychus boreus)、ミチノクハダニ(Eotetranychus geniculatus)、クリハダニ(Eotetranychus pruni)、クルミハダニ(Eotetranychus uncatus)、シイノキハダニ(Eotetranychus shii)、スギナミハダニ(Eotetranychus suginamensis)、エノキハダニ(Eotetranychus celtis)、スミスハダニ(Eotetranychus smithi)、コウノシロハダニ(Eotetranychus asiaticus)、ミヤケハダニ(Eotetranychus kankitus);例えばオリゴニクス属種(Oligonychus spp.)の、マンゴーハダニ(Oligonychus mangiferus)、アボガドハダニ(Oligonychus perseae)、エゾスギハダニ(Oligonychus pustulosus)、カラマツハダニ(Oligonychus karamatus)、スギノハダニ(Oligonychus hondoensis)、チビコブハダニ(Oligonychus ilicis)、トドマツハダニ(Oligonychus ununguis)、イネハダニ(Oligonychus shinkajii)、サトウキビハダニ(Oligonychus orthius);例えばパノニクス属種(Panonychus spp.)の、ミカンハダニ(Panonychus citri)、クワオオハダニ(Panonychus mori)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi);例えばテトラニクス属種(Tetranychus spp.)の、オウトウハダニ(Tetranychus viennensis)、ミズナラハダニ(Tetranychus quercivorus)、アシノワハダニ(Tetranychus ludeni)、サガミハダニ(Tetranychus phaselus)、ニセナミハダニ(Tetranychus cinnabarinus)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ナミハダニ(Tetranychus urticae);例えばアポニクス属(Aponychus spp.)の、イトマキハダニ(Aponychus corpuzae)、タイリクハダニ(Aponychus firmianae);例えばミドリハダニ属(Sasanychus spp.)の、ミドリハダニ(Sasanychus akitanus)、ヒメミドリハダニ(Sasanychus pusillus);例えばシゾテトラニクス属(Shizotetranychus spp.)の、タケスゴモリハダニ(Shizotetranychus celarius)、ススキスゴモリハダニ(Shizotetranychus miscanthi)、ケナガスゴモリハダニ(Shizotetranychus longus)、ヤナギハダニ(Shizotetranychus schizopus)、ヒメササハダニ(Shizotetranychus recki);その他、ナミケナガハダニ(Tuckerella pavoniformis)、カタバミハダニ(Tetranychina harti)、ケウスハダニ(Yezonychus sapporensis);
(b)ヒメハダニ科(Tenuipalpidae)のダニ、例えばブレビパルプス属種(Brevipalpus spp.)の、ブドウヒメハダニ(Brevipalpus lewisi)、サボテンヒメハダニ(Brevipalpus russulus)、チャノヒメハダニ(Brevipalpus obovatus)、ミナミヒメハダニ(Brevipalpus phoenicis);例えばテニパルプス属種(Tenuipalpus spp.)の、ランヒメハダニ(Tenuipalpus pacificus)、カキヒメハダニ(Tenuipalpus zhizhilashviliae);その他、パイナップルヒメハダニ(Dolichotetranychus floridanus);
(c)フシダニ科(Eriophyidae)のダニ、例えばアセリア属種(Aceria spp.)の、カキサビダニ(Aceria diospyri)、イチジクモンサビダニ(Aceria ficus)、クリフシダニ(Aceria japonica)、クコフシダニ(Aceria kuko)、カーネーションサビダニ(Aceria paradianthi)、クコハモグリダニ(Aceria tiyingi)、チューリップサビダニ(Aceria tulipae)、シバハマキフシダニ(Aceria zoysiea);例えばエリオフィエス属種(Eriophyes spp.)の、ニセナシサビダニ(Eriophyes chibaensis)、ウメフシダニ(Eriophyes emarginatae);例えばアクロプス属種(Aculops spp.)の、トマトサビダニ(Aculops lycopersici)、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi);例えばアクルス属種(Aculus spp.)の、モモサビダニ(Aculus fockeui)、リンゴサビダニ(Aculus schlechtendali);その他、ブドウハモグリダニ(Colomerus vitis)、ブドウサビダニ(Calepitrimerus vitis)、リュウキュウミカンサビダニ(Phyllocotruta citri)、マキサビダニ(Paracalacarus podocarpi)、チャノサビダニ(Calacarus carinatus)、チャノナガサビダニ(Acaphylla theavagrans)、キンモクサビダニ(Paraphytoptus kikus)、ナシサビダニ(Epitrimerus pyri);
(d)ホコリダニ科(Transonemidae)のダニ、例えばタルソネムス属種(Tarsonemus spp.)の、スジブトホコリダニ(Tarsonemus bilobatus)、アシボソホコリダニ(Tarsonemus waitei);その他、シクラメンホコリダニ(Phytonemus pallidus)、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus);
(e)ハシリダニ科(Penthaleidae)のダニ、例えばペンタレウス属種(Penthaleus spp.)の、ハクサイダニ(Penthaleus erythrocephalus)、ムギダニ(Penthaleus major);
本発明の有害生物防除剤組成物または有害生物防除剤セット並びに有害生物の防除方法によって、さらに、衛生害虫、貯殻害虫、衣類害虫、家屋害虫、寄生虫などの有害生物を防除することができる。有害生物防除剤組成物または有害生物防除剤セット並びに有害生物の防除方法は、特に人獣に害をなす外部寄生虫に対する防除効果に優れる。防除の対象となる外部寄生虫としては、宿主動物の背、脇下、下腹部、内股部などに寄生して動物から血液やフケなどの栄養源を得て生息するもの、および宿主動物の背、臀部などに飛来して動物から血液やフケなどの栄養源を得て生息するものを包含する。外部寄生虫としては、ダニ類、シラミ類、ノミ類などを挙げることができる。
対象となる宿主動物としては、イヌ、ネコ、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、リス、ウサギ、フェレット;愛玩鳥(例えば、ハト、オウム、九官鳥、文鳥、インコ、ジュウシマツ、カナリア);ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ;家禽(例えば、アヒル、ニワトリ、ウズラ、ガチョウ);ミツバチ(例えば、セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ);などを挙げることができる。
防除の対象となるダニ類(Acari)としては以下の害虫を挙げることができる。
(1)中気門目(Mesostigmata)のダニ類(mite)
(a)ワクモ科(Dermanyssidae)のダニ、例えばワクモ属種(Dermanyssus spp.)の、ワクモ(Dermanyssus gallinae);
(b)オオサシダニ科(Macronyssidae)のダニ、例えばイエダニ属種(Ornithonyssus spp.)の、トリサシダニ(Ornithonyssus sylviarum)、ネッタイトリサシダニ(Ornithonyssus bursa)、イエダニ(Ornithonyssus bacoti);
(c)トゲダニ科(Laelapidae)のダニ、例えばトゲダニ属種(Laelaps spp.)の、ネズミトゲダニ(Laelaps echidninus)、ホクマントゲダニ(Laelaps jettmari);ミツバチトゲダニ(Tropilaelaps clarae)
(d)ヘギダニ科(Varroidae)のダニ、例えばヘギダニ属種(Varroa spp.)の、ミツバチヘギイタダニ(Varroa destructor)、バロアジャコブソニ(Varroa jacobsoni)、バロアアンデルウッディ(Varroa underwoodi);
(2)後気門目(Metastigmata)のマダニ類(tick)
(a)ヒメダニ科(Argasidae)のダニ、例えばナガヒメダニ属種(Argas spp.)の、ナガヒメダニ(Argas persicus)、アルガス・リフレクサス(Argas reflexus);例えばヒメダニ属種(Ornithodoros spp.)の、オルニトドラス・モウバータ(Ornithodoros moubata);
(b)マダニ科(Ixodidae)のダニ、例えばチマダニ属種(Haemaphysalis spp.)の、ヘマフィサリス・コンシナ(Haemaphysalis concinna)、ヘマフィサリス・パンクタータ(Haemaphysalis punctata)、ヘマフィサリス・シンアバリナ(Haemaphysalis cinnabarina)、ヘマフィサリス・オトフィラ(Haemaphysalis otophila)、ヘマフィサリス・レアチ(Haemaphysalis leachi)、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、マゲシマチマダニ(Haemaphysalis mageshimaensis)、イエンチマダニ(Haemaphysalis yeni)、ツリガネチマダニ(Haemaphysalis campanulata)、クロウサギチマダニ(Haemaphysalis pentalagi)、キチマダニ(Haemaphysalis flava)、オオトゲチマダニ(Haemaphysalis megaspinosa)、ヤマトチマダニ(Haemaphysalis japonica)、ダグラスチマダニ(Haemaphysalis douglasi);例えばキララマダニ属種(Amblyomma spp.)の、アンブリオマ・アメリカナム(Amblyomma americanum)、アンブリオマ・バリエガタム(Amblyomma variegatum)、アンブリオマ・マキュラタム(Amblyomma maculatum)、アンブリオマ・ヘブラエウム(Amblyomma hebraeum)、アンブリオマ・カジェネンス(Amblyomma cajennense)、タカサゴキララマダニ(Amblyomma testudinarium);例えばマダニ属種(Ixodes spp.)の、マダニ(Ixodes ricinus)、イクソデス・ヘキサゴナス(Ixodes hexagonus)、イクソデス・キャニスガ(Ixodes canisuga)、イクソデス・ピロサス(Ixodes pilosus)、イクソデス・ルビキュンダス(Ixodes rubicundus)、イクソデス・スキャプラリス(Ixodes scapularis)、イクソデス・ホロシクラス(Ixodes holocyclus)、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、シュルツェマダニ(Ixodes persulcatus)、タネガタマダニ(Ixodes nipponensis);例えばウシマダニ亜属種(Boophilus spp.)の、オウシマダニ(Rhipicephalus(Boophilus)microplus)、リピセファラス(ブーフィラス)・デコロラタス(Rhipicephalus(Boophilus)decoloratus)、リピセファラス(ブーフィラス)・アニュラタス(Rhipicephalus(Boophilus)annulatus)、リピセファラス(ブーフィラス)・カルセラタス(Rhipicephalus(Boophilus)calceratus)、;例えばコイタマダニ属種(Rhipicephalus spp.)の、リピセファラス・エベルトシ(Rhipicephalus evertsi)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)、リピセファラス・ブルサ(Rhipicephalus bursa)、リピセファラス・アッペンディキュラタス(Rhipicephalus appendiculatus)、リピセファラス・キャペンシス(Rhipicephalus capensis)、リピセファラス・ツラニカス(Rhipicephalus turanicus)、リピセファラス・ザンベジエンシス(Rhipicephalus zambeziensis);例えばカクマダニ属種(Dermacentor spp.)の、デルマセントール・マルギナタス(Dermacentor marginatus)、デルマセントール・レティキュラタス(Dermacentor reticulatus)、デルマセントール・ピクタス(Dermacentor pictus)、デルマセントール・アルビピクタス(Dermacentor albipictus)、デルマセントール・アンデルソニ(Dermacentor andersoni)、デルマセントール・バリアビリス(Dermacentor variabilis);
(3)無気門目(Astigmata)のコナダニ類(Acaridida)
(a)キュウセンヒゼンダニ科(Psoroptidae)のダニ、例えばキュウセンヒゼンダニ属種(Psoroptidae spp.)の、ヒツジキュウセンヒゼンダニ(Psoroptes ovis)、ウサギキュウセンヒゼンダニ(Psoroptes cuniculi)、ウマキュウセンヒヒゼンダニ(Psoroptes equi);例えばショクヒヒゼンダニ属種(Chorioptes spp.)の、ショクヒヒゼンダニ(Chorioptes bovis);オトデクテス属種(Otodectes spp.)の、ミミヒゼンダニ(Otodectes cynotis);
(b)ヒゼンダニ科(Sarcoptidae)のダニ、例えばヒゼンダニ属種(Sarcoptes spp.)の、センコウヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)、イヌセンコウヒゼンダニ(Sarcoptes canis)、ウシセンコウヒゼンダニ(Sarcoptes bovis)、ヒツジセンコウヒゼンダニ(Sarcoptes ovis)、サルコプテス・ルピカプラエ(Sarcoptes rupicaprae)、ウマセンコウヒゼンダニ(Sarcoptes equi)、ブタセンコウヒゼンダニ(Sarcoptes suis);例えば、ノトエドス属種(Notoedres spp.)、ネコショウセンコウヒゼンダニ(Notoedres cati);
(c)トリヒゼンダニ科(Knemidokoptidae)のダニ、例えばトリアシヒゼンダニ属種(Knemidokoptes spp.)のトリアシヒゼンダニ(Knemidokoptes mutans);
(4)前気門目(Prostigmata)のケダニ類(Actinedida)
(a)ニキビダニ科(Demodixidae)のダニ、例えばニキビダニ属種(Demodex spp.)の、イヌニキビダニ(Demodex canis)、ウシニキビダニ(Demodex bovis)、ヒツジニキビダニ(Demodex ovis)、ヤギニキビダニ(Demodex caprae)、ウマニキビダニ(Demodex equi)、デモデックス・カバリ(Demodex caballi)、ブタニキビダニ(Demodex suis)、ネコニキビダニ(Demodex cati);
(b)ツツガムシ科(Trombiculidae)のダニ、例えばツツガムシ属種(Trombicula spp.)の、トロンビキュラ・アルフレズゲシ(Trombicula alfreddugesi)、トロンビキュラ・アカムシ(Trombicula akamushi);
シラミ類(Phthiraptera)としては以下の害虫を挙げることができる。
(1)シラミ亜目(Anoplura)のシラミ類(louse)
(a)ケモノジラミ科(Haematopinidae)のシラミ、例えばブタジラミ属種(Haematopinus spp.)の、ウマジラミ(Haematopinus asini)、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)、ブタジラミ(Haematopinus suis);
(b)ケモノホソジラミ科(Linognathidae)のシラミ、例えばリノグナツス属種(Linognathus spp.)の、イヌジラミ(Linognathus setosus)、ウシホソジラミ(Linognathus vituli)、リノグナサス・オビラス(Linognathus ovillus)、リノグナサス・オビフォルミス(Linognathus oviformis)、リノグナサス・ペダリス(Linognathus pedalis)、ヤギホソジラミ(Linognathus stenopsis);例えばソレノポテス属種(Solenopotes spp.)の、ケブカウシジラミ(Solenopotes capillatus);
(2)タンカクハジラミ亜目 (Amblycera)のハジラミ類(biting louse)
(a)タンカクハジラミ科(Menoponidae)のハジラミ、例えばメナカンツス属種(Menacanthus spp.)のニワトリオオハジラミ(Menacanthus stramineus)、ニワトリツノハジラミ(Menacanthus cornutus)、ウスイロニワトリハジラミ(Menacanthus pallidulus);例えばメノポン属種(Menopon spp.)の、ニワトリハジラミ(Menopon gallinae);
(3)チョウカクハジラミ亜目(Ischnocera)のハジラミ類(biting louse)
(a)チョウカクハジラミ科(Philopteridae)のハジラミ、例えばコランビコーラ属種(Columbicola spp.)の、ハトナガハジラミ(Columbicola columbae);例えばクルクロトガステル属種(Cuclotogaster spp.)の、ハバビロナガハジラミ(Cuclotogaster heterographus);例えばゴニオデス属種(Goniodes spp.)の、カクアゴハジラミ(Goniodes dissimilis)、マルハジラミ(Goniodes gigas)、ヒメニワトリハジラミ(Goniodes gallinae);例えばリペウルス属種(Lipeurus spp.)の、ニワトリナガハジラミ(Lipeurus caponis);
(b)ケモノハジラミ科(Trichodectidae)のハジラミ、例えばボビコーラ属種(Bovicola spp.)の、ウシハジラミ(Bovicola bovis)、ヒツジハジラミ(Bovicola ovis)、ボビコラ・リンバータ(Bovicola limbata)、ヤギハジラミ(Bovicola caprae)、ウマハジラミ(Bovicola equi);例えばケモノハジラミ属種(Trichodectes spp.)の、イヌハジラミ(Trichodectes canis);例えばフェリコラ属種(Felicola spp.)の、ネコハジラミ(Felicola subrostrata);
ノミ類(Siphonaptera)としては以下の害虫を挙げることができる。
(a)スナノミ科(Tungidae)のノミ、例えばスナノミ属種(Tunga spp.)の、スナノミ(Tunga penetrans);
(b)ヒトノミ科(Pulicidae)のノミ、例えばイヌノミ属種(Ctenocephalides spp.)の、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、ネコノミ(Ctenocephalides felis);例えばアルカエオプシラ属種(Archaeopsylla spp.)の、ハリネズミノミ(Archaeopsylla erinacei);例えばネズミノミ属種(Xenopsylla spp.)の、東洋ネズミノミ(Xenopsylla cheopis);例えばヒトノミ属種(Pulex spp.)の、ヒトノミ(Pulex irritans);例えばエチドノファガ属種(Echidnophaga spp.)の、ニワトリフトノミ(Echidnophaga gallinacea);
(c)ナガノミ科(Ceratophyllidae)のノミ、例えばナガノミ属種(Ceratophyllus spp.)の、トリノミ(Ceratophyllus gallinae)、ヤマトネズミノミ(Ceratophyllus anisus);例えばノソプスルラス属種(Nosopsyllus spp.)の、ヨーロッパネズミノミ(Nosopsyllus fasciatus)、
(d)ホソノミ科(Leptopsyllidae)のノミ、例えばホソノミ属種(Leptopsylla spp.)の、メクラネズミノミ(Leptopsylla segnis);
その他にも、対象となる外部寄生虫としては、カメムシ目の害虫を挙げることができる。
カメムシ目(Hemiptera)の害虫としては以下の害虫を挙げることができる。
(a)トコジラミ科(Cimicidae)の昆虫、例えばシメックス属種(Cimex spp.)の、トコジラミ(Cimex lectularius);
(b)サシガメ科(Reduviidae)の昆虫、さらにはオオサシガメ亜科(Triatominae)の、例えばパンストロンギラス属種(Panstrongylus spp.);例えばロドニウス属種(Rhodnius spp.)の、ベネズエラサシガメ(Rhodnius prolixus);例えばサシガメ属種(Triatoma spp.)の、サシガメ(Triatoma infestans);
その他にも、刺咬性昆虫(咀嚼性ハエ、吸血成虫ハエ、移動性双翅類の幼虫、寄生バエのウジ)であるハエ目(Diptera)害虫にも有効である。
ハエ類(Diptera)の害虫としては以下の害虫を挙げることができる。
(1)長角亜目(Nematocera)
(a)カ科(Culicidae)のカ、例えばイエカ属種(Culex spp.)の、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)、アカイエカ(Culex pipiens pallens)、キュレックス・タルサリス(Culex tarsalis)、チカイエカ(Culex pipiens molestus)、ネッタイイエカ(Culex pipiens fatigans)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus summorosus);例えばアルミゲレス属種(Armigeres spp.)の、オオクロヤブカ(Armigeres subalbatus);例えばハマダラカ属種(Anopheles spp.)、のガンビアハマダラカ(Anopheles gambiae)、アノフェレス・マキュリペニス(Anopheles maculipennis)、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)、オオツルハマダラカ(Anopheles lesteri);例えばヤブカ属種(Aedes spp.)の、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)、イーデス・タエニオリンクス(Aedes taeniorhynchus)、トウゴウヤブカ(Aedes togoi)、キンイロヤブカ(Aedes vexans nipponii);
(b)ブユ科(Simuliidae)のブユ、例えばブユ属種(Simulium spp.)の、シムリウム・レプタンス(Simulium reptans)、ツメトゲブユ(Simulium ornatum)、ヒメアシマダラブユ(Simulium venustum)、ウマブユ(Simulium salopiense);例えばプロシムリウム属種(Prosimulium spp)の、キアシオオブユ(Prosimulium yezoense);
(c)ヌカカ科(Ceratopogonidae)のヌカカ、例えばクリコイデス属種(Culiodes spp.)の、ニワトリヌカカ(Culicoides arakawae)、ウスシロフヌカカ(Culicoides pictimargo)、キブネヌカカ(Culicoides kibunensis)、セマダラヌカカ(Culicoides homotomus)、ウシヌカカ(Culicoides oxystoma)、ニッポンヌカカ(Culicoides nipponensis)、ホシヌカカ(Culicoides punctatus)、ミヤマヌカカ(Culicoides maculatus)、マツザワヌカカ(Culicoides matsuzawai)
(2)短角亜目
(a)アブ科(Tabanidae)のアブ、例えばアブ属種(Tabanus spp.)の、タバヌス・ブロミウス(Tabanus bromius)、タバヌス・スポドプテルス(Tabanus spodopterus)、タバヌス・アトラタス(Tabanus atratus)、タバヌス・スデチカス(Tabanus sudeticus)、ウシアブ(Tabanus trigonus)、アカウシアブ(Tabanus chrysurus)、シロフアブ(Tabanus trigeminus)、キスジアブ(Tabanus fulvimedioides)、イヨシロオビアブ(Tabanus iyoensis);例えばメクラアブ属種(Chrysops spp.)の、クリソプス・カエキュチエンス(Chrysops caecutiens)、クリソプス・レリクタス(Chrysops relictus)、キンメアブ(Chrysops suavis)、クロキンメアブ(Chrysops japonicus);
(b)イエバエ科(Muscidae)のハエ、例えばイエバエ属種(Muscina spp.)の、イエバエ(Musca domestica)、クロイエバエ(Musca bezzii)、ノイエバエ(Musca hervei)、ウスイロイエバエ(Musca conducens)、オオイエバエ(Musca stabulans)、;例えばサシバエ属種(Stomoxys spp.)の、サシバエ(Stomoxys calcitrans)、;例えばノサシバエ属種(Haematobia spp.)の、ノサシバエ(Haematobia irritans)、ヘマトビア・イリタンス・エクシグア(Haematobia irritans exigua)、ヘマトビア・スティミュランス(Haematobia stimulans);ヒメイエバエ属種(Fannia spp.)の、ヒメイエバエ(Fannia canisularis);
(c)ツエツエバエ科(Glossinidae)のシェシェバエ属種(Glossina spp.);
(d)シラミバエ科(Hippoboscidae)のハエ、例えばメロファガス属種(Melophagus spp.)の、シラミバエ(Melophagus ovinus);
(e)クロバエ科(Calliphoridae)のハエ、例えばクロバエ属種(Calliphora)の、オオクロバエ(Calliphora lata);例えばキンバエ属種(Lucilia spp.)の、ヒツジキンバエ(Lucilia (Phaenicia) cuprina)ヒロズキンバエ(Lucilia (Phaenicia) sericata)、ミドリキンバエ(Lucilia illustris);例えばオビキンバエ属(Chrysomyia. spp.)の、ラセンウジバエ(Chrysomya hominivorax)、クリソミア・クロロピガ(Chrysomya chloropyga)、クリソミア・ベジアナ(Chrysomya bezziana);
(f)ヒツジバエ科(Oestridae)のハエ、例えばカワモグリバエ亜科(Cuterebrinae)のウサギヒフバエ属種(Cuterebra spp.);例えばウシバエ亜科(Hypodermatinae)の、さらにはウシバエ属種(Hypoderma spp.)の、ウシバエ(Hypoderma bovis)、キスジウシバエ(Hypoderma lineatum);例えばウマバエ亜科(Gasterophilinae)の、さらにはウマバエ属種(Gasterophilus spp.)の、ウマバエ(Gasterophilus intestinalis)、アトアカウマバエ(Gasterophilus haemorroidalis)、ガステロフィラス・イネルミス(Gasterophilus inermis)、ムネアカウマバエ(Gasterophilus nasalis)、ガステロフィラス・ニグリコルニス(Gasterophilus nigricornis)、アカウマバエ(Gasterophilus pecorum);例えばヒツジバエ亜科(Oestrinae)の、さらにはヒツジバエ属種(Oestrus spp.)の、ヒツジバエ(Oestrus ovis);
その他にも、毒針や毒液を持ち、人獣に被害を加える害虫、各種の病原体・病原菌を媒介する害虫、人に不快感を与える害虫にも有効である。
(1)ハチ目(Hymenoptera)の害虫、
(a)ミフシババチ科(Argidae)のハチ、例えばチュウレンジハバチ(Arge pagana);
(b)タマバチ科(Cynipidae)のハチ、例えばクリタマバチ(Dryocosmus kuriphilus);
(c)マツハバチ科(Diprionidae)のハチ、例えばマツノキハバチ(Neodiprion sertifer);
(d)アリ科(Formicidae)のアリ、例えばアッタ属種(Atta spp.)の、ハキリアリ (Atta cephalotes)、チャイロハキリアリ(Atta sexdens)、テキサスハキリアリ(Atta texana);ソレノプシス属種(Solenopsis spp.)の、アカカミアリ (Solenopsis geminata)、ヒアリ (Solenopsis invicta);その他の、クロオオアリ(Camponotus japonicus)、グンタイアリ(Eciton burchelli)、アルゼンチンアリ (Linepithema humile)、イエヒメアリ(Monomorium pharaonis)、ツヤオオヅアリ (Pheidole megacephala)、アカシュウカクアリ (Pogonomyrmex barbatus);
(e)アリバチ科(Mutillidae )のハチ、例えばアリモドキバチ (Dasymutilla occidentalis);
(f)ハバチ科(Tenthredinidae)のハチ、例えばカブラハバチ(Athalia rosae)、クリハバチ(Apethymus kuri);
(g)スズメバチ科(Vespidae)のハチ、例えばベスパ属種(Vespa spp.)の、 キイロスズメバチ(Vespa simillima)、モンスズメバチ (Vespa crabro)、オオスズメバチ(Vespa mandarina);その他の、ホオナガスズメバチ (Dolichovespula maculata);
(2)その他の害虫
(a)ゴキブリ類(Blattodea)、例えばチャバネゴキブリ(Blattella germanica)、オキナワチャバネゴキブリ (Blattella asahinae)、トウヨウゴキブリ (Blatta orientalis)、クロゴキブリ(Periplaneta fuligginosa)、ヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、コワモンゴキブリ(Periplaneta australasiae)、トビイロゴキブリ (Periplaneta brunnea);
(b)シロアリ類(termite)、例えばイエシロアリ(Coptotermes formosanus)、タイワンシロアリ(Odontotermes formosanus)、ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、アメリカ東部地下シロアリ(Reticulitermes flavipes)、アメリカ東南部地下シロアリ (Reticulitermes virginicus)、地中海沿岸生息シロアリ (Reticulitermes lucifugus);
(c)クモ類(Araneae)、例えばセアカゴケグモ(Latrodectus hasseltii)、クロゴケグモ(Latrodectus mactans)、ハイイロゴケグモ(Latrodectus geometoricus)、ドクイトグモ (Loxosceles reclusa);
(d)ムカデ類(cetipede)、例えばトビズムカデ(Scolopendra subspinipes mutilans)、イエムカデ (Scutigera coleoptrata);
(e)ヤスデ類(millipede)、例えばアカヤスデ(Narceus tambanus)、ヤケヤスデ(Oxidus gracilis);
(f)甲殻類(crustacea)、例えばオカダンゴムシ(Armadillidium vulgare);
〔防除剤組成物の製造方法〕
本発明の有害生物防除剤組成物における有効成分の含有割合は、防除剤全量に対して、通常、約0.1〜80重量%である。具体的には、例えば、乳剤、液剤、水和剤(例えば、顆粒水和剤)、水性懸濁製剤又はマイクロエマルジョン等で用いる場合は、通常、約1〜80重量%程度、好ましくは約10〜50重量%程度が適当である。例えば、油剤、粉剤等で用いる場合は、通常、約0.1〜50重量%程度、好ましくは約0.1〜20重量%程度が適当である。例えば、粒剤、錠剤、ジャンボ剤等で用いる場合は、通常、約0.5〜50重量%程度、好ましくは約0.5〜10重量%程度が適当である。
本発明の有害生物防除剤組成物または有害生物防除剤セットにおける、化合物(I)またはその塩とネオニコチノイド系化合物との割合は、特に限定されないが、(化合物(I)またはその塩):(ネオニコチノイド系化合物)の重量比で、通常、100:1〜1:100、好ましくは10:1〜1:10、より好ましくは5:1〜1:10である。
本発明の有害生物防除剤組成物または有害生物防除剤セットにおける、化合物(I)またはその塩と有機リン系殺虫剤との割合は、特に限定されないが、(化合物(I)またはその塩):(有機リン系殺虫剤)の重量比で、通常、100:1〜1:100、好ましくは10:1〜1:10、より好ましくは5:1〜1:10である。
本発明の有害生物防除剤組成物または有害生物防除剤セットにおける、化合物(I)またはその塩とカーバメート系殺虫剤との割合は、特に限定されないが、(化合物(I)またはその塩):(カーバメート系殺虫剤)の重量比で、通常、100:1〜1:100、好ましくは10:1〜1:10、より好ましくは5:1〜1:10である。
本発明の有害生物防除剤組成物または有害生物防除剤セットにおける、化合物(I)またはその塩と合成ピレスロイド系殺虫剤との割合は、特に限定されないが、(化合物(I)またはその塩):(合成ピレスロイド系殺虫剤)の重量比で、通常、100:1〜1:100、好ましくは10:1〜1:10、より好ましくは5:1〜1:10である。
本発明の有害生物防除剤組成物または有害生物防除剤セットにおける、化合物(I)またはその塩とIGR系殺虫剤との割合は、特に限定されないが、(化合物(I)またはその塩):(IGR系殺虫剤)の重量比で、通常、100:1〜1:100、好ましくは10:1〜1:10、より好ましくは5:1〜1:10である。
本発明の有害生物防除剤組成物または有害生物防除剤セットにおける、化合物(I)またはその塩と他の殺虫・殺ダニ剤との割合は、特に限定されないが、(化合物(I)またはその塩):(他の殺虫・殺ダニ剤)の重量比で、通常、100:1〜1:100、好ましくは10:1〜1:10、より好ましくは5:1〜1:10である。
本発明の有害生物防除剤組成物または有害生物防除剤セットにおける、化合物(I)またはその塩と農園芸用殺菌剤との割合は、特に限定されないが、(化合物(I)またはその塩):(農園芸用殺菌剤)の重量比で、通常、100:1〜1:100、好ましくは10:1〜1:10、より好ましくは5:1〜1:10である。
本発明の有害生物防除剤組成物または有害生物防除剤セットは、上記有効成分以外に除草剤、植物調節剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料などを混合してなるものでまたは一緒に纏めてなるものであることができる。
上記有効成分以外の添加剤の含量は、有効成分の種類又は含量、あるいは製剤の剤形等によって異なるが、通常、約0.001〜99.9重量%程度、好ましくは約1〜99重量%程度である。
本発明の有害生物防除剤組成物は、上記化合物(I)またはその塩と、ネオニコチノイド系化合物、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、IGR系殺虫剤、他の殺虫・殺ダニ剤及び農園芸用殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも一種と、必要に応じて他の添加剤とを混合し、所望により製剤化することによって得られる。
本発明の有害生物防除剤セットは、上記化合物(I)またはその塩を含有する農薬製剤Aと、ネオニコチノイド系化合物、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、IGR系殺虫剤、他の殺虫・殺ダニ剤及び農園芸用殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有する農薬製剤Bと、必要に応じて他の添加剤とを、容器などに一つに纏めて収納することによって得られる。
本発明の有害生物防除剤セットでは、対象物に施用する直前に、前記農薬製剤Aと前記農薬製剤Bとをセットから取り出し、所定割合で混合することができる。混合は、農薬製剤Aに農薬製剤Bを添加することによって行ってもよいし、農薬製剤Bに農薬製剤Aを添加することによって行ってもよい。
前記の有害生物防除剤組成物の製剤、農薬製剤Aまたは農薬製造Bは、有効成分のみを含有するものであってもよいが、固体担体、液体担体、ガス状担体などの担体を含有していてもよい。また、前記の有害生物防除剤組成物の製剤、農薬製剤Aまたは農薬製造Bは、有効成分を多孔セラミック板や不織布などの基材に含浸させたものであってもよい。さらに、必要に応じて界面活性剤、その他の補助剤を添加したものであってもよい。
有害生物防除剤組成物の製剤、農薬製剤Aまたは農薬製造Bは、一般の農薬のとり得る形態、即ち、水和剤、粒剤、粉剤、乳剤、水溶剤、懸濁剤、顆粒水和剤、フロアブル、マイクロカプセル、エアゾール、煙霧剤、加熱蒸散剤、燻煙剤、殺ダニ剤の場合はベイト剤などの形態に製剤化することができる。
固体の剤型への製剤化において使用される添加剤および担体としては、大豆粉、小麦粉などの植物性粉末、珪藻土、燐灰石、石こう、タルク、ベントナイト、パイロフィライト、クレーなどの鉱物性微粉末、安息香酸ソーダ、尿素、芒硝などの有機および無機化合物などを挙げることができる。
液体の剤型への製剤化において使用される溶剤としては、ケロシン、キシレンおよび石油系の芳香族炭化水素、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アルコール、アセトン、トリクロロエチレン、メチルイソブチルケトン、鉱物油、植物油、水などを挙げることができる。
噴射剤に製剤化する際に使用されるガス状担体としては、ブタンガス、LPG、ジメチルエーテル、炭酸ガスなどを挙げることができる。
毒餌の基材としては、穀物粉、植物油、糖、結晶セルロースなどの餌成分、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸などの酸化防止剤、デヒドロ酢酸などの保存料、トウガラシ末などの子供やペットによる誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料などの害虫誘引性香料などを挙げることができる。
製剤において均一かつ安定な形態をとるために、必要に応じ界面活性剤を添加することができる。添加することができる界面活性剤は特に制限されない。例えば、ポリオキシエチレンが付加したアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンが付加したアルキルエーテル、ポリオキシエチレンが付加した高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンが付加したソルビタン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンが付加したトリスチリルフェニルエーテルなどの非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンが付加したアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコールの硫酸エステル塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリカルボン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルムアルデヒド縮合物、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体などを挙げることができる。
製剤中における有効成分の含有量は、通常、製剤全体に対して、好ましくは0.01〜90重量%、より好ましくは0.05〜85重量%である。
このようにして得られた水和剤、乳剤、フロアブル剤、水溶剤、顆粒水和剤は水で所定の濃度に希釈して、溶解液、懸濁液あるいは乳濁液にして、また粉剤・粒剤はそのままで、植物あるいは土壌に散布することができる。
また、防疫用殺ダニ剤として使用する場合には、油剤、エアゾール、煙霧剤、毒餌、防ダニシートなどの形態で供給された製剤をそのまま使用することができる。
また、本発明の有害生物防除剤組成物または有害生物防除剤セットを、ウシ、ブタなどの家畜類、イヌ、ネコなどのペット類の動物に寄生するダニ類の防除に使用する場合には、宿主動物1kgに対して、有効成分が、0.01〜1000mgの割合となる量で使用することができる。
本発明の有害生物防除剤組成物または有害生物防除剤セットは、公知の獣医学的な手法で施用することができる。その方法として、例えば、全身的抑制(systemic control)を目的とする場合には、錠剤、カプセル、浸漬液、飼料混入、坐薬、注射(筋肉内、皮下、静脈内、腹腔内など)などにより動物に投与する方法などを挙げることができ、非全身的抑制(non-systemic control)を目的とする場合は、油性または水性液剤を噴霧、注ぎかけ(pour-on)、滴下(spot-on)などにより投与する方法、樹脂に殺ダニ剤を練り込み、該混練物を首輪、耳札などの適当な形状に成形し、それを動物に装着する方法などを挙げることができる。
〔有害生物防除方法〕
本発明の有害生物防除方法としては、
(a)本発明の有害生物防除剤組成物を対象物に施用する方法、
(b)化合物(I)またはその塩を含有する農薬製剤と、ネオニコチノイド系化合物、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、IGR系殺虫剤、他の殺虫・殺ダニ剤及び農園芸用殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有する農薬製剤とを、散布直前に所定割合で混合し(タンクミックス)、得られた混合物を対象物に施用する方法、
(c)化合物(I)またはその塩を含有する農薬製剤を、ネオニコチノイド系化合物、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、IGR系殺虫剤、他の殺虫・殺ダニ剤及び農園芸用殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有する農薬製剤ととともに、対象物に施用することを含む方法などが挙げられる。対象物への施用量は、特に限定されるものではなく、防除対象の種類、防除時期等に応じて、適宜設定することができる。
このように、化合物(I)またはその塩と、ネオニコチノイド系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、IGR系殺虫剤、他の殺虫・殺ダニ剤及び農園芸用殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも一種とを混合してまたは一緒に使用すると、より少ない薬量でより安全に、虫やダニなどの有害生物を防除できる。
本発明の有害生物防除剤組成物の製剤実施例を若干示すが、添加物および添加割合は、これら実施例に限定されるべきものではなく、広範囲に変化させることが可能である。製剤実施例中の部は重量部を示す。
以下に農園芸用の製剤実施例を示す。
製剤実施例1 (水和剤)
有効成分 40部
珪藻土 53部
高級アルコール硫酸エステル 4部
アルキルナフタレンスルホン酸塩 3部
以上を均一に混合して微細に粉砕して、有効成分40%の水和剤を得た。
製剤実施例2 (乳剤)
有効成分 30部
キシレン 33部
ジメチルホルムアミド 30部
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル 7部
以上を混合溶解して、有効成分30%の乳剤を得た。
製剤実施例3 (フロアブル剤)
有効成分 30部
ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル 4部
アルキルスルホコハク酸塩 1部
アルキレングリコール 5部
増粘剤 20部
水 バランス
以上を混合して、有効成分30%のフロアブル剤を得た。
以下に防疫用・動物用の製剤実施例を示す。
製剤実施例4 (顆粒)
有効成分 5部
カオリン 94部
ホワイトカーボン 1部
有効成分を有機溶媒中で溶解させ、担体上へ噴霧した後、溶媒を減圧下蒸発させる。この種の顆粒は動物の餌と混合できる。
製剤実施例5 (注入剤)
有効成分 0.1〜1部
ラッカセイ油 バランス
調製後は、滅菌フィルターによりろ過滅菌する。
製剤実施例6 (ポアオン剤)
有効成分 5部
ミリスチン酸エステル 10部
イソプロパノール バランス
製剤実施例7 (スポットオン剤)
有効成分 10〜15部
パルミチン酸エステル 10部
イソプロパノール バランス
製剤実施例8 (スプレーオン剤)
有効成分 1部
プロピレングリコール 10部
イソプロパノール バランス
〔試験例〕
ナミハダニ(Tetranychus urticae)に対する効力確認試験
シャーレに入れたインゲン葉上に、殺ダニ剤抵抗性のナミハダニ雌成虫を10頭接種した。
式(I)で表される環状アミン化合物の30%フロアブル剤を水で希釈し、環状アミン化合物の濃度が1ppmまたは2ppmである薬液を調製した。併せて、市販化合物の製剤品を水で希釈し、所定の濃度である薬液を調製した。単用処理区ではそれぞれの薬液を単独で回転散布塔にて散布処理した。混用処理区では前記環状アミン化合物の薬液を前記市販化合物の薬液とともに回転散布塔にて散布処理した。
その後、処理したシャーレを温度25℃、湿度60%の恒温室内に置いて、散布から3日経過時に成虫の生死を調査した。この調査を行った後に成虫を除去した。散布から10日経過時に、最初の3日間に産下された卵から成虫まで発育し得たか否かを調査した。なお、殺ダニ有効度は下記の式を用いて算出した。
殺ダニ有効度(%)=(CL−TL)/CL×100

CL:無処理区の幼虫数
TL:処理区の幼虫数
また、相乗効果の程度を示すために、「Colbyの期待値」を求めた。Colbyの期待値は、Colby法により下記の式を用いて算出した。殺成虫率または殺ダニ有効度が、Colbyの期待値よりも大きい場合には相乗効果があると判断される。
Colbyの期待値(E)=X+Y−XY/100

X:市販化合物の製剤を単用処理した場合の殺成虫率(%)または有効度(%)
Y:環状アミン化合物を単用処理した場合の殺成虫率(%)または有効度(%)
それらの結果を表2〜表6に示す。なお、表中のαは3日経過時における殺成虫率と苦悶虫率との合計値であり、βは10日経過時の殺ダニ有効度である。
Figure 2013241352
Figure 2013241352
Figure 2013241352
Figure 2013241352
Figure 2013241352

Claims (9)

  1. 式(I)
    Figure 2013241352
    〔式(I)中、
    Cy1およびCy2は、それぞれ独立に、C6〜10アリール基、またはヘテロシクリル基を示す。
    1a、R1b、R2a、R2b、R3a、R3b、R4a、R4b、およびR5aは、それぞれ独立に、水素原子、または無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキル基を示し、 R1aとR2aまたはR3aとR4aが一緒になって無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキレン基を形成してもよい。
    10、R11、R20、およびR21は、それぞれ独立に、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニル基、水酸基、オキソ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルオキシ基、カルボキシル基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜7アシル基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルコキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリールオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜7アシルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルオキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルオキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリールアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキリデンアミノオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリール基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリル基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリールオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリルオキシ基、置換基を有するスルホニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するアミノカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、またはハロゲン原子を示し、 少なくともふたつのR10同士、少なくともふたつのR11同士またはR10とR11とが繋がってそれらが結合するCy1上の原子と一緒になって環を形成してもよく、 少なくともふたつのR20同士、少なくともふたつのR21同士またはR20とR21とが繋がってそれらが結合するCy2上の原子と一緒になって環を形成してもよい。
    mはR10の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。mが2以上のとき、R10同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
    nはR11の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。nが2以上のとき、R11同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
    pはR20の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。pが2以上のとき、R20同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
    rはR21の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。rが2以上のとき、R21同士は互いに同一でも異なっていてもよい。〕で表される環状アミン化合物およびその塩から選ばれる少なくとも一種と、
    ネオニコチノイド系化合物、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、IGR系殺虫剤、他の殺虫・殺ダニ剤及び農園芸用殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも一種とを含有する有害生物防除剤組成物。
  2. 式(I)中、
    Cy1が、フェニル基、ピラゾリル基、チアジアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、またはピリダジニル基であって、且つ
    Cy2が、フェニル基、ピラゾリル基、チアジアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、またはピリダジニル基である、請求項1に記載の有害生物防除剤組成物。
  3. 式(I)中、
    10が、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキル基、 C2〜6アルケニル基、 水酸基、 C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシ基、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルコキシ基、シアノC1〜6アルコキシ基、C1〜7アシルC1〜6アルコキシ基、ヒドロキシC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキルオキシ基、 C3〜8シクロアルコキシ基、 C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、 C2〜6アルキニルオキシ基、C2〜6ハロアルキニルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニル基、 C2〜6アルケニルオキシカルボニル基、 C2〜6アルキニルオキシカルボニル基、 C1〜7アシルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキリデンアミノオキシ基、 C6〜10アリール基、ヘテロシクリル基、 C1〜6ハロアルキルスルホニルオキシ基、 またはニトロ基であり;
    11が、C1〜6ハロアルキル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6ハロアルキニル基、シアノ基、またはハロゲン原子であり;
    20が、C1〜6ハロアルキル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6ハロアルキニル基、シアノ基、またはハロゲン原子であり;且つ
    21が、 C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキル基、 C2〜6アルケニル基、 水酸基、 C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシ基、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルコキシ基、シアノC1〜6アルコキシ基、C1〜7アシルC1〜6アルコキシ基、ヒドロキシC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキルオキシ基、 C3〜8シクロアルコキシ基、 C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、 C2〜6アルキニルオキシ基、C2〜6ハロアルキニルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニル基、 C2〜6アルケニルオキシカルボニル基、 C2〜6アルキニルオキシカルボニル基、 C1〜7アシルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキリデンアミノオキシ基、 C6〜10アリール基、ヘテロシクリル基、 C1〜6ハロアルキルスルホニルオキシ基、 またはニトロ基である、請求項1または2に記載の有害生物防除剤組成物。
  4. 式(I)中、
    Cy1がフェニル基であり;
    1b、R2b、R3a、R3b、R4a、R4bおよびR5aが水素原子であり;
    1aとR2aは、それらが一緒になってなる、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキレン基であり;
    Cy2がピリジン−2−イル基であり;
    rはゼロであり;且つ
    pは0〜4のいずれかの整数である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の有害生物防除剤組成物。
  5. 式(I)
    Figure 2013241352
    〔式(I)中、
    Cy1およびCy2は、それぞれ独立に、C6〜10アリール基、またはヘテロシクリル基を示す。
    1a、R1b、R2a、R2b、R3a、R3b、R4a、R4b、およびR5aは、それぞれ独立に、水素原子、または無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキル基を示し、 R1aとR2aまたはR3aとR4aが一緒になって無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキレン基を形成してもよい。
    10、R11、R20、およびR21は、それぞれ独立に、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニル基、水酸基、オキソ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルオキシ基、カルボキシル基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜7アシル基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルコキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリールオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜7アシルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルオキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルオキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリールアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキリデンアミノオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリール基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリル基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリールオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリルオキシ基、置換基を有するスルホニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するアミノカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、またはハロゲン原子を示し、 少なくともふたつのR10同士、少なくともふたつのR11同士またはR10とR11とが繋がってそれらが結合するCy1上の原子と一緒になって環を形成してもよく、 少なくともふたつのR20同士、少なくともふたつのR21同士またはR20とR21とが繋がってそれらが結合するCy2上の原子と一緒になって環を形成してもよい。
    mはR10の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。mが2以上のとき、R10同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
    nはR11の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。nが2以上のとき、R11同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
    pはR20の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。pが2以上のとき、R20同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
    rはR21の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。rが2以上のとき、R21同士は互いに同一でも異なっていてもよい。〕で表される環状アミン化合物およびその塩から選ばれる少なくとも一種を、
    ネオニコチノイド系化合物、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、IGR系殺虫剤、他の殺虫・殺ダニ剤及び農園芸用殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも一種とともに、
    対象物に施用することを含む有害生物の防除方法。
  6. 式(I)中、
    Cy1が、フェニル基、ピラゾリル基、チアジアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、またはピリダジニル基であって、且つ
    Cy2が、フェニル基、ピラゾリル基、チアジアゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、またはピリダジニル基である、請求項5に記載の防除方法。
  7. 式(I)中、
    10が、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキル基、 C2〜6アルケニル基、 水酸基、 C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシ基、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルコキシ基、シアノC1〜6アルコキシ基、C1〜7アシルC1〜6アルコキシ基、ヒドロキシC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキルオキシ基、 C3〜8シクロアルコキシ基、 C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、 C2〜6アルキニルオキシ基、C2〜6ハロアルキニルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニル基、 C2〜6アルケニルオキシカルボニル基、 C2〜6アルキニルオキシカルボニル基、 C1〜7アシルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキリデンアミノオキシ基、 C6〜10アリール基、ヘテロシクリル基、 C1〜6ハロアルキルスルホニルオキシ基、 またはニトロ基であり;
    11が、C1〜6ハロアルキル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6ハロアルキニル基、シアノ基、またはハロゲン原子であり;
    20が、C1〜6ハロアルキル基、C2〜6ハロアルケニル基、C2〜6ハロアルキニル基、シアノ基、またはハロゲン原子であり;且つ
    21が、 C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシC1〜6アルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキル基、 C2〜6アルケニル基、 水酸基、 C1〜6アルコキシ基、C1〜6ハロアルコキシ基、C1〜6アルコキシC1〜6アルコキシ基、C3〜8シクロアルキルC1〜6アルコキシ基、シアノC1〜6アルコキシ基、C1〜7アシルC1〜6アルコキシ基、ヒドロキシC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC7〜11アラルキルオキシ基、 C3〜8シクロアルコキシ基、 C2〜6アルケニルオキシ基、C2〜6ハロアルケニルオキシ基、 C2〜6アルキニルオキシ基、C2〜6ハロアルキニルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニル基、 C2〜6アルケニルオキシカルボニル基、 C2〜6アルキニルオキシカルボニル基、 C1〜7アシルオキシ基、 C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基、 C1〜6アルキリデンアミノオキシ基、 C6〜10アリール基、ヘテロシクリル基、 C1〜6ハロアルキルスルホニルオキシ基、 またはニトロ基である、請求項5または6に記載の防除方法。
  8. 式(I)中、
    Cy1がフェニル基であり;
    1b、R2b、R3a、R3b、R4a、R4bおよびR5aが水素原子であり;
    1aとR2aは、それらが一緒になってなる、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキレン基であり;
    Cy2がピリジン−2−イル基であり;
    rはゼロであり;且つ
    pは0〜4のいずれかの整数である、請求項5〜7のいずれか1つに記載の防除方法。
  9. 式(I)
    Figure 2013241352
    〔式(I)中、
    Cy1およびCy2は、それぞれ独立に、C6〜10アリール基、またはヘテロシクリル基を示す。
    1a、R1b、R2a、R2b、R3a、R3b、R4a、R4b、およびR5aは、それぞれ独立に、水素原子、または無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキル基を示し、 R1aとR2aまたはR3aとR4aが一緒になって無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキレン基を形成してもよい。
    10、R11、R20、およびR21は、それぞれ独立に、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニル基、水酸基、オキソ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルコキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルオキシ基、カルボキシル基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜7アシル基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルコキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリールオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリルオキシカルボニル基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜7アシルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキルオキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルオキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルオキシカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC3〜8シクロアルキルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルケニルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC2〜6アルキニルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリールアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリルアミノカルボニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC1〜6アルキリデンアミノオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリール基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリル基、無置換の若しくは置換基を有するC6〜10アリールオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するヘテロシクリルオキシ基、置換基を有するスルホニルオキシ基、無置換の若しくは置換基を有するアミノカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、またはハロゲン原子を示し、 少なくともふたつのR10同士、少なくともふたつのR11同士またはR10とR11とが繋がってそれらが結合するCy1上の原子と一緒になって環を形成してもよく、 少なくともふたつのR20同士、少なくともふたつのR21同士またはR20とR21とが繋がってそれらが結合するCy2上の原子と一緒になって環を形成してもよい。
    mはR10の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。mが2以上のとき、R10同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
    nはR11の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。nが2以上のとき、R11同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
    pはR20の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。pが2以上のとき、R20同士は互いに同一でも異なっていてもよい。
    rはR21の数を示し且つ0〜5のいずれかの整数である。rが2以上のとき、R21同士は互いに同一でも異なっていてもよい。〕で表される環状アミン化合物およびその塩から選ばれる少なくとも一種を含有する製剤と、
    ネオニコチノイド系化合物、有機リン系殺虫剤、カーバメート系殺虫剤、合成ピレスロイド系殺虫剤、IGR系殺虫剤、他の殺虫・殺ダニ剤及び農園芸用殺菌剤からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有する製剤とを一つに纏めてなる有害生物防除剤セット。
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