JP2013236926A - 超音波診断装置及び電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2次側巻線に誘起される起電力を高速に0レベルに変化させることが可能な超音波診断装置を提供する。
【解決手段】トランスと、第1の電源及び第2の電源と、超音波振動子と、処理部と、駆動部とを備えた超音波診断装置である。トランスは、1次側巻線と2次側巻線とを含んで構成される。第1の電源及び第2の電源は、1次側巻線に接続されている。超音波振動子は、2次側巻線に誘起される電圧により駆動されて、被検体に向けて超音波を送信し、被検体で反射した反射波を受信して受信信号を出力する。処理部は、受信信号に処理を施し超音波画像を生成する。駆動部は、電圧を、第1の電源に基づく第1のレベルと、第2の電源に基づく第2のレベルと、第1のレベルと第2のレベルとの間の第3のレベルと、の間で変化するように駆動する。
【選択図】図2A

Description

本発明の実施形態は、超音波診断装置及び電源装置に関する。
超音波診断装置は、複数の超音波振動子を備えた超音波プローブによって被検体内に超音波を送信し、その被検体からの反射波(超音波エコー)に基づいて、被検体内の断層像データや3次元画像データなどを生成する。
また、超音波の高調波成分(二次高調波成分)を利用して超音波画像を生成するティッシュハーモニックイメージングという技術がある。この技術は、同一方向に続けて2回の超音波の送信を行い、この際に、1回目の送信波と2回目の送信波との位相を反転させる。このとき、2回目の送信波による受信波は、1回目の受信波に対して、基本波成分は位相が反転し、二次高調波成分は同相となる。そのため、1回目の受信波と2回目の受信波とを加算すると、基本波成分は打ち消し合い、二次高調波成分のみが強調されて(2倍となり)出力され、この二次高調波成分のみを映像化することが可能となる。このような技術を利用することで、例えば、送信波の多重反射の影響を抑えることが可能となる。
また、超音波診断装置では、トランスの1次側巻線に電源を接続して電圧を印加することで、2次側巻線に誘起される電圧により超音波振動子を駆動させる構成をとる場合がある。このような構成とすることで、1次側巻線へ印加される電圧の方向を切り替えて、2次側巻線に誘起されるパルスの極性を反転させることが可能となる。
特開2010−81966号公報
一方で、トランスは1次側巻線と2次側巻線とが磁気的に結合しているので、1次側巻線に電流を流すことで1次側巻線に発生した電圧は、巻線比に応じて2次側巻線の電圧として現れる。このとき、1次側巻線への外部からの電流供給を断つと、レンツの法則に従い磁束変化を打ち消すように1次側巻線の負荷に応じた逆起電力が発生する。このため、この逆起電力により、巻線比に応じて2次側巻線に電圧が発生する。このようなことから、1次側巻線への外部からの電流供給を断っても、すぐには2次側巻線の電圧を0レベル(バイアス点)に戻ることはなく、2次側巻線に逆起電力が誘起され続け、この逆起電力に伴う信号が2次側巻線から発生し続ける。そのため、この間は、超音波振動子からの受信信号に、この逆起電力に伴う信号が重畳するため、例えば、被検体の浅い部分(以降では、「浅部」と呼ぶ場合がある)の反射波を受信することが困難であった。
この発明の実施形態は、2次側巻線に誘起される起電力を高速に0レベルに変化させることが可能な超音波診断装置を提供することを目的とする。
この発明の実施形態は、トランスと、第1の電源及び第2の電源と、超音波振動子と、処理部と、駆動部とを備えた超音波診断装置である。トランスは、1次側巻線と2次側巻線とを含んで構成される。第1の電源及び第2の電源は、1次側巻線に接続されている。超音波振動子は、2次側巻線に誘起される電圧により駆動されて、被検体に向けて超音波を送信し、被検体で反射した反射波を受信して受信信号を出力する。処理部は、受信信号に処理を施し超音波画像を生成する。駆動部は、電圧を、第1の電源に基づく第1のレベルの電圧と、第2の電源に基づく第2のレベルの電圧と、第1のレベルの電圧と第2のレベルの電圧との間の第3のレベルの電圧と、の間で変化するように駆動する。
本実施形態に係る超音波診断装置のブロック図である。 第1の実施形態に係る送信回路の一例を示した回路図である。 第1の実施形態における各トランジスタへのパルスと2次側巻線からの出力波形との関係を示した概略図である。 第1の実施形態の各タイミングにおける各トランジスタのオン/オフの状態を示した図である。 第1の実施形態の所定のタイミングにおける等価回路を示した回路図である。 第1の実施形態の所定のタイミングにおける等価回路を示した回路図である。 第1の実施形態の所定のタイミングにおける等価回路を示した回路図である。 2次側巻線から出力されるパルスの振幅の変化を示したグラフである。 第2の実施形態に係る送信回路の一例を示した回路図である。 第2の実施形態における各トランジスタへのパルスと2次側巻線からの出力波形との関係を示した概略図である。 図5Bにおける各トランジスタのオン/オフの状態を示した図である。 第2の実施形態の所定のタイミングにおける等価回路を示した回路図である。 第2の実施形態の所定のタイミングにおける等価回路を示した回路図である。 第2の実施形態の所定のタイミングにおける等価回路を示した回路図である。 第2の実施形態の所定のタイミングにおける等価回路を示した回路図である。 第2の実施形態の所定のタイミングにおける等価回路を示した回路図である。 第2の実施形態に係る送信回路の一態様を示した回路図である。 第2の実施形態に係る送信回路の一態様を示した回路図である。 各トランジスタへのパルスと2次側巻線からの出力波形との関係の一例を示した概略図である。 図9Aにおける各トランジスタのオン/オフの状態を示した図である。 変形例に係る送信回路の一例を示した回路図である。 従来の送信回路の一例を示した回路図である。 従来の送信回路の一例を示した回路図である。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る超音波診断装置の構成について図1及び図2Aを参照しながら説明する。図1に示すように、超音波診断装置は、送信回路10と、駆動部100と、超音波振動子群11と、増幅回路12と、遅延回路13と、加算回路14と、信号処理部15と、画像処理部16と、表示部17とを含んで構成される。本実施形態に係る超音波診断装置は、所定のタイミングごとに超音波の送信と受信を切り替えながら動作する。
(送信回路10)
ここで、図2Aを参照しながら、送信回路10の構成について、超音波振動子群11を構成する超音波振動子C10とあわせて説明する。送信回路10は、トランスK3と、電源VP11及びVP13と、トランジスタM11、M12、M13、及びM14と、ダイオードD11、D13、D21、及びD22とを含んで構成されている。トランスK3は、1次側巻線LP1と、2次側巻線LS1とを含んで構成されている。なお、図2AにおけるトランスK3の波線はコア部を示している。図2Aの例では、トランジスタM11及びM13は、P型MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)で構成されており、トランジスタM12及びM14は、N型MOSFETで構成されている。
トランジスタM11のソースには電源VP11が接続されており、トランジスタM13のソースには電源VP13が接続されている。また、トランジスタM12及びM14のソースは、それぞれコモン電圧に接続されている。ここで、コモン電圧とは、回路内で共通の基準となる電圧(グランド)を示している。1次側巻線LP1の一端には、トランジスタM11のドレインと、トランジスタM14のドレインとが接続されている。なお、1次側巻線LP1の一端とトランジスタM11のドレインとの間には、ダイオードD11が介在し、1次側巻線LP1からトランジスタM11に向けた方向の電流の流れを規制している。同様に、1次側巻線LP1の他端には、トランジスタM13のドレインと、トランジスタM12のドレインとが接続されている。1次側巻線LP1の他端とトランジスタM13のドレインとの間には、ダイオードD13が介在し、1次側巻線LP1からトランジスタM13に向けた方向の電流の流れを規制している。なお、電源VP11が「第1の電源」に相当し、電源VP13が「第2の電源」に相当する。つまり、電源VP11と電源VP13とは、1次側巻線LP1を挟んで配置されて、1次側巻線LP1に対して互いに逆向きに電流を流すことができる。また、電源VP11は、電源VP13と異なる電圧を発生させるものであってもよいし、同一の電圧を発生させるものであってもよい。また、トランジスタM11が「第1のスイッチ」に相当し、トランジスタM13が「第2のスイッチ」に相当する。また、トランジスタM12が「第3のスイッチ」に相当し、トランジスタM14が「第4のスイッチ」に相当する。
また、超音波振動子群11を構成する超音波振動子C10には、2次側巻線LS1の一端と、受信回路(即ち、増幅回路12)とが接続されている。なお、超音波振動子C10、2次側巻線LS1の一端、及び受信回路のそれぞれに接続された配線の接続部を接続点P21とする。また、2次側巻線LS1の他端は、コモン電圧に接続されている。なお、2次側巻線LS1の一端と接続点P21との間には、ダイオードD21及びD22とにより構成されるダイオードスイッチが介在する。このときダイオードD21及びD22は、一方のアノード端子と他方のカソード端子が同じ信号線に接続されるように配置されている。
このダイオードD21及びD22は、例えば、通過する信号(パルス波、または連続波)の振幅が、1.4Vpp(電圧±0.7V相当)の振幅以上の場合にオン状態になり信号を通過させるように働く。一方で、1.4Vpp未満の場合にはオフ状態になり信号を遮断するように働く。超音波振動子C10の駆動時(即ち、超音波の送信時)は、2次側巻線LS1で誘起される信号は、20Vpp(電圧±10V相当)〜200Vpp(電圧±100V相当)の振幅を有するため、このダイオードスイッチを通過する。これに対し、超音波振動子C10によりエコー信号を受信するときは、そのエコー信号は、振幅が1.0Vpp(電圧±0.5V相当)以下のため、このダイオードスイッチで遮断され、受信回路(即ち、増幅回路12)に出力される。このようにダイオードスイッチを設けることで、送信回路側(即ち、2次側巻線LS1)の電圧を下げた場合に、送信回路側の負荷を受信回路から見えなくする。即ち、送信回路側の影響を受信回路から分離することが可能となる。
なお、増幅回路12の前段には、あらかじめ決められた振幅(例えば、±0.7V)以上の信号の通過を制限するリミッタが設けられている。このリミッタにより、増幅回路12に向けた信号の振幅が±0.7V以上の場合には、増幅回路12への信号の通過が制限される。
駆動部100は、所定のタイミングごとにトランジスタM11〜M14それぞれのオン/オフを切り替え、これにより1次側巻線LP1に印加される電圧(1次電圧)の種類及び方向を制御する。この駆動部100による制御について、図2B及び図2Cを参照しながら説明する。図2Bは、トランジスタM11〜M14それぞれへのパルスと2次側巻線LS1からの出力波形との関係を示した概略図である。図2Bにおける、T10、T11、及びT12は、超音波を送信する周期中の各タイミングを示しており、このタイミングごとに、2次側巻線LS1から誘起される電圧(2次電圧)が切り替わることで、複数のレベルの電圧を出力することができる。この一例として、図2BにおけるVP111及びVP131は、トランジスタM11〜M14のスイッチングによりトランスK3の2次側(即ち、2次側巻線LS1)に誘起された2次電圧を示している。図2Bにおける電圧VP111は、第1のレベルの電圧の一例であって、電源VP11に対応しており、電圧VP131は、第2のレベルの電圧の一例であって、電源VP13に対応している。また、図2Cは、図2Bに示したタイミングT10、T11、及びT12におけるトランジスタM11〜M14それぞれのオン/オフの状態を示した図である。図2Cでは、「○」で示された部分が「オン」の状態であることを示している。
図2Bに示すように、タイミングT11において、駆動部100は、トランジスタM12及びM13にパルスを供給する。これにより、図2Cに示すように、トランジスタM11及びM12がオンとなり、トランジスタM13及びM14はオフとなる。この場合の等価回路を図3Aに示す。図3Aに示すように、タイミングT11では、1次側巻線LP1に対して電源VP11の1次電圧が印加される。これにより、2次側巻線LS1には、図2Bに示すように、VP111(正極)の2次電圧が誘起され、これが超音波振動子C10に印加される。
また、図2Bに示すように、タイミングT12において、駆動部100は、トランジスタM11及びM14にパルスを供給する。これにより、図2Cに示すように、トランジスタM13及びM14がオンとなり、トランジスタM11及びM12はオフとなる。この場合の等価回路を図3Bに示す。図3Bに示すように、タイミングT12では、1次側巻線LP1に対して電源VP13の1次電圧が印加される。このとき、1次側巻線LP1に流れる電流の方向は、図3Aに示したタイミングT11の場合とは逆になる。そのため、2次側巻線LS1には、図2Bに示すように、VP131(負極)の2次電圧が誘起され、これが超音波振動子C10に印加される。
また、図2Bに示すように、タイミングT10において、駆動部100は、トランジスタM11〜M14にパルスを供給する。これにより、図2Cに示すように、トランジスタM12及びM14がオンとなり、トランジスタM11及びM13はオフとなる。この場合の等価回路を図3Cに示す。図3Cに示すように、タイミングT10では、1次側巻線LP1の両端はコモン電圧に接続される。これにより、タイミングT11またはT12において、1次側巻線LP1の両端の電位差を0にすることにより(1次側巻線LP1への印加電圧が0となり)、2次側巻線LS1の両端に発生する電圧差も0Vとなる。これにより、図2Bに示すように、2次側巻線LS1からの出力振幅が0である第3のレベルの電圧となり(2次側巻線に誘起される電圧が0となる)、超音波振動子C10への電圧が0となる。つまり、第1のレベルの電圧および第2のレベルの電圧とは0以外の信号であって、第3のレベルの電圧である0レベルの電圧との切り替わりにおいては、0より大きい信号にあっては、急激に立ち下がり、0よりも小さい信号にあっては、急激に立ち上がる。この立ち下がり、立ち上がりは、時間軸に対して垂直であることが好ましいが、例えば、多少の傾きを有して、及び/又は多少のリンギングを経て、第3のレベルの電圧である0レベルに収束してもよい。
ここで、第3のレベルの電圧である0レベルへの切り替わりについて図4を参照して説明する。図4は、1次側巻線LP1に対して印加された電圧をオフにした場合において、2次側巻線LS1から出力されるパルスの振幅の、時系列に沿った変化を示したグラフの一例である。図4におけるグラフG11は、本実施形態に係る超音波診断装置において、タイミングT10における制御、即ち、1次側巻線LP1の両端をコモン電圧に接続させた場合を示している。また、グラフG21は、増幅回路12の前段に設けられたリミッタのリミッタ電圧を示している。また、グラフG12は、従来の送信回路を用いた場合、即ち、1次側巻線LP1の両端をコモン電圧に接続させない場合を示している。
このように、駆動部100は、トランジスタM11及びM12がオンすることで2次側巻線LS1に第1のレベルの電圧を誘起させる。また、トランジスタM13及びM14をオンすることで2次側巻線LS1に前記第2のレベルの電圧を誘起させる。さらに、トランジスタM12及びM14がオンすることで1次側巻線LP1の両端をコモン電圧に接続させ、2次側巻線LS1からの出力振幅を0にする。
ここで、従来の送信回路の構成について図11Aを参照しながら説明する。図11Aは、従来の送信回路の一例を示した回路図である。図11Aに示すように、従来の送信回路は、一次側巻線L31、L32、L41、及びL42と、二次側巻線L5を含むトランスと、電源VP0及びVP1とを含んで構成されている。一次側巻線L31及びL32の一端は電源VP0に接続されている。このとき、電源VP0から見て、一次側巻線L31及びL32の巻方向がそれぞれ異なるように接続されている。一次側巻線L31の他端には、ダイオードD31を介して、トランジスタM31のドレインが接続されている。同様に、一次側巻線L32の他端には、ダイオードD32を介して、トランジスタM32のドレインが接続されている。トランジスタM31及びM32のソースは、それぞれコモン電圧に接続されている。
また、一次側巻線L41及びL42の一端は電源VP0に接続されており、一次側巻線L41及びL42の他端には、ダイオードD31及びD32を介して、トランジスタM41及びM42のドレインが接続されている。これらの接続関係は、電源VP1と、一次側巻線L31及びL32と、ダイオードD31及びD32と、トランジスタM31及びM32とを含む回路群と同様である。
トランジスタM31、M32、M41、及びM42のいずれかをオンすることで、一次側巻線L31、L32、L41、及びL42のいずれかに電流が流れて磁気エネルギーが発生する。この場合、一次側巻線L31、L32、L41、及びL42に印加される電圧値はそれぞれ異なり、巻線の巻方向もそれぞれ異なる。このため、いずれかの一次側巻線に電流を流すことで、それぞれに対応した電圧値及び極性を選択することができ、二次側巻線L5に、この電圧値及び極性に基づいた電圧が誘起される。
ここで、図4を参照する。グラフG12に示すように、従来の送信回路の場合(即ち、1次側巻線LP1の両端をコモン電圧に接続させない場合)には、1次側巻線LP1に発生した磁気エネルギーが、回路内の抵抗により消費されるまで、2次側巻線の電圧を0レベル(バイアス点)に戻らない。このことにより、2次側巻線には逆起電力が誘起され続け、この逆起電力に伴う信号が2次側巻線から発生し続ける。そのため、この2次側巻線LS1に誘起される電圧が、リミッタ電圧0.7[V]未満となるまで、切り替えから約1.3[μsec]の時間を要している。即ち、この時間においては、2次側巻線LS1に誘起される電圧がダイオードD21及びD22を通過するので、接続点である点P21に2次側巻線LS1に誘起される電圧が印加される。これにより、増幅回路12には、超音波振動子C10からの信号に対して2次側巻線LS1からの信号が重畳した信号が入力される。
増幅回路12は、超音波振動子C10からの信号の入力レンジにあわせてダイナミックレンジが設定されている。2次側巻線LS1からの信号の入力レンジ(振幅)は、超音波振動子C10からの信号の入力レンジよりも高い。そのため、増幅回路が2次側巻線LS1からの信号を受けると故障につながる可能性がある。即ち、2次側巻線LS1からの信号がダイオードD21及びD22を通過し増幅回路12へ流入する間は、増幅回路12でこれらの信号を受けることが困難である。そのため、上述したように、増幅回路12の前段には、リミッタが設けられている。
2次側巻線LS1に誘起される電圧がダイオードD21及びD22を通過する間、即ち、2次側巻線LS1に誘起される電圧が0.7[V]未満となるまでは、超音波振動子C10からの信号に2次側巻線LS1からの信号(0.7[V]以上)が重畳する。そのため、超音波振動子C10からの信号が0.7[V]未満の信号であった場合でも、2次側巻線LS1からの信号が重畳することで、0.7[V]以上の信号となり、増幅回路12の前段に設けられたリミッタにより通過が制限される。そのため、この信号の重畳による制限がされている間は、増幅回路12は、超音波振動子C10からの信号を受けることができない。
即ち、超音波の送信から受信に切り替える場合には、超音波の送信時に2次側巻線LS1に誘起された電圧が、ダイオードD21及びD22で遮断可能な値となるまで、超音波の受信を開始することができない。そのため、この時間が長いほど、より早いタイミングで受信されるエコー信号(被検体内の浅部で反射するエコー信号)を受信回路側で処理することが困難となる。
一般的に、超音波振動子C10と超音波プローブの表面との間を、超音波振動子C10で発生した超音波が戻ってくるまでの時間(音響的な距離)は、プローブに依っても異なるが、一般的には1[μsec]程度である。即ち、この時間(1[μsec])以降に受信する超音波は、被検体内で反射した反射波となる。そのため、この時間以内に、2次側巻線LS1に誘起された電圧が、増幅回路前段のリミッタのリミッタ電圧0.7[V]を下回ることが望ましい。
これに対して、本実施形態に係る超音波診断装置では、1次側巻線LP1へ印加された電圧をオフにしたとき、図3Cに示すように、1次側巻線LP1の両端をコモン電圧に接続する。このように動作させることで、1次側巻線LP1の両端の電位差が0となり(1次側巻線LP1への印加電圧が0となり)、1次側巻線LP1に対して外部から電流が流れ込まなくなる。そのため、1次側巻線LP1に磁気エネルギーが発生しなくなる。これにより、図4のグラフG11に示すように、切り替えから約0.6[μsec]で、2次側巻線LS1に誘起される電圧が、リミッタ電圧0.7[V]未満となる。即ち、従来に比べて、より早いタイミングで、2次側巻線LS1からの出力振幅が0となる。そのため、1次側巻線LP1の両端をコモン電圧に接続させない場合に比べて、より早いタイミングで受信されるエコー信号を処理することが可能となる。
このように、本実施形態に係る超音波診断装置は、1次側巻線LP1へ印加された1次電圧をオフにしたとき、1次側巻線LP1の両端をコモン電圧に接続することで、1次側巻線LP1の両端の電位差を0とし、1次側巻線LP1における磁気エネルギーの発生を積極的に抑制する。これにより、1次側巻線LP1の両端をコモン電圧に接続しない場合に比べて、2次側巻線LS1に誘起された2次電圧を、速やかに0にすることが可能となる。
また、本実施形態に係る送信回路10では、1次側巻線LP1のいずれの方向に電圧を印加した場合においても(即ち、タイミングT11及びT12のいずれにおいても)、P型MOSFETとN型MOSFETとを対として使用される構成となっている。一般的には、P型MOSFET及びN型MOSFETのように物理的に構造の異なる部品は、その特性も異なる。そのため、P型MOSFETとN型MOSFETとで、同じ特性を有する部品を調達することは困難である。一方で、P型MOSFET同士、またはN型MOSFET同士のように構造が同じものは、構造の異なるものに比べて、同じ特性を有する部品を調達することが容易である。本実施形態に係る送信回路10では、タイミングT11及びT12のいずれにおいても、P型MOSFETとN型MOSFETとが対として使用されるため、回路の構成が等しくなる。そのため、1次側巻線LP1へ印加する電圧を切り替えた場合においても、構造の違いに伴う特性の違いを少なくし、1次側巻線LP1に正負の振幅が対称な出力パルスを容易に誘起することが可能となる。
なお、上記では、トランジスタM11〜M14をスイッチとして用いているが、所望の切り替え速度を有するスイッチの機能を満たせば、この構成には限定されない。トランジスタM11〜M14(MOS FET)に替えて、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)スイッチを用いてもよい。また、この場合に用いられるMOSFETは、基本的には限定されるものではなく、ディプレッションタイプであってもエンハンスメントタイプであってもよいが、ゲート電圧をかけないときにドレイン電流が流れないエンハンスメントタイプであることが好ましい。また、この実施形態及びこの実施形態以下で使用するトランジスタは、絶縁ゲート型のMOSFETに限定されるものではなく、接合型のJ−FETであってもよい。また、例えば、このトランジスタは、バイポーラトランジスタなどであってもよい。バイポーラトランジスタを用いる場合には、本実施形態に係る送信回路10は、例えば、P型MOSFETが、PNPトランジスタに置き換えられ、N型MOSFETが、NPNトランジスタに置き換えられて構成される。また、ゲートはベース、ドレインはエミッタ、ソースはコレクタにそれぞれ置き換えられて構成される。また、バイポーラトランジスタをONするタイミングは、前述したパルスが入力されるタイミングにおいてベースに駆動電流が流れるように構成される。また、このバイポーラトランジスタは、ベースに流れる駆動電流を小さくする観点から直流電流増幅率(以下hFEという)の値が大きいものを用いる、もしくは、複数のトランジスタをダーリントン接続するなどしてhFEの値を大きくするなどの構成を有することが好ましい。
また、2次側巻線から振幅の正負が対称なパルスを出力する場合には、電源VP11とVP13とを同じ電源で構成してもよい。このような構成とすることで、送信回路10の構成を簡略化することが可能となる。
また、本実施形態に係る送信回路10は、例えば、すべてのトランジスタを同一の型(P型、N型、PNP型、NPN型など)のもので構成することもできる。具体的には、例えば、トランジスタM11及びトランジスタM13をN型MOSFETとすることにより、送信回路10を全てN型MOSFETで構成する。そうすると、トランジスタM11及びトランジスタM13は、ソース側から信号が取り出されるソースフォロワ型スイッチ回路として動作する。ここで、トランジスタM11を駆動するために、トランジスタM11にゲートに印加される駆動信号は、トランジスタM14に印加される駆動信号に電圧VP111を加えた信号となる。また、トランジスタM13を駆動するために、同様に、トランジスタM13に印加される駆動信号は、トランジスタM12に印加される駆動信号に電圧VP131を加えた信号となる。このように、トランジスタのゲート・ソース間には、例えば、30∨を超える大きな電圧が印加されるので、ゲート・ソース間の耐電圧が高いMOSFETを選ぶことが好ましい。このMOSFETとしては、Si−MOSFETの他に、例えば、GaN−MOSFET、SiC−MOSFETなどが挙げられる。また、送信回路10を、全て同一の型のトランジスタで構成したので、例えば、IGBTやGTOなどの型の区別のないスイッチング素子をトランジスタとして用いることもできる。例えば、送信回路10を構成するトランジスタにGTOを用いる場合には、全てN型MOSFETで送信回路10を構成する場合のドレインをカソード、ソースをアノードにそれぞれ置き換えられて構成される。これらのことは、以下に示す実施形態においても同様に適用することができる。
また、送信回路10は単独の電源装置として用いることもできる。この電源装置は、例えば、少なくとも超音波プローブに接続される、超音波診断装置用の電源装置である。この電源装置は、1次側巻線LP1と2次側巻線LS1とを含んで構成されたトランスK3と、1次側巻線LP1に接続された第1の電源VP11及び第2の電源VP13と、2次側巻線LS1に誘起される電圧により駆動される。この電源装置は、誘起される電圧が、第1の電源VP11に基づく第1のレベルの電圧と、第2の電源VP13に基づく第2のレベルの電圧と、第1のレベルの電圧と第2のレベルの電圧との間の第3のレベルの電圧との間で変化するように駆動する駆動部を備えている。この電源装置は、例えば、送信回路10について前述したことを適宜選択して構成することができる。
(受信回路)
次に、図1を参照しながら、受信回路、即ち、増幅回路12、遅延回路13、加算回路14、信号処理部15、及び画像処理部16の動作について説明する。増幅回路12は、超音波振動子群11の各振動子に接続された信号線を介し、各振動子で受信される超音波エコー信号を受ける。増幅回路12は、各振動子から受けた超音波エコー信号を良好に伝送するために、低雑音増幅またはバッファリング等の処理を行う。
増幅回路12により増幅された信号は、遅延回路13により遅延時間が与えられ、加算回路14により加算されて信号処理部15に出力される。遅延回路13、及び加算回路14により整相加算された信号は、信号処理部15にて検波されてエンベロープが抽出される。この抽出されたエンベロープは、画像処理部16にて被観測体の断面に合わせて座標変換されたり、画像表示に適した階調処理等が施されたりした後、表示部17に表示される。これにより、リアルタイムで被観測体内の形態情報が、表示部17に表示される。
以上、本実施形態に係る超音波診断装置は、1次側巻線LP1へ印加された1次電圧をオフにしたとき、1次側巻線LP1の両端をコモン電圧に接続することで、1次側巻線LP1の両端の電位差を0とし、1次側巻線LP1における磁気エネルギーの発生を積極的に抑制する。これにより、1次側巻線LP1の両端をコモン電圧に接続しない場合に比べて、2次側巻線LS1に誘起された2次電圧を、速やかに0にすることが可能となる。そのため、超音波の送信後、速やかに受信を開始することが可能となり、例えば、被検体の浅部で反射した超音波に基づく画像を生成することが可能となる。また、本実施形態に係る超音波診断装置では、正極側のパルスを出力する場合と、負極側のパルスを出力する場合とで、1次側巻線LP1に接続された回路の構成が等しくなる。これにより、各素子の構造の違いに基づく性能のバラツキを軽減することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る超音波診断装置について説明する。本実施形態に係る超音波診断装置は、BモードやCモード等のように異なるモードを時分割で切り替えながら動作する。例えば、Bモードは、2次元形態像を表示させるモードである。Bモードでは、1つの超音波振動子で超音波の送信及び受信の双方を時分割で行い、このモードでは、振幅が大きく波数の少ない超音波を用いる。Cモードは、ドプラ効果を応用して血流分布を解析し2次元血流像をカラー表示させるモードである。このモードでは、振幅が小さく波数の多い超音波を用いる。このように、これらのモードは、そのモードごとに超音波の振幅や波数が異なり、モードに応じて2次側巻線LS1に誘起させる電圧が異なる。また、本実施形態に係る超音波診断装置は、超音波の送信中に、超音波振動子に印加する電圧を変化させることで、送信パルスの波形を意図的に変化させる。このような動作を実現するために、本実施形態に係る送信回路10は、異なる種類の電圧を時分割で切り替えながら1次側巻線LP1に印加する。以降では、本実施形態に係る超音波診断装置について、図5Aを参照しながら、第1の実施形態と異なる送信回路10の構成と、駆動部100による制御に着目して説明する。図5Aは、本実施形態に係る送信回路の一例を示した回路図である。
図5Aに示すように、本実施形態に係る送信回路10は、図2Aに示した構成に加え、電源VP15及びVP16と、トランジスタM15及びM16と、ダイオードD15及びD16とを含んで構成されている。トランジスタM15及びM16は、トランジスタM11及びM13と同様の構成、即ち、P型MOSFETとして構成されている。なお、電源VP15が「第3の電源」に相当し、電源VP16が「第4の電源」に相当する。
トランジスタM15のソースには電源VP15が接続されており、トランジスタM16のソースには電源VP16が接続されている。トランジスタM15のドレインは、トランジスタM11と同様に、1次側巻線LP1の一端に接続されている。また、トランジスタM16のドレインは、トランジスタM13と同様に、1次側巻線LP1の他端に接続されている。1次側巻線LP1の一端とトランジスタM15のドレインとの間には、ダイオードD15が介在し、1次側巻線LP1からトランジスタM11に向けた方向の電流の流れを規制している。同様に、1次側巻線LP1の他端とトランジスタM16のドレインとの間には、ダイオードD16が介在し、1次側巻線LP1からトランジスタM16に向けた方向の電流の流れを規制している。また、本実施の形態の送信回路10も、前述の第1の実施形態と同様にして、同一の型の素子で構成することができる。この場合においては、例えば、トランジスタM11、M15、M13、及びM16をN型のMOSFETとして構成することができる。
駆動部100は、所定のタイミングごとにトランジスタM11〜M16それぞれのオン/オフを切り替え、これにより1次側巻線LP1に印加される電圧(1次電圧)の種類及び方向を制御する。この駆動部100による制御について、図5B及び図5Cを参照しながら説明する。図5Bは、トランジスタM11〜M16それぞれへのパルスと2次側巻線LS1からの出力波形との関係を示した概略図である。図5Bにおける、T20、T21、T22、T23、及びT24は、超音波を送信する周期中の各タイミングを示しており、このタイミングごとに、2次側巻線LS1から誘起される電圧(2次電圧)が切り替わる。なお、図5BにおけるVP111、VP131、VP151、及びVP161は、トランジスタM11〜M16のスイッチングによりトランスK3の2次側(即ち、2次側巻線LS1)に誘起された2次電圧を示している。図5Bにおける電圧VP111は、電源VP11に対応しており、電圧VP131は、電源VP13に対応している。また、図5Bにおける電圧VP151は、電源VP15に対応しており、電圧VP161は、電源VP16に対応している。また、図5Cは、図5Bに示したタイミングT20、T21、T22、T23、及びT24におけるトランジスタM11〜M16それぞれのオン/オフの状態を示した図である。図5Cでは、「○」で示された部分が「オン」の状態であることを示している。
図5Bに示すように、タイミングT21において、駆動部100は、トランジスタM11、M12、M13、及びM16にパルスを供給する。これにより、図5Cに示すように、トランジスタM11及びM12がオンとなり、トランジスタM13〜M16はオフとなる。この場合の等価回路を図6Aに示す。図6Aに示すように、タイミングT21では、1次側巻線に対して電源VP11の1次電圧が印加される。これにより、2次側巻線LS1には、図5Bに示すように、VP111(正極)の2次電圧が誘起され、これが超音波振動子C10に印加される。
また、図5Bに示すように、タイミングT22において、駆動部100は、トランジスタM12、M13、M15、及びM16にパルスを供給する。これにより、図5Cに示すように、トランジスタM12及びM15がオンとなり、トランジスタM11、M13、M14、及びM16はオフとなる。この場合の等価回路を図6Bに示す。図6Bに示すように、タイミングT22では、1次側巻線LP1に対して電源VP15の1次電圧が印加される。これにより、2次側巻線LS1には、図5Bに示すように、VP151(正極)の2次電圧が誘起され、これが超音波振動子C10に印加される。
また、図5Bに示すように、タイミングT23において、駆動部100は、トランジスタM11、及びM14〜M16にパルスを供給する。これにより、図5Cに示すように、トランジスタM14及びM16がオンとなり、トランジスタM11〜M13、及びM15はオフとなる。この場合の等価回路を図6Cに示す。図6Cに示すように、タイミングT23では、1次側巻線LP1に対して電源VP16の1次電圧が印加される。このとき、1次側巻線LP1に流れる電流の方向は、図6A及び図6Bに示したタイミングT21及びT22の場合とは逆になる。そのため、2次側巻線LS1には、図5Bに示すように、VP161(負極)の2次電圧が誘起され、これが超音波振動子C10に印加される。
また、図5Bに示すように、タイミングT24において、駆動部100は、トランジスタM11、及びM13〜M15にパルスを供給する。これにより、図5Cに示すように、トランジスタM13及びM14がオンとなり、トランジスタM11、M12、M15、及びM16はオフとなる。この場合の等価回路を図6Dに示す。図6Dに示すように、タイミングT24では、1次側巻線LP1に対して電源VP13の1次電圧が印加される。このとき、1次側巻線LP1に流れる電流の方向は、図6A及び図6Bに示したタイミングT21及びT22の場合とは逆になる。そのため、2次側巻線LS1には、図5Bに示すように、VP131(負極)の2次電圧が誘起され、これが超音波振動子C10に印加される。
また、図5Bに示すように、タイミングT20において、駆動部100は、トランジスタM11〜M16にパルスを供給する。これにより、図5Cに示すように、トランジスタM12及びM14がオンとなり、トランジスタM11、M13、M15、及びM16はオフとなる。この場合の等価回路を図6Eに示す。図6Eに示すように、タイミングT20では、1次側巻線LP1の両端はコモン電圧に接続される。即ち、1次側巻線LP1の両端の電位差が0となり、1次側巻線LP1における逆起電力の発生が抑制される。これにより、図5Bに示すように、2次側巻線LS1の電圧、即ち、超音波振動子C10への電圧が0となる。
このように、本実施形態に係る超音波診断装置は、同じ構成で、接続された電源の電圧が異なる一の回路群と他の回路群とが1次側巻線LP1に対して並列に接続されている。具体的には、一の回路群は、電源VP11及びVP13と、トランジスタM11及びM13とを含んで構成される回路群を示している。また、他の回路群は、電源VP15及びVP16と、トランジスタM15及びM16とを含んで構成される回路群を示している。このような構成とすることで、第1の実施形態に係る超音波診断装置と同様の作用効果を得られ、さらに、異なる複数(3以上)のレベルの電圧を適宜切り替えて超音波振動子C10に印加することが可能となる。
なお、2次側巻線から振幅の正負が対称なパルスを出力する場合には、電源VP11とVP13とを同じ電源VP0で構成し、同様に、電源VP15とVP16とを同じ電源VP1で構成してもよい。このような一例を示した、送信回路10の回路図を図7に示す。このような構成とすることで、図5Bに示す電圧VP111、VP131、VP151、及びVP161は、VP111=VP131=VP0、VP151=VP161=VP1の関係を満たすようになる。即ち、タイミングT22とタイミングT23とで2次側巻線TS1から出力されるパルス(誘起される電圧)は、0を基準に対称となる。同様に、タイミングT21とタイミングT24とで2次側巻線TS1から出力されるパルスは、0を基準に対称となる。
また、上記の例では、電源VP11、VP13、VP15、及びVP16の電圧を調整することで、レベルの異なるパルスを2次側巻線LS1に誘起させていたが、トランスK3に接続された1次側巻線の巻き数を調整することで異なるレベルのパルスを出力するように構成してもよい。このような一例を示した、送信回路10の回路図を図8に示す。図8の例では、トランスK3の1次側に、1次側巻線LP11及びLP12を、これらが2次側巻線LS1に対して並列に接続されるように設けている。1次側巻線LP11の一端には、電源VP11と、トランジスタM11と、ダイオードD11とで構成される回路群が接続されており、他端には、電源VP13と、トランジスタM13と、ダイオードD13とで構成される回路群が接続されている。また、1次側巻線LP11の両端は、それぞれトランジスタM12及びM14を介してコモン電圧に接続されている。
同様に、1次側巻線LP12の一端には、電源VP15と、トランジスタM15と、ダイオードD15とで構成される回路群が接続されており、他端には、電源VP16と、トランジスタM16と、ダイオードD16とで構成される回路群が接続されている。また、1次側巻線LP12の両端は、それぞれトランジスタM12’及びM14’を介してコモン電圧に接続されている。
このような構成とすることで、電源VP11、VP13、VP15、及びVP16の電圧と、1次側巻線LP11及びLP12の巻き数を調整することで、2次側巻線LS1に誘起される電圧を調整することが可能となる。
また、本実施形態に係る超音波診断装置に依れば、図9Aに示すように、超音波振動子C10に印加する電圧を変化させることが可能である。図9Aは、トランジスタM11〜M16それぞれへのパルスと2次側巻線LS1からの出力波形との関係の一例を示した概略図である。図9Aにおける、T31、T32、T33、T34、及びT35は、超音波を送信する周期中の各タイミングを示しており、このタイミングごとに、2次側巻線LS1から誘起される電圧(2次電圧)が切り替わる。なお、図9AにおけるVP111、VP131、VP151、及びVP161は、図5BにおけるVP111、VP131、VP151、及びVP161に対応している。また、図9Bに、図9Aに示したタイミングT31、T32、T33、T34、及びT35におけるトランジスタM11〜M16それぞれのオン/オフの状態を示す。図9Bでは、「○」で示された部分が「オン」の状態であることを示している。
図9Aに示すように、タイミングT31において、駆動部100は、トランジスタM12、M13、M15、及びM16にパルスを供給する。これにより、図9Bに示すように、トランジスタM12及びM15がオンとなり、トランジスタM11、M13、M14、及びM16はオフとなる。即ち、タイミングT31では、1次側巻線LP1に対して電源VP15の1次電圧が印加される。これにより、2次側巻線LS1には、図9Aに示すように、VP151(正極)の2次電圧が誘起され、これが超音波振動子C10に印加される。
また、図9Aに示すように、タイミングT32において、駆動部100は、トランジスタM11、M12、M13、及びM16にパルスを供給する。これにより、図9Bに示すように、トランジスタM11及びM12がオンとなり、トランジスタM13〜M16はオフとなる。即ち、タイミングT32では、1次側巻線に対して電源VP11の1次電圧が印加される。これにより、2次側巻線LS1には、図5Bに示すように、VP111(正極)の2次電圧が誘起され、これが超音波振動子C10に印加される。
また、図9Aに示すように、タイミングT33において、駆動部100は、トランジスタM11〜M16にパルスを供給する。これにより、図9Bに示すように、トランジスタM12及びM14がオンとなり、トランジスタM11、M13、M15、及びM16はオフとなる。即ち、タイミングT33では、1次側巻線LP1の両端はコモン電圧に接続される。即ち、1次側巻線LP1の両端の電位差が0となり、1次側巻線LP1における逆起電力の発生が抑制される。これにより、図9Aに示すように、2次側巻線LS1の電圧、即ち、超音波振動子C10への電圧が0となる。
また、図9Aに示すように、タイミングT34において、駆動部100は、トランジスタM11、及びM14〜M16にパルスを供給する。これにより、図9Bに示すように、トランジスタM14及びM16がオンとなり、トランジスタM11〜M13、及びM15はオフとなる。即ち、タイミングT34では、1次側巻線LP1に対して電源VP16の1次電圧が印加される。このとき、1次側巻線LP1に流れる電流の方向は、T31及びT32の場合とは逆になる。そのため、2次側巻線LS1には、図9Aに示すように、VP161(負極)の2次電圧が誘起され、これが超音波振動子C10に印加される。
また、図9Aに示すように、タイミングT35において、駆動部100は、トランジスタM11、及びM13〜M15にパルスを供給する。これにより、図9Bに示すように、トランジスタM13及びM14がオンとなり、トランジスタM11、M12、M15、及びM16はオフとなる。即ち、タイミングT35では、1次側巻線LP1に対して電源VP13の1次電圧が印加される。このとき、1次側巻線LP1に流れる電流の方向は、T31及びT32の場合とは逆になる。そのため、2次側巻線LS1には、図9Aに示すように、VP131(負極)の2次電圧が誘起され、これが超音波振動子C10に印加される。
ここで、図11Bを参照する。図11Bは、従来の超音波診断装置で用いられているトーテンポール型の送信回路の回路図を示している。図11Bに示すように、この送信回路は、電源VP11及びVP15と、マイナス電源VN13及びVN16と、トランジスタM11、M13、M15、及びM16を含んで構成されている。この送信回路は、ダイオードD21及びD22により構成されるダイオードスイッチを介して、超音波振動子C10及び受信回路(具体的には、増幅回路12)に接続されている。
図11Bの例では、電源VP11及びVP15は、トランジスタM11及びM15のドレインにそれぞれ接続されている。同様に、マイナス電源VN13及びVN16は、トランジスタM13及びM16のドレインにそれぞれ接続されている。トランジスタM11、M13、M15、及びM16それぞれのソースは、ダイオードスイッチを介して、超音波振動子C10及び受信回路(具体的には、増幅回路12)に接続されている。なお、ダイオードスイッチと、トランジスタM11、M13、M15、及びM16それぞれとの間には、ダイオードD11、D13、D15、及びD16がそれぞれ介在しており、電流の流れを抑制している。
このような構成により、図11Bに示した送信回路は、トランジスタM11、M13、M15、及びM16のいずれかをオンにすることで、電源VP11、電源VP15、マイナス電源VN13、及びマイナス電源VN16のうち、いずれかの電源に基づく電圧を超音波振動子C10に印加する。即ち、トランジスタM11、M13、M15、及びM16の制御により、超音波振動子C10に印加する電圧のレベル及び極性を切り替えている。
しかしながら、図9AのタイミングT31からT32に示すように、同じ極性で異なるレベルを出力しようとした場合には、図11Bに示す従来の送信回路では、電圧VP115からVP111に下げるためには、P31で示した出力ラインからチャージ(電荷)を吸い込む必要がある。しかしながら、従来の送信回路は、このチャージを吸い込む構成を有しないため、電圧VP115からVP111に即座に変化させることが困難である。一方で、この図11Bに示す従来の送信回路で、このチャージの吸い込みを実現しようとした場合には、例えば、タイミングT31からT32の場合には、電源VP15に吸い込み及び吐き出しの双方を実行可能な電源を用いる必要がある。しかしながら、一般的な電源は、プラス電源は吐き出し、マイナス電源は吸い込みと決まっている。そのため、吸い込み及び吐き出しの双方を実行可能とするためには特殊な電源が必要となり、コスト、回路規模、性能の点で大きな制約となる。
一方で、図5Aに示した本実施形態に係る送信回路に依れば、図9AのタイミングT31からT32に遷移する際に、トランジスタM12を介してコモン電圧に吸い込みが行われる。そのため、吸い込み及び吐き出しの双方を実行可能な特殊な電源を用いずとも、電圧を即座に変化させることが可能となる。
以上のように、本実施形態に係る超音波診断装置は、同じ回路構成で、接続された電源の電圧が異なる一の回路群と他の回路群とが1次側巻線LP1に対して並列に接続されている。具体的には、図5Aにおいて、一の回路群は、電源VP11及びVP13と、トランジスタM11及びM13とを含んで構成される回路群を示している。また、他の回路群は、電源VP15及びVP16と、トランジスタM15及びM16とを含んで構成される回路群を示している。このような構成とすることで、第1の実施形態に係る超音波診断装置と同様の作用効果を得られ、さらに、異なる複数のレベル(0の場合を含めて5以上のレベル)の電圧を適宜切り替えて超音波振動子C10に印加することが可能となる。
(変形例)
次に、第2の実施形態に係る超音波診断装置の変形例について、図10を参照しながら説明する。図10は、変形例に係る超音波診断装置における送信回路10の回路図の一例を示している。
第2の実施形態に示した例(図5A参照)では、トランジスタM11、M13、M15、及びM16をP型MOSFET、トランジスタM12及びM14をN型MOSFETで構成していた。このような構成の場合には、電源(即ち、VP11、VP13、PV15、及びVP16)に接続される型のトランジスタ(P型MOSFET)が、コモン電圧に接続される型のトランジスタ(N型MOSFET)より多く必要となる。しかしながら、1次側巻線LP1に対して電圧の種類と方向を切り替え可能であれば、この構成に限定されない。例えば、変形例では、図10に示すように、電源側にN型MOSFETを接続し、コモン電圧側にP型MOSFETを接続して送信回路10を構成している。具体的には、送信回路10におけるトランスK3の1次側巻線LP1に接続された回路は、マイナス電源VN11、VN13、VN15、及びVN16と、トランジスタM11’〜M16’と、ダイオードD11、D13、D15、及びD16とを含んで構成されている。
トランジスタM11’のソースにはマイナス電源VN11が接続されており、トランジスタM13’のソースにはマイナス電源VN13が接続されている。同様に、トランジスタM15’のソースにはマイナス電源VN15が接続されており、トランジスタM16’のソースにはマイナス電源VN16が接続されている。また、トランジスタM12’及びM14’のソースは、それぞれコモン電圧に接続されている。
1次側巻線LP1の一端には、トランジスタM11’のドレインと、トランジスタM15’のドレインと、トランジスタM14’のドレインとが接続されている。1次側巻線LP1の一端とトランジスタM11’のドレインとの間には、ダイオードD11が介在し、トランジスタM11’から1次側巻線LP1に向けた方向の電流の流れを規制している。同様に、1次側巻線LP1の一端とトランジスタM15’のドレインとの間には、ダイオードD15が介在し、トランジスタM15’から1次側巻線LP1に向けた方向の電流の流れを規制している。
また、1次側巻線LP1の他端には、トランジスタM13’のドレインと、トランジスタM16’のドレインと、トランジスタM12’のドレインとが接続されている。1次側巻線LP1の他端とトランジスタM13’のドレインとの間には、ダイオードD13が介在し、トランジスタM13’から1次側巻線LP1に向けた方向の電流の流れを規制している。同様に、1次側巻線LP1の他端とトランジスタM16’のドレインとの間には、ダイオードD16が介在し、トランジスタM16’から1次側巻線LP1に向けた方向の電流の流れを規制している。
トランジスタM11’〜M16 ’それぞれのオン/オフの切り替えは、第2の実施形態と同様に、駆動部100が行う。具体的には、トランジスタM11’及びM12’をオンにし、トランジスタM13’〜M16’をオフにすることで、1次側巻線LP1にマイナス電源VN11の1次電圧が印加される。同様に、トランジスタM15’及びM12’をオンにし、トランジスタM11’、M13’、M14’、及びM16’をオフにすることで、1次側巻線LP1にマイナス電源VN13の1次電圧が印加される。
また、トランジスタM13’及びM14’をオンにし、トランジスタM11’、M12’、M15’、及びM16’をオフにすることで、1次側巻線LP1にマイナス電源VN13の1次電圧が印加される。このとき、1次側巻線LP1には、マイナス電源VN11の電圧を印加した場合とは逆方向に、マイナス電源VN13の1次電圧が印加される。同様にして、トランジスタM16’及びM14’をオンにし、トランジスタM11’〜M13’、及びM15’をオフにすることで、1次側巻線LP1にマイナス電源VN16の1次電圧が印加される。このとき、1次側巻線LP1には、マイナス電源VN15の1次電圧を印加した場合とは逆方向に、マイナス電源VN16の1次電圧が印加される。
また、トランジスタM12’及びM14’をオンにし、トランジスタM11’、M13’、M15’、及びM16’をオフにすることで、1次側巻線LP1の両端はコモン電圧がコモン電圧に接続される。これにより、1次側巻線LP1の両端の電位差が0となり、1次側巻線LP1における逆起電力の発生が抑制される。即ち、2次側巻線LS1の電圧、即ち、超音波振動子C10への電圧が0となる。
以上のように、変形例に係る超音波診断装置は、図10に示すように、電源側にN型MOSFETを接続し、コモン電圧側にP型MOSFETを接続して送信回路10を構成している。即ち、送信回路10を構成するために必要なP型MOSFET及びN型MOSFETの数が、第2の実施形態に係る超音波診断装置の場合とは逆になる(N型MOSFETの数<N型MOSFETの数となる)。これにより、P型MOSFET及びN型MOSFETそれぞれの流通量に応じて、第2の実施形態に係る構成(図5A参照)と、変形例に係る構成(図10)とを適宜選択し、送信回路10の生産コストを低減することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載されたその均等の範囲に含まれる。
10 送信回路
K3 トランス
LP1、LP11、LP12 1次側巻線
LS1 2次側巻線
VP11、VP13、VP15、VP16 電源
VN11、VN13、VN15、VN16 マイナス電源
D11、D13、D15、D16 ダイオード
D21、D22 ダイオード
M11、M11’ トランジスタ
M12、M12’ トランジスタ
M13、M13’ トランジスタ
M14、M14’ トランジスタ
M15、M15’ トランジスタ
M16、M16’ トランジスタ
11 超音波振動子群
C10 超音波振動子
12 増幅回路
13 遅延回路
14 加算回路
15 信号処理部
16 画像処理部
17 表示部
100 駆動部

Claims (10)

  1. 1次側巻線と2次側巻線とを含んで構成されたトランスと、
    前記1次側巻線に接続された第1の電源及び第2の電源と、
    前記2次側巻線に誘起される電圧により駆動されて、被検体に向けて超音波を送信し、被検体で反射した反射波を受信して受信信号を出力する超音波振動子と、
    前記受信信号に処理を施し超音波画像を生成する処理部と、
    前記電圧が、前記第1の電源に基づく第1のレベルの電圧と、前記第2の電源に基づく第2のレベルの電圧と、前記第1のレベルの電圧と前記第2のレベルの電圧との間の第3のレベルの電圧と、の間の電圧において変化するように駆動する駆動部と、
    を備えた超音波診断装置。
  2. 前記第1の電源と前記第2の電源とは、前記1次側巻線を挟んで配置されて、当該1次側巻線に対して互いに逆向きに電流を流すことを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 第1の電源及び第2の電源は、同じ電圧の電源であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の超音波診断装置。
  4. 前記1次側巻線の一端と前記第1の電源との間の接続をオン/オフ可能な第1のスイッチと、
    前記1次側巻線の他端と前記第2の電源との間の接続をオン/オフ可能な第2のスイッチと、
    前記1次側巻線の一端とコモン電圧との間の接続をオン/オフ可能な第3のスイッチと、
    前記1次側巻線の他端とコモン電圧との間の接続をオン/オフ可能な第4のスイッチと、
    を備え、
    前記第3のレベルの電圧は、コモン電圧であり、
    前記駆動部は、前記第1のスイッチ及び前記第4のスイッチがオンすることで前記2次側巻線に前記第1のレベルの電圧を誘起させ、前記第2のスイッチ及び前記第3のスイッチをオンすることで当該2次側巻線に前記第2のレベルの電圧を誘起させ、前記第3のスイッチ及び前記第4のスイッチがオンすることで前記1次側巻線の両端をコモン電圧に接続させ、当該2次側巻線からの出力振幅を0にすることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  5. 前記第1の電源と、前記第2の電源と、前記第1のスイッチと、前記第2のスイッチとを一の回路群として、
    前記一の回路群と同じ構成で、前記第1の電源及び前記第2の電源に替えて、第3の電源及び第4の電源を備えた他の回路群を有し、
    前記1次側巻線に対して、前記一の回路群と前記他の回路群とを並列に接続し、
    前記駆動部は、前記一の回路群及び前記他の回路群のうちのいずれかの前記第1のスイッチと前記第4のスイッチをオンする、または、複数の前記回路群のうちのいずれかの前記第2のスイッチと前記第3のスイッチとをオンすることで、前記一次側巻線に対して印加する電圧の種類及び方向を切り替えることを特徴とする請求項4に記載の超音波診断装置。
  6. 前記第1の電源と、前記第2の電源と、前記第1のスイッチと、前記第2のスイッチと、前記一次側巻線とを一の回路群として、
    前記一の回路群と同じ構成で、前記第1の電源及び前記第2の電源に替えて、第3の電源及び第4の電源を備えた他の回路群を有し、
    前記駆動部は、前記一の回路群及び前記他の回路群のうちのいずれかの前記第1のスイッチと前記第4のスイッチをオンする、または、複数の前記回路群のうちのいずれかの前記第2のスイッチと前記第3のスイッチとをオンすることで、前記一次側巻線に対して印加する電圧の種類及び方向を切り替えることを特徴とする請求項4に記載の超音波診断装置。
  7. 前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを、P型MOSFET及びN型MOSFETのうちの一方で構成し、他方で、前記第3のスイッチ及び前記第4のスイッチを構成することを特徴とする請求項4に記載の超音波診断装置。
  8. 1次側巻線と2次側巻線とを含んで構成されたトランスと、
    前記1次側巻線に接続された第1の電源及び第2の電源と、
    前記2次側巻線に誘起される電圧により駆動され、前記電圧が、前記第1の電源に基づく第1のレベルの電圧と、前記第2の電源に基づく第2のレベルの電圧と、前記第1のレベルの電圧と前記第2のレベルの電圧との間の第3のレベルの電圧と、の間の電圧において変化するように駆動する駆動部と、
    を備えた電源装置。
  9. 前記第1の電源と前記第2の電源とは、前記1次側巻線を挟んで配置されて、当該1次側巻線に対して互いに逆向きに電流を流すことを特徴とする請求項8に記載の電源装置。
  10. 前記第1の電源と、前記第2の電源と、前記第1のスイッチと、前記第2のスイッチとを一の回路群として、
    前記一の回路群と同じ構成で、前記第1の電源及び前記第2の電源に替えて、第3の電源及び第4の電源を備えた他の回路群を有し、
    前記1次側巻線に対して、前記一の回路群と前記他の回路群とを並列に接続し、
    前記駆動部は、前記一の回路群及び前記他の回路群のうちのいずれかの前記第1のスイッチと前記第4のスイッチをオンする、または、複数の前記回路群のうちのいずれかの前記第2のスイッチと前記第3のスイッチとをオンすることで、前記一次側巻線に対して印加する電圧の種類及び方向を切り替えることを特徴とする請求項9に記載の電源装置。
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