JP2013235578A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物を撮像した画像から、当該対象物の状態を的確かつ迅速に判定できる画像処理装置を提供すること。
【解決手段】確信度算出部であるCPU10によって予め準備された参照画像テンプレートを基準として不良品あるいは良品との近似性の高さを示す確信度を規定し、当該確信度に基づいて、判定対象である対象物の良否の状態についての判定を行っている。これにより、対象物の画像のように抽象的であいまいな概念的広がりを有するものについての判定であっても、的確かつ迅速に行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、対象物を撮像した写真等の画像から当該対象物の状態を判定するための画像処理装置に関する。
例えば、対象物である瓶の口部等の外観を撮像して撮像画像を取得し、その取得画像に基づいて異物の混入や、割れ、欠け及び汚れといった欠陥の有無を検査する技術が種々知られている(例えば特許文献1〜3等参照)。
しかしながら、例えば特許文献1、2等では、取得した画像データを所定の閾値で2値化し、さらに、2値化したデータについて白または黒の面積(面積比)を測定することで、欠陥の有無を検査しているため、単純な方法による2値化では、検査の信頼性を高めることが容易でない場合がある。また、例えば特許文献3では、ガラス瓶の瓶口の形状という局所的に形状の特徴が出やすい特定の部分について良否を判定するため、迅速かつ的確に検査はできても、ガラス瓶以外の対象物においてこのような局所的特徴が常にあるとは限らず、種々の対象物にそのまま適用できるものではない。
また、写真等の画像について、どのようなカテゴリに属するものであるかを判別するための技術として、画像の情報として多次元ベクトルとして表現される色、形状、テクスチャ、サイズ等についての各種パラメータに基づいて自動的に属性を判定するものが知られている(特許文献4参照)。特許文献4では、上記パラメータに基づいた判別を行うことで、抽象的であいまいな概念的広がりを有する多様なカテゴリのうち、例えば猥褻画像のような特定カテゴリに属するか否かを判定可能としている。
しかしながら、特許文献4では、判定対象となる画像について、例えば当該画像に写った対象物の位置や色味、形状等が良好であるか否か、といった対象物の状態を判定することについては開示がない。
特開平2−24544号公報 特開平4−270951号公報 特開2007−240469号公報 特開2003−99778号公報
本発明は、対象物を撮像した画像から、当該対象物の良否等の状態を的確かつ迅速に判定できる画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、(a)一定の形態を有する対象物を撮像した対象画像から当該対象物の状態を判定する画像処理装置であって、(b)対象画像に基づいて対象物の状態を判定するに際して基準として参照される参照画像についての情報を、パラメータ化して抽出された参照側形状的パラメータとして格納する参照画像格納部と、(c)対象物を撮像して対象画像を取得する撮像装置と、(d)撮像装置での撮像により取得された対象画像から、参照側形状的パラメータとの比較対象となる対象側形状的パラメータを抽出する対象側形状的パラメータ抽出部と、(e)参照側形状的パラメータに対する対象側形状的パラメータの近似性の高さを数値化した確信度を算出する確信度算出部と、(f)確信度算出部で算出された確信度に基づいて対象物の状態を判定する状態判定部と、を有する。ここで、形状的パラメータとは、画像から切り出される形状や色、テクスチャ、大きさ等についてパラメータ化され、多次元ベクトルとして表現されるデータを意味する。
上記画像処理装置によれば、状態判定部が、確信度算出部において算出される形状的パラメータから導かれる確信度に基づいて、対象物の良否等の状態を判定するので、対象物の状態を的確かつ迅速に判定することができる。この際、特に確信度は、形状的パラメータについての比較結果から算出されるため、写真等の画像に表された良否の状態のようにその状態を判定するに際して抽象的であいまいな概念的広がりを有するものであっても、的確かつ迅速な比較を行って、精度の高い確信度をもって判定を行うことができる。
本発明の具体的な側面では、撮像装置によりサンプルを撮像して取得されたサンプル画像についての情報をパラメータ化して参照画像格納部に格納されるべき参照側形状的パラメータを抽出する参照側形状的パラメータ抽出部をさらに備える。この場合、参照側形状的パラメータ抽出部において、撮像装置で撮像されたサンプル画像から参照側形状的パラメータを作成できる。
本発明の別の側面では、確信度算出部が、確信度として、第1の確信度と、第1の確信度とは異なる基準に基づく第2の確信度とをそれぞれ算出し、状態判定部が、第1の確信度と第2の確信度とに基づいて対象物の状態を判定する。この場合、異なる基準から多面的に判定を行うことで、より的確に対象物の状態を判定することができる。
本発明のさらに別の側面では、参照画像格納部が、参照側形状的パラメータとして、不良品の状態を示す画像に関する情報と良品の状態を示す画像に関する情報とのうち少なくとも一方の情報を記憶している。この場合、参照画像格納部に格納された情報に基づいて、対象物が不良品の状態にあるか否か、あるいは、対象物が良品の状態にあるか否かを判定することができる。
本発明のさらに別の側面では、参照画像格納部が、不良品の状態を示す画像の情報と良品の状態を示す画像に関する情報との双方を含み、不良品の状態を示す画像の情報は、不良品だけをサンプリングして作成される不良品に関する参照画像テンプレートで構成され、良品の状態を示す画像に関する情報は、良品だけをサンプリングして作成される良品に関する参照画像テンプレートとで構成される。この場合、不良品に関する参照画像テンプレートに基づいて、不良品性についての確信度が算出でき、良品に関する参照画像テンプレートに基づいて、良品性についての確信度が算出できるので、不良品性及び良品性の両面から確信度を測って、より信頼性が高まる。
本発明のさらに別の側面では、状態判定部が、判定において優先的な判断基準として取り扱われる確信度についての第1の閾値と、第1の閾値よりも小さな値であるとともに第1の閾値による判定が不能な場合において判断基準となる第2の閾値とを基準として、対象物の状態を判定する。この場合、多段階の判定を可能とすることで、判定の信頼性をある程度以上に維持しつつ判定不能となることを低減できる。
本発明のさらに別の側面では、参照画像格納部において、参照側形状的パラメータは、外形形状に関するパラメータ、色に関するパラメータ、テクスチャに関するパラメータ、及び大きさに関するパラメータのうち少なくとも1つのパラメータを含む。この場合、外形形状、色、テクスチャあるいは大きさといった画像についての各種情報のうち、例えば対象物の属性や判定の目的に応じて当該対象物の状態の良否が端的に現れるものに基づいて、参照側形状的パラメータを作成することができる。これにより、写真等の画像のような抽象的であいまいな概念的広がりを有するものについての判定であっても、信頼性の高いものとすることができる。
本発明のさらに別の側面では、参照画像格納部に格納されている参照画像についての情報を更新することで学習を行う学習部をさらに有する。この場合、学習部による学習を通じて、参照画像についての情報を修正し、確信度や判定の信頼性をさらに高めることができる。
本発明のさらに別の側面では、学習部が、同種類の状態を判定する基準として参照される参照画像についての情報に含まれる参照側形状的パラメータのうち、全ての参照側形状的パラメータについての平均から乖離した度合いを示す乖離度について所定値を超えているものを削除する。この場合、基準として採用されるべきでない情報を、参照画像についての情報から排除できる。つまり、目的に適合する参照側形状的パラメータを蓄積して判断の信頼性を高めることができる。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像処理方法は、一定の形態を有する対象物を撮像した対象画像から当該対象物の状態を判定する画像処理方法であって、対象画像に基づいて対象物の状態を判定するに際して基準として参照される参照画像についての情報を、パラメータ化して抽出された参照側形状的パラメータとして格納する参照画像格納工程と、対象画像から、参照側形状的パラメータとの比較対象となる対象側形状的パラメータを抽出する対象側形状的パラメータ抽出工程と、参照側形状的パラメータに対する対象側形状的パラメータの近似性の高さを数値化した確信度を算出する確信度算出工程と、確信度算出工程で算出された確信度に基づいて対象物の状態を判定する状態判定工程と、を有する。
上記画像処理方法によれば、確信度算出工程において算出される形状的パラメータから導かれる確信度に基づいて、状態判定工程において対象物の良否等の状態を判定するので、対象物の状態を的確かつ迅速に判定することができる。この際、特に確信度は、形状的パラメータについての比較結果から算出されるため、写真等の画像に表された良否の状態のようにその状態を判定するに際して抽象的であいまいな概念的広がりを有するものであっても、的確かつ迅速な比較を行って、精度の高い確信度をもって判定を行うことができる。
第1実施形態に係る画像処理装置の構造を概念的に説明するブロック図である。 図1の画像処理装置を用いた画像処理方法を概念的に説明するフローチャートである。 (A)は、不良品に関する参照画像テンプレートを作成する工程を説明するフローチャートであり、(B)は、良品に関する参照画像テンプレートを作成する工程を説明するフローチャートである。 図2の変形例の画像処理装置を用いた画像処理方法を概念的に説明するフローチャートである。 第2実施形態に係る画像処理装置を用いた画像処理方法において、不良品に関する参照画像テンプレートを作成する工程を説明するフローチャートである。 対象物の良否判定を行う工程を説明するフローチャートである。 変形例の良否判定を行う工程を説明するフローチャートである。 図7における不良品タイプの判定処理について説明するフローチャートである。 (A)及び(B)は、第3実施形態に係る画像処理装置を用いた画像処理方法において、画像を自動分割する一例を示す図である。 (A)は、不良品に関する参照分割画像テンプレートを作成する工程を説明するフローチャートであり、(B)は、良品に関する参照分割画像テンプレートを作成する工程を説明するフローチャートである。 第3実施形態に係る画像処理装置を用いた画像処理方法を概念的に説明するフローチャートである。 画像を自動分割する他の一例を示す図である。 第4実施形態に係る画像処理装置を用いた画像処理方法を概念的に説明するフローチャートである。 第5実施形態に係る画像処理装置を用いた画像処理方法を概念的に説明するフローチャートである。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る画像処理装置100は、CPU10、撮像装置11、記憶装置12、表示装置13、入力装置14、バス50等を備える。
CPU10は、バス50を介して、撮像装置11、記憶装置12、表示装置13や入力装置14との間で相互にデータの授受が可能になっている。また、CPU10は、入力装置14からのオペレーターの指示に基づいて、記憶装置12から所定のプログラムやデータを読み出し、これらプログラム及びデータに基づく各種処理を実行する。
具体的に説明すると、CPU10は、状態を判定される対象である対象物の画像データからその状態を判別するためのプログラム(良否判定プログラム)により、入力装置14からの指示や撮像装置11で撮像された画像情報に基づいて、対象物の状態の良し悪し(良否)を予め記憶装置12に格納された画像に関するデータと比較することで判定してその判定結果を出力することができる。つまり、CPU10は、例えば表示装置13に判定結果を表示させることができ、不図示の出力装置に印刷等をさせることができる。
撮像装置11は、例えばCCD等からなる固体撮像装置を内蔵する。この固体撮像装置で検出された画像は、例えばデジタル画像信号として出力される。撮像装置11は、判定対象となる対象物を撮像してデジタル処理可能な状態の判定対象画像を作成する。
記憶装置12は、画像処理装置100を動作させる各種プログラム等を複数記憶しているプログラム領域と、入力指示、入力データ、処理結果等を一時格納するデータ領域とを備える。記憶装置12は、撮像装置11で撮像された画像の近似性を測るにあたって比較可能とするために、画像から切り出される形状等についてパラメータ化するパラメータ化プログラムや、パラメータ化されている画像に関するデータ(以下、「形状的パラメータ」という。)どうしを比較してそれらの近似性の高さを数値化して示す確信度を算出する確信度算出プログラム等の各種プログラムを格納する。さらに、記憶装置12は、対象物の状態を判定するために比較を行うにあたっての基準となる良否の状態を示す典型的な画像の情報である参照画像テンプレート等の各種情報を格納している。例えば、記憶装置12は、撮像装置11で撮像され参照画像として取り込まれ、パラメータ化プログラムに基づいてパラメータ化された画像データを、典型的な良否状態を示す画像である参照画像テンプレートの参照側形状的パラメータとして格納する。つまり、記憶装置12は、参照画像格納部である。CPU10は、必要に応じて記憶装置12からこの参照側形状的パラメータを読み出し、対象物についての形状的パラメータと参照側形状的パラメータとを比較して、これらの近似性の高さを示す指数を算出し、対象物の良否判定を行う。なお、参照画像テンプレートは、画像処理装置100の本動作である対象物の状態の良否を判定する動作を行う前に予め準備されているものとする。
以上において、形状的パラメータには、画像に関する種々の情報をデータ化したものが含まれる。形状的パラメータは、画像の情報として多次元ベクトルとして表現されるものであり、例えば、画像中に現れる色、形状、テクスチャ、サイズ等についての各種パラメータが該当し、これらの特性に基づいて判定対象物の状態が判定される。色のパラメータについては、例えばRGBの3色についての平均値やメジアンや、色のヒストグラムを作成してその偏差を、近似性の高さを測る上での判断基準とすることができる。また、形状のパラメータについては、例えば輪郭(エッジ)で切り出した図形の円形度や複雑度、尖度、モーメント等を、近似性の高さを測る上での判断基準とすることができる。なお、ここで、円形度とは、切り出された図形の縦横比によって定まる指数であり、複雑度とは、切り出された図形における空洞の存在の有無や空洞の個数あるいは外側輪郭の屈曲度によって定まる指数である。なお、尖度は、直線距離と輪郭線の距離との比や、輪郭線の中心角とピクセル数との比から決定され、モーメントは、切り出された図形の形状から決定される。また、テクスチャのパラメータについては、例えば1次元投影法によって取得されるパターンの相関から得られる偏差を、近似性の高さを測る上での判断基準とすることができる。また、サイズすなわち大きさのパラメータについては、輪郭(エッジ)で切り出した図形の面積や、周囲長、フェレー径(縦又は横方向)を、近似性の高さを測る上での判断基準とすることができる。
表示装置13は、CPU10から入力されるデータに基づいて駆動信号を生成する表示駆動回路と、表示駆動回路から入力される駆動信号に基づいて必要な表示を行う画像表示部等により構成され、CPU10からの指令信号に基づいて必要な表示を行う。
入力装置14は、キーボード等から構成され、画像処理装置100を操作するオペレーターの意思を反映した指令信号をCPU10に出力する。
以下、図1に示す画像処理装置100を用いた画像処理に基づく対象物の判定の主要な動作の一例について説明する。図2は、画像処理方法を抽象化して説明するフローチャートである。ここでは、良否判定のための基準となる参照画像テンプレートが既に作成され、記憶装置12に格納されている、すなわち判定のための準備が整っているものとして説明する。なお、この参照画像テンプレートの準備過程について、詳しくは図3(A)等において後述する。
まず、CPU10は、撮像装置11を撮像動作させるプログラムを読み出して、判定対象となる対象物を撮像した画像である判定対象画像を取り込む(ステップS1)。次に、CPU10は、撮像された判定対象画像の位置決めを行う(ステップS2)。例えば、判定対象画像がその外縁として外枠を有するものであれば、その外枠に沿った輪郭を位置決めの基準とすることができる。次に、CPU10は、記憶装置12からパラメータ化プログラムを読み出して、判定対象画像から形状的パラメータを抽出し(ステップS3)、記憶装置12に保管する。上記において、CPU10は、対象側形状的パラメータ抽出部として機能する。以上により、判定対象である対象物が良否判定可能な状態にデータ化される。
次に、CPU10は、記憶装置12から読み出した良否判定プログラムに基づいて、比較判定を行う。このため、まず、CPU10は、記憶装置12に予め格納されている良否判定の基準となる参照画像テンプレートのうち、不良品に関する参照画像テンプレート(不良品参照画像テンプレート)から形状的パラメータを読み出す(ステップS4a)。さらに、CPU10は、不良品に関する参照画像テンプレートからの形状的パラメータすなわち参照側の形状的パラメータとステップS3において抽出された判定対象側の形状的パラメータとを比較し(ステップS5a)、判定対象画像ひいては対象物の状態が典型的な不良品にどの程度近いものであるかを、ステップS5aにおいて比較された結果に基づいて、判定対象画像から対象物についての不良品との近さの程度を示す確信度を第1の確信度として算出する(ステップS6a)。以下、この第1の確信度を不良品性確信度と呼ぶこととする。なお、不良品性確信度については、画像の色や形状等に関する形状的パラメータに基づいて、種々の算出方法で規定する場合が考えられる。例えば形状的パラメータの差をベクトル的に考えてベクトル各成分の差で定まる距離に基づいて不良品性確信度を定めることができる。ここでは、ステップS5a,S6aでの比較・算出から求められる典型的な不良品との近似性の高さ(例えば上記のベクトル的なものの距離)を数値化したもの(以下、「不良品指数」という。)をもって不良品性確信度とする。つまり、不良品指数が高いほど不良品であるものと判定される。不良品指数は、例えば取得された画像データのパラメータが最も典型的な不良品の画像データのパラメータと全く同一である場合を最大値の100%となるように規格化されている。
ここで、上記のように規格化された値に対して、第1の閾値と第2の閾値とが設けられており、これらの閾値から対象物が不良品であるか否かを判定するものとなっている。第1の閾値は、比較的高い値で設定され、不良判定として確実な範疇となるようなものが満たす値となっている。第2の閾値は、第1の閾値よりは小さな値として設定されるが、ある程度高い値を設定することで、第2の閾値を超える場合も不良品である蓋然性が比較的高いものとなるような値となっている。第1及び第2の閾値は、統計的に知られた対象物についての不良判定として確実な範疇で定められるものである。なお、確実に判定できる閾値が未知の場合には、例えば試運転を繰り返しながら調整をすることで、閾値を定めればよい。
第1及び第2の閾値の設定については、種々のものが考えられるが、具体的な一例としては、不良品性確信度についての偏差値に基づいて規定することが考えられる。まず、不良品性確信度の高いものから低いものまでの全ての中から無作為に抽出した標本(第1標本)についての分布において標準偏差を算出した場合に、一定以上の偏差値となるときの不良品性確信度の値を、第1の閾値として定めることができる。上記第1の閾値を定めることで、第1の閾値を超える場合には、確実に不良品であるものと判断する値として用いることができる。また、例えば、典型的な不良画像を集めた集合すなわち不良品性確信度が比較的高いものの中から無作為に抽出した標本(第2標本)についての分布において標準偏差を算出した場合に、偏差値が第2標本における平均値よりは低いものの、ある程度以上の値であり、上記の第1標本での平均値よりは高い値となっている値を、第2の閾値として定めることができる。典型的な不良画像を集めた集合において、ある程度の不良品性確信度を有することで、不良品である蓋然性が比較的高いものと判断する値として用いることができる。各標本の分布特性に応じて第1及び第2の閾値を定めることで、抽象的であいまいな概念的広がりを有するもの判定について信頼性を高めたものにできる。また、以上のような第1及び第2の閾値を設定では、第1の閾値の調整において、より限定された範囲の確実に該当するものに絞るようにするような判定ができる。一方、第2の閾値の調整において、該当するとされるものをできるだけ多くするような判定ができる。第1及び第2の閾値を適宜調整することで、必要とされる精度等に応じた設定ができる。
また、CPU10は、上記ステップS4a〜ステップS6aと並行して、良品に関する参照画像テンプレート(良品参照画像テンプレート)から形状的パラメータを読み出し(ステップS4b)、良品に関する参照画像テンプレートからの形状的パラメータすなわち参照側の形状的パラメータとステップS3において抽出された判定対象側の形状的パラメータとを比較する(ステップS5b)。さらに、CPU10は、判定対象画像から対象物についての良品との近さの程度を示す確信度を第2の確信度として算出する(ステップS6b)。以下、この第2の確信度を良品性確信度と呼ぶこととする。ここでは、典型的な良品との近似性の高さを数値化したもの(以下、「良品指数」という。)をもって良品性確信度とする。つまり、良品指数が高いほど良品であるものと判定される。良品指数は、例えば取得された画像データのパラメータが最も典型的な良品の画像データのパラメータと全く同一である場合を最大値の100%となるように規格化されている。規格化された値に対して、例えば上記した不良品参照画像テンプレートからの形状的パラメータにおける第1又は第2の閾値の規定と同様にして、良品参照画像テンプレートからの形状的パラメータにおける閾値を設けて、この閾値から対象物が良品であるか否かを判定する。閾値を超える場合は、良品である蓋然性が比較的高いものとして扱われる。
以上のように、ここでは、不良品性確信度すなわち第1の確信度と、第1の確信度とは異なる不良品性確信度すなわち第2の確信度との2つの面から判定対象物について判定を行うものとしている。異なる基準から多面的に判定を行うことで、より的確に対象物の状態を判定することができる。例えば、1つの対象について第1の確信度から不良品に入ると判定され、第2の確信度から良品に入らないと判定されれば、その対象は欠陥品であることが極めて高いこと言える。
CPU10は、ステップS7aにおいて、ステップS6aで算出された不良品性確信度が第1の閾値を超えており、かつ、ステップS6bで算出された良品性確信度が閾値を超えていないと判断すると(ステップS7a:Yes)、判定対象画像すなわち判定対象物を不良品であるものと判定する(ステップS8)。
一方、CPU10は、ステップS7aにおいて、不良品性確信度が第1の閾値以下である、又は、良品性確信度が閾値以上であると判断すると(ステップS7a:No)、さらに、良品性確信度が閾値を超えており、かつ、不良品性確信度が第1の閾値を超えてないかを判断する(ステップS7b)。ここで、良品性確信度が閾値を超えており、かつ、不良品性確信度が第1の閾値を超えていないと判断すると(ステップS7b:Yes)、判定対象画像すなわち判定対象物を良品であるものと判定する(ステップS9)。
CPU10は、ステップS7bにおいて、良品性確信度が閾値以下である、又は、不良品性確信度が第1の閾値以上であると判断すると(ステップS7b:No)、さらに、不良品性確信度が第1の閾値を超えており、かつ、良品性確信度が閾値を超えているかを判断する(ステップS7c)。ここで、不良品性確信度が第1の閾値を超えており、かつ、良品性確信度が閾値を超えていると判断すると(ステップS7c:Yes)、第1の確信度である不良品性確信度を第2の確信度である良品性確信度よりも優先的に適用して、判定対象画像すなわち判定対象物を不良品であるものと判定する(ステップS8)。
CPU10は、ステップS7cにおいて、不良品性確信度が第1の閾値以下である、又は、良品性確信度が閾値以下であると判断すると(ステップS7c:No)、さらに、不良品性確信度が第2の閾値を超えているかを判断する(ステップS7d)。ここで、不良品性確信度が第2の閾値を超えていると判断すると(ステップS7d:Yes)、不良品性確信度を優先的に適用して、判定対象画像すなわち判定対象物を不良品であるものと判定する(ステップS8)。
CPU10は、ステップS7dにおいて、不良品性確信度が第2の閾値以下であると判断すると(ステップS7d:No)、統計的割合に基づいて良否判定を行う(ステップSQ)。ここで、統計的割合とは、その判定対象である対象物の検査において統計的に知られる良品・不良品の割合を言う。ステップS7dにおいて、Noと判断される場合、その判定対象画像すなわち対象物は、良品性確信度も不良品性確信度も高くない状態にあり、上記ステップS7dまでの手法では判定不能であり、良否の判断が非常に難しい状態にあるものと言える。ステップSQでは、このような状態にある対象物について乱数等を用いて、統計的割合に応じた割合で良品であるか不良品であるかを決定している。例えば、判定対象である対象物について、検査において、q:(1―q)の割合で不良品と良品とが発生するものであることが統計的に知られていれば、CPU10は、ステップSQにおいて、q×100%の確率で不良品であり、(1―q)×100%の確率で良品であると判定することになる。
なお、ステップS8又はステップS9における判定結果は、CPU10からの指令を受けた表示装置13によって表示される。この際、併せて不良品性確信度や良品性確信度の数値等の算出結果を表示させてもよい。
以下、図3(A)及び3(B)を用いて、上記判定のための基準となる参照画像テンプレートの作成について説明する。図3(A)は、参照画像テンプレートのうち不良品に関する参照画像テンプレートの作成の工程について説明するためのフローチャートであり、図3(B)は、参照画像テンプレートのうち良品に関する参照画像テンプレートの作成の工程について説明するためのフローチャートである。つまり、図3(A)に示す工程は、図2のステップS4aにおいて読み出される形状的パラメータを準備するものであり、図3(B)に示す工程は、図2のステップS4bにおいて読み出される形状的パラメータを本動作前に準備するものである。なお、ここで、準備段階での学習については、画像処理装置100の本動作の前段階のすべての段階での学習が含まれ、例えば本動作の直前に行う試運転の段階において学習をする場合も含まれるものとする。
まず、図3(A)において、不良品に関する参照画像テンプレートを作成するために、明らかに不良品であるものとされる典型的なサンプルを複数(又は単数)用意する。つまり、人間の眼等を通して予め典型的な不良品であることが分かっている既知のサンプルのみを用意する。CPU10(図1参照)は、用意された当該サンプルを撮像装置11に撮像させ、これを参照画像として取り込む(ステップS101a)。次に、CPU10は、参照画像の位置決めを行う(ステップS102a)。次に、CPU10は、記憶装置12からパラメータ化プログラムを読み出して、参照画像から形状的パラメータを抽出する(ステップS103a)。つまり、CPU10は、参照側形状的パラメータ抽出部として機能する。最後に、CPU10は、抽出された形状的パラメータを情報として含む参照画像についての画像情報を記憶装置12に設けられた特定の領域内に格納する(ステップS104a)。つまり、記憶装置12は参照画像についての情報を格納する参照画像格納部として機能する。以上により、典型的な不良品に関する参照画像テンプレートが作成される。なお、典型的なサンプルは、通常では複数用意されるため、上記ステップS101a〜ステップS104aの動作を繰り返して、各サンプルについてパラメータ化を行うことになる。
また、図3(B)に示すように、良品に関する参照画像テンプレートの作成についても、上述した不良品に関する参照画像テンプレートの作成と同様に、人間の眼等を通して予め典型的な良品であることが既知であるサンプルのみを用意する。ステップS101b〜ステップS104bの動作を行うことで、参照画像テンプレートが作成される。
なお、以上のサンプルについては、現実の判定対象たる対象物に相当する実在の物そのものであってもよいが、画像サンプルであってもよい。この場合、画像サンプルがデジタル画像のように、既にCPU10によって処理可能な状態となっている場合には、撮像装置11による画像取得の動作は不要となる。さらに、サンプルが既にパラメータ化されたデータとなっている場合には、直接的に記憶装置12に当該データを格納すればよい。
なお、本動作の直前に行う試運転の段階において、良否判定の結果に誤りが多い場合には、適切な精度で良否判定がなされるようになるまで、上記のような事前学習を繰り返すものとする。
以上のように、本実施形態に係る画像処理装置100では、確信度算出部であるCPU10によって予め準備された参照画像テンプレートを基準として不良品あるいは良品との近似性の高さを示す確信度を規定し、当該確信度に基づいて、判定対象である対象物の良否の状態についての判定を行っている。これにより、画像処理装置100は、対象物の画像のように抽象的であいまいな概念的広がりを有するものについての判定であっても、的確かつ迅速に行うことができる。
なお、以上において、ステップSQに示す統計的割合に基づく良否判定を行わないものとしてもよい。例えば、ステップS7dにおいて、不良品性確信度が第2の閾値以下であると判断した場合には(ステップS7d:No)、CPU10は、判定対象画像すなわち判定対象物を不良品ではなく良品であるものと判定することとしてもよい。
また、多くの対象が判定不能でステップSQに達してしまったり、良否判定に多くの間違いがあったりする、といった判定精度が低い状態が続く場合には、各閾値を調整することも可能である。ただし、閾値の調整は、画像処理装置100の本動作の前段階である試運転の段階までになされることが望ましい。本動作中において、ステップS7dさらにはステップSQに達してしまう場合には、例えばこれらに達した形状的パラメータの情報を蓄積しておき、当該形状的パラメータについての画像を人間の眼等を通して良否の確認をし、当該画像をサンプルとして強制的に図3(A)又は図3(B)に示す参照画像テンプレートの作成をし直すものとしてもよい。
また、例えばステップSQに達するものが少ない場合には、ステップSQにおいて判定を行わず、判定不能のまま中立とするものとしてもよい。この場合、ステップSQに達したものについては、装置による自動的な判定をせず、例えば人間の眼によって判定を行うことが考えられる。
以下、図4のフローチャートを参照して、変形例に係る画像処理装置について説明する。なお、本変形例での画像処理装置の構成は、図1と同様であるので、図示を及び説明を省略する。上記の一例では、参照画像テンプレートは、画像処理装置100の本動作を行う前に予め準備されているすなわち事前学習を行うものとしているが、本変形例では、例えば本動作中において、適宜学習を行うことで、参照画像テンプレートを更新して、判定基準の改善、修正や発展等を図ることを可能としている。
図4は、図2の一部を変形したものであり、図2に示す場合と同様の動作によりステップS8での不良品判定又はステップS9での良品判定がなされた後、参照画像テンプレートを更新する工程、すなわち学習の工程が追加されたものである(ステップS10a、ステップS10b)。具体的に説明すると、まず、CPU10(図1参照)は、ステップS8での不良品判定がなされると、判定対象となった判定対象側の形状的パラメータの判定過程を確認し、ステップS7aにおいて、Yesと判断されて不良品判定がなされたものであった場合には、この形状的パラメータの情報を、新たな不良品に関する参照画像テンプレートの一部として追加する(ステップS10a)。ここで、ステップS7aにおいて、Yesと判断されたものとは、既述の通り、不良品性確信度が第1の閾値を超えており、かつ、良品性確信度が閾値を超えていないと判断されたものである。つまり、判定対象となった対象画像は、典型的な不良品の状態を示す画像であり、良品の状態を示す画像ではなかったものといえる。このような画像を不良品に関する参照画像テンプレートとして追加することで、不良品に関する参照画像テンプレートの信頼性、言い換えるとステップS6aで算出される不良品性確信度の信頼性を高めることができる。
同様に、CPU10は、ステップS9での良品判定がなされると、判定対象となった判定対象側の形状的パラメータの判定過程を確認し、ステップS7bにおいて、Yesと判断されて良品判定がなされたものであった場合には、この形状的パラメータの情報を、新たな良品に関する参照画像テンプレートの一部として追加する(ステップS10b)。これにより、ステップS6bで算出される良品性確信度の信頼性を高めることができる。
以上のように、本変形例では、CPU10が、不良品性確信度及び良品性確信度の信頼性を高めるために参照画像についての情報を更新することで学習を行う学習部として機能している。
また、ステップS10a及びステップS10bの学習動作については、本動作中に毎回行う場合のほか、本動作において間欠的に行う等種々のタイミングで行うものとしてもよい。さらに、参照画像テンプレートの一部として追加するに際して、例えば不良品性確信度の比較によってランキングをし、ランキングの下位のものを排除すれば、参照画像テンプレートにおけるデータの追加・変更・削除を行っても、そのデータ量を一定に保つことができる。
〔第2実施形態〕
以下、図5等により、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置について説明する。なお、本実施形態に係る画像処理装置は、第1実施形態の変形例であり、画像処理装置の構造については、図1に示す第1実施形態の画像処理装置100と同様であるので、図示及び説明を省略する。
図5は、本実施形態において判定のための基準として用いる参照画像テンプレートの作成について説明するための図である。図示のように、本実施形態では、不良品に関する参照画像テンプレートを複数種類用意するものとしている。
例えば、良品については、常に典型的なパターンがあり、複数又は単数のサンプルを用意することで、いわば平均的、標準的なデータ収集がなされ、良品についての近似性を適切に判定できる参照画像テンプレートが作成できる場合が多いと考えられる。しかし、不良品の発生については、対象となる対象物の属性等によっては、不良発生の原因が複数種類あり、原因ごとに不良として現れる形状等が大きく異なっている場合がある。不良発生の原因としては、例えば、位置ズレや異物の混入、割れ、欠け及び汚れといった種々のものが存在し得る。これらの原因によって対象物上に現れる形状や色、大きさ等の差異は、原因ごとに大きく異なり、形状的パラメータとして現れる特徴にも差が生じる場合がある。このような場合であるにもかかわらず、これら複数種類の典型的な不良品についての参照側の形状的パラメータを集約して1つのテンプレートを作成してしまうと、パラメータのばらつきが大きすぎ、不良品との類似性を適切に判定できないものになってしまう可能性がある。これに対して、本実施形態では、図5に例示するように、不良発生の原因ごとすなわちタイプごとに複数の異なるサンプルにそれぞれ分類したものを用意して、分類されたサンプルについて、不良品に関する参照画像テンプレートを個別に作成し、これらを判定の基準としている。例えば、タイプ1として対象物の割れについての不良品のサンプルを集め、1つのテンプレートを作成する(ステップS201a〜S204a)。また、タイプ2として対象物の欠けについての不良品のサンプルを集め、1つのテンプレートを作成する(ステップS201b〜S204b)。以下、同様の動作をすることで、複数組の参照画像テンプレートが作成される。
図6は、複数種類の不良品に関する参照画像テンプレートが用意された場合における対象物の判定方法の一例について説明するためのフローチャートである。ここでは、1つの良品に関する参照画像テンプレートと、(L−1)種類(Lは1より大きい自然数)の不良品に関する参照画像テンプレートが用意されているものとする。ここでは、異なるタイプの不良発生がL種類あり、これらのうち、参照画像テンプレートが用意される典型的な不良のタイプが(L−1)種類あり、これらのどれにも属さないような不良発生を最後であるL番目の不良であるものとする。
まず、CPU10は、(L−1)種類の不良品に関する参照画像テンプレートに基づいて不良品性確信度を算出する(ステップS26a)。また、CPU10は、ステップS26aと並行して、良品に関する参照画像テンプレートに基づいて良品性確信度を算出する(ステップS26b)。
次に、CPU10は、ステップS26aで算出された各タイプの不良品性確信度のうちいずれかが第1の閾値を超えており、かつ、ステップS26bで算出された良品性確信度が閾値を超えていないと判断すると(ステップS27a:Yes)、判定対象画像すなわち判定対象物を不良品であるものと判定する(ステップS28)。
一方、CPU10は、ステップS27aにおいて、各タイプの不良品性確信度のいずれも第1の閾値以下である、又は、良品性確信度が閾値以上であると判断し(ステップS27a:No)、さらに、良品性確信度が閾値を超えており、かつ、不良品性確信度のいずれも第1の閾値を超えていないと判断すると(ステップS27b:Yes)、判定対象画像すなわち判定対象物を良品であるものと判定する(ステップS29)。
CPU10は、ステップS27bにおいて、良品性確信度が閾値以下である、又は、不良品性確信度のいずれかが第1の閾値以上であると判断し(ステップS27b:No)、さらに、不良品性確信度のうちいずれかが第1の閾値を超えており、かつ、良品性確信度が閾値を超えていると判断すると(ステップS27c:Yes)、不良品性確信度を優先的に適用して、判定対象画像すなわち判定対象物を不良品であるものと判定する(ステップS28)。
CPU10は、ステップS27cにおいて、不良品性確信度のいずれもが第1の閾値以下である、又は、良品性確信度が閾値以下であると判断し(ステップS7c:No)、さらに、不良品性確信度のうちいずれかが第2の閾値を超えていると判断すると(ステップS7d:Yes)、不良品性確信度を優先的に適用して、判定対象画像すなわち判定対象物を不良品であるものと判定する(ステップS28)。
CPU10は、ステップS27dにおいて、不良品性確信度のいずれもが第2の閾値以下であると判断すると(ステップS27d:No)、統計的割合に基づいて良否判定を行い(ステップSQ)、良否を判定する(ステップS28,S29)。
図7は、本実施形態の変形例に係る画像処理装置について説明するためのフローチャートである。図7に示す一例では、図6のステップS28での不良品判定がなされた判定対象画像すなわち判定対象物について、さらに不良品となったもののタイプを分類する処理(ステップSR)を追加している。
以下、図8により、図7のステップSRにおける不良品の分類処理の一例について説明する。まず、CPU10は、ステップS28において不良と判定された判定対象画像について、各タイプのうち不良品性確信度が第1の閾値を超えている場合があるか否かを判断する(ステップSR1)。ステップSR1において、いずれかのタイプについて第1の閾値を超えていると判断されると(ステップSR1:Yes)、当該判定対象画像に対応する判定対象物は、そのタイプの不良品であると判定される(ステップSJ1)。ここで、1つの判定対象画像が複数のタイプについて第1の閾値を超えている場合には、該当する全てのタイプについての不良品であると判定される。例えば、タイプ1が対象物の割れについての不良品性確信度を示すものであり、タイプ2が対象物の欠けについての不良品性確信度を示すものである場合に、ある判定対象画像がタイプ1及びタイプ2の双方について第1の閾値を超えていれば、その判定対象画像に対応する判定対象物は、割れと欠けの双方が発生したものとして扱われることになる。
一方、ステップSR1において、いずれのタイプの不良品性確信度についても第1の閾値を超えていないと判断されると(ステップSR1:No)、タイプ1〜タイプ(L−1)の不良品性確信度が第2の閾値を超えているか否かを判定する(ステップSR2)。ステップSR2において、タイプ1〜タイプ(L−1)の不良品性確信度が第2の閾値を超えていると判断されると(ステップSR2:Yes)、当該判定対象画像に対応する判定対象物は、タイプ1〜タイプ(L−1)のうち対応するタイプの不良品であると判定される(ステップSJ2)。なお、複数のタイプについて第2の閾値を超えている場合には、該当する全てのタイプについての不良品であると判定される。
一方、ステップSR2において、タイプ1〜タイプ(L−1)のいずれについても不良品性確信度が第2の閾値以下であると判断されると(ステップSR2:No)、当該判定対象画像に対応する判定対象物は、タイプLの不良品であると判定される(ステップSJ3)。つまり、参照画像テンプレートが用意された(L−1)種類の典型的な不良のどれにも属さないL番目の不良であると判定される。
以上により、ステップSRにおける不良品の分類処理がなされる。また、ここでは、ステップSR1において第1の閾値を超えていると判断された判定対象画像を不良品に関する参照画像テンプレートとして追加するものとしている(ステップSK)。つまり、ステップSKでの学習工程を追加することで、不良品性確信度の信頼性を不良のタイプごとに高めることができる。
本実施形態においても、対象物の画像のように抽象的であいまいな概念的広がりを有するものについての判定であっても、的確かつ迅速に行うことができる。
特に、本実施形態では、不良品の発生タイプが複数存在するような判定対象についても取り扱うことが可能となる。
また、L番目の不良発生が多く生じる場合には、新たなタイプの参照画像テンプレートを追加するものとしてもよい。
また、上記では、ステップS27a等では、(L−1)種類のタイプの不良品性確信度ごとの閾値に基づいて良品判定を行っているが、これに限らず、複数のタイプの平均的な値に基づいて判定を行うことも可能である。例えば、K種類のタイプの不良品性確信度をA〜Aとし、各タイプの不良発生の発生率すなわち頻度をα〜αとして、重み付不良品性確信度を、Σα×Aと規定し、この重み付不良品性確信度に基づいて、良否の判定を行うものとしてもよい。具体的には、重み付不良品性確信度についての閾値を定めておき、ステップSQでの統計的割合に基づく処理に代えて、Σα×Aの値が上記閾値を超えている場合には不良品であり、閾値以下であれば良品である、とする判定を行うものとしてもよい。
また、以上では、不良品の発生タイプが複数存在しこれに応じて複数種類の参照画像テンプレートを用意しているのに対して、良品については、1種類の参照画像テンプレートのみを用意しているものとしているが、良品について複数種類の参照画像テンプレートを用意してもよい。また、良品について複数種類の参照画像テンプレートを用意し、不良品について1種類の参照画像テンプレートのみを用意するという態様も可能である。
〔第3実施形態〕
以下、図9(A)等により、本発明の第3実施形態に係る画像処理装置について説明する。なお、本実施形態に係る画像処理装置は、第1実施形態の変形例であり、画像処理装置の構造については、図1に示す第1実施形態の画像処理装置100と同様であるので、図示及び説明を省略する。
図9(A)及び9(B)は、本実施形態における画像処理について説明するための図である。図示のように、本実施形態では、撮像装置11(図1参照)で取り込まれた図9(A)に示す全体画像PHを、自動分割によって分割して図9(B)に示すように複数の分割画像P〜Pを切り出し、切り出された分割画像P〜Pごとに作成されたテンプレート(以下「参照分割画像テンプレート」という。)を、判定の基準として用いている。なお、図9(A)及び9(B)の例は、ケース等に収納されたm個のビンBT〜BT(図の場合、6行8列であり、m=6×8=48である。)を撮像した画像を模式的に示している。この場合、m個のビンBT〜BTの配列は予め定まっており、この配列に対応して画一的に領域を画定する分割線LLに従って、元の全体画像PHから、各ビンが1つずつ含まれるm個の分割画像P〜Pが自動的に切り分けられる様子を示している。本実施形態では、以上のようにして自動分割された分割画像について参照分割画像テンプレートをそれぞれ作成し、これらをもって対象物を判定するための基準としている。なお、以上の自動分割の動作に関しては、例えば記憶装置12(図1参照)が分割線LLに関するデータを格納するとともに、格納されたデータに基づいて自動分割を行う自動分割プログラムを格納しており、CPU10がこれらのデータやプログラムを適宜読み出して画像分割の動作を行っている。
以下、図10(A)及び10(B)により、参照分割画像テンプレートの作成について説明する。
まず、図10(A)において、不良品に関する参照分割画像テンプレートを作成するために、サンプルとして明らかに不良品であるものとされる典型的なサンプルを複数(又は単数)予め用意する。CPU10は、用意された当該サンプルを撮像装置11(図1参照)に撮像させた参照画像を全体画像PHとして取り込む(ステップS301a)。次に、CPU10は、全体画像PHの位置決めを行う(ステップS302a)。次に、CPU10は、全体画像PHの領域分割を行う(ステップS303a)。具体的には、CPU10は、記憶装置12から自動分割を行うためのデータやプログラムを読み出して、分割線LLによって画定される領域に基づいて、全体画像PHからm個の分割画像P〜Pを切り出す。次に、CPU10は、記憶装置12からパラメータ化プログラムを読み出して、各分割画像P〜Pから形状的パラメータをそれぞれ抽出する(ステップS304a)。最後に、CPU10は、抽出された形状的パラメータを情報として含む参照分割画像についての画像情報を記憶装置12に設けられた特定の領域内に格納する(ステップS305a)。以上により、不良品に関する参照分割画像テンプレートが作成される。
また、図10(B)に示すように、良品に関する参照分割画像テンプレートの作成についても、上述した不良品に関する参照分割画像テンプレートの作成と同様に、ステップS301b〜ステップS305bの動作を行うことで、参照分割画像テンプレートが作成される。
図11は、上述した手順により準備された参照分割画像テンプレートを用いた対象物の判定方法の一例について説明するためのフローチャートであり、第1実施形態の図2に対応する図である。
まず、CPU10は、判定対象画像として全体画像を読み込み(ステップS1)、位置決めを行う(ステップS2)。次に、CPU10は、記憶装置12から自動分割を行うためのデータやプログラムを読み出して、当該全体画像をm個の判定対象分割画像に自動分割する(ステップS401)。次に、CPU10は、記憶装置12からパラメータ化プログラムを読み出して、各判定対象分割画像について、判定対象分割画像から形状的パラメータをそれぞれ抽出する(ステップS403)。
次に、CPU10は、不良品に関する参照分割画像テンプレートから形状的パラメータを読み出し(ステップS404a)、判定対象側の形状的パラメータと比較し(ステップS405a)、不良品性確信度を算出する(ステップS406a)。また、CPU10は、上記ステップS404a〜ステップS406aと並行して、良品に関する参照画像テンプレートとの比較において、良品性確信度を算出する(S404b〜ステップS406b)。
以下、図2等に示す場合と同様にして、CPU10は、不良品性確信度及び良品性確信度に基づいて、各判定対象分割画像すなわち判定対象物の各分割部分についての良否判定を行う(ステップS407a〜S407d,SQ,S8,S9)。
本実施形態においても、対象物の画像のように抽象的であいまいな概念的広がりを有するものについての判定であっても、的確かつ迅速に行うことができる。
特に、本実施形態では、対象物について、全体を分割した部分ごとに良否判定をすることができる。この場合、例えば全体の一部に不良箇所がある場合に、その不良箇所を特定することができる。
なお、自動分割についての他の一例として、図12に示すように、お弁当等に用いられる食器容器といった対象物を収容する容器TRについて、容器TRに設けられた各収容空間SP1〜SP6に基づいて領域分割を行うものとしてもよい。図11の例では、分割線LLによって画一的に分割しているが、このように個々に異なる形状・大きさの領域に分割することも可能である。
また、本実施形態においても、学習部を設けることで、不良品性確信度及び良品性確信度の信頼性を高めることができる。
〔第4実施形態〕
以下、図13により、本発明の第4実施形態に係る画像処理装置について説明する。なお、本実施形態に係る画像処理装置は、第1実施形態の変形例であり、画像処理装置の構造については、図1に示す第1実施形態の画像処理装置100と同様であるので、図示及び説明を省略する。
図13は、画像処理方法を抽象化して説明するフローチャートである。本実施形態では、良否判定のための基準となる参照画像テンプレートとして、不良品に関する参照画像テンプレートのみを用い、良品に関する参照画像テンプレートを用いない点が第1実施形態の場合と異なっている。つまり、ステップS1〜ステップS3によって、判定対象画像の形状的パラメータを抽出した後、ステップS4a及びステップS5aによって抽出した形状的パラメータを不良品に関する参照画像テンプレートについての形状的パラメータとのみ比較し、ステップS6aにおいて不良品指数を不良品性確信度として算出し、当該不良品性確信度が閾値を超えていれば(ステップS7a:Yes)、判定対象画像すなわち判定対象物を不良品であるものと判定し(ステップS8)、当該確信度が閾値を超えていなければ(ステップS7a:No)、判定対象画像すなわち判定対象物を良品であるものと判定する(ステップS9)。
本実施形態においても、対象物の画像のように抽象的であいまいな概念的広がりを有するものについての判定であっても、的確かつ迅速に行うことができる。
なお、以上では、不良品に関する参照画像テンプレートのみを用い、良品に関する参照画像テンプレートを用いないものとしているが、逆に、良品に関する参照画像テンプレートのみを用い、不良品に関する参照画像テンプレートを用いないものとする態様も可能である。
また、本実施形態においても、学習部を設けることで、不良品性確信度及び良品性確信度の信頼性を高めることができる。
〔第5実施形態〕
以下、図14により、本発明の第5実施形態に係る画像処理装置について説明する。なお、本実施形態に係る画像処理装置は、第1実施形態〜第4実施形態の変形例であり、画像処理装置の構造については、図1に示す第1実施形態の画像処理装置100と同様であるので、図示及び説明を省略する。
本実施形態の画像処理装置は、第1実施形態〜第4実施形態と同様に、各実施形態のうちいずれかに示した画像処理による良否判定の処理を繰り返して行うものとし、かつ、良否判定処理の本動作中に参照画像テンプレートについての更新がなされ得るものとする。つまり、学習を行う操作がなされるものとする。この場合、参照画像テンプレートの更新において、判定基準として不適当なものが参照画像テンプレートの一部として入り込む可能性がある。あるいは、参照画像テンプレートの更新により判定基準が遷移していくことで、適当であったものが不適当なものとなっていく場合も考えられる。本実施形態では、参照画像テンプレートを監視する監視部としての機能を設けることにより、参照画像テンプレートを常に判定基準として適切なものとしている。
図14に示すように、まず、CPU10は、良否判定の処理を行う(ステップS701)。次に、CPU10は、ステップS701の動作において、参照画像テンプレートについての更新がなされた場合に、各形状的パラメータについての平均からの乖離度を算出する(ステップS702)。ここで、乖離度とは、ある参照画像テンプレートに属する形状的パラメータの平均からどの程度乖離しているものであるかを示す値を言う。例えば、良品に関する参照画像テンプレートに属する形状的パラメータにおいては、色、形状、テクスチャ、サイズ等について表現される全ての多次元ベクトルがある範疇内のベクトル値に収まるものと考えられる。従って、仮に本来良品に関する参照画像テンプレートに属するべきでない形状的パラメータが混入していれば、混入した形状的パラメータの多次元ベクトルは、他の形状的パラメータの多次元ベクトルとは異質なものとなっていると考えられる。従って、良品に関する参照画像テンプレートに属する全ての形状的パラメータについて一定の法則に従って数値化し、数値化した値についての全形状的パラメータの平均値をとり、その平均値と各形状的パラメータについて数値化した値との差を求めれば、その差を各形状的パラメータの乖離度と定義でき、この乖離度をもって排除すべき形状的パラメータを特定できる。CPU10は、この乖離度が規定の値を超えている形状的パラメータの個数をカウントする(ステップS703)。CPU10は、ステップS703においてカウントされた個数が規定数に達するまで参照画像テンプレートの監視を続ける(ステップS704)。ステップS704において規定数に達したと判断されると、CPU10は、該当する形状的パラメータを参照画像テンプレートから削除する(ステップS705)。CPU10は、良否判定の処理が終了するまで上記動作を繰りかえす(ステップS706)。以上において、CPU10は、参照画像テンプレートを監視する監視部として機能する。
ここで、上述の各形状的パラメータについて数値化した値については、例えば良否判定の処理を行うための良品性確信度を適用することができる。参照画像テンプレートにおける形状的パラメータは、いずれも典型的な不良品又は典型的な良品についての画像情報であり、不良品性確信度又は良品性確信度は非常に高いものに偏るはずである。従って、確信度についての分布において標準偏差を取り、パラメータののうち偏差値が平均的な値から極端に離れたものすなわち乖離度が大きいものがあれば、これを排除することで、判定基準として適切な状態を確保できる。なお、乖離度に関する規定の値を超える場合とは、例えば、当該確信度が正規分布従うものとした場合の棄却域に入るような場合とすることができる。
本実施形態においても、対象物の画像のように抽象的であいまいな概念的広がりを有するものについての判定であっても、的確かつ迅速に行うことができる。
特に、本実施形態では、参照画像テンプレートを更新するすなわち判定基準についての学習が行われることで、参照画像テンプレートを常に判定基準として適切なものとなるように監視することができる。
以上各実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば不良品性確信度については、画像の色や形状等についての形状的パラメータに基づいて、種々の算出方法で規定する場合が考えられるものとしているが、これについては、判定対象物の性質に応じて、種々調整することができる。例えば、色や形状等種々のパラメータについて、重みづけをすることができる。具体的には、判定対象が良好であるか否かが、判定対象物の色の違いによって大きく異なって現れるようなものである場合には、色のパラメータの要素を他の要素よりも判定の比重を大きくして優先的に取り扱うことで、より適切な判断を行うことができる。
また、上記各実施形態では、欠陥品を検出するために、確信度に関して、不良品性確信度と良品性確信度とを採用し、これらを第1及び第2の確信度として規定しているが、確信度については、不良品・良品のみならず、判定対象や判定の目的等に応じて、様々な観点から規定できる。例えば、生命体の部位を顕微鏡で観察して特定の形状のものを識別する場合や、森林の中で特定の形状をした害虫を探し出す場合には、取り込んだ画像中に特定の形状であるものが存在するか否かや、特定形状のものがどこにいくつ存在するかといったことを判定する必要があり、これに即した確信度を採用することになる。つまり、上述のような不良品・良品とは別の観点から確信度を算出するものとなる。また、確信度については、不良品性確信度のみを用いる1つの確信度で判定を行う場合や、不良品性確信度と良品性確信度との2つの確信度で判定を行う場合だけでなく、3つ以上の確信度で判定を行うものであってもよい。また、単一の画像に限らず、単一の画像から合成加工して得られる単一または複数の画像について確信度で判定を行うものとしてもよい。
100…画像処理装置、 10…CPU、 11…撮像装置、 12…記憶装置、 13…表示装置、 14…入力装置、 50…バス、 PH…全体画像、 P〜P…分割画像、 BT〜BT…ビン、 LL…分割線、 TR…容器、 SP1〜SP6…収容空間

Claims (10)

  1. 一定の形態を有する対象物を撮像した対象画像から当該対象物の状態を判定する画像処理装置であって、
    前記対象画像に基づいて前記対象物の状態を判定するに際して基準として参照される参照画像についての情報を、パラメータ化して抽出された参照側形状的パラメータとして格納する参照画像格納部と、
    前記対象物を撮像して前記対象画像を取得する撮像装置と、
    前記撮像装置での撮像により取得された前記対象画像から、前記参照側形状的パラメータとの比較対象となる対象側形状的パラメータを抽出する対象側形状的パラメータ抽出部と、
    前記参照側形状的パラメータに対する前記対象側形状的パラメータの近似性の高さを数値化した確信度を算出する確信度算出部と、
    前記確信度算出部で算出された前記確信度に基づいて前記対象物の状態を判定する状態判定部と、
    を有する画像処理装置。
  2. 前記撮像装置によりサンプルを撮像して取得されたサンプル画像についての情報をパラメータ化して前記参照画像格納部に格納されるべき前記参照側形状的パラメータを抽出する参照側形状的パラメータ抽出部をさらに備える、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記確信度算出部は、前記確信度として、第1の確信度と、前記第1の確信度とは異なる基準に基づく第2の確信度とをそれぞれ算出し、
    前記状態判定部は、前記第1の確信度と前記第2の確信度とに基づいて前記対象物の状態を判定する、請求項1及び2のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  4. 前記参照画像格納部は、前記参照側形状的パラメータとして、不良品の状態を示す画像に関する情報と良品の状態を示す画像に関する情報とのうち少なくとも一方の情報を記憶している、請求項1から3までのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記参照画像格納部は、前記不良品の状態を示す画像の情報と前記良品の状態を示す画像に関する情報との双方を含み、
    前記不良品の状態を示す画像の情報は、不良品だけをサンプリングして作成される不良品に関する参照画像テンプレートで構成され、
    前記良品の状態を示す画像に関する情報は、良品だけをサンプリングして作成される良品に関する参照画像テンプレートとで構成される、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記状態判定部は、判定において優先的な判断基準として取り扱われる前記確信度についての第1の閾値と、前記第1の閾値よりも小さな値であるとともに前記第1の閾値による判定が不能な場合において判断基準となる第2の閾値とを基準として、前記対象物の状態を判定する、請求項1から5までのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記参照画像格納部において、前記参照側形状的パラメータは、外形形状に関するパラメータ、色に関するパラメータ、テクスチャに関するパラメータ、及び大きさに関するパラメータのうち少なくとも1つのパラメータを含む、請求項1から6までのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記参照画像格納部に格納されている前記参照画像についての情報を更新することで学習を行う学習部をさらに有する、請求項1から7までのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記学習部は、同種類の状態を判定する基準として参照される参照画像についての情報に含まれる前記参照側形状的パラメータのうち、全ての参照側形状的パラメータについての平均から乖離した度合いを示す乖離度について所定値を超えているものを削除する、請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 一定の形態を有する対象物を撮像した対象画像から当該対象物の状態を判定する画像処理方法であって、
    前記対象画像に基づいて前記対象物の状態を判定するに際して基準として参照される参照画像についての情報を、パラメータ化して抽出された参照側形状的パラメータとして格納する参照画像格納工程と、
    前記対象画像から、前記参照側形状的パラメータとの比較対象となる対象側形状的パラメータを抽出する対象側形状的パラメータ抽出工程と、
    前記参照側形状的パラメータに対する前記対象側形状的パラメータの近似性の高さを数値化した確信度を算出する確信度算出工程と、
    前記確信度算出工程で算出された前記確信度に基づいて前記対象物の状態を判定する状態判定工程と、
    を有する画像処理方法。
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