JP2013235488A - 情報処理装置、その制御方法、および制御プログラム - Google Patents
情報処理装置、その制御方法、および制御プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】情報処理装置の姿勢に拘わらず、簡単な操作でユーザの姿勢に適した表示方向に画面表示する。
【解決手段】制御部101は表示装置111の表示画面がタッチ操作されたか否かを検知し、タッチ操作が検知されると、表示画面をタッチ操作した指の指紋を検知する。そして、制御部は指紋の向きに応じて表示画面における画像の表示方向を決定して、当該決定した表示方向を基準として画像を回転する変更処理を行って表示画面に表示する。
【選択図】図1
【解決手段】制御部101は表示装置111の表示画面がタッチ操作されたか否かを検知し、タッチ操作が検知されると、表示画面をタッチ操作した指の指紋を検知する。そして、制御部は指紋の向きに応じて表示画面における画像の表示方向を決定して、当該決定した表示方向を基準として画像を回転する変更処理を行って表示画面に表示する。
【選択図】図1
Description
本発明は、情報処理装置、その制御方法、および制御プログラムに関し、特に、情報処理装置に備えられた表示装置においてその表示画面の表示を制御する技術に関する。
情報処理装置の1つとして、デジタルカメラ又は携帯電話などの携帯機器がある。そして、これら携帯機器においては表示装置が備えられている。一般に、ユーザは携帯機器(以下単に機器という)を縦方向で使用する場合と縦方向に対して90度回転させた横方向で使用する場合とがある。一方、ユーザが機器を傾けて使用しつつ、表示装置に表示された画像又はドキュメントを閲覧する際には、機器がいずれの方向(縦方向又は横方向)で使用されていても、ユーザにとって常に見やすい方向(表示方向)で画像などが表示されることが望ましい。
このためには、機器の姿勢を検出して、縦方向で機器を使用する場合と横方向で機器を使用する場合に応じて、画像などの表示方向を変更する必要がある。そして、機器の姿勢を検出する際には、従来、加速度センサを用いて重力の方向に応じて機器の姿勢を検出するようにしている。
例えば、機器の姿勢に応じて表示画像の表示方向を変更する際(つまり、表示画像を回転させる際)、画像の撮影時および画像の再生時において機器の姿勢を検出して、検出した姿勢に基づいて表示画像を回転させるようにしたものがある(特許文献1参照)。
一方、デジタルカメラや携帯電話機などの機器に搭載された表示装置では、画像などを表示画面に表示し、表示画面をタッチ操作することによって入力操作を行うことができるタッチパネルが備えられている。そして、画像などの表示方向を回転させる際、タッチパネルに対するタッチ操作の際、複数本の指による所謂ねじれ操作によって表示方向を回転させるようにしたものがある(特許文献2)。
ところが、特許文献1においては、機器の姿勢のみに応じて画像などの表示方向を決定しているので、例えば、ユーザが寝転がって機器を操作している場合、又は机上に機器を置いた状態で操作している場合には、機器の姿勢とユーザの姿勢とが一致しない。このため、ユーザにとって表示画面が極めて見づらい状況が生じることがある。
また、特許文献2においては、ユーザの操作によって表示方向を回転することができるものの、複数本の指によるねじれ操作という複雑な操作が必要となってしまう。このため、ねじれ操作という複雑な操作に不慣れなユーザにとっては表示方向を変更することが極めて難しい。
そこで、本発明の目的は、情報処理装置の姿勢に拘わらず、簡単な操作でユーザの姿勢に適した表示方向に画面表示することのできる情報処理装置、その制御方法、および制御プログラムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による情報処理装置は、表示装置を備え、該表示装置の表示画面に少なくとも画像を表示する情報処理装置であって、前記表示画面がタッチ操作されたか否かを検知するタッチ操作検知手段と、前記タッチ操作検知手段によってタッチ操作が検知されると、前記表示画面をタッチ操作した指の指紋を検知する指紋検知手段と、前記指紋検知手段で検知された指紋の向きに応じて前記表示画面における前記画像の表示方向を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された表示方向を基準として前記画像を回転する変更処理を行って前記表示画面に表示する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明による制御方法は、表示装置を備え、該表示装置の表示画面に少なくとも画像を表示する情報処理装置の制御方法であって、前記表示画面がタッチ操作されたか否かを検知するタッチ操作検知ステップと、前記タッチ操作検知ステップでタッチ操作が検知されると、前記表示画面をタッチ操作した指の指紋を検知する指紋検知ステップと、前記指紋検知ステップで検知された指紋の向きに応じて前記表示画面における前記画像の表示方向を決定する決定ステップと、前記決定ステップで決定された表示方向を基準として前記画像を回転する変更処理を行って前記表示画面に表示する制御ステップとを有することを特徴とする。
本発明による制御プログラムは、表示装置を備え、該表示装置の表示画面に少なくとも画像を表示する情報処理装置で用いられる制御プログラムであって、前記情報処理装置が備えるコンピュータに、前記表示画面がタッチ操作されたか否かを検知するタッチ操作検知ステップと、前記タッチ操作検知ステップでタッチ操作が検知されると、前記表示画面をタッチ操作した指の指紋を検知する指紋検知ステップと、前記指紋検知ステップで検知された指紋の向きに応じて前記表示画面における前記画像の表示方向を決定する決定ステップと、前記決定ステップで決定された表示方向を基準として前記画像を回転する変更処理を行って前記表示画面に表示する制御ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、情報処理装置の姿勢に拘わらず、簡単な操作でユーザの姿勢に適した表示方向で画面表示することができる。
以下、本発明の実施の形態による情報処理装置の一例について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による情報処理装置100の一例についてその構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の第1の実施形態による情報処理装置100の一例についてその構成を示すブロック図である。
図示の情報処理装置は、例えば、情報端末装置(携帯機器)であり、この場合には、情報処理装置は単一のコンピュータ装置で構成される。さらには、必要に応じて複数のコンピュータ装置に各機能を分散して構成するようにしてもよい。情報処理装置を、複数のコンピュータ装置で構成する場合には、複数のコンピュータ装置が互いに通信可能なようにローカルエリアネットワーク(LAN)などで接続される。
図示の情報処理装置100は制御部101を有しており、この制御部101は情報処理装置100全体を制御する。制御部101は、例えば、中央処理装置(CPU)である。ROM(Read Only Memory)102には、変更を必要としないプログラムおよびパラメータなどが格納される。RAM(Random Access Memory)103には、例えば、外部装置(図示せず)などから供給されるプログラムおよびデータが一時的に記憶される。外部記憶装置104は情報処理装置100に固定して設置されたハードディスク又はメモリカードなどであり、外部記憶装置104にはオペレーティングシステム(OS)などのプログラムが格納される。
操作入力インターフェイス(I/F)105はタッチパネル、ポインティングデバイス、キーボード、ボタン、およびスイッチなどの入力装置(図示せず)と接続され、ユーザの操作を受け付ける。BMU(Bit Move Unit)106は、メモリ間(例えば、VRAM107と他のメモリとの間)およびメモリと各I/Oデバイス(例えば、ネットワークI/F)間のデータ転送を制御する。
VRAM(Video RAM)107は、表示装置111に表示するための画像を描画する際に用いられる。制御部101はVRAM107に描画(生成)した画像を、所定の規則に従って表示装置111に送信し、これによって表示装置111に画像が表示される。なお、制御部101は、例えば、外部記憶装置104に格納された画像ファイル又はテキストファイルなどのコンテンツファイルに応じた画像を生成して、表示装置111に表示する。
ネットワークI/F109はインターネットなどのネットワーク回線に接続される。撮像部110は、被写体などを撮像して、画像データを生成する。これら各ブロックはシステムバス112によって相互に接続されている。
制御部101は、例えば、表示装置111に備えられたタッチパネルに対するタッチ操作を、操作入力I/F105を介してユーザ操作として受け、当該タッチ操作を検出する。制御部101は、タッチ操作を検出すると、タッチパネルに接触したユーザの指をスキャンして、当該スキャンによって得られた画像から指紋を検出する。そして、制御部101は指紋の方向を判定する。なお、指紋の方向として、例えば、指紋が凸になっている方向を指紋の方向とする。
さらに、制御部101は指紋の方向に基づいて、後述するようにして、表示装置111に表示する画像の表示方向を決定する。そして、制御部101は、決定した表示方向に基づいて、現在表示している表示対象の画像をBMU106で回転し、画像全体が表示装置111に表示されるように画像をリサイズする。
図2は、図1に示す情報処理装置100で行われる画像の表示方向の変更処理およびリサイズ処理を説明するためのフローチャートである。また、図3は、タッチ操作による変更処理およびリサイズ処理を説明するための図である。そして、図3(a)は表示画面の指によるタッチを示す図であり、図3(b)は検出された指紋を示す図である。また、図3(c)は画像の表示方向の変更およびリサイズを示す図である。
いま、図3(a)に示すように、ユーザは情報処理装置100を横方向で使用しているとする。ここでは、情報処理装置100の長辺が水平方向である場合を横方向というが、水平方向に対して長辺が、例えば、±45度の範囲にある場合も横方向としてもよい。そして、情報処理装置100を横方向で使用している場合に、画面には、図3(a)に示すように、画像302が横向きに表示されているものとする。ここで、画像の横向きとは情報処理装置100(つまり、表示装置111)の長辺に平行な方向に画像が表示されている場合をいう。
図3(a)に示す状態において、ユーザが指301aで表示画面(表示操作画面画又は単に画面ともにいう)をタッチすると、制御部101は当該タッチ操作を検出する(ステップS201)。このタッチ操作は、ユーザが横方向に情報処理装置100を把持していることを考慮すると、図3(a)に示すように、図中下側から指301aが画面上に延びることになる。
続いて、制御部101は当該タッチ操作が所定の時間以上の長押し操作であるか否かを判定する(ステップS202)。タッチ操作が長押し操作でないと(ステップS202において、NO)、制御部101は表示方向変更処理を終了する。
一方、タッチ操作が長押し操作であると(ステップS202において、YES)、制御部101は、表示装置111の画面をタッチしている指の指紋を検出する(ステップS203)。例えば、図3(a)に示すように、図中下側から指301aで画面がタッチ操作されると、制御部101によって検出される指の指紋は、図3(b)に示す指紋301bとなる。
その後、制御部101は検出された指紋301bから指紋の方向を判定する(ステップS304)。例えば、制御部101は、予め定められた方向ベクトルから、検出された指紋の方向(ここでは、凸方向)と最も近い方向ベクトルを求める。
図4は表示画像の表示方向の決定を説明するための図である。そして、図4(a)は方向ベクトルの一例を示す図であり、図4(b)は図1に示す外部記憶装置104に格納された表示方向テーブルの一例を示す図である。
図4(a)において、ここでは、情報処理装置100を縦方向とした際、図中上側に向かう方向ベクトルを参照番号401で示し、下側に向かう方向ベクトルを参照番号403で示す。また、図中左側に向かう方向ベクトルを参照番号402で示し、右側に向かう方向ベクトルを参照番号404で示す。
ここで、方向ベクトル401の角度を0度として、反時計回りに他の方向ベクトルの角度を規定すると、方向ベクトル402、403、および404の角度はそれぞれ90度、180度、および270度となる。なお、指紋の方向と最も近い方向ベクトルを求める際には、方向ベクトル401〜404の角度を基準として、方向ベクトルの角度から±45度の範囲に指紋の方向がある場合に、当該方向ベクトルが指紋の方向とされる。
つまり、指紋の方向を示す角度をθとすると、−45度≦θ<45度であれば、方向ベクトル401が指紋の方向に最も近い方向ベクトルであるとされる。同様に、45度≦θ<135度であれば、方向ベクトル402が指紋の方向に最も近い方向ベクトルであるとされ、135度≦θ<225度であれば、方向ベクトル403が指紋の方向に最も近い方向ベクトルであるとされる。そして、225度≦θ<315度であれば、方向ベクトル404が指紋の方向に最も近い方向ベクトルであるとされる。
ステップS204で指紋301bの方向を判定した後、制御部101は当該指紋301bの方向に応じて表示画像402の表示方向を決定する(ステップS305)。ここでは、例えば、外部記憶装置104には方向ベクトルと表示方向と対応付ける表示方向テーブル(図4(b))が格納されている。
図4(b)において、方向ベクトル401、402、403、および404にはそれぞれ左に0度、90度、180度、および270度回転した表示方向が対応付けられている。図3(b)および図4(a)に示す例では、制御部101は指紋301bの方向に最も近い方向ベクトルは方向ベクトル402と判定し、表示方向テーブルから方向ベクトル402に対応する表示方向として、左に90度回転した方向を決定することになる。
続いて、制御部101は、表示装置111に表示中の画像302に対して表示方向を左に90度回転し、さらに画像302の全体が画面に表示されるように画像302をリサイズする(ステップS206)。制御部101は表示方向を変更するとともにリサイズした画像302を表示装置111に表示する(ステップS207)。そして、制御部101は表示方向変更およびリサイズ処理を終了する。
例えば、図3(b)に示す指紋301bが検出され、表示方向が90度左回転した方向であると決定されると、表示方向変更およびリサイズ処理された画像は、図3(c)に示すように、情報処理装置100の長辺に直交する方向(この場合、縦向き)で表示装置111に表示される。
このように、本発明の第1の実施形態では、表示装置111の画面に対してタッチ操作を行った際に、指の指紋の方向に応じて画像の表示方向を決定するようにしたので、情報処理装置100の使用方向(つまり、縦方向であるか又は横方向であるかの姿勢)に拘わらず、ユーザに見やすい表示方向で画像を表示することができる。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態による情報処理装置について説明する。なお、ここでは、情報処理装置100を片手で持ち上げて操作する場合について説明する。なお、第2の実施形態による情報処理装置100の構成は図1に示す情報処理装置と同様であるが、制御部101の機能が異なる。
続いて、本発明の第2の実施形態による情報処理装置について説明する。なお、ここでは、情報処理装置100を片手で持ち上げて操作する場合について説明する。なお、第2の実施形態による情報処理装置100の構成は図1に示す情報処理装置と同様であるが、制御部101の機能が異なる。
第2の実施形態においては、制御部101は情報処理装置100の現在の保持状態を検出する。例えば、制御部101は保持状態として情報処理装置100がテーブルなどに置かれているか又はユーザによって持ち上げられているかを検出する。保持状態を検出する際には、制御部101は、例えば、加速度センサ(図示せず)によって情報処理装置100の動きを検出する。そして、検出された動きに応じて、制御部101は情報処理装置100の現在の保持状態を検出する。
この際、情報処理装置100が持ち上げられている場合には、操作時に情報処理装置100の動きが検出されるので、制御部101は動きが検出されると、情報処理装置100が持ち上げられていると判定する。そして、動きが検出されないと、制御部101は情報処理装置100が置かれていると判定する。
なお、情報処理装置100がカメラなどの撮像装置に備えられている場合には、撮像部110で取得した画像の動きに応じて、情報処理装置100の保持状態を検出するようにしてもよい。
図5は、本発明の第2の実施形態による情報処理装置100において表示装置111の画面(タッチ画面)を複数のタッチ領域に分割した状態を示す図である。
図示のように、表示装置111の画面上に配置されたタッチパネルは複数のタッチ領域501〜509に分割されている。ここでは、タッチパネルは3行3列の9つのタッチ領域501〜509に分割されている。そして、制御部101は、ユーザがタッチ操作した際、そのタッチ位置がタッチ領域501〜509のいずれのタッチ領域にあるかを判定する。タッチ位置が複数のタッチ領域に跨る場合には、制御部101は複数のタッチ領域のうち一つのタッチ領域を選択する。例えば、制御部101はタッチ位置とタッチ領域の中央との距離が最も近いタッチ領域を選択する。
図6は、本発明の第2の実施形態による情報処理装置100における表示方向の変更処理およびリサイズ処理を説明するためのフローチャートである。また、図7は、本発明の第2の実施形態による情報処理装置におけるタッチ操作による変更処理およびリサイズ処理を説明するための図である。そして、図7(a)は表示画面の指によるタッチを示す図であり、図7(b)は検出された指紋を示す図である。また、図7(c)は制御部で判定されたタッチ領域を示す図であり、図7(d)は画像の表示方向の変更およびリサイズを示す図である。
いま、図7(a)に示すように、ユーザは情報処理装置100を横方向で使用しているとする。そして、情報処理装置100を横方向で使用している場合に、画面には、図7(a)に示すように、画像702が横向きに表示されているものとする。
図3(a)に示す状態において、ユーザが指701aで表示操作画面(画像702)をタッチすると、制御部101は当該タッチ操作を検出する(ステップS601)。このタッチ操作は、ユーザが右手で情報処理装置100を把持し、親指でタッチ操作を行ったものとする。
続いて、制御部101は当該タッチ操作が所定の時間以上の長押し操作であるか否かを判定する(ステップS602)。タッチ操作が長押し操作でないと(ステップS602において、NO)、制御部101は表示方向変更処理を終了する。
一方、タッチ操作が長押し操作であると(ステップS602において、YES)、制御部101は、前述のようにして情報処理装置100の保持状態を検出する(ステップS603)。そして、制御部101は当該保持状態に応じて情報処理装置100が持ち上げられているか否かを判定する(ステップS604)。
情報処理装置100が持ち上げられていると判定すると(ステップS604において、YES)、制御部101は表示装置111の表示操作画面においていずれのタッチ領域がタッチ操作されたかを検出する(ステップS605)。図7(a)に示す把持では、一般に指701aは右下隅の領域であるタッチ領域503がタッチ操作されることになる(図7(c)参照)。
タッチ領域503を検出すると、制御部101は、当該タッチ領域をタッチしている指701aの指紋を検出する(ステップS606)。図7(a)に示すように、情報処理装置100を把持する右手の親指701aでタッチ領域503をタッチした際には、制御部101によって検出される指の指紋は、図7(b)に示す指紋701bとなる。そして、指紋701bを検出すると、制御部101は検出された指紋701bに基づいて指紋の方向を判定する(ステップS607)。
例えば、ステップS607においては、制御部101は、予め定められた方向ベクトルから、検出された指紋の方向と最も近い方向ベクトルを求める。情報処理装置100を自然に持ち上げた場合、机などの上に置いて操作している場合とは異なり、一般に図7(a)に示す持ち方になる。この場合、最も操作しやすい指は親指になる。そして、図7(a)に示す持ち方で表示装置111の表示操作画面を親指701aで操作すると、親指701aが画面に対して斜めに接触する。この結果、指紋の方向は、例えば、水平方向に対して45度、135度、225度、又は315度のような角度となることが多い。
図8は、本発明の第2の実施形態による情報処理装置において表示画像の表示方向の決定を説明するための図である。そして、図8(a)は方向ベクトルの一例を示す図であり、図8(b)は図1に示す外部記憶装置104に格納された表示方向テーブルの一例を示す図である。
図8(a)において、情報処理装置100が持ち上げられている場合には、図4(a)で説明した方向ベクトル401〜404を反時計方向に45度回転した方向ベクトルをそれぞれ方向ベクトル801〜804とする。この場合、図4(a)に示す方向ベクトル401の角度を0度とすると、方向ベクトル801、802、803、および804の角度はそれぞれ45度、135度、225度、および315度となる。なお、指紋の方向と最も近い方向ベクトルを求める際には、方向ベクトル801〜804の角度を基準として、方向ベクトルの角度から±45度の範囲に指紋の方向がある場合に、当該方向ベクトルが指紋の方向とされる。
つまり、指紋の方向を示す角度をθとすると、0度≦θ<90度であれば、方向ベクトル801が指紋の方向に最も近い方向ベクトルであるとされる。同様に、90度≦θ<180度であれば、方向ベクトル802が指紋の方向に最も近い方向ベクトルであるとされ、180度≦θ<270度であれば、方向ベクトル803が指紋の方向に最も近い方向ベクトルであるとされる。そして、270度≦θ<360度であれば、方向ベクトル804が指紋の方向に最も近い方向ベクトルであるとされる。
ステップS607で指紋701bの方向を判定した後、制御部101は当該指紋701bの方向と検出したタッチ領域503とに応じて表示画像702の表示方向を決定する(ステップS608)。ここでは、例えば、外部記憶装置104には方向ベクトルと表示方向と対応付ける表示方向テーブル(図8(b))が格納されている。
図8(b)に示す表示方向テーブルでは、タッチ領域501〜509の各々について、方向ベクトル801、802、803、および804が対応付けられて、方向ベクトルとタッチ領域との対で表示方向が規定されている。なお、図8(b)において、タッチ領域505に対応する表示方向は規定されていない。タッチ領域505は表示操作の画面の中央に位置し、情報処理装置100をどの方向で把持してもタッチしうるタッチ領域である。このため、タッチ領域505では指紋の方向から最適な表示方向を特定できない。よって、表示方向テーブルにはタッチ領域505に対応する表示方向は規定されない。
さらに、タッチ領域501および504に対して方向ベクトル801を対応づけることは、片手で情報処理装置100を持ち上げた状態おける指紋の方向として不自然である。つまり、タッチ領域501又は504が検出され、指紋の方向が方向ベクトル801と判定された場合には、画像の表示方向を回転するためのタッチ操作は行われていない可能性が高い。この場合、表示方向を回転すると現状よりも見づらくなってしまう可能性があるので、現在の表示方向を維持するようにする。
同様に、タッチ領域507又は508が検出された際に指紋の方向が方向ベクトル802と判定された場合も、現在の表示方向を維持するようにする。また、タッチ領域506又は509が検出された際に指紋の方向が方向ベクトル803と判定された場合、そして、タッチ領域502又は503が検出された際に指紋の方向が方向ベクトル804と判定された場合にも、現在の表示方向を維持するようにする。
図7(b)および図8(a)に示す例では、制御部101は指紋701bの方向に最も近い方向ベクトルは方向ベクトル802と判定し、表示方向テーブルから方向ベクトル802およびタッチ領域503に対応する表示方向として、左に90度回転した方向を決定することになる。
続いて、制御部101は、ステップS609およびS610の処理を行って、表示方向変更およびリサイズ処理を終了する。なお、ステップS609およびS610の処理は、図2で説明したステップS206およびS207の処理と同様であるので、説明を省略する。
例えば、図7(b)に示す指紋701bが検出され、図7(c)に示すタッチ領域503が検出された場合には、表示方向が90度左回転した方向であると決定されて、表示方向変更およびリサイズ処理された画像702は、図7(d)に示すように、情報処理装置100の長辺に直交する方向(縦向き)で表示装置111に表示される。
ステップS604において、情報処理装置100が持ち上げられていないと判定すると(ステップS604において、NO)、制御部101はステップS611〜S613の処理を行って、ステップS609の処理に進む。なお、ステップS611〜S613の処理は、図2で説明したステップS203〜S205の処理と同様であるので説明を省略する。ステップS204においては、図4(a)で説明した方向ベクトルが用いられ、ステップS205においては、図4(b)で説明した表示方向テーブルが用いられる。
このように、本発明の第2の実施形態では、情報処理装置100が持ち上げられている場合において、タッチ操作が行われたタッチ領域と指紋の方向とに応じて画像の表示方向を決定するようにしたので、情報処理装置100が保持されている姿勢に拘わらず、ユーザに見やすい表示方向で画像を表示することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態による情報処理装置の一例について説明する。ここでは、表示操作画面を複数の指で操作した場合について説明する。なお、第3の実施形態による情報処理装置100の構成は図1に示す情報処理装置と同様であるが、制御部101の機能が異なる。
次に、本発明の第3の実施形態による情報処理装置の一例について説明する。ここでは、表示操作画面を複数の指で操作した場合について説明する。なお、第3の実施形態による情報処理装置100の構成は図1に示す情報処理装置と同様であるが、制御部101の機能が異なる。
図9は、本発明の第3の実施形態による情報処理装置における表示方向の変更処理およびリサイズ処理を説明するためのフローチャートである。また、図10は、本発明の第3の実施形態による情報処理装置におけるタッチ操作による変更処理およびリサイズ処理の一例を説明するための図である。そして、図10(a)は表示画面の指によるタッチが表示操作画面の一辺に偏っていない状態を示す図であり、図10(b)は検出された指紋を示す図である。図10(c)は制御部で判定されたタッチ領域を示す図であり、図10(d)は画像の表示方向の変更およびリサイズを示す図である。
いま、図10(a)に示すように、ユーザは情報処理装置100を横方向で使用しているとする。そして、情報処理装置100を横方向で使用している場合に、画面には、図10(a)に示すように、画像1003が横向きに表示されているものとする。
図10(a)に示す状態では、ユーザは情報処理装置100を両手で把持し、指1001aおよび1002aで表示操作画面(画像1003)にタッチしている。このタッチによって、制御部101はタッチ操作を検出することになって、ステップS901〜S904の処理を実行する。なお、ステップS901〜S904の処理は図6で説明したステップS601〜S604の処理と同様である。
ステップS904において、情報処理装置100が持ち上げられている判定すると(ステップS904において、YES)、制御部101は表示装置111の表示操作画面においていずれのタッチ領域がタッチ操作されたかを検出する(ステップS905)。なお、第3の実施形態においても、図5で説明したように、タッチパネルは複数のタッチ領域501〜509に分割されているものとする。
続いて、制御部101はタッチ領域が1つであるか否かを判定する(ステップS906)。タッチ領域が1つであると(ステップS906において、YES)、制御部101はステップS907からS911の処理を行って、表示方向変更およびリサイズ処理を終了する。なお、ステップS907〜S911の処理は、図6で説明したステップS606〜S610の処理と同様である。
タッチ領域が1つでないと(ステップS906において、NO)、制御部101はタッチ領域が2つであるか否かを判定する(ステップS912)。タッチ領域が2つでないと(ステップS912において、NO)、つまり、タッチ領域が3つ以上の場合、制御部101は画像1003の表示方向を回転するためのタッチ操作は行われていないとして、表示方向変更およびリサイズ処理を終了する。
一方、タッチ領域が2つであると(ステップS912において、YES)、制御部101は2つのタッチ領域が表示操作画面の一辺に偏っているか否かを判定する(ステップS913)。なお、図10(a)に示す両手持ちの場合には、指1001aおよび1002aが表示操作画面をタッチして、タッチ領域502および508が制御部101によって検出される(図10(c)参照)。
2つのタッチ領域が一辺に偏っていないと(ステップS913において、NO)、制御部101はステップS907の処理に進む。なお、図10(a)に示す例では、指1001aおよび1002aは表示操作画面の一辺に偏っておらず、この場合には、図10(c)に示すように、検出したタッチ領域502および508は表示操作画面の一辺側に偏っていない。つまり、制御部101は、検出したタッチ領域に応じて2つのタッチ領域が表示操作画面の一辺側に偏っているか否かを判定することになる。
ステップS907において、制御部101は当該タッチ領域502および508をタッチしている指1001aおよび1002aの指紋を検出する。ここでは、制御部101によって検出される指の指紋は、図10(b)に示す指紋1001bおよび1002bとなる。
続いて、ステップS908において、制御部101は、図8(a)に関連して説明したようにして、指紋1001bおよび1002bの方向を判定する。図示の例では、指紋1001bの方向は方向ベクトル801となり、指紋1002bの方向は方向ベクトル802となる。そして、ステップS909において、制御部101は検出したタッチ領域と指紋の方向(つまり、方向ベクトル)とに応じて画像の表示方向を決定する。
ところで、情報処理装置100を両手で把持している際には、つまり、2つのタッチ領域が検出された際には、図8(b)で説明した表示方向テーブルとは別の表示方向テーブルが用いられる。
図11は、本発明の第3の実施形態による情報処理装置において表示画像の表示方向を決定する際に用いられる表示方向テーブルの一例を説明するための図である。そして、図11(a)はグループ分けテーブルを示す図であり、図11(b)は表示方向テーブルを示す図である。なお、図示のグループ分けテーブルおよび表示方向テーブルは、例えば、図1に示す外部記憶装置104に格納されている。
図11(a)において、タッチ領域501〜509は予めグループ分けされる。ここでは、表示装置111の表示操作画面の各辺に沿ってグループわけが行われる結果、タッチ領域501〜509は4つのタッチ領域グループG1〜G4にグループ分けされる。この結果、図示の例では、タッチ領域501、502、および503が第1のタッチ領域グループG1に属し、タッチ領域501、504、および507が第2のタッチ領域グループG2に属する。また、タッチ領域507、508、および509が第3のタッチ領域グループG3に属し、タッチ領域503、506、および509が第4のタッチ領域グループG4に属する。
図11(b)に示す表示方向テーブルにおいて、情報処理装置100を両手で持ち上げた場合には、第1のタッチ領域グループG1に関して方向ベクトル801および804は指紋の方向としては不自然である。つまり、表示方向を回転するためのタッチ操作が行われていない可能性が高い。この場合には、表示方向を回転すると現状よりも見づらくなってしまう可能性があるので、現在の表示方向を維持するようにする。
同様に、第2のタッチ領域グループG2に関して、指紋の方向が方向ベクトル801および802と判定された場合も、現在の表示方向を維持するようにする。第3のタッチ領域グループG3に関して、指紋の方向が方向ベクトル802および803と判定された場合も、現在の表示方向を維持するようにする。そして、第4のタッチ領域グループG4に関して、指紋の方向が方向ベクトル803および804と判定された場合も、現在の表示方向を維持するようにする。
前述のように、2つのタッチ領域502および508を検出したので、制御部101はグループ分けテーブルを参照して、タッチ領域502および508の属するタッチ領域グループを判定する。この場合、制御部101はタッチ領域502が第1のタッチ領域グループG1に属し、タッチ領域508が第3のタッチ領域グループG3に属すると判定する。
続いて、制御部101は指紋1001bの方向として判定された方向ベクトル801とタッチ領域508が属する第3のタッチ領域グループG3とに応じて表示方向テーブルを参照して、表示方向を90度左回転した方向であるとする。また、制御部101は指紋1002bの方向として判定された方向ベクトル802とタッチ領域502が属する第1のタッチ領域グループG1とに応じて表示方向テーブルを参照して、表示方向を90度左回転した方向であるとする。
この場合、指紋1001bおよび1002bの方向に応じた表示方向の回転角度が一致しているので、制御部101は最適な表示方向を90度左回転した方向と決定する。なお、2つのタッチ領域グループと指紋の方向(つまり、方向ベクトル)とに応じた表示方向の回転が一致しない場合には、制御部101は現在の表示方向を維持する。
また、タッチ領域501、503、507、509のように、複数のタッチ領域グループに属するタッチ領域において指紋が検出された場合には、制御部101は、これらタッチ領域が属する全てのタッチ領域グループについて表示方向の回転を検討する。その結果、2つの指紋の方向から求められた表示方向の回転が一致した場合のみ、制御部101は当該表示方向を最適な表示方向として決定する。一方、2つの指紋の方向から求められた表示方向の回転が一致しない場合には、制御部101は現在の表示方向を維持する。
上述のようにして、画像の表示方向を決定すると、制御部101は前述のステップS910およびS911の処理を行う。図10(b)に示す指紋1001bおよび1002bが検出され、図10(c)に示すタッチ領域502および508が検出された場合には、表示方向が90度左回転した方向であると決定されて、表示方向変更およびリサイズ処理された画像1003は、図10(d)に示すように、情報処理装置100の長辺に直交する方向(縦向き)で表示装置111に表示される。
ステップS913において、検出した2つのタッチ領域が、表示操作画面の一辺に偏っている場合(ステップS913において、YES)、制御部101は検出した2つのタッチ領域に応じて画像の表示方向を決定する(ステップS914)。
図12は、本発明の第3の実施形態による情報処理装置におけるタッチ操作による変更処理およびリサイズ処理の他の例を説明するための図である。そして、図12(a)は表示画面の指によるタッチが表示操作画面の一辺に偏った状態を示す図であり、図12(b)は制御部で判定されたタッチ領域を示す図である。図12(c)は画像の表示方向の変更およびリサイズを示す図である。
図12(a)に示すように、ユーザが画像1203が表示された表示操作画面の一辺に2つの指1201および1202が偏った状態で表示操作画面をタッチすると、制御部101によって検出されたタッチ領域503および509は表示操作画面の一辺に偏っている(図12(b)参照)。この場合には、制御部101は検出した2つのタッチ領域503および509のみに応じて画像1203の表示方向を決定する。
図12(b)に示すように、検出したタッチ領域503および509が表示操作画面の一辺に偏っている場合には、ユーザは情報処理装置100を安定して把持するために、情報処理装置の一端側(図12(a)において下方側)を両手で持っている状態である可能性が高い。このような場合には、制御部101はタッチ領域503および509が表示画像1203の下方側となるように表示方向を決定する。
つまり、図示の例では、タッチ領域503および509を表示画像1203の下側に表示する方向が最適な表示方向となり、制御部101は表示画像1203を90度左回転した方向を表示方向として決定する。
上述のようにして、画像の表示方向を決定すると、制御部101は前述のステップS910およびS911の処理を行う。図12(b)に示すタッチ領域503および509が検出された場合には、表示方向が90度左回転した方向であると決定されることになって、表示方向変更およびリサイズ処理された画像1203は、図12(c)に示すように、情報処理装置100の長辺に直交する方向(縦向き)で表示装置111に表示される。
ステップS904において、情報処理装置100が持ち上げられていないと判定すると(ステップS904において、NO)、制御部101はステップS915において指紋を検出する。そして、制御部101は検出された指紋の数が1つか否かを判定する(ステップS916)。指紋の数が1つでないと(ステップS916において、NO)、制御部101は表示方向を回転するためのタッチ操作ではないとして、表示方向変更およびリサイズ処理を終了する。
一方、指紋の数が1つであると(ステップS916において、YES)、制御部101はステップS917およびS918の処理を行って、ステップS910の処理に進む。ステップS917およびステップS918の処理は、図2で説明したステップS204およびS205の処理と同様の処理である。
このように、本発明の第3の実施形態では、表示操作画面に対して複数の指でタッチ操作が行われた際においても、ユーザに見やすい表示方向で画像を表示することができる。
[第4の実施形態]
続いて、本発明の第4の実施形態による情報処理装置の一例について説明する。ここでは、表示操作画面を複数の指で操作した場合について説明する。なお、第4の実施形態による情報処理装置100の構成は図1に示す情報処理装置と同様であるが、制御部101の機能が異なる。
続いて、本発明の第4の実施形態による情報処理装置の一例について説明する。ここでは、表示操作画面を複数の指で操作した場合について説明する。なお、第4の実施形態による情報処理装置100の構成は図1に示す情報処理装置と同様であるが、制御部101の機能が異なる。
図13は、本発明の第4の実施形態による情報処理装置における表示方向の変更処理およびリサイズ処理を説明するためのフローチャートである。また、図14は、本発明の第4の実施形態による情報処理装置におけるタッチ操作による表示方向変更処理およびリサイズ処理の一例を説明するための図である。そして、図14(a)は表示画面の指によるタッチが表示操作画面の一辺に偏っていない状態を示す図であり、図14(b)は検出された指紋を示す図である。また、図14(c)は制御部で判定されたタッチ領域を示す図であり、図14(d)は画像の表示方向の変更およびリサイズを示す図である。
いま、図14(a)に示すように、ユーザは情報処理装置100を横方向で使用しているとする。そして、情報処理装置100を横方向で使用している場合に、画面には、図14(a)に示すように、画像1403が横向きに表示されているものとする。
図14(a)に示す状態では、ユーザは情報処理装置100を両手で把持し、指1401aおよび1402aで表示操作画面(画像1403)にタッチしている。このタッチによって、制御部101はタッチ操作を検出することになって、ステップS1301〜S1302の処理を実行する。なお、ステップS1301〜S1302の処理は図6で説明したステップS601〜S602の処理と同様である。
ステップS1302において、タッチ操作が長押し操作であると判定すると(ステップS1302において、YES)、制御部101は表示操作画面上のタッチ箇所の数を検出する(ステップS1303)。そして、制御部101はタッチ箇所の数が2つであるか否かを判定する(ステップS1304)。
タッチ箇所の数が2つでないと(ステップS1304において、NO)、具体的にはタッチ箇所の数が1つであると、制御部101は情報処理装置100が片手で保持されている不安定な状態であって、ユーザが表示装置111の画面を閲覧する状態ではないとして、表示方向変更処理およびリサイズ処理を終了する。なお、タッチ箇所の数が3つ以上の場合も、表示方向を回転するためのタッチ操作ではない可能性が高いため、制御部101は表示方向変更処理およびリサイズ処理を終了する。
一方、タッチ箇所の数が2つであると(ステップS1304において、YES)、制御部101は表示操作画面においていずれのタッチ領域がタッチ操作されたかを判定する(ステップS1305)。なお、第4の実施形態においても、図5で説明したように、タッチパネルは複数のタッチ領域501〜509に分割されているものとする。
図14(a)に示す両手持ちの場合には、指1401aおよび1402aが表示操作画面をタッチして、タッチ領域502および508が制御部101によって検出される(図14(c)参照)。続いて、制御部101は2つのタッチ領域が表示操作画面の一辺に偏っているか否かを判定する(ステップS1306)。図14(c)に示す例では、タッチ領域502および508がタッチ操作されているので、制御部101は2つのタッチ領域が表示操作画面の一辺に偏っていないと判定することになる。
2つのタッチ領域が表示操作画面の一辺に偏っていると(ステップS1306において、YES)、制御部101は検出した2つのタッチ領域に応じて画像の表示方向を決定する(ステップS1307)。そして、制御部101はステップS1308およびS1309の処理に進んで、表示方向を変更処理するとともにリサイズ処理して表示装置111に画像を表示する。
なお、ステップS1307〜S1309の処理は、図9に示すステップS914、S910、およびS911の処理と同様であり、図12で説明した処理が行われることになる。
2つのタッチ領域が表示操作画面の一辺に偏っていないと(ステップS1306において、NO)、制御部101はステップS1310の処理に進んで、指紋の検出を行う。ここでは、制御部101はタッチ領域502および508をタッチしている指1401aおよび1402aの指紋を検出する。ここでは、制御部101によって検出される指の指紋は、図14(b)に示す指紋1401bおよび1402bとなる。
なお、図14(a)に示す例では、指1001aおよび1002aは表示操作画面の一辺に偏っておらず、この場合には、図14(c)に示すように、検出したタッチ領域502および508は表示操作画面の一辺側に偏っていない。つまり、制御部101は、検出したタッチ領域に応じて2つのタッチ領域が表示操作画面の一辺側に偏っているか否かを判定することになる。
続いて、制御部101は、ステップS1311において、図8(a)に関連して説明したようにして、指紋1401bおよび1402bの方向を判定する。図示の例では、指紋1401bの方向は方向ベクトル801となり、指紋1402bの方向は方向ベクトル802となる。そして、ステップS1312において、制御部101は検出したタッチ領域と指紋の方向(つまり、方向ベクトル)とに応じて画像の表示方向を決定する。
ステップS1312においては、図11(a)および図11(b)で説明したグループ分けテーブルおよび表示方向テーブルを用いて、表示方向の決定が行われる。つまり、制御部101は、図11(a)および図11(b)に示すグループ分けテーブルおよび表示方向テーブルを参照して、図9で説明したステップS909の処理を行うことになる。
そして、制御部101は、ステップS1308およびステップS1308において、決定した表示方向に応じて画像を表示装置111に表示する。図14(b)に示す指紋1401bおよび1402bが検出され、図14(c)に示すタッチ領域502および508が検出された場合には、表示方向が90度左回転した方向であると決定されて、表示方向変更およびリサイズ処理された画像1403は、図14(d)に示すように、情報処理装置100の長辺に直交する方向(縦向き)で表示装置111に表示される。
このように、本発明の第4の実施形態では、表示操作画面に対するタッチ操作のタッチ箇所の数と指紋の方向(つまり、方向ベクトル)とに応じて表示方向を決定するようにしたので、情報処理装置100の姿勢に拘わらず、ユーザに見やすい表示方向で画像を表示することができる。
上述の第1〜第4の実施形態では、表示操作画面に対して所定の時間以上のタッチ操作(長押し)が行われると、制御部101が表示方向変更およびリサイズ処理を開始するようにした。この他にも、例えば、表示操作画面において同一の領域に対して複数回の連続したタッチ操作(ダブルクリック)が行われた場合に、制御部101は表示方向変更およびリサイズ処理を開始するようにしてもよい。
さらには、指紋検出開始を示すボタンを、表示操作図面上の所定位置に表示するか又は情報処理装置100に配置して、ユーザが当該ボタンを操作すると、制御部101は表示方向変更およびリサイズ処理を開始するようにしてもよい。
上述の第2〜第4の実施形態では、タッチ領域を検出する手法として、タッチパネル(表示操作画面)をM行N列の複数の方形状のタッチ領域に分割して、ユーザがタッチ操作したタッチ領域が複数のタッチ領域のうちのいずれのタッチ領域であるかを判定するようにしたが、タッチ領域の検出はこれに限定されない。例えば、表示操作画面を2本の対角線で4つのタッチ領域に分割して、ユーザがタッチ操作したタッチ領域が4つのタッチ領域のうちいずれのタッチ領域であるかを検出するようにしてもよい。つまり、表示操作画面を複数のタッチ領域に分割する際、その分割の手法は限定されない。
上述の第3および第4の実施形態では、9つのタッチ領域を4つのタッチ領域グループにグループ化したが、グループ化の手法はこれに限定しない。例えば、タッチ領域グループの数を増やすようにしてもよく、グループ化を行わず、各タッチ領域についてそれぞれ表示方向を決定する手法を定めるようにしてもよい。また、第3の実施形態では、検出した2つのタッチ領域グループと指紋の方向(方向ベクトル)とに応じた表示方向の回転が一致しない場合には、現在の表示方向を維持するとしたが、どちらか一方の表示方向を選択するようにしてもよい。
また、上述の第4の実施形態では、表示操作画面上のタッチ箇所の数が2つであるとき表示方向を変更処理するとしたが、変更処理を行うタッチ箇所の数はこれに限定されない。例えば、タッチ箇所の数が3つの場合など、特定の数の場合に表示方向の変更処理を行うようにしてもよい。
上述の説明から明らかなように、図1に示す例においては、タッチパネルおよび制御部101がタッチ操作検知手段として機能し、制御部101が指紋検知手段、決定手段、および制御手段として機能する。また、加速度センサおよび制御部101が操作状況検知手段として機能し、制御部101は第1の判定手段および第2の判定手段として機能する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を情報処理に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを情報処理装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。
なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。また、制御方法および制御プログラムの各々は、少なくともタッチ操作検知ステップ、指紋検知ステップ、決定ステップ、および制御ステップを有している。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100 情報処理装置
101 制御部
102 ROM
103 RAM
104 外部記憶装置
105 操作入力I/F
106 BMU
107 VRAM
110 撮像部
111 表示装置
101 制御部
102 ROM
103 RAM
104 外部記憶装置
105 操作入力I/F
106 BMU
107 VRAM
110 撮像部
111 表示装置
Claims (12)
- 表示装置を備え、該表示装置の表示画面に少なくとも画像を表示する情報処理装置であって、
前記表示画面がタッチ操作されたか否かを検知するタッチ操作検知手段と、
前記タッチ操作検知手段によってタッチ操作が検知されると、前記表示画面をタッチ操作した指の指紋を検知する指紋検知手段と、
前記指紋検知手段で検知された指紋の向きに応じて前記表示画面における前記画像の表示方向を決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された表示方向を基準として前記画像を回転する変更処理を行って前記表示画面に表示する制御手段とを有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記表示方向を基準として前記画像を回転して前記表示画面に表示する際、前記表示画面のサイズに応じて前記画像をリサイズ処理して前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、前記タッチ操作検知手段で検知されたタッチ操作が所定の時間以上のタッチ操作であると、前記変更処理を開始することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、前記タッチ操作検知手段で検知されたタッチ操作が前記表示画面において同一の領域に対する複数回のタッチ操作であると、前記変更処理を開始することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、前記タッチ操作検知手段で検知されたタッチ操作が、前記表示画面における所定の位置に対するタッチ操作であると、前記変更処理を開始することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記表示画面は複数のタッチ領域に分割されており、
前記情報処理装置がユーザによって把持されているか否かを検知する操作状況検知手段を備え、
前記操作状況検知手段によってユーザが前記情報処理装置を把持していることが検知された際、前記タッチ操作検知手段によって前記複数のタッチ領域の少なくとも1つがタッチ操作されたことが検知されると、前記決定手段は前記タッチ操作されたタッチ領域と前記指紋検知手段で検知された指紋の向きとに応じて前記表示方向を決定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記タッチ操作検知手段によって前記タッチ操作が検知されたタッチ領域が1つであるか否かを判定する第1の判定手段を備え、
前記第1の判定手段によって前記タッチ操作が検知されたタッチ領域が1つであると判定されると、前記決定手段は前記タッチ操作されたタッチ領域と前記指紋検知手段で検知された指紋の向きとに応じて前記表示方向を決定することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。 - 前記第1の判定手段によって前記タッチ操作が検知されたタッチ領域が2つであると判定されると、当該2つのタッチ領域が前記表示画面の一辺に沿って位置しているか否かを判定する第2の判定手段を備え、
前記第2の判定手段によって前記2つのタッチ領域が前記表示画面の一辺に沿って位置していると判定されると、前記決定手段は、前記指紋の向きに拘わらず前記2つのタッチ領域が沿う一辺を基準として前記表示方向を決定することを特徴とする請求項6又は7に記載の情報処理装置。 - 前記第2の判定手段によって前記2つのタッチ領域が前記表示画面の一辺に沿って位置していないと判定されると、前記決定手段は、前記指紋の向きと前記2つのタッチ領域の位置とに応じて前記表示方向を決定することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
- 前記操作状況検知手段によってユーザが前記情報処理装置を把持していないことが検知された際、前記指紋検知手段で検知された指紋が1つであると、前記決定手段は前記指紋の向きに応じて前記表示方向を決定することを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 表示装置を備え、該表示装置の表示画面に少なくとも画像を表示する情報処理装置の制御方法であって、
前記表示画面がタッチ操作されたか否かを検知するタッチ操作検知ステップと、
前記タッチ操作検知ステップでタッチ操作が検知されると、前記表示画面をタッチ操作した指の指紋を検知する指紋検知ステップと、
前記指紋検知ステップで検知された指紋の向きに応じて前記表示画面における前記画像の表示方向を決定する決定ステップと、
前記決定ステップで決定された表示方向を基準として前記画像を回転する変更処理を行って前記表示画面に表示する制御ステップとを有することを特徴とする制御方法。 - 表示装置を備え、該表示装置の表示画面に少なくとも画像を表示する情報処理装置で用いられる制御プログラムであって、
前記情報処理装置が備えるコンピュータに、
前記表示画面がタッチ操作されたか否かを検知するタッチ操作検知ステップと、
前記タッチ操作検知ステップでタッチ操作が検知されると、前記表示画面をタッチ操作した指の指紋を検知する指紋検知ステップと、
前記指紋検知ステップで検知された指紋の向きに応じて前記表示画面における前記画像の表示方向を決定する決定ステップと、
前記決定ステップで決定された表示方向を基準として前記画像を回転する変更処理を行って前記表示画面に表示する制御ステップとを実行させることを特徴とする制御プログラム。
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