JP2013234540A - 建築板およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば、床板として用いたとき立体感、凹凸感のある木目模様調等に容易にデザインすることが可能な意匠性に優れ、かつ耐久性のある建築板を提供する。
【解決手段】基材5の表面に模様印刷を施した模様印刷シートBを貼着してなる建築板Aにおいて、該模様印刷シートBの模様が耐摩耗性の高いインク2と耐摩耗性の低いインク3とで形成されるとともに、耐摩耗性の低いインク3部分がブラシ等で適度に摩耗除去されて該模様印刷シートBの表面に凹凸模様が形成されていること特徴とする建築板。
【選択図】図1
【解決手段】基材5の表面に模様印刷を施した模様印刷シートBを貼着してなる建築板Aにおいて、該模様印刷シートBの模様が耐摩耗性の高いインク2と耐摩耗性の低いインク3とで形成されるとともに、耐摩耗性の低いインク3部分がブラシ等で適度に摩耗除去されて該模様印刷シートBの表面に凹凸模様が形成されていること特徴とする建築板。
【選択図】図1
Description
本願発明は建築板に関する。さらに詳しくは、基材の表面を立体感、質感のある凹凸化粧シートで表面に模様付けされた建築板およびその製造方法に関するものである。
建築用板材は近年、無垢の木材の入手が困難となってきていることから、合板、集成材等を単板として用いる建築板や、上記合板、集成材や中密度繊維板(MDF)、パーティクルボード等を基材として用い、これら木質系基材の表面に天然木由来の突き板、あるいは木目模様の化粧シート等を接着し、複合化した化粧単板を建築板として用いることが広く行われている。
表面化粧された建築板としては、例えば、特開2004−211498号公報に記載のように凹凸模様の凸部だけにおいて異なる色彩または色調等で着色された表面を有する建築板が公知である。
すなわち、上記公報に記載の建築板は、多数の凸部を形成してなる凹凸模様を有する原板の意匠表面に、下側塗料層、上側塗料層を順次設けてなるものであって、上記多数の凸部は、各頂点部に略平坦面を形成してなる多数の平坦凸部と、各頂点部に尖り端部を形成してなる多数の尖り凸部とからなるとともに、いずれかの平坦凸部の略平坦面には、下側塗料層が露出した露出表面が形成され、多数の尖り凸部の尖り端部には,下側塗料層の表面を上側塗料層が覆った被覆表面が形成されていると記載されている。
そして、上記のように構成され、凸部だけに異なる色彩または色調等で着色されているため、複雑な意匠外観を有することとなり、建築物の外装、内装等の種々の分野で使用できるとその効果が記載されている。
しかしながら、上記公報に記載の建築板の製造方法においては、原板の表面に複雑な凹凸模様を付ける工程、さらに下側塗料の塗布工程、上側塗料の塗布工程、さらに凸部のうち平坦凸部の略平坦面に重ね塗りをされた上側塗料を掻き落とす工程等を必要とし、多くの繁雑な工程を経て製造するため、コスト的に有利に表面化粧された建築板が得られるものとはいえない。
本願発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、簡単な工程で合板等木質系基材の表面に意匠性を付与することが可能であり、例えば床板として用いたとき、立体感、凹凸感のある木目模様調等に容易にデザインすることができる意匠性に優れ、かつ耐久性のある建築板およびその製造方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本願請求項1に記載の第1発明に係る建築板は、基材の表面に模様印刷を施した模様印刷シートを貼着してなる建築版において、該模様印刷シートの模様が耐摩耗性の高いインクと耐摩耗性の低いインクとで形成されるとともに、耐摩耗
性の低いインク部分がブラシ等で適度に摩耗除去されて該模様印刷シートの表面に凹凸模様が形成されていること特徴としている。
性の低いインク部分がブラシ等で適度に摩耗除去されて該模様印刷シートの表面に凹凸模様が形成されていること特徴としている。
本願請求項2に記載の第2発明に係る建築板の製造方法は、模様を耐摩耗性の高いインクと耐摩耗性の低いインクとで形成した模様印刷シートを基材に貼着し、しかる後に、該模様印刷シートの耐摩耗性の低いインク部分を適度に摩耗除去して該模様印刷シートの表面に凹凸模様を形成することを特徴としている。
本願請求項1記載の第1発明に係る建築板においては、この建築板を例えば、床材として用いた場合、材質が密である秋材部を耐摩耗性の高いインクで着色し、材質が粗である春材部を耐摩耗性の低いインクで着色した模様印刷シートを基材に貼着し、模様印刷シートの耐摩耗性の低いインクで着色された部分の少なくとも一部をブラシ等で摩耗除去することによって秋材部が浮き出た感じとなり、着色印刷シートの木目模様に凹凸感が付与され、凹凸模様シートで化粧された無垢感のある床材とすることができる。
本願請求項2記載に係る建築板の製造方法においては、模様印刷シートの下地となる模様台紙に耐摩耗性の高いインクと耐摩耗性の低いインクとで構成された模様を予め印刷するため、該模様台紙として一般的な印刷紙を用いることにより、通常の化粧シートと同様の方法でコスト的に有利に模様印刷シートが得られ、さらに、上記模様印刷シートを基材に貼着後、耐摩耗性の低いインクからなる着色部分の少なくとも一部をブラシ等で摩耗除去するのみで模様印刷シートの表面に凹凸感を付与することができる。
そして、例えば上記建築材を床材として用いた場合、表面が凹凸模様シートで化粧された無垢感のある床材を簡単な工程で経済的に有利に製造することができる。
以下、本願第1発明に係る建築板の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1(a)は、本願第1発明に係る建築板Aを示す一部断面斜視説明図である。図1(b)は上記建築板Aの断面を模式的に示す部分断面図である。
図1(a)に示すように、上記建築板Aは、合板、MDF、パーティクルボード等の木質系の基材5に、天然木由来の凹凸感のある木目模様にデザインされた模様印刷シートBを貼着して構成される。模様印刷シートBは、材質の密な(硬い)秋材部12と材質の粗な(柔らかい)春材部13とからなる木目模様1のデザインが模様台紙4の表面に印刷されている。
秋材部12は耐摩耗性の高いインク2で印刷され、春材部13は耐摩耗性の低いインク3で印刷され、後記するように上記耐摩耗性の低いインク3で印刷された春材部13はブラッシング等で容易に掻き落とされ、図1(b)に示すように、少なくともその一部は摩耗除去されている。
また、図1(b)に示すように木質系の基材5に貼着された模様印刷シートBは、模様台紙4に耐摩耗性の高いインク2と耐摩耗性の低いインク3とで平滑な木目模様が印刷された模様印刷シートBであって、該模様印刷シートBを木質系の基材5の上に貼着し、その後、模様印刷シートBの表面をブラッシングし、上記耐摩耗性の低いインク3の部分を主として掻き落とし、秋材部12が凸部となるように凹凸感を付けて木目模様1が形成されたものである。
つぎに、本願第2発明に係る建築板の製造方法について、図2を参照して詳細に説明する。図2(a)は上記模様印刷シートBの製造方法の概略工程を模式的に示す説明図である。まず、木目模様1の秋材部着色工程(I)で、模様台紙4として用いられた目付量が20g/m2ないし70g/m2の印刷紙に黒褐色ないしは茶褐色の耐摩耗性の高いインク2を用いて木目の秋材部12をロールコータ等公知の方法で着色する。
表面に木目模様の秋材部12だけ印刷された模様台紙4は、ついで木目模様1の春材部着色工程(II)に送られ、この工程で薄茶色ないしは無色に近い茶色の耐摩耗性の低いインク3で春材部13が着色される。
上記した秋材部着色工程(I)と春材部着色工程(II)とを経た模様台紙4の表面には秋材部12と春材部13とからなる木目模様1が略平滑な着色面として印刷されており、このようにして、本願発明における模様印刷シートBが得られる。
ついで、上記模様印刷シートBは乾燥後、木質系の基材5の上に貼着して複合化される。上記貼着に用いられる接着剤としては、シックハウス症候群の原因とされるホルムアルデヒドが発生せず、また、室内にトルエン等の有機溶媒が残留することのない酢酸ビニル系、エポキシ系、ウレタン系、アクリルアミド系等の接着剤があげられる。
上記接着剤の塗布量は9〜13g/尺2であり、コールドプレスまたはホットプレスで木質系の基材5と模様印刷シートBとを接着させる。このとき、プレス圧は7〜15kg/cm2であり、ホットプレスの場合は60〜120秒の間加圧し、またコールドプレスの場合は30〜60分間加圧する。
図2(b)は、木質系の基材5の上に貼着された模様印刷シートBの表面をブラッシングする工程を模式的に示す説明図である。上記ブラッシングはロールブラシ6等の公知の研磨方法で行われる。このブラッシング工程(III)で春材部13を構成する耐摩耗性の低いインク3の少なくとも一部が摩耗除去されて秋材部12が浮き出た感じの模様印刷シートBが形成される。
そして、前記図1(a)、図1(b)に示すように、秋材部12と春材部13からなる凹凸感のある木目模様1の模様印刷シートBで表面化粧された本願第1発明に係る建築板Aを得ることができる。
例えば、上記本願第1発明に係る建築板Aを床材として用いる場合、通常、床材の表面を構成する建築板Aの印刷表面は、さらに床面保護のために表面コーティングされる。この表面コーティングは、図示しないロールコータ等の公知の手段で透明または半透明のUVウレタン系塗料を塗工して紫外線照射し、硬い塗膜を形成することによって行われる。
図3は、図1に示す本願第1発明に係る建築板を床材Cとして用いた場合の断面を模式的に示す部分断面図である。図3において、床材Cの表面を構成する模様印刷シートBの印刷面は透明または半透明の塗膜7によってコーティングされ、保護されている。このよ
うにすることによって、床材Cは、秋材部12と春材部13とが印刷された模様印刷シートBの木目模様に凹凸感を付与して建築板Aが形成され、表面が立体的な木目模様1に意匠された無垢感のある床材Cとすることができる。
うにすることによって、床材Cは、秋材部12と春材部13とが印刷された模様印刷シートBの木目模様に凹凸感を付与して建築板Aが形成され、表面が立体的な木目模様1に意匠された無垢感のある床材Cとすることができる。
以上、建築板の表面意匠として木目模様の場合について述べたが、木目のみならず、格子状の模様、幾何調の模様、自然石模様等種々のデザインにも適用可能である。このように本願発明に係る建築板は設計変更自在であり、特許請求の範囲を逸脱しない限り、いずれの場合も本願発明の技術的範囲に属する。
A 本願第1発明に係る建築板
B 模様印刷シート
C 床材
1 木目模様
12 秋材部
13 春材部
2 耐摩耗性の高いインク
3 耐摩耗性の低いインク
4 模様台紙
5 木質系の基材
6 ロールブラシ
7 透明または半透明の塗膜
(I) 秋材部着色工程
(II) 春材部着色工程
(III) ブラッシング工程
B 模様印刷シート
C 床材
1 木目模様
12 秋材部
13 春材部
2 耐摩耗性の高いインク
3 耐摩耗性の低いインク
4 模様台紙
5 木質系の基材
6 ロールブラシ
7 透明または半透明の塗膜
(I) 秋材部着色工程
(II) 春材部着色工程
(III) ブラッシング工程
Claims (2)
- 基材の表面に模様印刷を施した模様印刷シートを貼着してなる建築板において、該模様印刷シートの模様が耐摩耗性の高いインクと耐摩耗性の低いインクとで形成されるとともに、耐摩耗性の低いインク部分がブラシ等で適度に摩耗除去されて該模様印刷シートの表面に凹凸模様が形成されていること特徴とする建築板。
- 模様を耐摩耗性の高いインクと耐摩耗性の低いインクとで形成した模様印刷シートを基材に貼着し、しかる後に、該模様印刷シートの耐摩耗性の低いインク部分を適度に摩耗除去して該模様印刷シートの表面に凹凸模様を形成することを特徴とする建築板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012109105A JP2013234540A (ja) | 2012-05-11 | 2012-05-11 | 建築板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012109105A JP2013234540A (ja) | 2012-05-11 | 2012-05-11 | 建築板およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013234540A true JP2013234540A (ja) | 2013-11-21 |
Family
ID=49760858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012109105A Pending JP2013234540A (ja) | 2012-05-11 | 2012-05-11 | 建築板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013234540A (ja) |
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2012
- 2012-05-11 JP JP2012109105A patent/JP2013234540A/ja active Pending
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