JP2013232769A - アンテナ装置、アンテナ制御装置及びアンテナシステム - Google Patents

アンテナ装置、アンテナ制御装置及びアンテナシステム Download PDF

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Abstract

【課題】装置又は回路間を接続するケーブルのコネクタが未接続の場合、装置内の回路の損傷を抑制することが可能なアンテナ装置、アンテナ制御装置及びアンテナシステムを提供する。
【解決手段】アンテナ装置は、アンテナ筐体(アンテナ)と、変調した制御信号である変調制御信号S、RF信号(給電信号)S、及び直流電源が入力されるRFコネクタ426と、変調制御信号Sを制御信号に復調するモデム回路423と、モデム回路423によって復調された制御信号及び直流電源からなるAISG信号Sに基づいてアンテナ筐体を制御するAISGデバイスと、RFコネクタ426とモデム回路423との間の配線を、直流電源が供給されたときに閉成し、直流電源が供給されないときに開成するスイッチ回路425とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、アンテナ制御装置とアンテナ装置間で給電線を介して給電信号を伝送するアンテナ装置、アンテナ制御装置及びアンテナシステムに関する。
近年、第3世代の携帯電話方式である3G通信方式の普及により、このデジタル通信方式に対応した電波送受信のシステムが進歩している。このようなデジタル通信方式において、無線基地局に設置されるアンテナ装置の制御を行う国際標準規格として、AISG(Antenna Interface Standards Group)の規格が存在する(例えば、特許文献1参照)。
このAISGの規格に対応した無線基地局では、アンテナ及びアンテナの制御を行うRET(Remote Electrical Tilt)ユニットなどのAISGデバイスを備えたアンテナ装置は、鉄塔の上部やビルの屋上などの高い位置に配置される。他方、アンテナに給電を行う無線機、及びAISGデバイスを制御するAISG制御装置を備えたアンテナ制御装置は、鉄塔の下部などの低い位置に配置され、アンテナ装置とアンテナ制御装置とは、給電ケーブルで接続されるのが一般的である。
上記のように構成されたアンテナシステムにおいて、アンテナ制御装置では、無線機がアンテナに給電する給電信号であるRF信号を出力し、AISG制御装置が、AISGデバイスを駆動及び制御するための直流電源及び制御信号からなるAISG信号を出力する。そしてBSモデムが、RF信号とAISG信号を変調した変調信号とを合成し、その合成信号を給電ケーブルを介してアンテナ装置のアンテナモデムに送信する。アンテナ装置では、アンテナモデムが、合成信号を変調信号とRF信号とに分離し、分離後のRF信号をアンテナに給電し、アンテナモデム内のモデム回路(復調回路)により変調信号を復調した制御信号及び直流電源からなるAISG信号をAISGデバイスに出力する。
特表2010−519804号公報
しかし、従来のアンテナシステムによると、装置又は回路間を接続するケーブルのコネクタが未接続の場合、そのケーブルを経て雑音(雷サージを含む。)が回路へ混入して回路を損傷させる場合がある。
したがって、本発明の目的は、装置又は回路間を接続するケーブルのコネクタが未接続の場合、装置内の回路の損傷を抑制することが可能なアンテナ装置、アンテナ制御装置及びアンテナシステムを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、アンテナと、ケーブルを介して送信された変調された制御信号である変調制御信号、給電信号、及び直流電源が入力されるコネクタと、前記変調制御信号を制御信号に復調する復調回路と、前記復調回路によって復調された前記制御信号及び前記直流電源に基づいて前記アンテナを制御する制御部と、前記コネクタと前記復調回路との間の配線を、前記直流電源が供給されたときに閉成し、前記直流電源が供給されないときに開成するスイッチ回路とを備えたアンテナ装置を提供する。
前記スイッチ回路は、前記変調制御信号が前記復調回路に入力する信号ラインに設けられた構成でもよい。また、前記スイッチ回路は、前記復調回路と前記制御部との間にそれぞれ設けられた構成でもよい。また、前記スイッチ回路は、前記復調回路への前記直流電源の供給ラインに設けられた構成でもよい。また、前記スイッチ回路は、前記直流電源が出力されたとき接触片が第1の接点に接触し、前記直流電源が出力されないとき前記接触片が第2の接点に接触し、前記第2の接点は、アースに接地されている構成でもよい。
また、本発明は、上記目的を達成するため、アンテナを制御する制御信号を変調する変調回路と、前記変調回路によって変調された制御信号である変調制御信号、前記アンテナに給電する給電信号、及び直流電源がケーブルを介して出力されるコネクタと、前記変調回路と前記コネクタとの間の配線を、前記直流電源が供給されたときに閉成し、前記直流電源が供給されないときに開成するスイッチ回路とを備えたアンテナ制御装置を提供する。
前記スイッチ回路は、前記変調回路から出力される前記変調制御信号の信号ラインに設けられた構成でもよい。
また、本発明は、上記目的を達成するため、制御信号を変調する変調回路と、前記変調回路によって変調された制御信号である変調制御信号、給電信号、及び直流電源がケーブルを介して出力される第1のコネクタとを備えたアンテナ制御装置と、アンテナと、前記アンテナ制御装置の前記第1のコネクタから前記ケーブルを介して出力された前記変調制御信号、前記給電信号及び前記直流電源が入力される第2のコネクタと、前記給電信号を前記アンテナに給電し、前記変調制御信号を前記制御信号に復調する復調回路と、前記復調回路によって復調された前記制御信号及び前記直流電源に基づいて前記アンテナを制御する制御部とを備えたアンテナ装置と、前記アンテナ制御装置の前記変調回路と前記第1のコネクタとの間の配線、又は前記アンテナ装置の前記第2のコネクタと前記復調回路との間の配線を、前記直流電源が供給されたときに閉成し、前記直流電源が供給されないときに開成するスイッチ回路とを備えたアンテナシステムを提供する。
本発明によれば、装置又は回路間を接続するケーブルのコネクタが未接続の場合、装置内の回路の損傷を抑制することが可能になる。
図1は、本発明の実施の形態に係るアンテナシステムの構成例を示す図である。 図2は、BSモデムの内部の構成例を示す図である。 図3は、アンテナモデムの内部の構成例を示す図である。 図4は、スイッチ回路の構成例を示す図であり、(a)は動作前、(b)は動作後を示す図である。 図5は、アンテナ制御装置とアンテナ装置間用のRF給電線が未接続状態を示す図である。 図6は、変形例1に係るアンテナモデムの内部の構成例を示す図である。 図7は、変形例2に係るアンテナモデムの内部の構成例を示す図である。 図8は、変形例3に係るアンテナモデムの内部の構成例を示す図である。 図9は、変形例4に係るアンテナモデムの内部の構成例を示す図である。 図10は、変形例5に係るアンテナモデムの内部の構成例を示す図である。 図11は、変形例6に係るBSモデムの内部の構成例を示す図である。 図12は、変形例7に係るBSモデムの内部の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態及び変形例について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係るアンテナシステムの構成例を示す図である。このアンテナシステム1は、アンテナ制御装置2と、該アンテナ制御装置2とRF給電ケーブル3を介して接続されるアンテナ装置4とを有する。アンテナ装置4は、アンテナ制御装置2により駆動及び制御されて、例えば、携帯電話機等の無線端末との間で電波を送受信する。なお、このアンテナシステム1は、例えば無線基地局やビル等に設置される。
(アンテナ制御装置)
アンテナ制御装置2は、アンテナユニット40に給電するための給電信号としてのRF信号Sを出力する無線機20と、AISGデバイス44を駆動及び制御するための直流電源及び制御信号からなるAISG信号Sを出力するAISG制御装置21と、BS(Base Station)モデム24とを備える。BSモデム24は、無線機20からのRF信号SとAISG制御装置21からのAISG信号Sを変調したAISG Coaxial Interface信号(変調信号)Sとを合成すると共に、その合成した信号である合成信号Sをアンテナ装置4に送信する。なお、AISG信号Sは、AISG規格に準拠した信号であり、AISGデバイス44を駆動するための直流電圧(例えば10〜30V)による直流電源とAISGデバイス44を制御するための制御信号とからなる信号である。
無線機20とBSモデム24とは、RF給電ケーブル22により接続されている。すなわち、無線機20の筐体200に設けられたRFコネクタ201にRF給電ケーブル22の一方のコネクタ22aを接続し、BSモデム24の筐体240に設けられたRFコネクタ241にRF給電ケーブル22の他方のコネクタ22bを接続することで、無線機20とBSモデム24とが接続される。RF給電ケーブル22としては、例えば同軸ケーブルが用いられる。
AISG制御装置21とBSモデム24とは、AISGケーブル23により接続されている。すなわち、AISG制御装置21の筐体210に設けられたAISGコネクタ(メス型)211にAISGケーブル23の一方のAISGコネクタ(オス型)23aを接続し、BSモデム24の筐体240に設けられたAISGコネクタ(オス型)242にAISGケーブル23の他方のAISGコネクタ(メス型)23bを接続することで、AISG制御装置21とBSモデム24とが接続される。
AISGケーブル23は、直流電源を伝送するための直流電源線と、制御信号を伝送するための2本の制御信号線とを備えている。AISGコネクタ23a、23b、211、242は、AISG規格に準拠した一般的なコネクタである。
(アンテナ装置)
アンテナ装置4は、RF給電ケーブル3を介してアンテナ制御装置2から送信された合成信号Sを受信しAISG Coaxial Interface信号(変調信号)SとRF信号(給電信号)Sとに分離し、AISG Coaxial Interface信号Sを直流電源及び制御信号からなるAISG信号Sに復調するアンテナモデム42と、RF給電ケーブル41を介してアンテナモデム42から送信されたRF信号Sを受信するアンテナユニット40と、AISGケーブル43を介してアンテナモデム42から送信されたAISG信号Sに基づいてアンテナユニット40を制御するAISGデバイス44とを備える。なお、AISGデバイス44は、制御部の一例である。
アンテナユニット40は、アンテナ筐体400を有し、このアンテナ筐体400の表面に、前述したように、RFコネクタ401を設けている。
アンテナ筐体400は、容器の機能とアンテナの機能とを備えた筐体であり、アンテナモデム42からRF信号Sが給電され、電波を送信するように構成されている。なお、アンテナの機能を筐体とは別にして、別箇、アンテナをアンテナ筐体400に設けてもよい。
AISGデバイス44は、AISG規格に準拠してアンテナユニット40を制御するものであり、例えば電動リモート・チルト・ユニット(RET)である。また、AISGデバイス44は、AISG制御装置21からの直流電源(AISG信号Sの一部)を電源として駆動し、AISG制御装置21からの制御信号(AISG信号Sの一部)に基づいてアンテナユニット40の垂直方向の指向性等を制御する。
アンテナモデム42とアンテナユニット40とは、RF給電ケーブル41により接続されている。すなわち、アンテナモデム42の筐体420に設けられたRFコネクタ427にRF給電ケーブル41の一方のRFコネクタ41aを接続し、アンテナユニット40のアンテナ筐体400に設けられたRFコネクタ402とRF給電ケーブル41の他方のRFコネクタ41bを接続することで、アンテナユニット40とアンテナモデム42とが接続される。アンテナ筐体400は、アンテナの一例である。
アンテナモデム42とAISGデバイス44とは、AISGケーブル43により接続されている。すなわち、アンテナモデム42の筐体420に設けられたAISGコネクタ(メス型)421にAISGケーブル43の一方のAISGコネクタ(オス型)43aを接続し、AISGデバイス44の筐体440に設けられたAISGコネクタ(オス型)441にAISGケーブル43の他方のAISGコネクタ(メス型)43bを接続することで、アンテナモデム42とAISGデバイス44とが接続される。
AISGケーブル43は、直流電源を伝送するための直流電源線と、制御信号を伝送するための2本の制御信号線とを備えている。AISGコネクタ43a、43b、421、441は、AISG規格に準拠した一般的なコネクタである。
アンテナモデム42は、例えば鉄塔の上部に設けられ、BSモデム24は、例えば鉄塔の下部に設けられ、アンテナモデム42とBSモデム24とは、前述したようにRF給電ケーブル3により接続される。すなわち、BSモデム24のRFコネクタ243にRF給電ケーブル3の一方のコネクタ3aを接続し、アンテナモデム42のRFコネクタ426にRF給電ケーブル3の他方のコネクタ3bを接続することで、アンテナモデム42とBSモデム24とが接続される。RF給電ケーブル3としては、例えば同軸ケーブルが用いられる。RFコネクタ3a、243は、第1のコネクタの一例であり、RFコネクタ3b、426は、第2のコネクタの一例である。
(BSモデム)
図2は、BSモデムの内部の構成例を示す図である。BSモデム24は、筐体240を有し、この筐体240の表面に、上述したように、RFコネクタ241、AISGコネクタ(オス型)242及びRFコネクタ243を設けている。また、BSモデム24は、筐体240の内部に、モデム回路244、合成回路245、AISG Coaxial Interface用のバイアスティー246を設けている。モデム回路244は、変調回路の一例である。合成回路245は、第1の合成回路の一例である。バイアスティー246は、第2の合成回路の一例である。
AISGコネクタ242からAISG電源ライン242aがモデム回路244及び合成回路245に接続されている。また、AISGコネクタ242からRS485信号ライン242b、242cがモデム回路244に接続されている。
モデム回路244は、AISG信号Sに含まれる制御信号の変調を行い、得られた変調した変調制御信号Sを搬送周波数2.176MHzのOn−off−keying信号として合成回路245に出力する。
合成回路245は、AISG電源ライン242aからの直流電源に、モデム回路244からの変調制御信号Sを重畳したAISG Coaxial Interface信号(変調信号)Sを生成し、その信号Sをバイアスティー246に出力する。
バイアスティー246は、アンテナ制御装置2からのRF信号Sと合成回路245からのAISG Coaxial Interface信号(変調信号)Sとを合成した合成信号SをRF給電ケーブル3を介してアンテナ装置4に送信する。RFコネクタ243は、合成信号SがRF給電ケーブル3を介して出力される。
(アンテナモデム)
図3は、アンテナモデム42の内部の構成例を示す図である。アンテナモデム42は、筐体420を有し、この筐体420の表面に、前述したようにAISGコネクタ421及びRFコネクタ426、427を設けている。また、アンテナモデム42は、筐体420の内部に、分離回路422、モデム回路423、バイアスティー424及びスイッチ回路425を設けている。RFコネクタ426は、RF給電ケーブル3を介して送信された合成信号Sが入力される。バイアスティー424は、第1の分離回路の一例である。分離回路422は、第2の分離回路の一例である。モデム回路423は、復調回路の一例である。
バイアスティー424は、アンテナ制御装置2からの合成信号SをAISG Coaxial Interface信号(変調信号)SとRF信号(給電信号)Sとに分離し、分離後のAISG Coaxial Interface信号Sを分離回路422に出力し、分離後のRF信号Sをアンテナユニット40に給電するものである。
分離回路422は、バイアスティー424からのAISG Coaxial Interface信号(変調信号)信号Sを変調制御信号Sと直流電源に分離し、分離後の変調制御信号Sは、スイッチ回路425を経由してモデム回路423に出力する一方、分離後の直流電源は、電源ライン421aを経由してスイッチ回路425、モデム回路423及びAISGコネクタ421に出力する。
モデム回路423は、分離回路422からの変調制御信号Sの復調を行い、得られた復調した制御信号をRS485信号ライン421b、421cを経由してAISGコネクタ421に出力する。つまり、アンテナモデム42は、AISG制御装置21から送信された直流電源及び制御信号からなるAISG信号SをAISGコネクタ421及びAISGケーブル43を介してAISGデバイス44に出力する。
スイッチ回路425は、アンテナ制御装置2側から直流電源が供給されたときに制御信号に係る伝送路を閉成し、直流電源が供給されないときに制御信号に係る伝送路を開成するものである。具体的には、スイッチ回路425は、接点425aを接触片425bにより開閉するノーマルオープン型のスイッチであり、アンテナ制御装置2側から直流電源が供給されたときは、オン動作、すなわち接触片425bが接点425aに接触して分離回路422からモデム回路423への制御信号の伝送路を閉成し、アンテナ制御装置2側から直流電源が供給されないときは、オフ動作、すなわち接触片425bが接点425aから離れて分離回路422からモデム回路423への制御信号の伝送路を開成するように構成されている。
図4は、スイッチ回路の構成例を示す図であり、(a)は動作前、(b)は動作後を示す図である。スイッチ回路425は、例えば、リレーを用いて構成され、鉄心にコイルを巻回してなる電磁石部425cを有し、電磁石部425cの通電/非通電に応じて接点425aを接触片425bにより開閉する。本実施の形態のリレーは、図4(a)に示す状態において、電磁石部425cのコイルに通電されることで、図4(b)に示すように、接触片425bが動作して接点425aと導通状態となる。
(アンテナシステムの動作)
次に、アンテナシステム1の動作の一例を説明する。アンテナ制御装置2では、無線機20からRF信号Sが出力され、AISG制御装置21から直流電源及び制御信号からなるAISG信号Sが出力される。BSモデム24では、無線機20からのRF信号SとAISG制御装置21からのAISG信号Sを変調したAISG Coaxial Interface信号Sとを合成し、その合成信号SをRF給電ケーブル3を介してアンテナ装置4に送信する。
アンテナ装置4では、アンテナ制御装置2から送信された合成信号Sがアンテナモデム42のバイアスティー424によりAISG Coaxial Interface信号SとRF信号Sとに分離され、分離後のRF信号Sはアンテナユニット40に送信される。AISG Coaxial Interface信号Sは、分離回路422により変調制御信号Sと直流電源に分離され、直流電源はスイッチ回路425に入力され、スイッチ回路425がオン動作するので、変調制御信号Sがモデム回路423に入力される。モデム回路423に入力した変調制御信号Sは、制御信号に復調され、AISGコネクタ421に出力される。分離回路422からの直流電源及びモデム回路423からの制御信号からなるAISG信号SがAISGデバイス44に送信される。AISGデバイス44は、直流電源に基づいて駆動し、制御信号に基づいてアンテナユニット40を制御する。例えば、AISGデバイス44は、制御信号に基づきアンテナユニット40の垂直方向の指向性を変位する。
ここで、図5に示すように、アンテナ制御装置2とアンテナ装置4とを接続するRF給電ケーブル3のアンテナ制御装置2側のコネクタ3aが外れた場合、アンテナ制御装置2からの合成信号Sがアンテナ装置4に送信されなくなるため、スイッチ回路425に直流電源が供給されなくなり、スイッチ回路425がオフ状態なる。このため、落雷等による雑音NがRF給電ケーブル3を経てアンテナモデム42に混入してもモデム回路423等が損傷するのが抑制される。
(実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、RF給電ケーブル3が未接続になった場合、スイッチ回路425がオフ状態となってモデム回路423への信号経路を遮断するので、RF給電ケーブル3を経由して混入した雑音Nによってモデム回路423が損傷するのを抑制することができる。
(変形例1)
図6は、変形例1に係るアンテナモデムの内部の構成例を示す図である。この変形例1は、モデム回路423の前段に図3と同様にスイッチ回路425Aを設けるとともに、電源ライン421aとRS485信号ライン421b、421cの両方にそれぞれスイッチ回路425B、425Cを設けたものである。
各スイッチ回路425A〜425Cは、図4で示したのと同様にリレーを用いて構成されている。
この変形例1によれば、RF給電ケーブル3が未接続になった場合、スイッチ回路425Aがオフ状態となるので、雑音NがRF給電ケーブル3を経由してアンテナモデム42に混入してもアンテナモデム42内のモデム回路423の損傷を抑制することができる。また、モデム回路423よりも後段側、すなわちコネクタ421側にもスイッチ回路425B、425Cを設けているので、アンテナモデム42とAISGデバイス44とを接続するAISGケーブル43を経由して雑音Nがアンテナモデム42に混入してもモデム回路423の損傷を抑制することができる。
(変形例2)
図7は、変形例2に係るアンテナモデムの内部の構成例を示す図である。この変形例2は、図3に示すアンテナモデムにおいて、スイッチ回路425の構成を変えたものである。変形例2のスイッチ回路425は、オフ状態のときに、接触片425bがアースに接地した接点425dに接触するようにしたものである。
この変形例2によれば、オフ状態のときに接触片425bをアースに接地しない構成と比べて、モデム回路423の損傷をより抑制することが可能になる。
(変形例3)
図8は、変形例3に係るアンテナモデムの内部の構成例を示す図である。この変形例2は、この変形例1は、モデム回路425の前段に図3と同様にスイッチ回路425Aを設けるとともに、電源ライン421aとモデム回路423との間にもスイッチ回路425Bを設けたものである。
この変形例3によれば、分離回路422からモデム回路423への線路に雑音Nが混入しても本実施の形態と同様にモデム回路423の損傷を抑制することができる。また、分離回路422から電源ライン421aに雑音Nが混入してもモデム回路423の損傷を抑制することができる。
(変形例4)
図9は、変形例4に係るアンテナモデムの内部の構成例を示す図である。この変形例4は、図4に示すアンテナモデム42において、電源ライン421a及びRS485信号ライン421b、421c上にサージ保護回路428を設けたものである。
この変形例4によれば、RF給電ケーブル3経由の雑音Nに対しては本実施の形態と同様にモデム回路423の損傷を抑制することができる。また、アンテナモデム42とAISGデバイス44とを接続するAISGケーブル43を経由して雑音Nがアンテナモデム42に混入してもサージ保護回路428によりモデム回路423の損傷を抑制することができる。
(変形例5)
図10は、変形例5に係るアンテナモデムの内部の構成例を示す図である。この変形例5は、図4に示すアンテナモデム42において、電源ライン421aとスイッチ回路425及びモデム回路423との間に電源回路429を設けたものである。電源回路429は、例えばDC/DCコンバータによりスイッチ回路425の動作用に電圧を変換するものである。
この変形例5によれば、雑音NがRF給電ケーブル3経由でアンテナモデム42に混入しても本実施の形態と同様にモデム回路423の損傷を抑制することができる。
(変形例6)
図11は、変形例6に係るBSモデムの内部の構成例を示す図である。この変形例6は、図2に示すBS24において、モデム回路244と合成回路245との間にスイッチ回路247を設けたものである。
スイッチ回路247は、図4と同様にリレーを用いて構成することができる。スイッチ回路247は、接点247aを接触片247bにより開閉するノーマルオープン型のスイッチであり、AISG制御装置21から直流電源がBSモデム24に供給されるときは、オフ動作状態となり、直流電源が供給されると、その直流電源に基づいてオン動作するように構成されている。
この変形例6によれば、AISG制御装置21を動作させていない場合、すなわちAISG制御装置21の電源が切られている場合、AISG制御装置21とBSモデム24とを接続するAISGケーブル23の少なくとも一方のコネクタ23a、23bが外れたとき、AISG制御装置21からのAISG信号SがBSモデム24に送信されなくなるため、スイッチ回路247に直流電源が供給されなくなり、スイッチ回路247がオフ状態なる。このとき、RF給電ケーブル3からBSモデム24の雑音Nが混入しても、その雑音Nがスイッチ回路247によって遮断できるので、モデム回路244の損傷を抑制することができる。
(変形例7)
図12は、変形例7に係るBSモデムの内部の構成例を示す図である。この変形例7は、図2に示すBS24において、バイアスティー246と合成回路245との間にスイッチ回路247を設けたものである。
この変形例7によれば、変形例6と同様に、AISG制御装置21の電源が切られている場合や、AISG制御装置21とBSモデム24とAISGケーブル23の少なくとも一方のコネクタ23a、23bが外れた場合、AISG制御装置21からのAISG信号S2がBSモデム24に送信されなくなるため、スイッチ回路247に直流電源が供給されなくなり、スイッチ回路247がオフ状態なる。このとき、RF給電ケーブル3からBSモデム24の雑音Nが混入しても、その雑音Nがスイッチ回路247によって遮断できるので、合成回路245及びモデム回路244の損傷を抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態及び上記変形例に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々に変形実施が可能である。例えば上記実施の形態及び上記変形例の構成要素を本発明の要旨の範囲内で任意に組み合わせることは可能である。
また、アンテナ筐体400をアンテナの機能を兼ねずにアンテナをケーブルを介してアンテナユニット40の筐体に接続してもよい。
1…アンテナシステム、2…アンテナ制御装置、3…RF給電ケーブル、3a…RFコネクタ(第1のコネクタ)、3b…RFコネクタ(第2のコネクタ)、4…アンテナ装置、20…無線機、21…AISG制御装置、22…RF給電ケーブル、22a、22b…コネクタ、23…AISGケーブル、23a、23b…AISGコネクタ、24…BSモデム、40…アンテナユニット、41…RF給電ケーブル、41a、41b…RFコネクタ、42…アンテナモデム(復調回路)、43…AISGケーブル、43a、43b…AISGコネクタ、44…AISGデバイス(制御部)、200…筐体、201…コネクタ、210…筐体、240…筐体、241…RFコネクタ、242…AISGコネクタ、242a…電源ライン、242b…信号ライン、243…RFコネクタ(第1のコネクタ)、244…モデム回路(変調回路)、245…合成回路、246…バイアスティー、400…アンテナ筐体(アンテナ)、402…RFコネクタ、420…筐体、421…AISGコネクタ、421a…電源ライン、421a、421b…RS485信号ライン、422…分離回路(第2の分離回路)、423…モデム回路(復調回路)、424…バイアスティー(第1の分離回路)、425、425A〜425C…スイッチ回路、425a…接点、425b…接触片、425c…電磁石部、426…RFコネクタ(第2のコネクタ)、427…RFコネクタ、440…筐体、S…RF信号(給電信号)、S…AISG信号、S…変調制御信号…AISG Coaxial Interface信号(変調信号)、S…合成信号

Claims (8)

  1. アンテナと、
    ケーブルを介して送信された変調された制御信号である変調制御信号、給電信号、及び直流電源が入力されるコネクタと、
    前記変調制御信号を制御信号に復調する復調回路と、
    前記復調回路によって復調された前記制御信号及び前記直流電源に基づいて前記アンテナを制御する制御部と、
    前記コネクタと前記復調回路との間の配線を、前記直流電源が供給されたときに閉成し、前記直流電源が供給されないときに開成するスイッチ回路とを備えたアンテナ装置。
  2. 前記スイッチ回路は、前記変調制御信号が前記復調回路に入力する信号ラインに設けられた請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記スイッチ回路は、前記復調回路と前記制御部との間にそれぞれ設けられた請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記スイッチ回路は、前記復調回路への前記直流電源の供給ラインに設けられた請求項2又は3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記スイッチ回路は、前記直流電源が出力されたとき接触片が第1の接点に接触し、前記直流電源が出力されないとき前記接触片が第2の接点に接触し、前記第2の接点は、アースに接地されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  6. アンテナを制御する制御信号を変調する変調回路と、
    前記変調回路によって変調された制御信号である変調制御信号、前記アンテナに給電する給電信号、及び直流電源がケーブルを介して出力されるコネクタと、
    前記変調回路と前記コネクタとの間の配線を、前記直流電源が供給されたときに閉成し、前記直流電源が供給されないときに開成するスイッチ回路とを備えたアンテナ制御装置。
  7. 前記スイッチ回路は、前記変調回路から出力される前記変調制御信号の信号ラインに設けられた請求項6に記載のアンテナ制御装置。
  8. 制御信号を変調する変調回路と、前記変調回路によって変調された制御信号である変調制御信号、給電信号、及び直流電源がケーブルを介して出力される第1のコネクタとを備えたアンテナ制御装置と、
    アンテナと、前記アンテナ制御装置の前記第1のコネクタから前記ケーブルを介して出力された前記変調制御信号、前記給電信号及び前記直流電源が入力される第2のコネクタと、前記給電信号を前記アンテナに給電し、前記変調制御信号を前記制御信号に復調する復調回路と、前記復調回路によって復調された前記制御信号及び前記直流電源に基づいて前記アンテナを制御する制御部とを備えたアンテナ装置と、
    前記アンテナ制御装置の前記変調回路と前記第1のコネクタとの間の配線、又は前記アンテナ装置の前記第2のコネクタと前記復調回路との間の配線を、前記直流電源が供給されたときに閉成し、前記直流電源が供給されないときに開成するスイッチ回路とを備えたアンテナシステム。
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