JP2013231234A - 超合金の耐応力腐食割れを改善する方法 - Google Patents

超合金の耐応力腐食割れを改善する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
タービン及び発電機の部品を含む金属部材のSCCに対する耐性を改善する必要がある。
【解決手段】
応力腐食割れ(SCC)に対する耐性を改善するための処理及び処理された部品が開示される。超合金材料を含む相対的に高い引張強度の部品の表面は、軟化が発生する温度に加熱される。次に、表面は、部品の残りの部分の比較的高い引張強度を保持しながら表面の低い引張強度を維持してSCC耐性を改善するように、制御された方法で冷却される。
【選択図】 図1

Description

本明細書に記載の主題は、全体的には応力腐食割れ(SCC)防止に関する。詳細には、本発明は、タービン及び発電機部品を含む金属部材のSCCに対する耐性を改善する処理に関する。
タービン又は発電機の内部に見られるような過度の応力、熱、及び湿度は、タービン又は発電機の内部の部品に対して有害な環境をもたらす場合がある。内部に不純物を含むこの環境は、タービン及び発電機を構成する部品を腐食させる場合もある。運転応力の下で、この環境は部品のSCCにつながる場合がある。特定の超合金は、合金に殆ど損傷を与えない環境ではSCCの影響を全く又は殆ど受けないが、超合金であっても厳しい環境ではSCCの影響を受ける可能性がある。超合金は、種々の強度範囲で作ることができ、高い引張強度の超合金は、SCCの影響を更に受ける可能性がある。しかしながら、低い引張強度の部品は、多くの用途で必要な応力に耐えることがでないか、もしくは負荷荷重に耐えるために大きな断面サイズで作ることを必要とする場合がある。
米国特許第7459037号明細書
タービン及び発電機の部品を含む金属部材のSCCに対する耐性を改善する必要がある。
応力腐食割れ(SCC)に対する耐性を改善するための処理及び処理された部品が開示される。超合金材料を含む相対的に高い引張強度の部品の表面は、軟化が発生する温度に加熱される。次に、表面は、部品の残りの部分の比較的高い引張強度を保持しながら表面の低い引張強度を維持してSCC耐性を改善するように、制御された方法で冷却される。
本発明の第1の態様は、部品を処理して応力腐食割れ(SCC)に対する耐性を改善する方法を提供し、本方法は、超合金材料を有する部品の表面を、該表面では軟化が生じるが、部品の内部では軟化が生じない温度に加熱する段階と、SCC耐性を改善する表面引張強度を維持するよう制御された方法で部品を冷却する段階とを含み、得られる表面引張強度は、部品の残りの部分で得られる高い引張強度よりも低くなっている。
本発明の第2の態様は、応力腐食割れ(SCC)に対する耐性を改善するように処理される部品を提供し、部品は、相対的に高い構造的引張強度を有する構造金属層と、該構造的金属層と共に化学的に均質な材料からなる処理金属層とを備え、処理金属層は、実質的に部品の外面の少なくとも一部を形成し、構造層の引張強度よりも低い処理された引張強度を有し、部品は、超合金材料を有する部品の表面を、部品の外面で軟化が生じる温度に加熱する段階と、SCC耐性を改善する得られる表面引張強度を維持するよう制御された方法で部品を冷却する段階とを含むプロセスで形成される。
本開示のこれら及び他の特徴は、本発明の種々の態様を表した添付図面を参照しながら本発明の種々の態様に関する以下の詳細な説明から容易に理解されるであろう。
従来の蒸気タービンを一部切り取った3次元の斜視図。 本発明の態様による種々の固定及び回転部材を示すタービンの一部の部分断面図。 本発明の態様による導加熱器を用いて熱処理される部品の概略図。 本発明の態様による処理された部品の3次元斜視図。
応力腐食割れ(SCC)に対する耐性を改善するための処理及び処理部品が開示される。本発明の種々の実施形態は、超合金材料を含む比較的高い引張強度の部品の表面を軟化が発生する温度まで加熱する段階を含む。次に、部品の残りの部分を比較的高い引張強度に保ちながら、表面を、SCC耐性を改善する低い引張強度に維持するように、制御された方法で表面を冷却する。
図面を参照すると、図1は、本発明の実施形態による、従来の多段蒸気タービン10の一部を切り取った3次元の斜視図を示す。図1は蒸気タービンを示すが、当業者であれば、本発明の教示は、部品がSCCの影響を受ける可能性のある何らかの環境に適用でき、限定されるものではないが、ガスタービン、風力タービン、発電機、航空機エンジン、バルブ、タンク、パイプ、コンテナ、プロペラ、船体、又はSCCが発生する可能性がある厳しい環境で作動する任意の他の物体を含むことを理解できるはずである。それにもかかわらず、図1に示す実施形態において、タービン10は、凝縮蒸気タービン又は非凝縮蒸気タービンとすることができる。タービン10は、回転軸14及び複数の軸方向に離間されたロータホイール18を有するロータ12を含む。複数の回転ブレード又は「バケット」20は、ロータホイール18の各々に機械的に結合される。詳細には、ブレード20は列を成して配置され、ロータホイール18の周りを円周方向に延びる。複数の固定ノズル22は、軸14の周りを円周方向に延び、ノズル22は、ブレード20の隣接する列の間で軸方向に配置される。固定ノズル22はブレード20と協働して段を形成して、タービン10を通る蒸気又は高温ガスの流路を規定する。
作動時、ガス又は蒸気24は、タービン10の入口26に入り、固定ノズル22を通って流れる。ノズル22は、ガス又は蒸気24を下流のブレード20に向かわせる。ガス又は蒸気24は、残りの段を通過してブレード20上に力を付与し、軸14を回転させる。少なくともタービン10の一端は、ロータ12から離れる方向で軸方向に延びて、限定されるものではないが、発電機及び/又は他のタービン等の負荷又は機械(図示せず)に取り付くことができる。
1つの実施形態において、タービン10は、5つの段を含むことができる。5つの段は、L0、L1、L2、L3、及びL4で参照される。段L4は、第1段であり5つの段の中で最小(半径方向において)の段である。段L3は第2段であり、軸方向の次の段である。段L2は第3段であり、5つの段の真ん中の段である。段L1は第4段であり最終段の隣の段である。段L0は最終段であり、最大(半径方向において)の段である。5つの段は例示的に示されており、各タービンは5つの段よりも多い又は少ない段とすることができることを理解されたい。また、本明細書で記載するように、本発明の教示は、多段タービンを必要としない。
次に図2を参照すると、回転部品105及び固定部品110を有するタービン10(図1)の一部100が示される。回転部品105は、例えば、複数の円周方向に離間したバケット120が取り付けられたロータ115を含み、バケットはロータに沿って軸方向に離間して種々のタービン段の一部を形成する。固定部品110は、ノズルを形成する隔壁130が取り付けられる複数のダイアフラム125を含むことができ、ノズルはそれぞれのバケットと一緒にタービン100の種々の段を形成する。図2に示すように、ダイアフラム125の外側リング135は、バケット120の先端に隣接するシュラウド又はカバー145をシールするための1以上のシール歯140の列を有する。同様に、ダイアフラム125の内側リング150には、アーチ形シールセグメント155が取り付けられる。シールセグメントは、ロータ115をシールするための半径方向内側に突出する高低歯160を有する。同様のシールは図示のようにタービン100の種々の段に設けられ、蒸気又は高温ガスの流路の方向は、矢印165で示されている。
タービン10(図1)内の特定の部品は、作動時にタービン10内の局所環境によってSCCを起こす場合がある。これらの部品は、限定されるものではないが、バケット又はブレード20、120、ホイール18、ロータ12、及び/又は前述の部品の1つを前述の他の部品へ及び/又はタービン10内の他の部品へ結合するために使用される任意の部品を含む。従来は、高引張強度の合金は、これらの部品を作るために使用できなかった。従って、従来は、このタイプの用途に高力超合金を使用することは望ましくなかった。実際には、これらの部品は、部品に期待される負荷要件を与えることができる最小の引張強度をもつ合金を使用して構成されていた。もしくは、高価な多層及び/又は超高合金を使用してSCCを緩和していた。
本発明の態様は、部品を処理してSCCに対する耐性を改善する方法を含む。この処理は、SCC耐性が望まれる部品の表面部分の引張強度を変更する。この表面は、例えば、腐食環境に接触する可能性のある部品の任意の部分とすることができる。部品の残りの部分の引張強度は相対的に変更されない。その結果、内部が相対的に高引張強度(例えば、骨格又は構造層)である全体にわたって均質な化学組成を有するが、応力腐食耐性の、構造層に隣接してこれと一体の低い引張強度の表面(例えば、スキン又は処理層)を有する超合金材料で作られた部品となる。
図3を参照すると、部品210に関するSCC処理の加熱ステージ200の1つの実施形態が示される。加熱ステージ200において、部品210の表面214は例えば誘導加熱器220を用いて加熱される。誘導加熱器220は、誘導コイル又は表面を加熱するための任意の他の公知の手段又は今後開発される手段を含むことができる。加熱に先だって、部品210は、室温と加熱処理が意図された温度未満の高温との間の任意の温度に保つことができる。図3に示すように加熱ステージ200が誘導加熱器220を使用する場合、交流電流(電流)230は誘導加熱器220のコイル224を流れる。1つの実施形態において、電流230は、約100〜400kHzの範囲であり10〜400kWの間の定格の電源から発生する。いずれにしても、電流230は磁界250を発生し、磁界は部品210に渦電流240を誘導する。誘導された渦電流240は、材料抵抗に遭遇し、ジュール加熱として知られるメカニズムで金属表面214の温度が上昇する。表面214の真下の加熱深さとコイル224を流れる電流230の周波数とは逆比例関係にある。コイル224を流れる高周波電流230は、表面214の浅い層と結合してこれを誘導加熱する。表面214の真下の部品210の部分は直接加熱されない(しかし、表面214からの熱伝導等の二次的なメカニズムの結果とはいえ温度は上昇する)。いずれにしても、加熱ステージ200は、表面214の真下の部品210の残りの部分216の温度が、相対的に変化しないように及び/又は顕著な軟化が発生しない温度及び時間条件未満の程度に加熱されるように設計される。例示的に、表面214は、約0.125〜2mmの厚さとすることができる。
本発明において、誘導加熱器220は、部品210の外側表面214を軟化が発生する温度まで加熱するために使用できる。他の方法として、部品の残りの部分の温度を相対的に維持しながら、軟化温度以上の温度に部品の表面を加熱する、限定されるものではないが、レーザ又は放射加熱器を含む、公知の又は今後開発される任意のプロセスを使用できる。
部品210は、ニッケル基合金、コバルト基合金、又は鉄基合金を含む任意の超合金タイプからなることができる。この超合金の幾つかの実施例は、限定されるものではないが、UNS合金N07041、N07718、N07750、N13017、及び合金282を含む。幾つかの実施形態において、超合金材料は、超合金材料からなる第1の層を有する部品を形成する下層材料、及び超合金材料とは化学的に異なる第2の材料からなる下層材料が接合されている。いずれにしても、多数の超合金の1つの特性は、共通して相対的に高い引張強度で使用される点にある。
いずれにしても、この超合金の大部分は、部分的に熱処理で得られる微視的特性から強度を得る。超合金の種々の原子は固溶体(分散分布)とすることができ、及び/又は析出(凝集)して、周囲マトリックス内に種々のミクロ組織を形成することができる。析出物は、時効熱処理の間の温度及び時間の慎重なプロセスの管理の結果として生じる。微細硬化析出物を溶解する(つまり、固溶体に戻す)又は微細硬化析出物を肥大化するための超合金の焼き鈍しによって軟化材料が生じる。特定の超合金において、このプロセスは、析出物の肥大化に関しては750℃以上、例えば775℃〜900℃の範囲で始まる。別の方法として、析出物を分解するためのプロセスにおいて、このプロセスは900℃以上、例えば1000℃〜1100℃の範囲で始まる。誘導加熱器220を用いてこの温度に達すると、加熱表面層212の何らかの軟化を実現するには数秒又は数分の処理で十分である。
加熱ステージ200が終了すると、部品210の外側表面214は、SCC耐性を改善する低い引張強度を維持するように制御された方法で冷却される。非超合金用途において、焼き入れとして公知の急冷する方法で行われる加熱された部品の冷却により、引張強度が強化される硬化表面がもたらされる。対照的に、本発明に使用する超合金材料において、部品210の急冷は、最終的に外側表面214に望まれる低い引張強度をもたらす。この低い引張強度は、冷却速度を管理する任意の複数の方法を用いた冷却期間に得ることができる。1つの急冷方法は、外側表面214の温度を所望の温度特性に沿って低減させる温度範囲の及び又は可変温度のガス媒体及び/又は流体媒体に、加熱された部品210をさらす段階を含む。また、この方法は、冷却時間の一部又は全てに関して外側表面214の温度を熱処理温度と室温の中間に保持するために使用される。これらの冷却速度の制御方法は、独立して、又は互いに協働して使用して、部品の望ましくない残留応力の発生リスクを低減することができる。
硬度(又は微小硬度)の測定は、所望の引張強度が得られたか否かを判定するために引張強度の近似値として取得することができる。幾つかの実施形態において、熱処理は、例えば熱伝導によって、表面214以外の部品210の一部において引張強度を低下させる可能性があることを理解されたい。これらの実施形態において、大部分の熱処理は表面214で生じるが、僅かながら内部の金属層で生じる。従って、1つの実施形態において、予熱ステージ200の前に、部品210は、全体的に内部金属層に関する所望の最終的な引張強度よりも高い引張強度から始まる。その結果、全体的に強度を低下させる(特に表面で)処理後に、開始時よりも弱い引張強度を有する構造層がもたらされるが、最終的な引張強度の要件は満たしている。
図4を参照すると、本発明の実施形態によるSCC耐性を改善するように処理された部品310の3次元の斜視図300が示されている。図示のように、部品310は、内部金属層316(例えば、骨格又は構造層)及び外部金属層314(例えば、スキン又は処理層)を有している。部品310の内部金属層316は、比較的高い引張強度を有している。この内部金属層316は一般に部品310の全体の大部分を占める。部品310の外部金属層314は、内部金属層の化学組成と均質な超合金化学組成を有する金属からなる。図示のように、外部金属層314は、実質的に部品310の外面の少なくとも一部を構成する。更に、外部金属層314は、前述の加熱及び冷却プロセスで処理されたSCC耐性を改善する内部金属層316よりも低い引張強度をもつことができる。更に、全体的に、外部金属層314の深さは部品310のごく僅かなので、部品310の全体的な強度は、外部層が処理されていない同一の部品と同レベルに維持される。
この点に関して、部品310は、タービン10(図1)の厳しい環境において改善されたSCC耐性を示し、部品はこれまでは望ましくなかった超合金で作ることができる。従って、限定されるものではないがバケット120、膨張ベローズ、ホイール18、ブレード20、ロータ12、発電機保持リング、及び/又は結合部品を含むことができるタービン10の部品は、最初は比較的高い引張強度の材料から作り、次に低い引張強度、従って改善されたSCC耐性を有する外部金属層314を形成するように処理することができる。更に、処理は、部品310の特定の領域だけが処理されるように集中させることができる。この領域は、例えば、ピンが挿入されるバケット20のダブテールピン穴、ロータ14の応力がかかる領域、及び/又はバケット120のダブテール領域(図2)を含むことができる。
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものに過ぎず、本開示を限定するものではない。本明細書で使用される単数形態は、前後関係から明らかに別の意味を示さない限り、複数形態も含む。更に、本明細書内で使用する場合に、「含む」及び/又は「備える」という用語は、そこに述べた特徴部、完全体、ステップ、動作、要素及び/又は構成部材の存在を明示しているが、1以上の特徴部、完全体、ステップ、動作、要素、構成部材及び/又はそれらの群の存在又は付加を排除するものではないことは理解されるであろう。
本明細書では様々な実施形態について説明してきたが、これらの実施形態における要素の様々な組合せ、変形又は改良を当業者が行なうことができ、これらもまた本発明の技術的範囲内にあることは、本明細書から理解されるであろう。加えて、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況又は物的事項を本発明の教示に適合するように多くの修正を行うことができる。従って、本開示は、本開示を実施するよう企図される最良の形態として開示した特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示は請求項の範囲に属する全ての実施形態を含むものとする。
10 タービン
100 タービン
12 ロータ
14 軸
18 ホイール
20 ブレード
22 ノズル
24 ガス又は蒸気
26 入口
L4 第1段
L3 第2段
L2 第3段
L1 第4段
L0 最終段
105 回転部品
110 固定部品
115 ロータ
120 バケット
125 ダイアフラム
130 障壁
135 外側リング
140 シール歯
145 カバー
150 内側リング
155 シールセグメント
160 高低歯
165 矢印
200 加熱ステージ
210 部品
310 部品
214 表面
216 残りの部分
220 誘導加熱器
224 コイル
230 電流
240 渦電流
250 磁界
300 3次元斜視図
314 外部金属層
316 内部金属層

Claims (20)

  1. 部品を処理して応力腐食割れ(SCC)に対する耐性を改善する方法であって、
    超合金材料を有する前記部品の表面を、該表面では軟化が生じるが、前記部品の内部では軟化が生じない温度に加熱する段階と、
    SCC耐性を改善する表面引張強度を維持するよう制御された方法で、前記部品を冷却する段階と
    を含み、得られる前記表面引張強度は、前記部品の残りの部分で得られる高い引張強度よりも低いことを特徴とする方法。
  2. 前記加熱する段階は、誘導加熱する段階を含む、請求項1記載の方法。
  3. 前記温度は、900℃よりも高い、請求項1記載の方法。
  4. 前記加熱する段階及び冷却する段階は、前記表面の少なくとも部分的な軟化を生じさせる、請求項1記載の方法。
  5. 前記冷却する段階は、
    加熱装置を部品に対する作動位置に保持する段階と、
    所望の熱特性に沿って前記表面の温度を低減させるように前記加熱装置を調節する段階と
    を含む、請求項1記載の方法。
  6. 前記部品は、発電機部品を含む、請求項1記載の方法。
  7. 前記発電機部品は、発電機ロータ又は発電機保持リングからなる群から選択される、請求項6記載の方法。
  8. 前記部品は、タービン部品を含む、請求項1記載の方法。
  9. 前記タービン部品は、タービンブレード、ダブテールピン、又はタービンロータからなる群から選択される、請求項8記載の方法。
  10. 前記表面の材料は、前記部品の残りの部分の材料と共に化学的に均質である、請求項1記載の方法。
  11. 前記部品は、超合金材料からなる第1の層と、化学的に超合金材料とは異なる第2の材料からなる下層とを備え、加熱前に前記第1の層は前記下層に結合される、請求項1記載の方法。
  12. 相対的に高い構造的引張強度を有する構造金属層と、
    前記構造的金属層と共に化学的に均質な材料からなる処理金属層と
    を備える部品であって、
    前記処理金属層は、実質的に前記部品の外面の少なくとも一部を形成し、前記構造層の引張強度よりも低い処理された引張強度を有し、前記部品は、
    超合金材料を有する前記部品の表面を、前記部品の外面で軟化が生じる温度に加熱する段階と、
    SCC耐性を改善する得られる表面引張強度を維持するよう制御された方法で前記部品を冷却する段階と
    を含むプロセスで形成される部品。
  13. 前記加熱する段階は、誘導加熱する段階を含む、請求項12記載の部品。
  14. 前記温度は、900℃以上に上昇される、請求項12記載の部品。
  15. 前記加熱する段階及び冷却する段階は、前記表面の少なくとも部分的な軟化を生じさせる、請求項12記載の部品。
  16. 前記冷却する段階は、
    加熱装置を部品に対する作動位置に保持する段階と、
    所望の熱特性に沿って前記表面の温度を低減させるように前記加熱装置を調節する段階と
    を含む、請求項12記載の部品。
  17. 前記部品は、発電機部品を含む、請求項12記載の部品。
  18. 前記発電機部品は、発電機ロータ又は発電機保持リングからなる群から選択される、請求項17記載の部品。
  19. 前記部品は、タービン部品を含む、請求項12記載の部品。
  20. 前記タービン部品は、タービンブレード、ダブテールピン、又はタービンロータからなる群から選択される、請求項19記載の部品。
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