JP2013229760A - 無線通信機器、および無線システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無線通信機器10は、利用候補チャンネル群が、第1の利用候補チャンネル群であれば所定の時間より短いレイテンシを設定し、第1の利用候補チャンネル群および第2の利用候補チャンネル群であれば上記所定の時間より長いレイテンシを設定するレイテンシ設定部13を備える。
【選択図】図1
Description
線通信機器であって、上記データを出力する出力機器に接続又は内蔵されている他の無線通信機器との間で、非レーダ帯域に含まれる第1の利用候補チャンネル群と、レーダ帯域に含まれる第2の利用候補チャンネル群とを用いて上記データを伝送する無線システムを構成する無線通信機器において、上記第1の利用候補チャンネル群を利用候補チャンネル群として設定するか、又は、上記第1の利用候補チャンネル群および上記第2の利用候補チャンネル群の両方を利用チャンネル群として設定する利用候補チャンネル群設定手段と、上記利用候補チャンネル群が第1の利用候補チャンネル群である際には、所定の時間より短いレイテンシを設定し、上記利用候補チャンネル群が第1の利用候補チャンネル群および第2の利用候補チャンネル群である際には、上記所定の時間より長いレイテンシを設定するレイテンシ設定手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る無線通信機器10は、他の無線通信機器と共に無線システムを構成する。当該無線システムは、所定の周波数帯の電波を用いて、無線通信機器10から他の無線通信機器へデータを伝送する。したがって、無線通信機器10のことを送信機と表現してもよいし、他の無線通信機器のことを受信機と表現してもよい。なお、当該データは主に映像コンテンツを表すデータであるが、当該データは映像コンテンツを表すデータに限定されるものではない。なお、上記所定の周波数帯の電波については後述する。
ものではない。例えば、HD(Hard Disk)レコーダー、BD(Blu-ray Disk:登録商標)プ
レイヤー、ゲーム機器、PC、スマートフォン、タブレット端末などを入力機器として無線通信機器10に接続することが可能である。無線通信機器10と、入力機器とを接続する方法は特に限定されるものではなく、従来より知られている方法によって接続することが可能である。例えば、HDMI(High-Definition Multimedia Interface:登録商標)に準拠するインターフェースおよびケーブルを利用することによって、無線通信機器10と入力機器とを接続することが可能である。
上記無線システムにおいて特徴的な無線通信機器10について説明する前に、上記無線システムがデータを伝送するために利用する所定の電波について説明する。データを伝送する無線LANシステムが利用可能な電波の周波数帯は、2.4GHz帯および5GHz帯の2種類である。この利用可能な電波の周波数帯は、IEEE802.11a、b、gおよびnの各規格によって定められている。
・W52:5.15GHz〜5.25GHzの周波数帯域
・W53:5.25GHz〜5.35GHzの周波数帯域
・W56:5.47GHz〜5.725GHzの周波数帯域
本実施形態において、W52、W53およびW56のことを利用候補チャンネル群と表現する。W52、W53およびW56の各利用候補チャンネル群は、それぞれ複数のチャンネルを含んでいる。上記無線システムおよび無線通信機器10は、W52、W53およびW56の各利用候補チャンネル群が含むチャンネルのうち、いずれかのチャンネルを利用してデータを伝送する。
次に、上記無線システムにおいて特徴的な無線通信機器10について、図1〜3を参照しながら説明する。図1は、無線通信機器10の概略を示すブロック図である。図1に示すように、無線通信機器10は、利用候補チャンネル群選択部11、利用候補チャンネル群設定部12、レイテンシ設定部13、記憶部14、アンテナ15、レーダ波検出部16、通信チャンネル選択部17、通信部18、フレーム処理部19、変調部20、利用候補チャンネル群確認部21、および、レイテンシ確認部22を備えている。
利用候補チャンネル群選択手段である利用候補チャンネル群選択部11は、複数あるチャンネル群のうちいずれのチャンネル群を利用候補チャンネル群として選択するかをユーザが決定するためのスイッチである。図2に示すように、ユーザは利用候補チャンネル群選択部11を操作することによって、利用候補チャンネル群として非レーダ帯域であるW52のみを選択するか、レーダ帯域を含むW52、W53およびW56を選択するかを決定する。以下において、W52、W53およびW56のことをW52+W53+W56とも表現する。
次に、本実施形態における特徴的なパラメータであるレイテンシについて説明する。本実施形態においてレイテンシとは、送信機(無線通信機器10)が備えるエンコーダ(図1には図示せず)に、あるフレームを表すデータが入力された時点から、受信機(他の無線通信機器)が備えるデコーダが当該フレームを表すデータを出力した時点までの遅延時間のことを意味する。
・エンコード、デコード、フレーム処理、変調など、送信機および受信機において、データを無線伝送するために必要なデータ処理を実行するために要する時間
・データを無線伝送する際に要する時間(電波干渉、伝送エラーに伴うデータの再送などによって刻々と変化する)
・DFS機能をサポートするために、送信機がデータを送信しない時間(無信号期間)
上述のデータ処理に要する時間、および、無線伝送に要する時間は、利用候補チャンネル群が、レーダ帯域のチャンネルを含んでいるか否かにかかわらず生じる遅延時間である。それに対して、DFS機能をサポートするために送信機がデータを送信しない無信号期間は、利用候補チャンネル群がレーダ帯域のチャンネルを含んでいる場合にのみ生じる遅延時間である。したがって、利用候補チャンネル群が、レーダ帯域のチャンネルを含んでいる場合と、含んでいない場合とを比較すると、レーダ帯域のチャンネルを含んでいる場合の方が、無信号期間の時間だけレイテンシが長くなる。
上述のようにレイテンシをあらかじめ想定される最長遅延時間よりも長くすることによって、電波状況などに応じて無線転送に伴う遅延時間が極端に長くなった場合でも、出力するデータに不具合を生じさせることなくデータを伝送することが可能である。
映像との間に時間差が生じることが好ましくないコンテンツのことを、リアルタイム性が重要なコンテンツと表現する。
上述の通り、DFS機能を実行しない場合の方が、DFS機能を実行する場合よりも、無信号期間の長さだけ遅延時間が短くなる。すなわち、DFS機能をサポートしない場合のレイテンシは、DFS機能をサポートしない場合のレイテンシよりも短くてよい。したがって、リアルタイム性が重要なコンテンツを表すデータを伝送する場合には、非レーダ帯域の利用候補チャンネル群であるW52のみを利用することが好ましい。利用候補チャンネル群としてW52のみを利用することによって、DFS機能を実行する必要がなく、短いレイテンシを用いてデータを伝送することが可能になる。
・リアルタイム性が重要なコンテンツを送信する際には、短いレイテンシを用いるとともに、非レーダ帯域に含まれるW52のみを利用候補チャンネル群として利用する。
・リアルタイム性が重要でないコンテンツを送信する際には、長いレイテンシを用いるとともに、W52に加えてレーダ帯域に含まれるW53およびW56を利用候補チャンネル群として利用する。
利用候補チャンネル群設定手段である利用候補チャンネル群設定部12は、利用候補チャンネル群選択部11の選択結果に基づいて利用候補チャンネル群を設定する。そのうえで、利用候補チャンネル群がW52、または、W52+W53+W56のいずれであるかをレイテンシ設定部13に出力するとともに、記憶部14に記憶させる。
レイテンシ設定手段であるレイテンシ設定部13は、利用候補チャンネル群設定部12から供給される利用候補チャンネル群を表す情報に基づいて、レイテンシを長いレイテンシ、および、短いレイテンシのいずれか一方に設定する。本実施形態において長いレイテンシとは、図3の(a)に示すDFS機能をサポートする場合における最低限のレイテンシより長い時間のレイテンシであることを意味する。一方、短いレイテンシとは、DFS機能をサポートする場合における最低限のレイテンシより短い時間のレイテンシであって
、かつ、図3の(b)に示すDFS機能をサポートしない場合における最低限のレイテンシより長い時間のレイテンシであることを意味する。
アンテナ15は、DFS機能をサポートするために、無線通信機器10の近隣にレーダが存在していないか否かを検出するために、W53およびW56に含まれる複数のチャンネルの電波を受信する。さらに、アンテナ15は、受信した電波を電気信号に変換したうえで、レーダ波検出部16に当該電気信号を供給する。また、アンテナ15は、無線伝送するデータを表す電子信号を通信部18から受け取り、電波に変換して送信する。このことについては後述する。
レーダ波検出部16は、アンテナ15から供給される電気信号を解析し、当該電気信号が含んでいるレーダ波を検出する。当該電気信号からレーダ波を検出した場合には、レーダ波検出部16は、検出したレーダ波のチャンネルを通信チャンネル選択部17に供給する。一方、検出したレーダ波がなければ、レーダ波検出部16は、レーダ波を検出しなかったことを表す情報を通信チャンネル選択部17に供給してもよい。
通信チャンネル選択部17は、記憶部14を参照して利用候補チャンネル群を表す情報を取得する。また、通信チャンネル選択部17は、レーダ波検出部16が検出したレーダ波のチャンネルを表す情報を、レーダ波検出部16から取得する。そのうえで、通信チャンネル選択部17は、取得した利用候補チャンネル群および検出されたレーダ波のチャンネルに基づいて、利用候補チャンネル群が含むチャンネルから通信チャンネルを選択する。
入力機器から供給されるデータは、図1に図示しないエンコーダにてエンコードされた後に、無線伝送するために好ましいデータ処理を、フレーム処理部19および変調部20において適宜施される。そして、当該データは通信部18に供給される。フレーム処理部19および変調部20がエンコードされたデータに施すデータ処理は、従来から知られているデータ処理を適用することが可能である。
通信部18は、通信チャンネル選択部17が選択した通信チャンネルを取得する。また、通信部18は、変調部20から伝送するデータを表す電気信号を取得する。当該電気信号は、変調部20によって、上記通信チャンネルに対応する周波数に変調されている。DFS機能によって、通信チャンネル選択部17が通信チャンネルを異なるチャンネルに変更した際に、通信部18は、通信チャンネルが変更されたことを変調部20に通知する構成であってもよい。変調部20は、通信部18からの当該通知にしたがって、新しい通信チャンネルに対応する周波数に、データを表す電気信号を変調する構成であってもよい。
図1に示すように、無線通信機器10は、利用候補チャンネル群確認部21およびレイテンシ確認部22を備えている。利用候補チャンネル群確認部21は、記憶部14を参照し、利用候補チャンネル群が、W52に設定されているのか、W52+W53+W56に設定されているのかを表示する。設定されている利用候補チャンネル群が、W52および、W52+W53+W56のいずれかであるかを表示する方法は特に限定されるものではない。たとえば、LEDの点灯をW52に対応付け、LEDの点滅をW52+W53+W56に対応付けてもよい。別の方法としては、無線通信機器10が図1には図示しない表示部を備えており、その表示部に利用候補チャンネル群がいずれであるのかを表示してもよい。
無線通信機器10を連続して使用していると、利用候補チャンネル群およびレイテンシのいずれか一方が変更される可能性がある。無線通信機器10において、利用候補チャンネル群とレイテンシとそれぞれ対応している。したがって、利用候補チャンネル群およびレイテンシのいずれか一方に変化が認められた際には、その変化に伴って他方も変更することが好ましい。ここでは、無線通信機器10における利用候補チャンネル群およびレイテンシを設定する際の流れを、図4を参照しながら説明する。
ステップS116:変更されたレイテンシが長いレイテンシでなければ、通信チャンネル選択部17は、利用候補チャンネル群を、レーダ帯域に含まれないチャンネル群に設定するように利用候補チャンネル群設定部12を制御する。
無線通信機器10とともに無線システムを構成する他の無線通信機器は、無線通信機器10が備えるアンテナから伝送される電波を受信する受信機である。他の無線通信機器は、受信した電波をデータを表す電気信号に変換した後に、当該データに対して変調処理、フレーム処理などの必要な処理を施す。
本発明の一実施形態に係る無線通信機器30について、図5を参照しながら説明する。上述の実施形態において説明した部材に関しては、同様の部材番号を付し、その説明を省略する。
本発明の一実施形態に係る無線通信機器40について、図6を参照しながら説明する。上述の実施形態において説明した部材に関しては、同様の部材番号を付し、その説明を省略する。
11 利用候補チャンネル群選択部
12 利用候補チャンネル群設定部
13 レイテンシ設定部
14 記憶部
15 アンテナ
16 レーダ波検出部
17 通信チャンネル選択部
18 通信部
19 フレーム処理部
20 変調部
21 利用候補チャンネル群確認部
22 レイテンシ確認部
Claims (6)
- データを供給する入力機器に接続又は内蔵されている無線通信機器であって、上記データを出力する出力機器に接続又は内蔵されている他の無線通信機器と共に、当該無線通信機器と上記他の無線通信機器との間で、非レーダ帯域に含まれる第1の利用候補チャンネル群と、レーダ帯域に含まれる第2の利用候補チャンネル群とを用いて上記データを伝送する無線システムを構成する無線通信機器において、
上記第1の利用候補チャンネル群を利用候補チャンネル群として設定するか、又は、上記第1の利用候補チャンネル群および上記第2の利用候補チャンネル群の両方を利用チャンネル群として設定する利用候補チャンネル群設定手段と、
上記利用候補チャンネル群が第1の利用候補チャンネル群である際には、所定の時間より短いレイテンシを設定し、上記利用候補チャンネル群が第1の利用候補チャンネル群および第2の利用候補チャンネル群である際には、上記所定の時間より長いレイテンシを設定するレイテンシ設定手段と、
を備えていることを特徴とする無線通信機器。 - 上記第1の利用候補チャンネル群を利用候補チャンネル群として設定するか、又は、上記第1の利用候補チャンネル群および上記第2の利用候補チャンネル群の両方を利用チャンネル群として設定するかを、ユーザ操作に応じて選択する利用候補チャンネル群選択手段をさらに備え、
上記利用候補チャンネル群設定手段は、上記利用候補チャンネル群選択手段の選択結果に基づいて上記利用候補チャンネル群を設定すること、
を特徴とする請求項1に記載の無線通信機器。 - 上記データを当該無線通信機器に供給する入力機器の種別を判別する入力機器判別手段をさらに備え、
上記利用候補チャンネル群設定手段は、上記入力機器判別手段の判別結果に基づいて上記利用候補チャンネル群を設定すること、
を特徴とする請求項2に記載の無線通信機器。 - 上記データが表すコンテンツの属性を判別するコンテンツ属性判別手段をさらに備え、
上記利用候補チャンネル群設定手段は、上記コンテンツ属性判別手段の判別結果に基づいて上記利用候補チャンネル群を設定すること、
を特徴とする請求項2または3に記載の無線通信機器。 - 上記第1の利用候補チャンネル群はW52であり、上記第2の利用候補チャンネル群はW53およびW56のうち少なくともいずれか一方であること、
を特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の無線通信機器。 - 非レーダ帯域である第1の周波数帯域に含まれる第1の利用候補チャンネル群と、レーダ帯域である第2の周波数帯域に含まれる第2の利用候補チャンネル群とを用いて、データを供給する入力機器に有線接続されている第1の無線通信機器と、データを出力する出力機器に有線接続されている第2の無線通信機器との間においてデータを伝送する無線システムであって、
上記第1の無線通信機器は、
上記第1の利用候補チャンネル群、ならびに、上記第1の利用候補チャンネル群および上記第2の利用候補チャンネル群のいずれか一方を利用候補チャンネル群として設定する利用候補チャンネル群設定手段と、
上記利用候補チャンネル群が第1の利用候補チャンネル群である際には、所定の時間より短いレイテンシを設定し、上記利用候補チャンネル群が第1の利用候補チャンネル群お
よび第2の利用候補チャンネル群を選択する際には、所定の時間より長いレイテンシを設定するレイテンシ設定手段と、
を備えることを特徴とする無線システム。
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