JP2013229738A - デジタルカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】印象的な動画を簡単な操作で撮影することができるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】フォーカスレンズの位置を制御するレンズ制御部と、絞りの開口径を制御する絞り制御部と、撮影画面内の第1位置および第2位置の被写体の各々にピントを合わせることが可能な焦点調節部と、動画撮影を行う動画撮影部と、動画撮影が行われていないときに、第1位置および第2位置の被写体にピントが合わせられたときのフォーカスレンズの位置を第1レンズ位置および第2レンズ位置としてそれぞれ記憶する記憶部と、第1レンズ位置および第2レンズ位置に対応する第1開口径および第2開口径をそれぞれ設定する設定部とを備え、動画撮影部は、動画撮影を行っているときに所定操作がなされたことに応じて、フォーカスレンズを第1レンズ位置から第2レンズ位置に移動させると共に、絞りの開口径を第1開口径から第2開口径に変化させるデジタルカメラ。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラに関する。
従来、動画撮影を行う撮像装置が知られている。例えば特許文献1には、スルー画像上に設定された2つの領域について、一方の領域内の被写体にピントを合わせ、他方の領域内の被写体へ所定時間を掛けてピントを移動させる動画を撮影できる電子カメラが記載されている。
特開2011−101345号公報
特許文献1に記載の電子カメラには、動画にフォーカス移動効果しか含められないという問題があった。
請求項1に係る発明は、撮影光学系のフォーカスレンズの光軸方向の位置を制御するレンズ制御部と、撮影光学系の絞りの開口径を制御する絞り制御部と、レンズ制御部を制御し、撮影画面内の第1位置の被写体と、第1位置とは異なる第2位置の被写体と、の各々にピントを合わせることが可能な焦点調節部と、撮影光学系を用いて動画撮影を行う動画撮影部と、動画撮影部により動画撮影が行われていないときに、焦点調節部により第1位置の被写体にピントが合わせられたときのフォーカスレンズの位置を第1レンズ位置として、焦点調節部により第2位置の被写体にピントが合わせられたときのフォーカスレンズの位置を第2レンズ位置として、それぞれ記憶する記憶部と、第1レンズ位置に対応する絞りの開口径である第1開口径と、第2レンズ位置に対応する絞りの開口径である第2開口径とをそれぞれ設定する設定部とを備え、動画撮影部は、動画撮影を行っているときに操作部材により所定操作がなされたことに応じて、レンズ制御部にフォーカスレンズを第1レンズ位置から第2レンズ位置に移動させると共に、絞り制御部に絞りの開口径を第1開口径から第2開口径に変化させることを特徴とするデジタルカメラである。
請求項7に係る発明は、撮影光学系のフォーカスレンズの光軸方向の位置を制御するレンズ制御部と、撮影光学系の絞りの開口径を制御する絞り制御部と、撮影画面内の第1被写体と、第1被写体とは異なる第2被写体と、の各々を追尾可能な被写体追尾部と、第1被写体に対応する絞りの開口径である第1開口径と、第2被写体に対応する絞りの開口径である第2開口径とをそれぞれ設定する設定部とを備え、撮影光学系を用いて動画撮影を行う動画撮影部とを備え、動画撮影部は、動画撮影を行っているときに操作部材により所定操作がなされたことに応じて、レンズ制御部にフォーカスレンズを移動させて第1被写体にピントが合った状態から第2被写体にピントが合った状態にすると共に、絞り制御部に絞りの開口径を第1開口径から第1開口径とは異なる第2開口径に変化させることを特徴とするデジタルカメラである。
本発明によれば、フォーカス位置と絞りの開口径の両方が変化する印象的な動画を簡単な操作で撮影することができる。
本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示す断面図である。 撮影画面と撮影画面上に配置された複数のフォーカスエリアを模式的に示す図である。 動画撮影支援機能の前処理のフローチャートである。 動画撮影支援機能を用いた動画撮影処理のフローチャートである。 フォーカスレンズ203の位置および絞り205の開口径の変化を表した図である。 本発明を適用したレンズ一体型のデジタルカメラの断面図である。 動画撮影支援機能の前処理のフローチャートである。 動画撮影支援機能を用いた動画撮影処理のフローチャートである。 本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示す断面図である。 撮像素子402の撮像面の一部を拡大した模式図である。 フォーカスレンズ203の位置および絞り205の開口径の変化を表した図である。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示す断面図である。カメラ1は、カメラボディ100と、カメラボディ100に着脱可能な交換レンズ200から成る、いわゆる一眼レフレックス方式のデジタルカメラである。
交換レンズ200には、複数のレンズ202、203、204から構成される撮影光学系と、開口部を有する絞り205が設けられている。被写体からの光束は、撮影光学系と絞り205の開口部とを通過して、カメラボディ100に入射する。なお、図1では撮影光学系を3つのレンズにより構成されるかのように図示しているが、いくつのレンズで構成されるようにしてもよい。また、図1では絞り205がレンズ203とレンズ204の間に設けられているが、周知のように、絞り205は撮影光学系の前方や後方にあってもよいし、他のレンズの間にあってもよい。
撮影光学系に含まれるレンズ203は、撮影光学系のピント位置を調節するフォーカスレンズである。フォーカスレンズ203は、ギア等により構成される不図示の駆動機構を介してレンズ駆動部206に接続されている。レンズ駆動部206は、ステッピングモータ等の不図示のアクチュエータを有し、フォーカスレンズ203を撮影光学系の光軸Lに沿った方向Dに駆動させる。
絞り205には、絞り駆動部207が接続されている。絞り駆動部207はステッピングモータ等の不図示のアクチュエータを有し、不図示の駆動機構を駆動して絞り205の開口径Rを変化させる。
カメラボディ100は、撮影光学系により結像された被写体像を撮像する、CCDやCMOS等の撮像素子102を有している。撮像素子102は、撮像面が撮影光学系の予定焦点面と一致するように配置されている。カメラボディ100内の、撮影光学系と撮像素子102の撮像面との間には、クイックリターンミラー103が設置されている。非撮影時、クイックリターンミラー103は撮影光学系の光路上に存在し、被写体光をカメラボディ100の上方に反射させる。このとき、カメラボディ100に入射した被写体光は、フォーカシングスクリーン104により拡散され、ペンタプリズム105(ペンタゴナルダハプリズム)を透過した後に接眼レンズ106に向かう。撮影者はファインダー部107から接眼レンズ106を介して被写体像を視認することができる。
クイックリターンミラー103の裏面には、サブミラー108が設置されている。クイックリターンミラー103の表面(反射面)は、一部がハーフミラー加工されており、そこに入射した被写体光はクイックリターンミラー103を透過してサブミラー108に入射する。サブミラー108はこの光束をカメラボディ100の下方に反射させる。カメラボディ100の下方には、いわゆる瞳分割位相差検出方式の焦点検出を行う焦点検出装置109が設けられている。焦点検出装置109は、サブミラー108からの反射光を用いて周知の方法により焦点検出を行い、デフォーカス量を検出する。
カメラボディ100は更に、マイクロプロセッサやその周辺回路から成るボディ制御装置101を備える。ボディ制御装置101は、不図示のメモリに予め記憶されている所定の制御プログラムを読み込んで実行することにより、カメラボディ100の各部を制御する。交換レンズ200は同様に、マイクロプロセッサやその周辺回路から成るレンズ制御装置201を有している。レンズ制御装置201は、不図示のメモリに予め記憶されている所定の制御プログラムを読み込んで実行することにより、交換レンズ200の各部を制御する。なお、ボディ制御装置101やレンズ制御装置201を、上記の制御プログラム相当の動作を行う電子回路により構成してもよい。
ボディ制御装置101とレンズ制御装置201は、レンズマウント周辺に設けられた不図示の電気接点を介して、相互に通信可能に構成されている。ボディ制御装置101はこの電気接点を介したデータ通信により、例えばフォーカスレンズ203の駆動指令や絞り205の駆動指令をレンズ制御装置201に送信する。なお、このデータ通信を、電気接点を介した電気信号の授受以外の方法(例えば無線通信や光通信等)により行ってもよい。
所定の焦点調節操作(例えば、不図示のレリーズスイッチの半押し操作)がなされると、ボディ制御装置101は焦点検出装置109にデフォーカス量を検出させ、そのデフォーカス量に応じた量だけフォーカスレンズ203を駆動させるための駆動指令をレンズ制御装置201に送信する。レンズ制御装置201はこの駆動指令に応じて、レンズ駆動部206にフォーカスレンズ203を駆動させる。これにより、所定の被写体にピントが合わせられる。
所定の静止画撮影操作(例えば、不図示のレリーズスイッチの全押し操作)がなされると、ボディ制御装置101は撮影制御を行う。このときボディ制御装置101は、クイックリターンミラー103およびサブミラー108を、被写体光を遮らない退避位置に移動させた後、絞り205を撮影絞り値に対応する開口径まで駆動させるための駆動指令をレンズ制御装置201に送信する。レンズ制御装置201はこの駆動指令に応じて、絞り駆動部207に絞り205を駆動させる。その後、ボディ制御装置101は不図示のシャッター等を制御し、撮像素子102に被写体像を撮像させる。そして、撮像素子102から出力される撮像信号に種々の画像処理を加え、静止画像データを生成して不図示の記憶媒体(例えばメモリカード等)に記憶する。
カメラ1は、静止画だけではなく、動画を撮影する動画撮影機能を有している。ユーザにより所定の動画撮影操作(例えば、不図示の動画撮影ボタンの押下操作)がなされると、静止画撮影の場合と同様にクイックリターンミラー103およびサブミラー108の退避、絞り205の駆動等が行われる。その後ボディ制御装置101は、所定の動画撮影終了操作(例えば、不図示の動画撮影ボタンの押下操作)がなされるまで、撮像素子102に被写体像を繰り返し(例えば毎秒60回)撮像させる。そして、複数のフレームにより構成される動画像データを順次生成し、不図示の記憶媒体に記憶する。
カメラ1の背面には、例えば液晶等の表示素子により構成されるモニター110が設けられている。ボディ制御装置101はこのモニター110を用いて、例えば撮影した静止画像データや動画像データの再生、カメラ1の撮影パラメータ(絞り値やシャッタースピード等)の設定メニューの表示、動画撮影中のスルー画の表示などを行う。
(フォーカスエリアの説明)
図2は、撮影画面と撮影画面上に配置された複数のフォーカスエリアを模式的に示す図である。図2に模式的に示したように、撮影画面120内には予め複数のフォーカスエリア121が設けられている。クイックリターンミラー103の反射面は、少なくともこれらのフォーカスエリア121に相当する範囲がハーフミラーになっており、焦点検出装置109はこれら複数のフォーカスエリア121の各々についてデフォーカス量を検出することができる。ユーザはこれら複数のフォーカスエリア121から、ピント合わせに用いられるフォーカスエリア121を選択する。ボディ制御装置101は、ユーザにより選択されたフォーカスエリア121のデフォーカス量に基づいて、そのフォーカスエリア121に存在する被写体にピントが合うようにフォーカスレンズ203を駆動させる。なお、図2に示したフォーカスエリア121の数および配置は一例であり、これ以外の数および配置でフォーカスエリア121を定めてもよい。
(動画撮影支援機能の説明)
カメラ1は、動画撮影中に、フォーカスレンズ203と絞り205を、予め設定しておいた状態に同時に駆動させる機能を備えている。本明細書では、この機能を動画撮影支援機能と呼ぶ。動画撮影支援機能は、動画撮影開始前に実行される前処理と、撮影支援付きの動画撮影処理から構成される。以下、これらの処理について説明する。
図3は、動画撮影支援機能の前処理のフローチャートである。ユーザがカメラボディ100の背面等に設けられた操作部材を操作して、動画撮影支援機能をオンにすると、ボディ制御装置101は制御プログラムの一部に組み込まれている図3の処理の実行を開始する。
まずステップS10では、ボディ制御装置101はユーザによる操作部材からのフォーカスエリア選択操作および絞り値の入力操作を受け付ける。ここでユーザはカメラボディ100に設けられた操作部材を用いて、いずれか1つのフォーカスエリア121の選択と、そのフォーカスエリア121に対応する絞り値の入力を行う。ステップS20ではボディ制御装置101が焦点調節制御を行う。すなわち、ボディ制御装置101は選択されたフォーカスエリア121のデフォーカス量を焦点検出装置109に検出させ、そのデフォーカス量に応じた位置にフォーカスレンズ203を駆動するようレンズ制御装置201にレンズ駆動命令を送信する。これにより、フォーカスエリア121の位置に存在する被写体にピントが合わせられる。
ステップS30ではボディ制御装置101が、現在のフォーカスレンズ203の位置を第1レンズ位置として不図示の記憶部に記憶すると共に、ステップS10で入力された絞り値を第1絞り値として第1レンズ位置に関連付けて不図示の記憶部に記憶する。すなわち、ボディ制御装置101はステップS10で入力された絞り値(絞り205の開口径を表す値)を、第1レンズ位置に対応する第1絞り値に設定する。フォーカスレンズ203の位置は、レンズ制御装置201とのデータ通信により取得する。ステップS40では、ステップS10と同様にフォーカスエリア選択操作と絞り値の入力操作を受け付ける。ステップS50では、ステップS20と同様に焦点調節制御を行い、選択されたフォーカスエリア121の位置に存在する被写体にピントを合わせる。
ステップS60ではボディ制御装置101が、現在のフォーカスレンズ203の位置を第2レンズ位置として不図示の記憶部に記憶すると共に、ステップS40で入力された絞り値を第2絞り値として第2レンズ位置に関連付けて不図示の記憶部に記憶する。すなわち、ボディ制御装置101はステップS40で入力された絞り値(絞り205の開口径を表す値)を、第2レンズ位置に対応する第2絞り値に設定する。ボディ制御装置101はステップS60において、更に、ステップS50においてフォーカスレンズ203を第1レンズ位置から第2レンズ位置まで駆動するのに要した時間(レンズ駆動時間)を不図示の記憶部に記憶する。
以上の前処理により、不図示の記憶部には第1レンズ位置、第1絞り値、第2レンズ位置、第2絞り値、および第1レンズ位置から第2レンズ位置までフォーカスレンズ203を駆動するのに要するレンズ駆動時間が記憶される。
図4は、動画撮影支援機能を用いた動画撮影処理のフローチャートである。図3の前処理を実行後、ユーザが所定の動画撮影操作を行うと、ボディ制御装置101は通常の動画撮影処理の代わりに、図4に示す動画撮影処理を実行する。図4の処理は、ボディ制御装置101が実行する所定の制御プログラムに含まれている。
まずステップS70では、ボディ制御装置101が、不図示の記憶部に記憶されている第1レンズ位置までフォーカスレンズ203を駆動させる。具体的には、ボディ制御装置101は不図示の記憶部から第1レンズ位置を読み出し、その位置までフォーカスレンズ203を駆動させるレンズ駆動命令をレンズ制御装置201に送信する。これにより、フォーカスレンズ203は前処理において記憶された第1レンズ位置まで駆動される。ステップS80ではボディ制御装置101が、絞り205の開口径を、不図示の記憶部に記憶されている第1絞り値に相当する開口径にする。具体的には、ステップS70と同様に、不図示の記憶部から第1絞り値を読み出し、その絞り値までの絞り駆動命令をレンズ制御装置201に送信する。
ステップS90では、ボディ制御装置101が動画撮影を開始する。これ以降、所定間隔(例えば60分の1秒)ごとに撮像素子102による撮像が行われ、ボディ制御装置101はその都度、撮像信号に基づいて動画像のフレームを作成する。ステップS100では、ボディ制御装置101が、ユーザにより所定のレンズ駆動操作(例えば所定のボタンの押下など)がなされたか否かを判定する。レンズ駆動操作がなされていた場合にはステップS110に進み、操作がなされていなかった場合にはステップS140に進む。
ステップS110では、ボディ制御装置101が、現在フォーカスレンズ203が第1レンズ位置にあるのか第2レンズ位置にあるのかを判定する。第1レンズ位置にある場合にはステップS130に進み、フォーカスレンズ203を第2レンズ位置へ、絞り205を第2絞り値に相当する開口径に、それぞれ駆動させる。他方、第2レンズ位置にある場合にはステップS120に進み、フォーカスレンズ203を第1レンズ位置へ、絞り205を第1絞り値に相当する開口径に、それぞれ駆動させる。ステップS120、S130において、ボディ制御装置101は、フォーカスレンズ203の駆動時間と絞り205の駆動時間が一致するように駆動命令を送信する。これについては後に詳述する。
ステップS140では、ボディ制御装置101が、ユーザにより所定の動画撮影終了操作がなされたか否かを判定する。動画撮影終了操作がなされていた場合にはステップS150に進み、動画撮影を終了する。他方、動画撮影終了操作がなされていなかった場合にはステップS100に戻り、ステップS100〜S140の処理を繰り返し実行する。
(フォーカスレンズ203と絞り205の駆動時間の説明)
図5を用いて、図4のフローチャートのステップS130におけるフォーカスレンズ203と絞り205の駆動方法について説明する。図5は横軸を時間(時刻)として、フォーカスレンズ203の位置および絞り205の開口径の変化を表した図である。図5では縦軸の上側をフォーカスレンズ203の位置、下側を絞り205の開口径としている。
ボディ制御装置101が時刻t1からフォーカスレンズ203の駆動を開始し、フォーカスレンズ203を第1レンズ位置から第2レンズ位置に駆動させ、時刻t2に第2レンズ位置へ到達する状況を考える。図4のステップS130では、ボディ制御装置101がフォーカスレンズ203の駆動と同時に絞り205の駆動を開始させる。つまり、時刻t1に、絞り205を第1絞り値相当の開口径から第2絞り値相当の開口径にするための駆動が開始される。
ところで、一般的に、絞り205の最大開口径と最小開口径との間の駆動時間は、フォーカスレンズ203の無限遠と至近との間の駆動時間に比べて小さい。つまり、図4のステップS130において、フォーカスレンズ203を第1レンズ位置から第2レンズ位置まで駆動させるために必要な時間は、絞り205を第1絞り値相当の開口径から第2絞り値相当の開口径まで駆動させるために必要な時間よりも長いと考えられる。例えば、絞り205を可能な限り速い速度で駆動させた場合、図5に矢印で示すように、時刻t2よりも前の時刻に絞り205の駆動が完了する。
しかしながら、このような高速な絞り205の駆動動作は、動画撮影において常に望ましいとは限らない。具体的な撮影の例を挙げると、最初はカメラ寄りに位置する第1の被写体にピントを合わせておき、絞り205を開放に近い状態とすることで、第1の被写体のみがシャープに写り、他の被写体は大きくボケた状態で撮影される。その後、カメラから離れた位置にある第2の被写体にピントを移動させ、それと並行して絞り205を絞り込んでいくと、最初はボケて判然としなかった第2の被写体やその周囲の被写体が(絞り205を絞り込んだことにより被写界深度が深くなることで)徐々に明確になると共に、第2の被写体にピントが合わせられる。図5に矢印で示したように絞り205を高速に駆動させてしまうと、動画撮影においてこの例のような効果を得ることはできない。
そこで本実施形態のボディ制御装置101は、図4のステップS130において、図3のステップS60で予め記憶しておいたレンズ駆動時間に合わせて絞り205を駆動させる。つまり、図5に示すように、時刻t1から絞り205の駆動を開始するが、その駆動速度は時刻t2でちょうど駆動が完了するような速度とする。図4のステップS120についても同様である。
なお、上述の説明において、絞り205の駆動に要する時間がフォーカスレンズ203の駆動に要する時間よりも短いと述べたが、例えば第1レンズ位置と第2レンズ位置が非常に近い場合など、そのような関係が成り立たない場合がある。このような場合に対処するために、ステップS60でレンズ駆動時間と絞り駆動時間のいずれか長い方を記憶するようにしてもよい。そのようにしておけば、図4のステップS120、S130においてその時間でちょうど駆動が完了するようにフォーカスレンズ203および絞り205を駆動させることで、絞り205の駆動時間がフォーカスレンズ203の駆動時間より長い場合にも対処することができる。
上述した第1の実施の形態による一眼レフレックス方式のデジタルカメラによれば、次の作用効果が得られる。
(1)ボディ制御装置101は、レンズ制御装置201と通信を行い、撮影光学系のフォーカスレンズ203の光軸方向の位置および絞り205の開口径を制御する。動画撮影が行われていないとき、ボディ制御装置101は焦点検出装置109の出力に基づいて1つ目のフォーカスエリアの被写体にピントを合わせ、そのときのフォーカスレンズ203の位置を第1レンズ位置として記憶すると共に、2つ目のフォーカスエリアの被写体にピントを合わせ、そのときのフォーカスレンズ203の位置を第2レンズ位置として記憶する。そして、動画撮影を行っているときに操作部材により所定操作がなされたことに応じて、フォーカスレンズ203を第1レンズ位置から第2レンズ位置に移動させると共に、絞り205の開口径を第1絞り値に相当する開口径から第2絞り値に相当する第2開口径に変化させる。このようにしたので、フォーカス位置と絞りの両方が変化する印象的な動画を簡単な操作で撮影することができる。
(2)ボディ制御装置101は、フォーカスレンズ203の第1レンズ位置から第2レンズ位置への移動の開始時刻および終了時刻を、絞り205の開口径の第1絞り値から第2絞り値への変化の開始時刻および終了時刻にそれぞれ一致させる。このようにしたので、フォーカス位置に合わせてボケ具合が滑らかに変化する動画を撮影することができる。
(3)ボディ制御装置101は、動画撮影を行っていないときに、操作部材により入力される第1絞り値および第2絞り値を受け付ける。このようにしたので、撮影者は自分が所望する絞り状態を自由に設定することができる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明を適用したレンズ一体型のデジタルカメラの断面図である。カメラ2は、ズームレンズ302、フォーカスレンズ303、およびレンズ304から構成される撮影光学系を備え、撮影光学系の前側には開口部を有する絞り305が設けられている。撮影光学系により結像された被写体像は、例えばCCDやCMOSなどの撮像素子307により撮像される。
カメラ2内には更に、これらの各部を制御するカメラ制御装置301が設けられている。カメラ制御装置301は第1の実施形態に係るボディ制御装置101と同様に、マイクロプロセッサやその周辺回路から成り、不図示のメモリに予め記憶されている所定の制御プログラムを読み込んで実行する。
ズームレンズ302は撮影光学系の光軸Lに沿った方向Dに駆動可能に構成されている。カメラ制御装置301は、ズームレンズ302に接続されている不図示のアクチュエータを制御して、ズームレンズ302を方向Dに駆動し、撮影光学系の焦点距離を可変する。フォーカスレンズ303も同様に、カメラ制御装置301により制御される不図示のアクチュエータによって方向Dに駆動される。撮像素子307は、第1の実施の形態に係る撮像素子102と同様の撮像素子である。
カメラ2の背面には、液晶等の表示素子を有するモニター308と、モニター308に積層されたタッチパネル309とが設けられている。タッチパネル309は、例えば感圧式や静電容量式のタッチパネルであり、ユーザが指等によりモニター308の画面に接触(画面を押圧)すると、その座標をカメラ制御装置301に出力する。
カメラ制御装置301は、撮像素子307から出力される撮像信号に基づいて、いわゆるコントラスト方式の焦点検出を行うことにより、被写体にピントを合わせる。例えば、モニター308にスルー画を表示し、ユーザに、スルー画の任意の場所をタッチパネル309により指定させる。カメラ制御装置301は、ユーザが接触した座標を中心に所定の大きさの区画をフォーカスエリアとして利用する。具体的には、フォーカスレンズ303を駆動させながら当該区画の撮像出力のコントラストの変化を追跡し、コントラストが極大となるフォーカスレンズ303の位置を合焦位置とすることで、当該区画の被写体にピントを合わせる。
(動画撮影支援機能の説明)
カメラ2は、第1の実施形態と同様の動画撮影支援機能を備えている。ただし、第1の実施形態の機能と比べて、任意の数の状態(フォーカスレンズ303、ズームレンズ302、および絞り305の状態)を記憶可能という違いがある。以下、本実施形態の動画撮影支援機能を構成する各処理について説明する。
図7は、動画撮影支援機能の前処理のフローチャートである。ユーザがカメラボディ100の背面等に設けられた操作部材を操作して、動画撮影支援機能をオンにすると、カメラ制御装置301は第1の実施形態に係るボディ制御装置101と同様に、制御プログラムの一部に組み込まれている図7の処理の実行を開始する。
まずステップS160では、記憶した状態数を表す変数Nを1に初期化する。ステップS170では、ユーザによる操作部材からのフォーカスエリア選択操作、ズーム駆動操作、および絞り値の入力操作を受け付ける。カメラ制御装置301はズーム駆動操作に応じてズームレンズ302を駆動するので、モニター308に表示されるスルー画の画角はズーム駆動操作に応じて変化する。ユーザは、まずズーム駆動操作により撮影範囲を所望の画角に設定した後に、フォーカスエリア選択操作や絞り値の入力操作を行う。
ステップS180では、カメラ制御装置301が焦点調節制御を行う。すなわち、カメラ制御装置301は所定範囲(例えば至近端から無限端までの範囲)においてフォーカスレンズ303を駆動させながら、選択されたフォーカスエリアのデフォーカス量(コントラスト)を検出する。そして、デフォーカス量が極小(コントラストが極大)になる位置にフォーカスレンズ303を駆動させる。これにより、フォーカスエリアの位置に存在する被写体にピントが合わせられる。
ステップS190でカメラ制御装置301は、現在のフォーカスレンズ303の位置を第1レンズ位置として不図示の記憶部に記憶すると共に、現在のズームレンズ302の位置を第1ズーム位置として、ステップS170で入力された絞り値を第1絞り値として、それぞれ第1レンズ位置に関連付けて不図示の記憶部に記憶する。
ステップS200でカメラ制御装置301は、変数Nの値に1を加える。そして、ステップS210でステップS170と同様に、フォーカスエリア選択操作、ズーム駆動操作、および絞り値の入力操作を受け付ける。続くステップS220ではステップS180と同様に焦点調節制御を行い、フォーカスエリアの位置に存在する被写体にピントを合わせる。
ステップS230でカメラ制御装置301は、現在のフォーカスレンズ303の位置を第Nレンズ位置として不図示の記憶部に記憶すると共に、現在のズームレンズ302の位置を第Nズーム位置として、ステップS210で入力された絞り値を第N絞り値として、それぞれ第Nレンズ位置に関連付けて不図示の記憶部に記憶する。ステップS230では更に、前回の合焦位置(第N−1レンズ位置)から今回の合焦位置(第Nレンズ位置)までフォーカスレンズ303を駆動させるのに要した時間(レンズ駆動時間)も、合わせて不図示の記憶部に記憶する。
なお、コントラスト方式の焦点検出を行う場合、ステップS220において、第N−1レンズ位置から第Nレンズ位置までフォーカスレンズ303を最短距離で駆動させることができない場合がある。例えば、コントラスト値が極大であることを検出するためには、いったんフォーカスレンズ303が合焦位置を通り過ぎる必要がある。このように、ステップS220においてフォーカスレンズ303が最短距離を駆動されない場合、第1の実施形態のようにフォーカスレンズ303の駆動時間を計測して記憶するのではなく、第N−1レンズ位置と第Nレンズ位置の間の距離からレンズ駆動時間を演算するようにしてもよい。
ステップS240でカメラ制御装置301は、ユーザにより所定の選択終了操作がなされたか否かを判定する。ユーザが更に継続してレンズ位置等を記憶する場合にはステップS200に戻り、前処理を継続する。他方、ユーザが選択終了操作を行った場合には図7の前処理を終了する。
以上の前処理により、不図示の記憶部には、レンズ位置、ズーム位置、および絞り値の組がN個記憶される。なおレンズ駆動時間はN−1個が記憶されることになる。
図8は、動画撮影支援機能を用いた動画撮影処理のフローチャートである。第1の実施形態と同様に、図7の前処理を実行後、ユーザが所定の動画撮影操作を行うと、カメラ制御装置301は通常の動画撮影処理の代わりに、図8に示す動画撮影処理を実行する。図8の処理は、カメラ制御装置301が実行する所定の制御プログラムに含まれている。
まずステップS250では、カメラ制御装置301が、現在のレンズ位置を表す変数Xを1に初期化する。そして、ステップS255でズームレンズ302を第1ズーム位置に、ステップS260でフォーカスレンズ303を第1レンズ位置に、ステップS270で絞り305を第1絞り値に、それぞれ駆動する。ステップS280でカメラ制御装置301は、撮像素子307による動画撮影を開始する。これ以降、所定間隔(例えば60分の1秒)ごとに撮像素子307による撮像が行われ、カメラ制御装置301はその都度、撮像信号に基づいて動画像のフレームを作成する。
ステップS290ではカメラ制御装置301が、ユーザにより所定のレンズ駆動操作(例えば所定のボタンの押下など)がなされたか否かを判定する。レンズ駆動操作がなされていた場合にはステップS300に進み、操作がなされていなかった場合にはステップS340に進む。
ステップS300でカメラ制御装置301は、変数Xの値に1を加える。そしてステップS310で、変数Xの値が図7の前処理で記憶した状態数Nを超えたか否かを判定する。変数Xが状態数Nを超えていた場合にはステップS330に進む。変数Xが状態数Nを超えていない場合には、ステップS320に進む。
ステップS320では、カメラ制御装置301が、ズームレンズ302を第Xズーム位置に、フォーカスレンズ303を第Xレンズ位置に、絞り305を第X絞り値に、それぞれ駆動する。このときカメラ制御装置301は、第1の実施形態と同様に、フォーカスレンズ303の駆動時間とズームレンズ302および絞り205の駆動時間が一致するように各部を制御する。ステップS330では、カメラ制御装置301が、ユーザにより所定の動画撮影終了操作がなされたか否かを判定する。動画撮影終了操作がなされていた場合にはステップS340に進み、動画撮影を終了する。他方、動画撮影終了操作がなされていなかった場合にはステップS290に戻り、ステップS290〜S330の処理を繰り返し実行する。
上述した第2の実施の形態によるレンズ一体型のデジタルカメラによれば、次の作用効果が得られる。
(1)カメラ制御装置301は、タッチパネル309により検知されたモニター308の表示画面の接触位置2つの一方を1つ目のフォーカスエリアに、他方を2つ目のフォーカスエリアにそれぞれ設定する。このようにしたので、フォーカスエリアを簡単かつ直感的に選択することが可能となる。
(第3の実施の形態)
図9は、本発明を適用したレンズ交換式のカメラシステムを示す断面図である。カメラ3は、カメラボディ400と、カメラボディ400に着脱可能な交換レンズ200から成る、レンズ交換式のデジタルカメラである。カメラ3は、光学ファインダーの代わりにいわゆる電子ビューファインダーを備えている。これにより、第1の実施形態のカメラ1が備えていたクイックリターンミラー103やペンタプリズム105は省略されている。なお、交換レンズ200の構成は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
カメラボディ400は、撮影光学系により結像された被写体像を撮像する、CCDやCMOS等の撮像素子402を有している。撮像素子402は、撮像面が撮影光学系の予定焦点面と一致するように配置されている。撮像素子402の撮像面には撮像用の受光素子が二次元状に多数配列されており、その一部が焦点検出用の受光素子に置き換えられている。本実施形態のカメラボディ400は、これら焦点検出用の受光素子の出力に基づいて、いわゆる撮像面位相差検出方式の焦点検出を行う。焦点検出用の受光素子については後に詳述する。
カメラボディ400は、第1の実施形態に係るボディ制御装置101と同様に構成されたボディ制御装置401と、第1の実施の形態に係るモニター110と同様にカメラボディ400の背面に配置されたモニター410とを備えている。これらの各部については第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
カメラボディ400の上部には、液晶等の表示素子を有する電子ビューファインダーユニット405が設置されている。撮影者はファインダー部407から接眼レンズ406を介して電子ビューファインダーユニット405の表示素子に表示される被写体像等を視認することができる。カメラ3が撮影モードに設定されている間、ボディ制御装置401は所定間隔(例えば60分の1秒)ごとに撮像素子402に被写体像を撮像させ、その撮像信号に基づいてスルー画を作成してモニター410や電子ビューファインダーユニット405に表示させる。
(撮像面位相差検出の説明)
図10は、撮像素子402の撮像面の一部を拡大した模式図である。図10に拡大して示すように、撮像素子402の撮像面には、マイクロレンズ420とその後側に配置された光電変換部430とから成る受光素子440が、二次元状に多数配列されている。そして、それらの受光素子440の一部が、受光素子440とは異なる形状の光電変換部431、432を備えた焦点検出用の受光素子441、442に置き換えられている。
光電変換部431は、受光素子440が有する光電変換部430から、マイクロレンズ420の中央から右側を取り除いた形状を有しており、マイクロレンズ420の中央から右側を通過した光束のみを受光する。同様に、光電変換部432は、受光素子440が有する光電変換部430から、マイクロレンズ420の中央から左側を取り除いた形状を有しており、マイクロレンズ420の中央から左側を通過した光束のみを受光する。このように、受光素子441、442は、撮影光学系の異なる瞳領域を通過した一対の光束を受光するように構成されている。ボディ制御装置401は、複数の受光素子441の受光出力から作成した信号列と、複数の受光素子442の受光出力から作成した信号列とを比較し、そのずれ量を検出することで、被写体像の像ずれ量を検出する。この被写体像の像ずれ量に対して所定の係数を掛けることにより、デフォーカス量を算出することができる。
(被写体追尾機能の説明)
本実施形態のカメラ3は、ユーザにより指定された特定の被写体の位置を追尾する、いわゆる被写体追尾機能を備えている。撮影者はモニター410に表示されたスルー画を参照し、スルー画の任意の位置を不図示の操作部材により指定する。ボディ制御装置401は、ユーザが指定した位置任意の位置を指定すると、その位置に存在する被写体のデフォーカス量や色などの情報から、周知の方法によりその被写体を追尾する。
カメラ3は、第1の実施形態に係るカメラ1と同様の動画撮影支援機能を備えるが、ユーザにフォーカスエリアの代わりに被写体を選択させる点が第1の実施形態とは異なる。以下、この点について詳細に説明する。
第1の実施形態では、図3のステップS10、S40において、ユーザはフォーカスエリアを選択していた。ボディ制御装置101は、選択時においてフォーカスエリアに対応する位置に存在した被写体にピントを合わせ、そのときのフォーカスレンズ203の位置を記憶していた。他方、本実施形態のカメラ3は、ユーザに選択されたフォーカスエリアに対応する位置に存在した被写体にピントを合わせるが、そのとき当該被写体の追尾を開始する。そして、図4のステップS70やステップS120、S130において、記憶しておいたレンズ位置にフォーカスレンズ203を駆動するのではなく、追尾中の被写体にピントが合うようにフォーカスレンズ203を駆動させる。
つまり本実施形態では、ユーザが動画撮影前に2つの被写体を指定しておくと、ボディ制御装置401が動画撮影中に一方の被写体にピントを合わせ続けると共に、他方の被写体の位置を、いつでもその被写体にピントを合わせることができるように追跡する。そして、ユーザが所定のレンズ駆動操作を行うと、他方の被写体にピントが合うようにフォーカスレンズ203を駆動させる。
なお、被写体の追尾技術は任意のものを利用することができる。例えば顔認識技術を利用すれば、特定の人物を追尾することができる。また、被写体の追尾を撮像素子402以外の別途設けられたセンサにより行うことも可能である。
上述した第3の実施の形態によるレンズ交換式のデジタルカメラによれば、次の作用効果が得られる。
(1)ボディ制御装置401は、撮影画面内の第1被写体および第2被写体の各々を追尾可能に構成され、動画撮影を行っているときに操作部材により所定操作がなされたことに応じて、第1被写体にピントが合った状態から第2被写体にピントが合った状態にすると共に、絞り205の開口径を第1絞り値に相当する開口径から第2絞り値に相当する開口径に変化させる。このようにしたので、被写体が移動する場合であっても、フォーカス位置と絞りが変化する印象的な動画を簡単な操作で撮影することができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(変形例1)
図5を用いて説明したフォーカスレンズと絞りの駆動方法は一例であり、必ずしもフォーカスレンズの駆動時間と絞りの駆動時間を合わせなくてもよい。例えば図11(a)のように、フォーカスレンズが駆動される期間t3〜t5と、絞りが駆動される期間t4〜t6の一部のみが重複するように構成してもよいし、図11(b)のように、フォーカスレンズが駆動される期間t7〜t8が終わった後の期間t8〜t9において絞りが駆動されるようにしてもよい。フォーカスレンズと絞りをこのように駆動した場合であっても、フォーカス位置と絞り径が共に変化する印象的な動画を得ることが可能である。
(変形例2)
絞り値の入力を受け付ける際、実際にその絞り値を設定したスルー画をユーザに示してもよい。例えば図7のステップS170やステップS210において、入力中の絞り値がリアルタイムに反映され、モニター308のスルー画が絞り値に応じた状態に変化するようにしてもよい。このようにすることで、絞り値の変化に伴う撮影画像の変化を容易に把握できるようになる。
(変形例3)
交換レンズのフォーカスレンズや絞りを、カメラボディに内蔵されたアクチュエータにより駆動してもよい。例えば、第1の実施形態において、レンズ駆動部206や絞り駆動部207をカメラボディ100に移動させ、これらの各駆動部の駆動力がレンズマウント近傍に設けられた駆動力伝達機構を介してフォーカスレンズ203や絞り205に伝わるようにすればよい。
(変形例4)
絞り値の入力タイミングは、フォーカスエリアの選択時に限定されず、動画撮影の前であればいつであってもよい。また、必ずしもユーザに絞り値を入力させる必要はない。例えば「徐々にボケ量が大きくなるモード」や「徐々にボケ量が小さくなるモード」などのモードを用意してユーザに選択させるようにしてもよい。この場合、前者のモードが選択されたときにはF16からF2、後者のモードが選択されたときにはF2からF16、というように、予め設定した絞り値を第1絞り値および第2絞り値にすればよい。また、ズーム位置や、焦点検出結果から得られる被写体距離などの情報を利用して、絞り値を動的に演算してもよい。例えば、広角より望遠の方がボケやすく、カメラから遠い被写体の方がボケやすいことを考慮し、常に一定の大きさのボケ効果が得られるように第1絞り値および第2絞り値を設定するようにしてもよい。このようにすることで、カメラに詳しくないユーザであっても印象的な動画を簡単に撮影できるようになる。
(変形例5)
動画撮影の開始時に、必ずしもフォーカスレンズを第1レンズ位置に駆動させなくてもよい。例えば、動画撮影前にユーザがフォーカスレンズを手動で移動させられるようにしてもよいし、他のレンズ位置にフォーカスレンズを駆動させてもよい。このようにした場合、動画撮影中に所定のレンズ駆動操作が行われると、まず第1レンズ位置にフォーカスレンズが駆動されるようにすればよい。
(変形例6)
上述した第2の実施形態では、複数のレンズ位置を第1、第2、…の順に移動させるようにしていた。これを、任意のレンズ位置に直接駆動可能にしてもよい。例えば3つのレンズ位置を記憶可能とし、各々のレンズ位置に対応する3つのボタンを用意する。そして、押されたボタンに対応するレンズ位置に直接駆動されるように構成してもよい。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1、2、3…カメラ、100、400…カメラボディ、102、307、402…撮像素子、200…交換レンズ、203、303…フォーカスレンズ、205、305…絞り

Claims (7)

  1. 撮影光学系のフォーカスレンズの光軸方向の位置を制御するレンズ制御部と、
    前記撮影光学系の絞りの開口径を制御する絞り制御部と、
    前記レンズ制御部を制御し、撮影画面内の第1位置の被写体と、前記第1位置とは異なる第2位置の被写体と、の各々にピントを合わせることが可能な焦点調節部と、
    前記撮影光学系を用いて動画撮影を行う動画撮影部と、
    前記動画撮影部により動画撮影が行われていないときに、前記焦点調節部により前記第1位置の被写体にピントが合わせられたときの前記フォーカスレンズの位置を第1レンズ位置として、前記焦点調節部により前記第2位置の被写体にピントが合わせられたときの前記フォーカスレンズの位置を第2レンズ位置として、それぞれ記憶する記憶部と、
    前記第1レンズ位置に対応する前記絞りの開口径である第1開口径と、前記第2レンズ位置に対応する前記絞りの開口径である第2開口径とをそれぞれ設定する設定部とを備え、
    前記動画撮影部は、動画撮影を行っているときに操作部材により所定操作がなされたことに応じて、前記レンズ制御部に前記フォーカスレンズを前記第1レンズ位置から前記第2レンズ位置に移動させると共に、前記絞り制御部に前記絞りの開口径を前記第1開口径から前記第2開口径に変化させることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    表示画面を有する表示手段と、
    前記表示画面の接触位置を検知する接触位置検知手段とを備え、
    前記焦点調節部は、前記接触位置検知手段により検知された2つの接触位置の一方を前記第1位置に、他方を前記第2位置にそれぞれ設定することを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 請求項1または2に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記動画撮影部は、前記フォーカスレンズを前記第1レンズ位置から前記第2レンズ位置に移動させる期間と、前記絞りの開口径を前記第1開口径から前記第2開口径に変化させる期間と、の少なくとも一部を重複させることを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 請求項1または2に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記動画撮影部は、前記フォーカスレンズの前記第1レンズ位置から前記第2レンズ位置への移動の開始時刻および終了時刻を、前記絞りの開口径の前記第1開口径から前記第2開口径への変化の開始時刻および終了時刻にそれぞれ一致させることを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記設定部は、前記動画撮影部が動画撮影を行っていないときに為された所定の操作部材の操作に応じて、前記第1開口径および前記第2開口径を設定することを特徴とするデジタルカメラ。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記設定部は、前記撮影光学系の焦点距離と、前記第1レンズ位置と、前記第2レンズ位置とに基づいて、被写体像のボケ量が所定量以上異なる前記第1開口径および前記第2開口径を設定することを特徴とするデジタルカメラ。
  7. 撮影光学系のフォーカスレンズの光軸方向の位置を制御するレンズ制御部と、
    前記撮影光学系の絞りの開口径を制御する絞り制御部と、
    撮影画面内の第1被写体と、前記第1被写体とは異なる第2被写体と、の各々を追尾可能な被写体追尾部と、
    前記第1被写体に対応する前記絞りの開口径である第1開口径と、前記第2被写体に対応する前記絞りの開口径である第2開口径とをそれぞれ設定する設定部とを備え、
    前記撮影光学系を用いて動画撮影を行う動画撮影部とを備え、
    前記動画撮影部は、動画撮影を行っているときに操作部材により所定操作がなされたことに応じて、前記レンズ制御部に前記フォーカスレンズを移動させて前記第1被写体にピントが合った状態から前記第2被写体にピントが合った状態にすると共に、前記絞り制御部に前記絞りの開口径を第1開口径から前記第1開口径とは異なる第2開口径に変化させることを特徴とするデジタルカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016090924A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 オリンパス株式会社 撮影装置およびカメラシステム

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