JP2013228772A - 配線寄生容量抽出方法、配線寄生容量抽出装置及び配線寄生容量抽出プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】配線寄生容量抽出に要する時間を短縮することができる配線寄生容量抽出方法、配線寄生容量抽出装置及び配線寄生容量抽出プログラムを提供すること。
【解決手段】一実施の形態にかかる配線寄生容量抽出方法では、半導体集積回路のレイアウトデータから1本の被選択配線W1を選択する。選択したネットを複数の構成体に分割する。複数の構成体から1つの被選択構成体B1を選択する。被選択構成体B1がFSIに登録されているかを判定する。被選択構成体B1がFSIに登録されている場合には、第1の寄生容量抽出処理により被選択構成体B1の寄生容量CBを算出する。被選択構成体B1がFSIに登録されていない場合には、第1の寄生容量抽出処理よりも寄生容量の算出精度が低く、算出速度が速い第2の寄生容量抽出処理により、被選択構成体B1の寄生容量CBを算出する。
【選択図】図1
【解決手段】一実施の形態にかかる配線寄生容量抽出方法では、半導体集積回路のレイアウトデータから1本の被選択配線W1を選択する。選択したネットを複数の構成体に分割する。複数の構成体から1つの被選択構成体B1を選択する。被選択構成体B1がFSIに登録されているかを判定する。被選択構成体B1がFSIに登録されている場合には、第1の寄生容量抽出処理により被選択構成体B1の寄生容量CBを算出する。被選択構成体B1がFSIに登録されていない場合には、第1の寄生容量抽出処理よりも寄生容量の算出精度が低く、算出速度が速い第2の寄生容量抽出処理により、被選択構成体B1の寄生容量CBを算出する。
【選択図】図1
Description
本発明は配線寄生容量抽出方法、配線寄生容量抽出装置及び配線寄生容量抽出プログラムに関し、例えば、半導体集積回路の設計に導入される配線寄生容量抽出方法、配線寄生容量抽出装置及び配線寄生容量抽出プログラムに関する。
半導体集積回路の負荷容量は、トランジスタのゲート容量と配線の寄生容量とに大別できる。最近の半導体集積回路は、製造工程の微細化が進み、配線の寄生容量が負荷容量に占める割合が大きくなっている。
プロセスの微細化の進展に伴い、コンタクトとトランジスタのゲートとの間の間隔が小さくなる。そのため、コンタクトとトランジスタのゲートとの間の容量の影響が大きくなる。近年のLPE(layout parasitic extraction)ツールでは、配線同士間の寄生容量抽出だけでなく、配線とコンタクトとの間を含むコンタクト周辺の寄生容量についても、高い抽出精度が必要になっている。
例えば、寄生容量抽出の抽出手法として、配線層毎に寄生容量抽出の精度を設定して、寄生容量抽出を行う手法が提案されている(特許文献1)。この手法では、高精度の寄生容量抽出が必要ない配線層の寄生容量抽出精度を低くすることで、寄生素子の容量値を抽出する時間を短縮することができる。
また、重要なインターコネクションを受信する側と駆動側のチャネル接続される領域におけるネットリストの集積回路のトランジスタのみを選択することにより、トランジスタのリストを含むネットリストを簡略化する手法が提案されている(特許文献2)。これにより、コンピュートインテンシブのRC抽出を、比較的少ないメモリ使用とプロセッシング電力消費によって行うことができる。
さらに、相互接続プリミティブを用いて寄生容量を抽出する手法(特許文献3)や、半導体集積回路設計における回路の動作不良の原因となる寄生容量値と寄生抵抗値の発生個所を視覚的に理解しやすく表示する半導体表示装置(特許文献4)などが提案されている。
ところが、上述の手法に対する検討の結果、以下の問題点を見出した。例えば、特許文献1では、所定の基準に基づいて、上層配線層と下層配線層とを識別し、分類した配線層毎に異なる基準に基づいて寄生容量を抽出する。この手法では、主に下層配線層で構成されている信号配線の寄生素子抽出において、高精度の寄生容量抽出を行うこととなる。そのため、下層配線層の寄生容量抽出に要する時間をこれ以上は短縮することができない。つまり、上述の手法では、高精度の容量抽出が過度に行われ、処理時間の短縮が不十分となってしまう。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、配線寄生容量抽出方法は、半導体集積回路のレイアウトデータから1本のネットを選択し、選択した前記ネットを複数の構成体に分割し、前記複数の構成体から1つの被選択構成体を選択し、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されているかを判定し、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されている場合には、第1の寄生容量抽出処理により前記被選択構成体の寄生容量を算出し、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されていない場合には、前記第1の寄生容量抽出処理よりも寄生容量の算出精度が低く、算出速度が速い第2の寄生容量抽出処理により、前記被選択構成体の寄生容量を算出する。
一実施の形態によれば、配線寄生容量抽出装置は、半導体集積回路のレイアウトデータから1本のネットを選択する配線選択部と、選択した前記ネットを複数の構成体に分割する構成体生成部と、前記複数の構成体から1つの被選択構成体を選択する構成体選択部と、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されているかを判定する情報登録確認部と、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されている場合には、第1の寄生容量抽出処理により前記被選択構成体の寄生容量を算出する第1算出部と、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されていない場合には、前記第1の寄生容量抽出処理よりも寄生容量の算出精度が低く、算出速度が速い第2の寄生容量抽出処理により、前記被選択構成体の寄生容量を算出する第2算出部と、を備える。
一実施の形態によれば、配線寄生容量抽出プログラムは、半導体集積回路のレイアウトデータから1本のネットを選択する処理と、選択した前記ネットを複数の構成体に分割する処理と、前記複数の構成体から1つの被選択構成体を選択処理と、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されているかを判定する処理と、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されている場合には、第1の寄生容量抽出処理により前記被選択構成体の寄生容量を算出する処理と、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されていない場合には、前記第1の寄生容量抽出処理よりも寄生容量の算出精度が低く、算出速度が速い第2の寄生容量抽出処理により、前記被選択構成体の寄生容量を算出する処理と、をコンピュータに実行させる。
一実施の形態によれば、配線寄生容量抽出に要する時間を短縮することができる配線寄生容量抽出方法、配線寄生容量抽出装置及び配線寄生容量抽出プログラムを提供することができる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
実施の形態1
まず、実施の形態1にかかる配線寄生容量抽出方法について説明する。図1は、実施の形態1にかかる配線寄生容量抽出方法を示すフローチャートである。実施の形態1にかかる配線寄生容量抽出方法は、図1に示すように、ステップS11〜S18により構成される。なお、ステップS11〜S18を、寄生容量算出処理S1と称する。
まず、実施の形態1にかかる配線寄生容量抽出方法について説明する。図1は、実施の形態1にかかる配線寄生容量抽出方法を示すフローチャートである。実施の形態1にかかる配線寄生容量抽出方法は、図1に示すように、ステップS11〜S18により構成される。なお、ステップS11〜S18を、寄生容量算出処理S1と称する。
ステップS11
まず、レイアウトデータから、寄生容量抽出処理の対象となる配線を選択する。ここで、寄生容量抽出処理の対象となる配線とは、ある端子と他の端子との間を接続する1本のネットのことを指す。よって、レイアウトデータに複数の端子対が存在する場合には、各端子対の端子間を接続する配線が複数存在することを意味する。さらに、選択された配線に隣接する配線を選択する。以下では、ステップS11で選択された配線を被選択配線W1、被選択配線W1に隣接する配線を隣接配線W2及びW3と称する。
まず、レイアウトデータから、寄生容量抽出処理の対象となる配線を選択する。ここで、寄生容量抽出処理の対象となる配線とは、ある端子と他の端子との間を接続する1本のネットのことを指す。よって、レイアウトデータに複数の端子対が存在する場合には、各端子対の端子間を接続する配線が複数存在することを意味する。さらに、選択された配線に隣接する配線を選択する。以下では、ステップS11で選択された配線を被選択配線W1、被選択配線W1に隣接する配線を隣接配線W2及びW3と称する。
ステップS12
次に、被選択配線W1及び隣接配線W2及びW3を、寄生容量抽出の対象単位である構成体に分割する。例えば、構成体は、被選択配線W1及び隣接配線W2及びW3の形状の変化点間で分割される。被選択配線W1及び隣接配線W2及びW3の形状の変化点とは、例えば、配線層が変化する点、配線の方向が変化する点、配線の幅が変化する点、配線の端部などを意味する。
次に、被選択配線W1及び隣接配線W2及びW3を、寄生容量抽出の対象単位である構成体に分割する。例えば、構成体は、被選択配線W1及び隣接配線W2及びW3の形状の変化点間で分割される。被選択配線W1及び隣接配線W2及びW3の形状の変化点とは、例えば、配線層が変化する点、配線の方向が変化する点、配線の幅が変化する点、配線の端部などを意味する。
ここで、被選択配線W1及び隣接配線W2及びW3を、寄生容量抽出の対象単位である構成体に分割する方法について、図面を参照して説明する。図2は、ステップS11における被選択配線W1、隣接配線W2及びW3の構成例を示す図である。図2の上部の図は、被選択配線W1、隣接配線W2及びW3の上面図であり、下部の図は、被選択配線W1、隣接配線W2及びW3の正面図である。図2に示すように、被選択配線W1、隣接配線W2及びW3は、配線層M1及びM2により構成される多層配線である。被選択配線W1は、コンタクトC1で配線層M1と配線層M2とが接続されることにより、1本の配線(ネット)として形成される。
図3は、ステップS12において被選択配線W1、隣接配線W2及びW3を構成体に分割する場合の分割態様例を示す図である。図3の上部の図は、被選択配線W1、隣接配線W2及びW3の上面図であり、下部の図は、被選択配線W1、隣接配線W2及びW3の正面図である。図3に示すように、被選択配線W1、隣接配線W2及びW3の形状の変化点が分割点P1〜P8となる。
具体的には、被選択配線W1の左端が分割点P1となる。また、隣接配線W3が屈曲する位置が分割点P2となる。分割点P1と分割点P2との間の被選択配線W1、隣接配線W2及びW3が、構成体K1として分割される。
次いで、被選択配線W1が屈曲する位置が分割点P3となる。分割点P2と分割点P3との間の被選択配線W1、隣接配線W2及びW3が、構成体K2として分割される。
次いで、被選択配線W1が再度屈曲する位置が分割点P4となる。分割点P3と分割点P4との間の被選択配線W1、隣接配線W2及びW3が、構成体K3として分割される。
次いで、被選択配線W1で、配線層M1と配線層M2とがコンタクトC1により接続される領域の前後が、それぞれ分割点P5及びP6となる。分割点P4と分割点P5との間の被選択配線W1、隣接配線W2及びW3が、構成体K4として分割される。また、分割点P5と分割点P6との間の被選択配線W1、隣接配線W2及びW3が、構成体K5として分割される。
次いで、被選択配線W1の配線幅が変化する位置が分割点P7となる。分割点P6と分割点P7との間の被選択配線W1、隣接配線W2及びW3が、構成体K6として分割される。
次いで、被選択配線W1の右端が分割点P8となる。分割点P7と分割点P8との間の被選択配線W1、隣接配線W2及びW3が、構成体K7として分割される。
以上より、被選択配線W1、隣接配線W2及びW3を、構成体K1〜K7に分割することができる。ただし、図2及び図3に示す配線の構成及び構成体への分割態様はあくまで例示に過ぎない。従って、他の配線の構成を適用することも可能である。また、他の配線の構成を適用した場合には、図3とは異なる構成体への分割態様となることは言うまでもない。
ステップS13
次に、図1に戻り、ステップS13について説明する。ステップS13では、ステップS12で作成した各構成体のなかから、1つの構成体を選択する。以下、選択された構成体を被選択構成体B1と称する。
次に、図1に戻り、ステップS13について説明する。ステップS13では、ステップS12で作成した各構成体のなかから、1つの構成体を選択する。以下、選択された構成体を被選択構成体B1と称する。
ステップS14
次に、被選択構成体B1が、フィールドソルバー適用対象パターン情報(以下、FSIとも称する)に登録されているか否かを判断する。なお、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)とは、配線寄生容量抽出の対象となるレイアウトデータのうち、特に高精度に寄生容量値を算出することが必要なパターンを有する構成体が登録されている情報をいう。つまり、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)は、高精度処理を要する対象が登録された、高精度処理対象情報として提供される。
次に、被選択構成体B1が、フィールドソルバー適用対象パターン情報(以下、FSIとも称する)に登録されているか否かを判断する。なお、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)とは、配線寄生容量抽出の対象となるレイアウトデータのうち、特に高精度に寄生容量値を算出することが必要なパターンを有する構成体が登録されている情報をいう。つまり、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)は、高精度処理を要する対象が登録された、高精度処理対象情報として提供される。
つまり、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)に登録されている構成体については、フィールドソルバー(以下、FSとも称する)により寄生容量値を高精度に算出する。フィールドソルバーとは、数値解析法を利用して、電磁界を算出する手法をいう。ただし、フィールドソルバーは高精度に寄生容量値及び寄生抵抗値を求めることができる反面、多大な計算時間を必要とする。フィールドソルバーを実行するためのツールとして、例えば、Synopsys社のRaphaelを用いることができる。
一方、フィールドソルバー適用対象パターン情報に登録されていない構成体については、後述する相互接続プリミティブライブラリを用いて、簡易的に寄生容量値を算出することができる。相互接続プリミティブライブラリを用いた寄生容量値の算出には、例えばLPEツールを用いることができる。LPEツールとは、配線寄生素子(抵抗、容量、インダクタ)や回路シミュレーションで規定された設計素子のインスタンスパラメータを抽出するツールである。例えば、LPEツールは、フィールドソルバーにより予め既知のパターンの寄生容量値を算出しておき、解析対象となるレイアウトに既知のパターンを当てはめることで、レイアウトの寄生容量値を算出する。従って、LPEツールのような相互接続プリミティブライブラリを用いた寄生容量値の算出手法は、フィールドソルバーと比べて寄生容量値の算出精度は劣るものの、より高速に寄生容量値を算出することが可能である。
ステップS15
被選択構成体B1が、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)に登録されている場合には、フィールドソルバー(FS)を用いて被選択構成体B1の寄生容量値CBを算出する。
被選択構成体B1が、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)に登録されている場合には、フィールドソルバー(FS)を用いて被選択構成体B1の寄生容量値CBを算出する。
ステップS16
被選択構成体B1が、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)に登録されていない場合には、相互接続プリミティブライブラリ(以下、PLとも称する)を用いて、被選択構成体B1の寄生容量値CBを算出する。
被選択構成体B1が、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)に登録されていない場合には、相互接続プリミティブライブラリ(以下、PLとも称する)を用いて、被選択構成体B1の寄生容量値CBを算出する。
ここで、相互接続プリミティブライブラリ(PL)について説明する。相互接続プリミティブライブラリ(PL)には、様々な配線配置を有する構成体の寄生容量値が予め格納された情報として提供される。図4は、相互接続プリミティブライブラリ(PL)に含まれるパターンの例を示す図である。図4では、被選択配線W1、隣接配線W2及びW3の間隔と寄生容量値との関係を示している。図4において、相互接続プリミティブライブラリ(PL)には、同一配線層に存在する被選択配線W1、隣接配線W2及びW3を有するパターン101〜115が含まれる。パターン101〜115には、それぞれの配線配置に応じて、寄生容量値C101〜C115が設定されている。
パターン101は、被選択配線Wsのみが存在する場合のパターンである。パターン102は、被選択配線Ws及び被選択配線Wsと同一配線層の隣接配線Waが1本存在する場合のパターンである。パターン103は、被選択配線Ws及び被選択配線Wsと同一配線層の隣接配線Waが2本存在する場合のパターンである。
パターン104は、被選択配線Ws及び被選択配線Wsよりも下の配線層の隣接配線Waが1本存在する場合のパターンである。パターン105は、被選択配線Ws及び被選択配線Wsよりも上の配線層の隣接配線Waが1本存在する場合のパターンである。パターン106は、被選択配線Ws及び被選択配線Wsよりも上下の配線層の隣接配線Waが1本ずつ存在する場合のパターンである。
パターン107は、被選択配線Ws及び被選択配線Wsよりも上下の配線層の隣接配線Waが1本ずつ存在し、さらに、被選択配線Wsと同一配線層の隣接配線Waが1本存在する場合のパターンである。パターン108は、被選択配線Ws及び被選択配線Wsよりも上下の配線層の隣接配線Waが1本ずつ存在し、さらに、被選択配線Wsと同一配線層の隣接配線Waが2本存在する場合のパターンである。パターン109は、被選択配線Ws及び被選択配線Wsよりも上の配線層の隣接配線Waが1本存在し、さらに、被選択配線Wsと同一配線層の隣接配線Waが2本存在する場合のパターンである。
パターン110は、被選択配線Wsに、被選択配線Wsを下の配線層と接続するコンタクトが形成されている場合のパターンである。パターン111は、被選択配線Wsに、被選択配線Wsを下の配線層と接続するコンタクトが形成されており、さらに同一配線層かつコンタクトを有する隣接配線Waが1本存在する場合のパターンである。パターン112は、被選択配線Wsに、被選択配線Wsを下の配線層と接続するコンタクトが形成されており、さらに同一配線層かつコンタクトを有する隣接配線Waが2本存在する場合のパターンである。
パターン113は、被選択配線Wsに、被選択配線Wsを下の配線層と接続するコンタクトが形成されており、さらに被選択配線Wsよりも下の配線層の隣接配線Waが1本存在する場合のパターンである。パターン114は、被選択配線Wsに、被選択配線Wsを下の配線層と接続するコンタクトが形成されており、さらに被選択配線Wsよりも下の配線層の隣接配線Waが2本存在する場合のパターンである。パターン115は、被選択配線Wsに、被選択配線Wsを下の配線層と接続するコンタクトが形成されており、さらに同一配線層かつコンタクトを有する隣接配線Waが1本存在し、被選択配線Wsよりも下の配線層の隣接配線Waが1本存在する場合のパターンである。
なお、図4に示す相互接続プリミティブライブラリ(PL)のパターンは例示に過ぎない。例えば、相互接続プリミティブライブラリ(PL)は、同一配線層内及び上下の配線層内で、隣接配線の配置を適宜変更することが可能である。
ステップS17
次に、図1に戻り、ステップS17について説明する。ステップS17では、ステップS15又はS16の後、被選択構成体の寄生抵抗値Rを算出する。
次に、図1に戻り、ステップS17について説明する。ステップS17では、ステップS15又はS16の後、被選択構成体の寄生抵抗値Rを算出する。
ステップS18
全ての構成体について、寄生容量値及び寄生抵抗値の算出が完了したか否かを判定する。全ての構成体について、寄生容量値及び寄生抵抗値の算出が完了していない場合には、ステップS13に戻る。これにより、寄生容量値及び寄生抵抗値の算出が完了していない別の構成体について、寄生容量値及び寄生抵抗の算出が行われる。すなわち、ステップS13〜S18の処理を繰り返すことにより、すべての構成体について、寄生容量値及び寄生抵抗値の算出を行うことが可能である。一方、寄生容量値及び寄生抵抗値の算出が完了している場合には、寄生容量抽出処理を終了する。
全ての構成体について、寄生容量値及び寄生抵抗値の算出が完了したか否かを判定する。全ての構成体について、寄生容量値及び寄生抵抗値の算出が完了していない場合には、ステップS13に戻る。これにより、寄生容量値及び寄生抵抗値の算出が完了していない別の構成体について、寄生容量値及び寄生抵抗の算出が行われる。すなわち、ステップS13〜S18の処理を繰り返すことにより、すべての構成体について、寄生容量値及び寄生抵抗値の算出を行うことが可能である。一方、寄生容量値及び寄生抵抗値の算出が完了している場合には、寄生容量抽出処理を終了する。
以上、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出方法によれば、フィールドソルバー(FS)を適用して寄生容量値を算出するか、相互接続プリミティブライブラリ(PL)を用いて寄生容量値を算出するか、を構成体ごとに選択することができる。これにより、多大な計算時間を要するフィールドソルバー(FS)の適用を高精度な寄生容量値の算出が要求される構成体のみに限定できる。そして、高精度な寄生容量値の算出が必要ない構成体については、計算時間が短い、相互接続プリミティブライブラリを用いた寄生容量値の算出を行うことができる。従って、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出方法によれば、一定の計算精度を確保しつつ、レイアウト全体の寄生容量抽出に要する時間を短縮することが可能となる。
また、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出方法では、同一配線層内の配線を構成体に分割することが可能である。よって、同一配線層内においても、フィールドソルバー(FS)の適用が必要な構成体と、相互接続プリミティブライブラリ(PL)を用いた寄生容量値の算出が適用可能な構成体と、を選別できる。よって、前述した配線層毎に寄生容量抽出方法を変える手法に比べて、ある配線層全体について高精度の寄生容量値の算出を行わなければならない事態を回避できる。従って、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出方法は、こうした手法と比べて、レイアウト全体の寄生容量抽出に要する時間を短縮することが可能となる。
さらに、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出方法は、同一配線層を複数の構成体に分割できる。よって、前述した配線層毎に寄生容量抽出方法を変える手法に比べて、同一配線層内の寄生容量値をより実態に即して算出することが可能である。これにより、各配線層において、より高精度に寄生容量値を算出することができる。
実施の形態2
次に、実施の形態2にかかる配線寄生容量抽出方法について説明する。図5は、実施の形態2にかかる配線寄生容量抽出方法を示すフローチャートである。実施の形態2にかかる配線寄生容量抽出方法は、図5に示すように、実施の形態1にかかる配線寄生容量抽出方法の寄生容量算出処理S1(ステップS11〜S18)に先立ち、フィールドソルバー適用対象パターン情報生成処理(以下、FSI生成処理とも称する)S2を追加したものである。
次に、実施の形態2にかかる配線寄生容量抽出方法について説明する。図5は、実施の形態2にかかる配線寄生容量抽出方法を示すフローチャートである。実施の形態2にかかる配線寄生容量抽出方法は、図5に示すように、実施の形態1にかかる配線寄生容量抽出方法の寄生容量算出処理S1(ステップS11〜S18)に先立ち、フィールドソルバー適用対象パターン情報生成処理(以下、FSI生成処理とも称する)S2を追加したものである。
図6は、実施の形態2にかかる配線寄生容量抽出方法のFSI生成処理S2を示すフローチャートである。FSI生成処理(ステップS2)は、ステップS21〜S28により構成される。
ステップS21
まず、レイアウトデータの中から予め指定された、例えば複数のテストパターンから、1つのテストパターンを選択する。ここで、テストパターンとは、レイアウトデータのうち、寄生容量値を特に高精度に算出したい構成体の配線パターンを意味する。構成体については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。テストパターンは、例えば、レイアウトの設計者が、寄生容量値を特に高精度に算出したい構成体を予め指定することにより与えられる。以下、ステップS21で選択されたテストパターンを、被選択テストパターンPTと称する。
まず、レイアウトデータの中から予め指定された、例えば複数のテストパターンから、1つのテストパターンを選択する。ここで、テストパターンとは、レイアウトデータのうち、寄生容量値を特に高精度に算出したい構成体の配線パターンを意味する。構成体については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。テストパターンは、例えば、レイアウトの設計者が、寄生容量値を特に高精度に算出したい構成体を予め指定することにより与えられる。以下、ステップS21で選択されたテストパターンを、被選択テストパターンPTと称する。
ステップS22
次に、相互接続プリミティブライブラリ(PL)の中に、被選択テストパターンPTと同一パターンを有するものが有るかを判定する。
次に、相互接続プリミティブライブラリ(PL)の中に、被選択テストパターンPTと同一パターンを有するものが有るかを判定する。
ステップS23
相互接続プリミティブライブラリ(PL)の中に、被選択テストパターンPTと同一パターンを有するものが登録されている場合には、被選択テストパターンPTと相互接続プリミティブライブラリの該当登録パターンの寄生容量値を、被選択テストパターンPTの寄生容量値Ctとして算出する。
相互接続プリミティブライブラリ(PL)の中に、被選択テストパターンPTと同一パターンを有するものが登録されている場合には、被選択テストパターンPTと相互接続プリミティブライブラリの該当登録パターンの寄生容量値を、被選択テストパターンPTの寄生容量値Ctとして算出する。
ステップS24
相互接続プリミティブライブラリ(PL)の中に、被選択テストパターンPTと同一パターンを有するものが無い場合には、被選択テストパターンPTと近似する相互接続プリミティブライブラリの登録パターンの寄生容量値を、被選択テストパターンPTの寄生容量値Ctとして算出する。
相互接続プリミティブライブラリ(PL)の中に、被選択テストパターンPTと同一パターンを有するものが無い場合には、被選択テストパターンPTと近似する相互接続プリミティブライブラリの登録パターンの寄生容量値を、被選択テストパターンPTの寄生容量値Ctとして算出する。
ステップS25
ステップS23又はS24の後、被選択テストパターンPTの寄生容量値Ctと、予め設定されている被選択テストパターンPTのリファレンス容量値Crと、の容量誤差ΔCを算出する。被選択テストパターンPTのリファレンス容量値Crは、例えば、テストパターンにフィールドソルバー(FS)を適用することにより、予め算出される。容量誤差ΔCは、例えば、以下の式(1)で表すことができる。
ΔC=|Ct−Cr|/Cr ・・・(1)
ステップS23又はS24の後、被選択テストパターンPTの寄生容量値Ctと、予め設定されている被選択テストパターンPTのリファレンス容量値Crと、の容量誤差ΔCを算出する。被選択テストパターンPTのリファレンス容量値Crは、例えば、テストパターンにフィールドソルバー(FS)を適用することにより、予め算出される。容量誤差ΔCは、例えば、以下の式(1)で表すことができる。
ΔC=|Ct−Cr|/Cr ・・・(1)
ステップS26
次に、容量誤差ΔCと規格値Cthとを比較する。規格値Cthは、例えばレイアウトの設計者により、予め設定される。
次に、容量誤差ΔCと規格値Cthとを比較する。規格値Cthは、例えばレイアウトの設計者により、予め設定される。
ステップS27
ΔC>Cthであれば、被選択テストパターンPTを、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)に登録する。
ΔC>Cthであれば、被選択テストパターンPTを、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)に登録する。
ステップS28
その後、全テストパターンに対する処理が完了したかを判定する。全テストパターンに対する処理が完了していない場合には、ステップS21に戻る。全テストパターンに対する処理が完了した場合には、FSI生成処理S2を終了する。
その後、全テストパターンに対する処理が完了したかを判定する。全テストパターンに対する処理が完了していない場合には、ステップS21に戻る。全テストパターンに対する処理が完了した場合には、FSI生成処理S2を終了する。
以上より、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出方法は、テストパターンを考慮したフィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)を生成することできる。これにより、レイアウトデータの中で寄生容量値を高精度に抽出したい箇所を具体的に特定することができる。これにより、寄生容量抽出に要する処理時間を短縮することができる。
実施の形態3
次に、実施の形態3にかかる配線寄生容量抽出方法について説明する。実施の形態3にかかる配線寄生容量抽出方法は、実施の形態2にかかる配線寄生容量抽出方法の変形例であり、相互接続プリミティブライブラリ(PL)の中に、配線の配置パターンのみならず、配線幅や配線間の間隔などの寸法情報を含む。
次に、実施の形態3にかかる配線寄生容量抽出方法について説明する。実施の形態3にかかる配線寄生容量抽出方法は、実施の形態2にかかる配線寄生容量抽出方法の変形例であり、相互接続プリミティブライブラリ(PL)の中に、配線の配置パターンのみならず、配線幅や配線間の間隔などの寸法情報を含む。
この場合、図6のステップS24において、相互接続プリミティブライブラリ(PL)の中に被選択テストパターンPTと同一パターンを有するものが無い場合に、相互接続プリミティブライブラリ(PL)中の近似する登録パターンを用いて被選択テストパターンPTの寄生容量値を算出する方法として、以下のような算出方法をとることが可能となる。
図7は、実施の形態3において近似する相互接続プリミティブライブラリ登録パターンを用いて被選択テストパターンPTの寄生容量値を算出する方法(ステップS24)を示すフローチャートである。ステップS24は、ステップS241〜S243を有する。
ステップS241
まず、被選択テストパターンPTに近似する相互接続プリミティブライブラリ(PL)を2個選択する。図8は、テストパターンの一例であるテストパターン301の構成を示す上面図である。テストパターン301は、被選択配線301a、被選択配線301aを挟んで同一配線層内に配置される隣接配線301b及び301cを有する。被選択配線301aと隣接配線301bとの間隔は0.1μmである。被選択配線301aと隣接配線301cとの間隔は0.2μmである。
まず、被選択テストパターンPTに近似する相互接続プリミティブライブラリ(PL)を2個選択する。図8は、テストパターンの一例であるテストパターン301の構成を示す上面図である。テストパターン301は、被選択配線301a、被選択配線301aを挟んで同一配線層内に配置される隣接配線301b及び301cを有する。被選択配線301aと隣接配線301bとの間隔は0.1μmである。被選択配線301aと隣接配線301cとの間隔は0.2μmである。
図9は、ステップS241で選択される相互接続プリミティブライブラリ登録パターン302及び303の構成を示す上面図である。相互接続プリミティブライブラリ登録パターン302は、被選択配線302a、被選択配線302aを挟んで同一配線層内に配置される隣接配線302b及び302cを有する。被選択配線302aと隣接配線302bとの間隔は0.1μmである。被選択配線302aと隣接配線302cとの間隔は0.1μmである。相互接続プリミティブライブラリ登録パターン303は、被選択配線303a、被選択配線303aを挟んで同一配線層内に配置される隣接配線303b及び303cを有する。被選択配線303aと隣接配線303bとの間隔は0.2μmである。被選択配線303aと隣接配線303cとの間隔は0.2μmである。
すなわち、テストパターン301の2つの配線間隔は、それぞれ相互接続プリミティブライブラリ登録パターン302及び303の2つの配線間隔の一方と同一である。ステップS241では、このように、複数の配線間隔の一部が同一である2つの相互接続プリミティブライブラリ登録パターンを選択する。
ステップS242
次に、相互接続プリミティブライブラリ登録パターン302及び303の寄生容量値の補間値CINTERを算出する。
次に、相互接続プリミティブライブラリ登録パターン302及び303の寄生容量値の補間値CINTERを算出する。
ステップS243
そして、算出した補間値CINTERを被選択テストパターンPTの寄生容量値Ctとして設定する。
そして、算出した補間値CINTERを被選択テストパターンPTの寄生容量値Ctとして設定する。
以上より、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出方法によれば、相互接続プリミティブライブラリ(PL)を用いつつ、構成体の寸法の違いによる影響まで考慮して、構成体の寄生容量値を算出することができる。これにより、相互接続プリミティブライブラリ(PL)を用いて寄生容量値の近似値を求める際の精度を向上させることが可能となる。
上述では、複数の配線間隔の一部が同一である2つの相互接続プリミティブライブラリ登録パターンを選択する例について説明したが、これは例示に過ぎない。例えば、配線間隔ではなく、配線幅、配線厚みなどの、他の寸法を、近似判断の指標としてもよい。また、選択する相互接続プリミティブライブラリ登録パターンは3以上でもよい。
実施の形態4
次に、実施の形態4にかかる配線寄生容量抽出方法について説明する。実施の形態4にかかる配線寄生容量抽出方法は、実施の形態2にかかる配線寄生容量抽出方法の変形例である。実施の形態4にかかる配線寄生容量抽出方法では、FSI生成処理において、テストパターンを構成する配線層の組み合わせだけでなく、更にテストパターンの配線間の寸法を参照して、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)への登録の是非を判定する。
次に、実施の形態4にかかる配線寄生容量抽出方法について説明する。実施の形態4にかかる配線寄生容量抽出方法は、実施の形態2にかかる配線寄生容量抽出方法の変形例である。実施の形態4にかかる配線寄生容量抽出方法では、FSI生成処理において、テストパターンを構成する配線層の組み合わせだけでなく、更にテストパターンの配線間の寸法を参照して、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)への登録の是非を判定する。
図10は、実施の形態4にかかる配線寄生容量抽出方法のFSI生成処理S4を示すフローチャートである。FSI生成処理(ステップS4)は、ステップS41〜S49により構成される。ステップS41は、図6のステップS21と同様であるので、説明を省略する。ステップS43〜49は、それぞれ図6のステップS22〜S28と同様であるので、説明を省略する。
ステップS42
ステップS41でステップS22被選択テストパターンPTを決定した後、被選択テストパターンPTの配線間隔確認を行う。以下、配線間隔確認方法について、具体的に説明する。ステップS42では、被選択テストパターンPTの被選択配線W1、隣接配線W2及びW3のそれぞれの間隔を確認する。そして、確認した間隔が規定値を満たさない場合には、被選択テストパターンPTをフィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)への登録の必要がないものとして、処理をステップS49に送る。確認した間隔が規定値を満たす場合には、処理をステップS43に送る。なお、上述の規定値を満たすか否かの判定は、例えば、確認した間隔が規定値以下であるか否かを判定することで行うことができる。
ステップS41でステップS22被選択テストパターンPTを決定した後、被選択テストパターンPTの配線間隔確認を行う。以下、配線間隔確認方法について、具体的に説明する。ステップS42では、被選択テストパターンPTの被選択配線W1、隣接配線W2及びW3のそれぞれの間隔を確認する。そして、確認した間隔が規定値を満たさない場合には、被選択テストパターンPTをフィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)への登録の必要がないものとして、処理をステップS49に送る。確認した間隔が規定値を満たす場合には、処理をステップS43に送る。なお、上述の規定値を満たすか否かの判定は、例えば、確認した間隔が規定値以下であるか否かを判定することで行うことができる。
具体的には、例えば、配線間隔の判定を以下のような定義式で定義することができる。なお、[Target]の後にある記載は、被選択配線W1の配線層の情報であり、[Neighbor]の後にある記載は、隣接配線W2及びW3の配線層の情報である。
[Target]C1 [Neighbor] M2{<=0.1um} C1{<=0.1um} ・・・(2)
[Target]C1 [Neighbor] M1{<=0.1um} ・・・(3)
[Target]C1 [Neighbor] M1{<=0.1um} C1{<=0.2um} M2{<=0.2um} ・・・(4)
[Target]C1 [Neighbor] M2{<=0.1um} C1{<=0.1um} ・・・(2)
[Target]C1 [Neighbor] M1{<=0.1um} ・・・(3)
[Target]C1 [Neighbor] M1{<=0.1um} C1{<=0.2um} M2{<=0.2um} ・・・(4)
定義式(2)は、被選択配線W1のコンタクトC1に対して、0.1um以下の距離に隣接配線W2及びW3の配線層M2の配線が存在し、かつ、0.1um以下の距離に隣接配線W2及びW3のコンタクトC1が存在するか否かを判定する処理を示している。
定義式(3)は、被選択配線W1のコンタクトC1に対して、0.1um以下の距離に隣接配線W2及びW3の配線層M1の配線が存在するか否かを判定する処理を示している。
定義式(4)は、被選択配線W1のコンタクトC1に対して、0.2um以下の距離に隣接配線W2及びW3の配線層M2の配線が存在し、0.2um以下の距離に隣接配線W2及びW3のコンタクトC1が存在し、かつ、0.1um以下の距離に隣接配線W2及びW3の配線層M1が存在するか否かを判定する処理を示している。
定義式(2)〜(4)が満たされない場合には、被選択テストパターンPTをフィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)への登録の必要がないものとして、処理をステップS49に送る。確認した間隔が規定値を満たす場合には、処理をステップS43に送る。
図11は、テストパターンの配線の配置と配線間の間隔を模式的に示す図である。図11の層構造については、図2と同様である。図11のテストパターン402、404及び406は、定義式(2)〜(4)を満たさない。よって、テストパターン402、404及び406は、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)へは登録されない。
テストパターン401は、被選択配線W1のコンタクトC1と隣接配線W2のコンタクトC1及び配線層M2との間が0.1μmであるので、定義式(2)を満たす。テストパターン403は、被選択配線W1のコンタクトC1と隣接配線W2の配線層M1との間が0.1μmであるので、定義式(3)を満たす。テストパターン405は、被選択配線W1のコンタクトC1と隣接配線W2の配線層M1との間が0.1μm、被選択配線W1のコンタクトC1と隣接配線W3の配線層M2及びコンタクトC1との間が0.2μmであるので、定義式(4)を満たす。よって、テストパターン401、403及び405については、ステップS43以降の処理が行われることとなる。
以上、実施の形態4にかかる配線寄生容量抽出方法によれば、テストパターンの配線の配置だけでなく、配線間の間隔の大小を判定することにより、実施の形態2にかかる配線寄生容量抽出方法と比べて、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)へ登録されるテストパターンの数を減らすことができる。これにより、寄生容量値が大きくなる配線間の間隔の狭いテストパターンにのみに、フィールドソルバーの適用を絞ることが可能となる。よって、実施の形態4にかかる配線寄生容量抽出方法によれば、実施の形態2にかかる配線寄生容量抽出方法よりも、寄生容量の抽出に要する時間を、より短縮することができる。
なお、本実施の形態では、テストパターンが複数の配線間隔を有する場合、すべての配線間隔がそれぞれの規定値を満たすか否かで、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)への登録の是非を判断してもよい。また、テストパターンが複数の配線間隔を有する場合、いずれかの、又は一部の配線間隔がそれぞれの規定値を満たすか否かで、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)への登録の是非を判断してもよい。
また、ステップS42は、ステップS41とステップS43との間に限らず、ステップS48の前段であれば、任意の位置に挿入することができる。これにより、被選択テストパターンPTに含まれる複数の配線間の間隔の全て又は一部が規定値よりも大きい場合には、容量誤差ΔCの値にかかわらず、被選択テストパターンPTをフィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)への登録対象から除外することができる。
実施の形態5
次に、実施の形態5にかかる配線寄生容量抽出装置500について説明する。図12は、実施の形態5にかかる配線寄生容量抽出装置500の構成を模式的に示すブロック図である。配線寄生容量抽出装置500は、実施の形態1にかかる配線寄生容量抽出方法を実行するための装置として構成される。実施の形態5にかかる配線寄生容量抽出装置500は、図12に示すように、寄生容量算出部501を有する。寄生容量算出部501は、配線選択部51、構成体生成部52、構成体選択部53、フィールドソルバー適用対象パターン情報登録確認部(以下、FSI登録確認部とも称する)54、第1算出部55、第2算出部56、寄生抵抗算出部57及び第1処理進捗確認部58を有する。
次に、実施の形態5にかかる配線寄生容量抽出装置500について説明する。図12は、実施の形態5にかかる配線寄生容量抽出装置500の構成を模式的に示すブロック図である。配線寄生容量抽出装置500は、実施の形態1にかかる配線寄生容量抽出方法を実行するための装置として構成される。実施の形態5にかかる配線寄生容量抽出装置500は、図12に示すように、寄生容量算出部501を有する。寄生容量算出部501は、配線選択部51、構成体生成部52、構成体選択部53、フィールドソルバー適用対象パターン情報登録確認部(以下、FSI登録確認部とも称する)54、第1算出部55、第2算出部56、寄生抵抗算出部57及び第1処理進捗確認部58を有する。
配線選択部51は、レイアウトデータ1から、寄生容量抽出処理の対象となる配線を選択する。すなわち、配線選択部51は、図1のステップS11に相当する処理を行う。以下では、選択された配線を被選択配線W1に隣接する配線を隣接配線W2及びW3と称する。
構成体生成部52は、被選択配線W1及び隣接配線W2及びW3を、寄生容量抽出の対象単位である構成体に分割する。すなわち、構成体生成部52は、図1のステップS12に相当する処理を行う。
構成体選択部53は、構成体生成部52が作成した各構成体のなかから、1つの構成体を選択する。すなわち、構成体選択部53は、図1のステップS13に相当する処理を行う。
FSI登録確認部54は、被選択構成体B1が、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)2に登録されているか否かを判断する。すなわち、FSI登録確認部54は、図1のステップS14に相当する処理を行う。
第1算出部55は、被選択構成体B1がフィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)2に登録されている場合に、フィールドソルバー(FS)を用いて被選択構成体B1の寄生容量値を算出する。すなわち、第1算出部55は、図1のステップS15に相当する処理を行う。
第2算出部56は、被選択構成体B1がフィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)に登録されていない場合に、相互接続プリミティブライブラリ(PL)3を用いて、被選択構成体B1の寄生容量値を算出する。すなわち、第2算出部56は、図1のステップS16に相当する処理を行う。
寄生抵抗算出部57は、被選択構成体B1の寄生抵抗値Rを算出する。すなわち、寄生抵抗算出部57は、図1のステップS17に相当する処理を行う。
第1処理進捗確認部58は、全ての構成体について、寄生容量値及び寄生抵抗値の算出が完了したか否かを判定する。全ての構成体について、寄生容量値及び寄生抵抗値の算出が完了していない場合には、寄生容量算出処理を構成体選択部53に戻す。一方、寄生容量値及び寄生抵抗値の算出が完了している場合には、寄生容量算出処理を終了する。すなわち、第1処理進捗確認部58は、図1のステップS18に相当する処理を行う。
以上、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出装置500によれば、実施の形態1にかかる配線寄生容量抽出方法を実行し、フィールドソルバー(FS)を適用して寄生容量値を算出するか、相互接続プリミティブライブラリ(PL)3を用いて寄生容量を算出するか、を構成体ごとに選択することができる。これにより、フィールドソルバー(FS)の適用を高精度な寄生容量値の算出が要求される構成体のみに限定できる。そして、高精度な寄生容量値の算出が必要ない構成体については、計算時間が短い、相互接続プリミティブライブラリ(PL)3を用いた寄生容量値の算出を行うことができる。従って、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出装置500によれば、実施の形態1と同様に、レイアウト全体の寄生容量抽出に要する時間を短縮することが可能となる。
また、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出装置500は、同一配線層内の配線を構成体に分割することが可能である。よって、同一配線層内においても、フィールドソルバー(FS)の適用が必要な構成体と、相互接続プリミティブライブラリ(PL)3を用いた寄生容量値の算出が適用可能な構成体と、を選別できる。よって、前述した配線層毎に寄生容量抽出方法を変える手法に比べて、ある配線層全体について高精度の寄生容量値の算出を行わなければならない事態を回避できる。従って、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出装置500は、実施の形態1と同様に、こうした手法と比べて、レイアウト全体の寄生容量抽出に要する時間を短縮することが可能となる。
さらに、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出装置500は、同一配線層を複数の構成体に分割できる。よって、前述した配線層毎に寄生容量抽出方法を変える手法に比べて、同一配線層内の寄生容量値をより実態に即して算出することが可能である。これにより、実施の形態1と同様に、各配線層において、より高精度に寄生容量値を算出することができる。
実施の形態6
次に、実施の形態6にかかる配線寄生容量抽出装置600について説明する。図13は、実施の形態6にかかる配線寄生容量抽出装置600の構成を模式的に示すブロック図である。配線寄生容量抽出装置600は、実施の形態2にかかる配線寄生容量抽出方法を実行するための装置として構成される。図13に示すように、実施の形態6にかかる配線寄生容量抽出装置600は、実施の形態5にかかる配線寄生容量抽出装置500に、フィールドソルバー適用対象パターン情報生成装置(以下、FSI生成装置と称する)601を追加した構成を有する。FSI生成装置601は、テストパターン選択部61、パターン判定部62、第3算出部63、第4算出部64、誤差算出部65、誤差判定部66、フィールドソルバー適用対象パターン情報登録部(以下、FSI登録部とも称する)67、第2処理進捗確認部68を有する。
次に、実施の形態6にかかる配線寄生容量抽出装置600について説明する。図13は、実施の形態6にかかる配線寄生容量抽出装置600の構成を模式的に示すブロック図である。配線寄生容量抽出装置600は、実施の形態2にかかる配線寄生容量抽出方法を実行するための装置として構成される。図13に示すように、実施の形態6にかかる配線寄生容量抽出装置600は、実施の形態5にかかる配線寄生容量抽出装置500に、フィールドソルバー適用対象パターン情報生成装置(以下、FSI生成装置と称する)601を追加した構成を有する。FSI生成装置601は、テストパターン選択部61、パターン判定部62、第3算出部63、第4算出部64、誤差算出部65、誤差判定部66、フィールドソルバー適用対象パターン情報登録部(以下、FSI登録部とも称する)67、第2処理進捗確認部68を有する。
テストパターン選択部61は、予め指定された複数のテストパターン5から、1つのテストパターンを、被選択テストパターンPTとして選択する。すなわち、テストパターン選択部61は、図6のステップS21に相当する処理を行う。
パターン判定部62は、相互接続プリミティブライブラリ(PL)3の中に、被選択テストパターンPTと同一パターンを有するものが有るかを判定する。すなわち、パターン判定部62は、図6のステップS22に相当する処理を行う。
第3算出部63は、相互接続プリミティブライブラリ(PL)の中に被選択テストパターンPTと同一パターンを有するものが有る場合に、被選択テストパターンPTと同一パターンの相互接続プリミティブライブラリの該当登録パターンの寄生容量値を、被選択テストパターンPTの寄生容量値Ctとして算出する。すなわち、第3算出部63は、図6のステップS23に相当する処理を行う。
第4算出部64は、相互接続プリミティブライブラリ(PL)3の中に、被選択テストパターンPTと同一パターンを有するものが無い場合に、被選択テストパターンPTと近似する相互接続プリミティブライブラリの登録パターンの寄生容量値を、被選択テストパターンPTの寄生容量値Ctとして算出する。すなわち、第4算出部64は、図6のステップS24に相当する処理を行う。
誤差算出部65は、被選択テストパターンPTの寄生容量値Ctと、予め設定されている被選択テストパターンPTのリファレンス容量値Crと、の容量誤差ΔCを算出する。すなわち、誤差算出部65は、図6のステップS25に相当する処理を行う。
誤差判定部66は、容量誤差ΔCと規格値Cthとを比較する。すなわち、誤差判定部66は、図6のステップS26に相当する処理を行う。
FSI登録部67は、ΔC>Cthであれば、被選択テストパターンPTを、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)2に登録する。すなわち、FSI登録部67は、図6のステップS27に相当する処理を行う。
第2処理進捗確認部68は、全テストパターンに対する処理が完了したかを判定する。全テストパターンに対する処理が完了していない場合には、FSI生成処理を、テストパターン選択部61に戻す。全テストパターンに対する処理が完了した場合には、FSI生成処理を終了する。すなわち、第2処理進捗確認部68は、図6のステップS28に相当する処理を行う。
以上より、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出装置600は、テストパターンを考慮したフィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)2を生成することできる。これにより、レイアウトデータ1の中で寄生容量値を高精度に抽出したい箇所を具体的に特定することができる。よって、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出装置600によれば、実施の形態2と同様に、寄生容量抽出に要する処理時間を短縮することができる。
実施の形態7
次に、実施の形態7にかかる配線寄生容量抽出装置700について説明する。配線寄生容量抽出装置700は、実施の形態6にかかる配線寄生容量抽出装置600の変形例である。配線寄生容量抽出装置700は、実施の形態3にかかる配線寄生容量抽出方法を実行するための装置として構成される。配線寄生容量抽出装置700は、第4算出部64の構成に特徴を有する。図14は、実施の形態7にかかる配線寄生容量抽出装置700の第4算出部64の構成を模式的に示すブロック図である。図14に示すように、配線寄生容量抽出装置700の第4算出部64は、PL選択部641、補間値算出部642及び容量設定部643を有する。
次に、実施の形態7にかかる配線寄生容量抽出装置700について説明する。配線寄生容量抽出装置700は、実施の形態6にかかる配線寄生容量抽出装置600の変形例である。配線寄生容量抽出装置700は、実施の形態3にかかる配線寄生容量抽出方法を実行するための装置として構成される。配線寄生容量抽出装置700は、第4算出部64の構成に特徴を有する。図14は、実施の形態7にかかる配線寄生容量抽出装置700の第4算出部64の構成を模式的に示すブロック図である。図14に示すように、配線寄生容量抽出装置700の第4算出部64は、PL選択部641、補間値算出部642及び容量設定部643を有する。
PL選択部641は、被選択テストパターンPTに近似する相互接続プリミティブライブラリ登録パターンを2個選択する。すなわち、PL選択部641は、図7のステップS241に相当する処理を行う。
補間値算出部642は、相互接続プリミティブライブラリ登録パターン302及び303の寄生容量値の補間値CINTERを算出する。すなわち、補間値算出部642は、図7のステップS242に相当する処理を行う。
容量設定部643は、算出した補間値CINTERをテストパターン301の寄生容量値Ctとして設定する。すなわち、容量設定部643は、図7のステップS243に相当する処理を行う。
以上より、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出装置700によれば、相互接続プリミティブライブラリ(PL)を用いつつ、構成体の寸法の違いによる影響まで考慮して、構成体の寄生容量値を算出することができる。これにより、実施の形態3と同様に、相互接続プリミティブライブラリ(PL)を用いて寄生容量値の近似値を求める際の精度を向上させることが可能となる。
実施の形態8
次に、実施の形態8にかかる配線寄生容量抽出装置800について説明する。配線寄生容量抽出装置800は、実施の形態6にかかる配線寄生容量抽出装置600の変形例である。配線寄生容量抽出装置800は、実施の形態4にかかる配線寄生容量抽出方法を実行するための装置として構成される。図15は、実施の形態8にかかる配線寄生容量抽出装置800の構成を模式的に示すブロック図である。配線寄生容量抽出装置800は、図15に示すように、寄生容量算出部501及びFSI生成装置801を有する。FSI生成装置801は、テストパターン選択部81、配線間隔確認部82、パターン判定部83、第3算出部84、第4算出部85、誤差算出部86、誤差判定部87、FSI登録部88、第2処理進捗確認部89を有する。
次に、実施の形態8にかかる配線寄生容量抽出装置800について説明する。配線寄生容量抽出装置800は、実施の形態6にかかる配線寄生容量抽出装置600の変形例である。配線寄生容量抽出装置800は、実施の形態4にかかる配線寄生容量抽出方法を実行するための装置として構成される。図15は、実施の形態8にかかる配線寄生容量抽出装置800の構成を模式的に示すブロック図である。配線寄生容量抽出装置800は、図15に示すように、寄生容量算出部501及びFSI生成装置801を有する。FSI生成装置801は、テストパターン選択部81、配線間隔確認部82、パターン判定部83、第3算出部84、第4算出部85、誤差算出部86、誤差判定部87、FSI登録部88、第2処理進捗確認部89を有する。
テストパターン選択部81、パターン判定部83、第3算出部84、第4算出部85、誤差算出部86、誤差判定部87、FSI登録部88及び第2処理進捗確認部89は、それぞれ図14のテストパターン選択部61、パターン判定部62、第3算出部63、第4算出部64、誤差算出部65、誤差判定部66、FSI登録部67、第2処理進捗確認部68と同様であるので、説明を省略する。
配線間隔確認部82は、被選択テストパターンPTを決定した後、被選択テストパターンPTの配線間隔確認を行う。そして、確認した間隔が規定値よりも大きい場合には、被選択テストパターンPTをフィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)への登録の必要がないものとして、処理を第2処理進捗確認部89に送る。確認した間隔が規定値以下であれば、パターン判定部83に送る。すなわち、配線間隔確認部82は、図10のステップS42に相当する処理を行う。
以上より、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出装置800によれば、テストパターンの配線の配置だけでなく、配線間の間隔の大小を判定することにより、実施の形態6にかかる配線寄生容量抽出装置600と比べて、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)へ登録されるテストパターンの数を減らすことができる。これにより、寄生容量値が大きくなる、配線間の間隔の狭いテストパターンにのみにフィールドソルバーの適用を絞ることが可能となる。よって、実施の形態8にかかる配線寄生容量抽出装置800によれば、実施の形態6にかかる配線寄生容量抽出装置600よりも、寄生容量の抽出に要する時間を、より短縮することができる。
実施の形態9
上述の実施の形態5〜8では配線寄生容量抽出装置について説明した。しかし、配線寄生容量抽出装置500、600、700及び800による処理は、コンピュータなどのハードウェア資源を用いてプログラムを動作させることにより、同様の結果を得ることができる。すなわち、配線寄生容量抽出装置500、600、700及び800と同様の処理をコンピュータなどのハードウェア資源に実行させるプログラムとして構成することも可能である。以下では、配線寄生容量抽出プログラム90について説明する。配線寄生容量抽出プログラム90は、配線寄生容量抽出装置500、600、700及び800のいずれかにより行われる処理を行うプログラムとして提供される。
上述の実施の形態5〜8では配線寄生容量抽出装置について説明した。しかし、配線寄生容量抽出装置500、600、700及び800による処理は、コンピュータなどのハードウェア資源を用いてプログラムを動作させることにより、同様の結果を得ることができる。すなわち、配線寄生容量抽出装置500、600、700及び800と同様の処理をコンピュータなどのハードウェア資源に実行させるプログラムとして構成することも可能である。以下では、配線寄生容量抽出プログラム90について説明する。配線寄生容量抽出プログラム90は、配線寄生容量抽出装置500、600、700及び800のいずれかにより行われる処理を行うプログラムとして提供される。
図16は、実施の形態9にかかる配線寄生容量抽出プログラム90の実行環境例を示すシステム900の構成図である。図7に示すように、システム900は、コンピュータ901及び表示部905を有する。
コンピュータ901は、記憶部902、入力部903及び演算部904を有する。
記憶部902は、本実施の形態にかかる配線寄生容量抽出プログラム90や、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)2、レイアウトデータ1、相互接続プリミティブライブラリ(PL)3、寄生容量データ4、テストパターン5及びリファレンス容量6が格納される。記憶部902は、ハードディスクやRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)といった記憶装置を用いることができる。
入力部903は、例えばキーボード、マウス、タッチパネルや記録媒体読み取り装置などである。これにより、入力部903を介して、記憶部902に、配線寄生容量抽出プログラム90、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)2、レイアウトデータ1、相互接続プリミティブライブラリ(PL)3、テストパターン5及びリファレンス容量6を書き込むことができる。
演算部904は、記憶部902から、配線寄生容量抽出プログラム90、フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)2、レイアウトデータ1、相互接続プリミティブライブラリ(PL)3、テストパターン5及びリファレンス容量6を適宜読み出すことができる。これにより、配線寄生容量抽出プログラム90を実行して、配線寄生容量抽出装置500、600、700及び800のいずれかと同様の処理を行うことができる。演算部904は、配線寄生容量抽出プログラム90を実行した結果得られる寄生容量データ4を、記憶部902に書き込んだり、外部に出力することができる。
表示部905は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などを用いることができる。表示部905は、演算部904から出力される寄生容量データ4を、視認可能な状態で出力することが可能である。
なお、配線寄生容量抽出プログラム90は、記憶部902に記憶される形態には限定されない。配線寄生容量抽出プログラム90は、例えば、CD(Compact Disk)やフラッシュメモリを搭載したUSB(Universal Serial Bus)メモリといった持ち運び可能な記憶媒体に記録してもよい。この場合、配線寄生容量抽出プログラム90は、持ち運び可能な記憶媒体から、CDドライブやUSBポート等(入力部903に相当)を介して導入することが可能である。
以上より、配線寄生容量抽出プログラム90を、コンピュータ等のハードウェア資源に実行させることで、配線寄生容量抽出装置500、600、700及び800による処理と同等の作用効果を奏することが可能である。
その他の実施の形態
なお、実施の形態は上記に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、寄生容量値を高精度に求める手法はフィールドソルバーに限られず、適宜他の手法を適用することが可能である。また、寄生容量値を高精度に求める手法はLPEツールに限られず、適宜他の手法を適用することが可能である。
なお、実施の形態は上記に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、寄生容量値を高精度に求める手法はフィールドソルバーに限られず、適宜他の手法を適用することが可能である。また、寄生容量値を高精度に求める手法はLPEツールに限られず、適宜他の手法を適用することが可能である。
また、配線を構成体に分割する方法は上述の例に限られず、配線を複数の構成体に分割できる限り、他の方法を用いることができる。
また、ステップS24における寄生容量値の算出方法は、実施の形態3の方法に限られず、他の手法により近似値を求めることも可能である。
実施の形態4にかかるステップS45に、実施の形態3にかかるステップS24における寄生容量値の算出方法を適用することも可能である。
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)半導体集積回路のレイアウトデータから1本のネットを選択し、選択した前記ネットを複数の構成体に分割し、前記複数の構成体から1つの被選択構成体を選択し、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されているかを判定し、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されている場合には、第1の寄生容量抽出処理により前記被選択構成体の寄生容量を算出し、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されていない場合には、前記第1の寄生容量抽出処理よりも寄生容量の算出精度が低く、算出速度が速い第2の寄生容量抽出処理により、前記被選択構成体の寄生容量を算出する、配線寄生容量抽出方法。
(付記2)前記半導体集積回路のレイアウトデータの複数の前記ネットから、順次1本の前記ネットを選択し、前記複数の前記ネットの全てについて、前記被選択構成体の寄生容量を算出する、付記1に記載の配線寄生容量抽出方法。
(付記3)前記第1の寄生容量抽出処理では、前記構成体にフィールドソルバーを適用することにより、前記被選択構成体の寄生容量を算出する、付記1又は2に記載の配線寄生容量抽出方法。
(付記4)前記構成体は、選択した前記1本のネットの配線である被選択配線と、前記被選択配線に隣接する隣接配線と、を含む、付記1乃至3のいずれかに記載の配線寄生容量抽出方法。
(付記5)前記被選択配線及び前記隣接配線は、前記被選択配線及び前記隣接配線の端部、前記被選択配線及び前記隣接配線の方向が変わる点、前記被選択配線及び前記隣接配線の幅が変化する点、又は、配線層が変化する点で分割されることにより、前記構成体に分割される、付記4に記載の配線寄生容量抽出方法。
(付記6)前記第2の寄生容量抽出処理では、予め前記被選択配線及び前記隣接配線の配置パターンと前記配置パターンの寄生容量とが格納された相互接続プリミティブライブラリの、前記構成体に対応する前記配置パターンの寄生容量を、前記被選択構成体の寄生容量として算出する、付記4又は5に記載の配線寄生容量抽出方法。
(付記7)前記半導体集積回路のレイアウトデータのうちで高精度寄生容量抽出対象として予め指定されている、前記構成体であるテストパターンの中から、1つの被選択テストパターンを選択し、前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在するかを判定し、前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在する場合には、同一の配置パターンの寄生容量を、前記被選択テストパターンの寄生容量として算出し、前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在しない場合には、前記被選択テストパターンと近似する配置パターンの寄生容量を、前記被選択テストパターンの寄生容量として算出し、算出した前記被選択テストパターンの寄生容量と、予め指定された前記被選択テストパターンのリファレンス寄生容量と、の誤差を算出し、
前記誤差が所定の値よりも大きい場合に、前記被選択テストパターンを、高精度処理対象情報に登録する、付記4乃至6のいずれかに記載の配線寄生容量抽出方法。
前記誤差が所定の値よりも大きい場合に、前記被選択テストパターンを、高精度処理対象情報に登録する、付記4乃至6のいずれかに記載の配線寄生容量抽出方法。
(付記8)複数の前記テストパターンから、順次1つの前記被選択テストパターンを選択し、前記複数の前記テストパターンの全てについて、前記誤差が前記所定の値よりも大きいか否かを判定する、付記7に記載の配線寄生容量抽出方法。
(付記9)前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在しない場合には、前記被選択テストパターンと寸法が近似する複数の配置パターンの寄生容量の補間値を、前記被選択テストパターンの寄生容量として算出する、付記7又は8に記載の配線寄生容量抽出方法。
(付記10)前記寸法は、前記被選択配線及び前記隣接配線の配線間隔又は配線幅である、付記9に記載の配線寄生容量抽出方法。
(付記11)前記被選択テストパターンに含まれる複数の配線間の間隔の全て又は一部が規定値を満たさない場合には、前記誤差の値にかかわらず、前記被選択テストパターンを高精度処理対象情報への登録対象から除外する、付記7乃至10のいずれかに記載の配線寄生容量抽出方法。
(付記12)半導体集積回路のレイアウトデータから1本のネットを選択する配線選択部と、選択した前記ネットを複数の構成体に分割する構成体生成部と、前記複数の構成体から1つの被選択構成体を選択する構成体選択部と、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されているかを判定する情報登録確認部と、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されている場合には、第1の寄生容量抽出処理により前記被選択構成体の寄生容量を算出する第1算出部と、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されていない場合には、前記第1の寄生容量抽出処理よりも寄生容量の算出精度が低く、算出速度が速い第2の寄生容量抽出処理により、前記被選択構成体の寄生容量を算出する第2算出部と、を備える、配線寄生容量抽出装置。
(付記13)前記半導体集積回路のレイアウトデータの複数の前記ネットのうちで前記配線選択部により選択されていない未選択ネットが有る場合には、前記配線選択部に前記未選択ネットの中から、1本のネットを選択させる第1処理進捗確認部を更に備える、付記12に記載の配線寄生容量抽出装置。
(付記14)前記第1算出部は、前記構成体にフィールドソルバーを適用することにより、前記被選択構成体の寄生容量を算出する、付記12又は13に記載の配線寄生容量抽出装置。
(付記15)前記構成体は、選択した前記1本のネットの配線である被選択配線と、前記被選択配線に隣接する隣接配線と、を含む、付記12乃至14のいずれかに記載の配線寄生容量抽出装置。
(付記16)前記構成体生成部は、前記被選択配線及び前記隣接配線を、前記被選択配線及び前記隣接配線の端部、前記被選択配線及び前記隣接配線の方向が変わる点、前記被選択配線及び前記隣接配線の幅が変化する点、又は、配線層が変化する点で分割することにより、前記構成体を生成する、付記15に記載の配線寄生容量抽出装置。
(付記17)前記第2算出部は、予め前記被選択配線及び前記隣接配線の配置パターンと前記配置パターンの寄生容量とが格納された相互接続プリミティブライブラリの、前記構成体に対応する前記配置パターンの寄生容量を、前記被選択構成体の寄生容量として算出する、付記15又は16に記載の配線寄生容量抽出装置。
(付記18)前記半導体集積回路のレイアウトデータのうちで高精度寄生容量抽出対象として予め指定されている、前記構成体であるテストパターンの中から、1つの被選択テストパターンを選択するテストパターン選択部と、前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在するかを判定するパターン判定部と、前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在する場合には、同一の配置パターンの寄生容量を、前記被選択テストパターンの寄生容量として算出する第3算出部と、前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在しない場合には、前記被選択テストパターンと近似する配置パターンの寄生容量を、前記被選択テストパターンの寄生容量として算出する第4算出部と、算出した前記被選択テストパターンの寄生容量と、予め指定された前記被選択テストパターンのリファレンス寄生容量と、の誤差を算出する誤差算出部と、前記誤差が所定の値よりも大きい場合に、前記被選択テストパターンを、高精度処理対象情報に登録する情報登録部と、を更に備える、付記15乃至17のいずれかに記載の配線寄生容量抽出装置。
(付記19)複数の前記テストパターンのうちで前記テストパターン選択部により選択されていない未選択テストパターンが有る場合には、前記テストパターン選択部に前記未選択テストパターンの中から、1つの前記テストパターンを選択させる第2処理進捗確認部を更に備える、付記18に記載の配線寄生容量抽出装置。
(付記20)前記第4算出部は、前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在しない場合には、前記被選択テストパターンと寸法が近似する複数の配置パターンの寄生容量の補間値を、前記被選択テストパターンの寄生容量として算出する、付記18又は19に記載の配線寄生容量抽出装置。
(付記21)前記寸法は、前記被選択配線及び前記隣接配線の配線間隔又は配線幅である、付記20に記載の配線寄生容量抽出装置。
(付記22)前記被選択テストパターンに含まれる複数の配線間の間隔の全て又は一部が規定値を満たさない場合には、前記誤差の値にかかわらず、前記被選択テストパターンを高精度処理対象情報への登録情報から除外する配線間隔確認部を更に備える、付記18乃至21のいずれかに記載の配線寄生容量抽出装置。
(付記23)半導体集積回路のレイアウトデータから1本のネットを選択する処理と、選択した前記ネットを複数の構成体に分割する処理と、前記複数の構成体から1つの被選択構成体を選択する処理と、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されているかを判定する処理と、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されている場合には、第1の寄生容量抽出処理により前記被選択構成体の寄生容量を算出する処理と、前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されていない場合には、前記第1の寄生容量抽出処理よりも寄生容量の算出精度が低く、算出速度が速い第2の寄生容量抽出処理により、前記被選択構成体の寄生容量を算出する処理と、をコンピュータに実行させる、配線寄生容量抽出プログラム。
(付記24)前記半導体集積回路のレイアウトデータの複数の前記ネットから、順次1本の前記ネットを選択し、前記複数の前記ネットの全てについて、前記被選択構成体の寄生容量を算出する処理を、更にコンピュータに実行させる、付記23に記載の配線寄生容量抽出プログラム。
(付記25)前記第1の寄生容量抽出処理では、前記構成体にフィールドソルバーを適用することにより、前記被選択構成体の寄生容量を算出する、付記23又は24に記載の配線寄生容量抽出プログラム。
(付記26)前記構成体は、選択した前記1本のネットの配線である被選択配線と、前記被選択配線に隣接する隣接配線と、を含む、付記23乃至25のいずれかに記載の配線寄生容量抽出プログラム。
(付記27)前記被選択配線及び前記隣接配線は、前記被選択配線及び前記隣接配線の端部、前記被選択配線及び前記隣接配線の方向が変わる点、前記被選択配線及び前記隣接配線の幅が変化する点、又は、配線層が変化する点で分割されることにより、前記構成体に分割される、付記26に記載の配線寄生容量抽出プログラム。
(付記28)前記第2の寄生容量抽出処理では、予め前記被選択配線及び前記隣接配線の配置パターンと前記配置パターンの寄生容量とが格納された相互接続プリミティブライブラリの、前記構成体に対応する前記配置パターンの寄生容量を、前記被選択構成体の寄生容量として算出する、付記26又は27に記載の配線寄生容量抽出プログラム。
(付記29)前記半導体集積回路のレイアウトデータのうちで高精度寄生容量抽出対象として予め指定されている、前記構成体であるテストパターンの中から、1つの被選択テストパターンを選択する処理と、前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在するかを判定する処理と、前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在する場合には、同一の配置パターンの寄生容量を、前記被選択テストパターンの寄生容量として算出する処理と、前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在しない場合には、前記被選択テストパターンと近似する配置パターンの寄生容量を、前記被選択テストパターンの寄生容量として算出する処理と、算出した前記被選択テストパターンの寄生容量と、予め指定された前記被選択テストパターンのリファレンス寄生容量と、の誤差を算出する処理と、前記誤差が所定の値よりも大きい場合に、前記被選択テストパターンを、高精度処理対象情報に登録する処理と、を更にコンピュータに実行させる、付記26乃至28のいずれかに記載の配線寄生容量抽出プログラム。
(付記30)複数の前記テストパターンから、順次1つの前記被選択テストパターンを選択し、前記複数の前記テストパターンの全てについて、前記誤差が前記所定の値よりも大きいか否かを判定する処理を、更にコンピュータに実行させる、付記29に記載の配線寄生容量抽出プログラム。
(付記31)前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在しない場合には、前記被選択テストパターンと一部の寸法が同一である複数の配置パターンの寄生容量の補間値を、前記被選択テストパターンの寄生容量として算出する処理をコンピュータに実行させる、付記29又は30に記載の配線寄生容量抽出プログラム。
(付記32)前記寸法は、前記被選択配線及び前記隣接配線の配線間隔又は配線幅である、付記31に記載の配線寄生容量抽出プログラム。
(付記33)前記被選択テストパターンに含まれる複数の配線間の間隔の全て又は一部が規定値を満たさない場合には、前記誤差の値にかかわらず、前記被選択テストパターンを高精度処理対象情報への登録情報から除外する処理をコンピュータに実行させる、付記29乃至32のいずれかに記載の配線寄生容量抽出プログラム。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1 レイアウトデータ
2 フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)
3 相互接続プリミティブライブラリ(PL)
4 寄生容量データ
5 テストパターン
6 リファレンス容量
51 配線選択部
52 構成体生成部
53 構成体選択部
54 FSI登録確認部
55 第1算出部
56 第2算出部
57 寄生抵抗算出部
58 第1処理進捗確認部
61、81 テストパターン選択部
62、83 パターン判定部
63、84 第3算出部
64、85 第4算出部
65、86 誤差算出部
66、87 誤差判定部
67、88 フィールドソルバー適用対象パターン情報登録部(FSI登録部)
68、89 第2処理進捗確認部
90 配線寄生容量抽出プログラム
101〜115 パターン
301、401〜406 テストパターン
301a、302a、303a、W1、Ws 被選択配線
301b、301c、302b、302c、303b、303c、W2、W3、Wa 隣接配線
302、303 相互接続プリミティブライブラリ登録パターン
500、600、700、800 配線寄生容量抽出装置
501 寄生容量算出部
601 フィールドソルバー適用対象パターン情報生成装置(FSI生成装置)
641 PL選択部
642 補間値算出部
643 容量設定部
900 システム
901 コンピュータ
902 記憶部
903 入力部
904 演算部
905 表示部
B1 被選択構成体
C1 コンタクト
CINTER 補間値
Cr リファレンス容量値
Ct 寄生容量値
Cth 規格値
K1〜K7 構成体
M1、M2 配線層
P1〜P8 分割点
PT 被選択テストパターン
S1 寄生容量算出処理
S2、S4 フィールドソルバー適用対象パターン情報生成処理(FSI生成処理)
ΔC 容量誤差
2 フィールドソルバー適用対象パターン情報(FSI)
3 相互接続プリミティブライブラリ(PL)
4 寄生容量データ
5 テストパターン
6 リファレンス容量
51 配線選択部
52 構成体生成部
53 構成体選択部
54 FSI登録確認部
55 第1算出部
56 第2算出部
57 寄生抵抗算出部
58 第1処理進捗確認部
61、81 テストパターン選択部
62、83 パターン判定部
63、84 第3算出部
64、85 第4算出部
65、86 誤差算出部
66、87 誤差判定部
67、88 フィールドソルバー適用対象パターン情報登録部(FSI登録部)
68、89 第2処理進捗確認部
90 配線寄生容量抽出プログラム
101〜115 パターン
301、401〜406 テストパターン
301a、302a、303a、W1、Ws 被選択配線
301b、301c、302b、302c、303b、303c、W2、W3、Wa 隣接配線
302、303 相互接続プリミティブライブラリ登録パターン
500、600、700、800 配線寄生容量抽出装置
501 寄生容量算出部
601 フィールドソルバー適用対象パターン情報生成装置(FSI生成装置)
641 PL選択部
642 補間値算出部
643 容量設定部
900 システム
901 コンピュータ
902 記憶部
903 入力部
904 演算部
905 表示部
B1 被選択構成体
C1 コンタクト
CINTER 補間値
Cr リファレンス容量値
Ct 寄生容量値
Cth 規格値
K1〜K7 構成体
M1、M2 配線層
P1〜P8 分割点
PT 被選択テストパターン
S1 寄生容量算出処理
S2、S4 フィールドソルバー適用対象パターン情報生成処理(FSI生成処理)
ΔC 容量誤差
Claims (20)
- 半導体集積回路のレイアウトデータから1本のネットを選択し、
選択した前記ネットを複数の構成体に分割し、
前記複数の構成体から1つの被選択構成体を選択し、
前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されているかを判定し、
前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されている場合には、第1の寄生容量抽出処理により前記被選択構成体の寄生容量を算出し、
前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されていない場合には、前記第1の寄生容量抽出処理よりも寄生容量の算出精度が低く、算出速度が速い第2の寄生容量抽出処理により、前記被選択構成体の寄生容量を算出する、
配線寄生容量抽出方法。 - 前記半導体集積回路のレイアウトデータの複数の前記ネットから、順次1本の前記ネットを選択し、
前記複数の前記ネットの全てについて、前記被選択構成体の寄生容量を算出する、
請求項1に記載の配線寄生容量抽出方法。 - 前記第1の寄生容量抽出処理では、前記構成体にフィールドソルバーを適用することにより、前記被選択構成体の寄生容量を算出する、
請求項1に記載の配線寄生容量抽出方法。 - 前記構成体は、選択した前記1本のネットの配線である被選択配線と、前記被選択配線に隣接する隣接配線と、を含む、
請求項1に記載の配線寄生容量抽出方法。 - 前記被選択配線及び前記隣接配線は、前記被選択配線及び前記隣接配線の端部、前記被選択配線及び前記隣接配線の方向が変わる点、前記被選択配線及び前記隣接配線の幅が変化する点、又は、配線層が変化する点で分割されることにより、前記構成体に分割される、
請求項4に記載の配線寄生容量抽出方法。 - 前記第2の寄生容量抽出処理では、予め前記被選択配線及び前記隣接配線の配置パターンと前記配置パターンの寄生容量とが格納された相互接続プリミティブライブラリの、前記構成体に対応する前記配置パターンの寄生容量を、前記被選択構成体の寄生容量として算出する、
請求項4に記載の配線寄生容量抽出方法。 - 前記半導体集積回路のレイアウトデータのうちで高精度寄生容量抽出対象として予め指定されている、前記構成体であるテストパターンの中から、1つの被選択テストパターンを選択し、
前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在するかを判定し、
前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在する場合には、同一の配置パターンの寄生容量を、前記被選択テストパターンの寄生容量として算出し、
前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在しない場合には、前記被選択テストパターンと近似する配置パターンの寄生容量を、前記被選択テストパターンの寄生容量として算出し、
算出した前記被選択テストパターンの寄生容量と、予め指定された前記被選択テストパターンのリファレンス寄生容量と、の誤差を算出し、
前記誤差が所定の値よりも大きい場合に、前記被選択テストパターンを、高精度処理対象情報に登録する、
請求項4に記載の配線寄生容量抽出方法。 - 複数の前記テストパターンから、順次1つの前記被選択テストパターンを選択し、
前記複数の前記テストパターンの全てについて、前記誤差が前記所定の値よりも大きいか否かを判定する、
請求項7に記載の配線寄生容量抽出方法。 - 前記被選択テストパターンと同一の配置パターンが前記相互接続プリミティブライブラリに存在しない場合には、
前記被選択テストパターンと寸法が近似する複数の配置パターンの寄生容量の補間値を、前記被選択テストパターンの寄生容量として算出する、
請求項7に記載の配線寄生容量抽出方法。 - 前記寸法は、前記被選択配線及び前記隣接配線の配線間隔又は配線幅である、
請求項9に記載の配線寄生容量抽出方法。 - 前記被選択テストパターンに含まれる複数の配線間の間隔の全て又は一部が規定値よりも大きい場合には、前記誤差の値にかかわらず、前記被選択テストパターンを高精度処理対象情報への登録対象から除外する、
請求項付記7乃至10のいずれか一項に記載の配線寄生容量抽出方法。 - 半導体集積回路のレイアウトデータから1本のネットを選択する配線選択部と、
選択した前記ネットを複数の構成体に分割する構成体生成部と、
前記複数の構成体から1つの被選択構成体を選択する構成体選択部と、
前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されているかを判定する情報登録確認部と、
前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されている場合には、第1の寄生容量抽出処理により前記被選択構成体の寄生容量を算出する第1算出部と、
前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されていない場合には、前記第1の寄生容量抽出処理よりも寄生容量の算出精度が低く、算出速度が速い第2の寄生容量抽出処理により、前記被選択構成体の寄生容量を算出する第2算出部と、を備える、
配線寄生容量抽出装置。 - 前記半導体集積回路のレイアウトデータの複数の前記ネットのうちで前記配線選択部により選択されていない未選択ネットが有る場合には、前記配線選択部に前記未選択ネットの中から、1本のネットを選択させる第1処理進捗確認部を更に備える、
請求項12に記載の配線寄生容量抽出装置。 - 前記第1算出部は、前記構成体にフィールドソルバーを適用することにより、前記被選択構成体の寄生容量を算出する、
請求項12に記載の配線寄生容量抽出装置。 - 前記構成体は、選択した前記1本のネットの配線である被選択配線と、前記被選択配線に隣接する隣接配線と、を含む、
請求項12に記載の配線寄生容量抽出装置。 - 前記構成体生成部は、前記被選択配線及び前記隣接配線を、前記被選択配線及び前記隣接配線の端部、前記被選択配線及び前記隣接配線の方向が変わる点、前記被選択配線及び前記隣接配線の幅が変化する点、又は、配線層が変化する点で分割することにより、前記構成体を生成する、
請求項15に記載の配線寄生容量抽出装置。 - 半導体集積回路のレイアウトデータから1本のネットを選択する処理と、
選択した前記ネットを複数の構成体に分割する処理と、
前記複数の構成体から1つの被選択構成体を選択する処理と、
前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されているかを判定する処理と、
前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されている場合には、第1の寄生容量抽出処理により前記被選択構成体の寄生容量を算出する処理と、
前記被選択構成体が高精度処理対象情報に登録されていない場合には、前記第1の寄生容量抽出処理よりも寄生容量の算出精度が低く、算出速度が速い第2の寄生容量抽出処理により、前記被選択構成体の寄生容量を算出する処理と、をコンピュータに実行させる、
配線寄生容量抽出プログラム。 - 前記半導体集積回路のレイアウトデータの複数の前記ネットから、順次1本の前記ネットを選択し、前記複数の前記ネットの全てについて、前記被選択構成体の寄生容量を算出する処理を、更にコンピュータに実行させる、
請求項17に記載の配線寄生容量抽出プログラム。 - 前記第1の寄生容量抽出処理では、前記構成体にフィールドソルバーを適用することにより、前記被選択構成体の寄生容量を算出する、
請求項17に記載の配線寄生容量抽出プログラム。 - 前記構成体は、選択した前記1本のネットの配線である被選択配線と、前記被選択配線に隣接する隣接配線と、を含む、
請求項17に記載の配線寄生容量抽出プログラム。
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JP2012098452A JP2013228772A (ja) | 2012-04-24 | 2012-04-24 | 配線寄生容量抽出方法、配線寄生容量抽出装置及び配線寄生容量抽出プログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108595825A (zh) * | 2018-04-20 | 2018-09-28 | 睿力集成电路有限公司 | 集成电路设计的仿真方法、设备及计算机可读存储介质 |
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2012
- 2012-04-24 JP JP2012098452A patent/JP2013228772A/ja active Pending
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