JP2013228495A - 光回線終端装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光回線終端装置を屋内に設置した場合に、光ケーブル及び同軸ケーブルを設置対象の端部に這わせて敷設することが可能であり、状況に応じた光ケーブルや同軸ケーブルの敷設に対して柔軟に対応可能となる、光回線終端装置を提供すること。
【解決手段】光回線終端装置1は、光入力端子20と、光入力端子20から入力された光信号を電気信号に変換する光電変換ユニット40と、光電変換ユニット40に光電変換された電気信号を同軸ケーブルに出力する出力端子45bと、直角の角部を少なくとも1つ有する略五角形状の平面形状に形成された筐体10と、を備え、光入力端子20に光ケーブルを接続する方向が第1の方向D1に沿うように、光入力端子20をカバー部12の第3の側面12g側に配置し、出力端子45bに同軸ケーブルを接続する方向が第2の方向D2に沿うように、出力端子45bをカバー部12の第4の側面12h側に配置している。
【選択図】図1

Description

本発明は、光回線終端装置に関する。
現在、光ケーブルを使った家庭向けのデータ通信サービスであるFTTH(Fiber To The Home)が一般家庭に普及しつつある。このFTTHにおいては、屋外に敷設された光ケーブルを介して送信された映像信号や通信信号が、一般家屋等の屋外又は屋内に設置された光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)を介して、TV受像機や情報通信機器に伝送される。
ここで、光受信機は、一般家屋等の屋外に設置されること(例えば、一般家屋等の壁面に固定される等)が一般的ではあるが、近年の利用形態の多様化に伴って、屋内に設置するケースが増えている。この光回線終端装置の屋内設置については、設置面に対して光回線終端装置を簡易に取り付けられるように、例えば、光回線終端装置を設置面に固定されたスタンドに対してスライドさせながら当該スタンドの溝部に挿入することにより、当該光回線終端装置を設置面に立設した状態で取り付ける構造が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−008287号公報
しかしながら、従来の光回線終端装置については、屋内での設置性に関して改善の余地があった。例えば、光回線終端装置におけるスタンドへのスライド方向に略直交する側面の一方に、光ケーブルからの光信号の入力を受ける入力端子と、光回線終端装置によって光電変換された電気信号を同軸ケーブルに出力する出力端子が設けられていた。そのため、例えば、光回線終端装置が部屋の隅部に設置された場合に、これら光ケーブル及び同軸ケーブルを設置対象の端部に這わせて敷設することが困難であった。また、入力端子に光ケーブルを接続する方向や出力端子に同軸ケーブルを接続する方向が同一方向であるので、状況(例えば、TV受像機等の設置状況等)に応じた光ケーブルや同軸ケーブルの敷設に対して柔軟に対応することが困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光回線終端装置を屋内に設置した場合に、光ケーブル及び同軸ケーブルを設置対象の端部に這わせて敷設することが可能であり、状況に応じた光ケーブルや同軸ケーブルの敷設に対して柔軟に対応可能となる、光回線終端装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の光回線終端装置は、光信号を電気信号に変換する光回線終端装置であって、光ケーブルから光信号の入力を受ける入力端子と、前記入力端子から入力された光信号を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段にて光電変換された電気信号を同軸ケーブルに出力する出力端子と、前記光電変換手段を収容する筐体であって、直角の角部を少なくとも1つ有する平面形状に形成された筐体と、を備え、前記入力端子に前記光ケーブルを接続する方向が、前記筐体の側面であって、前記角部を形成する側面である第1の側面及び第2の側面のうち、前記第1の側面に対して略直交する方向である第1の方向に略沿うように、前記入力端子を前記第1の側面と対向する側面である第3の側面側に配置し、前記出力端子に前記同軸ケーブルを接続する方向が、前記第2の側面に対して略直交する方向である第2の方向に略沿うように、前記出力端子を前記第2の側面と対向する側面である第4の側面側に配置している。
また、請求項2に記載の光回線終端装置は、請求項1に記載の光回線終端装置において、前記筐体の平面形状を略五角形状に形成し、前記第1の側面と前記第4の側面とを略直交状に連接させ、前記第2の側面と前記第3の側面とを略直交状に連接させ、前記筐体の側面である平面状の第5の側面を介して前記第3の側面と前記第4の側面とを連接させ、前記第3の側面における前記第2の方向に沿った長さを、前記入力端子における前記第2の方向に沿った長さに対応する長さとし、前記第4の側面における前記第1の方向に沿った長さを、前記出力端子における前記第1の方向に沿った長さに対応する長さとしている。
また、請求項3に記載の光回線終端装置は、請求項1又は2に記載の光回線終端装置において、商用電源から受電した電力を、当該光回線終端装置に電力を供給する電力供給器を備え、前記電力供給器は、前記商用電源から電力ケーブルを介して電力を受電する受電端子と、前記出力端子と着脱自在に接続可能な第1の端子であって、前記出力端子から前記電気信号の入力を受けると共に、前記受電端子から受電された電力を前記出力端子に送電する第1の端子と、前記同軸ケーブルと着脱自在に接続可能な第2の端子であって、前記第1の端子から入力された前記電気信号を前記同軸ケーブルに出力する第2の端子と、を備えている。
また、請求項4に記載の光回線終端装置は、請求項2及び3に記載の光回線終端装置において、前記電力供給器の平面形状を、略矩形形状とし、前記第1の端子を前記出力端子に接続した際に、前記電力供給器における前記第1の端子が配置される側面が、前記第4の側面と対向し、且つ、前記電力供給器における前記第1の方向に略直交する2つの側面の一方が、前記第1の側面と面一となるように、前記電力供給器を当該光回線終端装置に対して配置可能であり、前記第1の端子を前記出力端子に接続した際に、前記電力供給器における前記第1の端子が配置される側面と前記第5の側面とに囲まれた空間を介して、前記同軸ケーブルが前記第2の端子に接続可能となるように、前記電力供給器における前記第1の端子が配置される側面に、前記第2の端子を配置している。
請求項1に記載の光回線終端装置によれば、入力端子に光ケーブルを接続する方向と、出力端子に光ケーブルを接続する方向とが異なる方向になる。そのため、光回線終端装置が部屋の隅部に設置された場合に、光ケーブルや同軸ケーブルを設置対象の端部に這わせて敷設することできる。また、入力端子に光ケーブルを接続する方向と、出力端子に光ケーブルを接続する方向とを同一方向にした場合に比べて、状況(例えば、TV受像機等の設置状況等)に応じた光ケーブルや同軸ケーブルの敷設に対して柔軟に対応することが可能となる。
また、請求項2に記載の光回線終端装置によれば、第3の側面における第2の方向に沿った長さを、入力端子における第2の方向に沿った長さに対応する長さに設定し、第4の側面における第1の方向沿った長さを、出力端子における第1の方向に沿った長さに対応する長さに設定することができる。そのため、第3の側面及び第4の側面を必要最小限の形状に形成することができ、光回線終端装置の小型化を図ることができる。
また、請求項3に記載の光回線終端装置によれば、出力端子に第1の端子を着脱自在に接続できると共に、第2の端子に同軸ケーブルを着脱自在に接続できる。そのため、出力端子に第1の端子を接続するための特別な接続器具や、第2の端子に同軸ケーブルを接続するための特別な接続器具を設ける必要がないので、電力供給器を光回線終端装置に簡易に取り付けることができる。
また、請求項4に記載の光回線終端装置によれば、電力供給器が光回線終端装置に取り付けられた場合に、電力供給器における第1の方向に略直交する2つの側面の一方が、第1の側面と面一となるので、電力供給器と設置対象との相互間に無駄な空間が生じることを抑えることができ、光回線終端装置の設置性を維持することができる。また、同軸ケーブルを、電力供給器における第1の端子が配置される側面と第5の側面とに囲まれた空間を介して第2の端子に接続することにより、同軸ケーブルを光ケーブルに略沿うように敷設することができ、状況に応じた光ケーブル及び同軸ケーブルの敷設に対して一層柔軟に対応することができる。
光回線終端装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は底面図である。 図1(a)のA−A矢視断面図である。 光回線終端装置の分解斜視図であり、(a)光回線終端装置を斜め上方から見た場合の図であり、(b)光回線終端装置を斜め下方から見た場合の図である。 電力供給器を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は底面図である。 設置壁に取り付けられた光回線終端装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は左側面図である。 設置壁に取り付けられた光回線終端装置及び電力供給器を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は左側面図である。 設置床に取り付けられた光回線終端装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は左側面図である。 設置床に取り付けられた光回線終端装置及び電力供給器を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は左側面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(概要)
最初に、本実施の形態に係る光回線終端装置の概要について説明する。この光回線終端装置は、特記する場合を除いて、任意の目的、設置場所、構造等を取ることができる。例えば、この光回線終端装置の設置場所として、住戸のリビング等の部屋や、商業ビルのテナントフロア等のフロア等が挙げられるが、以下では、光回線終端装置を住戸の部屋に設置した場合について説明を行う。また、この光回線終端装置の設置対象として、建築物の壁、床、天井等が挙げられるが、以下では、設置対象が壁である場合と、設置対象が床である場合とについて説明する。また、この光回線終端装置は、例えば、BSアンテナから同軸ケーブルを介して電力の供給を受けたり、あるいは、電力供給器から電力の供給を受ける。ここで、電力供給器は、商用電源から受電した電力を、光回線終端装置に供給するものである。このことから、光回線終端装置の設置形態としては、以下では、BSアンテナから同軸ケーブルを介して電力の供給を受けることを前提とした設置形態である、設置対象に対して単独で設置する場合と、電力供給器から電力供給を受けることを前提とした設置形態である、設置対象に対して電力供給器と並設して設置する場合とについて説明する。
(構成−光回線終端装置)
最初に、光回線終端装置の基本構成について説明する。図1は、光回線終端装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は底面図である。図2は、図1(a)のA−A矢視断面図である。図3は、光回線終端装置の分解斜視図であり、(a)光回線終端装置を斜め上方から見た場合の図であり、(b)光回線終端装置を斜め下方から見た場合の図である。なお、以下の説明においては、図1のX方向を左右方向(又は幅方向)、図1のY方向を上下方向(又は高さ方向)、図1のZ方向を前後方向とする。
光回線終端装置は、光信号を電気信号に変換する装置である。図1(a)〜(d)、図2に示すように、この光回線終端装置1は、筐体10の内部に、光入力端子20(ただし、後述する光入力端子20のコネクタ21は、外部に突出されている)と、トレイ30と、光電変換ユニット40とを収容して構成されている。
(構成−光回線終端装置−筐体)
筐体10は、光回線終端装置1の構造体であり、光入力端子20と、トレイ30と、光電変換ユニット40とを外部から保護する保護手段であり、ベース部11と、カバー部12とを備える。
ベース部11は、樹脂材にて形成された略板状体である。図1(a)〜(d)、図3(a)、(b)に示すように、このベース部11の上面12jには、係止雌部11aと、取付部11bと、係止部11cと、固定部11dと、開口カバー部11eと、開口11fが設けられている。このような構造のベース部11の具体的製造方法は任意であるが、例えば、モールドにて一体成型することで、容易に製造を行うことができる(後述するトレイ30も同様とする)。
係止雌部11aは、後述するカバー部12の係止雄部12aを係止される係止手段である。図3(a)、(b)に示すように、この係止雌部11aは、略コ字状体にて形成されており、当該係止雌部11aの開口部分をベース部11の内側から外側に向けた状態で、ベース部11に複数配置されている。
取付部11bは、ベース部11に対して光入力端子20を取り付けるための取付手段である。図3(a)に示すように、この取付部11bは、略凹状の板状体に形成されており、当該取付部11bの開口部分を上方に向けた状態で、ベース部11に配置されている。
係止部11cは、トレイ30を係止するための係止手段である。図3(a)、(b)に示すように、この係止部11cは、上端部分が略フック状の棒状体にて形成されており、当該係止部11cの上端部分がトレイ30の上面に係止可能となるように、ベース部11に複数配置されている。
固定部11dは、ベース部11に対して光電変換ユニット40を固定するための固定手段である。図3(a)に示すように、この固定部11dは、略円柱状体に形成されており、ベース部11における光電変換ユニット40と対応する部分に複数配置されている。また、この固定部11dには、上方に開放するネジ穴11dが設けられている。このネジ穴11dは、光電変換ユニット40を当該固定部11dに固定する際に、固定ネジを固定部11dに固定するための穴である。
開口カバー部11eは、後述するカバー部12の開口12cの一部を覆うためのカバー手段である。図3(a)に示すように、この開口カバー部11eは、略方形状にて形成されており、ベース部11における後述するカバー部12の開口12cに対応する部分に配置されている。
開口11fは、光回線終端装置1を設置対象Wに固定する際に、当該設置対象Wにねじ込まれた固定ネジを係止させるための貫通孔である。図1(c)に示すように、この開口11fは、ダルマ形状の孔部であり、固定ネジの頭部を挿通可能な径の大径部と、固定ネジの頭部は挿通不能であるが固定ネジの本体部を挿通可能な内径の小径部とを、相互に連通させて構成されている。
カバー部12は、ベース部11の上面を略覆うためのカバー手段である。このカバー部12は、下面を開放した略箱形状体にて形成されており、ベース部11の上面を略覆うように配置されている。また、図3(a)、(b)に示すように、このカバー部12には、係止雄部12aと、開口12b、12cと、ランプカバー部12dとが設けられている。このような構造のカバー部12の具体的製造方法は任意であるが、例えば、カバー部12におけるランプカバー部12dを除く部分をモールドにて一体成型し、その後ランプカバー部12dを取り付けてもよい。
係止雄部12aは、ベース部11の係止雌部11aに係止する係止手段である。図3(b)に示すように、この係止雄部12aは、略突起状にて形成されており、カバー部12の内側側面において、各ベース部11の係止雌部11aと係止可能となる位置に、それぞれ配置されている。
開口12bは、後述する光入力端子20のコネクタ21を筐体10から外部に露出させるための開口であり、開口12cは、後述する出力端子45bを筐体10から外部に露出させるための開口である。
ランプカバー部12dは、後述する光電変換ユニット40のOPTランプ43又はPOWランプ44を視認可能に覆うカバー手段である。図1(b)、図3(a)に示すように、このランプカバー部12dは、透明樹脂材にて形成された略円形状の板状体であり、カバー部12の上面12jにおける後述する光電変換ユニット40のOPTランプ43と対応する部分と、POWランプ44と対応する部分とにそれぞれ配置されている。
(構成−光回線終端装置−光入力端子)
光入力端子20は、光ケーブル(図示省略)から光信号の入力を受ける入力端子である。図1(a)、図3(a)、(b)に示すように、この光入力端子20は、カバー部12に設けられた開口12bに挿入されており、ベース部11の取付部11bに対してネジ等によって固定されている。また、この光入力端子20は、コネクタ21と、光ファイバ22とを備えている。
コネクタ21は、光入力端子20に光ケーブルを接続するためのコネクタであり、筐体10から外部に露出されている。このコネクタ21の具体的な構成は任意であり、例えば公知のレセプタクルタイプのコネクタ等を用いることができる。
光ファイバ22は、光ケーブルから入力された光信号を光電変換ユニット40に出力するための配線であり、筐体10の内部に収容されている。この光ファイバ22の長さについては、例えば、図3(a)、(b)に示すように、光回線終端装置1の組立作業、又は分解作業等を容易に行える程度の長さとしている。
(構成−光回線終端装置−トレイ)
トレイ30は、光ファイバ22の余長部分を収容するための収容手段である。図3(a)、(b)に示すように、このトレイ30は、樹脂材にて形成されたものであって、下面を開放した略中空円柱体であり、筐体10の内部において、光電変換ユニット40の上面上に配置され、係止部11cによって係止されている。また、このトレイ30には、巻き付け部31、開口32a、32b、ガイド部33が設けられている。
巻き付け部31は、光ファイバ22の余長部分を巻き付ける巻き付け手段である。図3(a)に示すように、この巻き付け部31は、光ファイバ22の最小許容半径(光ファイバが折れや曲がりにより破損しない最小の半径をいう)以上の内径の内壁と、それより大きい半径を持った外壁とを有する略ループ形状に形成されている。
開口32aは、光ファイバ22を光入力端子20から巻き付け部31に引き入れるための開口であり、開口32bは、光ファイバ22を巻き付け部31から光電変換ユニット40へ引き出すための開口である。
ガイド部33は、後述する光電変換ユニット40のOPTランプ43又はPOWランプ44における点灯時の光の拡散を防止しながら、当該光をランプカバー部12dに向けてガイドするためのガイド手段である。図3(a)に示すように、このガイド部33は、略円筒状体にて形成されており、巻き付け部31の上面における後述する光電変換ユニット40のOPTランプ43と対応する部分と、後述する光電変換ユニット40のPOWランプ44に対応する部分に、それぞれ配置されている。
(構成−光回線終端装置−光電変換ユニット)
光電変換ユニット40は、光信号を光電変換して電気信号として出力するユニットである。この光電変換ユニット40は、筐体41の内部に、回路基板42と、OPTランプ43と、POWランプ44とを収容して構成されている。
(構成−光回線終端装置−光電変換ユニット−筐体)
筐体41は、光電変換ユニット40の構造体であり、回路基板42と、OPTランプ43と、POWランプ44とを外部から保護する保護手段であり、ベース部45と、カバー部46とを備えて構成されている。
ベース部45は、樹脂材にて形成された略長方形状の板状体である。このベース部45には、内部入力端子45aと、出力端子45bと、取付部45cとが設けられている。
内部入力端子45aは、トレイ30の開口32bから引き出された光ファイバ22から信号の入力を受ける端子である。図3(a)に示すように、この内部入力端子45aは、ベース部45における開口12bと対向する位置に配置されており、ベース部45に対して固定具等によって固定されている。
出力端子45bは、回路基板42から入力された電気信号を、筐体10のカバー部12の開口12cを介して引き込まれた同軸ケーブルに出力する端子である。図3(a)、(b)に示すように、この出力端子45bは、ベース部45における開口12cと対向する位置に配置されており、ベース部45に対して固定具等によって固定され、回路基板42及び同軸ケーブルとそれぞれ電気的に接続されている。
取付部45cは、光電変換ユニット40を筐体10のベース部11に取り付けるための取付手段である。図3(a)、(b)に示すように、この取付部45cは、板状体にて形成されており、ベース部11の固定部11dの各々に対応する部分にそれぞれ配置され、ベース部11の固定部11dに対して固定ネジ等によって固定されている。
カバー部46は、このベース部45の上面を略覆うカバー手段である。図3(a)、(b)に示すように、このカバー部46は、樹脂材にて形成されたものであって、下面を開放した略直方体形状の中空体である。また、このカバー部46には、開口46a、46bが設けられている。
開口46aは、内部入力端子45aを筐体41から外部に露出するための開口であり、図3(a)に示すように、筐体10におけるカバー部12の開口12bと対向する位置に配置されている。
開口46bは、出力端子45bを筐体41から外部に露出するための開口であり、図3(a)に示すように、筐体10におけるカバー部12の開口12cに対向する位置に配置されている。
(構成−光回線終端装置−光電変換ユニット−回路基板)
回路基板42は、光回線終端装置1の各種機能を実現するための電気回路(図示省略)が実装された基板である。この回路基板42には、従来の光回線終端装置に用いられるものと同様の公知の電子部品が実装されている。また、図2に示すように、この回路基板42は、ベース部45に対して固定具や嵌合構造等によって固定されており、内部入力端子45a及び出力端子45bとそれぞれ電気的に接続されている。
(構成−光回線終端装置−光電変換ユニット−OPTランプ)
OPTランプ43は、光ケーブルから光入力端子20に入力される光信号の受信レベルの状態に対応する情報を表示する表示手段であり、具体的には、光信号のレベルが所定レベル以上である場合に点灯し、光ケーブルのレベルが所定レベルよりも小さい場合に消灯する。図3(a)に示すように、このOPTランプ43は、カバー部46の上面に設けられた開口46cを介して外部に露出され、カバー部46に対して固定具等により固定されている。また、このOPTランプ43の具体的な構成は任意であり、例えば、LEDランプ等の公知のランプを用いることができる(後述するPOWランプ44も同様とする)。
(構成−光回線終端装置−光電変換ユニット−POWランプ)
POWランプ44は、光電変換ユニット40の電源レベルの状態に対応する情報を表示する表示手段であり、具体的には、光電変換ユニット40の電源レベルが所定レベル以上である場合に点灯し、光電変換ユニット40の電源レベルが所定レベルよりも小さい場合に消灯する。図3(a)に示すように、このPOWランプ44は、カバー部46の上面に設けられた開口46dを介して外部に露出され、カバー部46に対して固定具等により固定されている。
(構成−光回線終端装置−筐体の平面形状について)
ここで、光回線終端装置1の筐体10の平面形状においては、下記に示す工夫が施されている。以下、この筐体10の平面形状について説明する。
まず、光回線終端装置1が部屋の隅部に設置された場合に、光回線終端装置1の筐体10の平面形状によっては、光回線終端装置1が設置対象Wとの相互間において無駄な空間が生じる場合がある。このような問題を解消するために、本実施の形態では、光回線終端装置1の筐体10は、直角の角部を少なくとも1つ有する平面形状に形成されている。具体的には、図1(b)に示すように、光回線終端装置1の筐体10は、直角の角部を3つ有する略五角形状の平面形状に形成されている。このような平面形状に形成された筐体10の具体的な構成としては、例えば、図1、図3に示すように、この筐体10のカバー部12は、この平面形状における直角の角部の1つを形成する側面である第1の側面12e及び第2の側面12fと、第2の側面12fと略直交状に連接し、且つ、第1の側面12eと対向する第3の側面12gと、第1の側面12eと略直交状に連接し、且つ、第2の側面12fと対向する第4の側面12hと、平面状の側面である第5の側面12iであって、第3の側面12gと第4の側面12hとを連接する第5の側面12iと、上述のように、第1の側面12e〜第5の側面12iを連接することによって形成される平面形状と同一の形状である上面12jとを有する。また、この筐体10のベース部11は、この筐体10のカバー部12の上面12jと略同一の形状に形成される。このように、光回線終端装置1の筐体10は、直角の角部を少なくとも1つ有する平面形状に形成されているので、光回線終端装置1が部屋の隅部に配置された場合でも、光回線終端装置1と設置対象Wとの相互間に無駄な空間が生じることを抑えることができる。
(構成−光回線終端装置−光入力端子及び出力端子の配置について)
上述したように、光回線終端装置1の筐体10が直角の角部を少なくとも1つ有する平面形状に形成されたことに伴い、光入力端子20及び出力端子45bの配置についても、工夫がなされている。つまり、光回線終端装置1が部屋の隅部に配置された場合に、光ケーブルや同軸ケーブルの敷設において、これら光ケーブルや同軸ケーブルが外部から目立たないようにするために、例えば、光ケーブルや同軸ケーブルを設置対象Wの端部に這わせて敷設することが想定される。そこで、本実施の形態では、光ケーブルや同軸ケーブルを設置対象Wの端部に這わせて敷設することできるように、光回線終端装置1の筐体10において、光入力端子20及び出力端子45bが配置されている。
具体的には、光入力端子20の配置については、図1(a)〜(c)に示すように、光入力端子20に光ケーブルを接続する方向が、この筐体10のカバー部12の第1の側面12eに対して略直交する方向である第1の方向D1に略沿うように、光入力端子20は、この筐体10のカバー部12の第3の側面12g側に配置されている。より具体的には、光入力端子20周辺の構成要素の配置については、開口12bは、この筐体10のカバー部12の第3の側面12gに配置されている。また、取付部11bは、この筐体10のベース部11における開口12b側の端部に配置されている。そして、光入力端子20の配置については、この光入力端子20は、この開口12bと対向し、且つ、当該光入力端子20に光ケーブルを接続する方向が第1の方向D1に略沿うように、配置されており、この取付部11bに対してネジ等により固定されている。
また、出力端子45bの配置については、図1(a)〜(c)、図3(a)、(b)に示すように、出力端子45bに同軸ケーブルを接続する方向が、この筐体10のカバー部12の第2の側面12fに対して略直交する方向である第2の方向D2に略沿うように、出力端子45bは、この筐体10のカバー部12の第4の側面12h側に配置されている。より具体的には、出力端子45b周辺の構成要素の配置については、開口12cは、この筐体10のカバー部12の第4の側面12hに配置されている。また、光電変換ユニット40は、当該光電変換ユニット40の筐体41の開口12bがこの開口12cと対向するように、配置されている。そして、出力端子45bの配置については、この出力端子45bは、当該出力端子45bに同軸ケーブルを接続する方向が第2の方向D2に略沿うように、この光電変換ユニット40の筐体41の開口46bから筐体10のカバー部12の第4の側面12h近傍に至るまで外部に露出した状態で配置されている。
このような光入力端子20及び出力端子45bの配置により、光ケーブル及び同軸ケーブルを、設置対象Wの端部に這わせて敷設することができる。
(構成−光回線終端装置−ベース部及びカバー部の形状について)
上述したように、光入力端子20及び出力端子45bが配置されたことに伴い、光回線終端装置1の小型化を図るために、この筐体10のベース部11及びカバー部12の形状が、以下のように設定されている。具体的には、図1(a)〜(c)に示すように、この筐体10のカバー部12の第3の側面12gにおける第2の方向D2に沿った長さL1が、光入力端子20における第2の方向D2に沿った長さH1(具体的には、光入力端子20の幅の長さ)に対応する長さに設定されている。また、この筐体10のカバー部12の第4の側面12hにおける第1の方向D1に沿った長さL2が、出力端子45bにおける第1の方向D1に沿った長さH2(具体的には、出力端子45bの幅の長さ)に対応する長さに設定されている。このような設定に伴って、この筐体10のカバー部12の上面12jにおける第3の側面12g側の端部の長さは、この筐体10のカバー部12の第3の側面12gにおける第2の方向D2に沿った長さL1に対応する長さに設定される。また、この筐体10のカバー部12の上面12jにおける第4の側面12h側の端部の長さは、この筐体10のカバー部12の第4の側面12hにおける第1の方向D1に沿った長さL2に対応する長さに設定される。さらには、この筐体10のベース部11は、この筐体10のカバー部12の上面12jに対応する形状にて形成される。このような形状に設定することで、第3の側面12g及び第4の側面12hを必要最小限の形状に形成することができ、光回線終端装置1の小型化を図ることができる。
(構成−電力供給器)
次に、電力供給器100の構成について説明する。ただし、電力供給器100は従来と同様に構成することが可能であり、特記しない構成については従来と同様であるものとする。図4は、電力供給器100を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は底面図である。図4(a)〜(d)に示すように、電力供給器100は、商用電源(図示省略)から受電した電力を、光回線終端装置1に供給する電力供給手段である。この電力供給器100は、筐体110の内部に、回路基板(図示省略)を収容して構成されている。
(構成−電力供給器−筐体)
筐体110は、電力供給器100の構造体であり、回路基板を外部から保護する保護手段である。図4(a)〜(d)に示すように、この筐体110は、樹脂材にて形成されたものであって、略矩形形状の平面形状に形成された中空体であり、回路基板に略平行な上面110a及び下面110bと、これら上面110a及び下面110bの各々に直交する前面110cと、この前面110cに対して回路基板を挟んで対向する後面110dと、これら前面110c及び後面110dの各々に直交する左面110eと、この左面110eに対して回路基板を挟んで対向する右面110fとを有している。
また、この筐体110は、受電端子111と、第1の端子112と、第2の端子113と、POWランプ114と、開口115aを備えている。
受電端子111は、商用電源から電源ケーブルを介して電力を受電するための端子である。図4(a)、(b)に示すように、この受電端子111は、筐体110の前面110cに設けられた開口115bに挿入されており、筐体110に対して固定具等によって接続されている。
第1の端子112は、光回線終端装置1の出力端子45bと着脱自在に接続可能な端子であって、当該出力端子45bから電気信号の入力を受けると共に、受電端子111から受電された電力を出力端子45bに送電する端子である。図4(b)、(d)に示すように、この第1の端子112は、筐体110の右面110fに設けられた開口115cに挿入されており、筐体110に対して固定具等によって接続されている。
ここで、この第1の端子112の配置については、光回線終端装置1が電力供給器100に取り付けられた場合でも、電力供給器100と設置対象Wとの相互間に無駄な空間が生じることを抑えることができる配置が好ましい。具体的には、第1の端子112が出力端子45bに接続された際に、筐体110の右面110fが、光回線終端装置1の筐体10の第4の側面12hと対向し、且つ、筐体110の後面110dが、光回線終端装置1の筐体10の第1の側面12eと面一となるように、第1の端子112は、筐体110の右面110fに配置されている。このような第1の端子112の配置によって、筐体110の右面110fとの設置対象Wとの相互間に無駄な空間が生じることを抑えることができる。
また、この第1の端子112の具体的構成は任意であるが、電力供給器100を光回線終端装置1に対して安定して取り付けることができるように、例えば、第1の端子112は、突起部112aを備えている。突起部112aは、電力供給器100が光回線終端装置1に取り付けられた際に、電力供給器100が光回線終端装置1に対して回転することを防止するための回転防止手段である。図4(b)に示すように、この突起部112aは、第1の端子112が出力端子45bに接続された際に、当該突起部112aが光回線終端装置1の筐体10におけるカバー部12の開口12cに挿入されるように、第1の端子112の端部に配置されている。これにより、電力供給器100が光回線終端装置1に対してX方向に回転しようとした場合に、突起部112aが光回線終端装置1の筐体10のカバー部12と当接するので、このような電力供給器100の回転を防止することができる。
第2の端子113は、同軸ケーブルと着脱自在に接続可能な端子であって、第1の端子112から入力された電気信号を同軸ケーブルに出力する端子である。図4(b)、(d)に示すように、この第2の端子113は、筐体110の右面110fに設けられた開口115dに挿入されており、筐体110に対して固定具等によって接続されている。
ここで、部屋の隅部において、光回線終端装置1が設置対象Wに対して単独で設置された場合には、上述したように、同軸ケーブルを光ケーブルに略直交するように敷設することができるが、一方で、同軸ケーブルを光ケーブルに略沿うように敷設することが困難となる。そこで、本実施の形態では、光回線終端装置1が電力供給器100に取り付けられた場合に、同軸ケーブルを光ケーブルに略沿うように敷設可能となるように、第2の端子113が配置されている。具体的には、光回線終端装置1が電力供給器100に取り付けられた場合に、筐体110の右面110fと光回線終端装置1の筐体10におけるカバー部12の第5の側面12iとに囲まれた空間Sを介して、同軸ケーブルが第2の端子113に接続可能となるように、第2の端子113は、筐体110の右面110fに配置されている。
POWランプ114は、電力供給器100の電源レベルの状態に対応する情報を表示する表示手段であり、具体的には、電力供給器100の電源レベルが所定レベル以上である場合に点灯し、電力供給器100の電源レベルが所定レベルよりも小さい場合に消灯する。図4(b)に示すように、このPOWランプ114は、筐体110の上面110aに設けられた開口115eを介して外部に露出され、筐体110に対して固定具等により固定されている。
開口115aは、電力供給器100を設置対象Wに固定する際に、当該設置対象Wにねじ込まれた固定ネジを係止させるための貫通孔である。図4(b)、(c)に示すように、この開口115aは、光回線終端装置1の出力端子45bと第1の端子112との接続状況に応じて、電力供給器100の固定位置を調整可能なように、X方向に沿って長い長孔状として形成されており、筐体110の下面110bに配置されている。
(構成−電力供給器−回路基板)
回路基板は、電力供給器100の各種機能を実現するための電気回路(図示省略)が実装された基板である。この回路基板には、従来の電力供給器に用いられるものと同様の公知の電気部品が実装されている。また、この回路基板は、筐体110内部の下方側に配置されており、筐体110に対してネジや固定具等によって固定されている。そして、この回路基板は、受電端子111、第1の端子112、及び第2の端子113とそれぞれ電気的に接続されている。
(光回線終端装置の組立方法)
次に、このように構成された光回線終端装置1の組立方法について説明する。最初に、光電変換ユニット40を光回線終端装置1の筐体10におけるベース部11の上面に配置し、取付部40cを介して当該ベース部11の固定部11dに対して固定ネジ等によって固定する。
次に、受電端子111と光入力端子20の光ファイバ22とを接続する。次いで、光電変換ユニット40の筐体41の上面にトレイ30を配置し、係止部11cによってトレイ30の上面を係止させる。この場合において、トレイ30のガイド部33の各々が光電変換ユニット40のOPTランプ43及びPOWランプ44に対応する位置に、トレイ30を配置する。そして、光入力端子20の光ファイバ22の余長部分をトレイ30の巻き付け部31に巻き付ける。
続いて、光入力端子20を取付部11bに対してネジ等によって固定する。次いで、光回線終端装置1の筐体10におけるカバー部12で、光回線終端装置1の筐体10におけるベース部11の上面を覆い、係止雌部11aに係止雄部12aを係止する。これにて、図1〜図3に示す光回線終端装置1が組み立てられる。
(取り付け方法)
次に、このように構成された光回線終端装置1又は電力供給器100の取り付け方法について説明する。図5は、設置壁に取り付けられた光回線終端装置1を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は左側面図である。図6は、設置壁に取り付けられた光回線終端装置1及び電力供給器100を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は左側面図である。図7は、設置床に取り付けられた光回線終端装置1を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は左側面図である。図8は、設置床に取り付けられた光回線終端装置1及び電力供給器100を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は左側面図である。この光回線終端装置1の取り付け状態としては、図5(a)〜(c)、図6(a)〜(c)に示すように、鉛直方向に略沿った2つの壁にて形成された部屋の隅部において、設置対象Wである一方の壁(以下、設置壁と称する)に、光回線終端装置1が掛けられた状態である「設置壁掛け状態」と、図7、図8に示すように、鉛直方向に略沿った2つの壁と、水平方向に略沿った床にて形成された部屋の隅部において、設置対象Wである床(以下、設置床と称する)に、光回線終端装置1が据え付けられた状態である「設置床据え付け状態」との2つの方法に区分けされる。さらに、取り付け方法には、図5(a)〜(c)と図7(a)〜(c)に示すように、「光回線終端装置単独の取り付け方法(単独パターン)」と、図6(a)〜(c)と図8(a)〜(c)に示すように、「光回線終端装置に電力供給器が並設されている場合の取り付け方法(並設パターン)」との2つの方法に区分けされる。
(取り付け方法−設置壁掛け状態−単独パターン)
最初に、設置壁掛け状態の取り付け方法のうち、単独パターンの取り付け方法について説明する。まず、光回線終端装置1を設置壁に固定する。具体的には、図5(a)〜(c)に示すように、光回線終端装置1の筐体10におけるカバー部12の第2の側面12fを、設置壁に略直交している壁W1に当接させる。また、光回線終端装置1の筐体10におけるベース部11を、設置壁に当接させる。そして、設置壁にねじ込まれ固定ネジの頭部を、光回線終端装置1の筐体10におけるベース部11の開口11fの大径部に挿通させた後、小径部に挿通させることにより、光回線終端装置1の筐体10に固定ネジを係止する。これにより、光ケーブルを設置壁における壁W1側の端部に這わせて敷設することができると共に、同軸ケーブルを設置壁に這わせて敷設することができる。
続いて、光ケーブルを、光回線終端装置1の光入力端子20に接続すると共に、同軸ケーブルを、光回線終端装置1の出力端子45bに接続する。ここで、この光回線終端装置1の電力供給については、例えば、BSアンテナ(図示省略)に接続された同軸ケーブルであって、このBSアンテナに電力を給電するための同軸ケーブルを光回線終端装置1に接続することで、光回線終端装置1に電力を供給する。この場合において、同軸ケーブルから出力される信号としては、光回線終端装置1にて光電変換された電気信号と、BSアンテナから出力されたBS放送信号とが含まれることになる。そのため、これら信号が別々にTV受像機等に入力されるように、例えばTV受像機等の近傍に、分波器(図示省略)が設けられる。
(取り付け方法−設置壁掛け状態−並設パターン)
最初に、設置壁掛け状態の取り付け方法のうち、並設パターンの取り付け方法について説明する。まず、図6(a)〜(c)に示すように、上述した設置壁掛け状態の単独パターンの取り付け方法と同様に、光回線終端装置1を設置壁に固定する。
次に、電力供給器100の第1の端子112を光回線終端装置1の出力端子45bに接続させる。具体的には、図6(a)に示すように、電力供給器100の筐体110の右面110fが光回線終端装置1の筐体10における第4の側面12hに対向するように、電力供給器100を光回線終端装置1に対して配置し、電力供給器100の第1の端子112を光回線終端装置1の筐体10におけるカバー部12の開口12cを介して出力端子45bに接続する。この場合において、突起部112aも、出力端子45bと併せて、この開口12cに挿入する。
次に、電力供給器100を設置壁に固定する。具体的には、図6(a)〜(c)に示すように、電力供給器100の筐体110の下面110bを、設置壁に当接させる。そして、固定ネジを電力供給器100の筐体110の開口115aに固定ネジを挿通して締め付けることにより、電力供給器100の筐体110を設置壁に固定する。これにより、光ケーブルを設置壁における壁W1側の端部に這わせて敷設することができると共に、同軸ケーブルを空間Sを介して光ケーブルに略沿うように敷設することができる。
続いて、光ケーブルを、光回線終端装置1の光入力端子20に接続する。また、同軸ケーブルを、電力供給器100の第2の端子113に接続すると共に、電源ケーブルを、電力供給器100の受電端子111に接続する。
(取り付け方法−設置床据え付け状態−単独パターン)
次に、設置床据え付け状態の取り付け方法のうち、単独パターンの取り付け方法について説明する。まず、光回線終端装置1を設置床に固定する。具体的には、図7(a)〜(c)に示すように、光回線終端装置1の筐体10におけるカバー部12の第2の側面12fを、設置床に略直交している壁W1に当接させる。また、光回線終端装置1の筐体10におけるカバー部12の第1の側面12eを、設置床及び壁W1に略直交している壁W2に当接させる。さらに、光回線終端装置1の筐体10におけるベース部11を、設置床に当接させる。これにより、光ケーブルを設置床における壁W1側の端部に這わせて敷設することができると共に、同軸ケーブルを設置床における壁W2側の端部に這わせて敷設することができる。
続いて、光ケーブルを、光回線終端装置1の光入力端子20に接続すると共に、上述したBSアンテナに電力を給電するための同軸ケーブルを、光回線終端装置1の出力端子45bに接続する。
(取り付け方法−設置床据え付け状態−並設パターン)
最初に、設置床据え付け状態の取り付け方法のうち、並設パターンの取り付け方法について説明する。まず、図8(a)〜(c)に示すように、上述した設置床据え付け状態の単独パターンの取り付け方法と同様に、光回線終端装置1を設置床に固定する。
次に、図8(a)に示すように、上述した設置壁掛け状態の並設パターンと同様に、電力供給器100の第1の端子112を光回線終端装置1の出力端子45bに接続させる。
次に、電力供給器100を設置床に固定する。具体的には、図8(a)〜(c)に示すように、電力供給器100の筐体110の後面110dを、壁W1に当接させる。また、電力供給器100の筐体110の下面110bを、設置床に当接させる。これにより、光ケーブルを設置床における壁W1側の端部に這わせて敷設することができると共に、同軸ケーブルを空間Sを介して光ケーブルに略沿うように敷設することができる。
続いて、光ケーブルを、光回線終端装置1の光入力端子20に接続する。また、同軸ケーブルを、電力供給器100の第2の端子113に接続すると共に、電源ケーブルを、電力供給器100の受電端子111に接続する。
(効果)
このように本実施の形態によれば、光電変換ユニット40を収容する筐体10であって、直角の角部を少なくとも1つ有する平面形状に形成された筐体10を備え、光回線終端装置1の筐体10において、光入力端子20に光ケーブルを接続する方向が第1の方向D1に略沿うように、光入力端子20を、カバー部12の第3の側面12g側に配置すると共に、出力端子45bに同軸ケーブルを接続する方向が、第2の方向D2に略沿うように、出力端子45bを、カバー部12の第4の側面12h側に配置したので、光入力端子20に光ケーブルを接続する方向と、出力端子45bに光ケーブルを接続する方向とが異なる方向となる。そのため、光回線終端装置1が部屋の隅部に設置された場合に、光ケーブルや同軸ケーブルを設置対象Wの端部に這わせて敷設することできる。また、光入力端子20に光ケーブルを接続する方向と、出力端子45bに光ケーブルを接続する方向とを同一方向にした場合に比べて、状況(例えば、TV受像機等の設置状況等)に応じた光ケーブルや同軸ケーブルの敷設に対して柔軟に対応することが可能となる。
また、光回線終端装置1の筐体10の平面形状を略五角形状に形成し、光回線終端装置1の筐体10におけるカバー部12の第1の側面12eと第4の側面12hとを略直交状に連接させ、第2の側面12fと第3の側面12gとを略直交状に連接させ、平面状の第5の側面12iを介してこれら第3の側面12gと第4の側面12hとを連接させ、第3の側面12gにおける第2の方向D2に沿った長さL1を、光入力端子20における第2の方向D2に沿った長さH1に対応する長さとし、第4の側面12hにおける第1の方向D1に沿った長さL2を、出力端子45bにおける第1の方向D1に沿った長さH2に対応する長さとしたので、第3の側面12g及び第4の側面12hを必要最小限の形状に形成することができ、光回線終端装置1の小型化を図ることができる。
また、電力供給器100は、商用電源から電力ケーブルを介して電力を受電する受電端子111と、出力端子45bと着脱自在に接続可能な第1の端子112であって、出力端子45bから電気信号の入力を受けると共に、受電端子111から受電された電力を出力端子45bに送電する第1の端子112と、同軸ケーブルと着脱自在に接続可能な第2の端子113であって、第1の端子112から入力された電気信号を同軸ケーブルに出力する第2の端子113と、を備えたので、出力端子45bに第1の端子112を着脱自在に接続できると共に、第2の端子113に同軸ケーブルを着脱自在に接続できる。そのため、出力端子45bに第1の端子112を接続するための特別な接続器具や、第2の端子113に同軸ケーブルを接続するための特別な接続器具を設ける必要がないので、電力供給器100を光回線終端装置1に簡易に取り付けることができる。
また、第1の端子112を出力端子45bに接続した際に、電力供給器100の筐体110の右面110fが、第4の側面12hと対向し、且つ、電力供給器100の筐体110の後面110dが、第1の側面12eと面一となるように、電力供給器100を光回線終端装置1に対して配置可能であるので、光回線終端装置1に電力供給器100が取り付けられた場合でも、電力供給器100と設置対象Wとの相互間に無駄な空間が生じることを抑えることができ、光回線終端装置1の設置性を維持することができる。また、第1の端子112を出力端子45bに接続した際に、電力供給器100の筐体110の右面110fと第5の側面12iとに囲まれた空間Sを介して、同軸ケーブルを光ケーブルに略沿うように敷設することができ、状況に応じた光ケーブル及び同軸ケーブルの敷設に対して一層柔軟に対応することができる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(トレイについて)
また、上記実施の形態では、光回線終端装置1は、筐体10の内部に、トレイ30を収容していると説明したが、例えば、このトレイ30を省略してもよい。
(光回線終端装置の筐体の平面形状ついて)
また、上記実施の形態では、光回線終端装置1の筐体10を、直角の角部を3つ有する略五角形状の平面形状に形成されていると説明したが、これに限られず、例えば、直角の角部を1つ、又は2つ有する略五角形状の平面形状に形成されてもよい。具体的には、直角の角部が1つの場合には、光回線終端装置1の筐体10が、当該筐体10におけるカバー部12の第1の側面12e及び第2の側面12fにて形成された角部のみを直角とする略五角形状の平面形状に形成される。
また、光回線終端装置1の筐体10の平面形状は、略五角形状に限られず、例えば、直角の角部を少なくとも1つ有する多角形状(例えば、略直角三角形状、略四角形状、又は、略六角形状等)に形成されてもよい。
(受電端子の配置について)
また、上記実施の形態では、この受電端子111は、電力供給器100の筐体110の前面110cに設けられた開口115bに挿入されていると説明したが、これに限られず、例えば、電源ケーブルと同軸ケーブルとが密接するように、配置されてもよい。具体的には、開口115bは、電力供給器100の筐体110の右面110fに設けられ、受電端子111は、この筐体110の右面110fと、光回線終端装置1の筐体10におけるカバー部12の第5の側面12iとに囲まれた空間Sを介して、電源ケーブルが受電端子111に接続可能となるように、この筐体110の右面110fに配置されてもよい。これにより、電源ケーブルと同軸ケーブルとの相互間に無駄なスペースが生じることを抑えることができる。
(その他の光回線終端装置の構造、及び組立方法、及び取り付け方法について)
その他、光回線終端装置1の構造、及び組立方法、及び取り付け方法については、上記説明した技術的思想に逸脱しない範囲で、任意に変更することが可能である。
1 光回線終端装置
10、41、110 筐体
11、45 ベース部
11a 係止雌部
11b、45c 取付部
11c 係止部
11d 固定部
11d ネジ穴
11e 開口カバー部
11f、12b、12c、32a、32b、46a、46b、46c、46d、115a、115b、115c、115d、115e 開口
12、46 カバー部
12a 係止雄部
12d ランプカバー部
12e 第1の側面
12f 第2の側面
12g 第3の側面
12h 第4の側面
12i 第5の側面
12j、110a 上面
20 光入力端子
21 コネクタ
22 光ファイバ
30 トレイ
31 巻き付け部
33 ガイド部
40 光電変換ユニット
43 OPTランプ
44、114 POWランプ
45a 内部入力端子
45b 出力端子
100 電力供給器
110b 下面
110c 前面
110d 後面
110e 左面
110f 右面
111 受電端子
112 第1の端子
112a 突起部
113 第2の端子
D1 第1の方向
D2 第2の方向
H1 光入力端子における第2の方向に沿った長さ
H2 出力端子における第1の方向に沿った長さ
L1 第3の側面における第2の方向に沿った長さ
L2 第4の側面における第1の方向に沿った長さ
S 空間
W 設置対象
W1、W2 壁

Claims (4)

  1. 光信号を電気信号に変換する光回線終端装置であって、
    光ケーブルから光信号の入力を受ける入力端子と、
    前記入力端子から入力された光信号を電気信号に変換する光電変換手段と、
    前記光電変換手段にて光電変換された電気信号を同軸ケーブルに出力する出力端子と、
    前記光電変換手段を収容する筐体であって、直角の角部を少なくとも1つ有する平面形状に形成された筐体と、を備え、
    前記入力端子に前記光ケーブルを接続する方向が、前記筐体の側面であって、前記角部を形成する側面である第1の側面及び第2の側面のうち、前記第1の側面に対して略直交する方向である第1の方向に略沿うように、前記入力端子を前記第1の側面と対向する側面である第3の側面側に配置し、
    前記出力端子に前記同軸ケーブルを接続する方向が、前記第2の側面に対して略直交する方向である第2の方向に略沿うように、前記出力端子を前記第2の側面と対向する側面である第4の側面側に配置した、
    光回線終端装置。
  2. 前記筐体の平面形状を略五角形状に形成し、
    前記第1の側面と前記第4の側面とを略直交状に連接させ、
    前記第2の側面と前記第3の側面とを略直交状に連接させ、
    前記筐体の側面である平面状の第5の側面を介して前記第3の側面と前記第4の側面とを連接させ、
    前記第3の側面における前記第2の方向に沿った長さを、前記入力端子における前記第2の方向に沿った長さに対応する長さとし、
    前記第4の側面における前記第1の方向に沿った長さを、前記出力端子における前記第1の方向に沿った長さに対応する長さとした、
    請求項1に記載の光回線終端装置。
  3. 商用電源から受電した電力を、当該光回線終端装置に電力を供給する電力供給器を備え、
    前記電力供給器は、
    前記商用電源から電力ケーブルを介して電力を受電する受電端子と、
    前記出力端子と着脱自在に接続可能な第1の端子であって、前記出力端子から前記電気信号の入力を受けると共に、前記受電端子から受電された電力を前記出力端子に送電する第1の端子と、
    前記同軸ケーブルと着脱自在に接続可能な第2の端子であって、前記第1の端子から入力された前記電気信号を前記同軸ケーブルに出力する第2の端子と、を備えた、
    請求項1又は2に記載の光回線終端装置。
  4. 前記電力供給器の平面形状を、略矩形形状とし、
    前記第1の端子を前記出力端子に接続した際に、前記電力供給器における前記第1の端子が配置される側面が、前記第4の側面と対向し、且つ、前記電力供給器における前記第1の方向に略直交する2つの側面の一方が、前記第1の側面と面一となるように、前記電力供給器を当該光回線終端装置に対して配置可能であり、
    前記第1の端子を前記出力端子に接続した際に、前記電力供給器における前記第1の端子が配置される側面と前記第5の側面とに囲まれた空間を介して、前記同軸ケーブルが前記第2の端子に接続可能となるように、前記電力供給器における前記第1の端子が配置される側面に、前記第2の端子を配置した、
    請求項2及び3に記載の光回線終端装置。
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