JP2013228374A - 日射状況予測システム,日射状況予測装置及び日射状況予測方法 - Google Patents

日射状況予測システム,日射状況予測装置及び日射状況予測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来における日射状況予測システムでは、測定箇所の日差しの有無を判定して記録するだけであって、輻射熱を測定する精度を向上させるための仕組み等が提供されていない。
【解決手段】 黒球温度計と気温センサに加えて、新たに白球または銀球の温度計を設置することによって、日射状況を2段階に分けて測定することを可能とし、日射の強弱を正確に反映して記録するとともに、日射状況の変化に応じて冷暖房機器を制御することができる日射状況予測システム,日射状況予測装置及び日射状況予測方法を提供する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、室内に入射した日差しにより発生する輻射熱を用いて、日射状況を測定して記録する日射状況予測システム,日射状況予測装置及び日射状況予測方法に関する。
暖房機器の設定温度を調整する目的で、輻射熱の特性を活用した技術が広く使用されている。
たとえば、電気カーペットに輻射熱測定器を具備して、日差しの輻射熱と室温によりカーペットの温度を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、外気温補償型空気調和機において、室温と外気温を間接的に測定する目的で設置した輻射熱温度センサを用い、マイコンにより測定データに応じて空調装置の運転状態を管理する技術が提案されている(例えば、特許文献2)。
なお、論文等による学術発表では、ピンポン球に電子的な温度センサを取り付けて、簡易に輻射熱を測定することができる輻射熱測定装置に関する報告もなされている。これは「ベルノン式」と呼ばれる一般的な実験装置の小型化を実現した温度ロガーの作成に関わる技術である。
特開2002−295855号公報 実開平07−032441号公報
特許文献1に記載される電子カーペットは、日射の有無を判断し、あらかじめ設定された温度に対して、加える電力を抑えて温度を調整することとしている。そのため、実際には輻射熱を測定しているのではなく、照度計で日射の有無を判定しているのみであり、日射の強弱を正確に反映させる仕組みとなってはいない。
また、特許文献2に記載されている外気温補償型空気調和機では、室内に配置した輻射熱測定用のセンサを用いて外気温を測定する目的で使用されている。しかしながら、窓から入る日射を測定することは可能であるが、外気温との相関が明らかではないという問題がある。
なお、用途から考えると、外気温補償型空気調和機の制御装置の利用時間帯のすべてにおいて日差しの有無を判定する必要があるが、センサの設置位置や窓等の外部環境により、目的を達成することは困難である。
さらに、輻射熱測定の精度を向上させるための仕組みは提供されておらず、照度センサでも代替可能と考えられる。
そのため本発明では、従来技術である黒球温度計と気温センサに加えて、新たに白球を用いた温度計を設置することにより、日射状況を2段階に分けて測定することを可能とし、日射の強弱を正確に反映させるとともに、日射状況の変化に応じて冷暖房機器を制御することができる日射状況予測システム,日射状況予測装置及び日射状況予測方法を提供することを目的とする。
本発明の日射状況予測システムは、相対的に輻射熱の吸収力が高い色彩の球体の内部に備えた温度センサ(以下「第一の温度計」と言う。)と、相対的に輻射熱の吸収力が低い色彩の球体の内部に備えた温度センサ(以下「第二の温度計」と言う。)と、前記夫々の温度センサが測定した室内への日光が直接照射する箇所の温度を受信するサーバ装置と、で構成されて、前記サーバ装置には、夫々の温度センサが一定の時間間隔で測定した温度に基づき、日射の有無及び日射の種類(直射日光による日射か、散乱光による日射か)を検出する日射検出手段と、前記日射検出手段が検出した時刻ごとの日射の有無及び日射の種類を記録する日射時間記録手段と、を備えることを特徴とする。
ここで「第一の温度計」の「相対的に輻射熱の吸収力が高い色彩」とは、たとえば黒色等の濃度の高い色彩を意味し、「第二の温度計」の「相対的に輻射熱の吸収力が低い色彩」とは、たとえば白色等の濃度の低い色彩を意味する。
「球体」は、内部が空洞であることが好ましく、たとえば市販のピンポン球でもよい。この場合に「第二の温度計」に用いるピンポン球については市販されている白色の状態のまま使用し、「第一の温度計」に用いるピンポン球については市販されている白色のピンポン球を塗装スプレー等で黒色等に着色して使用する。
「球体の内部に備えた温度センサ」とは、球体内部の温度の変化を測定できるようにサーミスタなどの温度センサを球体内部に設置することを意味する。
「夫々の温度センサが測定した室内への日光が直接照射する箇所の温度」とは、第一の温度計と第二の温度計とを、室内において日差しが窓から直接照射する箇所に隣接して配置し、それぞれが測定した温度を意味する。
「一定の時間間隔で測定」するとは、所定の時間間隔ごとに測定することに加えて、あらかじめ一定の時間間隔ごとに測定時刻が定められており、その二つの測定時刻の到来により測定することも含む。
本発明において、日射検出手段は、相対的に輻射熱の吸収力が高い色彩であって日射の開始により急速に温度が上昇する「第一の温度計」と、相対的に輻射熱の吸収力が低い色彩であって第一の温度計に追従して温度が上昇する「第二の温度計」との性質の違いを利用して、日射の有無及び種類(直射日光による日射か、散乱光による日射か)を検出することができる。
これにより、測定箇所の日射状況を、直射日光による日射時間と散乱光による日射時間の2段階に分けて、詳細に記録することができるという効果を奏する。また、市販のピンポン球を用いて安価な装置構成の日射状況予測システムとすることもできるので、容易に採用することができる。
また、本発明の日射状況予測システムは、前記日射時間記録手段が記録した時刻ごとの日射の有無及び日射の種類に基づいて、測定器が設置された室内の冷暖房の制御を行う冷暖房制御手段を備えることを特徴とする。
具体的にはシステム内に冷暖房の制御装置を接続し、直射日光が照射する時間における室温の上昇に備えて暖房効果を弱めるように制御する。また、散乱光による日射時間や日射が認められない時間における室温の下降に備えて暖房効果を強めるように制御する。すなわち、本発明の日射状況予測システムは冷暖房の制御装置として機能する。
なお、日射状況が変化するために冷暖房機器を制御する時間は、たとえば前日の日射時間の記録を当日の日射時間と予測する。また、他にも前年の同月同日における日射時間の記録を当日の日射時間と予測するようにしてもよい。
これにより、日射の状態を参酌した冷暖房の制御が可能になるので、エネルギーの効率化を図ることができる。
さらに、本発明の日射状況予測システムにおいて、前記第一の温度計と前記第二の温度計を有する測定器は、一定の地域内に複数設置されており、前記日射検出手段は、前記測定器が配置されていない任意の地点の位置情報と、前記測定器が配置された地点の位置情報と、に基づき、該任意の地点から一定の距離以内に配置された前記測定器を特定し、該測定器が測定した温度に基づいて該任意の地点の日射状況を検出することを特徴とする。
ここで、任意地点の日射状況の検出に際しては、たとえば、任意地点から一定距離内にある各温度計の測定値を抽出して、その平均値から日射状況の判定を行うようにする。なお、任意地点からの距離に段階を設けることで、それぞれの測定値に段階ごとの重み付けを行って、精度を高めるようにしても良い。
これにより、実際に各計器を設置していない地点についても、日射状況の判定を行うことができるので、たとえば広域における暖房制御等にも活用することができる。
また、本発明の日射状況予測システムにおいて、前記日射検出手段は、前記第一の温度計が測定した一定時間ごとの温度の変化量に基づき、直射日光による日射の開始時刻と終了時刻とを検出し、前記第一の温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、前記第二の温度計が前記一定の時間間隔で測定した温度と、を比較して、散乱光を含む日射の開始時刻と終了時刻とを検出し、前記日射時間記録手段は、前記日射検出手段が検出した直射日光による日射の開始時刻から終了時刻までの時間を、直射日光による日射時間として記録し、前記日射検出手段が検出した散乱光を含む日射の開始時刻から終了時刻までの時間から、前記直射日光による日射時間を除外した時間を、散乱光による日射時間として記録することを特徴とする。
ここで、「前記第一の温度計が測定した一定時間ごとの温度の変化量に基づき、直射日光による日射の開始時刻と終了時刻とを検出」するとは、たとえば、午前中の温度が上昇していく段階では、連続する二つの測定時刻の測定値における温度差が、もっとも大きかった測定時刻を「開始時刻」とする。また、夕方の温度が下降していく段階では、もっとも下降量が大きかった測定時刻の前の時刻を「終了時刻」として検出する。
また「前記第一の温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、前記第二の温度計が前記一定の時間間隔で測定した温度と、を比較して、散乱光を含む日射の開始時刻と終了時刻とを検出」するとは以下の意味である。すなわち、第一の温度計の温度と第二の温度計の温度とを比較して、所定の温度差以上の値が、一日のうちで最初に測定された時刻を、散乱光も含む日射の開始時刻として検出することとする。また、所定の温度差より小さい値が、一日のうちで最後に測定された時刻の前の時刻を、散乱光も含む日射の終了時刻として検出する。
これにより、測定箇所の日射状況を、直射日光による日射時間と散乱光による日射時間の2段階に分けて、詳細に記録することができるという効果を奏する。
また、本発明の日射状況予測システムにおける前記日射検出手段は、前記黒球温度計が測定した一定時間ごとの温度において、連続する二つの測定時刻の測定値における温度の上昇が、一日のうち最も大きかった測定時刻を、直射日光による日射の開始時刻と検出し、連続する二つの測定時刻の測定値における温度の下降が、一日のうち最も小さかった測定時刻の前の測定時刻を、直射日光による日射の終了時刻と検出し、前記黒球温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、前記白球温度計が前記一定の時間間隔で測定した温度と、の温度差を算出して、予め備える日射の有無を判定する閾値と比較判定を行い、一日のうち最初に該温度差が前記閾値を超過した時刻を、反射光を含む日射の開始時刻と検出し、一日のうち最後に該温度差が前記閾値を不足した時刻の前の測定時刻を、反射光を含む日射の終了時刻と検出することを特徴とする。
さらに、本発明の日射状況予測システムにおいて、前記日射検出手段は、前記第一の温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、前記第二の温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、の温度差を算出して、該温度差の数値に応じて、日射の有無及び日射の種類(直射日光による日射か、散乱光による日射か)を検出することを特徴とする。
ここで、「前記第一の温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、前記第二の温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、の温度差を算出して、該温度差の数値に応じて、日射の有無及び日射の種類(直射日光による日射か、散乱光による日射か)を検出する」とは、第一の温度計の測定温度が第二の温度計の測定温度に、一定の温度差を保って追従する性質を利用して、たとえば以下の方法で行う。
あらかじめ相対的に小さな値の閾値(第1の閾値)と相対的に大きな値の閾値(第2の閾値)の二つの値を保持し、第一の温度計と第二の温度計の温度差が第2の閾値以上である場合には、直射日光による日射として検出し、第1の閾値以上であって第2の閾値よりも小さい場合には、散乱光による日射と検出する。なお、温度差が第1の閾値よりも小さい場合には日射は検出されない。
これにより、測定した時刻を単位として日射の種類(直射日光による日射か、散乱光による日射か)を検出できるので、たとえば直射日光による日射の開始後に雲が発生して、一時的に散乱光による日射になったような場合でも、その日射状況をきめ細かく記録することができるという効果を奏する。また、リアルタイムに日射の種類を検出することができるので、冷暖房機器の制御等に活用することができる。
また、本発明の日射状況予測システムは、前記室内への日光が直接照射しない箇所に気温計を備え、一定の時間間隔で温度を測定し、前記日射検出手段は、前記第一の温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、前記気温計が一定の時間間隔で測定した温度と、を比較して、直射日光による日射の開始時刻と終了時刻とを検出することを特徴とする。
これにより、第一の温度計の温度と気温計の温度に一定の差があれば、直射日光による日射の終了とは判定しないようにすることで、不測のミスを排除して正確に日射状況を記録することができるという効果を奏する。
また、本発明の日射状況予測システムは、前記第一の温度計と前記第二の温度計とに近接した箇所であって、室内への日光が直接照射する箇所に照度計を備え、一定の時間間隔で照度を測定し、照度計が一定の時間間隔で測定した照度に基づき、日照の変化を検出する日照変化検出手段を備えることを特徴とする。
これにより、第一の温度計と第二の温度計の温度変化に加えて、測定箇所の照度のデータも加味することができるので、より正確に日射状況を記録することができるという効果を奏する。
さらに、本発明の日射状況予測装置は、相対的に輻射熱の吸収力が高い色彩の球体の内部に備えた温度センサ(以下「第一の温度計」と言う。)と、相対的に輻射熱の吸収力が低い色彩の球体の内部に備えた温度センサ(以下「第二の温度計」と言う。)と、室内において夫々の温度センサが一定の時間間隔で測定した温度に基づき、日射の有無及び日射の種類(直射日光による日射か、散乱光による日射か)を検出する日射検出手段と、前記日射検出手段が検出した時刻ごとの日射の有無及び日射の種類を記録する日射時間記録手段と、を備えることを特徴とする。
さらに、本発明の日射状況予測方法は、相対的に輻射熱の吸収力が高い色彩の球体の内部に備えた温度センサ(以下「第一の温度計」と言う。)と、相対的に輻射熱の吸収力が低い色彩の球体の内部に備えた温度センサ(以下「第二の温度計」と言う。)と、を用いて、室内の日射状況を予測する日射状況予測方法であって、前記第一の温度計が測定した一定時間ごとの温度の変化量に基づき、直射日光による日射の開始時刻と終了時刻とを検出するステップと、前記第一の温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、前記第二の温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、を比較して、散乱光を含む日射の開始時刻と終了時刻とを検出するステップと、前記検出した直射日光による日射の開始時刻から終了時刻までの時間を、直射日光による日射時間として記録するステップと、前記検出した散乱光を含む日射の開始時刻から終了時刻までの時間から、前記直射日光による日射時間を除外した時間を、散乱光による日射時間として記録するステップと、を有することを特徴とする。
本発明により、従来技術である黒球温度計と気温センサという日射状況予測システムの構成に加えて、新たに白球の温度計を備えるようにしたことで、直射日光による日射時間と散乱光による日射時間の2段階に分けて、詳細に記録することを可能にする。
本発明の第一の実施形態に係る日射状況予測システム1の概要を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係る日射状況予測システム1の機能ブロック図である。 本発明の第一の実施形態に係る日射状況予測システム1のユーザ装置3において、記録部33が備える設置箇所DB331の構成例である。 本発明の第一の実施形態に係る日射状況予測システム1のユーザ装置3において、記録部33が備える測定温度DB332の構成例である。 本発明の第一の実施形態に係る日射状況予測システム1のユーザ装置3において、記録部33が備える日射状況DB333の構成例である。 本発明の第一の実施形態に係る日射状況予測システム1のユーザ装置3において、記録部33が備える設定ファイル334の構成例である。 本発明の第一の実施形態に係る日射状況予測システム1において、日差しの強さと各センサで測定される温度の特性を示した図である。 本発明の第一の実施形態に係る日射状況予測システム1を一般的な住宅に設置した場合の、センサ測定可能範囲を示した図である。 本発明の第一の実施形態に係る日射状況予測システム1の観測可能時間を示した図である。 本発明の第一の実施形態に係る日射状況予測システム1において日射観測時間の検出を説明する図である。 本発明の第一の実施形態に係る日射状況予測システム1において直射日光観測時間の検出を説明する図である。 本発明の第一の実施形態に係る日射状況予測システム1において日射状況をレベルで説明する図である。 本発明の第一の実施形態に係る日射状況予測システム1においてセンシング方位を推定する処理のフロー図である。 本発明の第二の実施形態に係る日射状況予測システム1のユーザ装置3において、記録部33が備える設定ファイル334の構成例である。 本発明の第二の実施形態に係る日射状況予測システム1のユーザ装置3において、記録部33が備える日射状況DB333の構成例である。 本発明の第三の実施形態に係る日射状況予測システム1を用いた広域システムの概略を説明する図である。 本発明の第三の実施形態に係る日射状況予測システム1において、日差しの有無を決定する際に用いる「重み関数」の例を示す図である。 本発明の第三の実施形態に係る日射状況予測システム1のユーザ装置3において、記録部33が備える測定温度DB332の構成例である。 本発明の第四の実施形態に係る日射状況予測システム1の機能ブロック図である。 本発明の第四の実施形態に係る日射状況予測システム1の各センサを用いて収集した終日晴天の日におけるデータの一例である。 本発明の第四の実施形態に係る日射状況予測システム1の各センサを用いて収集した終日晴天の日におけるデータにおいて、照度の差分および差分絶対値を示した図である。 本発明の第四の実施形態に係る日射状況予測システム1の各センサを用いて収集した天候が大きく変更する日におけるデータの一例である。 本発明の第四の実施形態に係る日射状況予測システム1の各センサを用いて収集した天候が大きく変更する日におけるデータにおいて、照度の差分および差分絶対値を示した図である。
以下、本発明の日射状況予測システム1における第一の実施形態について説明する。図1は、第一の実施形態に係る日射状況予測システム1の概要を説明する図である。
第一の実施形態に係る日射状況予測システム1は、測定ユニット10とインターネット等のネットワーク2を介して接続するサーバ装置3からなり、一般的な住宅の室内において窓等から入射する日差しの状況を測定して記録するために用いられる。サーバ装置3は基本的に1台であるが、測定ユニット10は複数あって、測定対象とする住宅の室内にそれぞれ設置されている。
測定ユニット10は、イーサネット(登録商標)等の通信環境を備えるマイコン14を中心に、マイコン14とケーブルを経由して接続する黒球温度計11,白球温度計12,気温センサ13等からなっている。さらに、マイコン14は、ネットワーク2を介してサーバ装置3等に接続している。
ここで、測定ユニット10を構成する黒球温度計11と白球温度計12は、一対で入射する日差しの測定部を形成し、一般的な住宅の室内において、窓等から直射日光が照射する所定の測定箇所に配置される。一方、気温センサ13は、室温を測定するために用いられ、所定の測定箇所とは異なる位置であって、窓等から直射日光が照射しない日陰等に配置される。
一般に「黒球温度計」とは、輻射熱を観測するために用いられるベルノン式などのグローブ温度計を意味するが、本実施形態の日射状況予測システム1では、塗装スプレー等によりつや消しの黒色に着色したピンポン球の内部にサーミスタなどの温度センサを設置したものを「黒球温度計11」として使用する。「黒色」に着色したピンポン球としたのは、ベルノン式などのグローブ温度計と同様に、相対的に輻射熱の吸収力が高い色彩であるからである。
「白球温度計」も同様の構造であり、着色をしていない白色のピンポン球の内部にサーミスタなどの温度センサを設置したものを「白球温度計12」として使用する。「白色」のピンポン球としたのは、相対的に輻射熱の吸収力が低い色彩であるからであり、たとえば白色のピンポン球に変えて、同様の効果を奏する「銀色」に着色したピンポン球としても良い。
なお、測定ユニット10のマイコン14は計時機能を内蔵しており、所定の間隔で黒球温度計11、白球温度計12の内部に設置された温度センサや、気温センサ13の測定値(温度)のデータを取得して、インターネット等のネットワーク2を介して接続するサーバ装置3に送信する。
次に、サーバ装置3では、各地に設置した測定ユニット10が測定した温度等の情報を一括して管理するほか、測定ユニット10のマイコン14等に対し、ネットワーク2を介して動作の設定を行うこともできる。また、サーバ装置3では、受信した各種の温度データを記録するとともに、各種の温度データに基づいて日射の状況を判定し、モニタ等へのデータのグラフ表示や数値によるリスト表示等を行うことができる。
なお、測定ユニット10のマイコン14を、モニタ、キーボード等を備えるパーソナルコンピュータ等として、後述する各種手段を具備させるようにすることで、サーバ装置3等を要することなく、独立して各種の温度データの記録や解析等の処理を行うように設定することもできる。
[日射状況予測システム1の構成]
図2は、第一の実施形態に係る日射状況予測システム1の機能ブロック図である。
本実施形態において、日射状況予測システム1を構成するサーバ装置3は、インターネット等のネットワーク2を介して測定ユニット10を構成するマイコン14と接続する。マイコン14は、接続する黒球温度計11、白球温度計12、気温センサ13の温度を一定の時間間隔で測定して、測定した時刻の情報等とともにサーバ装置3に送信する。また、サーバ装置3はネットワーク2を介して冷暖房制御装置4と接続して、図示しない冷暖房機器を制御する。なお、冷暖房制御装置4及び冷暖房機器は、測定ユニット10が設置された室内に置かれている。
サーバ装置3は、ネットワーク2と接続する送受信部31,日射状況の記録に関する演算処理を行う中央演算処理部32,日射状況の記録等の情報を保持する記憶部33,データを入力するキーボード等の入力部34およびデータを出力するディスプレイ表示装置あるいはプリンタ等の出力部35等から構成されている。
サーバ装置3の中央演算処理部32には、送受信部31との間でデータの受け渡しを行う送受信処理手段321,入力部34または出力部35とデータの受け渡しを行う入出力処理手段322,マイコン14から送信される各種の温度データを受信する温度受信手段323,日射の開始および終了を検出する日射検出手段324,直射日光や散乱光による日射時間の開始および終了時間を記録する日射時間記録手段325、冷暖房機器を制御する冷暖房制御手段326等を備える。
図2に示す記録部33には、設置した日射状況予測システム1の情報を管理する設置箇所DB331,取得した温度を記録する測定温度DB332,算出した日射時間等を記録する日射状況DB333,各地に設置した測定ユニット10による測定等に関する各種設定を保持する設定ファイル334等を備える。
図3には、記録部33の設置箇所DB331の構成例を示す。
各地に設置した測定ユニット10のマイコン14には、それぞれを識別するマイコンIDが付されており、設置箇所DB331では、マイコンIDごとに測定ユニットの名称、設置箇所の住居者の名前や住所、日射の測定部を設置した部屋の窓の向き等の情報を管理する。
ここで測定ユニット10には、それぞれマイコン14が一つ設置されているので、マイコンIDによって測定ユニット10を識別することが可能になる。なお、測定ユニット10にGPS受信機能を持たせて、設置箇所の緯度経度等の情報を取得できるようにすることで、より詳細な位置情報の収集が可能になるとともに、住居者が測定ユニット10の設置箇所を変更したような場合にも迅速に把握することができる。また、各地に設置した測定ユニット10による測定データは、記録部33の測定温度DB332(図4)に格納されるが、設置箇所DB331では、測定データの格納先のアドレス情報等についても保持する。温度記録手段323は、マイコン14から受信したデータのマイコンIDに紐付けられた格納先のアドレス情報を取得して測定データを格納する。
図4には、記録部33の測定温度DB332の構成例を示す。
本実施形態の測定温度DB332では、各地に設置した測定ユニット10のマイコン14を識別するマイコンIDを単位として、黒球温度計11、白球温度計12、気温センサ13が測定した日時ごとの温度の情報を保持する。具体的には、マイコン14から送信される各種の温度のデータを、温度記録手段323が受信して、測定温度DB332の該当箇所に記録する。また、日射検出手段324が日射状況の検出に際して用いる「黒球温度計11と白球温度計12の温度差」および「黒球温度計11と気温センサ13の温度差」についても算出して保持する。
図5には、記録部33の日射状況DB333の構成例を示す。
本実施形態の日射状況DB333では、測定した温度に基づいて算出される日射時間等の情報を保持する。具体的には、日射検出手段324が検出した散乱光も含む日射の開始時刻と終了時刻、直射日光による日射の開始時刻と終了時刻や、日射時間記録手段325が算出した散乱光による日射時間(判断レベル1)、直射日光による日射時間(判断レベル1)等の情報を保持する。
図6には、記録部33の設定ファイル334の構成例を示す。
本実施形態の設定ファイル334では、黒球温度計11、白球温度計12、気温センサ13が温度の測定を行う間隔等の情報を保持する。温度記録手段323は、これらのデータに基づいてマイコン14に温度測定等の指示を送信する。また、設定ファイル334には、日射の開始および終了時刻の検出の際に用いる「日射時間検出閾値」や「直射日光検出閾値」のデータも保持する。この閾値を調整することで、目的に応じたサンプリングが可能になる。
なお、これらの数値は、ユーザ装置3が備えるキーボード、マウス等の入力部34から任意に入力可能であるほか、後述するように、インターネット等のネットワーク2を介して取得したデータから日の出、日の入り、太陽の高度等を算出して設定するようにすることもできる。また、先述の測定温度DB332(図4)、日射状況DB333(図5)等が保持する計測履歴等を解析して、より正確な数値を算出して設定するようにすることもできる。
[日射状況の検出]
次に図7は、室内に入る日差しの強さと、それぞれの温度センサで測定される温度の関係を説明する図である。横軸は「日差し」の強さを、縦軸はそれぞれの温度センサが測定した「温度」を示している。
ここで、一般的な住宅の室内における日差しには、太陽からの直射日光(直達日射)以外に、雲からの反射による日差しや、建造物や地表、さらには室内における家具等の反射による日差しも含まれる。図7における「曇り又は散乱光」とは、このような日差しを意味する。
横軸の「日差し」が、「夜間」から「曇り又は散乱光」「晴れ」と強くなるのにつれて、黒球温度計11、白球温度計12、気温センサ13ともに計測される「温度」が上昇している。特に、黒球温度計11がもっとも「日差し」の強さに敏感に反応し、白球温度計12が一定の温度差を保って追従するという挙動を示す。
具体的には、黒球温度計11に用いられる黒色に着色したピンポン球は、日差しを吸収して輻射熱を積極的に取り込むのに対し、白球温度計12に用いられる着色していない白色のピンポン球は、日差しを反射するので輻射熱を積極的には取り込まない。
その結果、黒球温度計11は、直射日光の照射による輻射熱を積極的に吸収して温度が上昇するのに対し、同じ条件の測定箇所に設置された白球温度計12は、輻射熱の吸収を抑制された状態で温度の上昇を見せることから、黒球温度計11と白球温度計12は、ほぼ一定の温度差を保って追従する挙動を示すことになる。
そのため、日差しが入射しない夜間には、黒球温度計11と白球温度計12の温度差は発生しないが、曇り又は散乱光による日差しの入射が開始したときには、黒球温度計11と白球温度計12の温度差が一定値となり、直射日光による日差しの入射が開始したときには、黒球温度計11と白球温度計12の温度差はさらに拡大する。
日射検出手段324は、その性質を利用して、その温度差の大きさから日差しの入射の有無や、その強さ(曇り又は散乱光による日射か、直射日光による日射か)を判定することができる。
なお、黒球温度計11と気温センサ13は、日射の状況に対する挙動が異なっている。すなわち、黒球温度計11と白球温度計12は、ピンポン球に温度センサを内包したという同じ構造であり、その色彩のみが異なることから、一定の温度差を保ちつつ挙動することになるが、黒球温度計11と気温センサ13は、その構造が異なるため、日射の状況に対する挙動に追従しない。そのため、黒球温度計11と気温センサ13の場合には、たとえ同じ条件の測定箇所に配置したとしても、その温度差のみから日射の状況を正確に検出することはできない。
本実施形態の日射状況予測システム1では、黒球温度計11、白球温度計12、気温センサ13が測定したそれぞれの温度を、3つのパラメータとして用いて日射状況を判定することで、日差しの有無や種類等を高い確率で識別することができる。
図8は、測定箇所に配置された際の黒球温度計11および白球温度計12の測定可能範囲のイメージを表したものである。本実施形態の日射状況予測システム1は、一般的な家庭の室内に配置されるものであり、窓の位置により測定可能範囲が限定される。図8の例では、東向き、南向き、西向きに窓があるので、それぞれの方角の窓に向けて本実施形態の日射状況予測システム1が設置されている。
図9は、本実施形態の日射状況予測システム1による時間的な測定可能範囲の概念図である。横軸は一日における「時刻」を示している。屋外において日射が観測可能な「観測日要素」は、日の出時刻から日の入り時刻までとされる。
なお、本実施形態のサーバ装置3が備える日射検出手段324は、インターネット等のネットワーク2から「観測日要素」等の情報を収集することができる。具体的には、カレンダーおよびTNP(インターネット時刻合わせプロトコル)から正確な時刻を常に把握することが可能であり、そのうえで、緯度経度の情報を用いて、日の出、日の入り、太陽の高度等を計算する仕組みを備える。これにより、日射の観測が予測される時間帯を算出することができるので、不要な時間帯における観測を回避することができる。
また、図9で示すとおり、日の出より前の時間帯から散乱光等による温度上昇が認められる場合もあるため、当初の観測時間は「観測日要素」に所定の時間を加えた時間とすることが好ましい。
前述の条件のもとで測定データを収集することで、直射日光による日射を測定可能な時間的範囲である「直射日光観測時間」および、散乱光を含む日射を測定可能な時間的範囲である「日射観測時間」を判定することができる。
マイコン14は、自らが備える計時機能により、設定された観測時間の到来を検知して、一定の時間間隔で黒球温度計11,白球温度計12,気温センサ13が測定した温度のデータを取得して、測定した時刻の情報とマイコン14の識別情報とともにサーバ装置3に送信する。
なお、温度を測定する時間間隔は設定により変更可能であるが、本実施形態においては10分ごとに測定して送信することとしている。マイコン14から各種の温度データを受信したサーバ装置3では、温度記録手段323が起動して、マイコン14の識別情報から該当する測定温度DB332(図4)のデータベースを参照し、測定した時刻の情報とともにそれぞれの温度のデータを記録する。
日射検出手段324は、温度記録手段323がマイコン14ごとに記録した一日の温度データから、散乱光も含む日射が観測された時間(日射観測時間)の開始および終了、直射日光による日射が観測された時間(直射日光観測時間)の開始および終了のポイントを検出する。
図10は「日射観測時間」の開始および終了を検出する方法を説明する図である。横軸は「時刻」を示し、縦軸は「温度」を示している。
日射検出手段324は、明け方における温度の上昇に伴い、黒球温度計11が測定した温度と、白球温度計12が測定した温度との間に、一定値以上の温度差が発生すると、日射が観測されている時間帯と判定する。
また、日射検出手段324は、夕方における温度の下降に伴い、黒球温度計11が測定した温度と、白球温度計12が測定した温度との間に、一旦発生した一定値以上の温度差が消滅すると、日射が観測されていない時間帯と判定する。
具体的には、日射検出手段324は、設定ファイル334(図6)で設定された「日射時間検出閾値」を参照して、マイコン14に対応する測定温度DB332(図4)の「黒球温度計−白球温度計」の欄において、一日のうちで最初に閾値以上の温度差となった測定時刻を日射観測時間の開始時刻と判定して、その時刻を日射状況DB333(図5)の「日射開始時刻」の欄に記録する。
また、日射検出手段324は、一日のうちで最後に「日射時間検出閾値」より小さな温度差となった測定時刻の直前の測定時刻を日射観測時間の終了時刻と判定して、その時刻を日射状況DB333(図5)の「日射終了時刻」の欄に記録する。
図11は「直射日光観測時間」の開始および終了を検出する方法を説明する図である。横軸は「時刻」を示し、縦軸は「温度」を示している。
日射検出手段324は、図11における「変化が急峻な位置」を検出して、「直射日光観測時間」の開始時刻および終了時刻と判定する。
ここで「変化が急峻な位置」とは、一定の時間間隔で黒球温度計11の測定データを取得している場合に、連続して取得した黒球温度計11の温度データのうち、前の測定記録と比較して、もっとも大きな変化を示すタイミングを、立ち上がり(開始)及び立ち下がり(終了)のポイントと判定する。
具体的には、日射検出手段324は、マイコン14に対応する測定温度DB332(図4)の「黒球温度計」の欄を参照して、連続して取得したそれぞれの温度データの変化を比較して、数値の増加がもっとも大きな測定時刻を、直射日光観測時間の開始時刻と判定して、日射状況DB333(図5)の「直射日光開始時刻」の欄に記録する。
また、日射検出手段324は、連続して取得したそれぞれの温度データの変化を比較して、数値の減少がもっとも大きな測定時刻の直前の測定時刻を、直射日光観測時間の終了時刻と判定して、日射状況DB333(図5)の「直射日光終了時刻」の欄に記録する。
なお、室内の窓等の形状や、天候の急激な変化によって、日差しの入射が一定でなく、複数回数の温度上昇・下降が発生する場合があるので、もっとも大きな数値の増加・減少が、直射日光による日射の開始・終了時刻ではない可能性もある。そのため、一定の閾値以上の温度変化であって、一日の最初に発生した測定時刻を「直射日光開始時刻」とし、一日の最後に発生した測定時刻の直前の測定時刻を「直射日光終了時刻」とすることで、より正確な値とすることができる。
その場合には、一定の閾値(日射時間検出閾値)を設定ファイル334(図6)に入力し、日射検出手段324は、係る閾値を超える増加を示す測定時刻のうち、もっとも早い時間にある測定時刻を「直射日光開始時刻」と判定する。また、係る閾値を超える減少を示す測定時刻のうち、もっとも遅い時間にある測定時刻の直前の測定時刻を「直射日光終了時刻」と判定する。
図12は、図10で示す「日射観測時間」および図11で示す「直射日光観測時間」を、時刻を横軸としてまとめた図である。本実施形態の日射状況予測システム1では、観測した日射の状況を「日射観測時間」と「直射日光観測時間」の2つのレベルに判定して記録する。
すなわち、直射日光が照射する時間帯のデータを「判断レベル1」として設定し、直射日光は照射していないが、散乱光による照射が認められる時間帯のデータを「判断レベル2」として設定する。
サーバ装置3が備える日射時間記録手段325は、日射検出手段324による日射の開始時刻および終了時刻の検出が終了すると、これらのレベルの情報に基づいて日射状況と日射時間を算出して、記録部33が備える日射状況DB333(図5)にそれぞれ記録する。
また、中央演算処理部32が備える冷暖房制御手段326は、日射状況DB333に記録された前日の日射時間のデータから、当日の日射時間を予測して図示しない冷暖房機器を制御することができる。具体的には、直射日光があると室温は上昇するので、直射日光が予測される時間帯は冷暖房制御装置4に対して暖房機器を「オフ」にし、散乱光による日射が予測される時間帯には暖房機器を「オン(弱)」にするよう制御を行う。また、日射がないと室温は下降するので、日射がないと予測される時間帯には暖房機器を「オン(強)」にするように制御を行う。なお、本例では前日の日射時間のデータから予測することとしたが、たとえば前年の同月同日における日射時間のデータとしても良い。
[測定方位の推定]
また、本実施形態の日射状況予測システム1では、上記による日射状況の測定履歴を活用して、各地に設置した測定ユニット10の日射測定部の測定方位を推定することができる。
すなわち、一般的な住宅の室内に測定ユニット10を配置する場合には、利用者は任意の位置に日射測定部(黒球温度計11,白球温度計12)を配置することになる。そのため、サーバ装置3の管理者は、測定ユニット10の日射測定部の配置状況を正確に把握ことはできない。
しかしながら、本実施形態の日射状況予測システム1では、測定ユニット10の黒球温度計11,白球温度計12が測定した温度を用いて、日射測定部の向きを推定することができる。
図13では、対象となる測定ユニット10について、測定方位を推定するフローを説明する。
はじめに、測定ユニット10の日射測定部を配置した場所における「最長直射日光観測可能時間」の始終端を決定する(S101)。
具体的には、図11等で示した手順により、夏季の日差しの長い時期の1〜2週間のスパンを設けて、対象とする測定ユニット10のマイコン14の測定データを収集して、直射日光による日射の立ち上がり(開始時刻)および立ち下がり(終了時刻)の平均値を算出する。
次に、センシング(測定)方位を推定する(S102)。ここでは、ステップS101において最長直射日光観測可能時間の決定により中心となる時点(すなわち、直射日光による日射の開始時刻(平均値)と終了時刻(平均値)の中間となる時刻)を定めた後、その時刻における日差しが入射する向きを緯度経度の情報等を用いて推定して、測定ユニット10の日射測定部(黒球温度計11,白球温度計12)がセンシング(測定)を行っている方位と推定する。
最後に、ステップS102において決定したセンシング方位に基づいて、対象とする測定ユニット10の日射測定部の「最長日射観測可能時間」の始終端を決定する(S103)。
具体的には、図10等で示した手順により、夏季の日差しの長い時期の1〜2週間のスパンを設けて、対象とする測定ユニット10のマイコン14の測定データを収集して、散乱光も含む日射の立ち上がり(開始時刻)および立ち下がり(終了時刻)の平均値を算出する。
これにより、日射状況予測システム1が備えるサーバ装置3では、それぞれに設置した測定ユニット10の日射測定部のセンサが、どの測定方位に向けられていて、観測可能時間はどれくらいなのかを、定量的に把握することができる。
[第二の実施の形態]
以下、本発明の日射状況予測システム1における第二の実施の形態について説明する。なお、第一の実施の形態と異なる点のみを説明し、同じ点については説明を省略する。
第二の実施の形態では、日射検出手段324による直射日光の検出方法が第一の実施の形態と異なる。すなわち、第一の実施の形態では、黒球温度計11が測定した温度の急激な立ち上がりや立ち下がりを検知して、そのタイミングを直射日光開始時刻または直射日光終了時刻と判定することとしたが、第二の実施の形態では、黒球温度計11と白球温度計12の温度差に着目して、直射日光による日射の時間帯か否かを判定する。
具体的には、図10で説明したように、日射の開始により温度が上昇するときに、黒球温度計11と白球温度計12の間に一定値以上の温度差が発生することになる。直射日光の開始により温度が急上昇した場合には、黒球温度計11と白球温度計12は一定の温度差を保って追従するので、その温度差は拡大することになる。
本実施形態における日射検出手段324は、黒球温度計11と白球温度計12の温度差が、記録部33が備える設定ファイル334(図14)に設定した「直射日光時間検出閾値(1)」を上回った場合に、直射日光による日射の時間帯(直射日光時間)と判定する。
また、本実施形態における日射検出手段324は、黒球温度計11と白球温度計12の温度差が、「直射日光時間検出閾値(1)」を下回っていて、しかも、散乱光も含む日射を検出するための閾値(日射時間検出閾値)以上となった時間帯を、散乱光による日射の時間帯(直射日光時間を含まない日射時間)と判定する。なお、先述したように、黒球温度計11と白球温度計12の温度差が、「日射時間検出閾値」を下回っていれば、日射時間ではないと判定する。
日射時間記録手段325は、日射検出手段324による判定結果を受けて、記録部33が備える日射状況DB333(図15)に測定時刻ごとの日射状況(なし,レベル1,レベル2)を記録する。さらに、日射検出手段324による日射の開始時刻および終了時刻の検出が終了すると、これらのレベルの情報から日射の種類ごとに合計時間を算出して、日射状況DB333(図15)にそれぞれ記録する。
これにより、本実施形態の日射状況予測システム1では、直射日光の日射の開始後における雲の発生等により、直射日光による日射から散乱光による日射になったような場合でも、きめ細かく日射のレベルを記録することができる。
また、本実施形態では、直射日光による日射か散乱光による日射かを、リアルタイムに把握することができるので、各種の制御に活用することができる。具体的には、サーバ装置3の中央演算処理部32が備える冷暖房制御装置326は、冷暖房制御装置4に対して、直射日光による日射を検知して暖房機器を「オフ」にし、散乱光による日射を検知して暖房機器を「オン(弱)」にする。また、日射が認められない時間帯には暖房機器を「オン(強)」にするよう設定することができる。
さらに、黒球温度計11と白球温度計12の温度差が、記録部33が備える設定ファイル334(図14)に設定した「直射日光時間検出閾値(1)」を下回った場合でも、黒球温度計11の温度と気温計13の温度を比較して、一定の数値以上である場合には、直射日光による日射時間と判定するようにすることで、より正確に日射状況を記録することができる。
具体的には、記録部33が備える設定ファイル334(図15)に「直射日光時間検出閾値(2)」を入力して、日射検出手段324による判定に用いる。すなわち、日射検出手段324は、黒球温度計11と白球温度計12の温度差が「直射日光時間検出閾値(1)」を下回っているため、「日射時間」と判定された場合であっても、その測定時刻における黒球温度計11と気温計13の温度差が、「直射日光時間検出閾値(2)」で定めた値よりも大きな場合には「直射日光時間」と判定する。これにより不測のミスを排除して安定した測定を行うことができる。
[第一の実施形態及び第二の実施形態に係る日射状況予測システム1の効果]
以上説明した通り、第一の実施形態及び第二の実施形態に係る日射状況予測システム1によれば、従来技術である黒球温度計と気温センサに加えて、新たに白球の温度計を設置することにより、日射状況を2段階に分けて測定することを可能とし、日射の強弱を正確に反映させることができる。
また、本実施形態に係る日射状況予測システム1は、配置した箇所における測定方位を推定することができるので、たとえば一定地域の住宅に複数台の測定ユニット10を配置して、サーバ装置3において日射状況を管理することで、広域的な冷暖房制御等にも活用することもできる。
[第三の実施の形態]
以下、本発明の日射状況予測システム1における第三の実施形態を、図16に基づいて説明する。なお、第一の実施の形態と異なる点のみを説明し、同じ点については説明を省略する。
第三の実施の形態に係る日射状況予測システム1は、複数の測定ユニット10を一定地域に点在する各家庭に配置して、インターネット等のネットワーク2を介してサーバ装置3と接続する日射状況予測システムを構成している。それぞれの測定ユニット10は、測定した日射情報や位置情報、センシングの方位等の情報をサーバ装置3に送信する。サーバ装置3では、一定範囲内の測定値を総合して任意地点の日射状況を判定する。
すなわち、サーバ装置3において任意の位置(図16では任意地点X)を指定することで、任意地点を中心としたあらかじめ定めた範囲内に位置する測定ユニット10からデータを受信して、評価関数により日差しの有無を判定する。
図17は、日差しの有無を決定する際に用いる評価関数の一例として、「重み関数」の例を示している。すなわち、日差しの有無の判定に際して、日射状況を推定する任意地点Xからの距離に応じて重みを掛けることにする。ここで、任意地点Xから距離が近いところに位置する測定ユニット10の測定値は、任意地点Xから距離が遠いところに位置する測定ユニット10の測定値より、近い条件のもとで測定した数値になるので、判定の精度を向上させることができる。
なお、本実施形態では、「重み」とする数値や、「重み」を変える任意地点からの距離等のデータは、サーバ装置3の記憶部33が備える設定ファイル334が保持することとし、サーバ装置3のキーボード等(入力部34)から任意に設定可能とする。
具体的な動作では、サーバ装置3の中央演算処理部32が備える日射検出手段324が、設定ファイル334が保持する「重み」を変える任意地点からの距離のデータに基づき、記憶部33が備える設置場所DB331を検索して、任意地点Xから所定の範囲内に設置された測定ユニット10を抽出する。本例では、「レベル1」の範囲内(図16では破線の円内)に位置する測定ユニット10a,b,c,dを抽出する。なお、図16では図示しないが、小さな「重み」で判定に用いられる測定ユニット10についても、任意地点Xからの距離を別途に設定することもできる。
次に、日射検出手段324は、測定温度DB332が保持する測定ユニット10ごとの測定温度のデータから、対象とする測定ユニット10の所定の日付及び時間のデータを算出する。本実施形態では、測定温度DB332に測定値総合テーブル備え(図18)、対象とする測定日時ごとに任意地点Xの測定値の推定を行う。
具体的には、「重み」の対象となる測定ユニット10の測定値のデータを保持するとともに、「レベル1」の範囲内(図16,図17)に位置する測定ユニット10a,b,c,dについては、「重み関数」として「100」という大きな重みが設定され、「レベル2」の範囲内(図17)に位置する測定ユニット10e等については、「重み関数」として「50」という小さな重みが設定されている。
日射検出手段324は、対象となる測定ユニット10の測定値(温度)のデータに、それぞれの「重み関数」を加味して任意地点Xの温度を算出するとともに、算出した任意地点Xの温度(以下、「算出温度」と言う。)に基づいて日射状況の判定を行う。
具体的には、日射検出手段324は、任意地点Xにおける測定時間ごとの算出温度において、黒球温度計11の算出温度の急激な立ち上がりや立ち下がりを検出して、そのタイミングを直射日光開始時間または直射日光終了時間と判定することができる。
また、黒球温度計11の算出温度と白球温度計12の算出温度の温度差が、設定ファイル334(図14)に設定した「直射日光時間検出手段値(1)」を上回った場合に直射日光時間と判定することもできる。
なお、システムの構築に際しては、インターネットの検索サイト等が備える地図システム等のGUIを用いて設定が可能な仕組みとすることもできる。また、サーバ装置3には、ウェブサイト等から気象情報を定期的に集約する機能を備えるようにしても良い。
以上、第三の実施の形態に係る日射状況予測システム1によれば、実際に測定ユニット10を設置していない地点についても、日射状況の判定を行うことができる。
さらに、本実施形態の技術は、制御用マイコン等を用いて、暖房を制御するために使用する制御基本パターン情報の配信等に活用することが可能であり、たとえば、各家庭に設置した測定ユニット10が測定した日射状況のデータと、任意の地点における日射状況の判定結果に基づいて、オーバーヒート状態を速やかに検知して暖房制御を行う、寒冷地におけるヒートポンプ暖房制御システムにも応用することができる。
[第四の実施の形態]
以下、本発明の日射状況予測システム1における第四の実施形態を説明する。なお、第一の実施の形態と異なる点のみを説明し、同じ点については説明を省略する。
第四の実施の形態に係る日射状況予測システム1の構成を図19に示す。本実施形態における測定ユニット10には、輻射熱を測定するために備える黒球温度計11、白球温度計12、気温センサ13に加えて、照度を測定する照度センサ15を具備する。また、サーバ装置3の中央演算部32には、日照変化検出手段327を備える。
図20は、終日晴天の日において、本実施形態の日射状況予測システム1の各センサを用いて収集したデータを示したものである。ここで、13時以降に各センサの数値が低下傾向を示すのは、13時以降は直射日光が当たらなくなる環境で計測を行ったためである。
本図が示すように、室温を測定する気温センサ13以外の各センサの数値は、ほぼ同様の傾向を示すことが確認できる。なお、照度センサ15の測定値は、他のデータと若干異なる動きとなっているが、これは照度センサ15を固定しているため、太陽光の入射角度に起因して傾向が異なるからである。
図21は、図20のデータから照度センサ15の測定データを抽出し、直前の測定値との差分を示したものである。ここでは、単なる差分と差分の絶対値(以下、「差分絶対値」と言う。)を示している。なお、本実施形態において、これらの照度センサ15が測定した値は、温度記録手段323がネットワーク2を介してそれぞれの測定ユニット10から取得して、サーバ装置3の記憶部33が備える測定温度DB332に記録する。また、測定の間隔等については、記憶部33が備える設定ファイル334で設定されている。
次に、日照変化検出手段327により日照の変化を検出する動作を説明する。日照変化検出手段327は、設定ファイル334で設定された測定の間隔ごとに、測定温度DB332に記録されたそれぞれの測定ユニット10(照度センサ15)が測定した差分絶対値と、あらかじめ設定した閾値(以下、「定数閾値」と言う。)とを比較して、定数閾値以上のときに、日照の変化があったと判定する。なお、本実施形態において、定数閾値は設定ファイル334で設定されている。
たとえば図21が示す例では、一日において差分絶対値が定数閾値より小さいので、日照変化検出手段327は、日照の変化がなかったと判定する。
図22には、天候が大きく変更する日において、本実施形態の日射状況予測システム1の各センサを用いて収集したデータを示したものである。本データにおいても全体的な変化の傾向は類似しているが、照度センサ15の計測のダイナミックレンジがもっとも大きいことを示している。
図23は、図22のデータから照度センサ15の測定データを抽出し、直前の測定値との差分を示したものである。ここで、日照変化検出手段327は、午前10時頃に差分絶対値が定数閾値以上となっているので、日照の変化があったと判定する。なお、本データでは、直接太陽光が当たらない時間帯においては、日照の変化を検出することは困難なことを示している。
ここで、照度センサ15が測定したデータにより、黒球温度計11、白球温度計12、気温センサ13による日射状況の識別の精度を向上させることができる。たとえば、図5に示す日射状況DB333と、日照変化検出手段327が検出した日照の変化の情報とを比較することで、情報の確度を高めることができる。
本実施形態の日射状況予測システム1によれば、現在は一般的に人間が判断していた天候の変化を、照度センサ15の測定値から判定することが可能となる。
なお、日照変化検出手段327による照度センサ15を用いた日照の変化の検出は、リアルタイムに行うことができるので、たとえば、冷暖房制御手段326との連携により、冷暖房の制御に活用することもできる。
1 日射状況予測システム
2 ネットワーク
3 サーバ装置
4 冷暖房制御装置
10 測定ユニット
11 黒球温度計
12 白球温度計
13 気温センサ
14 マイコン
15 照度センサ
31 送受信部
32 中央演算処理部
33 記憶部
34 入力部
35 出力部
321 送受信処理手段
322 入出力処理手段
323 温度記憶手段
324 日射検出手段
325 日射時間記憶手段
326 冷暖房制御手段
327 日照変化検出手段
331 設置場所DB
332 測定温度DB
333 日射状況DB
334 設定ファイル

Claims (9)

  1. 相対的に輻射熱の吸収力が高い色彩の球体の内部に備えた温度センサ(以下「第一の温度計」と言う。)と、相対的に輻射熱の吸収力が低い色彩の球体の内部に備えた温度センサ(以下「第二の温度計」と言う。)と、前記夫々の温度センサが測定した室内への日光が直接照射する箇所の温度を受信するサーバ装置と、で構成されて、
    前記サーバ装置には、
    夫々の温度センサが一定の時間間隔で測定した温度に基づき、日射の有無及び日射の種類(直射日光による日射か、散乱光による日射か)を検出する日射検出手段と、
    前記日射検出手段が検出した時刻ごとの日射の有無及び日射の種類を記録する日射時間記録手段と、
    を備えることを特徴とする日射状況予測システム。
  2. 前記日射時間記録手段が記録した時刻ごとの日射の有無及び日射の種類に基づいて、測定器が設置された室内の冷暖房の制御を行う冷暖房制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載の日射状況予測システム。
  3. 前記第一の温度計と前記第二の温度計を有する測定器は、一定の地域内に複数設置されており、
    前記日射検出手段は、前記測定器が配置されていない任意の地点の位置情報と、前記測定器が配置された地点の位置情報と、に基づき、該任意の地点から一定の距離以内に配置された前記測定器を特定し、該測定器が測定した温度に基づいて該任意の地点の日射状況を検出することを特徴とする請求項1又は2記載の日射状況予測システム。
  4. 前記日射検出手段は、前記第一の温度計が測定した一定時間ごとの温度の変化量に基づき、直射日光による日射の開始時刻と終了時刻とを検出し、前記第一の温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、前記第二の温度計が前記一定の時間間隔で測定した温度と、を比較して、散乱光を含む日射の開始時刻と終了時刻とを検出し、
    前記日射時間記録手段は、前記日射検出手段が検出した直射日光による日射の開始時刻から終了時刻までの時間を、直射日光による日射時間として記録し、前記日射検出手段が検出した散乱光を含む日射の開始時刻から終了時刻までの時間から、前記直射日光による日射時間を除外した時間を、散乱光による日射時間として記録することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の日射状況予測システム。
  5. 前記日射検出手段は、前記第一の温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、前記第二の温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、の温度差を算出して、該温度差の数値に応じて、日射の有無及び日射の種類(直射日光による日射か、散乱光による日射か)を検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の日射状況予測システム。
  6. 前記室内への日光が直接照射しない箇所に気温計を備え、一定の時間間隔で温度を測定し、
    前記日射検出手段は、前記第一の温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、前記気温計が一定の時間間隔で測定した温度と、を比較して、直射日光による日射の開始時刻と終了時刻とを検出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の日射状況予測システム。
  7. 前記第一の温度計と前記第二の温度計とに近接した箇所であって、室内への日光が直接照射する箇所に照度計を備え、一定の時間間隔で照度を測定し、
    照度計が一定の時間間隔で測定した照度に基づき、日照の変化を検出する日照変化検出手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の日射状況予測システム。
  8. 相対的に輻射熱の吸収力が高い色彩の球体の内部に備えた温度センサ(以下「第一の温度計」と言う。)と、
    相対的に輻射熱の吸収力が低い色彩の球体の内部に備えた温度センサ(以下「第二の温度計」と言う。)と、
    室内において夫々の温度センサが一定の時間間隔で測定した温度に基づき、日射の有無及び日射の種類(直射日光による日射か、散乱光による日射か)を検出する日射検出手段と、
    前記日射検出手段が検出した時刻ごとの日射の有無及び日射の種類を記録する日射時間記録手段と、
    を備えることを特徴とする日射状況予測装置。
  9. 相対的に輻射熱の吸収力が高い色彩の球体の内部に備えた温度センサ(以下「第一の温度計」と言う。)と、相対的に輻射熱の吸収力が低い色彩の球体の内部に備えた温度センサ(以下「第二の温度計」と言う。)と、を用いて、室内の日射状況を予測する日射状況予測方法であって、
    前記第一の温度計が測定した一定時間ごとの温度の変化量に基づき、直射日光による日射の開始時刻と終了時刻とを検出するステップと、
    前記第一の温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、前記第二の温度計が一定の時間間隔で測定した温度と、を比較して、散乱光を含む日射の開始時刻と終了時刻とを検出するステップと、
    前記検出した直射日光による日射の開始時刻から終了時刻までの時間を、直射日光による日射時間として記録するステップと、
    前記検出した散乱光を含む日射の開始時刻から終了時刻までの時間から、前記直射日光による日射時間を除外した時間を、散乱光による日射時間として記録するステップと、
    を有することを特徴とする日射状況予測方法。
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