JP2013227625A - 成膜方法及び成膜装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学素子等の基板に、反射防止膜等の薄膜を膜厚分布が均一になるように形成する。
【解決手段】保持板106を鉛直方向に対して傾けて各基板200を各凹部121の底面121aに接触させた状態で保持板106を回転させることで、各基板200を保持板106の回転中心Oまわりに公転させる(回転工程)。保持板106の角速度及び傾き角度のうち、少なくとも一方を調整対象とし、保持板106を回転させながら、各基板200が凹部121内で自転しないよう調整対象を調整する(第1の調整工程)。保持板106を回転させながら、各基板200が凹部121内で自転するよう調整対象を調整する(第2の調整工程)。薄膜の成膜が終了するまで、回転工程の間に第1の調整工程と第2の調整工程とが交互に実行される。
【選択図】図3
【解決手段】保持板106を鉛直方向に対して傾けて各基板200を各凹部121の底面121aに接触させた状態で保持板106を回転させることで、各基板200を保持板106の回転中心Oまわりに公転させる(回転工程)。保持板106の角速度及び傾き角度のうち、少なくとも一方を調整対象とし、保持板106を回転させながら、各基板200が凹部121内で自転しないよう調整対象を調整する(第1の調整工程)。保持板106を回転させながら、各基板200が凹部121内で自転するよう調整対象を調整する(第2の調整工程)。薄膜の成膜が終了するまで、回転工程の間に第1の調整工程と第2の調整工程とが交互に実行される。
【選択図】図3
Description
本発明は、光学素子等の基板に薄膜を形成する成膜方法及び成膜装置に関する。
従来、光学素子等の基板に反射防止膜等の薄膜を形成するには、薄膜の成膜源と、基板を保持する保持板とを備えた成膜装置が広く用いられている。近年ではコスト面により、1回の成膜工程で複数枚の基板に薄膜を形成するために、基板を複数枚保持板に保持させる構成になっている。しかも、基板に形成される薄膜の膜厚分布を均一にして基板の品質を向上させるために、保持板に保持された複数枚の基板を、成膜源に対して1枚毎に自公転させる機構を備えた構成になっているものがある。
しかし、このような構成では、真空環境による摩擦増加や、成膜工程での発熱による熱膨張、更には成膜源の薄膜付着による摩擦増加等で自公転させる機構の動作信頼性が低下する可能性がある。そのため、基板を1枚毎に自公転させる機構を単純化して、動作信頼性を低下させずに複数枚保持された基板の膜厚分布を均一にする必要がある。
そこで、保持板に形成された円筒形空隙に基板を収容して、保持板を回転させることで、基板を自公転させるものが提案されている(特許文献1参照)。保持板には、重力方向に対して垂直な方向に延びる回転軸が設けられ、回転軸を回転させることで保持板を回転軸まわりに回転させるよう構成されている。そして保持板を成膜室に収納して成膜室を真空ポンプで真空環境にし、保持板を回転軸まわりに回転させながら、成膜源に電源から電力を供給して、成膜源の材料をスパッタリングして基板に薄膜を形成する。このような構造の成膜装置では、基板が円筒形空隙から落下するのを防止するために、円筒形空隙に落下防止部材を設ける必要がある。
しかしながら、上記特許文献1では、保持板を鉛直方向に配置して鉛直方向に対して直交する方向に延びる回転軸まわりに回転させるため、基板が円筒形空隙内で傾きが生じた場合、円筒形空隙に設けられた落下防止部材に接触することになる。基板が落下防止部材に接触すると、基板と落下防止部材との間の摩擦抵抗により基板の自転が阻害される。特に、光学素子等の基板は形状や大きさ、重さが多種多様であり、基板毎に重心位置が異なる場合には上述のような回転中の傾きが発生しやすい。このように、基板の自転が阻害された状態で成膜し続けると、基板内の周方向の膜厚分布の均一性、及び各基板間の膜厚分布の均一性が低下する。
また、上記特許文献1では、保持板を垂直回転させて基板を公転させながら基板を自転させるものであるため、保持板の回転速度を、基板が自転する上限の角速度以下に制限する必要がある。このため、保持板内の周方向の各位置における膜厚分布の均一性、及び各基板内の膜厚分布の均一性を確保するには、成膜中における保持板の回転回数を確保する必要があり、上記特許文献1のように基板を常に自転させる構成では、成膜に要する成膜時間が長くなる。
そこで、本発明は、基板内の周方向の膜厚分布及び保持板に周方向に配置した各基板間の膜厚分布の均一性を総合的に向上させると共に、成膜時間が短い場合においても良好な膜厚分布を確保できるようにすることを目的とするものである。
本発明は、保持板の一方の平面に円筒形状の側壁面を有する基板保持用の凹部が周方向に沿って複数形成され、前記各凹部にそれぞれ基板を収容し、スパッタリングにより前記各基板に同時に同一材料からなる薄膜を成膜する成膜方法において、前記保持板を鉛直方向に対して傾けて前記各基板を前記各凹部の底面に接触させた状態で前記保持板を回転させることで、前記各基板を前記保持板の回転中心まわりに公転させる回転工程と、前記保持板の角速度及び傾き角度のうち、少なくとも一方を調整対象とし、前記保持板を回転させながら、前記各基板が前記凹部内で自転しないよう前記調整対象を調整する第1の調整工程と、前記保持板を回転させながら、前記各基板が前記凹部内で自転するよう前記調整対象を調整する第2の調整工程と、を備え、前記薄膜の成膜が終了するまで、前記回転工程の間に前記第1の調整工程と前記第2の調整工程とが交互に実行される、ことを特徴とする。
また、本発明は、スパッタリングにより複数の基板に同時に同一材料からなる薄膜を成膜する成膜装置において、真空容器と、円筒形状の側壁面を有する基板保持用の凹部が周方向に沿って複数形成され、前記各凹部の底面に前記各基板が接触するよう鉛直方向に対して傾けて前記真空容器の内部に配置され、回転軸まわりに回転可能に前記回転軸に支持された保持板と、前記保持板を前記回転軸まわりに回転させて前記各基板を公転させるよう前記回転軸を駆動する駆動部と、前記保持板の角速度及び傾き角度のうち、少なくとも一方を調整対象とし、成膜中に前記保持板を前記回転軸まわりに回転させた状態で、前記各基板が前記凹部内で自転しないよう前記調整対象を調整する第1の調整と、前記各基板が前記凹部内で自転するよう前記調整対象を調整する第2の調整とを交互に実行する調整部と、を備えた、ことを特徴とする。
本発明によれば、保持板を鉛直方向に対して傾けて各基板に成膜することで、各凹部内における各基板の姿勢が安定する。したがって、保持板の各凹部と各基板との摩擦抵抗が変動するのを抑制することができるので、基板を自転させる際に基板の自転が阻害されるのを抑制することができる。
また、各基板に同一材料からなる薄膜を形成する間に、基板を自転させることで、保持板に対する基板の位相が変更され、それぞれの位相において、基板が自転しない高速回転で保持板を回転させて各基板に成膜することが可能となる。このように基板を自転させるか否かを切り替えることで、短い成膜時間であっても、基板内の周方向の膜厚分布及び各基板間の膜厚分布の均一性を総合的に向上させることができる。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る成膜装置の概略構成を示す説明図である。図1に示す成膜装置100は、ターゲット(成膜源)103の表面103aをスパッタリングして、複数の基板200の表面に同時に薄膜を形成するものである。基板200は、光学素子、例えばレンズのレンズ本体である。このレンズ本体である基板200の表面に反射防止膜等の薄膜を形成することで、レンズが形成される。この基板200は、一方の表面に形成された凸面201と、他方の表面に形成された凹面202と、を有し、凸面201及び凹面202がレンズの光軸方向から見て円形状に形成されている。また、基板200は、他方の表面に、凹面202を囲うように形成されたリング状の平坦面である被保持面203を有している。この被保持面203は、光学有効領域以外の領域(非光学有効領域)に形成されている。また、基板200は、凸面201の外周端から被保持面203の外周端に延びる側面204を有している。本第1実施形態では、基板200の表面である凸面201に薄膜を成膜する場合について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る成膜装置の概略構成を示す説明図である。図1に示す成膜装置100は、ターゲット(成膜源)103の表面103aをスパッタリングして、複数の基板200の表面に同時に薄膜を形成するものである。基板200は、光学素子、例えばレンズのレンズ本体である。このレンズ本体である基板200の表面に反射防止膜等の薄膜を形成することで、レンズが形成される。この基板200は、一方の表面に形成された凸面201と、他方の表面に形成された凹面202と、を有し、凸面201及び凹面202がレンズの光軸方向から見て円形状に形成されている。また、基板200は、他方の表面に、凹面202を囲うように形成されたリング状の平坦面である被保持面203を有している。この被保持面203は、光学有効領域以外の領域(非光学有効領域)に形成されている。また、基板200は、凸面201の外周端から被保持面203の外周端に延びる側面204を有している。本第1実施形態では、基板200の表面である凸面201に薄膜を成膜する場合について説明する。
図1に示す成膜装置100は、真空容器である排気口101aを有する真空チャンバー101と、真空チャンバー101の排気口101aに接続された真空ポンプ102と、を備えている。真空チャンバー101の内部は、真空ポンプ102により排気されて所定圧力に減圧保持される。
真空チャンバー101の内部には、プロセスガスとして、スパッタガスであるArガスと、反応性ガスであるO2ガスとが導入される。本第1実施形態の成膜装置100は、反応性スパッタリングにより、基板200に金属酸化物からなる薄膜を成膜するものである。
成膜源103は、真空チャンバー101の内部に配置され、成膜源103の裏面103bには、基板200への高速成膜を可能にするための磁石104が設けられている。この成膜源103には、電力を供給するための電源105が接続されている。成膜源103は、Nb等の金属材料を表面に有している。
成膜装置100は、この成膜源103の表面103aに対向する位置に配置された平板状の保持板106と、保持板106の平面106bに固定され、保持板106を回転可能に支持する回転軸107と、を備えている。また、成膜装置100は、この回転軸107を回転駆動する駆動部としての回転駆動機構108と、回転駆動機構108を動作させる駆動回路部109と、駆動回路部109を制御する制御部110とを備えている。回転駆動機構108は、真空チャンバー101の内部に固定して設けられており、保持板106は、回転駆動機構108に回転軸107を介して支持されている。回転駆動機構108は、制御部110の制御の下、保持板106を回転軸107まわりに回転させて各基板200を公転させるよう回転軸107を駆動する。
具体的に説明すると、回転駆動機構108は、電動モータであり、制御部110は、駆動回路部109に保持板106の角速度(回転速度)に対応する電流指令を出力する。駆動回路部109は、制御部110から受けた電流指令に対応する電流を回転駆動機構108に供給する。これにより、回転駆動機構108は、電流指令に対応する角速度で保持板106を回転軸107まわりに回転させる。本第1実施形態では、これら駆動回路部109及び制御部110により、調整対象として保持板106の角速度を調整する調整部111が構成されている。
図2は、保持板の詳細を示す説明図であり、図2(a)は保持板の平面図、図2(b)は保持板の部分断面図である。
保持板106は、円盤形状に形成されており、その中心に回転軸107(図1)が設けられている。したがって、保持板106は、その中心が回転中心Oとなっており、回転軸107まわり、即ち回転中心Oまわりに回転運動する。なお、保持板106は、円形状に限定するものではなく、どのような形状であってもよく、例えば四角等の多角形状であってもよい。
保持板106は、一方の平面106aに、円筒形空隙となる、基板200の外形よりも大きい基板保持用の凹部121が複数形成されている。この保持板106は、図1に示すように凹部121が開口する側の平面106aが上方に向くように、鉛直方向Gに対して傾けて配置されている。これにより、凹部121に収容された基板200は、凹部121から落下しないようになっている。つまり、凹部121の開口側には、基板200が落下するのを防止する落下防止部材を設ける必要がなく、落下防止部材によりスパッタ粒子が遮蔽されることがないので、膜欠けや膜ムラの発生を防止することができる。保持板106は、図1に示すように、真空チャンバー101の内部に固定して設けられた回転駆動機構108に回転軸107を介して支持されているので、鉛直方向Gに対する傾き角度θは、一定に保持されている。
これら凹部121は、図2(a)に示すように、周方向Cに回転軸107を中心に所定間隔(例えば90°間隔)で間隔をあけて配置されている。また、これら凹部121は、半径方向Rに回転軸107(回転中心O)を中心に所定間隔で間隔をあけて配置されている。これら凹部121は、保持板106の回転中心O以外の位置に形成されており、保持板106が回転軸107まわりに回転すると、各凹部121に収容された基板200は、保持板106の回転中心O(回転軸107)を中心に公転する。
各凹部121は、図2(b)に示すように、底面(受け面)121aと、底面121aから開口端に向かって延びる円筒形状の側壁面121bとで構成されている。底面121aには、中央部に、基板200の凹面202の光学有効領域に臨む開口121cが形成されている。つまり、基板200の凹面202が底面121aに形成した開口121cを通じて外部に露出するようになっている。また、各基板200を各凹部121に収容した際には、基板200の凸面201が凹部121の開口端から外部に露出し、基板200の被保持面203が凹部121の底面121aに面接触した状態となる。
保持板106の各凹部121における側壁面121bの高さHは、基板200の側面204の高さh以下になっており、基板200の底面(受け面)121bに接しない側の面である凸面201は、側壁面121bの陰にならないようになっている。
ここで、凹部121における側壁面121b及び底面121aは、側壁面121bと基板200との摩擦係数が、底面121aと基板200との摩擦係数より大きくなるように作成されている。
次に、同一材料からなる1層の薄膜を各基板200に成膜する成膜工程における成膜装置による詳細な工程について説明する。図3は、成膜工程における保持板106及び基板の動作を示す模式図である。
制御部110は、駆動回路部109に電流指令を出力し、駆動回路部109は、電流指令に対応する電流を回転駆動機構108に供給する。これにより、回転駆動機構108は、電流指令に対応する角速度(回転速度)で保持板106を回転軸107(回転中心O)まわりに回転させる(回転工程)。保持板106は、鉛直方向Gに対して一方の平面106aが上方を向くように傾けて配置されており、各基板200は各凹部121の底面121aに接触させた状態に維持される。そして、保持板106の回転により、各基板200は保持板106の回転中心Oまわりに公転する。
この回転工程を実施している間に、調整部111は、保持板106の角速度を調整対象とし、各基板200が凹部121内で自転しないよう調整対象としての角速度を調整する第1の調整を実行する(第1の調整工程)。具体的には、調整部111の制御部110は、保持板106の角速度が、各基板200が凹部121内で自転しない第1の角速度となるように電流指令を調整して出力する。この電流指令を受けた調整部111の駆動回路部109は、調整された電流指令に対応する電流を回転駆動機構108に供給する。これにより、回転駆動機構108は、調整部111により調整された第1の角速度で保持板106を回転させる。
ここで、凹部121の底面121aと基板200との摩擦係数をμ1、凹部121の側壁面121bと基板200との摩擦係数をμ2、保持板106の鉛直方向Gに対する傾き角度をθとする。また、保持板106の回転中心Oと各凹部121の中心との距離をr、保持板の角速度をω、重力加速度をgとする。
この第1の調整工程では、以下の条件式(1)を満たす第1の角速度に、保持板106の角速度ωを設定する。
g・cosθ−r・ω2<μ1・g・sinθ・・・(1)
g・cosθ−r・ω2<μ1・g・sinθ・・・(1)
この条件式(1)を満たすように保持板106の角速度ωを設定すれば、図3に示すように、遠心力により各基板200が各凹部121の側壁面121bにおける半径方向外側に押し付けられて、保持板106の各凹部121内で各基板200は自転しない。つまり、基板200が凹部121内で回転しない条件1では、成膜環境のもとで保持板106の回転により基板200に作用する遠心力が、基板200の重力により凹部121内で底面121aに沿って滑り落ちる力よりも大きくなる。したがって、基板200は凹部121内で保持板106の中心からみて外側方向に張り付いた状態を保つ。
この各基板200が自転しない状態で、電源105による印加電圧を第1の電圧に設定して、プラズマを発生させる。このプラズマ中のArにより成膜源103をスパッタリングすることで、各基板200にスパッタ粒子である金属とO2とが反応した金属酸化物からなる薄膜が形成される。
次に、回転工程を実施している間に、調整部111は、保持板106の角速度を調整対象とし、各基板200が凹部121内で自転するよう調整対象としての角速度を調整する第2の調整を実行する(第2の調整工程)。具体的には、調整部111の制御部110は、保持板106の角速度が、各基板200が凹部121内で自転する、第1の角速度よりも小さい第2の角速度となるように電流指令を調整して出力する。この電流指令を受けた調整部111の駆動回路部109は、調整された電流指令に対応する電流を回転駆動機構108に出力する。これにより、回転駆動機構108は、調整部111により調整された第2の角速度で保持板106を回転させる。
この第2の調整工程では、以下の条件式(2)を満たす第2の角速度に、保持板106の角速度ωを設定する。
g・cosθ−r・ω2>μ1・g・sinθ、且つμ2・(g・cosθ+r・ω2)>μ1・g・sinθ・・・(2)
g・cosθ−r・ω2>μ1・g・sinθ、且つμ2・(g・cosθ+r・ω2)>μ1・g・sinθ・・・(2)
この条件式(2)を満たすように保持板106の角速度ωを設定すれば、図3に示すように、基板200に働く遠心力が条件式(1)の満たす場合よりも低下して、各基板200が各凹部121内で自転することになる。
つまり、基板200が凹部121内で回転する条件2では、成膜環境のもとで基板200の重力により凹部121内で底面121aに沿って滑り落ちる力が、保持板106の回転による基板200の遠心力よりも大きくなる。したがって、基板200は凹部121内で底面121aに沿った下方に滑り落ち続ける。
このとき、凹部121の底面121aと基板200との摩擦が、凹部121の側壁面121bと基板200との摩擦に比較して小さいのが好ましい。この場合、基板200は、基板側面204が凹部121の側壁面121bと滑ることなく接触し、凹部121の底面121aに対しては基板200の被保持面203が滑る状態となる。これにより、基板200が凹部121内で側壁面121bに沿って安定して回転する状態となる。
この第2の調整工程では、第1の調整工程よりも、基板200への薄膜の成膜速度を小さくすることが好ましい。この第2の調整工程では、基板200の位相を変更するために、保持板106の角速度を、第1の角速度よりも小さい第2の角速度に設定しているため、成膜速度を小さくすることで、各基板200において周方向の成膜分布をより均一化することができる。また、成膜速度を0、即ち成膜を止めるようにするとより好ましく、この場合、各基板200における周方向の膜厚分布をより効果的に均一化することができる。
これら第1の調整工程及び第2の調整工程は、1層の薄膜の成膜が終了するまで、図3に示すように、回転工程の間に交互に実行される。つまり、調整部111は、1層の薄膜の成膜が終了するまで、回転駆動機構108に保持板106を回転させている間中、第1の調整工程における第1の調整と、第2の調整工程における第2の調整とを交互に実行する。
ここで、第1の調整工程では、各基板200にスパッタ粒子を照射して成膜が行われ、第2の調整工程では、各基板200の位相が変更される。したがって、1層の薄膜を基板200に成膜する際には、第1の調整工程から開始して、第1の調整工程で終了するように、第1の調整工程と第2の調整工程とを交互に実行するのが好ましい。その際、少なくとも第1の調整工程を2回、第2の調整工程を1回実行すればよい。
本第1実施形態によれば、保持板106を鉛直方向Gに対して傾けて各基板200に成膜することで、各凹部121内における各基板200の姿勢が安定する。したがって、保持板106の各凹部121と各基板200との摩擦抵抗が変動するのを抑制することができるので、基板200を自転させる際に基板200の自転が阻害されるのを抑制することができる。
また、各基板200に同一材料からなる1層の薄膜を形成する間に、第2の調整工程により基板200が自転する低速回転で保持板106を回転させることで、保持板106に対する基板200の位相を変更することができる。また、それぞれの位相において、第1の調整工程により、基板200が自転しない高速回転で保持板106を回転させて各基板200に成膜することが可能となる。このように基板200を自転させるか否かを切り替えることで、基板200内の周方向の膜厚分布及び各基板200間の膜厚分布の均一性を総合的に向上させることができる。また、基板200を常に自転させる場合と比較し、短い成膜時間においても膜厚分布の均一性を確保することができる。
また、本第1実施形態では、保持板106の回転速度を制御する方法であるので、高速で保持板106が回転しているときに主に膜を形成し、その成膜中の保持板106の回転数が多くなるので保持板106内の各基板200間の膜厚分布が改善する。また、低速で保持板106が回転しているときに基板200を凹部121内で自転させ、再び高速で保持板106を回転させて成膜するので、基板200内の周方向の膜厚分布が改善する。
なお、本第1実施形態では、基板200の表面である凸面201に薄膜を成膜する場合について説明したが、基板200の凸面に対して裏側の他方の表面(裏面)である凹面202に薄膜を成膜する場合についても本発明は適用可能である。具体的には、図4に示すように、基板200の凹面202が成膜源103の表面103aに対向するように、保持板106の平面106bを成膜源103の表面103aに対向させて、保持板106を真空チャンバー101の内部に配置すればよい。この場合、回転軸107は、平面106aに接続すればよい。そして、回転軸107まわりに保持板106を回転させながら凹部121の底面121aに形成した開口121cを通じて基板200の凹面202に成膜すればよい。このように、基板200を凹部121に収容した状態でも裏面である凹面202に成膜することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る成膜装置について説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る成膜装置の概略構成を示す説明図である。なお、本第2実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
次に、本発明の第2実施形態に係る成膜装置について説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る成膜装置の概略構成を示す説明図である。なお、本第2実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
上記第1実施形態では、保持板106の角速度ωを調整対象としていたが、これに限定するものではなく、保持板106の角速度ω及び傾き角度θのうち、少なくとも一方を調整対象とすればよい。
そこで、本第2実施形態では、図5に示すように、成膜装置100Aは、調整対象として保持板106の傾き角度θを調整する調整部114を備えている。調整部114は、成膜中に保持板106を回転軸107まわりに回転させた状態で、各基板200が凹部121内で自転しないよう傾き角度θを調整する第1の調整と、各基板200が凹部121内で自転するよう傾き角度θを調整する第2の調整とを交互に実行する。
この調整部114は、上記第1実施形態と同様、駆動回路部109及び制御部110を備えている。これにより、保持板106は回転駆動される。また、調整部114は、保持板106を傾くように駆動するステッピングモータ等の駆動機構112と、駆動機構112を動作させる駆動回路部113とを備えている。制御部110は、駆動回路部109の他、駆動回路部113を制御する。つまり、制御部110は、駆動回路部113に保持板106の傾き角度に対応する電流指令を出力する。駆動回路部113は、電流指令に対応する電流を駆動機構112に供給する。これにより、駆動機構112は、電流指令に対応する傾き角度となるように保持板106を駆動する。この駆動機構112は、例えば回転駆動機構108に接続されており、保持板106、回転軸107及び回転駆動機構108を一体に回転させることで、保持板106の傾き角度θを変更する。
以上の構成で、調整部114は、成膜工程における第1の調整工程では、上記第1実施形態で説明した条件式(1)を満たすように、傾き角度θを調整する。また、第2の調整工程では、上記第1実施形態で説明した条件式(2)を満たすように、傾き角度θを調整する。
ここで、本第2実施形態では、調整部114は、第1及び第2の調整工程において、保持板106の角速度ωを一定の角速度に制御する。つまり、本第2実施形態では、保持板106を高速回転させた状態で、傾き角度θを調整している。
以上、本第2実施形態においても、各基板200に同一材料からなる1層の薄膜を形成する間に、第2の調整工程により基板200が自転する傾き角度に保持板106を傾けることで、保持板106に対する基板200の位相を変更することができる。また、それぞれの位相において、第1の調整工程により傾き角度θを調整して、基板200が自転しない高速回転で保持板106を回転させて各基板200に成膜することが可能となる。このように基板200を自転させるか否かを切り替えることで、基板200内の周方向の膜厚分布及び各基板200間の膜厚分布の均一性を総合的に向上させることができる。また、基板200を自転させるだけの場合と比較し、短い成膜時間においても膜厚分布の均一性を確保することができる。
なお、第2実施形態では、保持板106の角速度ωを一定にしたが、第1の調整工程及び第2の調整工程において、傾き角度θと共に角速度ωを調整してもよい。また、基板200の凸面201に成膜する場合について説明したが、基板200の凹面202に成膜する場合についても本発明は適用可能である。
本実施例では、実施例1、比較例1,2として図4に示す成膜装置を用い、実施例2、比較例3として図1に示す成膜装置を用いて基板に薄膜を成膜した。以下の表1に本実施例による成膜条件をまとめた。
[実施例1]
図4に示す成膜装置を用いてプロセスガスとしてAr,O2を導入し、成膜源103に電力を供給し、成膜源103をNbとしてそれをスパッタすることで、Nb2O5の薄膜を基板200の凹面202に成膜した。成膜に用いた基板200は、表1に示した通り、外径がφ16.4mm、有効径がφ11.5mmで、曲率半径が6.118mmのものを使用した。
図4に示す成膜装置を用いてプロセスガスとしてAr,O2を導入し、成膜源103に電力を供給し、成膜源103をNbとしてそれをスパッタすることで、Nb2O5の薄膜を基板200の凹面202に成膜した。成膜に用いた基板200は、表1に示した通り、外径がφ16.4mm、有効径がφ11.5mmで、曲率半径が6.118mmのものを使用した。
図2(b)に示すように、基板200の凹面202側における有効径と外径の間は平坦面となった被保持面203であり、凹部121の底面121aと基板200の被保持面203とが接するように配置した。このとき円筒形空隙である凹部121の直径は、表1に示すようにφ17.9mmとし、基板200の外径より1.5mm大きくした。このとき、成膜環境のもとで、基板200と円筒形空隙における側壁面121bとの摩擦係数μ2が0.7で、基板200と底面121aの摩擦係数μ1が0.35となるように作成した保持板106を使用した。
真空チャンバー101内で、保持板106と成膜源103とは、図4に示したTS距離l1,OFFSET距離l2,TS角度θTSが、それぞれ表1に示すように、82mm、102.5mm、56.5°となるように配置した。保持板106は、基板200の凹面202側が成膜源103の側に向くように配置し、保持板106は鉛直方向Gに対して傾き角度θ=39°傾けて回転させるようにした。
Nb2O5の成膜は、基板200が凹部121内で回転しない条件1と回転する条件2とを交互に繰り返すことにより行った。各条件1,2の時間及び1層成膜し終えるまでの時間は、表1に示すように、それぞれ条件1で3.05s、条件2で9.8s及びそれらの繰り返しを含めた1層成膜時間は41.6sとした。
保持板106の回転速度(角速度)は、表1に記載の通り、条件1のときの第1の角速度が3600°/sで、条件2のときの第2の角速度が100°/sとなるように設定し、成膜を行った。このとき条件2では、保持板106を9.8s回転させることにより、基板200が凹部121内で90°回転した。
保持板106には、保持板106の中心から半径方向に26.4mm、52.9mm、79.3mmの位置に、複数の凹部121を設け、その中に基板200を配置して成膜を行い、その膜厚分布を評価した。
保持板106内での膜厚分布は、各基板200間の膜厚分布を各基板200の中心の膜厚を計測し比較することで評価し、膜厚分布の値は最小膜厚/最大膜厚で算出した。また、個々の基板200内の膜厚分布は、それぞれの有効径内の膜厚を計測し同様に最小膜厚/最大膜厚で算出した。
また、比較のため比較例1として、基板200が凹部121内で回転する条件2のみで成膜を行った場合と、比較例2として、基板200が凹部121内で回転しない条件1のみで成膜を行った場合の2通りを実施した。表1に記載したように、比較例1と比較例2は共に、1層成膜し終えるのに要する時間を実施例1と同様の41.6sとした。
図6は、本発明の実施例1及び比較例1,2による保持板内と基板内の膜厚分布の結果を示すグラフである。保持板106内の膜厚分布は、比較例1が93.8%であるのに対し、本実施例1は96%と改善した。基板200内の膜厚分布は、比較例1、実施例1共に91.9%と大差なく、保持板106内と基板200内の膜厚分布を総合した膜厚分布は、比較例1が87.2%で本実施例1が89.3%と本実施例1が2.1%改善できた。
また、比較例2に対しては、保持板106内の膜厚分布は、比較例2が97.5%であるのに対し、本実施例1は96%と1.5%低下したが、基板200内の膜厚分布は、比較例2が85.9%であるのに対して本実施例1が91.9%と改善した。これにより、保持板106内と基板200内の膜厚分布を総合した膜厚分布は比較例が84.8%で本実施例1が89.3%と4.5%改善できた。
[実施例2]
本実施例2では、図1に示す成膜装置を用いてプロセスガスとしてAr,O2を導入し、成膜源103をNbとしてそれをスパッタすることで、Nb2O5の薄膜を基板200の凹面202に成膜した。成膜に用いた基板200は、表1に示した通り、外径がφ15.8mm、有効径がφ15.4mmで、曲率半径が22.5mmのものを使用した。
本実施例2では、図1に示す成膜装置を用いてプロセスガスとしてAr,O2を導入し、成膜源103をNbとしてそれをスパッタすることで、Nb2O5の薄膜を基板200の凹面202に成膜した。成膜に用いた基板200は、表1に示した通り、外径がφ15.8mm、有効径がφ15.4mmで、曲率半径が22.5mmのものを使用した。
図2(b)に示すように、基板200の凸面201を凹部121の開口側に向けて基板200を凹部内に配置した。このときの凹部121の直径は、表1に示すようにφ17.8mmとし、基板200の外径より2mm大きくし、側壁面121bの高さHは基板200の側面204の高さhと同じ4.5mmとした。
このとき、成膜環境のもとで基板200と側壁面121bとの摩擦係数μ2が0.8で、基板200と底面121aとの摩擦係数μ1が0.3となるように作成した保持板106を使用した。
真空チャンバー101内で、保持板106と成膜源103とは、図1に示したTS距離l1,OFFSET距離l2,TS角度θTSが、それぞれ表1に示すように、82.5mm、95mm、52.5°となるように配置した。保持板106は、基板200の凸面201側が成膜源103の側に向くように配置し、保持板106は鉛直方向Gに対して傾き角度θ=49°傾けて回転させるようにした。
Nb2O5の成膜は、基板200が凹部内で回転しない条件1と回転する条件2とを繰り返すことにより行った。各条件1,2の時間及び1層成膜し終えるまでの時間は、表1に示すように、それぞれ条件1で3.05s、条件2で7.1s及びそれらの繰り返しを含めた1層成膜時間は33.5sとした。
保持板106の回転速度(角速度)は、表1に記載の通り、条件1のときの第1の角速度が3600°/sで、条件2のときの第2の角速度が100°/sとなるように設定し、成膜を行った。このとき条件2では保持板106を7.1s回転させると基板200が凹部121内で90°回転する。
保持板106には、保持板106の中心から半径方向に26.2mm、52.4mm、78.5mmの位置に、複数の凹部121を設け、その中に基板200を配置して成膜を行い、その膜厚分布を評価した。
保持板106内での膜厚分布は、各基板200間の膜厚分布を各基板200の中心の膜厚を計測し比較することで評価し、膜厚分布の値は最小膜厚/最大膜厚で算出した。また、個々の基板200内の膜厚分布は、それぞれの有効径内の膜厚を計測し同様に最小膜厚/最大膜厚で算出した。
また、比較のための比較例3として、凹部121の側壁面121bの高さHを基板200の側面204の高さより0.4mm高い4.9mmとした保持板106を用い、基板200が凹部内で回転する条件2のみで成膜を行った場合を実施した。表1に記載したように、比較例3は、1層成膜し終えるのに要する時間を実施例と同様の33.5sとした。
図7は、本発明の実施例2及び比較例3による保持板内と基板内の膜厚分布の結果を示すグラフである。保持板106内の膜厚分布は、比較例3が95.3%であるのに対し、本実施例2は97.3%と改善した。基板内の膜厚分布は、比較例3が88.3%であるのに対し、本実施例2が94.1%と改善した。保持板106内と基板200内の膜厚分布を総合した膜厚分布は、比較例3が85.0%で本実施例2が91.7%と6.7%改善できた。
以上、複数の基板への一括成膜において、保持板内に配置した複数の基板間の膜厚分布の均一化と曲率を有する個々の基板面内の膜厚分布を同時に均一化できる。更に自公転のためのギヤ等を用いた高価な機構を必要とせず、また成膜速度が速く成膜時間が非常に短い場合にも膜厚分布を改善できるため、膜の性能改善と成膜コストの低減の両立に非常に有効である。
なお、本発明は、以上説明した実施形態及び実施例に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
100…成膜装置、101…真空チャンバー(真空容器)、103…成膜源、106…保持板、107…回転軸、108…回転駆動機構(駆動部)、109…駆動回路部、110…制御部、111…調整部、121…凹部、121a…底面、121b…側壁面、200…基板
Claims (5)
- 保持板の一方の平面に円筒形状の側壁面を有する基板保持用の凹部が周方向に沿って複数形成され、前記各凹部にそれぞれ基板を収容し、スパッタリングにより前記各基板に同時に同一材料からなる薄膜を成膜する成膜方法において、
前記保持板を鉛直方向に対して傾けて前記各基板を前記各凹部の底面に接触させた状態で前記保持板を回転させることで、前記各基板を前記保持板の回転中心まわりに公転させる回転工程と、
前記保持板の角速度及び傾き角度のうち、少なくとも一方を調整対象とし、前記保持板を回転させながら、前記各基板が前記凹部内で自転しないよう前記調整対象を調整する第1の調整工程と、
前記保持板を回転させながら、前記各基板が前記凹部内で自転するよう前記調整対象を調整する第2の調整工程と、を備え、
前記薄膜の成膜が終了するまで、前記回転工程の間に前記第1の調整工程と前記第2の調整工程とが交互に実行される、
ことを特徴とする成膜方法。 - 前記第2の調整工程では、前記第1の調整工程よりも、前記基板への薄膜の成膜速度を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の成膜方法。
- 前記凹部の側壁面の高さが、前記基板の側面の高さ以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の成膜方法。
- 前記凹部の底面と前記基板との摩擦係数をμ1、前記凹部の側壁面と前記基板との摩擦係数をμ2、前記保持板の鉛直方向に対する傾き角度をθ、前記保持板の回転中心と前記各凹部の中心との距離をr、前記保持板の角速度をω、重力加速度をgとしたとき、
前記第1の調整工程では、g・cosθ−r・ω2<μ1・g・sinθの条件を満たし、
前記第2の調整工程では、g・cosθ−r・ω2>μ1・g・sinθ、且つμ2・(g・cosθ+r・ω2)>μ1・g・sinθの条件を満たす、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の成膜方法。 - スパッタリングにより複数の基板に同時に同一材料からなる薄膜を成膜する成膜装置において、
真空容器と、
円筒形状の側壁面を有する基板保持用の凹部が周方向に沿って複数形成され、前記各凹部の底面に前記各基板が接触するよう鉛直方向に対して傾けて前記真空容器の内部に配置され、回転軸まわりに回転可能に前記回転軸に支持された保持板と、
前記保持板を前記回転軸まわりに回転させて前記各基板を公転させるよう前記回転軸を駆動する駆動部と、
前記保持板の角速度及び傾き角度のうち、少なくとも一方を調整対象とし、成膜中に前記保持板を前記回転軸まわりに回転させた状態で、前記各基板が前記凹部内で自転しないよう前記調整対象を調整する第1の調整と、前記各基板が前記凹部内で自転するよう前記調整対象を調整する第2の調整とを交互に実行する調整部と、を備えた、
ことを特徴とする成膜装置。
Priority Applications (1)
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WO2016152395A1 (ja) * | 2015-03-20 | 2016-09-29 | 芝浦メカトロニクス株式会社 | 成膜装置及び成膜ワーク製造方法 |
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-
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