JP2013225980A - 非接触給電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1パッドと第2パッドの対向状態が変化して、第2パッドの誘導起電力が増加するような状況になっても、誘導起電力を抑えることができる非接触給電装置を提供する。
【解決手段】送電側パッド11は、コア110と、巻線111、112とを備えている。受電側パッド12は、コア120と、巻線121、122と、補助巻線123とを備えている。補助巻線123は、コア120に流れる交番磁束を直流バイアスするための磁束を発生する部材である。補助巻線123は、ヨーク部120aに巻回されている。コア120の磁束密度は、磁界が増加すると飽和する特性を有している。そのため、磁界の変化が同一であっても、直流バイアスすることで磁束の変化を小さくすることができる。その結果、送電側パッド11と受電側パッド12の対向状態が変化して、受電側パッド12の誘導起電力が増加するような状況になっても、誘導起電力を抑えることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、第1パッドと第2パッドを対向させた状態で、第1パッドから第2パッドに非接触で送電する非接触給電装置に関する。
従来、第1パッドと第2パッドを対向させた状態で、第1パッドから第2パッドに非接触で送電する非接触給電装置として、例えば特許文献1に開示されている非接触給電装置がある。
この非接触給電装置は、車両の外部に設置された電源から車両に搭載されたバッテリに非接触で送電し、バッテリを充電する装置である。非接触給電装置は、第1パッドと、第2パッドとを備えている。第1パッドは、駐車スペース内の地表面に設置されている。第2パッドは、車両の底部に設置されている。
駐車スペース内に車両を駐車すると、第1パッドと第2パッドが上下方向に対向する。第1パッドから発生した磁束が第2パッドに鎖交すると、電磁誘導によって第2パッドに誘導起電力を生じる。これにより、車両の外部に設置された電源から車両に搭載されたバッテリに非接触で送電することができる。
特開2010−093180号公報
非接触給電装置は、第1パッドと第2パッドが所定の対向状態のとき、第2パッドの誘導起電力が最適値になるように設定されている。しかし、第2パッドが設置される車両の底部の高さは、車両の種類によって異なる。そのため、車両の種類によって、第1パッドと第2パッドの上下方向の間隔が異なってしまう。また、駐車位置によっても、第1パッドと第2パッドの前後方向又は左右方向の位置が異なってしまう。そのため、第1パッドと第2パッドの対向状態が変化した場合、第2パッドの誘導起電力が最適値より増加してしまうことがあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、第1パッドと第2パッドの対向状態が変化して、第2パッドの誘導起電力が増加するような状況になっても、誘導起電力を抑えることができる非接触給電装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、磁性材からなるコアと、コアに沿って配置される巻線とを有する第1パッド及び第2パッドを備え、第1パッドと第2パッドを対向させた状態で、第1パッドから第2パッドに非接触で送電する非接触給電装置において、第2パッドは、コアに巻回され、コアに流れる交番磁束を直流バイアスするための磁束を発生する補助巻線を有することを特徴とする。
ところで、第2パッドのコアの磁束密度は、磁界が増加すると飽和する特性を有している。つまり、磁界に対する磁束密度の傾きが小さくなる。この構成によれば、第2パッドは、コアに巻回され、コアに流れる交番磁束を直流バイアスするための磁界を発生する補助巻線を有している。そのため、磁界の変化が同一であっても、補助巻線によって直流バイアスすることで、磁束の変化を小さくすることができる。従って、第1パッドと第2パッドの対向状態が変化して、第2パッドの誘導起電力が増加するような状況になっても、誘導起電力を抑えることができる。
第2の発明は、磁性材からなるコアと、コアに当接して設けられる巻線とを有する第1パッド及び第2パッドを備え、第1パッドと第2パッドを対向させた状態で、第1パッドから第2パッドに非接触で送電する非接触給電装置において、第2パッドは、コアに巻回され、コアに流れる交番磁束と逆向きの磁束を発生する補助巻線を有することを特徴とする。
この構成によれば、第2パッドの巻線と鎖交する磁束を減少させることができる。そのため、第1パッドと第2パッドの対向状態が変化して、第2パッドの誘導起電力が増加するような状況になっても、誘導起電力を抑えることができる。
第1実施形態における非接触給電装置の回路図である。 図1における送電側パッド及び受電側パッドの斜視図である。 図1における非接触給電装置のイニシャル処理のフローチャートである。 受電側パッドのコアの磁化曲線と、直流バイアス前における動作時の磁界と磁束密度の関係をグラフである。 受電側パッドのコアの磁化曲線と、直流バイアス後における動作時の磁界と磁束密度の関係をグラフである。 図1における非接触給電装置の割込み処理のフローチャートである。 第2実施形態における送電側パッド及び受電側パッドの斜視図である。 第2実施形態における非接触給電装置のイニシャル処理のフローチャートである。 第2実施形態における非接触給電装置の割込み処理のフローチャートである。 第3実施形態における送電側パッド及び受電側パッドの斜視図である。 第4実施形態における送電側パッド及び受電側パッドの斜視図である。 受電側パッドの補助巻線の配置位置を変更した変形形態における送電側パッド及び受電側パッドの斜視図である。 補助巻線の配置位置を受電側パッドから送電側パッドに変更した変形形態における送電側パッド及び受電側パッドの斜視図である。 図13に対して送電側パッドの補助巻線の配置位置を変更した変形形態における送電側パッド及び受電側パッドの斜視図である。 パッド形状を円形状に変更した変形形態における送電側パッド及び受電側パッドの斜視図である。 図15に対して補助巻線の配置位置を受電側パッドから送電側パッドに変更した変形形態に送電側パッド及び受電側パッドの斜視図である。 送電側パッド及び受電側パッドの巻線の配置位置を変更した変形形態における送電側パッド及び受電側パッドの斜視図である。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る非接触給電装置を、電気自動車やハイブリッド車に搭載されたメインバッテリに非接触で送電する非接触給電装置に適用した例を示す。
(第1実施形態)
まず、図1〜図3を参照して第1実施形態の非接触給電装置の構成について説明する。なお、図中における前後方向、左右方向及び上下方向は、車両における方向を示すものである。
図1に示すように、電気自動車やハイブリッド車は、モータジェネレータMGと、メインバッテリB1と、インバータ回路INVと、補機Sと、補機バッテリB2と、DC/DCコンバータ回路CNVと、制御器CNTとを備えている。
モータジェネレータMGは、3相交流電圧を供給することでモータとして動作し、車両の走行のための駆動力を発生する機器である。また、車両の減速時において、外部からの駆動力によって回転することでジェネレータとして動作し、3相交流電圧を発生する機器でもある。
メインバッテリB1は、直流高電圧を出力する充放電可能な電源である。
インバータ回路INVは、モータジェネレータMGがモータとして動作するとき、メインバッテリB1の出力する直流高電圧を3相交流電圧に変換してモータジェネレータMGに供給する回路である。また、モータジェネレータMGがジェネレータとして動作するとき、モータジェネレータMGの出力する3相交流電圧を直流高電圧に変換してメインバッテリB1に供給する回路でもある。
補機Sは、直流低電圧を供給することで動作する空調装置や電動パワーステアリング装置等の周辺装置である。
補機バッテリB2は、直流低電圧を出力する充放電可能な電源である。
DC/DCコンバータ回路CNVは、メインバッテリB1の出力する直流高電圧を直流低電圧に変換して補機バッテリB2及び補機Sに供給する回路である。
制御器CNTは、メインバッテリB1、補機バッテリB2及びモータジェネレータMGに関する情報に基づいて、インバータ回路INV、DC/DCコンバータ回路CNV及び補機Sを制御する装置である。
非接触給電装置1は、車両の外部に設置された外部電源PSから車両に搭載されたメインバッテリB1に非接触で送電し、メインバッテリB1を充電する装置である。非接触給電装置1は、送電回路10と、送電側パッド11(第1パッド)と、受電側パッド12(第2パッド)と、受電回路13(制御回路)とを備えている。
送電回路10は、受電回路13との間で無線通信によって情報を送受信し、受信した情報に基づいて外部電源PSの出力する電圧を高周波の交流電圧に変換し、送電側パッド11に印加する回路である。送電回路10は、車両の外部に設置されている。
送電側パッド11は、駐車スペース内に車両を駐車したときに車両の底部に設置された受電側パッド12と対向する駐車スペース内の地表面の所定位置(車両の外部)に設置され、電流が流れることで磁束を発生する装置である。図2に示すように、送電側パッド11は、コア110と、巻線111、112とを備えている。
コア110は、磁路を構成するとともに、磁極を形成する磁性材からなる部材である。具体的には、透磁率の高い、例えばフェライトからなる部材である。コア110は、ヨーク部110aと、磁極部110b、110cとを備えている。
ヨーク部110aは、磁路を構成する前後方向に長い矩形板状の部位である。磁極部110b、110cは、磁路を構成するとともに、磁極を形成する矩形板状の部位である。磁極部110b、110cは、ヨーク部110aの上面に前後方向に間隔を隔てて形成されている。磁極部110b、110cは、磁束の流れる方向に対して直交する断面の断面積がヨーク部110aより大きくなるように設定されている。具体的には、磁極部110b、110cの上下方向に対して直交する断面の断面積が、ヨーク部110aの前後方向に対して直交する断面の断面積より大きくなるように設定されている。
巻線111、112は、電流が流れることで磁束を発生する部材である。具体的には、電気抵抗の低い、例えばリッツ線からなる部材である。巻線111、112は、磁極部110b、110cに沿って配置されている。具体的には、磁極部110b、110cにそれぞれ巻回され、矩形状に形成されている。
図1に示す受電側パッド12は、車両の底部に設置され、駐車スペースに車両を駐車したときに上下方向に所定の間隔をあけて送電側パッド11と対向し、送電側パッド11の発生した磁束が鎖交することで電磁誘導によって誘導起電力を生じる装置である。図2示すように、受電側パッド12は、コア120と、巻線121、122と、補助巻線123とを備えている。
コア120は、磁路を構成するとともに、磁極を形成する磁性材からなる部材である。具体的には、透磁率の高い、例えばフェライトからなる部材である。コア120は、ヨーク部120aと、磁極部120b、120cとを備えている。
ヨーク部120aは、磁路を構成する前後方向に長い矩形板状の部位である。磁極部120b、120cは、磁路を構成するとともに、磁極を形成する矩形板状の部位である。磁極部120b、120cは、ヨーク部120aの下面(同一面)に前後方向に間隔を隔てて形成されている。磁極部120b、120cは、磁束の流れる方向に対して直交する断面の断面積がヨーク部120aより大きくなるように設定されている。具体的には、磁極部120b、120cの上下方向に対して直交する断面の断面積が、ヨーク部120aの前後方向に対して直交する断面の断面積より大きくなるように設定されている。
巻線121、122は、電流が流れることで磁束を発生する部材である。具体的には、電気抵抗の低い、例えばリッツ線からなる部材である。巻線121、122は、磁極部120b、120cに沿って配置されている。具体的には、磁極部120b、120cにそれぞれ巻回され、矩形状に形成されている。
補助巻線123は、電流が流れることで、コア120に流れる交番磁束を直流バイアスするための磁束を発生する部材である。具体的には、電気抵抗の低い、例えばリッツ線からなる部材である。補助巻線123は、ヨーク部120aに巻回されている。
図1に示す受電回路13は、送電回路10との間で無線通信によって情報を送受信し、受信した情報に基づいて受電側パッド12の出力する交流電圧を直流電圧に変換し、メインバッテリB1を充電する回路である。また、受電側パッド12の誘導起電力を抑えたい場合、図2に示す補助巻線123に電流を流し、コア120に流れる交番磁束を直流バイアスする回路でもある。
受電回路13は、コア120に流れる交番磁束を直流バイアスするための直流バイアス回路130を備えている。
直流バイアス回路130は、スイッチ130aと、ダイオード130bと、直流電源130cとを備えている。直流電源130cは、図1に示すメインバッテリB1及び補機バッテリB2と別に設けられた、補助巻線123に電圧を印加するための電源である。直流電源130cの出力電圧は固定されている。図2に示すように、スイッチ130aの一端は、ダイオード130bのアノードに接続され、ダイオード130bのカソードは、補助巻線123の一端に接続されている。また、スイッチ130aの他端は、直流電源130cの正極端子に接続され、直流電源130cの負極端子は、補助巻線123の他端に接続されている。
次に、図1〜図6を参照して非接触給電装置の動作について説明する。
図1に示すように、駐車スペースに車両を駐車すると、送電側パッド11と受電側パッド12が上下方向に所定の間隔をあけて対向する。この状態で充電開始ボタン(図略)が押され、充電の開始が指示されると、非接触給電装置1は、イニシャル処理を開始する。
非接触給電装置1は、図3に示すように、送電側パッド11と受電側パッド12の結合係数を求める(S100)。具体的には、図2に示す送電側パッド11と受電側パッド12の間の距離をレーザ等で測定し、実験等によって予め求めておいた、パッド間の距離と結合係数の関係を示すマップ又は数式に基づいて結合係数を求める。または、送電側パッド11と受電側パッド12の電圧及び電流を測定し、実験等によって予め求めておいた、パッドの電圧及び電流と結合係数の関係を示すマップ又は数式に基づいて結合係数を求めてもよい。そして、受電回路13は、図3に示すように、求めた結合係数が、予め設定されている所定値より大きいか否かを判定する(S101)。ここで、所定値は、受電側パッド12の誘導起電力を抑える際の基準となる結合係数の値に設定されている。
ステップS101において、求めた結合係数が所定値より大きくないと判定した場合、受電側パッド12の誘導起電力を抑える必要がないため、これでイニシャル処理を終了する。
一方、ステップS101において、求めた結合係数が所定値より大きいと判定した場合、受電側パッド12の誘導起電力を抑える必要があるため、図2に示す受電回路13は、オフしていた直流バイアス回路130のスイッチ130aをオンする(S102)。スイッチ130aがオンすると、補助巻線123に直流電流が流れて直流磁界を発生する。その結果、コア120を流れる交番磁束が直流バイアスされる。
ここで、交番磁束が直流バイアスされるとは、補助巻線123の発生する直流磁界によって、交番磁束の変化の中心点に対応する磁界がオフセットされることをいう。スイッチ130aがオフし、補助巻線123が直流磁界を発生していないときには、図4に示すように、コア120を流れる交番磁束の磁束密度は、磁界の0点を中心に変化する。一方、スイッチ130aがオンし、補助巻線123が直流磁界を発生すると、図5に示すように、コア120を流れる交番磁束の磁束密度は、磁界の0点から補助巻線123が発生する直流磁界分だけオフセットしたH1点を中心に変化する。
ところで、コア120の磁束密度は、図4及び図5に示すように、磁界の絶対値が増加すると飽和する特性を有している。つまり、磁界の0点を中心にした所定領域内における磁界に対する磁束密度の傾きよりも、所定領域外における磁界に対する磁束密度の傾きが小さくなる。以下、この傾きが大きい領域を傾き大領域、傾きが小さい領域を傾き小領域という。そのため、磁界の変化が同一であっても、図5に示すように、補助巻線123の発生する直流磁界で直流バイアスし、磁束密度の変化の中心点に対応する磁界を傾き小領域にするとともに、磁界の変化が傾き小領域内で行われるようにすることで、磁束密度の変化を小さくすることができる。その結果、送電側パッド11と受電側パッド12の対向状態が変化して、受電側パッド12の誘導起電力が増加するような状況になっても、誘導起電力を抑えることができる。
なお、直流バイアスによって、磁束密度の変化の中心点に対応する磁界を傾き小領域にするとともに、全ての磁界の変化が傾き小領域内で行われるようにしなくても、磁束密度の変化する領域が少なくとも傾き小領域に含まれるように、直流バイアスをかければ、磁束密度の変化の中心点に対応する磁界が傾き大領域にあってもよい。また、磁束密度の変化の中心点に対応する磁界が傾き小領域にある場合であっても、磁束密度の変化する領域が傾き大領域にまたがるように磁界を変化させてもよい。これらの場合でも、直流バイアスをかける前に対し、直流バイアスをかけた後は磁束密度の変化を小さくすることができる。
その後、図3に示すように、非接触給電装置1は、再度結合係数を求める(S103)。具体的には、送電側パッド11と受電側パッド12の電圧及び電流を測定し、実験等によって予め求めておいた、パッドの電圧及び電流と結合係数の関係を示すマップ又は数式に基づいて結合係数を求める。そして、再度求めた結合係数が所定値より小さくなっているか否かを判定する(S104)。
ステップS104において、再度求めた結合係数が所定値より小さくなっていると判定した場合、受電側パッド12の誘導起電力が正しく抑えられているため、これでイニシャル処理を終了する。
一方、ステップS104において、再度求めた結合係数が所定値より小さくなっていないと判定した場合、受電側パッド12の誘導起電力を抑えようとしたにも関わらず抑えられていないため、結合係数が異常であると報知(S105)した上でイニシャル処理を終了する。
イニシャル処理が終了すると、送電回路10と受電回路13は、無線通信によって情報を送受信する。
送電回路10は、結合係数に異常がない場合、受信した情報に基づいて外部電源PSの出力する電圧を高周波の交流電圧に変換して送電側パッド11に印加する。
交流電圧が印加され、図2に示す巻線110b、110cに交流電流が流れると、送電側パッド11は交番磁束を発生する。送電側パッド11から発生した磁束は、対向する受電側パッド12のコア120を流れる。送電側パッド11から発生した磁束が巻線121、122と鎖交することで、電磁誘導によって受電側パッド12に誘導起電力を生じる。
受電回路13は、受信した情報に基づいて受電側パッド12の出力する交流電圧を直流高電圧に変換してメインバッテリB1を充電する。
図1に示す非接触給電装置1は、送電側パッド11から受電側パッド12への送電中に、定期的な割込み処理を行う。
図1に示す受電回路13は、図6に示すように、送電された電力が指令値より大きいか否かを判定する(S110)。具体的には、送電された電力と指令値の差の絶対値が予め設定されている基準値より大きいか否かを判定する。
ステップS110において、送電された電力が指令値より大きくないと判定した場合、受電側パッド12の誘導起電力を抑える必要がないため、これで割込み処理を終了する。
一方、ステップS110において、送電された電力が指令値より大きいと判定した場合、受電側パッド12の誘導起電力を抑える必要があるため、図2に示す受電回路13は、オフしていた直流バイアス回路130のスイッチ130aをオンする(S111)。スイッチ130aがオンすると、補助巻線123に直流電流が流れて直流磁界を発生する。その結果、コア120を流れる交番磁束が直流バイアスされる。
その後、受電回路13は、電力変換動作を終了させ(S112)、割込み処理を終了する。
次に、効果について説明する。
受電側パッド12のコア120の磁束密度は、図3に示すように、磁界が増加すると飽和する特性を有している。つまり、磁界に対する磁束密度の傾きが小さくなる。第1実施形態によれば、受電側パッド12は、コア120に巻回され、コア120に流れる交番磁束を直流バイアスするための磁界を発生する補助巻線123を有している。そのため、磁界の変化が同一であっても、補助巻線123によって直流バイアスすることで、磁束の変化を小さくすることができる。従って、送電側パッド11と受電側パッド12の対向状態が変化して、受電側パッド12の誘導起電力が増加するような状況になっても、誘導起電力を抑えることができる。
第1実施形態によれば、受電回路13は、直流電源130cと、直流電源130cに補助巻線123を接続し、直流電源130cの出力電圧によって直流バイアスするための磁束を補助巻線123に発生させるスイッチ130aとを有している。そのため、必要なときに直流バイアスをして、確実に誘導起電力を抑えることができる。
第1実施形態によれば、受電側回路13は、送電側パッド11と受電側パッド12の結合係数が所定値より大きいとき、及び、送電された電力が指令値より大きいときに、スイッチ130aをオンする。そのため、受電側パッド12の誘導起電力を抑えるべきときに、確実に誘導起電力を抑えることができる。
第1実施形態によれば、コア120は、ヨーク部120aと、ヨーク部120aの下面に間隔を隔てて形成され、磁束の流れる方向に対して直交する断面の断面積がヨーク部120aより大きい2つの磁極部120b、120cと、を有している。そして、補助巻線123は、磁束の流れる方向に対して直交する断面の面積が小さいヨーク部120aに巻回されている。そのため、同じ巻数を巻く場合、磁極部120b、120cに巻回する場合に比べ、巻線の長さを短くすることができる。また、同じ長さ線材を用いる場合、磁極部120b、120cに巻回する場合に比べ、より多くの巻数を巻くことができる。
第1実施形態によれば、補助巻線123及び直流バイアス回路130は、誘導起電力を抑えた受電側パッド12が設置された車両に設けられている。例えば、これらが、車両の外部に設置された送電側パッド11や送電回路10に設けられていた場合、受電回路13との間で無線通信によって情報を送受信した上で直流バイアス回路を制御して補助巻線に電流を流し、コアに流れる交番磁束を直流バイアスすることになる。ノイズ等によって無線通信にエラーが発生した場合、受電側パッド12の誘導起電力を抑えることができなくなってしまう。しかし、直流バイアス回路130は、受電回路13の一部であり、無線通信を介することなく必要な情報を得ることができる。そのため、必要なときに確実に受電側パッド12の誘導起電力を抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の非接触給電装置について説明する。第2実施形態の非接触給電装置は、第1実施形態の非接触給電装置が直流電源の出力電圧が固定であるのに対して、直流電源の出力電圧を調整できるようにしたものである。受電回路以外は、第1実施形態の非接触給電装置と同一構成である。
まず、図7を参照して非接触給電装置のうち、送電側パッド、受電側パッド及び受電回路の構成について説明する。なお、図中における前後方向及び上下方向は、車両における方向を示すものである。
図7に示すように、送電側パッド21(第1パッド)は、コア210と、巻線211、212とを備えている。コア210は、ヨーク部210aと、磁極部210b、210cとを備えている。受電側パッド22(第2パッド)は、コア220と、巻線221、222と、補助巻線223とを備えている。コア220は、ヨーク部220aと、磁極部220b、220cとを備えている。
ヨーク部210a、220a、磁極部210b、210c、220b、220c、巻線211、212、221、222及び補助巻線223は、第1実施形態のヨーク部110a、120a、磁極部110b、110c、120b、120c、巻線111、112、121、122及び補助巻線123と同一構成である。
受電回路23(制御回路)は、直流バイアス回路230を備えている。直流バイアス回路230は、スイッチ230aと、ダイオード230bと、直流電源230cとを備えている。スイッチ230a及びダイオード230bは、第1実施形態のスイッチ130a及びダイオード130bと同一構成である。
直流電源230cは、出力電圧を調整できるように構成されている。直流バイアス回路230は、直流電源230cの出力電圧が調整できることを除いて、第1実施形態と同一構成である。
次に、図7〜図9を参照して非接触給電装置の動作について説明する。
駐車スペースに車両を駐車すると、送電側パッド11と受電側パッド12が上下方向に所定の間隔をあけて対向する。この状態で充電開始ボタン(図略)が押され、充電の開始が指示されると、非接触給電装置は、図8に示すようなイニシャル処理を行う。ステップS200〜S202は、第1実施形態のステップS100〜S102と同一処理である。
スイッチ230aがオンすると、受電回路23は、直流電源230cの出力電圧をV0に設定する(S203)。これにより、補助巻線223に直流電流が流れて直流磁界を発生する。その結果、コア220を流れる交番磁束が直流バイアスされる。
その後、非接触給電装置は、再度結合係数を求める(S204)。具体的には、送電側パッド21と受電側パッド22の電圧及び電流を測定し、実験等によって予め求めておいた、パッドの電圧及び電流と結合係数の関係を示すマップ又は数式に基づいて結合係数を求める。そして、再度求めた結合係数が所定値より小さくなっているか否かを判定する(S205)。
ステップS205において、再度求めた結合係数が所定値より小さくなっていると判定した場合、受電側パッド22の誘導起電力が正しく抑えられているため、これでイニシャル処理を終了する。
一方、ステップS205において、再度求めた結合係数が所定値より小さくなっていないと判定した場合、直流電源230cの出力電圧をΔVだけ増加させる(S206)。そして、直流電源230cの出力電圧が、最大バイアス電圧Vmaxに達しているか否かを判定する(S207)。ここで、最大バイアス電圧は、直流バイアスするために補助巻線223に印加する電圧の上限値である。
ステップS207において、直流電源230cの出力電圧が最大バイアス電圧に達していないと判定した場合、ステップS205に戻る。つまり、結合係数が所定値より小さくなるように直流電源230cの出力電圧を上昇させる。
一方、ステップS207において、直流電源230cの出力電圧が最大バイアス電圧に達していると判定した場合、これ以上補助巻線223に印加する電圧を上げられないため、結合係数が異常であると報知(S208)した上でイニシャル処理を終了する。
非接触給電装置は、結合係数に異常がない場合、第1実施形態と同様にして、送電側パッド21から受電側パッド22に送電する。
非接触給電装置は、送電側パッド21から受電パッド22への送電中に、図9に示すような定期的な割込み処理を行う。ステップS210及びS211は、第1実施形態のステップS110及びS111と同一処理である。
スイッチ230aがオンすると、受電回路23は、直流電源230cの出力電圧を最大バイアス電圧Vmaxに設定する(S212)。
その後、受電回路23は、電力変換動作を終了させ(S213)、割込み処理を終了する。
次に、効果について説明する。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
第2実施形態によれば、直流電源230cは、出力電圧を調整できる。そのため、直流バイアスの量を変化させることができる。従って、受電側パッド22に生じる誘導起電力を精度よく抑制することができる。
第2実施形態によれば、受電回路23は、送電側パッド21と受電側パッド22の結合係数が所定値より大きいとき、スイッチ230aをオンするとともに、結合係数が所定値より小さくなるように直流電源230cの出力電圧を徐々に上昇させる、及び、送電された電力が指令値より大きいとき、スイッチ230aをオンするとともに、直流電源230cの出力電圧を直流バイアスのための最大値まで上昇させる。送電側パッド21と受電側パッド22の結合係数が所定値より大きいときに、直流電源230cの出力電圧を徐々に上昇させることで、結合係数が低くなり過ぎて送電できなくなってしまうような状況を防ぐことができる。直流バイアスのために消費される電力を必要最低限に抑えることもできる。また、送電された電力が指令値より大きいときに、直流電源230cの出力電圧を直流バイアスのための最大値まで上昇させることで、受電側パッド22の誘導起電力を直ちに抑えることができる。そのため、無線通信の異常等に伴って、直ちに動作を終了したい場合において、受電側パッド22の誘導起電力を直ちに抑えことができる。従って、動作終了時に高電圧が印加され、受電回路22が破損してしまうような状況を防ぐことができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の非接触給電装置について説明する。第3実施形態の非接触給電装置は、第1実施形態の非接触給電装置がコアに流れる交番磁束を直流バイアスするのに対して、コアに流れる交番磁束と逆向きの磁束を加えるようにしたものである。受電回路以外は、第1実施形態の非接触給電装置と同一構成である。
まず、図10を参照して非接触給電装置のうち、送電側パッド、受電側パッド及び受電回路の構成について説明する。なお、図中における前後方向及び上下方向は、車両における方向を示すものである。
図10に示すように、送電側パッド31(第1パッド)は、コア310と、巻線311、312とを備えている。コア310は、ヨーク部310aと、磁極部310b、310cとを備えている。受電側パッド32(第2パッド)は、コア320と、巻線321、322と、補助巻線323とを備えている。コア320は、ヨーク部320aと、磁極部320b、320cとを備えている。
ヨーク部310a、320a、磁極部310b、310c、320b、320c、巻線311、312、321、322及び補助巻線323は、第1実施形態のヨーク部110a、120a、磁極部110b、110c、120b、120c、巻線111、112、121、122及び補助巻線123と同一構成である。
受電回路33(制御回路)は、コア320に流れる交番磁束と逆方向の磁束を発生させるため、補助巻線323を短絡するスイッチ330を備えている。スイッチ330は、受電回路33は、補助巻線323を短絡し、交番磁束が鎖交することによって鎖交する交番磁束と逆向きの磁束を補助巻線323に発生させる。スイッチ330の一端は補助巻線323の一端に、他端は補助巻線323の他端にそれぞれ接続されている。
次に、図10を参照して非接触給電装置の動作について説明する。
スイッチ330は、第1実施形態のスイッチ130aと同様のタイミングでオン、オフする。受電回路33は、送電側パッド31と受電側パッド32の結合係数が所定値より大きいとき、及び、送電された電力が指令値より大きいとき、通常動作時にはオフしていたスイッチ330をオンし、補助巻線323を短絡する。送電側パッド31の発生した磁束は、対向する受電側パッド32のコア320を流れる。送電側パッド31の発生した磁束が短絡された補助巻線323と鎖交することで、補助巻線323は、送電側パッド31の発生した磁束と逆向きの交番磁束を発生する。その結果、巻線321、322と鎖交する磁束が減少し、送電側パッド31と受電側パッド32の対向状態が変化して、受電側パッド32の誘導起電力が増加するような状況になっても、誘導起電力が抑えられる。
次に、効果について説明する。
第3実施形態によれば、受電側パッド32は、コア320に巻回され、コア320に流れる交番磁束と逆向きの磁束を発生する補助巻線323を有している。そのため、送電側パッド31と受電側パッド32の対向状態が変化して、受電側パッド32の誘導起電力が増加するような状況になっても、巻線321、322と鎖交する磁束を減少させ、誘導起電力を抑えることができる。
第3実施形態によれば、受電回路33は、補助巻線323を短絡し、交番磁束が鎖交することによって鎖交する交番磁束と逆向きの磁束を補助巻線323に発生させるスイッチ330を有している。そのため、必要なときに確実に誘導起電力を抑えることができる。
第3実施形態によれば、受電側回路33が、送電側パッド31と受電側パッド32の結合係数が所定値より大きいとき、及び、送電された電力が指令値より大きいとき、スイッチ330をオンする。そのため、受電側パッド32の誘導起電力を抑えるべきときに、確実に誘導起電力を抑えることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態の非接触給電装置について説明する。第4実施形態の非接触給電装置は、第3実施形態の非接触給電装置が補助巻線を短絡してコアに流れる交番磁束と逆向きの磁束を発生するのに対して、補助巻線に受電側パッドの出力する交流電圧を印加して逆向きの磁束を発生するようにしたものである。受電回路以外は、第1実施形態の非接触給電装置と同一構成である。
まず、図11を参照して非接触給電装置のうち、送電側パッド、受電側パッド及び受電回路の構成について説明する。なお、図中における前後方向及び上下方向は、車両における方向を示すものである。
図11に示すように、送電側パッド41(第1パッド)は、コア410と、巻線411、412とを備えている。コア410は、ヨーク部410aと、磁極部410b、410cとを備えている。受電側パッド42(第2パッド)は、コア420と、巻線421、422と、補助巻線423とを備えている。コア420は、ヨーク部420aと、磁極部420b、420cとを備えている。
ヨーク部410a、420a、磁極部410b、410c、420b、420c、巻線411、412及び補助巻線423は、第3実施形態のヨーク部310a、320a、磁極部310b、310c、320b、320c、巻線311、312及び補助巻線323と同一構成である。つまり、第1実施形態のヨーク部110a、120a、磁極部110b、110c、120b、120c、巻線111、112及び補助巻線123と同一構成である。巻線421、422は、直列接続されている。具体的には、巻線421の一端が巻線422の一端に接続されている。
受電回路43(制御回路)は、コア420に流れる交番磁束と逆方向の磁束を発生させるため、補助巻線423に受電側パッド42の出力する交流電圧を印加するスイッチ430を備えている。スイッチ430は、直列接続された巻線421、422に補助巻線423を接続し、直列接続された巻線421、422に誘起される電圧によって、交番磁束と逆向きの磁束を補助巻線423に発生させる。補助巻線423の一端は、巻線421の他端に接続されている。スイッチ430の一端は補助巻線423の他端に、他端は巻線422の他端にそれぞれ接続されている。
次に、図11を参照して非接触給電装置の動作について説明する。
スイッチ430は、第3実施形態のスイッチ330と同様のタイミングでオン、オフする。つまり、第1実施形態のスイッチ130aと同様のタイミングでオン、オフする。受電回路43は、送電側パッド41と受電側パッド42の結合係数が所定値より大きいとき、及び、送電された電力が指令値より大きいとき、通常動作時にはオフしていたスイッチ430をオンし、補助巻線423に受電側パッド42の出力する交流電圧を印加する。受電側パッド42の出力する交流電圧が印加されると、補助巻線423は、送電側パッド41の発生した磁束と逆向きの交番磁束を発生する。その結果、巻線421、422と鎖交する磁束が減少し、送電側パッド41と受電側パッド42の対向状態が変化して、受電側パッド42の誘導起電力が増加するような状況になっても、誘導起電力が抑えられる。
次に、効果について説明する。
第4実施形態によれば、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
第4実施形態によれば、直列接続された巻線421、422に補助巻線423を接続し、直列接続された巻線421、422に誘起される電圧によって、交番磁束と逆向きの磁束を補助巻線423に発生させるスイッチ430を有している。そのため、必要なときに確実に誘導起電力を抑えることができる。
第4実施形態によれば、受電側回路43が、送電側パッド41と受電側パッド42の結合係数が所定値より大きいとき、及び、送電された電力が指令値より大きいとき、スイッチ430をオンする。そのため、受電側パッド42の誘導起電力を抑えるべきときに、確実に誘導起電力を抑えることができる。
なお、第1〜第4実施形態では、受電側回路が、送電側パッドと受電側パッドの結合係数が所定値より大きいとき、及び、送電された電力が指令値より大きいときにスイッチをオンして、受電側パッドの誘導起電力を抑える例を挙げているが、これに限られるものではない。受電電力を絞りたいときにスイッチをオンして、受電側パッドの誘導起電力を抑えるようにしてもよい。受電電力を急に絞りたくなった場合に、制御遅れなくスイッチをオンでき、即座に受電側パッドの誘導起電力を抑えることができる。
第1〜第4実施形態では、磁極部が、前後方向に間隔を隔てて形成され、その磁極に巻線が巻回されている例を挙げているが、これに限られるものではない。磁極部が、左右方向に間隔を隔てて形成され、その磁極部に巻線が巻回されていてもよい。
第1〜第4実施形態では、補助巻線が、ヨーク部に巻回される例を挙げているが、これに限られるものではない。図12に第1実施形態を例に挙げて示すように、補助巻線123は、磁極部120cに巻回されていてもよい。また、磁極部120bに巻回されていてもよい。
第1〜第4実施形態では、補助巻線が、受電側パッドのヨーク部に巻回されている例を挙げているが、これに限られるものではない。図13及び図14に第1実施形態を例に挙げて示すように、補助巻線123は、送電側パッド11のヨーク部110aや磁極部110cに巻回されていてもよい。また、磁極部110bに巻回されていてもよい。車両に搭載されたメインバッテリから車両の外部に設置された蓄電装置や電子装置に非接触で送電する場合、第1〜第4実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、この場合、受電側パッド12が本発明の第1パッドに、送電側パッド11が本発明の第2パッドとなる。また、受電回路が、メインバッテリの出力する電圧を高周波の交流電圧に変換して受電側パッド12に印加するとともに、送電回路が、送電側パッド11の出力する交流電圧を直流電圧に変換して蓄電装置や電子装置に供給する必要がある。
第1〜第4実施形態では、送電側パッド及び受電側パッドが、矩形板状のコアと矩形状の2つ巻線によって構成されている例を挙げているが、これに限られるものではない。図15及び図16に示すように、送電側パッド51及び受電側パッド52は、円板状のコア510、520と円形状の巻線511、521によって構成されていてもよい。この場合、図15に示すように、受電側パッド52のコア520に、補助巻線522を設けてもよい。また、車両に搭載されたメインバッテリから車両の外部に設置された蓄電装置や電子装置に非接触で送電する場合、図16に示すように、送電側パッド51のコア510に、補助巻線512を設けてもよい。
第1〜第4実施形態では、送電側パッド及び受電側パッドの巻線が、磁極部に巻回されている例を挙げているが、これに限られるものではない。図17に第1実施形態を例に挙げて示すように、巻線111(112)、121(122)は、ヨーク部110a、120aに巻回されていてもよい。この場合、補助巻線123は、巻線121(122)に重ねて巻回してもよいし、並べて巻回してもよい。
第1〜第4実施形態では、送電側パッドが駐車スペースの地表面に、受電側パッドが車両の底部にそれぞれ設置されている例を挙げているが、これに限られるものではない。送電側パッドは、道路の路面、建物の床面、及び、地中に設置されていてもよい。また、建物の壁面や天井に設置されていてもよい。その場合、受電側パッドが、車両の側面や天井面に設置されていれば同様に送電することができる。
1・・・非接触給電装置、10・・・送電回路、11・・・送電側パッド(第1パッド)、110・・・コア、110a・・・ヨーク部、110b、110c・・・磁極部、111、112・・・巻線、12・・・受電側パッド(第2パッド)、120・・・コア、120a・・・ヨーク部、120b、120c・・・磁極部、121、122・・・巻線、123・・・補助巻線、13・・・受電回路(制御回路)、130・・・直流バイアス回路、130a・・・スイッチ、130b・・・ダイオード、130c・・・直流電源、

Claims (10)

  1. 磁性材からなるコア(110、120)と、前記コアに沿って配置される巻線(111、112,121,122)とを有する第1パッド(11)及び第2パッド(12)を備え、前記第1パッドと前記第2パッドを対向させた状態で、前記第1パッドから前記第2パッドに非接触で送電する非接触給電装置において、
    前記第2パッド(12)は、前記コア(120)に巻回され、前記コア(120)に流れる交番磁束を直流バイアスするための磁束を発生する補助巻線(123)を有することを特徴とする非接触給電装置。
  2. 直流電源(130c)と、
    前記直流電源に前記補助巻線を接続し、前記直流電源の出力電圧によって直流バイアスするための磁束を前記補助巻線に発生させるスイッチ(130a)と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の非接触給電装置。
  3. 前記第1パッドと前記第2パッドの結合係数が所定値より大きいとき、送電された電力が指令値より大きいとき、又は、受電電力を絞りたいとき、前記スイッチをオンする制御回路(13)を有することを特徴とする請求項2に記載の非接触給電装置。
  4. 前記直流電源(230c)は、出力電圧を調整できることを特徴とする請求項2に記載の非接触給電装置。
  5. 前記第1パッド(21)と前記第2パッド(22)の結合係数が所定値より大きいとき、前記スイッチ(230a)をオンするとともに、結合係数が所定値より小さくなるように前記直流電源の出力電圧を徐々に上昇させる、又は、送電された電力が指令値より大きいとき又は受電電力を絞りたいとき、前記スイッチ(230a)をオンするとともに、前記直流電源(230c)の出力電圧を直流バイアスのための最大値まで上昇させる制御回路(23)を有することを特徴とする請求項4に記載の非接触給電装置。
  6. 磁性材からなるコア(310、320)と、前記コアに沿って配置される巻線(311、312、321、322)とを有する第1パッド(31)及び第2パッド(32)を備え、前記第1パッドと前記第2パッドを対向させた状態で、前記第1パッドから前記第2パッドに非接触で送電する非接触給電装置において、
    前記第2パッド(32)は、前記コア(320)に巻回され、前記コア(320)に流れる交番磁束と逆向きの磁束を発生する補助巻線(323)を有することを特徴とする非接触給電装置。
  7. 前記補助巻線(323)を短絡し、交番磁束が鎖交することによって鎖交する交番磁束と逆向きの磁束を前記補助巻線に発生させるスイッチ(330)を有することを特徴とする請求項6に記載の非接触給電装置。
  8. 前記第2パッド(42)の前記巻線(421、422)に前記補助巻線(423)を接続し、前記第2パッドの前記巻線に誘起される電圧によって、交番磁束と逆向きの磁束を前記補助巻線に発生させるスイッチ(430)を有することを特徴とする請求項6に記載の非接触給電装置。
  9. 前記第1パッド(31、41)と前記第2パッド(32、42)の結合係数が所定値より大きいとき、送電された電力が指令値より大きいとき、又は、受電電力を絞りたいとき、前記スイッチ(330、430)をオンする制御回路(33、43)を有することを特徴とする請求項7又は8に記載の非接触給電装置。
  10. 前記コア(120)は、
    ヨーク部(120a)と、
    前記ヨーク部の同一面に間隔を隔てて形成され、磁束の流れる方向に対して直交する断面の断面積が前記ヨーク部より大きい2つの磁極部(120b、120c)と、
    を有し、
    前記補助巻線(123)は、前記ヨーク部に巻回されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の非接触給電装置。
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