JP2013225798A - Dcオフセット除去回路 - Google Patents

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孝信 藤原
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Abstract

【課題】ローパスフィルタ回路のIIP2性能と可変利得増幅器からの出力DCオフセット量を同時に最適化するDCオフセット除去回路を実現する。
【解決手段】まず、ローパスフィルタ回路102に、BB補正用基準信号が入力された場合に、2次ひずみ補正部106がローパスフィルタ回路102の出力端での2次ひずみの発生を最小化する。
次に、積分回路104が可変利得増幅器103の出力端でのDCオフセットの発生を最小化する。
このように、ローパスフィルタ回路102の2次ひずみは最小化されたまま、残留DCオフセットも最小化できる効果がある。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種通信システムで用いられるダイレクトコンバージョン受信方式に適したDCオフセット除去回路に関する。
無線通信用の受信機においては、集積化や低コスト化、および低消費電力化が期待され、ダイレクトコンバージョン方式の採用が有効である。
一方で、ダイレクトコンバージョン方式は、2次ひずみによる受信品質劣化という欠点を内在する。
2次ひずみによる受信品質劣化とは、強力な妨害波による2次ひずみがDC周波数に落ち込み、周波数変換後の希望波帯域(DC)に混入し、希望波信号のSN比が劣化することをいう。
以下に、一般的な受信機の性能例に基づいて、2次ひずみによる受信品質劣化を定量的に説明する。
例えば、希望波の周波数を1GHz、希望波の入力レベルを−90dBm、ローカル周波数を1GHz、妨害波の周波数を1.2GHz、妨害波の入力レベルを−35dBm、受信機のNF(Noise Figure:雑音指数)を5dB、受信機のIIP2を+30dBmとする。
希望波の帯域幅は1MHzで、常温(T=300K)環境下の熱雑音を−124dBm、希望波信号の変調方式の所要CN(Carrier to Noise:搬送波対雑音)を14dBとする。
このとき、妨害波無し時の受信感度は、−105dBm(=−124+14+5)である。
一方で、妨害波あり時は2次ひずみの発生量は、−100dBm(=−35x2−30)となり、2次ひずみをノイズフロアとして単純計算すると受信感度は、−84dBm(=−100+14)まで劣化する。
妨害波の有無で、−105dBmから−84dBmまで性能が劣化している。
このような妨害環境下での感度劣化は通信システムによっては許容されないこともあり、ダイレクトコンバージョン受信機のIIP2の改善は長年の課題であった。
ここで、一般的なダイレクトコンバージョン受信機の構成の一例を図9に示す。
アンテナ901から受信した変調信号は低雑音増幅器902で増幅され、ミクサ回路903にてDCへと周波数変換された後、ローパスフィルタ回路904にて帯域制限され、可変利得増幅器906にて適切な信号レベルに調整される。
ADC907により離散化された受信信号は、復調部908によって復調される。
図9の構成例は、下記非特許文献1などにも用いられる一般的なものである。
最適設計されたダイレクトコンバージョン方式の受信機では、IIP2の劣化の要因の第1番目がミクサ回路903となり、2番目がローパスフィルタ回路904となることが多い。
性能劣化の第1要因であるミクサ回路903のIIP2性能は、回路定数の最適化による差動バラツキ(個体差バラツキ)の低減や、個体ごとの調整を行うことで性能を改善するのが一般的である。
一方のローパスフィルタ回路904は、DCオフセット除去回路を用い、差動間のオフセット電圧を打ち消すことで、IIP2性能を改善するのが常套手段である。
ちなみに、図9中の積分回路905は、可変利得増幅器906の出力からDC成分のみを増幅し、ローパスフィルタ回路904の入力へと負帰還を掛けることで、前述のDCオフセット除去回路として動作する。
図9に示されたDCオフセット除去回路は、ローパスフィルタ回路904と可変利得増幅器906を含めてフィードバックループを形成する。
本フィードバックループは、可変利得増幅器906の出力段DCオフセット量を最小化するように動作する。
しかしながら、一般にDCオフセット除去ループの安定点と、2次ひずみの最適点は一致しない。
このことは図10の模式図で説明できる。
ローパスフィルタ回路1002は、完全に差動バランスの取れた理想回路とし、一方の可変利得増幅器1004は、差動バランスを持ち、入力換算DCオフセット電圧にしてVvga[V]を有すると仮定する。
Vvga[V]は、電圧源1003で表現されている。
ローパスフィルタ回路1002の電圧利得を0dBとし、理想動作しているとすると、出力端子1005のDC成分がゼロとなるが、ローパスフィルタ回路1002には−Vvga[V]の電圧が加わった状態で安定となる。
すなわち、ローパスフィルタ回路1002は、入力端子1001に設定されるDCオフセットがゼロ[V]の時に、2次ひずみ発生量を最小化されることが理想的動作であるのに対し、ローパスフィルタ回路1006を介したDCオフセット除去ループの動作によって−Vvgaの電圧が加えられて理想動作状態からずれてしまう。
そうであれば、DCオフセット除去ループを複数に分割することが解になりうるように思える。
ループを分割した一例として図11を参照されたい。
この図11のDCオフセット除去回路は、ローパスフィルタ回路1101、積分回路1102,1104、可変利得増幅器1103、出力端子1105からなる。
仮に、ローパスフィルタ回路1101の次数が低く、例えば、2次のBiquqd型ローパスフィルタ一段で構成される状況を想定すると、DCオフセットの収束点と2次ひずみの最適点はほぼ一致するため、DCオフセット除去ループの分割で前記目的は果たせる。
しかしながら、近年の無線通信においてチャネル選択性への性能要求は高く、周波数変換後のローパスフィルタの次数が低次で収まることは稀である。
一般的には、5次から7次が用いられ、アクティブフィルタの多段接続となり、Biquqd型で想定すると3段以上が必要である。
この場合、図9を用いて説明した、DCオフセット量の最小化と2次ひずみの最適点の原理的なズレが顕著となる。
例えば、3段のBiquad型ローパスフィルタにおいて、DCオフセット除去ループを分割した構成を図12に示す。
この図12のDCオフセット除去回路は、Biquad型ローパスフィルタ回路1201a〜1201cからなるローパスフィルタ回路1206、積分回路1202a〜1202c,1204、可変利得増幅器1203、出力端子1205からなる。
このケースをDCオフセット除去ループの分割で対応する場合は、各段で独立した制御ループを構成する必要があり、回路規模、設計コストの面から現実的ではないことがわかる。
Okuni, H.; Ito, R.; Yoshida, H.; Itakura, T.; , "A Direct Conversion Receiver with Fast-Settling DC Offset Canceller," Personal, Indoor and Mobile Radio Communications, 2007. PIMRC 2007. IEEE 18th International Symposium on , vol., no., pp.1-5, 3-7 Sept. 2007 Dufrene, K.; Weigel, R.; , "A novel IP2 calibration method for low-voltage downconversion mixers," Radio Frequency Integrated Circuits (RFIC) Symposium, 2006 IEEE , vol., no., pp.4 pp.-292, 11-13 June 2006
従来のDCオフセット除去回路は、以上のように構成されているので、DCオフセット除去のフィードバックループにローパスフィルタ回路1002を含めることで、フィルタ回路のIIP2性能の最適化とDCオフセット量の低減が両立しない課題があった。
本発明は、ローパスフィルタ回路のIIP2性能と可変利得増幅器からの出力DCオフセット量を同時に最適化するDCオフセット除去回路を実現することを目的とする。
本発明のDCオフセット除去回路は、第1のローパスフィルタ回路の出力を第1のローパスフィルタ回路の入力側に負帰還制御する第1の2次ひずみ補正部と、可変利得増幅器の出力を可変利得増幅器の入力側に負帰還制御する積分回路とを備え、第1のローパスフィルタ回路に、補正用基準信号が入力された場合に、第1の2次ひずみ補正部は、第1のローパスフィルタ回路による2次ひずみの発生を最小化するように負帰還制御し、積分回路は、第1のローパスフィルタ回路の2次ひずみの発生が最小化された後に、可変利得増幅器によるDCオフセットの発生を最小化するように負帰還制御するものである。
本発明によれば、一般的な受信機では第1のローパスフィルタ回路の利得は低いため、無理に第1のローパスフィルタ回路の入力のDCオフセットをゼロにしなくても信号飽和が発生することは無い。
むしろ、2次ひずみの主要発生源である第1のローパスフィルタ回路の2次ひずみ低減に構成を最適化することが、受信機全体の特性改善には有効である。
本構成としては、まず、第1のローパスフィルタ回路に、補正用基準信号が入力された場合に、第1の2次ひずみ補正部が第1のローパスフィルタ回路の出力端での2次ひずみの発生を最小化する。
次に、積分回路が可変利得増幅器の出力端でのDCオフセットの発生を最小化する。
このように、第1のローパスフィルタ回路の2次ひずみは最小化されたまま、残留DCオフセットも最小化できる効果がある。
本発明の実施の形態1によるDCオフセット除去回路を示す全体構成図である。 DCオフセット除去回路の動作を示すフローチャートである。 ローパスフィルタ回路の詳細を示す回路図である。 DAC設定値と2次ひずみ量の関係を示す特性図である。 積分回路の詳細を示す回路図である。 本発明の実施の形態2によるDCオフセット除去回路を示す全体構成図である。 ミクサ回路の詳細を示す回路図である。 DCオフセット除去回路の動作を示すフローチャートである。 従来のダイレクトコンバージョン受信機を示す全体構成図である。 従来のDCオフセット除去回路を示す構成図である。 従来のDCオフセット除去回路の改善法の一例を示す構成図である。 従来のDCオフセット除去回路の改善法の一例を示す構成図である。
実施の形態1.
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明のDCオフセット除去回路の構成をシステムレベルで記述した図である。
入力端子101から入力された信号は、ローパスフィルタ回路102により通信システムに応じた帯域に制限され、可変利得増幅器103で適切な信号レベルに調節され、出力端子105より出力される。
積分回路104は、可変利得増幅器103を負帰還する制御ループであり、可変利得増幅器103の出力信号のうちでDC成分を最小化するように、可変利得増幅器103の入力側へ負帰還制御を行う。
2次ひずみ補正部106は、ローパスフィルタ回路102を負帰還する制御ループであり、ローパスフィルタ回路102による2次ひずみの発生を最小化するようにローパスフィルタ回路102の入力側へ負帰還制御を行う。
2次ひずみ補正部106において、ローパスフィルタ回路107は、ローパスフィルタ回路102の出力のDC成分を抽出する。
ADC(アナログ/デジタルコンバータ)108は、ローパスフィルタ回路107によるDC成分をデジタルデータに変換する。
最適値計算部109は、ADC108によるDC成分に応じて2次ひずみの発生が最小化される設定値を計算する。
DAC(デジタル/アナログコンバータ)110は、最適値計算部109による2次ひずみの発生が最小化される設定値に応じたDCオフセット量をアナログデータに変換して、ローパスフィルタ回路102の入力側へ負帰還する。
なお、図を簡素にするため記載はしないが、図1中の全要素は差動回路構成である。
図2は本システムを有効に動作させるためのフローチャートを図示したものである。
本フローチャートに添って制御の流れを説明する。
信号受信開始前のタイミングで、外部からのトリガ信号が与えられると調整を開始する(ステップST201)。
まずは、図1中のローパスフィルタ回路102への制御ループを最適化し、ローパスフィルタ回路102の2次ひずみの発生量を最小化する(ステップST202)。
最適化されたDAC110からのフィードバック値は、次回の調整開始のトリガ信号が再度来るまで保持される。
次に積分回路104を動作させることで、出力端子105からのDC成分を最小化する(ステップST203)。
ちなみに、積分回路104は、連続時間動作でも、DC成分を最小化した後に、次回のトリガ信号が来るまで保持するような間欠動作型でも、どちらの場合でも本実施の形態1の効果は得られる。
その後、受信動作を開始する(ステップST204)。
次に、図2中のフローチャート内の手順(ステップST202)に関して、図1を参照しながら詳細を説明する。
2次ひずみを発生させるBB(Base Band)補正用基準信号を入力端子101から与えると同時に、DAC110からDCオフセットをローパスフィルタ回路102の入力側に加算する。
すると、ローパスフィルタ回路102からは2次ひずみとしてDC成分が発生する。
発生した2次ひずみ信号は、ローパスフィルタ回路107によりDC成分のみが抽出され、ADC108で離散値がデータ化される。
離散化された2次ひずみ情報、すなわちDC信号は、最適値計算部109によって記憶・保持される。
ここで、DAC110により設定したDCオフセット量と、ローパスフィルタ回路102が発生する2次ひずみ量は、相関関係を持つ。
したがって、DAC110の出力するDCオフセット量をスイープすることで、2次ひずみ量も逐次変化し、DCオフセット量の変化として最適値計算部109に記憶・保持される。
このとき、DAC110への設定値を変数Xとし、ADC108からの出力をA(X)とする。
A(X)は、DAC110をスイープした設定値と等しい要素数の配列データである。
また、別のタイミングに入力端子101を無信号状態として、ローパスフィルタ回路102からのDCオフセット電圧もローパスフィルタ回路107およびADC108を用いて、最適値計算部109に記憶・保持しておき、このときのADC108の出力をArefとする。
ローパスフィルタ回路102が発生する2次ひずみ量をIM2とすると、次式(1)の関係が得られる。
IM2 ∝ |A(X)−Aref| ・・・式(1)
最後に、IM2を最小化する変数Xを選択し、DAC110に設定することで、ローパスフィルタ回路102は、2次ひずみ発生量を極小に抑えることができる。
ここで大事な点を再度説明すると、ローパスフィルタ回路102の発生する2次ひずみ量が最小化する動作点は、ローパスフィルタ回路102の出力端に現れるDCオフセット電圧がゼロになる電圧とは異なっていることである。
すなわち、従来のDCオフセット除去手法では、ローパスフィルタ回路102に通るDCオフセットを最小化することが目的であるのに対し、本実施の形態1では、ローパスフィルタ回路102で発生する2次ひずみ量を極小化することが目的となっている。
図3は、ローパスフィルタ回路107の回路レベルでの構成例である。
入力端子301、トランスコンダクタンス302a,302b、オペアンプ303、抵抗304a,304b、容量305a,305b、出力端子306、スイッチ対307および容量対308からなり、ローパスフィルタとして動作する。
ここで、トンランスコンダクタンス302bおよび容量対308は、前式(1)に示すArefをゼロとするための調整機構であり、スイッチ対307をONすることで出力端子306からの出力をゼロとし、次にスイッチ対307をOFFすることで、その状態を容量対308に保持する。
この構成を取ることで、前式(1)中のArefがゼロとなり、ADC108に必要なダイナミックレンジを狭めることで、回路サイズを小さくできる。
図4は前述した図2中の手順(ステップST202)「ローパスフィルタ回路の2次ひずみの最適化」のフローによってローパスフィルタ回路102から出力されるIM2成分の変化を図示したものである。
図4中の縦軸は前式(1)中に示す2次ひずみ量[V]とし、横軸はDAC110への設定値で前式(1)中に示す変数Xである。
破線402a,402bは、二つの別個の個体の特性例を示し、プロセスバラツキの一例を示す。
DAC設定値401a,401bは、それぞれの個体の2次ひずみの最適設定点を図示している。
ここで、ローパスフィルタ回路102に与えるBB補正用基準信号として、望ましい形態も説明する。
BB補正用基準信号は、ローパスフィルタ回路102の通過帯域外の周波数の正弦波とし、実使用環境で想定される妨害波と等しい周波数に設定することが望ましい。
また、BB補正用基準信号の信号レベルは、回路動作を飽和させることの無い範囲で可能な限り大きくする。
これは発生する2次ひずみ発生量を意図的に大きくすることで、2次ひずみ量の検出誤差を抑える効果がある。
ちなみに、BB補正用基準信号に必要な機能は、2次ひずみ成分を発生することだけであり、BB補正用基準信号の位相雑音に関する要求は非常に低いため、簡素な回路で発生することが可能である。仮にPLL回路を内蔵していれば、PLLの内部信号から分岐・分周することで生成しても良いし、簡素なリングオシレータを別途設けることでも容易に実現可能である。
最後に、図1中の積分回路104の回路図の例を図5に示す。
積分容量501a,501b、可変トランスコンダクタンス502により負帰還を掛けることでDC成分を除去する。
本構成は、一般的なDCオフセット除去回路として用いられるものであり、本構成がGm−C構成やRCオペアンプ構成など任意の構成を取ることができる。
以上のように、本実施の形態1によれば、まず、ローパスフィルタ回路102に、BB補正用基準信号が入力された場合に、2次ひずみ補正部106がローパスフィルタ回路102の出力端での2次ひずみの発生を最小化する。
次に、積分回路104が可変利得増幅器103の出力端でのDCオフセットの発生を最小化する。
このように、ローパスフィルタ回路102の2次ひずみは最小化されたまま、残留DCオフセットも最小化できる効果がある。
実施の形態2.
以下に、実施の形態2について、図6を用いてその構成と動作を説明する。
ミクサ回路601の出力端子は、ベースバンド部603の入力端子に接続される。
ここで、図中のベースバンド部603は、図1の全要素を含む。
したがって、ミクサ回路601の出力端子は、図1の入力端子101に接続される。
ミクサ回路601の出力端子に接続される2次ひずみ補正部604は、ADC605、最適値計算部606、およびDAC607からなり、実施の形態1に示したものと同様な動作をする。
唯一の違いは、DAC607からミクサ回路601への2次ひずみ制御方法の違いである。
実施の形態1では、ローパスフィルタ回路102の入力側にDCオフセットを加算することで2次ひずみ量を制御した。
この2次ひずみ量を制御する方法は、さまざまに研究されており、例えば、前記非特許文献2のような報告例もある。
ここでは、実施の形態2として最適な方法を図7の回路図を用いて説明する。
図7は図6中のミクサ回路601を回路図レベルで表現したものである。
RF信号は、差動入力端子712から入力され、NMOS708a,708bからなる擬似差動対714、NMOS709a〜709dからなるスイッチ段713、電源端子706に接続された負荷抵抗707a,707bを介して、差動出力端子710からIF信号を出力する。
ローカル信号は、差動ローカル信号入力端子711から入力され、バッファ701a,701b、容量702a,702bおよび抵抗703a,703bからなるDCブロックを介して、スイッチ段713を駆動する。
ここで、DC電圧源705は、スイッチ段713を適切にバイアスするように調整され、DC電圧源704は、スイッチ段713に意図的に差動ミスマッチを加えるものであり、DC電圧源704の電圧は、スイッチ段713におけるNMOS対(709aと709b、および709bと709d)のゲートバイアスに電位差を発生する。
この場合において、差動ローカル信号入力端子711から駆動される信号によりNMOS709a〜709dが交互にON/OFFされる動作を考える。
この時、ゲートバイアスの電位差によりNMOSをON/OFFするゲート電位の閾値がずれる。
結果として、NMOS対(709aと709b、および709cと709d)のON/OFFのタイミングを相補にずらし、ON/OFFのデューティー比をずらすような動作をする。
すなわち、スイッチ段713に差動ミスマッチを与える。
一般的に、差動ミスマッチは2次ひずみ成分の発生量と相関があり、本ミクサ回路601でも同様に、この意図的なスイッチ段713への差動ミスマッチがミクサ回路601の2次ひずみ量を調整する。
なお、RF信号の入力端子、IF信号の出力端子、ローカル信号の入力端子は、図6におけるミクサ回路601の入力端子602、出力端子、帰還入力端子にそれぞれ相当する。
最後に、本システムを有効に動作させるためのフローチャートを図8に示す。
本フローチャートのうち、手順(ステップST201)、(ステップST203)、(ステップST204)は、実施の形態1で説明した手順と同じである。以下には、実施の形態1との違いのみを説明する。
実施の形態2では、手順(ステップST201)の後に、手順(ステップST801)として、ミクサ回路601の2次ひずみを最適化する。
次に手順(ステップST802)で、ローパスフィルタ回路102の2次ひずみを最適化する。
この際に実施の形態1の手順(ステップST202)では、2次ひずみ調整用のBB補正用基準信号をローパスフィルタ回路102の入力から直接与えるのに対し、実施の形態2では、2次ひずみ調整用のRF補正用基準信号は、図6中のミクサ回路601の入力端子602から与える。
もちろん、手順(ステップST202)と同様にローパスフィルタ回路102の入力端子101からBB補正用基準信号を直接与えても同じ効果が得られるが、手順(ステップST801)に用いる2次ひずみ調整用のRF補正用基準信号と手順(ステップST802)に用いるBB補正用基準信号を共用することは、回路の複雑さや設計コストの低減につながり、そのメリットは大きい。
以上のように、本実施の形態2によれば、動作手順は、ミクサ回路601の2次ひずみ最小化、ローパスフィルタ回路102の2次ひずみ最小化、可変利得増幅器103のDCオフセット除去動作開始の順となる。
RF補正用基準信号をミクサ回路601に入力し、ミクサ回路601の出力端でのDCオフセット量を最小化する。
ここでのDCオフセット量は、ミクサ回路601が発生する2次ひずみそのものであり、2次ひずみを最小化する効果がある。
ミクサ回路601の調整が完了後に、前述したローパスフィルタ回路102の2次ひずみ最小化と可変利得増幅器103と積分回路104の動作を開始する。
本構成により、ミクサ回路601およびローパスフィルタ回路102の2次ひずみは最小化されたまま、残留DCオフセットも最小化できる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
101,301 入力端子、102,107 ローパスフィルタ回路、103 可変利得増幅器、104 積分回路、105,306 出力端子、106 2次ひずみ補正部、108,605 ADC、109,606 最適値計算部、110,607 DAC、302a,302b トランスコンダクタンス、303 オペアンプ、304a,304b,703a,703b 抵抗、305a,305b,702a,702b 容量、307 スイッチ対、308 容量対、501a,501b 積分容量、502 可変トランスコンダクタンス、601 ミクサ回路、603 ベースバンド部、604 2次ひずみ補正部、701a,701b バッファ、704,705 DC電圧源、706 電源端子、707a,707b 負荷抵抗、708a,708b,709a〜709d NMOS、710 差動出力端子、711 差動ローカル信号入力端子、712 差動入力端子、713 スイッチ段、713 スイッチ段、714 擬似差動対。

Claims (5)

  1. 入力される信号の帯域を制限する第1のローパスフィルタ回路と、
    前記第1のローパスフィルタ回路により帯域制限された信号を適切なレベルに調節する可変利得増幅器と、
    前記第1のローパスフィルタ回路の出力を該第1のローパスフィルタ回路の入力側に負帰還制御する第1の2次ひずみ補正部と、
    前記可変利得増幅器の出力を該可変利得増幅器の入力側に負帰還制御する積分回路とを備え、
    前記第1のローパスフィルタ回路に、補正用基準信号が入力された場合に、
    前記第1の2次ひずみ補正部は、
    前記第1のローパスフィルタ回路による2次ひずみの発生を最小化するように負帰還制御し、
    前記積分回路は、
    前記第1のローパスフィルタ回路の2次ひずみの発生が最小化された後に、前記可変利得増幅器によるDCオフセットの発生を最小化するように負帰還制御することを特徴とするDCオフセット除去回路。
  2. 第1の2次ひずみ補正部は、
    第1のローパスフィルタ回路の出力のDC成分を抽出する第2のローパスフィルタ回路と、
    前記第2のローパスフィルタ回路によるDC成分をデジタルデータに変換するアナログ/デジタルコンバータと、
    前記アナログ/デジタルコンバータによるDC成分に応じて2次ひずみの発生が最小化される設定値を計算する最適値計算部と、
    前記最適値計算部による2次ひずみの発生が最小化される設定値に応じたDCオフセット量をアナログデータに変換して、前記第1のローパスフィルタ回路に負帰還するデジタル/アナログコンバータとを備えたことを特徴とする請求項1記載のDCオフセット除去回路。
  3. 最適値計算部は、
    第1のローパスフィルタ回路に補正用基準信号が入力された場合に相当するDC成分から該第1のローパスフィルタ回路に無信号が入力された場合に相当するDC成分を差し引いたDC成分に応じて2次ひずみの発生が最小化される設定値を計算することを特徴とする請求項2記載のDCオフセット除去回路。
  4. 補正用基準信号は、
    第1のローパスフィルタ回路の通過帯域外の周波数であり、且つ回路動作時に飽和されることない信号レベルであることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のDCオフセット除去回路。
  5. 高周波信号およびローカル信号を入力し、中間周波信号を第1のローパスフィルタ回路に出力するミクサ回路と、
    前記ミクサ回路から出力される中間周波信号を該ミクサ回路のローカル信号として帰還制御する第2の2次ひずみ補正部とを備え、
    前記ミクサ回路に、高周波信号として補正用基準信号が入力された場合に、
    前記第2の2次ひずみ補正部は、
    前記ミクサ回路による2次ひずみの発生を最小化するように負帰還制御し、
    第1の2次ひずみ補正部および積分回路は、
    前記ミクサ回路の2次ひずみの発生が最小化された後に、負帰還制御することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のDCオフセット除去回路。
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KR20150105173A (ko) * 2014-03-06 2015-09-16 삼성전자주식회사 무선 통신 시스템에서의 단말의 보정 방법 및 장치

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