JP2013225730A - 無線通信装置 - Google Patents

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直人 小郷
Hiroyuki Hamazumi
啓之 濱住
Yasuhiro Ito
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Abstract

【課題】
ダイバーシティ効果を利用した良好な通信を行うことのできる無線通信装置を提供することを課題とする。
【解決手段】
無線通信装置は、送信部又は受信部と、前記送信部又は前記受信部を内蔵する本体と、前記本体に内蔵され、前記送信部又は前記受信部に接続されるダイバーシティ回路と、前記ダイバーシティ回路に接続され、前記本体から延在する線状の第1アンテナと、前記本体に取り付けられ、前記ダイバーシティ回路に接続される第2アンテナと、前記本体に内蔵され、前記送信部又は前記受信部に接続される音声処理部と、前記音声処理部に接続され、前記第1アンテナの先端部に取り付けられるマイク又はイヤーモニターとを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置に関する。
従来より、携帯電話端末機や、小型の通信端末機等が年々小型化され、携帯性の高い無線通信装置として広く用いられるようになっている。
一般に携帯電話、ラジオマイク、イヤーモニター等の小型の無線通信装置においては、2つ以上のアンテナを用いてフェージング等の影響を軽減するためにダイバーシティ方式が採用されており、送信及び受信に用いられている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
特表2010−504710号公報 特開2001‐208615号公報 特開平02‐065420号公報
しかしながら、上述したようなダイバーシティ方式のアンテナでは、下記のような問題がある。
(イ)例えば、特許文献1の図4に記載された装置を人間が装着する場合は、装置を比較的小型にすることになるので、UHF帯等のように波長が40cm〜60cm程度と比較的長い場合は、アンテナ同士の間の距離が波長よりも短くなり、十分なダイバーシティ効果を得難い。同様に、特許文献3の図1に記載された装置のように、ケースに2本のアンテナを取り付ける場合に、UHF帯等のように波長が40cm〜60cm程度と比較的長い場合は、アンテナ同士の間の距離が波長よりも短くなり、十分なダイバーシティ効果を得難い。
(ロ)人体近傍に小形の無線通信装置を設置して使用する場合、人体による電波の遮蔽、吸収、反射によってアンテナの放射特性に影響が生じる。例えば、人体の背面側の腰部にアンテナを設置した場合は、電波が人体によって遮蔽され、人体の前方へは飛びにくくなる。特に、周波数が高い場合(例えば1GHz以上の場合)は、人体による電波の遮蔽の影響が顕著に大きくなる。そのため、遮蔽される方向にデータを送信することは困難になる。また、電波が遮蔽される方向では、ダイバーシティ効果を得ることはできない。
(ハ)特許文献2の図1に記載された装置のように、UHF帯の信号と光信号とによるダイバーシティ方式では、UHF帯の信号よりも光信号の方が遠方に伝搬し難いことと、人体の遮蔽を受けやすいことから、人体の近傍で無線通信装置を用いる場合はダイバーシティ効果を得ることが難しい。
以上のように、従来の装置では、ダイバーシティ効果を利用した良好な通信を行うことが困難であった。
そこで、本発明は、ダイバーシティ効果を利用した良好な通信を行うことのできる無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面の無線通信装置は、送信部又は受信部と、前記送信部又は前記受信部を内蔵する本体と、前記本体に内蔵され、前記送信部又は前記受信部に接続されるダイバーシティ回路と、前記ダイバーシティ回路に接続され、前記本体から延在する線状の第1アンテナと、前記本体に取り付けられ、前記ダイバーシティ回路に接続される第2アンテナと、前記本体に内蔵され、前記送信部又は前記受信部に接続される音声処理部と、前記音声処理部に接続され、前記第1アンテナの先端部に取り付けられるマイク又はイヤーモニターとを含む。
本発明によれば、ダイバーシティ効果を利用した良好な通信を行うことのできる無線通信装置を提供できるという特有の効果が得られる。
実施の形態1の無線通信装置の構成を概略的に示す図である。 人間が実施の形態1の無線通信装置100を利用する状態を示す図である。 実施の形態1の無線通信装置100のアンテナ20及び40の放射パターンを示す図である。 アンテナ40のみで得られる放射パターンを示す図である。 実施の形態2の無線通信装置のアンテナ20及び40の放射パターンを示す図である。 実施の形態3の無線通信装置300の構成を概略的に示す図である。
以下、本発明の無線通信装置を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1の無線通信装置の構成を概略的に示す図である。
実施の形態1の無線通信装置100は、本体10、アンテナ20、マイク30、及びアンテナ40を含む。無線通信装置100は、所謂ラジオマイク型の無線通信装置であり、アンテナ20及び40とマイク30を人体の所定の部位に配置し、マイク30に入力される音声をダイバーシティ方式で、図示しない受信装置に送信する。
ここで、無線通信装置100では、アンテナ20の通信周波数は1.2GHzであり、アンテナ40の通信周波数は800MHzである。
本体10は、送信部11、ダイバーシティ回路12、周波数変換回路13、整合回路14、周波数変換回路15、及び音声処理回路16を有する。また、本体10のダイバーシティ回路12には、整合回路21を介してアンテナ20が接続され、整合回路14にはアンテナ40が接続され、音声処理回路16にはマイク30が接続されている。本体10は、例えば、人体の背面側の腰部において、フック等によって衣服に取り付けられる。
送信部11は、入力端子が音声処理回路16に接続され、出力端子がダイバーシティ回路12に接続される。送信部11は、マイク30に入力され、音声処理回路16で処理された信号を送信する回路である。送信部11は、音声処理回路16で処理された信号をダイバーシティ回路12に入力する。
ダイバーシティ回路12は、送信部11から入力される信号を周波数変換回路13、15に出力する。無線通信装置100がアンテナ20で送信を行うときは、ダイバーシティ回路12は信号を周波数変換回路15に出力し、無線通信装置100がアンテナ40で送信を行うときは、ダイバーシティ回路12は信号を周波数変換回路13に出力する。
周波数変換回路13は、ダイバーシティ回路12から入力される信号を800MHzの搬送波に重畳して整合回路14に出力する。すなわち、ダイバーシティ回路12から出力される信号は、周波数変換回路13で変調されて整合回路14に入力される。
整合回路14は、アンテナ40のインピーダンスを調整するための回路であり、例えば、インダクタ(L)又はキャパシタ(C)を有する。アンテナ40は、整合回路14によって周波数変換回路13とインピーダンス整合が取られる。
周波数変換回路15は、ダイバーシティ回路12から入力される信号を1.2GHzの搬送波に重畳して整合回路21に出力する。すなわち、ダイバーシティ回路12から出力される信号は、周波数変換回路15で変調されて整合回路21に入力される。
音声処理回路16は、マイク30から入力される音声信号の変調等の処理を行い、送信部11に入力する。
アンテナ20は、通信周波数が1.2GHzのモノポールアンテナであり、その長さは、1.2GHzにおける波長λの約1/4(λ/4)に設定されている。アンテナ20は、例えば、銅線によって構成される。なお、アンテナ20は、銅以外の金属製であってもよい。
アンテナ20は、給電線路20A、整合回路21、給電線路22、及び周波数変換回路15を介して、本体10のダイバーシティ回路12の一方の出力端子に接続されており、第1アンテナの一例である。アンテナ20は、ダイバーシティ回路12から周波数変換回路15、給電線路22、整合回路21、及び給電線路20Aを介して入力される信号を放射する。
また、アンテナ20の先端部には、マイク30が配設される。図1ではアンテナ20とマイク30を離して示すが、実際にはマイク30は、アンテナ20の先端部でアンテナ20に固定されている。なお、アンテナ20とマイク30は絶縁されており、マイク30がアンテナ20の放射特性に影響を与えないように構成されている。
例えば、アンテナ20の給電線路20A、整合回路21、及び給電線路22と、マイク30の配線30Aとは、樹脂で被覆されてケーブル状にして固定されている。
整合回路21は、アンテナ20のインピーダンスを調整するための回路であり、例えば、インダクタ(L)又はキャパシタ(C)を有する。アンテナ20は、整合回路21によって周波数変換回路15とインピーダンス整合が取られる。
マイク30は、所謂ピンマイクである。マイク30は、例えば、ピンによって衣服の胸部に取り付けられることにより、人体の胸部に配置される。マイク30は、配線30Aを介して本体10の音声処理回路16に接続されている。マイク30を胸部に取り付けた人間が発する音声は、マイク30によって拾われて電気信号に変換され、配線30Aを通じて音声処理回路16に入力される。
アンテナ40は、通信周波数が800MHzのモノポールアンテナであり、その長さは、800MHzにおける波長λの約1/4(λ/4)に設定されている。アンテナ40は、例えば、銅線によって構成される。なお、アンテナ40は、銅以外の金属製であってもよい。
アンテナ40は、本体10から突き出している棒状のホイップアンテナであり、第2アンテナの一例である。なお、アンテナ40は、本体10の筐体に内蔵されていてもよい。
アンテナ40は、整合回路14を介して、本体10のダイバーシティ回路12の他方の出力端子に接続されている。アンテナ40は、ダイバーシティ回路12から整合回路14を介して入力される信号を放射する。
次に、図2を用いて、実施の形態1の無線通信装置100の利用の仕方について説明する。
図2は、人間が実施の形態1の無線通信装置100を利用する状態を示す図である。
無線通信装置100の本体10は、人体の背面側の腰部に配置される。例えば、本体10は、クリップ等を腰のベルト等に引っかけることにより、衣服に固定される。このようにして、本体10は人体の背面側の腰部に配置され、これによりアンテナ40は、人体の背面側の腰部に配置される。
アンテナ20、給電線路20A、整合回路21、給電線路22、及び配線30Aは、人体の背面側の腰部に配置される本体10から引き延ばされ、人体の左脇を取り回されており、アンテナ20及び配線30Aの先端部にあるマイク30は、人体の胸部の左肩に近い位置に配置される。図2では、マイク30は、衣服の左襟にクリップ等で固定されている。このため、アンテナ20及び配線30Aは、人体の左胸から背面側の腰部にわたって延在している。
ここで、人体は誘電体であり、一般に、身長は成人で約1.4mから約1.8m程度である。例えば、UHF帯の中でも周波数が約1GHzから約500MHzの帯域は、波長が約30cm〜約60cmであるため、この帯域の信号は人体による遮蔽等の影響をうけやすい。これは、人体の寸法が波長の整数倍の関係になりやすいからである。
また、人体は、一般に、腰部等の身長方向における中央部が最も幅広く、肩より上の首及び頭部は、肩より下の部位に比べて幅が細いため、上述の帯域の信号に与える影響は軽微であることが分かっている。
また、周波数が高くなると自由空間損失が大きくなるため、一般に、周波数の高い信号は、周波数の低い信号よりも放射し難い傾向がある。
また、地面はグランド電位に保持されているため、地面から高い場所の方がグランド電位の影響が少なく、信号は放射しやすい。
以上のような理由から、実施の形態1の無線通信装置100は、アンテナ20をアンテナ40よりも高い部位に配置し、また、アンテナ20の出力をアンテナ40の出力の半分に設定している。また、アンテナ20の通信周波数(1.2GHz)をアンテナ40の通信周波数(800MHz)よりも高くしている。
すなわち、無線通信装置100は、利用者が本体10をクリップ等でウェストのベルト等に引っかけるとともに、マイク30をクリップ等で衣服の左胸等に固定することによって装着される。
これにより、本体10に取り付けられるホイップ型のアンテナ40よりも、マイク30の直下にあるアンテナ20の方が高い位置に配置されることになる。また、アンテナ40は人体の背面側にあり、アンテナ20は人体の正面側に位置することになる。
図3は、実施の形態1の無線通信装置100のアンテナ20及び40の放射パターンを示す図である。図3(A)は水平面内での放射パターンを示し、図3(B)は垂直面内での放射パターンを示す。
なお、図3(A)に示す水平面内の放射パターンは、人体を上方から見た場合の放射パターンであり、90度の方向が人体の正面側を示し、270度の方向が人体の背面側を示す。
また、図3(B)に示す垂直面内の放射パターンは、人体を左側部から見た場合の放射パターンであり、90度の方向が水平方向における正面方向を示し、0度の方向が鉛直上方を示し、270度の方向が人体の水平方向における背面方向を示す。
また、図3(A)、(B)において、三角(▲)のプロットはアンテナ20(1.2GHz)の放射パターンを示し、黒丸(●)のプロットはアンテナ40(800MHz)の放射パターンを示す。
また、図3(A)、(B)における放射パターンの振幅値は、人体が存在しないときのアンテナ利得(アンテナ20、40単体のアンテナ利得)を0dBとして規格化した値である。
図3(A)に示すように、アンテナ20の水平面内の放射パターンは、正面側の約30度から約150度の範囲で約0dB前後の値が得られており、背面側の210度や330度においても約−10dBが得られている。
また、アンテナ40の水平面内の放射パターンは、背面側の約210から約330度の範囲で約3〜4dB程度の値が得られている。アンテナ40の放射パターンの正面側での減衰は、アンテナ20の背面側での減衰よりも多少大きく約−16dB程度であり、正面側の約30度や約150度で約−12dB程度の値となった。
また、図3(B)に示すように、アンテナ20の垂直面内の放射パターンは、約50度から約90度まで約0dB前後の値が得られた。また、アンテナ40の垂直面内の放射パターンは、約230度から約320度において約0dBから約4dB程度の値が得られた。
以上より、アンテナ20は、アンテナ40の半分の出力でも、人体が存在しないときと同様の振幅値が得られた。また、図3(A)に示す水平面内の放射パターンから分かるように、アンテナ20は、アンテナ40の半分の出力であるのに、背面側での振幅値の減衰の度合は、アンテナ40の正面側での振幅値の減衰よりも軽微であった。
これは、アンテナ20は、人体の左胸の高い位置(左肩に近い位置)に配置されており、すなわち、アンテナ40が配置される腰部よりも人体の幅の細い首や頭部に近い位置に配置されているため、アンテナ40よりも人体の反対側への放射が得られたためと考えられる。
アンテナ20が配置される部位は、アンテナ40が配置される腰部よりも人体の幅の細い首や頭部に近いため、アンテナ40が配置される部位よりも人体による遮蔽の影響を受けにくい部位である。
アンテナ20の出力は、アンテナ40の出力の半分であるが、アンテナ20から放射される電波は、人体の幅の細い首や頭部の脇や、頭部の上方を抜けて人体の上部を超えることができるため、良好な放射特性が得られたものと考えられる。
ここで、比較用に、アンテナ40のみで得られる放射特性について説明する。
図4は、アンテナ40のみで得られる放射パターンを示す図である。図4(A)はアンテナ40の水平面内での放射パターンを示し、図4(B)はアンテナ40の垂直面内での放射パターンを示す。
図4(A)、(B)に示すように、アンテナ40のみで得られる水平面内及び垂直面内の放射パターンは、それぞれ、図3(A)、(B)に示す放射パターンにおけるアンテナ40の放射パターンと同様である。
以上より、実施の形態1によれば、線状のアンテナ20を人体の首や頭部に近い部位であって、本体10に取り付けられるアンテナ40よりも高い部位に配置することにより、アンテナ20の高い放射特性を得ることができる。
アンテナ40は人体の背面側の腰部に配置され、腰部は人体の中でも最も幅の広い部位であるため、人体による遮蔽の影響を受け、正面側への放射は殆ど得られない。
一方、アンテナ20は胸部に配置され、胸部は人体の中でも比較的幅の細い首や頭部に近い。このため、アンテナ20から放射される信号は、アンテナ40から放射される信号に比べると人体による遮蔽の影響が小さく、首や頭部の脇及び頭部の上方を通って背面側にも放射すると考えられる。すなわち、アンテナ20は、アンテナ40よりも人体の遮蔽の影響を受けにくい部位に配置されている。
また、アンテナ20は、アンテナ40よりも高い位置に配置されるため、地面のグランド電位による影響を受けにくく、高い放射特性が得られると考えられる。
このため、実施の形態1の無線通信装置100では、アンテナ20の出力をアンテナ40の出力の半分に設定している。このように出力を設定しても、図3(A)、(B)に示すように、アンテナ20の放射パターンの振幅値は、アンテナ40の放射パターンの振幅値と略同じレベルの値が得られている。これは、アンテナ20の方がアンテナ40よりも放射特性が良好であるため、出力を半分にしてアンテナ40とのバランスを取ったものである。
アンテナ20から放射される電波は、首や頭部等の人体の中でも比較的幅の細い部位の脇及び頭部の上方を通って背面側に抜ける割合が多いと考えられるため、このように出力を落とすことにより、消費電力の低減を図ることができる。
また、アンテナ20は、アンテナ40よりも人体の遮蔽の影響を受けにくい部位に配置されているため、より高い周波数での通信が可能になる。このため、実施の形態1の無線通信装置100では、アンテナ20の通信周波数を1.2GHzにし、アンテナ40の通信周波数を800MHzにしている。
以上のように、実施の形態1の無線通信装置100は、人体の遮蔽の影響を受けにくい首や頭部の近傍に片方のアンテナ20を配置し、もう一方のアンテナ40を人体の背面側の腰部に配置される本体10に配置している。
このため、実施の形態1によれば、十分なダイバーシティ効果が得られ、良好な通信を行うことのできる無線通信装置100を提供することができる。
利用者が図2に示すように無線通信装置100を装着すると、利用者の前方(正面側)及び後方(背面側)に良好な放射パターンが得られるため、図示しない受信装置に対してどちらの方向を向いても、マイク30に入力される音声を受信装置で確実に受信することができる。これは例えば、大きなコンサートホールのステージに立つ司会者が、受信装置に対してどちらの方向を向いても、マイク30に入力される音声を無線通信装置100の十分なダイバーシティ効果で確実に受信装置に送信できることを意味する。
ここで、例えば、アンテナ20を備えずにアンテナ40のみを備え、図4に示す放射パターンを有する無線通信装置では、アンテナ40を背面側の腰部に取り付けた利用者が受信装置に対して背を向けているときには音声を受信できるが、受信装置の方を向いているときは音声を受信することができない。これは、背景技術として紹介した、ダイバーシティ効果の不十分な従来の無線通信装置においても同様である。
これに対して、実施の形態1の無線通信装置100によれば、図3(A)、(B)に示すように、十分なダイバーシティ効果により、人体の前方及び後方のいずれにも電波を放射することができるので、図示しない受信装置に対してどちらの方向を向いても、マイク30に入力される音声を受信装置で確実に受信することができる。
また、従来のダイバーシティ方式の無線通信装置は、2つのアンテナの間に十分な距離がないため、十分なダイバーシティ効果は得られない。
これに対して、実施の形態1の無線通信装置100は、人体の胸部に配置されるアンテナ20と、人体の背面側の腰部に配置されるアンテナ40とは、十分に離れて配置されているため、アンテナ20とアンテナ40との相関は十分に低くなり、十分なダイバーシティ効果を得ることができる。
また、従来の装置において、使用する周波数帯がUHF帯等のように波長が比較的長い場合に、十分なダイバーシティ効果を得るためにアンテナ同士の間の距離を長く取ると、無線通信装置が大型化するという問題が生じる。
これに対して、実施の形態1の無線通信装置100は、大型化を図ることなく、十分なダイバーシティ効果を得ることができる。
また、従来の装置において、人体の影響を回避するために、送信出力を上げると、例えばUHF帯では10dB以上、lGHz帯では20dB以上出力を増大する必要があるため、電力消費が大きくなるという問題がある。
これに対して、実施の形態1の無線通信装置100は、線状のアンテナ20の出力を低減でき、低消費電力化を図ることができる。
以上、実施の形態1によれば、線状のアンテナ20を人体の胸部に配置することにより、良好な放射特性、低消費電力化、及び十分なダイバーシティ効果が得られる無線通信装置100を提供することができる。
なお、以上では、アンテナ20を人体の左胸に配置する形態について説明したが、アンテナ20は、人体の正面側又は側面側において、アンテナ40よりも高い位置に配置されるのであれば、左胸以外の場所に配置されてもよい。例えば、アンテナ20は肩に配置されてもよく、上腕に配置されてもよい。
また、以上では、無線通信装置100がラジオマイクである形態について説明したが、無線通信装置100はラジオマイクには限られず、例えば、本体10が携帯電話端末機で、アンテナ20がハンズフリー用のヘッドセットに取り付けられてもよい。
また、以上では、アンテナ20の通信周波数(1.2GHz)をアンテナ40の通信周波数(800MHz)よりも高くする形態について説明したが、アンテナ20及び40の通信周波数は等しくてもよい。これについては、実施の形態2で説明する。
<実施の形態2>
図5は、実施の形態2の無線通信装置のアンテナ20及び40の放射パターンを示す図である。図5(A)は水平面内での放射パターンを示し、図5(B)は垂直面内での放射パターンを示す。
実施の形態2の無線通信装置は、周波数変換部15が800MHzの搬送波に、ダイバーシティ回路12から入力される信号を重畳する点が実施の形態1の無線通信装置100と異なる。その他の構成は実施の形態1の無線通信装置100と同様であるため、以下では同様の回路構成を有するものとして説明する。
図5(A)、(B)において、三角(▲)のプロットはアンテナ20(800MHz)の放射パターンを示し、黒丸(●)のプロットはアンテナ40(800MHz)の放射パターンを示す。
また、図5(A)、(B)における放射パターンの振幅値は、人体が存在しないときのアンテナ利得(アンテナ20、40単体のアンテナ利得)を0dBとして規格化した値である。
図5(A)に示すように、アンテナ20の水平面内の放射パターンは、正面側の約50度から約130度の範囲で約0dB前後の値が得られており、60度から120度の間では、約1dB程度の高い振幅値が得られている。また、背面側の210度や330度においても約−10dBが得られている。
また、アンテナ40の水平面内の放射パターンは、背面側の約200から約340度の範囲で約3〜4dB程度の値が得られている。アンテナ40の放射パターンの正面側での減衰は、アンテナ20の背面側での減衰よりも多少大きく約−16dB程度であり、正面側の約30度や約150度で約−12dB程度の値となった。
また、図5(B)に示すように、アンテナ20の垂直面内の放射パターンは、約50度から約110度まで約0dB前後の値が得られた。また、アンテナ40の垂直面内の放射パターンは、約230度から約310度において約0dBから約4dB程度の値が得られた。
以上より、アンテナ20は、アンテナ40の半分の出力でも、人体が存在しないときと同様の振幅値が得られた。また、図5(A)に示す水平面内の放射パターンから分かるように、アンテナ20は、アンテナ40の半分の出力であるのに、背面側での振幅値の減衰の度合は、アンテナ40の正面側での振幅値の減衰よりも軽微であった。
これは、アンテナ20は、人体の左胸の高い位置(左肩に近い位置)に配置されており、すなわち、アンテナ40が配置される腰部よりも人体の幅の細い首や頭部に近い位置に配置されているため、アンテナ40よりも人体の反対側への放射が得られたためと考えられる。
アンテナ20が配置される部位は、アンテナ40が配置される腰部よりも人体の幅の細い首や頭部に近いため、アンテナ40が配置される部位よりも人体による遮蔽の影響を受けにくい部位である。
アンテナ20の出力は、アンテナ40の出力の半分であるが、アンテナ20から放射される電波は、人体の幅の細い首や頭部の脇や、頭部の上方を抜けて人体の上部を超えることができるため、良好な放射特性が得られたものと考えられる。
以上より、実施の形態2によれば、アンテナ20及び40の通信周波数が等しい場合においても、実施の形態1と同様に、線状のアンテナ20を人体の胸部に配置することにより、良好な放射特性、低消費電力化、及び十分なダイバーシティ効果が得られる無線通信装置を提供することができる。
<実施の形態3>
図6は、実施の形態3の無線通信装置300の構成を概略的に示す図である。
実施の形態3の無線通信装置300は、本体310、アンテナ20、イヤーモニター330、及びアンテナ40を含む。
無線通信装置300は、図示しない送信装置から送信される音声信号を受信する無線通信装置であり、アンテナ20及び40とイヤーモニター330を人体の所定の部位に配置し、ダイバーシティ方式でアンテナ20又は40で受信した音声信号をイヤーモニター330から出力する。
実施の形態3の無線通信装置300は、実施の形態1の無線通信装置100のマイク30をイヤーモニター330に入れ替え、受信した音声信号をイヤーモニター330から出力するように構成を変更したものである。
以下、実施の形態1の無線通信装置100と同様の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
本体310は、受信部311、ダイバーシティ回路12、周波数変換回路313、整合回路14、周波数変換回路315、及び音声処理回路16を有する。音声処理回路16にはイヤーモニター330が接続されている。本体310は、例えば、人体の背面側の腰部において、フック等によって衣服に取り付けられる。
受信部311は、入力端子がダイバーシティ回路12に接続され、出力端子が音声処理回路16に接続される。受信部311は、アンテナ20又は40で受信され、周波数変換部313又は315で復調され、ダイバーシティ回路12から入力される信号を受信する回路である。受信部311は、ダイバーシティ回路12から入力される信号を音声処理回路16に入力する。
ダイバーシティ回路12は、周波数変換回路313、315から入力される信号を受信部311に出力する。無線通信装置300がアンテナ20で信号を受信するときは、ダイバーシティ回路12には信号が周波数変換回路315から入力され、無線通信装置300がアンテナ40で信号を受信するときは、ダイバーシティ回路12には信号が周波数変換回路313から入力される。
周波数変換回路313は、整合回路14から入力される信号を復調してダイバーシティ回路12に入力する。
周波数変換回路315は、整合回路21から入力される信号を復調してダイバーシティ回路12に入力する。
アンテナ20の先端部には、イヤーモニター330が配設される。図6ではアンテナ20とイヤーモニター330を離して示すが、実際にはイヤーモニター330は、アンテナ20の先端部でアンテナ20に固定されている。
例えば、アンテナ20の給電線路20A、整合回路21、及び給電線路22と、イヤーモニター330の配線330Aとは、樹脂で被覆されてケーブル状にして固定されている。
イヤーモニター330は、例えば、ピンによって衣服の胸部に取り付けられることにより、人体の胸部に配置される。イヤーモニター330は、配線330Aを介して本体310の音声処理回路16に接続されている。送信装置から無線通信装置300がアンテナ20又は40で受信した音声信号は、イヤーモニター330から利用者の耳に出力される。
以上、実施の形態3の無線通信装置300は、実施の形態1の無線通信装置100のマイク30をイヤーモニター330に入れ替えた構成を有する。
このため、実施の形態3によれば、実施の形態1と同様に、線状のアンテナ20を人体の胸部に配置することにより、良好な放射特性、低消費電力化、及び十分なダイバーシティ効果が得られる無線通信装置300を提供することができる。
以上、本発明の例示的な実施の形態の無線通信装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100、300 無線通信装置
10、310 本体
11 送信部
12 ダイバーシティ回路
13、313 周波数変換回路
14 整合回路
15、315 周波数変換回路
20 アンテナ
30 マイク
40 アンテナ
311 受信部
330 イヤーモニター

Claims (5)

  1. 送信部又は受信部と、
    前記送信部又は前記受信部を内蔵する本体と、
    前記本体に内蔵され、前記送信部又は前記受信部に接続されるダイバーシティ回路と、
    前記ダイバーシティ回路に接続され、前記本体から延在する線状の第1アンテナと、
    前記本体に取り付けられ、前記ダイバーシティ回路に接続される第2アンテナと、
    前記本体に内蔵され、前記送信部又は前記受信部に接続される音声処理部と、
    前記音声処理部に接続され、前記第1アンテナの先端部に取り付けられるマイク又はイヤーモニターと
    を含む、無線通信装置。
  2. 前記第2アンテナは、前記本体が人体の腰部に配置されることにより、人体の腰部に配置されており、前記第1アンテナは、前記第2アンテナよりも人体の高い位置に配置される、請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記第2アンテナは人体の背面側又は側面側の腰部に配設され、前記第1アンテナは、前記本体から人体の胸部又は肩部にかけて配設される、請求項2記載の無線通信装置。
  4. 前記第1アンテナでの通信周波数は、前記第2アンテナでの通信周波数よりも高い、請求項1乃至3のいずれか一項記載の無線通信装置。
  5. 前記第1アンテナでの通信出力は、前記第2アンテナでの通信出力よりも低い、請求項1乃至3のいずれか一項記載の無線通信装置。
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