JP2013223694A

JP2013223694A - ドーム型創傷保護具

Info

Publication number: JP2013223694A
Application number: JP2012110008A
Authority: JP
Inventors: Junko Yahata; 順子八幡
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2012-04-20
Filing date: 2012-04-20
Publication date: 2013-10-31
Anticipated expiration: 2032-04-20
Also published as: JP5620435B2

Abstract

【課題】従来の救急絆創膏やガーゼは創傷部の上に直接貼るので、貼り替えようとすると剥がすのに痛みを伴い苦労する。治りかけても無理に剥がすことで治りかけの状態が後退し、治癒に時間がかかってしまう。又、衣類等の圧迫から創傷部を保護できるような物はない。本発明は上記のような問題点を解決し、痛みを最小限に抑え薬剤を使わずに早い治癒を目的とし、湿潤療法に基づいた内部に湿度が保たれる構造のドーム型創傷保護具を提供する。
【解決手段】アクリル系樹脂発泡体の様なクッション性のある素材でできた楕円形等の筒状の幅１０ミリ前後、高さ５ミリ程のドーナツ状パッドの上から屋根の様に覆いかぶさる形で厚さ１ミリ程の塩化ビニールシートの様な素材のもので蓋をしてドーム状を形成し、ドーナツ状パッドの内側の周壁には吸水性に優れた吸水シートが貼ってあり、皮膚に接触するドーナツ状パッド下部面には医療用の接着材が付いていることを特徴とするドーム型創傷保護具。
【選択図】図１

Description

本発明は、創傷部をドーム状に覆うことで、外部からの接触や衣類等による圧迫から防いで保護し、痛みなしに、且つ薬剤を使わずに湿潤することで早く傷が治るような構造のドーム型創傷保護具に関するものである。

従来からの救急絆創膏「バンドエイド（登録商標）」やガーゼがあり、最新のものでは、ハイドロコロイド素材のパッドが傷口から出てくる体液を吸収して傷口を保護し、水やばい菌を防ぐ「キズパワーパッド（登録商標）」のような商品がある。

従来の救急絆創膏やガーゼは、創傷部の上に直接接触して貼るものであり、汚れて交換する際にまだ治りきらない創傷部に貼りつき、貼り替えようすると傷の接触表面が無理に引き剥がされたりして、剥がすのに痛みを伴い苦労する。少し治りかけてきても、無理に剥がすことで、治りの状態が後退したり、それを繰り返すことで、なかなか治らず、治癒に時間がかかってしまう。最新の商品で創傷部に付きにくいとされるものでも、全く痛みを伴わずに剥がせるものはない。また、従来のものは貼った後、ばい菌等からは保護されるが、ひざ等にできた創傷などで、創傷部に救急絆創膏やガーゼの上から圧迫が加わった場合、かなりの痛みが伴う。創傷部を衣類などの圧迫から保護するようなものは殆どない。
本発明は、創傷保護具における上記のような問題点を解決したものである。

アクリル系樹脂発泡体のようなクッション性のある素材でできた楕円形等の筒状の幅１０ミリ前後、高さ５ミリ程のドーナツ状パッドの上から屋根のように覆いかぶさる形で厚さ１ミリ程の塩化ビニールシートのような素材のものでフタをしてドーム状を形成し、ドーナツ状パッドの内側の周壁には吸水性に優れた吸水シートが貼ってあり、皮膚に接触するドーナツ状パッド下部面には、医療用の接着材が付いている。
以上を特徴とするドーム型創傷保護具である。

従来の救急絆創膏やガーゼなどの創傷保護具は、創傷部に密着させて使用するものなので、交換時には血液、体液、膿などの付着のため、剥がすのが困難で、かなりの痛みを伴う。また、貼った後も上から衣服などの圧迫等があると、気を付けていても痛みを伴うことが多々ある。本発明は、ドーナツ状に屋根を付けたようなドーム型のパッドを創傷部に接触しない様にすっぽり覆い装着するので、傷の接触表面が無理やりに引き剥がされることもなく、交換する際にも痛みを感じずに交換できる。無理に剥がして創傷部の治りを逆もどりさせるような心配もないし、外部からの圧迫等も完全に防護できるので、無駄な痛みを感じないですむというメリットがある。
また、傷ができた直後は、血液、体液、膿などが出てくるが、ドーム内部の吸収シートが漏れを防ぐので、染み出た血液等が、ズボンなどの衣類に付着する心配もない。
本発明は、以上のように、痛みを最少減にする効果が期待できる。さらにドームの中は密閉し、湿気を保つ構造になっており、従来の乾燥させて治すという今まで一般的だった方法とは異なる湿潤療法の考え方に基づいており、痛みを最小限に、且つ薬剤を使わずに早い治癒という理想的な効果が期待できる。

本発明の立体分解図ドーナツパッドの裏側を表示した斜視図本発明の使用例を示す斜視図

以下、本発明の実施の形態を説明する。
（イ）ドーム型創傷保護具のドーナツ状パッド（１）は、アクリル系樹脂発泡体のようなクッション性のある素材でできており、形状は幅１０ｍｍ程、高さ５ｍｍ程の楕円形で筒状になっている。楕円であるので、身体のどの部位にも装着しやすい。
また、柔軟であるため、皮膚との密着度がよく、瞬時に密閉することができる構造となっており、湿潤環境に最適である。外部の圧迫が加わっても、多少の衝撃であれば吸収でき、創傷部をガードする。
（ロ）フタ部（３）は、厚さ１ｍｍ程の塩化ビニールシートのような素材でできており、ドーナツ状パッド（１）の表側の上部面（４）とぴったり密着している。ソフトな素材であるが強度もあり、外部からの力を跳ね返し、創傷部に触れるのを防ぐ。
（ハ）ドーナツ状パッド（１）の裏側の下部面（５）には、医療用接着剤が付いており、接着シール（６）を剥がして皮膚に装着できる構造となっている。
（ニ）ドーナツ状パッド（１）の内側周壁には、血液や体液、膿などの液体を吸収するための吸水シート（２）が貼ってある。
本発明は以上のような構造である。
本発明を使用する時は、創傷部を流水で洗いながし、消毒液等はつけずに、ドーナツ状パッド（１）の裏側の下部面（５）にある接着面の接着シール（６）を剥がして、創傷部を覆うように、創傷部にかからないように注意して装着し、治癒を待つ。創傷部の治癒状態に応じて、数回、貼り替える。

１ドーナツ状パッド、２吸水シート、３フタ部、４上部面、５下部面、
６接着シール

Claims

アクリル系樹脂発泡体のようなクッション性のある素材でできた楕円形等の筒状の幅１０ミリ前後、高さ５ミリ程のドーナツ状パッドの上から屋根のように覆いかぶさる形で厚さ１ミリ程の塩化ビニールシートのような素材のものでフタをしてドーム状を形成し、ドーナツ状パッドの内側の周壁には吸水性に優れた吸水シートが貼ってあり、皮膚に接触するドーナツ状パッド下部面には、医療用の接着材が付いていることを特徴とするドーム型創傷保護具。