JP2013223132A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電話帳データの発信先情報がユーザの意図した位置に表示されるように、自動的にその発信先情報に適切な読み情報を設定することを課題とする。
【解決手段】名称情報と読み情報を含む発信先情報を記憶した電話帳データと、電話帳データの発信先情報を所定の表示順序に配置して一覧表示する表示部と、一覧表示された発信先情報のうち選択された発信先情報を移動データとして取得する移動データ取得部と、指定された一覧表示の中の表示位置を移動データの移動位置として取得する移動位置取得部と、取得された移動データの名称情報に対応する読み候補を生成する読み生成部と、取得された移動位置の直前と直後の発信先情報の読み情報を考慮して、生成された読み候補の中から一覧表示の表示順序に基づいてその移動位置に配置することが適切な読みを持つ読み候補を選別し、選別された読み候補を移動データの読み情報に設定する読み選別部とを備える。
【選択図】図7

Description

この発明は、通信装置に関し、特に、通信や通話の相手先の電話番号と名称およびその読み情報とを対応づけて記憶した電話帳を有する通信装置に関する。
従来から、個人や会社等で利用される電話機、携帯電話、およびその他の通信端末には、通信や通話の相手先の電話番号等を記憶した電話帳を備えたものがある。
電話帳は、一般的に、個人や会社等の名称情報と、その読み情報と、電話番号とを対応づけた発信先情報を記憶したものである。所望の相手先へ発信する場合には、ユーザが相手先の電話番号を直接入力する代わりに、電話帳に記憶された複数の名称情報を表示画面に表示させ、発信したい相手先の名称情報を選択入力することにより、対応付けて記憶されているその相手先の電話番号にダイヤル発信をしていた。
現在の携帯電話等では、このような電話帳には、数百件の相手先の発信先情報を記憶しておくことが可能であるが、その記憶件数が多くなればなるほど、電話帳から所望の相手先を探し出すことが困難になる。
そこで、従来の電話機等では、発信先情報の読み情報を利用して、たとえば名称情報をかな文字の50音順に分類し、50音の順番に名称情報を並べかえて表示させることにより、所望の相手先を容易に検索できるようにしていた。
また、回線を通して発信元情報を端末に送出する情報通知サービスを利用して、発信元情報を電話帳データとして記憶する通信端末も提案されている(特許文献1参照)。
この通信端末では、着信時に情報通知サービスから通知される発信元の電話番号と名称とを受信し、受信された名称が漢字の場合に、その漢字をかな文字に変換し、漢字と変換されたかな文字とを名称として記憶させることにより、アイウエオ順による並べ換えを可能としている。
特開2002−209012号公報
しかし、一般的に、発信先情報を電話帳に記憶させる場合、ユーザが電話番号と名称情報と読み情報とを入力する必要がある。
ユーザが誤った読み情報を含む発信先情報を入力してしまった場合、読み情報に基づいて50音順に発信先情報を並べて表示させると、その発信先情報はユーザが本来意図していた位置とは異なる位置に表示されることになるので、所望の相手先を探し出すのが困難となる。
また、読み情報を付加せずに発信先情報を記憶させることも可能であるが、そのような読み情報を含まない発信先情報は、50音順に分類することはできないので、たとえば、「その他」の分類項目に分類され、やはりユーザが意図する位置に表示されないことになり、検索が困難となる。
また、上記のような誤った読み情報を含む発信先情報や読み情報を含まない発信先情報を、50音順の本来意図する位置に表示させるためには、発信先情報の読み情報を変更あるいは追加入力できるようにすればよい。
しかし、そのような変更等をするためには、ユーザは、変更したい読み情報を有する発信先情報を選択し、変更後の読み情報を入力し、入力した読み情報を確認後保存させるという一連の複雑な操作をする必要がある。
また、この一連の操作は、発信先情報を本来の意図する位置に表示させる操作とは直接関連性のない操作である。
さらに、発信先情報の名称として漢字のみが取得され、漢字かな変換により、その漢字をかな文字に変換する場合、漢字の読みが多数あるため、かな文字の変換候補が複数存在する場合がある。
このとき、特許文献1のように、複数の変換候補に優先順位をつけ、優先順位の最も高い変換候補を、読み情報として記憶することが考えられる。
しかし、優先順位が高いものが、必ずしも正しい読み情報であるとは限らないので、発信先情報がユーザの意図した位置に表示されない場合もあり得る。
また、かな文字に複数の変換候補が存在する場合、その変換候補をすべて表示させて、ユーザに選択させるようにしてもよいが、一律に選択操作が必要となる。
さらに、たとえば、読みが困難な漢字を持つ名称については、本来の正しい読みの表示位置よりも、ユーザが意図した読みの位置に表示させた方が、所望の相手先の名称を探し出しやすい場合もある。
そこで、この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、読み情報が記憶されていない名称を持つ発信先情報や、誤った読み情報が記憶されユーザが意図しない位置に表示されてしまう名称を持つ発信先情報に、ユーザが指定した位置に表示することが可能な読み情報を記憶させる通信装置を提供することを課題とする。
この発明は、入力部と、名称情報およびその読み情報を含む発信先情報を記憶した電話帳データと、前記電話帳データの発信先情報を、所定の表示順序に配置して一覧表示する表示部と、前記一覧表示された発信先情報のうち、前記入力部によって選択された発信先情報を、移動データとして取得する移動データ取得部と、前記入力部によって指定された前記一覧表示の中の表示位置を、前記移動データの移動位置として取得する移動位置取得部と、前記取得された移動データの名称情報に対応する1または複数の読み候補を生成する読み生成部と、前記一覧表示された発信先情報のうち前記取得された移動位置の直前と直後の発信先情報の読み情報を考慮して、前記生成された読み候補の中から、前記取得された移動位置に移動データを移動した場合に、一覧表示の表示順序に基づいてその移動位置に配置することが適切な読みを持つ読み候補を選別し、選別された読み候補を、前記移動データの読み情報に設定する読み選別部とを備えたことを特徴とする通信装置を提供するものである。
これによれば、入力部によってユーザが選択した発信先情報を移動データとして取得し、ユーザが指定した表示位置を移動データの移動位置として取得することにより、取得された移動データの読み候補を生成し、一覧表示の表示順序に基づいて、その移動位置に配置することが適切な読みを持つ読み候補を選別して、その選別された読み候補を、移動データの読み情報に設定するので、ユーザが直接読み情報を入力することなく、ユーザの意図する表示位置に移動データが表示されるような読み情報を、自動的にその移動データに設定することができる。
また、前記読み選別部は、前記生成された読み候補の中から、前記一覧表示の表示順序に基づいて、前記移動位置の直前に存在する発信先情報の読み情報と、移動位置の直後に存在する発信先情報の読み情報との間に配置されるべき読みを持つ読み候補を、前記移動データの移動位置に対応した読み候補として選別し、選別された読み候補が1つの場合に、その読み候補を、前記移動データの読み情報に設定することを特徴とする。
これによれば、生成された読み候補の中から一覧表示の表示順序に基づいて選別された読み候補が1つの場合に、移動データの読み情報を設定するので、移動位置に適切な発信先情報の読み方が1つに選別されたときには、ユーザが直接読み情報を入力しなくても、移動データの読み情報を容易に設定できる。
また、漢字あるいは漢字かな交じり文字列を、かな文字のみの文字列に変換する漢字かな変換部をさらに備え、前記読み生成部は、前記漢字かな変換部によって前記移動データの名称情報をかな文字に変換させ、変換された後の1または複数のかな文字列を、読み候補とすることを特徴とする。
これによれば、移動データの名称情報を、かな文字列に変換して読み候補としているので、名称情報に対応するかな文字をユーザが直接入力することなく、想定され得るすべての読みを生成することができる。
また、前記表示部に一覧表示される発信先情報の表示順序は、前記読み情報を構成するかな文字の50音の順番であることを特徴とする。
これによれば、電話帳データの発信先情報は、かな文字の50音の順番に表示されるので、ユーザは、日本語で表示された名称情報を容易に検索することができる。
また、前記読み選別部は、前記選別された読み候補が2つ以上ある場合、前記入力部によって選択された読み候補を、前記移動データの読み情報に設定することを特徴とする。
これによれば、2つ以上の読み候補の中から、所望の読み候補を入力部によって選択できるので、ユーザ自らの意思で、移動データに対する読み情報を選別することができる。
また、前記入力部によって、前記一覧表示された発信先情報のうち、所望の移動位置の直前に存在する発信先情報と、直後に存在する発信先情報とを、選択することによって、前記移動データの移動位置を指定することを特徴とする。
これによれば、入力部によって、ユーザが意図する移動位置の直前および直後に存在する発信先情報を選択することによって移動位置が指定されるので、容易な操作をするだけで移動位置を指定でき、ユーザの入力操作の負担を軽減できる。
この発明によれば、ユーザが一覧表示された発信先情報のうち移動したい移動データを選択し、その移動位置を指定することにより、選択された移動データの読み候補が生成され、一覧表示の表示順序に基づいて、その移動データを指定した移動位置に配置することが適切な読み候補が選別されて、その選別された読み候補が移動データの読み情報に設定されるので、ユーザが、所望の発信先情報の選択と、一覧表示の中の所望の移動位置の指定という容易な操作をするだけで、その移動位置に対応した発信先情報の読み情報を自動的に設定することができ、たとえば、読み情報が記憶されていない発信先情報や誤った読み情報が記憶されているためにユーザが意図しない表示位置に表示される発信先情報について、ユーザが読み情報を直接入力しなくても、ユーザが意図する読み情報を設定することができ、読み情報を設定する際の入力操作の負担を軽減できる。
この発明の通信装置の一実施例の構成ブロック図である。 この発明の記憶部に記憶される情報の一実施例の説明図である。 発信先情報を移動する場合に、変化する電話帳データの一実施例の説明図である。 発信先情報を移動した場合における読み候補リストと読み選別リストの一実施例の説明図である。 表示部に表示される電話帳データの移動操作と表示内容の説明図である。 誤った読み情報が記憶されている発信先情報を、ユーザが意図する表示位置へ移動させた場合の一実施例の説明図である。 電話帳データの発信先情報の移動処理と、移動データに対する読み情報の設定処理との一実施例のフローチャートである。 読み情報をアルファベット順で管理した電話帳データに対する読み候補リストと読み選別リストの一実施例の説明図である。 行グループ表示の電話帳データについて、移動操作と表示内容の一実施例の説明図である。 移動データの移動位置を指定する他の実施例の説明図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。なお、これによって、この発明が限定されるものではない。
<この発明の通信装置の構成>
図1に、この発明の通信装置の一実施例の構成ブロック図を示す。
ここで、通信装置とは、他の通信装置とデータ通信や通話をする機能を有する情報処理装置であり、たとえば、固定設置された電話機、携帯電話、タブレット端末やノートパソコン等の通信および通話機能を有する携帯端末などを意味する。
以下の実施例では、通信装置を、単に、端末TEとも呼ぶ。
また、この発明の端末TEは、他の通信装置とデータ通信または通話をするために、他の通信装置の電話番号と、その通信装置を所有する個人や会社等の相手先の名称情報と、その名称情報の読みをかな文字で表現した読み情報とを対応づけた発信先情報を記憶した電話帳データ31を有する。
図1において、この発明の通信装置(TE)は、主として、制御部10、入力部11、表示部12、移動データ取得部13、移動位置取得部14、読み生成部15、読み選別部16、漢字かな変換部17、記憶部30、通信部40とを備える。
制御部10は、主として、CPU、ROM、RAM、I/Oコントローラ、タイマー等からなるマイクロプロセッサであり、ROM等に記憶されるプログラムに基づいて、CPUが各種ハードウェアを動作させることにより、通信装置の有する機能を実現させるものである。
通信部41は、電話網などのネットワークを介して、相手先の通信装置と接続し、データ通信あるいは通話を行う部分である。
データ通信等の相手先の通信装置と接続するために、電話帳データの電話番号が利用される。
入力部11は、ユーザが、機能選択、データ入力等を行う部分であり、たとえば、キーボード、マウス、タッチパネル等が用いられる。
また、この発明では、入力部11は、特に、電話帳データを一覧表示させる操作、表示された電話帳データの発信先情報のうち、移動させる発信先情報を選択する操作、その移動先の表示位置を指定する操作、接続する相手先を選択する操作、漢字やかな等の文字を入力する操作をする部分である。
表示部12は、機能選択画面や、電話帳データの一覧表示や入力データ等を入力する画面等を表示させる部分であり、たとえば、LCD、有機EL等が用いられる。
入力部11としてタッチパネルが用いられる場合は、入力部11と表示部12とが重ね合わせられて形成され、表示部12に表示されたアイコンや表示項目の領域をタッチすることにより、所望の機能選択や、データの入力が行われる。
たとえば、タッチパネルを用いれば、表示部12に表示された電話帳データの名称情報の中から移動させる名称情報を選択する操作や、選択された名称情報を移動させる表示位置を指定する操作を容易にすることができる。
また、たとえば、電話帳データを表示部12に表示する場合は、発信先情報を所定の表示順序に配置して、識別可能な程度の大きさで所定数の名称情報を一画面に順次一覧表示させる。
名称情報の表示順序は、読み情報を50音順に並べた順番や、読み情報をアルファベット順に並べた順番などが考えられる。以下の実施例では、50音順に並べた読み情報の順番に従って、名称情報を表示するものとして説明する。
また、電話帳データに記憶される1つの発信先情報は、主として、名称情報と、読み情報と、電話番号の3つの情報を含むものである。表示部12に電話帳データを表示する場合、これら3つの情報をすべて表示してもよいが、ユーザが選択操作を容易にするために、少なくとも名称情報を表示することが好ましい。ただし、どの情報を表示するかは、ユーザが設定変更できるようにしてもよい。
移動データ取得部13は、表示部に一覧表示された発信先情報のうち、入力部によってユーザが選択した発信先情報を移動データとして取得し、記憶部30の移動データ情報32に記憶する部分である。
ここで、取得される発信先情報(移動データとも呼ぶ)は、ユーザが表示位置を変更するために、所定の入力操作によって選択した発信先情報であり、たとえば、読み情報が記憶されていない発信先情報や、誤って読み情報が記憶されたためにユーザが意図しない位置に表示されている発信先情報である。
たとえば、後述する図2や図3(a)に示した「東海林 花子」という名称情報を持つ発信先情報が、取得された移動データである。
移動位置取得部14は、取得された移動データを移動させる位置(移動位置)を取得し、その移動位置を記憶する部分である。
移動位置は、入力部によって指定された一覧表示の中の表示位置であり、ユーザの所定の入力操作によって指定される。
たとえば、後述する図3(b)に示すように、所望の移動位置の1つ前(直前)の位置に存在する前位置データ(図3(b)の「佐藤 太郎」)と、所望の移動位置の1つ後(直後)の位置に存在する後位置データ(図3(b)の「鈴木 次郎」)とを、選択することにより、移動データの移動位置を指定する。
あるいは、PCのドラッグ&ドロップに似た操作をすることにより、移動位置を指定してもよい。たとえば、移動データを一定時間タッチし続けることを契機にして、データを移動させることができる「データ移動モード」へ切り替えてデータを移動させる。「データ移動モード」では、タッチした状態のまま指を動かすと、指の動きに追従してデータが移動し、タッチをやめることを契機にして「データ移動モード」を終了し、タッチをやめた位置を移動位置として決定する。
指定された移動位置の前後のデータの位置を取得することにより、移動すべき位置を特定することができる。
このようにして取得された前位置データと後位置データの位置情報は、図2に示すように、移動データ情報32の1つとして記憶される。
また、移動位置が取得された場合、移動先の前位置データと後位置データとが特定されるので、図2に示すように、これらの情報を、それぞれ前位置データ情報33と後位置データ情報34として記憶しておく。
読み生成部15は、取得された移動データの名称情報に対応する1または複数の読み候補を生成する部分である。
名称情報が漢字のみ、あるいは漢字かな交じり文字列の場合は、漢字かな変換部17によって漢字をかな文字列に変換して、読み候補を生成する。
漢字に複数の読み方が存在する場合は、可能な読み方をすべて考慮して、移動データの名称情報をかな文字に変換させ、変換された後の1または複数のかな文字列からなる読み候補を生成し、読み候補リスト35に記憶する。
たとえば、図2に示すように、移動データの名称情報が「東海林 花子」であった場合、漢字かな変換によって生成される読み情報が3つ存在するので、移動データの読み候補リスト35に、3つの読み候補が記憶される。
読み選別部16は、生成された読み候補の中から、一覧表示の表示順序に基づいて取得された移動位置に配置することが適切なかな順序となる読み候補を選別し、選別された読み候補を移動データの読み情報として読み選別リストに設定する部分である。
移動位置に適切なかな順序とは、一覧表示の表示順序が、かな文字の50音の順番である場合に、取得した移動データの読み候補の読みの50音順の順番が、移動位置の前位置データの読み情報と、移動位置の後位置データの読み情報との間に、配置されるべき順序であることを意味する。
すなわち、生成された読み候補を電話帳データの中に含めて、すべての読み情報を50音順に並べかえたときに、生成された読み候補の中から、移動位置の前位置データの読み情報と後位置データの読み情報との間に配置されるべき読みを持つ読み候補を抽出し、その移動位置に対応した読み候補として読み選別リスト36に記憶する。
また、読み選別リスト36に選別された読み候補が1つだけの場合に、その読み候補を、移動データの読み情報に設定記憶する。
たとえば、図2に示すように、移動データの名称情報が「東海林 花子」の場合、3つの読み候補が生成されるが、この3つのうち「ショウジ ハナコ」という読み候補のみが、移動位置の前位置データの読み情報(サトウ タロウ)と、後位置データの読み情報(スズキ ジロウ)との間に入るように配置できるので、読み選別リスト36には、「ショウジ ハナコ」を記憶する。
この場合、ユーザは、移動データとして「東海林 花子」を選択する操作をし、移動先の位置を指定する操作をするだけで、名称情報の「東海林 花子」に対応する読み情報が、「ショウジ ハナコ」に、自動的に設定される。
ユーザは、「東海林 花子」の実際の読み方を知っている必要はあるが、その実際の読み方のかな文字を直接入力する必要はないので、ユーザの入力操作の負担を軽減できる。
また、読み選別部16により読み候補を選別した結果、読み選別リスト36に、1つも読み候補が記憶されない場合は、指定された移動位置に適切な読み候補がないことになる。この場合は、たとえば、ユーザが指定した移動位置では、適切な読み情報が生成できないことを意味する警告表示をしたり、ユーザに読み情報を直接入力することを要求する表示画面を表示すればよい。
また、読み選別部16により読み候補を選別した結果、読み選別リスト36に、選別された読み候補が2つ以上記憶されている場合、移動データの名称情報に対する読み情報を1つに特定することができないことになる。
この場合は、たとえば、読み選別リスト36に記憶されている複数の読み候補をすべて表示させ、ユーザにどの読み候補を読み情報として設定するかを選択入力してもらい、入力部によって選択された読み候補を、移動データの読み情報に設定すればよい。
もし、移動データが「東海林 花子」であって、ユーザが指定した移動位置が、「と」で始まる読み情報と「な」で始まる読み情報との間であった場合、図2に示すように、読み候補リスト35の「東海林 花子」の3つの読み候補のうち、2つの読み候補(トウカイリン ハナコ、トウカイハヤシ ハナコ)が読み選別リスト36に記憶され得るので、この2つの読み候補を表示させて、ユーザに、どちらの読み候補を読み情報とするかを選択入力させるようにすればよい。
この場合も、ユーザは、読み情報とするかな文字を直接入力する必要はないので、入力操作の負担を軽減できる。
漢字かな変換部17は、漢字、あるいは漢字かな交じり文字列を、かな文字のみの文字列に変換する部分であり、公知の技術を利用することができる。
漢字かな変換部17は、上記したように、読み生成部15が、名称情報から、かな文字列からなる読み候補を生成する場合に、利用される。
記憶部30は、この発明の各機能ブロック(11〜17)を動作するときに必要な情報や、プログラムを記憶する部分であり、ROM、RAM等の半導体素子や、ハードディスク、SSD(Solid State Drive、フラッシュメモリドライブ)などの記憶装置、その他の記憶媒体が用いられる。
この発明では、記憶部30には、主として、電話帳データ31、移動データ情報32、前位置データ情報33、後位置データ情報34、読み候補リスト35、読み選別リスト36などが記憶される。
図2に、記憶部30に記憶される情報の一実施例の説明図を示す。
図2に示すように、電話帳データ31は、表示の順序番号(No.)と、個人や会社を識別する名称情報、名称情報の読み方を示した読み情報、および接続する発信先の電話番号とから構成される。発信先情報には、電話番号とともに、名称情報とその読み情報とを含む。
図2では、100番目の名称情報「東海林 花子」には、電話番号が対応づけられているが、読み情報が設定されていないものとする。
移動データ32は、ユーザが選択した移動データの発信先情報と、ユーザが指定した移動位置の情報とから構成される。
図2の移動データ32は、電話帳データ31の中から、100番目の「東海林 花子」を移動データとして選択した場合を示しており、指定した移動位置として、前データの番号(=1)と、後データの番号(=2)が記憶されている場合を示している。
この場合、名称情報の「東海林 花子」には、読み情報が記憶されていないことがわかる。
前位置データ情報33は、移動位置が指定された場合に、その移動位置の直前に存在する発信先情報を記憶したものであり、図2に示すように、たとえば、表示順序番号(No.)と、名称情報と、読み情報とからなる。
後位置データ情報34は、移動位置が指定された場合に、その移動位置の直後に存在する発信先情報を記憶したものであり、図2に示すように、たとえば、表示順序番号(No.)と、名称情報と、読み情報とからなる。
ただし、指定される移動位置が電話帳データの先頭の場合や最後尾の場合は、前位置データや後位置データに相当する発信先情報がない場合がある。このとき、たとえば、その旨を示す情報を前位置データ情報33や後位置データ情報34に記憶しておけば、指定された移動位置が先頭であるかあるいは最後尾であることが識別できる。
移動データの読み候補リスト35は、取得した移動データ情報32の名称情報に対応する読み候補を記憶したものである。読み候補が複数存在する場合は、図2に示すように、読み生成部15によって生成されたすべての読み候補が記憶される。
移動データの読み選別リスト36は、生成された読み候補リスト35の中から、移動位置に適切な読み候補を選別して記憶したものである。
指定された移動位置の前後の発信先情報の読み情報と比較して、読み候補の50音順の配置が前後の発信先情報の読み情報の間となる場合に、その読み候補が、読み選別リスト36に記憶される。
読み候補リスト35に生成された読み候補が複数ある場合は、読み選別リスト36に記憶される読み候補は、1つには限られず、2つ以上の場合もあれば、1つもない場合もあり得る。
図2の読み選別リスト36は、上記したように、読み候補リスト35の3つの読み候補のうち、移動データの移動位置の情報32と、その移動位置の前後位置のデータの読み情報(33,34)とから、1つの読み候補(ショウジ ハナコ)が、自動的に設定される場合を示している。
読み選別リスト36に選別された読み候補が2つ以上ある場合は、たとえば、ユーザにどの読み候補を読み情報に設定すべきかを選択させ、入力部によって選択入力された読み候補を移動データの読み情報に設定すればよい。
<発信先情報の移動と、読み情報の生成>
図3に、発信先情報を移動する場合に、変化する電話帳データの一実施例の説明図を示す。
図4に、発信先情報を移動した場合における読み候補リストと読み選別リストの一実施例の説明図を示す。
図5に、表示部に表示される電話帳データの移動操作と表示内容の説明図を示す。
これらの図面を利用して、ユーザが、読み情報のない発信先情報を、ユーザの意図する位置に移動させる操作をすることによって、その発信先情報に適切な読み情報を自動的に設定することを説明する。
ここで、ユーザの意図する位置とは、ユーザが発信する相手先を検索することが容易となるように、名称情報が50音順の順番で表示された場合に、所望の名称情報がその位置に表示されているとユーザが考える位置とする。
また、説明を容易にするために、電話帳データ31は、読み情報に基づいて、50音順に並べられているものとする。
図3(a)は、ユーザが発信先情報を移動する前に、記憶部30に記憶されていた電話帳データ31を示したものである。
図4(a)は、図3(a)と同じ電話帳データである。
図3(a)において、No.1〜3の発信先情報については、名称情報に対応する読み情報が記憶されており、50音順に配置されている。
しかし、No.100の名称情報には、対応する読み情報が付与されておらず、50音順に並べることができないものとする。
したがって、電話帳データを表示部12に一覧表示する場合に、記憶部30に記憶された順番で表示するものとすると、No.100の「東海林 花子」は、読み情報がないので、50音順では表示されず、100番目に表示され、50音順ではない位置に表示されることになる。
図5(a)は、ユーザが電話帳データを表示部12に表示させる操作をしたときに、表示部12に、最初に表示される電話帳データの内容を示したものであり、ここでは、図3(a)に示したような50音順の最初の5人の名称情報が表示された状態の画面を示している。
ただし、図5の表示内容は、名称情報のみを表示しているが、移動位置を探しやすくするために、名称情報とその読み情報とを表示してもよい。
図5(b)は、図5(a)の表示状態から、ユーザが表示内容を上下方向に移動させるスクロール操作をし、最後尾の100番目の名称情報を表示させた状態を示している。
このとき、ユーザが、100番目の「東海林 花子」の読みが「ショウジ ハナコ」であるのにもかかわらず、50音順の正しい位置に表示されていないことに気づき、ユーザが意図する位置に移動させようとするものとする。
まず、ユーザは、100番目の名称情報を移動データに設定するために、図5(b)の表示状態で、100番目の名称情報「東海林 花子」を選択する操作をする。
たとえば、入力部11としてタッチパネルを用いている場合は、100番目の名称情報の表示領域を指でタッチすればよい。
図5(b)では、選択したことをユーザに知らせるために、100番目の名称情報の枠を、他の名称情報の枠よりも太い線で表示している。
ただし、枠を太くする以外に、100番目の名称情報の文字の字体、サイズ、あるいは色を変更してもよく、または点滅表示させてもよい。
図5(b)において、ユーザが、意図する移動データが正しく選択されたことを確認した後、移動データを確定するために、「移動データ確定」という表示部分にタッチする。
これにより、移動データとして、100番目の「東海林 花子」の選択が確定する。
移動データの選択が確定すると、移動データ情報32として、「東海林 花子」に関する発信先情報が記憶され、さらに、図4(b)に示すように、移動データの読み候補リスト35が生成され、記憶部30に記憶される。
図4(b)では、「東海林 花子」という名称情報に対して、漢字かな変換処理が行われ、3つの読み候補が生成されるものとする。
次に、ユーザが、移動データの移動位置を指定する。たとえば、移動位置の指定を要求する表示がされると、ユーザは、表示されている電話帳データをスクロールさせて、移動位置を指定する。
ここでは、移動位置の指定は、表示部に表示されている移動したい位置の直前の名称情報と、直後の名称情報とを選択することにより行うものとする。ただし、この指定方法以外に、たとえばPCのドラッグ&ドロップに似た操作をすることにより移動位置を指定してもよい。このような、移動位置の他の指定方法については後述する。
また、移動位置としては、ユーザが意図する任意の位置を指定することが可能であるが、移動データを50音順に並んだ位置に表示させることを目的として、ユーザは、移動位置を指定するものとする。
移動データである「東海林 花子」の読みが「ショウジ ハナコ」であることを、ユーザが知っているものとすると、ユーザは、表示されている電話帳データをスクロールさせながら、移動データが50音順の並びで表示される挿入すべき位置(移動位置)を探す。
ユーザが、図5(c)に示すように、移動データ「東海林 花子」を挿入すべき位置は、「サトウ タロウ」という読みの「佐藤 太郎」と、「スズキ ジロウ」という読みの「鈴木 次郎」との間であると判断したとする。
ユーザは、挿入すべき位置の1つ前の名称情報(佐藤 太郎)と、1つ後の名称情報(鈴木 次郎)とを、選択する操作をする。
図5(c)では、選択された2つの名称情報の枠を太線で表示することにより、指定された移動位置が、この2つの名称情報の間であることを示している。
ユーザは、図5(c)の指定した移動位置の表示を確認した後、「移動位置確定」という表示部分にタッチする。これにより、移動データの移動位置が確定する。
移動位置が確定すると、図2に示すように、移動データ情報32の中の移動位置に、たとえば、前データ番号と後データ番号として、それぞれ、選択した直前の位置に存在する名称情報の番号(No.=1)と、直後の位置に存在する名称情報の番号(No.=2)とを記憶する。
また、前位置データ情報33として、図5(c)で選択した直前位置の発信先情報の名称情報とその読み情報とが記憶され、後位置データ情報34として、図5(c)で選択した直後位置の発信先情報の名称情報とその読み情報とが記憶される。
図5(c)の場合は、図2、図4(c)、図4(d)に示すように、前位置データ情報(サトウ タロウ)と後位置データ情報(スズキ ジロウ)が記憶される。
また、移動データの移動位置が電話帳データのNo.1とNo.2との間に確定したので、図3(b)に示すように、100番目の「東海林 花子」の発信先情報は、1番目の発信先情報と2番目の発信先情報との間に移動される。
図3(c)は、移動データ「東海林 花子」の移動後の電話帳データの記憶状態を示している。ただし、図3(c)は、読み情報を生成する前である。
次に、図4(b)の読み候補リスト35、図4(c)の前位置データ情報33、および図4(d)の後位置データ情報34を利用して、生成された読み候補の中から、移動位置に適切な移動データの読み候補を選別する。
この実施例では、50音順の順番で表示することを前提としているので、移動データの読み候補の中から、その50音順の並びが、移動位置の直前の位置にある前位置データ情報33の読み情報と、移動位置の直後の位置にある後位置データ情報34の読み情報との間に配置されるべき読み候補を抽出する。抽出された読み候補は、読み選別リスト36に記憶される。
図4(b)に示した3つの読み候補において、1番目の「ショウジ ハナコ」は、「シ」で始まる文字列であるが、50音順では、「サ」で始まる前位置データ情報33の読み情報(サトウ タロウ)よりも後であり、「ス」で始まる後位置データ情報34の読み情報(スズキ シロウ)よりも前である。
すなわち、「ショウジ ハナコ」は、50音順では、前位置データ情報33と後位置データ情報34の読み情報との間に配置されるべき読み候補である。
したがって、この読み候補「ショウジ ハナコ」は、図4(e)に示すように、読み選別リスト36に記憶される。
図4(b)の2番目の「トウカイリン ハナコ」と、3番目の「トウカイハヤシ ハナコ」は、いずれも「ト」で始まる文字列であるので、50音順の並びにおいて、「サ」で始まる前位置データ情報33と、「ス」で始まる後位置データ情報34との間に配置するのは不適切である。
すなわち、指定された移動位置における読み情報として、図4(b)の「ト」で始まる2つの読み候補を付与することは不適切であるので、この2つの読み候補(トウカイリン ハナコ、トウカイハヤシ ハナコ)は、読み選別リスト36には記憶されない。
以上のように、図4(b)に示すように、選択された移動データ「東海林 花子」については、3つの読み候補が生成されるが、指定された移動位置の50音順の並び、すなわち、図4(c)、(d)に示す移動位置の直前と直後の発信先情報の読み情報を考慮すると、図4(e)に示すような読み選別リスト36が記憶され、移動データの名称情報の読みに付与するべき読み情報として、1つの読み候補「ショウジ ハナコ」が選別される。
選別された読み候補は1つしかないので、移動データ「東海林 花子」の読み情報として、その読み候補「ショウジ ハナコ」が設定され、図3(d)のように、電話帳データに記憶される。
このように、移動データの名称情報に対応する読み情報が設定されると、50音順に配列された図3(d)の電話帳データに基づいて、図5(d)に示すように、移動データを移動した後の電話帳データが表示される。
図5(d)は、名称情報のみしか表示していないが、もし読み情報も表示するとすれば、「東海林 花子」とともに「ショウジ ハナコ」も表示される。
以上の処理により、ユーザが選択した移動データ(東海林 花子)が、ユーザが指示した移動位置に表示されるとともに、ユーザが直接文字入力をしなくても、その移動位置に適切な読み情報(ショウジ ハナコ)が、その移動データに自動的に設定されることになる。
同様の手順で、読み情報をアルファベット順で管理を行う電話帳データにおいても、適切な読み情報を自動的に設定することができる。
この場合は、漢字かな変換部17に代えて、漢字ローマ字変換部を利用することで、移動データの読み候補リスト35がローマ字で生成されることになる。
図8に、読み情報をアルファベット順で管理を行う電話帳データの、発信先情報を移動した場合における読み候補リストと読み選別リストの一実施例の説明図を示す。
電話帳データ31は、ローマ字で入力された読み情報が、アルファベット順に並べられているものとする。
図8(a)において、No.1〜3の発信先情報については、名称情報に対応する読み情報がローマ字で記憶されており、アルファベット順に配置されている。
しかし、No.100の名称情報には、対応する読み情報が付与されておらず、アルファベット順に並べることができないものとする。
したがって、電話帳データを表示部12に一覧表示する場合に、記憶部30に記憶された順番で表示するものとすると、No.100の「東海林 花子」は、読み情報がないので、アルファベット順では表示されず、100番目に表示され、アルファベット順ではない位置に表示されることになる。
ユーザが、100番目の「東海林 花子」の読みが「Shoji Hanako」であるのにもかかわらず、アルファベット順の正しい位置に表示されていないことに気づき、ユーザが意図する位置に移動させようとするものとする。
50音順のときと同様の手順で、100番目の名称情報「東海林 花子」を移動データとして選択すると、移動データ情報32として、「東海林 花子」に関する発信先情報が記憶され、さらに、図8(b)に示すように、移動データの読み候補リスト35が生成され、記憶部30に記憶される。
図8(b)では、「東海林 花子」という名称情報に対して、漢字かな変換処理ならびにかなローマ字変換が行われ、5つの読み候補が生成されるものとする。
移動位置が確定すると、図8(c)、図8(d)に示すように、前位置データ情報(Segawa Saburo)と後位置データ情報(Suzuki Jiro)が記憶される。
次に、図8(b)の読み候補リスト35、図8(c)の前位置データ情報33、および図8(d)の後位置データ情報34を利用して、生成された読み候補の中から、移動位置に適切な移動データの読み候補を選別する。
この実施例では、アルファベット順の順番で表示することを前提としているので、移動データの読み候補の中から、そのアルファベット順の並びが、移動位置の直前の位置にある前位置データ情報33の読み情報と、移動位置の直後の位置にある後位置データ情報34の読み情報との間に配置されるべき読み候補を抽出する。抽出された読み候補は、読み選別リスト36に記憶される。
図8(b)に示した5つの読み候補において、1番目の「Shoji Hanako」は、「Sh」で始まる文字列であるが、アルファベット順では、「Se」で始まる前位置データ情報33の読み情報(Segawa Saburo)よりも後であり、「Su」で始まる後位置データ情報34の読み情報(Suzuki Jiro)よりも前である。
すなわち、「Shoji Hanako」は、アルファベット順では、前位置データ情報33と後位置データ情報34の読み情報との間に配置されるべき読み候補である。
したがって、この読み候補「Shoji Hanako」は、図8(e)に示すように、読み選別リスト36に記憶される。
図8(b)の2番目から5番目の「Syoji Hanako」「Tohkairin Hanako」「Toukairin Hanako」「Toukaihayashi Hanako」は、いずれもアルファベット順の並びにおいて、「Se」で始まる前位置データ情報33と、「Su」で始まる後位置データ情報34との間に配置するのは不適切である。
すなわち、指定された移動位置における読み情報として、図8(b)の2番目から5番目の読み候補を付与することは不適切であるので、この4つの読み候補は、読み選別リスト36には記憶されない。
以上のように、図8(b)に示すように、選択された移動データ「東海林 花子」については、5つの読み候補が生成されるが、指定された移動位置のアルファベット順の並び、すなわち、図8(c)、(d)に示す移動位置の直前と直後の発信先情報の読み情報を考慮すると、図8(e)に示すような読み選別リスト36が記憶され、移動データの名称情報の読みに付与するべき読み情報として、1つの読み候補「Shoji Hanako」が選別され、電話帳データに記憶される。
次に、行グループ表示の電話帳データの実施例をあげる。
図9に、行グループ表示を行う電話帳データの、移動操作と表示内容の説明図を示す。
電話帳データの一覧表示方法として、「あ行」「か行」「さ行」「た行」・・・と行グループごとに表示を行う方法がある。発信先情報は、それぞれの読み情報の頭文字をもとに、ユーザーが選択した行グループに該当する発信先情報のみがリスト表示される。
読み情報がない発信先情報は、各行グループには属さず、末尾の「その他」グループに属することとする。
図9(a)は、ユーザが電話帳データを表示部12に表示させる操作をしたときに、表示部12に、最初に表示される電話帳データの内容を示したものであり、ここでは、50音順の最初の1人「佐藤 太郎」の発信先情報が属する、「さ行」グループが表示された状態の画面を示している。
図9(b)は、図9(a)の表示状態から、ユーザが表示内容を左右方向にスクロール操作をし、最後の「その他」グループと、当グループに属する100番目の名称情報を表示させた状態を示している。
このとき、ユーザが、100番目の「東海林 花子」の読みが「ショウジ ハナコ」であるのにもかかわらず、50音順の正しい位置に表示されていないことに気づき、ユーザが意図する位置に移動させようとするものとする。
まず、ユーザは、100番目の名称情報を移動データに設定するために、図9(b)の表示状態で、100番目の名称情報「東海林 花子」を選択する操作をする。
たとえば、入力部11としてタッチパネルを用いている場合は、100番目の名称情報の表示領域を指でタッチすればよい。
図9(b)では、選択したことをユーザに知らせるために、100番目の名称情報の枠を、他の名称情報の枠よりも太い線で表示している。
ただし、枠を太くする以外に、100番目の名称情報の文字の字体、サイズ、あるいは色を変更してもよく、または点滅表示させてもよい。
図9(b)において、ユーザが、意図する移動データが正しく選択されたことを確認した後、移動データを確定するために、「移動データ確定」という表示部分にタッチする。
これにより、移動データとして、100番目の「東海林 花子」の選択が確定する。
移動データの選択が確定すると、移動データ情報32として、「東海林 花子」に関する発信先情報が記憶され、さらに、移動データの読み候補リスト35が生成され、記憶部30に記憶される。
図9(b)では、「東海林 花子」という名称情報に対して、漢字かな変換処理が行われ、3つの読み候補が生成されるものとする。
次に、ユーザが、移動データの移動位置を指定する。たとえば、移動位置の指定を要求する表示がされると、ユーザは、表示されている電話帳データをスクロールさせて、移動位置を指定する。
ここでは、移動位置の指定は、先にあげた例と同様に、表示部に表示されている移動したい位置の直前の名称情報と、直後の名称情報とを選択することにより行うものとする。
また、今回の例では、行グループごとの表示となっているため、名称情報のほか、行グループ自体も移動位置の指定に使用できることとする。
また、移動位置としては、ユーザが意図する任意の位置を指定することが可能であるが、移動データを50音順に並んだ位置に表示させること、ならびに、読み情報に適した行グループに属させ、当グループの表示時に画面に表示させることを目的として、ユーザは、移動位置を指定するものとする。
移動データである「東海林 花子」の読みが「ショウジ ハナコ」であることを、ユーザが知っているものとすると、ユーザは、表示されている電話帳データをスクロールさせながら、移動データが50音順の並びで表示される挿入すべき位置(移動位置)を探す。
ユーザが、図9(c)に示すように、移動データ「東海林 花子」を挿入すべき位置は、「サトウ タロウ」という読みの「佐藤 太郎」の後ろであり、挿入すべき行グループは、「ショウジ ハナコ」という読みから、「さ行」のグループであると判断したとする。
ユーザは、挿入すべき位置の1つ前の名称情報(佐藤 太郎)と、挿入すべき行グループ(「さ行」グループ)とを、選択する操作をする。
図9(c)では、選択された2つの情報の枠を太線で表示することにより、指定された移動位置が、「佐藤 太郎」の後ろであり、「さ行」のグループであることを示している。
ユーザは、図9(c)の指定した移動位置の表示を確認した後、「移動位置確定」という表示部分にタッチする。これにより、移動データの移動位置が確定する。
移動位置が確定すると、前位置データ情報33として、図9(c)で選択した直前位置の発信先情報の名称情報とその読み情報とが記憶される。後位置データ情報34には、図9(c)で選択した行グループ情報に基づいて、読み情報に「その行の末尾まで」という情報が記憶される。
図9(c)の場合は、前位置データ情報に(サトウ タロウ)が、後位置データ情報には、(「さ」行グループ末尾まで)という情報が記憶される。
次に、読み候補リスト35、前位置データ情報33、および後位置データ情報34を利用して、生成された読み候補の中から、移動位置に適切な移動データの読み候補を選別する。
この実施例では、50音順の順番で表示することを前提としているので、移動データの読み候補の中から、その50音順の並びが、移動位置の直前の位置にある前位置データ情報33の読み情報と、移動位置の直後の位置にある後位置データ情報34の読み情報との間に配置されるべき読み候補を抽出する。抽出された読み候補は、読み選別リスト36に記憶される。
図9(b)に示した3つの読み候補において、1番目の「ショウジ ハナコ」は、「シ」で始まる文字列であるが、50音順では、「サ」で始まる前位置データ情報33の読み情報(サトウ タロウ)よりも後であり、「さ」行グループ末尾の情報をもつ後位置データ情報34よりも前である。
すなわち、「ショウジ ハナコ」は、50音順では、前位置データ情報33と後位置データ情報34の読み情報との間に配置されるべき読み候補である。
したがって、この読み候補「ショウジ ハナコ」は、読み選別リスト36に記憶される。
2番目の「トウカイリン ハナコ」と、3番目の「トウカイハヤシ ハナコ」は、いずれも「ト」で始まる文字列であるので、50音順の並びにおいて、「サ」で始まる前位置データ情報33と、「さ」行グループ末尾の情報をもつ後位置データ情報34との間に配置するのは不適切である。
すなわち、指定された移動位置における読み情報として、「ト」で始まる2つの読み候補を付与することは不適切であるので、この2つの読み候補(トウカイリン ハナコ、トウカイハヤシ ハナコ)は、読み選別リスト36には記憶されない。
以上のように、選択された移動データ「東海林 花子」については、3つの読み候補が生成されるが、指定された移動位置の50音順の並びや、行グループを考慮することで、読み選別リスト36が記憶され、移動データの名称情報の読みに付与するべき読み情報として、1つの読み候補「ショウジ ハナコ」が選別される。
選別された読み候補は1つしかないので、移動データ「東海林 花子」の読み情報として、その読み候補「ショウジ ハナコ」が設定され電話帳データに記憶される。
このように、移動データの名称情報に対応する読み情報が設定されると、50音順に配列された電話帳データ、ならびに、選択された行グループに基づいて、図9(d)に示すように、移動データを移動した後の電話帳データが表示される。
図9(d)は、名称情報のみしか表示していないが、もし読み情報も表示するとすれば、「東海林 花子」とともに「ショウジ ハナコ」も表示される。
以上の処理により、ユーザが選択した移動データ(東海林 花子)が、ユーザが指示した移動位置に表示されるとともに、ユーザが直接文字入力をしなくても、その移動位置に適切な読み情報(ショウジ ハナコ)が、その移動データに自動的に設定されることになる。
<移動位置の他の指定方法>
図10に、移動データの移動位置を指定するための他の実施例を示す。
ユーザが移動データ「東海林 花子」を挿入すべき位置は、図10(a)の「サトウ タロウ」という読みの「佐藤 太郎」と、「スズキ ジロウ」という読みの「鈴木 次郎」との間であると判断したとする。
ユーザは、図10(b)に示すように、「東海林 花子」のデータを一定時間タッチし続けることによって、移動データとして選択するとともに、電話帳の状態を、データを移動させることができる「データ移動モード」へ切り替える。「データ移動モード」では、タッチした状態のまま指を移動させると、指に追従して選択したデータが移動する。
ユーザが指の位置を移動させたとき、現在の指の座標と各データの座標を比較し、比較結果に応じてデータの並び順を変更する。つまり、図10(b)の「東海林 花子」を選択した状態で、指を上方向に移動させ、指の座標が「和田」の座標よりも上方となったときには、図10(c)が示すように、「東海林 花子」と「和田」の並び順を入れ替える。
この操作を繰り返して、所望の位置、つまり図10(d)、図10(e)に示すように、「佐藤 太郎」と「鈴木 次郎」の間に到達した時点で指を放すことにより、「データ移動モード」を終了し、移動データの移動位置が確定する。また、移動位置が決まることにより、前位置データ情報(サトウ タロウ)と後位置データ情報(スズキ ジロウ)が記憶される。
<誤った読み情報が記憶された発信先情報の移動>
図6に、誤った読み情報が記憶されている発信先情報を、ユーザが意図する表示位置へ移動させた場合の実施例の説明図を示す。
ここでは、電話帳データ31のNo.71から75に、図6(a)に示すような5つの発信先情報が記憶されているものとする。
また、No.72の名称情報「山口」に対する読みとして、誤った読み情報「ハマグチ」が記憶されていたとする。
なお、図6では、電話帳データの電話番号は図示していない。
図6の表示画面は、記憶部30の電話帳データ31に基づいて表示されている。
図6(a)は、電話帳データ31のNo.71から75までの名称情報とその読み情報とを、表示部12に表示した状態を示している。
ユーザが、図6(a)の画面を見て、No.72の「山口」が、「浜口」と「松山」との間に表示されているので、50音順の順番どおりに表示されていないことに気がついたとする。すなわち、「山口」が、ユーザの意図する位置に表示されていないと認識したとする。
その後、ユーザは、この「山口」をユーザの意図する位置、すなわち50音順の並びに対応した位置に表示させるために、まず、所定の入力操作をして移動データを選択する。
図6(b)は、移動データとして、「山口」を選択した状態を示している。「山口」を選択後、「移動データ確定」の表示領域にタッチすると、移動データが「山口」に確定する。
そして、移動データが確定すると、移動データ「山口」に対して漢字かな変換が行われ、読み候補が生成される。
ここで、名称情報「山口」に対しては、1つの読み候補「ヤマグチ」が生成されるものとする。すなわち、読み候補リスト35には、1つの読み候補のみが記憶されるものとする。
次に、図6(c)において、ユーザが移動データの移動位置を指定する。
ユーザは、「山口」は、本来「ヤマグチ」と読むべきことを知っており、50音順では、電話帳データのNo.74の「安田(ヤスダ)」と、No.75の「山本(ヤマモト)」との間に、「山口」が表示されるべきであると判断したとする。
この場合、ユーザは、移動位置を指定するために、図6(c)に示すように、「安田」と「山本」とを移動位置の直前直後のデータとして選択する。
これにより、「山口」の移動位置は、名称情報「安田」と「山本」との間であることが指定された。
その後、ユーザが「移動位置確定」の表示領域をタッチしたとすると、移動データ「山口」の移動位置が確定され、名称情報「山口」の発信先情報が、指定された移動位置である「安田」と「山本」との間に移動される。
また、読み候補リスト35に記憶された読み候補「ヤマグチ」が、50音順の並びでは、移動位置に対して適切なものか否かをチェックする。
図6(c)の場合、読み候補「ヤマグチ」は、50音順では、前位置データ情報33の読み情報「ヤスダ」と、後位置データ情報34の読み情報「ヤマモト」との間に配置されるべき情報であるので、この読み候補「ヤマグチ」は、読み選別リスト36に記憶される。
また、読み選別リスト36に記憶された読み候補は1つなので、この読み候補「ヤマグチ」が、移動データ「山口」の読み情報として設定される。
すなわち、ユーザが名称情報「山口」を選択した後、所望の位置に移動させる操作をすることにより、「山口」の読み情報が、自動的に、誤っていた「ハマグチ」から、正しい「ヤマグチ」に変更される。
これにより、電話帳データ31の名称情報「山口」に対応する読み情報が「ヤマグチ」に変更されるので、名称情報「山口」は、指定された移動位置である「安田」と「山本」との間に表示され、図6(d)に示すように、移動データの移動後の電話帳データが表示される。
このように、誤った読み情報(ハマグチ)が記憶されている発信先情報(山口)が、ユーザの意図しない位置に表示されている場合において、ユーザが、その発信先情報(山口)を選択し、さらに本来表示されるべき位置と考える位置に移動させる指示操作をすることにより、その指示された移動位置に発信先情報(山口)を表示させるとともに、50音順の並びに基づいてその移動位置に適切な読み情報(ヤマグチ)を、自動的に、その発信先情報に設定することができる。
ユーザは、その読み情報を直接入力する必要はなく、読みを文字入力する手間と時間を省くことができ、ユーザの入力操作の負担を軽減できる。
<電話帳データの移動処理と読み情報の設定処理>
図7に、この発明の通信装置における電話帳データの発信先情報の移動処理と、移動データに対する読み情報の設定処理との一実施例のフローチャートを示す。
ここでは、すでに上記したように、ユーザが表示された電話帳データの中から、所望の移動データを選択し、その移動データの移動位置を指定することにより、その移動位置に適切なかな順序の移動データの読み候補を選別して、移動データの読み情報を自動的に設定する処理を説明する。
また、移動位置に適切なかな順序とは、移動位置の直前直後の発信先情報の読み情報と比較して、移動データの読みの50音順の並びが、直前の発信先情報の読み情報と直後の発信先情報の読み情報との間に配置されるべき順序を意味するものとする。
また、電話帳データの中の発信先情報を編集する機能の1つとして、発信先情報の表示位置を変更することが可能な移動モードを設けるものとする。
図7のステップS1において、制御部10が、移動モードに入ることを意味する入力があったか否かをチェックする。
たとえば、入力部11がタッチパネルである場合に、ユーザが、表示部12に表示された機能選択画面の中で、「移動モード」を意味する表示領域にタッチしたか否かをチェックする。
移動モードの入力があった場合は、ステップS2へ進む。そうでない場合は、ステップS1へ戻る。あるいは、図示していないが、他の入力操作が行われたか否かをチェックしてもよい。
ステップS2において、制御部10は、電話帳データ31を記憶部30から読み出し、表示部12に表示する。
電話帳データ31の中に、多数の発信先情報が含まれている場合は、所定のサイズで表示可能な数の発信先情報を1画面に表示する。表示する項目としては、少なくとも名称情報のみを表示すればよいが、名称情報と読み情報の両方を表示してもよく、あるいは電話番号も表示してもよい。
これにより、ユーザは、電話帳データ31に記憶されている発信先情報を確認することができ、表示画面をスクロールさせることにより、所望の発信先情報を探し出すことができる。
また、このとき、ユーザに移動データを選択させるために、移動データを選択すべきことを示す表示をしてもよい。この後、ユーザは、移動データを選択入力する。
ステップS3において、制御部10は、移動データを選択する入力があったか否かをチェックする。
移動データの選択入力があった場合は、ステップS4へ進み、そうでない場合はステップS3をループする。
ステップS4において、制御部10は、移動位置を指定する入力があったか否かをチェックする。移動位置の指定入力があった場合は、ステップS5へ進み、そうでない場合は、ステップS3へ戻る。
移動位置の指定は、すでに説明したように、たとえば、移動位置の前後の発信先情報を選択することにより行えばよい。
ステップS5において、移動データ取得部13が、選択された移動データが、電話帳データ31の中のどの発信先情報に相当するかを確認し、移動データ情報32に、選択された発信先情報を一時的に記憶する。ここでは、移動データ情報32に、たとえば、名称情報と読み情報とが記憶される。
また、ステップS5において、移動位置取得部14が、指定された移動位置の情報を取得し、移動データ情報32に一時的に記憶する。たとえば、移動位置が、その直前と直後の発信先情報の位置を示す番号(No.)で特定できる場合は、その番号を記憶する。
ステップS6において、読み生成部15が、移動データ情報32に記憶された移動データの名称情報から、その名称情報の読み候補を生成し、読み候補リスト35として記憶する。
読み候補を生成する場合、漢字を含む名称情報に対しては、漢字かな変換部17によって、漢字をかな文字に変換する。このとき、漢字に複数個のかなが対応する場合は、変換後のかな文字列として複数の読み候補を生成する。
したがって、読み候補リスト35には、1または複数の移動データの読み候補が記憶される。
このとき、生成された読み候補の数を、変数Nに設定しておく。
ステップS7において、移動データ情報32に記憶された移動位置の情報から、前位置データ情報33と、後位置データ情報34とを取得し、記憶する。
すでに説明したように、前位置データ情報33は、移動位置の直前に存在する発信先情報であり、名称情報と読み情報とを含む。
また、後位置データ情報34は、移動位置の直後に存在する発信先情報であり、名称情報と読み情報とを含む。
ステップS8において、読み候補リスト35の中の読み候補のすべてに対して、ステップS9からS11の処理を繰り返し行うために、変数Kに1を初期設定する。
ステップS9において、読み選別部16が、読み候補リスト35の中のK番目の読み候補と、前位置データ情報33および後位置データ情報34に記憶された名称情報の読み情報とのかな順序を比較する。
ここでは、50音順の並びをチェックするために、読み候補と読み情報を構成するかな文字に対応するASCIIコードあるいはJISコードを比較する。
ステップS10において、K番目の読み候補と2つの読み情報とを50音順に並べたときに、K番目の読み候補のかな順序が、前位置データ情報33の読み情報と、後位置データ情報34の読み情報との間に配置され得るものか否かをチェックする。
ステップS10の条件が満たされる場合は、ステップS11へ進み、そうでない場合は、ステップS12へ進む。
条件が満たされる場合とは、50音順の並びにおいて、K番目の読み候補のかな順序が、前位置データ情報33の読み情報と、後位置データ情報34の読み情報との間に配置されるべきものであることを意味する。
言いかえれば、移動データを指定された移動位置に移動した場合に、50音順の並びにおいて、K番目の読み候補は、その移動位置に適切な読み情報として採用(選別)し得ることを意味する。
ステップS11において、読み選別部16は、K番目の読み候補を、読み選別リスト36に追加記憶する。
ステップS10において、条件を満たさない場合は、ステップS12へ進むが、K番目の読み候補は、移動位置に対して不適切な読み情報であるので、読み選別リスト36には記憶されない。
ステップS12において、変数Kが、読み候補数N以上となっている場合(K≧N)は、すべての読み候補に対するかな順序の比較チェックを行ったので、ステップS14へ進む。
比較チェックをしていない読み候補が残っている場合(K<N)は、ステップS13へ進み、変数Kに1を加算し、次の読み候補のチェックをするために、ステップS9へ戻る。
ステップS14において、読み選別リスト36に含まれる読み候補の数がゼロであるか否かをチェックする。選別された読み候補がない場合は、ステップS15へ進む。
一方、選別された読み候補がある場合は、ステップS17へ進む。
ステップS15において、読み候補リスト35の読み候補の中には、移動位置に対して適切な読みがなかったので、ユーザに、読み情報を直接入力してもらうことを要求する表示を行う。
ユーザは、この入力要求の表示を見て、移動データに対応する読み情報を直接入力する。
ステップS16において、ユーザによって直接入力された読み情報を、移動データの読み情報として、電話帳データ31に設定記憶する。
このとき、電話帳データ31を、移動データが指定された移動位置に表示されるように、50音順の並びに並びかえる。
その後、処理を終了する。あるいは、ユーザの意図する表示位置に移動データが移動されたか否かを確認するために、移動後の電話帳データを表示してもよい。
ステップS17において、読み選別リスト36に含まれる読み候補の数が、1つであるか否かチェックする。1つである場合は、ステップS18へ進み、2つ以上の場合はステップS19へ進む。
ステップS18において、読み選別リスト36に記憶されている唯一の読み候補を、移動データの読み情報に設定記憶する。これにより、電話帳データ31の中の移動データの名称情報に対応する読み情報が設定される。
このとき、電話帳データ31を、指定された移動位置に移動データが表示させるようにするために、50音順の並びに並びかえる。
ただし、常に、電話帳データ31の読み情報を参照して、50音順に並びかえた読み情報に基づいて、電話帳データの発信先情報を表示させる場合は、この限りでない。
その後、処理を終了する。
ステップS19において、読み選別リスト36の中に、2つ以上の読み候補があるので、ユーザにどの読み候補を移動データの読み情報とすべきかを選択してもらうために、読み選別リスト36のすべての読み候補を表示する。
ユーザは、表示された複数の読み候補を確認して、どの読み候補を読み情報に設定すべきかを考えて、1つの読み候補を選択する入力をする。
ステップS20において、ユーザによって選択入力された読み候補を、移動データの読み情報に設定し、電話帳データ31の中の移動データの名称情報に対応する読み情報として記憶させる。
また、上記したように、電話帳データ31を、読み情報に基づいて、50音順の並びに並びかえる。
その後、処理を終了する。
以上の処理を実行することにより、ユーザは、電話帳データの中の移動データの選択、移動データを移動させる移動位置の指定を行うだけで、移動データの名称情報に対する読み情報を直接入力することなく、移動データの表示位置をユーザが指定した移動位置に移動させるとともに、一覧表示の50音順の表示順序に基づいて、その移動位置に適切な読み情報を、移動データに自動的に設定することができる。
たとえば、読み情報のない名称情報や、誤った読み情報が記憶された名称情報が、ユーザの意図する表示位置に表示されていない場合において、ユーザは、移動データを表示させたい表示位置に移動させる容易な操作をするだけで、その名称情報にユーザが意図する読み情報が自動的に設定されるので、読み情報を設定するための入力操作の負担を軽減できる。
10 制御部
11 入力部
12 表示部
13 移動データ取得部
14 移動位置取得部
15 読み生成部
16 読み選別部
17 漢字かな変換部
30 記憶部
31 電話帳データ
32 移動データ情報
33 前位置データ情報
34 後位置データ情報
35 読み候補リスト
36 読み選別リスト
41 通信部

Claims (6)

  1. 入力部と、
    名称情報およびその読み情報を含む発信先情報を記憶した電話帳データと、
    前記電話帳データの発信先情報を、所定の表示順序に配置して一覧表示する表示部と、
    前記一覧表示された発信先情報のうち、前記入力部によって選択された発信先情報を、移動データとして取得する移動データ取得部と、
    前記入力部によって指定された前記一覧表示の中の表示位置を、前記移動データの移動位置として取得する移動位置取得部と、
    前記取得された移動データの名称情報に対応する1または複数の読み候補を生成する読み生成部と、
    前記一覧表示された発信先情報のうち前記取得された移動位置の直前と直後の発信先情報の読み情報を考慮して、前記生成された読み候補の中から、前記取得された移動位置に移動データを移動した場合に、一覧表示の表示順序に基づいてその移動位置に配置することが適切な読みを持つ読み候補を選別し、選別された読み候補を、前記移動データの読み情報に設定する読み選別部とを備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 前記読み選別部は、前記生成された読み候補の中から、前記一覧表示の表示順序に基づいて、前記移動位置の直前に存在する発信先情報の読み情報と、移動位置の直後に存在する発信先情報の読み情報との間に配置されるべき読みを持つ読み候補を、前記移動データの移動位置に対応した読み候補として選別し、選別された読み候補が1つの場合に、その読み候補を、前記移動データの読み情報に設定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 漢字あるいは漢字かな交じり文字列を、かな文字のみの文字列に変換する漢字かな変換部をさらに備え、
    前記読み生成部は、前記漢字かな変換部によって前記移動データの名称情報をかな文字に変換させ、変換された後の1または複数のかな文字列を、読み候補とすることを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記表示部に一覧表示される発信先情報の表示順序は、前記読み情報を構成するかな文字の50音の順番であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の通信装置。
  5. 前記読み選別部は、前記選別された読み候補が2つ以上ある場合、前記入力部によって選択された読み候補を、前記移動データの読み情報に設定することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信装置。
  6. 前記入力部によって、前記一覧表示された発信先情報のうち、所望の移動位置の直前に存在する発信先情報と、直後に存在する発信先情報とを、選択することによって、前記移動データの移動位置を指定することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の通信装置。
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