JP2013221730A - 調湿装置 - Google Patents

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和也 斎藤
Tsuneji Suga
恒二 菅
Toshiyuki Natsume
敏幸 夏目
Yoshinori Narukawa
嘉則 成川
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Abstract

【課題】室内の換気量を確保しつつ、省エネ性に優れた調湿装置を提案する。
【解決手段】調湿装置(10)は、通常モードと省エネモードとを切り換えるためのユーザー指令が入力される入力部(102)を備える。能力制御部(105)は、通常モードよりも省エネモードの方が圧縮機(31)の消費電力が小さくなるように、省エネモード時の圧縮機(31)の能力を制限するように構成される。一方、風量制御部(106)は、省エネモード時においても、上記モードと同じ所定換気量を目標として、給気ファン(85)及び排気ファン(88)を制御する。
【選択図】図16

Description

本発明は、吸着熱交換器によって調湿した空気を室内へ供給すると同時に室内を換気する調湿装置に関するものである。
従来より、室内の空気を除湿したり加湿したりする、調湿装置が知られている。この種の調湿装置として、吸着剤が担持された吸着熱交換器を備えたものがある。
例えば特許文献1に開示された調湿装置は、クローゼットの内部等に配置される床置き式に構成されている。この調湿装置は、略直方体形状の箱形のケーシングを有し、ケーシングの内部に空気の流路が形成される。
具体的に、同文献の図1や図2等に示すように、この調湿装置のケーシングの上端部には、室内や室外に繋がる4本のダクトが接続される。また、ケーシングの内部には、ケーシング上部の各室と連通可能な2つの調湿室が形成される。各調湿室には、吸着剤が担持された吸着熱交換器がそれぞれ設置される。これらの吸着熱交換器は、圧縮機とともに、冷媒回路に接続される。冷媒回路では、冷媒が圧縮機で圧縮され、冷凍サイクルが行われる。これにより、冷媒回路では、一方の吸着熱交換器が放熱器(凝縮器)となり、他方の吸着熱交換器が蒸発器となる。
この調湿装置は、室内を換気しつつ、室内の除湿や加湿を行う。除湿運転では、室外空気が、蒸発器の状態の吸着熱交換器を通過する。この吸着熱交換器では、空気中の水蒸気が吸着剤に吸着され、この際に生じる吸着熱によって冷媒が蒸発する。このようにして除湿された空気は、室内へ供給される。一方、室内空気は、凝縮器の状態の吸着熱交換器を通過する。この吸着熱交換器では、冷媒によって加熱された吸着剤から空気中へ水蒸気が放出される。このようにして吸着剤の再生に利用された空気は、室外へ排出される。
また、この調湿装置の加湿運転では、室外空気が、凝縮器の状態の吸着熱交換器を通過する。この吸着熱交換器では、冷媒によって加熱された吸着剤から空気中へ水蒸気が放出される。このようにして加湿された空気は、室内へ供給される。一方、室外空気は、蒸発器の状態の吸着熱交換器を通過する。この吸着熱交換器では、空気中の水蒸気が吸着剤に吸着され、この際に生じる吸着熱によって冷媒が蒸発する。このようにして吸着剤に水分を付与した空気は、室外へ排出される。
特開2009−92299号公報
ところで、調湿装置では、室内の換気量を充分に確保するために、例えば夜間や在室者の不在時にも連続して運転を行うことがある。一方、このような運転時において、上述の如く除湿運転や加湿運転を行って冷凍サイクルを行うと、消費電力が増大し、省エネ性の観点から好ましくない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、室内の換気量を確保しつつ、省エネ性に優れた調湿装置を提案することである。
第1の発明は、室外空気を室内へ供給する給気ファン(85)と、室内空気を室外へ排出する排気ファン(88)と、圧縮機(31)と吸着熱交換器(33)が接続される冷媒回路(30)と、室内の湿度が所定の目標湿度に近づくよう圧縮機(31)の能力を制御する能力制御部(105)と、所定の目標換気量を満たすように上記給気ファン(85)及び排気ファン(88)を制御する風量制御部(106)とを備えた調湿装置を対象とし、通常モードと省エネモードとを切り換えるためのユーザー指令が入力される入力部(102)を備え、上記能力制御部(105)は、上記省エネモード時に上記圧縮機(31)の能力を制限するように構成される一方、上記風量制御部(106)は、省エネモード時においても、上記通常モードと同じ所定換気量を目標として、上記給気ファン(85)及び上記排気ファン(88)を制御するように構成されることを特徴とする。
第1の発明では、入力部(102)にユーザー指令が入力されることで、通常モードと省エネモードとが切り換えて行われる。通常モードにおいて、能力制御部(105)は、室内の湿度が所定の目標湿度に近づくように圧縮機(31)の能力を制御する。同時に、風量制御部(106)は、所定の目標換気量を満たすように給気ファン(85)及び排気ファン(88)を制御する。具体的に、通常モードでは、圧縮機(31)が運転されて、冷媒回路(30)で冷凍サイクルが行われる。その結果、吸着熱交換器(33)は、凝縮器(放熱器)又は蒸発器として機能する。室内へ供給される空気が蒸発器の状態の吸着熱交換器(33)を通過すると、空気中の水蒸気が吸着熱交換器(33)の吸着剤に吸着され、この空気が除湿される。また、室内へ供給される空気が凝縮器の状態の吸着熱交換器(33)を通過すると、吸着剤の水分が空気へ放出され、この空気が加湿される。以上のように、通常モードでは、吸着熱交換器(33)によって空気が除湿又は加湿され、室内の湿度が目標湿度へと近づいていく。また、通常モードでは、室外空気が室内へ供給され、且つ室内空気が室外へ排出されることで、室内において、所定の換気量が確保される。
一方、ユーザー指令に伴い省エネモードが実行されると、能力制御部(105)は、圧縮機(31)の能力を制限する。これにより、例えば夜間や在室者の不在時において、消費電力を抑えつつ、室内を除湿又は加湿することができる。一方、この省エネモードにおいても、風量制御部(106)は、通常モードと同様の目標換気量を確保するように、給気ファン(85)及び排気ファン(88)を制御する。つまり、この省エネモードでは、通常モードよりも目標換気量が小さくなることはない。このため、省エネモードにおいて、室内の換気が損なわれてしまうこともない。
第2の発明は、第1の発明において、上記能力制御部(105)は、室内を除湿する除湿運転の省エネモードの目標湿度を、該除湿運転の通常モードの目標湿度よりも高くする目標湿度変更部(105b)を備えていることを特徴とする。
第2の発明の調湿装置は、室内を除湿する除湿運転が実行可能となっている。除湿運転において、省エネモードが実行されると、目標湿度変更部(105b)が、除湿運転の通常モードよりも目標湿度を高くする。この省エネモードにおいて、目標湿度が高くなると、圧縮機(31)の負荷が軽減される。その結果、除湿運転の省エネモードにおいて、圧縮機(31)の消費電力が小さくなる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記能力制御部(105)は、室内を加湿する加湿運転の省エネモードの目標湿度を、該加湿運転の通常モードの目標湿度よりも低くする目標湿度よりも低くする目標湿度変更部(105b)を備えていることを特徴とする。
第3の発明では、室内を加湿する加湿運転が実行可能となっている。加湿運転において、省エネモードが実行されると、目標湿度変更部(105b)が、加湿運転の通常モードよりも目標湿度を低くする。この省エネモードにおいて、目標湿度が低くなると、圧縮機(31)の負荷が軽減される。その結果、加湿運転の省エネモードにおいて、圧縮機(31)の消費電力が小さくなる。
第4の発明は、第1乃至第3のいずれか1つの発明において、上記圧縮機(31)は、回転数が可変なモータ(M1)によって駆動されるように構成され、上記能力制御部(105)は、上記省エネモード時に、上記圧縮機(31)のモータ(M1)の回転数が所定の上限値を越えないように該圧縮機(31)のモータ(M1)の回転数を制限することを特徴とする。
第4の発明の調湿装置では、室内の湿度が目標湿度に近づくように、圧縮機(31)のモータ(M1)の回転数が制御される。本発明の能力制御部(105)は、省エネモードにおいて、圧縮機(31)のモータ(M1)の回転数が上限値を越えないように、このモータ(M1)の回転数を制限する。その結果、省エネモードにおいて、圧縮機(31)の消費電力が小さくなる。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれか1つにおいて、上記入力部(102)は、上記ユーザー指令として、上記通常モードから上記省エネモードへ自動的に切り換えるための時間情報が入力されるタイマー入力部(102)で構成されていることを特徴とする。
第5の発明では、タイマー入力部(102)に入力された時間情報に応じて、通常モードから省エネモードへと自動的に切り換わる。このため、例えばユーザーが不在になる時間情報をタイマー入力部(102)に入力することで、不在時において、通常モードが省エネモードへと自動的に運転を切り換えることができる。
第1の発明によれば、入力部(102)に入力されるユーザー指令に応じて、通常モードと省エネモードとを任意に切り換えることができる。夜間やユーザーの不在時において、省エネモードを実行することで、圧縮機(31)の消費電力、ひいては調湿装置の消費電力を低減でき、省エネ性に優れた調湿装置を提供できる。また、この省エネモードでは、通常モードと同様にして、目標換気量が確保されるため、室内の必要な換気が損なわれてしまうこともない。
第2や第3の発明によれば、省エネモードにおいて、通常モードよりも調湿負荷が小さくなるように、目標湿度が変更されるので、複雑な制御を行わずとも、圧縮機(31)の消費電力を低減することができる。
第4の発明によれば、省エネモードにおいて、圧縮機(31)のモータ(M1)の回転数が上限値を越えないように制限しているため、圧縮機(31)の消費電力を確実に低減することができる。
第5の発明によれば、ユーザーの不在時や夜間等において、省エネモードを自動的に実行させることができ、省エネ性の向上を図ることができる。
図1は、実施形態に係る調湿装置のケーシング構造を表した斜視図である。 図2は、実施形態に係る調湿装置のフレーム構造を表した斜視図である。 図3は、実施形態に係る調湿装置を模式的に表した構成図であり、図3(A)は、調湿装置を上面から、図3(B)は、調湿装置の内部構造を前面から、図3(C)は、調湿装置の内部構造を左側面から、図3(D)は、調湿装置の内部構造を右側面から、それぞれ視たものである。 図4は、実施形態に係る調湿装置の模式的に表した構成図であり、図4(A)は、調湿装置の内部構造を図3(A)のY−Y断面から視たものであり、図4(B)は、調湿装置の内部構造を図4(A)のZ−Z断面から視たものである。 図5は、実施形態に係る調湿装置の内部構造を示した組立斜視図であり、特に、下部空間の内部構造を表したものである。 図6は、実施形態に係る調湿装置の内部構造を示した組立斜視図であり、特に、レヒート熱交換器の周辺構造を表したものである。 図7は、実施形態に係る調湿装置の内部構造を示した組立斜視図であり、特に、下側ダンパの周辺構造を表したものである。 図8は、実施形態に係る調湿装置の内部構造を示した組立斜視図であり、特に、上側ダンパの周辺構造を表したものである。 図9は、実施形態に係る吸着熱交換器の斜視図に、その周囲の調湿室を仮想線を用いて付加したものである。 図10は、実施形態に係る調湿装置の内部構造を示した斜視図であり、特に上部空間の内部構造を表したものである。 図11は、実施形態に係る調湿装置の冷媒回路の概略構成図である。 図12は、実施形態に係る調湿装置の除湿運転時の第1動作、又は加湿運転時の第1動作の空気流れを示した、図3相当図である。 図13は、実施形態に係る調湿装置の除湿運転時の第1動作、又は加湿運転時の第1動作の空気流れを示した、図4相当図である。 図14は、実施形態に係る調湿装置の除湿運転時の第2動作、又は加湿運転時の第2動作の空気流れを示した、図3相当図である。 図15は、実施形態に係る調湿装置の除湿運転時の第2動作、又は加湿運転時の第2動作の空気流れを示した、図4相当図である。 図16は、実施形態に係る調湿装置のコントローラ及び各センサの概略構成図である。 図17は、変形例1に係る調湿装置のコントローラ及び各センサの概略構成図である。 図18は、変形例2に係る調湿装置のコントローラ及び各センサの概略構成図である。
本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本発明の実施形態に係る調湿装置(10)は、室内の床面に設置されて室内の湿度調節を行う床置き型の調湿装置である。調湿装置(10)は、例えば衣服等が収納されるクローゼットの収納空間等に設置される。
調湿装置(10)の構成について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における「上」「下」「右」「左」「前」「後」の各方向を表す記載は、原則として、図1に示す調湿装置(10)を前面側から視た場合を基準とする。また、図3及び図4は、調湿装置(10)を模式的に表したものであり、図3(A)は調湿装置(10)の上面を、図3(B)は調湿装置(10)の前側の内部構造を、図3(C)は調湿装置(10)の左側の内部構造を、図3(D)は調湿装置の右側の内部構造をそれぞれ表している。また、図4(A)は、図3(A)の調湿装置の内部構造をY−Y断面から視たものであり、図4(B)は、図4(A)の調湿装置の内部構造をZ−Z断面から視たものである。
〈ケーシング構造〉
図1に示すように、調湿装置(10)は、縦長の直方体形の箱形のケーシング(11)を備えている。ケーシング(11)は、矩形板状の底板(12)及び天板(13)と、底板(12)及び天板(13)のそれぞれの四辺に対応する4枚の矩形板状のパネル(14,15,16,17)とを備えている。これらのパネル(14,15,16,17)は、前面側の前面パネル(14)と、後面側の後面パネル(15)と、右側の右側面パネル(16)と、左側の左側面パネル(17)とで構成される。ケーシング(11)では、底板(12)、天板(13)、後面パネル(15)、右側面パネル(16)、及び左側面パネル(17)が、前側に開放面を形成したケーシング本体(11a)を構成する。前面パネル(14)は、ビス等の締結部材を介してケーシング本体(11a)に対して着脱自在に構成される。また、ケーシング(11)は、後面パネル(15)が室内の壁に接するように設置される。
前面パネル(14)は、ケーシング(11)の下部空間(S1)を覆う下部パネル(14a)と、ケーシング(11)の上部空間(S3)を覆う上部パネル(14b)と、ケーシング(11)の中間空間(S2)を覆う中間パネル(14c)とによって構成される。更に、下部パネル(14a)の左下側の隅部には、フィルタメンテナンスパネル(14d)が設けられる。前面パネル(14)では、これらのパネル(14a,14b,14c,14d)が、それぞれ個別に取り外し可能に構成される。
天板(13)には、4つのダクト接続口(18)が取り付けられている。具体的に、天板(13)では、前側右寄りに給気接続口(18a)が設けられ、後側右寄りに排気接続口(18b)が設けられ、後側左寄りに外気接続口(18c)が設けられ、前側左寄りに内気接続口(18d)が設けられる。給気接続口(18a)及び内気接続口(18d)は、それぞれダクトを介して室内空間と連通し、排気接続口(18b)及び外気接続口(18c)は、それぞれダクトを介して室外空間と連通する。つまり、調湿装置(10)では、室内空間と繋がる給気接続口(18a)及び内気接続口(18d)が、ケーシング(11)の前側に集約して配置され、室外空間と繋がる排気接続口(18b)及び外気接続口(18c)が、ケーシング(11)の後側に集約して配置される。外気接続口(18c)には室外空気(OA)が吸い込まれ、内気接続口(18d)には、室内空気(RA)が吸い込まれる。給気接続口(18a)からは、室内へ供給空気(SA)が吹き出され、排気接続口(18b)からは、室外へ排出空気(EA)が吹き出される。
〈フレーム構造〉
図2に示すように、ケーシング(11)の内部には、底板(12)の四隅に対応する4本の縦フレーム(支柱部材)(21)が設けられる。これらの縦フレーム(21)は、前側右寄りの第1縦フレーム(21a)と、後側右寄りの第2縦フレーム(21b)と、後側左寄りの第3縦フレーム(21c)と、前側左寄りの第4縦フレーム(21d)とで構成される。各縦フレーム(21)は、ケーシング(11)の高さ方向の中間部よりもやや上側寄りまで垂直に延びている。つまり、ケーシング(11)の内部では、天板(13)から各縦フレーム(21)の上端までの間に底板(12)と直に連結する縦フレームが設けられてない。
各縦フレーム(21)の上部には、水平方向に延びる4本の横フレーム(22)(梁部材)が架橋される。これらの横フレーム(22)は、第1縦フレーム(21a)と第2縦フレーム(21b)との間の第1横フレーム(22a)と、第2縦フレーム(21b)と第3縦フレーム(21c)との間の第2横フレーム(22b)と、第3縦フレーム(21c)と第4縦フレーム(21d)との間の第3横フレーム(22c)と、第4縦フレーム(21d)と第1縦フレーム(21a)との間の第4横フレーム(22d)とで構成される。第2、第3、第4横フレーム(22b,22c,22d)は、対応する各縦フレーム(21)の上端部に連結される。これに対し、第1横フレーム(22a)は、第1及び第2縦フレーム(21a,21b)の上端よりもやや低い部位に連結される。
横フレーム(22)の下側には、水平に延びる3本の中間フレーム(23)が設けられる。これらの中間フレーム(23)は、第1横フレーム(22a)の下側に形成される第1中間フレーム(23a)と、第2横フレーム(22b)の下側に形成される第2中間フレーム(23b)と、第3横フレーム(22c)の下側に形成される第3中間フレーム(23c)とで構成される。
縦フレーム(21)、横フレーム(22)、及び中間フレーム(23)は、調湿装置(10)の構成部品のうち比較的重量が大きな重量物(詳細は後述するダンパ仕切板(45,48)や吸着熱交換器(33))の荷重が作用して、これらを支持する支持部材を構成している。
〈ケーシングの内部空間〉
図2に示すように、ケーシング(11)の内部は、下部パネル(14a)の背面側に形成される下部空間(S1)と、中間パネル(14c)の背面側に形成される中間空間(S2)と、上部パネル(14b)の背面側に形成される上部空間(S3)とに大別できる。
〈下部空間の構成部品〉
図5及び図6に示すように、下部空間(S1)には、左側面パネル(17)に沿うように下部区画部材(41)が設置される。下部区画部材(41)は、ポリスチレン等の樹脂材料で構成され、上側及び下側が開放された枠状に形成される。下部区画部材(41)は、下部空間(S1)を左右に仕切る下部仕切部(41a)と、第3縦フレーム(21c)に近接して配置される横断面が略矩形状の小径筒部(41b)と、第4縦フレーム(21d)に近接して配置される横断面が略矩形状の大径筒部(41c)とを有している。小径筒部(41b)の内部には、外気流入路(61)が区画される。大径筒部(41c)の内部には、レヒート室(63)が区画される。外気流入路(61)とレヒート室(63)とは、連通口(62)を介して互いに連通する(図6を参照)。
レヒート室(63)には、下部区画部材(41)と一体に形成された上側支持板(41d)が設けられる。上側支持板(41d)は、大径筒部(41c)の左側の内壁に連続し、底板(12)と平行となるように水平な状態で支持される。レヒート室(63)では、上側支持板(41d)の下側に連通口(62)に連続する下部外気流路(63a)が形成され、上側支持板(41d)の上側に下部外気流路(63a)に連続する上部外気流路(63b)が形成される(図3(B)及び図6を参照)。つまり、レヒート室(63)では、下部外気流路(63a)の流入側から上部外気流路(63b)の流出側に亘って、縦断面が略コの字状(Uの字状)の空気流路が形成される。
図6等に示すように、下部外気流路(63a)には、上流側から下流側に向かって順に、虫取りフィルタ(26)、プリーツフィルタ(27)、及びレヒートユニット(28)が設けられる。
虫取りフィルタ(26)は、室外空気中の虫や比較的大きな埃等を捕捉する網状の部材である。プリーツフィルタ(27)は、虫取りフィルタ(26)よりも細かい目を有する空気清浄用のフィルタであり、室外空気中の比較的小さな塵埃を捕捉する。下部区画部材(41)には、上述したフィルタメンテナンスパネル(14d)の背面側にメンテナンス蓋(41e)が設けられる(図5を参照)。メンテナンス蓋(41e)は、虫取りフィルタ(26)及びプリーツフィルタ(27)のメンテナンス口を開閉自在に構成される。即ち、フィルタメンテナンスパネル(14d)を取り外し、次いでメンテナンス蓋(41e)を開放すると、虫取りフィルタ(26)やプリーツフィルタ(27)の前端部がケーシング本体(11a)の外部へ露出される。
レヒートユニット(28)は、枠体(29)と、該枠体(29)の内部に固定されるレヒート熱交換器(35)とを有している。枠体(29)は、一対のサイドステー(29a)と、内壁が斜め下方を向くように一対のサイドステー(29a)に狭持される枠体本体(29b)とを有している。枠体本体(29b)には、斜めに傾斜した開口面(29c)が形成され、この開口面(29c)に沿ってレヒート熱交換器(35)が保持される。レヒート熱交換器(35)は、冷媒によって室外空気を加熱する加熱熱交換器を構成する。
図5に示すように、下部空間(S1)では、その右側の略半分(下部区画部材(41)の外側)に機械室(60)が区画される。機械室(60)では、前面パネル(14)の背面側に電装品箱(90)が設置される。電装品箱(90)には、圧縮機(31)のモータの電源供給回路のプリント基板や、このプリント基板上の回路に電気的に接続するリアクトル等の電装品が収容される。また、機械室(60)には、電装品箱(90)の背面側に圧縮機(31)や四方切換弁(32)が設置される。つまり、前面パネル(14)の下部パネル(14a)を取り外すと、電装品箱(90)がケーシング本体(11a)の外部に露出される。更に電装品箱(90)を外部へ取り出すと、圧縮機(31)や四方切換弁(32)がケーシング本体(11a)の外部へ露出される。
〈中間空間〉
中間空間(S2)には、下側から上側に向かって順に、第1中間区画部材(43)、第2中間区画部材(44)、第3中間区画部材(47)が設けられる。これらの中間区画部材(43,44,47)は、いずれも一体に成型されたポリスチレン等の樹脂部材である。
図7に示すように、第1中間区画部材(43)は、機械室(60)の上側開放部を閉塞している。第1中間区画部材(43)の上面には、矩形状に突設された枠部(43a)と、該枠部(43a)の左右外方に形成される一対の凹溝(43c,43c)とが形成される。枠部(43a)は、第1中間区画部材(43)の前後に亘って形成される。枠部(43a)の内側には、調湿室(66a,66b)で発生した凝縮水を受けるための受水部(43b)が形成される。受水部(43b)は、第1中間区画部材(43)の前後に亘って形成される。受水部(43b)の底面は、水平面よりもやや斜め上方を向くように傾斜している。つまり、受水部(43b)に溜まった水は、傾斜した底面に沿って前方へと導かれる。凹溝(43c,43c)は、枠部(43a)の左右の側壁に沿って前後方向に延びている。
図8に示すように、第2中間区画部材(44)は、第1中間フレーム(23a)と第2中間フレーム(23b)とに支持されながら、第1中間区画部材(43)の上側に所定の間隔を置いて配置される。第2中間区画部材(44)には、第1中間区画部材(43)の各凹溝(43c,43c)に対応する位置に、前後方向に延びる凹溝(44a,44a)が形成される。
一方、図7に示すように、第1中間区画部材(43)と第2中間区画部材(44)との間には、2枚の下側ダンパ仕切板(45)と、1枚の横仕切板(46)とが形成される。2枚の下側ダンパ仕切板(45)及び1枚の横仕切板(46)は、各々の板厚方向が水平となるような、縦置きの配置となっている。2枚の下側ダンパ仕切板(45)は、外気ダンパ仕切板(45a)と排気ダンパ仕切板(45b)とで構成される。
外気ダンパ仕切板(45a)は、その下端部が第1中間区画部材(43)の左側の凹溝(43c)に嵌り込み、その上端部が第2中間区画部材(44)の左側の凹溝(44a)に嵌り込んでいる。排気ダンパ仕切部材(45b)は、その下端部が第1中間区画部材(43)の右側の凹溝(43c)に嵌り込み、その上端部が第2中間区画部材(44)の左側の凹溝(44a)に嵌り込んでいる。下側ダンパ仕切板(45)の前端部は、前面パネル(14)の背面側に位置している。つまり、前面パネル(14)を取り外すと、下側ダンパ仕切板(45)の前端部がケーシング本体(11a)の外部へ露出される。前面パネル(14)を取り外した状態では、下側ダンパ仕切板(45)が、各凹溝(43c,44a)に沿って前後に引き出し可能となる。
図3、図7、図8に示すように、外気ダンパ仕切板(45a)の左側には、レヒート室(63)と連通する中間外気流路(64)が前後に延びて形成される。外気ダンパ仕切板(45a)には、前寄りに第1ダンパ(D1)が、後寄りに第2ダンパ(D2)が設けられる。排気ダンパ仕切板(45b)の右側には、中間排気流路(65)が前後に延びて形成される。排気ダンパ仕切板(45b)には、前寄りに第3ダンパ(D3)が、後寄りに第4ダンパ(D4)が設けられる。
図7や図9に示すように、外気ダンパ仕切板(45a)と排気ダンパ仕切板(45b)の間の空間は、横仕切板(46)によって前後に2つの調湿室(66)に仕切られている。これらの調湿室(66)は、前寄りの空間が第1調湿室(66a)を、後寄りの空間が第2調湿室(66b)を構成する。第1調湿室(66a)は、第1ダンパ(D1)及び第3ダンパ(D3)に対応する位置に形成され、第2調湿室(66b)は、第2ダンパ(D2)及び第4ダンパ(D4)に対応する位置に形成される。第1調湿室(66a)及び第2調湿室(66b)は、第2中間区画部材(44)の内部に亘って形成される。
同図に示すように、2つの吸着熱交換器(33)は、第1調湿室(66a)に収容される第1吸着熱交換器(33a)と、第2調湿室(66b)に収容される第2吸着熱交換器(33b)とで構成される。吸着熱交換器(33)は、クロスフィン型のフィンアンドチューブ式の熱交換器本体(34)の表面に吸着剤が担持されて構成される。
吸着熱交換器(33)の熱交換器本体(34)は、銅製の伝熱管(34a)と、アルミニウム製の多数のフィン(34b)とを有している。伝熱管(34a)は、直管部とU字部とが交互に連続して蛇行状に形成される。フィン(34b)は、縦長の板状に形成され、その厚さ方向に伝熱管(34a)の直管部が貫通している。つまり、多数のフィン(34b)は、伝熱管(34a)の直管部の軸方向に沿って平行に配列される。
吸着剤は、多数のフィン(34b)及び伝熱管(34a)の表面に担持されている。吸着剤と空気との界面では、空気中の水分が吸着剤へ吸着されるか、又は吸着された水分が空気中へ脱離する(吸着剤が再生される)。吸着剤としては、ゼオライト、シリカゲル、活性炭、親水性の官能基を有する有機高分子材料等が用いられる。また、吸着剤としては、水分を吸着するだけで機能だけなく、水分を吸収する機能を有する材料(いわゆる収着剤)を用いてもよい。
吸着熱交換器(33)は、フィン(34b)の短辺側が垂直となり、且つ伝熱管(34a)のU字部が左右両側に位置するように、収容室(67)に保持される。
図8に示すように、第3中間区画部材(47)は、第2中間区画部材(44)の上側に積層されている。第3中間区画部材(47)の上面には、左右に幅広の一対の幅広溝(47a,47a)が形成される。これらの幅広溝(47a)には、一対の上側ダンパ仕切板(48)が厚さ方向に嵌合している。これらの上側ダンパ仕切板(48)は、各々の板厚方向が垂直となるような、横置きの配置となっている。上側ダンパ仕切板(48)の前端部は、前面パネル(14)の背面側に位置している。つまり、前面パネル(14)を取り外すと、上側ダンパ仕切板(48)の前端部がケーシング本体(11a)の外部へ露出される。前面パネル(14)を取り外した状態では、上側ダンパ仕切板(48)が、各幅広溝(47a)に沿って前後に引き出し可能となる。
一対の上側ダンパ仕切板(48)は、左寄りの内気ダンパ仕切板(48a)と、右寄りの給気ダンパ仕切板(48b)とで構成される。内気ダンパ仕切板(48a)には、前寄りに第5ダンパ(D5)が、後方寄りに第6ダンパ(D6)が設けられる。給気ダンパ仕切板(48b)には、前寄りに第7ダンパ(D7)が設けられ、後寄りに第8ダンパ(D8)が設けられる。第5ダンパ(D5)及び第7ダンパ(D7)は、第1調湿室(66a)に対応する位置に形成され、第6ダンパ(D6)及び第8ダンパ(D8)は、第2調湿室(66b)に対応する位置に形成される。
第2中間区画部材(44)及び第3中間区画部材(47)の右後側の隅部には、前後に延びる横長の貫通穴がそれぞれ形成され、これらの貫通穴が連続して排気連絡流路(68)を構成する。
中間空間(S2)の左後側の隅部には、第1上部区画部材(51)の外気ダクト部(53)が上下に延びている(図8及び図10を参照)。外気ダクト部(53)の下端は、下部区画部材(41)の大径筒部(41c)に連続する。また、中間空間(S2)には、第1調湿室(66a)の前側にスペーサ部材(24)が設けられる。スペーサ部材(24)は、第1中間区画部材(43)と第1中間フレーム(23a)との間に所定の間隔を確保するように、両者の間に介設される。
〈上部空間〉
図10に示すように、上部空間(S3)には、第1上部区画部材(51)、第2上部区画部材(54)、及び第3上部区画部材(80)が設けられる。これらの区画部材(51,54,80)は、いずれも一体に成型されたポリスチレン製の樹脂材料である。上部空間(S3)では、これらの区画部材(51,54,80)によって、4つの上部室(19)が区画される。これらの上部室(19)は、前側右寄りの室内給気室(19a)と、後側右寄りの室外排気室(19b)と、後側左寄りの外気吸込室(19c)と、前側左寄りの内気吸込室(19d)とで構成される。室内給気室(19a)は給気接続口(18a)と連通し、室外排気室(19b)は排気接続口(18b)と連通し、外気吸込室(19c)は外気接続口(18c)と連通し、内気吸込室(19d)は内気接続口(18d)と連通する。室内給気室(19a)には、給気ファンユニット(84)が設けられ、室外排気室(19b)には、排気ファンユニット(87)が設けられる。
第1上部区画部材(51)は、上部空間(S3)の左寄りに設けられる。第1上部区画部材(51)は、左側面パネル(17)に沿ってケーシング(11)の前後両端に亘って形成される左側壁部(52)と、第3縦フレーム(21c)に沿って上下に延びる筒状の外気ダクト部(53)とを有している。外気ダクト部(53)は、上部空間(S3)に配置されて内部に外気吸込室(19c)を区画する大径ダクト部(53a)と、大径ダクト部(53a)の下端から連続するように中間空間(S2)に配置され、大径ダクト部(53a)よりも小径に形成される小径ダクト部(53b)とを有している。
上部空間(S3)では、大径ダクト部(53a)の内部に外気吸込室(19c)が形成され、大径ダクト部(53a)の外方前側に内気吸込室(19d)が形成される。また、上部空間(S3)では、大径ダクト部(53a)の外方下側から前面パネル(14)に亘って上部内気流路(69)が区画される。上部内気流路(69)の上端は、内気吸込室(19d)と連通している。また、上部内気流路(69)には、内気ダンパ仕切板(48a)の第5ダンパ(D5)及び第7ダンパ(D7)が臨んでいる。小径ダクト部(53b)の内部には、外気流入路(61)に繋がるダクト内流路(71)が形成される(図3(B)を参照)。
第2上部区画部材(54)は、ケーシング(11)の右側面パネル(16)に沿ってケーシング(11)の前後両端に亘って形成される右側壁部(55)と、上部空間(S3)を左右に仕切る中央仕切部(56)と、右側壁部(55)及び中央仕切部(56)の各後端部に連続する後側壁部(57)とを有している。
右側壁部(55)の内側には、台座部(55a)形成されている。台座部(55a)は、縦断面がLの字状に形成され、後側壁部(57)から前面パネル(14)側に亘って前後に延びている。台座部(55a)の上端面には、各ファンユニット(84,87)及び第3上部区画部材(80)が前後に案内自在に設置される、第1設置面(55c)が形成される。
右側壁部(55)の前後方向の中間部には、上下に延びる柱状の第1当接部(55b)が形成される。第1当接部(55b)には、その前端に第3上部区画部材(80)の後端部が当接する。また、第1当接部(55b)には、第3上部区画部材(80)に対する当接面にシール材(図示省略)が形成される。
中央仕切部(56)は、垂直な第1縦壁(56a)と、該第1縦壁(56a)の下端から水平に屈曲した横壁(56b)と、該横壁(56b)の右端から垂直に屈曲した第2縦壁(56c)とを有する。中央仕切部(56)の上端面には、各ファンユニット(84,87)及び第3上部区画部材(80)が前後に案内自在に設置される、第2設置面(56d)が形成される。
中央仕切部(56)は、前後に並ぶ外気吸込室(19c)及び内気吸込室(19d)と、前後に並ぶ室外排気室(19b)及び室内給気室(19a)とを、左右に仕切るように、ケーシング(11)の前後に延びる主仕切部を構成している。中央仕切部(56)は、ケーシング(11)に沿った右側壁部(55)及び後側壁部(57)と一体に成型されているため、他の部材と独立して中央仕切部(56)だけを取り外すことはできない。
中央仕切部(56)の前後方向の中間部には、上下に延びる柱状の第2当接部(56e)が形成される。第2当接部(56e)には、その前端に第3上部区画部材(80)の後端部が当接する。また、第2当接部(56e)には、第3上部区画部材(80)に対する当接面にシール材(図示省略)が形成される。
第2上部区画部材(54)では、右側壁部(55)と後側壁部(57)との間の隅部と、中央仕切部(56)と後側壁部(57)との間の隅部に、それぞれ挿通部(58)が形成される。各挿通部(58)には、それぞれ補強リブ(75)が挿通される。各補強リブ(75)の上端は、ケーシング(11)の天板(13)に固定される。これらの補強リブ(75)は、排気ファンユニット(87)が固定されて支持される取付部材を構成している。
第2上部区画部材(54)には、排気ファンユニット(87)の下側に横仕切部(59)が一体に形成される(図4(A))。上部空間(S3)では、この横仕切部(59)の上側に室外排気室(19b)が区画され、横仕切部(59)の下側から前面パネル(14)に亘って上部給気流路(70)が区画される。室外排気室(19b)は、図8に示す排気連絡流路(68)と連通している。上部給気流路(70)の上端は、室内給気室(19a)と連通している。また、上部給気流路(70)には、給気ダンパ仕切板(48b)の第6ダンパ(D6)及び第8ダンパ(D8)が臨んでいる。
図10に示すように、第3上部区画部材(80)は、第2上部区画部材(54)の右側壁部(55)に沿って形成される第1側板部(81)と、第2上部区画部材(54)の中央仕切部(56)に沿って形成される第2側板部(82)と、第1側板部(81)の後端部と第2側板部(82)の後端部に亘って形成される中間側板部(83)とを有している。つまり、第3上部区画部材(80)は、その横断面形状が、前側に開放部を有する略コの字状(Uの字状)に形成される。
第3上部区画部材(80)は、各側板部(81,82)の下端が第2上部区画部材(54)の各設置面(55c,56d)にそれぞれ設置され、且つ中間側板部(83)の左右両端部が第2上部区画部材(54)の各当接部(55b,56e)に当接するように配置される。このように第3上部区画部材(80)を配置すると、右側壁部(55)と中央仕切部(56)との間の空間が、前後に2つの空間(即ち、室内給気室(19a)及び室外排気室(19b))に仕切られる。第3上部区画部材(80)は、室内給気室(19a)及び室外排気室(19b)を前後に仕切るようにケーシング(11)に着脱自在に取り付けられる給排気仕切部を構成している。
給気ファンユニット(84)は、給気ファン(85)と、この給気ファン(85)を支持するための給気側取付板(86)とによって構成される。給気ファン(85)は、遠心側の多翼ファン(いわゆるシロッコファン)である。給気側取付板(86)は、給気ファン(85)のモータが取り付けられる本体部(86a)と、本体部(86a)の左右側方に形成される側板部(86b)と、本体部(86a)の上側に形成される上板部(86c)とで構成される。給気側取付板(86)の各側板部(86b)は、第2上部区画部材(54)の各設置面(55c,56d)に設置される。また、給気側取付板(86)のうち右側の側板部(86b)と上板部(86c)とは、上述した前面パネル(14)(図1を参照)にビス等の締結部材を介して固定される。
排気ファンユニット(87)は、排気ファン(88)と、この排気ファン(88)を支持するための排気側取付板(89)とによって構成される。排気ファン(88)は、遠心側の多翼ファン(いわゆるシロッコファン)である。排気側取付板(89)は、排気ファン(88)のモータが取り付けられる本体部(89a)と、該本体部(89a)の左右側方に形成される側板部(89b)とで構成される。排気側取付板(89)の各側板部(89b)は、第2上部区画部材(54)の各設置面(55c,56d)に設置される。また、これらの側板部(89b)は、上述した補強リブ(75)を介して天板(13)に固定される。
〈冷媒回路の構成〉
調湿装置(10)は、上述した圧縮機(31)や吸着熱交換器(33)が接続される冷媒回路(30)を備えている。この冷媒回路(30)の構成について、図11を参照しながら説明する。
冷媒回路(30)は、冷媒配管が接続された閉回路であり、内部に冷媒が充填される。冷媒回路(30)では、冷媒が循環して蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。冷媒回路(30)には、圧縮機(31)と、四方切換弁(32)と、第1吸着熱交換器(33a)と、第2吸着熱交換器(33b)とが接続されている。
圧縮機(31)は、いわゆるインバータ制御によって容量(運転周波数)が可変に構成されている。つまり、圧縮機(31)のモータ(M1)は、供給される交流電力の出力周波数(運転周波数)に応じて回転数が調節可能に構成される(図16を参照)。
四方切換弁(32)は、第1から第4までのポートを有し、これらのポートの連通状態を切換可能に構成される。四方切換弁(32)の第1ポートは、圧縮機(31)の吐出管(31a)に接続し、四方切換弁(32)の第3ポートは、圧縮機(31)の吸入管(31b)に接続している。四方切換弁(32)の第2ポートは、第1吸着熱交換器(33a)のガス側端部に接続し、四方切換弁(32)の第4ポートは、第2吸着熱交換器(33b)のガス側端部に接続している。四方切換弁(32)は、第1ポートと第4ポートとを連通させて第2ポートと第3ポートとを連通させる状態(図11の実線で示す第1状態)と、第1ポートと第2ポートとを連通させて第3ポートと第4ポートとを連通させる状態(図11の破線で示す第2状態)とに切換可能に構成される。即ち、四方切換弁(32)は、第2吸着熱交換器(33b)で冷媒が放熱して第1吸着熱交換器(33a)で冷媒が蒸発する流路と、第1吸着熱交換器(33a)で冷媒が放熱して第2吸着熱交換器(33b)で冷媒が蒸発する流路とに、冷媒回路(30)の流路を切り換える冷媒流路切換機構を構成する。
冷媒回路(30)には、四方切換弁(32)の状態が切り換わっても、冷媒の流れを一方向のままとする一方向回路(36)が設けられる。この一方向回路(36)には、4つの逆止弁(CV-1,CV-2,CV-3,CV-4)がブリッジ状に接続されたブリッジ回路(36a)と、ブリッジ回路(36a)の流入端と流出端との間に並列に接続された、主回路(36b)及びレヒート回路(36c)が設けられる。
ブリッジ回路(36a)の各逆止弁(CV-1,CV-2,CV-3,CV-4)は、図11の矢印の方向の冷媒の流れを許容し、これとは逆方向の冷媒の流れを禁止する。ブリッジ回路(36a)では、第1逆止弁(C1-1)と第2逆止弁(CV-2)との間に第1吸着熱交換器(33a)の液側端部が接続し、第3逆止弁(CV-3)と第4逆止弁(CV-4)との間に第2吸着熱交換器(33b)の液側端部が接続している。第1逆止弁(CV-1)及び第3逆止弁(CV-3)の合流部と、第2逆止弁(CV-2)及び第4逆止弁(CV-4)の分流部との間には、主回路(36b)とレヒート回路(36c)とが並列に接続されている。主回路(36b)には、主膨張弁(37)が接続されている。レヒート回路(36c)には、上流側にレヒート熱交換器(35)が、下流側にレヒート側膨張弁(38)が接続される。主膨張弁(37)及びレヒート側膨張弁(38)は、開度が可変な電動式の流量調節弁であり、例えば電子膨張弁で構成される。
〈制御部及びセンサ〉
図11に示すように、調湿装置(10)は、制御部としてのコントローラ(100)と、各種のセンサを備えている。コントローラ(100)は、運転条件や各センサの検出値に応じて、圧縮機(31)の運転容量や各膨張弁(37,38)の開度を調節する。また、コントローラ(100)は、運転条件に応じて、各ダンパ(D1〜D8)の開閉状態や、各ファン(85,88)の運転風量を調節する。
本実施形態の調湿装置(10)は、内気湿度センサ(111)と、外気湿度センサ(113)と、第1外気温度センサ(114)と、第2外気温度センサ(115)とを備えている。内気湿度センサ(111)は、上部内気流路(69)に配置されている。内気湿度センサ(111)は、内気吸込室(19d)に取り込まれた室内空気(RA)の湿度(相対湿度)を検出する。外気湿度センサ(113)及び第1外気温度センサ(114)は、下部外気流路(63a)において、フィルタ(26,27)とレヒート熱交換器(35)の間に配置される。外気湿度センサ(113)は、レヒート熱交換器(35)の上流側の室外空気(OA)の湿度(相対湿度)を検出し、第1外気温度センサ(114)は、レヒート熱交換器(35)の上流側の室外空気(OA)の温度を検出する。第2外気温度センサ(115)は、下部外気流路(63a)において、レヒート熱交換器(35)の下流側に配置される。第2外気温度センサ(115)は、レヒート熱交換器(35)の下流側の室外空気(OA)の温度を検出する。
本実施形態のコントローラ(100)は、運転入力部(101)、ウイークリータイマー(102)、湿度設定部(103)、換気量設定部(104)、圧縮機制御部(105)、及び風量制御部(106)を備えている。
運転入力部(101)には、調湿装置の運転を切り換えるためのユーザー指令が入力される。具体的に、運転入力部(101)には、室内を除湿するための「除湿運転」と、室内を加湿するための「加湿運転」のいずれかが入力可能となっている。また、この「除湿運転」や「加湿運転」では、「通常モード」と「省エネモード」とが切り換えて実行される(これらの運転の詳細は後述する)。
ウイークリータイマー(102)は、「除湿運転」と「加湿運転」との双方において、「通常モード」と「省エネモード」とを切り換えるための入力部を構成している。ウイークリータイマー(102)には、「省エネモード」を自動的に実行させるための時間情報が入力される。具体的に、ウイークリータイマー(102)には、1日の運転のうち「通常モード」から「省エネモード」へ切り換える時刻t1と、「省エネモード」から「通常モード」へ切り換える時刻t2とが入力される。具体的に、例えばユーザーが、午前8:00から午後18:00まで外出する場合、ユーザーは、上記t1として「午前8:00」を、上記t2として「午後18:00」をウイークリータイマー(102)に入力する。すると、この調湿装置(10)は、1日のうち午前8:00から午後18:00までの間、「省エネモード」で運転を行い、それ以外の時間は「通常モード」で運転を行う。
湿度設定部(103)には、除湿運転(通常モード)における室内の目標湿度Rh-sが3段階に設定される。本実施形態では、この目標湿度Rh-sとして、「小(例えば相対湿度60%)」、「中(例えば相対湿度50%)」、「大(例えば相対湿度40%)」のいずれかが設定される。また、湿度設定部(103)には、加湿運転(通常モード)における室内の目標湿度が3段階に設定される。本実施形態では、この目標湿度として、例えば「小(例えば相対湿度30%)」、「中(例えば相対湿度40%)」、「大(例えば相対湿度50%)」のいずれかが設定される。
換気量設定部(104)には、室内の目標換気量V-sが設定される。この目標換気量V-sは、調湿装置(10)が適用される家屋の必要換気量等に応じて決定される。
圧縮機制御部(105)は、室内の湿度が目標湿度に近づくように、圧縮機(31)を制御する能力制御部を構成している。本実施形態の圧縮機制御部(105)は、演算部(105a)と目標湿度変更部(105b)とを有している。
演算部(105a)は、湿度設定部(103)に入力された目標湿度と、室外空気(OA)の相対湿度Rh-oと、室内空気(RA)の相対湿度Rh-rとに基づいて、調湿装置(10)の必要な調湿能力(除湿能力や加湿能力)を求め、室内の相対湿度を目標湿度Rh-sに近づけるための圧縮機(31)のモータ(31a)の目標回転数(運転周波数)を算出する。ここで、室外空気(OA)の相対湿度Rh-oは、外気湿度センサ(113)で検出したレヒート熱交換器(35)の上流側の空気の相対湿度Rh-o1と、第1外気温度センサ(114)で検出したレヒート熱交換器(35)の上流側の空気の温度T-o1と、第2外気温度センサ(115)で検出したレヒート熱交換器(35)の下流側の空気の温度T-o2とに基づいて算出される。即ち、演算部(105a)は、湿度Rh-o1と温度T-o1とから、レヒート熱交換器(35)の上流側の空気の絶対湿度Ah-o1を求める。そして、演算部(101)は、この絶対湿度Ah-o1と、レヒート熱交換器(35)の下流側の空気の温度T-o2とに基づいて、レヒート熱交換器(35)の下流側の室外空気(OA)の相対湿度Rh-oを算出する。また、室内空気(RA)の相対湿度Rh-rは、内気湿度センサ(111)によって検出される。
圧縮機制御部(105)には、回転数検出部(120)で検出したモータ(M1)の回転数が適宜入力される。圧縮機制御部(105)は、検出された回転数が演算部(105a)で得られた目標回転数になるように、モータ(M1)の回転数を調節する。
目標湿度変更部(105b)は、「省エネモード」において、「通常モード」よりも圧縮機(31)の消費電力が小さくなるように、目標湿度Rh-sを変更する。具体的に、「除湿運転」では、「通常モード」の目標湿度よりも「省エネモード」の目標湿度が高くなるように、目標湿度Rh-sが変更される。また、「加湿運転」では、「通常モード」の目標湿度が「省エネモード」の目標湿度よりも低くなるように、目標湿度Rh-sが変更される。
風量制御部(106)は、室内の換気量が目標換気量V-sを満たすように、給気ファン(85)及び排気ファン(88)の各モータ(M2,M3)を制御する。風量制御部(106)は、「通常モード」と「省エネモード」との双方において、換気量設定部(104)に設定された目標換気量Vsを確保するように給気ファン(85)及び排気ファン(88)を制御する。つまり、本実施形態の調湿装置(10)では、「省エネモード」であっても、「通常モード」と比べて目標換気量Vsが小さくなることはない。
−運転動作−
次いで、調湿装置(10)の運転動作について図面を参照しながら順に説明する。この調湿装置(10)では、室内を除湿する除湿運転と、室内を加湿する加湿運転とが選択可能となっている。また、除湿運転と加湿運転とでは、それぞれ「通常モード」と、この「通常モード」よりも圧縮機(31)の消費電力を低下させる「省エネモード」とが切り換えて実行される。まず、除湿運転と加湿運転の基本的な動作について説明する。
〈除湿運転〉
除湿運転は、夏季等において室外の温度と湿度とが比較的高い条件下で実行される。この除湿運転では、室外空気(OA)が除湿され、除湿された空気が室内へ供給空気(SA)として供給される。同時に、除湿運転では、室内空気(RA)が排出空気(EA)として室外へ排出される。この除湿運転では、第1動作と第2動作とが所定の間隔置きに交互に実行され、室内が連続的に除湿される。
除湿運転の第1動作において、図11に示す冷媒回路(30)では、四方切換弁(32)が第1状態に設定され、レヒート側膨張弁(38)がほぼ全閉に近い状態に、主膨張弁(37)が所定の開度で開放される。圧縮機(31)が運転されると、圧縮機(31)で圧縮された冷媒が第2吸着熱交換器(33b)で放熱し、ブリッジ回路(36a)を通過して、主回路(36b)を流れる。主回路(36b)では、冷媒が主膨張弁(37)によって減圧される。主膨張弁(37)で減圧された冷媒は、ブリッジ回路(36a)を通過し、第1吸着熱交換器(33a)で蒸発し、圧縮機(31)に吸入される。
除湿運転の第2動作において、図11に示す冷媒回路(30)では、四方切換弁(32)が第2状態に設定され、レヒート側膨張弁(38)がほぼ全閉に近い状態となり、主膨張弁(37)が所定の開度で開放される。圧縮機(31)が運転されると、圧縮機(31)で圧縮された冷媒が第1吸着熱交換器(33a)で放熱し、ブリッジ回路(36a)を通過して、主回路(36b)を流れる。主回路(36b)では、冷媒が主膨張弁(37)によって減圧される。主膨張弁(37)で減圧された冷媒は、ブリッジ回路(36a)を通過し、第2吸着熱交換器(33b)で蒸発し、圧縮機(31)に吸入される。
以上のように、調湿装置(10)の除湿運転では、原則として、レヒート回路(36c)に冷媒が供給されない。つまり、除湿運転では、レヒート熱交換器(35)が停止状態となる。
除湿運転の第1動作では、図12及び図13に示すように、第1ダンパ(D1)、第4ダンパ(D4)、第6ダンパ(D6)、及び第7ダンパ(D7)が開放状態となり、第2ダンパ(D2)、第3ダンパ(D3)、第5ダンパ(D5)、及び第8ダンパ(D8)が閉鎖状態となり、給気ファン(85)及び排気ファン(88)が運転される。なお、図12〜図15においては、ハッチングを付したダンパが閉状態を、白抜きのダンパが開状態を表している。また、図12〜図15において、白抜きの矢印は、室外から室内へ供給される空気(室外空気(OA)ないし供給空気(SA)を表し、黒抜きの矢印は、室内から室外へ排出される空気(室内空気(RA)ないし排出空気(EA))を表している。
除湿運転の第1動作において、ダクトを経由して外気吸込室(19c)に取り込まれた室外空気(OA)は、ダクト内流路(71)、外気流入路(61)を順に流れて、下部外気流路(63a)へ流入する。この空気は、虫取りフィルタ(26)及びプリーツフィルタ(27)を順に流れて清浄化された後、レヒート熱交換器(35)を通過する。除湿運転では、上述のようにレヒート熱交換器(35)が停止状態である。このため、レヒート熱交換器(35)では、空気が加熱されることがない。
レヒート熱交換器(35)を通過した空気は、上部外気流路(63b)、中間外気流路(64)、第1ダンパ(D1)を順に流れ、第1吸着熱交換器(33a)を通過する。蒸発器の状態の第1吸着熱交換器(33a)では、空気中の水蒸気が吸着剤に吸着される。この際に生じた吸着熱は、冷媒の蒸発熱に利用される。第1吸着熱交換器(33a)で吸着されて除湿された空気は、第7ダンパ(D7)、上部給気流路(70)、室内給気室(19a)を順に流れ、ダクトを経由して室内空間へ供給空気(SA)として供給される。
除湿運転の第1動作において、室内側のダクトを経由して内気吸込室(19d)に取り込まれた室内空気(RA)は、上部内気流路(69)、第6ダンパ(D6)を順に流れ、第2吸着熱交換器(33b)を通過する。放熱器の状態の第2吸着熱交換器(33b)では、吸着剤から空気中へ水蒸気が脱離し、吸着剤が再生される。第2吸着熱交換器(33b)の吸着剤の再生に利用された空気は、第4ダンパ(D4)、中間排気流路(65)、排気連絡流路(68)、室外排気室(19b)を順に流れ、ダクトを経由して室外空間へ排出空気(EA)として排出される。
除湿運転の第2動作では、図14及び図15に示すように、第2ダンパ(D2)、第3ダンパ(D3)、第5ダンパ(D5)、及び第8ダンパ(D8)が開放状態となり、第1ダンパ(D1)、第4ダンパ(D4)、第6ダンパ(D6)、及び第7ダンパ(D7)が閉鎖状態となり、給気ファン(85)及び排気ファン(88)が運転される。
除湿運転の第2動作において、ダクトを経由して外気吸込室(19c)に取り込まれた室外空気(OA)は、ダクト内流路(71)、外気流入路(61)を順に流れて、下部外気流路(63a)へ流入する。この空気は、虫取りフィルタ(26)及びプリーツフィルタ(27)を順に流れて清浄化された後、レヒート熱交換器(35)を通過する。除湿運転では、上述のようにレヒート熱交換器(35)が停止状態である。このため、レヒート熱交換器(35)では、空気が加熱されることがない。
レヒート熱交換器(35)を通過した空気は、上部外気流路(63b)、中間外気流路(64)、第2ダンパ(D2)を順に流れ、第2吸着熱交換器(33b)を通過する。蒸発器の状態の第2吸着熱交換器(33b)では、空気中の水蒸気が吸着剤に吸着される。この際に生じた吸着熱は、冷媒の蒸発熱に利用される。第2吸着熱交換器(33b)で吸着されて除湿された空気は、第8ダンパ(D8)、上部給気流路(70)、室内給気室(19a)を順に流れ、ダクトを経由して室内空間へ供給空気(SA)として供給される。
除湿運転の第2動作において、室内側のダクトを経由して内気吸込室(19d)に取り込まれた室内空気(RA)は、上部内気流路(69)、第5ダンパ(D5)を順に流れ、第1吸着熱交換器(33a)を通過する。放熱器の状態の第1吸着熱交換器(33a)では、吸着剤から空気中へ水蒸気が脱離し、吸着剤が再生される。第1吸着熱交換器(33a)の吸着剤の再生に利用された空気は、第3ダンパ(D3)を通過し、中間排気流路(65)、排気連絡流路(68)、室外排気室(19b)を順に流れ、ダクトを経由して室外空間へ排出空気(EA)として排出される。
〈加湿運転〉
加湿運転は、冬季等において室外の温度と湿度とが比較的低い条件下で実行される。この加湿運転では、室外空気(OA)が加湿され、加湿された空気が室内へ供給空気(SA)として供給される。同時に、加湿運転では、室内空気(RA)が排出空気(EA)として室外へ排出される。この加湿運転では、第1動作と第2動作とが所定の間隔置きに交互に実行され、室内が連続的に加湿される。
加湿運転の第1動作において、図11に示す冷媒回路(30)では、四方切換弁(32)が第2状態に設定され、主膨張弁(37)が閉状態となり、レヒート側膨張弁(38)が所定の開度で開放される。圧縮機(31)が運転されると、圧縮機(31)で圧縮された冷媒が第1吸着熱交換器(33a)で放熱し、ブリッジ回路(36a)を通過して、レヒート回路(36c)を流れる。レヒート回路(36c)では、気液二相状態の高圧冷媒が、レヒート熱交換器(35)を流れ、この冷媒が空気(室外空気(OA))へ放熱する。レヒート熱交換器(35)で放熱した冷媒は、レヒート側膨張弁(38)によって減圧される。レヒート側膨張弁(38)で減圧された冷媒は、ブリッジ回路(36a)を通過し、第2吸着熱交換器(33b)で蒸発し、圧縮機(31)に吸入される。
加湿運転の第2動作において、図11に示す冷媒回路(30)では、四方切換弁(32)が第1状態に設定され、主膨張弁(37)が閉状態となり、レヒート側膨張弁(38)が所定の開度で開放される。圧縮機(31)が運転されると、圧縮機(31)で圧縮された冷媒が第2吸着熱交換器(33b)で放熱し、ブリッジ回路(36a)を通過して、レヒート回路(36c)を流れる。レヒート回路(36c)では、気液二相状態の高圧冷媒が、レヒート熱交換器(35)を流れ、この冷媒が空気(室外空気(OA))へ放熱する。レヒート熱交換器(35)で放熱した冷媒は、レヒート側膨張弁(38)によって減圧される。レヒート側膨張弁(38)で減圧された冷媒は、ブリッジ回路(36a)を通過し、第1吸着熱交換器(33a)で蒸発し、圧縮機(31)に吸入される。
以上のように、調湿装置(10)の加湿運転では、レヒート回路(36c)に冷媒が供給され、レヒート熱交換器(35)が運転される。このレヒート熱交換器(35)の加熱能力は、レヒート側膨張弁(38)の開度に応じて適宜調節される。また、この加湿運転において、室外空気(OA)の温度が所定温度よりも高くなると、レヒート側膨張弁(38)が全閉に近い状態となり、主膨張弁(37)が所定の開度で開放される。これにより、レヒート熱交換器(35)を停止しつつ、各吸着熱交換器(33a,33b)で空気を加湿できる。
加湿運転の第1動作では、図12及び図13に示すように、第1ダンパ(D1)、第4ダンパ(D4)、第6ダンパ(D6)、及び第7ダンパ(D7)が開放状態となり、第2ダンパ(D2)、第3ダンパ(D3)、第5ダンパ(D5)、及び第8ダンパ(D8)が閉鎖状態となり、給気ファン(85)及び排気ファン(88)が運転される。
加湿運転の第1動作において、ダクトを経由して外気吸込室(19c)に取り込まれた室外空気(OA)は、ダクト内流路(71)、外気流入路(61)を順に流れて、下部外気流路(63a)へ流入する。この空気は、虫取りフィルタ(26)及びプリーツフィルタ(27)を順に流れて清浄化された後、レヒート熱交換器(35)を通過する。加湿運転では、このレヒート熱交換器(35)に冷媒が適宜供給され、室外空気(OA)がレヒート熱交換器(35)によって加熱される。
レヒート熱交換器(35)で加熱された空気は、上部外気流路(63b)、中間外気流路(64)、第1ダンパ(D1)を順に流れ、第1吸着熱交換器(33a)を通過する。放熱器の状態の第1吸着熱交換器(33a)では、吸着剤から空気中へ水蒸気が脱離し、この空気が加湿される。第1吸着熱交換器(33a)で加湿された空気は、第7ダンパ(D7)、上部給気流路(70)、室内給気室(19a)を順に流れ、ダクトを経由して室内空間へ供給空気(SA)として供給される。
加湿運転の第1動作において、室内側のダクトを経由して内気吸込室(19d)に取り込まれた室内空気(RA)は、上部内気流路(69)、第6ダンパ(D6)を順に流れ、第2吸着熱交換器(33b)を通過する。蒸発器の状態の第2吸着熱交換器(33b)では、空気中の水蒸気が吸着剤に吸着され、この吸着剤に水分が付与される。第2吸着熱交換器(33b)の吸着剤に水分を付与した空気は、第4ダンパ(D4)、中間排気流路(65)、排気連絡流路(68)、室外排気室(19b)を順に流れ、ダクトを経由して室外空間へ排出空気(EA)として排出される。
加湿運転の第2動作では、図14及び図15に示すように、第2ダンパ(D2)、第3ダンパ(D3)、第5ダンパ(D5)、及び第8ダンパ(D8)が開放状態となり、第1ダンパ(D1)、第4ダンパ(D4)、第6ダンパ(D6)、及び第7ダンパ(D7)が閉鎖状態となり、給気ファン(85)及び排気ファン(88)が運転される。
加湿運転の第2動作において、ダクトを経由して外気吸込室(19c)に取り込まれた室外空気(OA)は、ダクト内流路(71)、外気流入路(61)を順に流れて、下部外気流路(63a)へ流入する。この空気は、虫取りフィルタ(26)及びプリーツフィルタ(27)を順に流れて清浄化された後、レヒート熱交換器(35)を通過する。加湿運転では、このレヒート熱交換器(35)に冷媒が適宜供給され、室外空気(OA)がレヒート熱交換器(35)によって加熱される。
レヒート熱交換器(35)で加熱された空気は、上部外気流路(63b)、中間外気流路(64)、第2ダンパ(D2)を順に流れ、第2吸着熱交換器(33b)を通過する。放熱器の状態の第2吸着熱交換器(33b)では、吸着剤から空気中へ水蒸気が脱離し、この空気が加湿される。第2吸着熱交換器(33b)で加湿された空気は、第8ダンパ(D8)、上部給気流路(70)、室内給気室(19a)を順に流れ、ダクトを経由して室内空間へ供給空気(SA)として供給される。
加湿運転の第2動作において、室内側のダクトを経由して内気吸込室(19d)に取り込まれた室内空気(RA)は、上部内気流路(69)、第5ダンパ(D5)を順に流れ、第1吸着熱交換器(33a)を通過する。蒸発器の状態の第1吸着熱交換器(33a)では、空気中の水蒸気が吸着剤に吸着され、この吸着剤に水分が付与される。第1吸着熱交換器(33a)の吸着剤に水分を付与した空気は、第3ダンパ(D3)、中間排気流路(65)、排気連絡流路(68)、室外排気室(19b)を順に流れ、ダクトを経由して室外空間へ排出空気(EA)として排出される。
〈通常モードと省エネモードについて〉
上述した除湿運転や加湿運転では、それぞれ「通常モード」と「省エネモード」とが切り換えて実行される。これら通常モードと省エネモードについて具体例をあげて説明する。
−除湿運転時の通常モード、及び省エネモード−
例えば図16に示す運転入力部(101)に「除湿運転」が選択された状態で調湿装置(10)の運転が開始されると、除湿運転(通常モード)が行われる。ここで、除湿運転の目標湿度として、湿度設定部(103)に例えば「大(相対湿度40%)」が設定されているとする。この場合、除湿運転(通常モード)では、室内が相対湿度60%に近づくように圧縮機(31)が制御される。つまり、演算部(105a)は、外気の相対湿度Rh-oと、内気の相対湿度Rh-rと、設定された目標湿度Rh-s(=60%)とから、圧縮機(31)の目標回転数を算出する。そして、圧縮機制御部(105)は、回転数検出部(120)で検出したモータ(M1)の回転数が目標回転数に近づくように、圧縮機(31)のモータ(M1)を制御する。その結果、除湿された空気が室内へ供給され、室内の湿度が目標湿度Rh-sへと近づいていく。
また、除湿運転(通常モード)では、換気量設定部(104)に設定された目標換気量(例えば150m/h)を満たすように、風量制御部(106)が、給気ファン(85)及び排気ファン(88)の各モータ(M2,M3)を制御する。
この除湿運転(通常モード)の運転時において、現在の時刻がウイークリータイマー(102)に設定された開始時刻(例えば午前8:00)に至ると、除湿運転(通常モード)から除湿運転(省エネモード)へと自動的に運転が切り換えられる。除湿運転(省エネモード)が実行されると、目標湿度変更部(105b)が、除湿運転の目標湿度を低く変更する。例えば除湿運転(通常モード)の目標湿度Rh-sが、上述のように「大(相対湿度40%)」であった場合、目標湿度変更部(105b)は、この目標湿度Rh-sを「小(相対湿度60%)」へと変更する。そして、演算部(105a)は、外気の相対湿度Rh-oと、内気の相対湿度Rh-rと、変更された目標湿度Rh-sとから、圧縮機(31)の目標回転数を算出する。そして、圧縮機制御部(105)は、回転数検出部(120)で検出したモータ(M1)の回転数が目標回転数に近づくように、圧縮機(31)のモータ(M1)を制御する。このように、除湿運転(省エネモード)では、除湿運転(通常モード)よりも目標湿度Rh-sが高く変更されるため、圧縮機(31)の能力が制限され、圧縮機(31)の消費電力が小さく抑えられる。従って、例えば在室者の不在時において、調湿装置(10)の除湿能力をセーブでき、省エネ性の向上を図ることができる。
一方、この除湿運転(省エネモード)においても、風量制御部(106)は、除湿運転(通常モード)と同じ目標換気量(例えば150m/h)を満たすように、給気ファン(85)及び排気ファン(88)の各モータ(M2,M3)を制御する。つまり、除湿運転(通常モード)から除湿運転(省エネモード)へ自動的に運転が切り換わっても、室内の目標換気量が変わることはない。よって、室内の必要な換気量を充分に確保できる。
この除湿運転(省エネモード)の運転時において、現在の時刻がウイークリータイマー(102)に設定された終了時刻(例えば午後18:00)に至ると、除湿運転(省エネモード)から除湿運転(通常モード)へと自動的に運転が切り換えられる。除湿運転(省エネモード)が実行されると、上述したように、圧縮機制御部(105)は、室内の湿度が当初の目標湿度Rh-s(「大(相対湿度40%)」)に近づくように、圧縮機(31)を制御する。このため、在室者が帰宅するタイミングにおいて、室内を十分に除湿でき、在室者の快適性を向上できる。
−加湿運転時の通常モード及び省エネモード−
図16に示す運転入力部(101)に「加湿運転」のユーザー指令が入力された状態で、調湿装置(10)の運転が開始されると、加湿運転(通常モード)が行われる。ここで、加湿運転の目標湿度として、湿度設定部(103)に例えば「大(相対湿度50%)」が設定されているとする。この場合、加湿運転(通常モード)では、室内が相対湿度50%に近づくように圧縮機(31)が制御される。つまり、演算部(105a)は、外気の相対湿度Rh-oと、内気の相対湿度Rh-rと、設定された目標湿度Rh-s(=50%)とから、圧縮機(31)の目標回転数を算出する。そして、圧縮機制御部(105)は、回転数検出部(120)で検出したモータ(M1)の回転数が目標回転数に近づくように、圧縮機(31)のモータ(M1)を制御する。その結果、加湿された空気が室内へ供給され、室内の湿度が目標湿度Rh-sへと近づいていく。
また、加湿運転(通常モード)では、換気量設定部(104)に設定された目標換気量(例えば150m/h)を満たすように、風量制御部(106)が、給気ファン(85)及び排気ファン(88)の各モータ(M2,M3)を制御する。
この加湿運転(通常モード)の運転時において、現在の時刻がウイークリータイマー(102)に設定された開始時刻(例えば午前8:00)に至ると、加湿運転(通常モード)から加湿運転(省エネモード)へと自動的に運転が切り換えられる。加湿運転(省エネモード)が実行されると、目標湿度変更部(105b)が、加湿運転の目標湿度を高く変更する。例えば加湿運転(通常モード)の目標湿度Rh-sが、上述のように「大(相対湿度50%)」であった場合、目標湿度変更部(105b)は、この目標湿度Rh-sを「小(相対湿度30%)」へと変更する。そして、演算部(105a)は、外気の相対湿度Rh-oと、内気の相対湿度Rh-rと、変更された目標湿度Rh-sとから、圧縮機(31)の目標回転数を算出する。そして、圧縮機制御部(105)は、回転数検出部(120)で検出したモータ(M1)の回転数が目標回転数に近づくように、圧縮機(31)のモータ(M1)を制御する。このように、加湿運転(省エネモード)では、加湿運転(通常モード)よりも目標湿度Rh-sが高く変更されるため、圧縮機(31)の能力が制限され、圧縮機(31)の消費電力が小さく抑えられる。従って、例えば在室者の不在時において、調湿装置(10)の加湿能力をセーブでき、省エネ性の向上を図ることができる。
一方、この加湿運転(省エネモード)においても、風量制御部(106)は、加湿運転(通常モード)と同じ目標換気量(例えば150m/h)を満たすように、給気ファン(85)及び排気ファン(88)の各モータ(M2,M3)を制御する。つまり、加湿運転(通常モード)から加湿運転(省エネモード)へ自動的に運転が切り換わっても、室内の目標換気量が変わることはない。よって、室内の必要な換気量を充分に確保できる。
この加湿運転(省エネモード)の運転時において、現在の時刻がウイークリータイマー(102)に設定された終了時刻(例えば午後18:00)に至ると、加湿運転(省エネモード)から加湿運転(通常モード)へと自動的に運転が切り換えられる。加湿運転(省エネモード)が実行されると、上述したように、圧縮機制御部(105)は、室内の湿度が当初の目標湿度Rh-s(「大(相対湿度50%)」)に近づくように、圧縮機(31)を制御する。このため、在室者が帰宅するタイミングにおいて、室内を十分に加湿でき、在室者の快適性を向上できる。
−実施形態の効果−
上記実施形態によれば、除湿運転と加湿運転との双方において、ユーザー指令によって「省エネモード」を選択できるようにしている。このため、在室者の不在時や夜間等において、圧縮機(31)の消費電力を低減した運転を行うことができ、省エネ性に優れた調湿装置(10)を提供できる。また、「省エネモード」時においても、「通常モード」と同等の目標換気量が確保されるため、室内の必要な換気が損なわれてしまうこともない。
また、ウイークリータイマー(102)を用いることで、ユーザーの不在時には「省エネモード」を、ユーザーの在室時には「通常モード」を自動的に切り換えることができる。このため、室内の快適性を十分に確保しつつ、過剰な運転により消費電力が大きくなってしまうのを防止できる。
〈実施形態の変形例〉
上記実施形態において、以下のようは変形例としてもよい。
−変形例1−
図17に示す変形例1に係る調湿装置(10)は、上述した実施形態と「省エネモード」時における圧縮機(31)の能力の制限の方法が異なるものである。具体的に、変形例1の圧縮機制御部(105)には、目標湿度変更部(105b)に代わって上限回転数設定部(105c)が設けられている。上限回転数設定部(105c)には、「省エネモード」における、圧縮機(31)のモータ(M1)の回転数の上限回転数(上限運転周波数)が設定される。
変形例1の調湿装置(10)の「通常モード」においては、上述した実施形態と同様、室内の湿度が目標湿度Rh-sに近づくように、圧縮機(31)の回転数が制御される。一方、この調湿装置(10)の「省エネモード」では、原則として、圧縮機(31)の回転数が目標回転数に至るように圧縮機(31)の回転数が制御される。しかし、「省エネモード」では、演算部(105a)で算出された目標回転数が上限回転数設定部(105c)に設定された上限回転数を越える場合、この目標回転数が上限回転数に維持される。つまり、変形例1の「省エネモード」では、モータ(M1)の回転数が上限回転数を越えないように、圧縮機(31)の能力が制限される。
例えば夏季において、ユーザーが窓を開けっ放しの状態として、外出した場合、除湿運転(省エネモード)を行っても圧縮機(31)の回転数が増大し易くなり、省エネ性が損なわれてしまうことがある。つまり、窓が開放された状態では、除湿運転(省エネモード)を継続しても室内の相対湿度Rh-rはほとんど低下しない。このため、このような条件下では、「省エネモード」で除湿運転を行った場合にも、圧縮機(31)の目標回転数が高くなる傾向にあり、圧縮機(31)の消費電力が大きくなり易い。しかし、変形例1では、このような条件下においても、圧縮機(31)の回転数が上限回転数以下に維持されるため、圧縮機(31)の消費電力を確実に抑えることができる。このことは、冬季における加湿運転(省エネモード)においても同様である。
−変形例2−
図18に示す変形例2の圧縮機制御部(105)には、上限回転数設定部(105c)に代わって上限電流設定部(105d)が設けられている。上限電流設定部(105d)には、「省エネモード」における、圧縮機(31)の入力電流の上限値(上限電流値)が設定される。また、変形例2の調湿装置(10)には、圧縮機(31)のモータ(M1)の入力電流値を検出する入力電流検出部(121)が設けられている。
変形例1の調湿装置(10)の「通常モード」においては、上述した実施形態と同様、室内の湿度が目標湿度Rh-sに近づくように、圧縮機(31)の回転数が制御される。一方、この調湿装置(10)の「省エネモード」では、原則として、圧縮機(31)の回転数が目標回転数に至るように圧縮機(31)の回転数が制御される。しかし、「省エネモード」では、圧縮機(31)の入力電流が上限値を越えようとすると、圧縮機(31)の回転数が所定回転数にまで制限される。つまり、変形例2の「省エネモード」では、モータ(M1)の入力電流が上限値を越えないように、圧縮機(31)の能力が制限される。
この変形例2の「省エネモード」においても、室内や室外の温湿度条件に拘わらず、圧縮機(31)の消費電力を確実に抑えることができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態では、ウイークリータイマー(102)に入力した時間情報に応じて、「通常モード」と「省エネモード」とを自動的に切り換えるようにしている。しかしながら、コントローラ(100)において、「通常モード」を実行させるための入力部や、「省エネモード」を実行させる入力部を設け、これらにユーザー指令が入力されると、「通常モード」や「省エネモード」を運転するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、吸着熱交換器によって調湿した空気を室内へ供給すると同時に室内を換気する調湿装置について有用である。
10 調湿装置
30 冷媒回路
31 圧縮機
85 給気ファン
88 排気ファン
102 ウイークリータイマー(入力部)
105 圧縮機制御部
105b 目標湿度変更部
106 風量制御部

Claims (5)

  1. 室外空気を室内へ供給する給気ファン(85)と、室内空気を室外へ排出する排気ファン(88)と、圧縮機(31)と吸着熱交換器(33)が接続される冷媒回路(30)と、室内の湿度が所定の目標湿度に近づくよう圧縮機(31)の能力を制御する能力制御部(105)と、所定の目標換気量を満たすように上記給気ファン(85)及び排気ファン(88)を制御する風量制御部(106)とを備えた調湿装置であって、
    通常モードと省エネモードとを切り換えるためのユーザー指令が入力される入力部(102)を備え、
    上記能力制御部(105)は、上記省エネモード時に上記圧縮機(31)の能力を制限するように構成される一方、
    上記風量制御部(106)は、省エネモード時においても、上記通常モードと同じ所定換気量を目標として、上記給気ファン(85)及び上記排気ファン(88)を制御するように構成されることを特徴とする調湿装置。
  2. 請求項1において、
    上記能力制御部(105)は、室内を除湿する除湿運転の省エネモードの目標湿度を、該除湿運転の通常モードの目標湿度よりも高くする目標湿度変更部(105b)を備えていることを特徴とする調湿装置。
  3. 請求項1又は2において、
    上記能力制御部(105)は、室内を加湿する加湿運転の省エネモードの目標湿度を、該加湿運転の通常モードの目標湿度よりも低くする目標湿度よりも低くする目標湿度変更部(105b)を備えていることを特徴とする調湿装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つにおいて、
    上記圧縮機(31)は、回転数が可変なモータ(M1)によって駆動されるように構成され、
    上記能力制御部(105)は、上記省エネモード時に、上記圧縮機(31)のモータ(M1)の回転数が所定の上限値を越えないように該圧縮機(31)のモータ(M1)の回転数を制限することを特徴とする調湿装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
    上記入力部(102)は、上記ユーザー指令として、上記通常モードから上記省エネモードへ自動的に切り換えるための時間情報が入力されるタイマー入力部(102)で構成されていることを特徴とする調湿装置。
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