JP2013221644A - ショットクリーニング用のショット球散布装置、ショット球散布方法及びボイラー - Google Patents

ショットクリーニング用のショット球散布装置、ショット球散布方法及びボイラー Download PDF

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Abstract

【課題】ショットクリーニング停止時にボイラーとの連通状態を遮断する管路遮断弁を備えたショット球散布装置において、ショット球が衝突して管路遮断弁が劣化・損傷するのを防止し、ボイラーガスがショット球搬送管に侵入するのを遮断する機能を維持することのできるショット球散布装置を提供する。
【解決手段】ショットクリーニング用のショット球を気流搬送するショット球搬送装置と、前記ショット球搬送装置と前記ボイラーを連結し、ショット球を射出する先端開口部がボイラー内に導入されたショット球搬送管と、ショットクリーニング実行時に前記ショット球搬送管の先端開口部を開放した状態にし、ショットクリーニング停止時に前記ショット球搬送管の先端開口部を塞いだ状態にする開閉蓋式の弁体を有し、前記開閉蓋式の弁体がボイラーの内部空間に配置された管路遮断弁と、を備えた構成にする。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばボイラー内に鋼球等のショット球を散布して伝熱管に付着したダストを除去するショットクリーニング用のショット球散布装置、ショット球散布方法、及びショット球散布装置を備えたボイラーに関する。
ボイラーは、蒸気を生成するための節炭器(エコノマイザー)、過熱器、蒸発器を備えている。図4は、底部側から高温のボイラーガス(例えば、燃焼室からの燃焼ガス)を導入して頂部側から排出するボイラー1のケーシング1dを示しており、ケーシング1d内に過熱器1c、蒸発器1b、節炭器1aが配置されている。過熱器1c、蒸発器1b及び節炭器1aは、一般に、伝熱管式の熱交換器構造となっており、伝熱管内に通水される水をボイラーガスの熱で加熱して蒸気にする。
ボイラーガスは、ダスト(例えば、飛灰など)を同伴しているため、伝熱管のガス側伝熱面にダストが付着すると熱交換効率が低下する。過熱器1c、蒸発器1b、節炭器1aの熱交換効率が低下すると、結果としてボイラー効率が低下してしまう。そのため、伝熱管に付着したダストを除去する方法が従来より検討されている。ダストを除去する方法としては、蒸気や圧縮空気などの流体を噴射して伝熱管表面に付着しているダストを吹き飛ばすスートブロワー方式が知られている。しかし、スートブロワー方式の場合、流体が消費されることによるコストの増加があり、また蒸気を使用した場合はボイラー1の蒸気回収率を低下させることになる。
本発明者らは、スートブロワー方式に代わる新たなダスト除去方法として、特許文献1に開示されているようなショットクリーニング方式のダスト除去方法を具現化するに至っている。特許文献1に開示されているダスト除去方法は、ショット球である鋼球をケーシング1dの上部から散布し、自由落下する鋼球を伝熱管に衝突させることでダストを振い落とす方法である。鋼球は、ケーシング1dの底部から回収して再使用する。
図4でショットクリーニングシステムの全体構成を説明すると、ショット球である鋼球100は、鋼球タンク4内に貯留されており、ロータリーフィーダー7等の切出装置によって定量的に切出される。ロータリーフィーダー7で切出した鋼球100は、鋼球搬送管12内に供給され、ブロワー9から管内に吹き込まれる搬送用流体(例えば高圧空気)によって加速されて鋼球搬送管12内を流れ、ボイラー1まで搬送される。
鋼球搬送管12の先端から射出された鋼球100は、衝突板20に当たって分散し、ボイラー1のケーシング1d内に均一に散布される。鋼球100は、ケーシング1d内を自由落下していき、伝熱管に衝突してダストを振い落す。ケーシング1dの底部まで落下した鋼球100とダストは、案内シュート2を介して鋼球回収装置3に回収される。そして、鋼球100とダストは、鋼球回収装置3において、粉状のダスト、鋼球100、塊状になっているダストに分離され、鋼球100は鋼球タンク4に戻される。粉状のダストは、ダスト粉切出用ロータリバルブ5を介してダスト輸送管8内に供給されて回収される。一方、塊状のダストは、塊状物切出用二重弁6を介してダスト輸送管8内に供給されて回収される。
ショットクリーニング動作は、例えば1時間に5〜10分程度の間隔で間欠的に行われる。ブロワー9は鋼球100を流すために30KW以上もの動力を使用するので、ショットクリーニングを行っていないときには省エネのために停止し、さらにブロワー9の吐出口側の弁10を閉止して、鋼球搬送管12内への高圧空気の供給を停止する。この状態では、鋼球搬送管12内にボイラーガスが侵入してしまう。ボイラー内圧力は、通常−2〜0kPa(大気圧)であるが、最大で+1kPaとなる。しかも常時変動するため、ボイラー1と連通状態にある鋼球搬送管12は、常にボイラーガスが侵入する状態になり得る。例えば廃棄物を燃焼して熱回収するボイラーでは、ボイラーガスが高水分であって、かつHClガスやSOx,NOx等を含む腐食性ガスであるため、鋼球搬送管12の管内面で結露し低温腐食が発生する。
特開2009−127908号公報
本発明者らは、鋼球搬送管12の吐出口付近に遮断弁設け、この遮断弁を閉止することによってボイラー1との連通状態を遮断することを検討した。図5は、鋼球搬送管12の吐出口付近に遮断弁としてのボール弁50を設けた例を示している。さらに、図6は、ボール弁50の構造を示している。ボール弁50の弁体54は、弁開時には管路と同径の流路を形成する開口部54aが形成されている。一般的に使用されるボール弁50は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などを用いた樹脂系シール材によって弁体54とケーシング51との間をシールしているが、一般的に粉粒体搬送ラインには、弁体54に対してスリーブ52を押し付けるメタルタッチでシールしている。メタルタッチの部分は表面硬化処理を行って耐摩耗性をもたせている。なお、符号1eは、ボイラー1のケーシング1dを覆う保温材である。
この方式のボール弁50を鋼球搬送管12の遮断弁として使用した場合、搬送される鋼球100が弁内面に衝突して打ち傷が発生するが、特にメタルタッチの部分(a)に打ち傷が発生するとシール性が悪化し、さらに弁体54の回転動作に支障をきたす場合がある。また、シール性が悪化すると、弁体54とケーシング51との間に鋼球100と共に随伴されてくるダストが侵入し、回転動作不良を加速させて開閉不良となる場合がある。
さらに、このボール弁50は、鋼球100の吐出ノズル26の直近にあっても、ボイラー1の外部部分に設置されるため、弁閉止状態にあっても、弁体54からボイラー1と連通状態となっているケーシング51の吐出側(OUT側)の部分ではボイラーガスによりボール表面(弁閉時のボイラー側の弁体表面)54bが低温腐食され、シール不良、動作不良がさらに進む場合がある。また、ボール弁50の吐出口に接続されている吐出ノズル26の部分がボイラー1と連通したままで残るため、吐出ノズル26の内面に低温腐食が発生する場合がある。
ボール弁50以外の弁も多数存在するが、ゲート弁やバタフライ弁のように弁体が鋼球100に衝突してしまう構造の弁はすぐに故障してしまい、グローブ弁やニードル弁のようにケーシング内の流路がS字になっている構造の弁では鋼球が流れないので使用することができない。鋼球100を流す管路の遮断弁としてはボール弁50が好適であるが、上述の問題点がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ショットクリーニング停止時にボイラーとの連通状態を遮断する管路遮断弁を備えたショット球散布装置において、ショット球が衝突して管路遮断弁が劣化・損傷するのを防止し、ボイラーガスがショット球搬送管に侵入するのを遮断する機能を維持することのできる、ショットクリーニング用のショット球散布装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ボイラーガスによる低温腐食によって、或いはショット球に随伴されるダストによって管路遮断弁が開閉不良になることを防止することにある。
即ち、本発明の要旨とするところは以下のとおりである。
(1)ボイラー内にショット球を散布して伝熱管に付着したダストを除去するショットクリーニング用のショット球散布装置において、ショットクリーニング用のショット球を気流搬送するショット球搬送装置と、前記ショット球搬送装置と前記ボイラーを連結し、前記ショット球を射出する先端開口部がボイラー内に導入されたショット球搬送管と、ショットクリーニング実行時に前記ショット球搬送管の先端開口部を開放した状態にし、ショットクリーニング停止時に前記ショット球搬送管の先端開口部を塞いだ状態にする開閉蓋式の弁体を有し、前記開閉蓋式の弁体が前記ボイラーの内部空間に配置された管路遮断弁と、を備えたことを特徴とするショット球散布装置。
(2)前記弁体は、前記ショット球搬送管先端の伸長方向に沿って配置されたシリンダーロッドを介してロータリーシリンダーと連結されており、ショットクリーニング停止時に前記弁体のシート部分を前記ショット球搬送管の先端開口部に圧着させた状態とし、ショットクリーニング実行時に前記シリンダーロッドを伸長させて前記弁体を前記ショット球搬送管の先端開口部から後退させることで圧着状態を解除し、さらに前記シリンダーロッドを回転させることでショット球射出領域から前記弁体を退避させることを特徴とする前記(1)に記載のショット球散布装置。
(3)前記ショット球搬送管は、前記ショット球搬送装置から前記ボイラーまでの途中で複数に分岐して各分岐路の先端が前記ボイラー内に導入され、各分岐路の先端開口部に前記管路遮断弁が設けられており、前記分岐路のうちのいずれからショット球を散布するかを選択する流路選択弁が前記ショット球搬送管の分岐点の部分に設けられていることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のショット球散布装置。
(4)ショットクリーニング実行時においても、選択されなかった分岐路の管路遮断弁については弁を閉じた状態を維持し、ショット球を散布する流路に選択された分岐路の管路遮断弁のみ弁を開くことを特徴とする前記(3)に記載のショット球散布装置。
(5)前記請求項(1)〜(4)の何れかに記載のショット球散布装置を備えているボイラー。
(6)ボイラー内に先端開口部が導入されたショット球搬送管を通じてショット球を気流搬送し、ボイラー内にショット球を散布することで伝熱管に付着したダストを除去するショットクリーニング用のショット球散布方法において、ショットクリーニング実行時には、前記ボイラーの内部空間に配置された管路遮断弁の開閉蓋式の弁体を開いて前記ボイラーとショット球搬送管と連通状態にし、前記ショット球を気流搬送してボイラー内に散布し、ショットクリーニング停止時には、前記ショット球の気流搬送を停止し、前記管路遮断弁の開閉蓋式の弁体を閉じて、前記ボイラーとショット球搬送管の連通状態を遮断することを特徴とするショット球散布方法。
本発明のショットクリーニング用のショット球散布装置によれば、ショット球を射出するショット球搬送管の先端開口部をボイラー内に導入し、ショットクリーニング停止時にショット球搬送管の先端開口部を塞いだ状態にする開閉蓋式の弁体がボイラーの内部空間に配置された管路遮断弁を備えたことにより、弁内部をショット球が通過するボール弁とは相違し、ショットクリーニング実行時にショット球が弁体に衝突することがなく、またボール弁のようなメタルタッチシートのような摺動部分が無いので、管路遮断弁が劣化・損傷するのを防止することができる。その結果、ショットクリーニング停止時における、ボイラーガスの侵入を遮断する機能を維持することができる。
さらに、本発明のショットクリーニング用のショット球散布装置によれば、開閉蓋式の弁体をボイラー内に導入したショット球搬送管の先端開口部に配置したことにより、弁を閉じたときにもボイラーと連通している部分(すなわち、図5の吐出ノズル26)を残さないので、ショット球搬送管がボイラーガスによって低温腐食するのを防止することができる。
本発明の好ましい実施形態によるショット球散布装置を備えたショットクリーニングシステムの全体構成図である 上記ショット球散布装置の管路遮断弁を示す図である。 上記ショット球散布装置の衝突板を示す図である。 従来のショットクリーニングシステムの全体構成図である 管路遮断弁としてボール弁を配置した図である。 上記ボール弁の構造図である。
以下、本発明の好ましい実施形態に従うショットクリーニング用のショット球散布装置について、鋼球を散布する鋼球散布装置を一例に挙げて詳しく説明する。勿論、セラッミック球などの鋼球以外のショット球を散布する装置として使用することができる。さらに、以下に説明する実施形態によって本発明の技術的範囲は何ら限定解釈されることはない。
図1は、ショットクリーニングシステムの全体構成図である。従来の構成と同じ構成については、同じ符号を付すことによって詳しい説明を省略する。本実施形態のショットクリーニングシステムは、鋼球搬送管12が途中で分岐しており、分岐点に流路切替弁13が設けられている。流路切替弁13は、例えば三方弁を用いることができる。さらに、分岐された鋼球搬送管12(12a,12b)は、ボイラー1のケーシング1dの上部にそれぞれ接続されており、各分岐路12a,12bの吐出口の部分に管路遮断弁が設けられている。
図2は、管路遮断弁の構成を示している。管路遮断弁は、弁体21、弁体21を支持するシリンダーロッド22、シリンダーロッド22を伸長及び後退並びに回転させるロータリーシリンダー23を備えており、これらによって開閉蓋式の弁を構成している。弁体21は、ボイラー1内に導入された鋼球搬送管12の吐出口と対向するように配置されており、吐出口に蓋をする位置(すなわち、弁を閉止した状態)と、横移動によって吐出口から離れた位置21aを経由し、さらに回転することによって鋼球100の射出領域から退避した位置21b(すなわち、弁を開いた状態)との間を移動することが可能になっている。鋼球100の射出領域とは、吐出口からとび出す鋼球群の進路領域を意味する。
弁体21は、例えば板状の部材であり、図2(b)に示すように平面形状が円形であって鋼球搬送管12の吐出口を塞ぐ大きさのシール面の領域を有し、このシール面の領域から延出した部分にシリンダーロッド22の先端が固定接続されている。弁体21の平面形状は限定されることはなく、矩形状や楕円状などの種々の形状にすることもできる。さらに、必ずしも板状でなくともよい。弁体21は、例えば炭素鋼やステンレス鋼などの金属材料で形成されている。また、鋼球搬送管12は、例えば炭素鋼鋼管などの金属材料で形成されており、従って弁体21と鋼球搬送管12の接合部はメタルタッチとなる。
シリンダーロッド22は、鋼球搬送管12と平行に延びるようにして鋼球搬送管12の上部側の位置(好ましくは図2(b)に示すように0度の位置)に配置されている。従って、シリンダーロッド22を後退させると弁体21が鋼球搬送管12の吐出口に向かう方向に移動し、反対にシリンダーロッド22を伸長させると弁体21が鋼球搬送管12の吐出口から離れる方向に移動する。さらに、弁体21が鋼球搬送管12の吐出口から離れた状態でシリンダーロッド22を回転させると弁体21がシリンダーロッド22を回転軸にして回転する。図2(b)には一例として弁体21を90度回転させた状態を示しているが、鋼球100が衝突しない角度まで回転させる。
シリンダーロッド22の後端は、ロータリーシリンダー23が接続されている。ロータリーシリンダー23は、一例として鋼球搬送管12上に固定配置することができる。ロータリーシリンダー23は、その駆動動作によってシリンダーロッド22を伸長及び後退、並びに回転させる。このようなロータリーシリンダー23は、例えば電動式或いは流体圧駆動式のアクチュエーターによって実用化されている。
ボイラー1の側壁は、稼働時と停止時の温度差に起因して熱膨張するため、管路遮断弁の構成要素をボイラー1の側壁に固定配置するのは好ましくない。従って、本例では、ケーシング1dの側壁にフランジ付きのノズル1fを設け、ノズル1fの開口部を通じて鋼球搬送管12の先端をボイラー1内に導入している。そして鋼球搬送管12の外周面に、ノズル1fの開口部を塞ぐことのできる円形の板状部材12cを固定配置し、ボイラー1の熱膨張分を吸収するためのフレキシブルな継手24を挟んで円形の板状部材12cとノズル1fのフランジとをボルト等で固定している。フレキシブルな継手24は、例えばジャバラ状の継手を用いることができる。
シリンダーロッド22は、円形の板状部材12cに形成した開口穴を貫通しており、グランドパッキン等のシール部材25によって開口穴を封止している。また、ボイラー1のケーシング1dの外表面及び円形の板状部材12cの表面は、保温材1eで覆われている。
さらに、ボイラー1のケーシング1d内には、鋼球搬送管12の吐出口と対向する位置に衝突板20が配置されている。衝突板20は、射出方向と直交する水平回転軸20aを支軸にして回転可能となっており、水平回転軸20aの端部に接続した回転駆動装置(不図示)によって任意の角度θに回転させた状態に静止させることができる。衝突板20は、水平方向に射出される鋼球100を衝突させて分散させものであり、角度θを変えることで下方への鋼球100の分散状態を調節し、これにより鋼球100の散布状態を平準化する。さらに、衝突面の形状を変えることにより、分散性を向上させることができる。図3は、衝突板20を上方からみた図であり、この図3には一例として凸状の衝突面にした例を示しているが、形状が限定されることはない。
鋼球搬送管12は、既述したように、途中で分岐して各分岐路12a,12bの先端がボイラー1のケーシング1dの上部に導入されている。管路遮断弁は、ケーシング1d内における各分岐路12a,12bの先端に設けられている。さらに、鋼球搬送管12の分岐点に設けられた流路選択弁13で鋼球100を流す流路を選択することによって、ボイラー1への鋼球100の射出場所を切り替えることができるようになっている。そして、鋼球100を散布する流路に選択された分岐路12a(12b)の管路遮断弁のみ弁を開くようにする。すなわち、選択されなかった分岐路12b(12a)の管路遮断弁については弁を閉じた状態を維持して、ボイラー1と遮断状態を維持する。ショットクリーニング停止時には全ての管路遮断弁を閉止するが、鋼球搬送管12内の圧力がボイラー1よりも高くなる様にするのが好ましい。
上述の鋼球散布装置の作用について説明する。ショットクリーニングを実行する際には、まずロータリーシリンダー23の直進動作によりシリンダーロッド22を伸長させて弁体21を鋼球搬送管12の吐出口から離す。さらに直進移動を続けながら回転動作を行うことによって弁体21を回転させ、例えば90度回転させた状態(すなわち、鋼球射出領域から退避した状態)にする。続いて、ブロワー9を起動すると共にブロワー吐出口の弁10を開いて、鋼球搬送管12に搬送用空気を供給する。さらに、ロータリーフィーダー7を起動して鋼球タンク4から鋼球100を定量的に切出し、鋼球搬送管12内に供給する。本例では、一例としてショット球搬送装置がブロワー9、ロータリーフィーダー7及び鋼球タンク4を含む構成を例示しているが、これらの構成に限定されることはない。鋼球100は、搬送用空気の高速気流(例えば40〜50m/s)によって鋼球搬送管12内を流れ、ボイラー1のケーシング1d内に導入されている吐出口から射出される。このとき、弁体21は、鋼球100の射出領域外にあるので、鋼球100が衝突しないようになっている。鋼球100は平均粒径が6〜10mm程度のものを使用し、搬送媒体として空気を使用し、固気比2〜3kg/kgで、管内空気流速は40〜50m/sとする。鋼球100のサイズを変更する場合には、鋼球サイズに比例して空気流速を上げる必要がある。
鋼球搬送管12の吐出口からボイラー1のケーシング1d内に射出された鋼球100は、衝突板20に当たって分散し、下方に向かって落下する。そして節炭器1a、蒸発器1b及び過熱器1cの伝熱管に衝突してダストを振い落とす。ケーシング1dの底部まで落下した鋼球100とダストは、案内シュート2を介して鋼球回収装置3に回収される。そして、鋼球100とダストは、鋼球回収装置3において、粉状のダスト、鋼球、塊状になっているダストに分離され、鋼球100は鋼球タンク4に戻されて循環使用される。
所定の時間、例えば5〜10分程度が経過すると、ショットクリーニングを停止する。停止の手順は、まず、ロータリーフィーダー7の切出しを停止し、鋼球100が鋼球搬送管12の管内から排出されるよう搬送用空気の供給を継続する。そして一定の時間が経過すると、ブロワー9を停止すると共にブロワー吐出口の弁10を閉止する。続いて、弁体21が鋼球搬送管12の吐出口と対向する位置になるようにシリンダーロッド22を回転させ、さらに弁体21が鋼球搬送管12の吐出口に圧着するまでシリンダーロッド22を後退させる。これにより、鋼球搬送管12の吐出口の先端が弁体21によって蓋をされ、ボイラー1との連通状態が遮断される。このような一連のショットクリーニング動作は、例えば1時間に5〜10分程度の間隔で間欠的に行われる。
伝熱管に付着したダストの除去は、鋼球100の落下衝突力を利用しているため、付着ダストの固着力が高い場合は衝突力を上げるために鋼球100のサイズを大きくする。鋼球搬送管12の口径は、例えば100〜150mm程度とすることができ、鋼球100の搬送流量を40〜80kg/minとすることができる。ショットクリーニングの実行時間及び実行する間隔については、ボイラー1のサイズに応じて適宜決定する。
弁体21と鋼球搬送管12との接合はメタルタッチであるが、ロータリーシリンダー23からの押付力が常時加えられているのでシール機能を維持することができる。この管路遮断弁の一連の弁閉止動作には、ボール弁50のような摺動動作がないので、且つ、弁体21がケーシング(51)のようなもので覆われていないため、鋼球100の打ち傷やケーシング内へのダスト侵入による弁の動作不良は発生しない。かつ、弁体21自体がボイラー1内に配置されているので低温腐食は発生しない。
以上のことから、本実施形態によれば、ショットクリーニング停止時の管路遮断弁として、ボイラー1内に導入された鋼球搬送管12の吐出口を塞ぐことのできる開閉蓋方式の弁構造を採用したことにより、弁内部を鋼球100が通過するボール弁50とは相違し、ショットクリーニング実行時に鋼球100が弁体21に衝突することがなく、また摺動部分が無いので弁が劣化・損傷するのを防止することができる。さらに、弁体21がボイラー1内に配置されているため、ボール弁50のようなダスト侵入トラブルやボール表面54bが低温腐食する問題から解放される。その結果、ショットクリーニング停止時における、ボイラーガスの侵入を遮断する機能を維持することができる。
また、本実施形態によれば、弁体21の射出領域外への退避動作が鋼球100の吐出方向に直角な面内での回転動作で行われるため設置スペース上有利である。従って、鋼球搬送管12の吐出口前方に衝突板20が存在し、鋼球搬送管12の吐出口との距離に制限がある場合であっても本実施形態の管路遮断弁を設置することが可能である。
1 ボイラー
1a ボイラー節炭器
1b ボイラー蒸発器
1c ボイラー過熱器
2 案内シュート
3 鋼球回収装置
4 鋼球タンク
5 ダスト粉切出用ロータリバルブ
6 塊状物切出用2重弁
7 鋼球切出用フィーダ
8 ダスト輸送管
9 ブロア
12 鋼球搬送管
12a 流路選択後の一方の鋼球搬送管
12b 流路選択後の他方の鋼球搬送管
13 流路選択弁
20 衝突板
21 弁体
22 シリンダーロッド
23 ロータリーシリンダー

Claims (6)

  1. ボイラー内にショット球を散布して伝熱管に付着したダストを除去するショットクリーニング用のショット球散布装置において、
    ショットクリーニング用のショット球を気流搬送するショット球搬送装置と、
    前記ショット球搬送装置と前記ボイラーを連結し、前記ショット球を射出する先端開口部がボイラー内に導入されたショット球搬送管と、
    ショットクリーニング実行時に前記ショット球搬送管の先端開口部を開放した状態にし、ショットクリーニング停止時に前記ショット球搬送管の先端開口部を塞いだ状態にする開閉蓋式の弁体を有し、前記開閉蓋式の弁体が前記ボイラーの内部空間に配置された管路遮断弁と、を備えたことを特徴とするショット球散布装置。
  2. 前記弁体は、前記ショット球搬送管先端の伸長方向に沿って配置されたシリンダーロッドを介してロータリーシリンダーと連結されており、
    ショットクリーニング停止時に前記弁体のシート部分を前記ショット球搬送管の先端開口部に圧着させた状態とし、
    ショットクリーニング実行時に前記シリンダーロッドを伸長させて前記弁体を前記ショット球搬送管の先端開口部から後退させることで圧着状態を解除し、さらに前記シリンダーロッドを回転させることでショット球射出領域から前記弁体を退避させることを特徴とする請求項1に記載のショット球散布装置。
  3. 前記ショット球搬送管は、前記ショット球搬送装置から前記ボイラーまでの途中で複数に分岐して各分岐路の先端が前記ボイラー内に導入され、各分岐路の先端開口部に前記管路遮断弁が設けられており、
    前記分岐路のうちのいずれからショット球を散布するかを選択する流路選択弁が前記ショット球搬送管の分岐点の部分に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のショット球散布装置。
  4. ショットクリーニング実行時においても、選択されなかった分岐路の管路遮断弁については弁を閉じた状態を維持し、ショット球を散布する流路に選択された分岐路の管路遮断弁のみ弁を開くことを特徴とする請求項3に記載のショット球散布装置。
  5. 前記請求項1〜4の何れか1項に記載のショット球散布装置を備えているボイラー。
  6. ボイラー内に先端開口部が導入されたショット球搬送管を通じてショット球を気流搬送し、ボイラー内にショット球を散布することで伝熱管に付着したダストを除去するショットクリーニング用のショット球散布方法において、
    ショットクリーニング実行時には、前記ボイラーの内部空間に配置された管路遮断弁の開閉蓋式の弁体を開いて前記ボイラーとショット球搬送管と連通状態にし、前記ショット球を気流搬送して前記ボイラー内に散布し、
    ショットクリーニング停止時には、前記ショット球の気流搬送を停止し、前記管路遮断弁の開閉蓋式の弁体を閉じて、前記ボイラーとショット球搬送管の連通状態を遮断することを特徴とするショット球散布方法。
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