JP2013221264A - パネル体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 液状の接着剤を用いることなくガラスと金属製の部材を一体化したパネル体の提供。
【解決手段】 複数のガラス1a,1bと複数の金属板2,2,…とを備え、金属板2は、ガラス1a,1b間に一部を呑み込ませて間隔をおいて配置してあり、ガラス1a,1bと金属板2,2,…とを合わせガラス中間膜3を介して熱溶着してある。
【選択図】 図2
【解決手段】 複数のガラス1a,1bと複数の金属板2,2,…とを備え、金属板2は、ガラス1a,1b間に一部を呑み込ませて間隔をおいて配置してあり、ガラス1a,1bと金属板2,2,…とを合わせガラス中間膜3を介して熱溶着してある。
【選択図】 図2
Description
本発明は、金属製の部材とガラスとを一体化したパネル体に関する。
ガラスの施工を簡略化するため、アルミ等の金属製の枠材とガラスとを一体化したパネル体が求められている。かかるパネル体の従来例としては、特許文献1に記載のものがある。このパネル体は、枠材に内外パネルの側縁に対向する基板部と、基板部から突設して内外パネル間に位置する突条を設け、突条の基部を両面テープで内外ガラスに接着すると共に、内外ガラス間に接着剤を注入することで、枠材と内外ガラスとを一体化している。
上記のパネル体を製造するにあたっては、内外ガラス間に接着剤を注入するのに手間がかかる上に、接着剤の養生期間、養生管理も必要となるので、コストが高くなっていた。
上記のパネル体を製造するにあたっては、内外ガラス間に接着剤を注入するのに手間がかかる上に、接着剤の養生期間、養生管理も必要となるので、コストが高くなっていた。
本発明は以上に述べた実情に鑑み、液状の接着剤を用いることなくガラスと金属製の部材を一体化したパネル体の提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明によるパネル体は、複数のガラスと複数の金属板とを備え、金属板は、ガラス間に一部を呑み込ませて間隔をおいて配置してあり、ガラスと金属板とを合わせガラス中間膜を介して熱溶着してあることを特徴とする。
請求項2記載の発明によるパネル体は、複数のガラスと金属フレーム材とを備え、金属フレーム材は複数のフレーム構成部材からなり、各フレーム構成部材はガラスの縁に沿って配置してあり、一方のガラス及び一方のフレーム構成部材と他方のガラス及び他方のフレーム構成部材とを合わせガラス中間膜を介して熱溶着してあることを特徴とする。
請求項1記載の発明によるパネル体は、複数の金属板をガラス間に一部を呑み込ませて間隔をおいて配置し、ガラスと金属板とを合わせガラス中間膜を介して熱溶着により一体化したので、液状の接着剤を用いる場合よりも製造が容易で、コストを削減できる。金属板が間隔をおいて配置してあることで、金属板とガラスの熱伸び量の違いによりガラスが割れるのを防ぐことができる。
請求項2記載の発明によるパネル体は、金属フレーム材が複数のフレーム構成部材からなり、各フレーム構成部材をガラスの縁に沿って配置し、一方のガラス及び一方のフレーム構成部材と他方のガラス及び他方のフレーム構成部材とを合わせガラス中間膜を介して熱溶着により一体化したので、液状の接着剤を用いる場合よりも製造が容易で、コストを削減できる。フレーム構成部材はガラスの縁に沿って配置してあり、ガラスと対向する面積が狭いため、フレーム構成部材とガラスの熱伸び量の違いによりガラスが割れるのを防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1,2は、本発明のパネル体5の第1実施形態を示している。本パネル体5は、2枚のガラス1a,1bの周囲に複数のアルミ製の金属板2,2,…が、ガラス1a,1b間に一部呑み込ませて間隔をおいて配置され、ガラス1a,1bと金属板2,2,…とを合わせガラス中間膜3を介して熱溶着し一体化したものである。合わせガラス中間膜3は、熱可塑性樹脂よりなる膜で、図3に示すように、ガラス1a,1bと同じ大きさにカットされ、ガラス1a,1bと金属板2との間にそれぞれ配置される2枚の合わせガラス中間膜3a,3bと、金属板2と同じ厚みで、金属板2が呑み込まれる部分が切り欠かれた1枚の合わせガラス中間膜3cの3枚よりなり、加熱するとこれらの合わせガラス中間膜3a,3b,3cが互いに接合されると共に、ガラス1a,1bと金属板2とに接着し、ガラス1a,1bと金属板2とが強固に一体化される。なお、合わせガラス中間膜3は、従来より合わせガラスに一般に用いられているものを使用することができる。
本パネル体5は、従来の合わせガラスと同じ製造方法にて製造することができる。具体的には、ガラス1a,1b間に合わせガラス中間膜3a,3b,3cと金属板2,2,…を挟み込み、ガラス1a,1b間を真空状態にしてガラス1a,1b間の空気を除去する。次に、オートクレーブで圧力を加えながら1時間かけて140℃まで加熱し、140℃のまま1時間保持する。その後、加熱を止め、1.5時間かけて50℃まで冷ます。その後、オートクレーブから取り出して自然冷却する。
以上に述べたように本パネル体5は、複数の金属板2,2,…をガラス1a,1b間に一部を呑み込ませて間隔をおいて配置し、ガラス1a,1bと金属板2,2,…とを合わせガラス中間膜3を介して熱溶着により一体化したので、液状の接着剤を用いる場合よりも製造が容易で、コストを削減できる。また、金属板2,2,…が間隔をおいて配置してあることで、パネル体5の製造時における加熱・冷却する際や、パネル体5の使用時に日射により加熱されても、金属板2とガラス1a,1bの熱伸び量の違いによりガラス1a,1bが割れるのを防ぐことができる。
図4〜7は、第1実施形態のパネル体5の具体的な施工例であって、道路脇に設置される透光板に適用した場合を示している。本透光板は、図4に示すように、基礎6に支柱7を間隔をおいて立設し、各支柱7,7間にパネル体5を1枚ずつ取付けている。
パネル体5は、図5に示すように、道路側のガラス1aが板厚10mmの耐熱強化ガラスを用いており、反対側のガラス1bは板厚3mmの防眩強化ガラスを用いている。道路側のガラス1aは、側縁部8が斜めに面取りしてある。金属板2は、パネル体5の両側に上下方向に間隔をおいて配置され、ガラス1a,1b間に呑み込ませる部分2aが薄く、ガラス1a,1bからはみ出す部分2bが厚く形成され、ガラス1a,1bからはみ出す部分2bの縁にガラス1a,1bの側縁を当接させている。パネル体5の幅Wは1904mm、高さHは2850mmである。
パネル体5は、図7に示すように、基礎6から立設したH形断面の支柱7に側縁部を押し付け、金属板2を挟み込むように押縁9を取付けて、側縁部が固定されている。支柱7と金属板2及びガラス1b間にはクッション材10a,10bが介在しており、押縁9はガラス1aの表面と面一となっており、金属板2を保持すると共に、側縁部の裏面側に形成した傾斜面にパッキン15を保持し、パッキン15を道路側のガラス1aの面取りした側縁部8に当接させている。
支柱7間の下部には、図6に示すように下枠11が取付けてあり、下枠11上部に形成された溝12内にパネル体5の下部をガスケット13a,13bを介して嵌め込んでいる。パネル体5の上部には、庇14が取付けてある。
パネル体5は、図5に示すように、道路側のガラス1aが板厚10mmの耐熱強化ガラスを用いており、反対側のガラス1bは板厚3mmの防眩強化ガラスを用いている。道路側のガラス1aは、側縁部8が斜めに面取りしてある。金属板2は、パネル体5の両側に上下方向に間隔をおいて配置され、ガラス1a,1b間に呑み込ませる部分2aが薄く、ガラス1a,1bからはみ出す部分2bが厚く形成され、ガラス1a,1bからはみ出す部分2bの縁にガラス1a,1bの側縁を当接させている。パネル体5の幅Wは1904mm、高さHは2850mmである。
パネル体5は、図7に示すように、基礎6から立設したH形断面の支柱7に側縁部を押し付け、金属板2を挟み込むように押縁9を取付けて、側縁部が固定されている。支柱7と金属板2及びガラス1b間にはクッション材10a,10bが介在しており、押縁9はガラス1aの表面と面一となっており、金属板2を保持すると共に、側縁部の裏面側に形成した傾斜面にパッキン15を保持し、パッキン15を道路側のガラス1aの面取りした側縁部8に当接させている。
支柱7間の下部には、図6に示すように下枠11が取付けてあり、下枠11上部に形成された溝12内にパネル体5の下部をガスケット13a,13bを介して嵌め込んでいる。パネル体5の上部には、庇14が取付けてある。
以上に述べたように本透光板は、パネル体5に金属板2,2,…がガラス1a,1bと一体化して設けてあるため、金属板2を挟持することでパネル体5の取付け作業が簡易に行え、パネル体5の取付強度も高い。
図8,9は、本発明のパネル体5の第2実施形態を示している。本パネル体5は、表裏2枚のガラス1a,1bと、ガラス1a,1bの外側にガラス1a,1bの左右の縁に沿って配置したアルミ製の金属フレーム材4を備え、金属フレーム材4は表と裏に2分割されたフレーム構成部材4a,4bよりなり、ガラス1a,1b間とフレーム構成部材4a,4b間に跨って配置された合わせガラス中間膜3により、一方のガラス1a及び一方のフレーム構成部材4aと他方のガラス1b及び他方のフレーム構成部材4bとを熱溶着し、一体化したものである。各フレーム構成部材4a,4bは、ガラス1a,1bと同じ板厚としてあり、したがってパネル体5の表裏面は面一になっている。各ガラス1a,1bの側縁16と、これに対向する各フレーム構成部材4a,4bの側縁17間には1mm程度の間隔が設けられ、この間隔にも合わせガラス中間膜18を挿入し、ガラス1a,1bの側縁16とフレーム構成部材4a,4bの側縁17とを接着している。
本パネル体5も、従来の合わせガラス同じ製造方法にて製造することができる。具体的には、図10に示すように、ガラス1a,1b間及びフレーム構成部材4a,4b間に合わせガラス中間膜3を挟み込み、またガラス1a,1bの側縁16とフレーム構成部材4a,4bの側縁17間にそれぞれ合わせガラス中間膜18を挟み込み、ガラス1a,1b間及びフレーム構成部材4a,4b間を真空状態にして内部の空気を除去する。次に、オートクレーブで圧力を加えながら1時間かけて140℃まで加熱し、140℃のまま1時間保持する。その後、加熱を止め、1.5時間かけて50℃まで冷ます。その後、オートクレーブから取り出して自然冷却する。
以上に述べたように本パネル体5は、金属フレーム材4が複数のフレーム構成部材4a,4bからなり、各フレーム構成部材4a,4bをガラス1a,1bの縁に沿って配置し、一方のガラス1a及び一方のフレーム構成部材4aと他方のガラス1b及び他方のフレーム構成部材4bとを合わせガラス中間膜3を介して熱溶着により一体化したので、液状の接着剤を用いる場合よりも製造が容易で、コストを削減できる。フレーム構成部材4a,4bはガラス1a,1bの縁に沿って配置してあり、ガラス1a,1bと対向する面積が狭い上に、ガラス1a,1bと直接接触していないため、パネル体5の製造過程における加熱・冷却時や、パネル体5の使用時に日射により加熱されても、フレーム構成部材4a,4bとガラス1a,1bの熱伸び量の違いによりガラス1a,1bが割れるのを防ぐことができる。
図11−1,11−2は、第2実施形態のパネル体5の変形例を示している。図11−1(a)は、一方のガラス1aの縁部とこれに対向する一方のフレーム構成部材4aの縁部とに階段状部19を設けており、これによりガラス1a,1bと金属フレーム材4との境界部に面外方向の荷重が掛かった際に、階段状部19でその荷重を受けるため、境界部で曲がりが生ずるのを防ぐことができる。
図11−1(b)は、他方のガラス1bの縁部に傾斜面部20を設け、これに対向する他方のフレーム構成部材4bの縁部にも傾斜面部20を設けており、これによりガラス1a,1bと金属フレーム材4との境界部に面外方向の荷重が掛かった際に、傾斜面部20でその荷重を受けるため、境界部で曲がりが生ずるのを防ぐことができる。
図11−1(c)は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部と、他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bの縁部とに傾斜面部20を対称に設けており、これによりガラス1a,1bと金属フレーム材4との境界部での曲がりを防止する効果が高められる。
傾斜面部20は、図11−1(d)に示すように、図11−1(c)と逆向きに形成することもできる。
図11−1(e)は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aが他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bよりも厚くなっており、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部に傾斜面部20を設けることで、ガラス1a,1bと金属フレーム材4との境界部での曲がりを防止している。
図11−1(f)は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部と、他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bの縁部とに、傾斜面部20をそれぞれ同じ角度で設けている。
図11−1(g)は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部と、他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bの縁部とに、傾斜面部20をそれぞれ同じ角度で設けており、一方側の傾斜面部20と他方側の傾斜面部20とが連続するように配置されている。
図11−1(h)は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部と、他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bの縁部とに、傾斜面部20をそれぞれ同じ角度で設けており、一方側の傾斜面部20と他方側の傾斜面部20とが段違いになるようにずらして配置されている。
図11−1(i)は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部と、他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bの縁部とに傾斜面部20が対称な角度で設けられ、一方側の傾斜面部20と他方側の傾斜面部20とが段違いになるようにずらして配置されている。
図11−2(j)は、ガラス1a,1bの縁16とフレーム構成部材4a,4bの縁17との隙間に断面T字形のスペーサー21を差し込んでおり、これによりパネル体5の製造時に溶けた合わせガラス中間膜3がガラス1a,1bとフレーム構成部材4a,4bとの隙間から食み出すのを防止できる。スペーサー21は、パネル体5の製造時の加熱温度(140℃)よりも高い耐熱性を有するものを使用する。スペーサー5は、パネル体5の熱処理が終わった時点で取り外してもよい。
図11−2(k)は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部と、他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bの縁部とに傾斜面部20を対称に設け、且つフレーム構成部材4a,4bの傾斜面部20に形成した溝22にスペーサー21を保持させている。この例によれば、金属フレーム材4とガラス1a,1bとの境界部の曲がりを防止できると共に、ガラス1a,1bとフレーム構成部材4a,4bとの隙間から溶けた合わせガラス中間膜3が食み出すのを防止できる。
図11−1(b)は、他方のガラス1bの縁部に傾斜面部20を設け、これに対向する他方のフレーム構成部材4bの縁部にも傾斜面部20を設けており、これによりガラス1a,1bと金属フレーム材4との境界部に面外方向の荷重が掛かった際に、傾斜面部20でその荷重を受けるため、境界部で曲がりが生ずるのを防ぐことができる。
図11−1(c)は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部と、他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bの縁部とに傾斜面部20を対称に設けており、これによりガラス1a,1bと金属フレーム材4との境界部での曲がりを防止する効果が高められる。
傾斜面部20は、図11−1(d)に示すように、図11−1(c)と逆向きに形成することもできる。
図11−1(e)は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aが他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bよりも厚くなっており、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部に傾斜面部20を設けることで、ガラス1a,1bと金属フレーム材4との境界部での曲がりを防止している。
図11−1(f)は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部と、他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bの縁部とに、傾斜面部20をそれぞれ同じ角度で設けている。
図11−1(g)は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部と、他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bの縁部とに、傾斜面部20をそれぞれ同じ角度で設けており、一方側の傾斜面部20と他方側の傾斜面部20とが連続するように配置されている。
図11−1(h)は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部と、他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bの縁部とに、傾斜面部20をそれぞれ同じ角度で設けており、一方側の傾斜面部20と他方側の傾斜面部20とが段違いになるようにずらして配置されている。
図11−1(i)は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部と、他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bの縁部とに傾斜面部20が対称な角度で設けられ、一方側の傾斜面部20と他方側の傾斜面部20とが段違いになるようにずらして配置されている。
図11−2(j)は、ガラス1a,1bの縁16とフレーム構成部材4a,4bの縁17との隙間に断面T字形のスペーサー21を差し込んでおり、これによりパネル体5の製造時に溶けた合わせガラス中間膜3がガラス1a,1bとフレーム構成部材4a,4bとの隙間から食み出すのを防止できる。スペーサー21は、パネル体5の製造時の加熱温度(140℃)よりも高い耐熱性を有するものを使用する。スペーサー5は、パネル体5の熱処理が終わった時点で取り外してもよい。
図11−2(k)は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部と、他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bの縁部とに傾斜面部20を対称に設け、且つフレーム構成部材4a,4bの傾斜面部20に形成した溝22にスペーサー21を保持させている。この例によれば、金属フレーム材4とガラス1a,1bとの境界部の曲がりを防止できると共に、ガラス1a,1bとフレーム構成部材4a,4bとの隙間から溶けた合わせガラス中間膜3が食み出すのを防止できる。
図12〜14は、第2実施形態のパネル体5の具体的な施工例であって、道路脇に設置される透光板に適用した場合を示している。本透光板は、図12に示すように、基礎6に支柱7を間隔をおいて立設し、各支柱7間に横長長方形のパネル体5を上下方向に4枚ずつ並べて取付けている。
パネル体5は、図12,14に示すように、左右両側に金属フレーム材4が設けてあり、金属フレーム材4をボルト・ナット22で支柱7に固定している。またパネル体5は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部と、他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bの縁部とに傾斜面部20をそれぞれ同じ角度で設けており、一方側の傾斜面部20と他方側の傾斜面部20とが連続するように配置されている。支柱7の前面にはクッション材10が長手方向に沿って設けられ、クッション材10は金属フレーム材4とガラス1bとに跨って当接している。
パネル体5は、図12,14に示すように、左右両側に金属フレーム材4が設けてあり、金属フレーム材4をボルト・ナット22で支柱7に固定している。またパネル体5は、一方のガラス1a及びフレーム構成部材4aの縁部と、他方のガラス1b及びフレーム構成部材4bの縁部とに傾斜面部20をそれぞれ同じ角度で設けており、一方側の傾斜面部20と他方側の傾斜面部20とが連続するように配置されている。支柱7の前面にはクッション材10が長手方向に沿って設けられ、クッション材10は金属フレーム材4とガラス1bとに跨って当接している。
本透光板は、パネル体5に金属フレーム材4がガラス1a,1bと一体化して設けてあるため、金属フレーム材4に孔を開けてボルト・ナット22で支柱7に簡単に固定することができ、ガラス1a,1bには孔を開ける必要がなく、シーリング作業を行う必要もないため、パネル体5の取付けが容易に行え、パネル体5の取付強度も高い。金属フレーム材4がパネル体5の縦辺部の全長に設けてあり、且つ金属フレーム材4とガラス1a,1bとが面一になっているので、意匠性も良い。このような効果は、以下に説明する例においても共通して得られる。
図15〜17は、第2実施形態のパネル体5の具体的な施工例であって、太陽電池パネルに適用した場合を示している。本太陽電池パネルは、図15,16に示すように、基礎6に支柱7を間隔をおいて斜めに立設し、各支柱7間にパネル体5を上下方向に2枚ずつ並べて取付けている。パネル体5は、四周に金属フレーム材4が設けてあり、ガラス1a,1b間の合わせガラス中間膜3に複数の太陽電池セル23が埋め込まれている。このように合わせガラス中間膜3に太陽電池セル23を埋め込むには、パネル体5を製造する際に複数の合わせガラス中間膜3a,3b間に太陽電池セル23を挟み込めばよい。パネル体5は、左右の縁部に設けた金属フレーム材4を、図17に示すように、支柱7にボルト・ナット22で固定している。
図18,19は、第2実施形態のパネル体5の具体的な施工例であって、ベランダ等の手摺に適用した場合を示している。パネル体5は、上下の縁部に沿って金属フレーム材4が設けてあり、金属フレーム材4には、図19に示すように、フック部24が一体に形成されており、このフック部24を支柱7に固定したアングル状の金具25に係止し、押しボルト26で固定することにより、パネル体5を支柱7に取付けている。
このように金属フレーム材4にフック部24を設けることで、パネル体5の取付けが一層容易になり、また表側にボルトが露出しないため意匠性もさらに向上する。
このように金属フレーム材4にフック部24を設けることで、パネル体5の取付けが一層容易になり、また表側にボルトが露出しないため意匠性もさらに向上する。
図20〜22は、第2実施形態のパネル体5の具体的な施工例であって、カーテンウォールのマリオンに適用した場合を示している。パネル体5は、図21,22に示すように、屋外側の縦辺部の全長に金属フレーム材4が合わせガラス中間膜3によりガラス1a,1bと一体化して設けてあり、この金属フレーム材4を方立27の屋内側に形成された溝28内に差し込み、ボルト・ナット22で固定している。このように本発明のパネル体5を用いることで、ガラスマリオンの施工が容易になる。このようなパネル体5は、金属フレーム材4を天井に固定して吊り下げれば、防煙垂壁として用いることもできる。
図23,24は、第2実施形態のパネル体5の実施例であって、断面H形の形材としたものである。本パネル体5は、2枚のガラス1a,1bの側縁に沿ってL形断面のアルミ製のフレーム構成部材4a,4bがそれぞれ配置され、合わせガラス中間膜3によりガラス1a,1bとフレーム構成部材4a,4bとを一体化している。これにより、ガラスの透明感とアルミ製フレームの強度を合わせ持ったH形断面の形材が得られる。
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。本発明のパネル体は、ガラスを3枚以上接合したものであってもよい。金属板と金属フレーム材の材質、形状等は、適宜変更することができる。パネル体の用途は、上述した透光板や手摺等に限定されるものではなく、建築分野をはじめ、様々な分野で幅広く用いることができる。
1a,1b ガラス
2 金属板
3 合わせガラス中間膜
4 金属フレーム材
4a,4b フレーム構成部材
5 パネル体
2 金属板
3 合わせガラス中間膜
4 金属フレーム材
4a,4b フレーム構成部材
5 パネル体
Claims (2)
- 複数のガラスと複数の金属板とを備え、金属板は、ガラス間に一部を呑み込ませて間隔をおいて配置してあり、ガラスと金属板とを合わせガラス中間膜を介して熱溶着してあることを特徴とするパネル体。
- 複数のガラスと金属フレーム材とを備え、金属フレーム材は複数のフレーム構成部材からなり、各フレーム構成部材はガラスの縁に沿って配置してあり、一方のガラス及び一方のフレーム構成部材と他方のガラス及び他方のフレーム構成部材とを合わせガラス中間膜を介して熱溶着してあることを特徴とするパネル体。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016008499A (ja) * | 2014-06-25 | 2016-01-18 | 宮明 雄司 | 耐風窓 |
JP2019196658A (ja) * | 2018-05-11 | 2019-11-14 | 三芝硝材株式会社 | 合わせガラス構造体及びその製造方法 |
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2012
- 2012-04-13 JP JP2012091645A patent/JP2013221264A/ja active Pending
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