JP2013221258A - Roof structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、屋根構造に関する。 The present invention relates to a roof structure.
特許文献1には、建造物の野地板上に、スレート等の屋根材を設けた屋根構造が記載されている。
特許文献1に記載の屋根構造では、野地板と屋根材との間の通気性が良くないという問題がある。そこで、本発明者らは、凸部と凹部とを軒方向に交互に有する凹凸屋根材を用い、この凹凸屋根材を野地板上に設置して、凸部と野地板との間に通気空間を形成することを考えた。この屋根構造によれば、野地板と屋根材との間の通気性を高めることができる。
In the roof structure described in
この凹凸屋根材を野地板に設置しようとする場合、その固定手段として、凹凸屋根材が有する凹部の底面を野地板に対してネジ、釘等で固定するという手段が考えられる。この手段によれば、野地板に対して凹凸屋根材を強固に固定することができるが、その一方で、水仕舞い等の面で問題が生じる。 When this uneven roof material is to be installed on the base plate, a means for fixing the bottom surface of the concave portion of the uneven roof material to the base plate with screws, nails or the like can be considered as the fixing means. According to this means, it is possible to firmly fix the uneven roof material to the base plate, but on the other hand, there arises a problem in terms of water performance.
これに対して、凹凸屋根材の軒方向両端に位置する凸部を、野地板上のレールに固定する手段も考えられる。この手段によれば、水仕舞いよく凹凸屋根材を野地板に固定することができる。しかし、凹凸屋根材は、凸部と凹部を交互に有することから、撓みを生じやすい構造である。そのため、この手段によれば、野地板上のレールに固定された凹凸屋根材が、両端のレール間で撓みを生じやすくなるという問題が生じる。 On the other hand, means for fixing the convex portions located at both ends of the eaves direction of the uneven roof material to the rail on the field board is also conceivable. According to this means, the uneven roof material can be fixed to the base plate with good water performance. However, the uneven roof material has a convex portion and a concave portion alternately, and thus has a structure that is likely to be bent. Therefore, according to this means, there arises a problem that the uneven roof material fixed to the rail on the base plate is likely to bend between the rails at both ends.
本発明は前記問題点に鑑みて発明したものであって、野地板上に凹凸屋根材を設置して通気性を高めることが可能であり、この凹凸屋根材を野地板上に強固に且つ水仕舞いよく固定することができ、しかも、固定後の凹凸屋根材に撓みが生じることも抑えることのできる屋根構造を提案することを、課題とする。 The present invention has been invented in view of the above-described problems, and it is possible to improve the air permeability by installing an uneven roof material on a field board. It is an object of the present invention to propose a roof structure that can be fixed satisfactorily and that can also prevent the uneven roof material after being fixed from being bent.
前記課題を解決するために本発明を、下記構成を具備した屋根構造とする。 In order to solve the above problems, the present invention is a roof structure having the following configuration.
即ち、本発明は、野地板上に凹凸屋根材が設けられ、前記凹凸屋根材は、下方に開口する凸部と上方に開口する凹部とを軒方向に交互に有し、前記凸部と前記野地板との間に通気空間を形成するものであり、前記野地板の軒側端部には、前記凸部内に挿入されて前記通気空間の軒側を閉塞する閉塞部が固定され、前記閉塞部に対して前記凹凸屋根材が固定されることを特徴とする屋根構造である。 That is, the present invention is provided with an uneven roof material on a field board, the uneven roof material alternately has a convex portion that opens downward and a concave portion that opens upward in the eave direction, the convex portion and the A vent space is formed between the base plate and an eave side end portion of the base plate, and a blocking portion that is inserted into the convex portion and closes the eave side of the vent space is fixed to the block plate. The roof structure is characterized in that the uneven roof material is fixed to a portion.
前記凹凸屋根材は、前記凸部の軒側端部に複数の切り欠きを有し、隣接する前記切り欠き間に形成される折曲片を内側に折り曲げて、折り曲げた前記折曲片を前記閉塞部と係合させることにより、前記閉塞部に固定されることが好ましい。 The uneven roof material has a plurality of cutouts at the eaves side end of the convex portion, and bends the bent pieces formed between the cutouts adjacent to each other to form the bent pieces. It is preferable to be fixed to the closed portion by engaging with the closed portion.
更に、前記閉塞部は、前記通気空間の軒側を閉塞する閉塞板と、前記閉塞板の周縁部から屋外側にむけて突設される被係止片とを有し、折り曲げた前記折曲片が前記被係止片に係合されることで、前記閉塞部と前記凹凸屋根材が固定されることが好ましい。 Further, the closed portion includes a closed plate that closes the eaves side of the ventilation space, and a locked piece that protrudes from the peripheral portion of the closed plate toward the outdoor side, and is bent. It is preferable that the closed portion and the uneven roof material are fixed by engaging a piece with the locked piece.
本発明は、野地板上に凹凸屋根材を設置して通気性を高めることが可能であり、この凹凸屋根材を野地板上に強固に且つ水仕舞いよく固定することができ、しかも、固定後の凹凸屋根材に撓みが生じることも抑えることができるという効果を奏する。 According to the present invention, it is possible to install an uneven roofing material on a field board to enhance air permeability, and this uneven roofing material can be firmly and well fixed on the field board, and after fixing, There is an effect that bending of the uneven roof material can be suppressed.
本発明を、添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1−図5には、本発明の一実施形態の屋根構造を示している。図6−図8には、本実施形態の屋根構造の凹凸屋根材11を野地板4に固定するための構造や手順を示している。
The present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings. 1 to 5 show a roof structure according to an embodiment of the present invention. 6 to 8 show a structure and a procedure for fixing the
まず、図1−図5に基づいて、本実施形態の屋根構造について説明する。本実施形態の屋根構造は、図2に示す片流れ屋根を有する建物1に適用したものである。
First, based on FIGS. 1-5, the roof structure of this embodiment is demonstrated. The roof structure of this embodiment is applied to the
以下の本文中では、傾斜した屋根面に沿って軒と棟を結ぶ方向を軒棟方向D1とし、軒に沿う方向を軒方向D2とし、棟に沿う方向を棟方向D3とする。本実施形態では、軒方向D2と棟方向D3は平行である。 In the following text, the direction connecting the eaves and ridges along the inclined roof surface is defined as the eave building direction D1, the direction along the eaves is defined as the eave direction D2, and the direction along the ridge is defined as the building direction D3. In this embodiment, the eaves direction D2 and the ridge direction D3 are parallel.
図1に示すように、建物1の軒側の外壁の上端部には、屋外側に向かって突出する軒部2が形成されている。軒部2の屋外側の面(鼻板面)は下方ほど屋内側に位置するように傾斜している。また、図4に示すように、建物1の棟側の外壁の上端部には、屋外側に向かって突出する棟部3が形成されている。棟部3の屋外側の面は鉛直である。
As shown in FIG. 1, the
建物1の屋根下地は、垂木等の建築躯体上に野地板4を設けることで形成されている。野地板4は棟側から軒側に向かって一様な角度で下り傾斜している。図1に示すように、野地板4の軒側端部は軒部2よりもさらに屋外側に突出している。野地板4の軒側端面は軒部2の屋外側の面と略平行である。図4に示すように、野地板4の棟側端部は、軒棟方向D1において棟部3の屋外側の面よりも屋内側に控えた位置に配置されている。
The roof base of the
図1に示すように野地板4の軒側の端部上には、軒方向D2の略全長に亘って軒側後誘導板5が載置されている。軒側後誘導板5の上には、カバー板6が軒方向D2の略全長に亘って載置されている。軒側後誘導板5及びカバー板6は鋼板製である。軒側後誘導板5やカバー板6は軒方向D2に複数並べて設けた部材で構成してもよいし、軒方向D2に亘って一体に形成したものであってもよい。
As shown in FIG. 1, the eaves side
図4に示すように、野地板4の棟側の端部上面には、棟側誘導板7が棟方向D3の略全長に亘って載置されている。棟側誘導板7は棟方向D3に複数並べて設けた部材で構成してもよいし、棟方向D3に亘って一体に形成したものであってもよい。
As shown in FIG. 4, the ridge-
野地板4の上には、図2に示すように、凹凸屋根材11が軒方向D2に複数並べて載置されている。各凹凸屋根材11は鋼板製である。各凹凸屋根材11は、下方に開口し且つ上方に突出する凸部12と、上方に開口し且つ下方に凹む凹部13とを、軒方向D2に交互に形成したものである。各凸部12の側面部は、隣接する凹部13の側面部を兼ねている。各凸部12の両側面部は上面部に対して略直角である。
As shown in FIG. 2, a plurality of
各凹凸屋根材11の軒側部分は、カバー板6及び軒側後誘導板5を介して、野地板4上に載置される。また、図4に示すように、各凹凸屋根材11の棟側部分は、棟側誘導板7を介して野地板4上に載置される。
The eaves side portion of each
図3に示すように、凹凸屋根材11側の端部には凹部13が形成されており、この凹部13の外側面部の上部に、被掛止部14が形成されている。隣り合う凹凸屋根材11の間には、連結具8が配置されており、連結具8が有する掛止部10に対して凹凸屋根材11の被掛止部14が掛止される。
As shown in FIG. 3, a
各連結具8には、軒棟方向D1に長いカバー部材15が取り付けられる。各カバー部材15は、下方に開口する略溝形の部材であり、その両側面部の下部には、被係合部16が形成されている。各カバー部材15の両側の被係合部16が、対応する凹凸屋根材11の被掛止部14に掛止されることにより、各カバー部材15は、両側の凹凸屋根材11を介して連結具8に取り付けられる。カバー部材15は、両側の凹凸屋根材11の間の部分と、ここに配置された連結具8を、上側から覆うものである。
A
図1に示すように、野地板4とこの上に配置された各凹凸屋根材11の間には、通気空間17が形成されている。各通気空間17は、凸部12と野地板4で囲まれた空間であり、軒方向D2に沿って凸部12と同数形成されている。通気空間17は、軒棟方向D1と直交する断面において、断面矩形状となるように形成されており、凹凸屋根材11の軒棟方向D1の全長に亘って形成されている。
As shown in FIG. 1, a
凹凸屋根材11の軒側端部は、軒棟方向D1において野地板4の軒側端縁よりも屋外側に位置した出代部18となっている。凹凸屋根材11の出代部18における凸部12(すなわち、各凸部12の軒側の端部)は、下方に開口している。これら出代部18における各凸部12の下開口は、軒棟方向D1に長い矩形状に形成されており、この下開口部分が、対応する通気空間17の導入口19を構成している。
The eaves-side end of the
図1や図4に示すように、軒側後誘導板5、カバー板6、及び棟側誘導板7は、対応する凹凸屋根材11と野地板4の間に挟み込まれた状態で、野地板4に対して固定されている。
As shown in FIGS. 1 and 4, the eaves-side
図1に示すように、軒側後誘導板5の軒側端縁には、野地板4の軒側端面に沿って下側に突出する板状の後誘導部20が形成されている。後誘導部20は、軒側後誘導板5の軒方向D2の全長に亘って形成されている。後誘導部20の下端部は、野地板4の軒側端面よりも下側に突出している。この突出部分の下部は、屋外側に屈曲した屈曲部分21となっている。屈曲部分21は水切として機能する。
As shown in FIG. 1, a plate-shaped
カバー板6の軒側部分は、軒棟方向D1において軒側後誘導板5よりも屋外側に向かって突出している。この突出部分がカバー部22を構成し、各凹凸屋根材11の出代部18の下側において、導入口19を覆うように配置されている。カバー部22において各導入口19と重なる部分には、多数の吸気孔24が形成されている。このように、多数の吸気孔24を有するカバー部22を導入口19に設けることで、通気空間17に雨水や小鳥、虫等が入り込み難くなる。
The eaves side portion of the
カバー部22の軒側端部には、後誘導部20と略平行となるように、板状の縁片部25が下方にむけて突設されている。縁片部25の屋外側の面は、軒棟方向D1において、凹凸屋根材11の軒側端面と略同じ位置に配置されている。
A plate-
凹凸屋根材11の軒側端部には、軒棟方向D1と略直交する軒側誘導板26が、凹凸屋根材11の軒方向D2の全長に亘って取り付けられる。軒側誘導板26は、軒方向D2に複数並べて設けた部材で構成してもよいし、軒方向D2に亘って一体に形成したものであってもよい。
An eaves
軒側誘導板26は、誘導部27を下部に有し、複数の閉塞部28を上部に有している。誘導部27は、カバー板6の縁片部25の外面(つまり、縁片部25のうち後誘導部20側を向く面とは反対側の面)に固定されている。誘導部27の下端部は、縁片部25よりも下側に突出している。
The eaves
誘導部27は後誘導部20に対向しており、誘導部27と後誘導部20の間に空間29が形成されている。空間29は、下側に開口し且つ吸気孔24を介して通気空間17に連通するスペースである。誘導部27の下端部は、水切として機能する。
The guiding
閉塞部28は、誘導部27において、軒方向D2に間隔を介して複数形成されている。各閉塞部28は、誘導部27の軒方向D2における一部を上側に延出した形状であり、軒棟方向D1における屋外側から視て、凸部12と略同大同形の矩形状に形成されている。各閉塞部28は、対応する凸部12の軒側の端部開口を閉塞するように配置される。
A plurality of blocking
屋外の空気は、後誘導部20と誘導部27の間の空間29及び吸気孔24(導入口19)を順に経て、各通気空間17に導入されるようになっている。この場合、空間29に下側から入り込んだ空気は、後誘導部20の屋外側の面と誘導部27の屋内側の面に沿って上昇し、吸気孔24(導入口19)にまで誘導される。吸気孔24を通じて通気空間17にまで導入された空気は、通気空間17の棟側の端部開口である後述の導出口32から排出される。これにより、野地板4と凹凸屋根材11の間において、良好な通気性が確保される。
The outdoor air is introduced into each
図1に示すように、軒部2の屋外側には、軒部2に沿って軒樋31が設けられている。軒樋31は、各凹凸屋根材11の上面から屋外側に流出した雨水を受ける位置に設置されている。より具体的に述べると、この軒樋31は、各通気空間17の導入口19、後誘導部20の下端部、及び、軒側誘導板26の誘導部27の下端部の、夫々の下方に位置するように設置されている。これにより、各通気空間17に雨水が浸入した場合に、カバー部22の吸気孔24から排出された雨水を、軒樋31で受けることができる。また、後誘導部20の下端部や誘導部27の下端部から落下した雨水を、軒樋31で受けることができる。
As shown in FIG. 1, an
他方、各凹凸屋根材11の棟側端部は、図4に示すように野地板4の棟側端面よりも軒側に控えた位置に配置されている。凹凸屋根材11の凸部12の棟側端部と野地板4で囲まれた開口により、通気空間17の導出口32が構成されている。各通気空間17の導出口32は、野地板4上で棟側に向けて開口している。
On the other hand, the ridge side end of each
棟側誘導板7の棟側部分は、凹凸屋根材11よりも棟側に突出しており、この突出部分が誘導部33を構成する。誘導部33の棟側部分は、上側に折り曲げられた折曲部分34となっており、この折曲部分34は通気空間17の導出口32に対向して位置する。折曲部分34の突出方向は、野地板4に対して直交する方向よりも棟側に傾けられており、この傾斜によって、各通気空間17から排出された空気は棟側に流れやすくなっている。
The ridge side portion of the ridge
棟部3には、野地板4の棟方向D3に亘る棟部カバー36が取り付けられている。棟部カバー36は、棟方向D3に複数並べて設けた部材で構成してもよいし、棟方向D3に亘って一体に形成したものであってもよい。
A
棟部カバー36は、棟部3との間に隙間が形成されるように、複数の取付具37を介して棟部3に取り付けられている。棟部カバー36は、屋外側の面を構成する縦板部38と、上面を構成する横板部39と、側端面を構成する側板部40(図2参照)を備えている。
The
横板部39は、縦板部38の上端部から軒側に向けて突出し、軒棟方向D1と略平行である。横板部39は、野地板4、凹凸屋根材11及び棟側誘導板7の上方に配置されている。横板部39と誘導部33の間には、各導出口32に連通する空間41が形成されている。横板部39と凹凸屋根材11の間には、空間41の軒側に連通する空間42が形成されている。横板部39の軒側端部には、下側に向けて突出する突片部43が、棟方向D3に亘って形成されている。突片部43の下端部と、この下側に位置する凹凸屋根材11の間には、開口44が形成されている。空間42は、開口44を介して軒側に向けて開口している。すなわち、各通気空間17の導出口32は、凹凸屋根材11の棟側端部近傍に位置する空間41及び空間42を介して、開口44に連通している。
The horizontal plate portion 39 protrudes from the upper end portion of the
縦板部38は、棟部3の屋外側の面と略平行である。縦板部38と棟部3の間には、空間41に連通する空間45が形成されている。空間45は、縦板部38の下端部と棟部3の間に形成された通気口46を介して下側に開口している。
The
図5(a)に示すように、軒側から棟側に風が吹く場合、この風は後誘導部20で受けられて導入口19側に導かれ、各通気空間17内を軒側から棟側へと流れる。他方、風が棟側から軒側に向かって吹く場合、図5(b)に示すように、風は上方から軒樋31内に吹き込まれて該軒樋31の内面に沿って上昇し、後誘導部20に沿って導入口19側に誘導され、各通気空間17内を軒側から棟側へと流れる。即ち、通気空間17において通常は、軒側から棟側に向かうように空気の流れが生じる。各通気空間17の導出口32から排出された空気は、空間41、空間45及び通気口46を介して、棟部カバー36の下側に排出される。
As shown in FIG. 5A, when a wind blows from the eave side to the ridge side, this wind is received by the
ところで、図4の矢印a1に示すように棟側から軒側に向けて風が吹くと、この風は建物1の棟側の外壁面に当たった後、矢印b1に示すように建物1の棟側の外壁面に沿って上昇し、この後、通気口46から空間45に導入される。空間45に導入された空気は、空間41及び空間42を順に経て開口44から排出される。このとき、凹凸屋根材11の棟側端部近傍に位置する空間41の上部では、空気の通過によって負圧が生じ、通気空間17から空気を引き込むように作用する。この負圧により、各通気空間17において軒側から棟側に向かう空気の流れが生じやすくなる。
By the way, when the wind blows from the building side toward the eave side as shown by the arrow a1 in FIG. 4, the wind hits the outer wall surface on the building side of the
本実施形態では、図2に示すように、複数の凹凸屋根材11で構成される屋根面上に、機能パネルとしての太陽光発電パネル48が設けられている。太陽光発電パネル48は、シリコンを主材料とした半導体素子により太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換して出力するものである。太陽光発電パネル48は、上下両面で受光して発電可能な両面受光型のパネルであってもよいし、上面のみで受光して発電可能なパネルであってもよい。
In the present embodiment, as shown in FIG. 2, a photovoltaic
図4に示すように、太陽光発電パネル48の棟側端部は、棟部カバー36の横板部39の軒側端部の近傍に配置されている。太陽光発電パネル48の棟側端面は、棟部カバー36の突片部43に対向し、突片部43との間に空気導出用の間隙53が形成される。
As shown in FIG. 4, the ridge side end portion of the photovoltaic
凹凸屋根材11同士を連結する任意の連結具8には、図3に示すように、カバー部材15よりも上方に突出するボルト49が設けられている。太陽光発電パネル48は、これらボルト49を用いて屋根面上に固定されている。
As shown in FIG. 3, the arbitrary connecting
図4に示すように、太陽光発電パネル48は複数の凸部12の上面に載置されており、複数の凸部12に跨っている。このため、太陽光発電パネル48とこの下方に位置する凹凸屋根材11の間には、第二通気空間52が形成されている。第二通気空間52は、太陽光発電パネル48と、凹凸屋根材11の凹部13で囲まれた空間であり、太陽光発電パネル48で閉塞された凹部13と同数だけ形成される。第二通気空間52は、軒棟方向D1と直交する断面において断面矩形状となるように形成されている。第二通気空間52は、太陽光発電パネル48の軒棟方向D1における全長に亘って形成される。
As shown in FIG. 4, the photovoltaic
図2に示すように、第二通気空間52の軒側の端部開口50は、凹凸屋根材11の軒棟方向D1における中央部付近に位置している。図4に示すように、第二通気空間52の棟側の端部開口51は、軒棟方向D1において棟部カバー36の横板部39よりもわずかに軒側に位置し、間隙53及び開口44に連通する。
As shown in FIG. 2, the end opening 50 on the eaves side of the second ventilation space 52 is located near the center in the eaves ridge direction D <b> 1 of the
第二通気空間52では、軒側から棟側に向かって空気が流れやすくなっている。これは、軒側に向かって下り傾斜した凹凸屋根材11に当たった風が、棟側に向かって流れやすいからである。第二通気空間52の端部開口51から排出された空気は、開口44を経て、棟部カバー36内の空間42、空間41、及び空間45を順に通過し、この後、通気口46から棟部カバー36の下側に排出される。第二通気空間52から排出された空気が空間41の上部を通過するとき、この空間41の上部において負圧が生じ、通気空間17から空気を引き込むように作用する。このときの負圧によっても、各通気空間17において軒側から棟側に向かう空気の流れが生じやすくなる。
In the second ventilation space 52, air easily flows from the eaves side toward the ridge side. This is because the wind hitting the
ところで、太陽光発電パネル48は、周囲の雰囲気温度が高い場合や、直射日光が長時間照射された場合等に、発電素子が高温になって発電効率(変換効率)が低下する恐れがある。しかし、本実施形態では、前記のように太陽光発電パネル48の下方に通気空間17と第二通気空間52を設けたことで、通気空間17や第二通気空間52を流れる空気により太陽光発電パネル48を冷却し、太陽光発電パネル48の温度上昇を抑えることができる。したがって、太陽光発電パネル48の発電効率の低下が抑制される。
By the way, the photovoltaic
以上、本実施形態の屋根構造の全体構造について、図1−図5に基づいて詳述した。以下においては、凹凸屋根材11を野地板4に固定するための構造や手順について、図6−図8に基づいて詳述する。
The overall structure of the roof structure according to the present embodiment has been described in detail with reference to FIGS. Below, the structure and procedure for fixing the
上述したように、軒側誘導板26には、凹凸屋根材11が有する複数の凸部12と一対一で対応するように、複数の閉塞部28を上方に突出させて設けている。つまり、軒側誘導板26の上部を、凹凸屋根材11を軒棟方向D1の屋外側から視たときと略同大同形の凹凸形状に設け、この凹凸形状の凸部55を閉塞部28としている。軒側誘導板26の上部に形成される凹凸形状の凹部56は、凹凸屋根材11の凹部13と一対一に対応する部分であり、軒側誘導板26においてはこの凹部56と凸部55が軒方向D2に交互に形成されている。各凸部55の側端縁部は、隣接する凹部56の側端縁部を兼ねている。
As described above, the eaves
図6に示すように、矩形状である各凸部55は、その上端縁と両側端縁に、軒棟方向D1の屋外側にむけて延長された被係止片57を有している。凹部56の下端縁にも、屋外側にむけて同様の被係止片57が延設されている。具体的には、可塑性材料からなる板部材を用いて上部が略凹凸形状となる軒側誘導板26を形成し、この軒側誘導板26の上部が有する略凹凸形状の角部分にスリット状の切り欠き58を設け、隣接する切り欠き58間の部分を屋外側に折り曲げることで、被係止片57を形成している。軒側誘導板26の上部のうち被係止片57以外の部分が、軒方向D2に距離をあけて複数配置された閉塞板54となる。
As shown in FIG. 6, each convex part 55 which is rectangular has the to-
一方、凹凸屋根材11の軒先端部には、図6に示すように、軒棟方向D1の屋内側にむけてスリット状の切り欠き60を複数設けている。具体的には、凹凸屋根材11が有する各凸部12の軒先端部のうち、軒方向D2の両側端縁の上側と下側の角部分に、それぞれ切り欠き60が形成されている。凹凸屋根材11の軒先端部のうち隣接する切り欠き60間の部分が、折曲自在な折曲片61となる。各切り欠き60の切り込み寸法(つまり、折曲片61の軒棟方向D1の屋外側への突出寸法)は、被係止片57の屋外側への突出寸法より大きく設けている。
On the other hand, as shown in FIG. 6, a plurality of slit-shaped
これら折曲片61は、各凸部12の上端部から軒棟方向D1の屋外側に延設される上側の折曲片61と、各凸部12の両側端部から軒棟方向D1の屋外側に延設される両側の折曲片61と、各凹部13の下端部から軒棟方向D1の屋外側に延設される下側の折曲片61とからなる。上側の折曲片61が、軒側誘導板26の閉塞板54の上端縁から延設される被係止片57と、一対一に対応する。両側の折曲片61が、閉塞板54の両側端縁から延設される被係止片57と、一対一に対応する。そして、下側の折曲片61が、軒側誘導板26の凹部56の下端縁から延設される被係止片57と、一対一に対応する。
These
凹凸屋根材11を軒側誘導板26に固定するに際し、まず図7に示すように、各凸部12の軒側端部内(つまり通気空間17の軒側端部内)に閉塞板54が一対一で嵌入し、嵌入された閉塞板54が通気空間17の軒側開口を閉塞するように、凹凸屋根材11を軒側誘導板26上に配置する。このとき、凹凸屋根材11の各折曲片61が、対応する被係止片57に対して互いの厚み方向に重なり合い、さらに、各折曲片61の屋外側の先端縁が被係止片57の先端縁よりも突出するように配置する。なお且つ、凹凸屋根材11に形成した切り欠き60の屋内側の先端が、被係止片57よりも屋内側にまで至るように配置する。
When the
次いで、可塑性材料からなる凹凸屋根材11の各折曲片61を、対応する被係止片57を巻き付けるように折り曲げる。つまり、図8に矢印で示すように、凹凸屋根材11の凸部12から延設される上側の折曲片61を、その下方に重なる被係止片57にむけて折り曲げ、折り曲げた折曲片61をこの被係止片57に係合させる。同様に、凹凸屋根材11の凸部12から延設される両側の折曲片61を、その内側で重なる被係止片57にむけて折り曲げ、折り曲げた折曲片61をこの被係止片57に係合させる。さらに、凹凸屋根材11の凹部13から延設される下側の折曲片61を、その下方で重なる被係止片57にむけて折り曲げ、折り曲げた折曲片61をこの被係止片57に係合させる。
Next, each
この構造により、図8に示すように凹凸屋根材11が軒側誘導板26に固定される。ひいては凹凸屋根材11が、軒側誘導板26、カバー板6及び軒側後誘導板5を介して、野地板4に対して強固に固定される。この構造によれば、軒先に強風等の負荷が加えられても、その負荷によって凹凸屋根材11の軒先部分がめくれ上がって外れることや、バタバタと異音を生じさせることが抑えられる。また、凹凸屋根材11を野地板4に固定するに際して、凹凸屋根材11の凹部13をネジ、釘等で野地板4に固定する必要がなく、水仕舞いが良好となる。加えて、この構造によれば、軒方向D2に沿って凸部12と凹部13を交互に有する凹凸屋根材11が、固定後に撓みを生じることも抑えられる。さらに、凹凸屋根材11の軒先端縁の構造が、折曲片61を折り曲げた構造となるので、凹凸屋根材11の小口部分が軒先に露出することも抑えられる。
With this structure, the
さらに本実施形態では、隣接する凹凸屋根材11間の部分を上側から覆うカバー部材15にも、同様の固定構造を設けている。つまり図6、図7に示すように、カバー部材15が有する上壁部の軒側先端部と、カバー部材15が両側に有する被係合部16の軒側先端部とから、前述の折曲片61と同様の折曲片62を軒棟方向D1の屋外側にむけて延設している。
Furthermore, in this embodiment, the same fixing structure is provided also in the
このカバー部材15も、対応する閉塞部28に対して上方から被せられる。このとき、カバー部材15が有する上側の折曲片62が、閉塞部28が有する上側の被係止片57と重なり合い、カバー部材15が有する両側の折曲片62が両側の被係止片57と重なり合う。カバー部材15が有する各折曲片62を内側に折り曲げ、対応する被係止片57を巻き付けるようにして係合させることで、カバー部材15はこれに対応する閉塞部28に固定される。ひいては、カバー部材15が軒側誘導板26、カバー板6及び軒側後誘導板5を介して野地板4に固定される。カバー部材15の軒先端縁の構造は、折曲片62を折り曲げた構造となるので、カバー部材15の小口部分が軒先に露出することも抑えられる。
This
以上、図面に基づいて詳述したように、本実施形態の屋根構造では、野地板4上に凹凸屋根材11が設けられている。凹凸屋根材11は、下方に開口する凸部12と上方に開口する凹部13とを軒方向D2に交互に有し、凸部12と野地板4との間に通気空間17を形成する。野地板4の軒側端部には、凸部12内に挿入されて通気空間17の軒側を閉塞する閉塞部28が固定され、閉塞部28に対して凹凸屋根材11が固定されている。
As described above in detail with reference to the drawings, the roof structure of the present embodiment is provided with the
この構造によれば、凹凸屋根材11を用いて形成する通気空間17によって通気性を高めることが可能となり、しかも、この凹凸屋根材11は、通気空間17の軒側を閉塞する閉塞部28を介して野地板4に固定される。そのため、軒先に強風等の負荷が加えられても、その負荷によって凹凸屋根材11の軒先部分が外れることや異音を生じさせることのないように、凹凸屋根材11を強固に固定することができる。加えて、凹凸屋根材11の凹部13をネジ、釘等で野地板4に固定する必要がなく、水仕舞いが良好となる。さらに、凸部12と凹部13を交互に有する凹凸屋根材11が、固定後に撓みを生じることも抑えられる。
According to this structure, it is possible to enhance the air permeability by the
また、本実施形態の屋根構造において、凹凸屋根材11は、凸部12の軒側端部に複数の切り欠き60を有し、隣接する切り欠き60間に形成される折曲片61を内側に折り曲げて、折り曲げた折曲片61を閉塞部28と係合させることにより、閉塞部28に固定される。この構造によれば、凹凸屋根材11の軒先が折曲片61を折り曲げた構造となり、凹凸屋根材11の軒先に小口部分が露出することが抑えられる。
Moreover, in the roof structure of this embodiment, the
さらに、閉塞部28は、通気空間17の軒側を閉塞する閉塞板54と、閉塞板54の周縁部から屋外側にむけて突設される被係止片57とを有し、折り曲げた折曲片61に被係止片57が係合されることで、閉塞部28と凹凸屋根材11が固定される。この構造によれば、凹凸屋根材11が有する折曲片61を、被係止片57に巻き付けるように折り曲げるという簡易な作業で、凹凸屋根材11を閉塞部28に固定することができる。
Further, the closing
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態では、機能パネルを太陽光発電パネル48で構成したが、その他の機能を有するパネルで構成しても構わないし、機能パネルを省略することも可能である。また、本発明は片流れ屋根だけではなく切妻屋根等のその他の形状の屋根にも適用可能である。その他の構成についても、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更を行うことが可能である。
As mentioned above, although this invention was demonstrated based on embodiment shown to an accompanying drawing, this invention is not limited to the said embodiment. For example, in the present embodiment, the functional panel is configured by the solar
4 野地板
11 凹凸屋根材
12 凸部
13 凹部
17 通気空間
28 閉塞部
54 閉塞板
57 被係止片
60 切り欠き
61 折曲片
D2 軒方向
Claims (3)
前記凹凸屋根材は、下方に開口する凸部と上方に開口する凹部とを軒方向に交互に有し、前記凸部と前記野地板との間に通気空間を形成するものであり、
前記野地板の軒側端部には、前記凸部内に挿入されて前記通気空間の軒側を閉塞する閉塞部が固定され、
前記閉塞部に対して前記凹凸屋根材が固定されることを特徴とする屋根構造。 An uneven roofing material is provided on the field plate,
The concave and convex roofing material alternately has a convex portion that opens downward and a concave portion that opens upward in the eave direction, and forms a ventilation space between the convex portion and the field plate,
At the eaves side end portion of the base plate, a closing portion that is inserted into the convex portion and closes the eave side of the ventilation space is fixed,
The rugged roof material is fixed to the closed portion.
前記凸部の軒側端部に複数の切り欠きを有し、隣接する前記切り欠き間に形成される折曲片を内側に折り曲げて、折り曲げた前記折曲片を前記閉塞部と係合させることにより、前記閉塞部に固定されることを特徴とする請求項1に記載の屋根構造。 The uneven roof material is
The eaves-side end of the convex portion has a plurality of notches, and a bent piece formed between the adjacent notches is bent inward so that the bent piece is engaged with the closing portion. The roof structure according to claim 1, wherein the roof structure is fixed to the closed portion.
前記通気空間の軒側を閉塞する閉塞板と、
前記閉塞板の周縁部から屋外側にむけて突設される被係止片とを有し、
折り曲げた前記折曲片が前記被係止片に係合されることで、前記閉塞部と前記凹凸屋根材が固定されることを特徴とする請求項2に記載の屋根構造。 The blocking part is
A closing plate for closing the eaves side of the ventilation space;
A locked piece protruding toward the outdoor side from the peripheral edge of the closing plate,
The roof structure according to claim 2, wherein the closed portion and the uneven roof material are fixed by the bent piece being engaged with the locked piece.
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