JP2013220149A - グリップ構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】グリップエンドに商品価値を高める異質材料のキャップを脱落の恐れがないように確実に固定し、種々のウエイトコントロールを容易かつ確実に行えるグリップ構造体を提供する。
【解決手段】弾性材料で筒状に形成されたグリップ本体1、グリップ本体1の一端開口部11を閉塞するキャップ2、略ボルト状ウエイト4、を備えたグリップ構造体であって、キャップ2はグリップ本体1より硬質の材料で製作され、グリップ本体の一端開口部11を被覆する被覆板部21、その片面に形成された嵌合凸部22、嵌合凸部22に形成された貫通孔23、被覆板部21の他方の面に設けられたネジ孔25を有しており、キャップ2の嵌合凸部22がグリップ本体の一端開口部11に嵌合され、嵌合凸部22の貫通孔23に充填された弾性材料でキャップ抜け止め部24が形成され、略ボルト状ウエイト4がキャップ2のネジ孔25に螺合されたグリップ構造体とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、ゴルフクラブ等のグリップ構造体に関し、更に詳しくは、グリップエンドに商品価値を高めるキャップを脱落の恐れがないように固定し、更にウエイトコントロールを容易かつ確実に行えるグリップ構造体に関する。
従来より、ゴルフクラブ等のグリップは、筒状のグリップ本体と、グリップ本体の一端(グリップエンド)の開口を閉塞する閉塞端部とを、エラストマー等で一体に成形したものが一般的であり、グリップエンドの閉塞端部はグリップ本体よりも硬質のエラストマー等で成形されている。
しかしながら、上記のようにグリップ本体とグリップエンドの閉塞端部をエラストマー等で一体に成形したグリップは、美観が良くないため、安価な商品に見えるという問題があったが、かかる問題は、グリップエンドに商品価値を高める装飾性に優れた異質材料の部材を取り付けると、一応、解決することはできる。
ところで、グリップエンドに異質材料の部材を取り付けたグリップ構造体として、本発明者は図10に示すようなゴルフクラブのグリップ構造体を既に提案した(特許文献1)。このグリップ構造体は、グリップ本体101の端面102に複数の孔103を形成し、金属製の円板状ウエイト材104から突き出す複数の係合突起105を上記の孔103にそれぞれ差し込んで、各係合突起105の先端の戻り防止部105aを各孔103の周縁に係合させることにより、グリップ本体101の一端(グリップエンド)に異質材料のウエイト材104を取り付けたものである。
かかるグリップ構造体は、ウエイト材104の係合突起105をグリップ本体101の端面102の孔103に差し込むだけで、簡単にウエイト材104をグリップエンドに取り付けることができ、且つ、戻り防止部105aと孔103の周縁との係合に逆らって係合突起105を孔103から引き抜くだけで、ウエイト材104をグリップエンドから取り外すことができるため、ウエイト材104を重量が異なるものに交換することによって、ゴルフクラブのスイングウエイトの調節を容易に行うことができるものである。
けれども、上記グリップ構造体の技術を適用し、ウエイト材に代えて商品価値を高める異質材料の部材をグリップエンドに取り付ける場合は、以下のような問題があった。
特開2011−104270号公報
即ち、上記特許文献1のグリップ構造体は、係合突起105を引き抜く方向の力がウエイト材104に作用して、係合突起105の先端の戻り防止部105aとグリップ本体101の孔103の周縁との係合が外れると、ウエイト材104がグリップエンド(グリップ本体101の端面102)から脱落する構造であるため、かかるグリップ構造体の技術を適用して、グリップエンドに商品価値を高める異質材料の部材を取り付ける場合は、強い取り付け強度(固定強度)が必要であって取り付けが困難であり、取り付け強度(固定強度)が不足すると異質材料の部材がグリップエンドから脱落する恐れがあり、異質材料の部材を確実にグリップエンドに固定して商品価値を高めることが難しいという問題があった。
本発明は、上記問題に対処すべくなされたもので、その解決しようとする課題は、グリップエンドに商品価値を高める異質材料の部材(キャップ)を脱落の恐れがないように容易かつ確実に固定し、種々のウエイトコントロールが容易かつ確実に行えるグリップ構造体を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1のグリップ構造体の発明は、
グリップ本体と、このグリップ本体の一端開口部を閉塞するキャップと、略ボルト状ウエイトと、を備えたグリップ構造体であって、
前記グリップ本体は弾性材料で筒状に形成されており、
前記キャップは前記グリップ本体よりも硬質の材料で製作されたもので、前記グリップ本体の一端開口部を被覆する被覆板部と、この被覆板部の片面に形成された嵌合凸部と、この嵌合凸部に形成された貫通孔と、前記被覆板部の他方の面に設けられたネジ孔と、を有しており、
前記キャップの嵌合凸部が前記グリップ本体の一端開口部に嵌合されると共に、前記グリップ本体の一端開口部から前記嵌合凸部の貫通孔に充填された前記弾性材料によってキャップ抜け止め部が形成されており、
前記ウエイトは前記ネジ孔に螺合されることを特徴とするものである。
そして、請求項2のグリップ構造体の発明は、前記請求項1のグリップ構造体の発明において、前記グリップ本体の一端開口部が二重壁構造とされてその外周壁と内周壁との間に環状空間部が形成されており、前記キャップの嵌合凸部は環状スリーブ形状に形成されて前記環状空間部に嵌合されており、前記環状スリーブ形状の嵌合凸部に一つ以上形成された前記貫通孔に前記外周壁及び前記内周壁から充填された前記弾性材料によって、前記外周壁と前記内周壁を連結する前記キャップ抜け止め部が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項3のグリップ構造体の発明は、前記請求項2のグリップ構造体の発明において、前記環状スリーブ形状の嵌合凸部に更にスリットが一つ以上形成されており、前記外周壁及び前記内周壁から前記スリットに充填された前記弾性材料によって、前記外周壁と前記内周壁を連結する架橋部が形成されていることを特徴とするものである。
また、上記の本発明のグリップ構造体においては、前記環状スリーブ形状の嵌合凸部に4つの前記貫通孔と4つの前記スリットが交互に所定の間隔(例えば45°の角度間隔)をあけて形成されており、これらの貫通孔とスリットに充填された前記弾性材料によって、前記外周壁と前記内周壁を連結する4つの前記キャップ抜け止め部と4つの前記架橋部が交互に形成されていてもよい。
また、前記グリップ本体が前記弾性材料で前記キャップと一体にインサート成形されたものであってもよく、更に、前記キャップがABS樹脂の射出成形品にクロムメッキを施したものであってもよい。
請求項1のグリップ構造体の発明は、弾性材料で筒状に形成されたグリップ本体の一端開口部(グリップエンドの開口部)に、この開口部を閉塞する硬質の材料で作製されたキャップの嵌合凸部が嵌合され、この嵌合凸部の貫通孔にグリップ本体の一端開口部から充填された弾性材料によってキャップ抜け止め部が形成されているため、強い取り付け強度(固定強度)を必要とせずに、このキャップ抜け止め部によってキャップがグリップ本体の一端開口部から抜け落ちないように容易かつ確実に固定される。また、ウエイトは略ボルト状であるため、例えば、長さ、太さ、厚さ等を変更して何種類ものウエイトを準備しておけば、強い取り付け強度(固定強度)を必要とせずに確実に堅固に取り付けることができ、種々のウエイトコントロールを容易かつ確実に行える。
また、請求項2のグリップ構造体の発明のように、キャップの環状スリーブ形状とされた嵌合凸部が、グリップ本体の二重壁構造とされた一端開口部の環状空間部に嵌合されていると、その外周壁と内周壁によって環状スリーブ形状の嵌合凸部が外側と内側から挟持されるため、キャップの嵌合安定性が向上する。しかも、このグリップ構造体のように、環状スリーブ形状の嵌合凸部に一つ以上形成されている貫通孔に充填された弾性材料によって、グリップ本体の一端開口部の外周壁と内周壁を連結するキャップ抜け止め部が形成されていると、キャップ抜け止め部にキャップ抜け出し方向の力が作用したとき、その力が外周壁と内周壁の双方に分散して受け止められるため、キャップ抜け止め部が破損することなくキャップの抜け出しを確実に阻止することができる。
また、請求項3のグリップ構造体の発明のように、キャップの環状スリーブ形状とされた嵌合凸部に更にスリットが一つ以上形成され、グリップ本体の二重壁構造とされた一端開口部の外周壁及び内周壁から上記スリットに充填された弾性材料によって、上記外周壁と上記内周壁を連結する架橋部が形成されていると、この架橋部によってグリップ本体の二重壁構造とされた一端開口部の強度が向上すると共に、キャップの捻じれ(回動)に抗する強度も向上し、キャップの嵌合安定性が一層向上することになる。
そして、上述したように、キャップの環状スリーブ形状とされた嵌合凸部に4つの貫通孔と4つのスリットが交互に所定の間隔(例えば45°の角度間隔)をあけて形成され、これらの貫通孔とスリットに充填された弾性材料によって、グリップ本体の二重壁構造とされた一端開口部の外周壁と内周壁を連結する4つのキャップ抜け止め部と4つの架橋部が交互に形成されたものは、キャップの嵌合安定性、取り付け強度(固定強度)、グリップ本体の二重壁構造とされた一端開口部の強度、キャップの捻じれに抗する強度等が過不足なくバランスし、キャップを最適な取り付け状態で取り付けることができる。
また、上述したように、グリップ本体が弾性材料でキャップと一体にインサート成形されたものは、効率良くグリップ構造体を製造することができ、更に、キャップがABS樹脂の射出成形品にクロムメッキを施したものであると、キャップの優れた美観によってグリップ構造体の商品価値を高めることができる。
(a)は本発明の一実施形態に係るグリップ構造体の正面図、(b)は同グリップ構造体の分解図である。 (a)は同グリップ構造体の要部拡大縦断面図、(b)は同グリップ構造体の分解縦断面図である。 図2のA−A線に沿った水平断面図である。 裏返したキャップの斜視図である。 裏返した他のキャップの斜視図である。 略ボルト状ウエイトの一例を示す側面図で、(a)(b)(c)はネジ杆部の長さを少しずつ短くすることにより段階的に軽量化にしたものである。 略ボルト状ウエイトの他の例を示す側面図で、(a)(b)(c)は頭部の厚さを少しずつ薄くすることにより段階的に軽量化にしたものである。 略ボルト状ウエイトの更に他の例を示す側面図で、(a)(b)(c)は頭部の直径を少しずつ小さくすることにより段階的に軽量化にしたものである。 (a)(b)(c)はいずれも略ボルト状ウエイトの更に他の例を示す平面図である。 グリップ構造体の従来例を示す部分縦断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るグリップ構造体の一実施形態を説明する。但し、本発明はかかる実施形態のみに制限されるものではない。
図1〜図3はゴルフクラブのグリップ構造体を例示したものであって、図示のように、このグリップ構造体は、グリップ本体1と、このグリップ本体1の一端開口部11を閉塞するキャップ2と、略ボルト状ウエイト4とを備えている。
グリップ本体1は、成形可能な弾性材料を用いて、後述するようにキャップ2と一体的に筒状にインサート成形されたものであり、このグリップ本体1にはゴルフクラブのシャフト3が他端開口部12から挿着されている。そして、このグリップ本体1の外周面には、例えばシボ加工により、滑り止めを兼ねた細かい凹凸模様13が形成されている。
図2に示すように、シャフト3が挿着されるグリップ本体1の内径は一定であるが、外径はグリップ本体1の一端側(グリップエンド側)に近づくにつれて漸増している。そして、肉厚が最大となったグリップ本体1の一端開口部11の周壁は二重壁構造とされ、その外周壁11aと内周壁11bとの間に環状空間部12cが形成されている。
グリップ本体1の弾性材料としては、例えばゴムや合成樹脂エラストマー等が好ましく使用されるが、これらに限定されるものではなく、インサート成形が可能でグリップに適した弾力性や柔軟性を有する材料であれば、全て使用可能である。
キャップ2は、グリップ本体1の弾性材料よりも硬質の材料、例えば、金属や硬質の合成樹脂等で製作されたもので、図1、図2、図4に示すように、グリップ本体1の一端開口部11を被覆する円形の被覆板部21と、この被覆板部21の片面(裏面)に形成された嵌合凸部22と、この嵌合凸部22に形成された貫通孔23とを有している。
キャップ2は、優れた美観によってグリップ構造体の商品価値を高めることができ、強度もあるという観点から、合成樹脂製で表面にメッキ処理が施されたキャップであってもよい。なかでも、ABS樹脂の射出成形品にクロムメッキを施したキャップ2は、特に優れた美観によってグリップ構造体の商品価値を高めることができ、かつ強度もあるため、極めて好ましい。
この実施形態におけるキャップ2は、図4に示すように、嵌合凸部22が環状スリーブ形状に形成されており、この環状スリーブ形状の嵌合凸部22は4つのスリット24によって円周方向に四分割されている。そして、この四分割された嵌合凸部22に4つの上記貫通孔23が形成されている。従って、この環状スリーブ形状の嵌合凸部22は、4つの略円状の貫通孔23と4つの略矩形状のスリット24が交互に45°の角度間隔をあけて形成された四分割構造となっている。
上記キャップ2の嵌合凸部22は、図2(a)に示すように、グリップ本体1の二重壁構造とされた一端開口部11の環状空間部11cに嵌合されている。そして、インサート成形時に一端開口部11の外周壁11a及び内周壁11bから嵌合凸部22の4つの貫通孔23に充填された前記弾性材料によって、外周壁11aと内周壁11bを連結する4つのキャップ抜け止め部11dが貫通孔23を通じて形成されており、このキャップ抜け止め部11dによってキャップ2の嵌合凸部22が抜け出し不能に固定されている。即ち、貫通孔23を埋めているキャップ抜け止め部11dが、グリップ本体1と一体化されており、これによりキャップ2がグリップ本体1に確実に固定されている。
また、図3に示すように、インサート成形時に外周壁11a及び内周壁11bから嵌合凸部22の4つのスリット24に充填された前記弾性材料によって、外周壁11aと内周壁11bを連結する4つの架橋部11eがキャップ抜け止め部11dと交互に形成されており、この架橋部11eによってグリップ本体1の二重壁構造とされた一端開口部11の強度が高められている。
上記のようにグリップ本体1の一端開口部11(グリップエンドの開口部)にキャップ2が取り付け固定されたグリップ構造体は、グリップ本体1を成形する金型の端部(一端開口部11を成形する金型部分)にキャップ2を内装し、前記合成樹脂エラストマー等の弾性材料を金型内に注入してグリップ本体1をキャップ2と一体にインサート成形することにより、効率良く製造することができる。
このグリップ構造体は、上記のようにグリップ本体1をキャップ2と一体にインサート成形する際に、キャップ2の貫通孔23に弾性材料を充填し、グリップ本体1の外周壁11aと内周壁11bを連結するキャップ抜け止め部11dを貫通孔23を通じて形成したものであるから、図1(b)、図2(b)に示すようにグリップ本体1とキャップ2を分離することは不可能であるが、理解を容易にするために、敢えてグリップ本体1とキャップ2を分離して図示している。
この実施形態のグリップ構造体は、キャップ2の環状スリーブ形状とされた嵌合凸部22が、グリップ本体1の二重壁構造とされた一端開口部11の外周壁11aと内周壁11bによって外側と内側から挟持されるため、キャップ2の嵌合安定性に優れている。
そして、キャップの抜け出し方向の力が、貫通孔23を通じて外周壁11aと内周壁11bを連結するキャップ抜け止め部11dに作用すると、その力が外周壁11aと内周壁11bの双方に分散して受け止められ、キャップ抜け止め部11dが破損することなくキャップ2の抜け出しを阻止するため、キャップ2がグリップ本体1の一端開口部11(グリップエンドの開口部)に確実に固定され、一端開口部11から脱落する恐れはない。このようにキャップ2を確実に固定できるので、キャップ2として前述したABS樹脂の射出成形品にクロムメッキを施したものを使用すると、その優れた美観によってグリップ構造体の商品価値を向上させることができる。
また、このグリップ構造体のように、嵌合凸部22のスリット24を通じて外周壁11aと内周壁11bを連結する架橋部11eが形成されていると、グリップ本体1の二重壁構造とされた一端開口部11の強度が向上すると共に、キャップ2の捻じれ(回動)に抗する強度も向上するので、キャップ2の嵌合安定性を一層向上させることができる。
この実施形態におけるキャップ2は、環状スリーブ形状の嵌合凸部22に貫通孔23とスリット24を45°の角度間隔をあけて交互に4つずつ形成しているが、これらは一つ以上ずつ形成すればよく、その数は特に限定されない。また、貫通孔23の形状は、円形状以外の矩形状や三角形状であってもよく、スリット24の形状も、矩形状以外の形状であってもよい。
但し、この実施形態のように貫通孔23とスリーブ24を45°の角度間隔をあけて交互に4つずつ形成したキャップ2を用いて、グリップ本体1の一端開口部11の外周壁11aと内周壁11bを結合するキャップ抜け止め部11dと架橋部11eを45°の角度間隔をあけて交互に4つずつ形成したグリップ構造体は、キャップ2の嵌合安定性、取り付け強度(固定強度)、グリップ本体1の二重壁構造とされた一端開口部11の強度、キャップ2の捻じれに抗する強度等が過不足なくバランスし、キャップ2を最適な取り付け状態で取り付けることができるので、極めて好ましい。
また、スリット24は省略可能であり、例えば、図5に示すキャップ2のように、環状スリーブ形状の嵌合凸部22に貫通孔23のみを等角度間隔をあけて1つ以上(図5では8つ)形成してもよい。このようなキャップ2を用いても、貫通孔23を通じてグリップ本体1の一端開口部11の外周壁11aと内周壁11bを連結するキャップ抜け止め部11dが一つ以上形成されるので、グリップ本体1の一端開口部11にキャップ2を確実に固定することができる。なお、このキャップ2の他の構成は、前記実施形態におけるキャップ2のそれと同様であるので、図5において対応する部位に対応する符号を付し、重複する説明は省略する。
また、キャップ2の嵌合凸部22の形状は環状スリーブ形状に限定されるものではなく、グリップ本体1の一端開口部11に嵌合可能な形状で、且つ、キャップの抜け出し方向と交差する方向に貫通孔を形成可能な形状であれば、どのような形状であってもよい。
本実施形態のグリップ構造体の最大の特徴は、図1、図2に示すように、キャップ2の被覆板部21の他方の面(嵌合凸部22が設けられている面とは反対の面)にネジ孔25を貫通させて形成し、このネジ孔25に略ボルト状ウエイト4のネジ杆部41を螺合して堅固にかつ脱着自在に取り付けた点にある。
また、ネジ孔25の外側部分には、略ボルト状ウエイト4の頭部42が入り込むスペース25aが形成されている。頭部42の高さとスペース25aの深さが略一致していることから、略ボルト状ウエイト4をキャップ2の被覆板部21に取り付けた場合、頭部42は飛出さずまた埋まり込まず、被覆板部21の外表面は略平面状となる(後述するように、略ボルト状ウエイト4の頭部42は被覆板部21の表面から飛び出していていても表面から埋まっていてもよいが、デザイン性及び取扱性の観点からは、外表面は略平面状であるのが好ましい。)
ネジ孔25はキャップ2の被覆板部21の中心に形成されており、略ボルト状ウエイト4を取り付ける前の段階では、グリップ本体1にシャフト3を挿着する際の空気抜きの孔の役目も兼ねている。なお、ネジ孔25は必ずしもキャップ2の被覆板部21を貫通させて形成する必要はなく、被覆板部21の他方の面に有底のネジ孔を形成してもよい。また、ネジ孔25に略ボルト状ウエイト4のネジ杆部41を螺合させる際、ネジ杆部41にワッシャーを通して当該ワッシャーを頭部42とスペース25aの上面部分との間に介在させてもよい。
この実施形態の略ボルト状ウエイト4は、ネジ杆部41の一端に円板状の頭部42が一体に形成されたもので、頭部42がキャップ2の被覆板部21の周囲にはみ出さないように、頭部4の直径が被覆板部21の直径と同等もしくはそれ以下とされており、頭部4の外周面には、指で摘んでねじ込む場合を考慮して滑り止めとなる凹条と凸条が交互に形成されている。もっとも、工具を用いてねじ込む形態の略ボルト状ウエイト4の場合は、これらの凹条及び凸条は特に設けなくてもよい。
この略ボルト状ウエイト4は、小さくても錘の役目を果たすことができるように、比重が大きい金属などの重い材料で作製されており、質量(重量)が段階的に異なる複数の略ボルト状ウエイトが予め準備されていて、その中から個々のゴルファーに適した質量の略ボルト状ウエイト4を選択してキャップ2に取り付けることにより、ゴルフクラブのスイングウエイトを容易に調節できる。
質量が段階的に異なる略ボルト状ウエイト4の具体例としては、例えば、図6の(a)(b)(c)に示すように、ネジ杆部41の長さを少しずつ短くして質量を3段階に軽量化した略ボルト状ウエイト4、或いは、図7の(a)(b)(c)に示すように、円板状の頭部42の厚さを少しずつ薄くして質量を3段階に軽量化した略ボルト状ウエイト4、或いは、図8の(a)(b)(c)に示すように、円板状の頭部42の直径を少しずつ小さくして質量を3段階に軽量化した略ボルト状ウエイト4等が挙げられる。
これらの略ボルト状ウエイト4は質量を3段階に軽量化したものであるが、質量を更に多段階に軽量化して、ゴルフクラブのスイングウエイトを微調整できるようにしても勿論よい。また、図示はしていないが、ネジ杆部41の長さ、頭部42の厚さ、頭部42の直径などを複合的に変化させて質量を多段階に変えてもよく、場合によっては略ボルト状ウエイト4の材質を変えて質量を多段階に変えてもよい。
上記の略ボルト状ウエイト4は、いずれも頭部42が円板状に形成され、例えば、図9の(a)(b)(c)に示す略ボルト状ウエイト4のように、円板状の頭部42の中央に六角レンチ穴43や十字溝44、線状溝45を形成し、六角レンチ穴に六角レンチを差し込んで最後に強く締め込んだり、十字溝44にプラスドライバーを差し込んだり、線状溝45にマイナスドライバーを差し込んだりして、最後に強く締め込むようにすればよい。
なお、図9(c)においては、線状溝45の長さが頭部42の直径と一致しており、線状溝45の両端が外側に開放しているが、頭部42の直径よりも短くて両端が閉じていても構わない。また、取り付け後の略ボルト状ウエイト4の頭部42が、キャップ2の表面に凸状に出る態様の場合は、頭部42を指で回しながらネジ杆部41をキャップ2のネジ孔25にねじ込んで取り付けることができる(この場合、滑り止めとなる凹条と凸条が交互に形成されていてよい。)。
以上のようなグリップ構造体は、硬質材料で作製されたキャップ2の嵌合凸部22がグリップ本体の一端開口部(グリップエンドの開口部)11に嵌合されると共に、嵌合凸部22の貫通孔23にグリップ本体1の一端開口部11から充填された弾性材料によってキャップ抜け止め部11dが形成されているため、該キャップ抜け止め部11dによってキャップ2がグリップ本体1の一端開口部11から抜け落ちないように容易かつ確実に取り付け固定することができる。
しかも、このキャップ2のネジ孔25に略ボルト状ウエイト4のネジ杆部41が螺合されて該ウエイト4が取り付けられているため、略ボルト状ウエイト4を回さない限り脱落の心配がなく、略ボルト状ウエイト4を回せば簡単に脱着交換できるので、質量が異なる略ボルト状ウエイト4に交換して種々のウエイトコントロールを容易かつ確実に行うことができる。
本発明のグリップ構造体は、ゴルフクラブ、テニスラケット、バトミントンラケット等、グリップを有する全ての物品に適用可能であり、これら物品の商品価値を高めることができる。
1 グリップ本体
2 キャップ
3 シャフト
4 略ボルト状ウエイト
11 グリップ本体の一端開口部
11a 外周壁
11b 内周壁
11c 環状空間部
11d キャップ抜け止め部
11e 架橋部
21 キャップの被覆板部
22 キャップの嵌合凸部
23 貫通孔
24 スリット
25 ネジ孔
25a スペース
41 ネジ杆部
42 頭部
そして、本発明のグリップ構造体の発明は前記グリップ本体の一端開口部が二重壁構造とされてその外周壁と内周壁との間に環状空間部が形成されており、前記キャップの嵌合凸部は環状スリーブ形状に形成されて前記環状空間部に嵌合されており、前記環状スリーブ形状の嵌合凸部に一つ以上形成された前記貫通孔に前記外周壁及び前記内周壁から充填された前記弾性材料によって、前記外周壁と前記内周壁を連結する前記キャップ抜け止め部が形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明のグリップ構造体の発明は前記環状スリーブ形状の嵌合凸部に更にスリットが一つ以上形成されており、前記外周壁及び前記内周壁から前記スリットに充填された前記弾性材料によって、前記外周壁と前記内周壁を連結する架橋部が形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明のグリップ構造体の発明のように、キャップの環状スリーブ形状とされた嵌合凸部が、グリップ本体の二重壁構造とされた一端開口部の環状空間部に嵌合されていると、その外周壁と内周壁によって環状スリーブ形状の嵌合凸部が外側と内側から挟持されるため、キャップの嵌合安定性が向上する。しかも、このグリップ構造体のように、環状スリーブ形状の嵌合凸部に一つ以上形成されている貫通孔に充填された弾性材料によって、グリップ本体の一端開口部の外周壁と内周壁を連結するキャップ抜け止め部が形成されていると、キャップ抜け止め部にキャップ抜け出し方向の力が作用したとき、その力が外周壁と内周壁の双方に分散して受け止められるため、キャップ抜け止め部が破損することなくキャップの抜け出しを確実に阻止することができる。
また、本発明のグリップ構造体の発明のように、キャップの環状スリーブ形状とされた嵌合凸部に更にスリットが一つ以上形成され、グリップ本体の二重壁構造とされた一端開口部の外周壁及び内周壁から上記スリットに充填された弾性材料によって、上記外周壁と上記内周壁を連結する架橋部が形成されていると、この架橋部によってグリップ本体の二重壁構造とされた一端開口部の強度が向上すると共に、キャップの捻じれ(回動)に抗する強度も向上し、キャップの嵌合安定性が一層向上することになる。

Claims (3)

  1. グリップ本体と、このグリップ本体の一端開口部を閉塞するキャップと、略ボルト状ウエイトと、を備えたグリップ構造体であって、
    前記グリップ本体は弾性材料で筒状に形成されており、
    前記キャップは前記グリップ本体よりも硬質の材料で製作されたもので、前記グリップ本体の一端開口部を被覆する被覆板部と、この被覆板部の片面に形成された嵌合凸部と、この嵌合凸部に形成された貫通孔と、前記被覆板部の他方の面に設けられたネジ孔と、を有しており、
    前記キャップの嵌合凸部が前記グリップ本体の一端開口部に嵌合されると共に、前記グリップ本体の一端開口部から前記嵌合凸部の貫通孔に充填された前記弾性材料によってキャップ抜け止め部が形成されており、
    前記ウエイトは前記ネジ孔に螺合されること、
    を特徴とするグリップ構造体。
  2. 前記グリップ本体の一端開口部が二重壁構造とされて、その外周壁と内周壁との間に環状空間部が形成されており、
    前記キャップの嵌合凸部は環状スリーブ形状に形成されて、前記環状空間部に嵌合されており、
    前記環状スリーブ形状の嵌合凸部に一つ以上形成された前記貫通孔に前記外周壁及び前記内周壁から充填された前記弾性材料によって、前記外周壁と前記内周壁を連結する前記キャップ抜け止め部が形成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載のグリップ構造体。
  3. 前記環状スリーブ形状の嵌合凸部に更にスリットが一つ以上形成されており、前記外周壁及び前記内周壁から前記スリットに充填された前記弾性材料によって、前記外周壁と前記内周壁を連結する架橋部が形成されていること、
    を特徴とする請求項2に記載のグリップ構造体。
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