JP2013219973A - 誘導電動機システム - Google Patents

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進一 茂木
Kaoru Ishibashi
薫 石橋
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Abstract

【課題】本発明は、始動時に、VVVF制御を用いて制御された電圧を誘導電動機に供給できる誘導電動機システムを提供する。
【解決手段】誘導電動機システム1は、第1開閉器61、62、蓄電システム3、第2開閉器8、バイパス線6、第3開閉器71、72、蓄電システム3からの出力電圧を検出する出力電圧検出部10b(出力電圧検出器)、グリッド電圧検出部10c(グリッド電圧検出器)、及び始動制御を実行するように構成された始動制御部10a(始動制御装置)を備えている。始動制御は、(a)第1開閉器及び第2開閉器を開に保ち、第3開閉器を閉じ、且つ出力電圧を増大させる工程と、(b)前記工程(a)の後に、検出される出力電圧が、検出されるグリッド電圧に等しくなると、第1開閉器を閉じる工程とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流発電機、交流グリッド、及び誘導電動機を備えており、前記交流発電機から出力された電力を前記交流グリッドを介して前記誘導電動機に供給する誘導電動機システムに関する。
従来、始動時に誘導電動機に流れる突入電流を低減するために、YΔ始動器が用いられている。しかし、YΔ始動器を備える誘導電動機システムにおいても、かなりの大きさの突入電力が誘導電動機に流れる。また、YΔ始動器の追加は、誘導電動機に接続される6本の配線を必要とし、配線の構造を複雑にする。
特許文献1は、誘導電動機を始動するために、双方向サイリスタを利用する始動器を用いることを提案している。同文献に記載されるSCR(登録商標)は、双方向サイリスタである。双方向サイリスタを利用する始動器は、YΔ始動器よりも突入電流を低減できる。
特開平06−54568号公報
引用文献1に記載の誘導電動機システムは、交流電源から出力される電源電圧を始動器を用いて低下させ、始動器から出力される電圧(供給電圧)を誘導電動機に供給する。始動時に所定の電源電圧自体は変更されないので、始動器は、この電源電圧に対して電圧を低下させる制御を適用する。このため、始動器で電圧を低下させるために適用できる制御は、限られている。特許文献1に記載の双方向サイリスタを利用する始動器は、VVCF制御(可変電圧定周波数制御)により電圧を低下できる。しかし、この始動器は、VVVF制御(可変電圧可変周波数制御)により電圧を低下させることはできない。VVCF制御は、VVVF制御と比べて、誘導電動機に過電流を発生させやすい。
そこで本発明は、始動時に、VVVF制御を用いて制御された電圧を誘導電動機に供給できる誘導電動機システムを提供する。
本発明に係る誘導電動機システムは、交流発電機、交流グリッド、及び誘導電動機を備えており、前記交流発電機から出力された電力を前記交流グリッドを介して前記誘導電動機に供給する誘導電動機システムにおいて、前記交流グリッドと前記誘導電動機との間の接続を維持又は切断する第1開閉器と、交流と直流との間で電力変換を行う電力変換機能と、蓄電機能とを有し、且つ前記交流グリッドに接続されている蓄電システムと、前記交流グリッドと前記蓄電システムとの間の接続を維持又は切断する第2開閉器と、前記蓄電システムを前記誘導電動機に接続するバイパス線と、前記バイパス線による接続を維持又は切断する第3開閉器と、前記蓄電システムから出力される出力電圧を検出する出力電圧検出器と、前記交流グリッドに前記交流発電機によって印加されるグリッド電圧を検出するグリッド電圧検出器と、前記誘導電動機の始動制御を実行するように構成された始動制御装置とを備えており、前記始動制御は、a)前記第1開閉器及び前記第2開閉器を開に保ち、前記第3開閉器を閉じ、且つ前記出力電圧を増大させる工程と、b)前記工程(a)の後に、検出される前記出力電圧が、検出される前記グリッド電圧に等しくなると、前記第1開閉器を閉じる工程とを備えている、ことを特徴とする。
本発明に係る誘導電動機システムは、交流発電機、交流グリッド、及び誘導電動機を備えており、前記交流発電機から出力された電力を前記交流グリッドを介して前記誘導電動機に供給する誘導電動機システムにおいて、前記交流グリッドと前記誘導電動機との間の接続を維持又は切断する第1開閉器と、交流と直流との間で電力変換を行う電力変換機能と、蓄電機能とを有し、且つ前記交流グリッドに接続されている蓄電システムと、前記交流グリッドと前記蓄電システムとの間の接続を維持又は切断する第2開閉器と、前記誘導電動機を始動するための始動電動機と、前記蓄電システムを前記始動電動機に接続するバイパス線と、前記バイパス線による接続を維持又は切断する第3開閉器と、前記誘導電動機の回転速度を検出する速度検出器と、前記交流グリッドに前記交流発電機によって印加されるグリッド電圧を検出するグリッド電圧検出器と、前記グリッド電圧に基づいて、前記誘導電動機が前記グリッド電圧によって駆動されているときの前記回転速度である同期速度を算出する算出装置と、前記誘導電動機の始動制御を実行するように構成された始動制御装置とを備えており、前記始動制御は、a)前記第1開閉器及び前記第2開閉器を開に保ち、前記第3開閉器を閉じ、且つ前記出力電圧を増大させる工程と、b)前記工程(a)の後に、検出される前記回転速度が、算出される前記同期速度に等しくなると、前記第1開閉器を閉じる工程とを備えている。
前記誘導電動機システムは、複数の誘導電動機ユニットを備えており、各誘導電動機ユニットは、前記誘導電動機、前記第1開閉器、及び前記第3開閉器からなっており、前記始動制御装置は、前記誘導電動機ユニット毎に前記始動制御を実行するように構成されている。
本発明に係る誘導電動機システムは、前記誘導電動機によって駆動される被駆動体と、前記被駆動体が流体から受ける負荷の大きさを変更する可変機構とを備えており、前記始動制御装置は、前記始動制御が実行されている間、前記被駆動体の回転時に前記被駆動体が流体から受ける負荷が最小となるように、前記可変機構を制御するように構成されている。
本発明に係る誘導電動機システムは、前記誘導電動機によって駆動される被駆動体と、前記誘導電動機から前記被駆動体への動力伝達を維持又は切断するクラッチとを備えており、前記始動制御装置は、前記始動制御が実行されている間、前記動力伝達が切断されるように前記クラッチを制御するように構成されている。
本発明に係る誘導電動機システムは、始動時に、VVVF制御を用いて制御された電圧を誘導電動機に供給できる。
第1実施形態に係る誘導電動機システム1の構成図である。 始動制御における8つの要素のタイムチャートを示す図である。 誘導電動機ユニット100に対する始動制御の開始時における開閉器の状態を示す図である。 誘導電動機ユニット100に対する始動制御の開始後における開閉器の状態を示す図である。 誘導電動機ユニット100に対する始動制御の同期投入時における開閉器の状態を示す図である。 誘導電動機ユニット100に対する始動制御の同期投入後における開閉器の状態を示す図である。 誘導電動機ユニット200に対する始動制御の開始時における開閉器の状態を示す図である。 誘導電動機ユニット200に対する始動制御の開始後における開閉器の状態を示す図である。 誘導電動機ユニット100に対する始動制御の同期投入時における開閉器の状態を示す図である。 誘導電動機ユニット100に対する始動制御の同期投入後における開閉器の状態を示す図である。 電源及び電力負荷毎に電流の大きさを示す表を記載した誘導電動機システム1の構成図である。 第2実施形態に係る誘導電動機システム1の構成図である。 第3実施形態に係る誘導電動機システム1の構成図である。 第4実施形態に係る誘導電動機システム1の構成図である。 始動制御における6つの要素のタイムチャートを示す図である。 第5実施形態に係る誘導電動機システム1の構成図である。 第6実施形態に係るブレード121及び可変機構151を示す図である。
(第1実施形態の構成)
図1−11を参照して、第1実施形態に係る誘導電動機システム1を説明する。
図1は、第1実施形態に係る誘導電動機システム1の構成図である。
誘導電動機システム1は、3つの交流発電機11、12、13、交流グリッド2、2つの誘導電動機21、22、蓄電システム3、及び交流負荷4を備えている。交流発電機11、12、13は、交流電力を発電する。誘導電動機21、22には,それぞれ動力伝達機構111,112を介して,ファンやポンプなどのブレード(被駆動体)121,122が接続されている.動力伝達機構111,112はそれぞれクラッチを備えており,誘導電動機21、22からブレード121,122への動力伝達を維持及び切断できる.蓄電システム3は、交流と直流との間で電力変換を行う電力変換機能と、直流電力を蓄電する蓄電機能とを有している。蓄電システム3は、交流発電機の出力を平準化するために設けられている。つまり、蓄電システム3は、誘導電動機21、22に過負荷が掛かる場合に放電し、誘導電動機21、22に掛かる負荷が小さい場合に充電を行う。交流負荷4は、誘導電動機21、22を除く誘導電動機システム1内で使用される電力負荷の集合体を指している。
誘導電動機システム1は、3つの主線31、32、33、2つの第1線41、42、第2線5、バイパス線6、及び第4線7を備えている。主線31、32、33はそれぞれ、交流発電機11、12、13を交流グリッド2に接続している。第1線41、42はそれぞれ、交流グリッド2を誘導電動機21、22に接続している。第2線5は、蓄電システム3を交流グリッド2に接続している。バイパス線6は、蓄電システム3を誘導電動機21、22に接続している。本実施形態では、バイパス線6は、分岐を有するY字状の経路である。合流側の端部6aは、蓄電システム3と第2開閉器8との間で第2線5に接続されている。分岐側の2つの端部6b、6bはそれぞれ、第1開閉器71、72と誘導電動機21、22との間で第1線41、42に接続されている。バイパス線6は、交流グリッド2を迂回して蓄電システム3を誘導電動機21、22に接続する経路であり、交流グリッド2には接続されていない。第4線7は、交流グリッド2を交流負荷4に接続している。
誘導電動機システム1は、3つの主開閉器51、52、53、2つの第1開閉器61、62、第2開閉器8、2つの第3開閉器71、72、及び第4開閉器9を備えている。主開閉器51、52、53はそれぞれ、主線31、32、33上に配置されている。主開閉器51、52、53はそれぞれ、交流発電機11、12、13と交流グリッド2との間の接続を維持又は切断する。第1開閉器61、62はそれぞれ、第1線41、42上に配置されている。第1開閉器61、62はそれぞれ、交流グリッド2と誘導電動機21、22との間の接続を維持又は切断する。第2開閉器8は第2線5上に配置されている。第2開閉器8は、蓄電システム3と交流グリッド2との間の接続を維持又は切断する。第3開閉器71、72はバイパス線6上に配置されている。第3開閉器71、72はそれぞれ、蓄電システム3と誘導電動機21、22との間の接続を維持又は切断する。第4開閉器9は、第4線7上に配置されている。第4開閉器9は、交流グリッド2と交流負荷4との間の接続を維持又は切断する。
誘導電動機システム1は、制御装置10を備えている。制御装置10は、3つの交流発電機11、12、13、蓄電システム3、3つの主開閉器51、52、53、2つの第1開閉器61、62、第2開閉器8、2つの第3開閉器71、72、及び第4開閉器9を制御する。
制御装置10は、始動制御部10a、出力電圧検出部10b、及びグリッド電圧検出部10cを備えている。始動制御部10aは、誘導電動機21、22の始動制御を実行するように構成されている。出力電圧検出部10bは、蓄電システム3からの出力電圧を検出するように構成されている。グリッド電圧検出部10cは、グリッド電圧を検出するように構成されている。
制御装置10は、上述したように蓄電システム3を制御しており、このときに出力電圧の目標値を設定している。蓄電システム3は、設定された目標値に一致するように出力電圧を出力する。このため、制御装置10は、出力電圧を把握できる。出力電圧検出部10bは、制御装置10が把握している出力電圧を取得することによって、出力電圧を検出する。
グリッド電圧は、交流グリッド2に交流発電機によって印加される電圧を指している。制御装置10は、上述したように交流発電機11、12、13を制御しており、このときに交流発電機11、12、13から出力される電圧の目標値を設定している。交流発電機11、12、13のそれぞれは、設定された目標値に一致するように電圧を出力する。交流発電機の稼働数は状況に応じて変更されるが、本実施形態では、通常、2つの交流発電機11、12が稼働され、残りの交流発電機13は休止している。稼働されている交流発電機からは同一の電圧が出力される。このため、交流グリッド2に印加される電圧すなわちグリッド電圧は、稼働されている交流発電機から出力される電圧に等しい。このため、制御装置10は、グリッド電圧を把握できる。グリッド電圧検出部10cは、制御装置10が把握しているグリッド電圧を取得することによって、グリッド電圧を検出する。
誘導電動機システム1は、2つの誘導電動機ユニット100、200を備えている。誘導電動機ユニット100は、誘導電動機21、第1開閉器61、及び第3開閉器71からなっている。誘導電動機ユニット200は、誘導電動機22、第1開閉器62、及び第3開閉器72からなっている。始動制御は、誘導電動機ユニット毎に実行される。まず、誘導電動機ユニット100に対して始動制御が実行され、次に誘導電動機ユニット200に対して始動制御が実行される。
図2−10を参照して、誘導電動機21、22の始動制御を説明する。図2は、始動制御における8つの要素のタイムチャートを示す図である。8つの要素は、第3開閉器71の状態、第1開閉器61の状態、誘導電動機21への供給周波数、第3開閉器72の状態、第1開閉器62の状態、誘導電動機22への供給周波数、蓄電システム3からの出力周波数、及び第2開閉器8の状態である。図2において横軸は時間の経過を示しており、縦軸は、開閉器の状態について開/閉を示しており、周波数について大きさを示している。以下、適宜図2を参照しながら、始動制御を説明する。
本実施形態では、制御装置10は、VVVF制御の一形態であるV/F制御を用いて、交流発電機11、12、13、及び蓄電システム3の出力電圧を制御する。V/F制御では電圧の大きさは周波数に比例する。なお、これらの出力電圧は、周波数と大きさとが独立した関係にあるVVVF制御により制御されても良い。
図3は、誘導電動機ユニット100に対する始動制御の開始時における開閉器の状態を示す図である。誘導電動機21、22の停止時には、第1−4開閉器61、62、8、71、72は開かれている。このとき、蓄電システム3及び誘導電動機21、22は、交流グリッド2から解列されている。また、停止時には動力伝達機構111、112が誘導電動機21、22からブレード121、122への動力伝達を切断しており、誘導電動機21、22が無負荷状態に保たれている。また、全ての始動制御が開始される前に、交流発電機21、22の始動は完了しており、且つ主開閉器51、52が閉じられる。この結果、交流グリッド2に交流発電機11、12によってグリッド電圧が印加されている。
まず、誘導電動機ユニット100に対する始動制御が開始される。始動制御部10aは、図2に示される開始時刻T0に、第1開閉器61及び第2開閉器8を開に保ち、且つ第3開閉器71を閉じる。第3開閉器71が閉じられると、蓄電システム3からの出力電圧が誘導電動機21に供給される。図3に示される状態において、蓄電システム3からの出力電圧は、誘導電動機21への供給電圧に等しい。これに伴って、誘導電動機21は回転を開始する。
図3において、電源及び電力負荷毎に付されている%数字は、電流の大きさを示している。ここで、交流発電機11、12、及び蓄電システム3は、電源として機能し、誘導電動機21、22、及び交流負荷4は、電力負荷として機能する。これらの電流の大きさは、定格電流の大きさに対する割合として表現されている。ここで、定格電流は、所定の定格電圧が誘導電動機に供給されているときに誘導電動機を流れる電流を指す。以下、定格電流は、誘導電動機の定格電流を指している。
開始時刻T0より前に、交流発電機11、12は交流グリッド2を介して交流負荷4に接続されており、グリッド電圧が定格電圧に保たれている。このとき交流負荷4を流れる電流の大きさは、定格電流の20%程度の大きさとしている。このため、交流発電機11、12のそれぞれから、定格電流の10%の大きさの電流が出力されている。
開始時刻T0に、蓄電システム3はバイパス線6を介して誘導電動機21、22に接続される。このとき、誘導電動機21に供給される電圧が変化するので、誘導電動機21に始動電流が流れる。この始動電流の大きさが定格電流の100%の大きさとなるように、開始時刻T0における出力電圧(出力周波数)の大きさが設定されている。このため、インダクタンスとしての誘導電動機21に大電流が発生しない。このとき、蓄電システム3から定格電流の100%の大きさの電流が出力されている。
図2において、始動制御部10aは、開始時刻T0から時間が経過するにつれて、蓄電システム3からの出力周波数を増加させる。上述したようにV/F制御が実行されているため、蓄電システム3からの出力周波数は、蓄電システム3からの出力電圧の大きさに比例しており、誘導電動機21への供給周波数は、誘導電動機21への供給電圧の大きさに比例している。
図2において、時刻T1に出力周波数がグリッド周波数に等しくなっている。上述したように、V/F制御が実行されているため、周波数は電圧の大きさに等しい。また、電圧の位相が出力電圧とグリッド電圧との間で同一に保たれるように、制御装置10は交流発電機11、12、及び蓄電システム3を制御している。このため、時刻T1に、出力電圧の大きさ、周波数、位相が、グリッド電圧の大きさ、周波数、位相に等しくなっている。なお、グリッド電圧が所定の定格電圧に保たれるように、制御装置10は交流発電機11、12を制御している。始動制御部10aは、出力電圧がグリッド電圧に等しくなると、その状態を保つように蓄電システム3を制御する。
図4は、誘導電動機ユニット100に対する始動制御後における開閉器の状態を示す図である。図4に示される状態は、時刻T1から時刻T2までの間の状態である。上述したように誘導電動機21は無負荷状態に保たれているため、この間に発生する誘導電動機の電流の大きさは定格電流の30%程度の大きさになる。
図5は、誘導電動機ユニット100に対する始動制御の同期投入時における開閉器の状態を示す図である。始動制御部10aは、出力電圧がグリッド電圧に等しくなると、第1開閉器61を閉じる。第1開閉器61が閉じられる時刻は、時刻T1又は時刻T1より後の時刻であればよい。本実施形態では、図2に示される時刻T2に、第1開閉器61が閉じられる。第1開閉器61が閉じられると、誘導電動機21に、出力電圧だけでなくグリッド電圧が供給される。つまり、時刻T2に、誘導電動機21に対してグリッド電圧の同期投入が実行される。
図6は、誘導電動機ユニット100に対する始動制御の同期投入後における開閉器の状態を示す図である。同期投入が完了すると、始動制御部10aは、第3開閉器71を開く。第3開閉器71が開かれる時刻は、時刻T2又は時刻T2より後の時刻であればよい。本実施形態では、図2に示される時刻T3に、第3開閉器71が開かれる。この結果、蓄電システム3が誘導電動機21から解列され、交流発電機11、12のみが誘導電動機21に接続される。このとき、交流発電機11、12は、交流負荷4を流れる20%の電流と誘導電動機21を流れる30%の電流とを合わせた50%の電流を供給する。このため、各交流発電機は、25%の電流を出力する。このようにして、誘導電動機ユニット100に対する始動制御が完了する。また、時刻T3に、始動制御部10aは、蓄電システム3からの出力周波数をゼロにする。
誘導電動機ユニット100に対する始動制御が完了すると、次に誘導電動機ユニット200に対する始動制御が開始される。誘導電動機ユニット200に対する始動制御も、誘導電動機ユニット100に対する始動制御と同様に実行される。
図7は、誘導電動機ユニット200に対する始動制御の開始時における開閉器の状態を示す図である。図7は、図3に対応している。始動制御部10aは、図2に示される開始時刻T4に、第1開閉器62及び第2開閉器8を開に保ち、且つ第3開閉器72を閉じる。
図8は、誘導電動機ユニット200に対する始動制御の開始後における開閉器の状態を示す図である。図8は、図4に対応している。図8は、図2において出力周波数が徐々に増大している間の状態を示している。この期間は、時刻T4から時刻T5までの間である。
図2において、時刻T5に出力周波数がグリッド周波数に等しくなっている。始動制御部10aは、出力電圧がグリッド電圧に等しくなると、その状態を保つように蓄電システム3を制御する。
図9は、誘導電動機ユニット100に対する始動制御の同期投入時における開閉器の状態を示す図である。図9は、基本的に図5に対応している。始動制御部10aは、出力電圧がグリッド電圧に等しくなると、第1開閉器62を閉じ、且つ第2開閉器8を閉じる。開閉器62、8が閉じられる時刻は、図2に示される時刻T6である。時刻T6に、誘導電動機22に対してグリッド電圧の同期投入が実行され、且つ蓄電システム3に対してグリッド電圧の同期投入が実行される。この状態において、蓄電システム3に電力が蓄電される。
図10は、誘導電動機ユニット100に対する始動制御の同期投入後における開閉器の状態を示す図である。同期投入が完了すると、始動制御部10aは、第3開閉器72を開く。第3開閉器72が開かれる時刻は、図2に示される時刻T7である。この結果、蓄電システム3が誘導電動機21から解列され、交流発電機11、12のみが誘導電動機21に接続される。このとき、交流発電機11、12は、交流負荷4を流れる20%の電流、誘導電動機21を流れる30%の電流、及び誘導電動機22を流れる30%の電流を合わせた80%の電流を供給する。このため、各交流発電機は、40%の電流を出力する。このようにして、誘導電動機ユニット200に対する始動制御が完了する。
全ての始動制御が完了すると、始動制御部10aは、誘導電動機21、22からブレード121、122への動力伝達を維持するように、クラッチを有する動力伝達機構111、112を制御する。
図11は、電源及び電力負荷毎に電流の大きさを示す表を記載した誘導電動機システム1の構成図である。図11の表は、4つの異なる状態において、電源から出力される最大の電流の大きさ、及び電力負荷に発生する最大の電流の大きさを示している。ここで、交流発電機11、12、13は、電源として機能する。蓄電システム3は、放電時に電源として機能し、且つ蓄電時に電力負荷として機能する。誘導電動機21、22、及び交流負荷4は、電力負荷として機能する。4つの状態は、通常運転、定格運転、蓄電システムの故障時における始動運転(故障時の始動運転)、及び通常の始動運転である。図11の表において、左上が通常運転を示し、左下が定格運転を示し、右上が故障時の始動運転を示し、右下が通常の始動運転を示している。これらの電流の大きさは、上述したように、交流発電機11、12、13の定格電流に対する割合として表現されている。交流発電機11、12及び誘導電動機22について表が省略されているが、状況に応じて発生する電流の大きさは、交流発電機11、12、13の間で同一であり、且つ誘導電動機21、22の間で同一である。
通常運転が実行されているとき、動力伝達機構111、112のクラッチが動力伝達を維持しており、ブレード121、122が流体から受ける負荷がそれぞれ、2つの交流発電機11、12に加えられている。この場合、例えば、2つの交流発電機11、12のそれぞれを流れる電流の大きさは、定格電流の85%の大きさである。このとき、交流発電機11、12は、交流負荷4を流れる20%の電流、誘導電動機21を流れる85%の電流、及び誘導電動機22を流れる85%の電流を合わせた170%の電流を供給する。このため、各交流発電機は、95%の電流を出力する。
故障時の始動運転は、蓄電システム3が故障している場合に実行される誘導電動機21、22の始動運転である。蓄電システム3が故障している場合、誘導電動機21、22のそれぞれを順番に直入れ始動により始動させる必要がある。この場合、誘導電動機にかなり大きな誘導電流が流れる。この誘導電流の大きさは、例えば、定格電流の900%の大きさである。この場合、3つの交流発電機11、12、13のそれぞれは、合計で900%の電流を出力するために、300%の電流を出力する。本実施形態では、1つの誘導電動機の始動に必要な電流を供給できるように、3つの交流発電機11、12、13が設けられている。
(第2実施形態の構成)
図12を参照して、第2実施形態に係る誘導電動機システム1を説明する。
図12は、第2実施形態に係る誘導電動機システム1の構成図である。第2実施形態に係る誘導電動機システム1は、第1実施形態に係る誘導電動機システム1の構成に加えて、2つのコンドルファ始動器131、132を備えている。コンドルファ始動器131、132はそれぞれ、第1線41、42上に配置されている。バイパス線6において、分岐側の2つの端部6b、6bはそれぞれ、コンドルファ始動器131、132と誘導電動機21、22との間で第1線41、42に接続されている。このため、バイパス線6は、コンドルファ始動器131、132を経由することなく、蓄電システム3を誘導電動機21、22に接続している。
コンドルファ始動器は、電圧を降下させる減電圧回路と、減電圧回路とバイパス経路とを切り替える切替機構とを備えている。始動制御部10aは、通常、バイパス経路を選択するようにこの切替機構を制御している。このため、グリッド電圧が誘導電動機21、22に印加される際に、コンドルファ始動器は実質的に機能しない。一方、蓄電システム3が故障した状態で始動制御が開始される場合、すなわち直入れ始動が行われる場合、始動制御部10aは、まず、減電圧回路を選択するように切替機構を制御する。この場合、誘導電動機に印加される電圧は、グリッド電圧よりも低下された電圧となる。このため、このときに発生する誘導電流の大きさが低減される。この誘導電流の大きさは、例えば、定格電流の150%の大きさである。このため、第2実施形態では、誘導電動機の始動に必要な電流を供給するために、3つの交流発電機11、12、13を必要としない。なお、誘導電動機の始動が完了すると、始動制御部10aは、バイパス経路を選択するようにこの切替機構を制御する。
(第3実施形態の構成)
図13を参照して、第3実施形態に係る誘導電動機システム1を説明する。
図13は、第3実施形態に係る誘導電動機システム1の構成図である。第3実施形態に係る誘導電動機システム1は、第2実施形態に係る誘導電動機システム1と同様に、2つのコンドルファ始動器131、132を備えている。バイパス線6の接続位置が第3実施形態と第2実施形態との間で変更されている。第3実施形態では、分岐側の2つの端部6b、6bはそれぞれ、第1開閉器61、62とコンドルファ始動器131、132との間で第1線41、42に接続されている。このため、バイパス線6は、コンドルファ始動器131、132を経由して、蓄電システム3を誘導電動機21、22に接続している。
第3実施形態において、蓄電システム3が故障した状態で始動制御が開始される場合、始動制御部10aは、第2実施形態と同様の制御を実行する。第3実施形態では、通常の始動が行われる場合に、始動制御部10aは、予め、減電圧回路を選択するように切替機構を制御する。この場合、誘導電動機に印加される電圧は、蓄電システム3からの出力電圧よりも低下された電圧となる。このとき、コンドルファ始動器は、電圧を低下させる代わりに電流を増大させる。このため、始動時に蓄電システム3から出力される電流の大きさが低減される。このため、第3実施形態は、始動のために必要な電気量を低減でき、蓄電システム3の必要容量を低減できる。加えて、第3実施形態は、第2実施形態と同様に、誘導電動機の始動に必要な電流を供給するために、3つの交流発電機11、12、13を必要としない。
(第4実施形態の構成)
図14、15を参照して、第4実施形態に係る誘導電動機システム1を説明する。
図14は、第4実施形態に係る誘導電動機システム1の構成図である。第4実施形態に係る誘導電動機システム1は、2つの始動電動機81、82、2つのクラッチ91、92、及び速度検出器141、142を備えている。また、第4実施形態に係る誘導電動機システム1では、バイパス線6は、誘導電動機21、22の代わりに、始動電動機81、82に接続されている。また、第4実施形態に係る誘導電動機システム1では、制御装置10は、出力電圧検出部10bの代わりに、算出部10dを備えている。これに応じて、始動制御部10aによる始動制御の内容も変更されている。他の構成は、第4実施形態と第1実施形態との間で同一である。
始動電動機81、82はそれぞれ誘導電動機21、22を始動するためのスターターである。本実施形態では、始動電動機81、82は、誘導電動機である。始動電動機81、82は、誘導電動機21、22と比べて小トルク且つ高回転で駆動されるように構成されている。つまり、同一の周速度において、始動電動機81、82の回転速度は、誘導電動機21、22の回転速度よりも大きい。
クラッチ91、92はそれぞれ、始動電動機81、82を誘導電動機21、22に対して接触又は離間させる。
速度検出器141、142はそれぞれ、誘導電動機21、22の回転速度を検出する。算出部10dは、グリッド電圧に基づいて、誘導電動機21、22がグリッド電圧によって駆動されているときの回転速度である同期速度を算出する。上述したように、グリッド電圧検出器がグリッド電圧を検出する。
図14、15を参照して、誘導電動機21、22の始動制御を説明する。図15は、始動制御における6つの要素のタイムチャートを示す図である。6つの要素は、第3開閉器71の状態、第1開閉器61の状態、始動電動機81の回転速度、誘導電動機21の回転速度、蓄電システム3からの出力周波数、及び第2開閉器8の状態である。図15において横軸は時間の経過を示しており、縦軸は、開閉器の状態について開/閉を示しており、周波数について大きさを示している。
誘導電動機21、22の停止時には、第1−4開閉器61、62、8、71、72は開かれている。また、誘導電動機21、22が無負荷状態に保たれている。また、全ての始動制御が開始される前に、交流発電機11、12の始動は完了しており、且つ主開閉器51、52が閉じられる。この結果、交流グリッド2に交流発電機11、12によってグリッド電圧が印加されている。また、始動制御が開始される前に、クラッチ91、92はそれぞれ、始動電動機81、82を誘導電動機21、22に対して接触させている。
まず、誘導電動機ユニット100に対する始動制御が開始される。始動制御部10aは、図15に示される開始時刻T0に、第1開閉器61及び第2開閉器8を開に保ち、且つ第3開閉器71を閉じる。第3開閉器71が閉じられると、蓄電システム3からの出力電圧が始動電動機81に供給される。この結果、始動電動機81が始動され、始動電動機81は回転を開始する。始動電動機81の始動電流の大きさは、定格電流の30%程度である。また、誘導電動機21は始動電動機81に接触しているので、誘導電動機21も回転を開始する。
図15において、開始時刻T0から時間が経過すると、蓄電システム3からの出力周波数(出力電圧)が増加する。出力周波数の増加に伴って、始動電動機81及び誘導電動機21の回転速度及びが増加する。
一方、上述したように、算出部10dは、同期速度を算出している。始動制御部10aは、誘導電動機21の回転速度が同期速度に等しくなると、第1開閉器61を閉じる。回転速度が同期速度に等しくなる時刻は、図15に示される時刻T1である。第1開閉器61を閉じられると、誘導電動機21にグリッド電圧が供給される。つまり、時刻T1に、従属的に回転している誘導電動機21に、誘導電動機21を自律的に回転させる回転力が投入される。
誘導電動機21にグリッド電圧が供給されたとき、誘導電動機21は既にグリッド電圧に対応する同期速度で回転しているため、大きな始動電流が発生しない。
時刻T2に、始動制御部10aは、第3開閉器71を開き、且つ始動電動機81を誘導電動機21から離間させるようにクラッチ91を制御する。時刻T2は、時刻T1より後の時刻である。第3開閉器71が開かれると、始動電動機81への供給電圧が消失する。また、始動電動機81が誘導電動機21から離間されるので、始動電動機81が自由回転する。この結果、始動電動機81の回転速度が徐々に低下して、時刻T3に始動電動機81の回転速度がゼロになる。このようにして、誘導電動機ユニット100に対する始動制御が完了する。また、時刻T2に、始動制御部10aは、蓄電システム3からの出力周波数をゼロにする。
誘導電動機ユニット200に対する始動制御も、誘導電動機ユニット100に対する始動制御と同様に実行される。
図15において、時刻T4は、2つの誘導電動機ユニット100、200に対する始動制御が完了した後の時刻を指している。時刻T4に、始動制御部10aは、蓄電システム3からの出力周波数の増加を開始する。時刻T5に、出力周波数はグリッド周波数に到達している。時刻T5から時刻T6までの間、蓄電システム3を交流グリッド2に接続するための準備作業が実行される。この準備作業中に、放電機能から充電機能への切替が行われる。
時刻T6に、始動制御部10aは、第2開閉器8を閉じる。第2開閉器8が閉じられると、蓄電システム3にグリッド電圧が供給される。つまり、時刻T6に、蓄電システム3に対してグリッド電圧の同期投入が実行される。
(第5実施形態の構成)
図16を参照して、第5実施形態に係る誘導電動機システム1を説明する。
図16は、第5実施形態に係る誘導電動機システム1の構成図である。第5実施形態に係る誘導電動機システム1は、第4実施形態に係る誘導電動機システム1の構成に加えて、2つのコンドルファ始動器131、132を備えている。第5実施形態と第4実施形態との間の対応関係は、上述した第2実施形態と第1実施形態との間の対応関係と同一である。
(第6実施形態の構成)
図17を参照して、第6実施形態に係る誘導電動機システム1を説明する。
図17は、第6実施形態に係るブレード121及び可変機構151を示す図である。第6実施形態に係る誘導電動機システム1は、第1実施形態に係る誘導電動機システム1の構成に加えて、ブレード121、122が流体から受ける負荷の大きさを変更する可変機構151、152を備えている。
可変機構151、152はそれぞれ、ブレード軸161、162の軸方向Aに対して直交する平面Sに対するブレード121、122の傾斜角度Rを変更する。ブレード軸161、162はそれぞれ、動力伝達機構111、112から延びている。傾斜角度Rが小さくなるほど、ブレード121、122と平面Sとの位置関係が平行に近づく。ブレード121、122と平面Sとの位置関係が平行に近づくにつれて、ブレード121、122の回転時にブレード121、122が流体から受ける抵抗の大きさが小さくなる。
始動制御部10aは、始動制御が実行されている間、ブレード121、122の回転時にブレード121、122が流体から受ける負荷が最小となるように、可変機構151、152を制御する。また、始動制御が完了すると、始動制御部10aは、ブレード121、122の傾斜角度Rが所望量の流体を移送するのに適当な傾斜角度Rとなるように、可変機構151、152を制御する。
(本実施形態の効果)
本実施形態に係る誘導電動機システム1は、上述の構成により次の効果を有している。
(1)第1−3、6実施形態に係る誘導電動機システム1は、第1開閉器61、62、蓄電システム3、第2開閉器8、バイパス線6、第3開閉器71、72、蓄電システム3からの出力電圧を検出する出力電圧検出部10b(出力電圧検出器)、グリッド電圧検出部10c(グリッド電圧検出器)、及び始動制御を実行するように構成された始動制御部10a(始動制御装置)を備えている。始動制御は、(a)第1開閉器及び第2開閉器を開に保ち、第3開閉器を閉じ、且つ出力電圧を増大させる工程と、(b)前記工程(a)の後に、検出される出力電圧が、検出されるグリッド電圧に等しくなると、第1開閉器を閉じる工程とを備えている。
第1−3、6実施形態に係る誘導電動機システム1は、始動時に、交流発電機とは異なる蓄電システム3から出力される出力電圧を誘導電動機に供給し、出力電圧が交流発電機から出力される電圧(電源電圧)に等しくなると、同期投入を実行する。このため、始動時に誘導電動機に供給される電圧に適用される制御が、電源電圧によって限定されない。したがって、第1−5実施形態に係る誘導電動機システム1は、始動時に、VVVF制御を用いて制御された電圧を誘導電動機に供給できる。
(2)第4、5実施形態に係る誘導電動機システム1は、第1開閉器61、62、蓄電システム3、第2開閉器8、始動電動機81、82、バイパス線6、第3開閉器71、72、速度検出器141、142、グリッド電圧検出部10c(グリッド電圧検出器)、算出部10d(算出装置)、及び始動制御を実行するように構成された始動制御部10a(始動制御装置)を備えている。始動制御は、(a)第1開閉器及び第2開閉器を開に保ち、第3開閉器を閉じ、且つ出力電圧を増大させる工程と、(b)前記工程(a)の後に、検出される回転速度が、算出される同期速度に等しくなると、第1開閉器を閉じる工程とを備えている。
第4、5実施形態に係る誘導電動機システム1は、始動時に、交流発電機とは異なる蓄電システム3から出力される出力電圧を始動電動機に供給し、始動電動機と一緒に回転する誘導電動機の回転速度が、交流発電機から出力される電圧(電源電圧)に対応する同期速度に等しくなると、同期投入を実行する。このため、始動時に誘導電動機に供給される電圧に適用される制御が、電源電圧によって限定されない。したがって、第4、5実施形態に係る誘導電動機システム1は、始動時に、VVVF制御を用いて制御された電圧を誘導電動機に供給できる。
(3)第1−6実施形態に係る誘導電動機システム1は、複数の誘導電動機ユニット100、200を備えている。始動制御部10aは、誘導電動機ユニット毎に始動制御を実行するように構成されている。
このため、第1−6実施形態に係る誘導電動機システム1は、誘導電動機の始動に要する電流の大きさを抑制できる。
(4)第6実施形態に係る誘導電動機システム1は、ブレード(被駆動体)121、122が流体から受ける負荷の大きさを変更する可変機構151、151を備えている。始動制御部10aは、始動制御が実行されている間、ブレード121、122の回転時にブレード121、122が流体から受ける負荷が最小となるように、可変機構151、152を制御するように構成されている。
このため、第6実施形態に係る誘導電動機システム1は、負荷によって誘導電動機の始動が阻害されることを防止できる。
(5)第1−5実施形態に係る誘導電動機システム1は、誘導電動機21、22からブレード(被駆動体)への動力伝達を維持又は切断するクラッチ(動力伝達機構111、112)を備えている。始動制御部10aは、始動制御が実行されている間、動力伝達が切断されるようにクラッチを制御するように構成されている。
このため、第1−5実施形態に係る誘導電動機システム1は、負荷によって誘導電動機の始動が阻害されることを防止できる。
1 誘導電動機システム
2 交流グリッド
3 蓄電システム
6 バイパス線
8 第2開閉器
10a 始動制御部(始動制御装置)
10b 出力電圧検出部(出力電圧検出器)
10c グリッド電圧検出部(グリッド電圧検出器)
10d 算出部(算出装置)
61、62 第1開閉器
71、72 第3開閉器
81、82 始動電動機
100、200 誘導電動機ユニット
111、112 動力伝達機構(クラッチ)
121、122 ブレード(被駆動体)
141、142 速度検出器
151、152 可変機構

Claims (5)

  1. 交流発電機、交流グリッド、及び誘導電動機を備えており、前記交流発電機から出力された電力を前記交流グリッドを介して前記誘導電動機に供給する誘導電動機システムにおいて、
    前記交流グリッドと前記誘導電動機との間の接続を維持又は切断する第1開閉器と、
    交流と直流との間で電力変換を行う電力変換機能と、蓄電機能とを有し、且つ前記交流グリッドに接続されている蓄電システムと、
    前記交流グリッドと前記蓄電システムとの間の接続を維持又は切断する第2開閉器と、
    前記蓄電システムを前記誘導電動機に接続するバイパス線と、
    前記バイパス線による接続を維持又は切断する第3開閉器と、
    前記蓄電システムから出力される出力電圧を検出する出力電圧検出器と、
    前記交流グリッドに前記交流発電機によって印加されるグリッド電圧を検出するグリッド電圧検出器と、
    前記誘導電動機の始動制御を実行するように構成された始動制御装置とを備えており、
    前記始動制御は、
    (a)前記第1開閉器及び前記第2開閉器を開に保ち、前記第3開閉器を閉じ、且つ前記出力電圧を増大させる工程と、
    (b)前記工程(a)の後に、検出される前記出力電圧が、検出される前記グリッド電圧に等しくなると、前記第1開閉器を閉じる工程とを備えている、ことを特徴とする誘導電動機システム。
  2. 交流発電機、交流グリッド、及び誘導電動機を備えており、前記交流発電機から出力された電力を前記交流グリッドを介して前記誘導電動機に供給する誘導電動機システムにおいて、
    前記交流グリッドと前記誘導電動機との間の接続を維持又は切断する第1開閉器と、
    交流と直流との間で電力変換を行う電力変換機能と、蓄電機能とを有し、且つ前記交流グリッドに接続されている蓄電システムと、
    前記交流グリッドと前記蓄電システムとの間の接続を維持又は切断する第2開閉器と、
    前記誘導電動機を始動するための始動電動機と、
    前記蓄電システムを前記始動電動機に接続するバイパス線と、
    前記バイパス線による接続を維持又は切断する第3開閉器と、
    前記誘導電動機の回転速度を検出する速度検出器と、
    前記交流グリッドに前記交流発電機によって印加されるグリッド電圧を検出するグリッド電圧検出器と、
    前記グリッド電圧に基づいて、前記誘導電動機が前記グリッド電圧によって駆動されているときの前記回転速度である同期速度を算出する算出装置と、
    前記誘導電動機の始動制御を実行するように構成された始動制御装置とを備えており、
    前記始動制御は、
    (a)前記第1開閉器及び前記第2開閉器を開に保ち、前記第3開閉器を閉じ、且つ前記出力電圧を増大させる工程と、
    (b)前記工程(a)の後に、検出される前記回転速度が、算出される前記同期速度に等しくなると、前記第1開閉器を閉じる工程とを備えている、ことを特徴とする誘導電動機システム。
  3. 複数の誘導電動機ユニットを備えており、各誘導電動機ユニットは、前記誘導電動機、前記第1開閉器、及び前記第3開閉器からなっており、
    前記始動制御装置は、前記誘導電動機ユニット毎に前記始動制御を実行するように構成されている、請求項1又は2に記載の誘導電動機システム。
  4. 前記誘導電動機によって駆動される被駆動体と、
    前記被駆動体が流体から受ける負荷の大きさを変更する可変機構とを備えており、
    前記始動制御装置は、前記始動制御が実行されている間、前記被駆動体の回転時に前記被駆動体が流体から受ける負荷が最小となるように、前記可変機構を制御するように構成されている、請求項1−3のいずれか1つに記載の誘導電動機システム。
  5. 前記誘導電動機によって駆動される被駆動体と、
    前記誘導電動機から前記被駆動体への動力伝達を維持又は切断するクラッチとを備えており、
    前記始動制御装置は、前記始動制御が実行されている間、前記動力伝達が切断されるように前記クラッチを制御するように構成されている、請求項1−3のいずれか1つに記載の誘導電動機システム。
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