JP2013219643A - 画像処理装置および方法、並びに、プログラム - Google Patents

画像処理装置および方法、並びに、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2013219643A
JP2013219643A JP2012089865A JP2012089865A JP2013219643A JP 2013219643 A JP2013219643 A JP 2013219643A JP 2012089865 A JP2012089865 A JP 2012089865A JP 2012089865 A JP2012089865 A JP 2012089865A JP 2013219643 A JP2013219643 A JP 2013219643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crosstalk
input signal
value
pixel
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012089865A
Other languages
English (en)
Inventor
Taku Aoki
卓 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2012089865A priority Critical patent/JP2013219643A/ja
Publication of JP2013219643A publication Critical patent/JP2013219643A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】表示装置の特性に応じたクロストークの除去補正を行うことができるようにする。
【解決手段】自分に接続される表示機器であって、視差を有する複数の画像に基づく立体画像を表示する表示機器において生じるクロストークに係るクロストーク特性情報を取得するクロストーク特性取得部と、前記取得されたクロストーク特性情報に基づいて、入力された前記視差を有する複数の画像のそれぞれに対応する入力信号の画素値の組み合わせに応じた出力信号の画素値の組み合わせが記述されたクロストーク補正テーブルを生成する補正テーブル生成部とを備える。
【選択図】図6

Description

本技術は、画像処理装置および方法、並びに、プログラムに関し、特に、表示装置の特性に応じたクロストークの除去補正を行うことができるようにする画像処理装置および方法、並びに、プログラムに関する。
近年、立体画像を表示できる表示装置が急速に普及している。立体画像の表示は、通常、視差を有する右目用画像と左目用画像とを1つのディスプレイに表示することにより行われる。
例えば、左右異なる角度から撮影した画像を交互に再生し、左右の視界が交互に遮蔽される液晶シャッターを備えた眼鏡を介して画像を観察することで、立体感のある画像が観察されるようにすることができる。この場合、眼鏡のシャッターが2つの画像と完全に同期して開閉することで右目と左目にそれぞれ右側用画像と左目用画像だけが見えるようになされている。
しかし、立体画像表示装置の多くには、要因の大小は様々であるが立体映像の視認性を悪化させるクロストークと呼ばれる現象が起きる。クロストークとは、左右の視差画像が各々互いの映像に混じる(映る)ことをいう。
例えば、画面の書き換え途中で右目用の画像信号によって左目用の画像に影響が出たり、左目用の画像信号によって右目用の画像に影響が出ることなどから2つの画像が混在したまま見えることになる。
例えば、液晶ディスプレイの場合、バックライトおよび液晶パネル内で迷光が生じ、左目用の光源を点灯させた際に右目の方向に出射される光の輝度が完全に0にならない成分(右目用の光源の場合は左目の方向に出射される光の輝度が完全に0にならない成分)などが影響する。また、液晶パネルを時分割駆動する場合、液晶パネルの応答遅れによる成分などが影響している。
クロストークが存在すると、本来は映らない箇所に映像が混じって偽りの像(以下、ゴーストとする)が視認され、立体視を阻害したり、立体視の疲労感を増大させたりするという問題が生じる。
また、立体画像におけるクロストークは、表示装置の特性によって変化し、クロストークの度合いによっては、観察者の疲労を招いたり、立体感が欠如するなどの弊害が生じすることもある。
このため、クロストークを除去できるようにする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の技術では、例えば、補正テーブルを参照し、入力信号を補正して出力することで、予めクロストークを生じさせる成分を考慮した出力信号を生成することが提案されている。また、クロストークが生じやすい領域の画像信号の階調を圧縮することで、クロストークが生じた場合でも、その影響を減じることができるようにされている。
特開2011−166744号公報
しかしながら、上述したように、立体画像によるクロストークは、表示装置の特性によって変化する。
特許文献1の技術では、表示装置の特性が既知の場合を想定しており、特性が不明な場合には特性に応じたクロストークの除去補正を行うことができなかった。
本技術はこのような状況に鑑みて開示するものであり、表示装置の特性に応じたクロストークの除去補正を行うことができるようにするものである。
本技術の第1の側面は、自分に接続される表示機器であって、視差を有する複数の画像に基づく立体画像を表示する表示機器において生じるクロストークに係るクロストーク特性情報を取得するクロストーク特性取得部と、前記取得されたクロストーク特性情報に基づいて、入力された前記視差を有する複数の画像のそれぞれに対応する入力信号の画素値の組み合わせに応じた出力信号の画素値の組み合わせが記述されたクロストーク補正テーブルを生成する補正テーブル生成部とを備える画像処理装置である。
前記クロストーク補正テーブルに基づいて、入力信号の画素値を出力信号の画素値に変換することで、前記表示機器において、前記入力信号に対応する複数の画像に基づく立体画像を表示したときに生じるクロストークを除去するクロストーク除去部をさらに備えるようにすることができる。
前記クロストーク特性情報は、前記表示機器において、前記入力信号に対応する複数の画像に基づく立体画像を表示したときに観測される画素値であって、前記入力信号の画素値の組み合わせに応じて定まる観測値が記述された情報であるようにすることができる。
前記クロストーク特性情報は、前記表示機器において、前記入力信号に対応する複数の画像に基づく立体画像を表示したときに観測される画素値であって、前記入力信号の画素値の組み合わせに応じて定まる観測値のうちの一部が記述された情報であるようにすることができる。
前記クロストーク特性情報は、前記表示機器において、前記入力信号に対応する複数の画像に基づく立体画像を表示したときに観測される画素値であって、前記入力信号の画素値の組み合わせに応じて定まる観測値を求める計算式に用いられるパラメータに係る情報であるようにすることができる。
前記表示機器を特定する機器情報を取得する機器情報取得部をさらに備え、前記クロストーク特性取得部は、前記機器情報に基づいて特定された表示機器に対応するクロストーク特性情報を取得するようにすることができる。
前記機器情報には、前記表示機器が稼働するときの温度を表す情報が含まれ、前記機器情報取得部は、前記機器情報に基づいて特定された表示機器の前記温度に対応するクロストーク特性情報を取得するようにすることができる。
補正テーブル生成部は、前記表示機器において、前記入力信号に対応する複数の画像に基づく立体画像を表示したときに観測される画素値であって、前記入力信号の画素値の組み合わせに応じて定まる観測値と、前記クロストーク補正テーブルに基づいて入力信号の画素値を変換して得られた出力信号の画素値との差分である補正残差が、前記入力信号の画素値の組み合わせに対応して記述された補正残差情報をさらに生成するようにすることができる。
前記補正残差情報に基づいて、前記入力信号の画素値の最大値と最小値との差分が小さくなるように、前記入力信号の階調を変換する階調変換部をさらに備えるようにすることができる。
前記階調変換部は、前記補正残差情報に基づいて、前記入力信号の画素値の変換量を、画素毎に決定し、前記画素毎に決定された前記変換量に対してローパスフィルタ処理を施し、前記ローパスフィルタ処理が施された変換量に基づいて入力信号の画素値を画素毎に変換するようにすることができる。
前記入力信号に対応する画像の中の注目領域の画素を検出する注目領域検出部をさらに備え、前記階調変換部は、前記注目領域検出部の検出結果、および、前記補正残差情報に基づいて、前記入力信号の画素値の変換量を、画素毎に決定するようにすることができる。
前記入力信号に対応する画像の中の各画素の視差量を検出する視差検出部をさらに備え、前記階調変換部は、前記視差検出部の検出結果、および、前記補正残差情報に基づいて、前記入力信号の画素値の変換量を、画素毎に決定するようにすることができる。
前記入力信号を、高周波成分と低周波成分に分離する帯域分離部をさらに備え、前記階調変換部は、前記入力信号の高周波成分と低周波成分のうち、前記低周波成分についてのみ、画素値の最大値と最小値との差分が小さくなるように階調を変換するようにすることができる。
本技術の一側面は、クロストーク特性取得部が、自分に接続される表示機器であって、視差を有する複数の画像に基づく立体画像を表示する表示機器において生じるクロストークに係るクロストーク特性情報を取得し、補正テーブル生成部が、前記取得されたクロストーク特性情報に基づいて、入力された前記視差を有する複数の画像のそれぞれに対応する入力信号の画素値の組み合わせに応じた出力信号の画素値の組み合わせが記述されたクロストーク補正テーブルを生成するステップを含む画像処理方法である。
本技術の一側面は、コンピュータを、自分に接続される表示機器であって、視差を有する複数の画像に基づく立体画像を表示する表示機器において生じるクロストークに係るクロストーク特性情報を取得するクロストーク特性取得部と、前記取得されたクロストーク特性情報に基づいて、入力された前記視差を有する複数の画像のそれぞれに対応する入力信号の画素値の組み合わせに応じた出力信号の画素値の組み合わせが記述されたクロストーク補正テーブルを生成する補正テーブル生成部とを備える画像処理装置として機能させるプログラムである。
本技術の一側面においては、自分に接続される表示機器であって、視差を有する複数の画像に基づく立体画像を表示する表示機器において生じるクロストークに係るクロストーク特性情報が取得され、前記取得されたクロストーク特性情報に基づいて、入力された前記視差を有する複数の画像のそれぞれに対応する入力信号の画素値の組み合わせに応じた出力信号の画素値の組み合わせが記述されたクロストーク補正テーブルが生成される。
本技術によれば、表示装置の特性に応じたクロストークの除去補正を行うことができる。
一般的なクロストークの除去に係るシステムの構成例を示すブロック図である。 図1のクロストークキャンセラ21の構成例を示す図である。 一般的なクロストークの除去に係るシステムの別の構成例を示すブロック図である。 図3の階調変換器の構成例を示すブロック図である。 図3の階調変換器による階調変換を説明する図である。 本技術の一実施の形態に係るクロストーク除去システムの構成例を示すブロック図である。 クロストーク特性テーブルの構成例を示す図である。 図7のクロストーク特性テーブルの表示形式を変えた図である。 クロストーク特性テーブルの例を示す図である。 クロストーク補正テーブルと観測値テーブルの例を示す図である。 補正テーブル生成部によるクロストーク補正テーブルの生成方式について説明する図である。 補正テーブル生成部によるクロストーク補正テーブルの生成方式について説明する図である。 補正テーブル生成部によるクロストーク補正テーブルの生成方式について説明する図である。 補正テーブル生成部によるクロストーク補正テーブルの生成方式について説明する図である。 補正テーブル生成部によるクロストーク補正テーブルの生成方式について説明する図である。 生成されたクロストーク補正テーブルの例を示す図である。 補正テーブル生成処理の例を説明するフローチャートである。 出力信号値計算処理の例を説明するフローチャートである。 図6の階調変換部の詳細な構成例を示すブロック図である。 入力信号と補正残差の例を示す図である。 補正残差を説明する図である。 変換量の決定方式の例を説明する図である。 変換量の決定方式の別の例を説明する図である。 図19のローパスフィルタの処理を説明する図である。 入力信号に対応する変換量の例を示す図である。 階調変換後の入力信号の例を説明する図である。 図6の階調変換部の別の詳細な構成例を示すブロック図である。 図6の階調変換部のさらに別の詳細な構成例を示すブロック図である。 図6の階調変換部のさらに別の詳細な構成例を示すブロック図である。 本技術の一実施の形態に係るクロストーク除去システムの別の構成例を示すブロック図である。 図30の特性取得部で取得されるクロストーク特性テーブルの例を示す図である。 クロストーク特性の線形補間を説明する図である。 本技術の一実施の形態に係るクロストーク除去システムのさらに別の構成例を示すブロック図である。 本技術の一実施の形態に係るクロストーク除去システムのさらに別の構成例を示すブロック図である。 図34の特性取得部で取得されるクロストーク特性テーブルの例を示す図である。 図35のクロストーク特性テーブルに基づいて生成されたクロストーク特性テーブルの例を示す図である。 パーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、ここで開示する技術の実施の形態について説明する。
図1は、一般的なクロストークの除去に係るシステムの構成例を示すブロック図である。同図に示されるクロストーク除去システム11は、クロストークキャンセラ21、および、表示機器22によって構成されている。
図1に示されるクロストーク除去システム11は、左目用画像信号および右目用画像信号を、クロストークキャンセラ21に入力し、クロストークキャンセラ21が入力された左目用画像信号および右目用画像信号(入力信号と称することにする)を補正して出力するようになされている。
クロストークキャンセラ21から出力された左目用画像信号および右目用画像信号(出力信号と称することにする)は、表示機器22に入力される。すなわち、表示機器22には、補正後の左目用画像信号および補正後の右目用画像信号が入力され、表示機器22は、これらの信号に基づく左目用画像と右目用画像から成る立体画像を表示する。
図2は、図1のクロストークキャンセラ21の構成例を示す図である。同図の例では、クロストークキャンセラ21が補正テーブル31を有する構成とされている。補正テーブル31は、例えば、入力信号の値のそれぞれに対応する出力信号の値が記述されたテーブルとされる。
入力信号は、例えば、画素毎の輝度値を表す情報を含んで構成され、補正テーブル31には、入力信号の輝度値のそれぞれに対応する出力信号の輝度値が記述されている。クロストークキャンセラ21は、補正テーブル31を参照して入力信号の輝度値を補正して出力信号を生成する。
例えば、入力信号における左目用画像信号の輝度値がα1、α2、α3、・・・であり、入力信号における右目用画像信号の輝度値がβ1、β2、β3、・・・であったものとする。この場合、クロストークキャンセラ21は、入力信号(α1、β1)に対応づけられた左目用画像信号の値γ1、入力信号(α2、β2)・・・に対応づけられた左目用画像信号の値γ2、・・・を、補正テーブル31を参照することにより特定する。また、クロストークキャンセラ21は、入力信号(α1、β1)に対応づけられた左目用画像信号の値δ1、入力信号(α2、β2)・・・に対応づけられた左目用画像信号の値δ2、・・・を、補正テーブル31を参照することにより特定する。
そして、クロストークキャンセラ21は、左目用画像信号の輝度値がγ1、γ2、γ3・・・とされ、右目用画像信号の輝度値がδ1、δ2、δ3・・・とされた出力信号を生成して出力する。
このような出力信号に基づいて、表示機器22が右目用画像および左目用画像を表示することで立体画像が表示される。これにより、表示機器22には、クロストークの生じない画像が表示されることになる。すなわち、表示機器22において生じるクロストークの成分が予め相殺された画像信号が供給されることになる。
なお、例えば、クロストークキャンセラ21が表示機器22の内部に設けられるようにすることも可能である。
図3は、一般的なクロストークの除去に係るシステムの別の構成例を示すブロック図である。同図に示されるクロストーク除去システム12は、階調変換器23、および、表示機器22によって構成されている。図3の構成の場合、階調変換器23が入力信号を補正して出力信号を生成する。
図4は、図3の階調変換器23の構成例を示すブロック図である。同図に示されるように、階調変換器23には、変換量決定部41−1および変換量決定部41−2、ローパスフィルタ42−1およびローパスフィルタ42−2、並びに変換適用部43−1および変換適用部43−2が設けられている。
変換量決定部41−1および変換量決定部41−2は、入力信号における左目用画像信号の輝度値および右目用画像信号の輝度値に基づいて変換量を決定する。ここで変換量は、入力信号の輝度値をどれだけ変えるかを表す値とされる。変換量決定部41−1および変換量決定部41−2は、例えば、クロストークが目立つ領域において変換量を大きく設定し、それ以外の領域において変換量を小さく設定するようになされている。
なお、画像の中の極めて明るい領域、または、極めて暗い領域であって、左目用画像の画素の輝度値と、右目用画像の画素の輝度値が大きく異なる部分において、クロストークが目立つことが知られている。
ローパスフィルタ42−1およびローパスフィルタ42−2は、変換量の高周波成分を除去して低周波成分のみを抽出するようになされている。そして、ローパスフィルタ42−1およびローパスフィルタ42−2によって抽出された変換量の低周波成分が変換適用部43−1および変換適用部43−2に供給される。
変換適用部43−1および変換適用部43−2は、ローパスフィルタ42−1およびローパスフィルタ42−2から供給された情報に基づいて、入力信号の階調変換を行う。具体的には、変換適用部43−1は、入力信号の左目用画像信号の画素の輝度値を、変換量決定部41−1により決定された変換量に基づいて変更する(例えば、輝度値と変換量を加算または減算する)。また、変換適用部43−2は、入力信号の右目用画像信号の画素の輝度値を、変換量決定部41−2により決定された変換量に基づいて変更する。
図5は、階調変換器23による階調変換を説明する図である。同図は、横軸が入力信号の輝度値とされ、縦軸が出力信号の輝度値とされる。なお、図5の場合、入力信号および出力信号は、それぞれ左目用画像信号または右目用画像信号のいずれかとなる。
図5に示される点線61は、階調変換器23による階調変換が行われない場合の入力信号の輝度値と出力信号の輝度値の関係を示している。階調変換が行われない場合、入力信号の輝度値は、そのまま出力信号の輝度値となるので、点線61は、原点から右斜め上に向かう直線とされている。
図5に示される実線62は、階調変換器23による階調変換が行われた場合の入力信号の輝度値と出力信号の輝度値の関係を示している。階調変換が行われた場合、入力信号の輝度値は、低輝度の部分は輝度値が高くなるように変更され、高輝度の部分は輝度値が低くなるように変更されている。このようにすることで、画像全体の階調が圧縮されることになる。
このような出力信号に基づいて、表示機器22が右目用画像および左目用画像を表示することで立体画像が表示される。これにより、表示機器22には、クロストークの目立たない画像が表示されることになる。すなわち、表示機器22において生じるクロストークができるだけ認識されないように階調が圧縮された画像信号が供給されることになる。
なお、階調変換器23が表示機器22の内部に設けられるようにすることも可能である。
ところで、立体画像が表示される場合、クロストークがどのように生じるかは表示機器によって異なることが知られている。すなわち、どのような信号が入力された際にどの程度のクロストークが生じるかは表示機器によって異なる。
例えば、液晶ディスプレイの場合、バックライトおよび液晶パネル内で迷光が生じ、左目用の光源を点灯させた際に右目の方向に出射される光の輝度が完全に0にならない成分(右目用の光源の場合は左目の方向に出射される光の輝度が完全に0にならない成分)などが影響してクロストークが発生する。また、液晶パネルを時分割駆動する場合、液晶パネルの応答遅れによる成分などが影響してクロストークが発生する。このようなバックライトおよび液晶パネル内での迷光や、液晶パネルの応答の遅れなどは、機器により異なるものだからである。
しかしながら、図1または図3に示されるような、一般的なクロストークの除去に係るシステムは、特定の表示機器に特化したものとなるため、複数種類の表示機器のそれぞれにおいて適切にクロストークを除去することができない。
そこで本技術においては、複数種類の表示機器のそれぞれにおいて、適切にクロストークを除去することができるようにする。
図6は、本技術の一実施の形態に係るクロストーク除去システムの構成例を示すブロック図である。
同図に示されるクロストーク除去システム100は、クロストーク補正部121、表示機器122、特性取得部123、補正テーブル生成部124により構成されている。表示機器122は、例えば、テレビジョン受像機として構成される。クロストーク補正部121、特性取得部123、および補正テーブル生成部124は、例えば、テレビジョン受像機に接続されたDVDレコーダに内蔵されて構成される。
勿論、クロストーク補正部121、表示機器122、特性取得部123、補正テーブル生成部124を一体化して構成することも可能である。
図6に示されるクロストーク除去システム100は、左目用画像信号および右目用画像信号を、クロストーク補正部121に入力し、クロストーク補正部121が入力信号を補正して出力するようになされている。
クロストーク補正部121から出力された左目用画像信号および右目用画像信号は、表示機器22に入力される。すなわち、表示機器122には、補正後の左目用画像信号および補正後の右目用画像信号が入力され、表示機器122は、これらの信号に基づく左目用画像と右目用画像から成る立体画像を表示する。
また、特性取得部123は、表示機器122からクロストーク特性テーブル131を取得する。クロストーク特性テーブル131は、表示機器122においてクロストークがどのように生じるかを表すクロストーク特性が記述されたテーブルとされる。具体的には、例えば、表示機器122において、入力信号の左目用画像信号の輝度値および右目用画像信号の輝度値と、表示された画像から観測される右目用画像の輝度値と左目用画像の輝度値との対応関係が記述されたテーブルとされる。なお、クロストーク特性テーブルの詳細については後述する。
補正テーブル生成部124は、特性取得部123によって取得されたクロストーク特性テーブル131に基づいてクロストーク補正テーブル132を生成する。クロストーク補正テーブル132は、図2の補正テーブル31と同様に、例えば、入力信号の値のそれぞれに対応する出力信号の値が記述されたテーブルとされる。なお、クロストーク補正テーブルの詳細については後述する。
クロストーク補正部121のクロストークキャンセラ141が、クロストーク補正テーブル132に基づいて入力信号を補正する。
また、補正テーブル生成部124は、特性取得部123によって取得されたクロストーク特性テーブル131に基づいて残差テーブル133を生成する。残差テーブル133は、クロストーク補正テーブル132による補正によってもなお、除去できなかったクロストークの成分に係る情報が記述されたテーブルとされる。なお、残差テーブルの詳細については後述する。
クロストーク補正部121の階調変換部142が、残差テーブル133に基づいて入力信号を補正する。
なお、階調変換部142は設けられないようにし、残差テーブル133も生成されないようにしてもよい。
次に、クロストーク特性テーブル131について説明する。
図7は、クロストーク特性テーブル131の構成例を示す図である。同図の上側に示される表は、表示機器122が入力信号に基づいて表示する画像において観測される左目用画像の輝度値のそれぞれ(観測L信号と称することにする)を記述したものとされる。一方、同図の下側に示される表は、表示機器122が入力信号に基づいて表示する画像において観測される右目用画像の輝度値のそれぞれ(観測R信号と称することにする)を記述したものとされる。
図7に上側に示される表は、図中垂直方向に入力信号の左目用画像信号の輝度値(Lと記されている)が記されており、図中水平方向に入力信号の右目用画像信号の輝度値(Rと記されている)が記されている。例えば、LとRがそれぞれ「0」の場合、観測L信号の輝度値は「0」である。また、Lが「0」でRが「1」の場合、観測L信号の輝度値は「0.5」であり、・・・Lが「0」でRが「255」の場合、観測L信号の輝度値は「33」である。さらに、Lが「1」でRが「0」の場合、観測L信号の輝度値は「0.5」であり、・・・Lが「255」でRが「0」の場合、観測L信号の輝度値は「201」である。
図7の下側に示される表は、図中垂直方向に入力信号の右目用画像信号の輝度値(Rと記されている)が記されており、図中水平方向に入力信号の左目用画像信号の輝度値(Lと記されている)が記されている。例えば、LとRがそれぞれ「0」の場合、観測L信号の輝度値は「0」である。また、Lが「0」でRが「1」の場合、観測L信号の輝度値は「0.5」であり、・・・Lが「0」でRが「255」の場合、観測L信号の輝度値は「201」である。さらに、Lが「1」でRが「0」の場合、観測L信号の輝度値は「0.5」であり、・・・Lが「255」でRが「0」の場合、観測L信号の輝度値は「33」である。
このように、入力信号における画素の輝度値と、表示機器122に表示された右目用画像の画素の輝度値、または、右目用画像の画素の輝度値は、それぞれ異なっているのである。これにより、クロストークが発生する。
なお、観測L信号または観測R信号における画素の輝度値が、入力信号における画素の輝度値を上回る場合を黒浮きと称し、観測L信号または観測R信号における画素の輝度値が、入力信号における画素の輝度値を下回る場合を白沈みと称する。
図8は、図7に示される2つの表を統合したものとされる。クロストーク特性テーブル131は、例えば、図8のように構成されるようにしてもよい。
次に、クロストーク補正テーブル132について説明する。上述したように、クロストーク補正テーブル132は、例えば、入力信号の値のそれぞれに対応する出力信号の値が記述されたテーブルとされる。
例えば、図9に示されるようなクロストーク特性テーブル131が取得されたものとする。この場合、クロストーク補正テーブル132は、例えば、図10に示されるようなものとされる。
図10に示されるクロストーク補正テーブル132には、入力信号の値と、出力信号の値とが対応づけられて記述されている。例えば、入力信号のLが「128」でRが「64」の場合、出力信号のL(左目用画像信号)が「160」でありR(右目用画像信号)が「40」となるように値が記述されている。・・・また、入力信号のLが「128」でRが「128」の場合、出力信号のLが「128」でありRが「128」となるように値が記述されている。・・・さらに、入力信号のLが「128」でRが「192」の場合、出力信号のLが「128」でありRが「200」となるように値が記述されている。
図10に示されるクロストーク補正テーブルの出力信号が表示機器122に供給されることにより、表示機器122により表示される画像においては、図10に示される観測値テーブルの観測L信号および観測R信号が観測されることになる。
すなわち、入力信号のLとRが(128,64)の場合、観測L信号と観測R信号はやはり(128,64)となる。入力信号のLとRが(128,128)の場合、観測L信号と観測R信号はやはり(128,128)となる。入力信号のLとRが(128,192)の場合、観測L信号と観測R信号はやはり(128,192)となる。
つまり、入力信号における画素の輝度値が、表示機器122によって表示された画像においてそのまま観測されるようになる。
次に、補正テーブル生成部124によるクロストーク補正テーブル132の生成方式について説明する。補正テーブル生成部124は、例えば、次のようにしてクロストーク補正テーブル132を生成する。
例えば、特性取得部123により図11に示されるようなクロストーク特性テーブルが取得されたものとする。いま、クロストーク補正テーブル132において、入力信号のLとRが(127,129)の場合の補正値を求める例について説明する。図11においては、入力信号のLとRが(127,129)の部分がそれぞれ点線の枠で囲まれて表示されており、その際の観測L信号と観測R信号が実線の枠により囲まれて表示されている。
図11の上側に示される表より、入力信号のLとRが(127,129)の場合、観測L信号の値は「127.50」になることが分かる。また、図11の下側に示される表より、入力信号のLとRが(127,129)の場合、観測L信号の値は「128.50」になることが分かる。
いま、観測L信号の値に注目すると、入力信号のLの値(127)と比較して大きい値(127.50)となっている。そこで、補正テーブル生成部124は、観測L信号の値を入力信号のLの値に近づけるべく、入力信号のLの値が小さくなるように補正することを試みる。
例えば、図12に示されるように、入力信号のLの値が「127」から「126」に変更される。なお、入力信号のRの値(129)は変更されない。これにより、観測L信号の値は「126.75」となり、入力信号のLの値(127)に近づいたことになる。
次に、補正テーブル生成部124は、入力信号のLの値を「126」とした場合の観測R信号の値を確認する。図13に示されるように、入力信号のLとRが(126,129)の場合、観測L信号の値は「128.25」になることが分かる。
いま、観測R信号の値に注目すると、入力信号のRの値(129)と比較して小さい値(128.25)となっている。そこで、補正テーブル生成部124は、観測L信号の値を入力信号のLの値に近づけるべく、入力信号のRの値が大きくなるように補正することを試みる。
例えば、図14に示されるように、入力信号のLの値が「129」から「130」に変更される。なお、入力信号のLの値(126)は変更されない。これにより、観測R信号の値は「129.00」となり、入力信号のRの値(129)に近づいた(いまの場合、同一)ことになる。
次に、補正テーブル生成部124は、入力信号のRの値を「130」とした場合の観測L信号の値を確認する。図15に示されるように、入力信号のLとRが(126,130)の場合、観測L信号の値は「127」になることが分かる。
いま、観測L信号の値に注目すると、入力信号のLの値(127)と同一の値となっている。
ここまでの処理により、入力信号のLとRが(127,129)の場合、出力信号のLとRが(126,130)となるように補正することで、入力信号における画素の輝度値が、表示機器122によって表示された画像においてそのまま観測されることが分かる。
そこで、補正テーブル生成部124は、クロストーク補正テーブル132における入力信号のLとRが(127,129)に対応する出力信号のLとRを(126,130)とする。図16は、この際に更新されたクロストーク補正テーブル132の例を示す図である。同図に示されるように、入力信号のLとRが(127,129)に対応する出力信号のLとRが(126,130)とされている。
ここでは、クロストーク補正テーブル132の中の1行分のレコードを生成する例について説明したが、実際には図11乃至図15を参照して上述したような処理が繰り返し実行されることにより、クロストーク補正テーブル132の中の全て行のレコードが生成される。例えば、画素の輝度値が0乃至255の場合、入力信号のLとRが(0,0)、(1,0)、・・・(255,0)、(0,1)、(1,1)、・・・(255,1)、・・・(225,255)の各行のレコードが生成されることになる。
次に、図17のフローチャートを参照してクロストーク除去システム100におけるクロストーク補正テーブル生成処理の例について説明する。
ステップS21において、特性取得部123は、表示機器122からクロストーク特性テーブル131を取得する。このとき、例えば、図11に示されるようなクロストーク特性テーブルが取得される。
ステップS22において、補正テーブル生成部124は、入力信号のLとRのペアを特定する。このとき、例えば、入力信号のLとRが(127,129)が1つのペアとして特定される。
ステップS23において、補正テーブル生成部124は、図18を参照して後述する出力信号値計算処理を実行する。これにより、例えば、図11乃至図15を参照して上述したような処理が繰り返し実行され、入力信号のLとRが(127,129)の場合の出力信号のLとRの値が求められる。
ステップS24において、補正テーブル生成部124は、ステップS23の処理で求められた出力信号のLとRの値に基づいて、クロストーク補正テーブル132の中の当該入力信号に対応するレコードを生成する。このとき、例えば、図16を参照して上述したようにクロストーク補正テーブル132の中のレコードが生成される。
ステップS25において、全てのレコードが生成されたか否かが判定され、まだ、全てのレコードが生成されていないと判定された場合、処理は、ステップS22に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
一方、ステップS25において、全てのレコードが生成されたと判定された場合、処理は終了する。
このようにして、補正テーブル生成処理が実行される。
次に、図18のフローチャートを参照して、図17のステップS23の出力信号値計算処理の詳細な例について説明する。
ステップS41において、補正テーブル生成部124は、入力信号に対応する観測L信号を特定する。このとき、例えば、図11を参照して上述したように、入力信号に対応する観測L信号が特定される。
ステップS42において、補正テーブル生成部124は、ステップS41で特定された観測L信号の値を、入力信号のLの値と比較する。
ステップS43において、補正テーブル生成部124は、ステップS42の比較の結果、両値の差分(差分絶対値)が予め設定された所定の閾値未満であるか否かを判定する。
ステップS43において、差分が閾値未満ではないと判定された場合、処理は、ステップS44に進む。
ステップS44において、補正テーブル生成部124は、入力信号のLの値を変更する。このとき、例えば、図12を参照して上述したように、入力信号のLの値が変更され、その後、処理は、ステップS43に戻る。
ステップS44において、差分が閾値未満であると判定された場合、処理は、ステップS45に進む。なお、差分が閾値未満ではなくとも、例えば、予め設定された回数だけステップS43とステップS44の処理が繰り返し実行されたとき、処理は、ステップS45に進むようにしてもよい。あるいはまた、入力信号のLまたはRの値のいずれかが限界値(例えば、0または255)に達したとき、処理は、ステップS45に進むようにしてもよい。
ステップS45において、補正テーブル生成部124は、ステップS44の処理によって変更された(補正後の)入力信号のLの値を反映して、入力信号に対応する観測R信号を特定する。このとき、例えば、図13を参照して上述したように、入力信号に対応する観測R信号が特定される。
ステップS46において、補正テーブル生成部124は、ステップS45で特定された観測R信号の値を、入力信号のRの値と比較する。
ステップS47において、補正テーブル生成部124は、ステップS46の比較の結果、両値の差分(差分絶対値)が予め設定された所定の閾値未満であるか否かを判定する。
ステップS47において、差分が閾値未満ではないと判定された場合、処理は、ステップS48に進む。
ステップS48において、補正テーブル生成部124は、入力信号のRの値を変更する。このとき、例えば、図14を参照して上述したように、入力信号のRの値が変更され、その後、処理は、ステップS47に戻る。
ステップS47において、差分が閾値未満であると判定された場合、処理は、ステップS49に進む。なお、差分が閾値未満ではなくとも、例えば、予め設定された回数だけステップS47とステップS48の処理が繰り返し実行されたとき、処理は、ステップS49に進むようにしてもよい。あるいはまた、入力信号のLまたはRの値のいずれかが限界値(例えば、0または255)に達したとき、処理は、ステップS49に進むようにしてもよい。
ステップS49において、補正テーブル生成部124は、ステップS48の処理によって変更された(補正後の)入力信号のRの値を反映して、入力信号に対応する観測L信号を特定する。このとき、例えば、図15を参照して上述したように、入力信号に対応する観測L信号が特定される。
ステップS50において、補正テーブル生成部124は、ステップS49で特定された観測L信号の値を、入力信号のLの値と比較する。
ステップS51において、補正テーブル生成部124は、ステップS50の比較の結果、両値の差分(差分絶対値)が予め設定された所定の閾値未満であるか否かを判定する。
ステップS51において、差分が閾値未満ではないと判定された場合、処理は、ステップS44に戻りそれ以降の処理が繰り返し実行される。
ステップS51において、差分が閾値未満であると判定された場合、処理は、終了する。なお、差分が閾値未満ではなくとも、例えば、予め設定された回数だけステップS51の処理が繰り返し実行されたとき、処理が終了するようにしてもよい。あるいはまた、入力信号のLまたはRの値のいずれかが限界値(例えば、0または255)に達していれば、処理が終了するようにしてもよい。
このようにして、出力信号値計算処理が実行される。
このようにして、生成されたクロストーク補正テーブル132は、図6のクロストークキャンセラ141に供給される。そして、クロストークキャンセラ141が、クロストーク補正テーブル132に基づいて入力信号を補正する。
次に、階調変換部142について詳細に説明する。
図19は、図6の階調変換部142の詳細な構成例を示すブロック図である。
同図に示されるように、階調変換部142には、変換量決定部161−1および変換量決定部161−2、ローパスフィルタ162−1およびローパスフィルタ162−2、並びに変換適用部163−1および変換適用部163−2が設けられている。
変換量決定部161−1および変換量決定部161−2は、残差テーブル133に基づいて変換量を決定する。ここで変換量は、入力信号の輝度値をどれだけ変えるかを表す値とされる。
図20は、残差テーブル133の例を示す図である。同図に示されるように、残差テーブル133には、入力信号に対応する補正残差が示されている。
上述したように、クロストークキャンセラ141が、クロストーク補正テーブル132に基づいて入力信号を補正することによって、入力信号における画素の輝度値が、表示機器122によって表示された画像において観測されるようになる。しかしながら、入力信号を補正してもなお、表示機器122によって表示された画像の輝度値(観測L信号または観測R信号の輝度値)と、入力信号の輝度値とが異なる場合がある。この場合、補正残差が生じる。
すなわち、クロストーク補正テーブル132によって得られた出力信号が表示機器122に供給された場合、表示機器122によって表示された画像の輝度値(観測L信号または観測R信号の輝度値)と入力信号の輝度値との差分が補正残差となる。
図20の例では、説明を簡単にするため、入力信号のLが127の場合の補正残差のみが記述されているが、実際には入力信号のLとRの全ての組み合わせに対応して補正残差が記述される。図20の例では、観測L信号と入力信号のLの値との差分が補正残差のLとされ、観測R信号と入力信号のRの値との差分が補正残差のRとされている。
図21は、図20の残差テーブル133に示される入力信号のRと補正残差のRとの関係を示す図である。同図は、横軸が入力信号のRの値とされ、縦軸が補正残差のRの値とされ、入力信号のRの値に対応する補正残差のRの値が図中の曲線181で示されている。
上述したように、変換量決定部161−1および変換量決定部161−2は、変換量を決定する。入力信号Rに対する変換量(変換量のRと称することにする)は、変換量決定部161−2により決定される。
変換量決定部161−2は、例えば、図21に示される補正残差に所定のパラメータを乗じることにより変換量を決定する。図22は、変換量決定部161−2により決定される変換量の例を示す図である。同図は、横軸が入力信号のRの値とされ、縦軸が変換量のRの値とされ、入力信号のRの値に対応する変換量のRの値が図中の曲線182で示されている。なお、比較のため図21に示される曲線181が、図22において点線で示されている。
図22に示されるように、曲線182は、曲線181と比較してより平坦な(直線に近い形状の)曲線とされている。上述した所定のパラメータを調整することにより、曲線182の形状をより平坦にしたり、より急峻にしたりすることができる。曲線182の形状をより急峻にする(パラメータの値を大きくする)と、クロストークがより目立たないようにすることができるが、画像の階調が減って鮮明感が欠如する場合がある。また、曲線182の形状をより平坦にする(パラメータの値を小さくする)と、画像の階調が失われないようにすることができるが、クロストークがやや目立つ場合がある。
あるいはまた、より複雑なパラメータを用いることにより、変換量がよりなめらかに変化するようにしてもよい。図23は、変換量決定部161−2により決定される変換量の例を示す図である。同図は、横軸が入力信号のRの値とされ、縦軸が変換量のRの値とされ、入力信号のRの値に対応する変換量のRの値が図中の曲線183で示されている。なお、比較のため図21に示される曲線181が、図23において点線で示されている。
例えば、図23の曲線183で示されるような変換量を得ることにより、より自然な画像を表示させることができる。
ここでは、変換量決定部161−2について説明したが、同様にして、入力信号Lに対する変換量(変換量のLと称することにする)は、変換量決定部161−1により決定される。
このように、入力信号のRとLの組み合わせのそれぞれについて、変換量のRとLが決定されていく。すなわち、入力信号に対応する左目用画像の各画素と、右目用画像の各画素に変換量が対応づけられることになる。
図19に戻って、ローパスフィルタ162−1およびローパスフィルタ162−2は、入力信号に対応する左目用画像の各画素と、右目用画像の各画素に対応づけられた変換量の高周波成分を除去するようになされている。
図24は、ローパスフィルタ162−1またはローパスフィルタ162−2によるフィルタ処理を説明する図である。
図24の左側には、入力信号に対応する左目用画像の各画素(または、右目用画像の各画素)に対応づけられた変換量が示されている。なお、図中の小さい矩形のそれぞれが画像の中の画素の位置を表しており、それらの矩形の中に示された数値がその画素に対応付けられた変換量を表している。
図24の中央下側には、ローパスフィルタ162−1(またはローパスフィルタ162−2)におけるフィルタの構成が示されている。この例では、3行3列分の各画素に乗じられるフィルタ値(0または1/5)が記述されている。
図24の右側には、ローパスフィルタ162−1(またはローパスフィルタ162−2)によるフィルタ処理後の入力信号に対応する左目用画像の各画素(または、右目用画像の各画素)に対応づけられた変換量が示されている。このように、各画素に対応づけられた変換量にローパスフィルタ処理を施すことで、画面の一部の領域で階調が急峻に変化して違和感のある画像が表示されることを抑止することができる。
図19に戻って、ローパスフィルタ162−1およびローパスフィルタ162−2を通過して入力信号に対応する画像の画素のそれぞれに対応づけられた変換量が変換適用部163−1および変換適用部163−2に供給される。
変換適用部163−1および変換適用部163−2は、ローパスフィルタ162−1およびローパスフィルタ162−2から供給された情報に基づいて、入力信号の階調変換を行う。具体的には、変換適用部163−1は、入力信号の左目用画像信号の画素の輝度値を、上述のようにして得られた変換量に基づいて変更する。また、変換適用部163−2は、入力信号の右目用画像信号の画素の輝度値を、上述のようにして得られた変換量に基づいて変更する。
例えば、ローパスフィルタ162−2を経て得られた入力信号のRに対応する変換量が図25に示されるものとする。図25は、横軸が入力信号のRの値とされ、縦軸が変換量のRの値とされ、入力信号のRの値に対応する変換量のRの値が図中の曲線184で示されている。
この場合、変換適用部163−2は、入力信号のRの値を図26に示されるように変更する。これにより、入力信号のRについての階調変換がなされたことになる。図26は、横軸が入力信号のRの値とされ、縦軸が階調変換後の入力信号のRの値とされ、入力信号のRの値に対応する階調変換後の入力信号のRの値が図中の曲線185で示されている。なお、同図には、比較のため、階調変換されない場合の値が点線186により示されている。
このように、入力信号のRについての階調変換がなされたことにより、低輝度値の画素はより輝度の高い画素に変更され、高輝度値の画素はより輝度の低い画素に変更されることになる。このようにすることで、クロストークが目立たないようにすることができる。
図27は、図6の階調変換部142の別の詳細な構成例を示すブロック図である。
同図の例の場合、階調変換部142には、変換量決定部161−1および変換量決定部161−2、ローパスフィルタ162−1およびローパスフィルタ162−2、並びに変換適用部163−1および変換適用部163−2が設けられている。さらに、階調変換部142に注目領域検出部164−1および注目領域検出部164−2が設けられている。
図27の構成の場合、変換量決定部161−1および変換量決定部161−2は、残差テーブル133並びに注目領域検出部164−1および注目領域検出部164−2から供給される情報に基づいて変換量を決定する。
注目領域検出部164−1および注目領域検出部164−2は、入力信号に対応する画像の中で注目度が高いと想定される注目領域を検出する。例えば、画像の中で字幕が表示される領域、画像の中でコントラストが強い領域などが注目領域として検出される。なお、注目領域検出部164−1は、左目用画像信号に対応する画像の中の注目領域を検出し、注目領域検出部164−2は、右目用画像信号に対応する画像の中の注目領域を検出する。
注目領域検出部164−1および注目領域検出部164−2は、検出した注目領域を特定する情報(例えば、画素の位置を表す情報など)を、それぞれ変換量決定部161−1および変換量決定部161−2に供給する。
変換量決定部161−1および変換量決定部161−2は、それぞれ注目領域検出部164−1および注目領域検出部164−2から供給された情報に基づいて、変換量を調整する。例えば、変換量決定部161−1および変換量決定部161−2は、注目領域の画素については、図22を参照して上述した所定のパラメータを大きく設定するなどして変換量を調整する。このようにすることで、注目領域において、よりクロストークが目立たないようにすることができる。
図27におけるそれ以外のブロックの処理については、図19を参照して上述した場合と同様なので、詳細な説明は省略する。
図28は、図6の階調変換部142のさらに別の詳細な構成例を示すブロック図である。
同図の例の場合、階調変換部142には、変換量決定部161−1および変換量決定部161−2、ローパスフィルタ162−1およびローパスフィルタ162−2、並びに変換適用部163−1および変換適用部163−2が設けられている。さらに、階調変換部142に視差検出部165−1および視差検出部165−2が設けられている。
図28の構成の場合、変換量決定部161−1および変換量決定部161−2は、残差テーブル133並びに視差検出部165−1および視差検出部165−2から供給される情報に基づいて変換量を決定する。
視差検出部165−1および視差検出部165−2は、入力信号に対応する画像の中で視差が大きい領域を検出する。例えば、左目用画像信号に対応する画像と右目用画像信号に対応する画像の中で所定の値以上の視差を有する画素が視差の大きい領域として検出される。画像の中で視差の大きい領域は、クロストークが目立ちやすいからである。なお、視差検出部165−1は、左目用画像信号に対応する画像の中の視差の大きい領域を検出し、視差検出部165−2は、右目用画像信号に対応する画像の中の視差の大きい領域を検出する。
視差検出部165−1および視差検出部165−2は、検出した注目領域を特定する情報(例えば、画素の位置を表す情報など)を、それぞれ変換量決定部161−1および変換量決定部161−2に供給する。
変換量決定部161−1および変換量決定部161−2は、それぞれ視差検出部165−1および視差検出部165−2から供給された情報に基づいて、変換量を調整する。例えば、変換量決定部161−1および変換量決定部161−2は、視差の大きい領域の画素については、図22を参照して上述した所定のパラメータを大きく設定するなどして変換量を調整する。このようにすることで、よりクロストークが目立たないようにすることができる。
図28におけるそれ以外のブロックの処理については、図19を参照して上述した場合と同様なので、詳細な説明は省略する。
図29は、図6の階調変換部142のさらに別の詳細な構成例を示すブロック図である。
同図の例の場合、階調変換部142には、変換量決定部161−1および変換量決定部161−2、ローパスフィルタ162−1およびローパスフィルタ162−2、並びに変換適用部163−1および変換適用部163−2が設けられている。さらに、階調変換部142に帯域分離部166−1および帯域分離部166−2、並びに、帯域統合部167−1および帯域統合部167−2が設けられている。
図29の構成の場合、左目用画像信号は、帯域分離部166−1に入力され、右目用画像信号は、帯域分離部166−2に入力される。帯域分離部166−1および帯域分離部166−2のそれぞれは、入力信号を高周波成分と低周波成分に分離する。
例えば、右目用画像信号が図29の帯域分離部166−2の左側に記載されたグラフ190aで示されるものとする。グラフ190aは横軸が時間、縦軸が輝度値とされ、右目用画像信号の輝度値の変化が線191で示されている。線191は、グラフ190aの左側において輝度値が低く、右側において輝度値が高くなっており、さらに細かい振幅が形成されている。
右目用画像信号が帯域分離部166−2を通過することにより、低周波成分と高周波成分に分離される。例えば、帯域分離部166−2の右側に記載されたグラフ190bには、右目用画像信号の低周波成分が線192により示されており、グラフ190cには、右目用画像信号の高周波成分が線193により示している。
グラフ190bおよびグラフ190cは横軸が時間、縦軸が輝度値とされる。線192は、グラフ190bの左側において輝度値が低く、右側において輝度値が高くなっているが、細かい振幅(高周波成分)は除去されている。一方、線193では、細かい振幅が形成されているが、輝度の大きな変化(低周波成分)は除去されている。
図29の構成の場合、左目用画像信号の低周波成分、および、右目用画像信号の低周波成分のみが階調変換されるようになされている。すなわち、帯域分離部166−1から出力された低周波成分のみが変換適用部163−1に供給され、帯域分離部166−2から出力された低周波成分のみが変換適用部163−2に供給される。
例えば、帯域統合部167−2の左側に記載されたグラフ190dには、階調変換された右目用画像信号の低周波成分が線194により示されている。グラフ190dは横軸が時間、縦軸が輝度値とされる。線194は、グラフ190dの左側において輝度値が低く、右側において輝度値が高くなっているが、線192の場合と比較して輝度値の変化が小さくなっている。すなわち、線192で示される右目用信号の低周波成分に対して変換適用部163−2の処理が施されたことにより、階調が圧縮されたのである。
帯域統合部167−1は、左目用画像信号の高周波成分と、階調変換された左目用画像信号の低周波成分と統合する。帯域統合部167−2は、右目用画像信号の高周波成分と、階調変換された右目用画像信号の低周波成分と統合する。例えば、帯域統合部167−2の右側に記載されたグラフ190eには、統合後の右目用画像信号が線195により示されている。線195は、線191と比較して輝度値の最大値と最小値の差分が小さくなっているが、線191において形成されていた細かい振幅は、ほぼそのまま線191においても形成されている。
このようにすることで、画像の中のテクスチャを損なうことなく、階調を圧縮することが可能となる。従って、画像の鮮鋭感を損なうことなく、クロストークが目立たないようにすることができる。
図30は、本技術の一実施の形態に係るクロストーク除去システムの別の構成例を示すブロック図である。
同図に示されるクロストーク除去システム101は、クロストーク補正部121、表示機器122、特性取得部123、補正テーブル生成部124、および特性復元部125により構成されている。表示機器122は、例えば、テレビジョン受像機として構成される。クロストーク補正部121、特性取得部123、補正テーブル生成部124、および特性復元部125は、例えば、テレビジョン受像機に接続されたDVDレコーダに内蔵されて構成される。
勿論、クロストーク補正部121、表示機器122、特性取得部123、補正テーブル生成部124、および特性復元部125を一体化して構成することも可能である。
図30の構成の場合、図6の場合とは異なり、特性取得部123が表示機器122からクロストーク特性テーブル134を取得する。クロストーク特性テーブル134は、例えば、図7、図8などを参照して上述したクロストーク特性テーブル131の一部の情報のみが記述されたテーブルとされる。
また、図30の構成の場合、特性復元部125がクロストーク特性テーブル134に基づいてクロストーク特性テーブル131を生成(復元)するようになされている。
図31は、クロストーク特性テーブル134の構成例を示す図である。同図の上側に示される表は、表示機器122が入力信号に基づいて表示する画像において観測される左目用画像の輝度値のそれぞれ(観測L信号と称することにする)を記述したものとされる。一方、同図の下側に示される表は、表示機器122が入力信号に基づいて表示する画像において観測される右目用画像の輝度値のそれぞれ(観測R信号と称することにする)を記述したものとされる。
ただし、図31の場合、図7の例とは異なり、入力信号のRが「0」、「128」、または、「255」、入力信号のRが「0」、「128」、または、「255」の場合のみについて観測L信号と観測R信号が記述されている。すなわち、図31に示されるクロストーク特性テーブル134は、図7に示されるクロストーク特性テーブル131の一部の情報のみが記述されたテーブルとされる。
特性復元部125は、例えば、次のようにしてクロストーク特性テーブル131を復元する。
例えば、図31の上側において、入力信号のLが「0」である行のレコードに注目する。この場合、特性復元部125は、例えば、入力信号のRが「0」、「128」、「255」のときの観測L信号の値をプロットし、線形補間によりクロストーク特性を復元する。
図32は、復元されたクロストーク特性を説明する図である。同図は、横軸が入力信号のRとされ、縦軸が観測L信号とされ、入力信号のLが「0」である場合の入力信号のRと観測L信号の関係が示されている。このようにすることで、例えば、入力信号のRが「1」、・・・「127」、「129」・・・「254」のときの観測L信号の値を特定することができる。これにより、クロストーク特性テーブル131の中の入力信号と観測L信号を記述した表における入力信号のLが「0」である行のレコードを復元することができる。
同様にして、クロストーク特性テーブル131の全てのレコードを復元することで、特性復元部125は、クロストーク特性テーブル134に基づいてクロストーク特性テーブル131を復元する。
なお、ここでは、線形補間によりクロストーク特性を補間すると説明したが、例えば、キュービックなどの補間方法が用いられるようにしてもよい。
図30における他の部分の動作などについては、図6のクロストーク除去システム100の場合と同様なので詳細な説明は省略する。
図30に示されるクロストーク除去システム101の場合、例えば、図6のクロストーク除去システム100の場合と比較して、表示機器122との通信量を削減することができる。
図33は、本技術の一実施の形態に係るクロストーク除去システムのさらに別の構成例を示すブロック図である。
同図に示されるクロストーク除去システム102は、クロストーク補正部121、表示機器122、補正テーブル生成部124、特性復元部125、およびパラメータ取得部126により構成されている。表示機器122は、例えば、テレビジョン受像機として構成される。クロストーク補正部121、補正テーブル生成部124、特性復元部125、およびパラメータ取得部126は、例えば、テレビジョン受像機に接続されたDVDレコーダに内蔵されて構成される。
勿論、クロストーク補正部121、表示機器122、補正テーブル生成部124、特性復元部125、およびパラメータ取得部126を一体化して構成することも可能である。
図33の構成の場合、図30の場合とは異なり、パラメータ取得部126が表示機器122からクロストーク特性パラメータ135を取得する。クロストーク特性パラメータ135は、例えば、入力信号の値に基づいて観測L信号の値または観測R信号の値を求めるためのパラメータとされる。
例えば、偏光メガネ方式による立体画像表示の際のクロストークについては、入力信号の値と、観測L信号の値または観測R信号との間に式(1)または式(2)に示される関係が成立する。ここで、入力信号のLの値をLinとし、入力信号のRの値をRinとし、観測L信号の値をLoutとし、観測R信号の値をRoutとする。また、表示機器122のガンマ特性値をGで表し、光の漏れ込み率をRで表すこととする。
Figure 2013219643
・・・(1)
Figure 2013219643
・・・(2)
従って、式(1)より式(3)が導出され、式(2)より式(4)が導出される。
Figure 2013219643
・・・(3)
Figure 2013219643
・・・(4)
なお、式(1)乃至式(4)におけるハットの記号は、べき乗の演算を表すものとする。
表示機器122のガンマ特性値Gは通常2.2であり、既知と考えてもよい。従って、光の漏れ込み率Rを表示機器122から取得すれば、式(3)または式(4)によって、入力信号の値に基づいて観測L信号の値または観測R信号の値を求めることができる。つまり、式(3)または式(4)の演算を行うことによって、クロストーク特性テーブル131を生成(復元)することができる。
図33における他の部分の動作などについては、図6のクロストーク除去システム100の場合と同様なので詳細な説明は省略する。
図33に示されるクロストーク除去システム101の場合、例えば、図30のクロストーク除去システム101の場合よりも、さらに表示機器122との通信量を削減することができる。
図34は、本技術の一実施の形態に係るクロストーク除去システムのさらに別の構成例を示すブロック図である。
同図に示されるクロストーク除去システム103は、クロストーク補正部121、表示機器122、特性取得部123、補正テーブル生成部124、特性復元部125、および機器情報取得部127により構成されている。表示機器122は、例えば、テレビジョン受像機として構成される。クロストーク補正部121、特性取得部123、補正テーブル生成部124、特性復元部125、および機器情報取得部127は、例えば、テレビジョン受像機に接続されたDVDレコーダに内蔵されて構成される。
勿論、クロストーク補正部121、表示機器122、特性取得部123、補正テーブル生成部124、特性復元部125、および機器情報取得部127を一体化して構成することも可能である。
図34の構成の場合、図6の場合とは異なり、機器情報取得部127が表示機器122から表示機器情報136を取得する。表示機器情報136は、例えば、表示機器122の機種名などが含まれる情報とされる。また、表示機器情報136には、表示機器122の内部の温度計により計測された温度などが含まれるようにしてもよい。例えば、表示機器122が液晶ディスプレイを有する場合、液晶の応答速度が変化するため、温度に応じてクロストーク特性が変化する場合があるからである。
図34の場合、特性取得部123は、表示機器情報136に基づいて内部の記憶領域に記憶されている複数のクロストーク特性テーブルの中から表示機器122に対応するクロストーク特性テーブル131を取得する。また、特性取得部123は、表示機器情報136に基づいて外部のネットワークに接続されたサーバなどに記憶されている複数のクロストーク特性テーブルの中から表示機器122に対応するクロストーク特性テーブル131を取得する。
このようにすることで、表示機器122との通信量をさらに削減することが可能となる。
あるいはまた、図34の場合、特性取得部123が複数のクロストーク特性テーブルを取得し、それらに基づいてクロストーク特性テーブル131を生成するようにしてもよい。
例えば、表示機器情報136に温度が含まれており、いまの場合、温度が20度であったものとする。そして、特性取得部123は、表示機器122の機種名に対応するクロストーク特性テーブルを取得することができたものの、温度が15度の場合のクロストーク特性テーブルと温度が25度の場合のクロストーク特性テーブルしか取得できなかったものとする。
図35は、このとき特性取得部123により取得されたクロストーク特性テーブルの一部を示す図である。同図では、入力信号と観測L信号の関係を示すクロストーク特性テーブルのみが表示されており、図中上側には温度が15度の場合のクロストーク特性テーブルが表示され、図中下側には温度が25度の場合のクロストーク特性テーブルが表示されている。
特性取得部123は、例えば、図35に示される2つのクロストーク特性テーブルから図36に示されるようなクロストーク特性テーブルを生成する。いまの場合、図35に示される2つのクロストーク特性テーブルにおいて対応する観測L信号の値を足して2で割ることによって図36に示されるようなクロストーク特性テーブルが生成されている。
このようにすることで、より正確なクロストーク特性が記述されたクロストーク特性テーブルを得ることができる。
なお、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば図37に示されるような汎用のパーソナルコンピュータ700などに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
図37において、CPU(Central Processing Unit)701は、ROM(Read Only Memory)702に記憶されているプログラム、または記憶部708からRAM(Random Access Memory)703にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM703にはまた、CPU701が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU701、ROM702、およびRAM703は、バス704を介して相互に接続されている。このバス704にはまた、入出力インタフェース705も接続されている。
入出力インタフェース705には、キーボード、マウスなどよりなる入力部706、LCD(Liquid Crystal display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部707、ハードディスクなどより構成される記憶部708、モデム、LANカードなどのネットワークインタフェースカードなどより構成される通信部709が接続されている。通信部709は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース705にはまた、必要に応じてドライブ710が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア711が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部708にインストールされる。
上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、インターネットなどのネットワークや、リムーバブルメディア711などからなる記録媒体からインストールされる。
なお、この記録媒体は、図37に示される、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスク(登録商標)を含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア711により構成されるものだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM702や、記憶部708に含まれるハードディスクなどで構成されるものも含む。
なお、本明細書において上述した一連の処理は、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
自分に接続される表示機器であって、視差を有する複数の画像に基づく立体画像を表示する表示機器において生じるクロストークに係るクロストーク特性情報を取得するクロストーク特性取得部と、
前記取得されたクロストーク特性情報に基づいて、入力された前記視差を有する複数の画像のそれぞれに対応する入力信号の画素値の組み合わせに応じた出力信号の画素値の組み合わせが記述されたクロストーク補正テーブルを生成する補正テーブル生成部と
を備える画像処理装置。
(2)
前記クロストーク補正テーブルに基づいて、入力信号の画素値を出力信号の画素値に変換することで、前記表示機器において、前記入力信号に対応する複数の画像に基づく立体画像を表示したときに生じるクロストークを除去するクロストーク除去部をさらに備える
(1)に記載の画像処理装置。
(3)
前記クロストーク特性情報は、
前記表示機器において、前記入力信号に対応する複数の画像に基づく立体画像を表示したときに観測される画素値であって、前記入力信号の画素値の組み合わせに応じて定まる観測値が記述された情報である
(1)または(2)に記載の画像処理装置。
(4)
前記クロストーク特性情報は、
前記表示機器において、前記入力信号に対応する複数の画像に基づく立体画像を表示したときに観測される画素値であって、前記入力信号の画素値の組み合わせに応じて定まる観測値のうちの一部が記述された情報である
(1)に記載の画像処理装置。
(5)
前記クロストーク特性情報は、
前記表示機器において、前記入力信号に対応する複数の画像に基づく立体画像を表示したときに観測される画素値であって、前記入力信号の画素値の組み合わせに応じて定まる観測値を求める計算式に用いられるパラメータに係る情報である
(1)に記載の画像処理装置。
(6)
前記表示機器を特定する機器情報を取得する機器情報取得部をさらに備え、
前記クロストーク特性取得部は、
前記機器情報に基づいて特定された表示機器に対応するクロストーク特性情報を取得する
(1)乃至(5)のいずれかに記載の画像処理装置。
(7)
前記機器情報には、前記表示機器が稼働するときの温度を表す情報が含まれ、
前記機器情報取得部は、前記機器情報に基づいて特定された表示機器の前記温度に対応するクロストーク特性情報を取得する
(6)に記載の画像処理装置。
(8)
補正テーブル生成部は、
前記表示機器において、前記入力信号に対応する複数の画像に基づく立体画像を表示したときに観測される画素値であって、前記入力信号の画素値の組み合わせに応じて定まる観測値と、前記クロストーク補正テーブルに基づいて入力信号の画素値を変換して得られた出力信号の画素値との差分である補正残差が、前記入力信号の画素値の組み合わせに対応して記述された補正残差情報をさらに生成する
(1)乃至(7)のいずれかに記載の画像処理装置。
(9)
前記補正残差情報に基づいて、前記入力信号の画素値の最大値と最小値との差分が小さくなるように、前記入力信号の階調を変換する階調変換部をさらに備える
(8)に記載の画像処理装置。
(10)
前記階調変換部は、
前記補正残差情報に基づいて、前記入力信号の画素値の変換量を、画素毎に決定し、
前記画素毎に決定された前記変換量に対してローパスフィルタ処理を施し、
前記ローパスフィルタ処理が施された変換量に基づいて入力信号の画素値を画素毎に変換する
(9)に記載の画像処理装置。
(11)
前記入力信号に対応する画像の中の注目領域の画素を検出する注目領域検出部をさらに備え、
前記階調変換部は、
前記注目領域検出部の検出結果、および、前記補正残差情報に基づいて、前記入力信号の画素値の変換量を、画素毎に決定する
(10)に記載の画像処理装置。
(12)
前記入力信号に対応する画像の中の各画素の視差量を検出する視差検出部をさらに備え、
前記階調変換部は、
前記視差検出部の検出結果、および、前記補正残差情報に基づいて、前記入力信号の画素値の変換量を、画素毎に決定する
(10)に記載の画像処理装置。
(13)
前記入力信号を、高周波成分と低周波成分に分離する帯域分離部をさらに備え、
前記階調変換部は、
前記入力信号の高周波成分と低周波成分のうち、前記低周波成分についてのみ、画素値の最大値と最小値との差分が小さくなるように階調を変換する
(9)に記載の画像処理装置。
(14)
クロストーク特性取得部が、自分に接続される表示機器であって、視差を有する複数の画像に基づく立体画像を表示する表示機器において生じるクロストークに係るクロストーク特性情報を取得し、
補正テーブル生成部が、前記取得されたクロストーク特性情報に基づいて、入力された前記視差を有する複数の画像のそれぞれに対応する入力信号の画素値の組み合わせに応じた出力信号の画素値の組み合わせが記述されたクロストーク補正テーブルを生成するステップ
を含む画像処理方法。
(15)
コンピュータを、
自分に接続される表示機器であって、視差を有する複数の画像に基づく立体画像を表示する表示機器において生じるクロストークに係るクロストーク特性情報を取得するクロストーク特性取得部と、
前記取得されたクロストーク特性情報に基づいて、入力された前記視差を有する複数の画像のそれぞれに対応する入力信号の画素値の組み合わせに応じた出力信号の画素値の組み合わせが記述されたクロストーク補正テーブルを生成する補正テーブル生成部とを備える画像処理装置として機能させる
プログラム。
100 クロストーク除去システム, 101 クロストーク除去システム, 102 クロストーク除去システム, 103 クロストーク除去システム, 121 クロストーク補正部, 122 表示機器, 123 特性取得部, 124 補正テーブル生成部, 125 特性復元部, 126 パラメータ取得部, 127 機器情報取得部, 131 クロストーク特性テーブル, 132 クロストーク補正テーブル, 133 残差テーブル, 135 クロストーク特性パラメータ, 136 表示機器情報, 141 クロストークキャンセラ, 142 階調変換部, 161−1 変換量決定部, 161−2 変換量決定部, 162−1 ローパスフィルタ, 162−2 ローパスフィルタ, 163−1 変換適用部, 163−1 変換適用部, 164−1 注目領域検出部, 164−2 注目領域検出部, 165−1 視差検出部, 165−2 視差検出部, 166−1 帯域分離部, 166−2 帯域分離部, 167−1 帯域統合部, 167−2 帯域統合部

Claims (15)

  1. 自分に接続される表示機器であって、視差を有する複数の画像に基づく立体画像を表示する表示機器において生じるクロストークに係るクロストーク特性情報を取得するクロストーク特性取得部と、
    前記取得されたクロストーク特性情報に基づいて、入力された前記視差を有する複数の画像のそれぞれに対応する入力信号の画素値の組み合わせに応じた出力信号の画素値の組み合わせが記述されたクロストーク補正テーブルを生成する補正テーブル生成部と
    を備える画像処理装置。
  2. 前記クロストーク補正テーブルに基づいて、入力信号の画素値を出力信号の画素値に変換することで、前記表示機器において、前記入力信号に対応する複数の画像に基づく立体画像を表示したときに生じるクロストークを除去するクロストーク除去部をさらに備える
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記クロストーク特性情報は、
    前記表示機器において、前記入力信号に対応する複数の画像に基づく立体画像を表示したときに観測される画素値であって、前記入力信号の画素値の組み合わせに応じて定まる観測値が記述された情報である
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記クロストーク特性情報は、
    前記表示機器において、前記入力信号に対応する複数の画像に基づく立体画像を表示したときに観測される画素値であって、前記入力信号の画素値の組み合わせに応じて定まる観測値のうちの一部が記述された情報である
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記クロストーク特性情報は、
    前記表示機器において、前記入力信号に対応する複数の画像に基づく立体画像を表示したときに観測される画素値であって、前記入力信号の画素値の組み合わせに応じて定まる観測値を求める計算式に用いられるパラメータに係る情報である
    請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記表示機器を特定する機器情報を取得する機器情報取得部をさらに備え、
    前記クロストーク特性取得部は、
    前記機器情報に基づいて特定された表示機器に対応するクロストーク特性情報を取得する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記機器情報には、前記表示機器が稼働するときの温度を表す情報が含まれ、
    前記機器情報取得部は、前記機器情報に基づいて特定された表示機器の前記温度に対応するクロストーク特性情報を取得する
    請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 補正テーブル生成部は、
    前記表示機器において、前記入力信号に対応する複数の画像に基づく立体画像を表示したときに観測される画素値であって、前記入力信号の画素値の組み合わせに応じて定まる観測値と、前記クロストーク補正テーブルに基づいて入力信号の画素値を変換して得られた出力信号の画素値との差分である補正残差が、前記入力信号の画素値の組み合わせに対応して記述された補正残差情報をさらに生成する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記補正残差情報に基づいて、前記入力信号の画素値の最大値と最小値との差分が小さくなるように、前記入力信号の階調を変換する階調変換部をさらに備える
    請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記階調変換部は、
    前記補正残差情報に基づいて、前記入力信号の画素値の変換量を、画素毎に決定し、
    前記画素毎に決定された前記変換量に対してローパスフィルタ処理を施し、
    前記ローパスフィルタ処理が施された変換量に基づいて入力信号の画素値を画素毎に変換する
    請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記入力信号に対応する画像の中の注目領域の画素を検出する注目領域検出部をさらに備え、
    前記階調変換部は、
    前記注目領域検出部の検出結果、および、前記補正残差情報に基づいて、前記入力信号の画素値の変換量を、画素毎に決定する
    請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記入力信号に対応する画像の中の各画素の視差量を検出する視差検出部をさらに備え、
    前記階調変換部は、
    前記視差検出部の検出結果、および、前記補正残差情報に基づいて、前記入力信号の画素値の変換量を、画素毎に決定する
    請求項10に記載の画像処理装置。
  13. 前記入力信号を、高周波成分と低周波成分に分離する帯域分離部をさらに備え、
    前記階調変換部は、
    前記入力信号の高周波成分と低周波成分のうち、前記低周波成分についてのみ、画素値の最大値と最小値との差分が小さくなるように階調を変換する
    請求項9に記載の画像処理装置。
  14. クロストーク特性取得部が、自分に接続される表示機器であって、視差を有する複数の画像に基づく立体画像を表示する表示機器において生じるクロストークに係るクロストーク特性情報を取得し、
    補正テーブル生成部が、前記取得されたクロストーク特性情報に基づいて、入力された前記視差を有する複数の画像のそれぞれに対応する入力信号の画素値の組み合わせに応じた出力信号の画素値の組み合わせが記述されたクロストーク補正テーブルを生成するステップ
    を含む画像処理方法。
  15. コンピュータを、
    自分に接続される表示機器であって、視差を有する複数の画像に基づく立体画像を表示する表示機器において生じるクロストークに係るクロストーク特性情報を取得するクロストーク特性取得部と、
    前記取得されたクロストーク特性情報に基づいて、入力された前記視差を有する複数の画像のそれぞれに対応する入力信号の画素値の組み合わせに応じた出力信号の画素値の組み合わせが記述されたクロストーク補正テーブルを生成する補正テーブル生成部とを備える画像処理装置として機能させる
    プログラム。
JP2012089865A 2012-04-11 2012-04-11 画像処理装置および方法、並びに、プログラム Pending JP2013219643A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012089865A JP2013219643A (ja) 2012-04-11 2012-04-11 画像処理装置および方法、並びに、プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012089865A JP2013219643A (ja) 2012-04-11 2012-04-11 画像処理装置および方法、並びに、プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013219643A true JP2013219643A (ja) 2013-10-24

Family

ID=49591265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012089865A Pending JP2013219643A (ja) 2012-04-11 2012-04-11 画像処理装置および方法、並びに、プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013219643A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016098600A1 (ja) * 2014-12-17 2017-09-28 ソニー株式会社 情報処理装置および方法
JP2020009031A (ja) * 2018-07-04 2020-01-16 ソフトバンク株式会社 情報処理システム、情報処理システムの制御方法、及び、情報処理システムの制御プログラム
WO2020203237A1 (ja) 2019-03-29 2020-10-08 ソニー株式会社 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム
WO2022091800A1 (ja) * 2020-10-27 2022-05-05 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016098600A1 (ja) * 2014-12-17 2017-09-28 ソニー株式会社 情報処理装置および方法
JP2020009031A (ja) * 2018-07-04 2020-01-16 ソフトバンク株式会社 情報処理システム、情報処理システムの制御方法、及び、情報処理システムの制御プログラム
WO2020203237A1 (ja) 2019-03-29 2020-10-08 ソニー株式会社 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム
WO2022091800A1 (ja) * 2020-10-27 2022-05-05 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2750101B1 (en) Endoscopic video system with dynamic contrast and detail enhancement
US7602440B2 (en) Image processing apparatus and method, recording medium, and program
EP2728887B1 (en) Image processing apparatus and image processing method thereof
JP2007274299A (ja) 画像処理装置、および画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
KR20080046015A (ko) 영상 잡음 제거 방법 및 장치
KR20160040959A (ko) 영상 처리 장치 및 이의 영상 처리 방법
JP2013042301A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
KR20130040771A (ko) 입체 영상 처리 장치 및 방법 및 프로그램
KR20130084232A (ko) 3차원 비디오를 위한 컴포트 노이즈 및 필름 그레인 처리
JP2017050683A (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム
JP2013219643A (ja) 画像処理装置および方法、並びに、プログラム
JP2010197597A (ja) 表示制御装置、及び表示制御方法
JP2010245844A (ja) 画像提示システム、画像処理装置、画像提示方法およびプログラム
JP2015095779A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び電子機器
KR20110117474A (ko) 공간 주파수 상에서 인간 시각 특성이 반영된 텍스처 향상 방법 및 장치
KR20100013856A (ko) 이미지 처리장치, 이미지 처리방법 및 처리방법을실행시키기 위한 프로그램을 저장한 기록매체
KR101838342B1 (ko) 화상 처리 장치, 화상 처리 방법, 및 기록매체
CN109194944B (zh) 图像处理方法、装置及系统、显示装置
US8976175B2 (en) Depth estimation data generating device, computer readable recording medium having depth estimation data generating program recorded thereon, and pseudo-stereo image display device
JP2012049813A (ja) 画像出力装置及び画像出力方法
JP2011259211A (ja) 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム
JP5254297B2 (ja) 画像処理装置
JP2013097463A (ja) 画像評価装置、画像評価方法、およびプログラム
JP2012231406A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
TWI493960B (zh) 用於場序式三維顯示系統之影像處理器及相關三維顯示系統