JP2013219432A - 通信装置及び通信システム - Google Patents

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和彦 二井
Tsuyoshi Hagiwara
剛志 萩原
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Abstract

【課題】蓄電装置を備える車両に対する給電装置から充電に際し、充電ケーブルに内包される配線に対して通信信号を重畳する電力線通信、inband通信等の通信に際して、休止状態から作動状態に切り替えて通信信号を送信する場合に、通信信号に大きな影響を与えることなく、リンギングの発生による高調波歪み等のノイズ成分を抑制する通信装置及び通信システムを提供する。
【解決手段】車両1の通信装置14が備える送信回路140は、ラインドライバ140a、140aを備え、ラインドライバ140a、140aは、2本の信号線16、16を介して通信信号を送信する。また送信回路140に接続する2本の信号線16、16の間を渡すように、第1の抵抗素子140dが設けられている。2本の信号線16、16夫々に介装され、第1の抵抗素子140dの接続位置及び送信回路140の間に位置する2本の第2の抵抗素子140b、140bが設けられている。
【選択図】図2

Description

本願は、給電線に接続する信号線、又は給電制御に用いる制御信号を伝送する制御用線及び基準電位に接続する基準電位線に夫々接続する信号線を介して通信する通信装置、及び該通信装置を備える通信システムに関する。
近年、モータ及びバッテリ等の装置を搭載し、バッテリに蓄積した電力にてモータを駆動することで走行する電気自動車及びハイブリッド自動車が普及し始めている。電気自動車は外部の給電装置からの給電によりバッテリに対する充電を行う。また、ハイブリッド自動車であっても、外部の給電装置からバッテリへの充電を可能としたプラグインハイブリッド自動車が実用化されている。なお、外部の給電装置とは、一般家屋、商用の給電ステーション等の施設に設置された給電装置である。給電装置から車両への給電に際しては、給電装置に接続されている充電ケーブルの先端のプラグを、受電コネクタとして車両に配設された給電口に接続する。そして、充電ケーブルに内包された給電線を介して給電装置から車両への給電が行われ、バッテリが充電される。
なお、充電ケーブルには、給電線だけでなく、接地線、制御用線等の他の配線も内包されている。制御用線とは、蓄電装置の給電制御に用いるコントロールパイロット信号等の制御信号の伝送に用いられる配線である。制御用線を介して、制御信号を給電装置及び車両間で送受信することにより、充電ケーブルの接続状態、充電可否の状態、充電の状態等の様々な状態を検知し、検知した状態に応じた充電制御が行われる。
さらに、電気自動車、ハイブリッド自動車等の外部からの給電を要する自動車の実用化に際しては、充電制御のための情報、及び、充電量又は課金の管理等を行うための通信情報を、車両及び給電装置の間で送受信する通信機能が求められる。
そこで、給電線を媒体として通信信号を重畳することにより、車両及び給電装置の間で通信を行う電力線通信等の通信の規格化が進められている。また、通信信号の送受信方法としては電力線通信だけでなく、制御用線を媒体として制御信号に通信信号を重畳して、車両及び給電装置間で送受信するinband通信等の通信についても規格化が進められている(例えば、非特許文献1参照。)。
電力線通信、inband通信等の通信においては、給電線、接地線、制御用線等の配線に対して一次コイル及び二次コイルを備えるトランスを用いた重畳分離器が接続されている。重畳分離器は、信号線にて接続されている通信装置から入出力される通信信号を、配線に対して重畳し、また、分離することにより、車両及び給電装置間で通信を行うことができる。
図4は、従来の通信システムにおける通信装置が備える送信回路に関する構成を示す回路図である。図4中1000は、通信装置が備える送信回路であり、送信回路1000は、通信信号を出力する一対のラインドライバ1001、1001を備えている。ラインドライバ1001、1001は、通信信号を伝送する2本の信号線1002、1002により重畳分離器1003に接続されている。また、2本の信号線1002、1002には、夫々抵抗素子1004、1004及び容量素子1005、1005が介装されている。抵抗素子1004、1004は、ピーク電流の抑制機能を有する電流制限抵抗である。容量素子1005、1005は、直流成分遮断機能を有するコンデンサである。ラインドライバ1001、1001には、図示しない制御回路からハイレベル又はローレベルのドライバ作動信号(Driver Enable )が入力される。ラインドライバ1001、1001は、通信信号を送信する場合にのみ作動するように設計されており、ドライバ作動信号をローレベルからハイレベルに切り替えることにより、通信信号を送信不可能な休止状態から送信可能な作動状態へと切り替わる。また、ドライバ作動信号をハイレベルからローレベルに切り替えることにより、作動状態から休止状態へと切り替わる。
「SURFACE VEHICLE RECOMMENDED PRACTICE」、J1772 JAN2010、ソサエティ・オブ・オートモーティブ・エンジニアズ・インク(Society of Automotive Engineers, Inc. ),1996年10月(2010年1月改訂)
しかしながら、ドライバ作動信号が入力され、ラインドライバ1001、1001が休止状態から通信信号を送信可能な作動状態に切り替わった場合、ローインピーダンスの信号線1002、1002に急激に電流が注入されることになる。このような場合、抵抗素子1004、1004の抵抗値によっては送信出力波形にリンギングが発生することになる。リンギングが発生すると、出力される通信信号に高調波歪みが重畳するという問題が生じる。作動状態から休止状態に切り替わった場合も同様の問題が生じる。
そして、リンギングの発生に基づく高調波歪み等のノイズ成分が送信回路1000、更には通信装置の外部へ出力されることにより、ユニットEMCが悪化するという問題にも繋がる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、2本の信号線の間を渡す抵抗素子を設けることにより、送信出力波形に生じるリンギングによるノイズ成分の電圧を分圧し、ノイズ成分を抑制することが可能な通信装置及び通信システムの提供を目的とする。
本発明に係る通信装置は、給電に用いる2本の給電線に夫々接続する2本の信号線と、該2本の信号線を介して通信信号を送信する送信回路とを備え、該送信回路は、通信信号を送信する場合に送信不可能な状態から送信可能な状態に切り替わる通信装置において、前記2本の信号線の間を渡すように設けられた第1の抵抗素子と、前記2本の信号線夫々に介装され、前記第1の抵抗素子の接続位置及び送信回路の間に位置する2本の第2の抵抗素子とを備えることを特徴とする。
本発明に係る通信装置は、給電制御に用いる制御信号を伝送する制御用線及び基準電位に接続する基準電位線に夫々接続する2本の信号線と、該信号線を介して通信信号を送信する送信回路とを備え、該送信回路は、通信信号を送信する場合に送信不可能な状態から送信可能な状態に切り替わる通信装置において、前記制御用線及び基準電位線の間を渡すように設けられた第1の抵抗素子と、前記制御用線及び基準電位線夫々に介装され、前記第1の抵抗素子の接続位置及び送信回路の間に位置する2本の第2の抵抗素子とを備えることを特徴とする。
本発明に係る通信装置は、前記送信回路による通信信号の出力を調整する調整回路を更に備え、該調整回路は、前記第1の抵抗素子及び第2の抵抗素子のインピーダンスにて定まる第1の抵抗素子に対する分圧に基づいて設定される出力に調整するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る通信システムは、給電装置と、該給電装置から給電される蓄電装置を搭載し、通信機能を有する車両とを、給電に用いる2本の給電線にて接続し、該2本の給電線を媒体として通信信号を送受信する通信システムにおいて、前記給電装置及び車両の一方は、前記2本の給電線に夫々接続する2本の信号線と、該2本の信号線を介して通信信号を送信する送信回路とを備え、該送信回路は、通信信号を送信する場合に送信不可能な状態から送信可能な状態に切り替わるようにしてあり、前記2本の信号線の間を渡すように設けられた第1の抵抗素子と、前記2本の信号線夫々に介装され、前記第1の抵抗素子の接続位置及び送信回路の間に位置する2本の第2の抵抗素子とを備えることを特徴とする。
本発明に係る通信システムは、給電装置と、該給電装置から給電される蓄電装置を搭載し、通信機能を有する車両とを、給電に用いる給電線、前記蓄電装置に対する給電制御に用いる制御信号を伝送する制御用線、及び基準電位に接続する基準電位線にて接続し、前記制御用線及び基準電位線を媒体として、前記制御信号と異なる通信信号を送受信する通信システムにおいて、前記給電装置及び車両の一方は、前記制御用線及び基準電位線に夫々接続する2本の信号線と、該2本の信号線を介して通信信号を送信する送信回路とを備え、該送信回路は、通信信号を送信する場合に送信不可能な状態から送信可能な状態に切り替わるようにしてあり、前記2本の信号線の間を渡すように設けられた第1の抵抗素子と、前記2本の信号線夫々に介装され、前記第1の抵抗素子の接続位置及び送信回路の間に位置する2本の第2の抵抗素子とを備えることを特徴とする。
本発明では、第1の抵抗素子によりノイズ成分の電圧を分圧することができる。
本発明に係る通信装置及び通信システムでは、2本の信号線に抵抗素子を介装させることにより、例えば、休止状態から作動状態に切り替わる際に発生するリンギングの影響による高調波歪み等のノイズ成分を、第1の抵抗素子及び第2の抵抗素子で分圧する。この構成により、高調波歪み等のノイズ成分を抑制することが可能である等、優れた効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る通信システムの構成例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る通信システムにて用いられる車両の通信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る通信システムの構成例を示す説明図である。 従来の通信システムにおける通信装置が備える送信回路に関する構成を示す回路図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る通信システムの構成例を示す説明図である。図1は、本発明を、電気自動車、プラグインハイブリッド車等の車両1が備えるバッテリ(蓄電装置)10に対し、充電スタンド等の給電装置2から給電する形態に適用する例を示している。
車両1及び給電装置2の間は、充電ケーブル3により接続することが可能である。充電ケーブル3は、電力供給線として用いられる2本の給電線31、32、充電制御に用いるコントロールパイロット信号(CPLT)等の制御信号を伝送する制御用線33、及び基準電位に接続する基準電位線34を内包している。なお、本実施の形態においては、基準電位として、接地電位に接続する形態を説明する。従って、以降では、接地電位に接続する接地用の導線である接地線34として説明する。但し、接地電位以外の電位を基準電位として接続する形態に展開することも可能である。充電ケーブル3の一端は、給電装置2側に接続されており、他端側を車両1側の車載給電口として配設されている受電コネクタ11に接続することができる。充電ケーブル3の他端を受電コネクタ11に接続することにより、図1に例示する回路構成となる。
給電線31、32は、交流電圧が印加されるAC線である。制御用線33は、コントロールパイロット信号等の制御信号を送受信する信号線であり、給電装置2及び充電制御装置13間が接続された場合に送受信されるコントロールパイロット信号に基づいて充電制御が行われる。また、給電線31、32は、車両認証、充電管理、課金管理等の管理を行うための情報、その他各種情報を伝送する媒体として用いることも可能である。即ち、車両1は、給電線31、32に対し、通信信号を重畳及び分離することにより給電装置2と通信を行うことが可能である。
給電装置2は、交流電力を供給する電力供給部20と、充電制御に係る通信を行う充電制御部21と、通信信号の入出力を行う通信部(通信装置)22と、通信部22から入出力される通信信号を給電線31、32に重畳分離する重畳分離部23とを備えている。
電力供給部20には、給電線31、32の一端が接続されている。充電制御部21には、制御用線33の一端が接続されている。給電装置2内の配線は、給電装置2外部の充電ケーブル3に内包された給電線31、32、制御用線33及び接地線34に接続された延長線として機能する内部導線ということになるが、以降の説明では、便宜上、内部導線として配設された延長線部分も含めて、給電線31、32、制御用線33及び接地線34として説明する。
充電制御部21は、例えば、充電制御に関する国際規格に準拠した出力側の回路であり、コントロールパイロット信号等の制御信号を送受信することにより、接続確認、通電開始等の様々な状態における充電制御を行う。
通信部22は、2本の給電線31、32に夫々接続する2本の信号線24、24を介して通信信号を送受信することにより通信する通信装置である。通信部22は、信号線24、24を介して通信信号を送信する送信回路220と、信号線24、24を介して通信信号を受信する受信回路221とを備えている。2本の信号線24、24には、重畳分離部23が介装されている。
重畳分離部23は、カップリングトランス(電磁誘導式の信号変換器等の回路)等の回路及びコンデンサ等の素子を用いて構成される。カップリングトランスは、給電線31、32側の信号線24、24にコンデンサを介して両端が接続される一次コイルと、一次コイルに電磁的に結合され、通信部22側の信号線24、24に両端が接続される二次コイルとを備えている。コンデンサは、給電線31、32を介して供給される交流電力に対してはハイインピーダンスとなり、数十〜数百kHzの低速通信用の通信帯域又は数MHz〜数十MHzの高速通信用の通信帯域を用いる通信信号に対してはローインピーダンスとなる。即ち、コンデンサは、給電線31、32から分岐する伝送経路において、通信信号に用いられる周波数帯域の信号を透過し、交流電力に用いられる周波数帯域の信号を遮断する。
重畳分離部23が、通信部22から出力される各種通信信号を信号線24、24から給電線31、32に対して重畳し、また、給電線31、32から分離した各種通信信号を通信部22に入力することにより、給電線31、32を媒体とした電力線通信が行われる。即ち、給電装置2は、通信装置として機能する通信部22を備えているが、自らが電力線通信を行う通信装置として機能すると見なすことも可能である。
車両1は、バッテリ10及び受電コネクタ11の他、バッテリ10に対する充電を行う充電装置12と、充電制御に係る通信を行う充電制御装置13と、通信信号の送受信を行う通信装置14と、2本の給電線31、32に対して通信信号の重畳及び分離を行う重畳分離器15とを備えている。
車両1内には、給電線31、32、制御用線33及び接地線34に接続される車両内配線が配設されている。給電線31、32に接続される車両内配線は、充電装置12に接続されるAC線であり、充電装置12によりバッテリ10に対する充電が行われる。制御用線33に接続される車両内配線は、延長線を介して充電制御装置13に接続されている。接地線34に接続される車両内配線は、車体接地(body earth)されている。なお、以降の説明において、特に区分する必要がない場合、便宜上、各車内配線、AC線、延長線をも含めて、給電線31、32、制御用線33及び接地線34として説明する。
充電制御装置13は、例えば、充電制御に関する国際規格に準拠した入力側の回路であり、コントロールパイロット信号等の制御信号を送受信することにより、接続確認、通信開始等の様々な状態における充電制御を行う。
通信装置14は、2本の給電線31、32に夫々接続する2本の信号線16、16を介して通信信号を送受信することにより通信する装置である。通信装置14は、信号線16、16を介して通信信号を送信する送信回路140と、信号線16、16を介して通信信号を受信する受信回路141とを備えている。2本の信号線16、16には、重畳分離器15が介装されている。
重畳分離器15は、カップリングトランス等の回路及びコンデンサ等の素子を用いて構成される。カップリングトランスは、給電線31、32側の信号線16、16にコンデンサを介して両端が接続される一次コイルと、一次コイルに電磁的に結合され、通信装置14側の信号線16、16に両端が接続される二次コイルとを備えている。コンデンサは、給電線31、32を介して供給される交流電力に対してはハイインピーダンスとなり、数十〜数百kHzの低速通信用の帯域又は数MHz〜数十MHzの高速通信用の帯域を用いる通信信号に対してはローインピーダンスとなる。即ち、コンデンサは、給電線31、32から分岐する伝送経路において、通信信号に用いられる周波数帯域の信号を透過し、交流電力に用いられる周波数帯域の信号を遮断する。
重畳分離器15が、通信装置14から出力される各種通信信号を信号線16、16から給電線31、32に対して重畳し、また、給電線31、32から分離した各種通信信号を通信装置14に入力することにより、給電線31、32を媒体とした電力線通信が行われる。
図1に示す形態の例では、重畳分離器15、信号線16、16、給電線31、32、信号線24、24、重畳分離部23及びその他の配線、素子、回路により通信信号を伝送するループ回路が形成される。これにより、車両1内の通信装置14及び給電装置2の通信部22間で、給電線31、32に対して通信信号を重畳する電力線通信を実現することが可能となる。
図2は、本発明の実施の形態1に係る通信システムにて用いられる車両1の通信装置14の構成例を示すブロック図である。前述のように、通信装置14は、2本の給電線31、32に夫々接続される2本の信号線16、16に接続されている。車両1が備える通信装置14は、2本の給電線31、32に夫々接続される2本の信号線16、16を介して通信信号を送受信することにより通信する装置である。2本の信号線16、16には、重畳分離器15が介装されており、重畳分離器15及び通信装置14を接続する信号線16、16は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)線として用いられる。なお、通信装置14に接続する信号線16、16は、通信装置14外部の信号線と、内部信号線とに区分されるが、ここでは説明の便宜上、外部の信号線及び内部信号線も含めて信号線16、16として示す。
通信装置14は、少なくとも送信回路140及び受信回路141と、送信回路140及び受信回路141を制御するマイコン等の制御回路142と、送信する通信信号の出力電圧を調整するオペアンプ等のアンプ回路143とを備えている。通信装置14内で信号線16、16は夫々分岐しており、分岐した信号線16、16は、夫々送信回路140及び受信回路141に接続されている。
送信回路140は、2つのラインドライバ140a、140aを備えており、ラインドライバ140a、140aは、2本の信号線16、16を介して通信信号を送信する。また、送信回路140から重畳分離器15に接続する2本の信号線16、16には、夫々抵抗素子140b、140b及び容量素子140c、140cが直列に介装されている。また、2本の信号線16、16の間を渡すように抵抗素子140dが設けられている。抵抗素子140dは、一方の信号線16の抵抗素子140b及び容量素子140cの間と、他方の信号線16の抵抗素子140bの間とを渡すように設けられている。なお、以降の説明において、2本の信号線の間を渡す抵抗素子140dを、第1の抵抗素子140dと称し、2本の信号線16、16に夫々介装され、第1の抵抗素子140dの接続位置及び送信回路140の間に位置する2本の抵抗素子140b、140bを、第2の抵抗素子140b、140bと称する。
第2の抵抗素子140b、140bは、ピーク電流の抑制機能を有する電流制限抵抗である。容量素子140c、140cは、直流成分遮断機能を有するコンデンサである。そして、2本の信号線16、16の間を渡す第1の抵抗素子140dにより、第2の抵抗素子140b−第1の抵抗素子140d−第2の抵抗素子140bという直列回路が形成されることになる。従って、第1の抵抗素子140dのインピーダンスをRとし、第2の抵抗素子140c、140cのインピーダンスをRout とすると、信号線16、16に印加される電圧Vのうち、第1の抵抗素子140dには、V・R/(Rout +Rout +R)の分圧が印加されることになる。なお、厳密には、受信側、即ち給電装置2が備える通信部22の受信回路22側のインピーダンスも考慮する必要があるが、受信側のインピーダンスは、送信側のインピーダンスに比べて十分大きいため、当該分圧の計算においては無視することができる。
ラインドライバ140a、140aには、制御回路142からドライバ作動信号(Driver Enable )が入力される。入力されるドライバ作動信号は、ハイレベル又はローレベルの信号であり、例えばハイアクティブに設定されている場合、ハイレベルのドライバ作動信号の入力時に作動状態となり、ローレベルのドライバ作動信号の入力時に休止状態となる。ラインドライバ140a、140aは、通信信号を送信する場合にのみ作動状態となるように設計されている。従って、通信信号を送信する場合、ラインドライバ140a、140aに入力するドライバ作動信号をローレベルからハイレベルに切り替える。これにより、ラインドライバ140a、140aは、通信信号を送信不可能な休止状態から送信可能な作動状態へと切り替わる。また、ドライバ作動信号をハイレベルからローレベルに切り替えることにより、作動状態から休止状態へと切り替わる。
ドライバ作動信号が入力され、ラインドライバ140a、140aが通信信号を送信可能な状態に切り替わった場合、ローインピーダンスの信号線16、16に急激に電流が注入されることになる。このとき、2本の信号線16、16上にリンギングによる高調波が発生する可能性もあるが、第1の抵抗素子140d及び第2の抵抗素子140b、140bは、高調波等のノイズ成分の信号に対しても抵抗分圧の機能を有するため、信号を抑制することができる。例えば、前述の分圧の式において、第1の抵抗素子140dのインピーダンスRが、第2の抵抗素子140c、140cのインピーダンスRout と同じ値に設定されているとすると、ノイズ成分の信号の振幅を1/3程度に抑制することが可能となる。
なお、第1の抵抗素子140dによる抵抗分圧は、ノイズ成分だけでなく、通信信号の振幅にも影響する。そこで、アンプ回路143では、抵抗分圧による減衰を考慮して通信信号の出力電圧を調整する。即ち、アンプ回路143は、第1の抵抗素子140d及び第2の抵抗素子140c、140cの夫々のインピーダンスにて定まる第1の抵抗素子140dに対する分圧に基づいて出力電圧を調整する。なお、アンプ回路143では、出力電圧が全帯域に渡って高くなるように調整しても良いが、通信信号に用いられる数十〜数百kHzの低速通信用の帯域又は数MHz〜数十MHzの高速通信用の帯域の出力電圧のみが高くなるように調整することが望ましい。通信信号の送信に用いる帯域の出力電圧のみが高くなるように振幅を調整する処理の方式としては、例えば、互いに直交する複数の搬送波(サブキャリア)に重畳する直交周波数分割多重方式(OFDM)を用いることができる。直交周波数分割多重方式を用いることにより、通信信号に用いられる帯域の出力電圧を高くすることができる。なお、本願発明者は、ノイズ成分の信号の振幅レベルが通信信号に係る出力電圧の調整結果とは無関係であるとの知見を実験により得ている。
図2では、車両1の通信装置14の構成例として示しているが、給電装置2が備える通信部22も同様の構成となるので、給電装置2の通信部22の構成については、図2及びその説明を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。
実施の形態2.
実施の形態2は、実施の形態1において、inband通信に係る通信システムに適用する形態である。なお、以降の説明において、実施の形態1と同様の構成については、実施の形態1と同様の符号を付し、実施の形態1を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。
図3は、本発明の実施の形態2に係る通信システムの構成例を示す説明図である。実施の形態2において、給電装置2が備える通信部22は、制御用線33及び接地線34に夫々接続する2本の信号線24、24を介して通信信号を送受信することにより通信する通信装置である。通信部22は、信号線24、24を介して通信信号を送信する送信回路220と、信号線24、24を介して通信信号を受信する受信回路221とを備えている。2本の信号線24、24には、重畳分離部23が介装されている。
重畳分離部23が、通信部22から出力される各種通信信号を信号線24、24から制御用線33及び接地線34に対して重畳し、また、制御用線33及び接地線34から分離した各種通信信号を通信部22に入力することにより、制御用線33及び接地線34を媒体としたinband通信が行われる。即ち、給電装置2は、通信装置として機能する通信部22を備えているが、自らが電力線通信を行う通信装置としても機能すると見なすことも可能である。
車両1が備える通信装置14は、制御用線33及び接地線34に夫々接続される2本の信号線16、16を介して通信信号を送受信することにより通信する装置である。通信装置14は、信号線16、16を介して通信信号を送信する送信回路140と、信号線16、16を介して通信信号を受信する受信回路141とを備えている。2本の信号線16、16には、重畳分離器15が介装されている。
重畳分離器15が、通信装置14から出力される各種通信信号を信号線16、16から制御用線33及び接地線34に対して重畳し、また、制御用線33及び接地線34から分離した各種通信信号を通信装置14に入力することにより、制御用線33及び接地線34を媒体としたinband通信が行われる。
実施の形態2では、重畳分離器15、信号線16、16、制御用線33、接地線34、信号線24、24、重畳分離部23及びその他の配線、素子、回路により通信信号を伝送するループ回路が形成される。これにより、車両1内の通信装置14及び給電装置2の通信部22間で、制御用線33及び接地線34に対して通信信号を重畳するinband通信を実現することが可能となる。
実施の形態2における車両1の通信装置14及び給電装置2の通信部22の内部の構成例は、実施の形態1と同様であるので、実施の形態1を参照するものとし、その詳細な説明を省略する。
前記実施の形態は、本発明の無数に存在する形態の一部を開示したに過ぎず、目的、用途、仕様等の様々な要因を加味して適宜設計することが可能である。例えば、車両において、重畳分離器を通信装置内に設けさせる形態でも良く、また、第1の抵抗素子及び第2の抵抗素子、並びに容量素子の一部又は全部を、通信装置内ではなく、通信装置の筐体外に配線された信号線部分に介装させるようにしても良い。
また、給電線、又は制御用線及び接地線から通信装置を接続する信号線を分岐させるのではなく、給電線又は制御用線に重畳分離器を介装し、介装された重畳分離器を介して給電線又は制御用線に信号線が接続する形態に展開することも可能である。
1 車両
10 バッテリ(蓄電装置)
11 受電コネクタ
12 充電装置
13 充電制御装置
14 通信装置
140 送信回路
140a ラインドライバ
140b 第2の抵抗素子
140c 容量素子
140d 第1の抵抗素子
141 受信回路
142 制御回路
143 アンプ回路
15 重畳分離器
16 信号線
2 給電装置(通信装置)
20 電力供給部
21 充電制御部
22 通信部(通信装置)
220 送信回路
221 受信回路
23 重畳分離部
24 信号線
3 充電ケーブル
31、32 給電線
33 制御用線
34 接地線(基準電位線)

Claims (5)

  1. 給電に用いる2本の給電線に夫々接続する2本の信号線と、該2本の信号線を介して通信信号を送信する送信回路とを備え、該送信回路は、通信信号を送信する場合に送信不可能な状態から送信可能な状態に切り替わる通信装置において、
    前記2本の信号線の間を渡すように設けられた第1の抵抗素子と、
    前記2本の信号線夫々に介装され、前記第1の抵抗素子の接続位置及び送信回路の間に位置する2本の第2の抵抗素子と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 給電制御に用いる制御信号を伝送する制御用線及び基準電位に接続する基準電位線に夫々接続する2本の信号線と、該信号線を介して通信信号を送信する送信回路とを備え、該送信回路は、通信信号を送信する場合に送信不可能な状態から送信可能な状態に切り替わる通信装置において、
    前記制御用線及び基準電位線の間を渡すように設けられた第1の抵抗素子と、
    前記制御用線及び基準電位線夫々に介装され、前記第1の抵抗素子の接続位置及び送信回路の間に位置する2本の第2の抵抗素子と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  3. 前記送信回路による通信信号の出力を調整する調整回路を更に備え、
    該調整回路は、前記第1の抵抗素子及び第2の抵抗素子のインピーダンスにて定まる第1の抵抗素子に対する分圧に基づいて設定される出力に調整するようにしてある
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 給電装置と、該給電装置から給電される蓄電装置を搭載し、通信機能を有する車両とを、給電に用いる2本の給電線にて接続し、該2本の給電線を媒体として通信信号を送受信する通信システムにおいて、
    前記給電装置及び車両の一方は、
    前記2本の給電線に夫々接続する2本の信号線と、
    該2本の信号線を介して通信信号を送信する送信回路と
    を備え、
    該送信回路は、通信信号を送信する場合に送信不可能な状態から送信可能な状態に切り替わるようにしてあり、
    前記2本の信号線の間を渡すように設けられた第1の抵抗素子と、
    前記2本の信号線夫々に介装され、前記第1の抵抗素子の接続位置及び送信回路の間に位置する2本の第2の抵抗素子と
    を備えることを特徴とする通信システム。
  5. 給電装置と、該給電装置から給電される蓄電装置を搭載し、通信機能を有する車両とを、給電に用いる給電線、前記蓄電装置に対する給電制御に用いる制御信号を伝送する制御用線、及び基準電位に接続する基準電位線にて接続し、前記制御用線及び基準電位線を媒体として、前記制御信号と異なる通信信号を送受信する通信システムにおいて、
    前記給電装置及び車両の一方は、
    前記制御用線及び基準電位線に夫々接続する2本の信号線と、
    該2本の信号線を介して通信信号を送信する送信回路と
    を備え、
    該送信回路は、通信信号を送信する場合に送信不可能な状態から送信可能な状態に切り替わるようにしてあり、
    前記2本の信号線の間を渡すように設けられた第1の抵抗素子と、
    前記2本の信号線夫々に介装され、前記第1の抵抗素子の接続位置及び送信回路の間に位置する2本の第2の抵抗素子と
    を備えることを特徴とする通信システム。
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