JP2013218777A - ライブラリ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】マガジンのセル内から飛び出した磁気データカートリッジが、その磁気カートリッジの出し入れ時以外は、アクセッサの移動通路へ飛び出さないようにすることができるライブラリ装置を提供する。
【解決手段】ライブラリ装置は、カートリッジ11を収容するセルが複数設けられたマガジン13、マガジン13を収容する装置本体、カートリッジ11の読み書きを行うドライブ装置、ドライブ装置とセルに対してカートリッジ11の出し入れを行うピッカー17、およびピッカー17を搭載しドライブ装置と各セルとの間を移動するアクセッサ15とを備え、セルとアクセッサ15との間に、カートリッジ11の出し入れ時以外は、カートリッジ11がセル内からアクセッサ15の移動通路内に飛び出さないようにするカートリッジ飛び出し防止機構20を備える。
【選択図】図2
【解決手段】ライブラリ装置は、カートリッジ11を収容するセルが複数設けられたマガジン13、マガジン13を収容する装置本体、カートリッジ11の読み書きを行うドライブ装置、ドライブ装置とセルに対してカートリッジ11の出し入れを行うピッカー17、およびピッカー17を搭載しドライブ装置と各セルとの間を移動するアクセッサ15とを備え、セルとアクセッサ15との間に、カートリッジ11の出し入れ時以外は、カートリッジ11がセル内からアクセッサ15の移動通路内に飛び出さないようにするカートリッジ飛び出し防止機構20を備える。
【選択図】図2
Description
本発明はライブラリ装置に係り、さらに詳しくは、磁気テープ、磁気ディスク、光ディスク、あるいは光磁気ディスク等の磁気データカートリッジが収納されたセルを複数設けたマガジンを備え、磁気データカートリッジを取り出すとき意外は、マガジンに不意の衝撃が加わってセル内から磁気データカートリッジが飛び出した場合でもアクセッサの移動通路内に飛び出さないように構成され、また、必要なときは、磁気データカートリッジの中から所望の磁気データカートリッジを選択的に取り出し、ドライブ装置によってデータの読み取り/書き込みを行うライブラリ装置に関する。
従来から、筐体内に配置されたマガジンの複数のセル内にそれぞれ磁気データカートリッジを収納し、アクセッサにより、それらの磁気データカートリッジの中から所望の磁気データカートリッジを選択的に取り出して、ドライブ装置によってデータの読み取り/書き込みを行うライブラリ装置が知られている。
以上のようなライブラリ装置では、マガジンには磁気データカートリッジを保持するロック機構が設けられており、通常の状態では、磁気データカートリッジはマガジンのセル内に確実に保持されている。
また、上記対策とは別に、カートリッジ等の収納物を防護する防護機構として、揺れによる落下や自由な持ち出しから収納物を防護する収納物の防護機構が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示された収納物の防護機構では、アクセッサによりカートリッジ等の収納物を出し入れする収納棚のセルを開閉する扉を設置し、この扉をロック状態に維持するロック機構部をアクセッサにより開閉可能にし、ロック状態にある扉によってセル内のカートリッジ等の収納物の揺れによる落下や、無断持ち出しを防止することにより、セル内のカートリッジ等の収納物を防護するように構成されている。
この特許文献1に開示された収納物の防護機構では、アクセッサによりカートリッジ等の収納物を出し入れする収納棚のセルを開閉する扉を設置し、この扉をロック状態に維持するロック機構部をアクセッサにより開閉可能にし、ロック状態にある扉によってセル内のカートリッジ等の収納物の揺れによる落下や、無断持ち出しを防止することにより、セル内のカートリッジ等の収納物を防護するように構成されている。
さらに、オペレータがカートリッジを挿入する際のカートリッジ及びピッカーの損傷を防止する目的で開発された、自動化テープカートリッジオートローダ/ライブラリシステム用単カートリッジインターフェースが知られている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に開示された技術は、カートリッジ停止リンクが、テープカートリッジが単カートリッジインターフェースから完全に取り出されるまで、カートリッジの再挿入を防止するため、搬出動作中はテープカートリッジと機械的に連結されている。これに対して、テープカートリッジが単カートリッジインターフェースからひとたび取り出されると、ピッカーが単カートリッジインターフェースからカートリッジを受け取る位置にくるまで、ドアとドアストップがテープカートリッジの挿入を防止するように構成されている。
この特許文献2に開示された技術は、カートリッジ停止リンクが、テープカートリッジが単カートリッジインターフェースから完全に取り出されるまで、カートリッジの再挿入を防止するため、搬出動作中はテープカートリッジと機械的に連結されている。これに対して、テープカートリッジが単カートリッジインターフェースからひとたび取り出されると、ピッカーが単カートリッジインターフェースからカートリッジを受け取る位置にくるまで、ドアとドアストップがテープカートリッジの挿入を防止するように構成されている。
しかし、上述した従来技術では幾つかの問題点がある。
すなわち、ライブラリ装置では、マガジンが筐体(装置本体)内に収納されている状態で、その装置本体に、不意の振動または衝撃が加わり、マガジンのカートリッジ用のロック機構が外れた場合、マガジン内のカートリッジがアクセッサの移動通路内に飛び出してしまい、その飛び出したカートリッジが邪魔となりアクセッサが移動できなくなるという問題が発生していた。
その結果、飛び出したカートリッジを取り除くまでシステムを停止しなければならず、また、飛び出したカートリッジを取り除くために人手を介入しなければならなかった。
また、移動中のアクセッサに飛び出たデータカートリッジが激しく衝突した場合は、アクセッサに装備された各機構に損傷が生じたり、データカートリッジに損傷が生じたりするおそれもある。
すなわち、ライブラリ装置では、マガジンが筐体(装置本体)内に収納されている状態で、その装置本体に、不意の振動または衝撃が加わり、マガジンのカートリッジ用のロック機構が外れた場合、マガジン内のカートリッジがアクセッサの移動通路内に飛び出してしまい、その飛び出したカートリッジが邪魔となりアクセッサが移動できなくなるという問題が発生していた。
その結果、飛び出したカートリッジを取り除くまでシステムを停止しなければならず、また、飛び出したカートリッジを取り除くために人手を介入しなければならなかった。
また、移動中のアクセッサに飛び出たデータカートリッジが激しく衝突した場合は、アクセッサに装備された各機構に損傷が生じたり、データカートリッジに損傷が生じたりするおそれもある。
従来のライブラリ装置では、上述のような問題があり、それを解決するため、マガジンのカートリッジのロック機構が外れた場合の対策として、留め具を使用した防止機構が採られていることもあるが、この場合、留め具を設置するための広いスペースが必要である。その結果、複数段のセル開口部を有する縦列収納型方式マガジンのライブラリ装置に適応させるのは難しいものであった。
また、前記特許文献2に開示された収納物の防護機構では、ロック状態にある扉によってセル内のカートリッジ等の収納物の揺れによる落下や、無断持ち出しを防止するものであり、不意の振動または衝撃が加わり、扉のロック状態が解除されてセル内のカートリッジ等の収納物が飛び出した場合の対応については記載されていない。
さらに、前記特許文献3に開示された自動化テープカートリッジオートローダ/ライブラリシステム用単カートリッジインターフェースでは、カートリッジ停止リンクが、テープカートリッジが単カートリッジインターフェースから完全に取り出されるまで、カートリッジの再挿入を防止するため、搬出動作中はテープカートリッジと機械的に連結されているが、不意の振動または衝撃が加わり、テープカートリッジが単カートリッジインターフェースから飛び出した場合の対応については記載されていない。
本発明の目的は、上述した課題を解決するために、マガジンのセル内から飛び出した磁気データカートリッジが、その磁気カートリッジの出し入れ時以外は、アクセッサの移動通路へ飛び出さないように阻止するライブラリ装置を提供することである。
前記目的を達成するために、本願発明のライブラリ装置は、磁気カートリッジをそれぞれ収容する複数のセルが内部に設けられたマガジンと、このマガジンを収容する装置本体と、この装置本体に設けられ前記磁気カートリッジの読み書きを行うドライブ装置と、前記ドライブ装置内および前記マガジン内の前記セルに対して前記磁気カートリッジの出し入れを行うピッカーと、前記装置本体に設けられると共に前記ピッカーを搭載し前記ドライブ装置と前記各セルとの間で移動するアクセッサとを有するライブラリ装置において、
前記マガジンとアクセッサとの間に、前記磁気カートリッジの出し入れ時以外は前記磁気カートリッジが前記セル内から前記アクセッサ側に飛び出すのを阻止するカートリッジ飛び出し防止機構を設けたことを特徴するライブラリ装置。
前記マガジンとアクセッサとの間に、前記磁気カートリッジの出し入れ時以外は前記磁気カートリッジが前記セル内から前記アクセッサ側に飛び出すのを阻止するカートリッジ飛び出し防止機構を設けたことを特徴するライブラリ装置。
本願発明のライブラリ装置によれば、セルとアクセッサとの間にカートリッジ飛び出し防止機構が設けられているので、不意の振動または衝撃によりマガジンのロック機構が外れて、セル内から磁気データカートリッジが飛び出しても、その磁気データカートリッジは、カートリッジ飛び出し防止機構によりそれ以上の飛び出しが阻止される。その結果、磁気カートリッジの出し入れ時以外は、セル内から飛び出した磁気データカートリッジがアクセッサの移動通路に飛び出すことがなく、これにより、アクセッサの移動を妨害することがなくなり、データカートリッジの飛び出しによるシステムの停止を避けることができる。
また、セル内から磁気データカートリッジが飛び出しても、カートリッジ飛び出し防止機構によりそれ以上の飛び出しが阻止されるので、磁気データカートリッジが落下した場合に、その磁気データカートリッジを取り除く等の人手の介入を避けることができる。
さらに、セル内から磁気データカートリッジが飛び出しても、その磁気データカートリッジはカートリッジ飛び出し防止機構によりそれ以上の飛び出しが阻止されるので、飛び出したデータカートリッジとアクセッサとの衝突を避けることができ、衝突による損傷等を防止することができる。
また、セル内から磁気データカートリッジが飛び出しても、カートリッジ飛び出し防止機構によりそれ以上の飛び出しが阻止されるので、磁気データカートリッジが落下した場合に、その磁気データカートリッジを取り除く等の人手の介入を避けることができる。
さらに、セル内から磁気データカートリッジが飛び出しても、その磁気データカートリッジはカートリッジ飛び出し防止機構によりそれ以上の飛び出しが阻止されるので、飛び出したデータカートリッジとアクセッサとの衝突を避けることができ、衝突による損傷等を防止することができる。
〔構成の説明〕
以下に、図1〜図9を参照して、本発明に係るライブラリ装置10の一実施形態を詳細に説明する。
以下に、図1〜図9を参照して、本発明に係るライブラリ装置10の一実施形態を詳細に説明する。
本実施形態のライブラリ装置10は、装置本体16ひいてはマガジン13に、不意の振動または衝撃が加わったときに、セル12内から飛び出した磁気データカートリッジ(以下、単にカートリッジという)11が、当該カートリッジ11の出し入れ時以外は、アクセッサ15の移動通路内に飛び出さないように阻止するカートリッジ飛び出し防止機構(以下、単に防止機構という)20を備えて構成されている。
まず、図1に基づいて上記実施形態のライブラリ装置10の全体を説明する。
図1に示すように、本実施形態のライブラリ装置10は、記憶媒体、つまり、磁気データカートリッジ11を水平姿勢で積み重ねられた状態にする複数のセル12を有するマガジン13と、カートリッジ11に対してデータの読み取り/書き込みを行う2段重ねに配置されたドライブ装置14と、カートリッジ11の移送を行うアクセッサ15と、これらのマガジン13、ドライブ装置14およびアクセッサ15等を収容する装置本体16と、上記防止機構20とを備えて構成されている。
なお、図1では、説明の都合上、防止機構20を仮想線で示してある。
図1に示すように、本実施形態のライブラリ装置10は、記憶媒体、つまり、磁気データカートリッジ11を水平姿勢で積み重ねられた状態にする複数のセル12を有するマガジン13と、カートリッジ11に対してデータの読み取り/書き込みを行う2段重ねに配置されたドライブ装置14と、カートリッジ11の移送を行うアクセッサ15と、これらのマガジン13、ドライブ装置14およびアクセッサ15等を収容する装置本体16と、上記防止機構20とを備えて構成されている。
なお、図1では、説明の都合上、防止機構20を仮想線で示してある。
ここで、ライブラリ装置10のアクセッサ15の矢印Xで示す移動方向に沿った一端側(図1中斜め右方)を前方側とし、アクセッサ15の移動方向に沿った他端側(図1中斜め左方)を後方側とする。
本実施形態では、2つのマガジン13,13が、各マガジン13のセル12の開口部が向き合うように対向配置され、さらに、それらのマガジン13の上記他端側の端部の近傍には、上記2段重ねに配置された2つのドライブ装置14が配置されており、それらのマガジン13とドライブ装置14とが平面視で略U字形をなすように配置されている。
ここで、本実施形態における各マガジン13は、下段に配置された下段マガジン13Aと、この下段マガジン13Aの上に積み重ねて配置された上段マガジン13Bとで構成されている。
下段マガジン13Aには、例えば4列×2段で合計8個のセル12が設けられ、上段マガジン13Bには、4列×3段で合計12個のセル12が設けられている。
つまり、本実施形態の構成では、アクセッサ15を挟んだ各マガジン13が合計20個のセル12を有しており、その結果、2つのマガジン13には、合計で40個のカートリッジ11が収容可能となっている。
下段マガジン13Aには、例えば4列×2段で合計8個のセル12が設けられ、上段マガジン13Bには、4列×3段で合計12個のセル12が設けられている。
つまり、本実施形態の構成では、アクセッサ15を挟んだ各マガジン13が合計20個のセル12を有しており、その結果、2つのマガジン13には、合計で40個のカートリッジ11が収容可能となっている。
また、セル12を列方向に仕切るためにマガジン13に設けられている隔壁13Cは、その下端面がセル12の底板から離れており、隔壁13Cの底面とセル12の底板との間に隙間(図略)が形成されている。そして、この隙間によって、後述するピッカー17のピッカーアーム17C(図2,10〜17参照)が、カートリッジ11のノッチ11Aにアクセスすることが可能になっている。
なお、マガジン13が有するセル12の数や、マガジン13の段数は任意である。また、アクセッサ15のXY方向の移動距離等は、マガジン13が有するセル12の数や段数に応じて適宜変更して構成することが可能である。
カートリッジ11は、例えばLAN(LocAl AreA Network)やインターネット等の通信回線を介してライブラリ装置に接続されたコンピュータ(図略)が共有するデータを読み書きする記憶媒体である。
そのような記憶媒体としては、例えば、LTOやDLT等のテープメディア、それぞれハウジング内に収容されているDVD、光磁気ディスク(MO)、あるいはMD等のディスクメディア等が挙げられる。
そのような記憶媒体としては、例えば、LTOやDLT等のテープメディア、それぞれハウジング内に収容されているDVD、光磁気ディスク(MO)、あるいはMD等のディスクメディア等が挙げられる。
前記ドライブ装置14は、当該ドライブ装置14に装填されたカートリッジ11に書き込まれたデータを読み取り、また、コンピュータのオペレータが更新したデータをカートリッジ11に書き込むリード/ライト装置である。
本実施形態では、前述のように、2段重ねのドライブ装置14に構成されているが、ライブラリ装置10が備えるドライブ装置14の数は任意である。
本実施形態では、前述のように、2段重ねのドライブ装置14に構成されているが、ライブラリ装置10が備えるドライブ装置14の数は任意である。
アクセッサ15は、図示しないアクチュエータ等の駆動により、図1において矢印Xで示す移動方向に移動自在となっている。また、ピッカー17を上下方向(図1において矢印Y方向)に昇降させる公知(例えば、特開2005−209278号公報参照)のリフター機構と、このリフター機構を水平方向(図1において矢印X方向)に移動させるリニア機構(上記公報参照)とを有している。
アクセッサ15に搭載されたピッカー17は、カートリッジ11を保持してこれをマガジン13のセル12やドライブ装置14に対して水平姿勢で出し入れする動作や、保持したカートリッジ11の向きを水平姿勢でアクセッサ15の中心を基点として所定角度揺動させる動作、略90度回動させる動作、および180度回転させる動作を行えるようになっている。
ピッカー17は、上記リフター機構によりアクセッサ15内で矢印Y方向に昇降自在になっており、また、下面に備えたターンテーブルを有するピッカーフレームにより180度回転可能となっている。
さらに、図10〜17に示すように、ピッカー17を構成するフィード部(図略)の一側面17Aには、カートリッジ11の係合部を構成するノッチ11Aに係合する先端爪17Bを有するピッカーアーム17Cが設けられている。
さらに、図10〜17に示すように、ピッカー17を構成するフィード部(図略)の一側面17Aには、カートリッジ11の係合部を構成するノッチ11Aに係合する先端爪17Bを有するピッカーアーム17Cが設けられている。
フィード部に設けられているピッカーアーム17Cは、マガジン13のセル12を仕切る隔壁13Cの下側に形成されている前記隙間内に進入し、ピッカーアーム17Cの先端爪17Bがカートリッジ11のノッチ11Aに対向する位置に配置される。
ピッカーアーム17Cの後端部には、そのピッカーアーム17Cから上方に突出した防止板当接部材17Dが設けられており、この防止板当接部材17Dは、ピッカーアーム17Cと一体的に形成されている。
ピッカーアーム17Cの後端部には、そのピッカーアーム17Cから上方に突出した防止板当接部材17Dが設けられており、この防止板当接部材17Dは、ピッカーアーム17Cと一体的に形成されている。
この防止板当接部材17Dの上端部は、マガジン13側が低くなる傾斜面17Eとなっている。そして、この傾斜面17Eは、後に詳細を述べる飛び出し防止板30のアクセッサ15側の表面と当接するようになっており、ピッカーアーム17Cの前進により徐々に飛び出し防止板30を押し上げ、飛び出し防止板30が傾斜面17Eの頂点に至ったとき、その飛び出し防止板30は略水平状態の姿勢になっている。
ここにおいて、上記ピッカーアーム17Cと防止板当接部材17Dとで、カートリッジ出し入れ機構11Gが構成されている。そして、このカートリッジ出し入れ機構11Gは、カートリッジ11の出し入れ時に機能するものである。
すなわち、セル12内から飛び出したカートリッジ11を元のセル12内に戻す機能と、所望のセル12内からカートリッジ11を取り出す機能とを有している。
すなわち、セル12内から飛び出したカートリッジ11を元のセル12内に戻す機能と、所望のセル12内からカートリッジ11を取り出す機能とを有している。
アクセッサ15は、上記のような動作によって、カートリッジ11を、セル12とドライブ装置14との間、各セル12の間、あるいは各ドライブ装置14の間で移送することが可能となっている。
前記防止機構20は、図2〜図9に示すような構成とされている。
すなわち、本実施形態の防止機構20は、前述のように、装置本体16、ひいてはマガジン13に不意の振動または衝撃が加わった場合でも、所定のカートリッジ11の出し入れ時意外は、マガジン13の複数のセル12内に収容されているカートリッジ11が、アクセッサ15が移動する移動通路内にまで飛び出すことを阻止するものである。
すなわち、本実施形態の防止機構20は、前述のように、装置本体16、ひいてはマガジン13に不意の振動または衝撃が加わった場合でも、所定のカートリッジ11の出し入れ時意外は、マガジン13の複数のセル12内に収容されているカートリッジ11が、アクセッサ15が移動する移動通路内にまで飛び出すことを阻止するものである。
防止機構20は、図1,2に示すように、前記アクセッサ15とマガジン13との間に配置されアクセッサ15の移動方向と平行な枠体21と、この枠体21に保持されると共に前記複数個のセル12、言い換えれば複数個のカートリッジ11のそれぞれに対応する飛び出し防止板30とを備えて構成されている。
上記枠体21は、マガジン13の前面全体を被うような略四角枠状に形成されており、長手方向の両端部に立設された端部支柱23,23と、これらの端部支柱23,23の上端部を連結する上横梁25と、端部支柱23,23の下端部を連結する下横梁26とで形成されている。
枠体21の内部には、上記端部支柱23,23と平行な複数の中間支柱24が上横梁25と下横梁26とにわたって立設されている。そして、これらの中間支柱24は、セル12との間でカートリッジ11の出し入れが可能な位置に配置されている。具体的には、各中間支柱24は、アクセッサの移動方向に沿って隣り合う各セル12の境界の位置に配置して立設されている。
上記各端部支柱23と中間支柱24との間、および各中間支柱24の間には、前記飛び出し防止板30を回動自在に垂下支持する軸部材27(図5〜図9参照)が架けわたされている。そして、この軸部材27は、縦列に配置されている5段の前記セル12および横方向の4列に配置されているセル12にそれぞれ対応して設けられている。
図5〜図9に詳細を示すように、飛び出し防止板30は、隣接する各端部支柱23と中間支柱24との間、各中間支柱24,24との間を挿通可能な幅に形成された本体部30Aと、この本体部30Aの幅方向両側に突出すると共に、端部支柱23の一側面と中間支柱24の一側面24Aに係合して、当該各支柱23,24間および支柱24,24間を挿通不能に形成されたストッパ部30Bとで形成されている。
ストッパ部30Bは、本体部30Aの下部に形成されており、その本体部30Aの幅方向両側に突出した部位が断面L字形状に形成されている。そして、L字形状の一辺30C(図9参照)が中間支柱24等のマガジン13側の一側面24Aに当接、係合し、これにより、ストッパ部30Bは各中間支柱24等の間を挿通不能となっている。
本体部30Aは、セル12内から飛び出したカートリッジ11の衝突に耐えることができるような所定厚さのプレートで形成されている。そして、本体部30Aは、その上端部が、図7,8に示すように、支柱22間に架けわたされた前記軸部材27の外周に回動自在に巻き付けられている。
本体部30Aの高さは、図10等に示すように、カートリッジ11の高さの、例えば略半分が当接できるような寸法に形成されており、カートリッジ11の上半分の部分と当接するように配置されている。そして、これにより、飛び出して本体部30Aに当接したカートリッジ11がアクセッサ15の移動通路への飛び出しを阻止することができる。
以上のような飛び出し防止板30は、ねじりコイルバネ35により、飛び出し防止板30のストッパ部30Bが角材状の中間支柱24の一側面24A等に係合する方向に、つまり、前記アクセッサ15側に常時付勢されている。
すなわち、ねじりコイルバネ35は、図5〜図9に示すように、飛び出し防止板30における本体部30Aの幅方向の一端部に設けられている。この本体部30Aの幅方向の一端部には、上記ねじりコイルバネ35を軸部材27に巻回するために切欠き部30Dが形成されている。
ねじりコイルバネ35の一端部35Aは、図6、図8に示すように、飛び出し防止板30の本体部30Aの表面、つまりマガジン13側の表面に当接し、他端部35Bは、図5、図9に示すように、中間支柱24等のアクセッサ15側の側面に係止されている。
そのため、図8に示すように、通常時には、ストッパ部30Bがねじりコイルバネ35の付勢力により中間支柱24の一側面24Aに当接しており、飛び出し防止板30のそれ以上の回動が阻止される。
これに対して、図12に示すように、アクセッサ15側から外力が掛かり、つまり、ピッカー17がマガジン13側に向かって矢印Z1方向に移動すると、前記防止板当接部材17Dが前記飛び出し防止板30の本体部30Aの一面に当接した後、さらに前進すると、本体部30Aがねじりコイルバネ35の付勢力に抗して矢印Aで示すように回動する。
これに対して、図12に示すように、アクセッサ15側から外力が掛かり、つまり、ピッカー17がマガジン13側に向かって矢印Z1方向に移動すると、前記防止板当接部材17Dが前記飛び出し防止板30の本体部30Aの一面に当接した後、さらに前進すると、本体部30Aがねじりコイルバネ35の付勢力に抗して矢印Aで示すように回動する。
飛び出し防止板30の本体部30Aが、垂直状態から水平状態になるまで略90度回動することにより、ピッカー17に装備されているピッカーアーム17Cがマガジン13側に移動すると共に、ピッカーアーム17Cの先端係合部17Bがカートリッジ11のノッチ11Aに係合する。
そして、ピッカーアーム17Cをさらに前進させことにより、セル12から飛び出したカートリッジ11を当該セル12内に押し戻せるようになっている。
そして、ピッカーアーム17Cをさらに前進させことにより、セル12から飛び出したカートリッジ11を当該セル12内に押し戻せるようになっている。
複数のセル12からそれぞれ飛び出したカートリッジ11があった場合、アクセッサ15内でピッカー17を適宜昇降させて所定のカートリッジ11の対向位置に配置させる。そして、上述と同じような動作により、その飛び出したカートリッジ11を元のセル12内に押し戻せばよい。
次に、図10〜13に基づいて、セル12内から飛び出したカートリッジ11を、ピッカー17に装備された前記カートリッジ出し入れ機構17Gを機能させて、一方(図1で斜め右側)のマガジン13を基にして説明する。
装置本体16、ひいてはマガジン13に不意の振動または衝撃が加わり、カートリッジ11のロック機構が外れてカートリッジ11がセル12から飛び出した場合、図10に示すように、そのカートリッジ11は、飛び出し防止板30の本体部30Aに当たるためそれ以上の飛び出しが阻止される。
装置本体16、ひいてはマガジン13に不意の振動または衝撃が加わり、カートリッジ11のロック機構が外れてカートリッジ11がセル12から飛び出した場合、図10に示すように、そのカートリッジ11は、飛び出し防止板30の本体部30Aに当たるためそれ以上の飛び出しが阻止される。
セル12から飛び出したカートリッジ11を押し戻して当該セル12に収納する場合、図10に示す状態から、アクセッサ15内に収納されていたピッカー17が、所定のカートリッジ11に対向する所定の位置まで移動する。
次に、その位置で、ピッカーアーム17Cが矢印Z1で示す方向に前進し、図11に示すように、ピッカーアーム17Cの先端爪17Bがカートリッジ11のノッチ11Aに係合する。
次に、その位置で、ピッカーアーム17Cが矢印Z1で示す方向に前進し、図11に示すように、ピッカーアーム17Cの先端爪17Bがカートリッジ11のノッチ11Aに係合する。
その後、ピッカーアーム17Cの先端爪17Bがカートリッジ11を保持した状態で、矢印Z1で示す方向に前進し、セル12側への移動を開始する。
すると、図12に示すように、ピッカーアーム17Cに装備された防止板当接部材17Dの傾斜面17Eと飛び出し防止板30とが接触した後、ピッカーアーム17Cのさらなる前進により、ねじりコイルバネ35の付勢力に抗して、飛び出し防止板30は防止板当接部材17Dにより上方に押し上げられ、カートリッジ11がセル12内に完全に収納された時には、飛び出し防止板30が最頂点まで押し上げられている。
すると、図12に示すように、ピッカーアーム17Cに装備された防止板当接部材17Dの傾斜面17Eと飛び出し防止板30とが接触した後、ピッカーアーム17Cのさらなる前進により、ねじりコイルバネ35の付勢力に抗して、飛び出し防止板30は防止板当接部材17Dにより上方に押し上げられ、カートリッジ11がセル12内に完全に収納された時には、飛び出し防止板30が最頂点まで押し上げられている。
飛び出したカートリッジ11をセル12内に完全に収納した後で、ピッカーアーム17Cを元の位置、つまり、ピッカー17内の初期位置に戻したい場合は、まず、図13に示す状態で、ピッカー17を水平面内で所定角度だけ揺動させて、つまり図13の紙面直交方向の手前側に揺動させて、ピッカーアーム17Cの先端爪17Bとカートリッジ11のノッチ11Aとの係合を外す。
次いで、ピッカーアーム17Cをピッカー17内の初期位置まで後退させる。この動作に連れて、ピッカーアーム17Cに装備された防止板当接部材17Dにより最頂点まで押し上げられていた飛び出し防止板30は、ねじりコイルバネ35の付勢力によりアクセッサ15側に回動し、飛び出し防止板30のストッパ部30Bが中間支柱24の一側面24A等に当接し、その位置で、それ以上の回動が阻止される。
次に、図14〜図17に基づいて、マガジン13の所定のセル12内からカートリッジ11を取り出す動作を説明する。
まず、図14に示すように、ピッカー17を所定のカートリッジ11に対向する所定の位置まで移動させると共に、ピッカーアーム17Cを前進させ、その先端爪17Bをカートリッジ11のノッチ11Aに係合させる。なお、この状態は、前記図13と同様の状態である。
この状態から、図14,15に示すように、ピッカーアーム17Cを矢印Z2で示す方向に後退させ、カートリッジ11をセル12内から引き出す。この際、防止板当接部材17Dにより押し上げられていた飛び出し防止板30は、ピッカーアーム17Cの後退、言い換えれば、防止板当接部材17Dの後退に連れ、ねじりコイルバネ35の付勢力により中間支柱24側に回動しようとするが、引き出されたカートリッジ11の上面に乗り上げた状態となる。
ピッカーアーム17Cがさらに後退し、図16に示すように、カートリッジ11がピッカー17内に収容され始めたとき、飛び出し防止板30は、カートリッジ11の移動に連れその上面をスライドし、カートリッジ11の移動方向の後端部に差し掛かった際には、ねじりコイルバネ35の付勢力により、その後端部を追いかけるように、矢印A1で示す方向に回動する。
そして、図17に示すように、ピッカー17内に完全に収容されたとき、飛び出し防止板30は、ねじりコイルバネ35の付勢力により、そのストッパ部30Bが中間支柱24の一側面24Aに当接するまで回動し、それ以上は回動しないようになる。
そして、図17に示すように、ピッカー17内に完全に収容されたとき、飛び出し防止板30は、ねじりコイルバネ35の付勢力により、そのストッパ部30Bが中間支柱24の一側面24Aに当接するまで回動し、それ以上は回動しないようになる。
以上は、図1で斜め右側の一方のマガジン13を基に説明したが、斜め左側の他方のマガジン13についても、マガジン13や防止機構20の構成および各動作は前述した構成および各動作と同じである。
また、セル12内から飛び出したカートリッジ11がドライブ装置14に移送されるべきものである場合、まず、ピッカーアーム17Cの移動により、カートリッジ11を図10〜図13に示す動作によりセル12内に押し戻した状態にする。
つまり、カートリッジ11をピッカー17内に引き込めるように、飛び出し防止板30を防止板当接部材17Dにより押し上げておいて、図14〜図17に示すような動作を実施し、カートリッジ11をピッカー17内に完全に収容する。そして、その後、ピッカー17を90度回動させると共にドライブ装置14側に移動させ、当該ドライブ装置14に移送すればよい。
つまり、カートリッジ11をピッカー17内に引き込めるように、飛び出し防止板30を防止板当接部材17Dにより押し上げておいて、図14〜図17に示すような動作を実施し、カートリッジ11をピッカー17内に完全に収容する。そして、その後、ピッカー17を90度回動させると共にドライブ装置14側に移動させ、当該ドライブ装置14に移送すればよい。
以上のような構成のライブラリ装置10によれば、次のような効果が得られる。
(1)セル12とアクセッサ15との間に防止機構20が設けられているので、不意の振動または衝撃によりマガジン13のロック機構が解除されて、セル12内から磁気カートリッジ11が飛び出しても、その磁気カートリッジ11は防止機構20によりそれ以上の飛び出しを阻止することができる。その結果、セル12内から磁気カートリッジ11が飛び出してもアクセッサ15の搬送を妨害することがなくなるので、カートリッジ11の飛び出しによるシステムの停止を避けることができる。
(1)セル12とアクセッサ15との間に防止機構20が設けられているので、不意の振動または衝撃によりマガジン13のロック機構が解除されて、セル12内から磁気カートリッジ11が飛び出しても、その磁気カートリッジ11は防止機構20によりそれ以上の飛び出しを阻止することができる。その結果、セル12内から磁気カートリッジ11が飛び出してもアクセッサ15の搬送を妨害することがなくなるので、カートリッジ11の飛び出しによるシステムの停止を避けることができる。
(2)セル12内から磁気カートリッジ11が飛び出しても、その磁気カートリッジ11は防止機構20によりそれ以上の飛び出しを阻止することができるので、カートリッジ11が落下した場合に、そのカートリッジ11を取り除く等の人手の介入を避けることができる。
(3)セル12内からカートリッジ11が飛び出しても、そのカートリッジ11は防止機構20によりそれ以上の飛び出しを阻止することができるので、飛び出したカートリッジ11とアクセッサ15との衝突を避けることができ、衝突による両者の損傷等を防止することができる。
(4)防止機構20が、アクセッサ15の移動方向に沿って配置されると共にマガジン13の前面側の全体を囲う枠体21と、この枠体21に設けられ各セル12に対応して配置された飛び出し防止板30とを備えて構成されているので、簡単な構造とすることができ、また、この防止機構20がアクセッサ15とマガジン13との間に配置することができるので、設置のために多くのスペースを必要としない。その結果、本実施形態のライブラリ装置10のような、複数段のセル開口部を有する縦列収納型マガジン13を備えたライブラリ装置10にも適用することができる。
(4)枠体21が、マガジン13の長手方向の両端部に対応して立設された角柱状の端部支柱23,23と、これらの端部支柱23,23の上端部を連結する上横梁25と、端部支柱23,23の下端部を連結する下横梁26とで構成され、この枠体21の内部に立設された複数の中間支柱24が、アクセッサ15の移動方向に沿って隣り合う各セル12の境界の位置に配置して立設されているので、カートリッジ11の出し入れに支障をきたすことがない。
(5)飛び出し防止板30が、隣接する端部支柱23と中間支柱24の間、および中間支柱24,24の間を挿通可能な幅に形成された本体部30Aと、この本体部30Aの幅方向両側に突出すると共に中間支柱24の一側面24A等に係合して当該中間支柱24,24間を挿通不能に形成されたストッパ部30Bとで形成され、このストッパ部30Bがマガジン13側に設けられているので、セル12内からカートリッジ11が飛び出した場合でも、飛び出し防止板30の位置で確実に止めることができる。
(6)飛び出し防止板30が、軸部材27と端部支柱23および中間支柱24とにわたって巻回されたねじりコイルバネ35により常時、中間支柱24の一側面24A等に係合する方向、つまりアクセッサ15側に付勢されているので、ピッカー17に設けられた防止板当接部材17Dとの係合が外れた場合に飛び出し防止板30を迅速に回動させ、これにより、飛び出し防止板30を確実に初期位置に戻すことができる。
(7)ピッカー17に飛び出し防止板30の本体部30Aと当接可能な防止板当接部材17Dが設けられ、飛び出し防止板30のマガジン13側への回動を、ピッカー17をマガジン13側へ移動させることにより防止板当接部材17Dと飛び出し防止板30の本体部30Aとを当接させかつねじりコイルバネ35の付勢力に抗して飛び出し防止板30をマガジン13側へ回動させるように構成されているので、セル12内から飛び出したカートリッジ11をそのセル12内に戻したい場合、閉じられている飛び出し防止板30をピッカーアーム17Cの前進により防止板当接部材17Dで押し上げると共に、ピッカーアーム17Cでカートリッジ11をセル12に押し込むことができる。その結果、飛び出したカートリッジ11を、人手を介さずに元のセル12内に容易に戻すことができる。
(8)ピッカー17に飛び出し防止板30の本体部30Aと当接可能な防止板当接部材17D が設けられ、飛び出し防止板30のマガジン13側への回動を、ピッカー17をマガジン13側へ移動させることにより防止板当接部材17Dと飛び出し防止板30の本体部30Aとを当接させかつねじりコイルバネ35の付勢力に抗して飛び出し防止板30をマガジン13側へ回動させるように構成されているので、セル12内から所望のカートリッジ11を取り出したい場合に、閉じられている飛び出し防止板30を防止板当接部材17Dで押し上げると共に、ピッカーアーム17Cとカートリッジ11とを係合させ、ピッカーアーム17Cを後退させることでカートリッジ11をセル12内から取り出すことがでることができる。その結果、所望のカートリッジ11を容易に取り出すことができる。
(9)飛び出し防止板30の本体部30Aの高さ寸法が、カートリッジ11の高さ寸法の少なくとも半分以上に設定されているので、セル12内から飛び出したカートリッジ11が飛び出し防止板30に当接しても、そのカートリッジ11を確実にその位置に止めておくことができる。
(10)ピッカー17に設けられた防止板当接部材17Dの上端部がマガジン13側に低くなる傾斜面17Eに形成されているので、防止板30の本体部30Aに当接した後、両者が接触した状態で防止板30を徐々に押し上げ、最終的に防止板当接部材17Dの上端部で支持することになり、これにより、防止板30の表面を損傷することがない。
以上、前記実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されあるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、前記実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
例えば、前記実施形態では、縦列収納型方式のマガジン13を備えたライブラリ装置10に防止機構20を設けたが、これに限らない。防止機構を、セル12が上下方向に一段で水平方向に複数配置したライブラリ装置に設けてもよい。
こちらものこの限りではない。また、突起物はピッカーの上部に設けたがこちらもこの限りでない。
こちらものこの限りではない。また、突起物はピッカーの上部に設けたがこちらもこの限りでない。
前記実施形態では、ピッカー17のピッカーアーム17Cが磁気カートリッジ11の側面下部を保持するため、飛び出し防止板30をセル12の開口部の上部に対応するように設け、ピッカーアーム17Cに装備された防止板当接部材17Dをピッカー17の上部に設けたが、これに限らない。例えば、ピッカー17のピッカーアーム17Cが磁気カートリッジ11の側面上部を保持する場合は、飛び出し防止板30をセル12の開口部下部に対応するように設け、ピッカーアーム17Cに装備された防止板当接部材17Dをピッカー17の下部に設けてもよい。
また、前記実施形態では、支柱22、22間に架けわたされた軸部材27にねじりコイルバネ35を巻回し、このねじりコイルバネ35により、飛び出し防止板30を常時アクセッサ15側に付勢する構成したが、これに限らず、ねじりコイルバネ35は必ず設ける必要はない。飛び出し防止板30が薄板鉄板で形成されていた場合でも、飛び出し防止板30が軸部材27に回動自在に支持されているので飛び出し防止板30の自重により回動するので、ストッパ部30Bが支柱22の一側面24Aに係合することができる。
(付記1)
磁気カートリッジをそれぞれ収容する複数のセルが内部に設けられたマガジンと、このマガジンを収容する装置本体と、この装置本体に設けられ前記磁気カートリッジの読み書きを行うドライブ装置と、前記ドライブ装置内および前記マガジン内の前記セルに対して前記磁気カートリッジの出し入れを行うピッカーと、前記装置本体に設けられると共に前記ピッカーを搭載し前記ドライブ装置と前記各セルとの間で移動するアクセッサとを有するライブラリ装置において、
前記マガジンとアクセッサとの間に、前記磁気カートリッジの出し入れ時以外は前記磁気カートリッジが前記セル内から前記アクセッサ側に飛び出すのを阻止するカートリッジ飛び出し防止機構を設けたことを特徴するライブラリ装置。
磁気カートリッジをそれぞれ収容する複数のセルが内部に設けられたマガジンと、このマガジンを収容する装置本体と、この装置本体に設けられ前記磁気カートリッジの読み書きを行うドライブ装置と、前記ドライブ装置内および前記マガジン内の前記セルに対して前記磁気カートリッジの出し入れを行うピッカーと、前記装置本体に設けられると共に前記ピッカーを搭載し前記ドライブ装置と前記各セルとの間で移動するアクセッサとを有するライブラリ装置において、
前記マガジンとアクセッサとの間に、前記磁気カートリッジの出し入れ時以外は前記磁気カートリッジが前記セル内から前記アクセッサ側に飛び出すのを阻止するカートリッジ飛び出し防止機構を設けたことを特徴するライブラリ装置。
(付記2)
付記1に記載したライブラリ装置において、
前記各セルを前記アクセッサの移動通路に面して複数段に分けて配置すると共に、これらの複数段のうち各段に前記各セルを前記移動通路に沿って複数並設し、前記カートリッジ飛び出し防止機構を前記各セルと個別に対応する飛び出し防止板を備えた構成としたことを特徴とするライブラリ装置。
付記1に記載したライブラリ装置において、
前記各セルを前記アクセッサの移動通路に面して複数段に分けて配置すると共に、これらの複数段のうち各段に前記各セルを前記移動通路に沿って複数並設し、前記カートリッジ飛び出し防止機構を前記各セルと個別に対応する飛び出し防止板を備えた構成としたことを特徴とするライブラリ装置。
(付記3)
付記1または付記2に記載したライブラリ装置において、
前記カートリッジ飛び出し防止機構を、
前記アクセッサの移動方向に沿って配置されると共に前記マガジンの前面側の全体を囲う枠体と、前記枠体の内部に設けられ当該枠体の長手方向の両端部に立設された端部支柱と平行な複数の中間支柱と、前記各端部支柱と各中間支柱との間に架けわたすと共に前記飛び出し防止板を垂直面内で回動可能に垂下支持する軸部材とを備えた構成とし、
前記複数の中間支柱を前記各セルとの間で前記磁気カートリッジの出し入れが可能な位置に配置したことを特徴とするライブラリ装置。
付記1または付記2に記載したライブラリ装置において、
前記カートリッジ飛び出し防止機構を、
前記アクセッサの移動方向に沿って配置されると共に前記マガジンの前面側の全体を囲う枠体と、前記枠体の内部に設けられ当該枠体の長手方向の両端部に立設された端部支柱と平行な複数の中間支柱と、前記各端部支柱と各中間支柱との間に架けわたすと共に前記飛び出し防止板を垂直面内で回動可能に垂下支持する軸部材とを備えた構成とし、
前記複数の中間支柱を前記各セルとの間で前記磁気カートリッジの出し入れが可能な位置に配置したことを特徴とするライブラリ装置。
(付記4)
付記1または付記2に記載したライブラリ装置において、
前記飛び出し防止板を、
前記隣接する支柱間を挿通可能な幅に形成された本体部と、この本体部の幅方向両側に突出すると共に前記支柱の一側面に係合して当該支柱間を挿通不能に形成されたストッパ部とで形成し、このストッパ部を前記マガジン側に設けたことを特徴とするライブラリ装置。
付記1または付記2に記載したライブラリ装置において、
前記飛び出し防止板を、
前記隣接する支柱間を挿通可能な幅に形成された本体部と、この本体部の幅方向両側に突出すると共に前記支柱の一側面に係合して当該支柱間を挿通不能に形成されたストッパ部とで形成し、このストッパ部を前記マガジン側に設けたことを特徴とするライブラリ装置。
(付記4)
付記3に記載したライブラリ装置において、
前記飛び出し防止板を、
前記隣接する端部支柱と中間支柱との間、および隣接する中間支柱と中間支柱との間を挿通可能な幅に形成された本体部と、この本体部の幅方向両側に突出すると共に前記各支柱の一側面に係合して当該各支柱間を挿通不能に形成されたストッパ部とで形成し、このストッパ部を前記マガジン側が保持していることを特徴とするライブラリ装置。
付記3に記載したライブラリ装置において、
前記飛び出し防止板を、
前記隣接する端部支柱と中間支柱との間、および隣接する中間支柱と中間支柱との間を挿通可能な幅に形成された本体部と、この本体部の幅方向両側に突出すると共に前記各支柱の一側面に係合して当該各支柱間を挿通不能に形成されたストッパ部とで形成し、このストッパ部を前記マガジン側が保持していることを特徴とするライブラリ装置。
(付記5)
付記3または付記4に記載したライブラリ装置において、
前記軸部材に前記飛び出し防止板の原位置復帰用のねじりコイルバネを巻回すると共に、当該ねじりコイルバネの一端部を前記飛び出し防止板の本体部に当接させ、他端部を前記端部支柱または中間支柱に係止した構成とし、このねじりコイルバネにより、前記飛び出し防止板のストッパ部が前記一側面に係合する方向に常時付勢されていることを特徴とするライブラリ装置。
付記3または付記4に記載したライブラリ装置において、
前記軸部材に前記飛び出し防止板の原位置復帰用のねじりコイルバネを巻回すると共に、当該ねじりコイルバネの一端部を前記飛び出し防止板の本体部に当接させ、他端部を前記端部支柱または中間支柱に係止した構成とし、このねじりコイルバネにより、前記飛び出し防止板のストッパ部が前記一側面に係合する方向に常時付勢されていることを特徴とするライブラリ装置。
(付記6)
付記1ないし付記5のいずれか一つに記載したライブラリ装置において、
前記磁気カートリッジの出し入れ時に機能するカートリッジ出し入れ機構を備え、
このカートリッジ出し入れ機構を、前記ピッカーに装備されると共に前記セル側に前後移動可能かつ磁気カートリッジと係合可能なピッカーアームと、このピッカーアームに一体的に設けられ前記飛び出し防止板の本体部と当接可能な防止板当接部材とで構成し、
前記ピッカーアームの前進により前記防止板当接部材が前記飛び出し防止板に当接して当該飛び出し防止板を前記マガジン側へ回動させるように構成したことを特徴とするライブラリ装置。
付記1ないし付記5のいずれか一つに記載したライブラリ装置において、
前記磁気カートリッジの出し入れ時に機能するカートリッジ出し入れ機構を備え、
このカートリッジ出し入れ機構を、前記ピッカーに装備されると共に前記セル側に前後移動可能かつ磁気カートリッジと係合可能なピッカーアームと、このピッカーアームに一体的に設けられ前記飛び出し防止板の本体部と当接可能な防止板当接部材とで構成し、
前記ピッカーアームの前進により前記防止板当接部材が前記飛び出し防止板に当接して当該飛び出し防止板を前記マガジン側へ回動させるように構成したことを特徴とするライブラリ装置。
(付記7)
付記3ないし付記6のいずれか一つに記載したライブラリ装置において、
前記飛び出し防止板の本体部の高さ寸法を、前記磁気カートリッジの高さ寸法の少なくとも半分以上の寸法に設定したことを特徴とするライブラリ装置。
付記3ないし付記6のいずれか一つに記載したライブラリ装置において、
前記飛び出し防止板の本体部の高さ寸法を、前記磁気カートリッジの高さ寸法の少なくとも半分以上の寸法に設定したことを特徴とするライブラリ装置。
本発明は、マガジンの内部に磁気カートリッジをそれぞれ収容する複数のセルが設けられている構造のライブラリ装置に利用することができる。
10 ライブラリ装置
11 カートリッジ
12 セル
13 マガジン
14 ドライブ装置
15 アクセッサ
17 ピッカー
17C ピッカーアーム
17D 防止板当接部材
17G カートリッジ出し入れ機構
20 カートリッジ飛び出し防止機構
21 枠体
23 端部支柱
24 中間支柱
27 軸部材
30 飛び出し防止板
30A 本体部
30B ストッパ部
35 ねじりコイルバネ
11 カートリッジ
12 セル
13 マガジン
14 ドライブ装置
15 アクセッサ
17 ピッカー
17C ピッカーアーム
17D 防止板当接部材
17G カートリッジ出し入れ機構
20 カートリッジ飛び出し防止機構
21 枠体
23 端部支柱
24 中間支柱
27 軸部材
30 飛び出し防止板
30A 本体部
30B ストッパ部
35 ねじりコイルバネ
Claims (7)
- 磁気カートリッジをそれぞれ収容する複数のセルが内部に設けられたマガジンと、このマガジンを収容する装置本体と、この装置本体に設けられ前記磁気カートリッジの読み書きを行うドライブ装置と、前記ドライブ装置内および前記マガジン内の前記セルに対して前記磁気カートリッジの出し入れを行うピッカーと、前記装置本体に設けられると共に前記ピッカーを搭載し前記ドライブ装置と前記各セルとの間で移動するアクセッサとを有するライブラリ装置において、
前記マガジンとアクセッサとの間に、前記磁気カートリッジの出し入れ時以外は前記磁気カートリッジが前記セル内から前記アクセッサ側に飛び出すのを阻止するカートリッジ飛び出し防止機構を設けたことを特徴するライブラリ装置。 - 請求項1に記載したライブラリ装置において、
前記各セルを前記アクセッサの移動通路に面して複数段に分けて配置すると共に、これらの複数段のうち各段に前記各セルを前記移動通路に沿って複数並設し、前記カートリッジ飛び出し防止機構を前記各セルと個別に対応する飛び出し防止板を備えた構成としたことを特徴とするライブラリ装置。 - 請求項1または請求項2に記載したライブラリ装置において、
前記カートリッジ飛び出し防止機構を、
前記アクセッサの移動方向に沿って配置されると共に前記マガジンの前面側の全体を囲う枠体と、前記枠体の内部に設けられ当該枠体の長手方向の両端部に立設された端部支柱と平行な複数の中間支柱と、前記各端部支柱と各中間支柱との間に架けわたすと共に前記飛び出し防止板を垂直面内で回動可能に垂下支持する軸部材とを備えた構成とし、
前記複数の中間支柱を前記各セルとの間で前記磁気カートリッジの出し入れが可能な位置に配置したことを特徴とするライブラリ装置。 - 請求項3に記載したライブラリ装置において、
前記飛び出し防止板を、
前記隣接する端部支柱と中間支柱との間、および隣接する中間支柱と中間支柱との間を挿通可能な幅に形成された本体部と、この本体部の幅方向両側に突出すると共に前記各支柱の一側面に係合して当該各支柱間を挿通不能に形成されたストッパ部とで形成し、このストッパ部を前記マガジン側が保持していることを特徴とするライブラリ装置。 - 請求項3または請求項4に記載したライブラリ装置において、
前記軸部材に前記飛び出し防止板の原位置復帰用のねじりコイルバネを巻回すると共に、当該ねじりコイルバネの一端部を前記飛び出し防止板の本体部に当接させ、他端部を前記端部支柱または中間支柱に係止した構成とし、このねじりコイルバネにより、前記飛び出し防止板のストッパ部が前記一側面に係合する方向に常時付勢されていることを特徴とするライブラリ装置。 - 請求項3ないし請求項5のいずれか一つに記載したライブラリ装置において、
前記磁気カートリッジの出し入れ時に機能するカートリッジ出し入れ機構を備え、
このカートリッジ出し入れ機構を、前記ピッカーに装備されると共に前記セル側に前後移動可能かつ磁気カートリッジと係合可能なピッカーアームと、このピッカーアームに一体的に設けられ前記飛び出し防止板の本体部と当接可能な防止板当接部材とで構成し、
前記ピッカーアームの前進により前記防止板当接部材が前記飛び出し防止板に当接して当該飛び出し防止板を前記マガジン側へ回動させるように構成したことを特徴とするライブラリ装置。 - 請求項3ないし請求項6のいずれか一つに記載したライブラリ装置において、
前記飛び出し防止板の本体部の高さ寸法を、前記磁気カートリッジの高さ寸法の少なくとも半分以上の寸法に設定したことを特徴とするライブラリ装置。
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