JP2013218396A - 対応点探索装置、そのプログラム及びカメラパラメータ推定装置 - Google Patents

対応点探索装置、そのプログラム及びカメラパラメータ推定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、対応点を正確に探索できる対応点探索装置を提供する。
【解決手段】対応点探索装置1は、被写体の初期特徴点の特徴ベクトルを予め記憶するデータベースと10と、現在画像特徴点の特徴ベクトルを記述するSIFT特徴ベクトル記述手段11と、SIFTのオリエンテーション算出法により、過去画像に対する現在画像の画像回転量を算出する画像回転量算出手段12と、画像回転量が全ての現在画像特徴点のオリエンテーションとして反映されるように、現在画像特徴点の回転特徴ベクトルを記述する回転特徴ベクトル記述手段13と、現在画像と、過去画像と、データベース10とを用いて、対応点探索を行う対応点探索手段14と、対応点探索手段14が探索した対応点のうち、正解の対応点を出力する対応点出力手段15と、対応点を追加する対応点追加手段16とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、被写体を撮影した現在画像と、現在画像より前の過去画像との間で対応点探索を行う対応点探索装置及びそのプログラム、並びに、カメラパラメータを推定するカメラパラメータ推定装置に関する。
カメラパラメータ推定や被写体の認識、追跡等の画像処理を行う際、SIFT(Scale Invariant Feature Transform)等の特徴量により各画像から特徴点を検出し(非特許文献1)、画像間での対応点探索が行われている。このとき、対応点の誤対応を防ぐための従来技術が提案されている。
例えば、従来技術として、特徴点を比較する際に、各特徴点の特徴ベクトルからユークリッド距離を算出し、そのユークリッド距離に対する閾値を設定し、ユークリッド距離が閾値以上で対応点でないと評価する誤対応防止手法が知られている。
この他、従来技術として、RANSACのように、対応点の外れ値を除外する対応点誤対応除外手法も知られている(非特許文献2)。
"Gradientベースの特徴抽出-SIFTとHOG-"、藤吉他、情報処理学会 研究報告CVIM 160、pp.211-224,2007. "Random Sample Consensus:A Paradigm for Model Fitting with Applicationsto Image Analysis and Automated Cartography",M.A Fischler and R.C.Bolles,Communications of the ACM,Vol.24,pp.381-395,1981.
しかし、前記した従来技術では、SIFT等で用いられるオリエンテーション(特徴点の方向)が誤差を含む場合、この誤差を補償することができない。
図8を参照して、SIFTにおけるオリエンテーションの誤差について、説明する。
例えば、図8(a)に示すように、SIFTにより、被写体90の撮影画像から、3つの特徴点K,K,Kが検出されたこととする。この場合、SIFTでは、特徴点K,K,Kのそれぞれで、オリエンテーションO,O,Oを算出する。
ここで、図8(b)に示すように、撮影画像で被写体90が回転した場合、正しいオリエンテーションO,O,Oが算出されず、オリエンテーションOa1,Oa2,Oa3のように誤差が含まれることがある。このとき、オリエンテーションOa1,Oa2,Oa3の誤差が特徴ベクトルに反映され、図8(a)及び図8(b)の画像間において、対応点探索が行えないことや対応点の誤対応を招く。その結果、カメラパラメータ推定の正確性が低下することになる。
なお、図8(b)では、正しいオリエンテーションO,O,Oを実線で図示し、誤差を有するオリエンテーションOa1,Oa2,Oa3を破線で図示した。
また、図8(b)では、被写体90を撮影したカメラ(不図示)の光軸を回転中心として、被写体90又はカメラ(不図示)の何れかが回転した状態を図示している。
そこで、本発明は、前記した問題を解決し、対応点を正確に探索できる対応点探索装置及びそのプログラム、並びに、カメラパラメータを正確に推定できるカメラパラメータ推定装置を提供することを課題とする。
本願発明者は、画像内の特徴点が同じように回転する傾向に着目し、画像内の各特徴点でオリエンテーションを個別に算出する代わりに、画像回転量を画像内の全特徴点で共通するオリエンテーションとして算出することで、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
具体的には、本願第1発明に係る対応点探索装置は、被写体を撮影した現在画像と、前記現在画像より前の過去画像との間で対応点探索を行う対応点探索装置であって、データベースと、第1特徴ベクトル算出手段と、第1対応点探索手段と、画像回転量算出手段と、第2特徴ベクトル算出手段と、第2対応点探索手段と、対応点出力手段と、データベース書込手段とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、対応点探索装置は、データベースによって、被写体の特徴点として予め検出された初期特徴点の特徴ベクトルと、初期特徴点の3次元座標とを予め記憶する。また、データベースは、過去画像から検出された特徴点である過去画像特徴点の近似特徴ベクトルと、過去画像の算出済回転特徴ベクトルと、過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルとが書き込まれる。
また、対応点探索装置は、第1特徴ベクトル算出手段によって、SIFT、SURF(Speeded Up Robust Features)等の局所特徴量算出手法により、現在画像の特徴点である現在画像特徴点を検出して特徴ベクトルを算出する。そして、第1特徴ベクトル算出手段は、算出した現在画像特徴点の特徴ベクトルを、現在画像より後の画像で対応点探索を行うときの過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルとしてデータベースに書き込む。
また、対応点探索装置は、第1対応点探索手段によって、データベースを参照して、現在画像特徴点と初期特徴点との特徴ベクトル、及び、現在画像特徴点の特徴ベクトルと過去画像特徴点の近似特徴ベクトルとについて、最短距離と当該最短距離の次に短い距離との比である第1評価値を算出し、算出した第1評価値が最小になる特徴点の対を、現在画像−データベース対応点として探索する。つまり、第1対応点探索手段は、データベースに記憶された特徴点と、現在画像から検出された特徴点との対応点を求める。
また、対応点探索装置は、画像回転量算出手段によって、現在画像内の全特徴点が同じように回転するとみなし、位相限定相関法又はオリエンテーション算出法により、過去画像に対する現在画像の画像回転量を算出する。そして、対応点探索装置は、第2特徴ベクトル算出手段によって、局所特徴量算出手法を用いて、予め設定された基準角度を基準に画像回転量が現在画像から検出された全特徴点で共通するオリエンテーションとして反映されるように、現在画像特徴点の回転特徴ベクトルを算出する。さらに、第2特徴ベクトル算出手段は、算出した現在画像特徴点の回転特徴ベクトルを、現在画像より後の画像で対応点探索を行うときの過去画像の算出済回転特徴ベクトルとしてデータベースに書き込む。
また、対応点探索装置は、第2対応点探索手段によって、データベースを参照して、現在画像特徴点の回転特徴ベクトルと過去画像特徴点の算出済回転特徴ベクトルとについて、第1評価値を算出し、算出した第1評価値が最小になる特徴点の対を、現在画像−過去画像対応点として探索する。つまり、第2対応点探索手段は、過去画像から検出された特徴点と、現在画像の特徴点との対応点を求める。
また、対応点探索装置は、対応点出力手段によって、現在画像−過去画像対応点に含まれ、かつ、現在画像−データベース対応点に含まれる現在画像特徴点について、現在画像特徴点の特徴ベクトル及び過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルの距離と、現在画像特徴点及び初期特徴点の特徴ベクトルの距離との比である第2評価値が予め設定された第1閾値を超えるか否かを判定する。そして、対応点出力手段は、誤対応の可能性が低い方を正解の対応点とするために、第2評価値が第1閾値を超えるときに現在画像−データベース対応点を対応点として出力し、第2評価値が第1閾値を超えないときに現在画像−過去画像対応点を対応点として出力する。
ここで、撮影環境(例えば、カメラ位置・姿勢や照明の明暗)は、時間の経過と共に、徐々に変化する。そして、第2評価値が予め設定された第2閾値を超えるときに、データベースに予め記憶した初期特徴点の特徴ベクトルより、現在画像から検出した特徴点の特徴ベクトルの方が、撮影環境により近い状態で求められたものと言える。そこで、対応点探索装置は、データベース書込手段によって、撮影環境により近い状態で求められた現在画像特徴点の特徴ベクトルを、次の現在画像で対応点探索を行うときの過去画像特徴点の特徴ベクトルとしてデータベースに書き込む。
また、本願第2発明に係る対応点探索装置は、対応点追加手段によって、現在画像特徴点と初期特徴点との特徴ベクトル、及び、現在画像特徴点の特徴ベクトルと過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルとについて、第1評価値が予め設定された第3閾値未満であるか否かを判定し、第1評価値が第3閾値未満である特徴点の対を、対応点に追加する。
かかる構成によれば、対応点探索装置は、算出した画像回転量と異なる回転の特徴点が存在する場合でも、この特徴点が含まれる対応点を拾い上げることができる。
また、本願第3発明に係る対応点探索装置は、対応点出力手段が、第2評価値が第1閾値を超えないとき、現在画像−過去画像対応点と共に、初期特徴点を出力することを特徴とする。
かかる構成によれば、対応点探索装置が初期特徴点を出力することで、被写体の認識や追跡等の画像処理が行い易くなり、対応点探索装置の利便性が向上する。
また、本願第4発明に係る対応点探索装置は、第1対応点探索手段が、算出した第1評価値が最小になり、かつ、予め設定された第4閾値を超える特徴点の対を、現在画像−データベース対応点として探索し、第2対応点探索手段が、算出した第1評価値が最小になり、かつ、予め設定された第5閾値を超える特徴点の対を、現在画像−過去画像対応点として探索することを特徴とする。
かかる構成によれば、対応点探索装置は、誤対応の可能性が高い特徴点の対を閾値処理で除外できるため、対応点を正確に探索することができる。
また、前記した課題に鑑みて、本願第5発明に係るカメラパラメータ推定装置は、本願第4発明に係る対応点探索装置を備え、カメラパラメータを推定するカメラパラメータ推定装置であって、3次元座標抽出手段と、カメラパラメータ推定手段とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、カメラパラメータ推定装置は、対応点探索装置の第1対応点探索手段によって、探索した前記現在画像−データベース対応点を、次の現在画像で対応点探索を行うときの過去画像−データベース対応点として一時記憶する。
また、カメラパラメータ推定装置は、3次元座標抽出手段によって、現在画像−過去画像対応点に含まれ、かつ、現在画像−データベース対応点に含まれない現在画像特徴点について、現在画像−過去画像対応点及び前記過去画像−データベース対応点に基づいて、データベースに記憶された初期特徴点の3次元座標を、現在画像特徴点の3次元座標として抽出する。そして、カメラパラメータ推定装置は、カメラパラメータ推定手段によって、対応点探索装置で探索された対応点と、3次元座標抽出手段で抽出された3次元座標とを用いて、カメラパラメータを推定する。
これによって、カメラパラメータ推定装置は、現在画像特徴点がデータベースの特徴点に対応せずに、現在画像特徴点の3次元座標が求められない場合でも、過去画像特徴点に紐付けて、データベースから3次元座標を抽出して、カメラパラメータを推定することができる。
なお、本願第1発明に係る対応点探索装置は、CPU、データベース等のハードウェア資源を備える一般的なコンピュータを、前記した各手段として協調動作させる対応点探索プログラムによって実現することもできる。この対応点探索プログラムは、通信回線を介して配布しても良く、CD−ROMやフラッシュメモリ等の記録媒体に書き込んで配布してもよい。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
本願第1発明によれば、画像内の全特徴点が同じように回転するとみなし、全特徴点で共通するオリエンテーションを算出するため、各特徴点でオリエンテーションを個別に算出した場合に比べて、オリエンテーションの誤差が少なく、対応点を正確に探索することができる。
本願第2発明によれば、算出した画像回転量と異なる回転の特徴点が存在する場合でも、この特徴点が含まれる対応点を拾い上げるため、対応点の数が減少し過ぎることで対応点探索が行えない事態を防止することができる。
本願第3発明によれば、現在画像−過去画像対応点と共に初期特徴点を出力するため、被写体の認識や追跡等の画像処理が行い易くなり、対応点探索装置の利便性が向上する。
本願第4発明によれば、誤対応の可能性が高い特徴点の組み合わせを閾値処理で除外するため、対応点をより正確に探索することができる。
本願第5発明によれば、データベースから現在画像の特徴点における3次元座標が抽出できない場合でも、過去画像の特徴点に紐付けて、データベースから3次元座標を取得できるため、カメラパラメータをより正確に推定することができる。
本発明の実施形態において、カメラの移動と画像の回転との関係を説明する図である。 本発明の実施形態において、対応点の探索を説明する図である。 本発明の実施形態に係るカメラパラメータ推定装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態において画像回転量の算出を説明する図であり、(a)は特徴点の周辺領域での輝度勾配方向を示し、(b)は輝度勾配方向のヒストグラムを示す。 本発明の実施形態において、回転特徴ベクトルの記述を説明する図である。 図3のカメラパラメータ推定装置が、先頭のフレーム画像からカメラパラメータを推定する動作を示すフローチャートである。 図3のカメラパラメータ推定装置が、2番目以降のフレーム画像からカメラパラメータを推定する動作を示すフローチャートである。 従来技術において、画像の回転を説明する図である。
[本発明の概略]
図1,図2を参照して、本発明の実施形態に係る対応点探索装置1及びカメラパラメータ推定装置2の概略について、説明する(適宜図3参照)。
図1に示すように、動画像を撮影する一般的なカメラCが、立方体状の物体である被写体90を撮影する場合を考える。まず、カメラCが、現在のフレームtからnフレーム前(0<n<t)、図1の符号Ct−nで図示したように、被写体90に対して斜めに位置している。次に、カメラCが、フレームtにおいて、図1の符号Cで図示したように、被写体90の正面まで移動したとする。この場合、時刻t−nの画像91t−nと、時刻tの画像91とを比較すると、被写体90は、カメラCの移動に伴って画像内で回転することになる。
以後、時刻tの画像91を現在画像と呼び、時刻t−nの画像91t−nを過去画像と呼ぶ。
また、本実施形態では、n=1、つまり、過去画像が現在画像の1フレーム前の画像であることとする。
図2に示すように、対応点探索装置1は、現在画像91と、過去画像91t−nと、データベース10との間で対応点探索を行う。
この図2では、説明を簡易にするため、特徴点が2個であることとする(“●”、“▲”で図示)。
対応点探索装置1が備えるデータベース10には、初期特徴点K,Kの特徴ベクトル(“●の特徴記述子A”、“▲の特徴記述子A”)と、初期特徴点K,Kの3次元座標とが予め記憶されている。
なお、データベース10は、特徴記述子A以外も記憶するが、説明を簡易にするため、図2では省略した。
まず、対応点探索装置1は、過去画像91t−nと、データベース10との間で、対応点探索を行う。ここでは、初期特徴点Kと特徴点K4t−nとの対、及び、初期特徴点Kと特徴点K5t−nとの対が、対応点として探索されたこととする(実線矢印で図示)。
また、対応点探索装置1は、現在画像91と、データベース10との間で、対応点探索を行う。ここでは、初期特徴点Kと特徴点K4tとの対が、対応点として探索されたこととする。一方、初期特徴点Kと特徴点K5tとの対が、対応点として探索されなかったこととする(破線矢印で図示)。
そして、対応点探索装置1は、現在画像91と、過去画像91t−nとの間で、対応点探索を行う。このとき、各特徴点でオリエンテーションを個別に算出すると、オリエンテーションの誤差により、対応点探索の正確性が低下する。従って、対応点探索装置1は、過去画像91t−nの全特徴点K4t−n,K5t−nで共通するオリエンテーションを算出する。また、対応点探索装置1は、現在画像91の全特徴点K4t,K5tで共通するオリエンテーションを算出する。そして、対応点探索装置1は、過去画像91t−nと現在画像91とのオリエンテーションの差分を画像回転量として算出し、この画像回転量が反映された回転特徴ベクトルを記述する。その後、対応点探索装置1は、記述した回転特徴ベクトルを用いて、対応点探索を行う。ここでは、特徴点K4tと特徴点K4t−nとの対、及び、特徴点K5tと特徴点K5t−nとの対が、対応点として探索されたこととする。
特徴点K4tは、現在画像91と過去画像91t−nとの間、及び、現在画像91とデータベース10との間の両方で対応している。この場合、対応点探索装置1は、現在画像91と過去画像91t−nとの対応点、又は、現在画像91とデータベース10との対応点の何れかを正解の対応点として出力する。
一方、特徴点K5tは、現在画像91とデータベース10との間で対応していないため、データベース10から特徴点K5tの3次元座標を抽出できず、カメラパラメータの推定に好ましくない。そこで、カメラパラメータ推定装置2は、現在画像91と過去画像91t−nとの対応点を遡って、現在画像91の特徴点K5tに対応する過去画像91t−nの特徴点K5t−nを求める。さらに、カメラパラメータ推定装置2は、過去画像91t−nとデータベース10との対応点を遡って、過去画像91t−nの特徴点K5t−nに対応するデータベース10の初期特徴点Kを求める。さらに、カメラパラメータ推定装置2は、データベース10から初期特徴点Kの3次元座標を、特徴点K5tの3次元座標として抽出する。
その後、カメラパラメータ推定装置2は、対応点探索装置1で探索された対応点(K4t,K4t−n),(K5t,K5t−n)と、抽出した3次元座標とを用いて、カメラパラメータを推定する
[カメラパラメータ推定装置の構成]
図3を参照して、カメラパラメータ推定装置2の構成について、説明する。
図3に示すように、カメラパラメータ推定装置2は、カメラCのカメラパラメータを推定するものであり、対応点探索装置1と、3次元座標抽出手段21と、カメラパラメータ推定手段22とを備える。
対応点探索装置1は、現在画像と、過去画像と、データベース10との間で対応点探索を行うものであって、データベース10と、SIFT特徴ベクトル記述手段(第1特徴ベクトル算出手段)11と、画像回転量算出手段12と、回転特徴ベクトル記述手段(第2特徴ベクトル算出手段)13と、対応点探索手段14と、対応点出力手段15と、対応点追加手段16と、特徴記述子B書込手段(データベース書込手段)17とを備える。
データベース10は、外部から、被写体90の特徴点として予め検出された初期特徴点の特徴ベクトルと、初期特徴点の3次元座標とが入力され、入力された初期特徴点及び3次元座標を対応付けて予め記憶するものである。
この初期特徴点の特徴ベクトルは、SIFT等の局所特徴量算出手法により、被写体90の撮影画像から特徴点を検出して、特徴ベクトルを記述したものである。この初期特徴点及び初期特徴点の特徴ベクトルは、それぞれ、特徴点及び特徴ベクトルの初期値として扱われる。
初期特徴点は、図3のカメラCの撮影画像から求めてもよく、図示を省略した他のカメラの撮影画像から求めてもよい。また、初期特徴点の特徴ベクトルは、特徴記述子Aと呼ばれることがある。
初期特徴点の3次元座標は、例えば、位置関係が既知のステレオカメラで三角測量を行うことにより、初期特徴点の位置(座標)を求めたものである。また、初期特徴点の3次元座標は、被写体90を撮影した大量の画像からSIFTで特徴ベクトルを求め、各画像間で対応点を探索し、その探索結果にバンドルアジャストメント等の最適化手法を適用し、求めてもよい。
なお、バンドルアジャストメントは、例えば、ホームページ「http://phototour.cs.washington.edu/bundler/」に詳細に記載されている。
また、データベース10に記憶させる初期特徴点の数は任意であり、対応点探索の正確性を向上させるために、初期特徴点の数を多くすることが好ましい。
また、データベース10は、後記する特徴記述子B書込手段17から、初期特徴点の特徴ベクトルに対応付けて、過去画像特徴点の近似特徴ベクトルが書き込まれる。
この近似特徴ベクトルは、初期特徴点の特徴ベクトルよりも撮影環境により近似した状態で求められた特徴ベクトルであり、特徴記述子Bと呼ばれることがある。
また、過去画像特徴点とは、過去画像から検出された特徴点のことである。
また、データベース10は、後記する回転特徴ベクトル記述手段13から、現在画像特徴点の回転特徴ベクトルと、過去画像特徴点の算出済回転特徴ベクトルとが書き込まれる。
この回転特徴ベクトルは、後記する画像回転量算出手段12で算出された画像回転量がオリエンテーションとして反映された特徴ベクトルであり、特徴記述子Cと呼ばれることがある。
この算出済回転特徴ベクトルは、過去画像から繰り返し回転特徴ベクトルを算出することを防止するための回転特徴ベクトルであり、特徴記述子C’と呼ばれることがある。
また、データベース10は、後記するSIFT特徴ベクトル記述手段11から、過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルが書き込まれる。
この算出済特徴ベクトルは、過去画像から繰り返し特徴ベクトルを算出することを防止するための特徴ベクトルであり、特徴記述子Tとよばれることがある。
なお、データベース10は、現在画像が先頭のフレーム画像の場合、特徴記述子B〜Tが書き込まれていない。
また、図3では、特徴記述子A〜Tを記述子A〜Tと略記した。
SIFT特徴ベクトル記述手段11は、カメラCから現在画像が入力され、SIFT等の局所特徴量算出手法により、入力された現在画像から特徴点を検出して、特徴ベクトルを記述(算出)するものである。
以後、現在画像から検出された特徴点を現在画像特徴点と呼ぶ。
そして、SIFT特徴ベクトル記述手段11は、記述した現在画像特徴点の特徴ベクトルを、画像回転量算出手段12と、対応点探索手段14と、対応点出力手段15と、対応点追加手段16と、特徴記述子B書込手段17と、3次元座標抽出手段21とに出力する。
さらに、SIFT特徴ベクトル記述手段11は、記述した現在画像特徴点の特徴ベクトルを、次の現在画像で対応点探索を行うときの過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルとして、データベース10に書き込む。
画像回転量算出手段12は、SIFT特徴ベクトル記述手段11から、現在画像特徴点の特徴ベクトルが入力され、データベース10から過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルを読み出す。そして、画像回転量算出手段12は、入力された現在画像特徴点の特徴ベクトル及び過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルを用いて、SIFTのオリエンテーション算出法により、過去画像に対する現在画像の画像回転量を算出するものである。
<画像回転量の算出>
図4を参照して、画像回転量算出手段12による画像回転量の算出について、具体的に説明する(適宜図3参照)。
画像回転量算出手段12は、後記する現在画像−DB対応点探索手段14aと同様の手法で、現在画像特徴点の特徴ベクトルと過去画像特徴点の算出済特徴ベクトル(つまり、通常のSIFTで記述された特徴記述子T)との評価値T1を算出し、現在画像と過去画像との対応点に含まれる現在画像特徴点及び過去画像特徴点を全て求める。
そして、画像回転量算出手段12は、図4(a)に示すように、対応点に含まれる過去画像特徴点Kt−nについて、その周辺領域を8×8の小領域に分割し、各小領域の輝度勾配方向を求める。この図4(a)では、矢印の向きが輝度勾配方向を示し、矢印の大きさが輝度勾配強度を示す。そして、図4(b)に示すように、画像回転量算出手段12は、輝度勾配方向を36ビンのヒストグラムで表現し、そのピーク(最高値)を過去画像特徴点Kt−nのオリエンテーションOとして算出する。さらに、画像回転量算出手段12は、過去画像特徴点Kt−nと同様、対応点に含まれる現在画像特徴点KのオリエンテーションOを算出する。
そして、画像回転量算出手段12は、対応点に含まれる過去画像特徴点Kt−nと現在画像特徴点Kとの全てについて、過去画像特徴点Kt−nのオリエンテーションと、現在画像特徴点Kのオリエンテーションとの差分平均値を画像回転量として算出する。その後、画像回転量算出手段12は、算出した画像回転量を回転特徴ベクトル記述手段13に出力する。
なお、画像回転量算出手段12は、現在画像が先頭のフレーム画像の場合、何の処理を行わなくともよい。
図3に戻り、対応点探索装置1の構成について、説明を続ける。
回転特徴ベクトル記述手段13は、画像回転量算出手段12から画像回転量が入力される。そして、回転特徴ベクトル記述手段13は、SIFT等の局所特徴量算出手法によって、入力された画像回転量が全ての現在画像特徴点のオリエンテーションとして反映されるように、現在画像特徴点の回転特徴ベクトルを記述(算出)するものである。
<回転特徴ベクトルの記述>
図5を参照して、回転特徴ベクトル記述手段13による回転特徴ベクトルの記述について、具体的に説明する。(適宜図3参照)。
回転特徴ベクトル記述手段13は、予め設定された基準角度(例えば、水平を示す0°)を基準として、全ての現在画像特徴点について、現在画像特徴点の周辺領域を算出したオリエンテーションだけ、予め設定された回転方向(例えば、右回り)に回転させる。
そして、回転特徴ベクトル記述手段13は、図5に示すように、回転後の周辺領域を4×4の合計16ブロックに分割し、ブロックごとに、45度間隔の8方向での輝度勾配方向のヒストグラムを作成する。このとき、回転特徴ベクトル記述手段13は、8方向で16ブロックのヒストグラムを作成したため、16×8=128次元の特徴ベクトルとして、現在画像特徴点の回転特徴ベクトルを記述する。その後、回転特徴ベクトル記述手段13は、記述した現在画像特徴点の回転特徴ベクトルを、データベース10に書き込む。
さらに、回転特徴ベクトル記述手段13は、記述した現在画像特徴点の回転特徴ベクトルを、次の現在画像で対応点探索を行うときの過去画像特徴点の算出済回転特徴ベクトルとして、データベース10に書き込む。
なお、回転特徴ベクトル記述手段13は、現在画像が先頭のフレーム画像の場合、何の処理を行わなくともよい。
また、SIFTによるオリエンテーション算出及び回転特徴ベクトルの記述は、例えば、文献「“Gradientベースの特徴抽出-SIFTとHOG-”、藤吉他、情報処理学会 研究報告CVIM 160、pp.211-224,2007.」に詳細に記載されている。
図3に戻り、対応点探索装置1の構成について、説明を続ける。
対応点探索手段14は、対応点探索を行うものであり、現在画像−DB対応点探索手段(第1対応点探索手段)14aと、現在画像−過去画像対応点探索手段(第2対応点探索手段)14bとを備える。
ここで、対応点探索手段14は、SIFT特徴ベクトル記述手段11から現在画像特徴点の特徴ベクトルが入力される。また、対応点探索手段14は、データベース10から、初期特徴点の特徴ベクトル(特徴記述子A)と、過去画像特徴点の近似特徴ベクトル(特徴記述子B)と、現在画像特徴点の回転特徴ベクトル(特徴記述子C)と、過去画像特徴点の算出済特徴ベクトル(特徴記述子T)とを読み出す。
<対応点の探索>
対応点探索手段14による対応点探索について、具体的に説明する。
現在画像−DB対応点探索手段14aは、現在画像特徴点と初期特徴点との特徴ベクトル、及び、現在画像特徴点の特徴ベクトルと過去画像特徴点の近似特徴ベクトルとについて、後記する評価値T1(第1評価値)を算出し、算出した評価値T1が最小になる特徴点の対を、現在画像−データベース対応点として探索するものである。
まず、現在画像−DB対応点探索手段14aは、現在画像特徴点の特徴ベクトルと、初期特徴点の特徴ベクトルとについて、以下の式(1)により、評価値T1を算出する。
T1=l1/l2 ・・・式(1)
具体的には、現在画像−DB対応点探索手段14aは、現在画像特徴点ごとに、この現在画像特徴点の特徴ベクトルと、初期特徴点の特徴ベクトルとの全組み合わせのうち、最短のユークリッド距離l1を算出する。また、現在画像−DB対応点探索手段14aは、現在画像特徴点ごとに、この現在画像特徴点の特徴ベクトルと、初期特徴点の特徴ベクトルと全組み合わせのうち、ユークリッド距離l1の次に短いユークリッド距離l2を算出する。そして、現在画像−DB対応点探索手段14aは、現在画像特徴点ごとに、最短のユークリッド距離l1と、次に短いユークリッド距離l2との比である評価値T1を算出する。
つまり、評価値T1は、現在画像特徴点の特徴ベクトルが、データベース10に記憶された何れの特徴点ベクトルに近いかを評価するものである。また、この評価値T1は、最短のユークリッド距離l1と、次に短いユークリッド距離l2とが一定の値でならなければ、正解の対応点でなく、誤対応の可能性が高いことを示す。
次に、現在画像−DB対応点探索手段14aは、現在画像特徴点の特徴ベクトルと過去画像特徴点の近似特徴ベクトルとについて、前記した式(1)で評価値T1を算出する。
なお、初期特徴点の特徴ベクトルの代わりに、過去画像特徴点の近似特徴ベクトルを用いる以外、評価値1を同様に算出できるため、説明を省略する。
そして、現在画像−DB対応点探索手段14aは、現在画像特徴点ごとに、現在画像特徴点と初期特徴点との全組み合わせ、及び、現在画像特徴点と過去画像特徴点との全組み合わせのうち、算出した評価値T1が最小になる特徴点の対を、現在画像−データベース対応点として探索する。このとき、現在画像−DB対応点探索手段14aは、誤対応を低減するため、評価値T1が最小になり、かつ、閾値α(第4閾値)を超える特徴点の対を、現在画像−データベース対応点として探索することが好ましい。この閾値αは、任意の値(例えば、0.5)で予め設定される。
なお、現在画像−DB対応点探索手段14aは、現在画像が先頭のフレーム画像の場合、過去画像特徴点の近似特徴ベクトルがデータベース10に記憶されていないため、初期特徴点のみを探索対象とすればよい。
現在画像−過去画像対応点探索手段14bは、現在画像特徴点の回転特徴ベクトルと過去画像特徴点の算出済回転特徴ベクトルとについて、前記した式(1)で評価値T1を算出し、算出した評価値T1が最小になる特徴点の対を、現在画像−過去画像対応点として探索するものである。
なお、現在画像−過去画像対応点探索手段14bは、現在画像−DB対応点探索手段14aと同様に評価値T1を算出できるため、説明を省略する。
そして、現在画像−過去画像対応点探索手段14bは、現在画像特徴点と、過去画像特徴点との全組み合わせのうち、算出した評価値T1が最小になる特徴点の対を現在画像−過去画像対応点として探索する。このとき、現在画像−過去画像対応点探索手段14bは、誤対応を低減するため、評価値T1が最小になり、かつ、閾値α’(第5閾値)を超える特徴点の対を、現在画像−過去画像対応点として探索することが好ましい。この閾値α’は、閾値α以下の任意の値(例えば、0.1)で予め設定される。
その後、対応点探索手段14は、現在画像−データベース対応点と、現在画像−過去画像対応点とを、対応点出力手段15と、3次元座標抽出手段21とに出力する。
また、対応点探索手段14は、現在画像−過去画像対応点探索手段14bで探索された現在画像−データベース対応点を一時記憶メモリ(不図示)に記憶する。そして、対応点探索手段14は、現在画像より後の画像で対応点探索を行うとき、一時記憶メモリに一時記憶された現在画像−データベース対応点を、過去画像−データベース対応点として対応点出力手段15に出力する。
対応点出力手段15は、SIFT特徴ベクトル記述手段11から、現在画像特徴点の特徴ベクトルが入力される。また、対応点出力手段15は、対応点探索手段14から、現在画像−データベース対応点と、現在画像−過去画像対応点と、過去画像−データベース対応点とが入力される。さらに、対応点出力手段15は、データベース10から、過去画像特徴点の算出済特徴ベクトル(特徴記述子T)を読み出す。
この対応点出力手段15は、入力された現在画像特徴点のそれぞれが、現在画像−過去画像対応点に含まれ、かつ、現在画像−データベース対応点に含まれるか否かを判定するものである。そして、対応点出力手段15は、両対応点に含まれると判定された現在画像特徴点について、以下の式(2)により評価値τ(第2評価値)を算出する。
τ=L1/L2 ・・・式(2)
この距離比τは、その値が“1”で分母側と分子側の特徴ベクトル同士の類似度が等しいことを示し、“1”より増加するほど分母側の特徴ベクトル同士の類似度が高いことを示し、“1”から減少するほど分子側の特徴ベクトル同士の類似度が高いことを示す。
具体的には、対応点出力手段15は、現在画像−過去画像対応点に含まれる現在画像特徴点及び過去画像特徴点について、この現在画像特徴点の特徴ベクトルと、この過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルとのユークリッド距離L1を算出する。また、対応点出力手段15は、現在画像−データベース対応点に含まれる現在画像特徴点と初期特徴点とについて、特徴ベクトル同士のユークリッド距離L2を算出する。そして、対応点出力手段15は、ユークリッド距離L1,L2の比を示す評価値τを算出する。
さらに、対応点出力手段15は、算出した評価値τが閾値β(第1閾値)を超えるか否かを判定する。
この閾値βは、被写体の絵柄や撮影環境を考慮して、任意の値(例えば、2)で予め設定される。
評価値τが閾値βを超える場合、対応点出力手段15は、現在画像−データベース対応点を、正解の対応点として対応点追加手段16に出力する。このとき、対応点出力手段15は、被写体の認識や追跡等の画像処理が行い易くするため、現在画像−データベース対応点と共に、初期特徴点を出力することが好ましい。
一方、評価値τが閾値β以下の場合、対応点出力手段15は、現在画像−過去画像対応点を、正解の対応点として対応点追加手段16に出力する。
対応点追加手段16は、SIFT特徴ベクトル記述手段11から、現在画像特徴点の特徴ベクトルが入力され、対応点出力手段15から、正解の対応点が入力される。また、対応点追加手段16は、データベース10から、初期特徴点の特徴ベクトル(特徴記述子A)と、過去画像特徴点の算出済特徴ベクトル(特徴記述子T)とを読み出す。
この対応点追加手段16は、現在画像−DB対応点探索手段14aと同様、現在画像特徴点と初期特徴点との特徴ベクトル、及び、現在画像特徴点の特徴ベクトルと過去画像特徴点の近似特徴ベクトルとについて、前記した式(1)で評価値T1を算出する。
また、対応点追加手段16は、現在画像特徴点と初期特徴点との対について、算出した評価値T1が閾値γ(第3閾値)未満であるか否かを判定する。そして、評価値T1が閾値γ未満の場合、対応点追加手段16は、現在画像特徴点と初期特徴点との対を、正解の対応点として追加する。
この閾値γは、閾値α以下の任意の値(例えば、0.1)で予め設定される。
さらに、対応点追加手段16は、現在画像特徴点と過去画像特徴点との対についても、算出した評価値T1が閾値γ未満であるか否かを判定する。そして、評価値T1が閾値γ未満の場合、対応点追加手段16は、現在画像特徴点と過去画像特徴点との対を、正解の対応点として追加する。
その後、対応点追加手段16は、追加した対応点をカメラパラメータ推定手段22に出力する。これによって、対応点探索装置1は、画像回転量算出手段12が算出した画像回転量と異なる回転の特徴点の対が存在する場合でも、この特徴点の対を対応点として拾うことができる。
なお、対応点追加手段16は、追加しようとする対応点が、対応点出力手段15から入力された対応点に既に含まれている場合、追加しなくともよい。
特徴記述子B書込手段17は、SIFT特徴ベクトル記述手段11から、現在画像特徴点の特徴ベクトルが入力される。また、特徴記述子B書込手段17は、対応点探索手段14から、現在画像−データベース対応点と、現在画像−過去画像対応点とが入力される。さらに、特徴記述子B書込手段17は、データベース10から、初期特徴点の特徴ベクトル(特徴記述子A)を読み出す。
この特徴記述子B書込手段17は、対応点出力手段15と同様、入力された現在画像特徴点のそれぞれが、現在画像−過去画像対応点に含まれ、かつ、現在画像−データベース対応点に含まれるか否かを判定する。そして、特徴記述子B書込手段17は、対応点出力手段15と同様、両対応点に含まれると判定された現在画像特徴点について、前記した式(2)で評価値τを算出し、算出した評価値τが閾値δ(第2閾値)を超えるか否かを判定するものである。
この閾値δは、閾値α以下で任意の値(例えば、0.1)に設定することができる。
ここで、評価値τが閾値δを超える場合、特徴記述子B書込手段17は、入力された現在画像特徴点の特徴ベクトルを、初期特徴点の特徴ベクトルに対応付けて、過去画像特徴点の近似特徴ベクトル(特徴記述子B)として、データベース10に書き込む。
このように、対応点探索装置1は、過去画像特徴点の近似特徴ベクトルを利用することで、撮影環境が変化した場合でも、正確に対応点を探索できる。さらに、対応点探索装置1は、撮影環境が初期状態に急峻に戻った場合でも、初期特徴点の特徴ベクトルを利用することで、対応点探索の正確性を維持できる。
3次元座標抽出手段21は、SIFT特徴ベクトル記述手段11から、現在画像特徴点の特徴ベクトルが入力される。また、3次元座標抽出手段21は、対応点探索手段14から、現在画像−データベース対応点と、現在画像−過去画像対応点と、過去画像−データベース対応点とが入力される。さらに、3次元座標抽出手段21は、データベース10から、初期特徴点の特徴ベクトル(特徴記述子A)と、3次元座標とを読み出す。
この3次元座標抽出手段21は、入力された現在画像特徴点が、現在画像−過去画像対応点に含まれ、かつ、現在画像−データベース対応点に含まれる判定条件を満たすか否かを判定する。そして、3次元座標抽出手段21は、この判定条件を満たす現在画像特徴点について、現在画像−過去画像対応点及び過去画像−データベース対応点に基づいて、初期特徴点に対応付けられた3次元座標を、現在画像特徴点の3次元座標として抽出するものである。
具体的には、3次元座標抽出手段21は、現在画像−過去画像対応点を遡って、現在画像特徴点に対応する過去画像特徴点を求める。次に、3次元座標抽出手段21は、過去画像−データベース対応点を遡って、過去画像特徴点に対応する初期特徴点を求める。最後に、3次元座標抽出手段21は、データベース10から、求めた初期特徴点の3次元座標を、現在画像特徴点の3次元座標として抽出する。その後、3次元座標抽出手段21は、抽出した現在画像特徴点の3次元座標をカメラパラメータ推定手段22に出力する。
なお、3次元座標抽出手段21は、現在画像−データベース対応点に含まれる現在画像特徴点について、この現在画像−データベース対応点を遡って、現在画像特徴点に対応する初期特徴点を求める。そして、3次元座標抽出手段21は、求めた初期特徴点の3次元座標を、現在画像特徴点の3次元座標として抽出してもよい。
カメラパラメータ推定手段22は、対応点追加手段16から対応点が入力され、3次元座標抽出手段21から3次元座標が入力され、入力された対応点及び3次元座標を用いて、カメラパラメータ(例えば、カメラの位置、姿勢等の外部パラメータと、光学中心、レンズ歪等の内部パラメータ)を推定するものである。
例えば、カメラパラメータ推定手段22は、3個以上の対応点からカメラパラメータを推定する。このとき、カメラパラメータ推定手段22は、対応点に外れ値と呼ばれる誤対応点が含まれる場合があるため、RANSAC、LMedS等のロバスト推定により外れ値を除外し、最適化によりカメラパラメータを推定する。このとき、カメラパラメータ推定手段22は、最適化の評価関数として、仮定したカメラパラメータで特徴記述子Aの3次元座標を画像に投影した座標と、対応点の座標との距離差の総和を用いることができる。この場合、カメラパラメータ推定手段22は、最適化の評価関数の計算値が最小になるカメラパラメータを繰り返し処理で推定する。その後、カメラパラメータ推定手段22は、推定したカメラパラメータを外部に出力する。
この他、カメラパラメータ推定手段22は、OpenCV(http://opencv.jp/)を用いて、カメラパラメータを推定することもできる。
[カメラパラメータ推定装置の動作:先頭のフレーム画像]
図6,図7を参照して、カメラパラメータ推定装置2の動作について、説明する(適宜図3参照)。
なお、カメラパラメータ推定装置2は、現在画像が先頭のフレーム画像の場合と、2番目以降のフレーム画像の場合で動作が異なるため、それぞれ説明する。
また、カメラパラメータ推定装置2は、データベース10に初期特徴点の特徴ベクトルと、初期特徴点の3次元座標とを記憶していることとする。
図6に示すように、カメラパラメータ推定装置2は、カメラCから、現在画像(先頭のフレーム画像)が入力される(ステップS1)。
SIFT特徴ベクトル記述手段11は、SIFT等の局所特徴量算出手法により、現在画像から特徴点を検出して、特徴ベクトルを記述する(ステップS2)。
現在画像−DB対応点探索手段14aは、データベース10から初期特徴点(特徴記述子A)を読み出して、現在画像特徴点と初期特徴点との特徴ベクトルについて、評価値T1を算出する(ステップS3)。
現在画像−DB対応点探索手段14aは、算出した評価値T1が最小になり、かつ、閾値αを超える特徴点の対を、現在画像−データベース対応点として探索する(ステップS4)。
3次元座標抽出手段21は、現在画像−データベース対応点から、現在画像特徴点に対応する初期特徴点を求め、データベース10から、求めた初期特徴点の3次元座標を抽出する。そして、カメラパラメータ推定手段22は、現在画像−データベース対応点及び3次元座標を用いて、カメラパラメータを推定する(ステップS5)。
SIFT特徴ベクトル記述手段11は、記述した現在画像特徴点の特徴ベクトルを、次の現在画像で対応点探索を行うときの過去画像特徴点の算出済特徴ベクトル(特徴記述子T)として、データベース10に書き込む。
特徴記述子B書込手段17は、評価値τが閾値δを超える場合、現在画像特徴点の特徴ベクトルを、初期特徴点の特徴ベクトルに対応付けて、過去画像特徴点の近似特徴ベクトル(特徴記述子B)として、データベース10に書き込む(ステップS6)。
以上のように、カメラパラメータ推定装置2は、現在画像が先頭のフレームの場合、従来技術と同様の手法で対応点探索を行い、カメラパラメータを推定する。
[カメラパラメータ推定装置の動作:2番目以降のフレーム画像]
図7に示すように、カメラパラメータ推定装置2は、カメラCから現在画像(2番目以降のフレーム画像)が入力される(ステップS11)。
SIFT特徴ベクトル記述手段11は、SIFT等の局所特徴量算出手法により、現在画像から特徴点を検出して、特徴ベクトルを記述する(ステップS12)。
現在画像−DB対応点探索手段14aは、データベース10から初期特徴点(特徴記述子A)と近似特徴ベクトル(特徴記述子B)とを読み出して、現在画像特徴点と初期特徴点との特徴ベクトル、及び、現在画像特徴点の特徴ベクトルと過去画像特徴点の近似特徴ベクトルとについて、評価値T1を算出する(ステップS13)。
現在画像−DB対応点探索手段14aは、算出した評価値T1が最小になり、かつ、閾値αを超える特徴点の対を、現在画像−データベース対応点として探索する(ステップS14)。
画像回転量算出手段12は、現在画像特徴点の特徴ベクトル及び過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルを用いて、SIFTのオリエンテーション算出法により、過去画像に対する現在画像の画像回転量を算出する(ステップS15)。
回転特徴ベクトル記述手段13は、SIFT等の局所特徴量算出手法によって、予め設定された基準角度を基準として、画像回転量が全ての現在画像特徴点のオリエンテーションとして反映されるように、現在画像特徴点の回転特徴ベクトル(特徴記述子C)を記述する(ステップS16)。
現在画像−過去画像対応点探索手段14bは、データベース10から算出済初期特徴点(特徴記述子T)を読み出して、現在画像特徴点の回転特徴ベクトルと過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルとについて、評価値T1を算出する(ステップS17)。
現在画像−過去画像対応点探索手段14bは、算出した評価値T1が最小になり、かつ、閾値αを超える特徴点の対を、現在画像−過去画像対応点として探索する(ステップS18)。
対応点出力手段15は、現在画像特徴点が、現在画像−過去画像対応点に含まれ、かつ、現在画像−データベース対応点に含まれるか否かを判定する。そして、対応点出力手段15は、両対応点に含まれると判定された現在画像特徴点について、評価値τを算出する(ステップS19)。
対応点出力手段15は、評価値τが閾値βを超えるか否かにより、現在画像−データベース対応点、又は、現在画像−過去画像対応点を、正解の対応点として出力する(ステップS20)。
対応点追加手段16は、現在画像特徴点と初期特徴点との特徴ベクトル、及び、現在画像特徴点の特徴ベクトルと過去画像特徴点の近似特徴ベクトルとについて、評価値T1を算出する(ステップS21)。
対応点追加手段16は、現在画像特徴点と初期特徴点との対について、評価値T1が閾値γ未満の場合、この特徴点の対を正解の対応点として追加する。また、対応点追加手段16は、現在画像特徴点と過去画像特徴点との対について、評価値T1が閾値γ未満の場合、この特徴点の対を正解の対応点として追加する(ステップS22)。
3次元座標抽出手段21は、前記した判定条件を満たす現在画像特徴点について、現在画像−過去画像対応点及び過去画像−データベース対応点に基づいて、初期特徴点に対応付けられた3次元座標を、現在画像特徴点の3次元座標として抽出する(ステップS23)。
カメラパラメータ推定手段22は、現在画像−データベース対応点及び3次元座標を用いて、カメラパラメータを推定する(ステップS24)。
SIFT特徴ベクトル記述手段11は、記述した現在画像特徴点の特徴ベクトルを、次の現在画像で対応点探索を行うときの過去画像特徴点の算出済特徴ベクトル(特徴記述子T)として、データベース10に書き込む。
特徴記述子B書込手段17は、評価値τが閾値δを超える場合、現在画像特徴点の特徴ベクトルを、初期特徴点の特徴ベクトルに対応付けて、過去画像特徴点の近似特徴ベクトル(特徴記述子B)として、データベース10に書き込む(ステップS25)。
回転特徴ベクトル記述手段13は、記述した現在画像特徴点の回転特徴ベクトルを、次の現在画像で対応点探索を行うときの過去画像特徴点の算出済回転特徴ベクトル(特徴記述子C’)として、データベース10に書き込む(ステップS26)。
以上のように、本発明の実施形態に係るカメラパラメータ推定装置2は、画像内の全特徴点が同じように回転するとみなし、全特徴点で共通するオリエンテーションを算出するため、各特徴点でオリエンテーションを個別に算出した場合に比べて、オリエンテーションの誤差が少なく、対応点を正確に探索することができる。
なお、カメラパラメータ推定装置2は、画像内での被写体90の回転が制限されるものでない。
例えば、カメラCをアフィンカメラと仮定し、現在画像と過去画像とが時間的に近い場合、被写体の動き(回転)が僅かになる。この場合、カメラパラメータ推定装置2は、全特徴点での画像回転量が同程度になるため、対応点を極めて正確に探索することができる。
なお、本実施形態では、SIFTのオリエンテーションにより画像回転量を算出することとして説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、画像回転量算出手段12は、位相限定相関法により画像回転量を算出してもよい。
この位相限定相関法は、例えば、文献「”1次元位相限定相関法に基づく画像の高精度回転計測アルゴリズムとその評価”,長嶋他、第20回 回路とシステム 軽井沢ワークショップ、http://www.aoki.ecei.tohoku.ac.jp/~ito/p173_Bd1-2-4.pdf」に詳細に記載されている。
なお、本実施形態では、SIFTを用いることとして説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、本発明は、SURFやDAISYのように、一定のルールに基づいてオリエンテーションを算出し、特徴ベクトルを記述する手法であれば、利用可能である。
なお、本実施形態では、図5の手法で回転特徴ベクトルを記述することとして説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、回転特徴ベクトル記述手段13は、2回目以降の処理の場合(現在画像が3番目以降のフレーム画像の場合)、基準角度と、算出済回転特徴ベクトルのオリエンテーションと、現在画像の画像回転量とを加えた角度を、現在画像のオリエンテーションとすることで、現在画像特徴点の回転特徴ベクトルを記述してもよい。
1 対応点探索装置
10 データベース
11 SIFT特徴ベクトル記述手段(第1特徴ベクトル算出手段)
12 画像回転量算出手段
13 回転特徴ベクトル記述手段(第2特徴ベクトル算出手段)
14 対応点探索手段
14a 現在画像−DB対応点探索手段(第1対応点探索手段)
14b 現在画像−過去画像対応点探索手段(第2対応点探索手段)
15 対応点出力手段
16 対応点追加手段
17 特徴記述子B書込手段(データベース書込手段)
2 カメラパラメータ推定装置
21 3次元座標抽出手段
22 カメラパラメータ推定手段

Claims (6)

  1. 被写体を撮影した現在画像と、前記現在画像より前の過去画像との間で対応点探索を行う対応点探索装置であって、
    前記被写体の特徴点として予め検出された初期特徴点の特徴ベクトルと、前記初期特徴点の3次元座標とを予め記憶し、過去画像から検出された特徴点である過去画像特徴点の近似特徴ベクトルと、前記過去画像の算出済回転特徴ベクトルと、前記過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルとが書き込まれるデータベースと、
    局所特徴量算出手法により、前記現在画像の特徴点である現在画像特徴点を検出して特徴ベクトルを算出し、算出した前記現在画像特徴点の特徴ベクトルを、前記現在画像より後の画像で対応点探索を行うときの過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルとして前記データベースに書き込む第1特徴ベクトル算出手段と、
    前記データベースを参照して、前記現在画像特徴点と前記初期特徴点との特徴ベクトル、及び、前記現在画像特徴点の特徴ベクトルと過去画像特徴点の近似特徴ベクトルとについて、最短距離と当該最短距離の次に短い距離との比である第1評価値を算出し、算出した当該第1評価値が最小になる特徴点の対を、現在画像−データベース対応点として探索する第1対応点探索手段と、
    位相限定相関法又はオリエンテーション算出法により、前記過去画像に対する前記現在画像の画像回転量を算出する画像回転量算出手段と、
    前記局所特徴量算出手法によって、予め設定された基準角度を基準に前記画像回転量がオリエンテーションとして反映されるように、前記現在画像特徴点の回転特徴ベクトルを算出し、算出した前記現在画像特徴点の回転特徴ベクトルを、前記現在画像より後の画像で対応点探索を行うときの前記過去画像の算出済回転特徴ベクトルとして前記データベースに書き込む第2特徴ベクトル算出手段と、
    前記データベースを参照して、前記現在画像特徴点の回転特徴ベクトルと前記過去画像特徴点の算出済回転特徴ベクトルとについて、前記第1評価値を算出し、算出した当該第1評価値が最小になる特徴点の対を、現在画像−過去画像対応点として探索する第2対応点探索手段と、
    前記現在画像−過去画像対応点に含まれ、かつ、前記現在画像−データベース対応点に含まれる現在画像特徴点について、当該現在画像特徴点の特徴ベクトル及び前記過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルの距離と、当該現在画像特徴点及び前記初期特徴点の特徴ベクトルの距離との比である第2評価値が予め設定された第1閾値を超えるか否かを判定し、前記第2評価値が前記第1閾値を超えるときに前記現在画像−データベース対応点を前記対応点として出力し、前記第2評価値が前記第1閾値を超えないときに前記現在画像−過去画像対応点を前記対応点として出力する対応点出力手段と、
    前記第2評価値が予め設定された第2閾値を超えるときに、前記現在画像特徴点の特徴ベクトルを、前記現在画像より後の画像で対応点探索を行うときの過去画像特徴点の近似特徴ベクトルとして前記データベースに書き込むデータベース書込手段と、
    を備えることを特徴とする対応点探索装置。
  2. 前記現在画像特徴点と前記初期特徴点との特徴ベクトル、及び、前記現在画像特徴点の特徴ベクトルと前記過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルとについて、前記第1評価値が予め設定された第3閾値未満であるか否かを判定し、前記第1評価値が前記第3閾値未満である特徴点の対を、前記対応点に追加する対応点追加手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の対応点探索装置。
  3. 前記対応点出力手段は、前記第2評価値が前記第1閾値を超えないとき、前記現在画像−過去画像対応点と共に、前記初期特徴点を出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の対応点探索装置。
  4. 前記第1対応点探索手段は、算出した前記第1評価値が最小になり、かつ、予め設定された第4閾値を超える特徴点の対を、前記現在画像−データベース対応点として探索し、
    前記第2対応点探索手段は、算出した前記第1評価値が最小になり、かつ、予め設定された第5閾値を超える特徴点の対を、前記現在画像−過去画像対応点として探索することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の対応点探索装置。
  5. 被写体を撮影した現在画像と、前記現在画像より前の過去画像との間で対応点探索を行うために、
    前記被写体の特徴点として予め検出された初期特徴点の特徴ベクトルと、前記初期特徴点の3次元座標とを予め記憶し、過去画像から検出された特徴点である過去画像特徴点の近似特徴ベクトルと、前記過去画像の算出済回転特徴ベクトルと、前記過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルとが書き込まれるデータベースを備えるコンピュータを、
    局所特徴量算出手法により、前記現在画像の特徴点である現在画像特徴点を検出して特徴ベクトルを算出し、算出した前記現在画像特徴点の特徴ベクトルを、前記現在画像より後の画像で対応点探索を行うときの過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルとして前記データベースに書き込む第1特徴ベクトル算出手段、
    前記データベースを参照して、前記現在画像特徴点と前記初期特徴点との特徴ベクトル、及び、前記現在画像特徴点の特徴ベクトルと過去画像特徴点の近似特徴ベクトルとについて、最短距離と当該最短距離の次に短い距離との比である第1評価値を算出し、算出した当該第1評価値が最小になる特徴点の対を、現在画像−データベース対応点として探索する第1対応点探索手段、
    位相限定相関法又はオリエンテーション算出法により、前記過去画像に対する前記現在画像の画像回転量を算出する画像回転量算出手段、
    前記局所特徴量算出手法によって、予め設定された基準角度を基準に前記画像回転量がオリエンテーションとして反映されるように、前記現在画像特徴点の回転特徴ベクトルを算出し、算出した前記現在画像特徴点の回転特徴ベクトルを、前記現在画像より後の画像で対応点探索を行うときの前記過去画像の算出済回転特徴ベクトルとして前記データベースに書き込む第2特徴ベクトル算出手段、
    前記データベースを参照して、前記現在画像特徴点の回転特徴ベクトルと前記過去画像特徴点の算出済回転特徴ベクトルとについて、前記第1評価値を算出し、算出した当該第1評価値が最小になる特徴点の対を、現在画像−過去画像対応点として探索する第2対応点探索手段、
    前記現在画像−過去画像対応点に含まれ、かつ、前記現在画像−データベース対応点に含まれる現在画像特徴点について、当該現在画像特徴点の特徴ベクトル及び前記過去画像特徴点の算出済特徴ベクトルの距離と、当該現在画像特徴点及び前記初期特徴点の特徴ベクトルの距離との比である第2評価値が予め設定された第1閾値を超えるか否かを判定し、前記第2評価値が前記第1閾値を超えるときに前記現在画像−データベース対応点を前記対応点として出力し、前記第2評価値が前記第1閾値を超えないときに前記現在画像−過去画像対応点を前記対応点として出力する対応点出力手段、
    前記第2評価値が予め設定された第2閾値を超えるときに、前記現在画像特徴点の特徴ベクトルを、前記現在画像より後の画像で対応点探索を行うときの過去画像特徴点の近似特徴ベクトルとして前記データベースに書き込むデータベース書込手段、
    として機能させるための対応点探索プログラム。
  6. 請求項4に記載の対応点探索装置を備え、カメラパラメータを推定するカメラパラメータ推定装置であって、
    前記対応点探索装置は、
    前記第1対応点探索手段が、探索した前記現在画像−データベース対応点を、前記現在画像より後の画像で対応点探索を行うときの過去画像−データベース対応点として一時記憶し、
    前記カメラパラメータ推定装置は、
    前記現在画像−過去画像対応点に含まれ、かつ、前記現在画像−データベース対応点に含まれない前記現在画像特徴点について、前記現在画像−過去画像対応点及び前記過去画像−データベース対応点に基づいて、前記データベースに記憶された前記初期特徴点の3次元座標を、当該現在画像特徴点の3次元座標として抽出する3次元座標抽出手段と、
    前記対応点探索装置で探索された対応点と、前記3次元座標抽出手段で抽出された3次元座標とを用いて、前記カメラパラメータを推定するカメラパラメータ推定手段と、
    を備えることを特徴とするカメラパラメータ推定装置。
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