JP2013217298A - 金属イオン除去器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属イオン除去器1は、水層14に酸性ガスとしてのCO2および燃料を分散供給することにより、燃料に含まれる金属イオンを水層14に抽出する。これにより、金属イオン除去材として、CO2を水に溶解させて得られる酸性水溶液を用いることで、燃料に対する金属イオン除去材の分散性を粒子状の金属イオン除去材よりも高めることができる。このため、粒子状の金属イオン除去材によることなく金属イオンの除去効率を高めることができる。
【選択図】図2
Description
しかし、キレート樹脂は粒子状であるため、主に、粒子の表面に金属イオンを吸着するものであり、金属イオンの除去効率を高めるには限界がある。
これにより、金属イオン除去材として、酸性ガスを水に溶解させて得られる酸性水溶液を用いることで、燃料に対する金属イオン除去材の分散性を粒子状の金属イオン除去材よりも高めることができる。このため、燃料供給装置を構成する金属イオン除去器において、粒子状の金属イオン除去材によることなく金属イオンの除去効率を高めることができる。
実施例1の金属イオン除去器1の構成を、図1および図2に基づいて説明する。
金属イオン除去器1は、燃料に含まれる金属イオンを除去するものであり、例えば、図1に示すように、内燃機関2に燃料を供給する燃料供給装置3を構成し、車両(図示せず。)のエンジンルームに搭載されている。
そして、金属イオン除去器1は、燃料フィルタ11とサプライポンプ6との間の燃料流路9に設けられ、異物除去後かつ水分除去後の燃料から金属イオンを除去する。以下、金属イオン除去器1について詳述する。
なお、CO2の水層14への供給は、例えば、フィードポンプ5の運転開始および停止に応じて断続するように設定され、ECU10により制御される。
実施例1の金属イオン除去器1は、燃料流路9に設けられるものであって水層14を有し、水層14に酸性ガスとしてのCO2および燃料を分散供給することにより、燃料に含まれる金属イオンを水層14に抽出する。
これにより、金属イオン除去材として、CO2を水に溶解させて得られる酸性水溶液を用いることで、燃料に対する金属イオン除去材の分散性を粒子状の金属イオン除去材よりも高めることができる。このため、粒子状の金属イオン除去材によることなく金属イオンの除去効率を高めることができる。
これにより、例えば、硝酸、塩酸や硫酸のような強酸を用いなくても燃料から金属イオンを水層14に抽出することができる。なお、CO2は、例えば、二酸化窒素や塩化水素等に比べて水に対する溶解度が低く、かつ、水に溶解してもさほど強い酸性を示さない。しかし、燃料に含まれる金属イオンは数ppmのような極微量であるから、CO2のように水に対する溶解度が低く、かつ、水に溶解してもさほど強い酸性を示さない酸性ガスでも、充分に燃料から金属イオンを抽出することができる。
これにより、金属イオン除去器1は、フィードポンプ5の吐出側に配置される。このため、フィードポンプ5の吸引側に金属イオン除去器1を配置した場合に懸念される酸性ガスの無用な吸引による過剰消費を阻止することができる。
これにより、燃料を金属イオン除去器1に供給する前に、予め、燃料から水分を除去しておくことができる。このため、金属イオン除去器1において水層14が増大するのを抑制することができる。
これにより、金属イオン抽出後の燃料に残っている気体状のCO2を、CO2のガス圧と容器18外の圧力との圧力差により、燃料から分離して容器18外に排出することができる。
実施例2の金属イオン除去器1によれば、図3に示すように、水層14に分散供給される酸性ガスは、内燃機関2の排気ガスを触媒29により処理した後の排気ガスである。
これにより、CO2タンク25のようなCO2の供給源をエンジンルームに搭載しなくても、水層14にCO2を分散供給して酸性水溶液を得ることができる。さらに、触媒29を通過した後の排気ガスを利用することで、黒煙等の粒子状物質を含まないガスを金属イオン除去器1に供給することができる。
実施例3の金属イオン除去器1は、図4に示すように、液層17に配置されて燃料の通過を許容するとともに酸性水溶液の通過を禁止する分離層31を備える。ここで、分離層31は、例えば、疎水性を有するポリエステル繊維を素材とする不織布である。
これにより、燃料が酸性水溶液を含んだ状態で、金属イオン除去器1の下流側に流出するのを抑制することができる。
これにより、第2の容器34に流入した燃料に残っている気体状のCO2を燃料から分離することができるので、より一層、燃料から気体状のCO2を除くことができる。
金属イオン除去器1の態様は、実施例に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例の金属イオン除去器1を備える燃料供給装置3は、燃料を高圧状態で蓄圧するコモンレール7を備え、コモンレール7を介して気筒内に燃料を直接噴射するものであったが、コモンレール7を介さず燃料を噴射するようにしてもよく、気筒内ではなく吸気管内に燃料を噴射するようにしてもよい。
Claims (10)
- 燃料タンク(4)から汲み上げた燃料を内燃機関(2)に導く燃料流路(9)に設けられるものであって水層(14)を有し、この水層(14)に酸性ガスおよび燃料を分散供給することにより、燃料に含まれる金属イオンを前記水層(14)に抽出する金属イオン除去器(1)。
- 請求項1に記載の金属イオン除去器(1)において、
前記金属イオンは、前記酸性ガスの一種である二酸化炭素を前記水層(14)に分散供給することで得られる酸性水溶液に抽出されることを特徴とする金属イオン除去器(1)。 - 請求項1または請求項2に記載の金属イオン除去器(1)において、
前記酸性ガスは、前記内燃機関(2)の排気ガスを触媒(29)により処理した後の排気ガスであることを特徴とする金属イオン除去器(1)。 - 請求項1ないし請求項3の内のいずれか1つに記載の金属イオン除去器(1)において、
前記燃料タンク(4)から燃料を汲み上げるフィードポンプ(5)よりも、燃料の流れ方向に関して下流側に設けられることを特徴とする金属イオン除去器(1)。 - 請求項1ないし請求項4の内のいずれか1つに記載の金属イオン除去器(1)において、
燃料から水分を除去する水分除去器(11)よりも、燃料の流れ方向に関して下流側に設けられることを特徴とする金属イオン除去器(1)。 - 請求項1ないし請求項5の内のいずれか1つに記載の金属イオン除去器(1)において、
前記水層(14)および燃料層(15)を有する液層(17)を形成する容器(18)と、
前記水層(14)に吐出口(19)が配置される燃料のインレット配管(20)と、
前記燃料層(15)に吸入口(21)が配置される燃料のアウトレット配管(22)と、
前記水層(14)に吹出口が配置される前記酸性ガスの供給配管(23)とを備えることを特徴とする金属イオン除去器(1)。 - 請求項6に記載の金属イオン除去器(1)において、
鉛直方向に関し前記液層(17)の最上部に配置されて気体と液体とを分離する気液分離膜(24)を備えることを特徴とする金属イオン除去器(1)。 - 請求項6または請求項7に記載の金属イオン除去器(1)において、
前記液層(17)に配置されて燃料の通過を許容するとともに水の通過を禁止する分離層(31)を備えることを特徴とする金属イオン除去器(1)。 - 請求項8に記載の金属イオン除去器(1)において、
前記分離層(31)は、疎水性を有する不織布であることを特徴とする金属イオン除去器(1)。 - 請求項6ないし請求項9の内のいずれか1つに記載の金属イオン除去器(1)において、
燃料の流れる方向に関して前記アウトレット配管(22)の下流側に設けられ、前記容器(18)とは別の燃料層(33)を形成する第2の容器(34)と、
鉛直方向に関し前記別の燃料層(33)の最上部に配置されて気体と液体とを分離する第2の気液分離膜(35)とを備えることを特徴とする金属イオン除去器(1)。
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