JP2013216110A - 車両用空気調和システム - Google Patents

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Abstract

【課題】システムの単純化、低コスト化を図り、しかも、空調負荷の低減による省エネルギー化を図りつつ快適なゾーン空調を行うことができる車両用空気調和システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る車両用空気調和システム10Aは、送風機によって送風路内に吸い込んだ空気を熱交換部によって所望の空調風に変換して車室内に吹き出す空気調和装置11と、乗員が着座する座席周辺に配置された複数の吸込口30と、シート4の内部に設けられるとともに、吸込口30より吸い込んだ空調風を空気調和装置11に戻すダクト40と、空調風を吸い込む複数の吸込口30を切り替え可能な切替手段50とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車室内の一部、例えば乗員の周囲を空調領域とするゾーン空調(パーソナル空調)を行うことができる車両用空気調和システムに関する。
従来より、車両用空気調和システムとして、車室内の全体ではなく乗員の周囲のみを空調するゾーン空調を行うシステムが提案されている。
かかるシステムの第1従来例としては、特許文献1に開示されたものがある。この車両用空気調和システム100は、図10に示すように、シート101のシートクッション101aの上面側に開口された吸込口102と、シート101のヘッドレスト101cの上方に開口された吹出口103と、吸込口102と吹出口103と間を連通する送風路104とを備えている。送風路104内には、送風機105と、エバポレータ106と、ヒータ107とが配置されている。
この第1従来例によれば、車室内の空気をシートクッション101aの吸込口102より吸い込む。吸い込まれた空気は、エバポレータ106とヒータ107とによって所望温度の空調風とされる。この空調風は、ヘッドレスト101cの上方の吹出口103から吹き出される。この吹き出された空調風は、乗員の周囲を通って再びシートクッション101aの吸込口102より吸い込まれる。
このような空調風の循環によって、乗員の周囲には空調風の強い流れが形成され、ゾーン空調が実現される。ゾーン空調により即冷房性・即暖性が向上する。
また、第2従来例としては、特許文献2に開示されたものがある。この車両用空気調和システム110は、図11に示すように、インストルメントパネル内に配置された空気調和装置(不図示)と、シート空調装置111とを備えている。シート空調装置111は、シート112のシートバック112bの上部に開口された第1吸込口113と、シートバック112bの下部に開口された第1吹出口114と、第1吸込口113と第1吹出口114との間を連通する第1送風路115とを備えている。また、シート空調装置111は、シート112のシートクッション112aの下面に開口された第2吸込口120と、シートクッション112aの上面に開口された第2吹出口121と、第2吸込口120と第2吹出口121との間を連通する第2送風路122とを備えている。
第1送風路115と第2送風路122とには、送風機116,123と熱交換器117,124とがそれぞれ配置されている。第2吸込口120の下方には、空気調和装置より導かれたダクト130の先端が開口されている。
この第2従来例によれば、空気調和装置内で所望温度に空調された空調風は、車室内の前部より吹き出される。この吹き出された空調風は、乗員の周辺を通ってシートバック112bの第1吸込口113より吸い込まれる。これにより、空調風が回収されると共に、第1吸込口113より後方の車室空間に流れる空調風が抑制される。第1吸込口113より吸い込まれた空調風は、熱交換器117を通過してシートバック112bの第1吹出口114より車室内に吹き出される。
また、空気調和装置内で所望温度に空調された空調風は、ダクト130よりシートクッション112aの下方に吹き出される。この吹き出された空調風は、シートクッション112aの第2吸込口120より吸い込まれる。吸い込まれた空調風は、熱交換器124を通過してシートクッション112aの第2吹出口121より車室内に吹き出される。
第1吹出口114及び第2吹出口121より吹き出された空調風は、乗員の周辺より車室内に放出され、空調されていない空気と混合されて空気調和装置内に戻される。このような空調風の循環によって、乗員の周囲には空調風の強い流れが形成され、ゾーン空調が実現される。ゾーン空調により即冷房性・即暖性が向上する。
特許第3301109号(特開平5ー286346号公報) 特開2007−126047号公報
しかしながら、上述した第1従来例の車両用空気調和システム100では、ゾーン空調専用のエバポレータ106とヒータ107とを配置する必要があるため、システムが複雑化、高コスト化するという問題がある。
一方、上述した第2従来例の車両用空気調和システム110では、全体空調を行う空気調和装置(不図示)の熱交換器を利用して空調風を作製しているが、シート112の第1吹出口114や第2吹出口121より吹き出された空調風は、空気調和装置の内気吸込力のみによって車室内を流れて空気調和装置に戻される。そのため、車室内を通過する過程で大きく熱ロスした空調風が空気調和装置に戻されるため、空気調和装置の空調負荷が大きく省エネの効果が得にくいという問題がある。
また、第2従来例の車両用空気調和システム110では、シート112の第1吹出口114や第2吹出口121から吹き出された空調風は、空気調和装置の内気導入口よりも近いシート112の第1吸込口113や第2吸込口120より吸い込まれ易い。すると、シート112の第1吹出口114や第2吹出口121から吹き出された空調風が空気調和装置に戻らないため、所望温度でない送風の循環流が形成されることになる。従って、快適なゾーン空調を実現するためには、シート空調装置111に熱交換器117,124が必要不可欠な構成部品となり、上述した第1従来例と同様に、システムが複雑化、高コスト化する。
そこで、本発明は、システムの単純化、低コスト化を図り、しかも、空調負荷の低減による省エネルギー化を図りつつ快適なゾーン空調を行うことができる車両用空気調和システムの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、送風機によって送風路内に吸い込んだ空気を熱交換部によって所望の空調風に変換して車室内に吹き出す空気調和装置と、乗員が着座する座席周辺に配置された複数の吸込口と、前記座席の内部に設けられるとともに、前記吸込口より吸い込んだ前記空調風を前記空気調和装置に戻すダクトと、前記空調風を吸い込む複数の前記吸入口を切り替え可能な切替手段とを備えることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記吸込口は、前記座席に着座した前記乗員の上半身位置に設けられる上方吸込口と、前記座席に着座した前記乗員の上半身位置に設けられる下方吸込口とによって構成され、前記切替手段は、前記下方吸込口の開閉を行うことを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1又は第2の特徴に係り、前記座席は、シートバックとシートクッションとによって構成され、前記ダクトは、前記シートバックの内部に設けられるバックダクトと、前記シートクッションの内部に設けられ、前記バックダクトと連通するクッションダクトとを備え、前記切替手段は、前記バックダクトと前記クッションダクトとの間に設けられることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至第3の特徴に係り、前記吸込口が配置されたシート位置より前方と後方で車室空間を仕切る可動仕切手段を備えることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至第4の特徴に係り、前記ダクトは、前記座席の表面側に位置することを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1乃至第5の特徴に係り、前記ダクトは、前記座席の表面側に設けられる表面側ダクトと、前記表面側ダクトよりも前記表面側から離れた位置に設けられ、前記表面側ダクトに連通する奥側ダクトとを備えることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第6の特徴に係り、前記表面側ダクトと前記奥側ダクトとの連通部分に設けられ、前記表面側ダクト及び前記奥側ダクトの少なくとも一方に前記空調風を案内する案内手段を備えることを要旨とする。
本発明によれば、空気調和装置より車室内に吹き出された空調風は、乗員が着座する座席周辺に位置する吸込口より吸い込まれる。これにより、空調風が回収されると共に、吸込口より後方に流れる空調風が抑制される。吸込口より吸い込まれた空調風は、座席の内部に設けられたダクトを通って空気調和装置に戻される。このような空調風の循環によって、乗員の周囲には空調風の快適な流れが形成され、ゾーン空調が形成される。
ゾーン空調モードでは、空気調和装置の熱交換部を利用して所望温度の空調風を作製するため、ゾーン空調専用の熱交換部を必ず設置する必要がなくシステムの単純化、低コスト化が可能である。
吸込口で吸い込まれた空調風は、空気調和装置に戻される全経路において、座席の内部に設けられたダクト内を流れ、極力熱ロスなく空気調和装置に戻されるため、空気調和装置の空調負荷が低減する。また、吸込口より吸い込まれた空調風は、一切車室内に吹き出されないため、第2従来例のように、所望温度でない送風の循環流が乗員の周辺に形成されることもない。
その上、空調風が座席の内部に設けられたダクト内を通過するため、空調風を有効に利用して座席の温度を調整でき、冷暖房効果を上げて乗員に快適感を与えることができる。
以上より、システムの単純化、低コスト化を図り、しかも、空調負荷の低減による省エネルギー化を図りつつ快適なゾーン空調を行うことができる車両用空気調和システムを提供できる。
図1は、第1実施形態に係る車両用空気調和システム10Aのゾーン空調における冷房時の状態を示す概略側面図である。 図2は、第1実施形態に係る車両用空気調和システム10Aのゾーン空調における冷房時の状態を示す概略平面図である。 図3は、第1実施形態に係る車両用空気調和システム10Aの概略構成図である。 図4は、第1実施形態に係るシート4を示す概略側面図である。 図5(a)は、第1実施形態に係るシート4を示す平面図であり、図5(b)は、第1実施形態に係るシート4を示す正面図であり、図5(c)は、第1実施形態に係るシート4の一部を示す断面図である。 図6は、第1実施形態に係るシートクッション4aの一部を示す拡大側面図である。 図7は、第1実施形態の変更例に係るシート4の一部を示す断面図である。 図8は、第2実施形態に係るシート4を示す側面図である。 図9(a)は、第3実施形態に係るシート4を示す側面図であり、図9(b)は、第3実施形態に係るシート4を示す正面図である。 図10は、第1従来例を示し、車両用空気調和システム100の概略断面図である。 図11は、第2従来例を示し、車両用空気調和システム110の概略断面図である。
次に、本発明に係る車両用空気調和システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)第1実施形態、(2)第2実施形態、(3)第3実施形態、(4)その他の実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
(1)第1実施形態
(車両用空気調和システムの構成)
まず、第1実施形態に係る車両用空気調和システム10Aの構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、車両用空気調和システム10Aが設けられる車両1は、車室2内の最前部に設けられるインストルメントパネル3を有する。車室2内には、2つの前席(運転席、助手席)のシート4と、1つの長い後席のシート5とが設けられている。前席の各シート4は、シートクッション4aと、シートバック4bと、ヘッドレスト4cとを有している。後席のシート5は、シートクッション5aと、シートバック5bと、2つのヘッドレスト5cとを有している。
このような車両1に設けられた車両用空気調和システム10Aは、図1〜図3に示すように、空気調和装置11と、前席の2人の乗員が着座するシート4周辺に配置された複数の吸込口30と、空気調和装置11の送風路13と吸込口30との間を連通するダクト40と、複数の吸込口30を切り替え可能な切替手段50と、車室2の空間の一部を仕切る可動仕切手段60と、各部の制御や各種演算を行う制御部70とを備えている。
空気調和装置11は、インストルメントパネル3の内側に配置された空調ユニット12を有する。図3に示すように、空調ユニット12内には、上述した送風路13が形成されており、送風路13の最上流には、車室2外の空気である外気を導入する外気導入口14と、車室2内の空気である内気を導入する内気導入口15とが設けられている。外気導入口14と内気導入口15とは、2枚のインテークドア16a,16bによって開閉される。
送風路13内には、送風機17と共に熱交換部であるエバポレータ18及びヒータコア19がこの順に配置されている。エバポレータ18は、送風の冷却源であり、ヒータコア19は、送風の加熱源である。エバポレータ18とヒータコア19との間には、ミックスドア20が設けられている。
送風機17は、ファンの回転によって送風路13に内気や外気を吸い込む。エバポレータ18は、送風路13を通る全ての送風が通るように配置され、送風を冷却する。ヒータコア19は、送風路13のほぼ半分領域に配置され、送風を加熱する。ミックスドア20は、ヒータコア19を流れる送風と、ヒータコア19をバイパスする送風との割合を調整する。この風量割合によって所望温度の空調風を作製する。
ヒータコア19の下流には、デフロスタ吹出口21と、ベント吹出口22a,22bと、フット吹出口23a,23bとが設けられている。デフロスタ吹出口21は、空調風をフロントガラス(不図示)に向かって吹き出すようになっており、デフドア24によって開閉される。
ベント吹出口22a,22bは、運転席側のベント吹出口22aと、助手席側のベント吹出口22bとによって構成される。ベント吹出口22a,22bは、空調風を各乗員の上半身に向かって吹き出すようになっており、ベントドア25によって開閉される。
フット吹出口23a,23bは、運転席側のフット吹出口23aと、助手席側のフット吹出口23bとによって構成される。フット吹出口23a,23bは、空調風を各乗員の下半身に向かって吹き出すようになっており、フットドア26によって開閉される。
吸込口30は、シート4に着座した乗員の上半身位置に設けられる上方吸込口30A,30Bと、シート4に着座した乗員の上半身位置に設けられる下方吸込口31A,31Bとによって構成される。
上方吸込口30A,30Bは、運転席と助手席の各シートバック4bの上部位置で、且つ、ヘッドレスト4cを挟んで左右位置に一対ずつ設けられている。つまり、上方吸込口30A,30Bは、計4箇所に設けられており、運転手と助手席の乗員との上半身の直ぐ後位置に開口されている。
下方吸込口31A,31Bは、運転席と助手席の各シートクッション4aの下部位置で、且つ、各1箇所に設けられている。つまり、下方吸込口31A,31Bは、計2箇所に設けられており、運転手と助手席の乗員との下半身(足元)の直ぐ後位置に開口されている。下方吸込口31A,31Bは、後述する分岐ダクト40A,40Bの開口によって形成されている。
ダクト40は、その各一端が上方吸込口30A,30Bにそれぞれ接続された2本の分岐ダクト40A,40Bと、この2つの分岐ダクト40A,40Bが合流する合流ダクト40Cとによって構成されている。分岐ダクト40A,40Bの途中には、吸込口30を切り替え可能な切替手段50が設けられている。なお、ダクト40及び切替手段50の詳細については、後述する。
合流ダクト40Cの他端は、空調ユニット12の送風機17より上流の送風路13の位置に接続されている。合流ダクト40Cの開口位置には、吸込選択手段である吸込選択ドア41(図3参照)が配置されている。吸込選択ドア41は、ダクト40内を空調ユニット12の送風路13に開閉する。なお、吸込選択ドア41は、制御部70によって制御される。
また、ダクト40内には、温度センサS1(図3参照)が配置されている。温度センサS1は、上方吸込口30A,30B及び下方吸込口31A,31Bより吸い込まれる空調風の空気温度を検出する。温度センサS1の検出データは、制御部70に出力される。
可動仕切手段60は、各シートクッション4aの下方においてシート後部位置で車室空間を前方と後方とに仕切る板状部材によって形成されている。可動仕切手段60は、車室空間を仕切る仕切位置(図1の実線位置)と、車室空間を仕切らないで開放する開放位置(図1の仮想線位置)との間で移動できる。可動仕切手段60は、制御部70によって制御される。
操作パネル(不図示)は、種々の空調状態を指令できる。操作パネルでは、車室2内の全体を空調する全体空調と、車室2内の前席空間を優先空調するゾーン空調を選択できるようになっている。
制御部70は、操作パネル(不図示)からの指令等によって空気調和装置11を制御すると共に、吸込選択ドア41及び吸込口選択ドア50A,50Bの切り替えを制御する。例えば、制御部70は、全体空調が選択されると、吸込選択ドア41を閉位置にし、インストルメントパネル3近くの温度センサ(不図示)によって空調風の吹き出し温度等を制御する。制御部70は、操作パネルによって車室2内の前席空間を優先空調するゾーン空調が選択されると、吸込選択ドア41を開位置にし、ダクト40内の温度センサS1によって吹き出し温度等を制御する。なお、具体的な切り替え内容については、後述する。
(分岐ダクト及び切替手段の構成)
次に、上述した分岐ダクト40A,40B及び切替手段50の構成について、図4〜図6を参照しながら説明する。
図4〜図6に示すように、各分岐ダクト40A,40Bは、シート4の表面側に隣接するように、シート4の内部に設けられている。各分岐ダクト40A,40Bは、上方吸込口30A,30B又は下方吸込口31A,31Bにより回収した空調風を空調ユニット12に戻すまでの間に複数の枝部40Dにより複数方向に分岐されている(図5参照)。なお、隣接する枝部40D同士の間隔は、乗員の温冷感覚を考慮して、均一温度が感じられる約6cm以下であることが好ましい。
各分岐ダクト40A,40Bは、弾力性の材料(例えば、ゴム材(発泡ゴム)やスポンジ材(発泡ウレタン))によって構成されており、ブロー成形等によって成形されている。これにより、分岐ダクト40A,40B自体にもクッション性を確保でき、シート4自体のクッション性を維持できる。なお、各分岐ダクト40A,40Bは、必ずしも弾力性の材料によって形成される必要はなく、例えば、樹脂材(例えば、プラスチック材)によって形成されていてもよい。
このような各分岐ダクト40A,40Bは、各シートバック4bの内部に設けられるバックダクト45A、45Bと、各シートクッション4aの内部に設けられるクッションダクト46A,46Bとを備えている。クッションダクト46A,46Bは、バックダクト45A、45Bと連通するとともに、運転席と助手席とのシートクッション4aの下方を通って、車室2の床下に設けられた合流ダクト40Cと連通されている。そして、バックダクト45A、45Bとクッションダクト46A,46Bとの間には、各シートクッション4aの下方に開口する下方吸込口31A,31Bが形成されており、下方吸込口31A,31Bの開閉を切り替える切替手段50が設けられている。
切替手段50は、空調風を吸い込む各上方吸込口30A,30B及び各下方吸込口31A,31Bを切り替え可能な吸込口選択ドア50A,50Bによって構成されている。吸込口選択ドア50A,50Bは、下方吸込口31A,31Bを全閉する閉位置(図6の仮想線位置)と、下方吸込口31A,31Bを全開する開位置(図6の実線位置)と、これらの中間位置とに切り替えられる。
吸込口選択ドア50A,50Bの閉位置では、上方吸込口30A,30Bより空調風を吸い込む。吸込口選択ドア50A,50Bの開位置では、下方吸込口31A,31Bより空調風を吸い込む。吸込口選択ドア50A,50Bの中間位置では、上方吸込口30A,30Bと下方吸込口31A,31Bとの双方より空調風を吸い込む。なお、吸込口選択ドア50A,50Bは、制御部70によって制御される。
(車両用空気調和システムの動作)
次に、第1実施形態に係る車両用空気調和システム10Aの動作について、図1〜図6を参照しながら説明する。
図1〜図6に示すように、空気調和装置11が駆動されると、送風機17によって外気導入口14や内気導入口15より空気が送風路13内に吸い込まれる。吸い込まれた空気は、エバポレータ18とヒータコア19とによって所望温度の空調風とされ、その空調風が少なくとも一つのデフロスタ吹出口21、ベント吹出口22a,22b及びフット吹出口23a,23bにより車室2内に吹き出される。
全体空調モードでは、吸込選択ドア41が閉位置に位置され、可動仕切手段60が開放位置(図1及び図6の仮想線位置)に位置される。これにより、シート4の上方吸込口30A,30B及び下方吸込口31A,31Bは、空調風を吸い込まず、また、車室2が前方と後方で仕切られない。従って、空気調和装置11より車室2内に吹き出された空調風は、車室2内のほぼ全域に行き渡るような流れとなり、車室2内の全体が空調される。
前席のゾーン空調モード(デフロスタ吹き出しモード時を除く)では、吸込選択ドア41が開位置(図1及び図2参照)に位置され、可動仕切手段60が仕切位置(図1及び図6の実線位置)に位置される。これにより、図1及び図2に示すように、空調風の吹き出しがベント吹き出しモードでは、ベント吹出口22a,22bより空調風が車室2内に吹き出される。また、図6に示すように、空調風の吹き出しがフット吹き出しモードでは、フット吹出口23a,23bより空調風が車室2内に吹き出される。
車室2内に吹き出された空調風は、前席の上方吸込口30A,30Bや下方吸込口31A,31Bより送風機17の吸引力によって吸い込まれる。空調風は、可動仕切手段60によって後席側に流れるのを極力阻止されるため、効率的に上方吸込口30A,30Bや下方吸込口31A,31Bに吸い込まれる。
上方吸込口30A,30Bや下方吸込口31A,31Bより吸い込まれた空調風は、ダクト40を通って空調ユニット12に戻される。空調風は、前席の乗員の周辺を集中的に通って上方吸込口30A,30Bや下方吸込口31A,31Bより回収され、且つ、上方吸込口30A,30B及び下方吸込口31A,31Bより後方の車室2の空間への流れが抑制される。これにより、車室2内の前席にゾーン空調領域が形成される。
また、前席のゾーン空調モード(デフロスタ吹き出しモード時を除く)では、空調風の吹き出しモードに応じて吸込口選択ドア50A,50Bの位置が可変される。つまり、図1及び図2に示すように、冷房時に多用されるベント吹き出しモードでは、吸込口選択ドア50A,50Bが閉位置に位置される。これにより、空気調和装置11より乗員の上半身高さに吹き出された空調風は、主に乗員の上半身高さを通って上方吸込口30A,30Bより吸い込まれて、シートバック4bの内部に設けられたバックダクト45A、45B及びシートクッション4aの内部に設けられたクッションダクト46A,46Bを通過する。その後、空調風は、合流ダクト40Cを通過して送風路13内へ循環される。
図6に示すように、暖房時に多用されるフット吹き出しモードでは、吸込口選択ドア50A,50Bが開位置に位置される。これにより、空気調和装置11より乗員の下半身高さに吹き出された空調風は、主に乗員の下半身高さ(車室2の床下側)を通って下方吸込口31A,31Bより吸い込まれて、シートクッション4aの内部に設けられたクッションダクト46A,46Bを通過する。その後、空調風は、合流ダクト40Cを通過して送風路13内へ循環される。
暖房や冷房でもない中間時(例えば除湿運転)に多用されるバイレベル吹き出しモードやデフ・フット吹き出しモードでは、吸込口選択ドア50A,50Bが中間位置に位置される。これにより、空気調和装置11より乗員の上半身及び下半身高さに吹き出された空調風は、主に乗員の上半身及び下半身高さを通って上方吸込口30A,30B及び下方吸込口31A,31Bより吸い込まれる。このため、乗員の上半身及び下半身の周囲を通るような空調風の流れが形成される。
(作用・効果)
以上説明した第1実施形態によれば、空気調和装置11より車室2内に吹き出された空調風は、乗員が着座するシート4周辺に位置する吸込口30(上方吸込口30A,30Bや下方吸込口31A,31B)より吸い込まれる。これにより、空調風が回収されると共に、吸込口30より後方(シート5側)に流れる空調風が抑制される。吸込口30より吸い込まれた空調風は、シート4の内部に設けられたダクト40を通って空気調和装置11に戻される。このような空調風の循環によって、乗員の周囲には空調風の快適な流れが形成され、ゾーン空調が形成される。
ゾーン空調モードでは、空調ユニット12のエバポレータ18やヒータコア19を利用して所望温度の空調風を作製するため、ゾーン空調専用の熱交換部を必ず設置する必要がなく、システムの単純化、低コスト化が可能である。
上方吸込口30A,30Bや下方吸込口31A,31Bで吸い込まれた空調風は、空気調和装置11に戻される全経路においてダクト40内を流れ、極力熱ロスなく空気調和装置11に戻されるため、空気調和装置11の空調負荷が低減する。また、上方吸込口30A,30Bや下方吸込口31A,31Bより吸い込まれた空調風は、一切車室2内に吹き出されないため、第2従来例のように、所望温度でない送風の循環流が乗員の周辺に形成されることもない。
その上、空調風がシート4の内部に設けられたダクト40内を通過するため、空調風を有効に利用して、乗員が直接に接触するシート4の温度を調整でき、冷暖房効果を上げて乗員に快適感を与えることができる。
以上より、車両用空気調和システム10Aは、その構成の単純化、低コスト化を図ることができ、しかも、空調負荷の低減による省エネルギー化を図りつつ快適なゾーン空調を行うことができる。また、ゾーン空調により即冷房性・即暖性の向上を図ることができる。
第1実施形態によれば、シート4の内部に設けられたダクト40が複数の枝部40Dにより複数方向に分岐されているため、通気抵抗をできる限り増やすことなく、シェルアンドチューブタイプ熱交換器(いわゆる、多管式熱交換器)のような構造となり、シート4の表面を温調しやすくすることが可能となる。特に、各分岐ダクト40A,40Bは、シート4の表面側に隣接するように、シート4の内部に設けられているので、シート4の表面をさらに温調しやすくなり、乗員により快適感を与えることができる。
第1実施形態によれば、切替手段50がバックダクト45A、45Bとクッションダクト46A,46Bとの間に設けられるので、冷房時に多用されるベント吹き出しモードにおいては、空気調和装置11より乗員の上半身高さに吹き出された空調風は、バックダクト45A、45B及びクッションダクト46A,46Bに流れ、暖房時に多用されるフット吹き出しモード時においてクッションダクト46A,46Bのみに流れる。このため、冷房時や暖房時において、シート4の温度を適切に調整でき、冷暖房効果が増大して乗員により快適感を与えることができる。
第1実施形態によれば、可動仕切手段60が設けられているので、ゾーン空調モードでは、可動仕切手段60を仕切位置に位置することにより、上方吸込口30A,30B及び下方吸込口31A,31Bに吸い込まれずに、シート4の周辺より後方に流れようとする空調風を可動仕切手段60で阻止することができる。従って、目的とするゾーン以外に空調風が流れ込むのを有効に抑制でき、空気調和装置11の空調負荷が更に低減に低減され、省エネルギー化になる。
第1実施形態によれば、ダクト40内を空調ユニット12の送風路13に開閉する吸込選択ドア41が設けられるので、吸込選択ドア41の位置切り替えによって全体空調とゾーン空調の両方を実現できる。しかも、吸込選択ドア41の位置切り替えを制御すれば良いため、全体空調とゾーン空調の切り替え制御が容易である。
第1実施形態によれば、制御部70は、吸込口選択ドア50A,50Bの開度も調整できるよう構成すれば、高さの異なる上方吸込口30A,30Bと下方吸込口31A,31Bとに対して空調風の吸い込み割合を可変でき、シートクッション4aやシートバック4bの更にきめ細かい温度を調整できる。
第1実施形態によれば、上方吸込口30A,30B及び下方吸込口31A,31Bとこれの切り替えができる吸込口選択ドア50A,50Bは、運転席側と助手席側にそれぞれ設けられているので、吸込口選択ドア50A,50Bを別個独立に制御することによって前席全体のゾーン空調の他に、運転席のゾーン空調と助手席のゾーン空調を選択的に行うことができる。
第1実施形態によれば、ダクト40の他端は、空調ユニット12の送風機17より上流の送風路13の位置に接続されている。従って、空調ユニット12の送風機17の吸込力を利用して空調風を上方吸込口30A,30B及び下方吸込口31A,31Bより吸い込むことができるため、吸い込み専用の送風機を別途設ける必要がない。これにより、システムの更なる単純化、低コスト化になる。
第1実施形態によれば、上方吸込口30A,30Bは、シート4に設けられている。シート4は、乗員が着座する既存の部品であるため、上方吸込口30A,30Bを配置するのに最も適した部品であり、設置し易い。
第1実施形態によれば、上方吸込口30A,30Bは、シートバック4bの上部に設けられている。空調風(暖風、冷風)の気流は、遮蔽物のない車室2の上部に集まり易いため、効率良く空調風を吸い込むことができ、回収率が高まる。
第1実施形態によれば、上方吸込口30A,30B及び下方吸込口31A,31Bより吸い込まれる空調風の温度を検出する温度センサS1を備えている。従って、ゾーン空調モードでは、乗員の周辺を実際に通過した空調風の温度で空気調和装置11の吹き出し温度等を制御することにより、的確な空調温度の制御が可能である。
(分岐ダクトの変更例)
次に、上述した分岐ダクト40A,40Bの変更例について、図7を参照しながら説明する。なお、上述した第1実施形態に係る車両用空気調和システム10Aと同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
変更例に係る分岐ダクト40A,40Bは、第1実施形態に係る分岐ダクト40A,40Bと比較すると、シート4の表面側の構成が異なる。
具体的には、図7に示すように、シート4の表面側に対応する各分岐ダクト40A,40Bの一部(図7の上面40E)は、通気性や透湿性に優れた材料によって形成されている。この通気性や透湿性に優れた材料としては、空調風に混入されたほこり等が進入してしまうことを防止できる程度であればよい。
このような変更例によれば、上方吸込口30A,30B及び下方吸込口31A,31Bからの空調風の吸い込みに加えて、シート4全体から空調風を回収することができ、空調風を吸い込む面積を増大させる効果が生じる。このため、乗員周囲に空調風を吸い込む気流が発生し、シート4の表面(乗員とシート4との接触面)において温調のみならず、ゾーン空調が作りやすくなる。さらに、乗員周囲に空調風を吸い込む気流が発生することに伴い、乗員の汗等を乾かす機能をも期待できる。
(2)第2実施形態
以下において、第2実施形態に係る車両用空気調和システム10Bについて、図8を参照しながら説明する。なお、上述した第1実施形態に係る車両用空気調和システム10Aと同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
第2実施形態に係る車両用空気調和システム10Bは、第1実施形態に係る車両用空気調和システム10Aと比較すると、各分岐ダクト40A,40B(バックダクト45A、45B及びクッションダクト46A,46B)が相違している。
具体的には、図8に示すように、各分岐ダクト40A,40Bは、シート4の表面側に設けられる表面側ダクト47と、表面側ダクト47よりも表面側よりも離れた位置(すなわち、シート4の奥側)に設けられるバイパスとしての奥側ダクト48とを備えている。
表面側ダクト47と奥側ダクト48とは、その各一端側がヘッドレスト4c側で互いに連結されており、他端側が合流ダクト40Cに連結されている。表面側ダクト47と奥側ダクト48との連通部分には、表面側ダクト47及び奥側ダクト48の少なくとも一方に空調風を案内する案内手段としてのバイパス切替ドア80が設けられている。
バイパス切替ドア80は、表面側ダクト47及び奥側ダクト48の少なくとも一方に空調風を案内可能な板状部材によって形成されている。バイパス切替ドア80は、表面側ダクト47を全開する閉位置(図8の実線位置)と、奥側ダクト48を全閉する閉位置(図8の仮想線位置)と、これらの中間位置とに切り替えられる。
表面側ダクト47の閉位置では、空調風が奥側ダクト48のみに案内される。奥側ダクト48の閉位置では、空調風が表面側ダクト47のみに案内される。バイパス切替ドア80の中間位置では、空調風が表面側ダクト47及び奥側ダクト48の双方に案内される。
このような第2実施形態によれば、各分岐ダクト40A,40Bは、表面側ダクト47と奥側ダクト48とを備えているので、シート4の表面のみならず、シート4の内部をも冷暖房効果が増大させることができ、乗員に快適感をより与えることができる。
第2実施形態によれば、表面側ダクト47と奥側ダクト48との連通部分にバイパス切替ドア80が設けられているので、シート4の表面の温調が不要の場合には、上方吸込口30A,30Bや下方吸込口31A,31Bで吸い込まれた空調風をバイパスとしての奥側ダクト48に逃がすことができ、シート5の表面を自然状態に保つことが可能となる。
(3)第3実施形態
以下において、第3実施形態に係る車両用空気調和システム10Cについて、図9を参照しながら説明する。なお、上述した第1,2実施形態に係る車両用空気調和システム10A,10Bと同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
第3実施形態に係る車両用空気調和システム10Cは、第1,2実施形態に係る車両用空気調和システム10A,10Bと比較すると、ダクト40内に空調風の加熱源としてのヒータ90が設けられている。
具体的には、図9に示すように、各ヒータ90は、暖房時に使用される。各ヒータ90は、各分岐ダクト40A,40B内におけるシートバック4bとヘッドレスト5cとの間に設けられている。各ヒータ90は、シート4の幅方向に沿って長尺状を有しており、分岐ダクト40A,40B内を通過する空調風を暖める。
なお、ヒータ90のシート4への過熱を防止するために、PTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータや制御用センサ付ヒータなどのシート4の表面温度を制御することが好ましい。また、ヒータ90における空調風の下流側に温度センサ等を設け、シート4の表面温度に対してヒータ90を制御することによりシート4の表面温度を制御してもよい。さらに、車両1の断熱性能や車室2の温度、外気温度をセンシングし、空調風の風量に対してヒータ90を制御することによりシート4の表面温度を制御してもよい。例えば、シート4の表面温度は、体温より低くかつ25度よりも高く設定される。
以上説明した第3実施形態によれば、ヒータ90が設けられているので、暖房時においてシート4の表面の温度を上げることができ、暖房効果を上げて乗員に快適感を与えることができる。
その上、ヒータ90によって暖められた空調風は、極力熱ロスなく空気調和装置11に戻されるため、空気調和装置11の空調負荷が低減する。また、ヒータ90によって暖められた空調風は、一切車室2内に吹き出されないため、第2従来例のように、所望温度でない送風の循環流が乗員の周辺に形成されることもない。
(4)その他の実施形態
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。具体的には、車両用空気調和システム10A〜10Cは、各実施形態に記載したものに限定されるものではなく、各実施形態での記載事項は一例に過ぎない。すなわち、車両用空気調和システム10A〜10Cは、請求項2以降に挙げられた構成を備えていなくてもよい。
また、車両用空気調和システム10A〜10Cは、予め車両1に搭載されていもよく、また、予め空気調和装置11が搭載されている車両1においては、上方吸込口30A,30B、ダクト40(シート4)等を後付け設置するものであってもよい。
また、シート4の内部に設けられたダクト40は、乗員の着席時の接触面を中心とした位置に配置されることが好ましく、腿の下、背中など接触部分を中心とした位置に配置されていてもよい。
また、ダクト40は、2つの前席(運転席、助手席)のシート4の内部に設けられているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、後席のシート5にも設けられていてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる。
1…車両
2…車室
4,5…シート
10A〜10C…車両用空気調和システム
11…空気調和装置
11…空気調和装置
12…空調ユニット
13…送風路
17…送風機
18…エバポレータ(熱交換部)
19…ヒータコア(熱交換部)
30…吸込口
30A,30B…上方吸込口
31A,31B…下方吸込口
40…ダクト
40A,40B…分岐ダクト
40C…合流ダクト
45A,45B…バックダクト
46A,46B…クッションダクト
47…表面側ダクト
48…奥側ダクト
50…切替手段
50A,50B…吸込口選択ドア
60…可動仕切手段
70…制御部
80…バイパス切替ドア
90…ヒータ

Claims (7)

  1. 送風機(17)によって送風路(13)内に吸い込んだ空気を熱交換部(18,19)によって所望の空調風に変換して車室(2)内に吹き出す空気調和装置(11)と、
    乗員が着座する座席(4)周辺に配置された複数の吸込口(30)と、
    前記座席(4)の内部に設けられるとともに、前記吸込口(30)より吸い込んだ前記空調風を前記空気調和装置(11)に戻すダクト(40)と、
    前記空調風を吸い込む複数の前記吸入口(30)を切り替え可能な切替手段(50)と
    を備えることを特徴とする車両用空気調和システム(10A〜10C)。
  2. 請求項1に記載の車両用空気調和システム(10A〜10C)であって、
    前記吸込口(30)は、
    前記座席(4)に着座した前記乗員の上半身位置に設けられる上方吸込口(30A,30B)と、
    前記座席(4)に着座した前記乗員の上半身位置に設けられる下方吸込口(31A,31B)とによって構成され、
    前記切替手段(50)は、前記下方吸込口(31A,31B)の開閉を行うことを特徴とする車両用空気調和システム(10A〜10C)。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用空気調和システム(10A〜10C)であって、
    前記座席(4)は、シートバック(4b)とシートクッション(4a)とによって構成され、
    前記ダクト(40)は、
    前記シートバック(4b)の内部に設けられるバックダクト(45A,45B)と、
    前記シートクッション(4a)の内部に設けられ、前記バックダクト(45A,45B)と連通するクッションダクト(46A,46B)と
    を備え、
    前記切替手段(50)は、前記バックダクト(45A,45B)と前記クッションダクト(46A,46B)との間に設けられることを特徴とする車両用空気調和システム(10A〜10C)。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の車両用空気調和システム車両用空気調和システム(10A〜10C)であって、
    前記吸込口(30)が配置された座席(4)位置より前方と後方で車室(2)空間を仕切る可動仕切手段(60)を備えることを特徴とする車両用空気調和システム(10A〜10C)。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の車両用空気調和システム(10A〜10C)であって、
    前記ダクト(40)は、前記座席(4)の表面側に位置することを特徴とする車両用空気調和システム(10A〜10C)。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の車両用空気調和システム(10A〜10C)であって、
    前記ダクト(40)は、
    前記座席の表面側に設けられる表面側ダクト(47)と、
    前記表面側ダクト(47)よりも前記表面側から離れた位置に設けられ、前記表面側ダクト(47)に連通する奥側ダクト(48)と
    を備えることを特徴とする車両用空気調和システム(10A〜10C)。
  7. 請求項6に記載の車両用空気調和システム(10A〜10C)であって、
    前記表面側ダクト(47)と前記奥側ダクト(48)との連通部分に設けられ、前記表面側ダクト(47)及び前記奥側ダクト(48)の少なくとも一方に前記空調風を案内する案内手段(80)を備えることを特徴とする車両用空気調和システム(10A〜10C)。
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