JP2013215429A - 情報処理装置、運動競技管理システム及び運動競技管理方法 - Google Patents

情報処理装置、運動競技管理システム及び運動競技管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】環境の変化を考慮することで救護員の効率的な配置の判断に利用可能な情報を提供することができる情報処理装置、運動競技管理システム及び運動競技管理方法を提供すること。
【解決手段】サーバー4(情報処理装置)は、競技者が運動するコースの環境情報を利用して当該コースの環境変化を予測する環境予測部22と、環境予測部22の予測結果とコースの配置情報とを利用して、競技者が危険な状態に陥る危険位置と危険時刻を予測し、当該危険位置と当該危険時刻の情報を含む危険予測情報を生成する危険予測情報生成部23と、を少なくとも含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、情報処理装置、運動競技管理システム及び運動競技管理方法に関する。
東京マラソン(登録商標)における、2007年〜2010年の4年間で、ランナーが救護を受ける原因は、足の筋肉・関節の痛み(64.7%)、靴擦れなどの擦り傷(11.2%)、低体温(13.9%)、脱水症状(6.6%)、心肺停止(1.0%)、その他(2.6%)というデータが出ている(非特許文献1参照)。特に、低体温、脱水症状、心肺停止については、生命の危険を伴う症状であり、マラソン主催者側は細心の注意を払う必要があり、適切な救護対策等での費用の増加が負担となっている。例えば、2011年の東京マラソン(登録商標)では、救護所、BLS隊、モバイル隊、ランニングドクターによる大規模な救急医療体制が組まれていた(非特許文献2参照)。東京マラソン(登録商標)のような大規模な大会では、大人数の救護員をコース上に一定間隔で配置することが可能であるが、小規模な大会などで救護員の数が少ない場合は、いかに効率よく救護員を配置するかということが課題となる。
特開平9−117542号公報 特開2004−248703号公報
"東京マラソンではどんなケガ・病気が多い?"、[online]、[平成24年2月10日検索]、インターネット(URL:http://www.tokyo42195.org/marathonman2011/firstaid_bn01.html) "東京マラソン2011の救急医療体制"、[online]、[平成24年2月10日検索]、インターネット(URL:http://www.tokyo42195.org/marathonman2011/firstaid.html) "油断大敵!脱水と低体温"、[online]、[平成24年2月10日検索]、インターネット(URL:http://www.tokyo42195.org/marathonman2011/firstaid_bn04.html)
これまでに、特許文献1や特許文献2のように、マラソン大会においてランナーの順位やタイムを自動的に管理するシステムは提案されているが、救護員の効率的な配置の判断に利用可能な情報を提供するシステムは皆無であった。
ところで、マラソン大会によっては、日本における2月という真冬の気象条件から、午後の気温低下に伴って、体感温度が急激に低下し、かつエネルギー切れに伴うペースダウンの後は、体温維持が難しく、低体温症に容易に陥りやすく、また、捻挫、膝痛などの整形外科的問題が頻発し、途中棄権が多くなるという傾向がある(非特許文献3参照)。つまり、気温等の環境の変化と救護が必要となるランナーの数には相関があると考えられる。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、環境の変化を考慮することで救護員の効率的な配置の判断に利用可能な情報を提供することができる情報処理装置、運動競技管理システム及び運動競技管理方法を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る情報処理装置は、競技者が運動する運動経路の環境情報を利用して前記運動経路の環境変化を予測する環境予測部と、前記環境予測部の予測結果を利用して、前記競技者が危険な状態に陥る危険位置と危険時刻を予測し、当該危険位置と当該危険時刻の情報を含む危険予測情報を生成する危険予測情報生成部と、を含む。
本適用例に係る情報処理装置によれば、競技者の運動経路の環境変化の予測結果から、競技者が危険な状態に陥る危険位置と危険時刻を予測することができる。従って、当該危険時刻に当該危険位置の周辺に救護員を重点的に配置することで、危険な状態に陥った競技者の効果的な救護が可能になる。
[適用例2]
上記適用例に係る情報処理装置において、前記危険予測情報生成部は、前記競技者の生体情報をさらに利用して、前記危険位置と前記危険時刻を予測するようにしてもよい。
本適用例に係る情報処理装置によれば、環境変化の予測結果とともに競技者の生体情報も用いることで、競技者が危険な状態に陥る危険位置と危険時刻をより精度よく予測することができる。
[適用例3]
上記適用例に係る情報処理装置において、前記危険予測情報生成部は、前記競技者の生体情報を利用して、前記競技者が現在の速度を維持することができる限界地点と当該限界地点の到着時刻を予測し、前記環境予測部の予測結果を利用して、前記限界地点と前記到着時刻を補正し、補正後の前記限界地点と前記到着時刻に応じて前記危険位置と前記危険時刻を予測するようにしてもよい。
本適用例に係る情報処理装置によれば、競技者の生体情報から競技者が現在の速度を維持できる限界地点とその到着時刻を予測し、環境変化の予測結果から競技者の限界地点と到着時刻を補正することで、競技者が危険な状態に陥る危険位置と危険時刻を精度よく予測することができる。
[適用例4]
上記適用例に係る情報処理装置において、前記危険予測情報生成部は、過去の競技会において救護者が救護された位置と時刻の統計情報を利用して、仮の前記危険位置と仮の前記危険時刻を計算し、前記環境予測部の予測結果を利用して、前記仮の危険位置と前記仮の危険時刻を補正して前記危険位置と前記危険時刻を予測するようにしてもよい。
本適用例に係る情報処理装置によれば、過去の統計情報を用いることで、多くの競技者が危険な状態に陥る可能性が高い危険位置と危険時刻を予測することができる。
[適用例5]
上記適用例に係る情報処理装置において、前記危険予測情報生成部は、前記競技者が現在までに通過した各給水地点で水分を補給したか否かの補給履歴情報をさらに利用して、前記危険位置と前記危険時刻を予測するようにしてもよい。
水分補給が不足すると脱水症状になり、逆に水分を過剰摂取すると低ナトリウム血症になるリスクが高くなる。従って、本適用例に係る情報処理装置によれば、競技者の水分補給の履歴情報を用いることで、競技者が危険な状態に陥る危険位置と危険時刻をより精度よく予測することができる。
[適用例6]
上記適用例に係る情報処理装置は、前記競技者の位置情報と前記競技者が水分を補給した給水地点に割り当てられた識別情報とを取得し、当該位置情報と当該識別情報に基づいて前記補給履歴情報を生成する補給履歴情報生成部をさらに含むようにしてもよい。
例えば、前記補給履歴情報生成部は、前記競技者が携帯する通信手段が給水地点に配置された水分補給用の容器に取り付けられた前記識別情報の記憶手段と通信して取得した前記識別情報を、前記通信手段から取得するようにしてもよい。
本適用例に係る情報処理装置によれば、競技者が水分補給した給水地点の識別情報が得られるので、競技者の現在位置からこれまでに通過した各給水地点での水分補給の有無を示す補給履歴情報を生成することができる。
[適用例7]
上記適用例に係る情報処理装置において、前記運動経路の環境情報は、前記運動経路を含む領域に分散して配置されている環境計測装置が計測した環境情報であるようにしてもよい。
本適用例に係る情報処理装置によれば、競技者の運動経路を含む領域に分散配置されている環境計測装置が計測した環境情報を用いて環境条件の解析をリアルタイムに行うことで、当該運動経路の環境変化をより正確に予測することができる、従って、競技者が危険な状態に陥る危険位置と危険時刻をより正確に予測することができる。
[適用例8]
本適用例に係る運動競技管理システムは、上記のいずれかの情報処理装置と、前記運動経路を含む領域に分散して配置されている環境計測装置と、を含む。
本適用例に係る運動競技管理システムによれば、競技者の運動経路を含む領域に分散配置されている環境計測装置が計測した環境情報を用いて環境条件の解析をリアルタイムに行うことで、当該運動経路の環境変化をより正確に予測し、当該環境変化の予測結果から、競技者が危険な状態に陥る危険位置と危険時刻をより正確に予測することができる。従って、救護責任者は、当該危険時刻に当該危険位置の周辺に救護員を重点的に配置することで、危険な状態に陥った競技者の効果的な救護が可能になる。
[適用例9]
本適用例に係る運動競技管理方法は、競技者が運動する運動経路の環境情報を利用して前記運動経路の環境変化を予測する環境予測ステップと、前記環境予測ステップの予測結果を利用して、前記競技者が危険な状態に陥る危険位置と危険時刻を予測し、当該危険位置と当該危険時刻の情報を含む危険予測情報を生成する危険予測情報生成ステップと、を含む。
[適用例10]
本適用例に係るプログラムは、コンピューターを、競技者が運動する運動経路の環境情報を利用して前記運動経路の環境変化を予測する環境予測部と、前記環境予測部の予測結果を利用して、前記競技者が危険な状態に陥る危険位置と危険時刻を予測し、当該危険位置と当該危険時刻の情報を含む危険予測情報を生成する危険予測情報生成部として機能させる。
[適用例11]
本適用例に係る記録媒体は、上記適用例に係るプログラムが記録されている、記録媒体である。
第1実施形態の運動競技管理システムの概要についての説明図。 第1実施形態の運動競技管理システムの構成例を示す図。 環境計測装置の構成例を示す図。 第1実施形態におけるサーバーの構成例を示す図。 環境変化の予測結果の一例を示す図。 救護発生予測テーブルの一例を示す図。 第1実施形態におけるサーバーの処理のフローチャートの一例を示す図。 第1実施形態における危険予測情報の表示画面の一例を示す図。 第2実施形態の運動競技管理システムの概要についての説明図。 第2実施形態の運動競技管理システムの構成例を示す図。 情報端末の外観の一例を示す図。 第2実施形態における情報端末の構成例を示す図。 第2実施形態におけるサーバーの構成例を示す図。 第2実施形態におけるサーバーの処理のフローチャートの一例を示す図。 第2実施形態における情報端末の処理のフローチャートの一例を示す図。 第2実施形態における危険予測情報の表示画面の一例を示す図。 第3実施形態の運動競技管理システムの概要についての説明図。 第3実施形態の運動競技管理システムの構成例を示す図。 第3実施形態における情報端末の構成例を示す図。 第3実施形態におけるサーバーの構成例を示す図。 第3実施形態におけるサーバーの処理のフローチャートの一例を示す図。 第3実施形態における情報端末の処理のフローチャートの一例を示す図。 第4実施形態における情報端末の構成例を示す図。 第4実施形態におけるサーバーの構成例を示す図。 第4実施形態における情報端末の処理のフローチャートの一例を示す図。 第4実施形態におけるサーバーの処理のフローチャートの一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.第1実施形態
1−1.運動競技管理システムの概要
第1実施形態の運動競技管理システムでは、図1に示すように、マラソンなどの競技会のコースを含むエリアに、複数の環境計測装置2(白抜きの丸で表示)が数十m〜数百mの間隔で分散配置されている。各環境計測装置2は、コースに沿って配置されていてもよいし、必ずしもコースに沿って配置されていなくてもよい。また、環境計測装置2は均一な密度で配置されていなくてもよく、場所によって粗密があってもよい。例えば、コースの周辺は環境計測装置2の密度を高く、それ以外の場所は環境計測装置2の密度を低くしてもよい。
これらの環境計測装置2により、コースを含むエリアに環境計測ネットワークが形成されており、各環境計測装置2は、現在の気象等の環境データを計測してサーバー(不図示)に送信する。
サーバーは、各環境計測装置2がリアルタイムに計測した環境データの時系列から、エリア内の環境の時間的な推移を予測し、この環境の予測結果とコースの配置情報から、救護を必要とするほど危険な状態に陥る競技者が多く発生しそうなコース上の位置(以下、「危険位置」という)とその時刻(以下、「危険時刻」という)を予測する。そして、この危険位置と危険時刻の予測情報は、当該サーバーあるいは他の情報端末に表示され、救護責任者は、この予測情報を元に、危険時刻の前後で危険位置の周辺に重点的に救護員が配置されるように、各救護員に移動指示を行う。これにより、環境変化を考慮した救護員の効率的な配置を行うことができる。
なお、本実施形態の運動競技管理システムは、マラソン大会に限らず、コースを移動する任意の競技会に適用することができる。コースを移動する競技の例としては、マラソン(ランニング)、競歩(ウォーキング)、トライアスロン、クロスカントリー、競歩、ノルディックスキー、登山、自転車のロードレース(サイクリング)等が挙げられる。
1−2.運動競技管理システムの構成
[全体構成]
図2は、第1実施形態の運動競技管理システムの構成例を示す図である。本実施形態の運動競技管理システムは、図2の構成要素(各部)の一部を省略又は変更したり、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
図2に示すように、第1実施形態の運動競技管理システム1は、複数の環境計測装置2とサーバー4を含む。
各環境計測装置2は、競技会のコースを含むエリアに分散して配置され、当該エリアの各地点における気象等の環境をリアルタイムに計測し、計測した環境データ(環境情報)を、通信ネットワーク3(インターネットやLAN等)を介してサーバー4に送信する。
サーバー4(情報処理装置の一例)は、通信ネットワーク3を介して、各環境計測装置2から環境データを継続して受信し、当該環境データとコースの配置情報を用いて危険位置と危険時刻の予測情報を生成する。サーバー4は、当該予測情報を表示部に表示する。あるいは、サーバー4は、当該予測情報を、通信ネットワーク3を介して他の情報端末に送信し、当該他の情報端末の表示部に表示させてもよい。
[環境計測装置の構成]
図3は、本実施形態における環境計測装置2の構成例を示す図である。図3に示すように、本実施形態では、各環境計測装置2は、気圧センサー10、温度センサー11、湿度センサー12、風向・風速センサー13、降雨量センサー14、空気質センサー15、送信部16を備える。ただし、各環境計測装置2は、上記各種センサーの一部を備えていなくてもよいし、逆に、他のセンサー(放射線センサー等)を備えていてもよい。
気圧センサー10は、周辺の気圧を計測するセンサーである。例えば、気圧が低いほど競技者の酸素吸収率が低下するので、競技者が酸欠になる確率が高くなる。
温度センサー11は、周辺の温度(気温)を計測するセンサーである。例えば、温度(気温)が高いほど競技者の発汗量が増加するので、競技者が脱水症状になる確率が上昇する。逆に、温度(気温)が低いほど競技者の体温が奪われるので、競技者が低体温症になる確率が上昇する。
湿度センサー12は、周辺の湿度を計測するセンサーである。例えば、湿度が高いほど競技者の発汗量が増加するので、競技者が脱水症状になる確率が上昇する。
風向・風速センサー13は、周辺の風向及び風速を計測するセンサーである。例えば、向かい風が強いほど、競技者が受ける抵抗が大きいので、競技者の体力消耗度が高くなり、筋肉痛等を発症する時間が早くなる。
降雨量センサー14は、周辺の単位時間当たりの降雨量を計測するセンサーである。例えば、気温が低い時に降雨量が多いと競技者の体温が奪われるので、競技者が低体温症になる確率が上昇する。
空気質センサー15は、周辺の空気中の微粒子(煙、砂、花粉等)や窒素酸化物(NO)等の濃度を計測するセンサーである。例えば、空気中に存在する微粒子等の濃度が高いほど酸素濃度が低くなるので、競技者が酸欠になる確率が高くなる。
各環境計測装置2は、例えば秒オーダーの周期でリアルタイムに気象等の環境を計測し、気圧センサー10、温度センサー11、湿度センサー12、風向・風速センサー13、降雨量センサー14、空気質センサー15により計測された環境データ(気圧データ、温度データ、湿度データ、風向・風速データ、降雨量データ、空気質データ)は、送信部16によりサーバー4に送信される。
なお、環境計測装置2が風向・風速センサーを備えていなくても、任意の2点間(2つの環境計測装置2の間)の気圧差から気圧傾度(=2点間の気圧差/2点間の距離)を計算し、気圧傾度の分布から現在の風向や風速を概算することができる。
[サーバーの構成]
図4は、本実施形態におけるサーバー4の構成例を示す図である。図4に示すように、本実施形態では、サーバー4は、処理部(CPU)20、記憶部30、記録媒体32、通信部34、操作部36、表示部38、音出力部39を含んで構成されている。本実施形態のサーバー4は、図4の構成要素(各部)の一部を省略又は変更したり、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
操作部36は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザー(例えば、救護責任者)による操作に応じた操作信号を処理部(CPU)20に出力する。
表示部38は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される表示装置であり、処理部(CPU)20から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
音出力部39は、スピーカー等の音を出力する装置であり、処理部(CPU)20から入力される信号に基づいて各種の音(音声も含む)を出力する。
記憶部30は、処理部(CPU)20が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。また、記憶部30は、処理部(CPU)20の作業領域として用いられ、記録媒体32から読み出されたプログラムやデータ、通信部34を介して受信した情報、処理部(CPU)20が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶するためにも使用される。
処理部(CPU)20は、記憶部30や記録媒体32に記憶されているプログラムに従って、各種の計算処理や制御処理を行う。具体的には、処理部(CPU)20は、通信部34を介して、各環境計測装置2から環境データを受け取って各種の計算処理を行う。また、処理部(CPU)20は、操作部36からの操作信号に応じた各種の処理、表示部38に各種の情報を表示させる処理、音出力部39に各種の音を出力させる処理、通信部34を介した各環境計測装置2等とのデータ通信を制御する処理等を行う。
特に、本実施形態では、処理部(CPU)20は、環境データ取得部21、環境予測部22、危険予測情報生成部23、通信制御部24、表示制御部25、音出力制御部26を含む。ただし、本実施形態の処理部(CPU)20は、これらの一部の構成(要素)を省略又は変更したり、他の構成(要素)を追加した構成としてもよい。
環境データ取得部21は、通信部34を介して各環境計測装置2から識別IDとともに環境データを継続して取得し、環境計測装置2毎に割り当てられた識別IDと対応づけて順番に記憶部30に保存する処理を行う。
環境予測部22は、環境データ取得部21が取得した環境データの時系列から、競技会のコースを含むエリアの環境を予測する処理を行う。具体的には、環境予測部22は、所定の時刻(スタート時刻よりも前の時刻が望ましい)からの現在までの各環境計測装置の計測地点での環境の変化を総合的に解析し、各計測地点での環境を所定時間間隔で所定時間後(例えば、10分間隔で1時間後)まで予測する。例えば、コース周辺の気温の分布が30分前は図5(A)に示すような分布であり、現在は図5(B)に示すような分布であったとすると、この30分の間にエリアA,B,Dの気温は変化していないが、エリアC,E,F,Gの気温は低下している。このような場合、環境予測部22は、例えば、30分後は、図5(C)に示すように、エリアA,B,Dの気温は変化せず、エリアC,E,F,Gの気温は少し低下すると予測し、1時間後は、図5(D)に示すように、エリアA,B,Dの気温は変化せず、エリアC,E,F,Gの気温はさらに低下すると予測してもよい。
危険予測情報生成部23は、環境予測部22の予測結果とコースの配置情報とを用いて危険位置と危険時刻を予測し、当該危険位置と危険時刻の情報を含む危険予測情報を生成する。本実施形態では、記憶部30あるいは記録媒体32に、救護発生予測テーブル200が保存されており、危険予測情報生成部23は、環境予測部22の予測結果とコースの配置情報とともに救護発生予測テーブル200も用いて危険位置と危険時刻を予測する。図6は、救護発生予測テーブル200の一例を示す図である。図6に示すように、救護発生予測テーブル200は、コース上のスタート地点から距離、スタート時刻からの時間、救護の発生度の対応関係を示すテーブルである。図6の例では、救護の発生度は5段階のレベルで示されており、平均レベルを3としてレベルの数字が大きいほど救護の発生度が高いことを意味する。救護発生予測テーブル200は、例えば、過去の競技会において各競技者が救護された地点と時刻(スタートからの距離と時間)の統計情報等を元に作成される。なお、環境(特に気温)により、救護の発生度は大きくことなるので、環境による偏りを無くすため、多くのランダムに抽出した競技会の統計情報を平均下して救護発生予測テーブル200を作成するのが望ましい。
危険予測情報生成部23は、まず、救護発生予測テーブル200を参照し、コースの配置情報を元に、平均的な環境において救護の発生度が所定の閾値よりも高い地点と時刻を仮の危険位置と仮の危険時刻として求める。さらに、危険予測情報生成部23は、環境予測部22の予測結果を用いて、仮の危険位置と仮の危険時刻を補正し、危険位置と危険時刻を予測する。例えば、仮の危険位置よりも手前の地点で仮の危険時刻よりも前に、平均的な環境よりも厳しい環境になると予測されていれば危険位置と危険時刻をそれぞれ仮の危険位置と仮の危険時刻よりも前に補正し、平均的な環境よりも楽な環境になると予測されていれば危険位置と危険時刻をそれぞれ仮の危険位置と仮の危険時刻よりも後ろに補正する。この補正量は、予測される環境の変化の度合いに応じて決定される。
通信制御部24は、通信部34を介して行う、各環境計測装置2とのデータ通信や、通信ネットワーク3に接続された他の情報端末とのデータ通信等を制御する処理を行う。
表示制御部25は、表示部38の表示を制御する処理を行う。特に、本実施形態では、表示制御部25は、危険予測情報生成部23が生成した危険予測情報を表示部38に表示させる処理を行う。
音出力制御部26は、音出力部39に各種の音を出力させる処理を行う。例えば、音出力制御部26は、危険位置や危険時刻に変化があった場合に、音出力部74に警報音又は音声を出力させる処理などを行ってもよい。
記録媒体32は、コンピューター読み取り可能な記録媒体であり、特に本実施形態では、コンピューターを上記の各部として機能させるためのプログラムが記憶されている。そして、本実施形態の処理部(CPU)20は、記録媒体32に記憶されているプログラムを実行することで、環境データ取得部21、環境予測部22、危険予測情報生成部23、通信制御部24、表示制御部25、音出力制御部26として機能する。あるいは、通信部34等を介して有線又は無線の通信ネットワークに接続された他のサーバーから当該プログラムを受信し、受信したプログラムを記憶部30や記録媒体32に記憶して当該プログラムを実行するようにしてもよい。ただし、環境データ取得部21、環境予測部22、危険予測情報生成部23、通信制御部24、表示制御部25、音出力制御部26の少なくとも一部をハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
なお、記録媒体32は、例えば、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、メモリー(ROM、フラッシュメモリーなど)により実現することができる。
1−3.運動競技管理システムの処理
図7は、サーバー4の処理部(CPU)20による処理のフローチャートの一例を示す図である。
処理部(CPU)20は、ユーザー(例えば、救護責任者)による処理の開始操作が行われるまで待機し(S10のN)、開始操作が行われると(S10のY)、まず、各環境計測装置2から環境データを受信し、記憶部30に保存する(S12)。
次に、処理部(CPU)20は、現在までの環境データの時系列(ステップS12で順番に保存された環境データ)とコースの配置情報から、コース及びコース周辺の環境変化を予測する(S14)。
次に、処理部(CPU)20は、救護発生予測テーブル200を参照し、コースの配置情報を元に、平均的な環境において救護の発生度が所定の閾値よりも高い地点とその時刻を仮の危険位置と仮の危険時刻として求める(S16)。
次に、処理部(CPU)20は、ステップS14での環境変化の予測結果を用いて、ステップS16で求めた仮の危険位置と仮の危険時刻を補正し、危険位置と危険時刻を予測する(S18)。
次に、処理部(CPU)20は、ステップS18で予測した危険位置と危険時刻の情報を含む危険予測情報を生成し、表示部38に表示する(S20)。
そして、処理部(CPU)20は、ユーザーによる処理の終了操作が行われるまで(S22のN)、所定時間Δt(例えば10分)が経過する毎に(S24のY)、ステップS12〜S20の処理を繰り返し行い、終了操作が行われると(S22のY)、処理を終了する。
図8(A)〜図8(C)は、図7のステップS20で表示部38に表示される画面の一例を示す図である。図8(A)〜図8(C)は、例えば、スタート時刻から3時間経過後の時刻(現在時刻)における危険予測情報の表示画面であり、コース上の危険位置が白抜きの丸で表示されている。図8(A)は、現在時刻の危険予測情報の表示画面であり、図8(B)は、現在時刻から30分後の危険予測情報の表示画面であり、図8(C)は、現在時刻から1時間後の危険予測情報の表示画面である。
図8(A)によれば、現在時刻では、点線で囲まれたエリアPとエリアQに危険位置が存在している。例えば、現時刻から30分前の予測により、現在時刻ではエリアPやエリアQとほぼ一致するエリアに危険位置が存在することが予測されており、多くの救護員がエリアPやエリアQ又はその周辺に配置されているはずなので、救護責任者は、現時刻から30分前の予測と現時刻の差分に応じて配置が微修正されるように、各救護員に移動の指示をすればよい。
また、図8(B)によれば、現在時刻から30分後は、点線で囲まれたエリアR、エリアS、エリアTに危険位置が存在している。従って、救護責任者は、例えば、現時刻から30分後には多くの救護員がエリアR、エリアS、エリアTに配置されるように、各救護員に移動の指示をすればよい。
また、図8(C)によれば、現在時刻から1時間後は、点線で囲まれたエリアU、エリアV、エリアW、エリアXに危険位置が存在している。従って、救護責任者は、例えば、現時刻から1時間後には多くの救護員がエリアU、エリアV、エリアW、エリアXに配置されるように、各救護員に移動の指示をすればよい。
以上に説明した第1実施形態の運動競技管理システムによれば、サーバー4は、コースを含むエリアに分散配置された複数の環境計測装置2の各々が計測した環境データを用いて環境条件の解析をリアルタイムに行うことで、コース周辺の環境変化を正確に捉えることができる。そして、サーバー4は、過去の統計情報にコース周辺の環境変化の予測結果を加味することで、多くの競技者が危険な状態に陥る可能性が高い危険位置と危険時刻を予測することができる。従って、当該危険時刻に当該危険位置の周辺に救護員を重点的に配置することで、危険な状態に陥った競技者の効果的な救護が可能になる。
また、本実施形態の運動競技管理システムによれば、処理能力の高いサーバー4が、情報端末5を介さずに、多数の環境計測装置2が計測した環境データを直接受信し、環境データを集中管理し、各競技者の危険位置や危険時刻の予測等を集中処理することで、情報端末5の処理負荷を大幅に軽減することができる。
2.第2実施形態
2−1.運動競技管理システムの概要
第2実施形態の運動競技管理システムでは、図9に示すように、各競技者7が、情報端末5と生体情報センサー6(6a,6b等)とを携帯し、競技を行う。情報端末5と生体情報センサー6(6a,6b等)とは有線又は無線で接続されている。各情報端末5は、生体情報センサー6(6a,6b等)から各競技者7の生体情報を取得するとともに位置情報を生成し、サーバー4に送信する。サーバー4は、通信ネットワーク3を介して、各環境計測装置2から環境データを継続して受信するとともに、各情報端末5から各競技者7の生体情報と位置情報を受信し、受信した環境データ、各競技者7の生体情報及び位置情報を用いて、各競技者7の危険位置と危険時刻を予測する。
2−2.運動競技管理システムの構成
[全体構成]
図10は、第2実施形態の運動競技管理システムの構成例を示す図である。本実施形態の運動競技管理システムは、図10の構成要素(各部)の一部を省略又は変更したり、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
図10に示すように、第2実施形態の運動競技管理システム1は、図2の構成に対して、各競技者7に携帯される情報端末5及び各情報端末5と有線又は無線で通信する生体情報センサー6(6a,6b等)が構成要素として追加さている。
生体情報センサー6は、競技者7の生体情報を取得するセンサーである。生体情報は、例えば、心拍数、脈拍数、呼吸数、血糖値、発汗量、体温、血液中の塩分濃度、心電図等の情報である。生体情報センサー6は、これらの様々な生体情報の1又は複数の生体情報を取得するセンサーであり、それぞれ必要な生体情報を取得できる位置に装着される。なお、生体情報センサー6の一部又は全部は、情報端末5と一体になっていてもよい。
各情報端末5は、各競技者7の位置情報を生成し、通信ネットワーク3を介して、サーバー4に送信する。また、各情報端末5は、各生体情報センサー6から各競技者7の生体情報を取得し、通信ネットワーク3を介して、サーバー4に送信する。
サーバー4(情報処理装置の一例)は、通信ネットワーク3を介して、各環境計測装置2から環境データを受信するとともに、各情報端末5から、各競技者7の位置情報と生体情報を受信する。そして、サーバー4は、受信したこれらの情報を解析し、各競技者7の危険位置と危険時刻を予測して危険予測情報を生成し、表示部38に表示する。
図11(A)、図11(B)及び図11(C)は、情報端末5の外観の一例を示す図である。情報端末5は、例えば、図11(A)に示すような腕時計タイプのものであってもよいし、図11(B)に示すような、衣服のポケット等に入れたり、バンドやクリップで競技者7の体や衣服に固定するタイプのものであってもよい。あるいは、情報端末5は、図11(C)に示すように、スマートフォンや携帯電話等の端末であってもよい。
第2実施形態における環境計測装置2の構成図は、図3と同様であるため、その図示及び説明を省略する。
[情報端末の構成]
図12は、第2実施形態における情報端末5の構成例を示す図である。図12に示すように、本実施形態では、情報端末5は、操作部40、処理部(CPU)50、生体情報受信部60、GPSデータ受信部62、記憶部66、記録媒体68、表示部70、音出力部72、通信部74を含んで構成されている。本実施形態の情報端末5は、図12の構成要素(各部)の一部を省略又は変更したり、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
操作部40は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、競技者による操作に応じた操作信号を処理部(CPU)50に出力する。
表示部70は、LCD等により構成される表示装置であり、処理部(CPU)50から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。
音出力部72は、スピーカー等の音を出力する装置であり、処理部(CPU)50から入力される信号に基づいて各種の音(音声も含む)を出力する。
生体情報受信部60は、生体情報センサー6と有線通信あるいは近距離無線通信を行い、生体情報センサー6が取得した競技者の生体情報を受信する処理を行う。
GPSデータ受信部62は、GPS衛星から送信される電波信号を受信し、当該電波信号に重畳されているGPS衛星の軌道情報や時刻情報などを含む航法メッセージを復調する処理を行う。
記憶部66は、処理部(CPU)50が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。また、記憶部66は、処理部(CPU)50の作業領域として用いられ、操作部40から入力されたデータ、記録媒体68から読み出されたプログラムやデータ、通信部74を介してサーバー4から受信したデータ、処理部(CPU)50が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶するためにも使用される。
処理部(CPU)50は、記憶部66や記録媒体68に記憶されているプログラムに従って、各種の計算処理や制御処理を行う。具体的には、処理部(CPU)50は、生体情報受信部60やGPSデータ受信部62からデータを受け取って各種の計算処理を行う。また、処理部(CPU)50は、操作部40からの操作信号に応じた各種の処理、表示部70に各種の情報を表示させる処理、音出力部72に各種の音を出力させる処理、通信部74を介したサーバー4とのデータ通信を制御する処理等を行う。
特に、本実施形態では、処理部(CPU)50は、位置情報生成部51、通信制御部52、表示制御部53、音出力制御部54を含む。ただし、本実施形態の処理部(CPU)50は、これらの一部の構成(要素)を省略又は変更したり、他の構成(要素)を追加した構成としてもよい。
位置情報生成部51は、GPSデータ受信部62が復調した航法メッセージに含まれる軌道情報や時刻情報を用いて測位計算を行い、情報端末5の位置情報を生成する処理を行う。なお、本実施形態では、位置情報生成部51は、GPSデータ受信部62が復調した航法メッセージを用いて情報端末5の位置情報を生成しているが、その他の手段を用いて情報端末5の位置情報を生成してもよい。その場合、GPSデータ受信部62はなくてもよい。例えば、位置情報生成部51は、複数の基地局(携帯電話などの基地局)から電波を受信し、受信した各電波の強度と各基地局の位置情報を用いて三角測量等の手法で情報端末5の位置情報を生成するようにしてもよい。また、例えば、位置情報生成部51は、携帯情報機器のアクセスポイントを通過する毎に当該アクセスポイントの位置情報を取得し、アクセスポイント間ではコースの配置情報と競技者の速度の情報を用いて位置情報をリアルタイムに生成してもよい。
通信制御部52は、通信部74を介してサーバー4との間で行うデータ通信を制御する処理を行う。特に、本実施形態では、通信制御部52は、生体情報受信部60が受信した生体情報や位置情報生成部51が生成した位置情報を、通信部74を介してサーバー4に送信する処理を行う。
表示制御部53は、表示部70の表示を制御する処理を行う。
音出力制御部54は、音出力部72に各種の音を出力させる処理を行う。
記録媒体68は、コンピューター読み取り可能な記録媒体であり、特に本実施形態では、コンピューターを上記の各部として機能させるためのプログラムが記憶されている。そして、本実施形態の処理部(CPU)50は、記録媒体68に記憶されているプログラムを実行することで、位置情報生成部51、通信制御部52、表示制御部53、音出力制御部54として機能する。あるいは、通信部74等を介して有線又は無線の通信ネットワークに接続されたサーバーから当該プログラムを受信し、受信したプログラムを記憶部66や記録媒体68に記憶して当該プログラムを実行するようにしてもよい。ただし、位置情報生成部51、通信制御部52、表示制御部53、音出力制御部54の少なくとも一部をハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
なお、記録媒体68は、例えば、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、メモリー(ROM、フラッシュメモリーなど)により実現することができる。
[サーバーの構成]
図13は、第2実施形態におけるサーバー4の構成例を示す図である。図13において、図4と同様の構成には同じ符号を付しており、説明を省略する。図13に示すように、本実施形態では、図4に対して、処理部(CPU)20に端末データ取得部27が追加されており、また、危険予測情報生成部23の処理が異なる。
端末データ取得部27は、通信部34を介して各情報端末5から識別ID(端末ID)とともに、各競技者の位置情報や生体情報などを継続して取得し、情報端末5毎に割り当てられた識別IDと対応づけて記憶部30に保存する処理を行う。
危険予測情報生成部23は、環境予測部22の予測結果と、端末データ取得部27が取得した各競技者の位置情報や生体情報と、コースの配置情報とを用いて各競技者の危険位置と危険時刻を予測し、当該危険位置と危険時刻の情報を含む危険予測情報を生成する。
危険予測情報生成部23は、まず、各競技者の位置情報の時系列から、各競技者の速度を計算する。次に、危険予測情報生成部23は、各競技者の生体情報の時系列とコースの配置情報から各競技者が現在の速度を維持できる限界地点とその到着時刻を予測する。さらに、危険予測情報生成部23は、環境予測部22の予測結果を用いて、各競技者の限界地点と到着時刻を補正する。
例えば、競技者の前方の環境が現在の環境よりも厳しくなると予測されていれば競技者の体力消耗度が現在よりも大きくなるので、危険予測情報生成部23は、当該競技者の限界地点をより手前の地点に、到着時刻をより早い時刻にそれぞれ補正する。逆に、競技者の前方の環境が現在の環境よりも楽になると予測されていれば競技者の体力消耗度が現在よりも小さくなるので、危険予測情報生成部23は、当該競技者の限界地点をより後ろの地点に、到着時刻をより遅い時刻にそれぞれ補正する。
この補正量は、予測される環境の変化の度合いに応じて決定される。そして、危険予測情報生成部23は、補正後の各競技者の限界地点と到着時刻から、各競技者の危険位置と危険時刻を予測し、これらの情報を含む危険予測情報を生成する。
2−3.運動競技管理システムの処理
図14及び図15は、本実施形態の運動競技管理システム1の処理のフローチャートの一例を示す図である。図14は、サーバー4の処理部(CPU)20による処理のフローチャートの一例を示し、図15は、各情報端末5の処理部(CPU)50による処理のフローチャートの一例を示す図である。
サーバー4の処理部(CPU)20は、ユーザー(例えば、救護責任者)による処理の開始操作が行われるまで待機し(S110のN)、開始操作が行われると(S110のY)、まず、通信ネットワーク3を介して各情報端末5に計測開始の指示を行う(S112)。
次に、サーバー4の処理部(CPU)20は、各環境計測装置2から環境データを受信し、記憶部30に保存する(S114)。
各情報端末5の処理部(CPU)50は、サーバー4から計測開始の指示を受けるまで待機し(S150のN)、計測開始の指示を受けると(S150のY)、まず、競技者の位置情報を生成し、端末IDと位置情報をサーバー4に送信する(S152)。
サーバー4の処理部(CPU)20は、各情報端末5から端末IDと競技者の位置情報を受信し、記憶部30に保存する(S116)。
次に、各情報端末5の処理部(CPU)50は、生体情報センサー6から競技者の生体情報を取得し、端末IDと生体情報をサーバー4に送信する(S154)。
サーバー4の処理部(CPU)20は、各情報端末5から端末IDと競技者の生体情報を受信し、記憶部30に保存する(S118)。
次に、サーバー4の処理部(CPU)20は、現在までの各競技者の位置情報の時系列(ステップS116で順番に保存された位置情報)から、各競技者の現在の速度を計算する(S120)。
次に、サーバー4の処理部(CPU)20は、現在までの各競技者の生体情報の時系列(ステップS118で順番に保存された生体情報)とコースの配置情報から、各競技者がステップS120で計算した現在の速度を維持できる限界地点と当該限界地点の到着時刻を予測する(S122)。
次に、サーバー4の処理部(CPU)20は、現在までの環境データの時系列(ステップS114で順番に保存された環境データ)とコースの配置情報から、コース及びコース周辺の環境変化を予測する(S124)。
次に、サーバー4の処理部(CPU)20は、ステップS124の環境変化の予測結果から、各競技者の体力消耗度を予測し、ステップS122で予測した各競技者の限界地点と到着時刻を補正する(S126)。
次に、サーバー4の処理部(CPU)20は、ステップS126での補正後の限界地点と到着時刻から、各競技者の危険位置と危険時刻を予測する(S128)。処理部(CPU)20は、例えば、補正後の限界地点と到着時刻をそのまま競技者の危険位置と危険時刻としてもよいし、補正後の限界地点よりもさらに先の地点と到着時刻よりもさらに遅い時刻をそれぞれ危険位置と危険時刻としてもよい。
次に、サーバー4の処理部(CPU)20は、ステップS128で予測した危険位置と危険時刻の情報を含む危険予測情報を生成し、表示部38に表示する(S130)。
そして、サーバー4の処理部(CPU)20は、ユーザーによる処理の終了操作が行われるまで(S132のN)、所定時間Δt(例えば1分)が経過する毎に(S134のY)、ステップS114〜130の処理を繰り返し行い、終了操作が行われると(S132のY)、各情報端末5に計測終了の指示を行い(S136)、処理を終了する。
一方、各情報端末5の処理部(CPU)50は、サーバー4から計測終了の指示を受けるまで(S156のN)、所定時間Δt(例えば1分)が経過する毎に(S158のY)、ステップS152及びS154の処理を繰り返し行い、計測終了の指示を受けると(S156のY)、処理を終了する。
図16(A)〜図16(C)は、図16(A)のステップS128で表示部38に表示される画面の一例を示す図である。図16(A)〜図16(C)は、例えば、スタート時刻から3時間経過後の時刻(現在時刻)における危険予測情報の表示画面であり、コース上の危険位置が白抜きの丸で表示されている。図16(A)は、現在時刻の危険予測情報の表示画面であり、図16(B)は、現在時刻から30分後の危険予測情報の表示画面であり、図16(C)は、現在時刻から1時間後の危険予測情報の表示画面である。
図16(A)によれば、現在時刻では、点線で囲まれたエリアPとエリアQに危険位置が集中している。さらに、エリアPやエリアQから離れた地点にも危険位置が散在している。救護責任者は、エリアPやエリアQ又はその周辺の救護員の配置を微修正するとともに、エリアPやエリアQから離れている各危険位置の近くの各救護員に対して、対象の各競技者を重点的に監視するように指示すればよい。
また、図16(B)によれば、現在時刻から30分後は、点線で囲まれたエリアR、エリアS、エリアTに危険位置が集中している。さらに、エリアR、エリアS、エリアTから離れた地点にも危険位置が散在している。従って、救護責任者は、例えば、現時刻から30分後には多くの救護員がエリアR、エリアS、エリアTに配置されるように各救護員に移動の指示をするとともに、一部の救護員に対して、エリアR、エリアS、エリアTから離れている各危険位置に移動して対象の各競技者を重点的に監視するように指示すればよい。
また、図16(C)によれば、現在時刻から1時間後は、点線で囲まれたエリアU、エリアV、エリアW、エリアXに危険位置が集中している。さらに、エリアU、エリアV、エリアW、エリアXから離れた地点にも危険位置が散在している。従って、救護責任者は、例えば、現時刻から1時間後には多くの救護員がエリアU、エリアV、エリアW、エリアXに配置されるように、各救護員に移動の指示をするとともに、一部の救護員に対して、エリアU、エリアV、エリアW、エリアXから離れている各危険位置に移動して対象の各競技者を重点的に監視するように指示すればよい。
以上に説明した第2実施形態の運動競技管理システムによれば、サーバー4は、各競技者の生体情報から各競技者が現在の速度を維持できる限界地点とその到着時刻を予測し、コース周辺の環境変化の予測結果から各競技者の限界地点と到着時刻を補正することで、各競技者が危険な状態に陥る可能性が高い危険位置と危険時刻をより精度よく予測することができる。従って、当該危険時刻に当該危険位置の周辺に救護員を重点的に配置することで、危険な状態に陥った競技者を確実に救護することができる。
3.第3実施形態
3−1.運動競技管理システムの概要
第2実施形態の運動競技管理システムでは、図17に示すように、各競技者7が、情報端末5、生体情報センサー6(6a,6b等)とともにRFIDリーダー8を携帯し、競技を行う。コースには、複数の給水地点が設けられており、各給水地点では机の上に飲料水が入ったコップ等の容器が並べられている。各容器には、底などにRFIDタグ9が取り付けられており、各RFIDタグ9には給水地点毎に割り当てられた識別情報(給水識別情報)が記録されている。RFIDリーダー8とRFIDタグ9との距離が数cmから数十cmになると、RFIDリーダー8は、RFIDタグ9と無線通信を行い、RFIDタグ9に記録されている給水識別情報を読み出す。要するに、各競技者7が給水地点で飲料水の入った容器を取って飲料水を補給した場合に、RFIDリーダー8は、RFIDタグ9から給水識別情報を取得する。そのため、RFIDリーダー8は、競技者7が飲料水を補給する姿勢でRFIDタグ9と通信可能な位置、例えば、競技者7の肘、胸、肩などに装着される。
各情報端末5は、RFIDリーダー8から給水識別情報を取得した場合、サーバー4に当該給水識別情報を送信する。サーバー4は、この給水識別情報と各競技者7の位置情報から、各競技者7が通過した各給水地点で給水したか否かを知ることができる。
そして、サーバー4は、受信した環境データと各競技者7の生体情報及び位置情報とともに、受信した給水識別情報も用いて、各競技者7の危険位置と危険時刻を予測する。
3−2.運動競技管理システムの構成
[全体構成]
図18は、第3実施形態の運動競技管理システムの構成例を示す図である。本実施形態の運動競技管理システムは、図18の構成要素(各部)の一部を省略又は変更したり、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
図18に示すように、第3実施形態の運動競技管理システム1は、図10の構成に対して、各競技者7に携帯されるRFIDリーダー8及び各RFIDリーダー8と無線通信するRFIDタグ9が構成要素として追加さている。
RFIDタグ9は、各給水地点で用意されているコップ等の容器に取り付けられており、RFIDリーダー8は、RFIDタグ9との距離が所定の範囲に近づくと無線通信を行い、RFIDタグ9に記録されている給水識別情報を読み出す。
各情報端末5は、各競技者7の位置情報を生成し、通信ネットワーク3を介して、サーバー4に送信する。また、各情報端末5は、各生体情報センサー6から各競技者7の生体情報を取得し、通信ネットワーク3を介して、サーバー4に送信する。さらに、各情報端末5は、RFIDリーダー8から給水識別情報を取得し、通信ネットワーク3を介して、サーバー4に送信する。
サーバー4(情報処理装置の一例)は、通信ネットワーク3を介して、各環境計測装置2から環境データを受信するとともに、各情報端末5から、各競技者7の位置情報や生体情報とともに給水識別情報を受信する。そして、サーバー4は、受信したこれらの情報を解析し、各競技者7の危険位置と危険時刻を予測して危険予測情報を生成し、表示部38に表示する。
第3実施形態における環境計測装置2の構成図は、図3と同様であるため、その図示及び説明を省略する。
[情報端末の構成]
図19は、第3実施形態における情報端末5の構成例を示す図である。図19において、図12と同様の構成には同じ符号を付しており、説明を省略する。図19に示すように、本実施形態では、図12に対して、給水識別情報受信部64が追加されており、また、処理部(CPU)50の通信制御部52の処理が異なる。
給水識別情報受信部64は、RFIDリーダー8と有線通信あるいは近距離無線通信を行い、RFIDリーダー8がRFIDタグ9から取得した給水識別情報を受信する処理を行う。
処理部(CPU)50の通信制御部52は、第2実施形態と同様の処理に加えて、給水識別情報受信部64が受信した給水識別情報を、通信部74を介して、サーバー4に送信する処理を行う。
[サーバーの構成]
図20は、第3実施形態におけるサーバー4の構成例を示す図である。図20において、図13と同様の構成には同じ符号を付しており、説明を省略する。図20に示すように、本実施形態では、図13に対して、処理部(CPU)20に補給履歴情報生成部28が追加されており、また、端末データ取得部22及び危険予測情報生成部23の処理が異なる。
端末データ取得部22は、第2実施形態と同様の処理に加えて、通信部34を介して各情報端末5から識別ID(端末ID)とともに給水識別情報を取得し、情報端末5毎に割り当てられた識別IDと対応づけて順番に記憶部30に保存する処理を行う。
補給履歴情報生成部28は、各競技者が現在までに通過した各給水地点で水分を補給したか否かの情報(以下、「補給履歴情報」という)を生成する処理を行う。具体的には、補給履歴情報生成部28は、端末データ取得部22から各競技者の位置情報と各競技者が水分を補給した給水地点の給水識別情報とを取得し、当該位置情報と当該識別情報に基づいて各競技者の補給履歴情報を生成する。
危険予測情報生成部23は、第2実施形態と同様の処理により、各競技者が現在の速度を維持できる限界地点とその到着時刻を予測し、環境予測部22の予測結果だけでなく、補給履歴情報生成部28が生成した補給履歴情報も用いて、各競技者の限界地点と到着時刻を補正する。
例えば、競技者の前方の環境が現在の環境と変わらない場合でも、現在までの水分補給の回数が少ない場合や最後に補給してからの経過時間が長い場合は、競技者の体力消耗度が大きいので、危険予測情報生成部23は、当該競技者の限界地点をより手前の地点に、到着時刻をより早い時刻にそれぞれ補正する。逆に、現在までの水分補給の回数が適切である場合や最後に補給してからの経過時間が短い場合は、競技者の体力消耗度が小さいので、危険予測情報生成部23は、当該競技者の限界地点をより後ろの地点に、到着時刻をより遅い時刻にそれぞれ補正する。
この補正量は、予測される環境の変化の度合いや各競技者の現在までの水分の補給回数や補給タイミングなどに応じて決定される。そして、危険予測情報生成部23は、補正後の各競技者の限界地点と到着時刻から、各競技者の危険位置と危険時刻を予測し、これらの情報を含む危険予測情報を生成する。
3−3.運動競技管理システムの処理
図21及び図22は、本実施形態の運動競技管理システム1の処理のフローチャートの一例を示す図である。図21は、サーバー4の処理部(CPU)20による処理のフローチャートの一例を示し、図22は、各情報端末5の処理部(CPU)50による処理のフローチャートの一例を示す図である。なお、図21及び図22において、図14(A)及び図15と同様の処理を行うステップには同じ符号を付している。
まず、第2実施形態と同様に、サーバー4の処理部(CPU)20は、ステップS110〜S118の処理を行い、情報端末5の処理部(CPU)50は、ステップS150〜S154の処理を行う。
次に、情報端末5の処理部(CPU)50は、RFIDリーダー8から給水識別情報を受信した場合(S155aのY)、端末IDと給水識別情報をサーバー4に送信する(S155b)。
サーバー4の処理部(CPU)20は、情報端末5から給水識別情報を受信した場合(S119aのY)、現在までの各競技者の位置情報と給水識別情報から、各競技者の補給履歴情報を生成(更新)する(S119b)。例えば、処理部(CPU)20は、各競技者について、スタート地点から現在地点(最新の位置情報に対応する地点)までの間にある給水地点毎に、対応する給水識別情報を受信していれば「補給」、対応する給水識別情報を受信していなければ「未補給」として、補給履歴情報を生成(更新)する。
次に、第2実施形態と同様に、サーバー4の処理部(CPU)20は、ステップS120〜S124の処理を行う。
次に、サーバー4の処理部(CPU)20は、ステップS124の環境変化の予測結果とステップS119bで生成(更新)した各競技者の補給履歴情報から、各競技者の体力消耗度を予測し、ステップS120で予測した各競技者の限界地点と到着時刻を補正する(S126)。
次に、第2実施形態と同様に、サーバー4の処理部(CPU)20は、ステップS128及びS130の処理を行う。
そして、サーバー4の処理部(CPU)20は、ユーザーによる処理の終了操作が行われるまで(S132のN)、所定時間Δt(例えば1分)が経過する毎に(S134のY)、ステップS114〜130の処理を繰り返し行い、終了操作が行われると(S132のY)、各情報端末5に計測終了の指示を行い(S136)、処理を終了する。
一方、各情報端末5の処理部(CPU)50は、サーバー4から計測終了の指示を受けるまで(S156のN)、所定時間Δt(例えば1分)が経過する毎に(S158のY)、ステップS152及びS154の処理を繰り返し行い、計測終了の指示を受けると(S156のY)、処理を終了する。
以上に説明した第3実施形態の運動競技管理システムによれば、サーバー4は、コース周辺の環境変化の予測結果と各競技者の生体情報だけでなく、各競技者の水分補給の履歴情報も用いることで、各競技者が危険な状態に陥る可能性が高い危険位置と危険時刻をより精度よく予測することができる。従って、当該危険時刻に当該危険位置の周辺に救護員を重点的に配置することで、危険な状態に陥った競技者を確実に救護することができる。
4.第4実施形態
4−1.運動競技管理システムの概要
第4実施形態の運動競技管理システムでは、第3実施形態においてサーバー4が行う処理を情報端末5が行う。すなわち、各情報端末5は、各競技者7の位置情報や生体情報、給水識別情報を用いて第3実施形態と同様の危険予測情報を生成する。
そして、各情報端末5は、各競技者7の危険予測情報をサーバー4に送信し、サーバー4は、各競技者7の危険予測情報を集約して表示する。
4−2.運動競技管理システムの構成
[全体構成]
第4実施形態の運動競技管理システムの全体構成図は、図18と同様であるため、その図示を省略する。
第4実施形態の運動競技管理システム1では、各情報端末5(情報処理装置の一例)は、通信ネットワーク3を介して、各環境計測装置2から環境データを受信する。あるいは、各情報端末5は、直接、各環境計測装置2とデータ通信を行って環境データを受信してもよい。そして、各情報端末5は、環境データ、各競技者7の生体情報、給水識別情報などを解析し、危険予測情報を生成する。
サーバー4は、通信ネットワーク3を介して、各情報端末5が生成した各競技者の危険予測情報を収集し、表示部38に、図16(A)〜図16(C)に示したような表示画面を表示する。
第4実施形態における環境計測装置2の構成図は、図3と同様であるため、その図示及び説明を省略する。
[情報端末の構成]
図23は、第4実施形態における情報端末5の構成例を示す図である。図23に示すように、本実施形態では、情報端末5は、操作部40、処理部(CPU)50、生体情報受信部60、GPSデータ受信部62、給水識別情報受信部64、記憶部66、記録媒体68、表示部70、音出力部72、通信部74を含んで構成されている。本実施形態の情報端末5は、図23の構成要素(各部)の一部を省略又は変更したり、他の構成要素を付加した構成としてもよい。操作部40、生体情報受信部60、GPSデータ受信部62、給水識別情報受信部64、記憶部66、記録媒体68、表示部70、音出力部72、通信部74の各機能は、第3実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
処理部(CPU)50は、記憶部66や記録媒体68に記憶されているプログラムに従って、各種の計算処理や制御処理を行う。特に、本実施形態では、処理部(CPU)50は、位置情報生成部51、通信制御部52、表示制御部53、音出力制御部54、環境データ取得部80、環境予測部81、危険予測情報生成部82、補給履歴情報生成部83を含む。ただし、本実施形態の処理部(CPU)50は、これらの一部の構成(要素)を省略又は変更したり、他の構成(要素)を追加した構成としてもよい。
位置情報生成部51、通信制御部52、表示制御部53、音出力制御部54の各機能は、第3実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
環境データ取得部80は、通信部74を介して、各環境計測装置2が計測した環境データを継続して取得し、環境計測装置2毎に割り当てられた識別IDと対応づけて順番に記憶部66に保存する処理を行う。
環境予測部81、危険予測情報生成部82、補給履歴情報生成部83の各処理は、第3実施形態における、環境予測部22、危険予測情報生成部23、補給履歴情報生成部28とそれぞれ同様であるため、その説明を省略する。
[サーバーの構成]
図24は、本実施形態のサーバー4の構成例を示す図である。図24に示すように、本実施形態では、サーバー4は、処理部(CPU)20、記憶部30、記録媒体32、通信部34、操作部36、表示部38、音出力部39を含んで構成されている。本実施形態のサーバー4は、図24の構成要素(各部)の一部を省略又は変更したり、他の構成要素を付加した構成としてもよい。記憶部30、記録媒体32、通信部34、操作部36、表示部38、音出力部39の各機能は、第3実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
処理部(CPU)20は、記憶部30や記録媒体32に記憶されているプログラムに従って、各種の計算処理や制御処理を行う。特に、本実施形態では、処理部(CPU)20は、通信制御部24、表示制御部25、音出力制御部26、端末データ取得部27を含む。ただし、本実施形態の処理部(CPU)20は、これらの一部の構成(要素)を省略又は変更したり、他の構成(要素)を追加した構成としてもよい。
端末データ取得部22は、通信部34を介して、各情報端末5から各競技者の危険予測情報を取得する処理を行う。
通信制御部24は、通信部34を介して行う、各情報端末5とのデータ通信等を制御する処理を行う。
表示制御部25は、端末データ取得部22が取得した危険予測情報を集約して表示部38に表示させる処理を行う。
音出力制御部26の処理は、第3実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
4−3.運動競技管理システムの処理
図25及び図26は、本実施形態の運動競技管理システム1の処理のフローチャートの一例を示す図である。
図25は、情報端末5の処理部(CPU)50による処理のフローチャートの一例を示す図である。
図25に示すように、情報端末5の処理部(CPU)50は、競技者による開始操作が行われるまで待機し(S250のN)、開始操作が行われると(S250のY)、まず、各環境計測装置2から環境データを受信し、記憶部66に保存する(S252)。
次に、情報端末5の処理部(CPU)50は、競技者の位置情報を生成し、記憶部66に保存する(S254)。
次に、情報端末5の処理部(CPU)50は、生体情報センサー6から競技者の生体情報を取得し、記憶部66に保存する(S256)。
次に、情報端末5の処理部(CPU)50は、RFIDリーダー8から給水識別情報を受信した場合(S258のY)、現在までの競技者の位置情報と給水識別情報から、補給履歴情報を生成(更新)する(S260)。
次に、情報端末5の処理部(CPU)50は、現在までの競技者の位置情報の時系列(ステップS254で順番に保存された位置情報)から、競技者の現在の速度を計算する(S262)。
次に、情報端末5の処理部(CPU)50は、現在までの競技者の生体情報の時系列(ステップS256で順番に保存された生体情報)とコースの配置情報から、競技者がステップS262で計算した現在の速度を維持できる限界地点と当該限界地点の到着時刻を予測する(S264)。
次に、情報端末5の処理部(CPU)50は、現在までの環境データの時系列(ステップS252で順番に保存された環境データ)とコースの配置情報から、コース及びコース周辺の環境変化を予測する(S266)。
次に、情報端末5の処理部(CPU)50は、ステップS266の環境変化の予測結果とステップS260で作成(更新)した補給履歴情報から、競技者の体力消耗度を予測し、ステップS264で予測した限界地点と到着時刻を補正する(S268)。
次に、情報端末5の処理部(CPU)50は、ステップS268での補正後の限界地点と到着時刻から、競技者の危険位置と危険時刻を予測する(S270)。
次に、情報端末5の処理部(CPU)50は、ステップS270で予測した競技者の危険位置と危険時刻の情報を含む危険予測情報を生成し、端末IDと危険予測情報をサーバー4に送信する(S272)。
そして、情報端末5の処理部(CPU)50は、競技者による終了操作が行われるまで(S274のN)、所定時間Δt(例えば1分)が経過する毎に(S276のY)、ステップS252〜S272の処理を繰り返し行い、終了操作が行われると(S274のY)、処理を終了する。
図26は、サーバー4の処理部(CPU)20による処理のフローチャートの一例を示す図である。
図26に示すように、サーバー4の処理部(CPU)20は、ユーザー(例えば、救護責任者)による開始操作が行われるまで待機し(S210のN)、開始操作が行われると(S210のY)、各情報端末5から、端末IDと各競技者の危険予測情報を受信し、記憶部30に保存する(S212)。
次に、サーバー4の処理部(CPU)20は、ステップS212で記憶部30に保存した各競技者の危険予測情報を集約し、表示部38に、図16(A)〜図16(C)に示したような表示画面を表示する(S214)。
そして、サーバー4の処理部(CPU)20は、ユーザーによる終了操作が行われるまで(S216のN)、ステップS212及びS214の処理を繰り返し行い、終了操作が行われると(S216のY)、処理を終了する。
以上に説明した第4実施形態の運動競技管理システムによれば、情報端末5は、コースを含むエリアに分散配置された複数の環境計測装置2の各々が計測した環境データを用いて環境条件の解析をリアルタイムに行うことで、コース周辺の環境変化を正確に捉えることができる。そして、情報端末5は、コース周辺の環境変化の予測結果、各競技者の生体情報、各競技者の水分補給の履歴情報を用いることで、各競技者が危険な状態に陥る可能性が高い危険位置と危険時刻をより精度よく予測することができる。従って、当該危険時刻に当該危険位置の周辺に救護員を重点的に配置することで、危険な状態に陥った競技者を確実に救護することができる。
5.変形例
[変形例1]
第1実施形態〜第3実施形態ではサーバー4が、第4実施形態では情報端末5が、各環境計測装置2と直接的に通信を行って環境データを取得しているが、環境計測装置2同士がアドホックに通信を行って1つの環境計測装置2に環境データを集約し、当該環境計測装置2がサーバー4又は情報端末5に環境データを一括して送信してもよい。
このようにすれば、通信対象の切り替えによるサーバー4又は情報端末5のオーバーヘッドを軽減し、環境データの通信速度を向上させることができる。
[変形例2]
本実施形態では、分散して配置された環境計測装置が、コースの環境データを計測しているが、当該環境計測装置は必ずしも分散配置されていなくてもよい。例えば、各競技者あるいはスタッフが、環境計測装置あるいは環境計測装置が組み込まれた情報端末を携帯してコースを運動し、当該環境計測装置が当該コースの環境データを計測してもよい。
[変形例3]
第4実施形態では、各情報端末5が各環境計測装置2と通信を行って環境データを取得しているが、第1実施形態〜第3実施形態と同様に、サーバー4が各環境計測装置2から環境データを取得し、各情報端末5は、サーバー4から環境データを取得するようにしてもよい。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 運動競技管理システム、2 環境計測装置、3 通信ネットワーク、4 サーバー、5 情報端末、6,6a,6b 生体情報センサー、7 競技者、8 RFIDリーダー、9 RFIDタグ、10 気圧センサー、11 温度センサー、12 湿度センサー、13 風向・風速センサー、14 降雨量センサー、15 空気質センサー、16 送信部、20 処理部(CPU)、21 環境データ取得部、22 環境予測部、23 危険予測情報生成部、24 通信制御部、25 表示制御部、26 音出力制御部、27 端末データ取得部、28 補給履歴情報生成部、30 記憶部、32 記録媒体、34 通信部、36 操作部、38 表示部、39 音出力部、40 操作部、50 処理部(CPU)、51 位置情報生成部、52 通信制御部、53 表示制御部、54 音出力制御部、60 生体情報受信部、62 GPSデータ受信部、64 給水識別情報受信部、66 記憶部、68 記録媒体、70 表示部、72 音出力部、74 通信部、80 環境データ取得部、81 環境予測部、82 危険予測情報生成部、83 補給履歴情報生成部、200 救護発生予測テーブル

Claims (9)

  1. 競技者が運動する運動経路の環境情報を利用して前記運動経路の環境変化を予測する環境予測部と、
    前記環境予測部の予測結果を利用して、前記競技者が危険な状態に陥る危険位置と危険時刻を予測し、当該危険位置と当該危険時刻の情報を含む危険予測情報を生成する危険予測情報生成部と、
    を含む、情報処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記危険予測情報生成部は、
    前記競技者の生体情報をさらに利用して、前記危険位置と前記危険時刻を予測する、情報処理装置。
  3. 請求項2において、
    前記危険予測情報生成部は、
    前記競技者の生体情報を利用して、前記競技者が現在の速度を維持することができる限界地点と当該限界地点の到着時刻を予測し、前記環境予測部の予測結果を利用して、前記限界地点と前記到着時刻を補正し、補正後の前記限界地点と前記到着時刻に応じて前記危険位置と前記危険時刻を予測する、情報処理装置。
  4. 請求項1において、
    前記危険予測情報生成部は、
    過去の競技会において救護者が救護された位置と時刻の統計情報を利用して、仮の前記危険位置と仮の前記危険時刻を計算し、前記環境予測部の予測結果を利用して、前記仮の危険位置と前記仮の危険時刻を補正して前記危険位置と前記危険時刻を予測する、情報処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項において、
    前記危険予測情報生成部は、
    前記競技者が現在までに通過した各給水地点で水分を補給したか否かの補給履歴情報をさらに利用して、前記危険位置と前記危険時刻を予測する、情報処理装置。
  6. 請求項5において、
    前記競技者の位置情報と前記競技者が水分を補給した給水地点に割り当てられた識別情報とを取得し、当該位置情報と当該識別情報に基づいて前記補給履歴情報を生成する補給履歴情報生成部をさらに含む、情報処理装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項において、
    前記運動経路の環境情報は、
    前記運動経路を含む領域に分散して配置されている環境計測装置が計測した環境情報である、情報処理装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
    前記運動経路を含む領域に分散して配置されている環境計測装置と、
    を含む、運動競技管理システム。
  9. 競技者が運動する運動経路の環境情報を利用して前記運動経路の環境変化を予測する環境予測ステップと、
    前記環境予測ステップの予測結果を利用して、前記競技者が危険な状態に陥る危険位置と危険時刻を予測し、当該危険位置と当該危険時刻の情報を含む危険予測情報を生成する危険予測情報生成ステップと、
    を含む、運動競技管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7418824B2 (ja) 2020-09-25 2024-01-22 株式会社レッツ グランドゴルフゲーム管理システム

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