JP2013215178A - 餌槽掃除装置及び餌槽掃除方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
餌槽の隅壁部に残った餌を掃き出して、腐敗や牛へのストレスを軽減する。
【解決手段】
家畜を係繋させる蓄床と、係繋された家畜の前部に給餌用通路を設けた畜舎内において、前記給餌用通路に対して平行に且つ上方空間に施設された軌道と、該軌道上に摺動自在に載置された移動体と、該移動体に接合され垂直方向の衝撃を吸収するダンパー部と、前記ダンパー部に係合されたフレーム部と、該フレーム部下面に配置され餌槽の残餌を掃き出す餌槽掃除部とを備え、家畜の食べ残しによる餌を寄せ集めることにより、腐敗や食せずに存在する餌による家畜へのストレスや疾病を軽減し、畜産農家の餌に関わるコストを抑制する。
【選択図】図3

Description

本発明は、畜舎での家畜への給餌に際しその餌槽掃除装置、及び餌槽掃除方法に関するものである。
牛等の家畜(以下、牛を代表して説明)を複数頭並列に係繋された牛の前部に施設された給餌用通路の牛の頭部付近に、餌を置くことにより給餌が行われている。
ところが、牛が餌を食べる際に鼻等で餌を押すことにより、餌が給餌用通路から遠ざかってしまい、牛が餌を食べることができない状況になることがしばしばある。
そこで、1日に2〜10回程度、多大な労力を要し給餌用通路から遠ざかってしまった餌を作業者がスコップ等で給餌用通路に戻したり、重機を用いて給餌用通路へ寄せ集めること、すなわち寄せ戻しが行われている。この場合、採食量の減少や目の前の餌を食せないストレスは乳量減や疾病の原因となっていた。
この課題を解決する手段として、例えば、特開2006−94717号公報に記載の餌寄せ装置が存在する(特許文献1)。この餌寄せ装置は、給餌用通路に沿って走行する走行体のフレームに取り付けられた給餌用通路から立ち上がる形態の餌寄せブレードと、走行体の移動に伴い餌寄せブレードを牛床側とその反対側との間で往復駆動する油圧シリンダとを備えてなり、給餌箇所からはみ出した餌を給餌用通路側へ掃き寄せるものである。
特開2006−94717号公報
ところが、従来の餌寄せ装置には、以下の問題点が存在する。すなわち、特許文献1の餌寄せ装置は、採食が不可能になったエリアの残餌又は飛散した餌を、採食可能な給餌用通路側へ餌寄せブレードにより掃き寄せることが可能な構成であるが、この場合、敷設された軌道上を大がかりな装置が必要であり、未使用時には停留させる多大なスペースが必要になる。また、採食可能な給餌用通路内へ餌を掃き寄せることは可能であるが、餌槽内で牛の手前側の隅壁部で牛のよだれ等により凝固してしまい、牛が食せずに永久残餌になりうる餌を、採食可能なエリアへの寄せ戻しは出来ない構造となっている。本来は牛が食すべき餌が、食せないまま残餌となる事態は、牛の死角に追い寄られ食せない場合もあるが、その殆どは牛自らの体液により餌槽に固着して廃棄すべき餌になってしまうのが現状である。この事態は、本来は食せる餌が無駄になるばかりか、牛にとっては目の前の餌を食せないことによる多大なるストレスの原因になってしまい、乳量低下、すなわち農家の経営にも悪影響する事態である。また、この廃棄すべき餌は、牛の体液等による適度な湿気や養分による雑菌の温床になり、更なる事態の悪化を招く可能性を秘めている。従来、これらの課題を解決する方法として、餌槽に牛が採食をしやすいように山状に給餌し、餌槽の牛側隅壁部には畦を作ることにより固着や凝固による腐敗を防止していた。しかし、この畦を作る方法、すなわち餌槽の隅壁部の餌を掃き寄せる装置や掃き寄せる方法は人力及び人の技に頼る以外なかったのである。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、大がかりな設備や牛舎の改造が必要のない簡単な構造で、作業者に多大な労力を要すことなく餌槽の隅壁部の餌を掃き寄せる装置及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の蓄舎の餌槽掃除装置は、家畜を係繋させる蓄床と、係繋された家畜の前部に給餌用通路を設けた畜舎内において、前記給餌用通路に対して平行に且つ上方空間に施設された軌道と、該軌道上に摺動自在に載置された移動体と、該移動体に接合され垂直方向の衝撃を吸収するダンパー部と、前記ダンパー部に係合されたフレーム部と、該フレーム部下面に配置され餌槽の残餌を掃き出す餌槽掃除部とを備えたことを特徴とする畜舎の餌槽掃除装置。
また、請求項2記載の蓄舎の餌槽掃除方法は、家畜を係繋させる蓄床と、係繋された家畜の前部に給餌用通路を設けた畜舎内において、前記給餌用通路に対して平行に且つ上方空間に施設された軌道と、該軌道上に摺動自在に載置された移動体と、該移動体に接合され垂直方向の衝撃を吸収するダンパー部と、前記ダンパー部に係合されたフレーム部と、該フレーム部下面に配置され餌槽の残餌を掃き出す餌槽掃除部とを備えた餌槽掃除装置を用いた畜舎の餌槽掃除方法。
さらに、請求項3記載の蓄舎の餌槽掃除装置は、前記移動体を電気モーターで摺動する
ことを特徴とする。
また、請求項4記載の蓄舎の餌槽掃除装置は、ダンパー部を、略筒状の角型鋼管で構成されていることを特徴とする。
さらに、請求項5記載の蓄舎の餌槽掃除装置は、電気モーターにより回転して餌の掃き寄せを行うことを特徴とする。
また、請求項6記載の蓄舎の餌槽掃除装置は、餌槽面と接触して餌の掃き寄せを行うことを特徴とする。
請求項1記載の蓄舎の餌槽掃除装置によると、係繋された家畜の前方且つ上方空間に施設された軌道に摺動自在に載置された移動体に、ダンパー部とフレーム部を介し餌槽掃除部を備えている。
したがって、請求項1記載の蓄舎の餌槽掃除装置、請求項2記載の蓄舎の餌槽掃除方法
によれば、装置の大型化を招くことなく、ダンパー部とフレーム部を介し餌槽掃除部を係合した移動体を、係繋された家畜の前方且つ上方空間に施設された軌道に沿って摺動させることにより蓄舎の餌槽掃除が出来る。すなわち、前記餌槽掃除部を前記軌道に沿って移動させることにより、餌槽の隅壁部の残餌を掃き寄せること及び畦を作ることが可能となる。このため、従来の餌寄せ装置のように、家畜の前部に設けた給餌用通路上に敷設された軌道や、餌寄せ装置の停留場所が不要となる結果、その製造コストを低減しつつ且つ導入に関わるコストを抑制し、餌槽の隅壁部の餌を好適に且つ重労働を要すことなく掃き寄せることが出来る。また、従来の餌寄せ装置のように、稼働に関わる動力が不要となるため、そのランニングコストも低減することが出来る。
また、請求項2記載の蓄舎の餌槽掃除方法では、係繋された家畜の前方且つ上方空間に施設された軌道に摺動自在に載置された移動体に、ダンパー部とフレーム部を介し備えられた餌槽掃除部により行われる。
また、請求項3記載の餌槽掃除装置によれば、ダンパー部とフレーム部を介し餌槽掃除部を懸架し、係繋された家畜の前方且つ上方空間に施設された軌道に沿って摺動させる移動体を電気モーターにより駆動させることにより、装置の移動に関わる労力を更に軽減することが出来る。
また、請求項5記載の餌槽掃除装置によれば、係繋された家畜の前方且つ上方空間に施設された軌道に摺動自在に載置された移動体に、ダンパー部とフレーム部を介し餌槽掃除部を電気モーターで回転駆動させることにより、餌槽の隅壁部の餌を更に好適に掃き寄せることが出来る。
さらに、請求項4記載の餌槽掃除装置によれば、係繋された家畜の前方且つ上方空間に施設された軌道に摺動自在に載置された移動体に懸架したダンパー部を、略筒状の鋼管で構成することにより、当該装置の剛性を損なうことなく計量化に貢献出来る。また、筒状の角型鋼管にしたことにより、当該装置の人手による作業性に貢献するばかりか、他力による駆動を可能にした。
また、請求項6記載の餌槽掃除装置によれば、係繋された家畜の前方且つ上方空間に施設された軌道に摺動自在に載置された移動体に、ダンパー部とフレーム部を介し餌槽掃除部を、餌槽面に接触させる構成により、餌槽の隅壁部の餌を確実に且つ好適に掃き寄せることが出来る。
したがって、請求項2記載の家畜舎の餌槽掃除方法、請求項3記載の餌槽掃除装置、請求項5記載の餌槽掃除装置、請求項6記載の餌槽掃除装置によれば、装置の大型化を招くことなく、係繋された家畜の前方且つ上方空間に施設された軌道に、電気モーター駆動により摺動自在に載置された移動体に、ダンパー部とフレーム部を介し餌槽面に該接触しながら電気モーターによる回転構造を備えた餌槽掃除部により、餌槽の隅壁部の餌を更に確実に且つ更に好適に掃き寄せることが出来る。このため、従来の餌寄せ装置のように、家畜の前部に設けた給餌用通路上に敷設された軌道や、餌寄せ装置の停留場所が不要となる結果、その製造コストを十分に低減しつつ且つ導入に関わるコストを十分に抑制することが出来る。
本発明の実施の形態に係る牛舎の平面構成図である。 本発明の実施の形態に係る餌槽掃除装置1の構成を示す図1の給餌用通路側から見た正面図である。 本発明の実施の形態に係る走行レール2及び移動部3aの図1の右側から見た側面詳細図である。 本発明の実施の形態に係る餌槽掃除装置本体3における掃除部3dの詳細図である。 本発明の実施の形態に係る餌槽掃除装置1Aの構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る走行レール2及び移動部5aの詳細図である。 本発明の実施の形態に係る餌槽掃除装置1Bの構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る掃除部5dの詳細図である。 本発明の実施の形態に係る餌槽掃除装置1Cの構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る餌槽掃除装置1Aの動作を示す系列図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る餌槽掃除装置および餌槽掃除方法の実施の形態について説明する。
図1は、餌槽掃除装置1を導入した牛舎の平面構成図である。牛Cawが複数頭並列に繋留された牛床Cbと、給餌用通路7の間には餌槽fが設けられて牛Cbが餌Mを採食している様子を示している。この場合、平面視において、走行レール2は、ストール4より支持金具6により配置され餌槽fの上方に施設されている。(「給餌用通路に対して平行に施設された」の一例)
図2に示す餌槽掃除装置1は、図1の給餌用通路側から見た正面図で、餌槽fの平面部fhや隅壁部fvの残餌m(本来は牛が食すべき餌の一例)を掃き寄せることが出来るように、餌槽の上方にストール4から支持され施設された走行用レール2(給餌用通路に対して上方空間に施設された軌道の一例)と、その走行用レール2に摺動自在に載置された餌槽掃除装置本体3で構成されている。この場合、餌槽掃除装置本体3は、移動部3a、ダンパー部3b、フレーム部3c、掃除部3dを備え、図2の餌槽掃除装置1の進行方向を示す矢印F又はRの向きで、走行用レール2に沿って該餌槽fを少なくとも人の手により移動するように構成されている。
餌槽掃除装置本体3は、ダンパー部3bを介し移動部3aと、フレーム部3cに配置した掃除部3dで構成され、ダンパー部3bは、掃除部3dから移動部3aへの略垂直方向の振動を吸収するために具備され、掃除部3dから餌槽fの平面部fhへの押圧が一定になるように設けられている。また、ダンパー部3bは、内外径の異なる円筒状の鋼製角型鋼管の組合せで構成され、餌槽掃除装置本体3の剛性向上及びその製造コストを十分に低減することに貢献している。図2に示す餌槽掃除装置1の餌槽掃除装置本体3におけるダンパー部3bは、一例として、移動部3aに固定されたダンパー部外管3baは一例として正方形断面の1辺50mm、肉厚3.2mmを用い、フレーム部3cに固定され且つダンパー部外管3baの内径部に挿入されるダンパー部内管3bbは一例として正方形断面の1辺40mm、肉厚2.3mmを用いて構成されている。一例として挙げた前出の鋼管サイズは、ダンパー部外管3baの内径部にダンパー部内管3bbの外径部が挿入され挿入出が可能な構成となっている。(「ダンパー部に係合且つ懸架された」との構成の一例)また、角型鋼管の組合せにより、フレーム部3cの回転防止を行っている。これらの、ダンパー部外管3ba及びダンパー部内管3bbは、JIS規定の一般構造用角型鋼管を用いると剛性が上がりなお良い。
餌槽掃除装置本体3は、図3に示すように、図1の右側から見た側面詳細図であり、餌槽掃除装置1の移動部3aが、走行用レール2に摺動自在に載置されて構成されている。移動部3aは、走行用レール2の走行面2pに対し略直角に載置されるように、基部3abの矢印F又はRの移動方向に対し直角方向且つ餌槽面fに対し該水平に接合された少なくとも2以上の軸部3as、基部3abを対称に軸部3asに取り付けられた走行車輪3aw、更に、軸部3asに対し直角方向に且つ基部3abの端部に垂直に接合したガイド軸3ajに取り付けられたガイド車輪3agで構成される。この場合、走行車輪3aw及びガイド車輪3agは硬質ウレタン樹脂製で、図示しない軸受部材を具備した自由車輪構造とし、餌槽掃除装置本体3への外部からの操作力を軽減するような構成となっている。
また、ダンパー部3bは、ダンパー部外管3baの内径部に挿入され且つフレーム部3cに接合されたダンパー部内管3bbにより、掃除部3dからの垂直方向の走行挙動を吸収する構成が採られている。この場合、移動部への垂直方向以外の走行挙動(一例として走行方向に対し横方向の挙動や横方向の揺動)は、移動部3aのガイド車輪3agにより回避出来る構成としている。そのため、餌槽fの平面部fhや隅壁部fvの残餌mを掃き寄せる作業による又は牛からの予期せぬ外力による餌槽掃除装置本体3への挙動は、餌槽掃除装置本体3や走行用レール2を損壊することが極めて低い構成となっている。
餌槽掃除装置本体3における掃除部3dは、図3に示すように、ベース部3dbがフレーム部3cに配置(この例ではボルトHebにより締結)され、そのベース部3dbに配置した(この例ではボルトHesにより締結)弾性部材3dgが餌槽面の平面部fh及び隅壁部fvに一定の押圧を持ち接触するように構成されている。この時、弾性部材3dgは、餌槽面fの平面部fhとの機械的摩擦による餌槽掃除装置本体3の走行抵抗にならぬよう、この例では、3mm程度の合成ゴム板材に切り込み3dgsを入れた部材を3枚程度重ねて弾性部材3dgを構成している。この場合、弾性部材3dgは、餌槽fの平面部fhを低い機械摩擦で接すると共に、餌槽掃除装置本体3の走行抵抗に関与しない隅壁部fvには好適な機械摩擦を持って接し、餌槽fの平面部fh及び隅壁部fvの残餌mを十分に掃き寄せることが可能な構成となっている。
また、図2による餌槽掃除装置1によれば、矢印F又はRの向きで走行用レール2に沿って移動することにより、餌槽fの平面部fh及び隅壁部fvの残餌mを十分に掃き寄せることが可能な構成となっている。この場合、人手により移動操作又は重機等により人手以外の外部からの動力による間接的な移動操作をすることに対応できる構成となっている。つまり、人手による移動操作で餌槽掃除をする場合、矢印F又はRの向きで走行用レール2に沿って、主としてダンパー部3bを作用部位とし餌槽掃除装置1を移動するが、残餌mが十分に掃き寄せられて無い場合は、矢印F又はRの向きで餌槽掃除装置1を再移動し、掃き寄せすることが可能である。これは、従来のように人手で鍬や掃除具を用いて、餌槽fの平面部fh及び隅壁部fvの残餌mを掃き寄せしていた方法と比較し、作業員の労力が低減できる。また、重機等の人力以外の外部動力により餌槽掃除をする場合、矢印F又はRの向きで走行用レール2に沿って、主としてダンパー部3bを作用部位とし餌槽掃除装置1を移動するが、残餌mが十分に掃き寄せられて無い場合は、矢印F又はRの向きで餌槽掃除装置1を再移動し、掃き寄せすることが可能である。この場合も人手による方法以上の労力低減を大がかりな装置の導入をすることなく既存の重機を利用することにより可能になる。
次に、本発明に係る餌槽掃除装置、および餌槽掃除方法の他の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、上記の餌槽掃除装置と同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図5に示す餌槽掃除装置1Aは、前述した餌槽掃除装置本体3における移動部3aに代えて、移動部5aを備えて餌槽掃除装置本体3Aとして構成されている。移動部5aは、図6に示すように、走行用レール2の走行面2pに対し略直角に載置されるように、基部5abの移動方向F又はRに対し直角方向且つ餌槽fに対し略水平に接合された少なくとも1以上の軸部5as、基部5abを対称に軸部5asに取り付けられた走行車輪3aw、基部5abの下方に配置した走行用モーター5am、その5amの動力を駆動車輪5awに伝導するギヤ部5ad、更に、軸部5asに対し直角方向に且つ基部5abの端部に垂直に接合したガイド軸3ajに取り付けられたガイド車輪3agで構成される。この場合、一例として、走行車輪3aw及びガイド車輪3agは硬質ウレタン樹脂製で、図示しない軸受部材を具備した自由車輪構造とし、駆動車輪5awは硬質ウレタン樹脂製でギヤ部5adの出力軸部に同軸に連結された構造を採用している。また、動力源となる走行用モーター5amは、図示しない制御部と電源部で構成されているが、これらは餌槽掃除装置本体3Aに内蔵したり、外部から導入したり出来る構成となっている。この餌槽掃除装置1Aの場合、餌槽fの平面部fh及び隅壁部fvの残餌mを、人手や重機等の外部からの動力を必要とせず、好適に掃き寄せることが可能となる。
更に、図7に示す餌槽掃除装置1Bは、前述した餌槽掃除装置本体3における掃除部3dに代えて、掃除部5dを備えて構成されている。図8は、図7の右側から見た側面の掃除部5dの詳細図であり、ベース部5dbがフレーム部3cに配置(この例ではボルトHebにより締結)され、そのベース部5dbに配置(この例ではボルトHesにより締結)した電気モーター5dm、その電気モーター5dmの回転出力軸に連結された弾性部材5dg(この例ではブラシB)が、餌槽面の平面部fh及び隅壁部fvに一定の押圧を持ち接触するように構成されている。この時、電気モーター5dmの回転力により、弾性部材5dgを回転させるが、弾性部材5dgは一例として、図8に示すように、放射状のブラシBで構成されている。また、動力源となる電気モーター5dmは、モーター機構部と、図示しない制御部と電源部を有し構成されているが、これらは餌槽掃除装置本体3Bに内蔵したり、外部から導入したり出来る構成となっている。この餌槽掃除装置1Bの場合、餌槽fの平面部fh及び隅壁部fvに残存している残餌mを確実に掃き寄せることが可能となるため、残餌mが十分に掃き寄せられて無い場合に、餌槽掃除装置1Bを再移動し、掃き寄せすることが不要となり、更なる労力低減が可能となる。
また、図9に示す餌槽掃除装置1Cは、前述した餌槽掃除装置本体3における移動部3aに代えて、移動部5aを備え、且つ前述した餌槽掃除装置本体3における掃除部3dに代えて、掃除部5dを備えて構成されている。この場合の餌槽掃除装置本体3Cは、走行用レール2に沿って該餌槽fを移動する動力並びに餌槽fの平面部fh及び隅壁部fvの残餌mを掃き寄せる動力が、電気モーターにより行われるため、大がかりな装置や重機を牛舎内に導入することなく好適な残餌mの掃き寄せ作業が実現する。尚、前述したように、動力源となる走行用モーター5am及び電気モーター5dmは、図示しない制御部と電源部を有し構成されているが、これらは餌槽掃除装置本体3Cに内蔵したり、外部から導入したり出来る構成となっている。
図10は、本発明に関わる餌槽掃除装置1Aによる動作を牛Cawを側面視し、時系列で示した系列図である。尚、図10(a)から(e)において重複する符号については省略して説明する。図10(a)は、牛Cawが搾乳装置により搾乳され、餌槽fに給餌された餌Mを採食している図である。本来、搾乳と採食は同時に行われるとは限らないが本例では説明を明確にするために同時で進行する図を示した。図10(b)は、牛Cawの死角になる場合、牛Cawの食べこぼし等により餌槽fの隅壁部fvに残餌mが溜まり始めている様子を示す。この時点では、所定の場所に待機しており、餌槽掃除装置1Aは動作していない。図10(c)は、搾乳が終了し、採食中期において、牛Cawにとって餌Mが採食しにくい状態になっていることを示す図である。尚、採食しにくい状態とは、餌Mが採食エリアから外れてしまったり、隅壁部fvに溜まってしまうことを示す。ここで、餌槽掃除装置1Aを所定の場所より稼働させ、餌槽の隅壁部fvの残餌mを掃き寄せる作業を行う。図10(d)は、餌槽掃除装置1Aの動作により、餌槽fの隅壁部fvの残餌mを掃き寄せ畦を作ることにより、残餌mを餌Mとして再度山状に盛りつけている状態を示す図である。図10(e)は、(d)により山状に再度盛りつけられた餌Mを牛Cawが再び採食していることを示す図である。
このようにして、物理的に、或いは牛Cawの習性上どうしても発生してしまう餌槽fの隅壁部fvにおける残餌mを、餌槽掃除装置1Aの動作により好適に採食エリアに掃き寄せ且つ畦を作り餌Mを山状に盛りつけることにより、残餌mを効果的に給餌することが可能となった。尚、図10(a)から(e)では餌槽掃除装置1Aを例示したが、餌槽掃除装置2A又は3Aでもなお一層の効果が奏することが出来る。
以上、好適実施形態(変更実施形態)について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、ダンパー部外管3baの内径部に圧縮スプリングを挿入しダンパー部内管3bbと組合せダンパー部3bを構成した例や、走行用レール2を並列に配置し、更なる餌槽の掃除を可能にした構成例や、走行用レール2に複数の餌槽掃除装置を載置し作業効率を向上させた例がある。
本発明に係る餌槽掃除装置及び餌槽掃除方法は、蓄舎における給餌後の餌寄せ作業や、餌槽に固着しかけた残餌の掃除をはじめ、自動給餌装置の補助装置として利用できる。
1、1A,1B,1C 餌槽掃除装置
2 走行用レール
2p 走行面
3,3A,3B,3C 餌槽掃除装置本体
3a,5a 移動部
3ab,5ab 基部
3as,5as 軸部
3aw 走行車輪
3at,3ar 車輪止め
5aw 駆動車輪
3ag ガイド車輪
3aj ガイド車輪軸
5am 走行用モーター
5ad ギヤ部
3b ダンパー部
3ba ダンパー部外管
3bb ダンパー部内管
3c フレーム部
3d,5d 掃除部
3db,5db ベース部
3dg,5dg 弾性部材
3dgs 切り込み
5dm 電気モーター
4 ストール
6 支持金具
7 給餌用通路
f 餌槽
fh 平面部
fv 隅壁部
Caw 牛
Cb 牛床
M 餌
m 残餌
F,R 進行方向
Heb,Hes ボルト(締結手段)
B ブラシ
Pm 搾乳装置

Claims (6)

  1. 家畜を係繋させる蓄床と、係繋された家畜の前部に給餌用通路を設けた畜舎内において、前記給餌用通路に対して平行に且つ上方空間に施設された軌道と、該軌道上に摺動自在に載置された移動体と、該移動体に接合され垂直方向の衝撃を吸収するダンパー部と、前記ダンパー部に係合されたフレーム部と、該フレーム部下面に配置され餌槽の残餌を掃き出す餌槽掃除部とを備えたことを特徴とする畜舎の餌槽掃除装置。
  2. 家畜を係繋させる蓄床と、係繋された家畜の前部に給餌用通路を設けた畜舎内において、前記給餌用通路に対して平行に且つ上方空間に施設された軌道と、該軌道上に摺動自在に載置された移動体と、該移動体に接合され垂直方向の衝撃を吸収するダンパー部と、前記ダンパー部に係合されたフレーム部と、該フレーム部下面に配置され餌槽の残餌を掃き出す餌槽掃除部とを備えた餌槽掃除装置を用いた畜舎の餌槽掃除方法。
  3. 前記移動体は、電気モーターで摺動することを特徴とする請求項1記載の蓄舎の餌槽掃除装置。
  4. 前記ダンパー部は、略筒状の角型鋼管で構成されていることを特徴とする請求項1記載の蓄舎の餌槽掃除装置。
  5. 前記餌槽掃除部は、電気モーターにより回転して餌の掃き寄せを行うことを特徴とする請求項1、3,4,5いずれかに記載の蓄舎の餌槽掃除装置。
  6. 前記餌槽掃除部は、餌槽面と接触して餌の掃き寄せを行うことを特徴とする請求項1、3,4,5のいずれかに記載の畜舎の餌槽掃除装置。
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