JP2013212300A - コミュニケーション装置 - Google Patents

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Abstract

【構成】 コミュニケーション装置(10)は人形(12)を含み、この人形の内部であり、顔の眉間(14c)および顎(14f)の下側に、それぞれLED(32、34)が設けられる。駆動制御回路(36)は、ホストコンピュータ(50)からの指示に応じた明滅パターンに従って各LEDの明るさを制御する。たとえば、眉間と顎下の明るさが同期して制御され、従って、眉間の周囲と顎下に現れる影が変化される。このとき、人形に対面するユーザには、人形が顔ないし首を縦に振るように見える。
【効果】 アクチュエータなどの複雑な装置を用いることなく、人形に所定の動作を表現させることができる。
【選択図】 図7

Description

この発明はコミュニケーション装置に関し、特にたとえば、人間を模した姿形を有する人形ないしロボットを用いた、コミュニケーション装置に関する。
この発明の背景技術の一例が特許文献1に開示される。この特許文献1の意思伝達装置によれば、音声送受信部は会話等の音声信号を送受信し、話し手であり、聞き手でもある共用ロボットはこの音声信号に応答して頭の頷き動作、口の開閉動作、目の瞬き動作、又は身体の身振り動作の挙動をする。話し手としてのロボットは、瞬き動作および口の開閉動作をする。一方、聞き手としてのロボットは、頷き動作をする。
特開2000−349920
しかし、特許文献1の技術では、音声信号に応答して、頭の頷き動作、口の開閉動作、目の瞬き動作、又は身体の身振り動作の挙動を共用ロボットに動作させるために、当該共用ロボットに、エアシリンダ、モータ等の駆動源を設ける必要がある。したがって、コスト高である。また、小型化するのが困難である。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、コミュニケーション装置を提供することである。
この発明の他の目的は、簡易な構成で動作を表現することができる、コミュニケーション装置を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、人形を備えるコミュニケーション装置であって、人形の所定領域の明るさを制御する明るさ制御手段、および明るさ制御手段を所定パターンに従って駆動させる駆動手段を備える、コミュニケーション装置である。
第1の発明では、コミュニケーション装置(10)は、人形(12)を備えている。たとえば、人形は人間に酷似した姿形を有している。明るさ制御手段(32、34、72、74)は、人形の所定領域(60、62、80、82)の明るさを制御する。駆動手段(36)は、明るさ制御手段を所定パターンに従って駆動させる。つまり、所定のパターンに従って人形の所定領域の明るさが変化される。したがって、人形に現れる影が変化される。このため、人形が所定の動作を行っているように表現される。つまり、人形を見ているユーザには、錯覚により、当該人形が所定の動作を行っているように見える。
第1の発明によれば、影の変化により人形に所定の動作を表現させるので、アクチュエータなどの装置が不要であり、簡易な構成で動作を表現することができる。したがって、コストを可及的に少なくすることができる。また、小型化も可能である。
第2の発明は、第1の発明に従属し、明るさ制御手段は、人形の所定部位における上側の第1所定領域および下側の第2所定領域のそれぞれの明るさを制御し、所定パターンは、第1所定領域と第2所定領域を同期して明滅させるパターンである。
第2の発明では、明るさ制御手段は、人形の所定部位における上側の第1所定領域および下側の第2所定領域のそれぞれの明るさを制御する。たとえば、所定パターンは、第1所定領域と第2所定領域を同期して明滅させるパターンである。したがって、上下(縦)に並ぶ第1所定領域および第2所定領域が同時に明るくなり、所定部位の縦方向の前後の動きが表現される。
第2の発明によれば、所定部位の上側と下側の所定領域の明るさを変化させることにより、所定部位の縦方向の前後の動きを表現することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属し、明るさ制御手段は、人形の所定部位における右側の第3所定領域および左側の第4所定領域のそれぞれの明るさを制御し、所定パターンは、第3所定領域と第4所定領域を半周期ずらして明滅させるパターンである。
第3の発明では、明るさ制御手段は、人形の所定部位における右側の第3所定領域および左側の第4所定領域のそれぞれの明るさを制御する。たとえば、所定パターンは、第3所定領域と第4所定領域を半周期ずらして明滅させるパターンである。したがって、左右(横)に並ぶ第3所定領域および第4所定領域が、交互に明るくなるように明るさが変化され、所定部位の横方向の前後の動き(ねじれの動き)が表現される。
第3の発明によれば、所定部位の右側と左側の所定領域の明るさを変化させることにより、所定部位の横方向の前後の動きを表現することができる。
この発明によれば、影の変化により人形に所定の動作を表現させるので、アクチュエータなどの装置が不要であり、簡易な構成で動作を表現することができる。したがって、コストを可及的に少なくすることができる。また、小型化も可能である。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明のコミュニケーション装置の一例を示す図解図である。 図2は図1に示すコミュニケーション装置に含まれる人形の外観を示す正面図、側面図および平面図である。 図3は図1に示すコミュニケーション装置等の電気的な構成を示すブロック図である。 図4は図1に示すコミュニケーション装置に含まれる人形において明るさを制御される位置および範囲の一例を説明するための図解図である。 図5は図1に示すコミュニケーション装置を使用する状況を説明するための図解図である。 図6はLEDの明るさの時間変化の一例を示すグラフである。 図7はコミュニケーション装置に含まれる人形に上下の首振り動作を表現させる場合の影の変化を説明するための図解図である。 図8は図1に示すコミュニケーション装置に含まれる人形において明るさを制御される位置および範囲の他の例を説明するための図解図である。 図9はLEDの明るさの時間変化の他の例を示すグラフである。 図10はコミュニケーション装置に含まれる人形に左右の首振り動作の一部(右向き)を表現させる場合の影の変化を説明するための図解図である。 図11はコミュニケーション装置に含まれる人形に左右の首振り動作の他の一部(左向き)であり、図10に示す動作の続きを表現させる場合の影の変化を説明するための図解図である。
図1を参照して、この実施例のコミュニケーション装置10は、人形12および制御ボックス30を含む。人形12と制御ボックス30は、人形12に内蔵される2つのLED(32、34:図3参照)と制御ボックス30に内蔵される駆動制御回路(36:図3参照)が電源ケーブルで接続される。
なお、この実施例では、人形12と制御ボックス30を別々に設けているが、制御ボックス30は人形12に内蔵してもよい。
人形12は、人間を模した姿形(外観など)を有しており、人間(ユーザ)が片手で把持可能な大きさである。たとえば、人形12の表面(皮膚)はシリコン樹脂やウレタン樹脂などで形成される。人形12の内部には、発砲スチロールまたは発砲ウレンタンのような樹脂で作られた小径のビーズを詰め物として詰めてよく、詰め物を詰めなくてもよい。
なお、この実施例では、「人形」と呼ぶが、後述する、駆動制御回路(36)およびLED(32、34)を含む明るさ制御手段などを備える「ロボット」と呼ぶこともできる。
人形12は、頭部14、胴体部16、右腕部18、左腕部20および下肢部22を有している。また、頭部14では、顔に相当する部分ないし領域に、右目14aおよび左目14bが形成され、右目14aと左目14bの間の少し下側に鼻14dが形成される。また、鼻14dの下側に口14eが形成される。そして、口14eの下側に顎14fが形成される。ただし、右目14aと左目14bの間の少し上側の領域が眉間14cに相当する。
図1では、人形12を正面から見た場合の正面図を平面的に示してあるが、実際には、人形12は、立体的に形成される。具体的には、CGで人形12を描画した場合の正面図が図2(A)に示され、側面図が図2(B)に示され、そして、平面図が図2(C)に示される。この図2(A)−(C)から分かるように、人形12は、頭部14の顔の領域において、少なくとも凹凸を有している。また、顔と首とは識別可能に形成されている。ただし、下肢部22は人間の下肢とは異なり、2本に分かれずに一体的に形成されている。また、手および足は形成されずに、右腕部18、左腕部20および下肢部22は、それぞれ、先細りの形状に形成されている。
図3は、コミュニケーション装置10等の電気的な構成を示すブロック図である。図3に示すように、コミュニケーション装置10は、第1LED32および第2LED34を含む。図4に示すように、この実施例では、第1LED32は、人形12の内部であり、眉間14cの位置に設けられる。また、第2LED34は、人形12の内部であり、顎14fの少し下の位置に設けられる。したがって、図4に示すように、人形12の眉間14cの領域60と、顎14fの少し下の領域62の明るさが制御(調整)される。領域60および62のような所定の範囲を照明するために、すなわち光を拡散するために、図示は省略するが、第1LED32および第2LED34の発光面を覆うように、半透明状のフィルタが被せられている。これは、第1LED32および第2LED34をそのまま取り付けた場合には、スポットライトのように、比較的狭い範囲を照明することとなり、後述するような影の変化(動き)を実現(表現)することができないからである。
なお、図4に示す領域60および62の大きさは一例であり、限定されるべきでない。第1LED32および第2LED34の明るさの変化によって、影の変化を表現することができる大きさであればよい。したがって、第1LED32および第2LED34のそれぞれで明るさを変化させる領域の大きさは異なる大きさでもよい。
図3に戻って、第1LED32および第2LED34は、制御ボックス30に収容される駆動制御回路36に接続される。駆動制御回路36には、電源制御回路38が接続され、さらに、この電源制御回路38にはバッテリ40が接続される。また、コミュニケーション装置10の駆動制御回路36には、ホストコンピュータ50が接続される。
なお、図3に示す例では、ホストコンピュータ50をコミュニケーション装置10に含めないようにしてあるが、ホストコンピュータ50もコミュニケーション装置10に含めるようにしてもよい。したがって、ホストコンピュータ50もまた、制御ボックス30と同様に、人形12に内蔵するようにしてもよい。
たとえば、ホストコンピュータ50は、第1LED32および第2LED34の点灯および消灯並びに明るさを制御(調整)する。具体的には、ホストコンピュータ50は、明滅の開始と終了のタイミング、および明滅のパターンを駆動制御回路36に指示する。駆動制御回路36は、たとえば、マイコンであり、ホストコンピュータ50からの指示に従って第1LED32および第2LED34に電圧を印加し、それらの明滅を制御する。具体的には、駆動制御回路36は、第1LED32および第2LED34に電圧を印加するタイミングおよび印加する電圧の大きさを制御する。ただし、駆動制御回路36には、バッテリ40からの電源が電源制御回路38によって与えられる。これによって、駆動制御回路36は、第1LED32および第2LED34に印加する電圧を生成する。
図5は、図1に示すコミュニケーション装置10を使用する状況を説明するための図解図である。図5に示すように、コミュニケーション装置10は、机上に固定部材を用いて固定され、その背面に制御ボックス50が設けられる。一方、ユーザは、コミュニケーション装置10の人形12と対面する向きで、椅子に座る。そして、ユーザやコミュニケーション装置10などが存在する空間内の上方に、シーリングライトのような光源が配置される。
なお、図5に示す例では、人形12を机上に固定してあるが、これは一例であり、人形12の顔と対面するように、ユーザが自身の手で当該人形12を持つようにしてもよい。
この実施例では、人形12の内部に設けられたLED(32、34)の明滅を制御することにより、光源からの光によって人形12の顔や首から胸の辺りに現れる影を変化させる(影の動きを生成する)。すると、人形12の顔ないし首の動きが疑似的に表現される。つまり、人形12を見ているユーザには、錯覚により、人形12の顔ないし首が上下(縦)に動いているように見える。
図6は、人形12に2回頷くように上下(縦)に首を振る動作をさせるためのLED(32、34)の明るさの時間変化を示すグラフである。この実施例では、明るさは、「0」−「255」の256段階(8ビット)の分解能で変化される。ただし、明るさが「0」の場合には、LED(32、34)は消灯され、明るさが「255」の場合には、LED(32、34)は最大の明るさ(輝度)で点灯される。そして、たとえば、LED(32、34)の明るさは「0」−「255」の間で連続的に変化される。ただし、段階的に変化されてもよい。
また、図6に示す例では、LED(32、34)の1回の明滅の周期Tを500(msec)に設定してある。これは、明滅の周期Tが短すぎる場合には、動きが速過ぎて頷き(首の振り)を認識することができず、また、明滅の周期Tが長すぎる場合には、ゆっくりと縦に首を動かしていることが認識され、頷きの動作として認識されない可能性があるからである。ただし、周期Tを500(msec)の前後100〜200(msec)に設定することにより、速く頷いたり、遅く頷いたりすることを表現することは可能である。
たとえば、上下に首を振る動作を人形12にさせる場合には、第1LED32および第2LED34は同期して明滅される。図6に示すように、第1LED32および第2LED34は時間t1=0(msec)で最も明るく点灯され、時間の経過に従って次第に暗くされ、時間t3=250(msec)で消灯される。その後、時間の経過に従って次第に明るくされ、時間t5=500(msec)で最も明るく点灯される。図6からも分かるように、LED(32、34)の明るさは正弦波に従って変化され、時間t1と時間t5の明るさは同じである。また、時間t1および時間t3の間の時間t2=125(msec)と、時間t3および時間t5の間の時間t4=375(msec)におけるLED(32、34)の明るさも同じである。
図7は、図6に示すような明滅パターンに従って第1LED32および第2LED34の明るさを変化させた場合において、眉間14cを挟んで両目(14a、14b)と鼻14eとの間に現れる影(以下、「第1影」と言うことにする。)40と、顎14fの下から胸の辺りに現れる影(以下、「第2影」と言うことにする。)42の変化(動き)を示す。ただし、図7では、1周期分の変化が示される。
なお、図7では、影(40、42)を分かり易く示すために、顔のパーツ(14a、14b、14c、14d、14e)については省略してある。このことは、図10および図11についても同じである。
ここで、上述したように、時間t3では、第1LED32および第2LED34は消灯されるため、このときの第1影40および第2影42は、光源からの光によって現れる。つまり、光源からの光によって現れた第1影40および第2影42が、第1LED32および第2LED34の明るさを変化させることにより、変化される(動かされる)のである。
上述したように、時間t1では、第1LED32および第2LED34は、最も明るく点灯され、このとき、図7(A)に示すように、第1影40および第2影42が最も薄くされる。このように、第1影40が薄くなることにより、ユーザには、眉間14cの辺りに光が当たっているように見える。また、顎14fの下が明るくされることにより、ユーザには、顎14fが実際よりも短く見え、したがって、顔が丸く見える。このとき、ユーザには、人形12が顔を正面に向けているように見える。
時間t1から時間が経過するに従って、第1LED32および第2LED34の明るさは次第に暗くされる。すると、図7(B)および図7(C)に示すように、時間t1から時間t2および時間t3に進むに連れて、第1影40および第2影42が次第に濃くなる。つまり、第1LED32および第2LED34の明るさで薄くされていた第1影40および第2影42が濃くなるのである。このように、第1影40が次第に濃くなることにより、眉間14cの辺りに次第に光が当たらなくなるように見える。また、第2影42が次第に濃くなることにより、人形12本来の顎14fの線が次第にはっきりと見えてくるとともに、第2影42が縦に伸びているように見える。したがって、顎14fが伸びているように見え、面長に見えてくる。このため、ユーザには、人形12が顔を下方に向けるように動かしているように見える。
つまり、図7(A)から図7(C)に示すように、第1影40および第2影42が変化することにより、ユーザには、人形12が顔を正面に向けた状態から下方を向く状態まで変化させるように見える。すなわち、ユーザには、人形12が頷いているように見えるのである。
その後、図6に示したように、時間t3から時間t4および時間t5に進むに連れて、第1LED32および第2LED34の明るさは次第に明るくされる。したがって、第1影40および第2影42が次第に薄くなり、ユーザには、顎14fが次第に短くなるように見えるとともに、第2影42も次第に短くなるように見える。つまり、ユーザには、人形12が顔を下方に向けた状態から次第に正面を向くように顔を傾けているように見える。すなわち、ユーザには、人形12が頷いた後に、顔を上げる動作をしているように見える。
なお、この実施例では、第1LED32および第2LED34の明るさは、時間t2と時間t4で同じであるため、時間t2および時間t4における第1影40および第2影42の濃さや形状も同じである。同様に、第1LED32および第2LED34の明るさは、時間t1と時間t5で同じであるため、時間t1および時間t5における第1影40および第2影42の濃さや形状も同じである。
また、図7に示す例では、第1LED32および第2LED34の明るさを変化させることにより、第1影40および第2影42が変化し、これによって、ユーザには、人形12の顎14fの線(顔の形状)も変化して見えるように説明した。ただし、人形12に当たる光源からの光の状況やユーザが人形12を見る角度によっては、人形12の顎14fの線が変化して見えない場合もあり得る。このような場合であっても、第1影40および第2影42の変化により、ユーザには、人形12が縦に顔や首を動かしているように見える。
また、上述したように、図6では、2回分の頷き動作を表現するための明るさの時間変化を示すため、次の1周期で2回目の縦に首を振る動作(頷き動作およびその後に顔を上げる動作)が表現される。
他の実施例では、図8に示すように、第3LED72を人形12の内部の右の頬の位置に設け、第4LED74を人形12の内部の左の頬の位置に設け、第3LED72および第4LED74の明るさを制御する。ただし、第3LED72および第4LED74の発光面に半透明状のフィルタが被せられる点は、第1LED32および第2LED34を設ける場合と同様である。したがって、第3LED72の明滅によって領域80の明るさが変化され、第4LED74の明滅によって領域82の明るさが変化される。この他の実施例では、第3LED72および第4LED74の明るさを制御(調整)することにより、人形12の顔ないし首を左右(横)に振る動作を表現する。つまり、人形12を見ているユーザには、錯覚により、人形12の顔ないし首が左右(横)に動いているように見える。
なお、図8に示す領域80および82の大きさは一例であり、限定されるべきでない。第3LED72および第4LED74の明るさの変化によって、影の変化を表現することができる大きさであればよい。
また、図示は省略するが、図3に示したブロック図において、第1LED32に代えて第3LED72を接続し、第2LED34に代えて第4LED74を接続することにより、ホストコンピュータ50からの指示に従って駆動制御回路36は、第3LED72および第4LED74の明るさ(明滅)を制御することができる。
図9は、第3LED72および第4LED74の明るさの時間変化の一例を示すグラフである。図9に示す例では、第3LED72の明るさの変化を実線で示し、第4LED74の明るさの変化を一点鎖線で示す。このグラフからも分かるように、第3LED72および第4LED74の明るさの周期Tは500(msec)であり、それらの周期Tは半周期(1/2周期)ずれている。ただし、時間t1、t2、t3、t4およびt5は図6に示した明滅パターンの場合と同じである。また、第3LED72および第4LED74の明るさは正弦波に従って変化される。
具体的には、第3LED72の明るさは、時間t1において、中程度の明るさ(=「127」)にされ、時間が進むに連れて次第に暗くされ、時間t2において、消灯される(明るさ=「0」になる)。時間t2を超えると、第3LED72は、次第に明るくされ、時間t4において、最大の明るさ(=「255」)にされる。ただし、第3LED72では、時間t3における明るさは時間t1における明るさと同じである。さらに、時間t4を超えると、第3LED72は次第に暗くされ、時間t5において、時間t1における明るさと同じ明るさにされる。
一方、第4LED74の明るさは、時間t1において、第3LED72と同じ中程度の明るさにされる。上述したように、第4LED74の明るさの時間変化は、第3LED72の明るさの時間変化と1/2周期ずれているため、第4LED74は、時間t1から時間が進むに連れて次第に明るくされ、時間t2で最も明るくされる。そして、時間t2を超えると、第4LED74の明るさは次第に暗くされ、時間t4で消灯される。その後、第4LED74は次第に明るくされ、時間t5で第3LED72と同じ中程度の明るさにされる。
このような明滅パターンにより、第3LED72および第4LED74の明るさが制御され、図10および図11に示すように、影が変化し、左右の首振り動作が表現される。図10および図11からも分かるように、第3LED72および第4LED74の明るさを制御する場合には、右目14aと鼻14dとの間に現れる影(以下、「第3影」と言うことにする。)90と、左目14bと鼻14dとの間に現れる影(以下、「第4影」と言うことにする。)92が変化する。以下、第3影90および第4影92の変化(動き)について説明する。
上述したように、時間t1では、第3LED72および第4LED74は、中程度の明るさで点灯され、左右の頬の明るさは同じであり、また、図10(A)に示すように、第3影90および第4影92の濃さおよび太さ(幅)は同じ(均等)である。したがって、ユーザには、人形12の顔が正面を向いているように見える。
時間t1から時間が経過するに従って、第3LED72の明るさは次第に暗くされるとともに、第4LED74の明るさは次第に明るくされる。したがって、右頬の明るさが次第に暗くなるとともに、左頬の明るさが次第に明るくなり、図10(B)および図10(C)に示すように、第3影90が濃くなるとともに、幅が広くなる。したがって、ユーザには、人形12が正面を向いた状態から右方向を向くように見える。また、図10(C)に示すように、時間t3においては、第3LED72は消灯され、第4LED74は最も明るく点灯される。このため、第3影90および第4影92が向かって少し左側にずれて現れる。この時間t3において、人形12は最も右を向いた状態となる。ただし、図10(B)は、時間t1と時間t2の間の時間(t1+t2)/2=61.25(sec)についての第3影90および第4影92の状態を示す。
時間t2を超えると、第3LED72の明るさは次第に明るくされるとともに、第4LED74の明るさは次第に暗くされる。したがって、人形12の右頬が次第に明るくなり、左頬が次第に暗くなり、図10(D)および図11(A)に示すように、第3影90が次第に薄くなるとともに、幅が狭くなり、第4影92が次第に濃くなる。したがって、ユーザには、人形12が右方向を向いた状態から正面を向くように見える。ただし、図11(A)に示すように、時間t3における第3LED72および第4LED74の明るさは時間t1の場合と同じであるため、このとき、上述したように、人間には人形12が正面を向いているように見える。
さらに、第3LED72の明るさは次第に明るくされるとともに、第4LED74の明るさは次第に暗くされ、時間t3を超えると、右頬が左頬よりも明るくなるように、右頬が明るくなり、左頬が暗くなる。したがって、図11(B)および(C)に示すように、第3影90が薄くなるとともに、第4影92が濃くなり、第4影92の幅が広くなる。したがって、ユーザには、人形12が正面を向いた状態から左方向を向くように見える。ただし、時間t4において、第3LED72は最も明るく点灯され、第4LED74は消灯される。このため、第3影90および第4影92が向かって少し右側にずれて現れる。この時間t4において、人形12は最も左を向いた状態となる。また、図11(B)は、時間t3と時間t4の間の時間(t3+t4)/2=186.25(sec)についての第3影90および第4影92の状態を示す。
そして、時間t4を超えると、第3LED72の明るさは次第に暗くされ、第4LED74の明るさは次第に明るくされ、時間t5で、それらの明るさが中程度にされる。したがって、ユーザには、人形12が左方向を向いた状態から正面を向くように見える。ただし、図11(E)に示すように、時間t5における第3LED72および第4LED74の明るさは時間t1(t3)の場合と同じであるため、このとき、上述したように、人間には人形12が正面を向いているように見える。
上述したように、図9に示す明滅パターンは、人形12に2回の横方向の首振り動作を行わせるため、次の周期についても、1周期目と同様に、横方向の首振り動作が表現される。
このように、左右の頬の明るさを変化させることにより、右目14aと鼻14dおよび左目14bと鼻14dのそれぞれの間に現れる影(90、92)を変化(移動)させることにより、人形12が右を向いたり、左を向いたりするように、横に首を振る動作を表現することができる。
なお、この実施例では、実線で表した明滅パターンで第3LED72の明るさを変化させ、一点鎖線で表した明滅パターンで第4LED74の明るさを変化させるようにしたが、これらは逆にしてもよい。かかる場合には、1周期の明滅パターンに従って、人形12の顔が正面→左向き→正面→右向き→正面のように向きを変化させる。
また、その他の実施例では、第1LED32および第2LED34に加えて、第3LED72および第4LED74を設けるようにしてもよい。このようにすれば、人形12に、縦方向と横方向の首振り動作を表現させることができる。つまり、人形12に「はい」と「いいえ」に相当する動作を行わせることができるのである。言い換えると、非言語情報を提示することができる。かかる場合には、図3に示したブロック図において、第3LED72および第4LED74が駆動制御回路36にさらに接続される。
動作においては、縦の首振り動作を表現する場合には、駆動制御回路36は、第1LED32および第2LED34の両方の明るさを図6に示した明滅パターンに従って制御し、第3LED72および第4LED74の明るさを制御しない。このとき、第3LED72および第4LED74は消灯されたままである。
一方、横の首振り動作を表現する場合には、駆動制御回路36は、第3LED72および第4LED74のそれぞれの明るさを図9に示した明滅パターンに従って制御し、第1LED32および第2LED34の明るさを制御しない。このとき、第1LED32および第2LED34は消灯されたままである。
ただし、図6および図9は、いずれも2回分の首振り動作についての明滅パターンであるため、首振りの回数を1回にする場合には、1周期分の明滅パターンに従ってLED(32および34、または、72および74)の明るさを制御すればよい。また、首振りの回数を3回以上にする場合には、1周期分の明滅パターンを首振りの回数に応じた周期分だけ繰り返せばよい。
この実施例によれば、LEDの明滅により影を変化させることにより、人形の顔ないし首の動作を表現するので、アクチュエータ等の複雑な装置を設ける必要がないため、小型で簡易なコミュニケーション装置を提供することができる。また、LEDを設けるだけなので、安価である。
なお、この実施例では、顔の眉間および顎下に設けた2つのLEDの明るさを明滅が同期した周期で制御するようにして、顔ないし首を縦に振る動作を表現したがこれに限定される必要はない。たとえば、頭頂部および腹部に2つのLEDを設けて、この2つのLEDの明るさを同期して明滅させるようにして、お辞儀をするように上体を前後に振る動作を表現することも可能である。つまり、動作を表現したい範囲の上側および下側にそれぞれLEDを配置し、それらを同期して明滅させることにより、縦方向の前後の動き(回動)を表現することができる。
同様に、顔の左右の頬に設けた2つのLEDの明るさを1/2周期ずらして明滅させるようにして、顔ないし首を横に振る動作を表現したがこれに限定される必要はない。たとえば、左右の腕のそれぞれにLEDを設けて、その2つのLEDの明るさを1/2周期ずらして明滅させるようにして、上体を横に振る(ねじる)動作を表現することも可能である。つまり、動作を表現したい範囲の左側および右側にそれぞれLEDを配置し、それらを1/2周期ずらして明滅させることにより、横方向の前後の動き(回動)を表現することができる。
さらに、この実施例では、正弦波の明滅パターンに従ってLEDの明るさ(明滅)を制御するようにしたが、これに限定される必要はない。LEDの明滅(明るい→暗い→明るい、または、暗い→明るい→暗い)を周期的に制御できるパターンであり、ユーザが錯覚するように影の変化を表現できるのであれば、他のパターンを採用することもできる。たとえば、三角波の明滅パターンを採用することもできる。
なお、この実施例で示した具体的な数値は単なる一例であり、限定されるべきではなく、実施される製品等に応じて適宜変更可能である。
10 …コミュニケーション装置
12 …人形
32、34、72、74 …LED
36 …駆動制御回路
50 …ホストコンピュータ

Claims (3)

  1. 人形を備えるコミュニケーション装置であって、
    前記人形の所定領域の明るさを制御する明るさ制御手段、および
    前記明るさ制御手段を所定パターンに従って駆動させる駆動手段を備える、コミュニケーション装置。
  2. 前記明るさ制御手段は、前記人形の所定部位における上側の第1所定領域および下側の第2所定領域のそれぞれの明るさを制御し、
    前記所定パターンは、前記第1所定領域と前記第2所定領域を同期して明滅させるパターンである、請求項1記載のコミュニケーション装置。
  3. 前記明るさ制御手段は、前記人形の所定部位における右側の第3所定領域および左側の第4所定領域のそれぞれの明るさを制御し、
    前記所定パターンは、前記第3所定領域と前記第4所定領域を半周期ずらして明滅させるパターンである、請求項1または2記載のコミュニケーション装置。
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