JP2013212092A - ペット用食器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スタンドに対して食器本体の傾斜角度を調整して載置することができるようにしたペット用食器を提供する。
【解決手段】 食器本体2と食器本体2を載置するスタンド3とを別体に備え、食器本体2の下面側に球面状の載置面10が具備され、スタンド3の上面側に、前記載置面10を介して食器本体2を傾斜角度調整自在に受ける支承面17が具備されている。また、前記載置面10は、食器本体2の下面の略全体を球面状に形成してなり、前記支承面17は、スタンド3の上面の略全体を載置面10に対応する球面状に形成してなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ペットの給餌に使用されるペット用食器に関するものである。
従来、犬や猫等のペットの給餌に使用されるペット用食器には、凹状に湾曲する食器本体と食器本体を載置するスタンドとを別体に備え、食器本体とスタンドとを別々に洗えるようにしたものがある(例えば引用文献1)。
実用新案登録第3166066号公報 特開2004−254563号公報
しかし、従来の場合、スタンドに対して食器本体の傾斜角度を調整して載置することができないため、ペットの大きさや種類によっては食器本体に収納したフードが給餌しにくくなったりするという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑み、スタンドに対して食器本体の傾斜角度を調整して載置することができるようにしたペット用食器を提供することを目的としている。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、食器本体2と食器本体2を載置するスタンド3とを別体に備え、食器本体2の下面側に球面状の載置面10が具備され、スタンド3の上面側に、前記載置面10を介して食器本体2を傾斜角度調整自在に受ける支承面17が具備されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記食器本体2は凹状に湾曲形成され、前記載置面10は、食器本体2の下面の略全体を球面状に形成してなり、前記支承面17は、スタンド3の上面の略全体を載置面10に対応する球面状に形成してなる点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、スタンド3は柔らかくて大きな摩擦抵抗を有するような樹脂材又はゴム材により構成されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、食器本体2の下側中央部の内面に凹面状に没入したフード溜まり6が設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、食器本体2の後部の内面が、球面よりも左右方向の内方に向けて急傾斜で下降するように左右幅が短くなった卵形の湾曲面8とされている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、スタンド3は平面視リング状であって外周脚壁13と内周脚壁14とこれらの上端部間を連結する支承壁15とを断面コの字状に有し、支承壁15の上面が食器本体2を載置する支承面17とされ、食器本体2がスタンド3に後上がりに傾斜して載置されるようにスタンド3の支承面17の後部が前部よりも高い位置に配置されている点にある。
本発明によれば、ペットの大きさや種類に応じて食器本体の傾斜角度を簡単に変更することができ、ペットの大きさや種類に拘わらず食器本体内に収納したフードを良好かつ心地よく給餌することが可能になる。
本発明の一実施形態を示すペット用食器の正面図である。 同ペット用食器の平面図である。 同図2のA−A線断面図である。 同図2のB−B線断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の一実施形態を示している。図1〜図4において、犬や猫等のペットの給餌に使用されるペット用食器1は、凹状に湾曲する食器本体2と食器本体2を載置するスタンド3とを別体に備える。
食器本体2は上端開口2aを有する椀形状であり、重量を増大させてスタンド3に安定に載置されるようにポリプロピレン等の合成樹脂に炭酸カルシウムを混合した材料で構成され、洗いやすく割れにくい上品な質感に仕上げられている。
食器本体2の内面(上面)は全体的に略球面形状に下方に没入しており、下側中央部のやや前寄りの内面に凹面状に没入したフード溜まり6が設けられ、食器本体2の後部の内面が、球面よりも左右方向の内方に向けて急傾斜で下降するように左右幅が短くなった卵形の湾曲面8とされている。
食器本体2の外面(下面)は球面状の載置面10とされている。従って、食器本体2の下面側に球面状の載置面10が具備されており、載置面10は、食器本体2の下面の略全体を球面状に形成してなる。
食器本体2の厚みは5mm〜9mm程度で比較的分厚く形成され、フード溜まり6に対応する部分の厚みは、食器本体2の内面が凹面状に下方に没入していることによって4.5mm程度に薄く形成されている。
スタンド3は柔らかくて弾力性があって大きな摩擦抵抗を有するようにスチレン系のエラストマー樹脂により構成されている。
スタンド3は平面視リング状であって外周脚壁13と内周脚壁14とこれらの上端部間を連結する支承壁15とを断面コの字状に有し、支承壁15の上面が食器本体2を載置する支承面17とされている。
外周脚壁13はその前端から後端に向かうに従って徐々に高くなり、内周脚壁14もその前端から後端に向かうに従って徐々に高くなっており、このためスタンド3の支承面17の後部が前部よりも高い位置に配置され、これにより食器本体2がスタンド3に後上がりに傾斜して載置されるようになっている。
スタンド3の支承面17は、平面視リング状であって食器本体2の載置面10に対応する球面状に湾曲形成されており、スタンド3上に食器本体2が載置面10と支承面17とを介して(重合させて)傾斜角度調整自在に載置可能とされている。
従って、スタンド3の上面側に、前記載置面10を介して食器本体2を傾斜角度調整自在に受ける支承面17が具備されており、支承面17は、スタンド3の上面の略全体を載置面10に対応する球面状に形成してなる。
上記実施形態によれば、犬や猫等のペットに給餌させる場合、フードを収納した食器本体2をスタンド3上に載置面10と支承面17とを介して(重合させて)載置すれば、食器本体2がスタンド3に後上がりに傾斜した状態に安定に載置される。このとき、図3に2点鎖線又は1点鎖線で示すように、食器本体2をスタンド3に対して載置面10の傾斜に沿って前後方向にずらすことにより、食器本体2の後上がりの傾斜角度を自在に調整変更することができる。
また、場合によっては、図4に2点鎖線又は1点鎖線で示すように、食器本体2をスタンド3に対して載置面10の傾斜に沿って左右方向にずらすことにより、食器本体2の左上がり又は右上がりの傾斜角度を自在に調整変更することができ、これによりペットが左右方向の一方側から食器本体2内のフードを容易に給餌することができるようになる。
従って、360度のいずれの方向についても、スタンド3に対して食器本体2をその傾斜角度を任意に調整して載置することができ、ペットの大きさや種類に応じて食器本体2の傾斜角度を簡単に変更して、ペットの大きさや種類に拘わらず食器本体2内に収納したフードを良好かつ心地よく給餌することが可能になる。例えば、食器本体2の後上がりの傾斜角度を大きくした状態からペットが成長して大きくなるに従って食器本体2の後上がりの傾斜角度を小さくすることによって、ペットの大きさに応じて食器本体2の傾斜角度を細かく調整して、ペットが食器本体2内のフードを常に給餌し易くなすことができる。
また、食器本体2をスタンド3から簡単に外して食器本体2のみを洗うことができる。
さらに、食器本体2は球面状の載置面10とこれに対応する球面状の支承面17とを介してスタンド3に載置されるため、球面状の載置面10とこれに対応する球面状の支承面17との重合によって、食器本体2をスタンド3上に安定に載置することができる。しかも、スタンド3はスチレン系のエラストマー樹脂により構成されて柔らかくて弾力性があって大きな摩擦抵抗を有し、食器本体2はポリプロピレン等の合成樹脂に炭酸カルシウムを混合した材料で構成されてその重量を増大させており、スタンド3に対する食器本体2の大きな摩擦抵抗と、食器本体2の重量によって、食器本体2はスタンド3に安定に載置することができてスタンド3で食器本体2をしっかり受け止めてずれるのを防ぐことができ、ペットが給餌する際にスタンド3に対して食器本体2が滑ってガタ付いたりすることがなくなる。
また、食器本体2の下側中央部の前寄りの上面に凹面状に没入したフード溜まり6があるので、食器本体2内の食べやすい位置であるフード溜まり6にフードが集まるため、ペットが食器本体2内のフードをより食べ易くなる。
また、食器本体2の後部の上面が、球面よりも左右方向の内方に向けて急傾斜で下降するように左右幅が短くなった卵形の湾曲面8とされているので、犬等のペットが鼻で食器本体2内のフードを図2に矢印aで示す如く食器本体2の後部側に押しても、フードは図2に矢印bで示す如く左右に大きく広がることなくフード溜まり6側に戻るため、この点からもペットがフードを給餌し易くなる。
なお、前記実施形態では、スタンド3を柔らかくて大きな摩擦抵抗を有するようにスチレン系のエラストマー樹脂により構成しているが、これに代え、スタンド3を、柔らかくて大きな摩擦抵抗を有するポリエステル系のエラストマー樹脂やシリコン樹脂又はゴム材により構成するようにしてもよい。
また、スタンド3の略全体をポリプロピレン等の合成樹脂により形成し、スタンド3の支承面17に対応する部分のみをエラストマー樹脂又はゴム材により構成するようにしてもよい。
また、炭酸カルシウムを混合することなく食器本体2をポリプロピレン等の合成樹脂のみにより構成し、食器本体2の厚みをより分厚く形成することにより食器本体2の重量を増大させるようにしてもよい。さらに、食器本体2を重量を増大させてスタンド3に安定に載置されるように陶器により構成するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、凹面状に没入したフード溜まり6が食器本体2の下側中央部のやや前寄りの内面に設けられているが、これに代え、凹面状に没入したフード溜まり6を、例えば食器本体2の下側中央部のやや後寄りの内面に設けるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、食器本体2の外面(下面)は球面状の載置面10とされていて、載置面10は食器本体2の下面の略全体を球面状に形成してなるが、これに代え、食器本体2の外面(下面)の一部のみを球面状の載置面10とするようにしてもよい。例えば、食器本体2の外面の外周部を残した中央部側のみを球面状の載置面10とするようにしてもよい。
また、前記実施形態では、支承壁15の上面が食器本体2を載置する支承面17とされ、支承面17は、スタンド3の上面の略全体を載置面10に対応する球面状に形成してなるが、これに代え、スタンド3の上面の一部のみを球面状の支承面17とするようにしてもよい。例えば、スタンド3の上面の前後左右の4カ所に上方に突出した支承面17を形成するようにしてもよい。
1 ペット用食器
2 食器本体
3 スタンド
6 フード溜まり
8 湾曲面
10 載置面
13 外周脚壁
14 内周脚壁
15 支承壁
17 支承面

Claims (6)

  1. 食器本体(2)と食器本体(2)を載置するスタンド(3)とを別体に備え、食器本体(2)の下面側に球面状の載置面(10)が具備され、スタンド(3)の上面側に、前記載置面(10)を介して食器本体(2)を傾斜角度調整自在に受ける支承面(17)が具備されていることを特徴とするペット用食器。
  2. 前記食器本体(2)は凹状に湾曲形成され、前記載置面(10)は、食器本体(2)の下面の略全体を球面状に形成してなり、前記支承面(17)は、スタンド(3)の上面の略全体を載置面(10)に対応する球面状に形成してなることを特徴とする請求項1に記載のペット用食器。
  3. スタンド(3)は柔らかくて大きな摩擦抵抗を有するような樹脂材又はゴム材により構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のペット用食器。
  4. 食器本体(2)の下側中央部の内面に凹面状に没入したフード溜まり(6)が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のペット用食器。
  5. 食器本体(2)の後部の内面が、球面よりも左右方向の内方に向けて急傾斜で下降するように左右幅が短くなった卵形の湾曲面(8)とされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のペット用食器。
  6. スタンド(3)は平面視リング状であって外周脚壁(13)と内周脚壁(14)とこれらの上端部間を連結する支承壁(15)とを断面コの字状に有し、支承壁(15)の上面が食器本体(2)を載置する支承面(17)とされ、食器本体(2)がスタンド(3)に後上がりに傾斜して載置されるようにスタンド(3)の支承面(17)の後部が前部よりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のペット用食器。
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