JP2013211853A - 集積回路装置、これを用いた撮像装置及び撮像システム - Google Patents

集積回路装置、これを用いた撮像装置及び撮像システム Download PDF

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Abstract

【課題】 低消費電力や低雑音特性、高集積化を考慮しつつ画像品質の低減を抑制する集積回路装置、及びそれを用いた撮像装置を提供する。
【解決手段】 本発明の集積回路装置204は、入力された電気信号を増幅するための増幅回路Aと、バイアス源bias1,2,Vssと電気的に接続される入力端子を有し増幅回路Aに増幅動作をさせるための動作バイアスを増幅回路Aのバイアス入力端子に供給するバイアス回路B,bと、を含む信号処理回路Eを複数有し、複数の信号処理回路Eは複数の群に分割されており、ここで、集積回路装置204は、群毎に分割して設けられた接続配線BL,SLを複数有し、複数の群のうちの1つの群内に含まれるバイアス回路B,bの入力端子が接続配線BL,SLにより共通に接続される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像装置の信号処理を行うための信号処理回路を含む半導体集積回路装置、該半導体集積回路装置を含む撮像装置、それを用いた放射線撮像装置及び放射線撮像システムに関する。なお、本明細書では、放射線として、電磁波やX線、α線、β線、γ線なども含まれるものとする。
行列状に複数の画素を含む検出器を有する撮像装置においては、検出器から出力される信号を列単位で処理する信号処理回路をアレイ状に複数配置した半導体集積回路装置を用いて、検出器からの画像信号を処理する。ここで、信号処理回路の代表的な例としては、画素からの信号を増幅する増幅回路が挙げられる。このような集積回路装置を、検出器とは別に複数の半導体基板に設けて検出器に実装された撮像装置及びそれを用いた放射線撮像装置が、特許文献1に開示されている。
このような撮像装置においては、装置全体の消費電力を抑えるために、低消費電流で動作する信号処理回路が求められている。また、撮像装置においては、装置全体のダイナミックレンジの増大が求められており、そのため低雑音の特性の信号処理回路が求められている。特に、医療用の放射線撮像装置に用いられる撮像装置においては、人体への放射線曝射量を少なくするために、非常に小さい信号を処理する必要があり、より低雑音の特性の信号処理回路が求められている。それに加えて、放射線撮像装置に用いられる撮像装置においては、普及のために低価格化が求められている。そのため、1つの半導体集積回路装置に集積する信号処理回路の数を増加させ、使用する半導体集積回路装置の個数を減らすことも求められている。加えて、半導体集積回路装置に集積する信号処理回路の数を増加させても、半導体集積回路装置を構成する半導体チップのチップ面積を著しく増加することを防ぐことも求められている。つまり、撮像装置に用いられる信号処理回路を含む半導体集積回路装置は、低雑音化、低消費電力化及び小面積化を好適に達成することが要求されている。
上述の要求を達成するためには、信号処理回路に含まれる増幅回路が増幅動作を行うための動作バイアスを増幅回路に対して供給するバイアス回路が重要な役割を果たす。特許文献2には、1つの集積回路装置内に直線状の列をなすように配置された増幅回路を駆動するためのバイアス電流を供給するバイアス回路が開示されている。特許文献2では、バイアス回路を構成するカレントミラー回路における入力側トランジスタが各増幅回路に分散して配置している。これにより、バイアス電流設定ライン、電源ライン、及び入力側トランジスタを含むバイアス回路が、全信号処理回路の増幅回路に対して共通に配置されている。
特開2003−57350号公報 特開2000−310981号公報
しかしながら、特許文献2では、1つの半導体集積回路装置内に設けられる信号処理回路の数が増加すると、バイアス電流設定ライン及び電源ラインの配線抵抗とそれらに流れる電流で発生する電位勾配が増大する。それにより、各信号処理回路の増幅回路に供給される動作バイアスに各信号処理回路間で勾配が生じ、各増幅回路の動作点に勾配が発生する。そのため、半導体集積回路内の各増幅回路の増幅特性に勾配が生じ、各増幅回路から出力される画像信号に行方向の出力勾配が生じる。この出力勾配は画像信号において目立つため、撮像装置から出力される画像信号の画像品質を著しく低下させてしまう。
本発明は、上記課題を解決し、低消費電力や低雑音特性、高集積化を考慮しつつ画像品質の低減を抑制する撮像装置用の半導体集積回路装置、及びそれを用いた撮像装置を提供することを目的とするものである。
本発明の集積回路装置は、バイアス入力端子を有する増幅回路と、バイアス源と電気的に接続される入力端子と前記バイアス入力端子と電気的に接続される出力端子とを有して前記増幅回路に動作バイアスを供給するバイアス回路と、を含む信号処理回路を複数有し、複数の前記信号処理回路は複数の群に分割されており、ここで、前記集積回路装置は、前記群毎に分割して設けられた接続配線を複数有し、前記複数の群のうちの1つの群内に含まれる複数の前記バイアス回路の前記入力端子が複数の前記接続配線のうちの1つにより共通に接続される。
本発明の撮像装置は、放射線又は光を電気信号に変換するための変換素子を含む画素を複数有し、前記画素から出力された電気信号を並列に伝送するための複数の信号線を有する検出器と、並列に伝送された電気信号を入力する集積回路装置と、を含む撮像装置であって、前記集積回路装置は、バイアス入力端子を有し前記入力された電気信号を増幅するための増幅回路と、バイアス源と電気的に接続される入力端子と前記バイアス入力端子と電気的に接続される出力端子とを有して前記増幅回路に動作バイアスを供給するバイアス回路と、を含む信号処理回路を複数の前記信号線に対応して複数有し、複数の前記信号処理回路は複数の群に分割されており、ここで、前記集積回路装置は、前記群毎に分割して設けられた接続配線を複数有し、前記複数の群のうちの1つの群内に含まれる複数の前記バイアス回路の前記入力端子が複数の前記接続配線のうちの1つにより共通に接続される。
本発明により、低消費電力や低雑音特性、高集積化を考慮しつつ画像品質の低減を抑制する撮像装置用の半導体集積回路装置、及びそれを用いた撮像装置を提供することが可能となった。
置に適用される。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置に用いられる半導体集積回路装置の概略的な等価回路図である。 本発明の第1の実施形態における撮像装置の概略等価回路図である。 本発明の第1の実施形態における撮像装置の概略的な構成を示す平面図である。 信号処理回路の数xとノイズ出力との関係について行ったシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明に適用可能な信号処理回路の1例を示す概略的な等価回路図である。 本発明の撮像装置に適用可能な他の検出器を示す概略的な等価回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の概略的な等価回路図である。 本発明に係る撮像装置である放射線撮像装置を用いた放射線撮像システムを示す概略図である。 本発明の他の実施形態に係る撮像装置に用いられる半導体集積回路装置の概略的な等価回路図である。
次に、発明を実施するための形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、図2を用いて本発明の撮像装置の全体構成を説明する。図2は、本発明の第1の実施形態における撮像装置の概略等価回路図を示すものである。
検出器201と駆動回路203とは、m本(mは正の整数)の駆動線Vg1〜Vgmを介して接続されている。また、検出器201と半導体集積回路装置204とは、n本(mは正の整数)の信号線Sig1〜Signを介して接続されている。
検出器201は、PIN型のフォトダイオード等の光電変換素子を含む変換素子S11〜Smnと、薄膜トランジスタ(TFT)からなるスイッチ素子T11〜Tmnを各1つずつ備えた画素202を2次元状に複数有している。即ち、検出器201には、m×n個の画素202が行列状に配列されている。この検出器201は、例えば、ガラス基板上に、アモルファスシリコンを主材料として構成されたフラットパネル型の検出器である。放射線撮像装置に用いる場合には、検出器201は更にその入射側に放射線を光電変換素子が感知可能な光に波長変換する蛍光体などの波長変換体(不図示)を有している。本実施形態では、波長変換体と光電変換素子により、放射線を電気信号に変換するための変換素子が構成されている。なお、光電変換素子は、光を電気信号に変換するものとして変換素子に含まれるものであり、光電変換素子のみでも変換素子を構成し得る。その場合には、変換素子は光を電気信号に変換するものである。つまり、本発明における変換素子は、放射線又は光を電気信号に変換するためのものであるといえる。
各画素202の変換素子における共通電極側(図2ではフォトダイオードのカソード側)には、電源111からバイアス線Vsを介してセンサバイアス電圧が印加されている。また、検出器201の行方向に並んだ各画素202のスイッチ素子は、そのゲート電極(制御電極)が駆動線Vg1〜Vgmに例えば行単位で共通に電気的に接続されている。更に、検出器201の列方向に並んだ各画素202のスイッチ素子は、その主電極の一方の電極であるソース電極が信号線Sig1〜Signに例えば列単位で共通に電気的に接続されている。また、スイッチ素子は、その主電極の他方の電極であるドレイン電極が変換素子と画素毎に電気的に接続されている。信号線Sig1〜Signは複数の画素から出力された電気信号を並列に伝送し、並列に伝送された電気信号は半導体集積回路装置に並列に入力される。
半導体集積回路装置204は、信号線Sig1〜Signを介して各画素202から行毎に並列出力された電気信号を増幅し、直列変換して画像データ(デジタルデータ)として出力する。半導体集積回路装置204は、容量Cf1〜Cfnとスイッチが反転入力端子と出力端子との間に設けられた増幅回路A1〜Anと、スイッチと容量CL1〜CLnからなるサンプルホールド回路部と、を信号線Sig1〜Sign毎に有している。更に、アナログマルチプレクサ204aと、バッファ増幅回路204bと、A/Dコンバータ204dを有して構成されている。増幅回路A1〜Anは、その反転入力端子には信号線Sigが電気的に接続されており、正転入力端子には、増幅動作の基準となる基準電圧を供給する基準電源が接続されている。
増幅回路A1〜An、アナログマルチプレクサ204a及びバッファ増幅回路204bでシリアル変換されたアナログ信号は、アナログデータ線204cを介してA/Dコンバータ204dに入力される。そして、A/Dコンバータ204dでは、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して、デジタル出力バス204eを介して画像データ(デジタルデータ)を出力する。
なお、図2においては、説明及び図面の簡略化のために、ひとつの半導体集積回路装置204とそれに対応する検出器201の領域を示したが、装置全体としては以下の図3に説明するような形態となっている。
図3は、図2に示した、本発明の第1の実施形態における撮像装置の概略的な構成を示す平面図である。検出器201はガラス基板等の絶縁性基板301に設けられている。半導体集積回路装置204は、TCP(Tape Carrier Package)302上に実装されており、TCP302の一方の側は、信号線Sigと半導体集積回路装置204とが電気的に接続されるように検出器201の周囲の領域に実装されている。また、TCP302の他方の側は、PCB(Printed Circuit Board)303に実装されており、半導体集積回路装置204からの画像信号はPCB303を介して外部に出力される。図3に示すように、半導体集積回路装置204は、検出器201に対して複数設けられている。検出器201がM行N列の画素を含む場合、半導体集積回路装置204はn列分の画素に対応するものであり、装置全体としてN/n個設けられている。
次に、図1を用いて本発明の撮像装置に用いられる半導体集積回路装置を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置に用いられる半導体集積回路装置204の概略的な等価回路図である。なお、図1において、説明及び図面の簡略化のために、図2に示した容量Cf1〜Cfnとスイッチ、サンプルホールド回路部、アナログマルチプレクサ204a、バッファ増幅回路204b、A/Dコンバータ204dを省略している。
図1において、図2に示すように、半導体集積回路装置204は、増幅回路A1〜Anを信号線Sig1〜Sign毎に有している。また、増幅回路A1〜Anのそれぞれに対応して、増幅回路に増幅動作をさせるための動作バイアスを供給するための第1のバイアス回路B1〜Bnが設けられている。つまり、集積回路装置204には、1列目の信号線Sig1に対応して増幅回路A1と第1のバイアス回路B1を含む信号処理回路E1が、2列目の信号線Sig2に対応して増幅回路A2と第1のバイアス回路B2を含む信号処理回路E2が、設けられている。そして、x列目の信号線Sigxに対応して増幅回路Axと第1のバイアス回路Bxを含む信号処理回路Exが設けられている。つまり、半導体集積回路装置204は、検出器201の列毎の信号線Sig1〜Signに対応して、信号処理回路E1〜Enを有している。
本実施形態の増幅回路Aは、増幅回路Aの電流源であるAMP1と、入力差動対であるAMP2及びAMP3と、能動負荷であるAMN1及びAMN2と、ゲート接地回路を構成するAMP4及びAMP5を有している。電流源であるAMP1のゲートが、増幅回路Aのバイアス入力端子となっている。増幅回路Aのゲート接地回路は、増幅回路の増幅利得を大きくできるものである。AMP4及びAMP5のゲートがゲート接地回路のバイアス入力端子となっている。本実施形態の増幅回路Aは、2つの信号入力端子である正転入力端子及び反転入力端子と、信号出力端子outを有し、いわゆる差動増幅回路の構成となっている。ここで、AMP1〜AMP5はPMOSトランジスタであり、AMN1〜AMN2はNMOSトランジスタである。信号線Sigは増幅回路Aの反転入力端子innと電気的に接続されており、信号出力端子outにはサンプルホールド回路部が電気的に接続されている。また、増幅回路Aの正転入力端子inpは増幅回路の基準電位を供給する基準電源Vrefと電気的に接続される。なお、この基準電源Vrefは、増幅回路の正転入力端子inpに増幅動作の基準となる基準信号としての基準電位を供給するものである。そのため、基準電位は増幅回路に増幅動作をさせるための動作バイアスとは異なり、増幅回路の信号入力端子に供給されるものである。
本実施形態の第1のバイアス回路Bは、カレントミラー回路を構成するBMN1及びBMN2と、第1のバイアス回路Bの出力用素子となるBMP1と、を有している。バイアス源である定電流源bias1がバイアス(電流設定)ラインBL1を介してバイアス回路の入力用素子であるBMN1のドレイン及びゲートに電気的に接続される。他方、接地電位などの定電位を与える定電位源Vssが電源ラインSL1を介してBMN1及びBMN2のソースに接続される。BMN2のドレインがBMP1のドレイン及びゲートに接続され、BMP1のゲートと増幅回路Aの電流源AMP1のゲートとが接続されてカレントミラー回路を構成している。本実施形態では、BMN1のドレイン及びゲートや、BMN1及びBMN2のソースが、第1のバイアス回路Bの外部入力端子であり、定電流源bias1や定電位源Vss等のバイアス源と電気的に接続される。また、BMP1のドレイン及びゲートが、増幅回路Aのバイアス入力端子であるAMP1のゲートに対してバイアスを与えている。つまり、また、BMP1のドレイン及びゲートはバイアス回路の出力端子であり、増幅回路Aのバイアス入力端子と電気的に接続される。ここで、BMP1はPMOSトランジスタであり、BMN1〜BMN2はNMOSトランジスタである。
また、本実施形態の信号処理回路Eは、増幅回路Aのゲート接地回路のAMP4及びAMP5のゲートに対してゲートバイアスを与える第2のバイアス回路bを有している。この第2のバイアス回路bも、増幅回路に増幅動作をさせるための動作バイアスを供給するものである。信号処理回路E1には、増幅回路A1のゲート接地回路に対応した第2のバイアス回路b1が、信号処理回路E2には、増幅回路A2のゲート接地回路に対応した第2のバイアス回路b2が、それぞれ設けられている。そして、信号処理回路Exには、増幅回路Axのゲート接地回路に対応した第2のバイアス回路bxが設けられている。つまり、半導体集積回路装置204は、信号処理回路E1〜Enに対応して、第2のバイアス回路b1〜bnを有している。この第2のバイアス回路bは、入力用素子となるbMP3と、カレントミラー回路を構成するbMN1及びbMN2と、出力用素子となるbMP2と、電流源であるbMP1と、を有している。バイアス源である定電圧源bias2がバイアスラインBL2を介して第2のバイアス回路bの入力用素子であるbMP3のゲートに電気的に接続されている。他方、接地電位などの定電位を与える定電位源Vssが電源ラインSL2を介してbMN1及びbMN2のソースに接続されている。bMN1のドレインがbMP2のドレイン及びゲートに接続され、bMP2のゲートと増幅回路Aのゲート接地回路のAMP4及びAMP5のゲートとが接続されている。本実施形態では、bMP3のゲートや、bMN1及びbMN2のソースが、定電圧源bias2や定電位源Vss等のバイアス源と接続する外部入力端子となる。また、bMP2のドレイン及びゲートが、増幅回路Aのゲートバイアス入力端子であるAMP4及びAMP5のゲートに対してバイアスを与えており、第2のバイアス回路の出力端子となっている。ここで、bMP1〜bMP3はPMOSトランジスタであり、bMN1〜bMN2はNMOSトランジスタである。なお、定電圧源bias2は、増幅回路Aの正転入力端子inpに基準電位を供給する基準電源Vrefと連動してbMP3にバイアスを与えるものである。
本実施形態において、半導体集積回路204の複数の信号処理回路E1〜Enが、複数の群に分割されている。本実施形態では、信号処理回路E1〜Enのうち、信号処理回路E1〜Exが1つの群である第1群(Group1)に含まれている。そして、そのような群が複数設けられて、ひとつの半導体集積回路204に含まれている。ここでxは2以上でnより小さい自然数であり、且つnの約数である。つまり、検出器201のm行n列分の画素に対応したn個の信号処理回路Eを含む半導体集積回路装置204において、1つの群内にはx個の信号処理回路Eが設けられており、そのような群がn/x個設けられている。そして、ひとつの群内において、各バイアス回路の外部入力端子が共通の接続配線により接続されている。本実施形態においては、各第1のバイアス回路BのBMN1のドレイン及びゲートが群内でバイアスラインBL1により接続されており、各第1のバイアス回路BのBMN1及びBMN2のソースが群内で電源ラインSL1により接続されている。また、各第2のバイアス回路bのbMP3のゲートが群内でバイアスラインBL2により接続されており、各第2のバイアス回路bのbMN1及びbMN2のソースが群内で電源ラインSL2により接続されている。
そして、各バイアス回路の外部入力端子を共通に接続する接続配線が、各群毎に分割されている。つまり、半導体集積回路装置の複数の信号処理回路は複数の群に分割されており、半導体集積回路装置は各群毎に分割して設けられた接続配線を複数有している。そして、1つの群内において各バイアス回路の外部入力端子が各群毎に分割して設けられた接続配線により共通に接続されている。本実施形態においては、第1のバイアス回路B1〜Bnのうち、第1のバイアス回路B1〜Bxが第1群(Group1)に属する。そして第1のバイアス回路B1〜BxのBMN1のドレイン及びゲートが、他の群である第2群(Group2)のバイアスラインBL1−2と分割されたバイアスラインBL1−1によって接続されている。また、第1のバイアス回路B1〜BxのBMN1及びBMN2のソースが、他の群である第2群(Group2)の電源ラインSL1−2と分割された電源ラインSL1−1によって接続されている。また、本実施形態においては、第2のバイアス回路b1〜bnのうち、第2のバイアス回路b1〜bxが第1群(Group1)に属する。そして第2のバイアス回路b1〜bxのbMN1及びbMN2のソースが、他の群である第2群(Group2)のバイアスラインBL2−2と分割されたバイアスラインBL2−1によって接続されている。更に、第2のバイアス回路b1〜bxのbMP3のゲートが、他の群である第2群(Group2)の電源ラインSL2−2と分割された電源ラインSL2−1によって接続されている。なお、1つの半導体集積回路装置204内で分割する群の数は、半導体集積回路装置204内の全信号処理回路の数nを、1つの群内における信号処理回路の数xで割ったn/xとなる。この群の数n/xは10以上であることが望ましい。これは、連続した画像信号の変動は、ランダムに発生するノイズ成分の10分の1以下であることが望ましいことによるものである。これにより、バイアスライン及び電源ライン等の接続配線の配線抵抗とそれらに流れる電流で発生する電位勾配が分割され、それに伴う画像信号の行方向の出力勾配が分割される。それにより、画像信号の出力勾配が小さくなりまた行方向に分散化されるため、画像信号の画像品質の著しい低下を抑制できる。また、バイアス回路の外部入力端子をx個接続することにより、外部入力端子となるトランジスタのゲート幅を実効的にx倍することと等価となる。トランジスタのフリッカノイズはトランジスタのゲート幅とゲート長の積に反比例するので、バイアス回路に起因する信号処理回路のノイズは、共通に接続されていない形態に比べておよそ√x分の1になる。
ここで、半導体集積回路装置204は、定電流源や定電圧源などのバイアス源を複数有し、複数に分割された信号処理回路の群に対応して、群毎にバイアス源を備えていることが好ましい。そして群毎のバイアス源がその群の接続配線にそれぞれ対応して接続されていることが好ましい。例えば、図9に示す本発明の他の形態である、半導体集積回路装置内の複数の信号処理回路の群に対して共通のバイアス源を有する形態の極端な例として、全ての信号処理回路に対して共通のバイアス源を有する形態を鑑みる。全信号処理装置に共通のバイアス源bias1等と複数の接続配線BL等とを接続する連結配線LLを有する。そして連結配線LL及び各接続配線を介して共通のバイアス源bias1等から供給される動作バイアスに外部から電磁ノイズや制御回路からの共振ノイズ等が混入すると、半導体集積回路内の各増幅回路の増幅特性に変動が生じる。この変動は、撮像装置から行単位で出力される画像信号に、半導体集積回路単位でスジ状のノイズを発生させてしまう。スジ状のノイズは画像信号において目立つため、撮像装置から出力される画像信号の画像品質を著しく低下させてしまう。本実施形態においては、第1群(Group1)に属する複数の信号処理回路E1〜Exに含まれる複数の第1のバイアス回路B1〜Bxに対応してバイアス源である定電流源bias1−1が備えられている。そして、定電流源bias1−1はバイアスラインBL1−1を介して共通に各第1のバイアス回路B1〜Bxの入力用素子であるBMN1のドレイン及びゲートに電気的に接続されている。また、複数の第1のバイアス回路B1〜Bxに対応して定電位源Vssが備えられている。そして、定電位源Vssは電源ラインSL1−1を介して共通に各第1のバイアス回路B1〜BxのBMN1及びBMN2のソースに電気的に接続されている。また、第1群(Group1)に属する複数の信号処理回路E1〜Exに含まれる複数の第2のバイアス回路b1〜bxに対応してバイアス源である定電圧源bias2−1が備えられている。定電圧源bias2−1はバイアスラインBL2−1を介して共通に各第2のバイアス回路b1〜bxの入力用素子であるbMP3のゲートに電気的に接続されている。更に、複数の第2のバイアス回路b1〜bxに対応して定電位源Vssが備えられている。そして、定電位源Vssは電源ラインSL2−1を介して共通に各第2のバイアス回路b1〜bxのbMN1及びbMN2のソースに電気的に接続されている。このように、半導体集積回路装置204分割された群毎に各バイアス回路の外部入力端子に共通接続された接続配線に対応して接続されたバイアス源を複数有している。これにより、画像信号に発生し得るスジ状のノイズが行方向で分散され、スジ状のノイズを目立たなくすることが可能となり、画像信号の画像品質の著しい低下を抑制できる。
更に、本実施形態では、各群内において、各バイアス回路の出力端子を接続用配線によって共通に接続し、各増幅回路のバイアス入力端子に共通に接続されている。本実施形態においては、第1群(Group1)に属する第1のバイアス回路B1〜BxのBMP1のゲートが、他の群である第2群(Group2)の接続用配線CL1−2と分割された接続用配線CL1−1によって共通に接続されている。そして、第1のバイアス回路B1〜BxのBMP1のゲート及び接続用配線CL1−1が、対応する増幅回路A1〜AxのAMP1のゲートと共通に接続されている。また、本実施形態においては、第2のバイアス回路b1〜bnのうち、第1群に属する第2のバイアス回路b1〜bxのbMP2のドレイン及びゲートが、他の群である第2群の接続用配線CL2−2と分割された接続用配線CL2−1によって接続されている。そして、第2のバイアス回路b1〜bxのbMP2のドレイン、ゲート及び接続用配線CL2−1が、対応する増幅回路A1〜Axのゲート接地回路の入力端子であるAMP4及びAMP5のゲートと共通に接続されている。このように、バイアス回路の出力端子をx個接続することにより、出力端子となるトランジスタのゲート幅を実効的にx倍することと等価となる。トランジスタのフリッカノイズはトランジスタのゲート幅とゲート長の積に反比例するので、バイアス回路に起因する信号処理回路のノイズは、共通に接続されていない形態に比べておよそ√x分の1になる。ここで、一群に含まれる信号処理回路の数xとノイズ出力との関係についてシミュレーションを行った。結果を図4に示す。図4のシミュレーションは、1つの半導体集積回路装置内に260個の信号処理回路が配置されている形態について行ったものである。図4において、一群に含まれる信号処理回路の数xを大きくすると、バイアス回路に起因するノイズの影響が改善されるため、信号処理回路のノイズ特性が低減される。そして、xを20とした時に約95%低減され、それ以上xを大きくしても信号処理回路のノイズ特性低減効果は飛躍的に向上しない。そのため、信号処理回路のノイズ特性低減効果についてはxが20以上であることが好ましく、それによりn/xは13以下であることが望ましい。先に説明した電位勾配に対する効果と信号処理回路のノイズ特性低減効果とをあわせて鑑みると、1つの半導体集積回路装置内の群の数n/xは10以上13以下であることが望ましい。なお、図1においては、消費電力を低減するために第1のバイアス回路Bの外部入力端子に入力する定電流を小さく設定し、BMP1とAMP1のゲート幅の比(ミラー比R(Rは実数))を大きく設計することが有効である。図1を適用すると、実効的なミラー比を小さくでき、第1のバイアス回路5のBMN1、BMN2、BMP1で発生する雑音は増幅回路AにR/x倍で伝搬され、信号処理回路の雑音特性が改善される。また、増幅回路Aの消費電力、レイアウト面積は要求性能からほぼ決まってしまう。図1の第1のバイアス回路Bの消費電力及びレイアウト面積をできるだけ小さく設計することになると、結果的にBMP1とAMP1とのミラー比Rはある程度大きくなる。図1の第1のバイアス回路Bと増幅回路Aの消費電力に差がある場合、つまりミラー比Rが大きくなる場合、本発明を適用することで実効的なミラー比を小さくでき、増幅回路の雑音特性が改善される。すなわち図1の増幅回路Aの消費電力W1と第1のバイアス回路Bの消費電力W2は、W1>W2の関係にある場合、本形態の効果が大きく得られ、雑音特性の改善される。
本実施形態において、群毎に各バイアス回路の外部入力端子が共通の接続配線により接続されていることにより、出力勾配に起因する画像品質の著しい低下を抑制できる。また、群毎に各バイアス回路の出力端子を共通に接続して各増幅回路のバイアス入力端子に共通に接続することにより、得られた画像信号の低雑音化が達成される。そして、バイアス回路を分散して配置することにより、低消費電力化及び小面積化を好適に達成するための設計の自由度があがり、要求される画像信号の特性に応じた好適な回路設計が容易に可能となる。これらにより、撮像装置に用いられる信号処理回路を含む半導体集積回路装置として要求される、低雑音化、低消費電力化及び小面積化を好適に達成することできる。
なお、本発明における信号処理回路は、本実施形態において説明した形態に限定されるものではなく、種々の形態を用いることができる。図5を用いて、他の信号処理回路の例を示す。なお、図5においては、説明及び図面の簡略化のために、ひとつの信号処理回路を用いて説明する。
図5(a)は、本発明に適用可能な信号処理回路の第1例の概略的な等価回路図である。第1例においては、信号処理回路E’の増幅回路A’は、図1の増幅回路Aのゲート接地回路を構成するAMN1及びAMN2が省略されている。また、それに併せて第2のバイアス回路bも省略されている。それ以外の構成は図1で説明したものと同様であり、説明を省略する。図5(b)は、本発明に適用可能な信号処理回路の第2例の概略的な等価回路図である。第2例の第1のバイアス回路B’は、第1例の第1のバイアス回路BのBMN1とBMN2で構成しているカレントミラー回路に変えて、定電圧源bias2がゲートに接続されたBMN1を用いて構成している。また、それに伴い第1例の定電流源bias1に変えて定電圧源bias2を用いている。信号処理回路E”において、それ以外の構成は第1例と同様の構成であり、説明を省略する。図5(c)は、本発明に適用可能な信号処理回路の第3例の概略的な等価回路図である。第3例の第1のバイアス回路B”’は、第1例の第1のバイアス回路B’のBMN2及びBMP1を省略し、BMN1のゲート及びドレインが出力端子とされている。また第3例の増幅回路A”は、AMN1を入力、AMN2を負荷としたソースフォロワ回路である。このような構成は、入力信号を増幅利得がほぼ1で出力して後段に伝達する場合や、入力信号のレベルをシフトして出力して後段に伝達する場合に用いられる。信号処理回路E’”は、第1のバイアス回路B”’のBMN1と、ソースフォロワ回路の負荷AMN1とでカレントミラー回路を構成する。ここで説明した他の信号処理回路は一例であり、種々の増幅回路、バイアス回路、第2のバイアス回路を適宜組み合わせることができる。なお、バイアス源としての定電流源及び定電圧源は、使用される信号処理回路の構成に応じて適宜選択される。
また、本実施形態では、検出器と半導体集積回路装置を別の基板に設けた撮像装置を用いて説明したが、本発明はそれに限定されるものではない。検出器と半導体集積回路装置とを同じ半導体基板に準備した撮像装置にも適用できる。半導体基板に準備された検出器の例として、図6にCMOSセンサ等の増幅型の画素を用いた検出器の概略的な等価回路図を示す。
図6において、PD11〜PDNNはフォトダイオード、MN11〜MNNNはソースフォロア、MN1b〜MNNbは電流源である。ソースフォロアMN11〜MNNNは電流源MN1b〜MNNbと接続されてソースフォロワ回路を構成している。フォトダイオードPD11〜PDNNの出力をソースフォロワ回路で増幅して出力する。ソースフォロワ回路の負荷である電流源MN1b〜MNNbのゲート端子と、バイアス回路であるMN1a〜MNNaのゲート端子及びドレイン端子をそれぞれ接続し、カレントミラー回路を構成する。また、ソースフォロワ回路の出力は列毎に共通であり、スイッチS11〜SNNによってフォトダイオードPD11〜NNを選択する。ソースフォロワ回路の負荷を列毎に共通にすることで、配置数Nの増大に伴うレイアウト面積の増大を低減している。バイアス回路の出力端子bs21〜bs2Nを2個ずつ接続すると、バイアス回路を構成するトランジスタのゲート幅が実効的に2倍となる。バイアス回路に起因するノイズは出力端子bs21〜bs2Nを接続しない構成と比較して、およそ√2分の1になるためソースフォロワ回路出力のノイズが低減する。
(第2の実施形態)
図7を用いて、本実施形態における半導体集積回路装置を説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成要素については同じ番号もしくは記号を付与し、説明は割愛する。図7は、本実施形態における半導体集積回路装置の概略的な等価回路図である。
本実施形態において、第1の実施形態と相違する点は、第1の群には奇数列の信号線Sig1〜Sig(2x−1)に対応するx個の信号処理回路E1〜E(2x−1)が含まれている。そして第2の群には偶数列の信号線Sig2〜Sig2xに対応するx個の信号処理回路E2〜E2xが含まれている。つまり、本実施形態においては、検出器が有する複数の信号線のうち所定の信号線に対応する信号処理回路と、所定の信号線とは物理的に隣接しない信号線に対応する信号処理回路とが、半導体集積回路装置のひとつの群内に含まれている。そして、第1の実施形態と同様に、半導体集積回路装置の複数の信号処理回路は複数の群に分割されており、半導体集積回路装置は各群毎に分割して設けられた接続配線を複数有している。そして、1つの群内において各バイアス回路の外部入力端子が各群毎に分割して設けられた接続配線により共通に接続されている。また、半導体集積回路がバイアス源を複数有し、複数に分割された信号処理回路の群に対応して群毎にバイアス源を有し、群毎のバイアス源がその群の接続配線にそれぞれ対応して接続されている。更に、半導体集積回路装置の1つの群内において、各バイアス回路の出力端子を接続配線によって共通に接続し、各増幅回路のバイアス入力端子に共通に接続されている。本実施形態では、第1の実施形態の効果に加えて、信号処理回路間の特性差が現れる空間的な周波数を大きくすることにより特性差を認識しにくし、画像信号の画像品質の著しい低下をより抑制できる効果がある。
なお、本実施形態において、奇数列、偶数列に対応する群を設けたが、本発明はそれに限定されるものではない。例えば2列おきや3列おきの信号線に対応する複数の信号処理回路で1つの群を構成してもよいし、2列連続し且つ2列おきの信号線に対応する複数の信号処理回路で1つの群を構成してもよい。
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る撮像装置である放射線撮像装置を用いた放射線撮像システムについて図8を用いて説明する。
図8に示すように、放射線源となるX線発生装置6050で発生したX線6060は、患者或いは被験者6061の胸部6062を透過し、放射線撮像装置6040に入射する。この入射したX線には患者6061の体内部の情報が含まれている。X線の入射に対応して放射線撮像装置6040の蛍光体は発光し、その光を光電変換して電気的情報を得る。この情報は、デジタルに変換され信号処理手段となるイメージプロセッサ6070により画像処理され制御室の表示手段となるディスプレイ6080で観察できる。
また、この情報は電話回線6090等の伝送処理手段により遠隔地へ転送でき、別の場所のドクタールーム等の表示手段となるディスプレイ6081に表示又は光ディスク装置等の記録手段により光ディスク等の記録媒体に保存することができる。そのため、遠隔地の医師が診断することも可能である。またフィルムプロセッサ6100によりフィルム6110に記録することもできる。
本発明では、半導体集積回路装置の複数の信号処理回路は複数の群に分割されており、半導体集積回路装置は各群毎に分割して設けられた接続配線を複数有している。そして、1つの群内において各バイアス回路の外部入力端子が各群毎に分割して設けられた接続配線により共通に接続されている。そして、接続配線による接続は各群毎に分割されている。これにより、バイアス源と接続する接続配線の配線抵抗とそれらに流れる電流で発生する電位勾配が分割され、それに伴う画像信号の行方向の出力勾配が分割される。それにより、画像信号の出力勾配が小さくなりまた行方向に分散化されるため、画像信号の画像品質の著しい低下を抑制できる。
また本発明では、半導体集積回路がバイアス源を複数有し、複数に分割された信号処理回路の群に対応して群毎にバイアス源を有し、群毎のバイアス源がその群の接続配線にそれぞれ対応して接続されている。これにより、画像信号に発生し得るスジ状のノイズが行方向で分散され、スジ状のノイズを目立たなくすることが可能となり、画像信号の画像品質の著しい低下を抑制できる。
更に本発明では、半導体集積回路装置の1つの群内において、各バイアス回路の出力端子を接続配線によって電気的に共通に接続し、各増幅回路のバイアス入力端子に共通に接続されている。これによりバイアス回路に起因するノイズの影響が改善されるため、信号処理回路のノイズ特性が低減され、画像信号の画像品質がより良好となる。
そして本発明では、バイアス回路を分散して配置することにより、低消費電力化及び小面積化を好適に達成するための設計の自由度があがり、要求される画像信号の特性に応じた好適な回路設計が容易に可能となる。
本発明は、X線やγ線等の放射線を電気信号に変換して画像信号を出力する医療用の放射線撮像装置やデジタルカメラなどに使用される撮像装置に適用可能は半導体集積回路装
201 検出器
202 画素
203 駆動回路
204 集積回路装置
S11〜Smn 変換素子
T11〜Tmn スイッチ素子
Vg1〜Vgm 駆動線
Sig1〜Sign 信号線
E、E1〜En 信号処理回路
A、A1〜An 増幅回路
B、B1〜Bn 第1のバイアス回路
b、b1〜bn 第2のバイアス回路
bias1 定電流源
bias2 定電圧源
Vss 定電位源
BL バイアスライン
SL 電源ライン
CL 接続用配線
本発明の集積回路装置は、各々が放射線又は光を電気信号に変換するための変換素子を含む複数の画素と、前記複数の画素から出力された電気信号を並列に伝送するための複数の信号線と、を有する検出器に対して複数備えられて撮像装置を構成し得る半導体集積回路装置であって、各々が、バイアス入力端子を有する増幅回路と、バイアス源と電気的に接続される入力端子と前記バイアス入力端子と電気的に接続される出力端子とを有して前記増幅回路に動作バイアスを供給するバイアス回路と、を含む複数の信号処理回路を含み前記複数の信号処理回路は複数の群に分割されており、前記群毎に分割して設けられた複数の接続配線を有し、前記複数の群のうちの第1の群内に含まれる複数の前記バイアス回路の前記入力端子が前記複数の接続配線のうちの第1の接続配線により共通に接続され、前記複数の群のうち前記第1の群とは異なる第2の群内に含まれる複数の前記バイアス回路の前記入力端子が前記複数の接続配線のうちの前記第1の接続配線と異なる第2の接続配線により共通に接続される。
本発明の撮像装置は、放射線又は光を電気信号に変換するための変換素子を含む画素を複数有し、前記画素から出力された電気信号を並列に伝送するための複数の信号線を有する検出器と、バイアス入力端子を有し、並列に伝送された電気信号を入力し、前記入力された電気信号を増幅するための増幅回路と、バイアス源と電気的に接続される入力端子と前記バイアス入力端子と電気的に接続される出力端子とを有して前記増幅回路に動作バイアスを供給するバイアス回路と、を各々が含む複数の信号処理回路を複数の前記信号線に対応して有し、前記複数の信号処理回路は複数の群に分割されている半導体集積回路装置と、を有し、前記検出器に対して前記半導体集積処理回路装置が複数備えられた撮像装置であって、前記半導体集積回路装置は、前記群毎に分割して設けられた複数の接続配線を有し、前記複数の群のうちの第1の群内に含まれる複数の前記バイアス回路の前記入力端子が前記複数の接続配線のうちの第1の接続配線により共通に接続され、前記複数の群のうち前記第1の群とは異なる第2の群内に含まれる複数の前記バイアス回路の前記入力端子が前記複数の接続配線のうちの前記第1の接続配線と異なる第2の接続配線により共通に接続される。

Claims (14)

  1. バイアス入力端子を有する増幅回路と、
    バイアス源と電気的に接続される入力端子と前記バイアス入力端子と電気的に接続される出力端子とを有して前記増幅回路に動作バイアスを供給するバイアス回路と、
    を有する信号処理回路を複数含む集積回路装置であって、
    複数の前記信号処理回路は複数の群に分割されており、
    前記群毎に分割して設けられた接続配線を複数有し、前記複数の群のうちの1つの群内に含まれる複数の前記バイアス回路の前記入力端子が複数の前記接続配線のうちの1つにより共通に接続されることを特徴とする集積回路装置。
  2. 更に前記複数の群に対応して前記バイアス源を複数有し、複数の前記バイアス源のうち前記1つの群に対応する1つの前記バイアス源と前記1つの群の前記接続配線とが電気的に接続される請求項1に記載の集積回路装置。
  3. 前記複数の群のうちの1つの群内に含まれる複数の前記バイアス回路の前記出力端子が電気的に共通に接続される請求項1又は2に記載の集積回路装置。
  4. 前記増幅回路は前記増幅回路の電流源であるトランジスタを有し、前記バイアス入力端子は前記トランジスタのゲートを含む請求項1から3のいずれか1項に記載の集積回路装置。
  5. 前記増幅回路はゲート接地回路を有し、前記バイアス入力端子は前記ゲート接地回路を構成するトランジスタのゲートを含む請求項1から3のいずれか1項に記載の集積回路装置。
  6. 前記増幅回路は、前記増幅回路の電流源であるトランジスタとゲート接地回路を構成するトランジスタと、を有し、前記バイアス回路は、前記増幅回路の電流源であるトランジスタのゲートと電気的に接続される出力端子を有する第1のバイアス回路と、前記ゲート接地回路を構成するトランジスタのゲートと電気的に接続される出力端子を有する第2のバイアス回路と、を含む請求項1から3のいずれか1項に記載の集積回路装置。
  7. n個の前記信号処理回路を有し、前記1つの群内にx個の前記信号処理回路を有する場合、前記複数の群の数n/xは10以上13以下であり、xは2以上でnより小さい自然数であり且つnの約数である請求項3に記載の集積回路装置。
  8. 放射線又は光を電気信号に変換するための変換素子を含む画素を複数有し、前記画素から出力された電気信号を並列に伝送するための複数の信号線を有する検出器と、
    バイアス入力端子を有し、並列に伝送された電気信号を入力し、前記入力された電気信号を増幅するための増幅回路と、バイアス源と電気的に接続される入力端子と前記バイアス入力端子と電気的に接続される出力端子とを有して前記増幅回路に動作バイアスを供給するバイアス回路と、を含む信号処理回路を複数の前記信号線に対応して複数有し、複数の前記信号処理回路は複数の群に分割されている集積回路装置と、
    を有する撮像装置であって、
    前記集積回路装置は、前記群毎に分割して設けられた接続配線を複数有し、前記複数の群のうちの1つの群内に含まれる複数の前記バイアス回路の前記入力端子が複数の前記接続配線のうちの1つにより共通に接続されることを特徴とする撮像装置。
  9. 前記複数の信号線のうち所定の信号線に対応する信号処理回路と、前記所定の信号線とは物理的に隣接しない信号線に対応する信号処理回路とが、前記1つの群内に含まれており、前記複数の信号線のうち前記所定の信号線と物理的に隣接する信号線に対応する信号処理回路は、前記1つの群とは異なる群に含まれている請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記集積回路装置は更に前記複数の群に対応して前記バイアス源を複数有し、複数の前記バイアス源のうち前記1つの群に対応する1つの前記バイアス源と前記1つの群の前記接続配線とが電気的に接続される請求項8又は9に記載の撮像装置。
  11. 前記バイアス回路は、前記バイアス入力端子と電気的に接続される出力端子を有し、複数の群のうちの1つの群内に含まれる複数の前記バイアス回路の前記出力端子が電気的に共通に接続される請求項8から10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記集積回路装置はn個の前記信号処理回路を有し、前記1つの群内にx個の前記信号処理回路を有する場合、前記複数の群の数n/xは10以上13以下であり、xは2以上でnより小さい自然数であり且つnの約数である請求項11に記載の撮像装置。
  13. 前記検出器はN列の前記画素を含み、前記集積回路装置は前記N列の前記画素のうちの前記n列の前記画素に対応して1つ設けられており、N/n個の前記集積回路装置が設けられている請求項12に記載の撮像装置。
  14. 請求項8から13のいずれか1項に記載の撮像装置と、前記撮像装置からの信号を処理する信号処理手段とを含む撮像システム。
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