JP2013211792A - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】所望の対象との遭遇を回避することができるようにする。
【解決手段】位置情報取得部は、所定のグループに所属するユーザであって、使用中のユーザの現在位置を示す位置情報を取得し、遭遇回避情報取得部は、グループ内のユーザごとに取得された位置情報から生成される、ユーザがグループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を取得し、表示制御部は、取得した遭遇回避情報の表示を制御する。本技術は、例えば、携帯電話機やスマートフォンなどの携帯型の電子機器に適用することができる。
【選択図】図4
【解決手段】位置情報取得部は、所定のグループに所属するユーザであって、使用中のユーザの現在位置を示す位置情報を取得し、遭遇回避情報取得部は、グループ内のユーザごとに取得された位置情報から生成される、ユーザがグループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を取得し、表示制御部は、取得した遭遇回避情報の表示を制御する。本技術は、例えば、携帯電話機やスマートフォンなどの携帯型の電子機器に適用することができる。
【選択図】図4
Description
本技術は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関し、特に、所望の対象との遭遇を回避することができるようにした情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
従来から、所定の物体の動作の履歴情報を用いて、その物体の将来の経路を予測して、予測結果に応じた情報を提供するための技術が各種提案されている。
例えば、任意の車両の走行履歴を用いて経路の予測を行い、その予測結果に基づき車両が異常走行している場合には、警報を発生させる交通環境予測装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、複数人の行動履歴や旅行時間の制約条件に基づき、ユーザごとの推薦ルートを決定するトラベルルート推薦装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、所定のグループに所属して、互いに遭遇したくないユーザ同士が存在する場合に、相手のユーザの行動履歴から予測される将来の経路をいずれか一方又は双方のユーザに提示することができれば、遭遇は回避されることになる。
しかしながら、従来の技術であると、所定のグループに所属するユーザ間で互いの行動履歴をリアルタイムに共有することができないため、あるユーザの行動履歴から予測される将来の経路を、他のユーザに提示することはできない。そのため、所定のグループに所属する他のユーザとの遭遇を回避することができなかった。
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、所定のグループに所属するユーザ間で互いの行動履歴を共有して、所望の対象との遭遇を回避することができるようにするものである。
本技術の第1の側面の情報処理装置は、所定のグループに所属するユーザの現在位置に基づき生成される、前記ユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を取得する遭遇回避情報取得部と、前記遭遇回避情報に基づき、表示部の表示を制御するための表示制御情報を生成する表示制御部とを備える。
前記遭遇回避情報取得部は、前記ユーザの行動の認識結果に応じた行動情報及び前記位置情報に応じて生成される、前記遭遇回避情報を取得する。
前記表示制御部は、前記遭遇回避情報として、所定の領域内における前記他のユーザの密度、及び前記他のユーザの移動速度に応じた分布情報表示が重畳される地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する。
前記表示制御部は、前記遭遇回避情報として、前記ユーザとその周辺に位置する前記他のユーザの現在位置を示すシンボルが重畳される地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する。
前記表示制御部は、前記遭遇回避情報として、前記ユーザと前記他のユーザの経路の予測結果が重畳される地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する。
前記表示制御部は、前記経路の予測結果に基づいて算出される、前記ユーザと前記他のユーザとの遭遇の度合いを示す遭遇度に基づき前記表示部の表示を制御するための表示制御情報を生成する。
前記表示制御部は、前記遭遇度が所定の閾値を超えることに応じて、前記他のユーザとの遭遇に関する情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する。
前記表示制御部は、前記遭遇度が所定の閾値を超えることに応じて、前記他のユーザとの遭遇を回避するための他の経路が重畳された地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する。
前記所定の閾値は、前記行動情報により特定される前記ユーザと前記他のユーザの移動方法が異なる場合、又は前記ユーザの周辺の物体の密集度が高い場所となる場合に、基準値よりも高く設定される。
本技術の第1の側面の情報処理装置は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。
本技術の第1の側面の情報処理方法又はプログラムは、前述した第1の側面の情報処理装置に対応する、情報処理方法又はプログラムである。
本技術の第1の側面の情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムにおいては、所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報に基づき生成される、ユーザがグループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報が取得され、遭遇回避情報に基づき、表示部の表示を制御するための表示制御情報が生成される。
本技術の第2の側面の情報処理装置は、所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、前記グループ内のユーザごとに取得された前記位置情報に基づいて、所定のユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を生成する遭遇回避情報生成部と、生成した前記遭遇回避情報を提示する遭遇回避情報提示部とを備える。
本技術の第2の側面の情報処理装置は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。
本技術の第2の側面の情報処理方法又はプログラムは、前述した第2の側面の情報処理装置に対応する、情報処理方法又はプログラムである。
本技術の第2の側面の情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムにおいては、所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報が取得され、グループ内のユーザごとに取得された位置情報に基づいて、所定のユーザがグループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報が生成され、生成された遭遇回避情報が提示される。
本技術の第1の側面及び第2の側面によれば、所望の対象との遭遇を回避することができる。
以下、図面を参照しながら本技術の実施の形態について説明する。
<本技術の実施の形態>
[遭遇回避情報提供システムの構成]
図1は、本技術を適用した遭遇回避情報提供システムの一実施の形態の構成を示す図である。
[遭遇回避情報提供システムの構成]
図1は、本技術を適用した遭遇回避情報提供システムの一実施の形態の構成を示す図である。
遭遇回避情報提供システム1は、所定のグループに所属する、互いに遭遇を避けたいユーザ同士が、自身の使用する端末装置11の位置情報などをサーバ12に送信することで、遭遇を回避するための情報(以下、遭遇回避情報という)を取得できるようにするものである。遭遇回避情報提供システム1は、複数の端末装置11とサーバ12がインターネット2を介して相互に接続されて構成される。
端末装置11−1は、例えば、携帯電話機やスマートフォン、タブレットPC、ノート型パーソナルコンピュータなどの携帯型の電子機器である。端末装置11−1は、ユーザ10−1によって所持される。
端末装置11−1は、例えば加速度センサや地磁気センサなどの各種のセンサ21−1を有し、当該センサにより検出されるセンサ情報を取得する。端末装置11−1は、センサ情報を解析して、ユーザ10−1の行動を認識し、その行動情報を取得する。また、端末装置11−1は、GPS衛星3からの信号を受信し、GPS(Global Positioning System)による位置情報を取得する。
端末装置11−1は、行動情報及び位置情報を、インターネット2を介してサーバ12に送信する。ただし、行動情報及び位置情報は、あらかじめ登録されるユーザ10−1のユーザIDなどに関連付けられて送信される。
端末装置11−1は、ユーザ10−1の操作などに応じて、遭遇回避情報を、インターネット2を介してサーバ12に要求する。端末装置11−1は、サーバ12からの遭遇回避情報を、インターネット2を介して受信し、ユーザ10−1に提示する。
端末装置11−2及び端末装置11−3は、端末装置11−1と同様に構成される。ただし、端末装置11−2は、ユーザ10−1と同一のグループに所属するユーザ10−2により所持され、端末装置11−3は、ユーザ10−3により所持される。
なお、図1に示した端末装置11−1乃至11−3は、所定のグループに属するユーザにより所持される端末装置の一例であり、図1では図示していないが、実際にはグループに属するすべてのユーザ(ユーザ10−1乃至10−N(N=1,2,・・・,N))が端末装置11−1乃至11−Nを所持していることになる。また、以下、端末装置11−1乃至11−Nを特に区別する必要がない場合には、単に端末装置11と称して説明している。
サーバ12は、データベース13を有しており、ユーザやグループに関する情報や、端末装置11から送信される行動情報及び位置情報を蓄積している。
サーバ12は、端末装置11からの要求に応じて、データベース13に蓄積された対象のユーザの行動情報及び位置情報を取得する。サーバ12は、取得した行動情報及び位置情報などに基づいて、遭遇回避情報を生成して、インターネット2を介して端末装置11に送信する。
遭遇回避情報提供システム1は、以上のように構成される。
[端末装置及びサーバの詳細な構成]
図2は、本技術を適用した端末装置及びサーバの一実施の形態の構成を示す図である。
図2は、本技術を適用した端末装置及びサーバの一実施の形態の構成を示す図である。
端末装置11は、前述したセンサ21のほか、制御部31、操作部32、表示部33、GPS受信部34、送信部35、受信部36、及び通知部37を含むようにして構成される。
制御部31は、端末装置11の各部の動作を制御する。
操作部32は、表示部33の画面上に重畳されたタッチパネルとして構成され、各種のGUI(Graphical User Interface)画像に対するユーザの指示を受け付け、当該指示に応じた操作信号を制御部31に供給する。なお、操作部32は、機械的に動作する機構を有するボタンとして構成されるようにしてもよい。
制御部31は、ユーザ登録用の登録画面を表示部33に表示させる。また、制御部31は、操作部32を制御して、登録画面に対するユーザの指示を受け付ける。制御部31は、操作部32からの操作信号に基づいて、ユーザ情報を生成し、送信部35に供給する。
GPS受信部34は、GPS衛星3から受信した信号に対応する端末装置11の現在位置を示す位置情報を、制御部31に供給する。
制御部31は、センサ21から供給されるセンサ情報に基づいて、ユーザの行動を認識し、その行動情報を生成する。制御部31は、位置情報又は行動情報を、送信部35に供給する。
送信部35は、制御部31からの制御に従い、ユーザ情報、位置情報、又は行動情報を、インターネット2を介してサーバ12に送信する。
また、制御部31は、操作部32からの操作信号などに応じて、遭遇回避情報の要求を、送信部35に供給する。送信部35は、制御部31からの制御に従い、遭遇回避情報の要求を、インターネット2を介してサーバ12に送信する。
受信部36は、制御部31からの制御に従い、サーバ12から送信される遭遇回避情報を受信し、制御部31に供給する。
制御部31は、サーバ12から受信した遭遇回避情報を、表示部33に表示させる。また、制御部31は、遭遇回避情報に基づき、表示部33又は通知部37を制御して、ユーザに対して遭遇リスクを通知する。なお、詳細は後述するが、遭遇リスクとは、あるユーザが、他のユーザと遭遇する可能性を示す値である。
端末装置11は、以上のように構成される。
サーバ12は、制御部51、受信部52、及び送信部53から構成される。また、ユーザ・グループデータベース13−1、位置・行動履歴データベース13−2、及び地図情報データベース13−3は、前述したデータベース13に相当する。
制御部51は、サーバ12の各部の動作を制御する。
受信部52は、制御部51の制御に従い、端末装置11から送信されるユーザ情報、位置情報、又は行動情報を受信し、制御部51に供給する。
制御部51は、端末装置11から受信したユーザ情報を、ユーザ・グループデータベース13−1に登録して管理する。また、制御部51は、端末装置11から受信した位置情報及び行動情報を、位置・行動履歴データベース13−2に蓄積する。
図3は、データベース13の各テーブルの詳細な構成例を示す図である。
ユーザ・グループデータベース13−1は、ユーザテーブルとグループテーブルから構成される。グループテーブルには、グループIDと加入パスワードが関連付けられて格納される。また、ユーザテーブルには、ユーザID、グループID、及びパスワードが格納されている。
ユーザテーブルのグループIDは、グループテーブルのグループIDに紐付けられている。従って、ユーザテーブルでは、ユーザごとのユーザIDとパスワードのほか、当該ユーザが所属するグループに関する情報が管理される。
位置・行動履歴データベース13−2は、位置情報テーブルから構成される。位置情報テーブルには、ユーザID、日時、位置情報、及び行動情報が関連付けられて格納されている。ユーザテーブルと位置情報テーブルのユーザIDは紐付けられている。すなわち、位置情報テーブルでは、ユーザごとの位置情報及び行動情報が時系列に管理される。
なお、ユーザの位置は少なくとも位置情報があれば特定可能であるため、位置・行動履歴データベース13−2にて、必ずしも行動情報を蓄積する必要はない。そして、行動情報を蓄積しない場合には、位置情報テーブルには行動情報は蓄積されずに、ユーザID、日時、及び位置情報のみが蓄積されることになる。この場合、端末装置11では行動情報の取得は行われない。また、以下の説明では、データベースに蓄積された位置情報を位置履歴情報とも称し、また行動情報を行動履歴情報とも称する。
また、図3には図示していないが、地図情報データベース13−3には、少なくとも各グループに所属しているユーザの行動範囲内の地図情報が保持される。
図2に戻り、受信部52は、制御部51からの制御に従い、端末装置11から送信される遭遇回避情報の要求を、制御部51に供給する。
制御部51は、遭遇回避情報の要求に応じて、位置・行動履歴データベース13−2から、遭遇回避情報の要求をしてきたユーザが所属するグループのすべてのユーザの位置履歴情報及び行動履歴情報を取得する。また、制御部51は、地図情報データベース13−3から地図情報を取得する。制御部51は、位置履歴情報、行動履歴情報、及び地図情報に基づいて、遭遇回避情報を生成し、送信部53に供給する。
送信部53は、制御部51からの制御に従い、遭遇回避情報を、インターネット2を介して端末装置11に送信する。
サーバ12は、以上のように構成される。
[制御部の詳細な構成]
図4は、端末装置11の制御部31と、サーバ12の制御部51の詳細な構成を示す図である。
図4は、端末装置11の制御部31と、サーバ12の制御部51の詳細な構成を示す図である。
まず、端末装置11の制御部31について説明する。制御部31は、位置情報取得部101、行動認識部102、遭遇回避情報取得部103、表示制御部104、及び遭遇度解析部105から構成される。
位置情報取得部101は、GPS受信部34から供給される位置情報を取得する。位置情報取得部101は、送信部35を制御して、取得した位置情報を、インターネット2を介してサーバ12に送信する。
行動認識部102は、センサ21から供給されるセンサ情報に基づいて、ユーザの行動を認識して、行動情報を生成する。行動認識部102は、送信部35を制御して、生成した行動情報を、インターネット2を介してサーバ12に送信する。
遭遇回避情報取得部103は、受信部36を制御して、サーバ12から受信される遭遇回避情報を取得し、表示制御部104に供給する。
表示制御部104は、遭遇回避情報取得部103から供給される遭遇回避情報を、表示部33に表示させる。
遭遇度解析部105は、遭遇回避情報に基づいて、遭遇リスク判定処理を行う。表示制御部104は、遭遇度解析部105による遭遇リスク判定処理の判定結果に応じて、遭遇回避情報を表示部33に表示させる。
制御部31は、以上のように構成される。
次に、サーバ12の制御部51について説明する。制御部51は、位置情報取得部131、行動情報取得部132、DB管理部133、遭遇回避情報生成部134、及び遭遇回避情報提示部135から構成される。
位置情報取得部131は、受信部52を制御して、端末装置11から受信された位置情報を取得し、DB管理部133に供給する。また、行動情報取得部132は、受信部52を制御して、端末装置11から受信された行動情報を取得し、DB管理部133に供給する。
DB管理部133は、ユーザ・グループデータベース13−1、位置・行動履歴データベース13−2、及び地図情報データベース13−3に対して、データの追加、更新、又は削除などを行う。
DB管理部133は、位置情報取得部131から供給された位置情報と、行動情報取得部132から供給された行動情報を、位置・行動履歴データベース13−2に蓄積する。
また、DB管理部133は、位置・行動履歴データベース13−2から、遭遇回避情報の要求をしてきたユーザが所属するグループのすべてのユーザの位置履歴情報及び行動履歴情報を読み出し、遭遇回避情報生成部134に供給する。DB管理部133はまた、地図情報データベース13−3から、地図情報を読み出し、遭遇回避情報生成部134に供給する。
遭遇回避情報生成部134は、DB管理部133から供給される位置履歴情報、行動履歴情報、及び地図情報に基づいて、遭遇回避情報を生成し、遭遇回避情報提示部135に供給する。
遭遇回避情報提示部135は、送信部53を制御して、遭遇回避情報生成部134から供給される遭遇回避情報を、インターネット2を介して端末装置11に提示する。
制御部51は、以上のように構成される。
[遭遇回避情報提供サービス]
次に、図5乃至図19を参照して、図1の遭遇回避情報提供システム1により提供される遭遇回避情報提供サービスについて説明する。
次に、図5乃至図19を参照して、図1の遭遇回避情報提供システム1により提供される遭遇回避情報提供サービスについて説明する。
(遭遇回避情報提供処理)
まず、図5のフローチャートを参照して、遭遇回避情報提供システム1により実行される遭遇回避情報提供処理について説明する。
まず、図5のフローチャートを参照して、遭遇回避情報提供システム1により実行される遭遇回避情報提供処理について説明する。
遭遇回避情報提供処理は、遭遇回避情報の提供を受ける前に行われる利用準備処理(S1)と、実際に遭遇回避情報の提供を受ける際に行われる遭遇回避情報利用処理(S2)の2つの処理によって実現される。
すなわち、遭遇回避情報利用処理によって遭遇回避情報の提供を受けるためには、事前に利用準備処理を行う必要がある。そこで、以下、利用準備処理と、遭遇回避情報利用処理について順に説明する。
なお、遭遇回避情報利用処理については、単に遭遇回避情報を提示するケース(第1の遭遇回避情報利用処理)のほか、他のユーザと遭遇する可能性を示す遭遇リスクが高まった場合に当該リスクを通知するケース(第2の遭遇回避情報利用処理)についても説明する。
(利用準備処理)
次に、図6のフローチャートを参照して、図5のステップS1に対応する利用準備処理について説明する。
次に、図6のフローチャートを参照して、図5のステップS1に対応する利用準備処理について説明する。
ステップS11において、表示制御部104は、ユーザ登録用の登録画面を表示部33に表示させる。また、ステップS12において、制御部31は、操作部32からの操作信号に応じて、ユーザにより登録情報が入力されたか否かを判定する。
ここで、図7乃至図9を参照して、登録画面の詳細について説明する。登録画面では、ユーザとグループの登録が行われる。
図7は、グループが公開されている場合の登録画面の例を示している。グループが公開されている場合には、ユーザ登録画面にてユーザIDとパスワードを入力した後、グループ登録画面にてリスト表示されたグループ名から、所望のグループを選択することになる。なお、リスト表示されるグループに関する情報は、例えば、登録画面を表示する際にサーバ12にアクセスすることで取得される。
図8は、グループが非公開である場合の登録画面の例を示している。グループが非公開である場合には、ユーザ登録が終了した後、グループ登録画面にてグループIDと加入パスワードを直接入力することで、所望のグループを指定することになる。この場合、既に作成済みのグループのグループIDと加入パスワードを、あらかじめユーザに対して通知しておく必要がある。
図9は、所定のグループ専用の遭遇回避情報提供サービスを利用するためのアプリケーションプログラム(以下、遭遇回避アプリという)による登録画面の例を示している。すなわち、グループごとの遭遇回避アプリを作成して、グループ内の特定のユーザにのみ配布することで、当該遭遇回避アプリを使ってユーザ登録を行うことが可能となる。
具体的には、図9に示すように、遭遇回避アプリのリストから、所望のグループの遭遇回避アプリを選択すると、そのグループ専用のユーザ登録画面が起動されるので、ユーザIDとパスワードを入力することになる。この場合、遭遇回避アプリを選択した時点で、所望のグループを選択したことになるので、ユーザは、グループを意識することなく、ユーザ情報のみを登録すればよいことになる。
なお、図7乃至図9は、登録画面の一例であって、ユーザとそのユーザの所属するグループを登録可能な画面であれば、任意の登録画面を用いることができる。
図6のフローチャートに戻り、ステップS12においては、例えば図7乃至図9の登録画面のいずれかにより、登録情報が入力されるのを待って、処理は、ステップS13に進められる。
ステップS13において、送信部35は、制御部31からの制御に従い、登録画面にて入力された登録情報を、インターネット2を介してサーバ12に送信する。
ステップS31において、受信部52は、制御部51からの制御に従い、端末装置11から送信される登録情報を受信する。
ステップS32において、DB管理部133は、端末装置11から受信した登録情報を、ユーザ・グループデータベースの13−1のユーザテーブルに登録する。
これにより、端末装置11において、遭遇回避情報提供サービスを利用するためのユーザとグループが登録されたことになる。そして、ユーザとグループの登録が終了すると、端末装置11では、ステップS14乃至S18の処理が、定期的に繰り返し実行される。すなわち、制御部31は、行動情報及び位置情報をサーバ12に送信するタイミングになったか否かを判定する(S14)。そして、それらの情報をサーバ12に送信するタイミングになるのを待って、処理は、ステップS15に進められる。
ステップS15において、位置情報取得部101は、GPS受信部34を制御して、GPS衛星3から受信した信号に対応する位置情報を取得する。
ステップS16において、行動認識部102は、センサ21からのセンサ情報に基づいて、行動認識処理を行う。この行動認識処理では、加速度センサにより計測された加速度や、地磁気センサにより計測される地磁気の向きに基づいて、ユーザがどの方向にどれくらいの速度で移動しているかを算出することができる。そして、行動認識部102は、当該算出結果に基づいて、例えば、歩行中であるのか、電車や自動車により移動中であるのか、又は待機中であるのかなど、ユーザがどのような行動を行っているのかを認識することができる。
ステップS17において、位置情報取得部101及び行動認識部102は、送信部35を制御して、取得した位置情報及び行動情報を、インターネット2を介してサーバ12に送信する。なお、位置情報及び行動情報には、端末装置11を使用するユーザのユーザIDが付加される。
ステップS33において、位置情報取得部131及び行動情報取得部132は、受信部52を制御して、端末装置11から送信される位置情報及び行動情報を受信する。
ステップS34において、DB管理部133は、端末装置11から受信した位置情報及び行動情報を、位置・行動履歴データベース13−2に登録する。
なお、ステップS18にて遭遇回避情報提供サービスを終了すると判定されるまで、端末装置11では、ステップS14乃至S18の処理が繰り返され、所定のタイミングで、位置情報及び行動情報がサーバ12に送信される。一方、サーバ12では、ステップS33及びS34が行われ、端末装置11からの位置情報及び行動情報が受信され、位置・行動履歴データベース13−2には、ユーザごとの位置履歴情報及び行動履歴情報が時系列に蓄積されることになる。
また、ステップS18にて遭遇回避情報提供サービスを終了すると判定された場合、処理は、終了する。
以上、利用準備処理について説明した。すなわち、利用準備処理においては、例えば、同一のグループに所属するユーザ10−1乃至10−Nにより使用される端末装置11−1乃至11−Nのそれぞれにおいて利用準備処理が行われ、登録されたユーザごとの位置履歴情報及び行動履歴情報がサーバ12に順次蓄積されることになる。
なお、前述したように、ユーザの位置を特定するには、少なくとも位置情報があれば特定可能であるため、端末装置11がサーバ12に送信する情報として行動情報は必ずしも必須の情報とはならないが、ユーザの行動が認識されていると、遭遇回避情報の精度を上げることが可能となるため、行動情報を送信して蓄積するのが好適である。また、前述の説明では説明の都合上、端末装置11は、位置情報と行動情報を同時にサーバ12に送信するとして説明したが、それらの情報は別々のタイミングでサーバ12に送信することができる。
(第1の遭遇回避情報利用処理)
次に、図10のフローチャートを参照して、図5のステップS2に対応する遭遇回避情報利用処理について説明する。
次に、図10のフローチャートを参照して、図5のステップS2に対応する遭遇回避情報利用処理について説明する。
ステップS51において、制御部31は、遭遇回避アプリが起動されたか否かを判定する。そして、遭遇回避アプリが起動されるのを待って、処理は、ステップS52に進められる。
ステップS52において、送信部35は、遭遇回避情報取得部103からの制御に従い、遭遇回避情報の要求を、インターネット2を介してサーバ12に送信する。
ステップS71において、受信部52は、制御部51からの制御に従い、端末装置11から送信される遭遇回避情報の要求を受信する。
ステップS72において、DB管理部133は、端末装置11から受信した遭遇回避情報の要求に応じて、位置・行動履歴データベース13−2から、遭遇回避情報の要求をしてきたユーザが所属するグループのすべてのユーザの位置履歴情報及び行動履歴情報を取得する。また、DB管理部133は、地図情報データベース13−3から、グループ内のユーザの存在する領域付近の地図情報を取得する。
ステップS73において、遭遇回避情報生成部134は、取得された位置履歴情報、行動履歴情報、及び地図情報に基づいて、遭遇回避情報を生成する。遭遇回避情報は、例えば要求元のユーザ自身の予測位置や当該ユーザ以外の他のユーザの予測位置などを算出することで生成される。なお、遭遇回避情報の詳細については、図11乃至図13を参照して後述する。
ステップS74において、遭遇回避情報提示部135は、送信部53を制御して、生成された遭遇回避情報を、インターネット2を介して端末装置11に送信する。
ステップS53において、遭遇回避情報取得部103は、受信部36を制御して、サーバ12から送信される遭遇回避情報を受信する。
ステップS54において、表示制御部104は、サーバ12から受信した遭遇回避情報を、表示部33に表示させる。これにより、要求元のユーザ(以下、自ユーザともいう)は、サーバ12から提示された遭遇回避情報を確認することができる。
以上、第1の遭遇回避情報利用処理について説明した。すなわち、第1の遭遇回避情報利用処理においては、例えばユーザ10−1の使用する端末装置11−1からの要求に応じて、そのユーザ10−1の所属するグループ内のユーザ10−1乃至10−Nの使用する端末装置11−1乃至11−Nにて取得された位置履歴情報及び行動履歴情報が取得される。そして、それらの情報に基づき、ユーザ10−1を基準とした遭遇回避情報が生成され、端末装置11−1に提示されることになる。
また、端末装置11の表示部33に提示される遭遇回避情報は、例えば、図11乃至図13に示すような表示形態で表示される。
図11は、遭遇リスクを濃淡で表した場合の遭遇回避情報の表示例を示す図である。
図11の表示例では、地図上に自ユーザの位置を示すアイコン200−1と、その周辺に位置する他のユーザの分布を示す領域(図中の楕円で囲まれた領域)が表示される。当該領域は、自ユーザの近傍に複数の他のユーザが存在するほど色が濃くなるように濃淡が調整される。また、他のユーザの単位時間内での移動速度が速いほど、当該領域の面積は大きくなるように調整される。従って、ユーザは、自ユーザのアイコン200−1と、当該領域の濃淡や面積との関係により遭遇リスクを認識することができる。
また、画面の下側には、スライドバー211とスライダ212が設けられる。スライドバー211は、スライダ212が移動可能となる範囲を示すものであり、例えば、ユーザの指によるタッチパネルのドラッグ操作で、スライダ212がスライドバー211上を移動する。スライドバー211は、その中心が「現在」、左終端が「2時間前」、右終端が「2時間後」を示しており、ユーザがドラッグ操作でスライダ212を左右に移動させることで、遭遇回避情報の表示を時系列で変化させることができる。図11の例では、デフォルトで表示されていた現在(08:00)の遭遇回避情報が、ユーザによりスライダ212が右側に移動されることで、1時間後(09:00)の遭遇回避情報に変化することになる。
これにより、現在からさかのぼって過去の遭遇リスクの分布や、経路予測などから導くことのできる未来の遭遇リスクの分布も表示することができる。また、このとき、地図上には他のユーザの分布を示す領域、すなわち、遭遇リスクの分布のみが表示され、回避対象のグループ内の他のユーザの個々を特定する情報は表示されず、隠匿されることになる。
なお、図11の遭遇回避情報であるが、サーバ12の遭遇回避情報生成部134は、位置・行動履歴データベース13−2に蓄積された位置履歴情報及び行動履歴情報に基づいて、例えば、次の方法で生成することができる。すなわち、遭遇回避情報生成部134は、他のユーザが、行動履歴情報により特定される現在の行動パターンpを継続した場合に予測される時刻tにおける位置pos(p,t)を算出して、自ユーザとの距離や単位時間内での移動速度を求めることで、遭遇回避情報を生成することができる。
また、過去や未来の遭遇回避情報の取得方法であるが、例えば、ユーザによるドラッグ操作でスライダ212が移動されたとき、端末装置11がサーバ12にアクセスして、指定された時刻の遭遇回避情報を取得することができる。また、端末装置11は、遭遇回避情報を取得するタイミング(図10のS53)で特定の時刻(例えば06:00,07:00,09:00,10:00など)の遭遇回避情報をあらかじめ取得しておくようにしてもよい。
図12は、各ユーザの経路を時系列で表した場合の遭遇回避情報の表示例を示す図である。
図12の表示例では、地図上に自ユーザの位置を示すアイコン200−1と、その周辺に位置する他のユーザの位置を示すアイコン200−2,200−3が表示される。また、ユーザによるドラッグ操作でスライダ212が移動されたとき、遭遇回避情報の表示が時系列で変化され、同一のグループ内のユーザの経路R1,R2,R3が、スライダ212の移動位置が示す時刻に応じて線状に表示される。この場合でも回避対象の他のユーザのアイコン200−2,200−3と線状の経路R1乃至R3のみが地図上に表示され、他のユーザの個々を特定する情報は表示されないことになる。
なお、図12の遭遇回避情報であるが、サーバ12の遭遇回避情報生成部134は、位置・行動履歴データベース13−2に蓄積された位置履歴情報及び行動履歴情報に基づいて、例えば、次の方法で生成することができる。すなわち、遭遇回避情報生成部134は、自ユーザが行動履歴情報により特定される行動パターンpを行った場合に予測される時刻tにおける位置mypos(p,t)と、上記の他のユーザの予測位置pos(p,t)をそれぞれ算出して、各ユーザの経路を予測することで、遭遇回避情報を生成することができる。
図13は、遭遇リスクのポイントをマークで表した場合の遭遇回避情報の表示例を示す図である。
図13の表示例では、地図上に自ユーザの位置を示すアイコン200−1と、予測された未来の経路R4が線状に表示される。ここでは、回避対象ユーザに関する遭遇リスクや具体的な位置は表示されず、予測された未来の経路上における遭遇リスクのあるポイントにマーク221−1,221−2が表示される。これらのマークにより、所定の時刻において遭遇リスクがあることをユーザに対し喚起することができる。
なお、図13の遭遇回避情報であるが、サーバ12の遭遇回避情報生成部134は、位置履歴情報及び行動履歴情報に基づいて、例えば、次の方法で生成することができる。すなわち、遭遇回避情報生成部134は、自ユーザの予測位置mypos(p,t)と他のユーザの予測位置pos(p,t)を算出し、所定の判定式を用いて、それらの予測位置から遭遇の可能性を推定して時刻tにおける遭遇評価値を求める。そして、遭遇回避情報生成部134は、例えば、08:00 < t < 09:00,09:00 < t < 10:00,10:00 < t < 11:00,…など、ある数点の時刻tについての遭遇評価値を足しあわせることで、未来の経路上における遭遇リスクのあるポイントを予測して、遭遇回避情報を生成することができる。
以上、第1の遭遇回避情報利用処理について説明した。すなわち、第1の遭遇回避情報利用処理では、ユーザの明示的な操作に応じて、グループ内のすべてのユーザの使用する端末装置11にて取得された位置履歴情報及び行動履歴情報に基づき、当該ユーザを基準とした遭遇回避情報が生成され、提示されることになる。
(第2の遭遇回避情報利用処理)
前述した第1の遭遇回避情報利用処理では、遭遇回避情報を提示する前提として、遭遇回避アプリを起動するなどのユーザの明示的な操作を行うことが条件となっていたが、位置情報の変化や時刻の経過に伴い、所望の対象との遭遇リスクがある程度高まったとき、ユーザに通知を行い、注意を喚起するようにしてもよい。そこで、次に、このようなケースに対応した第2の遭遇回避情報利用処理について説明する。
前述した第1の遭遇回避情報利用処理では、遭遇回避情報を提示する前提として、遭遇回避アプリを起動するなどのユーザの明示的な操作を行うことが条件となっていたが、位置情報の変化や時刻の経過に伴い、所望の対象との遭遇リスクがある程度高まったとき、ユーザに通知を行い、注意を喚起するようにしてもよい。そこで、次に、このようなケースに対応した第2の遭遇回避情報利用処理について説明する。
図14は、第2の遭遇回避情報利用処理を示すフローチャートである。
ステップS91において、制御部31は、遭遇回避情報をサーバ12に要求するタイミングであるか否かを判定する。例えば、遭遇回避情報を要求する時刻の間隔をあらかじめ設定しておくことで、当該時刻の経過を待って、処理は、ステップS92に進められる。
ステップS92において、送信部35は、遭遇回避情報取得部103からの制御に従い、遭遇回避情報の要求を、インターネット2を介してサーバ12に送信する。
ステップS111乃至S114においては、図10のステップS71乃至S74と同様に、サーバ12によって、遭遇回避情報が生成され、端末装置11に送信される。ただし、遭遇回避情報には、例えば位置履歴情報や行動履歴情報など、後述する遭遇リスク判定処理を行うために必要となる情報が含まれるものとする。
ステップS93において、遭遇回避情報取得部103は、受信部36を制御して、サーバ12から送信される遭遇回避情報を受信する。
ステップS94において、遭遇度解析部105は、受信した遭遇回避情報に基づいて、遭遇リスク判定処理を行う。
ここで、図15のフローチャートを参照して、図14のステップS94に対応する遭遇リスク判定処理の詳細について説明する。
ステップS131において、遭遇度解析部105は、通知フラグをオフにする。ここで、通知フラグは、遭遇回避情報を通知するか否か判定するための情報である。通知フラグがオフの場合、遭遇回避情報の通知は行われず、通知フラグがオンとなったとき、遭遇回避情報の通知が行われる。
ステップS132において、遭遇度解析部105は、受信した遭遇回避情報に基づいて、自ユーザの位置を予測する。
ステップS133において、遭遇度解析部105は、受信した遭遇回避情報に基づいて、グループ内の他のユーザの位置を予測する。ここでは、グループ内のすべての他のユーザの位置の予測が行われる。そして、グループ内のすべての他のユーザの位置の予測が終了すると(S134の「YES」)、処理は、ステップS135に進められる。
ステップS135において、遭遇度解析部105は、ステップS132及びS133の位置の予測結果に基づいて、自ユーザの他のユーザとの遭遇リスクを解析する。そして、遭遇度解析部105は、ステップS135の遭遇リスクの解析結果に基づいて、他のユーザとの遭遇リスクがあるか否かを判定する(S136)。
遭遇リスクの判定は、所定の判定式を用いて遭遇評価値を算出して、当該遭遇評価値が所定の閾値を超えるか否かを判定することで行われる。遭遇評価値Aは、例えば、下記の式(1)により求められる。
ただし、上記の式(1)において、mypos(t)は、自ユーザの時刻tにおける位置を予測するための関数である。また、pos(x,t)は、他のユーザxの時刻tにおける位置を予測するための関数である。
encount(pos1,pos2)は、位置pos1,pos2から推定される、それらの位置に存在するユーザの遭遇可能性を求めるための関数である。
なお、nは、式(1)において、自ユーザ以外の全遭遇対象、すなわち、他のユーザに相当する。従って、nminとnmaxは、他のユーザの数に応じて決定される。
そして、式(1)から求められる遭遇評価値Aについて、現在時刻から未来方向の一定期間内の任意の時刻tで得られる値を足し合わせて、遭遇評価値Eを、以下の式(2)により定義する。
例えば、遭遇度解析部105は、式(2)を用いて算出される遭遇評価値Eが、所定の閾値を超えるか否を判定して、遭遇評価値Eが所定の閾値を超えると判定した場合に、他のユーザとの遭遇リスクがあると判定する。
また、遭遇度解析部105は、mypos(t)とpos(x,t)の予測位置に基づき、実際に自ユーザと他のユーザが遭遇する時刻を予測し、当該遭遇時刻と現在時刻との差分が所定の閾値(例えば1時間)以下となる場合に、遭遇リスクがあると判定してもよい。
具体的には、図16に示すように、例えば、午前7時において、ユーザ10−1が経路R5を、ユーザ10−2が経路R6をそれぞれ移動すると予測された場合、経路R5と経路R6は午前10時と午前11時に近接し、それらの時間帯にユーザ10−1とユーザ10−2の遭遇リスクが高くなる。従って、遭遇度解析部105は、午前10時におけるユーザ10−1とユーザ10−2の互いの位置が図中の領域S1の内部に存在することが予測される場合、遭遇リスクがあると判定する。
同様に、遭遇度解析部105は、午前11時におけるユーザ10−1とユーザ10−2の互いの位置が図中の領域S2の内部に存在することが予測される場合には、遭遇リスクがあると判定すべきである。しかしながら、この状況となるまでには、現在時刻からはまだ時間に余裕があるため、通知フラグを立てずに通知を行わないようにすることも可能である。
なお、図中の領域S1,S2の範囲は、所定の閾値により定められる。すなわち、遭遇評価値Eが所定の閾値を超える場合にのみ、ユーザ10−1,10−2の位置がともに領域S1,S2の内部に存在することになる。
また、午後1時のユーザ10−1の位置と、午後7時のユーザ10−2の位置は近接するが、その場所にいる時間帯がずれていれば、それらのユーザが遭遇する可能性は限りなく低いため、遭遇度解析部105は、遭遇リスクがないと判定する。
このように、遭遇度解析部105は、同時刻における各ユーザの位置の予測し、その予測結果に基づき、互いの位置が所定の範囲内に近づいた場合に、遭遇リスクがあると判定する。ただし、遭遇度解析部105は、遭遇するまでに時間的な余裕がある場合や、同一の場所に異なる時間帯に移動する場合には、遭遇リスクがないと判定することができる。なお、このような、時刻tにおける遭遇の重みは、例えば、後述する式(3)のtweight(t)により指定される。
図15のフローチャートに戻り、ステップS136において、他のユーザとの遭遇リスクがあると判定された場合、処理は、ステップS137に進められる。ステップS137において、遭遇度解析部105は、通知フラグをオンにする。
一方、ステップS136において、他のユーザとの遭遇リスクがないと判定された場合、ステップS137はスキップされる。
以上のように、遭遇リスク判定処理が行われ、他のユーザとの遭遇リスクがある場合、通知フラグが立てられ、遭遇リスクがない場合には通知フラグはオフのままとなる。
遭遇リスク判定処理が終了すると、処理は、図14のステップS94に戻される。ステップS95において、制御部31は、通知フラグがオンであるか否かを判定する。
ステップS95において、通知フラグがオンであると判定された場合、処理は、ステップS96に進められる。ステップS96において、表示制御部104は、遭遇回避情報を表示部33に表示する。
ここで、端末装置11の表示部33に表示される遭遇回避情報は、例えば、図17に示すような表示形態で表示される。
図17の表示例では、前述した図13の表示例と同様に、地図上に、自ユーザを示すアイコン200−1と、予測された未来の経路R4が線状に表示される。また、経路R4上における遭遇リスクのあるポイントには、マーク221−1,221−2が表示される。
ただし、図17の表示例では、遭遇回避情報として、地図上のアイコンや経路、マークのほか、遭遇リスクを回避するためのメッセージ222が表示される。具体的には、例えば、グループ内の他のユーザと遭遇する可能性がある場合、その時間帯や場所に関する情報がメッセージ222として表示される。ユーザはこのメッセージ222を確認することで、他のユーザとの遭遇についての具体的な情報を事前に得ることができるので、他のユーザとの遭遇を回避することができる。
なお、このとき、通知部37が、制御部31の制御に従い、例えば、アラーム音を鳴らしたり、あるいは端末装置11を振動させたりしてもよい。これによってユーザは、遭遇リスクが高まっているという現状に気がついて、他のユーザとの遭遇を直前に回避することが可能となる。
図14のフローチャートに戻り、ステップS95において、通知フラグがオフであると判定された場合、処理はステップS91に戻り、以降の処理が繰り返される。
以上、第2の遭遇回避情報利用処理について説明した。すなわち、第2の遭遇回避情報利用処理では、ユーザの明示的な操作が行われなくても、遭遇リスクがある場合には遭遇回避情報が自動的に通知されることになる。
以上のように、本技術によれば、所望の対象との遭遇を回避することができる。また、本技術では、遭遇回避情報には各個人を特定可能な情報が含まれておらず、特定の個人を回避するのではなく、グループに所属する全ユーザを均一とみなして所望の対象との遭遇を回避することができる。
これにより、例えば、あるユーザが所属するグループ内の他のユーザと街中などでばったり遭遇してしまうリスクを軽減することが可能となる。また、ユーザの正確な位置はグループ内の他のユーザに隠匿されていることになるので、回避とは逆の目的で追跡などに使用されることを抑制することができる。
<変形例>
次に、前述した遭遇リスク判定処理(図14のS94)の変形例について説明する。
次に、前述した遭遇リスク判定処理(図14のS94)の変形例について説明する。
前述した説明では、遭遇リスクの判定に用いられる遭遇評価値Aを求める判定式として、式(1)を説明したが、遭遇評価値Aは、例えば、下記の式(3)により求めるようにしてもよい。
式(3)では、前述した式(1)と比べて、mypos(t)の代わりにmypos(p,t)が用いられ、さらに、weight(n)とtweight(t)が乗じられている。
mypos(p,t)は、自ユーザが行動履歴情報により特定される行動パターンpを行った場合の時刻tにおける位置を予測するための関数である。また、pos(x,t)は、他のユーザxが、行動履歴情報により特定される現在の行動パターンを継続して行った場合の時刻tにおける位置を予測するための関数である。
encount(pos1,pos2)は、位置pos1,pos2から予測される遭遇可能性を求めるための関数である。当該関数では、各ユーザの距離や閑散とした場所などの位置特性のパラメータを加えた遭遇可能性を示す値が算出される。
weight(x)は、他のユーザxに対する回避の優先度を示す値である。この値は、ユーザxごとに個別に設定される。また、tweight(t)は、時刻tにおける遭遇の重みを示す値である。この値は、現在時刻に近いほど高い値となる。
なお、nは、式(3)においても、自分以外の全遭遇対象、すなわち、他のユーザに相当する。
そして、式(3)から求められる遭遇評価値A(p,t)について、現在時刻から未来方向の一定期間内の任意の時刻tで得られる値を足し合わせて、行動パターンpが選択された場合の遭遇評価値E(p)を、以下の式(4)により定義する。
そして、遭遇度解析部105は、式(4)を用いて算出される遭遇評価値E(p)が、所定の閾値を超えるか否を判定して、遭遇評価値E(p)が所定の閾値を超えると判定した場合に、他のユーザとの遭遇リスクがあると判定する。
以下、遭遇評価値E(p)を用いた遭遇リスク判定について具体的に述べる。
(行動履歴情報を利用した遭遇リスク判定処理)
遭遇度解析部105は、サーバ12の位置・行動履歴データベース13−2に蓄積された行動履歴情報を用いることで、遭遇リスク判定処理の判定精度を向上させることができる。
遭遇度解析部105は、サーバ12の位置・行動履歴データベース13−2に蓄積された行動履歴情報を用いることで、遭遇リスク判定処理の判定精度を向上させることができる。
例えば、行動履歴情報によって、歩行中であるのか、電車や自動車により移動中であるのか、又は待機中であるのかなどのユーザの行動パターンを認識することが可能となるので、仮にユーザ同士の現在位置が近接した状況にあっても、歩行中のユーザと電車や自動車で移動中のユーザは遭遇する可能性(顔を合わせる可能性)が低いことが想定される。
そこで、遭遇度解析部105は、行動パターンが異なる、あるいは未来に向けて異なると予測される場合には、遭遇評価値E(p)と比較される遭遇リスクの閾値を上げて、遭遇リスク判定処理を行うようにすることができる。
また、遭遇度解析部105は、例えば歩行中のユーザと待機中のユーザなど、遭遇する可能性が逆に高くなる可能性がある場合には、遭遇評価値E(p)と比較される遭遇リスクの閾値を下げて、遭遇リスク判定処理を行うようにしてもよい。
(人や公共物の密集度を利用した遭遇リスク判定処理)
遭遇度解析部105は、人や公共物等の密集度を求めて、その密集度に応じて遭遇リスクの判定処理の判定精度を向上させることができる。
遭遇度解析部105は、人や公共物等の密集度を求めて、その密集度に応じて遭遇リスクの判定処理の判定精度を向上させることができる。
例えば、混雑した駅前や繁華街のような場所では、自ユーザと他のユーザとがすれ違ったとしても、お互いに認識する可能性は、人が少ない場所のそれと比べて低いことが想定される。そこで、遭遇度解析部105は、密集度が高い場合には、遭遇評価値E(p)と比較される遭遇リスクの閾値を上げて、遭遇リスク判定処理を行うようにする。
また、遭遇度解析部105は、例えば、閑散した住宅街のような場所など、すれ違ったときにお互いを認識する可能性が高くなるような場所では、遭遇評価値E(p)と比較される遭遇リスクの閾値を下げて、遭遇リスク判定処理を行うようにしてもよい。
なお、遭遇リスク判定処理において、前述した密集度は人に限らず、例えば、周辺の建物の密集度や、公園や店舗、公共施設などの建物の種類が利用できれば、同様にその属性値を利用することができる。また、密集度等の位置特性は、encount関数のパラメータとして与えることで、当該パラメータを加味した遭遇可能性を示す値を算出することができる。
(遭遇リスク判定処理の結果を用いた回避ルート情報の提示)
前述した説明では、遭遇リスク判定処理の結果に応じて遭遇回避情報を通知する例を説明したが、遭遇リスクがある場合には、当該遭遇リスクを回避するルートの情報(以下、回避ルート情報という)を提示するようにしてもよい。
前述した説明では、遭遇リスク判定処理の結果に応じて遭遇回避情報を通知する例を説明したが、遭遇リスクがある場合には、当該遭遇リスクを回避するルートの情報(以下、回避ルート情報という)を提示するようにしてもよい。
ここで、図18のフローチャートを参照して、回避ルート情報提示処理について説明する。
ステップS151においては、図14のステップS96と同様に、例えば、表示制御部104によって、遭遇回避情報が表示部33に表示される。
ステップS152において、制御部31は、操作部32からの操作信号に基づいて、回避ルート情報の要求を指示するための回避ルートボタンが操作されたか否かを判定する。そして、回避ルートボタンが操作されるのを待って、処理は、ステップS153に進められる。
ステップS153において、送信部35は、遭遇回避情報取得部103からの制御に従い、回避ルート情報の要求を、インターネット2を介してサーバ12に送信する。
ステップS171において、受信部52は、制御部51からの制御に従い、端末装置11から送信される回避ルート情報の要求を受信する。
ステップS172において、DB管理部133は、端末装置11からの回避ルート情報の要求に応じて、位置履歴情報、行動履歴情報、及び地図情報を取得する。
ステップS173において、遭遇回避情報生成部134は、取得された位置履歴情報、行動履歴情報、及び地図情報に基づいて、回避ルート情報を生成する。
例えば、遭遇回避情報生成部134は、自ユーザの予測位置mypos(p,t)と、他のユーザの予測位置pos(p,t)をそれぞれ算出することで、各ユーザの経路を予測できるので、他のユーザの経路と重ならない経路を回避ルートとして、回避ルート情報を生成する。
なお、遭遇回避情報生成部134は、一度生成した回避ルート情報を記憶しておくことで、同一のグループに所属する他のユーザの使用する端末装置11から回避ルート情報の要求がなされた場合、当該他のユーザに対して、生成済みの回避ルート情報の示す回避ルートと異なる回避ルートを提示することが可能となる。
ステップS174において、遭遇回避情報提示部135は、送信部53を制御して、生成した回避ルート情報を、インターネット2を介して端末装置11に送信する。
ステップS154において、遭遇回避情報取得部103は、受信部36を制御して、サーバ12から送信される回避ルート情報を受信する。
ステップS155において、表示制御部104は、サーバ12から受信した回避ルート情報を、表示部33に表示させる。
以上、回避ルート情報提示処理について説明した。
図19は、図18の回避ルート情報提示処理によって端末装置11に提示された回避ルート情報の表示例を示す図である。
図19の表示例では、前述した図17の表示例と同様に、地図上に、自ユーザのアイコン200−1、予測された未来の経路R4を示す線、及び遭遇リスクのあるポイントを示すマーク221−1,221−2が表示される。図19の表示例では、図17のメッセージ222の代わりに又はメッセージ222とともに、回避ルート情報の表示を指示するボタン231が表示される。
例えば、ユーザの指によるタッチパネルのタップ操作で、ボタン231が押された場合、表示部33の画面には、サーバ12から提示される回避ルート情報として、経路R7が表示される。これにより、ユーザは、回避ルートである経路R7を参考にして移動することで、他のユーザとの遭遇を確実に回避することができる。
また、電車に乗ることが予測されるユーザが、駅構内に存在することが認識された場合には、回避ルート情報として、例えば、乗車する車両や乗車位置を指定するための情報を提示することで、自ユーザと他のユーザがたとえ同じ電車や同じ車両に乗車したとしても、お互いのユーザが遭遇する可能性を低下させることができる。
つまり、例えば、他のユーザが3両目の車両に乗車している場合に、自ユーザが1両目の車両に乗車すれば、お互いのユーザが遭遇する可能性はかなり低いことが想定される。また、同じ車両でもその乗車位置が前方と後方に分かれれば、別車両に乗車するほどではないにしろ、お互いのユーザが遭遇する可能性を低下させることができる。特に、車両が混雑している場合には有効である。
このように、同一の電車に乗ると想定されるユーザに対し、異なる車両や乗車位置を提示することで、同一のグループ内のユーザが電車内で遭遇するリスクを軽減することができる。
また、上記の式(4)の遭遇評価値E(p)が所定の閾値を超える場合、E(p)の値がより小さくなる行動パターンpが、回避行動として提示されるようにしてもよい。
以上、変形例について説明した。
なお、前述した説明では、遭遇リスク判定処理は、端末装置11が行うとして説明したが、サーバ12が行ってもよい。すなわち、図4に示した、遭遇度解析部105は、制御部31の代わりに制御部51が有するようにすることができる。この場合、サーバ12によって遭遇リスク判定処理が行われ、端末装置11には、サーバ12から遭遇リスクの判定結果のみが通知される。そして、端末装置11は、当該判定結果に応じて、遭遇回避情報を通知することになる。
また、前述した説明では、地図情報は地図データベース13−3に保持されるとして説明したが、地図情報は、サーバ12が保持する必要はなく、例えばインターネット2を介して、地図情報を提供する他のサーバ(地図提供サーバ)から取得してもよい。また、サーバ12は端末装置11に対しては地図情報そのもののデータを送る必要はなく、その地図上の位置を特定するための情報だけを送り、端末装置11は、表示する地図情報を、インターネット2を介して地図提供サーバから取得するようにすることができる。
[本技術を適用したコンピュータの説明]
前述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
前述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図20は、前述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータ300において、CPU(Central Processing Unit)301,ROM(Read Only Memory)302,RAM(Random Access Memory)303は、バス304により相互に接続されている。
バス304には、さらに、入出力インタフェース305が接続されている。入出力インタフェース305には、入力部306、出力部307、記録部308、通信部309、及びドライブ310が接続されている。
入力部306は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部307は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記録部308は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部309は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ310は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア311を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータ300では、CPU301が、例えば、記録部308に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース305及びバス304を介して、RAM303にロードして実行することにより、前述した一連の処理が行われる。
コンピュータ300(CPU301)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア311に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線又は無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータ300では、プログラムは、リムーバブルメディア311をドライブ310に装着することにより、入出力インタフェース305を介して、記録部308にインストールすることができる。また、プログラムは、有線又は無線の伝送媒体を介して、通信部309で受信し、記録部308にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM302や記録部308に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータ300が実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
ここで、本明細書において、コンピュータ300に各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであってもよい。
さらに、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
なお、本技術の実施の形態は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能を、ネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、前述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
なお、本技術は、以下のような構成をとることができる。
(1)
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報に基づき生成される、前記ユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を取得する遭遇回避情報取得部と、
前記遭遇回避情報に基づき、表示部の表示を制御するための表示制御情報を生成する表示制御部と
を備える情報処理装置。
(2)
前記遭遇回避情報取得部は、前記ユーザの行動の認識結果に応じた行動情報及び前記位置情報に応じて生成される、前記遭遇回避情報を取得する
(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記表示制御部は、前記遭遇回避情報として、所定の領域内における前記他のユーザの密度、及び前記他のユーザの移動速度に応じた分布情報表示が重畳される地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する
(1)又は(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記表示制御部は、前記遭遇回避情報として、前記ユーザとその周辺に位置する前記他のユーザの現在位置を示すシンボルが重畳される地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する
(1)又は(2)に記載の情報処理装置。
(5)
前記表示制御部は、前記遭遇回避情報として、前記ユーザと前記他のユーザの経路の予測結果が重畳される地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する
(1)又は(2)に記載の情報処理装置。
(6)
前記表示制御部は、前記経路の予測結果に基づいて算出される前記ユーザと前記他のユーザとの遭遇の度合いを示す遭遇度に基づき前記表示部の表示を制御するための表示制御情報を生成する
(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記表示制御部は、前記遭遇度が所定の閾値を超えることに応じて、前記他のユーザとの遭遇に関する情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する
(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記表示制御部は、前記遭遇度が所定の閾値を超えることに応じて、前記他のユーザとの遭遇を回避するための他の経路が重畳された地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する
(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記所定の閾値は、前記行動情報により特定される前記ユーザと前記他のユーザの移動方法が異なる場合、又は前記ユーザの周辺の物体の密集度が高い場所となる場合に、基準値よりも高く設定される
(7)又は(8)に記載の情報処理装置。
(10)
情報処理装置の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報に基づき生成される、前記ユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を取得し、
前記遭遇回避情報に基づき、表示部の表示を制御するための表示制御情報を生成する
ステップを含む情報処理方法。
(11)
コンピュータを、
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報に基づき生成される、前記ユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を取得する遭遇回避情報取得部と、
前記遭遇回避情報に基づき、表示部の表示を制御するための表示制御情報を生成する表示制御部と
して機能させるためのプログラム。
(12)
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記グループ内のユーザごとに取得された前記位置情報に基づいて、所定のユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を生成する遭遇回避情報生成部と、
生成した前記遭遇回避情報を提示する遭遇回避情報提示部と
を備える情報処理装置。
(13)
情報処理装置の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報を取得し、
前記グループ内のユーザごとに取得された前記位置情報に基づいて、所定のユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を生成し、
生成した前記遭遇回避情報を提示する
ステップを含む情報処理方法。
(14)
コンピュータを、
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記グループ内のユーザごとに取得された前記位置情報に基づいて、所定のユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を生成する遭遇回避情報生成部と、
生成した前記遭遇回避情報を提示する遭遇回避情報提示部と
して機能させるためのプログラム。
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報に基づき生成される、前記ユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を取得する遭遇回避情報取得部と、
前記遭遇回避情報に基づき、表示部の表示を制御するための表示制御情報を生成する表示制御部と
を備える情報処理装置。
(2)
前記遭遇回避情報取得部は、前記ユーザの行動の認識結果に応じた行動情報及び前記位置情報に応じて生成される、前記遭遇回避情報を取得する
(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記表示制御部は、前記遭遇回避情報として、所定の領域内における前記他のユーザの密度、及び前記他のユーザの移動速度に応じた分布情報表示が重畳される地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する
(1)又は(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記表示制御部は、前記遭遇回避情報として、前記ユーザとその周辺に位置する前記他のユーザの現在位置を示すシンボルが重畳される地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する
(1)又は(2)に記載の情報処理装置。
(5)
前記表示制御部は、前記遭遇回避情報として、前記ユーザと前記他のユーザの経路の予測結果が重畳される地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する
(1)又は(2)に記載の情報処理装置。
(6)
前記表示制御部は、前記経路の予測結果に基づいて算出される前記ユーザと前記他のユーザとの遭遇の度合いを示す遭遇度に基づき前記表示部の表示を制御するための表示制御情報を生成する
(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記表示制御部は、前記遭遇度が所定の閾値を超えることに応じて、前記他のユーザとの遭遇に関する情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する
(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記表示制御部は、前記遭遇度が所定の閾値を超えることに応じて、前記他のユーザとの遭遇を回避するための他の経路が重畳された地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する
(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記所定の閾値は、前記行動情報により特定される前記ユーザと前記他のユーザの移動方法が異なる場合、又は前記ユーザの周辺の物体の密集度が高い場所となる場合に、基準値よりも高く設定される
(7)又は(8)に記載の情報処理装置。
(10)
情報処理装置の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報に基づき生成される、前記ユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を取得し、
前記遭遇回避情報に基づき、表示部の表示を制御するための表示制御情報を生成する
ステップを含む情報処理方法。
(11)
コンピュータを、
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報に基づき生成される、前記ユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を取得する遭遇回避情報取得部と、
前記遭遇回避情報に基づき、表示部の表示を制御するための表示制御情報を生成する表示制御部と
して機能させるためのプログラム。
(12)
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記グループ内のユーザごとに取得された前記位置情報に基づいて、所定のユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を生成する遭遇回避情報生成部と、
生成した前記遭遇回避情報を提示する遭遇回避情報提示部と
を備える情報処理装置。
(13)
情報処理装置の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報を取得し、
前記グループ内のユーザごとに取得された前記位置情報に基づいて、所定のユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を生成し、
生成した前記遭遇回避情報を提示する
ステップを含む情報処理方法。
(14)
コンピュータを、
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記グループ内のユーザごとに取得された前記位置情報に基づいて、所定のユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を生成する遭遇回避情報生成部と、
生成した前記遭遇回避情報を提示する遭遇回避情報提示部と
して機能させるためのプログラム。
1 遭遇回避情報提供システム, 2 インターネット, 11 端末装置, 12 サーバ, 13 データベース, 13−1 ユーザ・グループデータベース, 13−2 位置・行動履歴データベース, 13−3 地図情報データベース, 21 センサ, 31 制御部, 32 操作部, 33 表示部, 34 GPS受信部, 35 送信部, 36 受信部, 37 通知部, 51 制御部, 52 受信部, 53 送信部, 101 位置情報取得部, 102 行動認識部, 103 遭遇回避情報取得部, 104 表示制御部, 105 遭遇度解析部, 131 位置情報取得部, 132 行動情報取得部, 133 DB管理部, 134 遭遇回情報生成部, 135 遭遇回避情報提示部, 300 コンピュータ, 301 CPU
Claims (14)
- 所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報に基づき生成される、前記ユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を取得する遭遇回避情報取得部と、
前記遭遇回避情報に基づき、表示部の表示を制御するための表示制御情報を生成する表示制御部と
を備える情報処理装置。 - 前記遭遇回避情報取得部は、前記ユーザの行動の認識結果に応じた行動情報及び前記位置情報に応じて生成される、前記遭遇回避情報を取得する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御部は、前記遭遇回避情報として、所定の領域内における前記他のユーザの密度、及び前記他のユーザの移動速度に応じた分布情報表示が重畳される地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御部は、前記遭遇回避情報として、前記ユーザとその周辺に位置する前記他のユーザの現在位置を示すシンボルが重畳される地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御部は、前記遭遇回避情報として、前記ユーザと前記他のユーザの経路の予測結果が重畳される地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御部は、前記経路の予測結果に基づいて算出される前記ユーザと前記他のユーザとの遭遇の度合いを示す遭遇度に基づき前記表示部の表示を制御するための表示制御情報を生成する
請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御部は、前記遭遇度が所定の閾値を超えることに応じて、前記他のユーザとの遭遇に関する情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する
請求項6に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御部は、前記遭遇度が所定の閾値を超えることに応じて、前記他のユーザとの遭遇を回避するための他の経路が重畳された地図情報を前記表示部に表示させるための表示制御情報を生成する
請求項7に記載の情報処理装置。 - 前記所定の閾値は、前記行動情報により特定される前記ユーザと前記他のユーザの移動方法が異なる場合、又は前記ユーザの周辺の物体の密集度が高い場所となる場合に、基準値よりも高く設定される
請求項8に記載の情報処理装置。 - 情報処理装置の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報に基づき生成される、前記ユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を取得し、
前記遭遇回避情報に基づき、表示部の表示を制御するための表示制御情報を生成する
ステップを含む情報処理方法。 - コンピュータを、
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報に基づき生成される、前記ユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を取得する遭遇回避情報取得部と、
前記遭遇回避情報に基づき、表示部の表示を制御するための表示制御情報を生成する表示制御部と
して機能させるためのプログラム。 - 所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記グループ内のユーザごとに取得された前記位置情報に基づいて、所定のユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を生成する遭遇回避情報生成部と、
生成した前記遭遇回避情報を提示する遭遇回避情報提示部と
を備える情報処理装置。 - 情報処理装置の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報を取得し、
前記グループ内のユーザごとに取得された前記位置情報に基づいて、所定のユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を生成し、
生成した前記遭遇回避情報を提示する
ステップを含む情報処理方法。 - コンピュータを、
所定のグループに所属するユーザの現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記グループ内のユーザごとに取得された前記位置情報に基づいて、所定のユーザが前記グループに所属する他のユーザとの遭遇を回避するための遭遇回避情報を生成する遭遇回避情報生成部と、
生成した前記遭遇回避情報を提示する遭遇回避情報提示部と
して機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012082101A JP2013211792A (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012082101A JP2013211792A (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013211792A true JP2013211792A (ja) | 2013-10-10 |
Family
ID=49529255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012082101A Pending JP2013211792A (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013211792A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2015182200A1 (ja) * | 2014-05-27 | 2017-04-20 | ソニー株式会社 | 情報処理装置、情報提示方法、およびプログラム |
JP2017173999A (ja) * | 2016-03-22 | 2017-09-28 | Kddi株式会社 | ユーザの将来期間の生活パターンを予測する生活パターン予測装置、携帯端末、プログラム及び方法 |
-
2012
- 2012-03-30 JP JP2012082101A patent/JP2013211792A/ja active Pending
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JP2017173999A (ja) * | 2016-03-22 | 2017-09-28 | Kddi株式会社 | ユーザの将来期間の生活パターンを予測する生活パターン予測装置、携帯端末、プログラム及び方法 |
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